JP2001258900A - 生体組織モニタリング用のプローブ付きへら - Google Patents
生体組織モニタリング用のプローブ付きへらInfo
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- JP2001258900A JP2001258900A JP2000071711A JP2000071711A JP2001258900A JP 2001258900 A JP2001258900 A JP 2001258900A JP 2000071711 A JP2000071711 A JP 2000071711A JP 2000071711 A JP2000071711 A JP 2000071711A JP 2001258900 A JP2001258900 A JP 2001258900A
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- fibers
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- fiber
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- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
- Surgical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 手術中において、へら本体で生体
組織を当接支持しながら、へら本体が接触している部位
の組織酸素化状態を常時モニタ可能とする。 【解決手段】 複数本のファイバ6〜9のがへら本
体2の表面に形成された細溝12内に埋設されて長手方
向に伸設されており、細溝12の先端部の傾斜面13と
ファイバの垂直先端面14は45°の角度で対向してい
る。
組織を当接支持しながら、へら本体が接触している部位
の組織酸素化状態を常時モニタ可能とする。 【解決手段】 複数本のファイバ6〜9のがへら本
体2の表面に形成された細溝12内に埋設されて長手方
向に伸設されており、細溝12の先端部の傾斜面13と
ファイバの垂直先端面14は45°の角度で対向してい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体組織のモニタ
リング装置であり、特に、送受光用光ファイバを組み込
んだ脳外科手術等に使用する手術用の脳へらに関する。
リング装置であり、特に、送受光用光ファイバを組み込
んだ脳外科手術等に使用する手術用の脳へらに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の生体の組織酸素モニタリング装置
では、光プローブを体表に接触させて測定を行ってい
た。又、従来脳外科手術においては、脳組織を掻き分け
て保持し、手術野を確保するために脳へらが使用されて
いた。
では、光プローブを体表に接触させて測定を行ってい
た。又、従来脳外科手術においては、脳組織を掻き分け
て保持し、手術野を確保するために脳へらが使用されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の体表に接触させ
る光プローブでは、生体の計測対象部分に至るまでに幾
層もの生体組織が存在し、測定データの信頼性は低下せ
ざるを得ない。本発明の課題は、このような信頼性の低
下のない生体の組織酸素モニタリング手段を実現するこ
とである。
る光プローブでは、生体の計測対象部分に至るまでに幾
層もの生体組織が存在し、測定データの信頼性は低下せ
ざるを得ない。本発明の課題は、このような信頼性の低
下のない生体の組織酸素モニタリング手段を実現するこ
とである。
【0004】そして、脳外科手術における脳へらの使用
上の問題として、脳組織に対する脳へらによる圧迫の度
合いが大きいと組織への血流が阻害され、組織が酸素欠
乏に陥る危険性がある。しかしながら、脳へらによる脳
組織保持は手術者の経験に基づいて行われているのが現
状である。
上の問題として、脳組織に対する脳へらによる圧迫の度
合いが大きいと組織への血流が阻害され、組織が酸素欠
乏に陥る危険性がある。しかしながら、脳へらによる脳
組織保持は手術者の経験に基づいて行われているのが現
状である。
【0005】本発明の課題は、脳外科手術において脳組
織の酸素飽和度を常時モニタリング可能とし、脳組織が
酸素欠乏に陥る危険性を回避し、又計測部位にプローブ
を直接接触させ、特定領域の計測を可能とすることであ
る。さらに、不要な計測信号の重畳を抑制し計測データ
の質を向上させることを可能とすることである。
織の酸素飽和度を常時モニタリング可能とし、脳組織が
酸素欠乏に陥る危険性を回避し、又計測部位にプローブ
を直接接触させ、特定領域の計測を可能とすることであ
る。さらに、不要な計測信号の重畳を抑制し計測データ
の質を向上させることを可能とすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、へら本体と、該へら本体に沿って長手方
向に伸設された複数本のファイバとを備えて成る生体組
織モニタリング用のプローブ付きへらであって、上記複
数本のファイバの少なくとも先端部が上記へら本体に埋
設され長手方向に伸設されており、上記複数本のファイ
バは、夫々外部の送光装置又は受光装置に選択的に接続
されて送光用のファイバ及び受光用のファイバとして機
能することを特徴とする生体組織モニタリング用のプロ
ーブ付きへらを提供する。
決するために、へら本体と、該へら本体に沿って長手方
向に伸設された複数本のファイバとを備えて成る生体組
織モニタリング用のプローブ付きへらであって、上記複
数本のファイバの少なくとも先端部が上記へら本体に埋
設され長手方向に伸設されており、上記複数本のファイ
バは、夫々外部の送光装置又は受光装置に選択的に接続
されて送光用のファイバ及び受光用のファイバとして機
能することを特徴とする生体組織モニタリング用のプロ
ーブ付きへらを提供する。
【0007】本発明は、上記課題を解決するために、へ
ら本体に複数本のファイバを備えて成る生体組織モニタ
リング用のプローブ付きへらであって、上記へら本体を
表裏貫通する複数の小孔が形成されており、上記へら本
体の表面には上記複数の孔と夫々連通する溝が長手方向
に形成されており、上記複数本のファイバは、上記へら
本体の裏面に沿って基端から先端側に伸設されており、
さらに上記小孔を通過して表面に形成された溝内に接着
された状態で埋設され、上記溝の先端には、上記複数本
のファイバの先端面に対して所定の角度を持って傾斜し
た傾斜面が形成されており、上記複数本のファイバの先
端は、夫々垂直先端面として上記傾斜面に対向するよう
に配設されているか、又は夫々傾斜先端面として上記傾
斜面に沿って配設されており、上記複数本のファイバの
あるものは送光用のファイバとして、別のものは受光用
のファイバとして機能するように構成されていることを
特徴とする生体組織モニタリング用のプローブ付きへら
を提供する。
ら本体に複数本のファイバを備えて成る生体組織モニタ
リング用のプローブ付きへらであって、上記へら本体を
表裏貫通する複数の小孔が形成されており、上記へら本
体の表面には上記複数の孔と夫々連通する溝が長手方向
に形成されており、上記複数本のファイバは、上記へら
本体の裏面に沿って基端から先端側に伸設されており、
さらに上記小孔を通過して表面に形成された溝内に接着
された状態で埋設され、上記溝の先端には、上記複数本
のファイバの先端面に対して所定の角度を持って傾斜し
た傾斜面が形成されており、上記複数本のファイバの先
端は、夫々垂直先端面として上記傾斜面に対向するよう
に配設されているか、又は夫々傾斜先端面として上記傾
斜面に沿って配設されており、上記複数本のファイバの
あるものは送光用のファイバとして、別のものは受光用
のファイバとして機能するように構成されていることを
特徴とする生体組織モニタリング用のプローブ付きへら
を提供する。
【0008】上記へら本体は、折り曲げ可能な材料から
形成されていることを特徴とする。
形成されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る生体組織モニタリン
グ用のプローブ付きへらの実施の形態を実施例に基づい
て図面を参照して以下説明する。図1は、本発明に係る
生体組織モニタリング用のプローブ付きへら(以下、
「プローブ付きへら」という。)を示す図面であり、
(a)は表面図、(b)は側面図及びその要部拡大図、
(c)は裏面図である。
グ用のプローブ付きへらの実施の形態を実施例に基づい
て図面を参照して以下説明する。図1は、本発明に係る
生体組織モニタリング用のプローブ付きへら(以下、
「プローブ付きへら」という。)を示す図面であり、
(a)は表面図、(b)は側面図及びその要部拡大図、
(c)は裏面図である。
【0010】プローブ付きへら1は、へら本体2に複数
本のファイバ6〜9が装着されて構成される。へら本体
2は、折り曲げることのできる金属材料等から扁平状に
形成されて成る。へら本体2の平面形状は、本実施例で
は、広い幅の基端部3から先端部4に向かって徐々に幅
が狭くなり、そして、先端部4は先端面5は、丸みを帯
びて形成されているが、特に、このような形状でなくて
も、先端に向けて広い幅のものでもよいし、等幅のもの
でもよいし、適宜カーブしたもの等いろいろな平面形状
のものがあることは言うまでもない。本実施例では、使
用者は、通常、広い幅の基端部3を把持してこのプロー
ブ付きへら1を使用する。
本のファイバ6〜9が装着されて構成される。へら本体
2は、折り曲げることのできる金属材料等から扁平状に
形成されて成る。へら本体2の平面形状は、本実施例で
は、広い幅の基端部3から先端部4に向かって徐々に幅
が狭くなり、そして、先端部4は先端面5は、丸みを帯
びて形成されているが、特に、このような形状でなくて
も、先端に向けて広い幅のものでもよいし、等幅のもの
でもよいし、適宜カーブしたもの等いろいろな平面形状
のものがあることは言うまでもない。本実施例では、使
用者は、通常、広い幅の基端部3を把持してこのプロー
ブ付きへら1を使用する。
【0011】図1(c)において、プローブ付きへら1
の裏面に沿って、へら本体2の基端部3から先端部4に
かけて、複数本のファイバ6〜9が並設されている。こ
の複数本のファイバ6〜9が、へら本体2の基端部3に
おいて、一本の被覆チューブ10内にまとめられる。こ
の被覆チューブ10が適宜長さで外部へ引き出され、被
覆チューブ10の先端から複数本のファイバ6〜9が分
岐され、夫々のファイバが、コネクタ等(図示せず)を
介して、選択的に送光装置又は受光装置へ接続される。
の裏面に沿って、へら本体2の基端部3から先端部4に
かけて、複数本のファイバ6〜9が並設されている。こ
の複数本のファイバ6〜9が、へら本体2の基端部3に
おいて、一本の被覆チューブ10内にまとめられる。こ
の被覆チューブ10が適宜長さで外部へ引き出され、被
覆チューブ10の先端から複数本のファイバ6〜9が分
岐され、夫々のファイバが、コネクタ等(図示せず)を
介して、選択的に送光装置又は受光装置へ接続される。
【0012】これにより、複数本のファイバ6〜9が、
送光ファイバ及び受光ファイバを構成することとなる。
この場合、送光ファイバが1本で受光ファイバが複数本
となってもよいし、送光ファイバ及び受光ファイバが夫
々複数本となってもよい。又、複数本のファイバ6〜9
のうちどれを送光ファイバとして使用し、どれを受光フ
ァイバとして使用するかの振り分けは、使用される用
途、対象等により適宜選択される事項である。
送光ファイバ及び受光ファイバを構成することとなる。
この場合、送光ファイバが1本で受光ファイバが複数本
となってもよいし、送光ファイバ及び受光ファイバが夫
々複数本となってもよい。又、複数本のファイバ6〜9
のうちどれを送光ファイバとして使用し、どれを受光フ
ァイバとして使用するかの振り分けは、使用される用
途、対象等により適宜選択される事項である。
【0013】へら本体2の先端側に、複数本のファイバ
6〜9に対応して小孔11が複数形成されており、この
複数の小孔11と夫々連通するようにへら本体2の表面
側に、へら本体2の長手方向に互いに平行に伸びるよう
に、複数の細幅溝12が形成されている。複数の細幅溝
12の先端は、夫々へら本体2の長手向に互いに異なる
位置になるように形成されている。そして、複数の細溝
12の先端には、夫々適宜角度、例えば、へら本体2の
方面に垂直な面に対してほぼ45°の角度で、先端に向
かって外方(図1(b)中では上方)に傾斜した傾斜面
13が形成されている。
6〜9に対応して小孔11が複数形成されており、この
複数の小孔11と夫々連通するようにへら本体2の表面
側に、へら本体2の長手方向に互いに平行に伸びるよう
に、複数の細幅溝12が形成されている。複数の細幅溝
12の先端は、夫々へら本体2の長手向に互いに異なる
位置になるように形成されている。そして、複数の細溝
12の先端には、夫々適宜角度、例えば、へら本体2の
方面に垂直な面に対してほぼ45°の角度で、先端に向
かって外方(図1(b)中では上方)に傾斜した傾斜面
13が形成されている。
【0014】へら本体2の裏面に基端部3から先端部2
に向けて並設された複数本のファイバ6〜9は、夫々対
応する小孔11を通って表面側の細溝12内に伸入し、
細溝12内をその先端まで伸びるように配設されてい
る。複数本のファイバ6〜9は、細溝12内で接着剤に
より接着されて取り付けられている。複数本のファイバ
6〜9の先端は垂直に切断され垂直先端面14が形成さ
れ、夫々図1(b)の要部断面に示すように、細溝12
の先端に形成された傾斜面13に対向するように配設さ
れている。本実施例では、複数本のファイバ6〜9の垂
直先端面14と傾斜面13のなす角度は、ほぼ45°で
ある。
に向けて並設された複数本のファイバ6〜9は、夫々対
応する小孔11を通って表面側の細溝12内に伸入し、
細溝12内をその先端まで伸びるように配設されてい
る。複数本のファイバ6〜9は、細溝12内で接着剤に
より接着されて取り付けられている。複数本のファイバ
6〜9の先端は垂直に切断され垂直先端面14が形成さ
れ、夫々図1(b)の要部断面に示すように、細溝12
の先端に形成された傾斜面13に対向するように配設さ
れている。本実施例では、複数本のファイバ6〜9の垂
直先端面14と傾斜面13のなす角度は、ほぼ45°で
ある。
【0015】へら本体2の裏面に沿って伸ばされた複数
本のファイバ6〜9は、若干緩みを持って伸設されてお
り、へら本体2を表面側に湾曲状に折り曲げられても、
複数本のファイバ6〜9が緊張して切断されるようなこ
とが防止される。そして、複数本のファイバ6〜9は、
夫々細溝12内で接着剤により細溝12内に接着されて
いるために、複数本のファイバ6〜9は、互いに平行に
整然とした装着状態が維持される。
本のファイバ6〜9は、若干緩みを持って伸設されてお
り、へら本体2を表面側に湾曲状に折り曲げられても、
複数本のファイバ6〜9が緊張して切断されるようなこ
とが防止される。そして、複数本のファイバ6〜9は、
夫々細溝12内で接着剤により細溝12内に接着されて
いるために、複数本のファイバ6〜9は、互いに平行に
整然とした装着状態が維持される。
【0016】なお、上記実施例では、ファイバ6〜9の
垂直先端面14対して細溝12の傾斜面13としたが、
ファイバ先端の構造については図2に示すような変形例
でもよい。即ち、図2(a)に示すようにファイバ(図
中、例えばファイバ6)の先端を傾斜させて切断し反射
面となる傾斜先端面15を構成してもよい。この場合、
傾斜先端面15の外面に反射膜等を蒸着等で形成しても
よい。
垂直先端面14対して細溝12の傾斜面13としたが、
ファイバ先端の構造については図2に示すような変形例
でもよい。即ち、図2(a)に示すようにファイバ(図
中、例えばファイバ6)の先端を傾斜させて切断し反射
面となる傾斜先端面15を構成してもよい。この場合、
傾斜先端面15の外面に反射膜等を蒸着等で形成しても
よい。
【0017】又、上記実施例では表面に細溝12が形成
されているが、溝ではなくファイバ6〜9が通過する程
度の連通孔をへらの先端側の内部に長手方向に形成し、
この連通孔内をファイバを通してもよい。あるいは、へ
ら本体2の基端から先端部まで全体にわたって、へら本
体2内にファイバ6〜9を連通孔を通すか又は埋設する
構成としてもよい。
されているが、溝ではなくファイバ6〜9が通過する程
度の連通孔をへらの先端側の内部に長手方向に形成し、
この連通孔内をファイバを通してもよい。あるいは、へ
ら本体2の基端から先端部まで全体にわたって、へら本
体2内にファイバ6〜9を連通孔を通すか又は埋設する
構成としてもよい。
【0018】これらの場合は、図2(b)に示すよう
に、連通孔16の先端側において傾斜面17を設けて表
面側に開口し、ファイバ6〜9(図中、例えばファイバ
6)の垂直先端面14を、この傾斜面17に対向するよ
うな構成としてもよい。あるいは、図2(c)に示すよ
うに、ファイバ6〜9(図中、例えばファイバ6)の先
端を、傾斜面17に沿うように傾斜させて切断して反射
面となる傾斜先端面18を形成し、ファイバ6の先端部
を外部に露出するような構成としてもよい。
に、連通孔16の先端側において傾斜面17を設けて表
面側に開口し、ファイバ6〜9(図中、例えばファイバ
6)の垂直先端面14を、この傾斜面17に対向するよ
うな構成としてもよい。あるいは、図2(c)に示すよ
うに、ファイバ6〜9(図中、例えばファイバ6)の先
端を、傾斜面17に沿うように傾斜させて切断して反射
面となる傾斜先端面18を形成し、ファイバ6の先端部
を外部に露出するような構成としてもよい。
【0019】以上のような構成のプローブ付きへら1の
作用を以下説明する。本発明を脳手術に使用する場合
は、図1(a)〜(c)において、へら本体2を脳組織
を押さえるのに都合の良いように、適宜形状に曲げて使
用するか、すでに曲げられて形成されているものを使用
する。そして、プローブ付きへら1の基端から被覆チュ
ーブ10を取り出して、その複数本のファイバ6〜9
を、夫々前述の通り、用途、対象等に応じて選択的に送
光装置及び受光装置に夫々接続し、送光ファイバ及び受
光ファイバとして振り分けて使用する。説明の都合上、
例えばファイバ6を送光装置に接続して送光ファイバと
し、残りのファイバ7、8、9を受光装置に接続して受
光ファイバとして使用する。
作用を以下説明する。本発明を脳手術に使用する場合
は、図1(a)〜(c)において、へら本体2を脳組織
を押さえるのに都合の良いように、適宜形状に曲げて使
用するか、すでに曲げられて形成されているものを使用
する。そして、プローブ付きへら1の基端から被覆チュ
ーブ10を取り出して、その複数本のファイバ6〜9
を、夫々前述の通り、用途、対象等に応じて選択的に送
光装置及び受光装置に夫々接続し、送光ファイバ及び受
光ファイバとして振り分けて使用する。説明の都合上、
例えばファイバ6を送光装置に接続して送光ファイバと
し、残りのファイバ7、8、9を受光装置に接続して受
光ファイバとして使用する。
【0020】そして、手術者はへら本体2の基端部3を
把持して、先端部4の表面で脳組織を押し広げたり、支
持したりする。同時に、送光用として使用するファイバ
6の先端から生体組織の当接した面に光を照射する。こ
の照射光は生体組織から内部に入り散乱された後、一部
は再び表面に戻り散乱反射光となる。その散乱反射光は
受光用として使用するファイバ7、8、9の先端で受光
され、受光装置に送られる。図2(a)〜(c)記載の
変形例についても同様の作用を行う。
把持して、先端部4の表面で脳組織を押し広げたり、支
持したりする。同時に、送光用として使用するファイバ
6の先端から生体組織の当接した面に光を照射する。こ
の照射光は生体組織から内部に入り散乱された後、一部
は再び表面に戻り散乱反射光となる。その散乱反射光は
受光用として使用するファイバ7、8、9の先端で受光
され、受光装置に送られる。図2(a)〜(c)記載の
変形例についても同様の作用を行う。
【0021】要するに、へら本体2に送受光用ファイバ
を組み込み、これを計測対象とする組織の表面に接触さ
せて送光、照射し、生体組織から受光した散乱光強度よ
り組織酸素化状態を算出する。へら本体2が接触してい
る部位の組織酸素化状態を常時モニタしつつ脳を保持し
ておくことが可能なので、この組織の酸素欠乏の危険性
を低下させることができる。
を組み込み、これを計測対象とする組織の表面に接触さ
せて送光、照射し、生体組織から受光した散乱光強度よ
り組織酸素化状態を算出する。へら本体2が接触してい
る部位の組織酸素化状態を常時モニタしつつ脳を保持し
ておくことが可能なので、この組織の酸素欠乏の危険性
を低下させることができる。
【0022】そして、送光用のファイバ6の先端位置の
前後に、複数の受光用のファイバ7、8、9の先端が配
設されているので、光を入射した部位周辺の散乱反射光
を受光することができ、生体組織の一部位でなく、複数
の受光用のファイバの先端が配置されている範囲から受
光でき、その散乱反射光強度を計測できる。これによ
り、当接している先端部の一定の範囲の脳組織の酸素飽
和度を直接計測することが可能であり、しかもへら本体
2を当接する位置を手術者が適宜選択することにより、
計測対象位置も正確に特定することが可能である。
前後に、複数の受光用のファイバ7、8、9の先端が配
設されているので、光を入射した部位周辺の散乱反射光
を受光することができ、生体組織の一部位でなく、複数
の受光用のファイバの先端が配置されている範囲から受
光でき、その散乱反射光強度を計測できる。これによ
り、当接している先端部の一定の範囲の脳組織の酸素飽
和度を直接計測することが可能であり、しかもへら本体
2を当接する位置を手術者が適宜選択することにより、
計測対象位置も正確に特定することが可能である。
【0023】以上、本発明に係る実施の形態を実施例に
基づいて説明したが、本発明は、このような実施例に限
定されるものではなく、上記特許請求の範囲の記載の技
術的事項の範囲内でいろいろな実施の態様があることは
言うまでもない。
基づいて説明したが、本発明は、このような実施例に限
定されるものではなく、上記特許請求の範囲の記載の技
術的事項の範囲内でいろいろな実施の態様があることは
言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上の本発明の構成によると、へら本体
に送受光ファイバを組み込んでいるために、例えば、脳
外科手術において露出している状態の脳組織に当接する
事で、脳組織の表面の酸素飽和度を直接計測することが
可能であり、頭皮・頭蓋骨、脳脊髄液層等の影響は除か
れ、計測位置も特定でき、精密かつ正確な測定が可能と
なる。
に送受光ファイバを組み込んでいるために、例えば、脳
外科手術において露出している状態の脳組織に当接する
事で、脳組織の表面の酸素飽和度を直接計測することが
可能であり、頭皮・頭蓋骨、脳脊髄液層等の影響は除か
れ、計測位置も特定でき、精密かつ正確な測定が可能と
なる。
【0025】そして、脳の手術中において、へら本体で
脳を当接支持しながら、へら本体が接触している部位の
組織酸素化状態を常時モニタすることが可能であるか
ら、脳組織の酸素欠乏の危険性を低下させることができ
る。
脳を当接支持しながら、へら本体が接触している部位の
組織酸素化状態を常時モニタすることが可能であるか
ら、脳組織の酸素欠乏の危険性を低下させることができ
る。
【図1】本発明に係る生体組織モニタリング用のプロー
ブ付きへらの実施例を示す図面であり、(a)は表面を
示す平面であり図、(b)はA−A断面図であり、
(c)は裏面を示す図である。
ブ付きへらの実施例を示す図面であり、(a)は表面を
示す平面であり図、(b)はA−A断面図であり、
(c)は裏面を示す図である。
【図2】本発明の実施例のファイバの先端の構造の変形
例を示す図である。
例を示す図である。
1 プローブ付きへら 2 へら本体 3 へら本体の基端部 4 へら本体の先端部 5 へらの先端面 6、7、8、9 (複数本の)ファイバ 10 被覆チューブ 11 小孔 12 細溝 13、17 傾斜面 14 ファイバの垂直先端面 15、18 ファイバの傾斜先端面 16 へら本体の連通孔
フロントページの続き Fターム(参考) 2G059 AA05 AA06 BB12 CC18 EE02 JJ17 4C038 KK01 KL05 KL07 KM01 KY01 KY04 4C060 AA08
Claims (3)
- 【請求項1】 へら本体と、該へら本体に沿って長
手方向に伸設された複数本のファイバとを備えて成る生
体組織モニタリング用のプローブ付きへらであって、 上記複数本のファイバの少なくとも先端部が上記へら本
体に埋設され長手方向に伸設されており、 上記複数本のファイバは、夫々外部の送光装置又は受光
装置に選択的に接続されて送光用のファイバ及び受光用
のファイバとして機能することを特徴とする生体組織モ
ニタリング用のプローブ付きへら。 - 【請求項2】 へら本体に複数本のファイバを備え
て成る生体組織モニタリング用のプローブ付きへらであ
って、 上記へら本体を表裏貫通する複数の小孔が形成されてお
り、上記へら本体の表面には上記複数の孔と夫々連通す
る溝が長手方向に形成されており、 上記複数本のファイバは、上記へら本体の裏面に沿って
基端から先端側に伸設されており、さらに上記小孔を通
過して表面に形成された溝内に接着された状態で埋設さ
れ、 上記溝の先端には、上記複数本のファイバの先端面に対
して所定の角度を持って傾斜した傾斜面が形成されてお
り、 上記複数本のファイバの先端は、夫々垂直先端面として
上記傾斜面に対向するように配設されているか、又は夫
々傾斜先端面として上記傾斜面に沿って配設されてお
り、上記複数本のファイバのあるものは送光用のファイ
バとして、別のものは受光用のファイバとして機能する
ように構成されていることを特徴とする生体組織モニタ
リング用のプローブ付きへら。 - 【請求項3】 上記へら本体は、折り曲げ可能な材
料から形成されていることを特徴とする請求項1又は2
記載の生体組織モニタリング用のプローブ付きへら。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000071711A JP3502902B2 (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 生体組織モニタリング用のプローブ付きへら |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000071711A JP3502902B2 (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 生体組織モニタリング用のプローブ付きへら |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000071711A Expired - Lifetime JP3502902B2 (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 生体組織モニタリング用のプローブ付きへら |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3502902B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2280649A2 (en) * | 2008-05-24 | 2011-02-09 | Vioptix Inc. | Tissue retractor oximeter |
JP2011529750A (ja) * | 2008-08-06 | 2011-12-15 | カラク アーゲー | 生体組織の血流を測定するための装置 |
-
2000
- 2000-03-15 JP JP2000071711A patent/JP3502902B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2280649A2 (en) * | 2008-05-24 | 2011-02-09 | Vioptix Inc. | Tissue retractor oximeter |
JP2011523368A (ja) * | 2008-05-24 | 2011-08-11 | バイオプティクス インコーポレーテッド | 組織開創器酸素濃度計 |
EP2280649A4 (en) * | 2008-05-24 | 2014-06-04 | Vioptix Inc | FABRIC CARRIER OXYMETER |
JP2015044044A (ja) * | 2008-05-24 | 2015-03-12 | バイオプティクス インコーポレーテッド | 酸素濃度計プローブ |
JP2011529750A (ja) * | 2008-08-06 | 2011-12-15 | カラク アーゲー | 生体組織の血流を測定するための装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP3502902B2 (ja) | 2004-03-02 |
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