JP2001255296A - 匂い物質検出装置及び匂い物質検出方法 - Google Patents
匂い物質検出装置及び匂い物質検出方法Info
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Abstract
ができる匂い物質検出方法及び装置を提供する。 【解決手段】ポテンショスタット4により、作用電極1
と参照電極3との間の電圧が所望の電圧となるように、
作用電極1と対極2との間に電流を供給する。発振器5
により、ポテンショスタット4を制御して前記所望の電
圧を微小変化させ、デジボル6からの電圧の変化情報と
電流の変化情報とから作用電極1のインピーダンスをコ
ンピュータ7で算出し、前記インピーダンスに基づい
て、作用電極1表面のろ紙106に含まれる基準溶液8
に溶け込んだ匂い物質を検出する。該基準溶液8には、
溶剤、界面活性剤及び苦味物質のうちの少なくとも1つ
が含まれている。
Description
ている匂い物質の検出方法及び装置に係り、特に、匂い
物質に関する検出情報を増やすことができる匂い物質の
検出方法及び装置に関する。
説明する。電極は作用電極1、対極2と参照電極3の3
種類がある。前記作用電極1には基準溶液の層を生成す
る手段としてのろ紙が設けられている。前記基準溶液の
層を生成する手段、前記対極2及び前記参照電極3は基
準溶液8に浸漬される。前記基準溶液の層を生成する手
段が基準溶液8に浸漬されることで前記作用電極1の表
面には基準溶液の層が生成され、前記作用電極1も基準
溶液8に浸漬されることになる。気体中の匂い物質の検
出は、前記基準溶液の層に検出対象である匂い物質が溶
け込むように、該匂い物質を含む気体に前記基準溶液の
層を有する作用電極1を晒して行う。基準溶液8として
は、専ら、KClの水溶液、例えば、3mMKCl溶液
(3mmol/l塩化カリウム溶液)、100mMKC
l溶液が用いられる。
極1と前記参照電極3との間の電圧が所望の電圧となる
ように前記作用電極1と前記対極2との間に電流を供給
する。発振器5により、ポテンショスタット4を制御し
て前記所望の電圧を変化させる。その際の、前記所望の
電圧の値と前記電流の値は、デジボル(デジタルボルト
メータ)6またはロックインアンプ6から得る。コンピ
ュータ7により発振器5を制御し、また、コンピュータ
7によりデジボル6またはロックインアンプ6からの電
流電圧特性の情報によりインピーダンスを算出する。
電圧が所望の電圧となるようにすることで、作用電極1
の表面電位を所望の電位とする。そして、前記作用電極
1と前記参照電極3との間の電圧を所望の電圧の近傍で
微小変化させるように前記作用電極1と前記対極2との
間に供給する電流を制御する。すると、その電流の変化
分と電圧の変化分との関係は、前記作用電極1の表面に
生成された基準溶液の層に含まれる匂い物質の種類と匂
い物質の濃度に応じたものとなる。そのようにして得ら
れた電流電圧特性からインピーダンスを求めて匂い物質
の情報とする。
の表面電位をマイナス、ゼロ、プラスと分極するように
走査し、各ポイント(電圧)毎に前述のようにしてイン
ピーダンスを求めれば、作用電極1の表面電位の状態の
広い範囲にわたって作用電極1と匂い物質間の相互作用
を調べることができる。事前に、検出したい匂い物質に
対する応答パターンをデータベースとして取っておき、
未知のサンプルに対する応答パターンとの類似性から、
未知のサンプル中にどの匂い物質が含まれているか推定
する。これは、液体クロマトグラフィーやガスクロマト
グラフィーの分析方法と基本的には同じである。違いは
検出方法であり、液体クロマトグラフィーやガスクロマ
トグラフィーは、物質の拡散スピードの違いの観点での
パターン認識であり、前述の匂い物質検出装置は、イオ
ン濃度変化と電極への吸着現象といった電極との相互作
用といった観点でのパターン認識(スペクトル分析)で
ある。
線、金線、炭素棒、等がある。基板表面に化学修飾した
ものについては後に述べる。作用電極1の構成例を図3
に示す。アクリルの板101に直径1から3mmの穴1
02をあけ、電極材料(金属または、炭素棒)103を
埋め込み、アラルダイト等の接着剤104で防水加工が
してある。この電極材料103から導線105がでてお
り、この導線105が作用電極1の出力端子となる。図
3の例の作用電極1は、電極材料103の露出している
表面(電極表面)103aを覆うようにろ紙を張りつけ
て基準溶液の層を生成する手段106としている。な
お、作用電極として金属を用いた場合、金属表面の形状
が感度と検出範囲に影響する。
数は非常に多く、匂い物質の検出には、その識別を可能
とする多くの情報が要求される。前述のような、作用電
極と匂い物質間の相互作用を調べることで匂い物質を検
出する匂い物質検出装置では、匂い物質の検出情報を増
やすためには、作用電極として電極の表面を化学修飾し
た修飾電極を用いる方法がある。匂い物質に対する応答
特性の異なる複数の修飾電極を用いればそれだけ情報が
増えることとなる。しかし、電極の化学修飾には手間が
掛かり、また、修飾電極の安定性、再現性などが問題と
なることが多いので、修飾電極の種類を増やすことだけ
で匂い物質の検出情報を増やすことには困難が伴う。こ
の発明の目的は、匂い物質に関する検出情報を簡単に増
やすことができる匂い物質の検出方法及び装置を提供す
ることである。
めに、本願発明者は、基準溶液に作用電極表面の特性を
変化させる物質を添加することとした。言い換えれば、
作用電極表面に存在する基準溶液の組成を変化させるこ
とで応答プロファイルを変化させ、匂い物質に対する応
答性を変調させることとした。
出装置は、基準溶液に溶けた匂い物質を該基準溶液に浸
漬した表面分極制御型センサを用いて検出する匂い物質
検出装置において、前記基準溶液が溶剤、界面活性剤及
び苦味物質のうちの少なくとも1つを含んでいる。
基準溶液が収容された基準溶液部と、前記基準溶液に浸
漬された作用電極と、前記基準溶液に浸漬された対極
と、前記基準溶液に浸漬された参照電極と、前記作用電
極と前記参照電極との間の電圧が所望の電圧となるよう
に前記作用電極と前記対極との間に電流を供給する電流
供給手段とを備え、前記所望の電圧の値と前記電流の値
とから得られる前記作用電極のインピーダンスに基づい
て、前記基準溶液に溶けた匂い物質を検出する匂い物質
検出装置において、前記基準溶液が溶剤、界面活性剤及
び苦味物質のうちの少なくとも1つを含んでいる。
前記作用電極が、前記基準溶液に浸漬されて前記作用電
極の表面に前記基準溶液の層を生成する基準溶液層生成
手段を備えている。
基準溶液が収容された基準溶液部と、前記基準溶液に浸
漬された作用電極と、前記基準溶液に浸漬された対極
と、前記基準溶液に浸漬された参照電極と、前記作用電
極と前記参照電極との間の電圧が所望の電圧となるよう
に前記作用電極と前記対極との間に電流を供給する電流
供給手段と、前記作用電極に光を照射する光照射手段と
を備え、前記作用電極に光を照射したときとしないとき
の前記作用電極と前記参照電極間の電圧の変化値と前記
電流の変化値とから得られる前記作用電極のインピーダ
ンスに基づいて前記基準溶液に溶けた匂い物質を検出す
る匂い物質検出装置において、前記基準溶液が溶剤、界
面活性剤及び苦味物質のうちの少なくとも1つを含んで
いる。
前記作用電極が、前記基準溶液に浸漬されて前記作用電
極の表面に前記基準溶液の層を生成する基準溶液層生成
手段を備えている。
基準溶液に溶けた匂い物質を該基準溶液に浸漬した表面
分極制御型センサを用いて検出する匂い物質検出装置を
使用した匂い物質検出方法において、前記基準溶液とし
て組成の異なる複数種類の基準溶液を用いている。
基準溶液に溶けた匂い物質を該基準溶液に浸漬した表面
分極制御型センサを用いて検出する匂い物質検出装置を
使用した匂い物質検出方法において、前記基準溶液とし
て第1の基準溶液を用いて前記匂い物質に関する第1の
検出情報を得る段階と、前記基準溶液として前記第1の
基準溶液とは組成の異なる第2の基準溶液を用いて前記
匂い物質に関する第2の検出情報を得る段階とを含み、
前記第1の検出情報と第2の検出情報とに基づいて前記
気体中の匂い物質を検出する。
前記第1の基準溶液が溶剤、界面活性剤及び苦味物質
のうちの少なくとも1つを含み、前記第2の基準溶液が
前記第1の基準溶液が含むものとは異なる溶剤、界面活
性剤及び苦味物質のうちの少なくとも1つを含んでい
る。
に示す。金属等から成る電極に電圧を印加して、その表
面電位をプラス、マイナス、ゼロとしたときのインピー
ダンスを情報とするセンサを表面分極制御型センサと呼
ぶ。本発明の匂い物質検出装置は、前記表面分極制御型
センサの電極を浸漬する基準溶液に特徴がある。装置の
構成、作用については従来の技術の説明で述べたことと
同じであるので、ここでは省略する。従来の技術の欄で
述べたように、従来は基準溶液として、専ら、KCl水
溶液が用いられていた。本発明で用いる基準溶液は、水
に溶剤、界面活性剤及び苦味物質のうちの少なくとも1
つを含んでいる。有機溶剤や苦味物質のみを含ませる場
合は、KCl等の電解質を加えた方が安定した測定がで
きる。溶剤、界面活性剤及び苦味物質の一例を表1に挙
げる。
いて行った実験の結果を図4乃至図8に示す。図4はエ
タノールを匂い物質として実験した結果である。横軸は
作用電極の電位(作用電極−参照電極間の電圧)
(V)、縦軸は作用電極のインピーダンス(Ω)であ
る。基準溶液は100mMKCl溶液である。エタノー
ルの空気中の濃度は、25%、50%、75%及び10
0%の4種類であり、5%エタノール水溶液をバブリン
グすることで匂いを発生させ、無臭の空気との混合比を
変えることで匂い濃度を変化させている。0.05Vス
テップで電極電位プロファイルを得ている。図4から分
かる通り、電極インピーダンスの電極電位プロファイル
は単純である。エタノールの空気中の濃度が高くなる
と、作用電極のインピーダンスも大きくなっている。
として実験した結果である。横軸は作用電極の電位(作
用電極−参照電極間の電圧)(V)、縦軸は作用電極の
インピーダンス(Ω)である。基準溶液は100mMK
Cl溶液、100mMKCl溶液に界面活性剤の一種で
あるトリトンX−100を加えた溶液及び100mMK
Cl溶液に溶剤の一種であるアセトンを加えた溶液であ
る。エタノールの空気中の濃度は100%である。0.
1Vステップで電極電位プロファイルを得ている
図5の実験と同様の実験をした結果である。横軸は作用
電極の電位(作用電極−参照電極間の電圧)(V)、縦
軸は作用電極のインピーダンス(Ω)である。基準溶液
は100mMKCl溶液、100mMKCl溶液に界面
活性剤の一種であるトリトンX−100を加えた溶液及
び100mMKCl溶液に溶剤の一種であるアセトンを
加えた溶液である。ベンズアルデヒドの空気中の濃度は
100%である。0.1Vステップで電極電位プロファ
イルを得ているなお、図5及び図6は図中に応答の標準
偏差も示している。
ルに対しては基準溶液の組成を変えても電極電位プロフ
ァイルはあまり変化しない。一方、ベンズアルデヒドに
対しては基準溶液の組成を変えると電極電位プロファイ
ルが変化する。エタノールのように親水性が強く主に水
酸基により白金電極と相互作用する物質は基準溶液の影
響は大きくは受けない。一方、アルコール類でも炭素鎖
が長くなると基準溶液により電極電位プロファイル(応
答パターン)が変化する。図に示したベンズアルデヒド
もそのような物質であり、香料など多くの疎水性の匂い
物質では基準溶液により情報を増やすことが可能であ
り、これは匂いセンサでは有効な方法であると言える。
と同じように表面に吸着すると考えられる。これは実質
的な電極の表面修飾に相当する。電極修飾は化学物質セ
ンシングでは応答特異性を変える有効な手段であるが一
般に、電極の化学修飾には手間が掛かり、また、修飾電
極の安定性、再現性などが問題となることが多い。本方
法は基準溶液に電極表面の特性を変化させる物質を添加
するだけで、容易にしかも安定に電極の特性を変化させ
ることができる。
い物質への応答を主成分分析した結果を示す主成分マッ
プである。図7の横軸は第1主成分の電極インピーダン
スであり、縦軸は第2主成分の電極インピーダンスであ
る。また、図8の横軸は第2主成分の電極インピーダン
スであり、縦軸は第3主成分の電極インピーダンスであ
る。第1主成分、第2主成分、第3主成分はそれぞれ、
74.0%、15.3%、7.3%の寄与率を持ってい
る。図中、A〜Lはそれぞれ、A:エタノール、B:プ
ロパノール、C:ブタノール、D:フェニルエチルアル
コール、E:アセトン、F:メントン、G:βイオノ
ン、H:ベンズアルデヒド、I:シトラール、J:ベン
ゼン、K:クロロホルム、L:テトラヒドロフランであ
る。用いた応答データは図5及び図6の説明で述べた3
種類の基準溶液を用いた場合の電極インピーダンスの電
極電位プロファイルである。
により親水性と疎水性に大きく分けられる。第3主成分
は匂いの質を反映しており軽質でどちらかと言えば良い
匂いの物質が第3主成分軸の中央付近に集まる。なお、
第1主成分は応答の大きさを反映しており、主成分分析
の結果として得られるサイズファクターとなっており質
を表す軸とはなっていない。この場合、第2主成分以降
の軸が質に関連するシェイプファクターである。
る。第1の実施の形態との違いは、作用電極のインピー
ダンスを測定する手段として、光起電力を用いた点であ
る。図2に示すように、電極は作用電極1、対極2と参
照電極3の3種類がある。作用電極1は半導体であり、
ここでは、P型シリコン電極を用いた。これらの電極は
基準溶液部の基準溶液に浸漬される。前記基準溶液には
溶剤、界面活性剤及び苦味物質のうちの少なくとも1つ
が添加されている。第1の実施の形態の匂い物質検出装
置では、作用電極の表面に基準溶液の層を生成する基準
溶液層生成手段(ろ紙)を備えている。該基準溶液層生
成手段によって生成された基準溶液の層近傍の気体中に
ある匂い物質はが基準溶液の層に溶け込むので、作用電
極の表面近傍の基準溶液に溶け込んでいる匂い物質は比
較的濃度が高い。それにひきかえ、第2の実施の形態の
匂い物質検出装置では、作用電極が基準溶液の中に沈め
られているので、電極表面近傍まで検出対象の匂い物質
が達し難い。そこで、匂い物質を含む気体でバブリング
して、電極表面近傍の匂い物質の濃度を上げるようにし
ても良い。また、本実施の形態の匂い物質検出装置の作
用電極に基準溶液層生成手段(ろ紙)を備えて、電極表
面を基準溶液層で覆うようにすることもできる。反対
に、第1の実施の形態の匂い物質検出装置の作用電極を
本実施の形態の匂い物質検出装置の作用電極のように基
準溶液の中に沈めるかたちにすることもできる。
極1と前記参照電極3との間の電圧が所望の電圧となる
ように前記作用電極1と前記対極2との間に電流を供給
する。発振器51により、ポテンショスタット4を制御
して前記所望の電圧を可変とする。その際の、前記所望
の電圧の値と前記電流の値は、デジボル6またはロック
インアンプ6から得る。作用電極1へ照射する光の光源
9として高輝度LED(LED:発光ダイオード)を用
いた。その高輝度LEDのオンオフ(交流)の制御を発
振器52で行う。光を作用電極1に照射することで、光
起電力が発生し、このときの電流電圧特性からインピー
ダンスを求めることができる。コンピュータ7により発
振器51を制御し、また、コンピュータ7によりデジボ
ル6またはロックインアンプ6からの情報によりインピ
ーダンスを算出する。
電圧が所望の電圧となるようにすることで、作用電極1
の表面電位を所望の電位とする。そして、光の照射をオ
ン・オフする。すると、光を照射したときとしないとき
の電流の変化分と電圧の変化分との関係は、前記作用電
極1、参照電極3、及び対極2が浸漬された基準溶液8
に含まれる匂い物質の種類と匂い物質の濃度に応じたも
のとなる。そのようにして得られた電流電圧特性からイ
ンピーダンスを求めて匂い物質の情報とする。前記所望
の電圧を変化させて、作用電極1の表面電位をマイナ
ス、ゼロ、プラスと分極するように走査し、各ポイント
(電圧)毎に前述のようにしてインピーダンスを求めれ
ば、作用電極1の表面電位の状態の広い範囲にわたって
作用電極1と匂い物質間の相互作用を調べることができ
る。
イオンが電極表面に引き寄せられ、プラスに分極した状
態では、陰イオンが電極表面に引き寄せられ、電極電位
がゼロ電荷点付近の中性の状態では、中性物質が吸着す
ると考えられる。このように、電極の分極状態を変化さ
せることで、作用電極と匂い物質の相互作用を変化さ
せ、匂い物質に関する情報量を増加し、匂い物質の検出
を行う。第1の実施の形態と第2の実施の形態の違いに
ついて述べる。第1の実施の形態では、作用電極のイン
ピーダンスを求める手段は、電気的に求めるので、出力
は被測定溶液の溶液抵抗を含む。第2の実施の形態で
は、光起電力を用いてインピーダンス測定をおこなって
いるため、出力には基準溶液の溶液抵抗は含まれない。
に化学修飾された脂質膜等が利用でき、特に基板表面に
化学修飾された脂質膜について以下に述べる。その際の
化学修飾の方法として以下の4つが考えられる。
の有機化学反応を用いて種々のセンサ用の両親媒性物質
または苦味物質を修飾させて製造する。表2に基板電極
となる電極の例を示す。
子群の該チオール基を、金、白金等の電極上に修飾させ
て製造する。 チオール基(SH基)と疎水基と官能基を持つ分子群
の該チオール基を、金、白金等の電極上に修飾させて製
造する。 チオール基(SH基)と他の官能基の両方を持つ化合
物を用い、該チオールを金、白金等の電極上に修飾さ
せ、上記官能基と味覚センサ用脂質の官能基をそれぞれ
化学結合させて製造する。
す。図12乃至図14はセンサの構成を化学式を用いて
表したものである。特にチオール基(SH基)は、金、
白金と非常に強力に結合する。
サの表面に疎水基が配向性良くしっかりと固定されてい
ると考えられる。
親水基をむけ、内側に疎水基をむけた両親媒性物質がチ
オール基(SH基)を介して配向性良くしっかりと固定
されていると考えられる。これは、構造的には理想的な
脂質のモノレイヤであり、センサとして特性が非常に優
れている。また、チオール基(SH基)を介して電極に
固定されていて、有機溶剤で洗浄しても剥がれない。
サの模式図(断面図)である。図13は金電極,メルカ
プトスルホン酸,ジオクタデシルメチルアンモニウムブ
ロマイドの構成となっており(以後A膜と呼ぶ)、図1
4は金電極,n−オクタデシルメルカプタンの構成とな
っている(以後B膜と呼ぶ)。
1.5mmの金電極をアクリル板に穴をあけ詰め込んだ
ものを用いた。 製作手順 1.電極を蒸留水で洗浄する。 2.電極の表面をエメリー紙(粗さ0.3μm)で研磨
する。 3.電極を蒸留水で洗浄する。 4.手順2.及び3.を3回繰り返す。 5.電極の表面に触らないように注意して表面の水を吸
い取る。 6.電極をエタノールで洗浄する。
ずA膜の手順を示す。 7A. メルカプトスルホン酸をエタノール溶液に100
mM溶かす。これを溶液A1とする。 8A. 溶液A1に電極を12時間漬ける。 9A. ジオクタデシルメチルアンモニウムブロマイドを
エタノール溶液に20mM溶かす。これを溶液A2とす
る。 10A. 溶液A1に電極を12時間漬ける。 11A. 電極をエタノールで洗浄する。
に1mM溶かす。これを溶液B1とする。 8B. 溶液B1に電極を24時間漬ける。 9B. 電極をエタノールで洗浄する。
液に溶けた匂い物質を該基準溶液に浸漬した表面分極制
御型センサを用いて検出する匂い物質検出装置におい
て、基準溶液として作用電極表面の特性を変化させる物
質を添加したものを用いることとした。また、この発明
の匂い物質検出方法は、基準溶液に溶けた匂い物質を該
基準溶液に浸漬した表面分極制御型センサを用いて検出
する匂い物質検出装置を使用した匂い物質検出方法にお
いて、前記基準溶液として組成の異なる複数種類の基準
溶液を用いることとした。このようにしたから、匂い物
質に関する検出情報を簡単に増やすことができる匂い物
質の検出方法及び装置が得られた。
る。
る。
ある。
する応答パターンを示す図である。
ールに対する応答パターンを示す図である。
アルデヒドに対する応答パターンを示す図である。
の匂い物質に対する応答パターンを主成分分析した結果
に基づく主成分マップである。
の匂い物質に対する応答パターンを主成分分析した結果
に基づく主成分マップである。
図である。
式図である。
式図である。
表した断面の模式図である。
表した断面の模式図である。
表した断面の模式図である。
Claims (8)
- 【請求項1】基準溶液に溶けた匂い物質を該基準溶液に
浸漬した表面分極制御型センサを用いて検出する匂い物
質検出装置において、 前記基準溶液が溶剤、界面活性剤及び苦味物質のうちの
少なくとも1つを含むことを特徴とする匂い物質検出装
置。 - 【請求項2】基準溶液が収容された基準溶液部(81)
と、 前記基準溶液に浸漬された作用電極(1)と、 前記基準溶液に浸漬された対極(2)と、 前記基準溶液に浸漬された参照電極(3)と、 前記作用電極と前記参照電極との間の電圧が所望の電圧
となるように前記作用電極と前記対極との間に電流を供
給する電流供給手段(4,5)とを備え、 前記所望の電圧の値と前記電流の値とから得られる前記
作用電極のインピーダンスに基づいて、前記基準溶液に
溶けた匂い物質を検出する匂い物質検出装置において、 前記基準溶液が溶剤、界面活性剤及び苦味物質のうちの
少なくとも1つを含むことを特徴とする匂い物質検出装
置。 - 【請求項3】前記作用電極(1)が、前記基準溶液に浸
漬されて前記作用電極の表面に前記基準溶液の層を生成
する基準溶液層生成手段(106)を備えていることを
特徴とする請求項2記載の匂い物質検出装置。 - 【請求項4】基準溶液が収容された基準溶液部(81)
と、 前記基準溶液に浸漬された作用電極(1)と、 前記基準溶液に浸漬された対極(2)と、 前記基準溶液に浸漬された参照電極(3)と、 前記作用電極と前記参照電極との間の電圧が所望の電圧
となるように前記作用電極と前記対極との間に電流を供
給する電流供給手段(4,5)と、 前記作用電極に光を照射する光照射手段(9,91)と
を備え、 前記作用電極に光を照射したときとしないときの前記作
用電極と前記参照電極間の電圧の変化値と前記電流の変
化値とから得られる前記作用電極のインピーダンスに基
づいて前記基準溶液に溶けた匂い物質を検出する匂い物
質検出装置において、 前記基準溶液が溶剤、界面活性剤及び苦味物質のうちの
少なくとも1つを含むことを特徴とする匂い物質検出装
置。 - 【請求項5】前記作用電極(1)が、前記基準溶液に浸
漬されて前記作用電極の表面に前記基準溶液の層を生成
する基準溶液層生成手段(106)を備えていることを
特徴とする請求項4記載の匂い物質検出装置。 - 【請求項6】基準溶液に溶けた匂い物質を該基準溶液に
浸漬した表面分極制御型センサを用いて検出する匂い物
質検出装置を使用した匂い物質検出方法において、 前記基準溶液として組成の異なる複数種類の基準溶液を
用いることを特徴とする匂い物質検出方法。 - 【請求項7】基準溶液に溶けた匂い物質を該基準溶液に
浸漬した表面分極制御型センサを用いて検出する匂い物
質検出装置を使用した匂い物質検出方法において、 前記基準溶液として第1の基準溶液を用いて前記匂い物
質に関する第1の検出情報を得る段階と、 前記基準溶液として前記第1の基準溶液とは組成の異な
る第2の基準溶液を用いて前記匂い物質に関する第2の
検出情報を得る段階とを含み、 前記第1の検出情報と第2の検出情報とに基づいて前記
気体中の匂い物質を検出することを特徴とする匂い物質
検出方法。 - 【請求項8】前記第1の基準溶液が溶剤、界面活性剤及
び苦味物質のうちの少なくとも1つを含み、前記第2の
基準溶液が前記第1の基準溶液が含むものとは異なる溶
剤、界面活性剤及び苦味物質のうちの少なくとも1つを
含んでいることを特徴とする請求項7記載の匂い物質検
出方法。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009229344A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Tokyo Institute Of Technology | 匂いセンサ用感応膜および匂いセンサ素子 |
JP2010216851A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Olympus Corp | 物質検出システム |
CN102914566A (zh) * | 2012-10-18 | 2013-02-06 | 西南大学 | 一种气味检测装置 |
-
2000
- 2000-03-13 JP JP2000069551A patent/JP4298121B2/ja not_active Expired - Lifetime
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