JP2001263901A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2001263901A
JP2001263901A JP2000077781A JP2000077781A JP2001263901A JP 2001263901 A JP2001263901 A JP 2001263901A JP 2000077781 A JP2000077781 A JP 2000077781A JP 2000077781 A JP2000077781 A JP 2000077781A JP 2001263901 A JP2001263901 A JP 2001263901A
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refrigerator
suction
cooler
passage
compartment
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JP2000077781A
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Kazuhiro Endo
和広 遠藤
Hiroaki Matsushima
弘章 松嶋
Shigeya Kawaminami
茂也 川南
Kenichi Oshima
健一 大島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/13Economisers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の貯蔵室を個別に冷却する冷却器を備え効
率良く庫内を冷却する冷蔵庫を提供する。 【解決手段】冷凍室と、冷蔵室と、冷凍室冷却器と冷蔵
室用冷却器と二つの圧縮室をもつ圧縮機と凝縮器と前記
冷凍室用冷却器からの冷媒管と前記冷蔵室用冷却器から
の冷媒管との夫々が前記二つの圧縮室に連通された夫々
の吸入通路と接続された冷凍サイクルとを備えた冷蔵庫
において、前記冷凍室用冷却器と前記冷蔵室用冷却器を
同時に稼働する運転と、前記冷凍室用冷却器を単独で稼
働する運転とを切り替える手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の冷却器と、
複数の圧縮室を備えた圧縮機とを有する冷凍サイクルを
備えた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭の電気代に占める冷蔵庫の割合は、
大きいことから冷蔵庫の消費電力の低減が課題となって
いる。その手段として、2個の蒸発器、2個の圧縮要素
を有する圧縮機を備え、2個の蒸発器の各出口を2個の
圧縮要素の各吸入通路にそれぞれ接続し、2個の蒸発器
の蒸発温度が異なる冷凍サイクル又は冷蔵庫が考えられ
ている。このような従来技術は、例えば、特開平5−2
23368号公報公報に開示されている。
【0003】上記特開平5−223368号公報(以
下、従来技術)に開示された冷蔵庫は、蒸発温度の異な
る、冷凍室を冷却する冷凍室蒸発器と冷蔵室を冷却する
冷蔵室蒸発器を並列関係に接続し、2段圧縮を行う2個
の圧縮要素を有する2段圧縮機を備えている。2段圧縮
機の低段圧縮要素の吸入通路は、冷凍室蒸発器出口と接
続し、低段圧縮要素の吐出通路は、冷蔵室蒸発器出口と
合流し、高段圧縮要素の吸入通路と接続し、高段圧縮要
素の吐出通路は凝縮器入口と接続している。
【0004】圧縮機の低段圧縮要素は、冷凍室蒸発器か
ら流出したガス冷媒を冷凍室蒸発器の蒸発圧力レベルの
低圧から、冷蔵室蒸発器の蒸発圧力レベルの中間圧まで
圧縮し、高段圧縮要素は、低段圧縮要素により中間圧ま
で圧縮されたガス冷媒と、冷蔵室蒸発器から流出したガ
ス冷媒を共に、中間圧から凝縮器の凝縮圧力レベルの高
圧まで圧縮する。
【0005】したがって、冷凍室蒸発器と比較して、蒸
発温度が高い冷蔵室蒸発器から流出したガス冷媒を、さ
らに減圧し低圧から圧縮するのではなく、中間圧から圧
縮することにより、低段圧縮の圧縮動力を低減しようと
するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】冷蔵庫の冷凍室温度
は、一般的には、−18℃以下、冷蔵室温度は、0℃よ
り高い5℃以下になっている。上記、特開平5−223
368号公報に開示された従来技術では、2個の圧縮要
素をもつ圧縮機と蒸発温度の異なる2個の蒸発器を用い
て、冷凍室と冷蔵室を同時に冷却し、大幅な消費電力の
低減を図る構成が示されている。
【0007】しかしながら、冷凍室冷蔵室同時冷却だけ
では、冷蔵室温度は所定以下であるが、冷凍室温度が所
定以上のとき、冷凍室を冷却するため、冷凍室と冷蔵室
を同時に冷却すると、冷蔵室温度が0℃以下となり、冷
蔵室の食品が凍結しないように、冷蔵室内を電気ヒータ
で温める必要があり、この電気ヒータ入力が消費電力の
増加をもたらすという課題があった。
【0008】本発明の目的は、複数の貯蔵室を個別に冷
却する冷却器を備え効率良く庫内を冷却する冷蔵庫を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、冷凍室と、
冷蔵室と、冷凍室冷却器と冷蔵室用冷却器と二つの圧縮
室をもつ圧縮機と凝縮器と前記冷凍室用冷却器からの冷
媒管と前記冷蔵室用冷却器からの冷媒管との夫々が前記
二つの圧縮室に連通された夫々の吸入通路と接続された
冷凍サイクルとを備えた冷蔵庫において、前記冷凍室用
冷却器と前記冷蔵室用冷却器を同時に稼働する運転と、
前記冷凍室用冷却器を単独で稼働する運転とを切り替え
る手段を備えたことにより達成される。
【0010】また、冷凍室と、冷蔵室と、冷凍室冷却器
と冷蔵室用冷却器と二つの圧縮室をもつ圧縮機と凝縮器
と前記冷凍室用冷却器からの冷媒管と前記冷蔵室用冷却
器からの冷媒管とが夫々前記二つの圧縮室に連通された
夫々の吸入通路と接続された冷凍サイクルを備えた冷蔵
庫において、前記二つの圧縮室の夫々の吐出通路とが合
流し前記凝縮器の入口と連通した冷媒管の合流部と、前
記凝縮器の出口と連通し前記冷凍室用冷却器と前記冷蔵
室用冷却器とに分岐された冷媒管の分岐部と、前記冷凍
室冷却器と前記二つの圧縮室のうち第1の圧縮室の吸入
通路とを連通する第1の接続通路と、前記冷蔵室用冷却
器と前記二つの圧縮室のうち第2の圧縮室の吸入通路と
を連通する第2の接続通路と、前記分岐部と前記冷蔵室
用冷却器とを接続する冷媒管上に設けられた第1の弁手
段と、前記第1の圧縮室の吸入通路と前記第2の圧縮室
の吸入通路とを接続する冷媒管上に設けられた第2の弁
手段と、前記第1の弁手段の動作を調節する制御手段と
を備えたことにより達成される。
【0011】また、冷凍室と、冷蔵室と、冷凍室冷却器
と冷蔵室用冷却器と二つの圧縮室をもつ圧縮機と凝縮器
と前記冷凍室用冷却器からの冷媒管と前記冷蔵室用冷却
器からの冷媒管とが夫々前記二つの圧縮室に連通された
夫々の吸入通路と接続された冷凍サイクルを備えた冷蔵
庫において、前記二つの圧縮室のうち第1の圧縮室の吐
出通路と第2の圧縮室の吸入通路とを接続する圧縮室接
続路と、前記第2の圧縮室に設けられ吸入ガス容積を減
少させることが可能な容量調節手段と、前記凝縮器の出
口と連通し前記冷凍室用冷却器と前記冷蔵室用冷却器と
に分岐された冷媒管の分岐部と、前記冷凍室用冷却器と
前記二つの圧縮室のうち第1の圧縮室の吸入通路とを連
通する第1の接続通路と、前記冷蔵室用冷却器と前記圧
縮室接続路とを連通する第2の接続通路と、前記分岐部
と前記冷蔵室用冷却器とを接続する冷媒管上に設けられ
た第1の弁手段と、前記第1の圧縮室の吸入通路と前記
第2の圧縮室の吸入通路とを接続する冷媒管上に設けら
れた第2の弁手段と、前記第1の弁手段の動作を調節す
る制御手段とを備えたことにより達成される。さらに、
前記第2の接続通路上に設けられた気液分離手段とを備
えたことにより達成される。
【0012】さらには、前記容量制御手段は、前記第2
の圧縮室とこの圧縮室の吸入通路とを連通する吸入バイ
パス通路と、この吸入バイパス通路を開閉する手段とを
備えたことにより達成される。
【0013】また、前記第1の圧縮室の容量を前記第2
の圧縮室より小さくすることにより達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図12を参照して説明する。
【0015】〔実施例 1〕図1は、第1の実施例に係
る冷蔵庫の冷凍サイクル構成図、図2は、図1の冷凍サ
イクルを用いた冷蔵庫断面概略図、図3は、図2の冷蔵
庫の運転制御フローチャートである。
【0016】図1において、10は圧縮機で、二つの圧
縮要素(第1の圧縮要素11、第2の圧縮要素12)を
もち、並列にガス冷媒の圧縮作用を行う。第2の圧縮要
素12の押しのけ量は、第1の圧縮要素11の押しのけ
量より小さくなっている。11a、11bはそれぞれ第
1の圧縮要素11の吸入通路、吐出通路で、12a、1
2bはそれぞれ第2の圧縮要素12の吸入通路、吐出通
路である。図中の矢印は、冷媒流れ方向を示す。
【0017】第1の圧縮要素11、第2の圧縮要素12
の各々の吐出通路11b、12bは合流し、凝縮器13
入口に接続される。また、凝縮器13出口は、二つに分
岐し、片方は、第1のキャピラリ14、冷凍室蒸発器1
5、第1の圧縮要素11の吸入通路11aと順次接続さ
れ、他方は、二方弁16、第2のキャピラリ17、冷蔵
室蒸発器18、第2の圧縮要素12の吸入通路12aと
順次接続される。
【0018】二方弁16は、電圧をかけることにより弁
の開閉作用を行い、非通電時は開いた状態で、冷蔵室蒸
発器18への冷媒の流れを通過させ、通電時は閉じた状
態で、冷蔵室蒸発器18への冷媒の流れを阻止する。
【0019】第1のキャピラリ14は、冷凍室蒸発器1
5出口と第1の圧縮要素11の吸入通路11aの間と熱
交換可能に接して配置される。また、第2のキャピラリ
17は、冷蔵室蒸発器18出口と第2の圧縮要素12の
吸入通路12aの間と熱交換可能に接して配置される。
これにより、キャピラリ14、17の冷媒は、減圧しな
がら冷却されるため、それぞれの蒸発器15、18入口
エンタルピが低下し、蒸発器の冷凍効果を増加させるこ
とができる。一方、蒸発器15、18出口と吸入通路1
1a、12a間の冷媒は加熱されるため、配管の露付き
を防止できる。
【0020】19は逆止弁で、第1の圧縮要素11の吸
入通路11aと第2の圧縮要素12の吸入通路12a間
に配置される。第2の圧縮要素12の吸入通路12aで
のガス冷媒圧力が、第1の圧縮要素11の吸入通路11
aのガス冷媒圧力より高い場合、弁は閉じた状態とな
り、第1の圧縮要素11の吸入通路11aと第2の圧縮
要素12の吸入通路12aとの間で冷媒ガスの流出入は
ない。一方、第2の圧縮要素12の吸入通路12aでの
ガス冷媒圧力が、第1の圧縮要素11の吸入通路11a
のガス冷媒圧力より低い場合、弁は開いた状態となり、
第1の圧縮要素11の吸入通路11a側のガス冷媒が第
2の圧縮要素12の吸入通路12a側に流入する。
【0021】20は凝縮器ファン、21は冷凍室蒸発器
ファン、23は冷蔵室蒸発器ファンである。
【0022】図2に、図1の冷凍サイクルを用いた冷蔵
庫の断面概略図を示す。図1と同等部分には同一符号を
付す。1は冷蔵庫本体、2は冷凍室、3は冷蔵室、4は
冷凍室蒸発器15の風路形成板、5は冷蔵室蒸発器18
の風路形成板である。6は冷凍室蒸発器15の除霜用電
気ヒータ、7は冷蔵室蒸発器18の除霜用電気ヒータで
あり、各々、所定の周期で通電、非通電が行われ、蒸発
器の除霜を行う。8は冷凍室2内の温度を検知する温度
センサ、9は冷蔵室3内の温度を検知する温度センサで
ある。冷凍室2、冷蔵室3内の矢印は、気流の向きを示
す。
【0023】圧縮機10、凝縮器13、二方弁16、逆
止弁19、凝縮器ファン20は、冷蔵庫本体1の底部に
配置され、キャピラリ14、15は冷蔵庫本体1の背面
断熱材内にに配置(図示せず)される。
【0024】温度センサ8,9で温度が検知され、これ
らの出力が冷蔵庫の制御装置101に入力される。制御
装置では、温度センサの出力に基づいて各貯蔵室2,3
の冷却運転の要否を判断して決定する。圧縮機30及び
機械室のファン20、各貯蔵室のファン21,22の回
転数を設定し、これらの回転数を調節するためインバー
タ102,103,104,105に指令を与える。同
時に、電磁弁16,34に開閉動作の指令を与える。
【0025】また、制御装置は、冷蔵庫に設けられたス
イッチやボタン106からの使用者の指令を検知した場
合には、温度センサ8,9の出力に係わらず、インバー
タ102〜105、二方弁16,34に指令を与えて強
制的に冷蔵庫の運転を設定するようにしても良い。この
ような運転は、使用者が短時間で冷却、冷凍を行いたい
場合に適切である。使用者が短時間での冷凍を指令した
場合には、冷凍室の冷却能力を増大させるため、冷蔵室
用の蒸発器18への冷媒の供給を止めて冷凍室用の蒸発
器15のみに冷媒を供給して冷凍室を単独で冷却するこ
ととし、2つの圧縮要素11,12に並列に冷媒が流れ
るように二方弁16,34を設定する。本実施例では、
二方弁16,34を閉じる。
【0026】以上のように構成する冷蔵庫の冷凍サイク
ルにおいて、冷凍室冷蔵室同時冷却運転と冷凍室単独冷
却運転の動作について説明する。
【0027】冷凍室冷蔵室同時冷却運転時には、二方弁
16を開く。この時、圧縮機10の第1の圧縮要素1
1、凝縮器13、第1のキャピラリ14、冷凍室蒸発器
15は、冷凍室冷却冷凍サイクルを形成するとともに、
圧縮機10の第2の圧縮要素12、凝縮器13、第2の
キャピラリ17、冷蔵室蒸発器18は、冷蔵室冷却冷凍
サイクルを形成する。また、凝縮器ファン20、冷凍室
蒸発器ファン21、冷蔵室蒸発器ファン22を運転す
る。
【0028】この時、例えば、冷凍室蒸発器15の蒸発
温度は、−26℃、冷蔵室蒸発器18の蒸発温度は、−
8℃というように異なる温度で冷媒が蒸発し、それぞれ
冷凍室2、冷蔵室3の冷却を行う。凝縮器13出口の分
岐において、冷凍室蒸発器15と冷蔵室蒸発器18にほ
ぼ半分ずつ冷媒が分流される時、冷凍室2と冷蔵室3は
ほぼ同等の冷凍能力で冷却される。圧縮機10の第1の
圧縮要素11は、冷凍室蒸発器15からのガス冷媒を冷
凍室蒸発器15の蒸発圧力レベルの低圧から、第2の圧
縮要素12は、冷蔵室蒸発器18からのガス冷媒を冷蔵
室蒸発器18の蒸発圧力レベルの中間圧から、それぞ
れ、凝縮器13の凝縮圧力レベルの高圧まで並列に圧縮
作用を行う。第2の圧縮要素12の押しのけ量は、第1
の圧縮要素11の押しのけ量より小さいと前述したが、
それは、冷蔵室蒸発器18の蒸発圧力が冷凍室蒸発器1
5の蒸発圧力より高く、過熱ガスの比容積が小さいため
である。その第1の圧縮要素11の押しのけ量に対する
第2の圧縮要素12の押しのけ量比は、圧縮要素11、
12のそれぞれ所定の吸入ガス圧力、温度条件等から設
定される。
【0029】冷凍室単独冷却運転時には、二方弁16を
閉じる。この時、冷凍室蒸発器15は、圧縮機10の第
1の圧縮要素11、凝縮器13、第1のキャピラリ14
とともに、冷凍サイクルを形成する。一方、冷蔵室蒸発
器18には冷媒は供給されないため、圧縮機10の第2
の圧縮要素12の吸入作用により、第2の圧縮要素12
の吸入通路12aのガス冷媒圧力は、次第に低下する。
第2の圧縮要素12の吸入通路12aのガス冷媒圧力
が、第1の圧縮要素11の吸入通路11aのガス冷媒圧
力より低下すると、逆止弁19は開く状態となり、以
後、第2の圧縮要素12の吸入作用により、常時、第1
の圧縮要素11の吸入通路11a側のガス冷媒が第2の
圧縮要素12の吸入通路12a側に流入する。
【0030】このとき、二つの圧縮要素11、12は、
それぞれ、冷凍室蒸発器15の蒸発圧力レベルから、凝
縮器13の凝縮圧力レベルまで並列に圧縮作用を行う。
したがって、圧縮機10の二つの圧縮要素11、12、
凝縮器13、第1のキャピラリ14、冷凍室蒸発器15
からなる冷凍室単独冷却冷凍サイクルを形成する。ま
た、凝縮器ファン20、冷凍室蒸発器ファン21を運転
し、冷蔵室蒸発器ファン22は停止する。これにより、
冷凍室2のみの冷却を行う。
【0031】図3に冷蔵庫の冷凍室冷蔵室同時冷却運転
と冷凍室単独冷却運転の制御フローチャートを示す。以
下の処理は、制御装置(図示せず)が行う。
【0032】冷蔵庫の運転スイッチがONならば(30
0Y)、冷蔵室温度センサ9に冷蔵室温度Trを検知さ
せ(301)、冷蔵室温度Trが冷蔵室冷却開始温度T
rs以上かどうか判定する(302)。冷蔵室温度Tr
が冷蔵室冷却開始温度Trs以上ならば(302Y)、
凝縮器ファン20、冷凍室ファン21、冷蔵室ファン2
2、圧縮機10の運転を開始(303)、冷凍室冷蔵室
同時冷却運転を行う。
【0033】タイマーをスタートさせ(304)、所定
時間経過後に(305Y)、冷蔵室温度センサ9に冷蔵
室温度Trを検知させ(306)、冷蔵室温度Trが冷
蔵室冷却終了温度Tre以下かどうか判定する(30
7)。冷蔵室冷却終了温度Tre以下でなければ(30
7N)、ステップ304に戻り、冷蔵室温度Trが冷蔵
室冷却終了温度Tre以下になるまで、冷凍室冷蔵室同
時冷却運転を続ける。
【0034】冷蔵室温度Trが冷蔵室冷却終了温度Tr
e以下ならば(307Y)、冷凍室温度センサ8に冷凍
室温度Tfを検知させ(308)、冷凍室温度Tfが冷
凍室冷却終了温度Tfe以下ならば(309Y)、圧縮
機10、凝縮器ファン20、冷凍室ファン21、冷蔵室
ファン22の運転を停止し、冷凍室冷蔵室同時冷却運転
を終了する(310)。
【0035】タイマーをスタートさせ(311)、所定
時間経過後(312)、ステップ300に戻る。
【0036】ステップ302で、冷蔵室温度Trが冷蔵
室冷却開始温度Trs未満ならば(302N)、次に、
冷凍室温度センサ8に冷凍室温度Tfを検知させ(32
0)、冷凍室温度Tfが冷凍室冷却開始温度Tfe以上
かどうか判定する(321)。冷凍室冷却開始温度Tf
e未満ならば(321N)、ステップ311に移り、ス
テップ300に戻る。
【0037】冷凍室温度Tfが冷凍室冷却開始温度Tf
e以上ならば(321Y)、通電により二方弁16を閉
じ、凝縮器ファン20、冷凍室ファン21、圧縮機10
の運転を開始(322)、冷凍室単独冷却運転を行う。
【0038】タイマーをスタートさせ(323)、所定
時間経過後に(324Y)、冷蔵室温度センサ9に冷蔵
室温度Trを検知させ(325)、冷蔵室温度Trが冷
蔵室冷却開始温度Trs以上かどうか判定する(32
6)。冷蔵室冷却開始温度Trs以上ならば(326
Y)、冷蔵室ファン22の運転を開始し、二方弁16へ
の通電をやめ、弁を開き(340)、冷凍室単独冷却運
転から冷凍室冷蔵室同時冷却運転に移行し、ステップ3
04に移る。
【0039】冷蔵室温度Trが冷蔵室冷却開始温度Tr
s未満ならば(326N)、冷凍室温度センサ8に冷凍
室温度Tfを検知させ(327)、冷凍室温度Tfが冷
凍室冷却終了温度Tfe以下かどうか判定する(32
8)。冷凍室温度Tfが冷凍室冷却終了温度Tfeより
高ければ(328N)、ステップ323に戻り、冷凍室
単独冷却運転を続ける。冷凍室冷却終了温度Tfe以下
ならば(328Y)、圧縮機10、凝縮器ファン20、
冷凍室ファン21の運転を停止し、二方弁16への通電
をやめて弁を開き、冷凍室単独冷却運転を終了し、ステ
ップ311に進み、ステップ300に戻る。
【0040】ステップ309において、冷凍室温度Tf
が冷凍室冷却終了温度Tfeより高ければ(309
N)、二方弁16への通電を行い弁を閉じ、冷蔵室ファ
ン22の運転を停止し、冷凍室冷蔵室同時冷却運転から
冷凍室単独冷却運転に移行し、ステップ323に移る。
【0041】上記の構成及び運転制御により、冷蔵室食
品の凍結防止のためのヒータ加熱を不要とし、冷凍室温
度は−18℃以下、冷蔵室温度は0℃より高い5℃以下
とすることができ、冷凍室と冷蔵室の温度を適正に保つ
ことができる。
【0042】また、冷凍室冷蔵室同時冷却運転時には、
冷蔵室蒸発器からのガス冷媒を、さらに冷凍室蒸発器の
蒸発圧力レベルの低圧まで減圧し、その低圧から圧縮す
るのではなく、冷蔵室蒸発器の蒸発圧力レベルの中間圧
から圧縮するため、圧縮動力を低減することができ、冷
蔵庫の消費電力を大幅に低減することができる。
【0043】さらに、圧縮機の二つの圧縮要素の吸入通
路の間に設けた逆止弁の作用により、冷凍室単独冷却運
転時においても、圧縮機の二つの圧縮要素のうち、片方
を休筒させることなく、二つの圧縮要素により、圧縮作
用を行うことができ、二つの圧縮要素を効率的に使うこ
とができる。
【0044】また、冷凍室と冷蔵室に各々の蒸発器をも
つ冷蔵庫は、蒸発器1個で、冷凍室と冷蔵室の両方を冷
気の強制循環により冷却する冷蔵庫に比べて、冷蔵室蒸
発器の蒸発温度を高くすることができるので、冷蔵室へ
の吐出冷気温度を高くでき、湿度を高く維持できるの
で、冷蔵室の食品の保存状態を良好にすることができ
る。
【0045】また、冷蔵室蒸発器への着霜量も低下する
ため、電気ヒータによる除霜の周期が延長され、消費電
力の低減に有効である。また、冷凍室と冷蔵室の冷気が
完全に分離されているため、冷凍室と冷蔵室間の臭い移
りを防止できる。
【0046】〔実施例 2〕本発明の第2の実施例を図
4ないし図10を参照して説明する。
【0047】図4は、第2の実施例に係る冷蔵庫の冷凍
サイクル構成図、図5は、図4の冷凍サイクルを用いた
冷蔵庫断面概略図、図6は、図4の冷凍サイクルを構成
する圧縮機の縦断面図、図7は、図6に示した圧縮機の
部品である第2のシリンダ、仕切り板、第1のシリン
ダ、副軸受、第1のサイレンサカバーの斜視図、図8、
図9は、第2のシリンダに設けられた吸入バイパス機構
の説明図、図10は、図5の冷蔵庫の運転制御フローチ
ャートである。図4、図5において、図1、図2と同等
部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0048】図4において、30は圧縮機で、二つの圧
縮要素(低段圧縮要素31、高段圧縮要素32)をも
ち、ガス冷媒の2段圧縮を行う。低段圧縮要素31と高
段圧縮要素32の押しのけ量は、同等またはほぼ同等に
設定されている。
【0049】31a、31bはそれぞれ低段圧縮要素3
1の吸入通路、吐出通路で、32e、32fはそれぞれ
高段圧縮要素32の吸入通路、吐出通路である。32g
は高段圧縮要素32の吸入バイパス通路、33は中間圧
吸入通路、34は吸入バイパス開閉弁である。低段圧縮
要素31の吸入通路31aは、冷凍室蒸発器15出口と
接続され、中間圧吸入通路33は、冷蔵室蒸発器18出
口と接続される。低段圧縮要素31の吐出通路31b
は、中間圧吸入通路33と合流し、高段圧縮要素32の
吸入通路32eと接続される。高段圧縮要素32の吸入
バイパス通路32gは、吸入バイパス開閉弁34を介し
て、冷蔵室蒸発器18出口と中間圧吸入通路33の間に
接続される。高段圧縮要素32の吐出通路32fは、凝
縮器13入口に接続される。
【0050】二方弁16と吸入バイパス開閉弁34の開
閉の切替えは同時に行われ、二方弁16が開かれた時
(非通電)、吸入バイパス開閉弁34は閉じられ(非通
電)、二方弁16が閉じられた時(通電)、吸入バイパ
ス開閉弁34は開かれる(通電)。
【0051】図5は、図4の冷凍サイクルを用いた冷蔵
庫断面概略図であり、冷凍サイクル構成以外は図2と同
じである。
【0052】図6は、図4の圧縮機30の縦断面図であ
る。圧縮機30は2シリンダ形ロータリ圧縮機で、密閉
容器40内に電動機部と圧縮機構部が収納されている。
【0053】電動機部は、密閉容器40に焼きばめ等で
固定されたステータ41とクランク軸42に固定された
ロータ43とで構成されている。
【0054】圧縮機構部は、図4の低段圧縮要素31と
高段圧縮要素32に該当する2個の圧縮要素を有してい
る。高段圧縮要素は、クランク軸42を支持する主軸受
44、第2のシリンダ45、仕切り板46、クランク軸
42の偏心部42aにかん入されたローラ部51aとベ
ーン部51bからなるローラ51(後出の図8参照)、
ベーン部51bの往復運動と揺動運動を可能にするベー
ン部51bを挟み込む滑動部材53(後出の図8参照)
により構成されている。低段圧縮要素は、前記仕切り板
46、第1のシリンダ47、クランク軸42を支持する
副軸受48、クランク軸42の偏心部42bにかん入さ
れたローラ部とベーン部(図示せず)からなるローラ5
2、ローラ52のベーン部の往復運動と揺動運動を可能
にするベーン部を挟み込む滑動部材(図示せず)により
構成されている。前記主軸受44は、溶接等で密閉容器
40に固定されている。
【0055】クランク軸42の二つの偏心部42a、4
2bは、互いに回転方向に180°の位相差を有して形
成され、ローラ51、52は、クランク軸42の回転に
ともなって、それぞれのシリンダ45、47内を偏心回
転運動するようになっている。また、各ローラ51、5
2のベーン部は、各シリンダ45、47内を吸入室と圧
縮室に区分する働きをしている。クランク軸42の回転
にともない、二つの圧縮要素において、180°間隔で
ガス冷媒の圧縮が交互に行われる。
【0056】31a’は図4の吸入通路31aを構成す
る吸入管、32f’は図4の吐出通路32fを構成する
吐出管、32g’は図4の吸入バイパス通路32gを構
成する吸入バイパス管、33’は図4の中間圧吸入通路
33を構成する中間圧吸入管である。49、50はそれ
ぞれ副軸受48、主軸受44に形成されるサイレンサ室
をカバーする第1のサイレンサカバー、第2のサイレン
サカバーである。
【0057】図7(a),(b),(c),(d),
(e)は、それぞれ、図6に示した圧縮機30の部品で
ある第2のシリンダ45、仕切り板46、第1のシリン
ダ47、副軸受48、第1のサイレンサカバー49の斜
視図である。
【0058】図7(a)に示す第2のシリンダ45にお
いて、ひょうたん形の空間45mの片方の空間は、ロー
ラ51のベーン部を挟み込む滑動部材53が組込まれ、
他方の空間はベーン部とシリンダとの干渉を防止するた
めの空間である。45eは、図4の高段圧縮要素32の
吸入通路32eを一部形成する溝および切り欠き、45
gは図4の吸入バイパス通路32gを一部形成する孔
で、後述のシリンダ45側壁に設けられたバイパス孔5
4とバイパス弁55(後出の図8参照)を介して連通し
ている。45uはシリンダ45を主軸受44にボルトで
固定するための2個の孔、45vは、仕切り板46、第
1のシリンダ47を第2のシリンダ45にボルトで固定
するための2個のめねじ孔、45wは、仕切り板46、
第1のシリンダ47、副軸受48、第1のサイレンサカ
バー49とともに主軸受44にボルトで締結するための
4個の孔である。
【0059】図7(b)に示す仕切り板46において、
46eは、図4の高段圧縮要素32の吸入通路32eを
一部形成する孔、46gは、図4の高段圧縮要素32の
吸入バイパス通路32gを一部形成する孔、46vは、
第1のシリンダ47とともに第2のシリンダ45にボル
トで固定するための2個の孔、46wは、第2のシリン
ダ45、第1のシリンダ47、副軸受48、サイレンサ
カバー49とともに主軸受44にボルトで締結するため
の4個の孔である。
【0060】図7(c)に示す第1のシリンダ47にお
いて、47mは、図7(a)の45mと同等部である。
47aは、図4の低段圧縮要素31の吸入通路31aを
一部形成する切り欠き、47eは、図4の高段圧縮要素
32の吸入通路32eを一部形成する孔、47gは、図
4の高段圧縮要素32の吸入バイパス通路32gを一部
形成する孔、47vは、仕切り板46とともに第2のシ
リンダ45にボルトで固定するための2個の孔、47w
は、第2のシリンダ45、仕切り板46、第1のシリン
ダ47、副軸受48、サイレンサカバー49とともに主
軸受44にボルトで締結するための4個の孔である。
【0061】図7(d)に示す副軸受48において、4
8aは、図4の低段圧縮要素31の吸入通路31aを一
部形成する孔、60は、吐出バルブ部、48bは、低段
圧縮要素31の吐出通路31bを形成する凹部で、サイ
レンサとして働く。48eは、図4の高段圧縮要素32
の吸入通路32eを一部形成する孔、48gは、図4の
高段圧縮要素32の吸入バイパス通路32gを一部形成
する孔、48wは、4個のボルト締結用の孔である。4
8kは、ローラ52のベーン部の往復運動等を利用した
給油ポンプにより、クランク軸に給油するための給油孔
である。
【0062】図7(e)に示す第1のサイレンサカバー
49において、49aは、図4の低段圧縮要素31の吸
入通路31aを一部形成する孔で、図6の吸入管31
a’と接続され、49gは、図4の高段圧縮要素32の
吸入バイパス通路32gを一部形成する孔で、図6の吸
入バイパス管32g’と接続され、49hは、図4の中
間圧吸入通路33を一部形成する孔で、図6の中間圧吸
入管33’と接続される。49wは、4個のボルト締結
用の孔である。61は、給油通路である。
【0063】また、図示しないが、主軸受44には、吐
出バルブ部、サイレンサとして働く凹部が設けられ、第
2のサイレンサカバー50には、吐出ガスを密閉容器4
0内に流出させる孔が設けられている。
【0064】以上の説明より、図4の圧縮機30のガス
冷媒通路の構成は、以下のようになる。図4の低段圧縮
要素31の吸入通路31aは、吸入管31a’、孔49
a、孔48a、切り欠き47aから構成され、図4の低
段圧縮要素31の吐出通路31bは、凹部48bから構
成され、図4の高段圧縮要素32の吸入通路32eは、
孔48e、孔47e、孔46e、溝および切り欠き45
eから構成され、図4の高段圧縮要素32の吐出通路3
2fは、主軸受44に形成された凹部、第2のサイレン
サカバーに設けられた孔、密閉容器40内、吐出管32
f’から構成され、図4の高段圧縮要素32の吸入バイ
パス通路32gは、バイパス孔54、孔45g、孔46
g、孔47g、孔48g、孔49g、吸入バイパス管3
2g’から構成され、図4の中間圧吸入通路33は、中
間圧吸入管33’、孔49hから構成される。
【0065】図8、図9は、第2のシリンダ45に設け
られた吸入バイパス機構の説明図であり、図6のX−X
断面を示す。図において、54はシリンダ側壁に設けら
れたバイパス孔で、ローラ51のベーン部51bを収納
する空間に対して180°の位相差をもって配置され
る。55はバイパス弁で、弁がシリンダ側に移動した時
にバイパス孔54を閉塞し、弁がシリンダと反対側に移
動した時にバイパス孔54を開口する。56はばねで、
所定のばね力でバイパス弁55をシリンダ側に押し付け
ている。57はばね56を固定する留め金である。45
pは圧縮室を示す。矢印は、偏心部42aの回転方向を
示す。
【0066】図8は、吸入バイパス開閉弁34を閉じた
時の、圧縮過程初期の状態を示す。圧縮室45p内のガ
ス冷媒は、偏心部42aが回転することにより、圧縮室
45pの容積を縮小しながら圧縮され、高圧となる。吸
入バイパス開閉弁34が閉じられた直後は、バイパス弁
55と吸入バイパス開閉弁34の間の吸入バイパス通路
32g内の圧力は、圧縮室54p内の圧縮されたガス冷
媒圧力より低いため、バイパス弁55は開き、バイパス
孔54は開口状態となり、圧縮室45p内のガス冷媒が
吸入バイパス通路32g内に流入する。この流入は、ロ
ーラ部51aの外周とシリンダの内周が接する位置がバ
イパス孔54を通過するまでの範囲において、バイパス
弁55に作用する、弁を閉じようとする力(吸入バイパ
ス通路32g内のガス圧による力とばね56による力の
和)と、弁を開こうとする力(圧縮室45p内のガス圧
による力)とが釣り合うまで行われる。この後、バイパ
ス弁55に作用する吸入バイパス通路32g内のガス圧
による力とばね力の和は、圧縮室45p内のガス圧によ
る力より、常に大きいか、等しくなるため、バイパス孔
54は閉じた状態を維持し、圧縮室45p内のガス冷媒
が吸入バイパス通路32g内に流入することはない。す
なわち、吸入バイパス開閉弁34を閉じた時、バイパス
孔54も閉じた状態となるため、通常の押しのけ量で圧
縮作用が行われる。
【0067】図9は、吸入バイパス開閉弁34を開いた
時の、圧縮過程初期の状態を示す。このとき、吸入バイ
パス通路32gと吸入通路32eは連通している。圧縮
室45p内のガス冷媒は、偏心部42aが回転すること
により、圧縮室45pの容積を縮小しながら圧縮され
る。このとき、バイパス弁55に作用する弁を閉じよう
とする力(吸入バイパス32g内のガス圧による力とば
ね56による力の和)より、弁を開こうとする力(圧縮
室45p内のガス圧による力)が常に大きくなるため、
バイパス弁55は開き、圧縮室45p内のガス冷媒が吸
入バイパス通路32g内に流入する。吸入バイパス通路
32g内に流入したガスは、中間圧流入通路33を通っ
て、再度、吸入通路32eに戻る。この吸入ガスバイパ
スは、通常の圧縮行程開始直後から、ローラ部51aの
外周とシリンダの内周が接する位置がバイパス孔54を
通過するまで行われる。よって、この区間では圧縮作用
は開始されず、ローラ部51aの外周とシリンダの内周
が接する位置がバイパス孔54を通過後、圧縮作用が開
始する。したがって、高段圧縮要素32の押しのけ量が
実質的に減少したことになる。
【0068】本実施例では、バイパス孔54を、ローラ
51のベーン部51bを収納する空間に対して180°
の位相差をもって配置したため、吸入バイパス開閉弁3
4を開いた時、通常の押しのけ量の約半分の容量で圧縮
作用が行われる。
【0069】以上のように構成する冷蔵庫の冷凍サイク
ルにおいて、冷凍室冷蔵室同時冷却運転と冷凍室単独冷
却運転の動作について説明する。
【0070】冷凍室冷蔵室同時冷却運転時には、二方弁
16を開くとともに、吸入バイパス開閉弁34を閉じ
る。この時、圧縮機30の低段圧縮要素31、高段圧縮
要素32、凝縮器13、第1のキャピラリ14、冷凍室
蒸発器15は、冷凍室冷却冷凍サイクルを形成するとと
もに、圧縮機30の高段圧縮要素32、凝縮器13、第
2のキャピラリ17、冷蔵室蒸発器18は、冷蔵室冷却
冷凍サイクルを形成する。また、凝縮器ファン20、冷
凍室蒸発器ファン21、冷蔵室蒸発器ファン22を運転
する。
【0071】この時、例えば、冷凍室蒸発器15の蒸発
温度は、−26℃、冷蔵室蒸発器18の蒸発温度は、−
8℃というように異なる温度で冷媒が蒸発し、それぞれ
冷凍室2、冷蔵室3の冷却を行う。凝縮器13出口の分
岐において、冷凍室蒸発器15と冷蔵室蒸発器18にほ
ぼ半分ずつ冷媒が分流される時、冷凍室2と冷蔵室3は
ほぼ同等の冷凍能力で冷却される。
【0072】圧縮機30の低段圧縮要素31は、冷凍室
蒸発器15からのガス冷媒を冷凍室蒸発器15の蒸発圧
力レベルの低圧から、冷蔵室蒸発器18の蒸発圧力レベ
ルの中間圧まで圧縮し、高段圧縮要素32は、低段圧縮
要素31により中間圧まで圧縮されたガス冷媒と、冷蔵
室蒸発器18からのガス冷媒とともに、中間圧から凝縮
器13の凝縮圧力レベルの高圧まで圧縮する。この時、
圧縮機30の高段圧縮要素32に該当する第2のシリン
ダ45に設けられたバイパス孔54は閉塞さるため、高
段圧縮要素32の押しのけ量は、通常の容量となり、低
段圧縮要素31と高段圧縮要素32の実質的な押しのけ
量は、同等またはほぼ同等となる。これは、冷蔵室蒸発
器18の蒸発圧力が冷凍室蒸発器15の蒸発圧力より高
く、高段圧縮要素32の吸入ガス比容積が低段圧縮要素
31の吸入ガス比容積のほぼ半分となるが、高段圧縮要
素32の冷媒質量流量は、低段圧縮容量31の冷媒質量
流量の約2倍であり、各圧縮要素31、32の吸入ガス
の冷媒体積流量は、ほぼ同じになるためである。なお、
実際の押しのけ量は、圧縮要素31、32のそれぞれ所
定の吸入ガス圧力、温度条件等から設定される。
【0073】冷凍室単独冷却運転時には、二方弁16を
閉じるととともに、吸入バイパス開閉弁34を開く。こ
の時、冷凍室蒸発器15は、圧縮機30の低段圧縮要素
31、高段圧縮要素32、凝縮器13、第1のキャピラ
リ14とともに、冷凍サイクルを形成する。一方、冷蔵
室蒸発器18には冷媒は供給されない。この時、圧縮機
30の高段圧縮要素32に該当する第2のシリンダ45
に設けられたバイパス孔54は開口され、吸入バイパス
が行われるため、高段圧縮要素32の押しのけ量は、通
常の押しのけ量の約半分の容量となり、低段圧縮要素3
1の押しのけ量に対する高段圧縮要素32の実質的な押
しのけ量比は、約2分の1となる。高段圧縮要素32に
は、冷蔵室蒸発器18からの冷媒は供給されないため、
低段圧縮要素31と高段圧縮要素32によって圧縮され
る冷媒質量流量は、同一となる。したがって、高段圧縮
要素32と低段圧縮要素31の押しのけ量比で決まる圧
力比となる中間圧まで、低段圧縮要素31は、冷凍室蒸
発器15の蒸発圧力レベルから1段目の圧縮作用を行
う。高段圧縮要素32は、その中間圧から、凝縮器13
の凝縮圧力レベルまで2段目の圧縮作用を行う。また、
凝縮器ファン20、冷凍室蒸発器ファン21を運転し、
冷蔵室蒸発器ファン22は停止する。これにより、冷凍
室2のみの冷却を行う。
【0074】仮に、吸入バイパス機構が設けられていな
い場合、二方弁16を閉じた時、低段圧縮要素31と高
段圧縮要素32の押しのけ量は同一、または、ほぼ同一
のままとなり、低段圧縮要素31は、ほとんど圧縮作用
を行わず、ガス冷媒は、低段圧縮要素31の圧縮室をた
だ通過するだけとなり、この時の低段圧縮要素31の仕
事は、損失となる。したがって、吸入バイパス機構を設
けることにより、この損失を防止することができる。
【0075】図10に冷蔵庫の冷凍室冷蔵室同時冷却運
転と冷凍室単独冷却運転の制御フローチャートを示す。
図10は、実施例1の図3の制御フローチャートのステ
ップ322、329、340、341の二方弁16の開
閉動作に吸入バイパス開閉弁34の開閉動作を付加した
のみで、その他は同じであり、フローチャートの説明は
省略する。なお、図10では、図3の各ステップの30
0番台の符号を400番台に変更している。
【0076】上記の構成及び運転制御により、冷蔵室食
品の凍結防止のためのヒータ加熱を不要とし、冷凍室温
度は−18℃以下、冷蔵室温度は0℃より高い5℃以下
とすることができ、冷凍室と冷蔵室の温度を適正に保つ
ことができる。
【0077】また、冷凍室冷蔵室同時冷却運転時には、
冷蔵室蒸発器からのガス冷媒を、さらに冷凍室蒸発器の
蒸発圧力レベルの低圧まで減圧し、その低圧から圧縮す
るのではなく、冷蔵室蒸発器の蒸発圧力レベルの中間圧
から圧縮するため、圧縮動力を低減することができ、冷
蔵庫の消費電力を大幅に低減することができる。
【0078】さらに、圧縮機を二つの圧縮要素をもち、
2段圧縮を行う構成としたため、各圧縮要素の圧縮室と
吸入室との圧力差が小さくなり、圧縮過程の漏洩ガス量
の低減等に効果があり、圧縮機の効率を向上させること
ができる。
【0079】また、冷凍室と冷蔵室に各々の蒸発器をも
つ冷蔵庫は、蒸発器1個で、冷凍室と冷蔵室の両方を冷
気の強制循環により冷却する冷蔵庫に比べて、冷蔵室蒸
発器の蒸発温度を高くすることができるので、冷蔵室へ
の吐出冷気温度を高くでき、湿度を高く維持できるの
で、冷蔵室の食品の保存状態を良好にすることができ
る。
【0080】また、冷蔵室蒸発器への着霜量も低下する
ため、電気ヒータによる除霜の周期が延長され、消費電
力の低減に有効である。
【0081】また、冷凍室と冷蔵室の冷気が完全に分離
されているため、冷凍室と冷蔵室間の臭い移りを防止で
きる。
【0082】〔実施例 3〕本発明の第3の実施例を図
11、図12を参照して説明する。
【0083】図11は、第3の実施例に係る冷蔵庫の冷
凍サイクル構成図、図12は、図11の冷凍サイクルを
用いた冷蔵庫断面概略図である。本実施例の冷凍サイク
ルを構成する圧縮機の構成は、図6ないし図9に示した
ものと同等である。図11、図12において、図1、図
2、図4、図5と同等部分には同一符号を付し、その説
明は省略する。また、本実施例に係る冷蔵庫の運転制御
フローチャートは、図10と同じである。
【0084】図11において、70(70a,70b)
は第1のキャピラリ、71は第2のキャピラリ、72は
気液分離器、73は第3のキャピラリである。
【0085】圧縮機30の高段圧縮要素32の吐出通路
32fは、凝縮器13入口に接続される。凝縮器13出
口は、第1のキャピラリ70、二方弁16、冷蔵室蒸発
器18、気液分離器72、第3のキャピラリ73、冷凍
室蒸発器15、低段圧縮要素31の吸入通路31aと順
次接続され、気液分離器72のガス流出通路72cは、
中間圧吸入通路33と接続される。また、第2のキャピ
ラリ71は、二方弁16、冷蔵室蒸発器18と並列関係
に接続される。
【0086】第1のキャピラリ70のうち、70aは、
気液分離器72のガス流出通路72cと中間圧吸入通路
33の間と熱交換可能に接して配置され、70bは、冷
凍室蒸発器15出口と低段圧縮要素31の吸入通路31
aの間と熱交換可能に接して配置される。また、第3の
キャピラリ73は、冷凍室蒸発器15出口と低段圧縮要
素31の吸入通路31aの間と熱交換可能に接して配置
される。これにより、キャピラリ70、73の冷媒は、
減圧しながら冷却されるため、それぞれの蒸発器18、
15入口エンタルピが低下し、蒸発器の冷凍効果を増加
させることができる。一方、気液分離器72のガス流出
通路72cと中間圧吸入通路33の間の冷媒、および、
冷凍室蒸発器15出口と吸入通路31aの間の冷媒は加
熱されるため、配管の露付きを防止できる。
【0087】二方弁16と吸入バイパス開閉弁34の開
閉の切替えは、実施例2と同様に、同時に行われ、二方
弁16が開かれた時(非通電)、吸入バイパス開閉弁3
4は閉じられ(非通電)、二方弁16が閉じられた時
(通電)、吸入バイパス開閉弁34は開かれる(通
電)。
【0088】図12は、図11の冷凍サイクルを用いた
冷蔵庫断面概略図である。圧縮機30、吸入バイパス開
閉弁34、凝縮器13、凝縮器ファン20は、冷蔵庫本
体1の底部に配置され、二方弁16、キャピラリ70
a,70b,71,73、気液分離器72は、冷蔵庫本
体1の背面断熱材内に配置(図示せず)される。
【0089】以上のように構成する冷蔵庫の冷凍サイク
ルにおいて、冷凍室冷蔵室同時冷却運転と冷凍室単独冷
却運転の動作について説明する。
【0090】冷凍室冷蔵室同時冷却運転時には、二方弁
16を開くとともに、吸入バイパス開閉弁34を閉じ
る。また、凝縮器ファン20、冷凍室蒸発器ファン2
1、冷蔵室蒸発器ファン22を運転する。この時、第1
のキャピラリ70で冷蔵室蒸発器18の蒸発圧力まで減
圧された冷媒は、蒸発器18と並列関係に配置されたキ
ャピラリ71の流路抵抗ため、ほとんどの冷媒が蒸発器
18に流入する。例えば、冷蔵室蒸発器18入口で、蒸
発温度−8℃、乾き度0.1の冷媒が蒸発し、冷蔵室3
の冷却を行い、冷蔵室蒸発器18出口で、乾き度0.5
5となる。気液分離器72内では、乾き度0.55に相
当する55%のガス冷媒が分離され、ガス流出通路72
cを介して、中間圧吸入通路33に供給される。気液分
離器72内の45%の液冷媒は、キャピラリ73でさら
に減圧され、冷凍室蒸発器15で、例えば、蒸発温度−
26℃で蒸発し、冷凍室2の冷却を行う。この時、冷蔵
室3と冷凍室2はほぼ同等の冷凍能力で冷却される。
【0091】圧縮機30の低段圧縮要素31は、冷凍室
蒸発器15からのガス冷媒を冷凍室蒸発器15の蒸発圧
力レベルの低圧から、冷蔵室蒸発器18の蒸発圧力レベ
ルの中間圧までの1段目の圧縮を行い、高段圧縮要素3
2は、低段圧縮要素31により中間圧まで圧縮されたガ
ス冷媒と、気液分離器72からのガス冷媒とともに、中
間圧から凝縮器13の凝縮圧力レベルの高圧までの2段
目の圧縮を行う。この時、圧縮機30の高段圧縮要素3
2に該当する第2のシリンダ45に設けられたバイパス
孔54は閉塞さるため、高段圧縮要素32の押しのけ量
は、通常の容量となり、低段圧縮要素31と高段圧縮要
素32の実質的な押しのけ量は、ほぼ同等となる。これ
は、冷蔵室蒸発器18の蒸発圧力が冷凍室蒸発器15の
蒸発圧力より高く、高段圧縮要素32の吸入ガス比容積
が低段圧縮要素31の吸入ガス比容積のほぼ半分となる
が、低段圧縮要素31と高段圧縮要素32の冷媒質量流
量の比は、0.45対1であり、各圧縮要素31、32
の吸入ガスの冷媒体積流量は、ほぼ同じになるためであ
る。なお、実際の押しのけ量は、圧縮要素31、32の
それぞれ所定の吸入ガス圧力、温度条件等から設定され
る。
【0092】冷凍室単独冷却運転時には、二方弁16を
閉じるととともに、吸入バイパス開閉弁34を開く。こ
の時、第1のキャピラリ70で中間圧まで減圧された冷
媒は、さらに第2のキャピラリ71を通過し、気液分離
器72内に流入する。例えば、気液分離器72内の冷媒
乾き度は、0.1で、10%のガス冷媒が分離され、ガ
ス流出通路72cを介して、中間圧吸入通路33に供給
される。気液分離器72内の90%の液冷媒は、キャピ
ラリ73でさらに減圧され、冷凍室蒸発器15で蒸発
し、冷凍室の冷却を行う。
【0093】この時、圧縮機30の高段圧縮要素32に
該当する第2のシリンダ45に設けられたバイパス孔5
4は開口され、吸入バイパスが行われるため、高段圧縮
要素32の押しのけ量は、通常の押しのけ量の約半分の
容量となり、低段圧縮要素31の押しのけ量に対する高
段圧縮要素32の実質的な押しのけ量比は、約2分の1
となる。低段圧縮要素31と高段圧縮要素32の冷媒質
量流量の比は、0.9対1となり、また、高段圧縮要素
32の吸入ガス比容積は低段圧縮要素31の吸入ガス比
容積のほぼ半分となるためである。
【0094】圧縮機30の低段圧縮要素31は、冷凍室
蒸発器15からのガス冷媒を冷凍室蒸発器15の蒸発圧
力レベルの低圧から、気液分離器72の圧力レベルの中
間圧までの1段目の圧縮を行い、高段圧縮要素32は、
低段圧縮要素31により中間圧まで圧縮されたガス冷媒
と、気液分離器72からのガス冷媒とともに、中間圧か
ら凝縮器13の凝縮圧力レベルの高圧までの2段目の圧
縮を行う。また、凝縮器ファン20、冷凍室蒸発器ファ
ン21を運転し、冷蔵室蒸発器ファン22は停止する。
これにより、冷凍室2のみの冷却を行う。
【0095】本実施例の冷蔵庫の冷凍室冷蔵室同時冷却
運転と冷凍室単独冷却運転の制御フローチャートは、実
施例2の図10と同じであり、説明は省略する。
【0096】上記の構成及び運転制御により、冷蔵室食
品の凍結防止のためのヒータ加熱を不要とし、冷凍室温
度は−18℃以下、冷蔵室温度は0℃より高い5℃以下
とすることができ、冷凍室と冷蔵室の温度を適正に保つ
ことができる。
【0097】また、冷凍室冷蔵室同時冷却運転時には、
冷蔵室蒸発器からのガス冷媒を、さらに冷凍室蒸発器の
蒸発圧力レベルの低圧まで減圧し、その低圧から圧縮す
るのではなく、冷蔵室蒸発器の蒸発圧力レベルの中間圧
から圧縮するため、圧縮動力を低減することができ、冷
蔵庫の消費電力を大幅に低減することができる。
【0098】さらに、気液分離器を設けることにより、
中間圧で発生したガス冷媒をすべて圧縮機の中間圧に戻
すことができるため、実施例1、実施例2に比べて、圧
縮動力の低減割合を大きくすることができる。
【0099】また、さらに、圧縮機を二つの圧縮要素を
もち、2段圧縮を行う構成としたため、各圧縮要素の圧
縮室と吸入室との圧力差が小さくなり、圧縮過程の漏洩
ガス量の低減等に効果があり、圧縮機の効率を向上させ
ることができる。
【0100】また、冷凍室と冷蔵室に各々の蒸発器をも
つ冷蔵庫は、蒸発器1個で、冷凍室と冷蔵室の両方を冷
気の強制循環により冷却する冷蔵庫に比べて、冷蔵室蒸
発器の蒸発温度を高くすることができるので、冷蔵室へ
の吐出冷気温度を高くでき、湿度を高く維持できるの
で、冷蔵室の食品の保存状態を良好にすることができ
る。
【0101】また、冷蔵室蒸発器への着霜量も低下する
ため、電気ヒータによる除霜の周期が延長され、消費電
力の低減に有効である。また、冷凍室と冷蔵室の冷気が
完全に分離されているため、冷凍室と冷蔵室間の臭い移
りを防止できる。
【0102】上記実施例1ないし3では、減圧装置とし
て、キャピラリを用いたが、キャピラリの代わりにその
一部または全部に、運転条件により絞り量を変化させる
ことが可能な手段を用いてもよい。
【0103】上記実施例1において、逆止弁19の代わ
りに、開閉弁を用い、同時に開閉作用を行わせ、二方弁
16が開かれた時(非通電)、開閉弁を閉じ(非通
電)、二方弁16が閉じられた時(通電)、開閉弁を開
く(通電)ようにしても、実施例1と同じ効果が得られ
る。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の貯蔵室を個別に冷却する冷却器を備え効率良く庫
内を冷却する冷蔵庫を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る冷蔵庫の冷凍サイ
クルの構成を示す概略図である。
【図2】図1に示す冷凍サイクルを備えた冷蔵庫の概略
を示す縦断面図である。
【図3】図2に示す冷蔵庫の運転制御の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図4】本発明の第2の実施例に係る冷蔵庫の冷凍サイ
クルの構成を示す概略図である。
【図5】図4に示す冷凍サイクルを備えた冷蔵庫の概略
を示す縦断面図である。
【図6】図4に示す冷凍サイクルを構成する圧縮機の構
造を示す縦断面図である。
【図7】図6に示す圧縮機部品である第2のシリンダ、
仕切り板、第1のシリンダ、副軸受、第1のサイレンサ
カバーの構造を示す斜視図である。
【図8】図7に示す第2のシリンダに設けられた吸入バ
イパスの構造を示す図であり、バイパス孔が閉じた状態
である。
【図9】図7に示す第2のシリンダに設けられた吸入バ
イパスの構造を示す図であり、バイパス孔が開いた状態
である。
【図10】図5に示す冷蔵庫の運転制御の流れを示すフ
ローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施例に係る冷蔵庫の冷凍サ
イクルの構成を示す概略図である。
【図12】図11に示す冷凍サイクルを備えた冷蔵庫の
概略を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…冷蔵庫本体、 2…冷凍室、 3…冷蔵室、 6,7…除霜用電気ヒータ、 8,9…温度センサ、 10,30…圧縮機、 11,12,31,32…圧縮要素、 13…凝縮器、 14,17,70,70a,70b,71,73…キャ
ピラリ、 15…冷凍室蒸発器、 16…二方弁、 18…冷蔵室蒸発器、 19…逆止弁、 31a’…吸入管、 32f’…吐出管、 32g’…吸入バイパス管、 33’…中間圧吸入管、 34…吸入バイパス開閉弁、 40…密閉容器、 41…ステータ、 42…クランク軸、 43…ロータ、 44…主軸受、 45,47…シリンダ、 46…仕切り板、 48…副軸受、 49,50…サイレンサカバー、 50,52…ローラ、 54…バイパス孔、 55…バイパス弁、 56…ばね 57…留め金。
フロントページの続き (72)発明者 川南 茂也 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 大島 健一 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 Fターム(参考) 3L045 AA02 AA03 BA01 CA02 DA02 EA03 HA02 JA01 LA06 MA02 NA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷凍室と、冷蔵室と、冷凍室冷却器と冷蔵
    室用冷却器と二つの圧縮室をもつ圧縮機と凝縮器と前記
    冷凍室用冷却器からの冷媒管と前記冷蔵室用冷却器から
    の冷媒管との夫々が前記二つの圧縮室に連通された夫々
    の吸入通路と接続された冷凍サイクルとを備えた冷蔵庫
    において、 前記冷凍室用冷却器と前記冷蔵室用冷却器を同時に稼働
    する運転と、前記冷凍室用冷却器を単独で稼働する運転
    とを切り替える手段を備えた冷蔵庫。
  2. 【請求項2】冷凍室と、冷蔵室と、冷凍室冷却器と冷蔵
    室用冷却器と二つの圧縮室をもつ圧縮機と凝縮器と前記
    冷凍室用冷却器からの冷媒管と前記冷蔵室用冷却器から
    の冷媒管とが夫々前記二つの圧縮室に連通された夫々の
    吸入通路と接続された冷凍サイクルを備えた冷蔵庫にお
    いて、 前記二つの圧縮室の夫々の吐出通路とが合流し前記凝縮
    器の入口と連通した冷媒管の合流部と、前記凝縮器の出
    口と連通し前記冷凍室用冷却器と前記冷蔵室用冷却器と
    に分岐された冷媒管の分岐部と、前記冷凍室冷却器と前
    記二つの圧縮室のうち第1の圧縮室の吸入通路とを連通
    する第1の接続通路と、前記冷蔵室用冷却器と前記二つ
    の圧縮室のうち第2の圧縮室の吸入通路とを連通する第
    2の接続通路と、前記分岐部と前記冷蔵室用冷却器とを
    接続する冷媒管上に設けられた第1の弁手段と、前記第
    1の圧縮室の吸入通路と前記第2の圧縮室の吸入通路と
    を接続する冷媒管上に設けられた第2の弁手段と、前記
    第1の弁手段の動作を調節する制御手段とを備えた冷蔵
    庫。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記第1の弁手段を閉状
    態にして前記冷凍室用冷却器を単独で稼働させる請求項
    2に記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】冷凍室と、冷蔵室と、冷凍室冷却器と冷蔵
    室用冷却器と二つの圧縮室をもつ圧縮機と凝縮器と前記
    冷凍室用冷却器からの冷媒管と前記冷蔵室用冷却器から
    の冷媒管とが夫々前記二つの圧縮室に連通された夫々の
    吸入通路と接続された冷凍サイクルを備えた冷蔵庫にお
    いて、 前記二つの圧縮室のうち第1の圧縮室の吐出通路と第2
    の圧縮室の吸入通路とを接続する圧縮室接続路と、前記
    第2の圧縮室に設けられ吸入ガス容積を減少させること
    が可能な容量調節手段と、前記凝縮器の出口と連通し前
    記冷凍室用冷却器と前記冷蔵室用冷却器とに分岐された
    冷媒管の分岐部と、前記冷凍室用冷却器と前記二つの圧
    縮室のうち第1の圧縮室の吸入通路とを連通する第1の
    接続通路と、前記冷蔵室用冷却器と前記圧縮室接続路と
    を連通する第2の接続通路と、前記分岐部と前記冷蔵室
    用冷却器とを接続する冷媒管上に設けられた第1の弁手
    段と、前記第1の圧縮室の吸入通路と前記第2の圧縮室
    の吸入通路とを接続する冷媒管上に設けられた第2の弁
    手段と、前記第1の弁手段の動作を調節する制御手段と
    を備えた冷蔵庫。
  5. 【請求項5】前記第2の接続通路上に設けられた気液分
    離手段とを備えた請求項5に記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】前記容量制御手段は、前記第2の圧縮室と
    この圧縮室の吸入通路とを連通する吸入バイパス通路
    と、この吸入バイパス通路を開閉する手段とを備えた請
    求項4または5記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】前記第1の圧縮室の容量が前記第2の圧縮
    室より小さい請求項1乃至6に記載の冷蔵庫。
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