JP2001266507A - イレージャー位置検出方法、イレージャー位置検出機能を有する記録再生装置、及び記録媒体 - Google Patents

イレージャー位置検出方法、イレージャー位置検出機能を有する記録再生装置、及び記録媒体

Info

Publication number
JP2001266507A
JP2001266507A JP2000082591A JP2000082591A JP2001266507A JP 2001266507 A JP2001266507 A JP 2001266507A JP 2000082591 A JP2000082591 A JP 2000082591A JP 2000082591 A JP2000082591 A JP 2000082591A JP 2001266507 A JP2001266507 A JP 2001266507A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
symbols
error correction
erasure
decoding operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000082591A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Esumi
淳 江角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000082591A priority Critical patent/JP2001266507A/ja
Publication of JP2001266507A publication Critical patent/JP2001266507A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Detection And Correction Of Errors (AREA)
  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】少ない冗長でイレージャー位置を効率良く検出
でき、且つ、ある一定長以下の完全バースト誤りの検出
を保証可能とする。 【解決手段】1セクタに記録される番号1〜512の5
12バイトのシンボルに対して4重のインタリーブを施
すことで、4行×128列の配列にする。次に、この配
列の行方向に、例えば冗長バイト数が8バイトである4
重誤り訂正RS符号を用いた第1のECCで符号化を行
う。次に、第2のECCによる符号化の対象とするシン
ボルとして、例えば上記第1のECCによる符号化後の
配列の1行目から4バイト毎に抽出し、その抽出した1
行h(=4k+1)列目のデータ(k=0,1,…,3
3)34バイトに対して、冗長バイト数が4バイトであ
る2重誤り訂正RS符号を用いた第2のECCによる符
号化を行う。そして、この第2のECCによる復号操作
での復号結果を用いてイレージャー位置検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少ない冗長でイレ
ージャー位置検出を可能にし、一定長以下の完全バース
ト誤りの検出を保証するのに好適なイレージャー位置検
出方法、イレージャー位置検出機能を有する記録再生装
置、及び記録担体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気ディスク装置に代表される
記録再生装置では、記録媒体(記録担体)から再生され
たデータに含まれる誤りの訂正及び検出を可能にするた
め、当該データに誤り訂正符号(以下、ECCと称す
る)と呼ばれる冗長データが付加される。
【0003】ECCとしてリードソロモン(RS)符号
を利用して誤り訂正を行う場合、(冗長シンボル数/
2)個までの誤りを訂正することができる。しかし、予
め誤りの位置が分かっている場合、その位置をイレージ
ャーとして扱うことで(冗長シンボル数)個までのイレ
ージャーを訂正できる。したがって、誤り位置を適切に
検出し、そのシンボルをイレージャーとして扱うことで
より多くの誤りを訂正することが可能となる。
【0004】イレージャー訂正を導入する際に最も重要
になるのは、イレージャー位置を効率良く検出する方法
である。一般に、イレージャー位置検出を行うには、例
えば米国特許5,781,565に記載されているよう
に、通常のECC(第1のECC)の他に第2のECC
を利用する。そして、第1のECCで誤りが訂正できな
い場合、第2のECCを用いてイレージャー位置検出を
行い、イレージャー位置情報と第1のECCで誤り訂正
を行う。
【0005】以下、上記米国特許5,781,565に
記載された技術(以下、先行技術と称する)におけるイ
レージャー訂正を磁気ディスク装置に適用する場合につ
いて説明する。図6(a)に示すように、1セクタに記
録される512バイトのシンボルを4行×128列の配
列にする。iは行番号、jは列番号を表す。そして、図
6(b)に示すように行方向に第1のECCで符号化す
る。第i行に対して第1のECCで符号化したときに付
加される冗長をECC1−iで表す。更に、列方向に第
2のECCで符号化を行い、第j列に対して付加される
冗長をECC2−jで表す。また、図6(c)に示すよ
うに、複数の列を1つのグループとし、それぞれのグル
ープに対して第2のECCによる符号化を行ってもよ
い。このとき、第2のECCが同じものであれば、イレ
ージャー位置検出の分解能は悪化するものの、付加され
る冗長を少なくすることができる。特に、上記先行技術
では、第2のECCにより付加される冗長を第2のEC
Cを生成したシンボルや第1のECCにより付加される
冗長が記録されているセクタとは異なるセクタ、例えば
隣接する次のセクタに記録する。
【0006】復号操作は、以下のようにして行う。ま
ず、第1のECCで復号操作を行い、誤りを訂正できな
い場合にイレージャー位置検出する。即ち、第2のEC
Cを利用して誤り検出を行い、誤りが検出された列に含
まれるシンボルをイレージャーとする。そして、生成さ
れたイレージャー位置情報と第1のECCを用いて誤り
訂正を行う。イレージャー位置が正しく検出されていれ
ば、第1のECCの訂正能力の範囲内で誤りが訂正され
る。
【0007】しかし、図6(b),(c)のいずれの方
式でも、1セクタに記録される512バイト全てを対象
として、つまり全てのシンボルを対象として、一定数の
シンボル単位に第2のECCにより符号化しているた
め、当該第2のECCによって付加される冗長が多くな
るという問題がある。第2のECCとして、冗長が2バ
イトである1重誤り訂正RS符号を用いた場合、図6
(b)の方式では256バイト、図6(c)の方式でも
128バイトもの冗長が付加されることになる。図6
(c)の方式において、8列毎に16個のグループに分
割して第2のECCによる符号化を行ったとしても、3
2バイトの冗長が付加される。
【0008】更に、これらの方式ではバースト誤りを訂
正することを目的としている。しかし、バースト誤りが
生じた場合、ある列のグループ内に多くの誤りが集中す
るため、第2のECCで必ず誤りを検出できるとは限ら
ないという問題もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、多く
の誤りの訂正を可能とするための従来技術として、誤り
位置を検出し、そのシンボルをイレージャーとして扱う
ことが知られている。特に上記先行技術では、イレージ
ャー位置検出を適切に行うために第2のECCを利用し
ている。そして、第1のECCで誤りが訂正できない場
合、第2のECCを用いてイレージャー位置検出を行
い、イレージャー位置情報と第1のECCで誤り訂正を
行っている。
【0010】しかし上記先行技術では、冗長シンボル数
が多くなるという問題点があった。更に上記先行技術で
は、バースト誤りを訂正することを目的としているが、
第2のECCでバースト誤りを必ず検出できるとは限ら
ないという問題もある。
【0011】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、少ない冗長でイレージャー位置を効率良
く検出でき、且つ、ある一定長以下の完全バースト誤り
の検出を保証するイレージャー位置検出方法、イレージ
ャー位置検出機能を有する記録再生装置、及び記録媒体
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のイレージャー位
置検出方法は、記録担体への記録時に当該記録担体に記
録するシンボルから符号化(第2のECCによる符号
化)の対象とするシンボルを抽出して、当該抽出したシ
ンボルに対して誤り訂正符号(第2のECC)により符
号化し、上記記録担体からの再生時には上記誤り訂正符
号(第2のECC)による復号結果を用いてイレージャ
ー位置情報を生成することを特徴とする。
【0013】ここで、第2のECCによる符号化の対象
とするシンボルを抽出するに際し、まず記録するシンボ
ルに対して第1のECCにより符号化するとよい。この
場合、記録担体からの再生時には第1のECCによる第
1の復号操作を行い、この第1の復号操作で誤り訂正不
可能であった場合に第2のECCによる第2の復号操作
を行ってその復号結果に基づくイレージャー位置情報生
成を行えばよい。
【0014】このように本発明においては、イレージャ
ー位置検出を行うために第2のECCを利用する点は前
記先行技術と同様であるが、当該第2のECCで符号化
する際、前記先行技術とは異なって、全てのシンボルに
対して符号化を行うのではなく、符号化の対象となるシ
ンボルを抽出して、抽出したシンボルに対してのみ第2
のECCにより符号化している。
【0015】これにより、第2のECCによって付加さ
れる冗長を少なく抑えることができる。第2のECCと
して冗長が4バイトである2重誤り訂正RS符号を用い
た場合を例にとると、4バイトの冗長を付加するだけで
よい。
【0016】更に、バースト誤りが生じた場合、第2の
ECCによる符号化の対象としたシンボルに生じる誤り
を少なく抑えるという効果もある。このため、第2のE
CCでバースト誤りを検出できる確率が大きくなる。バ
ースト誤りの中で全てのシンボルが誤りであるというよ
うな完全バースト誤りを仮定すると、ある一定長以下の
完全バーストエラーは、必ず検出できることが保証され
る。このような完全バースト誤りは特に記録担体上で
(傷等のディフェクトによる影響で)発生し得るため、
本発明のイレージャー位置検出方法は、当該記録担体を
対象とする記録再生装置に特に適している。
【0017】また本発明は、上記第2のECCによる符
号化の対象とするシンボルを一定のシンボル数間隔で抽
出するようにしたことをも特徴とする。このように、一
定のシンボル数間隔で抽出することで、抽出したシンボ
ルに対してのみ第2のECCによる符号化を行っていな
がら、第2のECCによる第2の復号操作の復号結果を
用いたイレージャー位置情報の生成が容易に行える。
【0018】ここで、第1のECCで訂正可能な完全バ
ースト誤りのシンボル数が2nであるとすると、上記一
定のシンボル数間隔を、当該2nの1/2、即ちn(n
シンボル)とするとよい。
【0019】この場合、第2の復号操作で訂正されたシ
ンボル数が1の場合には、その訂正されたシンボルを含
む連続する2nシンボルの範囲内の2nシンボルを上限
とするイレージャーのイレージャー位置情報を生成し、
当該第2の復号操作で訂正されたシンボル数が2の場合
には、その訂正された両シンボルを含む連続する2nシ
ンボルまたは3nシンボルの範囲内の2nシンボルを上
限とするイレージャーのイレージャー位置情報を生成し
て、この生成したイレージャー位置情報を用いて第1の
ECCによる第3の復号操作を行えばよい。このように
することで、2nシンボル以下の完全バーストエラー
は、必ず検出できることが保証される。
【0020】また、上記第2の復号操作で訂正されたシ
ンボル数が2の場合、上記訂正された両シンボルの位置
から当該両シンボルを含む2nシンボルの範囲内または
3nシンボルの範囲内の何れに完全バースト誤りが生じ
ているかを判定し、3nシンボルの範囲内を判定した場
合には、当該範囲内の2nシンボルを上限とするイレー
ジャーのイレージャー位置情報の生成と、当該イレージ
ャー位置情報を用いた上記第3の復号操作とを、当該復
号操作で誤り訂正が可能となるまで、上記3nシンボル
の範囲内でイレージャーとして扱うシンボルの位置を変
化させながら繰り返すとよい。ここでイレージャーとし
て扱うシンボル数を上限の2nシンボルではなくて、2
nシンボル未満とすると、完全バースト誤りのみが生じ
ている場合は勿論、完全バースト誤りと他の誤り(例え
ばランダム誤り)が混在している場合など、様々な誤り
を訂正することが可能となる。
【0021】また、上記第2の復号操作で訂正されたシ
ンボルを含む連続する2nシンボルの範囲内で生成する
イレージャー位置情報を、上限の2nシンボルではなく
て、2nシンボル未満のイレージャーのイレージャー位
置情報とする場合には、当該2nシンボル未満のイレー
ジャーのイレージャー位置情報の生成と、当該イレージ
ャー位置情報を用いた上記第3の復号操作とを、当該復
号操作で誤り訂正が可能となるまで、上記2nシンボル
の範囲内で、イレージャーとして扱うシンボルの位置を
変化させながら繰り返すとよい。この場合にも、完全バ
ースト誤りのみが生じている場合は勿論、完全バースト
誤りと他の誤りが混在している場合など、様々な誤りを
訂正することが可能となる。
【0022】また本発明は、イレージャーとして扱うシ
ンボル数を、2nシンボルを上限として当該シンボル数
が減少する方向に変化させながら、上記第3の復号操作
を、当該復号操作で誤り訂正が可能となるまで、予め定
められたシンボル数について繰り返し行うことをも特徴
とする。この場合にも、完全バースト誤りのみが生じて
いる場合は勿論、完全バースト誤りと他の誤りが混在し
ている場合など、様々な誤りを訂正することが可能とな
る。
【0023】また本発明は、第1及び第2のECCの他
にEDC(誤り検出符号)も併用し、記録担体からの再
生時には、第1のECCで復号操作を行った後、その復
号結果に対してEDCによる誤り検出を行い、誤りが検
出された場合にイレージャー位置検出を実施して、イレ
ージャーを利用した復号操作の終了後、再度EDCによ
る誤り検出を行うようにしたことをも特徴とする。
【0024】このように、イレージャーを利用した復号
操作終了後のデータに対して、EDCによる誤り検出を
行うことで、誤訂正確率を小さくすることができる。
【0025】以上に述べたイレージャー位置検出方法に
係る発明は、当該イレージャー位置検出方法を適用する
記録再生装置に係る発明、或いは当該記録再生装置に装
着される記録担体であって、上記イレージャー位置検出
方法で適用される第2のECCによる冗長シンボルが、
元の記録対象シンボルと、当該記録対象シンボルに対す
る第1のECCによる冗長シンボルと共に記録される記
録担体に係る発明としても成立する。また、記録再生装
置に限らず、通信データの送受信を行う通信装置(デー
タ送受信装置)におけるイレージャー位置検出方法の発
明としても成立する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を磁気ディスク装置
に適用した実施の形態につき図面を参照して説明する。
【0027】図1は本発明の一実施形態に係る磁気ディ
スク装置の構成を示すブロック図である。図1の磁気デ
ィスク装置は、大きく分けて、ハードディスクコントロ
ーラ(HDC)1、CPU2、R/W(リード/ライ
ト)チャネル3、VCM/SPM制御部4、及びディス
クエンクロージャ(DE)5からなる。一般に、HDC
1、CPU2、R/Wチャネル3、及びVCM/SPM
制御部4は同一の基板上に構成される。
【0028】HDC1は、当該HDC1全体を制御する
主制御部11、データフォーマット制御部12、ECC
(誤り訂正符号)制御部13、及びバッファRAM14
を有する。HDC1は、インタフェース部を介してホス
ト(ホストシステム)と接続されると共にR/Wチャネ
ル3と接続されており、主制御部11の制御により、ホ
ストと磁気ディスク装置間のデータ転送を行う。このH
DC1には、R/Wチャネル3で生成されるリードリフ
ァレンスクロック(RRCK)が入力される。
【0029】データフォーマット制御部12は、ホスト
から転送されたデータをディスク媒体(磁気ディスク)
50上に記録するのに適したフォーマットに変換し、逆
に、ディスク媒体50から再生されたデータをホストに
転送するのに適したフォーマットに変換する。
【0030】ECC制御部13は、ディスク媒体50か
ら再生されたデータに含まれる誤りの訂正及び検出を可
能にするために、記録するデータ(情報シンボル)に冗
長データ(冗長シンボル)を付加する。またECC制御
部13は、再生されたデータに誤りが生じているかを判
断し、誤りがある場合は訂正或いは検出を行う。但し、
誤りを訂正できるバイト数(シンボル数)は有限であ
り、冗長データの長さに関係する。即ち、多くの冗長デ
ータを付加することにより多くの誤りを訂正できるよう
になる。多くの冗長データを付加するとフォーマット効
率が悪化するため、誤り訂正可能シンボル数とはトレー
ドオフとなる。
【0031】バッファRAM14は、ホストから転送さ
れたデータを一時的に保存し、適切なタイミングでR/
Wチャネル3に転送する。逆に、R/Wチャネル3から
転送されたリードデータを一時的に保存し、ECC復号
処理などの終了後、適切なタイミングでホストに転送す
る。
【0032】CPU2は、HDC1、R/Wチャネル
3、VCM/SPM制御部4、及びDE5と接続され
る。CPU2は、FROM(フラッシュROM)21、
及びRAM22を有する。FROM21には、CPU2
の動作プログラムが保存されている。
【0033】R/Wチャネル3はHDC1と接続され、
HDC1との間で記録するデータ及び再生されたデータ
の転送を行う。また、R/Wチャネル3はDE5と接続
され、記録信号の送信、再生信号の受信を行う。R/W
チャネル3は、図示せぬ記録系(ライトチャネル)と再
生系(リードチャネル)とに大別される。またR/Wチ
ャネル3は、SYNC検出部31も有する。
【0034】R/Wチャネル3の記録系には、スクラン
ブラ、RLL(Run Length Limitted)エンコーダ、デ
ータジェネレータ、ライトプリコンペ、ライトドライバ
などが含まれる。HDC1から転送されてきたデータ
は、スクランブラ、RLLエンコーダにより記録に適し
た系列に変換される。データジェネレータは、データの
先頭に付加されるプリアンブルやSYNCのデータを生
成する。そして、ライトプリコンペによりNLTS(No
n-Linear Transition Shift)の前補償が行われた後、
ライトドライバにより生成された記録信号をDE5に供
給する。
【0035】一方、R/Wチャネル3の再生系は、自動
利得制御(AGC)、サンプルホールド(S/H)、デ
ィジタル/アナログ変換器(A/D)、等化器、Vit
erbi(ビタビ)ディテクタ、RLLデコーダ、デス
クランブラなどと、上記SYNC検出部31とから構成
される。DE5から転送されてきた再生信号は、まず、
AGCによりゲイン調整が行われた後、S/H、A/D
によりディジタルデータに変換される。次に、等化器に
よりパーシャルレスポンスのクラスに合わせた等化が行
われる。最後に、Viterbiディテクタにより最尤
復号が行われ、RLLデコーダ、デスクランブラにより
生成されたデータをHDC1に転送する。
【0036】SYNC検出部31は、所定のSYNCパ
ターンとリードされたデータとをパターン照合し、一致
するシンボル数をカウントすることによりSYNC検出
を行う。SYNC検出部31は、一致するシンボル数が
ある決められた数以上の場合にSYNC検出信号(同期
検出信号)を出力する。SYNC検出信号は、シリアル
データをパラレルデータに変換する際に用いられる。
【0037】VCM/SPM制御部4は、ボイスコイル
モータ(VCM)52と、スピンドルモータ(SPM)
53の制御を行う。
【0038】DE5は、R/Wチャネル3と接続され、
記録信号の受信、再生信号の送信を行う。またDE5
は、VCM/SPM制御部4と接続されている。DE5
は、ディスク媒体50、ヘッド51、VCM52、SP
M53、及びプリアンプ54等を有している。図では、
ディスク媒体50が1枚であり、且つヘッド51がディ
スク媒体50の一方の面側にのみ配置されている場合を
想定しているが、複数のディスク媒体50が積層配置さ
れた構成であっても構わない。また、ヘッド51はディ
スク媒体50の各面に対応してそれぞれ設けられるのが
一般的である。
【0039】R/Wチャネル3により送信された記録信
号は、DE5内のプリアンプ54を経由してヘッド51
に供給され、当該ヘッド51によりディスク媒体50に
記録される。逆に、ヘッド51によりディスク媒体50
から再生された信号は、プリアンプ54を経由してR/
Wチャネル3に送信される。
【0040】DE5内のVCM52は、ヘッド51をデ
ィスク媒体50上の目標位置に位置決めするために、ヘ
ッド51を当該ディスク媒体50の半径方向に移動させ
る。また、SPM53は、ディスク媒体50を回転す
る。
【0041】本実施形態の特徴は、図1中のHDC1が
有するECC制御部13の機能にある。そこで、このE
CC制御部13の機能を中心に詳述する。
【0042】一般に磁気ディスク装置では、ECCとし
てリードソロモン(RS)符号が利用されることが多
い。RS符号を利用して誤り訂正を行う場合、冗長シン
ボル数がd−1シンボルのとき最小距離はdとなり、2
t+1≦dを満たすt個までの誤りを訂正することがで
きる。誤りの位置が予め分かっている場合は、更に多く
の誤りを訂正することができる。一般に、誤りの位置が
分かっている場合、そのシンボルをイレージャー(消
失)として処理する。RS符号では、s+1≦dを満た
すs個までのイレージャーを訂正することができる。即
ち、RS符号で訂正できるイレージャーの個数は、訂正
できる誤りの個数の2倍である。また、誤りとイレージ
ャーが共に存在する場合でも訂正を行うことができ、2
t+s+1≦dを満たすt個の誤りとs個のイレージャ
ーを訂正することができる。したがって、イレージャー
訂正を導入することにより、冗長シンボル数を増加させ
ることなくECCの効果を高めることができる。
【0043】イレージャー訂正を導入する際に最も重要
になるのは、イレージャー位置を効率良く検出する方法
である。本発明では、イレージャー位置検出を行うため
に、通常のECC(第1のECC)の他に前記先行技術
と同様に第2のECCを利用する。但し、本実施形態で
は、第2のECCで符号化する際、全てのシンボルに対
して符号化を行うのではなく、符号化の対象となるシン
ボルを抽出し、抽出したシンボルに対して第2のECC
によって符号化するようにしており、この点で前記先行
技術と異なる。
【0044】本実施形態では、イレージャー訂正を磁気
ディスク装置に適用する場合を想定しており、当該磁気
ディスク装置内のHDC1に設けられたECC制御部1
3での符号化操作は、以下の通りである。
【0045】まず、図6(a)のように、1セクタに記
録される512バイトのシンボルに対して4重のインタ
リーブを施すことにより、4行×128列の配列にす
る。iは行番号、jは列番号を表す。実際に記録する順
序は、データに付した番号順(1,2,…,512)で
ある。
【0046】次に、図6(a)の配列の行方向に第1の
ECCで符号化を行う。第1のECCとして冗長バイト
数が8バイトである4重誤り訂正RS符号を用いるとす
ると、図2(a)に示すように、それぞれの行に対して
冗長が付加されることになる。図2(a)では、第i行
に対して第1のECCで符号化したときに付加される8
バイト冗長の各バイトをEi−1〜Ei−8で表してい
る。
【0047】次に、第2のECCによる符号化の対象と
するシンボルを抽出する。この例では、図2(b)に示
すように、1行目に含まれるデータを4バイト毎に(し
たがって配列全体に対しては、4×4=16バイト毎
に)抽出する。即ち、1行h列目のデータを抽出する。
ここで、h=4k+1(k=0,1,…,33)であ
る。そして、抽出した(第1のECCを含む)データ3
4バイトに対して、第2のECCによる符号化を行う。
以上が符号化操作である。
【0048】ここで、第2のECCに必要とされる誤り
訂正能力について考える。本実施形態では、第1のEC
Cとして4重誤り訂正RS符号を利用しており、4重の
インタリーブを行っているので、16バイト以下の完全
バースト誤りは第1のECCのみで訂正可能である。完
全バースト誤りとは、バースト中の全てのシンボルが誤
りであるようなバースト誤りのことである。磁気ディス
ク装置で問題となるディスク媒体50上のディフェクト
(欠陥)が引き起こす誤りは、完全バースト誤りに近
い。
【0049】例えば、16バイトの完全バースト誤りが
生じた場合、インタリーブを行っている効果により誤り
が分散され、1行あたり4バイトの誤りになる。したが
って、第1のECCによって訂正可能である。逆に、3
3バイト以上の完全バースト誤りは、イレージャー情報
を利用しても訂正できない。例えば、33バイトの完全
バースト誤りが生じた場合、9バイトのエラーが生じて
いる行が必ず存在する。第1のECCで訂正可能なイレ
ージャーの最大数は8バイトであるので、このようなバ
ーストエラーは訂正不可能となる。
【0050】以上のことから、第2のECCで検出しな
ければならない誤りは、17〜32バイトまでの完全バ
ースト誤りということが分かる。
【0051】図3(a)に、17バイトの完全バースト
誤りが生じたときの例を示す。16番目のシンボルから
32番目のシンボルまでが誤りであるときの例である。
図3(a)から、17バイトの完全バースト誤りが生じ
たとき、第2のECCによる符号化の対象となるシンボ
ルに“全く誤りが生じない”、或いは、“3シンボル以
上の誤りが生じる”という事象は起こり得ないことが分
かる。言い換えれば、第2のECCによる符号化の対象
となるシンボルに、必ず1シンボル或いは2シンボルの
誤りが生じる。
【0052】図3(b)には、32バイトの完全バース
ト誤りが生じたときの例を示す。17番目のシンボルか
ら48番目のシンボルまでが誤りであるときの例であ
る。図3(b)から、32バイトの完全バースト誤りが
生じたとき、第2のECCによる符号化の対象となるシ
ンボルに、“全く誤りが生じない”、或いは“3シンボ
ル以上の誤りが生じる”という事象は起こり得ないこと
が分かる。必ず、1シンボル或いは2シンボルの誤りが
生じる。
【0053】これらのことから、第2のECCとして、
冗長バイト数が4バイトである2重誤り訂正RS符号を
用いれば十分であることが分かる。
【0054】上記したように本実施形態(のECC制御
部13)では、第2のECCによる符号化の対象とする
シンボルとして同一行の4バイト毎(配列全体に対して
は、16バイト毎)にデータを抽出している。ここで、
このデータを抽出する同一行での間隔pについて考え
る。
【0055】まず、本実施形態でp=4としたのは、第
1のECCとして4重誤り訂正RS符号を用いているた
めである。p=4とすることにより、17〜32バイト
までの完全バースト誤りを第2のECCによって確実に
検出できるようになる。逆に、17〜32バイトまでの
完全バースト誤りを第2のECCによって確実に検出す
るためにpが満たすべき条件は、p≦4である。即ち、
pの最大値は4である。このとき、第2のECCに必要
とされる誤り訂正能力は最小となり、必要となる冗長バ
イト数も最小となる。
【0056】冗長バイト数が多くてもよい場合は、pの
値を小さくすればよい。例えば、p=2とすると、第2
のECCとして4重誤り訂正RS符号を用いる必要があ
り、冗長バイト数は8バイトになる。この場合、イレー
ジャー位置検出の分解能が高くなるというメリットがあ
る。逆に、冗長バイト数を減らすためにpの値を4より
も大きくしてもよいが、17〜32バイトまでの完全バ
ースト誤りを必ず検出できるという保証はなくなる。
【0057】さて、第2のECCによって検出すべき完
全バースト誤りを確実に検出するためにpが満たすべき
条件を一般的に述べるならば、次のようになる。即ち、
第1のECCとしてt重誤り訂正RS符号を用いるとす
ると、p≦tとなる。p=tのとき、第2のECCによ
って検出すべき完全バースト誤りを確実に検出するとい
う条件の下で、第2のECCによる符号化で付加される
冗長バイト数が最小になる。p<tとすると、冗長バイ
ト数が多くなるが、イレージャー位置検出の分解能が高
くなる。p>tとすると、第2のECCによって検出す
べき完全バースト誤りを確実に検出する保証はなくなる
が、冗長バイト数を少なくすることができる。
【0058】最後に、ECC制御部13による復号操作
について、図4及び図5のフローチャートを参照して説
明する。まず、ECC制御部13は、ディスク媒体50
からヘッド51により再生されて、プリアンプ54、R
/Wチャネル3を通して供給されるデータを対象に、第
1のECCによる復号操作を行う(ステップS1)。本
実施形態では、第1のECCとして4重誤り訂正RS符
号を用いているので、各行で4バイトまでの誤りが訂正
できる。誤り訂正可能である場合には誤りを訂正し、復
号操作を終了する(ステップS2)。
【0059】第1のECCで誤りが訂正できなかった場
合には、イレージャー位置を検出する。即ち、第2のE
CCを利用して完全バーストエラーの位置を特定する。
そのために、まずECC制御部13は第2のECCによ
る復号操作を行う(ステップS3)。ここで、第2のE
CCによる誤り訂正が不可能であった場合、第2のEC
Cでは検出できない誤りが生じていると判断することが
できるので、ECC制御部13は誤り訂正不可能として
復号操作を終了する(ステップS4)。また、誤りが存
在しなかった場合も、第2のECCでは検出できない誤
りが生じていると判断することができるので、誤り訂正
不可能として復号操作を終了する(ステップS5,S
6)。
【0060】一方、検出すべき17〜32バイトの完全
バースト誤りが生じている場合は、第2のECCによる
復号操作によって1バイト或いは2バイトの誤りが訂正
される(ステップS7)。
【0061】もし、1バイトの誤りが訂正された場合、
ECC制御部13は訂正されたシンボルの番号をSと
し、h=S−15として当該hの値をチェックする(ス
テップS8)。
【0062】h<0のとき、即ち第2のECCで訂正さ
れたシンボルが1番目のシンボルのとき、1番目のシン
ボルから16番目のシンボルの間に完全バースト誤りが
生じていると判断できる。そこでECC制御部13は、
1番目のシンボルから16番目のシンボルまでの16バ
イトのシンボルをイレージャーとして扱う(ステップS
9)。
【0063】一方、h≧0のとき、h番目のシンボルか
ら(h+30)番目のシンボルまでの間に完全バースト
誤りが生じていると判断できる。そこでECC制御部1
3は、h番目のシンボルから(h+30)番目のシンボ
ルまでの31バイトのシンボルをイレージャーとして扱
う(ステップS10)。
【0064】そしてECC制御部13は、ステップS9
またはS10で決定(検出)したイレージャー位置情報
を用いて第1のECCによる復号操作を行う(ステップ
S11)。もし、17〜32バイトの完全バースト誤り
のみが生じている場合には、誤り訂正可能となり復号操
作を終了する(ステップS12)。勿論、その他の誤り
に対しても訂正できる場合がある。一方、イレージャー
位置情報と第1のECCを用いた復号操作により誤りが
訂正できなかった場合には、誤り訂正不可能として復号
操作を終了する(ステップS13)。
【0065】ここで具体例を挙げる。例えば、図3
(a)のように、17バイトの完全バースト誤りが生
じ、第2のECCによって17番目のシンボルが訂正さ
れたとする。このときh=S−15=17−15=2と
なるため、2番目のシンボルから32番目のシンボルま
での31バイトのシンボルをイレージャーとして扱う
(ステップS8,S10)。
【0066】31バイトのイレージャーは、1行あたり
8バイト以下のイレージャーに過ぎない。したがって、
このイレージャー位置情報を用いて第1のECCによる
復号操作を行うことにより(ステップS11)、全ての
イレージャーを訂正することができる。
【0067】これに対し、第2のECCによる復号操作
によって2バイトの誤りが訂正された場合の復号操作
は、図4のステップS7から図5のフローチャートのス
テップS21に進んで次のように行われる。
【0068】まずECC制御部13は、訂正されたシン
ボルのうち小さい方の番号をS、もう一方のシンボルの
番号をTとして、T−Sが16であるか否かをチェック
する(ステップS21)。
【0069】T−Sが16でないとき、即ち第2のEC
Cで訂正された2バイトのシンボルが(第2のECCに
よる符号化の対象として抽出されたシンボル列中の)連
続するシンボルでないときは、ECC制御部13は誤り
訂正不可能として復号操作を終了する(ステップS3
1)。なお、実際の応用では、訂正された2つのシンボ
ルの各々に対応してイレージャーの位置を2箇所に分割
するなどして復号操作を行ってもよい。
【0070】一方、T−Sが16の場合には、ECC制
御部13はh=S−15として当該hの値をチェックす
る(ステップS22)。
【0071】h<0のとき、即ち第2のECCで訂正さ
れたシンボルが1番目のシンボルと17番目のシンボル
のとき、1番目のシンボルから32番目のシンボルまで
の間に完全バースト誤りが生じていると判断できる。そ
こでECC制御部13は、1番目のシンボルから32番
目のシンボルまでの32バイトのシンボルをイレージャ
ーとして扱う(ステップS23)。
【0072】そしてECC制御部13は、ステップS2
3で決定(検出)したイレージャー位置情報を用いて第
1のECCによる復号操作を行う(ステップS24)。
もし、17〜32バイトの完全バースト誤りのみが生じ
ている場合、誤り訂正可能となり復号操作を終了する
(ステップS25)。勿論、その他の誤りに対しても訂
正できる場合がある。これに対し、イレージャー位置情
報と第1のECCを用いた復号操作により誤りが訂正で
きなかった場合には、誤り訂正不可能として復号操作を
終了する(ステップS26)。
【0073】一方、ステップS22のチェックでh≧0
と判定されたときは、h番目のシンボルから(h+4
6)番目のシンボルまでの間に完全バースト誤りが生じ
ていると判断できる。しかし、第1のECCで訂正でき
るイレージャーの最大数は32バイトであるため、h番
目のシンボルから(h+46)番目のシンボルまでの4
7シンボルの全てをイレージャーとして扱うことはでき
ない。そこで本実施形態では、h≧0のときは、以下に
述べるように、イレージャーとして扱うシンボルを変化
させながら繰り返し復号操作を行う。
【0074】まずECC制御部13は、h番目のシンボ
ルから(h+31)番目のシンボルまでの32バイトの
シンボルをイレージャーとして扱い(ステップS2
7)、そのイレージャー位置情報を用いて第1のECC
による復号操作を行う(ステップS28)。もし、イレ
ージャーとして扱うシンボルの中に全ての誤りが含まれ
ているならば誤り訂正が可能となり、復号操作を終了す
る(ステップS25)。そうでなければ、ECC制御部
13はhを1だけインクリメントして(ステップS2
9)、イレージャーとして扱うシンボルを変化させ(ス
テップS27)、再度第1のECCによる復号操作を行
う(ステップS28)。
【0075】h=Sのときにも誤り訂正ができない場合
には、ステップS27のインクリメント動作でh=S+
1となる。この場合(ステップS30)、誤り訂正不可
能として復号操作を終了する(ステップS26)。
【0076】結局、T−S=16の場合、hが(S−1
5)から最大Sまでの間(32バイトの)イレージャー
として扱うシンボルが変化する。つまり、最大で16通
りのイレージャーが試されることになる。17〜32バ
イトの完全バースト誤りは、16通りのいずれかにおい
て、誤りの全てがイレージャーとして扱われる場合が必
ず存在する。したがって、17〜32バイトの完全バー
スト誤りのみが生じている場合は必ず訂正可能となる。
勿論、その他の誤りに対しても訂正できる場合がある。
【0077】ここで、全部で16通りのイレージャーが
試される例を挙げる。例えば、図3(b)のように、3
2バイトの完全バースト誤りが生じ、第2のECCによ
って17番目のシンボルと33番目のシンボルが訂正さ
れたとする。このとき、ステップS27でイレージャー
として扱うh番目のシンボルから(h+31)番目のシ
ンボルまでの32バイトのシンボルとして、最初は2番
目のシンボルから33番目のシンボルまでの32バイト
のシンボルが選択される。しかし、誤りの全てがイレー
ジャーとして扱われないため、訂正不可能となる。図3
(b)のような完全バースト誤りが訂正されるのは、1
6回目の繰り返し、即ち、最後の繰り返しのときであ
る。このとき、17番目のシンボルから48番目のシン
ボルまでの32バイトのシンボルがイレージャーとして
扱われる。ここでは、誤りの全てがイレージャーとして
扱われ、1行あたり8バイトのイレージャーになること
から、第1のECCによる復号操作で誤り訂正可能とな
る。
【0078】以上に述べたように本実施形態によれば、
少ない冗長でイレージャー位置を効率よく検出できる。
また、ある一定長以下の完全バースト誤りは必ず検出で
きることが保証される。
【0079】なお、本実施形態においては、4重のイン
タリーブを行う場合について説明したが、2重或いは3
重など、インタリーブ数は任意に選択可能である。ま
た、インタリーブを行わない場合でも本発明を適用する
ことができる。
【0080】また、本実施形態においては、第1のEC
Cとして4重誤り訂正RS符号、第2のECCとして2
重誤り訂正RS符号を用いる場合について説明したが、
第1のECCおよび第2のECCとして用いるECCの
誤り訂正能力は、任意に選択可能である。更に、必ずし
もRS符号を用いる必要はなく、BCH(Bose-Chaudhu
ri-Hocquenghem)符号などを用いることもできる。
【0081】また、本実施形態においては、インタリー
ブ後の配列の1行目に含まれるシンボルを第2のECC
による符号化の対象としたが、いかなる行に含まれるシ
ンボルを第2のECCによる符号化の対象としてもよ
い。更に、第2のECCによる符号化の対象とするシン
ボルを複数の異なる行から抽出してもよい。
【0082】また、本実施形態においては、第2のEC
Cによる符号化の対象となるシンボルをインタリーブ後
の配列の1行目の4シンボル毎に抽出したが、即ち配列
全体の16シンボル毎に抽出したが、その抽出間隔など
抽出の方法は任意である。第1のECCの訂正能力、第
2のECCによって付加される冗長シンボル数(冗長バ
イト数)などを考慮して決定すればよい。
【0083】また、本実施形態においては、第2のEC
Cの復号操作によって完全バースト誤りの大まかな位置
を判断した後、図5に示すようにイレージャーとして扱
うシンボルを番号が小さい順に変化させながら繰り返し
復号操作を行う方法について説明した。しかし、イレー
ジャー位置情報の生成方法はこれに限らない。例えば、
シンボルの番号が大きい方から順にイレージャーとして
扱ってもよく、任意に設定可能である。
【0084】また、本実施形態においては、完全バース
ト誤りが存在している可能性のある全てのシンボルをイ
レージャーとして扱う、或いは、イレージャーとして扱
うシンボル数を第1のECCで訂正できるイレージャー
の最大数である32シンボルとしていたが、本発明はこ
れに限定されず、イレージャーとして扱うシンボル数は
任意である。より少ないシンボルをイレージャーとして
扱う場合、訂正できる完全バースト誤りの長さが短くな
るが、完全バースト誤りと同時にランダム誤りなどが存
在する場合でも誤り訂正が可能になるというメリットが
ある。更に、イレージャーとして扱うシンボル数を変化
させながら、繰り返し第1のECCによる復号操作を行
ってもよい。この場合、完全バースト誤りのみが生じて
いる場合、完全バースト誤りと他の誤りが混在している
場合など、様々な誤りを訂正することができる。
【0085】また、本実施形態においては、誤り検出符
号(EDC)を利用しない場合について説明したが、E
DCを利用する場合も本発明の範囲に含まれる。この場
合、第1のECCで復号操作を行った後、その復号結果
に対してEDCによる誤り検出を行い、誤りが検出され
た場合にイレージャー位置検出を実施する。そして、イ
レージャーを利用した復号の終了後、再度EDCによる
誤り検出を行い、誤りが検出された場合には誤り訂正不
可能として復号操作を終了し、誤りが検出されなかった
場合には訂正完了として復号操作を終了する。
【0086】なお、以上の実施形態においては、本発明
を磁気ディスク装置に適用した場合について説明した
が、本発明は、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、
フロッピー(登録商標)ディスク装置、磁気テープ装置
など、記録担体を対象とするデータ記録再生が可能な記
録再生装置全般に適用することができる。更に、記録再
生装置に限らず、通信データの送受信を行う通信装置
(データ送受信装置)にも適用可能である。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、イ
レージャー位置検出に第2のECCを用いるものの、当
該第2のECCで符号化する際、全てのシンボルに対し
て符号化を行うのではなく、符号化の対象となるシンボ
ルを抽出して、抽出したシンボルに対してのみ第2のE
CCで符号化を行うことにより、少ない冗長でイレージ
ャー位置検出を実現できる。また、従来は第2のECC
でバースト誤りを必ず検出できるとは限らないが、本発
明においては、ある一定長以下の完全バースト誤りの検
出が保証される。
【0088】また本発明によれば、イレージャーとして
扱うシンボル数を変化させながら第1のECCによる復
号操作を繰り返すことにより、完全バースト誤りのみが
生じている場合だけでなく、完全バースト誤りと他の誤
りが混在している場合など、さまざまな誤りを訂正する
ことができる。
【0089】また本発明によれば、イレージャーを利用
した第1のECCによる復号操作終了後のデータに対し
てEDCによる誤り検出を行うことにより、誤訂正確率
を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の
構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態で適用される第1のECCによる符
号化と、第2のECCによる符号化とを説明するための
図。
【図3】同実施形態において第2のECCで検出可能な
17〜32バイトまでの完全バースト誤りのうち、最小
の17バイトの完全バースト誤りが生じたときの例と最
大の32バイトの完全バースト誤りが生じたときの例と
を示す図。
【図4】同実施形態におけるECC制御部13による復
号操作を説明するためのフローチャートの一部を示す
図。
【図5】同フローチャートの残りを示す図。
【図6】従来のイレージャー位置検出に用いられる第2
のECCを説明するための図であり、第1のECCによ
る符号化と、当該第2のECCによる符号化とを示す。
【符号の説明】
1…HDC1(ハードディスクコントローラ) 11…主制御部 13…ECC制御部(第1の誤り訂正符号化手段、シン
ボル抽出手段、第2の誤り訂正符号化手段、第1の復号
操作手段、第2の復号操作手段、イレージャー位置情報
生成手段、第3の復号操作手段) 50…ディスク媒体(記録担体) 51…ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 576 G11B 20/18 576F G06F 11/10 330 G06F 11/10 330J 12/16 320 12/16 320G G11B 20/10 301 G11B 20/10 301Z H03M 13/15 H03M 13/15 13/27 13/27 H04L 1/00 H04L 1/00 B Fターム(参考) 5B001 AA09 AA11 AB01 AB03 AC05 AD04 AE04 5B018 GA01 GA02 HA14 HA35 MA12 RA02 RA11 5D044 AB01 BC01 BC04 CC04 DE68 DE83 DE86 EF03 FG10 5J065 AA03 AB01 AC03 AD03 AE06 AG06 AH06 5K014 AA01 BA05 EA01 FA16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録担体への記録時に当該記録担体に記
    録するシンボルから符号化の対象とするシンボルを抽出
    して、当該抽出したシンボルに対して誤り訂正符号によ
    り符号化し、 前記記録担体からの再生時には前記誤り訂正符号による
    復号結果を用いてイレージャー位置情報を生成すること
    を特徴とするイレージャー位置検出方法。
  2. 【請求項2】 記録担体への記録時に当該記録担体に記
    録するシンボルに対して第1の誤り訂正符号により符号
    化し、 前記第1の誤り訂正符号により符号化されたシンボルか
    ら第2の誤り訂正符号による符号化の対象とするシンボ
    ルを抽出して、当該抽出したシンボルに対して前記第2
    の誤り訂正符号により符号化し、 前記記録担体からの再生時には前記第1の誤り訂正符号
    による第1の復号操作を行い、 前記第1の復号操作で誤り訂正不可能であった場合には
    前記第2の誤り訂正符号による第2の復号操作を行っ
    て、当該第2の復号操作による復号結果を用いてイレー
    ジャー位置情報を生成することを特徴とするイレージャ
    ー位置検出方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の誤り訂正符号による符号化の
    対象とするシンボルを一定のシンボル数間隔で抽出する
    ことを特徴とする請求項2記載のイレージャー位置検出
    方法。
  4. 【請求項4】 前記一定のシンボル数間隔を、前記第1
    の誤り訂正符号で訂正可能な完全バースト誤りのシンボ
    ル数2nの1/2であるnとし、 前記第2の復号操作で訂正されたシンボル数が1の場合
    には、その訂正されたシンボルを含む連続する2nシン
    ボルの範囲内の2nシンボルを上限とするイレージャー
    のイレージャー位置情報を生成し、 前記第2の復号操作で訂正されたシンボル数が2の場合
    には、その訂正された両シンボルを含む連続する2nシ
    ンボルまたは3nシンボルの範囲内の2nシンボルを上
    限とするイレージャーのイレージャー位置情報を生成
    し、 前記生成したイレージャー位置情報を用いて前記第1の
    誤り訂正符号による第3の復号操作を行うことを特徴と
    する請求項3記載のイレージャー位置検出方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の復号操作で訂正されたシンボ
    ル数が2の場合に、前記訂正された両シンボルの位置か
    ら当該両シンボルを含む2nシンボルの範囲内または3
    nシンボルの範囲内の何れに完全バースト誤りが生じて
    いるかを判定し、 3nシンボルの範囲内を判定した場合、当該範囲内の2
    nシンボルを上限とするイレージャーのイレージャー位
    置情報の生成と、当該イレージャー位置情報を用いた前
    記第3の復号操作とを、当該復号操作で誤り訂正が可能
    となるまで、前記3nシンボルの範囲内でイレージャー
    として扱うシンボルの位置を変化させながら繰り返すこ
    とを特徴とする請求項4記載のイレージャー位置検出方
    法。
  6. 【請求項6】 前記訂正されたシンボルを含む連続する
    2nシンボルの範囲内で生成するイレージャー位置情報
    を2nシンボル未満のイレージャーのイレージャー位置
    情報とする場合、当該2nシンボル未満のイレージャー
    のイレージャー位置情報の生成と、当該イレージャー位
    置情報を用いた前記第3の復号操作とを、当該復号操作
    で誤り訂正が可能となるまで、前記2nシンボルの範囲
    内で、イレージャーとして扱うシンボルの位置を変化さ
    せながら繰り返すことを特徴とする請求項5記載のイレ
    ージャー位置検出方法。
  7. 【請求項7】 前記イレージャーとして扱うシンボル数
    を、2nシンボルを上限として当該シンボル数が減少す
    る方向に変化させながら、前記第3の復号操作を、当該
    復号操作で誤り訂正が可能となるまで、予め定められた
    シンボル数について繰り返し行うことを特徴とする請求
    項4記載のイレージャー位置検出方法。
  8. 【請求項8】 記録担体への記録時に当該記録担体に記
    録するシンボルに対して誤り検出符号により符号化し、 前記誤り検出符号により符号化されたシンボルに対して
    第1の誤り訂正符号により符号化する一方、 前記第1の誤り訂正符号により符号化されたシンボルか
    ら第2の誤り訂正符号による符号化の対象とするシンボ
    ルを抽出して、当該抽出したシンボルに対して前記第2
    の誤り訂正符号により符号化し、 前記記録担体からの再生時には前記第1の誤り訂正符号
    による第1の復号操作を行った後、 前記第1の復号操作で復号されたデータに対して前記誤
    り検出符号による誤り検出を行い、 誤りが検出された場合には前記第2の誤り訂正符号によ
    る第2の復号操作を行って、当該第2の復号操作による
    復号結果を用いてイレージャー位置情報を生成し、 前記生成したイレージャー位置情報を用いて前記第1の
    誤り訂正符号による第3の復号操作を行った後、 前記第3の復号操作で復号されたデータに対して前記誤
    り検出符号による誤り検出を行うことを特徴とするイレ
    ージャー位置検出方法。
  9. 【請求項9】 送信するシンボルから符号化の対象とす
    るシンボルを抽出して、当該抽出したシンボルに対して
    誤り訂正符号により符号化し、当該符号化後のシンボル
    を送信し、 前記誤り訂正符号により符号化されたシンボルの受信時
    には、当該誤り訂正符号による復号結果を用いてイレー
    ジャー位置情報を生成することを特徴とするイレージャ
    ー位置検出方法。
  10. 【請求項10】 記録担体を対象とする情報の記録再生
    を行う記録再生装置において、 前記記録担体への記録時に当該記録担体に記録するシン
    ボルに対して第1の誤り訂正符号により符号化する第1
    の誤り訂正符号化手段と、 前記第1の誤り訂正符号化手段により符号化されたシン
    ボルから第2の誤り訂正符号による符号化の対象とする
    シンボルを抽出するシンボル抽出手段と、 前記シンボル抽出手段により抽出されたシンボルに対し
    て前記第2の誤り訂正符号により符号化する第2の誤り
    訂正符号化手段と、 前記記録担体からの再生時には、前記第1の誤り訂正符
    号による第1の復号操作を行う第1の復号操作手段と、 前記第1の復号操作で誤り訂正不可能であった場合には
    前記第2の誤り訂正符号による第2の復号操作を行う第
    2の復号操作手段と、 前記第2の復号操作による復号結果を用いてイレージャ
    ー位置情報を生成するイレージャー位置情報生成手段
    と、 前記イレージャー位置情報生成手段により生成されたイ
    レージャー位置情報を用いて前記第1の誤り訂正符号に
    よる第3の復号操作を行う第3の復号操作手段とを具備
    することを特徴とする記録再生装置。
  11. 【請求項11】 記録するシンボルに加えて、当該記録
    するシンボルに対する第1の誤り訂正符号化による冗長
    シンボルと、前記第1の誤り訂正符号化がなされた前記
    記録するシンボルから抽出されたシンボルに対する第2
    の訂正符号化による冗長シンボルとが記録されることを
    特徴とする記録担体。
JP2000082591A 2000-03-23 2000-03-23 イレージャー位置検出方法、イレージャー位置検出機能を有する記録再生装置、及び記録媒体 Pending JP2001266507A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000082591A JP2001266507A (ja) 2000-03-23 2000-03-23 イレージャー位置検出方法、イレージャー位置検出機能を有する記録再生装置、及び記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000082591A JP2001266507A (ja) 2000-03-23 2000-03-23 イレージャー位置検出方法、イレージャー位置検出機能を有する記録再生装置、及び記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001266507A true JP2001266507A (ja) 2001-09-28

Family

ID=18599378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000082591A Pending JP2001266507A (ja) 2000-03-23 2000-03-23 イレージャー位置検出方法、イレージャー位置検出機能を有する記録再生装置、及び記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001266507A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010526365A (ja) * 2007-05-02 2010-07-29 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド エラー制御コード装置およびその方法
JP2012155737A (ja) * 2007-03-08 2012-08-16 Intel Corp 動的ecc符号化率調節方法、装置、およびシステム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012155737A (ja) * 2007-03-08 2012-08-16 Intel Corp 動的ecc符号化率調節方法、装置、およびシステム
JP2010526365A (ja) * 2007-05-02 2010-07-29 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド エラー制御コード装置およびその方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3663377B2 (ja) データ記憶装置、読み出しデータの処理装置および読み出しデータの処理方法
US7231578B2 (en) Techniques for detecting and correcting errors using multiple interleave erasure pointers
US7653862B2 (en) Error detection and correction for encoded data
KR100887895B1 (ko) 기록 매체, 기록 및 재생 장치
US7178086B2 (en) Direct partial update of CRC/ECC check bytes
JPH0697542B2 (ja) インタ−リ−ブ回路
US4847705A (en) Method and apparatus for encoding magnetic disk sector addresses
US6981197B2 (en) Enhanced interleave type error correction method and apparatus
US7127660B2 (en) Method, apparatus and program storage device for correcting a burst of errors together with a random error using shortened cyclic codes
JPH0670868B2 (ja) デイジタルデ−タ記録装置
JP2002279735A (ja) 誤り訂正方法
US7131052B2 (en) Algebraic decoder and method for correcting an arbitrary mixture of burst and random errors
US9047882B2 (en) Systems and methods for multi-level encoding and decoding
US6044487A (en) Majority voting scheme for hard error sites
US20100241922A1 (en) Error correction circuit and data storage device
US6587977B1 (en) o,k,m,/m recording code
US20080115038A1 (en) Dynamic early termination of iterative decoding for turbo equalization
JP3520576B2 (ja) 誤り訂正方法
JP2001266507A (ja) イレージャー位置検出方法、イレージャー位置検出機能を有する記録再生装置、及び記録媒体
US6707626B2 (en) Apparatus and method for detecting SYNC signals written on a disk memory device
US6615384B1 (en) Encoding/decoding method and apparatus and disk storage device
WO2010097834A1 (ja) 誤り訂正回路及びディスク記憶装置
JPH07169203A (ja) 光ディスク装置
JPH07169204A (ja) 情報記録再生装置