JP2001258084A - 光クロスコネクト装置 - Google Patents

光クロスコネクト装置

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JP2001258084A JP2000069099A JP2000069099A JP2001258084A JP 2001258084 A JP2001258084 A JP 2001258084A JP 2000069099 A JP2000069099 A JP 2000069099A JP 2000069099 A JP2000069099 A JP 2000069099A JP 2001258084 A JP2001258084 A JP 2001258084A
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光司 朝日
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光SWが大規模となった場合であっても装置
内を通過する光信号の品質や管理情報を安価な構成で監
視することができるOXCを提供する。 【解決手段】 n個の入力ポートから入力された光信号
それぞれを、CNT45からの制御信号にしたがって順
に、n×m光SW42においてn個の出力ポートのいず
れか1つと所定の監視用出力ポートとをブランチ接続に
経路設定を行う。監視用出力ポートから出力された光信
号からDET43で品質や管理情報を検出し、SV44
で監視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光信号の経路切替
を行う光クロスコネクト装置に係わり、詳細には経路が
切り替えられた光信号の品質や管理情報を監視する光ク
ロスコネクト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】システム内に伝送される光信号の経路切
り替えを行う光クロスコネクトシステムは、光スイッチ
(SWitch:以下、SWと略す。)を備えた光クロスコネ
クト装置(Optical Cross-Connect:以下、OXCと略
す。)を備える。この光クロスコネクトシステムに、互
いに波長成分が異なる複数の信号を多重する波長分割多
重(Wavelength Division Multiplex:以下、WDMと
略す。)技術を適用することで、大容量の光信号の経路
を切り替えることができる。光SWを備えたOXCは、
今後ますます大容量化する情報通信時代に向けて、信号
の経路(パス)設定の容易性やプロテクションの効率性
等に着目したさまざまな研究開発が進められている(Ch
ungpeng Fan,"Examining an integrated solution to o
ptical transport networking.",Wavelength Division
Multiplexing:(The first ever European meeting plac
e for WDM Systems,Network,Marketing & Engineering
Professionals),November 1997,London pp.18-23)。
【0003】図32は、このようなOXCが適用された
光クロスコネクトシステムの構成を概念的に表わしたも
のである。光クロスコネクトシステムは、複数のOXC
を備え、互いに光信号が伝送される光ファイバ伝送路に
より接続される。ここでは、OXC101〜106を有
し、例えばOXC101は、光ファイバ伝送路111を介
しOXC102と、光ファイバ伝送路115を介しOXC
105と、光ファイバ伝送路116を介しOXC106
それぞれ接続される。また、例えばOXC104は、光
ファイバ伝送路113を介しOXC103と、光ファイバ
伝送路114を介しOXC105と、光ファイバ伝送路1
8を介しOXC106とそれぞれ接続され、OXC10
6は光ファイバ伝送路107を介しOXC103と接続さ
れる。
【0004】光クロスコネクトシステムを運用するにあ
たって、システムの信頼性を維持するため、図32に示
したように各OXCによって様々な経路に切り替えられ
る光信号を監視し、システム内の伝送信号を管理する必
要がある。例えばA点からB点に向けて伝送される光信
号について、数多くの伝送経路が存在する。したがっ
て、各OXCが光信号の経路や品質状態等を監視し、光
信号の経路設定や障害発生点の回避を行うことになる。
すなわち、図32で破線で示す経路12をA点からB点
に向けて伝送されるサービス信号は、OXC101、1
6、103、104において、伝送される光信号からそ
れぞれその品質と、光信号に管理情報が含まれている場
合はその管理情報131、132、133、134を監視す
る。
【0005】図33は、このような光信号の品質と管理
情報とを監視する従来のOXCの構成の概要を表わした
ものである。このOXCは、光信号が入力される光信号
入力端子201〜20n(nは2以上の自然数)と、これ
ら光信号入力端子201〜20nそれぞれに対応したn個
の入力ポートから入力された光信号をn個の出力ポート
のいずれかから出力させてその経路を切り替えるn×n
光SW21と、n×n光SW21のn個の出力ポートそ
れぞれから出力された光信号の品質やそれに含まれる管
理情報を検出する光信号検出部(以下、DETと略
す。)221〜22nと、n×n光SW21のn個の出力
ポートそれぞれから出力された光信号が出力される光信
号出力端子231〜23nと、DET221〜22nによっ
て検出された各出力ポートからの光信号の品質や管理情
報を監視する光信号監視部(以下、SVと略す。)24
と、SV24の監視結果からn×n光SW21の経路切
替制御を行う制御部(以下、CNTと略す。)25とを
有している。
【0006】n×n光SW21は、CNT25からの制
御信号にしたがって、n個の入力ポートとn個の出力ポ
ートとを任意に接続する。DET221〜22nは、n×
n光SW21の各出力ポートから出力された光信号をそ
のまま出力するとともに、その一部を分岐して信号の各
種状態を検出する。このようなDETの検出機能として
は、光信号レベル検出機能、光信号対雑音(Signal-to-
Noise:以下、SNと略す。)比検出機能、光再生およ
びオーバヘッド(OverHead:以下、OHと略す。)検出
機能、光再生およびOH終端機能がある。このOHに
は、例えば同期ディジタルハイアラーキ(Synchronous
Digital Hierarchy:以下、SDHと略す。)や同期光
通信網(Synchronous Optical Network:以下、SON
ETと略す。)で規定されているように、所定フォーマ
ットのフレームに構成された光信号のあらかじめ決めら
れた位置に、フレーム同期や誤り監視、保守、運用等に
関する情報が挿入される。
【0007】このような構成の従来のOXCで、光信号
入力端子201〜20nから入力された光信号は、それぞ
れn×n光SW21のn個の入力ポートに入力され、C
NT25からの制御信号にしたがって経路切替が行われ
た結果、n×n光SW21のn個の出力ポートのうちい
ずれかから出力される。そして、n×n光SW21のn
個の出力ポートから出力された光信号は、それぞれDE
T221〜22nで品質やそれに含まれる管理情報が検出
されるとともに光信号出力端子231〜23nから出力さ
れる。これら検出情報は、SV24で監視され、SV2
4はその監視結果から例えば経路の設定変更の指示をC
NT25に対して行う。CNT25は、このSV24か
らの指示に対応した制御信号をn×n光SW21に対し
て出力し、入力ポートから入力された光信号の経路切替
を行う。
【0008】このような光信号を監視するOXCに関す
る技術として、この他例えば特開平5−183509号
公報「光スイッチおよび光通話路」には、信号線ごとに
設けられた分岐器によって分岐された一方の光信号を監
視し、分岐器によって分岐された他方の光信号の経路切
替を行う光SWに対して、経路切断や経路設定を行うよ
うにした技術が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来提案
されたOXCは、光SWのn個の出力ポートそれぞれに
対して光信号から監視すべき情報を検出するためのDE
Tを必要としていたため、OXCの大型化を招いてい
た。さらに、今後ますます光通信の普及が行われ光信号
の大容量化にともない、光SWのポート数の増加は必至
であることから、その増加分に対応したDETを増設す
る必要があり、ますますOXCの大型化とコスト高を招
くことになる。
【0010】そこで本発明の目的は、光SWが大規模と
なった場合であっても装置内を通過する光信号の品質や
管理情報を安価な構成で監視することができるOXCを
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)n(nは2以上の自然数)個の第1ポートと
少なくとも(n+1)個の第2のポートとを備え、前記
第1のポートそれぞれから入力された光信号の経路を切
り替えて前記第2のポートのいずれかから出力させる光
スイッチ手段と、(ロ)前記第1のポートのいずれか1
つから入力された光信号を前記第2のポートのうちいず
れか2つのポートから出力させるように前記光スイッチ
手段の経路を分岐させる光経路制御手段と、(ハ)前記
2つのポートのうちいずれか一方から出力された光信号
の品質を監視する光信号監視手段とを光クロスコネクト
装置に具備させる。
【0012】すなわち請求項1記載の発明では、n個の
第1ポートと少なくとも(n+1)個の第2のポートと
を有する光スイッチ手段を備え、光経路制御手段によ
り、第1のポートのいずれか1つから入力された光信号
を第2のポートのうちいずれか2つのポートから出力さ
せるように経路を分岐させる。そして、光信号監視手段
により、この2つのポートのうちいずれか一方から出力
された光信号の品質を監視させるようにした。
【0013】請求項2記載の発明では、(イ)n(nは
2以上の自然数)個の第1ポートと少なくとも(n+
1)個の第2のポートとを備え、前記第1のポートそれ
ぞれから入力された光信号の経路を切り替えて前記第2
のポートのいずれかから出力させる光スイッチ手段と、
(ロ)前記第1のポートのいずれか1つから入力された
光信号を前記第2のポートのうちいずれか2つのポート
から出力させるように前記光スイッチ手段の経路を分岐
させる光経路制御手段と、(ハ)前記2つのポートのう
ちいずれか一方から出力された光信号を増幅する光増幅
手段と、(ニ)この光増幅手段によって増幅された光信
号の品質を監視する光信号監視手段とを光クロスコネク
ト装置に具備させる。
【0014】すなわち請求項2記載の発明では、請求項
1記載の発明の光クロスコネクト装置に対して、光信号
監視手段の前段に光スイッチ手段から出力された光信号
を増幅する光増幅手段を設けるようにした。これによ
り、光信号監視手段に入力される監視用の光信号と、も
う一方の第2のポートから出力される信号とでの分岐比
を変えて、監視用の光信号のレベルが低くなったとして
も、本来伝送すべき光信号のレベルがその分高くなるこ
とから、監視機能を有する信頼性の高い光クロスコネク
ト装置を提供することができる。
【0015】請求項3記載の発明では、(イ)複数個の
第1および第2のポートを備え、前記第1のポートそれ
ぞれから入力された光信号の経路を切り替えて前記第2
のポートのいずれかから出力させる光スイッチ手段と、
(ロ)前記光信号の監視を行うとき前記第1のポートの
いずれか1つから入力された光信号を前記第2のポート
のうちいずれか2つのポートから出力させ、前記光信号
の監視を行わないとき前記第1のポートそれぞれから入
力された光信号を前記第2のポートのうちあらかじめ決
められた1つのポートから出力させるように前記光スイ
ッチ手段の経路を分岐させる光経路制御手段と、(ハ)
前記監視を行うときのみ前記2つのポートのうちいずれ
か一方から出力された光信号の品質を監視する光信号監
視手段とを光クロスコネクト装置に具備させる。
【0016】すなわち請求項3記載の発明では、複数個
の第1および第2のポートを有する光スイッチ手段を設
け、光経路制御手段により光信号の監視を行うとき第1
のポートのいずれか1つから入力された光信号を第2の
ポートのうちいずれか2つのポートから出力させる一
方、光信号の監視を行わないとき第1のポートそれぞれ
から入力された光信号を第2のポートのうちあらかじめ
決められた1つのポートから出力させるようにする。そ
して、監視を行うときのみ光信号監視手段により、2つ
のポートのうちいずれか一方から出力された光信号の品
質を監視する。
【0017】請求項4記載の発明では、(イ)互いに異
なる複数の波長成分の光信号が多重された波長多重光を
波長成分ごとに分離する波長分離手段と、(ロ)n(n
は2以上の自然数)個の第1ポートと少なくとも(n+
1)個の第2のポートとを備え、前記第1のポートそれ
ぞれから入力された前記波長分離手段によって分離され
た各波長成分の光信号を切り替えて、前記第2のポート
のいずれかから出力させる光スイッチ手段と、(ハ)前
記第1のポートのいずれか1つから入力された光信号を
前記第2のポートのうちいずれか2つのポートから出力
させるように前記光スイッチ手段の経路を分岐させる光
経路制御手段と、(ニ)前記2つのポートのうちあらか
じめ決められた第3のポートから出力された光信号の品
質を監視する光信号監視手段と、(ホ)前記第2のポー
トのうち前記第3のポートを除くポートから出力された
光信号ごとにあらかじめ決められた波長成分の光信号に
変換する波長成分変換手段と、(ヘ)これら波長成分変
換手段によって変換された光信号を所定数ごとに多重化
する波長多重手段とを光クロスコネクト装置に具備させ
る。
【0018】すなわち請求項4記載の発明では、請求項
1記載の発明の光クロスコネクト装置の光スイッチ手段
の入力段に、互いに異なる複数の波長成分の光信号が多
重された波長多重光を波長成分ごとに分離する波長分離
手段を設け、光経路制御手段によって光スイッチ手段の
経路を分岐させることで光信号の監視を行う一方、光ス
イッチ手段の出力段に、監視用ポート以外のポートから
出力された光信号ごとにあらかじめ決められた波長成分
の光信号に変換する波長成分変換手段を設け、波長多重
手段により各波長成分の光信号を所定単位で多重化して
出力するようにしている。
【0019】請求項5記載の発明では、請求項1〜請求
項4記載の光クロスコネクト装置で、前記光信号監視手
段はあらかじめ決められたフレームフォーマットのオー
バヘッド部に配置される管理情報を検出し、これを監視
するものであることを特徴としている。
【0020】請求項6記載の発明では、請求項1〜請求
項5記載の光クロスコネクト装置で、前記光経路制御手
段は、各ポートから入力される監視対象となる光信号を
前記2つのポートから出力させる経路設定を各ポートご
とに順に行うものであることを特徴としている。
【0021】請求項7記載の発明では、(イ)複数個の
第1および第2のポートを備え、前記第1のポートそれ
ぞれから入力された光信号の経路を切り替えて前記第2
のポートのいずれかから出力させるとともに、前記第2
のポートそれぞれから入力された光信号の経路を切り替
えて前記第1のポートのいずれかから出力させる光スイ
ッチ手段と、(ロ)n個の上り方向光信号入力および出
力端子と、(ハ)n個の下り方向光信号入力および出力
端子と、(ニ)前記第1のポートそれぞれに対応して設
けられ、各上り方向光信号入力端子から入力された上り
方向光信号を前記第1のポートのうち対応する各ポート
に出力するとともに、前記各ポートから出力された下り
方向光信号を前記下り方向光信号出力端子に出力させる
第1の光サーキュレータと、(ホ)前記第2のポートそ
れぞれに対応して設けられ、各下り方向光信号入力端子
から入力された下り方向光信号を前記第2のポートのう
ち対応する各ポートに出力するとともに、前記各ポート
から出力された上り方向光信号を前記上り方向光信号出
力端子に出力させる第2の光サーキュレータと、(ヘ)
前記第1のポートのいずれか1つから入力された光信号
を前記第2のポートのうちいずれか2つのポートから出
力させるとともに、前記第2のポートのいずれか1つか
ら入力された光信号を前記第1のポートのうちいずれか
2つのポートから出力させるように前記光スイッチ手段
の経路を分岐させる光経路制御手段と、(ト)前記第1
のポートのいずれか2つのポートのうちあらかじめ決め
られた第3のポートから出力された光信号の品質を監視
する第1の光信号監視手段と、(チ)前記第2のポート
のいずれか2つのポートのうちあらかじめ決められた第
4のポートから出力された光信号の品質を監視する第2
の光信号監視手段とを光クロスコネクト装置に具備させ
る。
【0022】すなわち請求項7記載の発明では、複数個
の第1および第2のポートを有する光スイッチ手段の各
ポートに、第1および第2の光サーキュレータを備え、
それぞれ上り方向光信号および下り方向光信号の双方向
信号の経路切替を行うようにした。そして、光経路制御
手段で光スイッチ手段の経路を分岐させて、方向別にそ
れぞれ光信号監視手段で上り方向および下り方向の光信
号を監視させる。
【0023】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
光クロスコネクト装置で、前記第1および第2の光信号
監視手段は所定のフレームフォーマットのオーバヘッド
部に配置される管理情報を検出し、これを監視するもの
であることを特徴としている。
【0024】すなわち請求項5または請求項8記載の発
明では、例えばSDHやSONETで規定されているよ
うなあらかじめ決められたフレームフォーマットのオー
バヘッド部に配置される管理情報を検出し、これを監視
するようにしている。
【0025】請求項9記載の発明では、請求項7または
請求項8記載の光クロスコネクト装置で、前記光経路制
御手段は、第1あるいは第2のポートから入力される監
視対象となる光信号を前記第2あるいは第1のポートの
うちいずれか2つのポートから出力させる経路設定を各
ポートごとに順に行うものであることを特徴としてい
る。
【0026】すなわち請求項6または請求項9記載の発
明では、各ポートごとに順に、光スイッチ手段の経路を
分岐させるようにしたので、光クロスコネクト装置が大
規模になってポート数が増大した場合であっても、光信
号を監視するための検出手段および監視手段は1つずつ
で、全てのポートから入力される光信号を監視すること
ができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
【0028】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0029】第1の実施例
【0030】図1は、本発明の第1の実施例におけるO
XCが適用される光クロスコネクトシステムの構成の一
例を模式的に表わしたものである。この光クロスコネク
トシステムは、それぞれOXCを備えた局(ノード)を
備え、互いに光信号が伝送される光ファイバ伝送路によ
り接続される。ここでは、ノード301〜305が、光フ
ァイバ伝送路311〜317を介して光信号を伝送させ
る。例えばノード301は、光ファイバ伝送路311を介
しノード302と、光ファイバ伝送路315を介しノード
305と、光ファイバ伝送路316を介しノード303
それぞれ接続される。また、例えばノード304は、光
ファイバ伝送路313を介しノード303と、光ファイバ
伝送路314を介しノード305と、光ファイバ伝送路3
7を介しノード302とそれぞれ接続される。また、例
えばノード302は、光ファイバ伝送路312を介しノー
ド303と接続される。このような光クロスコネクトシ
ステムでは、各ノードで経路が切り替えられ、これら切
り替えられた光信号がノード間で伝送される。したがっ
て、各ノードにおけるOXCの光SWの経路設定によっ
て、システム内を伝送される光信号を任意に伝送させる
ことが可能となる。
【0031】図2は、図1に示したノードの構成の一例
を表わしたものである。ここでは、ノード301〜305
の構成は同様であるものとして、ノード301のみの構
成を示す。ノード301は、第1の実施例におけるOX
C321と、光伝送装置331〜334とを有している。
OXC321の入力ポートには、他局である各ノードか
らの光信号が伝送される光ファイバ伝送路341と光伝
送装置331、332とが接続される。OXC321の出
力ポートには、他局である各ノードに対して出力される
光信号が伝送される光ファイバ伝送路342と光伝送装
置333、334とが接続される。光ファイバ伝送路34
1、342としては、図1に示した他局であるノード30
2、303、305に接続される光ファイバ伝送路311
316、315がある。OXC321は、光SWを備えて
おり、この光SWの経路設定にしたがってOXC321
の入力ポートと出力ポートとを接続するとともに、OX
C321内を通過する光信号の品質と管理情報等を監視
することができるようになっている。
【0032】図3は、第1の実施例におけるOXCの構
成の概要を表わしたものである。第1の実施例における
OXCは、n個の光信号入力端子401〜40nと、n個
の光信号出力端子411〜41nと、n×m光SW42
(mは2以上の自然数)とを有している。ここで、mは
“n+1”である。n×m光SW42のn個の入力ポー
トは、それぞれ光信号入力端子401〜40nに接続さ
れ、n×m光SW42のm個の出力ポートのうちn個は
それぞれ光信号出力端子411〜41nに接続される。
【0033】さらにこのOXCは、n×m光SW42の
残り1個の出力ポートから出力される光信号の品質や管
理情報を検出する光信号検出部(DET)43と、DE
T43によって検出された光信号の品質や管理情報を監
視する光信号監視部(SV)44と、SV44の監視結
果に基づいてn×m光SW42の経路設定を変更する制
御信号を生成する光経路制御部(CNT)45とを備え
ている。
【0034】n×m光SW42は、CNT45からの制
御信号にしたがって、光信号入力端子401〜40nから
入力された光信号の経路を切り替え、光信号出力端子4
1〜41nのいずれかから出力させる。n×m光SW4
2は、この制御信号により、n個の入力ポートとn個の
出力ポートとを任意に接続することができるようになっ
ており、この経路設定により光信号入力端子401〜4
nから入力された光信号は、光信号出力端子411〜4
nのうち所望の端子から出力させることが可能とな
る。さらに第1の実施例におけるn×m光SW42は、
その際、いずれか1つの入力ポートから入力された光信
号をブランチ接続と呼ばれる接続状態で2つの出力ポー
トから同時に光信号を出力させ、その2つの出力ポート
のうち1つをDET43が接続される出力ポートに出力
させることを特徴としている。
【0035】このようなn×m光SW42は、LiNb
3(リチウムナオベート)や石英系の材料の基板上に
形成された光導波路とスイッチ素子とからなる。スイッ
チ素子として2×2のスイッチ素子があり、これを組み
合わせることにより4×4光SW、8×8光SW、32
×32光SWを容易に実現することができる。
【0036】図4は、LiNbO3で実現された4×4
光SWの構成の一例を表わしたものである。4×4光S
Wは、4個の入力ポートを有する入力ポート部50から
入力された光信号を、2×2光SW51の組み合わせに
より、出力ポート部52の4個の出力ポートのいずれか
から出力させる。各2×2光SWは、制御信号によって
経路切替を行うことができ、この経路切替の組み合わせ
により、任意の出力ポートから光信号を出力させる。
【0037】図5は、LiNbO3で実現された8×8
光SWの構成の一例を表わしたものである。8×8光S
Wは、8個の入力ポートを有する入力ポート部53から
入力された光信号を、2×2光SW54の組み合わせに
より、出力ポート部55の8個の出力ポートのいずれか
から出力させる。各2×2光SWは、制御信号によって
経路切替を行うことができ、この経路切替の組み合わせ
により、任意の出力ポートから光信号を出力させる。
【0038】図6は、LiNbO3で実現された32×
32光SWの構成の一例を表わしたものである。32×
32光SWは、32個の入力ポートを有する入力ポート
部56から入力された光信号を、2×2光SWの組み合
わせにより同様に構成した4×8光SW57が8個配列
された4×8光SW群に入力させる。これらの出力は、
上述したような構成の8×8光SW58が8個配列され
た8×8光SW群に入力される。さらに、これら8×8
光SW群の出力が2×2光SWの組み合わせにより同様
に構成した8×4光SW59が8個配列された8×4光
SW群に入力され、これらの出力が出力ポート部60の
32個の出力ポートのいずれかから出力される。各光S
Wは、制御信号によって経路切替を行うことができ、こ
の経路切替の組み合わせにより、任意の出力ポートから
光信号を出力させる。
【0039】n×m光SW42は、監視用出力ポートと
してDET43が接続されるポートを有しているため出
力ポートが入力ポートより1個多いが、このような構成
であっても、2×2のスイッチ素子を組み合わせること
によって同様に実現することができる。
【0040】第1の実施例におけるCNT25は、制御
信号によってこのようなn×m光SW42の経路切替を
行い、この制御信号として与える印可電圧値に応じて上
述したブランチ接続を行わせることができるようになっ
ている。
【0041】図7は、8×8光SWのスイッチング特性
の一例を表わしたものである。ここでは、図5に示した
8×8光SWの入力ポート部53における入力ポート番
号“1”の光信号を、出力ポート部55における出力ポ
ート番号“1”と“8”に経路設定する場合のスイッチ
ング特性を示す。横軸には、CNT45からの制御信号
として印可される印可電圧値を−10ボルト(以下、V
と略す。)から70Vまで示す。また、縦軸には、入力
ポート番号“1”に入力される光信号電力を基準に、経
路切替先である出力ポート番号“1”または“8”から
出力される光信号電力の相対光電力値(単位dB)を示
す。
【0042】出力ポート番号“1”から出力される光信
号の相対光電力値61は、印可電圧が小さいほど出力さ
れる光レベルが大きく、入力された光信号と同等の電力
で出力されることを示している。また、出力ポート番号
“8”から出力される光信号の相対光電力値62は、印
可電圧が大きいほど出力される光レベルが大きく、入力
された光信号と同等の電力で出力されることを示してい
る。したがって、両出力ポートから出力される光信号に
着目すると、出力ポート番号“1”から出力される光信
号が“オン”状態となり、出力ポート番号“8”から出
力される光信号が“オフ”状態であってそのレベルが最
低となる印可電圧V1は、入力ポート番号“1”から出
力ポート番号“1”への経路切替に最適な制御が可能な
印可電圧であることを意味する。同様に、出力ポート番
号“8”から出力される光信号が“オン”状態となり、
出力ポート番号“1”から出力される光信号が“オフ”
状態であってそのレベルが最低となる印可電圧V2は、
入力ポート番号“1”から出力ポート番号“8”への経
路切替に最適な制御が可能な印可電圧であることを意味
する。
【0043】出力ポート番号“1”から出力される光信
号の相対光電力値61と、出力ポート番号“8”から出
力される光信号の相対光電力値62とが一致する印可電
圧V 3では、入力ポート番号“1”から入力された光信
号に対して互いに3dBだけ減衰した光信号が出力ポー
ト番号“1”、“8”それぞれから出力される。この状
態をブランチ接続状態として、制御信号により、同時に
2つの出力ポートから出力させる。
【0044】第1の実施例におけるDET43は、n×
m光SW42の出力ポートのうち、監視用出力ポートと
してあらかじめ決められた出力ポートから出力された光
信号の各種状態を検出する。このようなDETの機能と
しては、例えば光信号レベル検出機能、光SN比検出機
能、OH監視機能がある。
【0045】図8は、光信号レベル検出機能を有する場
合のDETの構成の概要を表わしたものである。このD
ETでは、光信号が光信号入力端子65から入力され、
フォトダイオード(Photo Diode:以下、PDと略
す。)66に入力される。PD66は、入力された光信
号の受光レベルに応じた大きさの光電流を発生させる。
PD66が発生させた光電流は、電流−電圧変換回路6
7に供給される。電流−電圧変換回路67は、供給され
た光電流に対応した値の電圧を生成し、これを光レベル
検出値として光レベル検出値出力端子68に出力する。
【0046】このような構成のDETは、PD66およ
び電流−電圧変換回路67で、n×m光SW42によっ
てブランチ接続状態で経路が切り替えられた光信号の光
レベルを検出し、光信号レベルがn×m光SW42通過
後に所望のレベルになっているか否かを監視するのに用
いられる。
【0047】図9は、光SN比検出機能を有する場合の
DETの構成の概要を表わしたものである。このDET
では、光信号が光信号入力端子69から入力され、光信
号SN比検出回路70に入力される。光信号SN比検出
回路70は、入力された光信号光の信号レベルと雑音レ
ベルの比である光信号SN比を検出する。光信号SN比
検出回路70によって検出された光信号SN比は、光信
号SN比検出値として、光信号SN比検出値出力端子7
1から出力される。
【0048】このような構成のDETは、光信号SN比
検出回路70で、n×m光SW42によってブランチ接
続状態で経路が切り替えられた光信号のSN比を検出
し、n×m光SW42通過後の光信号の品質を監視する
のに用いられる。
【0049】図10は、OH検出機能を有する場合のD
ETの構成の概要を表わしたものである。このDETで
は、光信号が光信号入力端子72から入力され、光−電
気(Optical Electrical)変換回路(以下、O/Eと略
す。)73に供給される。O/E73は、入力された光
信号をその光信号レベルに応じた値の電気信号に変換
し、オーバヘッド検出回路(以下、OHDETと略
す。)74に供給する。OHDET74は、所定フォー
マットのフレームに構成された信号のあらかじめ決めら
れた位置に配置されたOHを検出し、これをヘッダ情報
としてヘッダ情報出力端子75に出力する。
【0050】このような構成のDETは、n×m光SW
42によってブランチ接続状態で経路が切り替えられた
光信号を一旦ディジタル電気信号に変換し、これに含ま
れるヘッダ情報やビットエラー等を監視する。例えば、
SDHやSONET等に規定されるOHの検出を行っ
て、システム全体としての管理情報や光信号の品質状態
を監視することができる。
【0051】第1の実施例におけるDET43が有する
機能としては、図8〜図10に示した光信号レベル検出
機能、光SN比検出機能、OH監視機能に限定されるも
のではない。DET43は、これら各種機能をあらかじ
め備えておき、システム構成や伝送される光信号の種類
に応じて、適宜選択するようにすることも可能である。
【0052】CNT45は、上述したDET43による
検出結果を監視したSV44からの指示にしたがって、
例えばSV44の監視結果から特定の光信号の断状態等
を検出したときその光信号の経路変更を行う等n×m光
SW42に対して迅速に障害処理を行うとともに、n×
m光SW42を通過する光信号を監視することができ
る。このため、CNT45は、監視対象となる光信号そ
れぞれに対して、n×m光SW42において順次ブラン
チ接続を行って、監視対象となる光信号をDET43に
入力させる。このような制御を可能とするCNT45
は、図示しない中央処理装置(Central Processing Uni
t:CPU)を有し、読み出し専用メモリ(Read Only M
emory:ROM)等の所定の記憶装置に格納された制御
プログラムにしたがって、上述した制御を実行すること
ができるようになっている。
【0053】図11は、このようなCNT45による監
視制御の処理内容の概要を表わしたものである。CNT
45は、まず監視対象のn×m光SW42の入力ポート
番号を示す変数iを用い、この変数iを“1”に初期化
する(ステップS80)。すなわち、初期状態として監
視対象を、n×m光SW42の入力ポート番号“1”か
ら入力される光信号である第1のサービス信号とする。
次に、CNT45は、この入力ポート番号“i”からの
光信号である第iのサービス信号が、ブランチ接続状態
で、あらかじめ決められた経路の出力ポート番号の出力
ポートと、出力ポート番号“m”の出力ポートとから出
力されるように、図7に示したような印可電圧V3に相
当する制御信号を、n×m光SW42に与える(ステッ
プS81)。
【0054】そして、DET43で、出力ポート番号
“m”から出力された第iのサービス信号の品質や管理
情報を検出させ、SV44でこれを監視させる(ステッ
プS82)。監視が終了しないとき(ステップS83:
N)は、ステップS82に戻って監視を継続する。監視
が終了したとき(ステップS83:Y)、変数iに
“1”を加算する(ステップS84)。変数iが、n×
m光SW42の監視用出力ポートである出力ポート番号
“m”を除いた出力ポートの数であるnより大きいか否
かを判別し(ステップS85)、変数iがn以下のとき
(ステップS85:N)、再びステップS84で次のサ
ービス信号に対してブランチ接続を行う(ステップS8
1)。ステップS85で変数iがnより大きいとき(ス
テップS85:Y)、再びステップS80に戻る(リタ
ーン)。
【0055】次にこのような第1の実施例におけるOX
Cの動作について、図12および図13を参照しながら
具体的に説明する。
【0056】図12は、第1の実施例におけるOXCが
第1のサービス信号を監視対象としているときのブラン
チ接続状態を概念的に表わしたものである。ただし、図
3に示したOXCと同一部分には同一符号を付し、説明
を省略する。ここで、n×m光SW42の入力ポート番
号“1”に対応した光信号入力端子401から入力され
る第1のサービス信号は、あらかじめn×m光SW42
の出力ポート番号“2”に対応した光信号出力端子41
2から出力されるように経路設定が行われているものと
する。同様に、n×m光SW42の入力ポート番号
“2”、“n”に対応した光信号入力端子402、40n
から入力される第2および第nのサービス信号88、8
9は、あらかじめn×m光SW42の出力ポート番号
“n”、“1”に対応した光信号出力端子41n、411
から出力されるように経路設定が行われているものとす
る。
【0057】第1のサービス信号を監視対象とする場
合、n×m光SW42は、CNT45によって、第1の
サービス信号90をn×m光SW42の出力ポート番号
“2”、“m”から同時に出力するように経路設定が行
われる(ブランチ接続状態)。このブランチ接続状態に
より、光信号出力端子412から第1のサービス信号を
出力させるとともに、DET43で第1のサービス信号
の品質や管理情報を検出し、SV44で監視することが
できる。なお、第2および第nのサービス信号は、その
まま経路設定された光信号出力端子から出力されるの
で、他のサービス信号に影響を与えることなく、監視対
象のサービス信号のみを監視することができる。この第
1のサービス信号の監視が完了すると、次にCNT45
は、第2のサービス信号を監視対象となるように、n×
m光SW42の経路変更を行う。
【0058】図13は、第1の実施例におけるOXCが
第2のサービス信号を監視対象としているときのブラン
チ接続状態を概念的に表わしたものである。ただし、図
12と同一部分には同一符号を付し、説明を省略する。
第2のサービス信号を監視対象とする場合、n×m光S
W42は、CNT45によって、第1のサービス信号9
1をあらかじめ決められたn×m光SW42の出力ポー
ト番号“2”に経路切替を行い、第nのサービス信号8
9をあらかじめ決められたn×m光SW42の出力ポー
ト番号“1”に経路切替を行う。
【0059】第2のサービス信号92をn×m光SW4
2の出力ポート番号“n”、“m”から同時に出力する
ように経路設定が行われる(ブランチ接続状態)。この
ブランチ接続状態により、光信号出力端子41nから第
2のサービス信号を出力させるとともに、DET43で
第2のサービス信号の品質や管理情報を検出し、SV4
4で監視することができる。この第2のサービス信号の
監視が完了すると、次にCNT45は、第3のサービス
信号を監視対象となるように、n×m光SW42の経路
変更を行う。以下、同様に第nのサービス信号まで経路
変更を行い、全てのサービス信号に対して繰り返し監視
する。
【0060】ところで、既に述べたように第1の実施例
におけるn×m光SW42に対して、図7に示した印可
電圧V3に相当する制御信号により、ブランチ接続状態
を容易に実現することができるものの、このような監視
を可能とするため監視対象となるサービス信号の劣化を
与えないことが重要となる。そこで、次に光SWにおけ
るブランチ接続状態が、監視対象となるサービス信号に
与える影響について説明する。
【0061】図14は、LiNbO3で実現された8×
8光SWのブランチ接続の切り替えを行ったときの応答
波形を表わしたものである。ここでは、入力ポート番号
“1”から入力された光信号が、8×8光SWにより、
出力ポート番号“1”から出力される光信号の出力波形
100と、出力ポート番号“8”から出力される光信号
の出力波形101とを示している。これらの出力波形
は、出力ポート番号“1”に着目すると、その出力光信
号が“オン”状態、ブランチ状態、“オフ”状態の3状
態を順に遷移するときの応答波形を示す。図7にも示し
たように出力ポート番号“1”からの出力光信号が“オ
ン”状態のとき、出力ポート番号“8”からの出力光信
号は“オフ”状態となる。そして、ブランチ接続状態で
は、出力ポート番号“1”、“8”から出力光信号が出
力される。また、出力ポート番号“1”からの出力光信
号が“オフ”状態のとき、出力ポート番号“8”からの
出力光信号は“オン”状態となる。
【0062】このように、3状態に遷移させたとき、経
路変更にともなう出力光信号を途切れさせることなく各
状態を変化させることができる。
【0063】また、ブランチ接続の切り替えにともなう
符号誤り率について、次のような構成でその特性を測定
することができるので、符号誤り率がブランチ接続状態
を行わないときとに比べてどれくらい劣化するかを把握
することができる。
【0064】図15は、ブランチ接続の切り替えにとも
なう符号誤り率を測定する測定システムの構成の概要を
表わしたものである。ここでは、伝送速度がSONET
で規定される光キャリア・レベル192(Optical Carr
ier-Level-192:以下、OC−192と略す。)の10
ギガビット毎秒(Gbps)の光信号に対して擬似ラン
ダム雑音(Pseudo Noise:以下、PNと略す。)を231
−1ビットごとに負荷として与えた測定光信号(PN2
31−1)について、SONETで規定されるユーザ信号
が挿入されるペイロード(payload)部の符号誤り率を
測定したものである。この測定システムでは、OC−1
92の送信機(Tx)105から送信された測定電気信
号は、E/O106で光信号に変換され、8×8光SW
107の入力ポート番号“1”に入力させる。8×8光
SW107は、発信器108からの10キロヘルツ(k
Hz)周期でスイッチ制御部(SWCNT)109によ
って出力される制御信号により、“ブランチ接続状
態”、出力ポート番号“1”出力、“ブランチ接続状
態”、出力ポート番号“1”出力といったように、2状
態について経路切り替えを繰り返す。8×8光SW10
7の出力ポート番号“1”から出力された測定光信号
は、可変減衰器(ATTenator:ATT)110で出力レ
ベルが調整され、O/E111で電気信号に変換され
て、OC−192の受信機112で受信される。符号誤
り率は、O/E111の測定点113の測定光信号につ
いて測定を行う。
【0065】図16は、図15に示した測定システムの
測定点で測定された測定光信号の信号電力の概要を表わ
したものである。図15に示した測定システムの測定点
における測定光信号は、0.05ミリ秒(ms)ごと
に、出力ポート番号“1”から出力させる通常の切替状
態120と、ブランチ接続状態121とが交互に繰り返
される。図7に示した印可電圧V3でブランチ接続を行
う場合、図16に示したようにブランチ接続状態121
における測定光信号の光信号電力は、通常の切替状態1
20における測定光信号の光信号電力の約半分となる。
ここでは、ブランチ接続状態121における測定光信号
の光信号電力の平均値を、平均受光電力Pr(単位dB
m)として測定する。
【0066】図17は、図15で示した測定システムに
より測定された8×8光SWにおけるブランチ接続切り
替えにともなう符号誤り率特性の一例をあらわしたもの
である。縦軸に、符号誤り率、横軸に平均受光電力Pr
(dBm)を示す。また、図15で示したようにブラン
チ接続切り替えを繰り返したときの符号誤り率130
(測定点“○”)を、ブランチ接続を行わないときの符
号誤り率131(測定点“●”)とともに示す。このよ
うに、測定光信号は、光SWを切り替えない場合、光S
Wにおけるブランチ接続状態の経路切り替えを繰り返し
た場合とで、符号誤り率特性は、ほとんど変化がない。
すなわち、光SWにおけるブランチ接続状態の経路切り
替えを繰り返した場合であっても、測定光信号に相当す
るサービス信号の品質が劣化することがないことを意味
している。
【0067】このように図14〜図17で説明したよう
に監視対象となるサービス信号は、ブランチ接続によっ
て、ほとんど品質の劣化を生じさせることなく、サービ
ス信号の監視を行うことが可能であることがわかる。
【0068】上述したようなブランチ接続によって光信
号の監視を行う第1の実施例におけるOXCは、図1お
よび図2に示したような構成の光クロスコネクトシステ
ム以外にも、WDM技術を用いた大容量の伝送ネットワ
ークシステムにも適用することができる。
【0069】図18は、第1の実施例におけるOXCが
適用されるWDM技術を用いた伝送ネットワークシステ
ムの構成の一例を概念的に表わしたものである。この伝
送ネットワークシステムは、それぞれ第1の実施例にお
けるOXCを備えた局(ノード)1351〜1355を備
え、互いに光信号が伝送される光ファイバ伝送路136
1〜1367により接続される。各光ファイバ伝送路に
は、波長成分λ1〜λw(wは2以上の自然数)を有す
る波長多重光信号が、各ノードで経路が切り替えられて
ノード間で伝送される。各ノードは、第1の実施例にお
けるOXC137 5と、光伝送装置1381〜138
4と、波長分割多重分離器1391〜1394とを有して
いる。波長分割多重分離器1391、1392には、他局
である各ノードからの波長多重光信号が入力され、λ1
〜λwの各波長成分の光信号に分離される。この分離さ
れた各波長成分の光信号と、光伝送装置1381、13
2からの光信号は、OXC1375の入力ポートに供給
される。OXC1375の出力ポートからは、上述した
ように経路切り替えが行われた光信号が波長分割多重分
離器1393、1394と光伝送装置1383、1384
に入力される。波長分割多重分離器1393、139
4は、λ1〜λwの各波長成分の光信号を多重し、他局
のノードに対して出力する。
【0070】このようにOXC1375では、波長成分
単位に経路設定を行って、任意の伝送経路を設定すると
ともに、OXC1375内を通過する光信号の品質と管
理情報等を監視する。そして、他ノード間の接続はWD
Mにより、任意のノードに対して大容量の伝送を行うこ
とができる。
【0071】以上説明したように第1の実施例における
OXCは、n個の入力ポートから入力された光信号それ
ぞれを、CNT45からの制御信号にしたがって順にn
×m光SW42で、n個の出力ポートのいずれか1つ
と、所定の監視用出力ポートとでブランチ接続を行う。
そして、監視用出力ポートから出力された光信号からD
ET43で品質や管理情報を検出し、SV44で監視す
る。これにより、OXCを通過する監視すべきサービス
信号が複数本の場合であっても、1つずつブランチ状態
により監視を行うことで、各サービス信号を監視するた
めの信号検出手段および監視手段が1つのみでよいの
で、OXCの装置の小型化と低コスト化を図ることがで
きる。また、ブランチ接続を行うことによって、監視対
象とされないサービス信号だけでなく、監視対象とされ
るサービス信号についても、品質に影響を与えることな
く、監視を行うことができる。
【0072】第2の実施例
【0073】第1の実施例におけるOXCは、CNT4
5が図7に示したような印可電圧V 3を制御信号として
n×m光SW42に対して与えることによって、例えば
入力ポート番号“1”から入力された光信号が、それぞ
れ3dBずつ減衰して同時に出力ポート番号“1”、
“m”から出力させるものとして説明した。これに対し
て、第2の実施例におけるOXCは、n×m光SWの監
視用出力ポートから出力された光信号を一旦光増幅器で
増幅させることで、監視用出力ポートから出力されるレ
ベルの低い光信号に対してもその監視機能を実行する。
【0074】図19は、このような第2の実施例におけ
るOXCの構成の概要を表わしたものである。第2の実
施例におけるOXCは、n個の光信号入力端子1401
〜140nと、n個の光信号出力端子1411〜141n
と、n×m光SW142とを有している。ここで、mは
“n+1”である。n×m光SW142のn個の入力ポ
ートは、それぞれ光信号入力端子1401〜140nに接
続され、n×m光SW142のm個の出力ポートのうち
n個はそれぞれ光信号出力端子1411〜141nに接続
される。さらにこのOXCは、n×m光SW142の残
り1個の出力ポートから出力される光信号を増幅する光
増幅器143と、この光増幅器143によって増幅され
た光信号の品質や管理情報を検出するDET144と、
DET144によって検出された光信号の品質や管理情
報を監視するSV145と、SV145の監視結果に基
づいてn×m光SW142の経路設定を変更する制御信
号を生成するCNT146とを備えている。
【0075】第2の実施例におけるn×m光SW14
2、DET144、SV145の構成および動作は、そ
れぞれ第1の実施例におけるn×m光SW42、DET
43、SV44と同様であるため説明を省略する。
【0076】第2の実施例におけるOXCは、CNT1
46による監視処理のフローは第1の実施例と同様であ
るが、n×m光SW142に対して与える制御信号であ
る印可電圧の電圧値が異なる。このOXCは、制御信号
にしたがってn×m光SW142の入力ポートから入力
された光信号がブランチ接続状態とされたとき、この光
信号の分岐比が光信号出力端子1411〜141nの方へ
出力されるサービス信号のレベルが高くなるように設定
される。これにともない、監視用出力ポートから出力さ
れる監視用の光信号のレベルが低くなる。このため、第
2の実施例におけるOXCは、光増幅器143でn×m
光SW142の監視用出力ポートから出力された光信号
を増幅してから、DET144で増幅された光信号の各
種状態を検出するようにしている。
【0077】このようなブランチ接続を可能とするCN
T146からの制御信号について、図7に示した8×8
光SWのスイッチング特性を例に説明する。
【0078】図20は、図7に示した8×8光SWのス
イッチング特性の一例における分岐比設定の概念を表わ
したものである。第1の実施例におけるOXCでは、印
可電圧V3に相当する電圧値を制御信号として光SWに
与えるようにしたので、出力ポート番号“1”、“m”
から出力される光信号レベルは同等であり、符号誤り率
の特性を劣化させることなくそのまま光信号の監視を行
っていた。しかし、この制御信号について、精度が要求
される場合がある。そこで、第2の実施例におけるOX
Cでは、印可電圧V4に相当する電圧値を制御信号とし
て光SWに与える。
【0079】印可電圧V4に相当する電圧値を光SWに
与えることによって、例えば8×8光SWの出力ポート
番号“1”から出力される光信号の相対光電力値61
は、第1の実施例におけるP0からP1になって出力レベ
ルが高くなる。一方、例えば8×8光SWの出力ポート
番号“8”から出力される光信号の相対光電力値62
は、第1の実施例におけるP0からP2になって出力レベ
ルが低くなる。n×m光SW142は、ブランチ接続の
分岐比の設定について、印可電圧V3からずらすことに
よって、任意のレベル比に設定することができる。した
がって、光増幅器143がここで設定したレベル比に対
応した増幅率で監視用の光信号を増幅させることで、サ
ービス信号のレベルをできるだけ高く保ちながら、DE
T144でその品質や管理情報の監視を行うことができ
る。
【0080】図21は、第2の実施例におけるOXCが
第1のサービス信号を監視対象としているときのブラン
チ接続状態を概念的に表わしたものである。ただし、図
19に示したOXCと同一部分には同一符号を付し、説
明を省略する。ここで、n×m光SW142の入力ポー
ト番号“1”に対応した光信号入力端子1401から入
力される第1のサービス信号は、あらかじめn×m光S
W142の出力ポート番号“2”に対応した光信号出力
端子1412から出力されるように経路設定が行われて
いるものとする。同様に、n×m光SW142の入力ポ
ート番号“2”、“n”に対応した光信号入力端子14
2、140nから入力される第2および第nのサービス
信号150、151は、あらかじめn×m光SW142
の出力ポート番号“n”、“1”に対応した光信号出力
端子141n、1411から出力されるように経路設定が
行われているものとする。
【0081】第1のサービス信号を監視対象とする場
合、n×m光SW142は、CNT146によって、第
1のサービス信号152をn×m光SW142の出力ポ
ート番号“2”、“m”から同時に出力するように経路
設定が行われる(ブランチ接続状態)。このブランチ接
続状態により、出力ポート番号“2”から出力された第
1のサービス信号を光信号出力端子1412から出力さ
せるとともに、出力ポート番号“m”から出力された第
1のサービス信号の一部を光増幅器143で一旦所定レ
ベルまで増幅した後DET144でその品質や管理情報
を検出し、SV145で監視することができる。なお、
第2および第nのサービス信号は、そのまま経路設定さ
れた光信号出力端子から出力されるので、他のサービス
信号に影響を与えることなく、監視対象のサービス信号
のみを監視することができる。ここで、ブランチ接続状
態における分岐比の設定を、出力ポート番号“2”から
出力される第1のサービス信号のレベルが、出力ポート
番号“m”から出力される第1のサービス信号の一部で
ある監視用の光信号のレベルより十分大きく設定するこ
とによって、サービス信号のレベルをほとんど低下させ
ずにその品質等を監視することができ、より信頼性を向
上させることができる。
【0082】このように第2の実施例におけるOXCで
は、CNT146でn×m光SW142をブランチ接続
状態とするとき、その分岐比を監視用の光信号が十分小
さくなるように設定する一方、分岐された監視用の光信
号を光増幅器143で一旦増幅してから、その品質や管
理情報を監視するようにした。これにより、本来伝送さ
せるべきサービス信号のレベルをほとんど低下させず、
かつその品質等の監視機能を損なうことがないので、よ
り信頼性を向上させることができる。
【0083】第3の実施例
【0084】第1および第2の実施例におけるOXCで
は、光SWに監視用出力ポートを割り当て、常に装置内
を伝送されるサービス信号の品質等を監視するようにし
ていた。これに対して、第3の実施例におけるOXC
は、光SWに割り当てられた監視用出力ポートに対し
て、サービス信号の監視をしないとき、例えば優先度の
低いサービス信号を他の出力ポートと同様に収容するよ
うにしている。
【0085】図22は、第3の実施例におけるOXCの
構成の概要を表わしたものである。第3の実施例におけ
るOXCは、m個の光信号入力端子1601〜160
mと、m個の光信号出力端子1611〜161mと、m×
m光SW162とを有している。さらにこのOXCは、
m×m光SW162の出力ポート番号“m”から出力さ
れる光信号の品質や管理情報を検出する一方、光信号を
そのまま光信号出力端子161mに出力させるDET1
63と、DET163によって検出された光信号の品質
や管理情報を監視するSV164と、SV164の監視
結果に基づいてm×m光SW162の経路設定を変更す
る制御信号を生成するCNT165とを備えている。
【0086】m×m光SW162は、入力ポートの数が
第1の実施例におけるn×m光SW42より1個多いも
のの、その動作は本質的に変わらない。また、第3の実
施例におけるSV164は、第1の実施例におけるSV
44と同様である。これに対して第3の実施例における
DET163は、m×m光SW162の出力ポート番号
“m”から出力された光信号状態等を検出する機能を有
するとともに、光信号をそのまま出力する機能を有す
る。このDET163の検出機能として、例えば光信号
レベル検出機能、光SN比検出機能、光再生およびOH
検出機能、光再生およびOH終端機能がある。CNT1
65は、第1の実施例におけるCNT45と同様の監視
処理を行うとともに、監視を行わないとき、m×m光S
W162の出力ポート番号“m”から出力された優先度
の低いサービス信号をそのまま光信号出力端子161m
に出力させる。
【0087】図23は、光信号レベル検出機能を有する
場合の第3の実施例におけるDETの構成の概要を表わ
したものである。このDETでは、光信号が入力端子1
70から入力され、光カプラ171により2分岐され
る。光カプラ171によって2分岐された一方は、その
まま出力端子172より出力される。光カプラ171に
よって2分岐された他方は、PD173に入力される。
PD173は、入力された分岐光の受光レベルに応じた
大きさの光電流を発生させる。PD173が発生させた
光電流は、電流−電圧変換回路174に供給される。電
流−電圧変換回路174は、供給された光電流に対応し
た値の電圧を生成し、これを光レベル検出値として光レ
ベル検出値出力端子175に出力する。
【0088】このような構成のDETは、光SWによっ
て経路が切り替えられた光信号の一部を分岐し、PD1
73および電流−電圧変換回路174で分岐光の光レベ
ルを検出し、光信号レベルが光SW通過後に所望のレベ
ルになっているか否かを監視するのに用いられる。
【0089】図24は、光SN比検出機能を有する場合
の第3の実施例におけるDETの構成の概要を表わした
ものである。このようなDETでは、光信号が入力端子
176から入力され、光カプラ177により2分岐され
る。光カプラ177によって2分岐された一方は、その
まま出力端子178より出力される。光カプラ177に
よって2分岐された他方は、光信号SN比検出回路17
9に入力される。光信号SN比検出回路179は、入力
された分岐光の信号レベルと雑音レベルの比である光信
号SN比を検出する。光信号SN比検出回路179によ
って検出された光信号SN比は、光信号SN比検出値と
して、光信号SN比検出値出力端子180に出力され
る。
【0090】このような構成のDETは、光SWによっ
て経路が切り替えられた光信号の一部を分岐し、光信号
SN比検出回路179で分岐光のSN比を検出し、光S
W通過後の光信号の品質を監視するのに用いられる。
【0091】図25は、光再生機能およびOH検出機能
を有する場合の第3の実施例におけるDETの構成の概
要を表わしたものである。このようなDETでは、波長
成分λaを有する光信号が入力端子181から入力さ
れ、O/E182に供給される。O/E182は、入力
された光信号の光信号レベルに応じた値の電気信号に変
換し、E/O183と、OHDET184とに供給す
る。E/O183は、供給された電気信号レベルに応じ
たレベルで、波長成分λxを有する光信号に変換し、出
力端子185に出力する。OHDET184は、所定フ
ォーマットのフレームに構成された信号のあらかじめ決
められた位置に配置されたOHを検出し、ヘッダ情報と
してヘッダ情報出力端子186に出力する。
【0092】このような構成のDETは、光SWによっ
て経路が切り替えられた光信号を一旦ディジタル電気信
号に変換し、電気的にSN比を改善してから再び光信号
に変換して送出するとともに、ディジタル電気信号中に
含まれるヘッダ情報やビットエラー等を監視する。例え
ば、SDHやSONET等に規定されるOHの検出を行
って、システム全体としての管理情報や光信号の品質状
態を監視することができる。また、その再生機能の面か
らは、例えば、局間の長距離光伝送の再生装置として、
あるいは入出力間で光信号の波長成分をλaからλxに
変換する場合等に用いられる。
【0093】図26は、光再生機能およびOH終端機能
を有する場合の第3の実施例におけるDETの構成の概
要を表わしたものである。このようなDETでは、波長
成分λaを有する光信号が入力端子187から入力さ
れ、O/E188に供給される。O/E188は、入力
された光信号の光信号レベルに応じた値の電気信号に変
換し、OH終端部(TeRMinal:以下、TRMと略す。)
189に供給する。OHTRM部189は、所定フォー
マットのフレームに構成された信号のあらかじめ決めら
れた位置に配置されたOHを検出し、ヘッダ情報として
ヘッダ情報出力端子190に出力するとともに、OHの
再構成を行って一旦OHを終端した後、E/O191に
供給する。E/O191は、供給された電気信号レベル
に応じたレベルで、波長成分λxを有する光信号に変換
し、出力端子192に出力する。
【0094】このような構成のDETは、光SWによっ
て経路が切り替えられた光信号を一旦ディジタル電気信
号に変換し、電気的にSN比を改善してから再び光信号
に変換して送出するとともに、ディジタル電気信号中に
含まれるヘッダ情報やビットエラー等を監視する。例え
ば、SDHやSONET等に規定されるOHの検出を行
って、システム全体としての管理情報や光信号の品質状
態を監視することができる。さらに、OHTRM部18
9は、OHを終端させて、OHの再構成を行い、ネット
ワークの管理機能を高める。また、その再生機能の面か
らは、例えば、局間の長距離光伝送の再生装置として、
あるいは入出力間で光信号の波長成分をλaからλxに
変換する場合等に用いられる。
【0095】第3の実施例におけるDET163が有す
る機能としては、図23〜図26に示した光信号レベル
検出機能、光SN比検出機能、光再生およびOH検出機
能、光再生およびOH終端機能に限定されるものではな
い。DET163は、これら各種機能をあらかじめ備え
ておき、システム構成や伝送される光信号の種類に応じ
て、適宜選択するようにすることも可能である。
【0096】次にこのような第3の実施例におけるOX
Cの動作について、図27および図28を参照しながら
具体的に説明する。
【0097】図27は、第3の実施例におけるOXCが
第1のサービス信号を監視対象としているときのブラン
チ接続状態を概念的に表わしたものである。ただし、図
22に示したOXCと同一部分には同一符号を付し、説
明を省略する。ここで、m×m光SW162の入力ポー
ト番号“1”に対応した光信号入力端子1601から入
力される第1のサービス信号は、あらかじめm×m光S
W162の出力ポート番号“2”に対応した光信号出力
端子1612から出力されるように経路設定が行われて
いるものとする。
【0098】第1のサービス信号を監視対象とする場
合、m×m光SW162は、CNT165によって、第
1のサービス信号195をm×m光SW162の出力ポ
ート番号“2”、“m”から同時に出力するように経路
設定が行われる(ブランチ接続状態)。このブランチ接
続状態により、光信号出力端子1612から第1のサー
ビス信号を出力させるとともに、DET163で第1の
サービス信号の品質や管理情報を検出し、SV164で
監視することができる。監視を継続する場合、第1の実
施例と同様に第1のサービス信号の監視が完了すると、
次にCNT165は、第2のサービス信号を監視対象と
なるように、m×m光SW162の経路変更を行う。し
かし、第3の実施例におけるOXCのCNT165は、
このような監視を行わないとき、光信号入力端子160
mから入力された優先度の低いサービス信号を、そのま
ま光出力端子161mから出力させることができる。
【0099】図28は、第3の実施例におけるOXCが
監視を行わないときの接続状態を概念的に表わしたもの
である。ただし、図22に示したOXCと同一部分には
同一符号を付し、説明を省略する。すなわち、m×m光
SW162の入力ポート番号“1”に対応した光信号入
力端子1601から入力される第1のサービス信号19
6は、あらかじめm×m光SW162の出力ポート番号
“2”に対応した光信号出力端子1612から出力され
るように経路切り替えが行われる一方、m×m光SW1
62の入力ポート番号“m”に対応した光信号入力端子
160mから入力される優先度の低い第mのサービス信
号197は、m×m光SW162の出力ポート番号
“m”から出力され、そのままDET163を介して、
光信号出力端子161mから出力される。
【0100】このように第3の実施例におけるOXC
は、第1の実施例におけるOXCに対して入力ポートを
1つ増やして、監視を行わないとき、そのまま光信号出
力端子から出力させるようにしたので、例えば優先度の
低いサービス信号を収容することができ、装置内のリソ
ースを有効活用して容易に収容能力を向上させることが
できる。
【0101】第4の実施例
【0102】第4の実施例におけるOXCは、第1の実
施例におけるOXCにWDM技術を用いてい大容量の光
信号伝送を可能とする。
【0103】図29は、第4の実施例におけるOXCの
構成の概要を表わしたものである。第4の実施例におけ
るOXCは、互いに異なる波長成分λ1〜λwが波長多
重された光信号がそれぞれ入力されるp(pは2以上の
自然数)個の光信号入力端子2001〜200pと、p個
の光信号出力端子2011〜201pと、n×m光SW2
02とを有している。ここで、mは“n+1”である。
さらに、光信号入力端子2001〜200pそれぞれに対
応して、光増幅器2031〜203pと、波長分離器20
1〜204pとを備えている。光増幅器2031〜20
pは、それぞれ光信号入力端子2001〜200pから
入力された光信号を増幅し、波長分離器2041〜20
pに供給する。波長分離器2041〜204pは、それ
ぞれ波長成分λ1、λ2、…、λwごとに波長分離し、
n×m光SW202のn個の入力ポートのいずれかに入
力させる。
【0104】さらに第4の実施例におけるOXCは、n
×m光SW202のm個の出力ポートのうちn個の出力
ポートから出力された光信号をw個ごとに、それぞれλ
1〜λwの波長成分に波長変換するp組の波長変換器2
051-1〜205w-1、205 1-2〜205w-2、…、20
1-p〜205w-pと、これらp組の波長変換器で変換さ
れたλ1〜λwの波長成分を有する光信号を多重する波
長多重器2061〜206pと、波長多重器2061〜2
06pそれぞれによって多重された波長多重光を増幅す
る光増幅器2071〜207pとを備えている。
【0105】またこのOXCは、n×m光SW202の
残り1個の出力ポートから出力される光信号の品質や管
理情報を検出するDET208と、DET208によっ
て検出された光信号の品質や管理情報を監視するSV2
09と、SV209の監視結果に基づいてn×m光SW
202の経路設定を変更する制御信号を生成するCNT
210とを備えている。
【0106】第4の実施例におけるn×m光SW20
2、DET208、SV209、CNT210の構成お
よび動作は、第1の実施例におけるn×m光SW42、
DET43、SV44、CNT45とそれぞれ同様であ
るため説明を省略する。
【0107】このような構成の第4の実施例におけるO
XCは、光信号入力端子2001〜200pに他局(ノー
ド)から伝送されてくるλ1〜λwの波長成分が多重化
された光信号が入力され、光増幅器2031〜203p
光増幅される。光増幅器2031〜203pで光増幅され
た光信号は、波長分離器2041〜204pでそれぞれ各
波長成分ごとに分離され、n×m光SW202のn個の
入力ポートに入力される。n×m光SW202は、第1
の実施例におけるn×m光SW42と同様に、CNT2
10からの制御信号にしたがって、n個の入力ポートと
m個の出力ポートとを任意に接続できるようになってい
る。この経路設定により光信号入力端子2001〜20
pから入力された光信号は、所望の出力ポートから出
力させることが可能となる。
【0108】n×m光SW202のm個の出力ポートの
うち出力ポート番号“1”〜“m−1”から出力された
光信号は、w個単位にp組の波長変換器であらかじめ決
められた波長成分の光信号に変換される。波長変換器2
05x-1(xは1〜w)は、波長成分λxに変換する。
波長変換器2051-1〜205w-1、2051-2〜205
w-2、…、2051-p〜205w-pによって各波長成分に
変換された光信号は、w個ごとに波長多重器2061
206pにより多重される。波長多重器2061〜206
pによって多重された多重光は、光増幅器2071〜20
pで光増幅され、それぞれ光信号出力端子2011〜2
01pから出力される。その際、いずれか1つの入力ポ
ートから入力された光信号は、ブランチ接続と呼ばれる
接続状態で2つの出力ポートに同時に出力され、その1
つをDET208が接続される出力ポートから出力され
る。各入力ポートから入力された光信号は、このような
ブランチ接続によって、順にDET208が接続される
出力ポートから出力される。
【0109】n×m光SW202の出力ポート番号
“m”から出力された光信号は、第1の実施例における
OXCと同様に、DET208で光信号レベル、光SN
比、OH等が検出され、SV209で監視される。
【0110】このように第4の実施例におけるOXC
は、n×m光SW202の入力側に波長分離器2041
〜204pにより波長成分ごとに分離し、n×m光SW
202でブランチ接続状態であらかじめ決められた出力
ポートと監視用出力ポートとに同時に出力させる。n×
m光SW202の監視用出力ポート以外の出力ポートに
は、あらかじめ決められた波長成分に変換する波長多重
器2061〜206pを備え、ここで波長多重を行って、
各光信号出力端子から出力させるようにした。これによ
り、第1の実施例と同様に各サービス信号を監視するた
めの信号検出手段および監視手段が1つのみでよいの
で、OXCの装置の小型化と低コスト化を図ることがで
きるとともに、WDM技術を用いた大容量伝送にも容易
に対応することができる。
【0111】第5の実施例
【0112】第1〜第4の実施例におけるOXCは、光
SWを伝送される片方向の光信号のみを監視するように
していたが、これに限定されるものではない。第5の実
施例におけるOXCは、光サーキュレータを用いること
によって、双方向の光信号を収容する。
【0113】図30は、第5の実施例におけるOXCの
構成の概要を表わしたものである。第5の実施例におけ
るOXCは、n個の上り方向光信号入力端子2201
220nと、n個の下り方向光信号出力端子2211〜2
21nと、n個の上り方向光信号出力端子2221〜22
nと、n個の下り方向光信号入力端子2231〜223
nと、m×m光SW224とを有している。ここで、m
は“n+1”である。また、第5の実施例におけるOX
Cは、m×m光SW224のm個の入力側ポートのうち
n個の入力側ポートそれぞれに対応して設けられた光サ
ーキュレータ2251〜225nと、m×m光SW224
のm個の出力側ポートのうちn個の出力側ポートそれぞ
れに対応して設けられた光サーキュレータ2261〜2
26nとを備えている。ここでは、m×m光SW224
の入力側ポート番号“1”〜“n”に対応して光サーキ
ュレータ2251〜225nが設けられ、m×m光SW2
24の出力側ポート番号“1”〜“n”に対応して光サ
ーキュレータ2261〜226nが設けられているものと
する。
【0114】光サーキュレータ2251〜225nは、そ
れぞれm×m光SW224の各入力側ポートの他に、上
り方向光信号入力端子2201〜220nと、下り方向光
信号出力端子2211〜221nとに接続されている。光
サーキュレータ2251〜225nは、上り方向光信号入
力端子2201〜220nからの光信号をm×m光SW2
24の入力側ポート番号“1”〜“n”の入力側ポート
それぞれに対して出力し、m×m光SW224の入力側
ポート番号“1”〜“n”の入力側ポートからの光信号
を下り方向光信号出力端子2211〜221nに対して出
力する。
【0115】光サーキュレータ2261〜226nは、そ
れぞれm×m光SW224の各出力側ポートの他に、上
り方向光信号出力端子2221〜222nと、下り方向光
信号入力端子2231〜223nとに接続されている。光
サーキュレータ2261〜226nは、m×m光SW22
4の出力側ポート番号“1”〜“n”の出力側ポートか
らの光信号を上り方向光信号出力端子2221〜222n
に対して出力し、下り方向光信号入力端子2231〜2
23nからの光信号をm×m光SW224の出力側ポー
ト番号“1”〜“n”の出力側ポートそれぞれに対して
出力する。
【0116】さらに第5の実施例におけるOXCは、m
×m光SW224のそれぞれ残り1個の入力側ポート番
号“m”の入力側ポートと、出力側ポート番号“m”の
出力側ポートとに、各ポートから出力される光信号の品
質や管理情報を検出するDET227、228と、これ
らDET227、228によって検出された光信号の品
質や管理情報を監視するSV229と、SV229の監
視結果に基づいてm×m光SW224の経路設定を変更
する制御信号を生成するCNT230とを備えている。
【0117】m×m光SW224は、双方向の光信号が
伝送されるものの、その構成および動作は本質的に第3
の実施例におけるm×m光SW162と同様であるた
め、説明を省略する。DET227、228、SV22
9の構成および動作は、第1の実施例におけるDET4
3、SV44と同様であるため説明を省略する。
【0118】次にこのような第5の実施例におけるOX
Cの動作について、図31を参照しながら具体的に説明
する。
【0119】図31は、第5の実施例におけるOXCの
ブランチ接続状態を概念的に表わしたものである。ただ
し、図30に示したOXCと同一部分には同一符号を付
し、説明を省略する。ここで、m×m光SW224の入
力側ポート番号“1”の入力側ポートから入力される第
1のサービス信号は、n×m光SW224の出力側ポー
ト番号“2”の出力側ポートから出力されるように経路
設定が行われているものとする。すなわち、上り方向光
信号入力端子2201から入力された光信号は、光サー
キュレータ2251によりm×m光SW224の入力側
ポート番号“1”の入力側ポートに対して出力され、経
路切り替えが行われて出力側ポート番号“2”の出力側
ポートから出力される。m×m光SW224の出力側ポ
ート番号“2”の出力側ポートから出力された光信号
は、光サーキュレータ2262により上り方向光信号出
力端子2222に対して出力される。また、下り方向光
信号入力端子2232から入力された光信号は、光サー
キュレータ2262によりm×m光SW224の出力側
ポート番号“2”の出力側ポートに対して出力され、経
路切り替えが行われて入力側ポート番号“1”の入力側
ポートから出力される。m×m光SW224の入力側ポ
ート番号“1”の入力側ポートから出力された光信号
は、光サーキュレータ2251により下り方向光信号出
力端子2212に対して出力される。
【0120】このOXCは、上り方向光信号入力端子2
201から入力された上りサービス信号231を監視対
象とする場合、m×m光SW42は、CNT230によ
って、上りサービス信号231をm×m光SW224の
出力側ポート番号“2”、“m”から同時に出力するよ
うに経路設定が行われる(ブランチ接続状態)。同様
に、下り方向光信号入力端子2232から入力された下
りサービス信号232を監視対象とする場合、m×m光
SW224は、CNT230によって、下りサービス信
号232をm×m光SW224の入力側ポート番号
“1”、“m”から同時に出力するように経路設定が行
われる(ブランチ接続状態)。
【0121】このブランチ接続状態により、上り方向光
信号出力端子2222から上りサービス信号を出力させ
るとともに、DET228で上りサービス信号の品質や
管理情報を検出し、SV229で監視することができ
る。同様に、下り方向光信号出力端子2211から下り
サービス信号を出力させるとともに、DET227で下
りサービス信号の品質や管理情報を検出し、SV229
で監視することができる。このように、上りサービス信
号あるいは下りサービス信号の監視が完了すると、CN
T230は、次のサービス信号を監視対象となるよう
に、m×m光SW224の経路変更を行う。
【0122】このように第5の実施例におけるOXC
は、m×m光SW224の入力側ポートおよび出力側ポ
ートそれぞれに光サーキュレータ2251〜225n、2
261〜226nとDET227、228を設け、上り方
向および下り方向のサービス信号の双方を伝送させると
ともに、ブランチ接続状態で各サービス信号の品質等を
監視させるようにした。これにより、双方向の光信号に
ついて、OXCを通過する監視すべきサービス信号が複
数本の場合であっても、各方向について各サービス信号
を監視するための信号検出手段および監視手段が1つの
みでよいので、OXCの装置の小型化と低コスト化を図
ることができる。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、装
置内を通過する監視すべきサービス信号が複数本の場合
であっても、1つずつブランチ接続により監視を行うこ
とで、各サービス信号を監視するための信号検出手段お
よび監視手段が1つのみでよいので、装置の小型化と低
コスト化を図ることができる。また監視対象とされない
サービス信号だけでなく、監視対象とされるサービス信
号についても、品質に影響を与えることなく、監視を行
うことができる。
【0124】また請求項2記載の発明によれば、光信号
監視手段に入力される監視用の光信号と、もう一方の第
2のポートから出力される信号とでの分岐比を変えて、
監視用の光信号のレベルが低くなったとしても、本来伝
送すべき光信号のレベルがその分高くなることから、監
視機能を有する信頼性の高い光クロスコネクト装置を提
供することができる。
【0125】さらに請求項3記載の発明によれば、監視
を行わないとき、そのまま他の光信号と同様に出力させ
るようにしたので、例えば優先度の低いサービス信号を
収容することができ、装置内のリソースを有効活用して
容易に収容能力を向上させることができる。
【0126】さらにまた請求項4記載の発明によれば、
装置の小型化と低コスト化を図ることができるととも
に、WDM技術を用いた大容量伝送にも容易に対応する
ことができる。
【0127】さらに請求項5または請求項8記載の発明
によれば、所定フレームフォーマットのオーバヘッド部
に配置される管理情報を検出し、これを監視するように
したので、例えばSDHやSONETのような既存のネ
ットワークシステムに容易に適用することができる。
【0128】さらにまた請求項6または請求項9記載の
発明によれば、各ポートごとに順に、光スイッチ手段の
経路を分岐させるようにしたので、光クロスコネクト装
置が大規模になってポート数が増大した場合であって
も、光信号を監視するための検出手段および監視手段は
1つずつ、簡素な構成で容易に全てのポートから入力さ
れる光信号を監視することができる。
【0129】さらに請求項7記載の発明によれば、双方
向の光信号について、装置内を通過する監視すべきサー
ビス信号が複数本の場合であっても、各方向について各
サービス信号を監視するための信号検出手段および監視
手段が1つのみでよいので、OXCの装置の小型化と低
コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるOXCが適用さ
れる光クロスコネクトシステムの構成の一例を示す模式
図である。
【図2】第1の実施例におけるノードの構成の一例を示
す構成図である。
【図3】第1の実施例におけるOXCの構成の概要を示
す構成図である。
【図4】第1の実施例における4×4光SWの構成の一
例を示す説明図である。
【図5】第1の実施例における8×8光SWの構成の一
例を示す説明図である。
【図6】第1の実施例における32×32光SWの構成
の一例を示す説明図である。
【図7】8×8光SWのスイッチング特性の一例を示す
説明図である。
【図8】第1の実施例における光信号レベル検出機能を
有する場合のDETの構成の概要を示すブロック図であ
る。
【図9】第1の実施例における光SN比検出機能を有す
る場合のDETの構成の概要を示すブロック図である。
【図10】第1の実施例におけるOH検出機能を有する
場合のDETの構成の概要を示すブロック図である。
【図11】第1の実施例におけるCNTによる監視制御
の処理内容の概要を示す流れ図である。
【図12】第1の実施例におけるOXCが第1のサービ
ス信号を監視対象としているときのブランチ接続状態を
示す説明図である。
【図13】第1の実施例におけるOXCが第2のサービ
ス信号を監視対象としているときのブランチ接続状態を
示す説明図である。
【図14】8×8光SWのブランチ接続の切り替えを行
ったときの応答波形の一例を示す説明図である。
【図15】ブランチ接続の切り替えにともなう符号誤り
率を測定する測定システムの構成の概要を示す構成図で
ある。
【図16】図15の測定システムで測定される測定光信
号の信号電力の概要を示す説明図である。
【図17】8×8光SWにおけるブランチ接続切り替え
にともなう符号誤り率特性の一例を示す説明図である。
【図18】第1の実施例におけるOXCが適用されるW
DM技術を用いた伝送ネットワークシステムの構成の一
例を示す説明図である。
【図19】第2の実施例におけるOXCの構成の概要を
示す構成図である。
【図20】第2の実施例における分岐比設定の概念を説
明するための説明図である。
【図21】第2の実施例におけるOXCが第1のサービ
ス信号を監視対象としているときのブランチ接続状態を
示す説明図である。
【図22】第3の実施例におけるOXCの構成の概要を
示す構成図である。
【図23】光信号レベル検出機能を有する場合の第3の
実施例におけるDETの構成の概要を示す構成図であ
る。
【図24】光SN比検出機能を有する場合の第3の実施
例におけるDETの構成の概要を示す構成図である。
【図25】光再生機能およびOH検出機能を有する場合
の第3の実施例におけるDETの構成の概要を示す構成
図である。
【図26】光再生機能およびOH終端機能を有する場合
の第3の実施例におけるDETの構成の概要を示す構成
図である。
【図27】第3の実施例におけるOXCが第1のサービ
ス信号を監視対象としているときのブランチ接続状態を
示す説明図である。
【図28】第3の実施例におけるOXCが監視を行わな
いときの接続状態を示す説明図である。
【図29】第4の実施例におけるOXCの構成の概要を
示す構成図である。
【図30】第5の実施例におけるOXCの構成の概要を
示す構成図である。
【図31】第5の実施例におけるOXCのブランチ接続
状態を示す説明図である。
【図32】従来のOXCが適用された光クロスコネクト
の構成を示す概念図である。
【図33】従来のOXCの構成の概要を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
301〜305 ノード 311〜317、341、342 光ファイバ伝送路 321 OXC 331〜334 光伝送装置 401〜40n 光信号入力端子 411〜41n 光信号出力端子 42 n×m光SW 43 DET 44 SV 45 CNT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 3/52 H04B 9/00 E

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n(nは2以上の自然数)個の第1ポー
    トと少なくとも(n+1)個の第2のポートとを備え、
    前記第1のポートそれぞれから入力された光信号の経路
    を切り替えて前記第2のポートのいずれかから出力させ
    る光スイッチ手段と、 前記第1のポートのいずれか1つから入力された光信号
    を前記第2のポートのうちいずれか2つのポートから出
    力させるように前記光スイッチ手段の経路を分岐させる
    光経路制御手段と、 前記2つのポートのうちいずれか一方から出力された光
    信号の品質を監視する光信号監視手段とを具備すること
    を特徴とする光クロスコネクト装置。
  2. 【請求項2】 n(nは2以上の自然数)個の第1ポー
    トと少なくとも(n+1)個の第2のポートとを備え、
    前記第1のポートそれぞれから入力された光信号の経路
    を切り替えて前記第2のポートのいずれかから出力させ
    る光スイッチ手段と、 前記第1のポートのいずれか1つから入力された光信号
    を前記第2のポートのうちいずれか2つのポートから出
    力させるように前記光スイッチ手段の経路を分岐させる
    光経路制御手段と、 前記2つのポートのうちいずれか一方から出力された光
    信号を増幅する光増幅手段と、 この光増幅手段によって増幅された光信号の品質を監視
    する光信号監視手段とを具備することを特徴とする光ク
    ロスコネクト装置。
  3. 【請求項3】 複数個の第1および第2のポートを備
    え、前記第1のポートそれぞれから入力された光信号の
    経路を切り替えて前記第2のポートのいずれかから出力
    させる光スイッチ手段と、 前記光信号の監視を行うとき前記第1のポートのいずれ
    か1つから入力された光信号を前記第2のポートのうち
    いずれか2つのポートから出力させ、前記光信号の監視
    を行わないとき前記第1のポートそれぞれから入力され
    た光信号を前記第2のポートのうちあらかじめ決められ
    た1つのポートから出力させるように前記光スイッチ手
    段の経路を分岐させる光経路制御手段と、 前記監視を行うときのみ前記2つのポートのうちいずれ
    か一方から出力された光信号の品質を監視する光信号監
    視手段とを具備することを特徴とする光クロスコネクト
    装置。
  4. 【請求項4】 互いに異なる複数の波長成分の光信号が
    多重された波長多重光を波長成分ごとに分離する波長分
    離手段と、 n(nは2以上の自然数)個の第1ポートと少なくとも
    (n+1)個の第2のポートとを備え、前記第1のポー
    トそれぞれから入力された前記波長分離手段によって分
    離された各波長成分の光信号を切り替えて、前記第2の
    ポートのいずれかから出力させる光スイッチ手段と、 前記第1のポートのいずれか1つから入力された光信号
    を前記第2のポートのうちいずれか2つのポートから出
    力させるように前記光スイッチ手段の経路を分岐させる
    光経路制御手段と、 前記2つのポートのうちあらかじめ決められた第3のポ
    ートから出力された光信号の品質を監視する光信号監視
    手段と、 前記第2のポートのうち前記第3のポートを除くポート
    から出力された光信号ごとにあらかじめ決められた波長
    成分の光信号に変換する波長成分変換手段と、 これら波長成分変換手段によって変換された光信号を所
    定数ごとに多重化する波長多重手段とを具備することを
    特徴とする光クロスコネクト装置。
  5. 【請求項5】 前記光信号監視手段はあらかじめ決めら
    れたフレームフォーマットのオーバヘッド部に配置され
    る管理情報を検出し、これを監視するものであることを
    特徴とする請求項1〜請求項4記載の光クロスコネクト
    装置。
  6. 【請求項6】 前記光経路制御手段は、各ポートから入
    力される監視対象となる光信号を前記2つのポートから
    出力させる経路設定を各ポートごとに順に行うものであ
    ることを特徴とする請求項1〜5記載の光クロスコネク
    ト装置。
  7. 【請求項7】 複数個の第1および第2のポートを備
    え、前記第1のポートそれぞれから入力された光信号の
    経路を切り替えて前記第2のポートのいずれかから出力
    させるとともに、前記第2のポートそれぞれから入力さ
    れた光信号の経路を切り替えて前記第1のポートのいず
    れかから出力させる光スイッチ手段と、 n個の上り方向光信号入力および出力端子と、 n個の下り方向光信号入力および出力端子と、 前記第1のポートそれぞれに対応して設けられ、各上り
    方向光信号入力端子から入力された上り方向光信号を前
    記第1のポートのうち対応する各ポートに出力するとと
    もに、前記各ポートから出力された下り方向光信号を前
    記下り方向光信号出力端子に出力させる第1の光サーキ
    ュレータと、 前記第2のポートそれぞれに対応して設けられ、各下り
    方向光信号入力端子から入力された下り方向光信号を前
    記第2のポートのうち対応する各ポートに出力するとと
    もに、前記各ポートから出力された上り方向光信号を前
    記上り方向光信号出力端子に出力させる第2の光サーキ
    ュレータと、 前記第1のポートのいずれか1つから入力された光信号
    を前記第2のポートのうちいずれか2つのポートから出
    力させるとともに、前記第2のポートのいずれか1つか
    ら入力された光信号を前記第1のポートのうちいずれか
    2つのポートから出力させるように前記光スイッチ手段
    の経路を分岐させる光経路制御手段と、 前記第1のポートのいずれか2つのポートのうちあらか
    じめ決められた第3のポートから出力された光信号の品
    質を監視する第1の光信号監視手段と、 前記第2のポートのいずれか2つのポートのうちあらか
    じめ決められた第4のポートから出力された光信号の品
    質を監視する第2の光信号監視手段とを具備することを
    特徴とする光クロスコネクト装置。
  8. 【請求項8】 前記第1および第2の光信号監視手段は
    所定のフレームフォーマットのオーバヘッド部に配置さ
    れる管理情報を検出し、これを監視するものであること
    を特徴とする請求項7記載の光クロスコネクト装置。
  9. 【請求項9】 前記光経路制御手段は、第1あるいは第
    2のポートから入力される監視対象となる光信号を前記
    第2あるいは第1のポートのうちいずれか2つのポート
    から出力させる経路設定を各ポートごとに順に行うもの
    であることを特徴とする請求項7または請求項8記載の
    光クロスコネクト装置。
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