JP2001239255A - 水処理用無電極放電ランプ装置 - Google Patents

水処理用無電極放電ランプ装置

Info

Publication number
JP2001239255A
JP2001239255A JP2000053710A JP2000053710A JP2001239255A JP 2001239255 A JP2001239255 A JP 2001239255A JP 2000053710 A JP2000053710 A JP 2000053710A JP 2000053710 A JP2000053710 A JP 2000053710A JP 2001239255 A JP2001239255 A JP 2001239255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge lamp
electrodeless discharge
power supply
frequency power
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000053710A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Yokozeki
一郎 横関
Sadaji Shimokawa
貞二 下川
Masaaki Kawamura
雅明 川村
Takashi Terai
孝 寺井
Hiroyuki Doi
洋幸 土井
Toshiya Suzuki
俊也 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP2000053710A priority Critical patent/JP2001239255A/ja
Publication of JP2001239255A publication Critical patent/JP2001239255A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ランプを水中下に設置する場合に、無電極放
電ランプの特性インピーダンスが変動しても、簡便に自
動制御できると共に、ノイズの発生や漏電等の危険性が
無く、効率の良い光化学処理を達成する水処理用無電極
放電ランプ装置の提供。 【解決手段】 励起コイルを装着した無電極放電ランプ
を備えた無電極放電ランプ部12と、高周波電源部10
と、高周波電源部から供給される高周波電圧の整合を行
い励起コイルに給電を行う整合回路部からなる整合ユニ
ット14とからなり、整合回路部を高周波電源部内と無
電極放電ランプ部内とに設けてそれぞれ給電線を介して
前記整合ユニットと相互に接続し、無電極放電ランプ部
を水中に配置してなる無電極放電ランプ装置において、
無電極放電ランプの点灯時に、高周波電源部と無電極放
電ランプ部との間の特性インピーダンスは、50Ω±1
0Ωに設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル照明や架
橋照明、汚水殺菌処理用の光化学処理装置等に好適に使
用される無電極放電ランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無電極放電ランプは、ガラスバルブ内に
放電性の希ガスと水銀等の金属蒸気を封入した球状ない
し楕円形に形成されると共に、この放電ランプの近傍に
励起コイルを巻装された構造からなり、前記励起コイル
に高周波電源を使用して例えば13.56MHz等で交
番する磁界を発生させ、この磁界による電界を利用して
前記放電ランプを点灯するように構成したものである。
【0003】従来より、前記構成からなる無電極放電ラ
ンプ装置は、高周波電源と励起コイルとを整合回路を介
し、これらを同軸ケーブル等の給電線により分離結合し
て放電ランプの点灯回路を構成したものが知られてい
る。
【0004】しかるに、このように構成される無電極放
電ランプ装置を、特に汚水殺菌処理用の光化学処理装置
として使用する場合は、放電ランプおよび励起コイルを
処理媒体中に挿入するため、整合回路が漏電した際に多
量のエネルギーを放出する可能性があることから、整合
回路と励起コイルとを別置して、例えば整合回路を水上
に配置する等の工夫がなされている。
【0005】また、従来の無電極放電ランプ装置を応用
した光化学処理装置においては、整合回路と励起コイル
とを1本の給電線(例えば8D2Vケーブル)で接続し
ているため、高出力を発生する場合には前記ケーブルが
過熱して溶融する危険があり、従って高出力を得て放電
ランプの汚水殺菌処能力を増大させることに限界があっ
た。
【0006】すなわち、従来の無電極放電ランプ装置に
おいては、整合回路と励起コイルとを1本の給電線で接
続しており、ケーブルの溶融を防止するために高出力を
得るのが困難であった。また、光化学処理装置として、
金属筐体に汚水等の処理媒体を注入し、放電ランプと励
起コイルを前記処理媒体中に配置した場合、この処理媒
体は誘電体であり、励起コイルへの高周波電力伝達動作
に関して処理媒体が大きな影響を与えるため、処理媒体
の溶質や溶媒の濃度や処理量が変化すると、高周波動作
の調整点がずれ、高周波感電やノイズの発生を起生する
等の問題点があった。
【0007】このような観点から、本出願人は、前述し
た従来の無電極放電ランプ装置の問題点を解決するた
め、互いに並列に設けた複数の配線対からなる同軸ケー
ブルと、無電極放電ランプに巻着した励起コイルと、高
周波電源から供給される高周波電圧の整合を行い前記複
数の配線対を介して前記励起コイルに給電する整合回路
とから構成したことを特徴とする無電極放電ランプ装置
を開発し、特開平11−111480号公報として提案
した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】先に提案した無電極放
電ランプ装置においては、無電極放電ランプに対する通
電に際しての電力損失を低減することができると共に、
高出力の放電を行うことができ、短時間で十分な光化学
処理を行うことができる等の利点が得られる。
【0009】しかるに、従来における無電極放電ランプ
は、これを気中放電させた場合と、水中放電させた場合
とでは、無電極放電ランプの特性が大きく異なる場合が
あり、特に水中で放電させる場合での特性の調整につい
ては困難であり、その調整手段等について提案された例
はない。また、水中放電させる場合、無電極放電ランプ
をシールドして使用するため、電力の供給方法について
も種々の問題がある。
【0010】そこで、本発明者等は、鋭意研究並びに検
討を重ねた結果、無電極放電ランプ内の整合回路部の調
整方法を簡便化するために、水中放電させた時のデータ
を基にして、気中放電で合わせ込み、実際に水中放電さ
せた時の微妙なインピーダンス不整合を、外部に設けた
整合回路部(整合ユニット)で調整するように設定す
る。また、無電極放電ランプへの電力供給手段として
は、同軸ケーブルを使用して、無電極放電ランプのシー
ルドを取り易くすると共に、ノイズの低減を可能とす
る。そして、前記電力供給手段における伝送路の特性イ
ンピーダンスを50Ω±10Ωに設定することにより、
前記整合回路部の調整を簡単に行うことができることを
突き止めた。
【0011】従来の水中放電させる無電極放電ランプに
おいて、高周波電源部の出力を高出力にて無電極放電ラ
ンプに投入する場合には、整合回路部のLC素子に半導
体を用いた自動整合手段は実現不可能であり、適用周波
数を13.56MHzとした場合、利用周波数範囲が狭
いことから、周波数可変方式を採用しても、無電極放電
ランプの特性インピーダンスが変動すると、放電ランプ
特性を適正に制御することが困難となる難点がある。
【0012】そこで、このような場合、無電極放電ラン
プの最冷部の温度を制御することにより、無電極放電ラ
ンプの特性インピーダンスが変動しても、放電ランプ特
性の自動制御を可能とすることができることを突き止め
た。
【0013】さらに、無電極UV(紫外線)放電ランプ
の場合、放電ランプ特性は無電極放電ランプの最冷部の
温度によって決定される。そして、この最冷部の温度
は、フランジ(ヒートシンク)の温度で変化する。すな
わち、放電ランプの最冷部とフランジとの距離や、フラ
ンジと水の接触面積等、最冷部とフランジとの熱的結合
による影響によって、前記最冷部の温度が変化する。
【0014】そこで、この種の無電極UV放電ランプに
おいては、熱的結合をしている無電極放電ランプの最冷
部とフランジとの距離や、フランジと水の接触面積等を
規定する手段として、熱で変化する金属等を使用し、温
度による金属の伸縮を利用して、距離や面積を変化させ
ることにより、放電ランプ特性の自動制御を可能とする
ことができることを突き止めた。
【0015】また、従来の無電極放電ランプ装置におい
て、高周波電源と励起コイルとのインピーダンス整合を
取るインピーダンス整合回路を設けたものでは、例えば
2つのコンデンサを励起コイルに直列および並列に接続
し、この直列に接続したコンデンサと並列にインピーダ
ンス調整用の可変コンデンサを接続して、高周波電源の
電力効率を向上させるように構成することが提案されて
いる(特開平7−45381号公報)。
【0016】しかしながら、前記提案に係る無電極放電
ランプ装置においては、放電ランプの点灯中における整
合回路の入出力間のインピーダンス変換比が、1より大
きくなるような整合回路を構成しており、回路素子の部
品点数が増大するばかりでなく、製造コストも増大する
難点がある。
【0017】そこで、本発明者等は、鋭意研究並びに検
討を重ねた結果、前記整合回路について、放電ランプの
点灯中における励起コイルの1次側換算インピーダンス
の実部に整合するように設定することにより、前記励起
コイルの1次側換算インピーダンスの虚部を、整合をと
るための定数、すなわち整合回路の定数として使用する
ことができ、従って放電ランプの点灯中における励起コ
イルの1次側換算アドミッタンスの実部に整合する方式
とは異なる構成の整合回路を得ることができることを突
き止めた。また、この場合、前記整合回路は、放電ラン
プの点灯中における入出力間のインピーダンス変換比
を、1未満となるように設定することにより、整合回路
の少なくとも1つのツリーの部品を省略もしくは配線イ
ンピーダンスや付近の分布容量によって置換し得るよう
構成することができ、整合回路の構成を簡略化して、そ
の製造コストを低減することができることを突き止め
た。
【0018】さらに、従来の無電極放電ランプ装置にお
いて、高周波電源と放電ランプの励起コイルとを整合回
路により接続するに際して、それぞれ給電線として同軸
ケーブルを使用することにより、放電ランプの発熱によ
って前記励起コイルに接続される整合回路等に悪影響を
及ぼすことを防止するように構成されている(実開平5
−53018号公報)。
【0019】しかるに、この種の無電極放電ランプ装置
を、水処理用として水中に設置する場合、放電ランプへ
の給電線電圧を150V以下に設定すべきことが規定さ
れている。そして、市販の同軸ケーブルの特性インピー
ダンスは、50Ωとされている。このため、例えば汚水
の殺菌処理に際して、水の汚れ等による光透過率の低下
を考慮すると、放電ランプの必要な光出力としてより大
きな電力が求められるが、前記規定により給電線に同軸
ケーブルを使用する場合には、前記特性インピーダンス
に基づく出力(450W以下)の制約から、前記放電ラ
ンプの定格電力を大きくし、光出力も大きくすることが
できない難点がある。
【0020】そこで、本発明者等は、鋭意研究並びに検
討を重ねた結果、高周波電源と放電ランプの励起コイル
とを整合回路を介して所要の特性インピーダンスを有す
る給電線により接続するに際して、複数対の給電線を並
列に設定したり、あるいは同軸ケーブルを複数並列に設
定することにより、放電ランプの定格電力を大きく設定
しても、給電線ないし同軸ケーブルの出力端電圧を規定
の150V以下に、容易に保持することができることを
突き止めた。
【0021】なお、前記の高周波電源により得られる高
周波電力を放電ランプの励起コイルへ伝送するための給
電線ないし同軸ケーブルを複数対並列に設ける場合、整
合ユニットとしての整合回路と励起コイルとを接続する
伝送線路について適用し、その出力端電圧を規定の15
0V以下に設定するように構成すれば有効であることが
判明した。
【0022】さらに、本発明者等は、比較的大きな定格
電力の無電極放電ランプの点灯を行う手段として、複数
の励起コイルを並列配置することが好適であり、この場
合における前記並列配置された複数の励起コイルに必要
な電力を供給するに際して、単一の整合回路により同軸
ケーブルを介して前記無電極放電ランプと十分離間した
位置に配置した高周波電源と接続するように構成すれば
有効であることを突き止めた。
【0023】前記の無電極放電ランプ装置における高周
波電源としては、複数の直流−高周波電力変換回路によ
り構成することが可能であり、またこの場合における複
数の直流−高周波電力変換回路からなる高周波電源を、
複数の励起コイルを並列配置してなる無電極放電ランプ
に対し、単一の整合回路により同軸ケーブルを介して、
必要な電力を供給するように接続することができること
が判明した。
【0024】一方、前記無電極放電ランプの最冷部を所
定の温度に保持するに際し、前記放電ランプの発熱量が
大きい場合に、高周波電源との同軸ケーブルの接続によ
る熱分離は容易であるが、放電ランプを含む外管内の温
度を低下させることは困難であり、このため放電ランプ
を含む外管内に配置される整合回路の信頼性を損なう難
点がある。
【0025】そこで、本発明者等は、鋭意研究並びに検
討を重ねた結果、無電極放電ランプ内に隔壁を設けて、
放電ランプ収納室と整合回路収納室とを熱的分離するこ
とにより、前記整合回路の信頼性を維持できることを突
き止めた。また、この場合、前記放電ランプ収納室の外
表面を水冷、特に十分な流速からなる流水と接触させる
ことにより、放電ランプ収納室からの伝熱拡散放熱を効
率良く達成できることが判明した。
【0026】さらに、前記無電極放電ランプ内に隔壁を
設けて、放電ランプ収納室と整合回路収納室とを熱的分
離してなる無電極放電ランプ装置において、高周波電源
と電力の伝送を行うために同軸ケーブルを使用すると共
に、この同軸ケーブルの接続に際しては、前記放電ラン
プ内に隔壁に直接接触しないように配置することが必要
である。そして、この場合に使用する同軸ケーブルとし
ては、複数のそれぞれ融点の異なる材質からなる同軸ケ
ーブルを使用し、しかも最も融点の高い材質からなる同
軸ケーブルの端部を、前記整合回路側に接続配置すれば
熱分離に有効であることが判明した。なお、前記複数の
融点の異なる材質からなる同軸ケーブルは、それぞれ特
性インピーダンスが、一致もしくはほぼ一致させること
により、同軸ケーブルの接続個所における反射を防止す
ると共に、効率の良い電力の伝送を達成することができ
る。また、前記複数の融点の異なる材質からなる同軸ケ
ーブルにより接続することにより、前記同軸ケーブルの
接続個所にコネクタボックスや予備整合器等を接続配置
して、放電ランプと高周波電源との熱分離をより有効に
達成できることが判明した。
【0027】従って、本発明の一般的な目的は、最適に
調整された無電極放電ランプを水中下に設置する場合に
おいて、汚水等の処理媒体の溶質や溶媒の濃度や処理量
の変化等により無電極放電ランプの特性インピーダンス
が変動しても、簡便に自動制御することができると共
に、ノイズの発生や漏電等の危険性が無く、効率の良い
光化学処理を達成することができる水処理用無電極放電
ランプ装置を提供することにある。
【0028】また、本発明の別の目的は、無電極放電ラ
ンプの整合回路について、放電ランプの点灯中における
励起コイルの1次側換算インピーダンスの実部に整合す
るように設定することにより、前記励起コイルの1次側
換算インピーダンスの虚部を、整合回路の定数として使
用することができ、また放電ランプの点灯中における入
出力間のインピーダンス変換比を、1未満となるように
設定することにより、整合回路の少なくとも1つのツリ
ーの部品を省略もしくは配線インピーダンスや付近の分
布容量によって置換し得るよう構成することができ、整
合回路の構成を簡略化して、その製造コストを低減する
ことができる水処理用無電極放電ランプ装置を提供する
ことにある。
【0029】さらに、本発明の他の目的は、高周波電源
と放電ランプの励起コイルとを整合回路を介して所要の
特性インピーダンスを有する給電線により接続するに際
して、複数対の給電線を並列に設定したり、あるいは同
軸ケーブルを複数並列に設定することにより、放電ラン
プの定格電力を大きく設定しても、給電線ないし同軸ケ
ーブルの出力端電圧を規定値(150V以下)に、容易
に保持することができる水処理用無電極放電ランプ装置
を提供することにある。
【0030】さらにまた、本発明の別の目的は、比較的
大きな定格電力の無電極放電ランプの点灯を行う手段と
して、複数の励起コイルを並列配置し、この並列配置さ
れた複数の励起コイルに必要な電力を供給するに際し
て、単一の整合回路により一対のケーブルすなわち同軸
ケーブルを介して前記無電極放電ランプと十分離間した
位置に配置した高周波電源と接続することができる、簡
単な構成からなる水処理用無電極放電ランプ装置を提供
することにある。
【0031】そして、本発明のさらに別の目的は、無電
極放電ランプ内に隔壁を設けて、ランプ収納室と整合回
路収納室とを熱的分離することにより、前記整合回路の
信頼性を維持できると共に、前記放電ランプ収納室の外
表面を水冷、特に十分な流速からなる流水と接触させる
ことにより、ランプ収納室からの伝熱拡散放熱を効率良
く達成できる水処理用無電極放電ランプ装置を提供する
ことにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る水処理用無電極放電ランプ装置は、励
起コイルを装着した無電極放電ランプを備えた無電極放
電ランプ部と、前記励起コイルに高周波電力を供給する
高周波電源を備えた高周波電源部と、前記高周波電源部
から供給される高周波電圧の整合を行い前記励起コイル
に給電を行う整合回路部からなる整合ユニットとからな
り、前記整合回路部を高周波電源部内と無電極放電ラン
プ部内とに設けてそれぞれ給電線を介して前記整合ユニ
ットと相互に接続し、前記無電極放電ランプ部を水中に
配置してなる水処理用無電極放電ランプ装置において、
無電極放電ランプの点灯時において、高周波電源部と無
電極放電ランプ部との間の特性インピーダンスは、50
Ω±10Ωに設定されていることを特徴とする。
【0033】この場合、前記無電極放電ランプの最冷部
を温度制御することにより特性インピーダンスを最適点
に設定することができる。
【0034】前記無電極放電ランプの最冷部を温度制御
する手段として、電熱ヒータを温度上昇させる温度制御
機器として使用すると共に、ペルチェ素子を温度低下さ
せる温度制御機器として使用することができる。
【0035】また、前記無電極放電ランプの最冷部を温
度制御する手段として、無電極放電ランプの最冷部とフ
ランジ(ヒートシンク)との距離を可変調整するように
構成することができる。
【0036】すなわち、前記無電極放電ランプの最冷部
とフランジ(ヒートシンク)との距離を可変調整する手
段として、無電極放電ランプ部内に機械的制御部を設け
ることができる。
【0037】また、前記無電極放電ランプの最冷部の温
度制御を行うための機械的制御部として、バイメタルや
形状記憶合金等の熱で変化する金属を使用し、無電極放
電ランプの最冷部の移動、前記最冷部とフランジ(ヒー
トシンク)との距離、またはフランジと水との接触面積
を変化させるように構成することができる。
【0038】そして、前記無電極放電ランプの最冷部を
温度制御する手段として、高周波電源部で発生する高周
波信号の進行波と反射波を検出したり、あるいは高周波
信号を発生するスイッチング素子の電流と電圧を検出す
ると共に、これらの検出値をモニタし、高周波電源部の
CPUを使用して、温度制御機器等が常に最適な動作点
を得る制御信号を発生するように演算設定することがで
きる。
【0039】この場合、前記無電極放電ランプの最冷部
を温度制御する手段として、高周波電源部での直流バイ
アスを高周波信号に重畳させ、無電極放電ランプ部内の
整合回路部で前記直流成分を取り出して、これにより温
度制御機器等が常に最適な動作点を得るように付勢制御
することができる。
【0040】代案として、本発明に係る水処理用無電極
放電ランプ装置は、前記整合回路部を、無電極放電ラン
プの点灯中における励起コイルの1次側換算インピーダ
ンスの実部に整合するように設定することを特徴とす
る。
【0041】この場合、前記整合回路部は、無電極放電
ランプの点灯中における入出力間のインピーダンス変換
比が1未満となるように設定して、少なくとも1つのツ
リ−の部品を省略もしくは配線インピーダンスや付近の
分布容量によって置換し得るよう構成することができ
る。
【0042】また、本発明に係る水処理用無電極放電ラ
ンプ装置は、前記高周波電源部と放電ランプの励起コイ
ルとを整合回路部を介して所要の特性インピーダンスを
有する給電線により接続するに際し、複数対の給電線を
並列して接続または同軸ケーブルを複数並列にして接続
し、放電ランプの定格電力を大きく設定すると共に前記
給電線ないし同軸ケーブルの出力端の対地電圧を規定値
(150V)以下に保持するように構成したことを特徴
とする。
【0043】この場合、前記高周波電源部により得られ
る高周波電力を放電ランプの励起コイルへ伝送するた
め、複数対並列に設ける給電線または同軸ケーブルは、
整合ユニットとしての整合回路部と励起コイルとを接続
する伝送線路に適用し、その出力端の対地電圧を規定値
(150V)以下に設定するように構成することができ
る。
【0044】一方、本発明に係る水処理用無電極放電ラ
ンプ装置は、無電極放電ランプに複数の並列配置してな
る励起コイルを巻着し、前記並列配置された複数の励起
コイルに必要な電力を供給するに際して、単一の整合回
路により一対の給電線または同軸ケーブルを介して、前
記無電極放電ランプと十分離間した位置に配置した高周
波電源部と接続するように構成したことを特徴とする。
【0045】この場合、前記水処理用無電極放電ランプ
装置における高周波電源部としては、複数の直流−高周
波電力変換回路により構成し、この高周波電源部を、複
数の励起コイルを並列配置してなる無電極放電ランプに
対し、単一の整合回路により一対の給電線または同軸ケ
ーブルを介して接続することができる。
【0046】そして、本発明に係る水処理用無電極放電
ランプ装置は、無電極放電ランプ部内に隔壁を設けて、
無電極放電ランプ収納室と整合回路部収納室とを熱的分
離するように構成したことを特徴とする。
【0047】この場合、前記無電極放電ランプ収納室の
外表面を、水冷することが有効である。
【0048】また、前記無電極放電ランプ部と高周波電
源部とを同軸ケーブルで接続すると共に、前記同軸ケー
ブルが隔壁に直接接触しないよう接続配置することがで
きる。
【0049】さらに、前記無電極放電ランプ部と高周波
電源部とは、複数のそれぞれ融点の異なる材質からなる
同軸ケーブルにより接続され、相対的に融点の高い材質
からなる同軸ケーブルの端部を前記無電極放電ランプ部
の整合回路側に接続配置するすることができる。
【0050】さらにまた、前記複数の融点の異なる材質
からなる同軸ケーブルは、それぞれ特性インピーダンス
を、一致もしくはほぼ一致させると共に、前記複数の融
点の異なる材質からなる同軸ケーブルにより接続するに
際し、前記同軸ケーブルの接続個所にコネクタボックス
ないし予備整合器等を接続配置することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る水処理用無電
極放電ランプ装置の実施例につき、添付図面を参照しな
がら、以下詳細に説明する。
【0052】
【実施例1】図1は、本発明に係る水処理用無電極放電
ランプ装置の一実施例を示す概略構成図である。図1に
おいて、参照符号10は高周波電源部、12は無電極放
電ランプ部、14は整合回路部からなる整合ユニットを
それぞれ示す。高周波電源部10は、高周波電源10a
と前記整合ユニット14の整合回路部と整合を行うため
の整合回路部10bとから構成されている。また、無電
極放電ランプ部12は、適宜励起コイルを装着した無電
極放電ランプ12aと、この放電ランプ12aを放電
(点灯)するために前記励起コイルに所要の電力を供給
すべく、前記整合ユニット14の整合回路部と整合を行
うための整合回路部12bとから構成されている。そし
て、前記高周波電源部10の整合回路部10bと無電極
放電ランプ部12の整合回路部12bとは、前記整合ユ
ニット14の整合回路部に対し、それぞれ給電線として
同軸ケーブル16、18を介して相互に接続されてい
る。
【0053】しかるに、前記無電極放電ランプ12a
を、水中で放電させる場合、気中で放電させた場合と比
較して、無電極放電ランプ12aの特性が大きく異なる
ことがある。この場合、水中での無電極放電ランプ12
aの調整は困難である。しかも、無電極放電ランプ12
aはシールドして使用するため、電力の供給方法につい
ても種々の制約がある。
【0054】そこで、本実施例においては、前記無電極
放電ランプ部12内における整合回路部12bの調整を
簡便にするため、無電極放電ランプ12aを水中放電さ
せてた時の特性データを基にして、気中放電に際して整
合調整を行い、実際に水中放電させた際の微妙なインピ
ーダンスの不整合を、外部(気中)に設けた整合ユニッ
ト14の整合回路部で調整を行うように構成する。この
場合、無電極放電ランプ部12への電力供給手段である
給電線として、同軸ケーブル16、18を使用すること
により、無電極放電ランプ12aのシールドが取り易く
なると共に、ノイズの発生も低減することができる。そ
して、前記同軸ケーブル16、18からなる給電線路の
特性インピーダンスを、50Ω±10Ωに設定すること
により、前記整合調整をより簡単に行うことができる。
【0055】また、前記無電極放電ランプ12aを水中
放電させるに際して、高周波電源部10の出力を高出力
にて無電極放電ランプ部12に投入する場合には、例え
ば整合回路部12bのLC素子に半導体を用いる自動整
合手段は実現不可能であり、適用周波数を13.56M
Hzとすると、その利用周波数範囲が狭いことから、周
波数可変方式を採用しても、無電極放電ランプ12aの
特性インピーダンスが変動すると、ランプ特性を適正に
制御することが困難となる。
【0056】そこで、本実施例においては、図2および
図3に示すように、無電極放電ランプ12aの最冷部1
3の温度を制御することにより、無電極放電ランプ12
aの特性インピーダンスが変動しても、放電ランプ特性
の自動制御を可能とすることができる。
【0057】例えば、無電極UV(紫外線)放電ランプ
を使用する場合、この放電ランプ特性は無電極放電ラン
プ12aの最冷部13の温度によって決定される。そし
て、この最冷部13の温度は、フランジ(ヒートシン
ク)15の温度で変化する。すなわち、無電極放電ラン
プ12aの最冷部13とフランジ15との距離や、フラ
ンジ15と水17の接触面積等、最冷部13とフランジ
15との熱的結合による影響によって、前記最冷部13
の温度が変化する。
【0058】そこで、例えば図2に示すように、無電極
放電ランプ12aの最冷部13の温度を直接制御する温
度制御機器19として、温度上昇させる場合には電熱ヒ
ータを使用すると共に、温度低下させる場合にはペルチ
ェ素子を使用することができる。なお、図2において、
参照符号21は励起コイルを示す。
【0059】また、代案として、前記無電極UV放電ラ
ンプを使用する場合においては、図3に示すように、熱
的結合をしている無電極放電ランプ12aの最冷部13
とフランジ15との距離や、フランジ15と水17の接
触面積等を規定する手段として、例えばバイメタルや形
状記憶合金のように熱で変化する金属20等を使用し、
温度による前記金属20の伸縮を利用して、距離や面積
を変化させることにより、放電ランプ特性の自動制御を
可能とすることができる。
【0060】そして、例えば前記温度制御機器19を温
度変化させる手段として、高周波電源部10で発生する
高周波信号の進行波と反射波を検出したり、あるいは高
周波信号を発生するスイッチング素子の電流と電圧を検
出すると共に、これらの検出値をモニタし、高周波電源
部10のCPUを使用して、前記温度制御機器19が常
に最適な動作点を得る制御信号を発生するように演算設
定するよう構成することができる。
【0061】また、前記温度制御機器19を温度変化さ
せる手段として、高周波電源部10での直流バイアスを
高周波信号に重畳させ、無電極放電ランプ部12内の整
合回路部12で前記直流成分を取り出して、これにより
前記温度制御機器19が常に最適な動作点を得るように
付勢制御するように構成することができる。
【0062】従って、本実施例においては、無電極放電
ランプ13aの最冷部13を温度制御することにより、
無電極放電ランプ13aの特性インピーダンスが変動
(初期変動、経時変化、温度変化、環境変化等)して
も、この特性インピーダンスを常に最適点に調整して、
無電極放電ランプ装置の自動制御を簡便に達成すること
ができる。
【0063】
【実施例2】図4ないし図6は、本発明に係る水処理用
無電極放電ランプ装置の別の実施例を示すものである。
【0064】本実施例においては、無電極放電ランプ部
12の整合回路部12bにおいて、無電極放電ランプ1
2aの点灯中における励起コイル21の1次側換算イン
ピーダンスの実部に整合するように設定することによ
り、前記励起コイル21の1次側換算インピーダンスの
虚部を、整合をとるための定数、すなわち整合回路の定
数として使用することができ、従って無電極放電ランプ
12aの点灯中における励起コイル21の1次側換算ア
ドミッタンスの実部に整合する方式とは異なる構成の整
合回路部12bを得るものである。
【0065】従って、本実施例によれば、前記整合回路
部12bは、無電極放電ランプ12aの点灯中における
入出力間のインピーダンス変換比を、1未満となるよう
に設定することにより、整合回路部12bの少なくとも
1つのツリーの部品を省略もしくは配線インピーダンス
や付近の分布容量によって置換し得るよう構成すること
ができ、整合回路部12bの構成を簡略化して、その製
造コストを低減することができる。
【0066】前記事項を検証するため、励起コイルの等
価回路に基づいて説明する。図4の(a)は、無負荷時
の励起コイルの等価回路を示すものである。まず参考ま
でに、無電極放電ランプの点灯時の励起コイルのQは、
周波数に依存せず、励起コイルの巻数に依存する傾向が
あることは公知である。すなわち、以下の推定が妥当で
あれば、13.56MHzの高周波電源で動作しても、
あるいは2.6MHzの高周波電源で動作しても、同仕
様の励起コイルを使用する限り、無電極放電ランプの点
灯時の1次側におけるQは等しい。
【0067】Qcca tl=5.85 Qcca:=Qcca tl
【0068】そこで、無負荷時の励起コイルの等価回路
において、リアクタンスはその形状と周囲近傍の媒質状
態によって、定数が決まるので、無負荷時のインダクタ
ンスは、13.56MHzの高周波電源で測定した値に
等しくなる。
【0069】Lctl=5.7*10−7 Lc :=Lctl XLc :=ω・Lc XLc=9.312
【0070】しかるに、無負荷時の励起コイルのQ(=
Qc)も、2.6MHzと13.56MHzの高周波電
源とでは大差ないため、ここでは13.56MHzの高
周波電源での測定値に等しいと考えると、次式に示す通
りである。
【0071】 Qc :=(Rctl)/(XLctl) Qc=82.366
【0072】従って、無負荷時の励起コイルの等価並列
抵抗Rcは、次式に示す通りである。
【0073】Rctl=4*10 Rc :=Qc*XLc Rc=766.962
【0074】次に、放電定数は、部分放電を形成して測
定した結果に基づき、2.6MHzの高周波電源での点
灯時と、13.56MHzの高周波電源での点灯時の比
率を、現仕様の無電極放電ランプでの定格点灯時定数に
掛算して得ることができる。
【0075】α :=αt*(0.507/0.325) κ :=κt*(0.551/0.604)
【0076】
【数1】
【0077】また、前記励起コイルの回路計算上の2次
側等価回路は、次のようになる。
【0078】Ra :=α XLa :=1 La :=(XLa/ω) La=6.121*10−8
【0079】従って、前記励起コイルの1次側の分布容
量は、2.6MHzの高周波電源であれ、13.56M
Hzの高周波電源であっても、コイル構造が一定である
ことから、一定であるとみなすことができる。
【0080】Cpptl=2*10−11 Cpp :=Cpptl XCpp :=1/(ω・Cpp) XCpp=3.061*10
【0081】次に、無電極放電ランプの気中点灯時の推
定負荷状態について説明する。図4の(b)および
(c)は、それぞれ図4の(a)に示す励起コイルの等
価回路の1次側換算直列等価回路と1次側換算並列等価
回路とを示すものである。これら等価回路の回路定数は
次の通りである。
【0082】f=2.6*10 ω=1.634*10 Rc=766.962 Lc=5.7*10−7 La=6.121*10−8 Ra=0.437 κ=0.575 Zcca =1.185+6.708j Rcca =39.149 Xcca =6.917 Lcca:=(Xcca /ω) Rcas:=Re(Zcca ) Xcas:=Im(Zcca ) Lcas:=(Xcas /ω)
【0083】次に、前述した図4の(b)および(c)
に示す励起コイルの等価回路の1次側換算直列等価回路
と1次側換算並列等価回路に、それぞれ対応する整合回
路(無電極放電ランプに搭載される整合回路)12bの
設計について、図5の(a)および(b)を参照しなが
ら説明する。
【0084】前記整合回路12bは、高周波電源から同
軸ケーブル18を介して電力供給を受けるため、定常点
灯時の整合回路入力インピーダンスを、同軸ケーブル1
8の特性インピーダンスに等しく設定する必要がある。
すなわち、同軸ケーブル18の特性インピーダンスRcb
l は、Rcbl:=50である。
【0085】従って、前記整合回路12bの等価終端抵
抗は、負荷を図5の(a)に示すように1次側換算直列
等価回路とした場合、Rcas =1.185となり、また
負荷を図5の(b)に示すように1次側換算並列等価回
路とした場合、Rcca =39.149となり、Rcbl >
Rcca となる。この結果、前記整合回路12bの構成
は、(1) 逆L型、(2) π型、(3) T型のいずれかから選
択することができる。
【0086】そこで、例えば図6に示すように、前記整
合回路12bの構成を逆L型とした場合、回路定数は次
の通りである。すなわち、図6において、整合回路12
bの構成は、ローパス逆L型であり、この降圧型の逆L
型整合回路の未知数CpおよびLsは、次式で求められ
る。
【0087】初期値 XLsev :=100 XCpev :=100
【0088】方程式
【数2】
【0089】解
【数3】
【0090】検算
【数4】
【0091】
【実施例3】図7および図8は、本発明に係る水処理用
無電極放電ランプ装置のさらに別の実施例を示すもので
ある。
【0092】一般に、水処理用として水中に設置する無
電極放電ランプ装置においては、無電極放電ランプ12
aへの給電線電圧を150V以下に設定すべきことが規
定されている。そして、市販の同軸ケーブルの特性イン
ピーダンスは、50Ωとされている。このため、例えば
汚水の殺菌処理に際して、水の汚れ等による光透過率の
低下を考慮すると、放電ランプの必要な光出力としてよ
り大きな電力が求められるが、前記規定により給電線に
同軸ケーブルを使用する場合には、前記特性インピーダ
ンスに基づく出力(450W以下)の制約から、前記放
電ランプの定格電力を大きくし、光出力も大きくするこ
とができない。
【0093】すなわち、最も一般的な市販の同軸ケーブ
ルであって、特性インピーダンスが50Ωの場合につい
て説明する。例えば、無電極放電ランプについて、所望
光出力と放電ランプ特性から、必要な放電ランプ電力P
lmp は、同軸ケーブルの出力側の入力インピーダンスは
50Ωであるから、同軸ケーブルの出力端子の電圧Vcb
l は、Vcbl =√(Plmp ・50)と一義的に決まって
しまう。従って、この場合における必要な放電ランプ電
力Plmp は、 Plmp =Vcbl ・Vcbl /50=450[W] となり、450[W]以上の無電極放電ランプを使用す
ることができなくなる。
【0094】しかしながら、水中照明や殺菌装置等にお
いて必要な光出力は、水の汚れ等による光透過率の低下
を考慮すると、より大きなものが求められる。
【0095】そこで、本実施例の無電極放電ランプ装置
においては、高周波電源と放電ランプの励起コイルとを
整合回路を介して所要の特性インピーダンスを有する給
電線により接続するに際して、複数対の給電線を並列に
設定したり、あるいは同軸ケーブルを複数並列に設定す
ることにより、放電ランプの定格電力を大きく設定して
も、給電線ないし同軸ケーブルの出力端の対地電圧を規
定の150V以下に、容易に保持することができる。
【0096】図7は、本実施例の無電極放電ランプ装置
の一構成例を示す回路図である。すなわち、図7におい
て、高周波電源部10により得られる高周波電力を、無
電極放電ランプ12aの励起コイル21へ第1の伝送線
路18、整合ユニット14および第2の伝送線路18を
介して供給するように構成される。この場合、前記伝送
線路として同軸ケーブルを複数対並列(図示例では2並
列)に設けるに際しては、整合ユニット14としての整
合回路と励起コイル21とを接続する第2の伝送線路1
8について適用し、その出力端の対地電圧を規定の15
0V以下に設定する。すなわち、前記2並列に設けた同
軸ケーブルの特性インピーダンスを25Ωに整合させ
て、同軸ケーブルの入出力端に√(500W・25Ω)
=112Vの電圧を得るように構成する。
【0097】このような構成によれば、1つの同軸ケー
ブルだけて給電する場合には、同軸ケーブルの出力端電
圧が、√(500W・50Ω)=158Vとなって、規
定電圧を超過することになり、安全上の問題を生じる
が、2並列の同軸ケーブルを使用する場合には、前述し
たように安全上の問題を生じることなく、光出力の大き
な大電力無電極放電ランプを水中に設置することが可能
となる。
【0098】図8は、前記第2の伝送線路18につい
て、4並列の同軸ケーブルを適用した場合を示すもので
ある。このように構成することにより、同軸ケーブルの
入出力端に√(1000W・12.5Ω)=112Vの
電圧を得るように設定することができる。
【0099】
【実施例4】図9ないし図10は、本発明に係る水処理
用無電極放電ランプ装置のさらにまた別の実施例を示す
ものである。
【0100】本実施例の無電極放電ランプ装置において
は、図9に示すように、比較的大きな定格電力の無電極
放電ランプ12a、すなわち無電極HIDランプの点灯
を行う手段として、複数の励起コイル21a、21bを
並列配置した構成からなるものである。この場合におけ
る前記並列配置された複数の励起コイル21a、21b
に対して必要な電力を供給するに際しては、単一の整合
回路12bにより一対のケーブルすなわち同軸ケーブル
18を介して前記無電極放電ランプ12aと十分離間し
た位置に配置した高周波電源部10と接続すると共に、
前記複数の励起コイル21a、21bに対しては分配器
22を介してそれぞれ必要な電力を供給するように構成
したものである。
【0101】図10は、比較的大きな定格電力の無電極
放電ランプ12aとして、無電極UV殺菌ランプの点灯
を行う手段を示すものである。この場合においても、並
列配置された複数の励起コイル21a、21bに対して
必要な電力を供給するに際しては、単一の整合回路12
bにより一対のケーブルすなわち同軸ケーブル18を介
して前記無電極放電ランプ12aと十分離間した位置に
配置した高周波電源部10と接続し、前記複数の励起コ
イル21a、21bに対し一括して必要な電力を供給す
るように構成したものである。
【0102】図11は、前記の無電極放電ランプ装置に
おける高周波電源部10として、複数の直流−高周波電
力変換回路により構成したものである。この場合、前記
複数の直流−高周波電力変換回路は、合成器23により
結合して高周波電源部10を構成し、この高周波電源部
10より複数の励起コイル21を並列配置してなる無電
極放電ランプ12aに対し、単一の整合回路12bによ
り一対のケーブルすなわち同軸ケーブル18を介して、
前記合成器23から得られる必要な電力を供給するよう
に構成したものである。
【0103】このように構成される本実施例の無電極放
電ランプ装置によれば、高周波電源とランプ負荷との接
続を、一対のケーブルすなわち同軸ケーブルで一括して
行うことができるので、装置の施工上において非常に有
利となる利点が得られる。
【0104】
【実施例5】図12ないし図15は、本発明に係る水処
理用無電極放電ランプ装置の他の実施例を示すものであ
る。
【0105】前述した実施例おける無電極放電ランプ装
置において、無電極放電ランプ12aの最冷部を所定の
温度に保持するに際し、前記放電ランプの発熱量が大き
い場合に、高周波電源10とのケーブルの接続による熱
分離は容易であるが、無電極放電ランプ部12内の温度
を低下させることは困難であり、このため放電ランプ部
12内に配置される整合回路12bの信頼性を損なうこ
とがある。
【0106】そこで、本実施例の無電極放電ランプ装置
においては、例えば図12に示すように、無電極放電ラ
ンプ部12内に隔壁24を設けて、放電ランプ収納室2
4aと整合回路収納室24bとを熱的分離することによ
り、前記整合回路12bの信頼性を維持できることを突
き止めた。また、この場合、前記放電ランプ収納室24
aの外表面を水冷、特に十分な流速からなる流水17と
接触させることにより、放電ランプ収納室24aからの
伝熱拡散放熱を効率良く達成するように構成したもので
ある。
【0107】なお、前記図12に示すように、無電極放
電ランプ部12内に隔壁24を設けて、前記無電極放電
ランプ部12の外表面を、それぞれ所要の手段により冷
却した場合において、前記放電ランプ部12部の最冷部
(位置A)と同軸ケーブル接続部(位置B)とにおける
温度状態を測定したところ、表1に示す測定結果が得ら
れた。
【0108】
【表1】
【0109】前記測定結果から明らかなように、本実施
例によれば、無電極放電ランプ部12を隔壁23で仕切
り、放電ランプ12aの外表面を流水による冷却するこ
とにより、放電ランプ12aの最冷部の温度を適正に保
持することができるので、例えば汚水処理に対し殺菌と
冷却とを兼務させることができるので、効率的かつ経済
的な汚水処理を容易に達成することができる。
【0110】図13は、無電極放電ランプ部12内に隔
壁24を設けて、放電ランプ収納室24aと整合回路収
納室24bとを熱的分離すると共に、電力の伝送を行う
ために高周波電源部10と同軸ケーブル18により接続
を行うに際して、前記放電ランプ部12内において隔壁
24と直接接触しないように配置した構成からなるもの
である。この場合、前記無電極放電ランプ部12内に、
隔壁24を設けない場合と、隔壁24を設けた場合とに
おける、放電ランプ部12内の隔壁24の境界部(位置
C、位置D)および同軸ケーブル接続部(位置E)の温
度状態を測定したところ、表2に示す測定結果が得られ
た。
【0111】
【表2】
【0112】図14は、無電極放電ランプ部12と高周
波電源部10との接続を行う同軸ケーブル18として、
例えばテフロン等を充填した高融点材質からなる同軸ケ
ーブル18aとポリエチレン等を充填した低融点材質か
らなる同軸ケーブル18bとを設け、前記高融点材質か
らなる同軸ケーブル18aを無電極放電ランプ部12の
整合回路部12b側に接続した構成からなるものであ
る。このように構成することにより、同軸ケーブルの耐
熱性を高めることができると共に、単位長当たりのコス
トが高くなる高融点材質からなる同軸ケーブル18aの
長さを短く設定して、装置全体のコトスアップを抑制す
ることができる。
【0113】前述したそれぞれ融点の異なる材質からな
る複数の同軸ケーブル18a、18bは、特性インピー
ダンスを一致もしくはほぼ一致させることにより、同軸
ケーブルの接続個所における反射を防止することができ
ると共に、効率の良い電力の伝送を達成することができ
る。そこで、例えば図15に示すように、前記複数の融
点の異なる材質からなる同軸ケーブル18a、18bを
接続するに際して、その接続個所にコネクタボックスや
予備整合器25等を接続配置して、無電極放電ランプ部
12と高周波電源部10との熱分離をより有効に達成す
るように構成することができる。なお、前記高周波電源
部10側に接続する同軸ケーブル18bに対しては、静
電シールドとしての配管26を行う古都により、ケーブ
ルからの輻射ノイズ防止とケーブル外皮の腐食防止とを
達成することができる。
【0114】以上、本発明の好適な実施例についてそれ
ぞれ説明したが、本発明は前記各実施例に限定されるこ
となく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において多く
の設計変更が可能である。
【0115】
【発明の効果】前述した実施例から明らかな通り、本発
明に係る水処理用無電極放電ランプ装置によれば、励起
コイルを装着した無電極放電ランプを備えた無電極放電
ランプ部と、前記励起コイルに高周波電力を供給する高
周波電源を備えた高周波電源部と、前記高周波電源部か
ら供給される高周波電圧の整合を行い前記励起コイルに
給電を行う整合回路部からなる整合ユニットとからな
り、前記整合回路部を高周波電源部内と無電極放電ラン
プ部内とに設けてそれぞれ給電線を介して前記整合ユニ
ットと相互に接続し、前記無電極放電ランプ部を水中に
配置してなる水処理用無電極放電ランプ装置において、
無電極放電ランプの点灯時において、高周波電源部と無
電極放電ランプ部との間の特性インピーダンスは、50
Ω±10Ωに設定されるように構成することにより、最
適に調整された無電極放電ランプを水中下に設置する場
合において、汚水等の処理媒体の溶質や溶媒の濃度や処
理量の変化等により無電極放電ランプの特性インピーダ
ンスが変動しても、簡便に自動制御することができると
共に、ノイズの発生や漏電等の危険性が無く、効率の良
い光化学処理を達成することができる。
【0116】また、本発明の無電極放電ランプ装置の整
合回路について、放電ランプの点灯中における励起コイ
ルの1次側換算インピーダンスの実部に整合するように
設定することにより、前記励起コイルの1次側換算イン
ピーダンスの虚部を、整合回路の定数として使用するこ
とができ、また放電ランプの点灯中における入出力間の
インピーダンス変換比を、1未満となるように設定する
ことにより、整合回路の少なくとも1つのツリーの部品
を省略もしくは配線インピーダンスや付近の分布容量に
よって置換し得るよう構成することができ、整合回路の
構成を簡略化して、その製造コストを低減することがで
きる。
【0117】さらに、本発明の無電極放電ランプ装置に
おいて、高周波電源と放電ランプの励起コイルとを整合
回路を介して所要の特性インピーダンスを有する給電線
により接続するに際し、複数対の給電線を並列に設定し
たり、あるいは同軸ケーブルを複数並列に設定すること
により、放電ランプの定格電力を大きく設定しても、給
電線ないし同軸ケーブルの出力端電圧を規定値(150
V以下)に、容易に保持することができる。
【0118】さらにまた、本発明の無電極放電ランプ装
置において、比較的大きな定格電力の無電極放電ランプ
の点灯を行う手段として、複数の励起コイルを並列配置
し、この並列配置された複数の励起コイルに必要な電力
を供給するに際して、単一の整合回路により同軸ケーブ
ルを介して前記無電極放電ランプと十分離間した位置に
配置した高周波電源と接続することができ、装置の施工
上において非常に有利となる利点が得られる。
【0119】そして、本発明の無電極放電ランプ装置に
おいて、無電極放電ランプ部内に隔壁を設けて、放電ラ
ンプ収納室と整合回路収納室とを熱的分離することによ
り、前記整合回路の信頼性を維持できると共に、前記放
電ランプ収納室の外表面を水冷、特に十分な流速からな
る流水と接触させることにより、放電ランプ収納室から
の伝熱拡散放熱を効率良く達成することができ、汚水の
殺菌処理等を効率的かつ経済的に達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水処理用無電極放電ランプ装置の
一実施例を示す概略回路構成図である。
【図2】図1に示す水処理用無電極放電ランプ装置の概
略回路構成図である。
【図3】従来の無電極放電ランプ装置の概略構成を示す
回路図である。
【図4】(a)は本発明に係る水処理用無電極放電ラン
プ装置における放電ランプ点灯時の励起コイルの等価回
路図、(b)は(a)に示す等価回路の1次側換算直列
等価回路図、(c)は(a)に示す等価回路の1次側換
算並列等価回路図である。
【図5】(a)は整合回路等を含む図4の(b)に示す
1次側換算直列等価回路図、(b)は整合回路等を含む
図4の(c)に示す1次側換算並列等価回路図である。
【図6】逆L型整合回路を含む励起コイルの等価回路図
である。
【図7】本発明に係る水処理用無電極放電ランプ装置の
別の実施例を示す概略回路構成図である。
【図8】図7における水処理用無電極放電ランプ装置の
変形例を示す概略回路構成図である。
【図9】本発明に係る水処理用無電極放電ランプ装置の
さらに別の実施例を示す概略回路構成図である。
【図10】図9における水処理用無電極放電ランプ装置
の変形例を示す概略回路構成図である。
【図11】本発明に係る水処理用無電極放電ランプ装置
のさらにまた別の実施例の概略回路構成図である。
【図12】本発明に係る水処理用無電極放電ランプ装置
の他の実施例の概略回路構成図である。
【図13】図12に示す実施例の温度状態を測定するた
めの概略回路構成図である。
【図14】図12における水処理用無電極放電ランプ装
置の変形例を示す概略回路構成図である。
【図15】図14における水処理用無電極放電ランプ装
置のさらに変形例を示す概略回路構成図である。
【符号の説明】
10 高周波電源部 10a 高周波電源 10b 整合回路部 12 無電極放電ランプ部 12a 無電極放電ランプ 12b 整合回路部 13 最冷部 14 整合ユニット 15 フランジ 16 同軸ケーブル(第1の伝送線路) 18 同軸ケーブル(第2の伝送線路) 18a 高融点充填物の同軸ケーブル 18b 低融点充填物の同軸ケーブル 17 水 19 温度制御機器 20 金属 21 励起コイル 22 分配器 23 合成器 24 隔壁 24a 放電ランプ収納室 24b 整合回路収納室 25 予備整合器等 26 配管(静電シールド)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下川 貞二 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 川村 雅明 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 寺井 孝 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 土井 洋幸 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 鈴木 俊也 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA17 CA16 CB10 4D037 AA11 AB03 BA16 BB01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起コイルを装着した無電極放電ランプ
    を備えた無電極放電ランプ部と、前記励起コイルに高周
    波電力を供給する高周波電源を備えた高周波電源部と、
    前記高周波電源部から供給される高周波電圧の整合を行
    い前記励起コイルに給電を行う整合回路部からなる整合
    ユニットとからなり、前記整合回路部を高周波電源部内
    と無電極放電ランプ部内とに設けてそれぞれ給電線を介
    して前記整合ユニットと相互に接続し、前記無電極放電
    ランプ部を水中に配置してなる水処理用無電極放電ラン
    プ装置において、 無電極放電ランプの点灯時において、高周波電源部と無
    電極放電ランプ部との間の特性インピーダンスは、50
    Ω±10Ωに設定されていることを特徴とする水処理用
    無電極放電ランプ装置。
  2. 【請求項2】 無電極放電ランプの最冷部を温度制御す
    ることにより特性インピーダンスを最適点に設定してな
    る請求項1記載の水処理用無電極放電ランプ装置。
  3. 【請求項3】 無電極放電ランプの最冷部を温度制御す
    る手段として、高周波電源部での直流バイアスを高周波
    信号に重畳させ、無電極放電ランプ部内の整合回路部で
    前記直流成分を取り出して、これにより温度制御機器等
    が常に最適な動作点を得るように付勢制御してなる請求
    項2記載の水処理用無電極放電ランプ装置。
  4. 【請求項4】 励起コイルを装着した無電極放電ランプ
    を備えた無電極放電ランプ部と、前記励起コイルに高周
    波電力を供給する高周波電源を備えた高周波電源部と、
    前記高周波電源部から供給される高周波電圧の整合を行
    い前記励起コイルに給電を行う整合回路部からなる整合
    ユニットとからなり、前記整合回路部を高周波電源部内
    と無電極放電ランプ部内とに設けてそれぞれ給電線を介
    して前記整合ユニットと相互に接続し、前記無電極放電
    ランプ部を水中に配置してなる水処理用無電極放電ラン
    プ装置において、 前記整合回路部は、無電極放電ランプの点灯中における
    励起コイルの1次側換算インピーダンスの実部に整合す
    るように設定することを特徴とする水処理用無電極放電
    ランプ装置。
  5. 【請求項5】 励起コイルを装着した無電極放電ランプ
    を備えた無電極放電ランプ部と、前記励起コイルに高周
    波電力を供給する高周波電源を備えた高周波電源部と、
    前記高周波電源部から供給される高周波電圧の整合を行
    い前記励起コイルに給電を行う整合回路部からなる整合
    ユニットとからなり、前記整合回路部を高周波電源部内
    と無電極放電ランプ部内とに設けてそれぞれ給電線を介
    して前記整合ユニットと相互に接続し、前記無電極放電
    ランプ部を水中に配置してなる水処理用無電極放電ラン
    プ装置において、 前記高周波電源部と放電ランプの励起コイルとを整合回
    路部を介して所要の特性インピーダンスを有する給電線
    により接続するに際し、複数対の給電線を並列して接続
    または同軸ケーブルを複数並列にして接続し、放電ラン
    プの定格電力を大きく設定すると共に前記給電線ないし
    同軸ケーブルの出力端の対地電圧を規定値(150V)
    以下に保持するように構成したことを特徴とする水処理
    用無電極放電ランプ装置。
  6. 【請求項6】 前記高周波電源部により得られる高周波
    電力を放電ランプの励起コイルへ伝送するため、複数対
    並列に設ける給電線または同軸ケーブルは、整合ユニッ
    トとしての整合回路部と励起コイルとを接続する伝送線
    路に適用し、その出力端の対地電圧を規定値(150
    V)以下に設定するように構成してなる請求項5記載の
    水処理用無電極放電ランプ装置。
  7. 【請求項7】 複数の並列配置してなる励起コイルを装
    着した無電極放電ランプを備えた無電極放電ランプ部
    と、前記励起コイルに高周波電力を供給する高周波電源
    を備えた高周波電源部と、前記高周波電源部から供給さ
    れる高周波電圧の整合を行い前記励起コイルに給電を行
    う整合回路部からなる整合ユニットとからなり、前記整
    合回路部を高周波電源部内と無電極放電ランプ部内とに
    設けてそれぞれ給電線を介して前記整合ユニットと相互
    に接続し、前記無電極放電ランプ部を水中に配置してな
    る水処理用無電極放電ランプ装置において、 前記並列配置された複数の励起コイルに必要な電力を供
    給するに際して、単一の整合回路により一対の給電線ま
    たは同軸ケーブルを介して、前記無電極放電ランプと十
    分離間した位置に配置した高周波電源部と接続するよう
    に構成したことを特徴とする水処理用無電極放電ランプ
    装置。
  8. 【請求項8】 前記水処理用無電極放電ランプ装置にお
    ける高周波電源部としては、複数の直流−高周波電力変
    換回路により構成し、この高周波電源部を、複数の励起
    コイルを並列配置してなる無電極放電ランプに対し、単
    一の整合回路により一対の給電線または同軸ケーブルを
    介して接続してなる請求項7記載の水処理用無電極放電
    ランプ装置。
  9. 【請求項9】 励起コイルを装着した無電極放電ランプ
    を備えた無電極放電ランプ部と、前記励起コイルに高周
    波電力を供給する高周波電源を備えた高周波電源部と、
    前記高周波電源部から供給される高周波電圧の整合を行
    い前記励起コイルに給電を行う整合回路部からなる整合
    ユニットとからなり、前記整合回路部を高周波電源部内
    と無電極放電ランプ部内とに設けてそれぞれ給電線を介
    して前記整合ユニットと相互に接続し、前記無電極放電
    ランプ部を水中に配置してなる水処理用無電極放電ラン
    プ装置において、 前記無電極放電ランプ部内に隔壁を設けて、無電極放電
    ランプ収納室と整合回路部収納室とを熱的分離するよう
    に構成したことを特徴とする水処理用無電極放電ランプ
    装置。
  10. 【請求項10】 前記無電極放電ランプ部と高周波電源
    部とは、複数のそれぞれ融点の異なる材質からなる同軸
    ケーブルにより接続され、相対的に融点高い材質からな
    る同軸ケーブルの端部を前記無電極放電ランプ部の整合
    回路側に接続配置してなる請求項9記載の水処理用無電
    極放電ランプ装置。
JP2000053710A 2000-02-29 2000-02-29 水処理用無電極放電ランプ装置 Withdrawn JP2001239255A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000053710A JP2001239255A (ja) 2000-02-29 2000-02-29 水処理用無電極放電ランプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000053710A JP2001239255A (ja) 2000-02-29 2000-02-29 水処理用無電極放電ランプ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001239255A true JP2001239255A (ja) 2001-09-04

Family

ID=18575057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000053710A Withdrawn JP2001239255A (ja) 2000-02-29 2000-02-29 水処理用無電極放電ランプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001239255A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4266167A (en) Compact fluorescent light source and method of excitation thereof
JP4897696B2 (ja) 任意で一体化冷却回路を有するバラストとランプの組み合わせ
KR20020026528A (ko) 고휘도를 가진 고출력 램프
JP2008527634A5 (ja)
US7906918B2 (en) Adaptive drive for dielectric barrier discharge (DBD) lamp
CN109804452A (zh) 用于提供高频能量的电路设备和用于产生放电的系统
JP2010238730A (ja) プラズマ処理装置
US20120086334A1 (en) Plasma lamp with lumped components
US7161312B2 (en) Distributed fluorescent light control system
JP2001239255A (ja) 水処理用無電極放電ランプ装置
US5153484A (en) Electrodeless high intensity discharge lamp excitation coil and ballast configuration for maximum efficiency
TW201215252A (en) Inductively coupled plasma generation device
JP2004507044A (ja) 少なくとも1つのほぼu形のガス放電ランプを備えた照明装置
JP4049856B2 (ja) 無電極放電灯点灯装置、無電極放電灯装置、照明装置及び光化学処理装置
US20070251886A1 (en) Supply Device for Ultraviolet Lamps Used in the Treatment of Water
WO2024004256A1 (ja) プラズマ処理装置
JPH06325897A (ja) 高周波プラズマ用インピーダンス整合装置
KR100489287B1 (ko) 저항 부하에 대한 ac 주 전압의 보상 회로
JP2011090851A (ja) 無電極プラズマランプ及び無電極プラズマランプを使用した光を発生する方法
JPH04301908A (ja) 高周波インピ−ダンス整合回路
EP0612100B1 (en) Electrodeless high-pressure discharge lamp
KR20230064902A (ko) 플라즈마 전력 공급 시스템 및 이의 전력 공급 방법
US20070120422A1 (en) Method and apparatus for providing power in an electrical system
JPH0896981A (ja) 無電極放電灯点灯装置
KR20130051853A (ko) 하이브리드 플라즈마 반응기

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070501