JP2001250726A - 可飽和リアクトルおよびこれを用いた電力変換装置 - Google Patents

可飽和リアクトルおよびこれを用いた電力変換装置

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JP2001250726A JP2000062094A JP2000062094A JP2001250726A JP 2001250726 A JP2001250726 A JP 2001250726A JP 2000062094 A JP2000062094 A JP 2000062094A JP 2000062094 A JP2000062094 A JP 2000062094A JP 2001250726 A JP2001250726 A JP 2001250726A
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core
soft magnetic
magnetic alloy
alloy ribbon
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Susumu Nakajima
晋 中島
Katsuhiro Ogura
克廣 小倉
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Hitachi Ferrite Electronics Ltd
Proterial Ltd
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Hitachi Metals Ltd
Hitachi Ferrite Electronics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高効率、低ノイズかつ信頼性の高い電力変換
装置を提供する。 【解決手段】 軟磁性合金薄帯巻磁心の両端面に設けた
放熱板により磁心損失による温度上昇を低減せしめるよ
うに構成した可飽和リアクトルにおいて、前記軟磁性合
金薄帯巻磁心の両端面と放熱板は熱伝導率の良好な絶縁
材を介して密着されており、かつ前記軟磁性合金薄帯巻
磁心の内径面には同巻磁心の内径面で生じる磁心損失に
よる熱を前記放熱板に伝導するための熱伝導体が配置さ
れていることを特長とする可飽和リアクトル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力変換装置で用いら
れる高速ダイオードのリバースリカバリ電流および逆方
向スパイク電圧の抑制や、サイリスタ、GTO、IGB
T、MOS−FETなどの半導体スイッチング素子のス
イッチング損失の抑制、あるいは磁気増幅器、磁気パル
ス圧縮などの目的に使用される可飽和リアクトルおよび
これを用いた電力変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力変換装置においては小型化が重要な
課題であり、小型化を図る一の手法としてスイッチング
周波数を高めることにより、電力変換装置において大き
なスペースを占めるパワートランスや出力平滑チョーク
コイルなどの磁性部品や出力平滑コンデンサを小型化す
る手法が広く採用されている。電力変換装置を高周波化
するためには、スイッチング速度が速くスイッチング損
失の小さな半導体スイッチング素子を採用する必要があ
る。しかし、スイッチング速度が速い半導体スイッチン
グ素子を使用することは、一方で、伝導ノイズや輻射ノ
イズを増加させることにつながる。
【0003】最も代表的な電力変換装置の1つとして、
図4に示す降圧型DC−DCコンバータがある。図4に
おいて、1は入力直流電源、2は半導体スイッチング素
子、3はフライホイールダイオード、4は出力平滑チョ
ークコイル、5は出力平滑コンデンサ、6および7は出
力端子、8は負荷である。
【0004】図4の降圧型DC−DCコンバータにおい
て、出力平滑チョークコイル4を流れる電流が常に零以
上である所謂電流連続の条件を満足していれば、入力直
流電源1の電圧Eと出力電圧Voの間には、半導体スイ
ッチング素子2のオンデューティー比をDonとすれば以
下のような関係にある。 Vo=E・Don (V) (1) したがって、通常の降圧型DC−DCコンバータでは、
Voを一定に保つため、Eの変動や負荷電流の変化に伴
うDC−DCコンバータ内部の電圧降下の変動を、Don
を変化させることによって制御するPWM制御が行われ
ている。
【0005】ところで、図4の降圧型DC−DCコンバ
ータにおいて、半導体スイッチング素子2がターンオン
してから短時間ではあるが、入力直流電源1の正極から
半導体スイッチング素子2、フライホイールダイオード
3、入力直流電源1の負極の経路で、スパイク電流が流
れる。このスパイク電流は、フライホイールダイオード
2に用いているダイオードの整流特性が理想とは異なる
ために生じるものである。
【0006】理想的なダイオードでは、アノードとカソ
ード間が順バイアスされ順方向電流が流れている状態か
ら逆バイアスされた場合、順方向電流は瞬時に零とな
り、逆バイアスされている期間に電流が流れることはな
い。しかし、実際のダイオードでは、アノードとカソー
ド間が順バイアスされ順方向電流が流れている状態から
逆バイアスされた場合、pn接合間に蓄積された少数キ
ャリアが消滅するためにある程度の時間がかかることか
ら、この間に逆方向のスパイク電流が流れてしまう。こ
の現象はリバースリカバリと呼ばれており、この間に流
れる逆方向スパイク電流をリバースリカバリ電流と呼ん
でいる。
【0007】このリバースリカバリ電流によりダイオー
ドのアノードとカソード間には逆方向スパイク電圧が生
じ、このスパイク電圧と前記リバースリカバリ電流の積
がリバースリカバリ損失となるほか、この逆方向スパイ
ク電圧が同ダイオードの逆方向耐電圧を超えて同ダイオ
ードが破壊に至ることもある。また、このダイオードの
リバースリカバリ電流と逆方向スパイク電圧は、DC−
DCコンバータの雑音端子電圧と輻射雑音の主要因の1
つとなっている。
【0008】上記ダイオードのリバースリカバリに起因
するDC−DCコンバータの問題点を対策するため、特
公平6−1733号、特公平7−77167号、あるい
は堀内他、「スパイク低減用アモルファス磁心の動特性
とその応用について」電気学会マグネティクス研究会資
料MAG−86−47(1986年)に開示されるよう
にコバルト基非晶質軟磁性合金薄帯巻磁心やナノ結晶軟
磁性合金薄帯巻磁心を用いた可飽和リアクトル9を、例
えば、図2に示す降圧型DC−DCコンバータのフライ
ホイールダイオード3に直列に挿入して、リバースリカ
バリ電流の波高値を制限することにより、同フライホイ
ールダイオード3の逆方向スパイク電圧を逆方向耐電圧
以下に抑制して、同フライホイールダイオード3のリバ
ースリカバリ損失を抑制してその安全動作を図るととも
に、同DC−DCコンバータの雑音端子電圧と輻射雑音
を低減する手法が広く用いられている。
【0009】図2のDC−DCコンバータにおける可飽
和リアクトル9の動作を図3の可飽和リアクトル9のB
−Hループ概念図を用いて説明する。図3において破線
で示すのは直流B−Hループの概念図、実線で示すのは
図2のDC−DCコンバータに実装したときの動作B−
Hループ概念図である。なお、以下の説明では、出力平
滑チョークコイル4を流れる電流が常に零以上である所
謂電流連続の条件を満足しており、出力電圧をVoとす
るようにPWM制御されているものとする。
【0010】図2のDC−DCコンバータにおいて、半
導体スイッチング素子2がオフ、かつフライホイールダ
イオード3がオン状態にあり同フライホイールダイオー
ド3に順方向のフライホイール電流が流れている状態か
ら前記半導体スイッチング素子2がターンオンすると、
入力直流電源1の電源電圧Eは半導体スイッチング素子
2を介してフライホイールダイオード3と可飽和リアク
トル9の直列回路に印加される。このとき、前記フライ
ホイールダイオード9はリバースリカバリによりオン状
態にあり、いわゆるリバースリカバリ電流が流れる。こ
のため、可飽和リアクトル9の磁束密度は、図3のa点
からb点を経由してc点まで変化するが、可飽和リアク
トル9の磁束密度がb点からc点まで変化する期間の可
飽和リアクトル9のインダクタンスは極めて高いため、
前記入力直流電源電圧Eのほとんどは可飽和リアクトル
9に印加されることになる。
【0011】ここで、前記フライホイールダイオード3
のリバースリカバリ電流の波高値Irrは、可飽和リアク
トル9の磁束密度が図3の第3象限側で飽和することが
ない限り、図3の磁化力Hrrで近似的に求められる下記
の値に制限される。 Irr≒(Hrr・le)/N (A) (2) le:可飽和リアクトル9の平均磁路長(m) N :可飽和リアクトル9の巻数 ところで、ダイオードがリカバリ期間に逆方向に放出す
る電荷量はそのダイオードの特性により定まることが知
られている。そこで、前記フライホイールダイオード3
がリバースリカバリ期間に放出する電荷量をQとする
と、リバースリカバリ時間Trrは前記(2)式で定まるIr
rにより次式を用いて近似的に求められる。 Trr≒Q/Irr (s) (3) したがって、可飽和リアクトル9の動作磁束密度が図3
のa点からb点を経由してc点まで変化するときの変化
量ΔBは次式を用いて近似的に求めることができる。 ΔB≒(E・Trr)/N・Ae (T) (4) Ae:可飽和リアクトル9の有効断面積(m
【0012】フライホイールダイオード3のリバースリ
カバリが終了すると、同ダイオードはオフ状態になり、
入力直流電源電圧Eは半導体スイッチング素子2を介し
て出力平滑チョークコイル4、および出力平滑コンデン
サ5と負荷8の並列回路に印加され、負荷8に応じた電
流が出力平滑チョークコイル4に流れる。この期間に出
力平滑チョークコイル4には入力直流電源1の電圧Eか
ら出力電圧Voを引いたE−Voの電圧が図示黒丸を正極
とする向きに印加される。このオン期間に可飽和リアク
トル9の動作点は図3のc点にある。
【0013】半導体スイッチング素子2がターンオフす
ると、半導体スイッチング素子2がオンの期間に出力平
滑チョーク4に蓄積されたエネルギにより、同出力平滑
チョークコイル4には図示黒丸を負極とする出力電圧V
oに等しい電圧が誘起し、出力平滑コンデンサ5と負荷
8の並列回路、および可飽和リアクトル9とフライホイ
ールダイオード3の直列回路にこの電圧が印加される。
このため、フライホイールダイオード3は順バイアスさ
れオン状態となるため、可飽和リアクトル9には図2の
図示黒丸を正極とする電圧が印加される。この結果、可
飽和リアクトル9の磁束密度は図3のc点からd点に向
かって移動しd点で飽和した後、同可飽和リアクトル9
を流れる電流の波高値に対応したa点までΔBだけ変化
する。
【0014】可飽和リアクトル9の磁束密度が図3のc
点からd点まで動作する期間の可飽和リアクトル9のイ
ンダクタンスは極めて高く、この期間に出力平滑チョー
クコイル4が誘起する電圧のほとんどは同可飽和リアク
トル9に印加されることになる。従って、可飽和リアク
トル9が図3のc点からd点まで動作するときに阻止す
る時間Tb1は、近似的に以下の式によって求めることが
できる。 Tb≒(N・Ae・ΔB)/Vo (s) (5)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図2のDC−DCコン
バータにおける可飽和リアクトル9においては、磁心の
温度上昇が最大の問題である。金属磁性材料を用いた磁
心の高周波駆動時の磁心損失は、その大半が渦電流損失
によって占められており、この渦電流損失は磁心の動作
磁束密度ΔBの2乗、および磁化速度dB/dtの2乗
に比例することが知られている。
【0016】図2のDC−DCコンバータでは、例え
ば、駆動周波数20kHz、出力電力数十kW程度の場
合を例に取ると、可飽和リアクトル9の動作磁束密度Δ
Bは1T程度、磁化速度dB/dtは十T/μs程度に達
する。これらの値を、例えば、駆動周波数と出力電力が
同一のブリッジ型DC−DCコンバータの高周波パワー
トランスと比較すると、前者はほぼ同程度だが後者は1
ケタ大きい。このため、可飽和リアクトル9の単位体積
あたりの磁心損失はフォワード型DC−DCコンバータ
の高周波パワートランスに比べて2ケタ程度大きいこと
になり、過大な温度上昇を引き起こす原因となってい
る。
【0017】この可飽和リアクトル9の磁心には、前記
のようにコバルト基非晶質軟磁性合金薄帯巻磁心やナノ
結晶軟磁性合金薄帯巻磁心が用いられているため、これ
ら巻磁心に外部から直接応力が加わらないようにするた
めと、これに設ける巻線間との絶縁を図るため、これら
巻磁心は、一般にプラスチックケースに収納されたり表
面に樹脂コーティングが施されるなどの形態となってい
る。
【0018】このため、磁心損失による温度上昇が高す
ぎる場合には、前記プラスチックケースあるいは表面の
樹脂コーティングが焼損することになる。また、コバル
ト基非晶質軟磁性合金薄帯巻磁心を可飽和リアクトル9
に使用した場合には、同巻磁心のキュリー温度が高々二
百数十℃程度にすぎないため、同巻磁心の温度が百数十
℃程度以上に達するとその飽和磁束密度が著しく低下
し、フライホイールダイオード3のリバースリカバリで
可飽和リアクトル9が図3のB−Hループにおける第3
象限側で飽和してしまい本来の機能を発揮できない問題
もある他、非晶質軟磁性合金薄帯巻磁心の場合には過大
な温度上昇によりその磁気特性が経事変化する問題もあ
る。さらに可飽和リアクトル9の過大な温度上昇は、こ
れに設ける巻線や近接して配置される他の部品に熱的な
ストレスを加える結果にもなり好ましくない。
【0019】なお、以上の説明では降圧型DC−DCコ
ンバータを例に同コンバータのフライホイールダイオー
ド3のリバースリカバリ対策に可飽和リアクトル9を用
いた場合の問題点について説明したが、他の回路方式の
電力変換装置におけるダイオードのリバースリカバリ対
策用可飽和リアクトル、各種電力変換装置における半導
体スイッチング素子のスイッチング損失抑制用可飽和リ
アクトル、磁気増幅器や磁気パルス圧縮用可飽和リアク
トルなどでも全く同様の問題があった。
【0020】本発明の目的は、前記従来技術で問題とな
っていた電力変換装置で用いられる高速ダイオードのリ
バースリカバリ電流の抑制や、サイリスタ、GTO、I
GBT、MOS−FETなどの半導体スイッチング素子
のスイッチング損失の抑制、あるいは磁気増幅器、磁気
パルス圧縮などの目的に使用される可飽和リアクトルの
温度上昇を実用上問題ない水準に抑制した可飽和リアク
トルおよび同可飽和リアクトルを使用した高効率、低ノ
イズかつ信頼性の高い電力変換装置を提供することにあ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、軟磁性合金薄
帯巻磁心の両端面に設けた放熱板により磁心損失による
温度上昇を低減せしめるように構成した可飽和リアクト
ルにおいて、前記軟磁性合金薄帯巻磁心の両端面と放熱
板は、熱伝導率の良好な絶縁材を介して密着されてお
り、かつ前記軟磁性合金薄帯巻磁心の内径面には、同巻
磁心の内径面で生じる磁心損失による熱を前記放熱板に
伝導するための熱伝導体が配置されていることを特長と
する可飽和リアクトルである。
【0022】軟磁性合金薄帯巻磁心の両端面に熱伝導率
の良好な絶縁材を介して放熱板を密着させることによ
り、巻磁心の端面部に放熱板を直接密着させる場合に生
じる同巻磁心の端面部で同巻磁心を構成する軟磁性合金
薄帯の層間短絡による磁心損失の増加を防止できる。ま
た、巻磁心の内径面に配置された熱伝導体を介して同巻
磁心の内径面で生じる磁心損失による熱を放熱板に逃が
す構造にすることにより、巻磁心の変形および変形に伴
う磁気特性の変化を防止できるとともに、磁心損失によ
る温度上昇が最も大きな磁心内径面の冷却が図れ好まし
い。
【0023】本発明の可飽和リアクトルにおいて、前記
軟磁性合金薄帯巻磁心の外周側に同巻磁心の変形および
変形に伴う磁気特性の変化を防止するための絶縁コーテ
ィングあるいは絶縁帯リングが配置されている場合に
は、同巻磁心の外周面に外部から応力が加えられた際に
同巻磁心を構成する軟磁性合金薄帯が剥離したり、同巻
磁心を構成する軟磁性合金薄帯が腐食するのを防止する
ことができる。
【0024】本発明の可飽和リアクトルにおいて、同可
飽和リアクトルの巻磁心として、結晶粒径50nm以下
の微細ナノ結晶粒が組織の少なくとも体積全体の50%
を占めるナノ結晶軟磁性合金薄帯で構成したものを使用
した場合には、同可飽和リアクトルを組み立てる際に、
機械的強度が小さなナノ結晶軟磁性合金薄帯に大きな応
力が加わらない構成のため、同ナノ結晶軟磁性合金薄帯
巻磁心の変形や変形に伴う磁気特性の劣化を来すことが
なく好ましい。
【0025】本発明の可飽和リアクトルにおいて、同可
飽和リアクトルの巻磁心として、コバルト基非晶質軟磁
性合金薄帯で構成したものを使用した場合には、本発明
の放熱構造により温度上昇を大幅に低減できるため、キ
ュリー温度が高々二百数十℃程度しかなく、経時変化を
考慮した場合に実用上の使用上現温度が120℃程度に
制限されるため使用できる用途が制限されていたされて
いたコバルト基非晶質軟磁性合金薄帯巻磁心を用いた可
飽和リアクトルの用途が大幅に広がり好ましい。
【0026】本発明の可飽和リアクトルにおいて、同可
飽和リアクトルに軟磁性合金薄帯の各層間に絶縁材を介
在させて巻回して構成した巻磁心を用いた場合には、同
巻磁心の径方向の熱伝導率が層間に介在させた絶縁材の
影響で大幅に低下する。このため、効率よく放熱するに
は同巻磁心の端面部を冷却する必要がある。本発明の構
成による可飽和リアクトルではこの条件を満足する構造
となっているため、効率よく可飽和リアクトルの放熱が
可能となり好ましい。
【0027】本発明の可飽和リアクトルにおいて、前記
軟磁性合金薄帯巻磁心の両端面に設けた放熱板に密着し
て、別の放熱板を設けた場合には、放熱板の熱抵抗を減
少させることができるため温度上昇をさらに低下させる
ことだでき好ましい。
【0028】本発明の可飽和リアクトルにおいて、同可
飽和リアクトルを実装したときに、同可飽和リアクトル
に設けられた放熱板の下部から上部に向かって冷媒を対
流させるための流路が設けられている場合には、放熱効
率が向上するため同可飽和リアクトルの温度上昇をさら
に低減することができ好ましい。
【0029】本発明の可飽和リアクトルを用いた電力変
換装置は、ダイオードのリバースリカバリ、あるいは半
導体スイッチング素子のスイッチング損失を抑制するこ
とができるとともに、従来問題であった可飽和リアクト
ルの過大な温度上昇も抑制することができるため、高効
率かつ高信頼性が得られ好ましい。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。回路構成が図2、仕様が表1で与えられるスイッチ
ング周波数fが20kHzの降圧型DC−DCコンバー
タの可飽和リアクトル9、および同降圧型DC−DCコ
ンバータの性能について検討した。
【0031】
【表1】
【0032】図1において、1は入力直流電源、2は半
導体スイッチング素子、3はフライホイールダイオー
ド、4は出力平滑チョークコイル、5は出力平滑コンデ
ンサ、6および7は出力端子、8は負荷、9は可飽和リ
アクトルである。なお、本実施例では、半導体スイッチ
ング素子2としてIGBT、フライホイールダイオード
3としてピーク繰り返し逆電圧の最大定格600Vのフ
ァーストリカバリダイオードを使用した。
【0033】可飽和リアクトル9には表2に示す磁心を
用いた。表2において、磁心イは片ロール法で製造され
た鉄を主成分とする非晶質軟磁性合金薄帯を用いて所定
の寸法の巻磁心を構成した後、磁路方向に磁界をを加え
ながら窒素雰囲気中で結晶化温度以上の温度で熱処理す
ることにより製作した結晶粒径50nm以下の微細な結
晶粒がその組織の体積全体の50%以上を占めるナノ結
晶軟磁性合金薄帯巻磁心であり、その外周面にエポキシ
樹脂をコーティングすることにより、この外周面に応力
が加えられた際に同巻磁心を構成する軟磁性合金薄帯が
剥離したり、同巻磁心を構成する軟磁性合金薄帯が腐食
するのを防止できるようにしてある。
【0034】
【表2】
【0035】磁心ロは片ロール法で製造されたコバルト
を主成分とする非晶質軟磁性合金薄帯を用いて所定の寸
法の巻磁心を構成した後、磁路方向に磁界をを加えなが
ら窒素雰囲気中で結晶化温度未満の温度で熱処理するこ
とにより製作したコバルト基非晶質軟磁性合金薄帯巻磁
心であり、その外周面にエポキシ樹脂をコーティングす
ることにより、この外周面に応力が加えられた際に同巻
磁心を構成する軟磁性合金薄帯が剥離したり、同巻磁心
を構成する軟磁性合金薄帯が腐食するのを防止できるよ
うにしてある。
【0036】磁心ハは前記磁心イと同一組成で同一の製
法により作成された鉄を主成分とする非晶質軟磁性合金
薄帯の表面ににシリカの絶縁膜を設けた後、所定の寸法
の巻磁心を構成し、これに磁路方向に磁界をを加えなが
ら窒素雰囲気中で結晶化温度以上の温度で熱処理するこ
とにより製作した結晶粒径50nm以下の微細な結晶粒
がその組織の体積全体の50%以上を占めるナノ結晶軟
磁性合金薄帯巻磁心であり、その外周面にエポキシ樹脂
をコーティングすることにより、この外周面に応力が加
えられた際に同巻磁心を構成する軟磁性合金薄帯が剥離
したり、同巻磁心を構成する軟磁性合金薄帯が腐食する
のを防止できるようにしてある。
【0037】磁心ニは前記磁心ロと同一組成で同一の製
法により作成されたコバルトを主成分とする非晶質軟磁
性合金薄帯の表面ににシリカの絶縁膜を設けた後、所定
の寸法の巻磁心を構成し、これに磁路方向に磁界をを加
えながら窒素雰囲気中で結晶化温度未満の温度で熱処理
することにより製作したコバルト基非晶質軟磁性合金薄
帯巻磁心であり、その外周面にエポキシ樹脂をコーティ
ングすることにより、この外周面に応力が加えられた際
に同巻磁心を構成する軟磁性合金薄帯が剥離したり、同
巻磁心を構成する軟磁性合金薄帯が腐食するのを防止で
きるようにしてある。
【0038】表2の磁心イから磁心二は、いずれもその
寸法が外径60mm、内径45mm、高さ10mmのト
ロイダル形であり、有効断面積は60mm、平均磁路
長は165mmである。
【0039】本発明A、本発明B、本発明Cおよび本発
明Dの可飽和リアクトル9の巻線部を除く構造を図1に
示す。図1の可飽和リアクトル9では、8ヶの巻磁心1
01と9枚の放熱板104を円筒管102に交互に挿入
してこれらを密着させて配置し、さらにこの9枚の放熱
板104の両端に別の放熱板107を2枚接続した構成
となっている。ここで、本発明Aでは図1の可飽和リア
クトル9の8ヶの巻磁心104に前記表2の巻磁心イ、
本発明Bでは図1の可飽和リアクトル9の8ヶの巻磁心
104に前記表2の巻磁心ロ、本発明Cでは図1の可飽
和リアクトル9の8ヶの巻磁心104に前記表2の巻磁
心ハ、本発明Dでは図1の可飽和リアクトル9の8ヶの
巻磁心104に前記表2の巻磁心ニを用いた。
【0040】図1において、101は巻磁心、102は
巻磁心101の内径面に密着して配置され巻磁心101
で生じる磁心損失による熱を放熱板104に伝導するた
めのステンレス製円筒管、103は巻磁心101と放熱
板104を電気的に絶縁しつつしかも巻磁心101で生
じる磁心損失による熱を効率よく放熱板104に伝える
ためのボロン・ナイトライド粉末をシリコン樹脂に混合
させて製作された熱伝導性絶縁シート、104はアルミ
合金製の放熱板、105はその径方向にはステンレス製
円筒管102を固定するためのセットボルトが設けられ
たステンレス製円筒リング、106はステンレス製リン
グ105を放熱板104に固定するためのステンレス製
ボルト、107は可飽和リアクトル9本体を固定するた
めの取り付け部110を有するアルミ合金製放熱板、1
08はアルミ製放熱板104とアルミ製放熱板107を
電気的に絶縁した状態で接続するためのポリカーボネイ
ト製ボルト、109はアルミ製放熱板104とアルミ製
放熱板107を電気的に絶縁するとともにアルミ製放熱
板104の熱を効率よくアルミ製放熱板107に伝導す
るためのボロン・ナイトライド粉末をシリコン樹脂に混
合させて製作された熱伝導性絶縁シート、110は可飽
和リアクトル109本体を固定するための取り付け部で
ある。
【0041】本構成の可飽和リアクトル9では、ステン
レス製円筒管102、放熱板104および放熱板107
が電気的に接続されと、ショートリングが構成され可飽
和リアクトル9として機能しなくなる。このため、本発
明の図1の可飽和リアクトル9では、上記で説明したよ
うに、ポリカーボネイト製ボルト108とボロン・ナイ
トライド粉末をシリコン樹脂に混合させて製作された熱
伝導性絶縁シート109を用いて放熱板104と放熱板
107を電気的に絶縁させた状態で接続し、ショートリ
ングが構成されるのを防止している。
【0042】201、202および203は冷媒の取り
出し口と取り入れ口であり、巻磁心101、放熱板10
4および放熱板107の熱は、可飽和リアクトル9の下
部に設けた202と203から取り込まれ201を経由
して可飽和リアクトル9の上部に流れる冷媒により効率
よく冷却される。301は、可飽和リアクトル9の巻線
を通すための空洞であり、0.23φのポリウレタン絶
縁被覆電線を275本用いて構成したリッツ線を2本並
列接続したものの表面をポリオレフィン製絶縁チューブ
で絶縁強化して構成した電線を、この空洞301に1タ
ーン貫通させている。
【0043】表3に本発明A、本発明B、本発明Cおよ
び本発明Dの可飽和リアクトル9を回路構成が図2、仕
様が表1で与えられる降圧型DC−DCコンバータの可
飽和リアクトル9として実装、試験した結果を従来例と
の比較で示す。ここで測定は入力電圧E=300V、出
力電圧Vo=100V、負荷電流Io=200A、DC−
DCコンバータ動作時の周囲温度25℃の条件で行っ
た。周囲温度25℃で上記測定条件で本DC−DCコン
バータを連続運転した場合、DC−DCコンバータのケ
ース内部の温度は約50℃となるため、可飽和リアクト
ル9表面の温度上昇ΔTは周囲に配置される部品への影
響も考慮して50℃以下とする必要がある。また、可飽
和リアクトル9を構成する8ヶの巻磁心101の局部的
な温度上昇の最大値ΔTmaxについては、これを構成す
る軟磁性合金薄帯の材質によっても異なるが、特に、非
晶質軟磁性合金薄帯を使用する場合には、経時変化の問
題から使用時の最大温度を120℃程度に抑える必要が
あり、本例の場合このΔTmaxは70℃以下にする必要
がある。
【0044】
【表3】
【0045】表3における従来例1は表2の磁心イを8
ヶ密着して積み重ね、これに0.23φのポリウレタン
絶縁被覆電線を275本用いて構成したリッツ線を2本
並列接続したものの表面をポリオレフィン製絶縁チュー
ブで絶縁強化して構成した電線を1ターン貫通させた可
飽和リアクトル9である。また、従来例2、従来例3お
よび従来例4は、それぞれ表2の磁心ロ、磁心ハおよび
磁心ニを8ヶ密着して積み重ね、前記従来例1と同様の
巻線構造の可飽和リアクトル9である。
【0046】表3から分かるように、本発明Aおよび本
発明Bでは、フライホイールダイオード3のリバースリ
カバリ電流波高値Irrを20A程度、アノードとカソー
ド間の逆方向電圧波高値−VAKをの逆方向をピーク繰り
返し逆電圧最大定格600Vの80%以下である460
Vないし470Vに抑制できた。また、同可飽和リアク
トル9の表面の温度上昇ΔTも40℃程度と許容値50
℃を満足していることがわかる。さらに可飽和リアクト
ル9を構成する巻磁心101の局部的な温度上昇の最大
値ΔTmaxも45℃前後に抑えることができ、実用に際
し問題ないこともわかった。
【0047】これに対して、本発明Aと同一の磁心イを
用いその構造が異なる従来例1では、フライホイールダ
イオード3のIrrと−VAKは本発明Aおよび本発明Bと
同程度に抑制できたが、そのΔTおよびΔTmaxはそれ
ぞれ許容温度上昇の2倍程度にも達するため問題がある
ことが分かる。
【0048】また、本発明Bと同一の磁心ロを用いその
構造が異なる従来例2では、これに用いている磁心ロの
キュリー温度が210℃と低いため磁心損失による温度
上昇によってその飽和磁束密度Bsが低下するため動作
磁束密度ΔBも本発明Bの場合に比べて大幅に低下して
しまう。このため、従来例2では、フライホイール・ダ
イオード3のリバースリカバリー電流によってB−Hル
ープの第3象限側で飽和するため、フライホイールダイ
オード3のIrrおよび−VAKはいずれも十分に抑制され
ていない。さらに、フライホイール・ダイオード3のI
rrと−VAKが時間の経過とともに加速度的に増加し、巻
磁心101のΔTmaxも130℃を超え熱暴走を引き起
こしたため、それぞれの値が定常値となる前に測定を中
止した。このように、キュリー温度がナノ結晶軟磁性合
金薄帯巻磁心である磁心イに比べて低いコバルト基非晶
質軟磁性合金薄帯巻磁心である磁心ロを用いた可飽和リ
アクトル9では、そのΔTおよびΔTmaxが許容値にで
きないばかりでなく、フライホイール・ダイオード3の
Irrと−VAKを抑制するという本来の機能も十分発揮で
きなくなることがわかる。
【0049】本発明Cと本発明Dで使用している磁心ロ
および磁心ハは、これを構成する軟磁性合金薄帯の表面
ににシリカの絶縁膜を設けて巻回した所謂層間絶縁巻磁
心であるため、前記本発明Aおよび本発明Bで用いた磁
心イおよび磁心ロに比べて高周波駆動時に磁気特性を劣
化させる主要因である渦電流損失を減少させることがで
きる。このため、本発明Cおよび本発明Dではそれぞれ
前記本発明Aおよび本発明Bに比べて、Irrおよび−V
AKとも抑制することができることがわかる。
【0050】また、層間絶縁巻磁心では、層間絶縁を施
していない巻磁心に比べて、同巻磁心の径方向への熱伝
導率が低下するため、同巻磁心の端面部を効率よく冷却
しないと、従来例3に示すように、巻磁心そのものの高
周波駆動時の磁心損失が低下しているにもかかわらず層
間絶縁をしない巻磁心よりもΔTおよびΔTmaxが大き
くなってしまう。従来例4でも前記従来例2と同様に可
飽和リアクトル9の巻磁心101が熱暴走を引き起こし
たため測定の途中で降圧型DC−DCコンバータの動作
を停止させ測定を中止したが、測定開始から中止するま
での時間は、前記従来例2の場合よりも短く、その原因
は前記従来例3の場合と同様である。
【0051】しかし、本発明Cおよび本発明Dでは、図
1に示すように巻磁心101の端面部を効率よく冷却す
るための放熱板が設けられていることと、巻磁心101
の内径側に密着して前記放熱板104に発熱を効率よく
伝導するためステンレス製円筒管102が設けられてい
るため、そのΔTとΔTmaxも前記本発明Aおよび本発
明Bよりも一層低減することができ優れていることがわ
かる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電力変換装置で用いられる高速ダイオードのリバースリ
カバリ電流および逆方向スパイク電圧の抑制や、サイリ
スタ、GTO、IGBT、あるいはMOS−FETなど
の半導体スイッチング素子のスイッチング損失の抑制、
あるいは磁気増幅器、磁気パルス圧縮などの目的で使用
される可飽和リアクトルで問題となっていた磁心損失に
起因する同可飽和リアクトルの温度上昇を効率よく低減
した可飽和リアクトル、およびこれを用いた高効率、低
ノイズかつ信頼性の高い電力変換装置が得られる。な
お、前記実施例では、本発明の代表例として降圧型DC
−DCコンバータにおけるフライホイールダイオードの
リバースリカバリ電流および逆方向スパイク電圧抑制用
の可飽和リアクトルとしての応用例について詳細に説明
したが、本発明は昇圧型DC−DCコンバータ、昇降圧
型DC−DCコンバータなどの各種DC−DCコンバー
タや各種インバータなどの電力変換装置で使用される高
速ダイオードのリバースリカバリ電流と逆方向スパイク
電圧抑制用、あるいはこれらで使用される半導体スイッ
チング素子のスイッチング損失の抑制用の可飽和リアク
トル、およびこれを用いた前記電力変換装置全般に適用
され、同様に有効な効果を発揮し、その効果は極めて大
きい。また、これらの電力変換装置で用いられる磁気増
幅器用の可飽和リアクトル、あるいは磁気パルス圧縮回
路用の可飽和リアクトルおよびこれを用いた電力変換装
置にも適用され、同様に有効な効果を発揮し、その効果
は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による、可飽和リアクトル9の巻線部を
除いた構造図。
【図2】可飽和リアクトル9を用いた降圧型DC−DC
コンバータの回路構成ブロック図。
【図3】可飽和リアクトル9のB−Hループ概念図。
【図4】可飽和リアクトル9を用いない降圧型DC−D
Cコンバータの回路構成ブロック図。
【符号の説明】
1:入力直流電源 2:半導体スイッチング素子 3:フライホイールダイオード 4:出力平滑チョークコイル 5:出力平滑コンデンサ 6、7:出力端子 8:負荷 9:可飽和リアクトル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 27/24 B K

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟磁性合金薄帯巻磁心の両端面に設けた
    放熱板により磁心損失による温度上昇を低減せしめるよ
    うに構成した可飽和リアクトルにおいて、前記軟磁性合
    金薄帯巻磁心の両端面と放熱板は熱伝導率の良好な絶縁
    材を介して密着されており、かつ前記軟磁性合金薄帯巻
    磁心の内径面には同巻磁心の内径面で生じる磁心損失に
    よる熱を前記放熱板に伝導するための熱伝導体が配置さ
    れていることを特長とする可飽和リアクトル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の可飽和リアクトルにお
    いて、前記軟磁性合金薄帯巻磁心の外周側には同巻磁心
    の変形および変形に伴う磁気特性の変化を防止するため
    の絶縁コーティングあるいは絶縁体リングが配置されて
    いることを特長とする可飽和リアクトル。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の可飽和
    リアクトルにおいて、前記軟磁性合金薄帯巻磁心は結晶
    粒径50nm以下の微細ナノ結晶粒が組織の少なくとも
    体積全体の50%を占めるナノ結晶軟磁性合金薄帯で構
    成されていることを特長とする可飽和リアクトル。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の可飽和
    リアクトルにおいて、前記軟磁性合金薄帯巻磁心はコバ
    ルト基非晶質軟磁性合金薄帯で構成されていることを特
    長とする可飽和リアクトル。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4に記載の可飽和リ
    アクトルにおいて、前記軟磁性合金薄帯巻磁心はその各
    層間に絶縁材が介在された層間絶縁構造巻磁心であるこ
    とを特長とする可飽和リアクトル。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5に記載の可飽和リ
    アクトルにおいて、前記軟磁性合金薄帯巻磁心の両端面
    に設けた放熱板に密着した少なくとも1つ以上の別の放
    熱板が設けられたことを特長とする可飽和リアクトル。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6に記載の可飽和リ
    アクトルにおいて、前記可飽和リアクトルの放熱板に
    は、同可飽和リアクトル実装時に同放熱板の下部から上
    部に向かって冷媒を対流させるための流路が設けられて
    いることを特長とする可飽和リアクトル。
  8. 【請求項8】 請求項1から8に記載の可飽和リアクト
    ルを用いたことを特徴とする電力変換装置。
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