JP2001251133A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP2001251133A
JP2001251133A JP2000063110A JP2000063110A JP2001251133A JP 2001251133 A JP2001251133 A JP 2001251133A JP 2000063110 A JP2000063110 A JP 2000063110A JP 2000063110 A JP2000063110 A JP 2000063110A JP 2001251133 A JP2001251133 A JP 2001251133A
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JP
Japan
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equation
antenna
circularly polarized
electric field
degrees
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JP2000063110A
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English (en)
Inventor
Motoaki Hara
元昭 原
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Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導波管スロットアンテナにおいて直線偏波と
円偏波の切換えおよび円偏波の軸比を可変にする。 【解決手段】 直線偏波アンテナ輻射部3の開口部に設
ける円偏波発生用の金属格子8の傾斜角度θを、上側連
結板9、下側連結板10、ヒンジ11を用いるなどして
45度〜90度の範囲を含む角度範囲で変化させるよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶や港湾などの
レーダ装置に用いられる導波管スロットアンテナの直線
偏波と円偏波の切換えおよび円偏波の軸比可変の技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】船舶などに使用される導波管スロット型
レーダアンテナは直線偏波を使用するものが多いが、雨
雪などの反射エコーを低減させる目的で円偏波を利用す
る場合もある。
【0003】図3は直線偏波アンテナの斜視図であり、
1は導波管スロット、2はスロットアンテナ給電ポー
ト、3は直線偏波アンテナ輻射部、4はレドームであ
る。図4は円偏波アンテナの斜視図であり、図3の構造
に対して、直線偏波アンテナ輻射部3とレドーム4の間
に金属格子6ならなる円偏波発生格子5が設けられてい
る。格子部分を図5に示す。(a)は斜視図であり、
(b)は正面から見た図である。金属格子6の傾斜角度
θは45度に固定されている。このような金属格子を水
平直線偏波電界Eが通過すると図5の(b)に示すよう
に金属格子6の面に平行な電界E1 と垂直な電界E2
に分解される。
【0004】今、傾斜角度θが45度であるから、E1
の振幅とE2 の振幅は等しくなる。一方、金属格子6の
幅は、この格子の間を伝搬通過した電界E1 と電界E2
の位相差がπ/2ラジアンになるように設定されてい
る。
【0005】このように、直交する等振幅電界の位相差
がπ/2ラジアンであるので、金属格子を通過した合成
電界はその向きが回転する真円偏波となる。しかし、円
偏波は直線偏波に比較して目標の見え方が違うことや海
面反射の影響が大きくなる場合があるなどの欠点があ
る。
【0006】従って、従来は直線偏波と円偏波の利害損
失を承知のうえで、いずれか一方を選択する場合が多
く、ごく稀に図6のように直線偏波アンテナと円偏波ア
ンテナを背中合わせにしたBack To Backアンテナが用い
られることがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、Back To Back
アンテナは重量や受風面積が大きくなるため、アンテナ
の回転出力を上げる必要があり、結果的にアンテナ全体
の重量寸法とも大きくなるため小型の船舶等には適さ
ず、一部の特殊用途で使用されることが多かった。ま
た、雨雪を除去するための円偏波は最適な軸比が雨雪の
状態によって多少変化するが、Back To Backを含め、従
来の円偏波アンテナは、金属格子の傾斜角度が固定であ
り軸比固定であるため、それに対応することが出来ない
という問題があった。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に
鑑みて、従来の円偏波アンテナとほぼ同じサイズで直線
偏波と円偏波の切換え使用ができ、且つ円偏波において
は、その軸比を変化させることのできるアンテナ装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、次の構成を有する。即ち、導波管スロ
ットアンテナの開口部に、導波管の管軸方向に対して垂
直および45度を含む角度範囲で傾斜を変化させること
のできる偏波格子を設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は、図4に示
した従来の円偏波アンテナにおいて、円偏波発生格子5
を構成する各金属格子が45度の傾斜に固定されていた
ものを、45度と垂直を含む角度範囲に渡って変化でき
るようにしたものである。その実現構造としては、各金
属格子の上端下端をヒンジを介して連結板に取り付け、
上側連結板と下側連結板の両者或いは一方を左右に移動
させることにより、複数の金属格子を互いの平行を保っ
たまま傾斜角度を変えることができる。
【0011】連結板の左右移動は、手動の他モータや電
磁石等を利用した移動量伝達手段により行うことができ
る。その使用法は、このアンテナを用いているレーダ装
置の映像を観測しつつ直線偏波、円偏波の切換えや円偏
波時の軸比の最適調整を行うことになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明アンテナの実施例の図であり、
(a)は斜視図(但し、金属格子の傾斜を変化させるた
めの具体的駆動手段は省略してある)、(b)は直線偏
波アンテナ輻射部3と軸比可変円偏波発生格子7とレド
ーム4を離して描いた分解斜視図、(c)は軸比可変円
偏波発生格子7と直線偏波アンテナ輻射部3を正面から
見た場合の模式図である。
【0013】今、従来の円偏波アンテナと同様に、金属
格子の傾斜角度が45度のときに真円偏波が得られる円
偏波アンテナにおいて、傾斜角度θを変化させると軸比
εを変化させることができることを明らかにする。
【0014】今、図1の(c)において、金属格子8の
傾斜角度をθとしたとき、図5の(b)と同様に、水平
直線偏波の電界が軸比可変円偏波発生格子7を通過する
と、金属格子8に平行な電界成分と垂直な電界成分に分
解されることは従来の円偏波アンテナと同様であり、水
平直線偏波の電界強度をEとするならば、平行電界成分
強度E1 および垂直電界成分強度E2 はそれぞれ、数式
1および数式2で表される。
【0015】
【数1】E1 =Ecos(ωt+φ)cosθ
【0016】
【数2】E2 =Ecosωt・sinθ
【0017】一方、このような金属格子間を通過する場
合、通過中の平行電界の波長λg は、金属格子の間隔を
d、自由空間波長をλとすれば、数式3で与えられるこ
とが知られている。
【0018】
【数3】
【0019】また、金属格子の幅をWとすれば、金属格
子8の間を通り抜けた電界E1 と電界E2 との位相差φ
は数式4で与えられることが知られている。
【0020】
【数4】
【0021】一方、円偏波発生格子と自由空間とのイン
ピーダンス整合をとるためには、金属格子の幅Wは数式
5の関係にするのが望ましいとされている。
【0022】
【数5】
【0023】このように設定したうえ、数式5のWを数
式4へ代入すると、位相差φは数式6のようになる。
【0024】
【数6】
【0025】ここで最初に置いた前提、即ち、金属格子
の傾斜角度θが45度のときに真円偏波を得られるよう
にするということであるから、このときの位相差φはπ
/2ラジアンでなければならない。そこで、数式6のφ
にπ/2を代入すると数式7が得られる。
【0026】
【数7】
【0027】この数式7のλg を数式3のλgに代入し
てdについて解くと、傾斜角度θが45度のときに真円
偏波を得るための金属格子間隔dが数式8のように自由
空間波長λの関数として表される。
【0028】
【数8】
【0029】この数式8の右辺の値は、図1の(c)に
おいてθ=45度のときの値であるから、ヒンジの間隔
をLとすれば、数式9が成立する。
【0030】
【数9】
【0031】これより、Lは数式10で表される。
【0032】
【数10】
【0033】一方、dは数式11で表される。
【0034】
【数11】d=Lsinθ
【0035】この数式11のLに数式10のLを代入す
ると、dは数式12のようになる。
【0036】
【数12】
【0037】この数式12のdを数式3のdへ代入する
とλg は数式13のようになる。
【0038】
【数13】
【0039】この数式13のλg を数式6のλg へ代入
すると、位相差φは数式14のようになる。
【0040】
【数14】
【0041】このようにして、位相差φは傾斜角度θの
関数として表すことができる。一方、円偏波における軸
比εは位相差φの平行電界成分と垂直電界成分との合成
電界の電界強度の最大値の2乗と最小値の2乗の比をデ
シベル(dB)で表したものである。
【0042】金属格子に平行な電界成分の電界強度E1
は数式1で表されること、垂直な電界成分の電界強度E
2 は数式2で表されることはすでに述べた通りである。
この両電界は直交しているところから、合成電界の電界
強度Vは数式15のようになる。
【0043】
【数15】
【0044】今、Vが最大値VMAX となる回転角ωtの
値をψMAX 、最小値VMIN となるωtの値をψMIN とす
れば、軸比εは数式16で表される。
【0045】
【数16】
【0046】この数式16のφに数式14のφを代入す
ると、軸比εは数式17のようになる。
【0047】
【数17】
【0048】以上のように円偏波の軸比εは、金属格子
の傾斜角度θの関数として表される。ここで、横軸をθ
(deg)、縦軸に|ε|(dB)をとり、数式17で得ら
れる値をプロットすると、図2に示す曲線が得られる。
傾斜角度θの取り得る範囲は、数式14の平方根内が正
でなければならないという条件から、数式18のように
なるが、
【0049】
【数18】
【0050】θ=45度のときに真円偏波が得られるよ
うになっているし、上限については、θ=90度のとき
には金属格子に平行な電界はゼロになり、水平直線偏波
がそのまま円偏波発生格子を通過し、直線偏波アンテナ
として機能するので、実用的なθの範囲は45度〜90
度であればよいということになる。
【0051】すなわち、金属格子の傾斜を45度から9
0度まで変化させることにより、軸比0dBの真円偏波
から軸比が増大して楕円偏波となり、90度に到り軸比
無限大即ち直線偏波が得られることとなる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアンテナ
装置は、直線偏波アンテナ輻射部の開口部に傾斜角度を
垂直(90度)および45度を含む範囲で変化させるこ
とのできる円偏波発生格子を設けたので、傾斜角度を変
えることにより、直線偏波、真円偏波、適切な軸比の楕
円偏波を1つのアンテナで得ることができるという利点
がある。
【0053】また、従来の導波管型スロットアンテナの
構造形状や寸法と大きく変わるところがないため、金属
格子の傾斜角度調整手段を付加するだけで、現用レーダ
のアンテナ装置に置き換えが可能であるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明アンテナ装置の実施例の構造を示す図で
ある。
【図2】本発明実施例アンテナ装置の金属格子傾斜角度
θの変化に対する軸比の変化を示すグラフである。
【図3】従来の導波管スロット直線偏波アンテナの斜視
図である。
【図4】従来の導波管スロット円偏波アンテナの斜視図
である。
【図5】金属格子による円偏波発生の説明図である。
【図6】従来の導波管スロット直線偏波アンテナ(図
3)と導波管スロット円偏波アンテナ(図4)とを背中
合わせにしたBack To Backアンテナの斜視図である。
【符号の説明】
1 導波管スロット 2 スロットアンテナ給電ポート 3 直線偏波アンテナ輻射部 4 レドーム 5 円偏波発生格子 6 金属格子 7 軸比可変円偏波発生格子 8 金属格子 9 上側連結板 10 下側連結板 11 ヒンジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導波管スロットアンテナの開口部に、導
    波管の管軸方向に対して垂直および45度を含む角度範
    囲で傾斜を変化させることのできる偏波格子を設けたこ
    とを特徴とするアンテナ装置。
JP2000063110A 2000-03-08 2000-03-08 アンテナ装置 Pending JP2001251133A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100684469B1 (ko) 2005-03-04 2007-02-22 (주)백금티앤에이 도체가 삽입된 레이더 검출기의 혼 안테나
JP2013017145A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Furuno Electric Co Ltd アンテナ装置、レーダ装置、及び誘電体部材の配置方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100684469B1 (ko) 2005-03-04 2007-02-22 (주)백금티앤에이 도체가 삽입된 레이더 검출기의 혼 안테나
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