JP2001259063A

JP2001259063A - 呼吸用空気を生成するための移動可能並びに輸送可能なユニット並びにその使用

Info

Publication number: JP2001259063A
Application number: JP2001027062A
Authority: JP
Inventors: Didier Beauvois; ディディエール・ボーボワ; Robert Montausier; ロベール・モントーシエール; Thierry Duboudin; ティエリー・デュブッダン
Original assignee: Air Liquide Sante International SA
Current assignee: Air Liquide Sante International SA
Priority date: 2000-02-03
Filing date: 2001-02-02
Publication date: 2001-09-25
Also published as: EP1121958A1; CA2332541A1; AU767181B2; FR2804610B1; FR2804610A1; AU1674401A; BR0103175A; ZA200100781B

Abstract

(57)【要約】【課題】どのような作業現場でも容易に移動され得る呼
吸用空気を生成するユニットを提供する。【解決手段】呼吸用空気を生成するための移動可能並び
に輸送可能なユニットであって、空気供給処理システム
を形成し、かつ、１バール以上の圧力に空気を圧縮する
ための空気圧縮手段（４）を有する第１の組立部品
（１）と、圧縮空気処理手段を形成し、かつ前記空気圧
縮手段（４）から送られた圧縮空気中に存在している不
純物を取り除くように使用される圧縮空気処理手段
（５）と、前記圧縮空気処理（５）と空気圧縮手段
（４）との少なくとも一方を制御するように使用される
制御手段（６）とを有する第２の組立部品とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、煙、埃、蒸気等に
よる周囲の空気の汚染を生じさせる作用が、特に囲まれ
た場所、屋内もしくは構造物内で生じる産業現場で使用
され得る、人間によって呼吸され得る空気を生産するた
めのモジュール化され、移動可能な設備もしくは組立部
品を有するユニット品に関する。

【０００２】

【従来技術】保守点検、クリーニング、修理、製造活動
等の多くの産業活動は、ガス即ち煙、埃、エアロゾル、
放射線粒子、揮発性溶媒等が周りの大気と混合され、そ
れらの活動が行われる産業現場で働いている作業者にと
って健康上の危険を生ずる様々な大気汚染物質もしくは
不純物によって汚染された現場で必要とされあるいは行
われている。

【０００３】例を挙げると、これらの現場は、アスベス
ト埃及び発癌性粒子を生じさせるアスベストが発散する
現場、または塗装作業が行われる現場、相当量の煙の放
出をともなう金属材料の溶接及び裁断が行われる現場、
もしくは原子力発電所の解体が行われる現場である。

【０００４】労働もしくは作業が、囲まれた屋内、構造
物あるいは場所、即ち、全くか極く僅かしか空気の通常
の補給が起こらない場所で行われるとき、労働者にとっ
て健康がさらに害されるということは容易に想像され
る。例えば、ビルの地下倉庫でアスベストが発散する場
合、もしくは建設中あるいは修理や保守を受けている船
の足場でコーティング電極を用いる溶接作業の場合であ
る。前記観点において、作業者が過度に多量の大気不純
物を吸引するのを防止するために、作業者にとって呼吸
マスク等を身につけることが薦められもしくは義務づけ
られている。さらに、フィルターが付いたマスクが単に
身につけられるとき、一方では、これらフィルターは、
不純物、特に埃の蓄積によって度々汚されて、ろ過の効
力が低下し、他方では、ある粒子は留められなくなる。
この問題を緩和するために、呼吸ガスが供給される作業
マスクを使用すること、即ち、作業現場もしくは場所
に、即ち、作業現場で働く人や作業者に呼吸用空気を供
給して、彼らの肺に適正な酸素量を確保するのに十分
な、従ってできるだけ不純物の少ない空気を吸うことを
可能にするために純粋なもしくは純化された空気を使用
すること、が薦められている。これを行うために、作業
者が身に付けているマスクに供給するために、実存の圧
縮空気供給管により運ばれる空気を使用するか、高圧ボ
トルなどの個人用空気補給物を作業者に与えることが可
能である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、これは必ずし
も可能というわけではなく、ある欠点を有する。かくし
て、上記第１の場合には、すべての産業現場が圧縮空気
供給管を受け入れられるとは限らず、また、第２の場合
には、一方では、個人用空気補給物は、能力、即ち、体
積において必然的に制限され、他方では、１もしくはそ
れ以上の空気補給物は、作業者に疲労をもたらし、彼の
動き回る能力を制限する。さらに、このような備品は、
例えば、消費者あたり０．１ないし１００ｍ^３／ｈ、一
般には、０．５ないし１０ｍ^３／ｈの実質的な空気流量
と、例えば、ある部屋から他の部屋へ、もしくはあるビ
ルから他のビルへと、実際の作業現場において一地点か
ら他地点へ移動可能な空気生成システムとの両方を、し
ばしば必要としている。かくして、本発明の背景内で生
じる問題は、どのような作業現場でも容易に移動され得
るユニットを提供するように、呼吸用空気を生成する装
置もしくはユニットをいかに改善するかであり、それ
は、簡単に接続したり身に着けるものであって、屋内と
屋外との両方で作業することを可能とする、即ち、種々
のタイプの作業に適用できて、連続した流れで供給され
る約６ないし８個のマスクに対応した少なくとも約６０
ないし８０ｍ^３／ｈの空気を生成することを可能とする
ものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】かくして、本発明によっ
てもたらされる解決は、少なくとも１つの第１の組立部
品と、１つの第２の組立部品とを具備し、第１並びに／
もしくは第２の組立部品は、第１の組立部品と第２の組
立部品とを夫々独立に輸送もしくは移動できるように、
第１の組立部品と第２の組立部品とを互いに結合させ
て、ユニットを作動させることを可能とすると共に、第
１の組立部品と第２の組立部品とを互いに分離させて、
夫々別々に輸送もしくは移動させることを可能にする結
合手段を有する、呼吸用空気を生成するための移動可能
並びに輸送可能なユニットであり、前記第１の組立部品
は、空気供給処理システムを形成し、かつ、１バール以
上の圧力に空気を圧縮するための空気圧縮手段を有し、
また、前記第２の組立部品は、圧縮空気処理手段を形
成し、前記空気圧縮手段から送られた圧縮空気中に存在
している不純物を取り除くように使用される圧縮空気処
理手段と、前記圧縮空気処理と空気圧縮手段との少なく
とも一方を制御するように使用される制御手段と、を有
する。状況に応じて、本発明のユニットは、１つもしく
はそれ以上の次に挙げる特徴を含んでいる。前記ユニッ
トは、第２の組立部品によって処理された空気を貯蔵す
るためのシステムを形成する少なくとも１つの第３の組
立部品を有し、第２の組立部品並びに／もしくは第３の
組立部品は、第２の組立部品によって処理された空気が
第３の組立部品に供給させることを可能とするように、
第３の組立部品の下流側に第２の組立部品を接続するよ
うに使用される接続手段を有し、この接続手段は、第２
及び第３の組立部品が互いに独立して輸送もしくは移動
可能であるように、第２の組立部品と第３の組立部品と
互いに分離可能としている。前記空気圧縮手段は、少な
くとも１のエアコンプレッサー、好ましくはスクリュー
コンプレッサーである。前記圧縮空気処理手段は、少な
くとも１の吸着並びに／もしくは触媒コンテナー、好ま
しくは少なくとも１つの吸着コンテナーを有する。適切
な場合には、前記圧縮空気処理手段は、少なくとも１つ
の透過薄膜、もしくは少なくとも１つの薄膜モジュール
を含む。前記第１並びに／もしくは第２、並びに／もし
くは第３の組立部品は、これら組立部品を輸送もしくは
移動させるように使用される取扱い並びに／もしくは移
動手段を有し、好ましくは、前記第１、第２並びに第３
の組立部品の少なくとも１つは、転がすことによって床
の上を移動させるための転動手段、並びに／もしくは少
なくとも１つの吊り革によって頭上の動きに使用する吊
るす手段並びに／もしくはパレット上への搬送手段を有
する。前記第３の組立部品は、バッファータンク有し、
このバッファータンクは、好ましくは、気体膨張手段を
備えている。前記第２の組立部品を制御する制御手段
は、少なくとも１つのプログラム可能なコントローラを
有し、このプログラム可能なコントローラは、好ましく
は、前記空気圧縮手段を制御する。本発明は、また、大
気不純物、特に気体、煙、埃、揮発性粒子、並びに／も
しくはエアロゾルの発生する作業が行われる部屋や場所
で、呼吸器付きマスクを装着した１人もしくはそれ以上
の作業者に、オイルの臭いがなく呼吸可能な純化空気を
供給するための本発明に係わるユニットの使用に関す
る。好ましくは、前記大気不純物を発生する作業は、煙
を発生する溶接もしくは切断作業、揮発性埃を発生する
アスベスト発散作業、塗装作業、並びに解体作業であ
る。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に、本発明を、限定しないで図
示により与えられた添付図面を参照してより詳細に説明
する。図１は、空気供給システムを形成する第１の組立
部品１と、圧縮空気処理システムを形成する第２の組立
部品２と、この第２の組立部品２によって処理された空
気を貯蔵するシステムを形成する第３の組立部品３とを
有し、本発明に従って、呼吸可能な空気を生成する移動
可能及び輸送可能なユニットを示す。前記第１の組立部
品１と第２の組立部品２とは、例えばフレキシブルホー
スもしくはガスラインなどの第１の組立部品１と第２の
組立部品２とを互いに接続させる接続手段９を有し、こ
の接続手段により、一方では、ユニットが作動可能であ
り、また、他方では、夫々独立に、作業もしくは労働現
場へこれら組立部品を輸送もしくはそれらを移動するこ
とが必要なときに、第１の組立部品１と第２の組立部品
２とが、互いに分離させることを可能にしている。

【０００８】図２に詳細に示されるように、前記第１の
組立部品１は、例えば、約１００ｍ ^３／ｈないし数千ｍ
^３／ｈの流量に対して、空気を１バールより大きい圧力
になるまで、好ましくは４ないし１５バール、より好ま
しくは５ないし１３バールの圧力になるまで圧縮するた
めに使用される空気圧縮手段４を備えた空気供給システ
ムを形成している。この目的のために、フィルタ１４を
出口に位置させた状態で、電気モータ１５によって作動
されるスクリューコンプレッサー４を使用することが好
ましい。

【０００９】さらに、前記第２の組立部品２は、空気圧
縮手段４から吐出された圧縮空気内に存在している少な
くともいくらかの不純物を取り除くように使用される空
気処理手段５と、接続ケーブル（接続手段）１６を介し
て、空気処理手段５並びに／もしくは空気圧縮手段４を
制御する制御手段６とを有する、圧縮空気処理システム
を形成している。好ましくは、欧州特許公開公報ＥＰ−
Ａ−８６４８１８に記述されているように、前記制御
手段６は、前記空気圧縮手段４を制御する。

【００１０】前記第３の組立部品３に関して、これは、
第２の組立部品２によって処理された空気を貯蔵するた
めのシステム７、例えば、０．１ｍ^３ないし１０ｍ^３、
例えば０．１ｍ^３ないし２ｍ^３の体積を有するバッファ
ータンクを形成している。前記第２の組立部品２並びに
／もしくは第３の組立部品３は、第３の組立部品３に第
２の組立部品２によって処理された空気を供給させられ
得るように、第３の組立部品３を下流側で第２の組立部
品２に接続するのに使用された接続手段８を有する。こ
の接続手段８は、例えば、１もしくはそれ以上のガスラ
インである。前記接続手段８は、第２の組立部品２と第
３の組立部品３とを夫々独立に、輸送もしくは移動させ
される得るように、第２の組立部品２と第３の組立部品
３を互いに分離させら得る。

【００１１】図２は、圧縮空気処理手段５は、吸着並び
に／もしくは触媒によって少なくともいくらかのガス状
の不純物、特に、煙中に存在する有毒ガス類、例えばＮ
Ｏｘ、ＳＯｘ、ＣＯ_２、ＣＯ並びにオゾンもしくはバク
テリアの増殖を促進させる湿気を分離することを可能に
する２つの吸着並びに／もしくは触媒コンテナ１０，１
１を有することを示している。この目的のために、例え
ば、欧州特許公開公報ＥＰ−Ａ−８７５２７７に開示
されているシステムを使用することが可能である。この
システムは、ＮＦＥＮ１２０２１基準を満たす、Ａｉ
ｒｃｏｍｐｒｉｍｅｐｏｕｒａｐｐａｒｅｉｌ
ｄｅｐｒｏｔｅｃｔｏｎｒｅｓｐｉｒａｔｏｉｒｅ
［呼吸器官保護用圧縮空気装置］（１９９９年４月）
である。好ましくは、上記２つの吸着並びに／もしくは
触媒コンテナ１０，１１は、交互に周期的に作動する。
即ち、２つのコンテナの内の一方が生成相で純化された
空気を生成しているときに、他方が再生相となっいる。

【００１２】この設備の作動周期は、ＰＳＡ型（圧力振
動吸着）、ＶＳＡ型（真空振動吸着）もしくはＴＳＡ型
（温度振動吸着）で良く、好ましくは、１バールないし
２０バールの間の高い吸着圧力と、０．３バールないし
３バールの低い再生圧力とのＰＳＡ周期で作動する。純
化される空気は、本発明の状況においては、０℃ないし
＋７０℃の温度である。

【００１３】前記第１の組立部品１は、この部品を輸送
もしくはそれを移動させるために使用される移動手段、
即ち、転がすことによって床の上を移動させるのために
使用される、例えば数個のホイール２１などの回転手段
と、及びできれば、少なくとも１つの吊り革によって、
例えば、クレーン等によって、もしくはパレットで輸送
するための手段によって、頭上での移動のために使用さ
れたファスナーのフックなど（示されていない）の吊る
す手段とを有していることが図２に見られる。

【００１４】図２に概略的に見られるように、前記第２
の組立部品２を制御するための手段６は、ケーブル１６
を介して前記空気圧縮手段４を制御する少なくとも１つ
のプログラム可能なコントローラ１８を有している。さ
らに、この第２の組立部品２は、また、例えば、４００
Ｖ／２２０Ｖのための電流トランスフォーマ３０と、幾
つかのヒューズを備えた２４Ｖ電流源３１と、位相イン
バータ４０と、例えば、４０Ａ並びに３０ｍＡタイプの
ロック可能なスイッチ／回路ブレーカ４１とを備えた電
気部品を有する。警報ランプ４３が，図で上から下にか
けて、パワーがオン（グリーンランプ）であることと予
備加熱の間の準備期間（イエローランプ）と、一般的な
システム故障（レッドランプ）と、ユニットを始動する
前の位相インバータの駆動の必要性とを知らせる。さら
に、始動ボタン４４がユニットを始動させるために使用
され、また、カウンター４５が組立部品２（組立部品１
から離れて）の動作時間のカウントを保つために使用さ
れている。電気工等により３つの位相と１つのニュート
ラル位置とを有する、３８０／４００Ｖの供給源に、配
管出口４２の所で最初に接続する指令が必要である。し
かし、第２の組立部品２に設けられた位相インバータ４
０は、接続がなされた後にエラーが観察されたときに、
如何なる電気的な操作の必要性を無くしている。さら
に、安全手段が電気的接続での如何なる逆の結果をも制
限する。かくして、このユニットは、また、電源３１を
保護するための回路ブレーカ３３と、トランスフォーマ
３０を保護するための回路ブレーカ３４と、第１の組立
部品１との接続のための分割回路ブレーカ３５と、第２
の組立部品２の霜取りのためのヒータのための分割ブレ
ーカ３６と、始動を防ぐ位相反転ディテクター３７と、
スクリューコンプレッサーのための３８０Ｖ供給ケーブ
ル（接続手段）３８と、組立部品２を予備加熱するため
のラジェータ３９とを有する。

【００１５】動作の間、第１の組立部品１のコンプレッ
サー４により圧縮された空気は、処理される空気を送る
ためのライン５６を介して圧縮空気処理手段５に送られ
る前に、ホース９を介して第２の組立部品２に送られ
る。前記ライン５６には、温度警報並びに／もしくは空
気パージ５７を備えたサイクロン装置５０と、空気パー
ジを夫々備えた２つのフイルター５１，５２とが続いて
設けられている。これらフイルターは、凝縮物コレクタ
ー５３と、凝縮物を処理するためのシステム５４と、オ
イルが除去された水を排出するライン５５とを介して除
去される水と油との形態の不純物を空気から除去する機
能を果たす。

【００１６】前記処理ユニット５とその機能とは、欧州
特許公開ＥＰ−Ａ−８６４８１８並びに８７５２７
７に記載されている。この内容を以下に詳細に説明す
る。説明のために、アブソーバ１０，１１の出口には、
ライン８１が接続されており、このラインは、目盛られ
たオリフィス８０を有し、図２に示されるように、アブ
ソーバ１０，１１の再生の間に使用されることを単に指
摘している。このような目盛られたオリフィス８０を使
用することにより、アブソーバは、適当のガス流により
再生され得る。前記コントローラ１８により制御される
流体バルブもしくはソレノイドバルブが、再生の終わり
での、圧縮時間を減じ、このようにして、処理に必要な
バッファーの容積を少なくしている。

【００１７】フイルター９０が、前記アブソーバ１０，
１１の下流側でガス搬送ライン５６に設けられており、
純化された空気がバッファータンク７に供給されること
を可能にしている。さらに、前記ガス搬送ライン５６に
は、圧力センサー９１と、温度センサー９３と、バッフ
ァータンク７内の圧力がかなり低下したことを、例え
ば、５バール未満の圧力になったことを知らせる圧力ス
イッチ９２とが設けられている。

【００１８】例えば、３００リットルの容量のバッハァ
ータンク７に関しては、膨張／ろ過組体７０と、適当な
カップラー、好ましくは、“クイック・リリーズ”カッ
プラーを備えたホース８のためのカップリング手段とが
設けられている。前記ホース８は、一方向バルブ９４を
備え、目盛られたオリフィスの所で第３の組立部品３に
接続されている。このオリフィスの直径は、ホースが圧
力により外れたときにホース８が飛び跳ねないように、
０．１ｍｍないし１０ｍｍ、例えば、約０．５ｍｍであ
る。

【００１９】好ましくは、前記３つの組立部品１，２，
３は、廊下を含む室内で、またドアを出たときには、貨
物用エレベータ等で、そして、戸外で、人により容易に
取り扱われ得るキャスターの上に置かれる。さらに、前
記組立部品は、クレーンにより取り扱われてパレット上
に移送され得、また、コード付きホースやケーブルによ
り互いに結合される。

【００２０】図３は、第１ないし第３の組立部品１，
２，３が、木製パレット形式の搬送手段１００の上に置
かれているのが示されている、本発明に係わるユニット
の上面図である。換言すれば、各組立部品１，２，３の
床の面積が、これらの各々の領域がヨーロッパ形式のパ
レットの領域を越えず、低価格の搬送を可能にするよう
に選定されている。金属支持台上に組立部品１，２，３
を配置することは、補強されていようといまいと、ビル
ディング内での移動が必要ではなく、搬送コストがあま
り重要ではない場合には、１つの可能な選択である。

【００２１】本発明に係わるユニットは、呼吸可能な空
気を呼吸マスクを装備し、部屋の中もしくは自然の吸気
並びに排気がほとんど無い領域、例えば、地下室もしく
は船倉中におり、大気の不純物、特に、ガス、煙、埃、
揮発性粒子並びに／もしくはエアゾールを発生するよう
な作業、特に、煙を発生させる切断もしくは溶接作業、
揮発性埃を発生するアスベスト発散作業、塗装作業、並
びに核プラント解体作業をしている１もしくは複数の操
作者に供給するのに適している。

【００２２】一般的に、本発明のユニットは、外気を取
り入れて、作業者もしくは労働者のマスクに空気を１も
しくは複数の可撓性のライン等を介して送る前に、この
空気を純化する作業場の外に設置される。本発明に係わ
る空気の純化のために、純化された空気を呼吸する作業
者は、従来の装置の場合のように、空気により運ばれる
油の匂いや湿気により不愉快な気持ちになることがな
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明に従って、呼吸可能な空気を生
成する移動可能及び輸送可能なユニットを概略的に示す
側面図である。

【図２】図２は、図１に示す移動可能及び輸送可能なユ
ニットの内部を概略的に示す図である。

【図３】図３は、第１ないし第３の組立部品が、木製パ
レット形式の搬送手段の上に置かれているのが示されて
いる、本発明に係わるユニットの上面図である。

【符号の説明】

１…第１の組立部品、２…第２の組立部品、３…第３の
組立部品、４…空気圧縮手段、５…空気処理手段、６…
制御手段、９…接続手段、１６…接続ケーブル（接続手
段）、３８…３８０Ｖ供給ケーブル（接続手段）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ティエリー・デュブッダンフランス国、94300 バンセンヌ、リュ・ジョルジュ・ユション９

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも１つの第１の組立部品（１）
と、１つの第２の組立部品（２）とを具備し、第１並び
に／もしくは第２の組立部品（１，２）は、第１の組立
部品（１）と第２の組立部品（２）とを夫々独立に輸送
もしくは移動できるように、第１の組立部品（１）と第
２の組立部品（２）とを互いに結合させて、ユニットを
作動させることを可能とすると共に、第１の組立部品
（１）と第２の組立部品（２）とを互いに分離させて、
夫々別々に輸送もしくは移動させることを可能にする結
合手段（９，１６，３８）を有する、呼吸用空気を生成
するための移動可能並びに輸送可能なユニットであり、
前記第１の組立部品（１）は、空気供給処理システムを
形成し、かつ、１バール以上の圧力に空気を圧縮するた
めの空気圧縮手段（４）を有し、また、前記第２の組立
部品（２）は、圧縮空気処理手段を形成し、前記空気圧縮手段（４）から送られた圧縮空気中に存在
している不純物を取り除くように使用される圧縮空気処
理手段（５）と、前記圧縮空気処理（５）と空気圧縮手段（４）との少な
くとも一方を制御するように使用される制御手段（６）
とを有する、ユニット。
【請求項２】前記第２の組立部品（２）によって処理
された空気を貯蔵するためのシステム（７）を形成する
少なくとも１つの第３の組立部品（３）を、さらに具備
し、前記第２の組立部品（２）並びに／もしくは第３の
組立部品（３）は、第２の組立部品（２）によって処理
された空気が第３の組立部品に供給させることを可能と
するように、第３の組立部品の下流側に第２の組立部品
（３）を接続するように使用される接続手段（８）を有
し、この接続手段（８）は、第２の組立部品（２）と第
３の組立部品（３）とが互いに独立して輸送もしくは移
動可能であるように、第２の組立部品（２）と第３の組
立部品（３）と互いに分離可能としている、請求項１の
ユニット。
【請求項３】前記空気圧縮手段は、少なくとも１つの
エアコンプレッサー、好ましくはスクリューコンプレッ
サーである請求項１もしくは２のユニット。
【請求項４】前記圧縮空気処理手段は、少なくとも１
つの吸着並びに／もしくは触媒コンテナー、好ましくは
少なくとも１つの吸着コンテナーを有する請求項１，２
もしくは３のユニット。
【請求項５】前記圧縮空気処理手段は、少なくとも１
つの透過薄膜、もしくは少なくとも１つの薄膜モジュー
ルを有する請求項１，２もしくは３のユニット。
【請求項６】前記第１並びに／もしくは第２、並びに
／もしくは第３の組立部品は、これら組立部品を輸送も
しくは移動させるように使用される取扱い並びに／もし
くは移動手段を有し、好ましくは、前記第１、第２並び
に第３の組立部品の少なくとも１つは、転がすことによ
って床の上を移動させるための転動手段、並びに／もし
くは少なくとも１つの吊り革によって頭上の動きに使用
する吊るす手段、並びに／もしくはパレット上への搬送
手段を有する請求項１ないし５のいずれか１のユニッ
ト。
【請求項７】前記第３の組立部品は、バッファータン
ク有し、このバッファータンクは、好ましくは、気体膨
張手段を備えている請求項１ないし６のいずれか１のユ
ニット。
【請求項８】前記第２の組立部品を制御する制御手段
は、少なくとも１つのプログラム可能なコントローラを
有し、このプログラム可能なコントローラは、好ましく
は、前記空気圧縮手段を制御する請求項１ないし７のい
ずれか１のユニット。
【請求項９】大気不純物、特に気体、煙、埃、揮発性
粒子、並びに／もしくはエアロゾルの発生する作業が行
われる部屋や場所で、呼吸器付きマスクを装着した１人
もしくはそれ以上の作業者に、オイルの臭いがなく呼吸
可能な純化空気を供給するための請求項１ないし８のい
ずれか１に係わるユニットの使用。
【請求項１０】前記大気不純物を発生する作業は、煙
を発生する溶接もしくは切断作業、揮発性埃を発生する
アスベスト発散作業、塗装作業、もしくは原子力発電所
解体作業である請求項９の使用。