JP2001245328A

JP2001245328A - レベル表示の方法および装置

Info

Publication number: JP2001245328A
Application number: JP2000052883A
Authority: JP
Inventors: Mie Kiyono; 美絵清野; Koji Yano; 浩二矢野
Original assignee: Leader Electronics Corp
Current assignee: Leader Electronics Corp
Priority date: 2000-02-29
Filing date: 2000-02-29
Publication date: 2001-09-07
Anticipated expiration: 2020-02-29
Also published as: JP4435928B2

Abstract

(57)【要約】【課題】デジタル・ビデオ信号等のデジタル信号に関
するレベルについて、より正確なレベル値を与えること
ができるレベル表示装置を提供する。【解決手段】デジタル・データから成るデジタル信号
のうちの、ピーク・レベルのような所定のレベル表示に
必要な少なくとも１つの部分を特定する最大値検出部２
および最小値検出部３のような手段を備えて、特定した
少なくとも１つの部分のデジタル・データを取得する。
この取得したデジタル・データから、演算部４は、ピー
ク・レベル表示のようなレベル表示に関するレベル値を
演算する。換算部５とピーク・レベル表示部６は、この
レベル値をピーク・レベル値のようなレベル表示として
提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル・ビデオ
信号のようなデジタル信号について、ピーク・レベルの
ような所要のレベル表示を正確に提供するレベル表示方
法および装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ビデオ信号は、アナログ形態から
デジタル形態へと変化してきている。特に、ＨＤＴＶで
は、高精細、高精度を要求しているため、従来よりも更
に厳しい品質管理が行われるようになってきている。一
方、デジタル方式のビデオ信号フォーマットは、世界で
統一されておらず、また各国でも採用を決めたフォーマ
ットが複数あるため、デジタル・ビデオのスタジオ規格
および放送規格は、多フォーマット化する傾向がある。
これに伴って、同一素材について、あるフォーマットか
ら別のフォーマットに変換する必要性が出てきている。

【０００３】ここで問題となるのは、ＨＤＴＶからＳＤ
ＴＶへのダウンコンバートやＳＤＴＶからＨＤＴＶへの
アップコンバートなどのデジタル処理を行った際に、イ
メージの急激な変化点にオーバーシュートやアンダーシ
ュートが発生し、変換先の規格で規定されている量子化
レベルを超える値を発生させる可能性があることであ
る。また、コンピュータ・グラフィックス（ＣＧ）の作
成においても、作成したＣＧ信号を最終的に放送用とし
て使う場合には、ＣＧ信号から放送用デジタル・ビデオ
信号へ変換する必要がある。この場合でも、レート・コ
ンバートが必要な場合が多く、規定されている量子化レ
ベルを超えるビデオ・データが発生する可能性がある。
ビデオ規格では、これら信号処理によるオーバーレベル
に対するマージンがとられているが、機器開発や調整、
番組作成等でオーバーレベルの度合いを把握しておくこ
とが重要となっている。

【０００４】また、１つの番組作成で、複数のカメラを
使用したとき、明るさ、色合いのバラツキを防ぐため、
各カメラのゲインを厳密に合わせる必要がある。

【０００５】従来は、デジタル方式のビデオ・カメラの
ゲイン調整、並びに制作時、放送時に日常的に行われて
いるビデオ信号のレベル監視などにおいて、デジタル・
ビデオ信号のピーク・レベルを測定する場合、デジタル
信号からアナログ信号へ変換して、アナログ波形をウェ
ーブフォーム・モニタを用い測定していた。また、ウェ
ーブフォーム・モニタ上で測定する方法として、電圧値
目盛りや百分率目盛りから測定する方法や、波形のピー
ク・レベルにカーソルを合わせて測定する方法が行われ
ていた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、ウェーブフォ
ーム・モニタでビデオ信号のレベルを厳密に測定するに
は、ウェーブフォーム・モニタ自体の校正や、波形のポ
ジション合わせなど、微妙な調整が必要であり、手間が
かかる。また、ウェーブフォーム・モニタ上の目盛り、
輝線、カーソルの太さをレベル換算した場合、それぞれ
０．５％程度あるため、レベルを正確に測定するには、
波形の輝度をできるだけ絞って輝線を細くして管面目盛
りに合わせたり、ゲインを数倍に拡大して微妙な値を合
わせたり、カーソルを波形にできるだけ正確に合わせる
こと等により、なんとかビデオ・レベルを計測してい
た。

【０００７】この結果、ウェーブフォーム・モニタを使
用した目盛り測定やカーソル測定によるレベル測定で
は、ビデオ信号のアナログ処理によるノイズや非直線性
誤差の発生、波形やカーソルの輝線の太さによる読み取
り誤差、波形のポジション合わせやカーソル合わせのよ
うな微妙な調整操作の必要性などから、正確なピーク・
レベルの測定は困難であった。

【０００８】したがって、本発明の目的は、デジタル・
ビデオ信号等のデジタル信号に関するレベルについて、
より正確なレベル値を与えることができるレベル表示の
方法および装置を提供することである。

【０００９】本発明の別の目的は、レベル値の読み取り
においてユーザによる微妙な調整操作を不要にしたレベ
ル表示の方法および装置を提供することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明によるデジタル・データから成るデジタル信
号のレベル表示方法は、イ）デジタル・データから成る
デジタル信号のうちの、所定のレベル表示に必要な少な
くとも１つの部分を特定する特定ステップと、ロ）前記
特定した少なくとも１つの部分の前記デジタル・データ
を得る取得ステップと、ハ）該得たデジタル・データか
ら、前記所定のレベル表示に関するレベル値に変換する
変換ステップと、ニ）前記レベル値を前記所定のレベル
表示として提供するステップと、から成る。

【００１１】また、本発明によるデジタル・データから
成るデジタル信号のレベル表示装置は、イ）デジタル・
データから成るデジタル信号のうちの、所定のレベル表
示に必要な少なくとも１つの部分を特定する特定手段
と、ロ）前記特定した少なくとも１つの部分の前記デジ
タル・データを得る取得手段と、ハ）該取得したデジタ
ル・データから、前記所定のレベル表示に関するレベル
値を演算する演算手段と、ニ）前記レベル値を前記所定
のレベル表示として提供する手段と、から成る。

【００１２】本発明によれば、前記特定は、前記少なく
とも１つの部分を、レベルの大きさで特定することがで
きる。また、前記所定のレベル表示は、ピーク・レベル
値とし、前記少なくとも１つの部分は、前記デジタル
信号の最大値および最小値に対応する部分とし、前記の
取得は、前記最大値部分に対応する第１のデジタル・デ
ータと、前記最小値部分に対応する第２のデジタル・デ
ータとを取得し、前記変換は、前記第１デジタル・デー
タから前記第２デジタル・データを減算することを含む
ようにできる。

【００１３】また、本発明によれば、前記デジタル信号
は、デジタル・ビデオ信号とすることができる。また、
前記レベル表示は、デジタル・データの形態、アナログ
電圧値の形式、基準値に対する百分率表示の形式で表示
することができる。を特徴とするレベル表示方法。

【００１４】また、本発明によるデジタル・データから
成るデジタル・ビデオ信号のピーク・レベル表示装置
は、イ）前記デジタル・ビデオ信号のうちの映像期間中
のデジタル・データを抽出する手段と、ロ）前記映像期
間中の前記デジタル・データのうちの最大の値を有する
最大デジタル・データを発生する最大値検出手段と、
ハ）前記映像期間中の前記デジタル・データのうちの最
小の値を有する最小デジタル・データを検出する最小値
検出手段と、ニ）前記最大デジタル・データから前記最
小デジタル・データを減算してピーク・レベルを演算す
る演算手段と、ホ）前記ピーク・レベルに関する表示を
提供する表示手段と、から成る。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。

【００１６】図１は、本発明の１実施形態によるデジタ
ル・ビデオ信号のピーク・レベル表示装置を示してい
る。図示のように、このピーク・レベル表示装置は、映
像期間抽出部１と、最大値検出部２と、最小値検出部３
と、演算部４と、換算部５と、そしてピーク・レベル表
示部６とで構成している。詳細には、映像期間抽出部１
は、デジタル・ビデオ・データ入力を受けるが、この入
力は、本発明のピーク・レベル表示装置を組み込む例え
ばウェーブフォーム・モニタに入力されるデジタル信号
とすることができる。この入力を受けた映像期間抽出部
１は、ビデオ・データのうちブランキング期間を除く映
像信号期間のデータのみを抽出し、そして内蔵のメモリ
に記憶させる。次の最大値検出部２と最小値検出部３と
は、このメモリに格納されたビデオ・データから、その
最大値と最小値を有するデータのみを検出して、そのデ
ジタル・データを出力する。これら最大値検出部２と最
小値検出部３とは、信号の所定のレベル表示に必要な部
分を特定する機能と、この特定した部分のデータを取得
する機能の両方を備える。これら最大および最小のデジ
タル・データを受ける演算部４は、これらデジタル・デ
ータからピーク・レベルの演算を行い、その演算結果を
次の換算部５に出力する。換算部５では、この演算結果
を、ユーザの選択した表示形式にしたがって変換する。
例えば、ピーク・レベルを感覚的に分かりやすくするた
め、１０進表示、１６進表示、電圧値表示、あるいは規
格で規定されているピーク・レベルを１００％に換算し
た百分率表示とすることができる。次のピーク・レベル
表示部６は、この換算結果をディスプレイに表示する。
上記の要素１，２，３，４，５は、全てマイクロプロセ
ッサにより実現することができる。また、ピーク・レベ
ル表示部６は、任意のディスプレイ、インジケータで構
成できるが、本発明をウェーブフォーム・モニタに組み
込んだときには、モニタのディスプレイを使用すること
もできる。

【００１７】次に、図２のフローチャートを参照して、
演算部４における演算の詳細について説明する。先ず、
ステップ１０において、最大デジタル・データＭＡＸと
最小デジタル・データＭＩＮとが等しいかどうか判定す
る。ＭＡＸ＝ＭＩＮの場合、すなわち、映像信号が一定
の場合、次のステップ１２において、ＭＡＸ≧ＰＥＤで
あるかどうか判定する。尚、ＰＥＤは、ペデスタル・レ
ベルである。ＹＥＳの場合、すなわち、最大値がペデス
タル・レベル以上の場合は、ステップ１４において、Ｍ
ＡＸからＰＥＤを減算することによりピーク・レベルｐ
−ｐ（＝ＭＡＸ−ＰＥＤ）を計算する。一方、ステップ
１２でＮＯの場合、すなわち、ＭＡＸがＰＥＤ未満であ
る場合、ステップ１６で、ＰＥＤからＭＡＸを減算する
ことによりピーク・レベルｐ−ｐ（＝ＰＥＤ−ＭＡＸ）
を計算する。ステップ１０に戻って、このステップＮＯ
の場合は、次のステップ１８で、ＭＩＮがＰＥＤより大
きいかどうか判定する。ＹＥＳの場合、すなわち、ＭＡ
ＸおよびＭＩＮ共にＰＥＤより大きい場合、上記のステ
ップ１４に進んで、（ＭＡＸ−ＰＥＤ）をピーク・レベ
ルｐ−ｐとする。一方、ＮＯの場合、次のステップ２０
に進んで、ＭＡＸがＰＥＤ未満であるかどうか判定す
る。ＹＥＳの場合、すなわち、ＭＡＸおよびＭＩＮ共に
ＰＥＤ未満である場合、ＰＥＤからＭＩＮを減算するこ
とによりピーク・レベルｐ−ｐ（＝ＰＥＤ−ＭＩＮ）を
計算する。一方、ステップ２０において、ＮＯの場合、
すなわちＭＡＸとＭＩＮがＰＥＤレベルの互いに反対側
にある場合、ＭＡＸからＭＩＮを減算することによりピ
ーク・レベルｐ−ｐ（＝ＭＡＸ−ＭＩＮ）を計算する。
このようにして、ピーク・レベルｐ−ｐが得られる。

【００１８】この本発明のピーク・レベル表示装置で
は、ビデオ信号を構成するデジタル・データから直接ピ
ーク・レベルを計算することができる。したがって、従
来のように、ウェーブフォーム・モニタ管面からレベル
を読み取る際に生じる、読み取り誤差、読み取りのため
の波形のポジション合わせあるいはカーソル測定での位
置合わせに関する微妙な調整を一切必要としない。ま
た、ビデオ信号をデジタル・データのまま差分演算を行
って演算結果を表示するため、原理的に誤差が発生しな
い。また、演算結果のピーク・レベルは、数値で表示す
るため、デジタル信号の最下位ビット単位で容易に確認
することができる。例えば１０ビットの場合、約０．１
％の精度をもつ。

【００１９】この本発明の１実施形態においては、以下
のような変更が可能である。第１に、上記の例では、ビ
デオ信号を１例に挙げたが、これに限らず、その他の任
意の信号を構成するデジタル・データに関しても本発明
のレベル表示法を適用することができる。本発明では、
従来の方法に比べ、簡便にレベルの読み取りができるか
らである。第２に、上記例では、ピーク・レベルすなわ
ち信号の最大値部分と最小値部分に関して説明したが、
これ以外の信号の任意の他のレベル部分に関するレベル
表示にも本発明を適用することができる。例えば、信号
のある特定のレベル部分のレベルを表示することがで
き、この場合、所定の基準点あるいは平均値に対する相
対値、あるいは絶対値の形式で表示することもできる。
また、ピーク・レベルと同様に、特定の２点間のレベル
差を表示することもできる。第３に、上記例では、信号
のある部分の特定方法として、最大値と最小値というレ
ベル方向での特定法を用いたが、従来の時間軸カーソル
のように水平方向あるいは時間軸方向での特定法を用い
ることも可能である。

【００２０】

【発明の効果】以上に説明した本発明によれば、従来よ
りも高い精度のレベル表示が可能となる。また、このよ
うな表示を、従来よりも簡便に提供することができる。
しかも、従来のようなレベル読み取りに必要なユーザの
調整操作を含む関与を不要とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施形態のピーク・レベル表示装置
のブロック図。

【図２】図１のピーク・レベル表示装置内の演算部にお
ける処理を示すフローチャート。

【符号の説明】

１映像期間抽出部２最大値検出部３最小値検出部４演算部５換算部６ピーク・レベル表示部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】デジタル・データから成るデジタル信号の
レベル表示方法であって、イ）デジタル・データから成るデジタル信号のうちの、
所定のレベル表示に必要な少なくとも１つの部分を特定
する特定ステップと、ロ）前記特定した少なくとも１つの部分の前記デジタル
・データを得る取得ステップと、ハ）該得たデジタル・データから、前記所定のレベル表
示に関するレベル値に変換する変換ステップと、ニ）前記レベル値を前記所定のレベル表示として提供す
るステップと、から成るレベル表示方法。
【請求項２】請求項１記載のレベル表示方法において、前記特定ステップは、前記少なくとも１つの部分を、レ
ベルの大きさで特定すること、を特徴とするレベル表示
方法。
【請求項３】請求項１記載のレベル表示方法において、前記所定のレベル表示は、ピーク・レベル値であり、前記少なくとも１つの部分は、前記デジタル信号の最大
値および最小値に対応する部分であり、前記取得ステップは、前記最大値部分に対応する第１の
デジタル・データと、前記最小値部分に対応する第２の
デジタル・データとを取得し、前記変換ステップは、前記第１デジタル・データから前
記第２デジタル・データを減算することを含むこと、を
特徴とするレベル表示方法。
【請求項４】請求項１記載のレベル表示方法において、前記デジタル信号は、デジタル・ビデオ信号であるこ
と、を特徴とするレベル表示方法。
【請求項５】請求項４記載のレベル表示方法において、前記レベル表示は、デジタル・データの形態で表示する
こと、を特徴とするレベル表示方法。
【請求項６】請求項４記載のレベル表示方法において、前記レベル表示は、アナログ電圧値の形式で表示するこ
と、を特徴とするレベル表示方法。
【請求項７】請求項４記載のレベル表示方法において、
前記レベル表示は、基準値に対する百分率表示の形式で
表示すること、を特徴とするレベル表示方法。
【請求項８】デジタル・データから成るデジタル信号の
レベル表示装置であって、イ）デジタル・データから成るデジタル信号のうちの、
所定のレベル表示に必要な少なくとも１つの部分を特定
する特定手段と、ロ）前記特定した少なくとも１つの部分の前記デジタル
・データを得る取得手段と、ハ）該取得したデジタル・データから、前記所定のレベ
ル表示に関するレベル値を演算する演算手段と、ニ）前記レベル値を前記所定のレベル表示として提供す
る手段と、から成るレベル表示装置。
【請求項９】請求項８記載のレベル表示装置において、前記特定手段は、前記少なくとも１つの部分を、レベル
の大きさで特定すること、を特徴とするレベル表示装
置。
【請求項１０】請求項８記載のレベル表示装置におい
て、前記所定のレベル表示は、ピーク・レベル値であり、前記少なくとも１つの部分は、前記デジタル信号の最大
値および最小値に対応する部分であり、前記取得手段は、前記最大値部分に対応する第１のデジ
タル・データと、前記最小値部分に対応する第２のデジ
タル・データとを取得し、前記演算手段は、前記第１デジタル・データから前記第
２デジタル・データを減算することを含むこと、を特徴
とするレベル表示装置。
【請求項１１】請求項８記載のレベル表示装置におい
て、前記デジタル信号は、デジタル・ビデオ信号であるこ
と、を特徴とするレベル表示装置。
【請求項１２】請求項１１記載のレベル表示装置におい
て、前記レベル表示は、デジタル・データの形態で表示
すること、を特徴とするレベル表示装置。
【請求項１３】請求項１１記載のレベル表示装置におい
て、前記レベル表示は、アナログ電圧値の形式で表示するこ
と、を特徴とするレベル表示装置。
【請求項１４】請求項１１記載のレベル表示装置におい
て、前記レベル表示は、基準値に対する百分率表示の形式で
表示すること、を特徴とするレベル表示装置。
【請求項１５】デジタル・データから成るデジタル・ビ
デオ信号のピーク・レベル表示装置であって、イ）前記デジタル・ビデオ信号のうちの映像期間中のデ
ジタル・データを抽出する手段と、ロ）前記映像期間中の前記デジタル・データのうちの最
大の値を有する最大デジタル・データを発生する最大値
検出手段と、ハ）前記映像期間中の前記デジタル・データのうちの最
小の値を有する最小デジタル・データを検出する最小値
検出手段と、ニ）前記最大デジタル・データから前記最小デジタル・
データを減算してピーク・レベルを演算する演算手段
と、ホ）前記ピーク・レベルに関する表示を提供する表示手
段と、から成るピーク・レベル表示装置。