JP2001263950A - 開放型エアサイクル乾燥システム - Google Patents
開放型エアサイクル乾燥システムInfo
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/10—Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working
Landscapes
- Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】排出空気からの熱回収量を増大せしめ、エネル
ギー効率の高い開放型エアサイクル乾燥システムを提供
する。 【解決手段】乾燥室1より空気排出路17を通って排出
される高温の排出空気9と、空気導入路16を通って乾
燥室1に導入される乾燥用空気8との間で熱交換する熱
交換器5を備えた乾燥システムにおいて、空気導入路1
6における熱交換器5の上流側に、乾燥用空気8を膨脹
させて温度低下させるための膨脹機3を設けることによ
り、顕熱として加熱用空気8が受け取ることのできる熱
量を増大させ、乾燥システム全体のエネルギー効率を向
上させる。
ギー効率の高い開放型エアサイクル乾燥システムを提供
する。 【解決手段】乾燥室1より空気排出路17を通って排出
される高温の排出空気9と、空気導入路16を通って乾
燥室1に導入される乾燥用空気8との間で熱交換する熱
交換器5を備えた乾燥システムにおいて、空気導入路1
6における熱交換器5の上流側に、乾燥用空気8を膨脹
させて温度低下させるための膨脹機3を設けることによ
り、顕熱として加熱用空気8が受け取ることのできる熱
量を増大させ、乾燥システム全体のエネルギー効率を向
上させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾燥空間より排出
される高温高湿度の空気から一部の熱を回収し、エネル
ギー効率を高めた乾燥システムに関するものであり、特
に衣類乾燥システムとして優れた効果を奏するものであ
る。
される高温高湿度の空気から一部の熱を回収し、エネル
ギー効率を高めた乾燥システムに関するものであり、特
に衣類乾燥システムとして優れた効果を奏するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】乾燥ドラムの排出空気から潜熱を中心に
熱回収し、エネルギー効率を向上させた衣類乾燥サイク
ルとして、特開平3−218800号公報に開示された
衣類乾燥機が知られている。
熱回収し、エネルギー効率を向上させた衣類乾燥サイク
ルとして、特開平3−218800号公報に開示された
衣類乾燥機が知られている。
【0003】この衣類乾燥機について図6を用いて説明
すると、図において、1は乾燥ドラム、10は熱回収用
熱交換器、11は冷却用熱交換器、12は加熱器、13
は乾燥用送風機、14は冷却用送風機、8は室内から取
り込まれた乾燥用空気、9は乾燥ドラムからの排出空
気、15は冷却空気である。
すると、図において、1は乾燥ドラム、10は熱回収用
熱交換器、11は冷却用熱交換器、12は加熱器、13
は乾燥用送風機、14は冷却用送風機、8は室内から取
り込まれた乾燥用空気、9は乾燥ドラムからの排出空
気、15は冷却空気である。
【0004】室内から取り込まれた乾燥用空気8は、熱
回収用熱交換器10において乾燥ドラム1からの排出空
気9と熱交換し、乾燥用送風機13を通じ、加熱器12
において相対湿度の低い高温空気となり、乾燥ドラム1
へ導入される。ドラム内部において、被乾燥物である衣
類から水分の蒸発を促した乾燥用空気8は、蒸発潜熱に
よる温度低下と飽和付近まで湿度上昇した高温高湿度の
排出空気9となって乾燥ドラム1より排出される。
回収用熱交換器10において乾燥ドラム1からの排出空
気9と熱交換し、乾燥用送風機13を通じ、加熱器12
において相対湿度の低い高温空気となり、乾燥ドラム1
へ導入される。ドラム内部において、被乾燥物である衣
類から水分の蒸発を促した乾燥用空気8は、蒸発潜熱に
よる温度低下と飽和付近まで湿度上昇した高温高湿度の
排出空気9となって乾燥ドラム1より排出される。
【0005】排出空気9は、前述の熱交換器10におい
て、室内から取り入れられた乾燥用空気8により冷却さ
れ、乾燥ドラム1で蒸発した水蒸気の一部を凝縮する。
さらに、排出空気9は、熱交換器10において室内より
導入した冷却器11により室温近傍まで冷却され、残り
の水分を凝縮した後、室内へ排出される。
て、室内から取り入れられた乾燥用空気8により冷却さ
れ、乾燥ドラム1で蒸発した水蒸気の一部を凝縮する。
さらに、排出空気9は、熱交換器10において室内より
導入した冷却器11により室温近傍まで冷却され、残り
の水分を凝縮した後、室内へ排出される。
【0006】以上のサイクルにおいて、熱回収用熱交換
器10では、排出空気9が乾燥ドラム1で蒸発した水蒸
気の一部を凝縮するため、乾燥用空気8には顕熱と凝縮
潜熱が回収され乾燥のエネルギー効率を高めることが可
能となる。
器10では、排出空気9が乾燥ドラム1で蒸発した水蒸
気の一部を凝縮するため、乾燥用空気8には顕熱と凝縮
潜熱が回収され乾燥のエネルギー効率を高めることが可
能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平3−218
800号公報に開示された方法による衣類乾燥機の仕様
は、例えば以下のようである。 外気の温湿度条件 :25℃、50%RH(相対湿度) 乾燥ドラム入口温度 :120℃ 定率乾燥状態での乾燥速度:70g/min (水分の蒸発速度) 以上のような条件の下で、室外への排出空気温湿度を3
0℃、100%RHと定めたとき、衣類乾燥機の運転状
態を解析すると、図6に示したとおり、次のようにな
る。
800号公報に開示された方法による衣類乾燥機の仕様
は、例えば以下のようである。 外気の温湿度条件 :25℃、50%RH(相対湿度) 乾燥ドラム入口温度 :120℃ 定率乾燥状態での乾燥速度:70g/min (水分の蒸発速度) 以上のような条件の下で、室外への排出空気温湿度を3
0℃、100%RHと定めたとき、衣類乾燥機の運転状
態を解析すると、図6に示したとおり、次のようにな
る。
【0008】25℃で取込まれた乾燥用空気8は、熱回
収用熱交換器10で排出空気9との熱交換で35℃まで
昇温され、送風機13を通過した後で加熱器12により
仕様で示した120℃、0.8%RHまで温度を高め、
乾燥ドラム1に送り込まれる。乾燥ドラム1内部におい
て被乾燥物からの水分の蒸発を促した空気は、その蒸発
潜熱により温度低下し39℃、100%RHの排出空気
9となつて、乾燥ドラムより排出される。
収用熱交換器10で排出空気9との熱交換で35℃まで
昇温され、送風機13を通過した後で加熱器12により
仕様で示した120℃、0.8%RHまで温度を高め、
乾燥ドラム1に送り込まれる。乾燥ドラム1内部におい
て被乾燥物からの水分の蒸発を促した空気は、その蒸発
潜熱により温度低下し39℃、100%RHの排出空気
9となつて、乾燥ドラムより排出される。
【0009】その後、前述の熱回収用熱交換器10によ
り潜熱の放出を行い、38℃、100%RHまで冷却さ
れた後、冷却用熱交換器11において冷却空気15との
熱交換により30℃まで温度低下させ、外気に放出され
る。ここで、冷却用空気の入口温度は25℃、出口温度
は34℃である。
り潜熱の放出を行い、38℃、100%RHまで冷却さ
れた後、冷却用熱交換器11において冷却空気15との
熱交換により30℃まで温度低下させ、外気に放出され
る。ここで、冷却用空気の入口温度は25℃、出口温度
は34℃である。
【0010】上述の運転状態で衣類乾燥を行うとき、乾
燥速度70g/minの仕様を満たす上で必要となる乾
燥用空気8の風量は1.54m3 /minであり、この
とき25℃の外気を120℃まで熱するのに要する総熱
量は3195Wである。このうち熱回収用熱交換器10
において334Wが排出空気より熱回収され、残りの熱
量は加熱器12から補わなければならない。このことか
ら、排出空気から回収された熱量は、乾燥用空気を加熱
するのに必要な熱量の10%程度に過ぎないことが分か
る。
燥速度70g/minの仕様を満たす上で必要となる乾
燥用空気8の風量は1.54m3 /minであり、この
とき25℃の外気を120℃まで熱するのに要する総熱
量は3195Wである。このうち熱回収用熱交換器10
において334Wが排出空気より熱回収され、残りの熱
量は加熱器12から補わなければならない。このことか
ら、排出空気から回収された熱量は、乾燥用空気を加熱
するのに必要な熱量の10%程度に過ぎないことが分か
る。
【0011】そこで、本発明においては、排出空気から
の熱回収量を増大せしめ、エネルギー効率の高い乾燥シ
ステムを提供することを目的とする。
の熱回収量を増大せしめ、エネルギー効率の高い乾燥シ
ステムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明者が種々検討した結果、上記乾燥システムに
おける熱回収量が低い原因として、熱回収熱交換器10
での熱回収方法が、39℃の排出空気9が潜熱として放
出する熱を、室内から導入された25℃の乾燥用空気8
が顕熱として受け取るというものであり、しかも、熱交
換する二流体の温度差が14℃と小さく、熱回収量その
ものを多く受け取れない点にあることを見出して本発明
を完成させるに至ったものである。
め、本発明者が種々検討した結果、上記乾燥システムに
おける熱回収量が低い原因として、熱回収熱交換器10
での熱回収方法が、39℃の排出空気9が潜熱として放
出する熱を、室内から導入された25℃の乾燥用空気8
が顕熱として受け取るというものであり、しかも、熱交
換する二流体の温度差が14℃と小さく、熱回収量その
ものを多く受け取れない点にあることを見出して本発明
を完成させるに至ったものである。
【0013】すなわち、本発明に係る開放型エアサイク
ル乾燥システムは、空気を作動媒体とし、乾燥のエネル
ギー効率を向上させるために室温より低温の熱源を得て
排出空気から熱回収し、その回収熱を乾燥に必要な高温
空気に熱輸送するような構成を採用し、具体的には、乾
燥室と、乾燥用空気として外気を取入れて乾燥室に導入
する空気導入路と、空気導入路に設置されて乾燥用空気
を加熱する熱源と、乾燥室から空気を排出する空気排出
路と、乾燥室から排出される排出空気と乾燥用空気との
間で熱交換する熱交換器とを備え、空気導入路における
熱交換器の上流側に、乾燥用空気を膨脹させて温度低下
させるための膨脹機を設けたことを特徴とする。
ル乾燥システムは、空気を作動媒体とし、乾燥のエネル
ギー効率を向上させるために室温より低温の熱源を得て
排出空気から熱回収し、その回収熱を乾燥に必要な高温
空気に熱輸送するような構成を採用し、具体的には、乾
燥室と、乾燥用空気として外気を取入れて乾燥室に導入
する空気導入路と、空気導入路に設置されて乾燥用空気
を加熱する熱源と、乾燥室から空気を排出する空気排出
路と、乾燥室から排出される排出空気と乾燥用空気との
間で熱交換する熱交換器とを備え、空気導入路における
熱交換器の上流側に、乾燥用空気を膨脹させて温度低下
させるための膨脹機を設けたことを特徴とする。
【0014】上記構成によれば、空気導入路を流れる加
熱用空気を膨脹機で断熱膨脹させて温度低下させた後、
熱交換器において排出空気と熱交換させるため、室温か
ら温度低下した分だけ顕熱として加熱用空気が受け取る
ことのできる熱量を増大させることが可能となる。した
がって、排出空気が潜熱として放出する大量の熱を効率
よく回収することができる。
熱用空気を膨脹機で断熱膨脹させて温度低下させた後、
熱交換器において排出空気と熱交換させるため、室温か
ら温度低下した分だけ顕熱として加熱用空気が受け取る
ことのできる熱量を増大させることが可能となる。した
がって、排出空気が潜熱として放出する大量の熱を効率
よく回収することができる。
【0015】また、乾燥システムとしての熱効率を高め
るには、上述のように、排出空気からの熱回収量を増大
させるほかに、空気導入路において、膨脹機と熱交換器
との間に気液分離器を設ける構成を採用することもでき
る。
るには、上述のように、排出空気からの熱回収量を増大
させるほかに、空気導入路において、膨脹機と熱交換器
との間に気液分離器を設ける構成を採用することもでき
る。
【0016】すなわち、膨張機から吐出される空気は、
温度低下により露点または凝固点以下に達するため空気
中の水蒸気が結露し、凝固点に達する場合には一部が凍
結したシャーベット状の水を含む飽和湿り空気となる。
温度低下により露点または凝固点以下に達するため空気
中の水蒸気が結露し、凝固点に達する場合には一部が凍
結したシャーベット状の水を含む飽和湿り空気となる。
【0017】そこで、膨脹機と熱交換器との間に気液分
離器を設置すれば、気液分離器により乾燥用空気中で結
露した水分又は凝固した氷を除去することが可能とな
り、乾燥室に導入される空気の絶対湿度を低減し、乾燥
速度を早める効果を有すると同時に、熱回収熱交換器中
の空気導入路における伝熱面の湿り損失が減少するため
に乾燥システム全体の熱効率を高めることが可能とな
る。
離器を設置すれば、気液分離器により乾燥用空気中で結
露した水分又は凝固した氷を除去することが可能とな
り、乾燥室に導入される空気の絶対湿度を低減し、乾燥
速度を早める効果を有すると同時に、熱回収熱交換器中
の空気導入路における伝熱面の湿り損失が減少するため
に乾燥システム全体の熱効率を高めることが可能とな
る。
【0018】膨脹機は、加熱用空気を断熱膨脹させて温
度低下させるものであれば、その構造について特に限定
されるものではなく、膨脹弁、エジェクタ、膨脹タービ
ン等が例示できる。また、膨脹機による空気の膨脹過程
において、膨脹エネルギーが発生するため、この膨脹エ
ネルギーを動力として回収する構成を採用すれば、運転
効率に優れた乾燥システムを提供することが可能とな
る。
度低下させるものであれば、その構造について特に限定
されるものではなく、膨脹弁、エジェクタ、膨脹タービ
ン等が例示できる。また、膨脹機による空気の膨脹過程
において、膨脹エネルギーが発生するため、この膨脹エ
ネルギーを動力として回収する構成を採用すれば、運転
効率に優れた乾燥システムを提供することが可能とな
る。
【0019】動力を回収するための具体的な構成とし
て、例えば、膨脹機として、モータによって回転駆動す
る膨脹タービンを使用した場合、膨脹タービンは、モー
タの駆動によりタービン羽根車が回転し、乾燥用空気が
ノズルを介して断熱噴流となってタービン羽根車に流入
するように構成されており、膨脹する乾燥用空気の膨脹
エネルギーによって、タービン羽根車を回転させようと
する力が発生するため、モータの消費電力を低減するこ
とができる。
て、例えば、膨脹機として、モータによって回転駆動す
る膨脹タービンを使用した場合、膨脹タービンは、モー
タの駆動によりタービン羽根車が回転し、乾燥用空気が
ノズルを介して断熱噴流となってタービン羽根車に流入
するように構成されており、膨脹する乾燥用空気の膨脹
エネルギーによって、タービン羽根車を回転させようと
する力が発生するため、モータの消費電力を低減するこ
とができる。
【0020】また、動力を別の形で回収することも可能
である。例えば、膨脹タービンを駆動させるモータの回
転軸上に、動力回収用のロータを設け、この動力回収用
ロータを発電機用ロータとして、また、圧縮機用ロータ
として使用することが可能となる。
である。例えば、膨脹タービンを駆動させるモータの回
転軸上に、動力回収用のロータを設け、この動力回収用
ロータを発電機用ロータとして、また、圧縮機用ロータ
として使用することが可能となる。
【0021】熱源としては、乾燥用空気を加熱するもの
であればよく、具体的にはヒーター等を使用することが
できるが、圧縮機を使用すれば、膨脹機によって低温低
圧となった空気を大気圧まで圧力をもどすことが可能で
あるとともに、断熱圧縮により温度上昇させて乾燥室へ
導入することが可能となる。
であればよく、具体的にはヒーター等を使用することが
できるが、圧縮機を使用すれば、膨脹機によって低温低
圧となった空気を大気圧まで圧力をもどすことが可能で
あるとともに、断熱圧縮により温度上昇させて乾燥室へ
導入することが可能となる。
【0022】さらに、圧縮機を使用する場合、前述のよ
うに、膨脹機と同一のモータで駆動させることができ、
モータの回転数を圧縮機及び膨脹機がともに高効率とな
るように調整することで、モータの消費電力を低減する
ことができる。
うに、膨脹機と同一のモータで駆動させることができ、
モータの回転数を圧縮機及び膨脹機がともに高効率とな
るように調整することで、モータの消費電力を低減する
ことができる。
【0023】また、空気導入路において、膨脹機の上流
側に、第二の熱交換器を設けた構成を採用すれば、膨脹
機に導入される空気の温度を高めることで相対湿度を低
下させることができ、空気中の水分の凝縮を防止するこ
とが可能となり、水分が膨脹機内部で凝縮して動力回収
の効率低下を招いたり、さらに凝縮水による静翼、回転
翼のエロージョン損傷を起こすおそれがない。
側に、第二の熱交換器を設けた構成を採用すれば、膨脹
機に導入される空気の温度を高めることで相対湿度を低
下させることができ、空気中の水分の凝縮を防止するこ
とが可能となり、水分が膨脹機内部で凝縮して動力回収
の効率低下を招いたり、さらに凝縮水による静翼、回転
翼のエロージョン損傷を起こすおそれがない。
【0024】また、空気導入路において熱交換器の上流
側に配される膨脹機を二段以上に構成し、各段の間に前
記熱交換器とは別の熱交換器をそれぞれ配した構成を採
用すれば、膨脹機が一段の構成に比べて熱回収効率が高
く、さらに、各段の膨脹機において導入される空気が断
熱膨脹により空気中の水分を凝縮することがないように
膨脹比を設計することで、膨脹機内部における水蒸気の
凝縮による動力回収の効率低下や、凝縮水による静翼、
回転翼のエロージョン損傷を防止することができる。
側に配される膨脹機を二段以上に構成し、各段の間に前
記熱交換器とは別の熱交換器をそれぞれ配した構成を採
用すれば、膨脹機が一段の構成に比べて熱回収効率が高
く、さらに、各段の膨脹機において導入される空気が断
熱膨脹により空気中の水分を凝縮することがないように
膨脹比を設計することで、膨脹機内部における水蒸気の
凝縮による動力回収の効率低下や、凝縮水による静翼、
回転翼のエロージョン損傷を防止することができる。
【0025】上述したところの開放型エアサイクル乾燥
システムは、乾燥室より排出される空気からの熱回収の
割合が乾燥に必要となる熱量に対し49%まで高めるこ
とが可能となり、特に衣類乾燥機の乾燥ドラムのような
衣類乾燥用のシステムとして適しているが、その他に
も、例えば、居間、浴室、洗面所、台所あるいは居間な
どの乾燥システムとして適用可能である。また、膨脹機
を使用しているために、従来の衣類乾燥機のような送風
機が不要となり、システムの構造をより簡単なものとす
ることが可能となる。
システムは、乾燥室より排出される空気からの熱回収の
割合が乾燥に必要となる熱量に対し49%まで高めるこ
とが可能となり、特に衣類乾燥機の乾燥ドラムのような
衣類乾燥用のシステムとして適しているが、その他に
も、例えば、居間、浴室、洗面所、台所あるいは居間な
どの乾燥システムとして適用可能である。また、膨脹機
を使用しているために、従来の衣類乾燥機のような送風
機が不要となり、システムの構造をより簡単なものとす
ることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、開
放型エアサイクル乾燥システムの第1の実施形態を示す
系統図である。本実施形態における乾燥システムは、衣
類乾燥用としてのシステムであり、乾燥室として衣類を
収納する乾燥ドラム1と、乾燥用空気8として外気を取
入れて乾燥ドラム1に導入する空気導入路16と、乾燥
ドラム1からの排出空気9をシステム外部に排出する空
気排出路17とを備え、空気導入路16と空気排出路1
7とにまたがって熱回収用熱交換器5が配されており、
乾燥ドラム1より排出される高温の排出空気9と低温の
乾燥用空気8との間で熱交換するようになっている。そ
して、空気導入路16には、上流側からエアフィルター
6、膨脹機3、熱交換器5、圧縮機2がそれぞれこの順
に設置されており、膨脹機3と圧縮機2とは同一のモー
タ4によって駆動されるように配されている。
明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、開
放型エアサイクル乾燥システムの第1の実施形態を示す
系統図である。本実施形態における乾燥システムは、衣
類乾燥用としてのシステムであり、乾燥室として衣類を
収納する乾燥ドラム1と、乾燥用空気8として外気を取
入れて乾燥ドラム1に導入する空気導入路16と、乾燥
ドラム1からの排出空気9をシステム外部に排出する空
気排出路17とを備え、空気導入路16と空気排出路1
7とにまたがって熱回収用熱交換器5が配されており、
乾燥ドラム1より排出される高温の排出空気9と低温の
乾燥用空気8との間で熱交換するようになっている。そ
して、空気導入路16には、上流側からエアフィルター
6、膨脹機3、熱交換器5、圧縮機2がそれぞれこの順
に設置されており、膨脹機3と圧縮機2とは同一のモー
タ4によって駆動されるように配されている。
【0027】上記構成において、室内から取入れられた
乾燥用空気8は、膨張機3によって断熱膨脹されて大気
圧以下の低圧低温の空気となって熱交換器5に導入さ
れ、乾燥ドラム1からの排出空気9と熱交換した後、圧
縮機2において大気圧まで圧力をもどし高温常圧となっ
て乾燥ドラム1へ導入される。
乾燥用空気8は、膨張機3によって断熱膨脹されて大気
圧以下の低圧低温の空気となって熱交換器5に導入さ
れ、乾燥ドラム1からの排出空気9と熱交換した後、圧
縮機2において大気圧まで圧力をもどし高温常圧となっ
て乾燥ドラム1へ導入される。
【0028】ここで、大気圧への圧縮仕事に必要となる
動力は、一部は前述の膨張機3における膨張過程におい
て回収された動力を利用し、残りの動力はモータ4から
供給される。
動力は、一部は前述の膨張機3における膨張過程におい
て回収された動力を利用し、残りの動力はモータ4から
供給される。
【0029】また、ドラム1内部に導入された乾燥用空
気8は、被乾燥物である衣類から水分の蒸発を促した
後、蒸発潜熱による温度低下と飽和付近まで湿度上昇し
たやや低温の排出空気9となって乾燥ドラム1より排出
され、前述の熱交換器5において、低温低圧化された乾
燥用空気8により冷却されることにより、乾燥ドラム1
で蒸発した水蒸気の一部を凝縮し、室内へ排出される。
気8は、被乾燥物である衣類から水分の蒸発を促した
後、蒸発潜熱による温度低下と飽和付近まで湿度上昇し
たやや低温の排出空気9となって乾燥ドラム1より排出
され、前述の熱交換器5において、低温低圧化された乾
燥用空気8により冷却されることにより、乾燥ドラム1
で蒸発した水蒸気の一部を凝縮し、室内へ排出される。
【0030】上記乾燥システムにおいて、熱回収用熱交
換器5は、排出空気9が乾燥ドラム1で蒸発した水蒸気
の一部を凝縮するため、乾燥用空気8には顕熱と凝縮潜
熱が回収され乾燥のエネルギー効率を高める。
換器5は、排出空気9が乾燥ドラム1で蒸発した水蒸気
の一部を凝縮するため、乾燥用空気8には顕熱と凝縮潜
熱が回収され乾燥のエネルギー効率を高める。
【0031】乾燥ドラム1は、例えば直径500〜60
0mm程度の円筒形状の静止ドラムと、その内部にあり
側面に空気循環のための小孔を多数もつ回転ドラム、及
び回転ドラムを駆動するドラム用モータにより構成され
る。回転ドラムの内部には、乾燥中の衣類をほぐす機能
を担うバッフルが3〜6本設けられ、ドラム用モータは
制御信号に基づき、例えば一分毎に回転ドラムの正転、
逆転が繰り返されるよう運転される。
0mm程度の円筒形状の静止ドラムと、その内部にあり
側面に空気循環のための小孔を多数もつ回転ドラム、及
び回転ドラムを駆動するドラム用モータにより構成され
る。回転ドラムの内部には、乾燥中の衣類をほぐす機能
を担うバッフルが3〜6本設けられ、ドラム用モータは
制御信号に基づき、例えば一分毎に回転ドラムの正転、
逆転が繰り返されるよう運転される。
【0032】圧縮機2、膨張機3は、前述のように一つ
のモータ4により駆動され、圧縮に要する動力の一部を
膨張機3において動力回収する。圧縮機2、膨張機3は
ともに、動力回収が容易な遠心式が用いられている。
のモータ4により駆動され、圧縮に要する動力の一部を
膨張機3において動力回収する。圧縮機2、膨張機3は
ともに、動力回収が容易な遠心式が用いられている。
【0033】具体的には、膨脹機3として膨脹タービン
が使用されており、図5に示すように、ケーシング18
内にノズル19とタービン羽根車20を収納して構成さ
れている。タービン羽根車20はモータ4の回転軸4a
の一端側に連結され、駆動されるようになっている。
が使用されており、図5に示すように、ケーシング18
内にノズル19とタービン羽根車20を収納して構成さ
れている。タービン羽根車20はモータ4の回転軸4a
の一端側に連結され、駆動されるようになっている。
【0034】このような構成の膨脹機3に乾燥用空気8
が導入されると、先ずノズル19により静圧が動圧に変
換されて膨脹させられる。そして、ノズル19よりター
ビン羽根車20部分に流入した空気は、タービン羽根車
20に回転エネルギーを与えて膨脹機3から流出する。
モータ4の回転軸4aの他端側には圧縮機2が連結され
ており、タービン羽根車20に与えられた回転エネルギ
ーは、そのまま圧縮仕事に利用される。
が導入されると、先ずノズル19により静圧が動圧に変
換されて膨脹させられる。そして、ノズル19よりター
ビン羽根車20部分に流入した空気は、タービン羽根車
20に回転エネルギーを与えて膨脹機3から流出する。
モータ4の回転軸4aの他端側には圧縮機2が連結され
ており、タービン羽根車20に与えられた回転エネルギ
ーは、そのまま圧縮仕事に利用される。
【0035】圧縮機2と膨脹機3とは、両者がともに効
率よく稼働するようにモータ4の回転数が調整されてお
り、したがって、圧縮機2における必要動力に対する膨
張機3における回収動力の割合が高くなるため、モータ
4に要する消費電力を低減することが可能となる。な
お、回転軸4aを支える軸受けは気流中への油分の混入
を防ぐ目的と、高速回転に対応するため気体軸受けが用
いられる。
率よく稼働するようにモータ4の回転数が調整されてお
り、したがって、圧縮機2における必要動力に対する膨
張機3における回収動力の割合が高くなるため、モータ
4に要する消費電力を低減することが可能となる。な
お、回転軸4aを支える軸受けは気流中への油分の混入
を防ぐ目的と、高速回転に対応するため気体軸受けが用
いられる。
【0036】熱回収用熱交換器5には、例えば、空気対
空気の対向流型熱交換器が用いられる。アルミ製のプレ
ートにより仕切られた隙間には、常圧の高温空気と低圧
の低温空気が交互に流されることにより、この2流体の
間で熱交換が行われ、2流体が対向する流れであるため
熱交換効率を高めることができる。さらにそれぞれの隙
間にはフィンが挿入され、伝熱面積を広くとることで熱
交換の効率を高め、熱交換器そのものの大きさを小型化
することができる。
空気の対向流型熱交換器が用いられる。アルミ製のプレ
ートにより仕切られた隙間には、常圧の高温空気と低圧
の低温空気が交互に流されることにより、この2流体の
間で熱交換が行われ、2流体が対向する流れであるため
熱交換効率を高めることができる。さらにそれぞれの隙
間にはフィンが挿入され、伝熱面積を広くとることで熱
交換の効率を高め、熱交換器そのものの大きさを小型化
することができる。
【0037】エアフィルタ6には空気中に含まれる塵か
ら圧縮機2、膨張機3を保護し、熱交換器の汚れ損失を
防ぐ目的で、粒子径10μm以上の塵を100%除去可
能であることが求められるため、サイクロン集塵器が用
いられる。つまり、取り込まれた空気は壁面に沿って旋
回する流れを形成するため、空気よりも重量の重い塵は
遠心力により上部へ流出する空気から分離し集塵器下部
ヘ沈降する。沈降した塵は捕集部に蓄えられ、この捕集
部を集塵器本体から脱着可能な構造とすることで、メン
テナンス性を向上させることができる。
ら圧縮機2、膨張機3を保護し、熱交換器の汚れ損失を
防ぐ目的で、粒子径10μm以上の塵を100%除去可
能であることが求められるため、サイクロン集塵器が用
いられる。つまり、取り込まれた空気は壁面に沿って旋
回する流れを形成するため、空気よりも重量の重い塵は
遠心力により上部へ流出する空気から分離し集塵器下部
ヘ沈降する。沈降した塵は捕集部に蓄えられ、この捕集
部を集塵器本体から脱着可能な構造とすることで、メン
テナンス性を向上させることができる。
【0038】また、サイクロン集塵器は、同程度の集塵
能力を持つろ過フィルタによる集塵方法に比べ、低圧力
損失であるため、乾燥サイクルを駆動するモータ4に対
する負荷を低減し低消費電力とすることが可能となる。
能力を持つろ過フィルタによる集塵方法に比べ、低圧力
損失であるため、乾燥サイクルを駆動するモータ4に対
する負荷を低減し低消費電力とすることが可能となる。
【0039】気液分離器7は、前述のサイクロン集塵器
と同様の原理による遠心式気液分離器が用いられる。つ
まり、取り込まれた空気は壁面に沿つて旋回する流れを
形成するため、空気よりも重量の重い水は遠心力により
壁面に衝突し失速するため空気流から分離され、空気排
出部の近くに設けられた液排出溝から、一時レシーバタ
ンクに送り込まれたのち、ドレン排出流路より排出され
る。
と同様の原理による遠心式気液分離器が用いられる。つ
まり、取り込まれた空気は壁面に沿つて旋回する流れを
形成するため、空気よりも重量の重い水は遠心力により
壁面に衝突し失速するため空気流から分離され、空気排
出部の近くに設けられた液排出溝から、一時レシーバタ
ンクに送り込まれたのち、ドレン排出流路より排出され
る。
【0040】ここまでに示した方法によって衣類乾燥機
を構成するとき、例えばその仕様を従来のもと同じくす
ると、以下のようである。 外気の温湿度条件 :25℃、50%RH 乾燥ドラム入口温度 :120℃ 定率乾燥状態での乾燥速度:70g/min (水分の蒸発速度) 以上の条件の下で、圧縮機の断熱効率が77%、膨張機
の断熱効率が75%であるとき、衣類乾燥機の運転状態
を解析すると図1に示したとおり、次のようになる。
を構成するとき、例えばその仕様を従来のもと同じくす
ると、以下のようである。 外気の温湿度条件 :25℃、50%RH 乾燥ドラム入口温度 :120℃ 定率乾燥状態での乾燥速度:70g/min (水分の蒸発速度) 以上の条件の下で、圧縮機の断熱効率が77%、膨張機
の断熱効率が75%であるとき、衣類乾燥機の運転状態
を解析すると図1に示したとおり、次のようになる。
【0041】外気より25℃で取り込まれた乾燥用空気
8は、膨張機3において48kPa(abs)まで減圧
されると、断熱膨張により出口で−4℃の空気となる。
この空気は、凝固点以下に達するため空気中の水蒸気が
結露し、一部が凍結したシャーベット状の水を含む飽和
湿り空気となる。
8は、膨張機3において48kPa(abs)まで減圧
されると、断熱膨張により出口で−4℃の空気となる。
この空気は、凝固点以下に達するため空気中の水蒸気が
結露し、一部が凍結したシャーベット状の水を含む飽和
湿り空気となる。
【0042】この空気は続く熱回収用熱交換器5におい
て39℃の排出空気9と熱交換し、排出空気8が潜熱と
して放出する熱を、熱交換器の上流部分で融解熱、蒸発
熱といった潜熱、他の部分では顕熱として受け取って、
33℃まで昇温された後、圧縮機2において大気圧まで
圧力回復し、そこでの圧縮仕事によって仕様の120
℃、0.8%RHまで昇温し、乾燥ドラム1に流入す
る。
て39℃の排出空気9と熱交換し、排出空気8が潜熱と
して放出する熱を、熱交換器の上流部分で融解熱、蒸発
熱といった潜熱、他の部分では顕熱として受け取って、
33℃まで昇温された後、圧縮機2において大気圧まで
圧力回復し、そこでの圧縮仕事によって仕様の120
℃、0.8%RHまで昇温し、乾燥ドラム1に流入す
る。
【0043】乾燥ドラム1の内部において、被乾燥物か
らの水分の蒸発を促した空気は、その蒸発潜熱により温
度低下し39℃、100%RHの排出空気9となって乾
燥ドラム1より排出される。その後、前述の熱回収用熱
交換器5において−4℃の低圧空気との熱交換により3
0℃まで温度低下した排出空気9は、その温度低下で凝
縮した水分が気液分離器7において除去された後、外気
に放出される。
らの水分の蒸発を促した空気は、その蒸発潜熱により温
度低下し39℃、100%RHの排出空気9となって乾
燥ドラム1より排出される。その後、前述の熱回収用熱
交換器5において−4℃の低圧空気との熱交換により3
0℃まで温度低下した排出空気9は、その温度低下で凝
縮した水分が気液分離器7において除去された後、外気
に放出される。
【0044】ここまでに示した運転状態で衣類乾燥を行
うとき、乾燥速度70g/minの仕様を満たすために
必要となる乾燥用空気8の風量は、1.54m3 /mi
nであり、このとき25℃の外気を120℃まで昇温す
るのに要するエネルギーは3195Wであり、このうち
熱交換器5において1574Wが回収される。このこと
から、排出ガスから回収された熱量は、要求される熱量
の49%にまで達することになる。
うとき、乾燥速度70g/minの仕様を満たすために
必要となる乾燥用空気8の風量は、1.54m3 /mi
nであり、このとき25℃の外気を120℃まで昇温す
るのに要するエネルギーは3195Wであり、このうち
熱交換器5において1574Wが回収される。このこと
から、排出ガスから回収された熱量は、要求される熱量
の49%にまで達することになる。
【0045】これは、前述の仕様を同じくする従来の熱
回収方法に比べ、約5倍の熱回収能力が得られることを
示している。
回収方法に比べ、約5倍の熱回収能力が得られることを
示している。
【0046】また、48kPa(abs)まで減圧を行
ってから常圧まで復帰させるために膨脹機3及び圧縮機
2で要する動力は2825Wであり、これに対しその直
前の流路において膨張機3で1642Wの動力が膨張仕
事として回収されるため、圧縮機2と膨張機3を結ぶモ
ータに要求される動力は、前者より後者を差し引いて1
183Wであり、例えばモータの効率が70%であるな
ら、衣類乾燥機の運転に要求される消費電力は1690
Wであり、前述した従来の衣類乾燥機の運転に要する2
861Wの消費電力に対し、41%のエネルギー削減が
可能となる。
ってから常圧まで復帰させるために膨脹機3及び圧縮機
2で要する動力は2825Wであり、これに対しその直
前の流路において膨張機3で1642Wの動力が膨張仕
事として回収されるため、圧縮機2と膨張機3を結ぶモ
ータに要求される動力は、前者より後者を差し引いて1
183Wであり、例えばモータの効率が70%であるな
ら、衣類乾燥機の運転に要求される消費電力は1690
Wであり、前述した従来の衣類乾燥機の運転に要する2
861Wの消費電力に対し、41%のエネルギー削減が
可能となる。
【0047】以上の数値解析で用いた圧縮機2、膨張機
3は高効率であることが要求されるため、例えば圧縮機
で60〜64mm、膨張機で39〜43mmのインペラ
径となる羽根を、100000〜120000rpmの
速度で回転するモータにより駆動することが望ましい。
3は高効率であることが要求されるため、例えば圧縮機
で60〜64mm、膨張機で39〜43mmのインペラ
径となる羽根を、100000〜120000rpmの
速度で回転するモータにより駆動することが望ましい。
【0048】[第2の実施の形態]図2は、第2の実施
形態である開放型エアサイクル乾燥システムを示す系統
図である。本実施形態においては、第1の実施形態の構
成に加えて、さらに、膨張機3出口から熱回収熱交換器
5に通ずる空気導入路16に気液分離器7を設けた点に
特徴があり、これにより、乾燥用空気8から結露した水
分又は凝固した氷が除去される構造となっている。
形態である開放型エアサイクル乾燥システムを示す系統
図である。本実施形態においては、第1の実施形態の構
成に加えて、さらに、膨張機3出口から熱回収熱交換器
5に通ずる空気導入路16に気液分離器7を設けた点に
特徴があり、これにより、乾燥用空気8から結露した水
分又は凝固した氷が除去される構造となっている。
【0049】すなわち、空気導入路16の上流側から、
膨脹機3、気液分離器7、熱交換器5がそれぞれこの順
に配置されており、膨脹機3で温度低下された乾燥用空
気8は、気液分離器7で結露した水分又は凝固した氷が
除去され、空気の絶対湿度が低下して乾燥速度を早める
と同時に、熱交換器5中の空気導入路における伝熱面の
湿り損失が減少するため、乾燥システム全体の熱効率を
高めることが可能となる。
膨脹機3、気液分離器7、熱交換器5がそれぞれこの順
に配置されており、膨脹機3で温度低下された乾燥用空
気8は、気液分離器7で結露した水分又は凝固した氷が
除去され、空気の絶対湿度が低下して乾燥速度を早める
と同時に、熱交換器5中の空気導入路における伝熱面の
湿り損失が減少するため、乾燥システム全体の熱効率を
高めることが可能となる。
【0050】[第3の実施形態]図3は、第3の実施形
態である開放型エアサイクル乾燥システムを示す系統図
である。本実施形態においては、第1の実施形態の構成
に加えて、さらに、空気導入路16において膨脹機3の
上流側に排出空気9から熱回収するための第二の熱交換
器5aを設けた点に特徴があり、これにより、膨脹機3
に導入される乾燥用空気8の温度を予め高めることで相
対湿度を低下させ、膨脹機3内部における水蒸気の凝縮
を防止する構造となっている。
態である開放型エアサイクル乾燥システムを示す系統図
である。本実施形態においては、第1の実施形態の構成
に加えて、さらに、空気導入路16において膨脹機3の
上流側に排出空気9から熱回収するための第二の熱交換
器5aを設けた点に特徴があり、これにより、膨脹機3
に導入される乾燥用空気8の温度を予め高めることで相
対湿度を低下させ、膨脹機3内部における水蒸気の凝縮
を防止する構造となっている。
【0051】したがって、水蒸気の凝縮による動力回収
の効率低下を防止するとともに、凝縮水による静翼、回
転翼のエロージョン損傷を防止することが可能となる。
の効率低下を防止するとともに、凝縮水による静翼、回
転翼のエロージョン損傷を防止することが可能となる。
【0052】[第4の実施形態]図4は、第4の実施形
態である開放型エアサイクル乾燥システムを示す系統図
である。本実施形態では、乾燥用空気8を徐々に膨脹さ
せるために第1の実施形態における膨脹機3を多段に構
成し、各段の間に熱交換器5とは別に排出空気9から熱
回収するための熱交換器5bをそれぞれ配したことを特
徴としている。
態である開放型エアサイクル乾燥システムを示す系統図
である。本実施形態では、乾燥用空気8を徐々に膨脹さ
せるために第1の実施形態における膨脹機3を多段に構
成し、各段の間に熱交換器5とは別に排出空気9から熱
回収するための熱交換器5bをそれぞれ配したことを特
徴としている。
【0053】各段の膨張機3は、導入される空気が断熱
膨張により空気中の水分を凝縮することがないよう膨張
比が設計される。
膨張により空気中の水分を凝縮することがないよう膨張
比が設計される。
【0054】また、各段の膨脹機3で膨張した空気は相
対湿度が飽和に近づくため、熱回収用熱交換器5bにお
いて温度を高めることで相対湿度の低い空気に再生され
る。これを繰り返すことにより、排出空気9から効率よ
く熱を回収しつつ、膨張機3内部における水蒸気の凝縮
による動力回収の効率低下を防ぎ、さらに凝縮水による
静翼、回転翼のエロージョン損傷を防止することが可能
となる。
対湿度が飽和に近づくため、熱回収用熱交換器5bにお
いて温度を高めることで相対湿度の低い空気に再生され
る。これを繰り返すことにより、排出空気9から効率よ
く熱を回収しつつ、膨張機3内部における水蒸気の凝縮
による動力回収の効率低下を防ぎ、さらに凝縮水による
静翼、回転翼のエロージョン損傷を防止することが可能
となる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、乾燥室より排出される高温の排出空気と膨脹
機によって低温低圧化された乾燥用空気との間で熱交換
することにより、室温から温度低下した分だけ顕熱とし
て加熱用空気が受け取ることのできる熱量を増大させる
ことが可能となり、乾燥システム全体のエネルギー効率
を高めることができる。
によると、乾燥室より排出される高温の排出空気と膨脹
機によって低温低圧化された乾燥用空気との間で熱交換
することにより、室温から温度低下した分だけ顕熱とし
て加熱用空気が受け取ることのできる熱量を増大させる
ことが可能となり、乾燥システム全体のエネルギー効率
を高めることができる。
【0056】また、空気導入路において膨脹機と熱交換
器との間に気液分離器を設けることで、乾燥室に導入さ
れる空気の絶対湿度を低減し、乾燥速度を早め、乾燥シ
ステム全体の熱効率を高めることが可能となる。
器との間に気液分離器を設けることで、乾燥室に導入さ
れる空気の絶対湿度を低減し、乾燥速度を早め、乾燥シ
ステム全体の熱効率を高めることが可能となる。
【0057】さらに、膨脹機として膨脹タービンを、熱
源として圧縮機をそれぞれ使用し、同一のモータに連結
して駆動させることにより、両者を効率よく稼働させる
ことが可能となり、さらに、膨脹機で発生する空気の膨
脹エネルギーをそのまま圧縮仕事に利用することができ
るため、モータの消費電力を低減することが可能とな
る。
源として圧縮機をそれぞれ使用し、同一のモータに連結
して駆動させることにより、両者を効率よく稼働させる
ことが可能となり、さらに、膨脹機で発生する空気の膨
脹エネルギーをそのまま圧縮仕事に利用することができ
るため、モータの消費電力を低減することが可能とな
る。
【0058】また、膨脹機に導入する乾燥用空気の温度
又は膨脹比を調整することにより、膨張機内部における
水蒸気の凝縮による動力回収の効率低下を防ぎ、さらに
凝縮水による静翼、回転翼のエロージョン損傷を防止す
ることが可能となる。
又は膨脹比を調整することにより、膨張機内部における
水蒸気の凝縮による動力回収の効率低下を防ぎ、さらに
凝縮水による静翼、回転翼のエロージョン損傷を防止す
ることが可能となる。
【図1】第1の実施の形態である開放型エアサイクル乾
燥システムを示す系統図
燥システムを示す系統図
【図2】第2の実施の形態である開放型エアサイクル乾
燥システムを示す系統図
燥システムを示す系統図
【図3】第3の実施の形態である開放型エアサイクル乾
燥システムを示す系統図
燥システムを示す系統図
【図4】第4の実施の形態である開放型エアサイクル乾
燥システムを示す系統図
燥システムを示す系統図
【図5】膨脹タービンの断面図
【図6】従来の衣類乾燥機を示す系統図
1 乾燥ドラム 2 圧縮機 3 膨脹機 4 モータ 5 熱交換器 7 気液分離器 8 乾燥用空気 9 排出空気 16 空気導入路 17 空気排出路
Claims (8)
- 【請求項1】 乾燥室と、乾燥用空気として外気を取入
れて前記乾燥室に導入する空気導入路と、該空気導入路
に設置されて前記乾燥用空気を加熱する熱源と、前記乾
燥室から空気を排出する空気排出路と、前記乾燥室から
排出される排出空気と前記乾燥用空気との間で熱交換す
る熱交換器とを備えた乾燥システムにおいて、前記空気
導入路における前記熱交換器の上流側に、前記乾燥用空
気を膨脹させて温度低下させるための膨脹機を設けたこ
とを特徴とする開放型エアサイクル乾燥システム。 - 【請求項2】 前記空気導入路において、前記膨脹機と
熱交換器との間に気液分離装置を設けたことを特徴とす
る請求項1記載の開放型エアサイクル乾燥システム。 - 【請求項3】 前記熱源が、圧縮機である請求項1又は
2記載の開放型エアサイクル乾燥システム。 - 【請求項4】 前記膨脹機において膨脹する乾燥用空気
の膨脹エネルギーを利用してその一部を動力として回収
することを特徴とする請求項1、2又は3記載の開放型
エアサイクル乾燥システム。 - 【請求項5】 前記膨脹機が膨脹タービンであって、該
膨脹タービンを駆動させるモータの回転軸に動力回収用
ロータが形成され、前記モータの駆動により前記膨脹タ
ービンにおいて発生する乾燥用空気の膨脹エネルギー
を、前記膨脹タービンの回転エネルギーに変換して前記
ロータの回転動力として利用することを特徴とする請求
項1、2又は3記載の開放型エアサイクル乾燥システ
ム。 - 【請求項6】 前記空気導入路において前記膨脹機の上
流側に、前記排出空気から熱回収するための第二の熱交
換器を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
に記載の開放型エアサイクル乾燥システム。 - 【請求項7】 前記膨脹機を二段以上に構成し、各段の
間に前記熱交換器とは別に前記排出空気から熱回収する
ための熱交換器を夫々配してなる請求項1〜6のいずれ
かに記載の開放型エアサイクル乾燥システム。 - 【請求項8】 前記乾燥室が衣類を乾燥するためのもの
である請求項1〜7のいずれかに記載の開放型エアサイ
クル乾燥システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000074218A JP2001263950A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 開放型エアサイクル乾燥システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000074218A JP2001263950A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 開放型エアサイクル乾燥システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001263950A true JP2001263950A (ja) | 2001-09-26 |
Family
ID=18592307
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000074218A Pending JP2001263950A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 開放型エアサイクル乾燥システム |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2001263950A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010276221A (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-09 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 産業用加熱システム |
JP2012132658A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-12 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 産業用加熱システム |
CN102679319A (zh) * | 2011-03-18 | 2012-09-19 | 中国电力工程顾问集团华东电力设计院 | 全负荷高效回热及燃煤干燥系统 |
CN102748857A (zh) * | 2012-06-26 | 2012-10-24 | 丹阳市嘉贤米业有限公司 | 一种烧糠壳多用锅炉 |
CN103344100A (zh) * | 2013-07-03 | 2013-10-09 | 宜兴市格兰特干燥浓缩设备有限公司 | 一种可尾气余热回收的气流干燥机 |
WO2021132989A1 (ko) * | 2019-12-24 | 2021-07-01 | 엘지전자 주식회사 | 건조기 및 그 작동방법 |
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