JP2001243642A - 光ディスクのスポット位相差測定装置 - Google Patents

光ディスクのスポット位相差測定装置

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JP2001243642A
JP2001243642A JP2000050555A JP2000050555A JP2001243642A JP 2001243642 A JP2001243642 A JP 2001243642A JP 2000050555 A JP2000050555 A JP 2000050555A JP 2000050555 A JP2000050555 A JP 2000050555A JP 2001243642 A JP2001243642 A JP 2001243642A
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sub
spot
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optical disk
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Katsuichi Inoue
勝一 井上
Tadafumi Yoshimoto
忠文 吉本
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】測定誤差をなくして高精度の測定が行なえると
ともに、測定作業に手間のかからない光ディスクのスポ
ット位相差測定装置を提供する。 【解決手段】光ピックアップ2からの受光出力に基づい
て、メインスポットとサブスポットの信号の位相差を電
圧値で検出する位相差検出部18と、各電圧値に対応す
る位相差をあらかじめ記憶したメモリ14とを設け、位
相差検出部18で検出された電圧値に対応する位相差の
値をメモリ14から読み出して、これを表示器16に表
示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MD(ミニディス
ク)やCD(コンパクトディスク)などの光ディスク上
に形成されるスポットの位相差を自動的に測定する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、トラック上に形成された
ピットにレーザ光を照射して、その反射光から情報を読
み取る記録媒体であり、ピット情報を読み取るためのメ
インビームのほかに、トラッキングエラーを検出するた
めの一対のサブビームが照射される。その結果、ディス
ク上にはメインビームによるメインスポットと、このメ
インスポットを挟んで両側に位置するサブビームによる
サブスポットとが形成される。このようにメインビーム
と一対のサブビームとを用いた方式は、3ビーム方式と
して今日MDプレーヤやCDプレーヤにおいて広く用い
られている。特開平10−49887号公報、特開平6
−325395号公報等には、3ビーム方式による光デ
ィスク装置が開示されている。
【0003】図4は3ビーム方式における光ピックアッ
プの構成例を示しており、(a)は全体の概略構成図、
(b)は受光素子の平面図をそれぞれ表している。図4
(a)において、1はMDやCDなどの光ディスク、2
は光ディスク1に記録されている情報を読み取るための
光ピックアップである。光ピックアップ2は、投光部2
1、回折格子22、ビームスプリッタ23、コリメート
レンズ24、全反射プリズム25、対物レンズ26およ
び受光部27を備えている。
【0004】投光部21はレーザダイオード等からな
り、ここから投光されたレーザ光は回折格子22によっ
て回折され、ビームスプリッタ23、コリメートレンズ
24、全反射プリズム25を介して対物レンズ26によ
り光ディスク1上に集光され、前述した3つの光スポッ
トを形成する。また、光ディスク1上で反射された光
は、対物レンズ26、全反射プリズム25、コリメート
レンズ24を介してビームスプリッタ23で直角方向へ
振り分けられ、フォトダイオード等からなる受光部27
で受光される。
【0005】受光部27は、図4(b)に示したよう
に、メインビームの反射光を受光する受光面28と、2
つのサブビームの反射光をそれぞれ受光する受光面2
9,30とを有しており、メインビームの受光面28は
4つの受光面A〜Dからなり、サブビームの受光面2
9,30は1つの受光面E,Fからなる。
【0006】図5は、光ディスク1上に集光されたビー
ムスポットを示しており、31はメインビームによって
形成されるメインスポット、32は一方のサブビームに
よって形成されるサブスポット、33は他方のサブビー
ムによって形成されるサブスポットである。また、34
は光ディスク1のトラックに形成されたピットである。
メインスポット31の反射光は図4(b)の受光面28
で受光され、サブスポット32の反射光は受光面29で
受光され、サブスポット33の反射光は受光面30で受
光される。
【0007】図5では、メインスポット31はピット3
4の形成されているトラック上にあり、サブスポット3
2とサブスポット33とはピット34に同じ量だけ掛か
っているため、受光面29の受光光量と受光面30の受
光光量とは等しくなる。この状態がトラッキングが正常
に行なわれている状態である。一方、メインスポット3
1がピット34の形成されているトラックからずれる
と、サブスポット32とサブスポット33のピット34
に掛かる量が異なってくるため、受光面29の受光光量
と受光面30の受光光量も異なり、これに基づいてトラ
ッキングエラーが検出される。トラッキングエラーが検
出されると、両サブスポット32,33の反射光量が等
しくなるようにトラッキングサーボ機構が制御され、光
ピックアップ2の位置が適正な位置に補正される。
【0008】ところで、図5のようにサブスポット32
とサブスポット33とを結ぶ線は、トラック方向に対し
て一定の角度を有しているため、受光面29,30で受
光されるサブスポット32,33の信号と、受光面28
で受光されるメインスポット31の信号との間には位相
差が生じる。そして、この位相差は90°となるように
設定されている。
【0009】図6は、トラッキングサーボをかけない状
態でトラックを横切る方向にビームを走らせた場合の受
光部の信号(トラバース信号)を示す波形図であって、
縦軸は信号レベル、横軸はラジアル方向を表している。
受光面29で受光されるサブスポット32の信号(a)
は、受光面28で受光されるメインスポット31の信号
(b)と比べて位相が90°進み、受光面30で受光さ
れるサブスポット33の信号(c)は、メインスポット
31の信号(b)と比べて位相が90°遅れている。し
たがって、サブスポット32の信号(a)とサブスポッ
ト33の信号(c)との位相差(いわゆるE−F位相
差)は180°となり、両信号の差を求めると直流分は
ゼロとなって、(d)のような信号が得られる。この
(d)の信号がトラッキングエラー(TE)検出用の信
号となる。
【0010】正常状態においては、信号(a)と信号
(c)の振幅は等しいので、それらの差をとるとTE検
出信号(d)のレベルはゼロとなる。図のTE=0がこ
の状態を示している。しかし、メインスポット31がず
れてくると、信号(a)と信号(c)の振幅が同じでは
なくなるので、それらの差に応じたレベルのTE検出信
号が生じ、eの範囲でトラッキングエラーが検出され
る。
【0011】このように、サブスポットの受光信号がメ
インスポットの受光信号に対して90°ずれており、サ
ブスポットの信号間で180°の位相差が生じるように
することが、TE検出信号の振幅を最大にして検出を容
易にする上で理想的である。しかしながら、実際には図
7に示すように、ディスク上に形成されるサブスポット
32,33が正規の位置(図5)からずれて、両者間の
位相差が180°とならないことが起こり得る。
【0012】この要因としては2つが考えられる。1つ
は、光ピックアップ自身の調整精度に基因する位相ずれ
である。光ピックアップ2においては、回折格子22に
よりサブビームを生成するが、回折格子22は、(i)
3ビームが同一トラック上にあること、(ii)TE検
出信号が最大になること、を条件に取付位置や角度など
が調整される。しかるに、この調整を完璧に行なうのは
困難であり、調整のばらつきによって、サブスポットの
位置のずれが生じる。
【0013】もう1つは、光ピックアップとディスクが
載置されるターンテーブルの相対的な位置関係に基因す
る位相ずれである。これを図8に基づいて説明すると、
スポットがXの位置にあって、ターンテーブル101の
中心Oとメインスポット31とを結ぶ直線102上を光
ピックアップが移動するのが理想的な状態である。この
状態においては、直線102がメインスポット31の位
置におけるトラックTの接線104に対して直角に交わ
っており、この直線102上をメインスポット31が矢
印方向に移動する。
【0014】これに対して、光ピックアップとターンテ
ーブルとの相対的位置がずれることによって、光ピック
アップの移動軸が直線103までずれると、スポットは
Yの位置となる。この状態においては、直線103に対
してトラックTの接線104が傾くので、接線104の
両側にあるサブスポット32,33も追随して変位す
る。その結果、直線103の方向に見た場合のメインス
ポット31とサブスポット32,33との位置関係が、
X位置におけるそれらの位置関係から変化するので、こ
れに基因して位相差が180°からずれることになる。
これは一般にR−dependenceによる位相ずれと呼ばれて
いるものである。
【0015】このように、光ピックアップ2の調整のば
らつきや、光ピックアップ2とターンテーブル101の
相対的な位置関係のずれが原因となって、サブスポット
間の位相差が180°からずれると、TE検出信号(図
6(d))の振幅が小さくなり、極端な場合にはトラッ
キングエラーの検出が不能となる。
【0016】特に、ディスクの内周においては、図9
(a)に示したようにトラックの曲率が大きくなるため
に、サブスポット32,33の位相のずれが大きくな
り、図9(b)のようにTE検出信号の振幅が小さくな
る。また、図9(a)では、サブスポット32はメイン
スポット31のトラックから逸脱してミラー面にあり、
サブスポット33は隣のトラック上にあるため、サブス
ポット32からの受光量はきわめて多いが、サブスポッ
ト33からの受光量はきわめて少なくなる。したがっ
て、図9(b)のように両スポットのDCレベルの差が
オフセットとして現われる。
【0017】一方、ディスクの外周においては、図10
(a)に示したようにトラックの曲率が内周に比べて小
さいために、サブスポット32,33の位相のずれは比
較的小さく、図10(b)のようにTE検出信号の振幅
も図9(b)に比べて大きく取れるが、位相差が180
°の場合に比べると依然として振幅は小さくなる。な
お、図10(a)では、サブスポット32,33はとも
にトラック上にあり、サブスポット32からの受光量と
サブスポット33からの受光量との差は小さいのでオフ
セットも小さくなる。
【0018】以上のように、サブスポット32,33の
位置がずれてそれらの位相差が180°からずれると、
TE検出信号の振幅が小さくなってトラッキングを正常
に行えなくなるおそれがあるため、MDプレーヤ等を製
品として出荷する前に、サブスポットの位相差が180
°からずれていないかどうかを検査する工程が必要とな
る。このため、従来は、光ピックアップ2の受光部27
からの出力のうち、受光面29,30で受光されたサブ
スポットの受光出力を取り出してオシロスコープに入力
し、リサージュ波形を観測することによってサブスポッ
トの位相差(E―F位相差)を測定していた。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなリサージュ波形の観測による方法では、円の傾きや
形状をみて位相差を求めるため、観測者によって測定値
にばらつきが生じ、正確な位相差の測定は困難である。
また、受光出力を取り出すための冶具やオシロスコープ
などの測定器が必要となり、作業にも手間がかかるとい
う問題がある。
【0020】そこで本発明の課題は、測定誤差をなくし
て高精度の測定が行なえるとともに、測定作業に手間の
かからない光ディスクのスポット位相差測定装置を提供
することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、光ピックアップからの受光出力に基づい
て、サブスポットの信号の位相差を電圧値で検出する位
相差検出部と、各電圧値に対応する位相差の値をあらか
じめ記憶した記憶部とを設け、位相差検出部で検出され
た電圧値に対応する位相差の値を記憶部から読み出し
て、これを表示器に表示するようにしたものである。
【0022】このようにすることで、表示器には記憶部
からロードされた位相差の値が表示されるので、これを
読み取るだけで位相差が測定でき、観測者の主観を排し
て誤差のない正確な測定ができる。また、位相差の算出
から表示までが自動的に行われるため、冶具や測定器が
不要となり、測定作業の工数も省くことができる。
【0023】本発明においては、位相差検出部をDSP
(Digital Signal Processor)により構成するのが好ま
しい。MDプレーヤ等には専用のDSPが内蔵されてお
り、通常このDSPはテストモードを備えていて、サー
ボにおける自動調整値をディスプレイに表示できるよう
になっているので、本発明の機能をこのDSPに付加す
ることに困難性はない。このようにすることで、回路構
成をコンパクトにすることができる。
【0024】また、本発明では、位相差検出部によって
メインスポットと2つのサブスポットとのそれぞれの位
相差を検出するのが好ましい。このようにすることで、
メインスポットを基準として位相差が算出されるため、
サブスポット同士の位相差あるいはメインスポットとサ
ブスポットの一方との位相差を検出する場合に比べて、
検出精度が向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図を参照しながら説明する。図1は本発明に係る光ディ
スクのスポット位相差測定装置の一例を示すブロック図
である。図において、1は光ディスク、2は光ピックア
ップで、光ピックアップ2は図4で示したものと同様の
構成を有している。3A〜3Fは、受光部27の各受光
面A〜Fからそれぞれ取り出された電流を電圧に変換す
るI/Vアンプ、4はI/Vアンプ3A〜3Dの出力を
加算する加算器、5はI/Vアンプ3Eの出力を増幅す
るアンプ、6はI/Vアンプ3Fの出力を増幅するアン
プである。以上のI/Vアンプ3A〜3F、加算器4お
よびアンプ5,6によって、RFアンプ17が構成され
ている。
【0026】7は位相比較回路であって、加算器4およ
びアンプ5の出力がそれぞれ入力され、メインスポット
31の受光信号と一方のサブスポット32の受光信号と
の位相を比較して、その位相差を電圧値として出力する
ものである。10も位相比較回路であって、加算器4お
よびアンプ6の出力がそれぞれ入力され、メインスポッ
ト31の受光信号と他方のサブスポット33の受光信号
との位相を比較して、その位相差を電圧値として出力す
るものである。
【0027】8および11はローパスフィルタであっ
て、位相比較回路7,10から出力される矩形波の電圧
波形を積分して平均化するものである。9,12はA/
D変換器であって、ローパスフィルタ8,11で平均化
された直流電圧をデジタル化してコードに変換するもの
である。13は位相差算出部であって、A/D変換器
9,12からのコードに基づいてメモリ14を参照して
位相差を算出するものである。15はメモリ14や位相
差算出部13を制御するCPU、16は位相差算出部1
3で算出された位相差の値をデジタル表示する表示器で
ある。
【0028】位相比較回路7,10、ローパスフィルタ
8,11、A/D変換器9,12および位相差算出部1
3は位相差検出部18を構成し、この位相差検出部18
はDSP(Digital Signal Processor)により構成され
ている。このDSPには、この他にも自動調整機能を備
えた各種回路が内蔵されているが、図1では図示を省略
してある。また、表示器16としては、MDプレーヤ等
の本体に備わっている表示管が用いられる。
【0029】図2は、記憶部を構成するメモリ14の内
容を示すテーブルである。メモリ14には、あらかじめ
各電圧値のコードV1,V2,…Vnに対応する位相差
の値θ1,θ2,…θnがコードで記憶されている。こ
の位相差は、メインスポット31の信号と、サブスポッ
ト32,33の信号との位相差である。
【0030】図3は、図1の構成を用いて位相差の自動
測定を行なう場合のフローチャートである。以下、図3
を参照して位相差を測定する手順につき説明する。まず
最初に、図示しないプレーヤのディスク挿入部に光ディ
スク1を挿入し(ステップS1)、続いてトラッキング
AGC(Automatic Gain Control)やフォーカスAGC
などの各種自動調整を行なう(ステップS2)。
【0031】次に、光ディスク1の最内周エリアである
TOCエリアにおいて、トラッキングサーボをオフにし
てトラッキングを停止する(ステップS3)。このと
き、図5におけるスポット31,32,33は位置が固
定され、動かない状態を維持する。しかし、光ディスク
1は回転を続けているので、ピット34をスポット3
1,32,33が横切ることになり、光ピックアップ2
の受光部27からは図6のような信号が出力される。
【0032】すなわち、受光部27からの出力はRFア
ンプ17に入力され、受光面28のA〜Dの各面で受光
されたメインスポット31の信号(以下、メイン信号と
いう)は、それぞれI/Vアンプ3A〜3Dで電圧に変
換されて加算器4で加算される。また、受光面29,3
0で受光されたサブスポット32,33の信号(以下、
それぞれE信号、F信号という)は、それぞれアンプ
5,6で増幅される。そして、これらの加算器4および
アンプ5,6の出力信号はDSPで構成された位相差検
出部18に読み込まれる(ステップS4)。
【0033】位相差検出部18の位相比較回路7では、
加算器4からのメイン信号と、アンプ5からのE信号と
の位相を比較し、それらの位相差に相当するレベルの電
圧として出力する。また、位相比較回路10では、加算
器4からのメイン信号と、アンプ6からのF信号との位
相を比較し、それらの位相差に相当するレベルの電圧と
して出力する(ステップS5)。ローパスフィルタ8,
11は、位相比較回路7,10からの電圧出力を積分し
て平均値を算出し(ステップS6)、これをA/D変換
器9,12へ与える。A/D変換器9,12では、それ
ぞれの電圧平均値をデジタル値に変換してコード化し
(ステップS7)、これを位相差算出部13へ出力す
る。
【0034】位相差算出部13がそれぞれの電圧値に対
応したコードを受取ると、CPU15はメモリ14を参
照して、受取った各コードに対応する位相差の値を図2
のテーブルから読み出し、これを位相差算出部13内の
バッファにロードする(ステップS8)。そして、この
ロードされた位相差値を表示器16に表示する(ステッ
プS9)。その結果、表示器16には、メイン信号に対
するE信号の位相差と、メイン信号に対するF信号の位
相差とが個別に表示される。このとき、ステップS2に
おいて行なった各種の自動調整の結果を同時に表示する
こともできる。なお、表示器16には位相差の値がヘキ
サ形式で表示されるが、10進形式で表示してもよい。
【0035】以上のようにして、本実施形態によれば、
メイン信号に対するE信号およびF信号の位相差がメモ
リ14を参照することによって自動的に算出され、それ
らがデジタル値で表示されるため、位相差値を正確に把
握することができ測定精度が向上する。また、専用の冶
具や測定器も不要となり、それらを操作する手間も省け
て工数を低減することができる。なお、ディスクのTO
Cエリアを用いて測定を行なうのは、図9で述べたよう
に、ディスクの内周ほどサブスポットの位相差のずれが
大きくなるからである。
【0036】上記ではメイン信号に対するE信号の位相
差と、メイン信号に対するF信号の位相差とを位相差検
出部18において別々に算出し、表示器16にそれらを
個別に表示するようにしたが、位相差算出部13におい
て上記両位相差からE信号とF信号間の位相差を求め、
これもあわせて表示するようにしてもよい。
【0037】ところで、図5に示したように、サブスポ
ット32,33はメインスポット31を挟んで対称に形
成されるため、原理的にはメインスポット31と一方の
サブスポットとの位相差を算出すれば、他方のサブスポ
ットの位相差も求められることになる。特開平2−26
0135号公報には、一対のサブスポットのいずれか一
方とメインスポットとの信号位相差を検出する位相差測
定方法が開示されている。したがって、この方法を用い
て図1の位相差比較回路7,10を1つだけにすること
も可能である。また、サブスポット32,33同士の位
相差を比較することでも、位相差比較回路を1つだけに
することができる。
【0038】ただ、回折格子22の精度や特性のばらつ
き等によって、サブスポット32,33がメインスポッ
ト31に対して完全に対称とはならない場合があるの
で、上記の方法では測定精度に問題が残る。これに対し
て、本実施形態ではメイン信号に対するE信号の位相差
と、メイン信号に対するF信号の位相差の両方を検出し
ているので、メイン信号を基準としてこれに対するE信
号およびF信号の位相差を正確に測定することができ
る。
【0039】本発明では、上述した実施形態の他にも種
々の形態を採用することができる。たとえば、上記実施
形態においては、位相差検出部18をDSPの諸機能の
一部に組み入れて構成したが、位相差検出部18をDS
Pとは別に独立した回路として設けてもよい。また、上
記実施形態においては、表示器16をプレーヤ本体の表
示管と兼用したが、表示器16は別に独立したものを設
けてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、サブスポットの信号の
位相差を正確に測定することができるとともに、オシロ
スコープ等の測定器が不要となって、測定作業の工数も
削減することができる。
【0041】また、位相差検出部をDSPで構成するこ
とにより、回路構成をコンパクトにすることができる。
さらに、メインスポットと2つのサブスポットのそれぞ
れとの位相差を検出することにより、メインスポットの
信号に対する各サブスポットの信号の位相差を正確に測
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスクのスポット位相差測定
装置の一例を示すブロック図である。
【図2】メモリの記憶内容を示すテーブルである。
【図3】位相差測定のフローチャートである。
【図4】光ピックアップの構成例を示す図である。
【図5】光ディスク上に集光されたビームスポットを示
す図である。
【図6】トラバース信号の波形を示す図である。
【図7】サブスポットが正規位置からずれた状態を示す
図である。
【図8】光ピックアップとターンテーブルの相対的な位
置関係に基因する位相ずれを説明する図である。
【図9】ディスク内周におけるサブスポットの位相ずれ
を説明する図である。
【図10】ディスク外周におけるサブスポットの位相ず
れを説明する図である。
【符号の説明】 1 光ディスク 2 光ピックアップ 7,10 位相比較回路 8,11 ローパスフィルタ 9,12 A/D変換器 13 位相差算出部 14 メモリ(記憶部) 15 CPU 16 表示器 18 位相差検出部 31 メインスポット 32,33 サブスポット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクにピット情報読み取り用のメイ
    ンビームとトラッキングエラー検出用の一対のサブビー
    ムとからなる3ビームを照射するとともに、前記各ビー
    ムの反射光を受光する光ピックアップと、 前記光ピックアップの受光出力に基づいて、各サブビー
    ムにより光ディスク上に形成されるサブスポットの位相
    差を電圧値で検出する位相差検出部と、 各電圧値に対応する位相差の値をあらかじめ記憶した記
    憶部と、 前記位相差検出部で検出された電圧値に対応して前記記
    憶部から読み出された位相差の値を表示する表示器と、
    を備えたことを特徴とする光ディスクのスポット位相差
    測定装置。
  2. 【請求項2】位相差検出部はDSPにより構成されてい
    る請求項1に記載の光ディスクのスポット位相差測定装
    置。
  3. 【請求項3】位相差検出部は、メインビームにより光デ
    ィスク上に形成されるメインスポットの受光信号と、サ
    ブビームにより光ディスク上に形成される一対のサブス
    ポットの受光信号のそれぞれとの位相差を検出する請求
    項1または2に記載の光ディスクのスポット位相差測定
    装置。
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JP2000050555A Pending JP2001243642A (ja) 2000-02-28 2000-02-28 光ディスクのスポット位相差測定装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI563802B (ja) * 2014-09-26 2016-12-21

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