JP2001249769A - 記憶装置 - Google Patents

記憶装置

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JP2001249769A
JP2001249769A JP2000067148A JP2000067148A JP2001249769A JP 2001249769 A JP2001249769 A JP 2001249769A JP 2000067148 A JP2000067148 A JP 2000067148A JP 2000067148 A JP2000067148 A JP 2000067148A JP 2001249769 A JP2001249769 A JP 2001249769A
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JP2000067148A
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Kiyoshi Honda
聖志 本田
Masatoshi Ichikawa
正敏 市川
Shinya Iguchi
慎也 井口
Seiichi Domyo
誠一 道明
Atsushi Takayasu
厚志 高安
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】上位装置による排他処理を不要とし、更に、記
憶装置における排他制御状態を継続的に保持する記憶装
置を提供する。 【解決手段】複数の論理ボリュームと上位装置との対応
付けを行う仮想記憶制御手段を具備する記憶装置であっ
て、更に、該仮想記憶制御部は、個々の論理ボリューム
と上位装置との対応付け管理情報として、論理ボリュー
ム毎に、論理ボリュームのアドレス情報と、サイズ情報
と、対応付けた上位装置の識別情報(ID情報)とを保
持する手段と、上位装置からのアクセス要求受領時、ア
クセス要求元の上位装置の識別情報(ID情報)に基づ
き、上記論理ボリューム対応付け管理情報を用いて、ア
クセス要求元の上位装置に対応付けた論理ボリュームを
検出し、当該論理ボリュームを用いて上位装置からのア
クセス要求を処理するアクセス要求処理手段とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の上位装置に
よって共有される記憶装置に係り、特に、該記憶装置に
おける排他制御、及び共有制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の記憶装置における排他制御は、上
位装置からの排他制御要求に基づき実現されている。
【0003】例えば、上位装置と記憶装置とのインタフ
ェースとしてSCSI(Small ComputerSystem Interface)を
採用するコンピュータシステムにおいては、SCSIで規定
するリザーブ系のコマンドを用いて、前記記憶装置の論
理ボリューム(上記規格では、論理ユニットと呼称)単
位での排他制御を実現することが可能である。
【0004】即ち、上位装置が記憶装置の特定の論理ボ
リュームを占有してアクセスを行いたい場合、上位装置
が、記憶装置の特定の論理ボリュームに対し排他制御
(リザーブ)要求を発行し、要求を受け付けた記憶装置
が、対象の論理ボリュームを要求元の上位装置に割当
て、当該論理ボリュームに対する他の上位装置からのア
クセス要求を拒絶することによって、記憶装置の特定論
理ボリュームの排他制御が実現される。
【0005】また、特開平10−307687号公報では、ディ
スクアレイ装置の論理ボリューム毎に装置識別情報(ID)
を割当て、更に、上位装置に予めアクセス可能な装置識
別情報を登録することによって、上位装置での論理ボリ
ューム管理と、ディスクアレイ装置でのアクセス要求元
上位装置の識別とを不要とする排他制御を実現するディ
スクアレイ装置が開示されている。
【0006】また、特開平10−333839号公報では、上記
論理ボリュームと上位装置固有の識別情報(WWN:World W
ild Name)との対応付けを管理する手段を具備すること
によって、上位装置からの不正アクセスを防止するセキ
ュリティ機能を持つファイバチャネル接続記憶制御装置
が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上位装置からの排他制
御(リザーブ)要求に基づく上記従来技術では、記憶装
置は排他制御(リザーブ)要求にのみ基づく排他制御し
か行えず、排他制御の管理は上位装置に委ねるしかな
い。更に、記憶装置を共有する複数の上位装置間での排
他制御管理が必要である。
【0008】即ち、上位装置は、自身がリザーブするこ
とを許可された論理ボリュームを認識し、当該論理ボリ
ュームに対するリザーブ処理を実行(リザーブ要求の発
行)し、当該論理ボリュームを意識したアクセス要求の
発行制御が必要となる(他の上位装置がリザーブする、
或いは、リザーブした論理ボリュームに対してアクセス
要求を発行することは望ましくない)。
【0009】更に、記憶装置における排他制御(リザー
ブ)状態は、記憶装置の電源再投入、リセット処理等に
よってクリアされることから、排他制御(リザーブ)状
態を継続的に保持することは非常に困難である。
【0010】上記問題を解決する一例として挙げた特開
平10−307687号公報では、有限の資源であるインタフェ
ース上の装置識別情報(ID情報)を、記憶装置の論理
ボリューム毎に割当て、更に、上位装置毎にアクセス可
能な装置識別情報(ID情報)を設定する必要が有る。
【0011】また、特開平10−333839号公報では、依
然、上位装置における前記論理ボリュームを意識したア
クセス要求の発行制御が必要であり、更に、論理ボリュ
ームを複数の上位装置で共有する場合について、充分考
慮されているとはいえない。
【0012】本発明の目的は、上記課題を解消する記憶
装置、即ち、複数の上位装置で一個の記憶装置を共有す
るコンピュータシステムにおいて、上位装置による排他
・共有制御(管理)を容易にし、更に、記憶装置におけ
る排他制御(リザーブ)状態を継続的に保持することを
保証する記憶装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の、複数の上位装置からアクセスされ、且
つ、複数の上位装置間での排他制御が要求される記憶装
置は、装置全体の記憶領域を、論理的な複数のボリュー
ムに分割管理し、個々の論理ボリュームと特定の上位装
置との対応付け制御を行う仮想記憶制御手段を具備す
る。
【0014】更に、前記記憶装置における、前記仮想記
憶制御手段は、個々の論理ボリュームと上位装置との対
応付け管理情報として、論理ボリューム毎に、論理ボリ
ュームの開始するアドレス情報と、論理ボリュームサイ
ズ情報と、上位装置に関する情報として、対応付けた上
位装置のインタフェース上の識別情報であるID情報と
を保持する手段と、上位装置からのアクセス要求受領
時、アクセス要求元の上位装置の識別情報(ID情報)
に基づき、前記論理ボリューム対応付け管理情報を用い
て、アクセス要求元の上位装置に対応付けた論理ボリュ
ームを検出し、当該論理ボリュームを用いて上位装置か
らのアクセス要求を処理するアクセス要求処理手段とを
具備する。
【0015】更に、上記記憶装置は、前記個々の論理ボ
リュームと上位装置との対応付け管理情報として、更
に、装置固有の識別情報(WWN情報)を保持する手段
と、装置識別情報(ID情報)と装置固有の識別情報
(WWN情報)を用いた認証処理を、前記上位装置との
間で実施し、更に、該認証処理結果に基づき、上位装置
と論理ボリュームとを対応付ける為、認証処理で用いら
れた上位装置の識別情報(ID情報)を、前記論理ボリ
ュームと上位装置との対応付け管理情報(ID情報)に
登録する認証処理手段とを具備する。
【0016】更に、上記記憶装置は、上位装置からの前
記論理ボリュームと上位装置との対応付け管理情報の更
新要求に基づき、該管理情報の更新処理を実施する手段
を具備する。
【0017】更に、上記記憶装置は、前記個々の論理ボ
リュームと上位装置との対応付け管理情報として、更
に、論理ボリュームに対するアクセス制御情報(アクセ
ス許可権情報)を保持する手段と、上位装置からのアク
セス要求受領時、上記アクセス制御情報に基づくアクセ
ス要求制御処理を実施する手段とを具備する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を、
図を用いて説明する。
【0019】図1は、複数の上位装置によって記憶装置
を共有するコンピュータシステムの一構成例を示す図で
ある。
【0020】図1において、1は記憶装置、2−0〜2
−2は記憶装置1と物理的に接続される上位装置であ
る。上記各装置は、装置間のデータ転送経路であるイン
タフェース10で物理的に接続され、更に、夫々の装置
は、インタフェース10におけるユニークな装置識別情
報(ID情報)を取得し(同図において、記憶装置1は
ID−3、上位装置2−0〜2はID−0〜2)し、前
記コンピュータシステムを構成している。
【0021】上記コンピュータシステムにおいて、各装
置間のデータ(IO要求,IOデータ,ステータス等を
データと総称する)転送処理は、インタフェース上の装
置識別情報(ID情報)に基づく送信元、送信先の制御
が実施されている。
【0022】また、記憶装置1は、装置全体の記憶領域
である物理ボリューム3を、論理的に複数のボリューム
に分割管理した論理ボリューム4−0〜4−2と、個々
の論理ボリュームと特定の上位装置との対応付け制御を
行う仮想記憶制御部5とを具備している。
【0023】更に、前記仮想記憶制御部5は、個々の論
理ボリュームと上位装置との対応付け情報を管理する論
理ボリューム対応付け管理テーブル6と、上位装置から
のアクセス要求受領時、アクセス要求元の上位装置の識
別情報(ID情報)に基づき前記論理ボリューム対応付
け管理テーブル6の情報を用いて、アクセス要求元の上
位装置に対応付けた論理ボリュームを検出し、当該論理
ボリュームを用いて上位装置からのアクセス要求を処理
するアクセス要求処理部7とを具備している。
【0024】本実施形態は、記憶装置1において、自身
が管理する個々の論理ボリュームを、仮想的な記憶装置
として特定の上位装置と対応付け、更に、上位装置から
前記記憶装置1(ID−3)に対するアクセス要求(I
O要求)を、アクセス要求元の上位装置に対応付けた論
理ボリュームを用いて処理することによって、複数の上
位装置が記憶装置を共有するコンピュータシステムにお
いて、上位装置が論理ボリュームを意識した占有処理、
および、アクセス制御(占有処理)を行うこと無く、記
憶装置の排他制御を実現するものである。
【0025】尚、記憶装置が管理する論理ボリューム
を、仮想的な記憶装置として複数の上位装置と対応付
け、複数の上位装置が論理ボリュームを共有することも
可能であり、他の実施形態として後述する。
【0026】以下、図2、図3を用いて、記憶装置にお
ける、上記第一の実施形態に係る個々の論理ボリューム
と上位装置との対応付け制御方法、および、上位装置か
ら記憶装置に対するアクセス要求の処理手順を説明す
る。
【0027】図2は、個々の論理ボリュームと上位装置
との対応付けを管理するテーブルの一構成例を示す図で
ある。
【0028】同図において、論理ボリューム対応付け管
理テーブル6は、論理ボリュームを管理する情報とし
て、番号(図中は、LV#)6−1,アドレス(同、L
V_A)6−2,サイズ(同、LV_S)6−3と、上
位装置に関する情報として、対応付けた上位装置のイン
タフェース上の識別情報であるID情報(同、ID)6
−4とを管理情報として保持している。
【0029】更に、同図に示した各管理情報によれば、
論理ボリューム0(LV_#0)は、LV_A0のアド
レスから、LV_S0のサイズが割当てられ、ID−0
の上位装置に対応付けられている。同様に、論理ボリュ
ーム1(LV_#1)は、LV_A1のアドレスから、
LV_S1のサイズが割当てられ、ID−1の上位装置
に対応付けられており、論理ボリューム2(LV_#
2)は、LV_A2のアドレスから、LV_S2のサイ
ズが割当てられ、上位装置には対応付けられていない。
【0030】また、上記論理ボリューム管理情報は、不
揮発の記憶媒体に保持することが望ましい。
【0031】図3は、前記記憶装置1の前記仮想記憶制
御部5において、上位装置からのアクセス要求を受領し
た時の処理フローの一例を示す図である。
【0032】上位装置からのアクセス要求(IO要求)
は、前記記憶装置1の前記仮想記憶制御部5の前記アク
セス要求処理部7において、以下の手順で処理される。
【0033】また、以下のアクセス制御処理を実施する
ことによって、各上位装置に対して上記対応付けられた
各論理ボリュームを一個の記憶装置として見せることが
可能となる。
【0034】(1)上位装置からのアクセス要求(IO
要求)を受領し、アクセス要求元の装置識別情報(ID
情報)を検出する(ステップ100,101)。
【0035】(2)検出したアクセス要求元の装置識別
情報(ID情報)と、前記論理ボリューム対応付け管理
テーブル6の情報(ID情報6−4)とに基づき、アク
セス要求元の上位装置に対応付けた論理ボリュームの有
無を検出する(ステップ102)。
【0036】(3)アクセス要求元の上位装置に対応付
けた論理ボリュームが有る場合、アクセス要求元の上位
装置に対応付けた論理ボリュームを用いて上位装置から
のアクセス要求を処理する(ステップ103)。
【0037】例えば、論理ボリュームLV_#0を割当
てた上位装置ID−0から、アドレスREQ_ADD,
データ転送長REQ_LENのリードアクセス要求を受
領した記憶装置1は、前記アクセス要求処理部7におい
て、前記上位装置からのアクセス要求情報のアドレスR
EQ_ADDと、前記論理ボリューム管理情報のアドレ
ス情報LV_A0(論理ボリュームLV_#0の開始す
るアドレス情報)とから、アクセス対象のアドレス情報
を生成することによって、アクセス要求元の上位装置に
対応付けた論理ボリュームを用いたアクセス要求の処理
が可能となる。
【0038】更に、論理ボリュームLV_#1を割当て
た上位装置ID−1から、上記と同一のアドレスREQ
_ADD,データ転送長REQ_LENのリードアクセ
ス要求を受領した場合、同様に、前記上位装置からのア
クセス要求情報のアドレスREQ_ADDと、前記論理
ボリューム管理情報のアドレス情報LV_A1(論理ボ
リュームLV_#1の開始するアドレス情報)とから、
アクセス対象のアドレス情報を生成することによって、
アクセス要求元の上位装置に対応付けた論理ボリューム
を用いたアクセス要求の処理が可能となる。
【0039】即ち、記憶装置1において、予め個々の論
理ボリュームと上位装置との対応付けを管理し、上位装
置からのアクセス要求受領時、アクセス要求元の上位装
置に対応付けた論理ボリュームを用いてアクセス要求処
理を実現することによって、上位装置は記憶装置1の論
理ボリュームに対する占有処理を実行すること無く、更
に、自身に占有を許可された論理ボリュームを意識する
ことなく記憶装置1の論理ボリュームを占有したアクセ
ス要求を実施することが可能となる。
【0040】(4)また、上記ステップ102におい
て、アクセス要求元の上位装置に対応付けた論理ボリュ
ームが無いことを検出した場合、アクセス要求元の上位
装置に対し、拒絶応答等の処理を実行する(ステップ1
04)。
【0041】上記実施形態によれば、記憶装置1におけ
る個々の論理ボリュームを、各上位装置に対して一個の
論理的な記憶装置として対応付けることによって、上位
装置において、前述の従来技術で必要であった、 ・記憶装置の論理ボリュームに対する占有処理、 ・自身に占有を許可された論理ボリュームを意識したア
クセス要求発行制御 を不要とし、上位装置による排他制御(管理)を容易に
することが可能である。
【0042】また、前述の従来技術の、上位装置からの
排他制御(リザーブ)要求に基づく排他制御ではなく、
記憶装置1が保持する前記論理ボリューム対応付け管理
情報に基づく排他制御を実現することから、記憶装置1
の電源再投入、リセット処理等による影響のない、即
ち、排他制御(リザーブ)状態を継続的に保持すること
が可能となる。
【0043】また、上記論理的な複数の記憶装置が、同
一の装置識別情報(ID情報)を共有することによっ
て、有限なインタフェース上の装置識別情報(ID情
報)の有効活用を可能とするものである。
【0044】また、記憶装置1における個々の論理ボリ
ュームを、各上位装置に対して一個の論理的な記憶装置
として対応付け、対応付けられていない論理ボリューム
は、上位装置に対してその存在まで隠すことによって、
前記複数の上位装置で一個の記憶装置を共有するコンピ
ュータシステムにおける、ユーザーデータの保全性、或
いは、セキュリティを向上することが可能である。
【0045】更にまた、特定の上位装置に対応付けられ
ていない前記論理ボリューム2(LV_#2)は、前記
コンピュータシステムに追加された上位装置、或いは、
更なる記憶領域を要求する上位装置に、新たに対応付け
ることができることから、記憶装置資源を有効活用し、
前記コンピュータシステムの構成変更等にも柔軟に対応
可能(高拡張性)な記憶装置を提供することが可能とな
る。
【0046】上述の実施形態は、上位装置のインタフェ
ース上の装置識別情報(ID情報)に基づき、論理ボリ
ュームと上位装置との対応付けを実現する制御方法の一
実施形態について説明したものである。
【0047】しかし、上記インタフェース上の装置識別
情報(ID情報)は、動的に変更される可能性が有る。
例えば、インタフェースプロトコルの一つであるFC−
AL(Fibre Channel Arbitrated Loop)では、その構成
の柔軟性を高める為、ループ初期化処理と呼ばれる処理
を実施することによって、各装置がインタフェース上の
装置識別情報(ID情報)を取得可能としている。
【0048】この場合、電源再投入、或いは、前記コン
ピュータシステム構成の変更(新たな装置の追加等)を
契機として、上記ループ初期化処理を実施することによ
って、各装置は前回と異なるインタフェース上の装置識
別情報(ID情報)を取得する場合が有る。
【0049】そこで、以下、図4、図5、図6を用い
て、上記インタフェース上の装置識別情報(ID情報)
と、更に、上位装置固有の装置識別情報(WWN(World
WideName)情報)とに基づく論理ボリュームと上位装置
との対応付けを実現する制御方法について説明する。
【0050】ここで、上記上位装置固有の装置識別情報
(WWN情報)とは、電源再投入、或いは、リセット処
理等によって変更されることのない、個々の装置毎に固
有に割当てられた不変な識別情報である。
【0051】本実施形態は、上述の実施形態における論
理ボリュームと上位装置との対応付け制御方法におい
て、上位装置に固有の装置識別情報(WWN情報)を考
慮することによって、前記コンピュータシステムの構成
変更等にも柔軟に対応可能な前記記憶装置の排他制御を
実現するものである。
【0052】図4は、図2と同様に、個々の論理ボリュ
ームと上位装置との対応付けを管理するテーブルの一構
成例を示す図である。
【0053】同図において、上位装置識別情報として、
上位装置のインタフェース上の識別情報であるID情報
(図中は、ID)と、新たに装置固有の識別情報(図中
は、WWN)6−5を保持することとした以外は、図2
と同一の構成である。
【0054】また、同図における上位装置識別情報6−
5のID情報は、WWN情報を用いた認証処理を実施す
ることによって登録されるものであり、電源オフ、或い
は、リセット処理等によって、クリアされるものであ
る。これに対し、他の管理情報(装置固有の識別情報
(WWN情報)等)は、不揮発の記憶媒体に保持される
ことが望ましい。
【0055】更に、同図において、論理ボリューム0
(LV_#0)に対応付けられる上位装置(WWN−
0)は、後述のID情報(ID−0)と装置固有の識別
情報(WWN−0)を用いた認証処理を実施することに
よって、前記上位装置識別情報6−5のID情報にID
−0が登録され、論理ボリューム0(LV_#0)と対
応付けられている。
【0056】また、論理ボリューム1(LV_#1)に
対応付けられる上位装置(WWN−1)は、認証処理が
未実施であることから、前記上位装置識別情報6−5の
ID情報が未登録となっている。
【0057】本実施形態において、前記記憶装置1の前
記仮想記憶制御部5の前記アクセス要求処理部7におけ
る、上位装置から受領したアクセス要求(IO要求)処
理制御方法は、上述の実施形態と同一である。
【0058】即ち、アクセス要求元の上位装置のID情
報に基づき、アクセス要求元の上位装置に対応付けた論
理ボリュームを用いて上位装置からのアクセス要求を処
理することによって、上位装置は、記憶装置の論理ボリ
ュームに対する占有処理を実行すること無く、更に、自
身に占有を許可された論理ボリュームを意識することな
く記憶装置の論理ボリュームを占有したアクセス要求を
実施することが可能となる。
【0059】更に、前記インタフェース上の装置識別情
報(ID情報)が、動的に変更される可能性が有るのに
対し、個々の上位装置に固有の装置識別情報(WWN情
報)に基づく論理ボリュームと上位装置との対応付けを
実現することによって、前記コンピュータシステムの構
成変更等にも柔軟に対応可能(高拡張性)で高信頼(高
可用性)な前記記憶装置における排他制御が実現可能と
なる。
【0060】更に、前記コンピュータシステムにおける
各装置間のデータ転送処理は、前述の通り、インタフェ
ース上の装置識別情報(ID情報)に基づく送信元、送
信先の制御が実施されている(データ転送処理におい
て、装置固有の識別情報(WWN情報)は用いられてい
ない)ことから、本実施形態において、上記認証処理を
実施していない上位装置(例えば、ID−1/WWN−
1)からのアクセス要求(IO要求)を拒絶すること
で、セキュリティの向上を実現することが可能となる。
【0061】以下、ID情報と装置固有の識別情報(W
WN)を用いた認証処理を規定するインタフェースプロ
トコルの一つであるFC−ALを例に、前記論理ボリュ
ーム対応付け管理テーブル6における前記上位装置識別
情報6−5のID情報登録処理方法の一例を説明する。
【0062】図5は、上記のID情報(ID−0)と装
置固有の識別情報(WWN−0)を用いた認証処理に基
づき、前記論理ボリューム対応付け管理テーブル6にお
ける前記上位装置識別情報6−5のID情報登録処理フ
ロー例を示す図である。
【0063】図6は、上記FC−ALの認証処理に用い
られる認証要求フレーム(PLOGI(Port Login))8
の構成を示す図であり、認証要求フレーム8は、フレー
ムの転送制御に使用されるヘッダー(図中は、Header)
と認証処理に使用されるペイロード(同、Payload)
と、エラー検出に使用されるCRC(Cyclic Redundanc
yCheck)とから構成されており、更に、前記ヘッダー
は、送信先ID情報(D_ID)8−1と、送信元ID
情報(S_ID)8−2とを、前記ペイロードは、ポー
ト固有の識別情報(N_Port_Name)8−3
と、装置固有の識別情報(Node_Name)8−4
とを、その構成情報として含んでいる。
【0064】尚、以下の説明において、上記ポート固有
の識別情報(N_Port_Name)8−3と、装置
固有の識別情報(Node_Name)8−4とが一対
一の関係を例に説明することから、上記識別情報を装置
固有の識別情報(WWN情報)と総称する。
【0065】但し、上記ポート固有の識別情報(N_P
ort_Name)8−3と、装置固有の識別情報(N
ode_Name)8−4とが一対一の関係でない場
合、例えば、一個の装置が複数のポートを具備する場
合、上記識別情報を独立に扱う必要が有ることは言うま
でもない。
【0066】本実施形態における、上位装置からの認証
要求は、記憶装置1における認証処理制御部(図示無
し)において、以下の手順で処理される。
【0067】(1)上位装置からの認証要求(認証要求
フレーム)を受領する(ステップ200)。
【0068】(2)認証要求元の装置固有の識別情報
(WWN情報)を検出し、認証要求元の上位装置が認証
許可対象か否かを検出する(ステップ201)。
【0069】(3)認証要求元の上位装置が認証許可対
象でない場合、認証要求元の上位装置に対し、拒絶応答
等の処理を実行し、認証処理を終了する(ステップ20
4)。
【0070】尚、認証許可判定制御は、本発明の対象外
であることから、その処理についての説明は省略する。
【0071】(4)認証要求元の上位装置が認証許可対
象である場合、前記認証要求フレームを構成する前記I
D情報を、前記論理ボリューム対応付け管理テーブル6
の対応する前記上位装置識別情報6−5に登録し、上位
装置識別情報であるID情報と論理ボリュームとの対応
付けを行う(ステップ202)。
【0072】例えば、論理ボリューム0(LV_#0)
に対応付けられる上位装置(WWN−0)は、上記認証
処理を実施することによって、論理ボリューム0(LV
_#0)に対応付けられる前記上位装置識別情報6−5
のID情報にID−0が登録されることによって、上位
装置識別情報であるID情報(ID−0)と論理ボリュ
ーム0(LV_#0)との対応付けが実施される。
【0073】尚、上記処理例は、認証許可対象の上位装
置には、少なくとも一個の論理ボリュームが対応付けら
れていることを前提としているが、これに限定されるも
のではなく、例えば、更に、上記認証許可対象の上位装
置に対応付けられている論理ボリュームの有無を条件と
して、以降の応答処理制御を実施することも可能であ
る。
【0074】(5)更に、認証許可対象の上位装置から
の認証要求に対して、認証許可応答等の処理を実行し、
認証処理を終了する(ステップ203)。
【0075】上記実施形態において、自身の電源再投
入、或いは、リセット処理等以外(例えば、前記コンピ
ュータシステム構成の変更(新たな装置の追加等))を
契機として、前記ループ初期化処理が実施された場合で
も、上記インタフェース上の装置識別情報(ID情報)
が変更された可能性が有ることから、前述の通り、上位
装置識別情報6−5のID情報はクリアし、再度、上述
のID情報(ID−0)と装置固有の識別情報(WWN
−0)を用いた認証処理に基づき、前記論理ボリューム
対応付け管理テーブル6における前記上位装置識別情報
6−5のID情報登録(更新)処理を実施することが望
ましい。
【0076】但し、上記要因を契機とするループ初期化
処理後、該ループ初期化処理以前の認証情報に変更が無
いことが確認処理される場合(FC−ALでは、ADI
SC/PDISC処理によって確認可能)、上記認証処
理は、これに置換えることも可能である。
【0077】本実施形態によれば、前述の実施形態に対
し、個々の上位装置に固有の装置識別情報(WWN情
報)に基づく論理ボリュームと上位装置との対応付けを
実現することによって、前記コンピュータシステムの構
成変更等にも柔軟に対応可能(高拡張性)で高信頼(高
可用性)な前記記憶装置における排他制御が実現可能と
なる。
【0078】以上、上述の実施形態は、記憶装置が管理
する個々の論理ボリュームを、仮想的な記憶装置として
特定の上位装置と対応付け、上位装置からのアクセス要
求受領時、アクセス要求元の上位装置に対応付けた論理
ボリュームを用いてアクセス要求を処理することによっ
て、複数の上位装置が記憶装置を共有するコンピュータ
システムにおいて、上位装置が論理ボリュームを意識し
た占有処理、および、アクセス制御(占有処理)を行う
こと無く、記憶装置の排他制御を実現する実施形態につ
いて説明したものである。
【0079】これに対し、記憶装置が管理する論理ボリ
ュームを複数の上位装置と対応付けることによって、複
数の上位装置で一個の論理ボリュームを共有する実施形
態について、以下説明する。
【0080】図7は、図4と同様に、個々の論理ボリュ
ームと上位装置との対応付けを管理するテーブルの一構
成例を示す図である。
【0081】同図において、論理ボリューム2(LV_
#2)に対応付けられる前記上位装置識別情報6−5と
して”共有(フリー)”を登録したことと、論理ボリュ
ーム1(LV_#1)に対応付けられる上位装置(WW
N−1)が、上述の認証処理の実施によって、前記上位
装置識別情報6−5のID情報にID−1が登録され、
論理ボリューム1(LV_#1)と対応付けられている
こと以外は、図4と同一である。
【0082】図8は、上記図7に示した論理ボリューム
管理情報の構成例に基づき、各上位装置がアクセス可能
な論理ボリュームの構成例を示す図である。
【0083】同図において、上位装置0(ID−0)2
−0は、論理ボリューム0(LV_#0)4−0と論理
ボリューム2(LV_#2)4−2とから構成される上
位装置#0アクセス可能ボリューム9−0が、アクセス
可能なボリュームであり、上位装置1(ID−1)2−
1は、論理ボリューム1(LV_#1)4−1と論理ボ
リューム2(LV_#2)4−2とから構成される上位
装置#1アクセス可能ボリューム9−1が、アクセス可
能なボリュームであり、上位装置2(ID−2)2−2
は、論理ボリューム2(LV_#2)4−2が、上位装
置#2アクセス可能ボリューム9−2である。
【0084】また、同一の上位装置に対して上記アクセ
スを許可した複数の論理ボリュームは、各上位装置に対
して、連続した記憶領域を持つ一個の記憶装置として見
せる制御を実施している。
【0085】本実施形態において、上位装置から受領し
たアクセス要求(IO要求)処理制御方法(手順)は、
アクセス対象のアドレス情報を生成する際、複数の論理
ボリュームを考慮する、即ち、同一の上位装置に対して
上記アクセスを許可した複数の論理ボリュームを、各上
位装置に対して、連続した記憶領域を持つ一個の記憶装
置として見せる制御を追加することを除いて、前記図3
を用いて説明した、前記記憶装置1の前記仮想記憶制御
部5の前記アクセス要求処理部7における処理手順のス
テップ103と同一である。
【0086】例えば、論理ボリュームLV_#0,LV
_#2に対してアクセス可能な上位装置ID−0から、
アドレスREQ_ADD,データ転送長REQ_LEN
のリードアクセス要求を受領した記憶装置1は、前記ア
クセス要求処理部7において、前記上位装置からのアク
セス要求情報のアドレスREQ_ADDと、前記論理ボ
リューム管理情報の、アドレス情報LV_A0/2(各
論理ボリュームLV_#0/2の開始するアドレス情
報)と、サイズ情報LV_S0/2(各論理ボリューム
LV_#0/2サイズ情報)とから、アクセス対象の論
理ボリュームを検出し、更に、アクセス対象のアドレス
情報を生成することによって、アクセス要求元の上位装
置に対応付けた論理ボリュームを用いたアクセス要求の
処理が可能となる。
【0087】本実施形態によれば、個々の上位装置がア
クセスを許可された少なくとも一つ以上の論理ボリュー
ムを、アクセス許可対象の上位装置に対して一個の記憶
装置として見せ、更に、記憶装置における各論理ボリュ
ーム毎の排他/共有制御を実現可能とすることによっ
て、前記コンピュータシステムの拡張性、可用性が向上
できる。
【0088】更に、上記実施形態の他のバリエーション
を以下に示す。
【0089】(1)特定の上位装置による複数論理ボリ
ュームの占有制御 例えば、論理ボリューム2(LV_#2)に対応付けら
れる前記上位装置識別情報6−5として、上位装置0
(WWN−0)を登録した場合、前記認証処理を実行す
ることによって、上位装置0(ID−0/WWN−0)
が、複数の論理ボリューム0/2(LV_#0/2)を
排他的に使用することが可能となる。
【0090】これによって、ユーザデータの増大に伴い
新たな記憶容量を要求するユーザに対して、新たな記憶
装置を追加すること無く、予めリザーブしていた前記論
理ボリュームを新たに対応付けることによって、対応可
能となる効果が期待できる。
【0091】(2)特定の複数の上位装置による論理ボ
リュームの共有制御 例えば、論理ボリューム2(LV_#2)に対応付けら
れる前記上位装置識別情報6−5として、複数の上位装
置(例えば、WWN−0/1)を登録し、上位装置0/
1(ID−0/1,WWN−0/1)とで、一個の論理
ボリューム2(LV_#0/2)を共有制御することが
可能となり、前記排他/共有制御において、きめの細か
い制御が可能となる。
【0092】(3)論理ボリューム毎のアクセス権制御 例えば、図9に示すように、論理ボリューム対応付け管
理テーブル6の情報として、当該論理ボリュームに対す
るアクセス制御情報(図中、アクセス許可権)6−6を
保持し、上位装置からのアクセス要求(IO要求)に対
し、上記アクセス制御情報6−6に基づくアクセス要求
制御処理を実施することも可能である。
【0093】(4)論理ボリューム対応付け管理テーブ
ル構成 上述の実施形態において、個々の論理ボリュームと上位
装置との対応付けを情報を一個のテーブル(論理ボリュ
ーム対応付け管理テーブル6で管理してきたが、これに
限定されるものではなく、例えば、論理ボリューム管理
情報と、上位装置と上記論理ボリュームとの対応付け情
報とを、独立したテーブル情報として保持することも可
能である。
【0094】(5)論理ボリューム対応付け管理テーブ
ル更新処理 上述の実施形態における個々の論理ボリュームと上位装
置との対応付け情報は、任意の上位装置から更新可能で
あることが望ましく、記憶装置1と任意の上位装置との
間で、上記個々の論理ボリュームと上位装置との対応付
け情報更新の為のインタフェースを規定することも可能
である。
【0095】(6)アクセス要求(IO要求)以外の要
求に対する応答処理 上述の実施形態においては、上位装置からのアクセス要
求(IO要求)に対する記憶装置の制御方法を説明して
きたが、本発明の適用に当たっては、アクセス要求(I
O要求)以外の要求に対する応答処理似ついても考慮す
る必要が有る。
【0096】例えば、上位装置から記憶装置に対して記
憶容量を照会にきた場合、記憶装置1は、前記論理ボリ
ューム対応付け管理テーブル6のサイズ情報(LV_
S)6−3を用いて、照会元の上位装置に割当てた記憶
容量を回答することによって、個々の上位装置に割当て
た記憶容量を通知することが可能となる。
【0097】(7)アクセス要求情報 上述の実施形態において、上位装置からのアクセス要求
(IO要求)を構成する情報として、アドレス情報(R
EQ_ADD)と、データ転送長情報(REQ_LE
N)と、アクセスタイプ情報(リード/ライト)を前提
に説明してきたが、これに限定されるものではない。
【0098】例えば、自身の記憶データをファイル(オ
ブジェクト)単位で管理する記憶装置においては、上位
装置からのファイル(オブジェクト)に対するアクセス
要求に基づき、処理することも可能である。
【0099】
【発明の効果】本発明の記憶装置によれば、予め個々の
論理ボリュームと上位装置との対応付けを管理し、上位
装置からのアクセス要求受領時、アクセス要求元の上位
装置に対応付けた論理ボリュームを用いてアクセス要求
処理を実現する。即ち、記憶装置における個々の論理ボ
リュームを、各上位装置に対して一個の論理的な記憶装
置として対応付けることによって、上位装置において、
前述の従来技術で必要であった、・記憶装置の論理ボリ
ュームに対する占有処理、・自身に占有を許可された論
理ボリュームを意識したアクセス要求発行制御を不要と
し、上位装置による排他制御(管理)を容易にすること
が可能である。
【0100】また、前述の従来技術の、上位装置からの
排他制御(リザーブ)要求に基づく排他制御ではなく、
記憶装置が保持する前記論理ボリューム対応付け管理情
報に基づく排他制御を実現することから、記憶装置の電
源再投入、リセット処理等による影響のない、即ち、排
他制御(リザーブ)状態を継続的に保持することが可能
となる。
【0101】また、上記論理的な複数の記憶装置が、同
一の装置識別情報(ID情報)を共有することによっ
て、有限なインタフェース上の装置識別情報(ID情
報)の有効活用を可能とするものである。
【0102】また、記憶装置における個々の論理ボリュ
ームを、各上位装置に対して一個の論理的な記憶装置と
して対応付け、対応付けられていない論理ボリューム
は、上位装置に対してその存在まで隠すことによって、
前記複数の上位装置で一個の記憶装置を共有するコンピ
ュータシステムにおける、ユーザーデータの保全性、或
いは、セキュリティを向上することが可能である。
【0103】また、特定の上位装置に対応付けられてい
ない前記論理ボリュームは、前記コンピュータシステム
に追加された上位装置、或いは、更なる記憶領域を要求
する上位装置に、新たに対応付けることができることか
ら、記憶装置資源を有効活用し、前記コンピュータシス
テムの構成変更等にも柔軟に対応可能(高拡張性)な記
憶装置を提供することが可能となる。
【0104】また、前記インタフェース上の装置識別情
報(ID情報)が、動的に変更される可能性が有るのに
対し、個々の上位装置に固有の装置識別情報(WWN情
報)に基づく論理ボリュームと上位装置との対応付けを
実現することによって、前記コンピュータシステムの構
成変更等にも柔軟に対応可能(高拡張性)で高信頼(高
可用性)な前記記憶装置における排他制御が実現可能と
なる。
【0105】また、グループ化された複数の上位装置を
一個の論理ボリュームに対応付けることによって、高度
の排他/共有制御が可能となる。
【0106】また、論理ボリューム対応付け管理情報と
して、論理ボリューム毎、或いは、上位装置毎のアクセ
ス許可権を設定することにより、きめ細やかな高度のア
クセス権制御が可能となり、セキュリティを向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数の上位装置によって記憶装置を共有するコ
ンピュータシステムの一構成例を示す図。
【図2】個々の論理ボリュームと上位装置との対応付け
を管理するテーブルの一構成例を示す図。
【図3】上位装置からのアクセス要求を受領した時の処
理フローの一例を示す図。
【図4】個々の論理ボリュームと上位装置との対応付け
を管理するテーブルの一構成例を示す図。
【図5】認証処理に基づく前記論理ボリューム対応付け
管理テーブル登録処理フロー例を示す図。
【図6】認証要求フレームの構成を示す図。
【図7】個々の論理ボリュームと上位装置との対応付け
を管理するテーブルの一構成例を示す図。
【図8】各上位装置がアクセス可能な論理ボリュームの
構成例を示す図。
【図9】個々の論理ボリュームと上位装置との対応付け
を管理するテーブルの一構成例を示す図。
【符号の説明】
1…記憶装置、2−0〜2…上位装置0〜2、3…物理
ボリューム、4−0〜2…論理ボリューム0〜2、5…
仮想記憶制御部、6…論意ボリューム対応付け管理テー
ブル、6−1…論意ボリューム番号情報、6−2…論意
ボリューム開始アドレス情報、6−3…論意ボリューム
サイズ情報、6−4…上位装置識別子情報(ID情
報)、6−5…上位装置識別子情報(ID情報とWWN
情報)、6−6…アクセス制御情報(アクセス許可権情
報)、7…アクセス要求処理部、8…認証要求フレーム
構成、8−1…フレーム送信先ID情報、8−2…フレ
ーム送信元ID情報、8−3…ポート固有の識別情報、
8−4…装置固有の識別情報、9−1…上位装置0がア
クセス可能なボリューム、9−1…上位装置1がアクセ
ス可能なボリューム、9−1…上位装置2がアクセス可
能なボリューム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井口 慎也 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 道明 誠一 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 高安 厚志 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 Fターム(参考) 5B065 CA02 CA12 CA15 CC02 CC03 CS01 PA13 ZA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の上位装置からアクセスされ、且
    つ、複数の上位装置間での排他アクセス制御が要求され
    る記憶装置であって、 該記憶装置は、記憶装置全体の記憶領域を、論理的な複
    数のボリュームに分割管理し、個々の論理ボリュームと
    上位装置との対応付け制御を行う仮想記憶制御手段を具
    備し、 更に、該仮想記憶制御手段は、個々の論理ボリュームと
    上位装置との対応付け管理情報として、前記論理ボリュ
    ーム毎に、対応付けられた上位装置の識別情報(ID情
    報)と、物理的な記憶領域とのマッピング情報とを保持
    する手段と、 上位装置からのアクセス要求受領時、アクセス要求元の
    上位装置の識別情報(ID情報)に基づき、前記論理ボ
    リューム対応付け管理情報から検出したアクセス要求元
    の上位装置に対応付けた論理ボリュームを用いて、上位
    装置からのアクセス要求を処理するアクセス要求処理手
    段とを具備する記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記憶装置であって、 前記個々の論理ボリュームと上位装置との対応付け管理
    情報として、装置固有の識別情報(WWN情報)を更に
    保持する手段と、 前記上位装置との間で、装置識別情報(ID情報)と装
    置固有の識別情報(WWN情報)とを用いた認証処理を
    実施し、該認証処理で認証を許可した装置固有の識別情
    報(WWN情報)に基づき、対応付ける前記論理ボリュ
    ームの有無を検出し、対応付ける前記論理ボリュームが
    存在する場合、上記認証処理で用いられた上位装置の識
    別情報(ID情報)を、前記論理ボリュームに対応付け
    られた上位装置の識別情報(ID情報)として登録、或
    いは、更新する手段を具備する記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、2記載の記憶装置であって、 更に、上位装置から前記論理ボリュームと上位装置との
    対応付け管理情報に対する更新要求に基づき、該管理情
    報の更新処理を実施する手段を具備する記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2記載の記憶装置であって、 前記論理ボリュームと上位装置との対応付け管理情報と
    して、論理ボリュームに対するアクセス制御情報(アク
    セス許可権情報)を保持する手段と、上位装置からのア
    クセス要求受領時、前記アクセス要求処理手段におい
    て、上記アクセス制御情報に基づくアクセス要求制御処
    理を実施する記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2記載の記憶装置であって、 前記論理ボリュームと上位装置との対応付け管理情報に
    おいて、一個の論理ボリュームに対応付ける上位装置の
    情報として、複数の装置固有の識別情報(WWN情
    報)、且つ、或いは、複数の装置識別情報(ID情報)
    を保持可能とした前記仮想記憶制御手段を具備する記憶
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2記載の記憶装置であって、 前記論理ボリュームと上位装置との対応付け管理情報に
    おいて、複数の論理ボリュームに対応付ける上位装置の
    情報として、同一の装置固有の識別情報(WWN情
    報)、且つ、或いは、複数の装置識別情報(ID情報)
    を保持し、 更に、複数の論理ボリュームが対応付けられた上位装置
    からのアクセス要求に対して、上記複数の論理ボリュー
    ムを、連続した記憶領域を持つ一個の記憶装置として処
    理する前記仮想記憶制御手段の前記アクセス要求処理手
    段を具備する記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の記憶装置であって、 前記論理ボリュームと上位装置との対応付け管理情報に
    おいて、少なくとも、前記論理ボリューム毎の、物理的
    な記憶領域とのマッピング情報と、対応付けられる上位
    装置固有の識別情報(WWN情報)とを、不揮発な記憶
    媒体に保持する記憶装置。
  8. 【請求項8】 複数の上位装置からアクセスされ、且
    つ、複数の上位装置間での排他アクセス制御が要求され
    る記憶装置におけるアクセス制御方法であって、 上位装置からのアクセス要求を受領した記憶装置は、ア
    クセス要求元の上位装置の識別情報(ID情報)と、複
    数の上位装置毎に対応付けた論理ボリュームの物理的な
    記憶領域を管理する情報とを用いて、アクセス要求元の
    上位装置に対応付けた記憶領域のみを用いて上位装置か
    らのアクセス要求を処理するアクセス処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のアクセス処理制御方法で
    あって、 前記複数の上位装置毎に対応付けた論理ボリュームの物
    理的な記憶領域を管理する情報と、前記論理ボリューム
    毎に対応付けられた上位装置固有の識別情報(WWN情
    報)とを、記憶装置の電源投入を契機として、不揮発な
    記憶媒体から読み込み、以降の上位装置からのアクセス
    要求受領時、上記情報を参照するアクセス処理制御方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180025128A (ko) * 2016-08-29 2018-03-08 삼성전자주식회사 Ssd 어레이 관리를 위한 스트림 식별자 기반 스토리지 시스템

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