JP2001236521A - 画像分割方式による仮想現実システム - Google Patents

画像分割方式による仮想現実システム

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JP2001236521A
JP2001236521A JP2000044516A JP2000044516A JP2001236521A JP 2001236521 A JP2001236521 A JP 2001236521A JP 2000044516 A JP2000044516 A JP 2000044516A JP 2000044516 A JP2000044516 A JP 2000044516A JP 2001236521 A JP2001236521 A JP 2001236521A
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Japan
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virtual reality
eye
reality system
display
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JP2000044516A
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Yoshiyuki Usami
義之 宇佐美
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Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Japan Science and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元コンピュータグラフィックスを用いて
立体映像と平面映像への移行を連続的に容易に行うとと
もに、あらゆる信号方式の高精細な映像の解像度を保っ
たまま、マルチビジョンによる原画の忠実な表示を可能
とする画像分割方式による仮想現実システムを提供す
る。 【解決手段】 コンピュータにより3次元空間を記述す
る情報から画像を生成する3次元コンピュータグラフィ
ックスを用いて前記右目用および左目用の2画像を生成
する立体画像生成部700と、前記左右2画像の視差量
の変化により視差の無い平面表示状態から立体表示状態
への移行可能な表示状態移行手段と、前記立体画像生成
部700の出力をマルチビジョン用に拡大分配する拡大
分配装置と、前記拡大分配装置の出力を入力して複数の
コアに表示するマルチビジョンとを有し、前記左右2画
像の視差量を連続的に変化させ、視差量ゼロの表示状態
と有限な視差を持つ表示状態との間を連続的に滑らかに
移行可能とすると共に任意の視差値で移行停止可能とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元コンピュー
タグラフィックスによって生成された視差のある2画像
を用いて立体感のある画像を合成し、合成画像を原画に
忠実に分割、拡大してマルチビジョンに分配、表示する
ようにした画像分割方式による仮想現実システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】3次元表示の方法には大別して、両目に
それぞれ独立した画像情報を与えて奥行きを表現する2
眼式立体映像、限られた範囲内で任意の視点からの観察
が可能な奥行き表現ができるホログラフィー、奥行き標
本化式などの3次元映像方式がある。
【0003】2眼式立体映像方式としては直視形と投射
形があり、さらに直視形は、左目用と右目用のテレビ画
像を同時に異なった面に表示し、それぞれの眼で直視す
るのぞき式と、左目用と右目用の画像を同時に異なった
面に表示し、偏光眼鏡で立体像を得る偏光式と、左目用
と右目用の画像を時分割表示し、画像に同期して開閉す
るシャッタ眼鏡を用いて立体像を得る時分割式と、鋭い
指向性を持つレンチキュラー板を使用し左右の眼に対応
する画像情報を提供し眼鏡なしで立体像を得るレンチキ
ュラー式があり、投射形は、左目用と右目用の画像を偏
光面を互いに直交させて配置した偏光板を介して2台の
プロジェクタで投射し、偏光眼鏡を用いて立体像を得る
2眼式と、視差像の数と同数のプロジェクタを用いてレ
ンチキュラースクリーンに投射し偏光眼鏡で立体像を得
るレンチキュラー式がある。
【0004】3次元映像方式としては、光の振幅と位相
の両方を記録し再生するホログラフィー形がある。
【0005】従来より、観測者に立体感を与える立体表
示装置として視差のある右目、左目用の画像が、それぞ
れ対応する右目、左目に分離入力する方式を用いるもの
が普及している。
【0006】立体像として表示する目的は次の3つに分
けられる。 (1)観察者がよりリアルな臨場感を感じるため (2)観察者が3次元形状および3次元構造の前後関係
を認識するため (3)観察者が3次元の位置・形状を計測するため これらの立体表示装置の画像としては、通常は次の2種
類の画像が主に用いられている。 (1)異なる2つの位置に置かれたカメラで撮影した自
然画像 (2)3次元コンピュータグラフィックスを用いて、異
なる2視点からレンダリングを行って得られたコンピュ
ータグラフィックス(CG)画像 現在、コンピュータグラフィックスは、CAD設計、ゲ
ーム、シミュレーション等の多くのソフトウェアで広く
用いられており、これらの分野に立体画像表示装置が使
われ始めている。今後も臨場感や空間把握の向上という
点から立体画像表示装置の利用は益々普及するものと考
えられる。
【0007】こうした3次元コンピュータグラフィック
スは、3次元形状データに基づいて任意の視点からの撮
影画像を得ることができるという特徴を持つもので、現
在では計算機の計算性能が向上して、3次元コンピュー
タグラフィックスを用いた画像がリアルタイムに生成で
きる。
【0008】立体像の形成原理は、眼球の左右の光軸を
物体上930で交差するように調節することにある。こ
の動作は左右眼球の網膜上での左右画像の位置を一致さ
せることに相当し、この動作は「融像」と呼ばれてい
る。注目物体の像が網膜上で結像するように眼球のレン
ズ体を調整する、すなわちピントを注目物体に合わせよ
うとする動作を人間に誘起させることによって立体感を
与える。すなわち、観測者は左右の目にそれぞれ入った
視差のある2画像を融像すべく、眼球の光軸を制御す
る。この結果光軸の交差する点に物体が存在するように
感じる。ここで扱う立体表示装置はこのような融像を利
用するタイブのものである。
【0009】また、立体表示するためには画面の特性が
問題であるが、最近、大画面ディスプレイとして広く利
用されているものが、マルチビジョンシステムである。
これは複数のテレビセット(以下コアと呼ぶ)を積み上
げて一つの画面を構成するため、前面投写型や背面投写
型の大画面ディスプレイに比べ奥行きが短く輝度が高い
ため、イベント会場などで多く使われている。
【0010】マルチビジョンシステムに使用されるコア
ヘの入力信号は、NTSC方式が一般的であり、NTS
Cやハイビジョン等の映像ソースを拡大分配してNTS
C方式で各コアに送出する装置を用いており、画面は飛
び越し走査になっている。
【0011】一方、画質の向上を目的に、NTSC方式
の飛び越し走査を順次走査に変換して表示するコアを用
いるケースが増加してきている。
【0012】また、近年、ハイビジョンのマルチビジョ
ンシステムとして、拡大分配装置の出力即ちコアに入力
する信号を倍速NTSC方式とし、コア内で順次走査に
変換する回路を通すことなく直接表示することによって
品位の高い映像を実現するものがある。
【0013】従来、マルチビジョンシステムに使用され
る映像ソースは、NTSCやハイビション等に限られて
いたが、近年、コンピュータのグラフィツク表示能力が
急速に向上して映像の高精細化が進んでおり、これはマ
ルチビジョンシステムの映像ソースとして好適である。
また、プレゼンテーションや会議等でコンピュータグラ
フィックを表示する目的で、マルチビジョンシステムを
使用したいというニーズも増加してきている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
立体画像表示方法では、立体画像表示装置上に最初から
視差のある2両像が表示されていて、観測者が立体表示
装置を注視した時点で観測者は立体視状態に入ることに
なり、現実の自然な物体注視の状態から、立体表示装置
による立体視へのスムーズな移行経過を感得することが
できなかった。また、CAD等で作成したデータを基に
3D画像を表示する際、画面が小さく、実寸での立体感
を感得することができなかった。
【0015】また、従来の映像信号拡大分配装置の場
合、人力する映像ソースはNTSCやハイビジコン等あ
る一定の信号形式のものを対象としている。
【0016】それに対して、パソコン、ワークステーシ
ョン等のコンピュータの市場ではグラフィック表示の高
解像度化が急速に進んでおり、その映像信号の走査周波
数、解像度は規格が統一されておらず多岐に渡ってい
る。そのため、それらの映像を表示させるためにはNT
SC,EDTV、ハイビジョン等の規格化された信号形
式に変換してから映像信号拡大分配装置に入力する必要
がある。その際、原信号よりも解像度の低い信号形式に
変換すれば画素の欠落が生じる。また、映像信号拡大分
配装置に入力する前に走査周波数を変換するための回路
を通すことになるので、多少なりとも画質が劣化する問
題がある。
【0017】本発明は、3次元コンピュータグラフィッ
クスを用いて立体映像と平面映像への移行を連続的に容
易に行うとともに、あらゆる信号方式の高精細な映像の
解像度を保ったまま、マルチビジョンによる原画の忠実
な表示を可能とする画像分割方式による仮想現実システ
ムを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕右目用画像と左目用画像の合成画像を複数の画像
領域に分割し、表示することを特徴とする画像分割方式
による仮想現実システムにおいて、計算機により3次元
空間を記述する情報から画像を生成する3次元コンピュ
ータグラフィックスを用いて前記右目用および左目用の
2画像を生成する立体画像生成手段と、前記左右2画像
の視差量の変化により視差の無い平面表示状態から立体
表示状態への移行可能な表示状態移行手段と、前記立体
画像生成手段の出力をマルチビジョン用に拡大分配する
拡大分配装置と、前記拡大分配装置の出力を入力して複
数のコアに表示するマルチビジョンとを有し、前記左右
2画像の視差量を連続的に変化させ、視差量ゼロの表示
状態と有限な視差を持つ表示状態との間を連続的に滑ら
かに移行可能とすると共に任意の視差値で移行停止可能
とすることを特徴とする。
【0019】〔2〕上記〔1〕記載の画像分割方式によ
る仮想現実システムにおいて、前記2つの表示状態間の
連続的な移行および移行停止を観測者が要求する任意の
タイミングで実行することを特徴とする。
【0020】〔3〕上記〔1〕記載の画像分割方式によ
る仮想現実システムにおいて、平面表示から立体表示へ
の連続的な移行を観測者が表示装置前に着席したことを
検知して自動的に行うことを特徴とする。
【0021】〔4〕上記〔1〕記載の画像分割方式によ
る仮想現実システムにおいて、前記表示状態移行手段
は、前記立体画像生成手段による右目用、左目用レンダ
リングに与える視点位置データを制御して移行制御を行
うことを特徴とする。
【0022】〔5〕上記〔4〕記載の画像分割方式によ
る仮想現実システムにおいて、前記視点位置データの制
御は、視差量L=0の平面表示状態から視差量変化率d
に基づき視差量を変化させる式L′=L+dに従って増
加させて行き、右目用視点位置PR=(XR、YR、Z
R)および左目用視点位置PL=(XL、YL、ZL)
のデータを変更しながら、前記増加した視差量L′が終
了条件を満たすまで連続増加させることを特徴とする。
【0023】〔6〕上記〔1〕記載の画像分割方式によ
る仮想現実システムにおいて、パソコン、ワークステー
ション、ハイビション等のあらゆる走査周波数の映像を
複数の画像表示領域に分割し、NTSC方式の倍速走査
時の信号仕様で出力することを特徴とする映像信号拡大
分配装置と、倍速NTSC方式テレビ信号を受信可能な
複数の画像表示装置とから成り、前記複数の画像表示装
置を組み合わせて1つの高精細な映像を表示することを
特徴とする。
【0024】〔7〕右目用画像と左目用画像の合成画像
を複数の画像領域に分割し、表示することを特徴とする
画像分割方式による仮想現実システムにおいて、画像切
り出し領域を設定可能なフレームメモリと、拡大率を設
定可能な拡大処理回路を複数有し、あらゆる倍率の映像
を出力する映像信号拡大分配装置と、倍速NTSC方式
テレビ信号を受信可能な複数の画像表示装置とから成
り、前記複数の画像表示装置を組み合わせて画面毎にい
ろいろな拡大率の高精細な映像を表示することを特徴と
する。
【0025】〔8〕右目用画像と左目用画像の合成画像
を複数の画像領域に分割し、表示することを特徴とする
画像分割方式による仮想現実システムにおいて、NTS
C方式の映像を倍速NTSC方式の信号仕様に変換する
装置と、拡大率を設定可能な拡大処理回路を複数有し、
あらゆる倍率の映像を出力する映像信号拡大分配装置
と、倍速NTSC方式テレビ信号を受信可能な複数の画
像表示装置とから成り、前記複数の画像表示装置を組み
合わせて一つの高精細な映像を表示することを特徴とす
る。
【0026】
〔9〕右目用画像と左目用画像の合成画像
を複数の画像領域に分割し、表示することを特徴とする
画像分割方式による仮想現実システムにおいて、観測者
の上部にビデオカメラを設置しその画像情報をコンピュ
ータに送り、観測者に付着したマーカー色を画像信号の
1フレームごとの色の識別によって識別し、その位置情
報を別のグラフィックコンピュータに送り、そのグラフ
ィックコンピュータ中の3次元の構築物を位置情報の信
号に従い移動回転させ、その表示結果を画像分割するプ
ログラムを備え、観測者の周囲に配置した複数のコアに
表示させることを特徴とする。
【0027】〔10〕右目用画像と左目用画像の合成画
像を複数の画像領域に分割し、表示することを特徴とす
る画像分割方式による仮想現実システムにおいて、コン
ピュータの中の3次元の構築物を視点位置変更装置から
の入力によりあらゆる位置、角度から俯瞰でき、その表
示結果を画像分割するプログラムを備え、観測者の周囲
に配置した複数のコアに表示させることを特徴とする。
【0028】〔11〕右目用画像と左目用画像の合成画
像を複数の画像領域に分割し、表示することを特徴とす
る画像分割方式による仮想現実システムにおいて、観測
者の上部にビデオカメラを設置しその画像情報をコンピ
ュータに送り、観測者に付着したマーカー色を画像信号
の1フレームごとの色の識別によって識別し、その位置
情報を別のグラフィックコンピュータに送り、そのグラ
フィックコンピュータ中の3次元の構築物を位置情報の
信号に従い移動回転させ、かつ観測者の有する視点位置
変更装置からの入力によりあらゆる位置、角度から俯瞰
でき、その表示結果を画面分割するプログラムを備え、
観測者の周囲に配置した複数のコアに表示させることを
特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照して説明する。図1〜図9は本発明の実施の
形態に係る図である。
【0030】本発明の実施の形態は、レンチキュラー方
式の立体画像表示装置よりなるマルチビジョンシステム
と3次元コンビュータグラフィックス用のコンビュータ
とで実行されるものであり、以降、各図に従って具体的
に説明する。
【0031】図7はレンチキュラーレンズ方式の立体画
像表示装置であって、視差像となる表示される左右画像
とレンチキュラレンズの関係を上面図で示したものであ
る。
【0032】表示面201に交互に並べて配置された左
右両像203は、レンチキュラーレンズ202の鋭い指
向性効果により左右方向に分離され、観測者の左右の目
にそれぞれ分離入射することになる。
【0033】図8は図7に示す立体表示装置における画
像合成の説明図である。この左右画像の分離入力方式に
ついては既に実用化されていて周知のものであるが、以
下、図8により説明する。
【0034】左右画像301,302を1画素毎に縦方
向へ交互に並べ、1つの合成画像303を作成する。他
に立体ビデオディスクの記録再生パターンの記録方式も
ある。
【0035】また、左右画像を時分割で切り替える方式
の立体画像表示装置を使う場合は、特に画像の合成処理
は必要がない。また、ディスプレイのインターレススキ
ャンを利用した方式では、左右画像を横方向に合成する
手順が必要になる。
【0036】なお、本実施の形態の立体表示装置として
はレンチキュラーレンズ方式を示したが、装置はこれに
限定するわけでは無く、視差のある左右画像をそれぞれ
対応する左右の目に分離入力し、人間の融像動作を利用
して立体感を得る方式の任意の立体装置に全て適用可能
なものである。
【0037】図1は図7に示す立体表示装置に接続する
コンピュータのブロック図である。図1に示すコンピュ
ータ403の記憶装置404には立体画像生成のプログ
ラムが格納されていて、CPU405によって実行され
る。その立体画像は画像メモリ406に生成され立体画
像表示装置402に出力される。
【0038】図6は図1に示すコンピュータによりコン
ピュークグラフィクス画像を生成する処理のフローチャ
ートである。
【0039】これら3次元コンピュータグラフィクスに
よるCG画像を生成する方法についても、既に実用化さ
れているものであり周知の多種多様な方法が存在する。
ここでは、多角形から構成される形状データから多角形
の表面のみを描画するポリゴンレンダリングと呼ばれる
方法に因って説明を行うが、本発明はこれに限定するも
のではなく、3次元コンピュータグラフィクスの各種の
レンダリング手法が使用可能である。なお、以降は3次
元コンピュータグラフィクスにより生成される画像をC
G画像と略して呼ぶことにする。
【0040】ポリゴンレンダリングとは多角形の集合と
して定義される3次元形状データに基づき、図6に示す
各処理段階を経てCG画像を生成するものである。
【0041】まず、モデリング変換とも呼ばれるローカ
ル/ワールド変換により、物体の移動、回転、変形を表
現する(ステップS502)。
【0042】次いで、物体の照明効果を与えるための照
明計算を行う。具体的には、多角形の法線ベクトルと照
明ベクトルから、各多角形ごとに表面の輝度の値を計算
する(ステップS503)。視界変換として、ステップ
S502で定義される空間を更に視点位置、視線方向を
考慮して視点位置を原点とした座標系に変換する(ステ
ップS504)。続いて、3次元の物体情報を2次元の
射影面に投影する(ステップS505)。投影後、2次
元図形として与えられた多角形を、走査線に分解し、多
角形内部の画素を塗り潰し(ステップS506)、画像
メモリ上にCG画像を生成する。
【0043】なお、このような3次元コンピュータグラ
フィックスによりCG画像を生成する部分のプログラム
は3次元グラフイックライブラリと呼ばれ、通常、ソフ
トウェア作成者はこのような共通の3次元グラフィック
ライブラリを使ってソフトウェアを作成する。また、最
近ではパーソナルコンピュータで使用できる3次元グラ
フィックライブラリも普及し始めている。本実施の形態
の場合もCG画像生成部は、このような3次元グラフィ
ックライブラリを使用して処理を行うものである。
【0044】図2は本発明の実施の形態に係る立体画像
表示システムのブロック図である。
【0045】この図において、700は立体画像生成
部、701は3次元グラフィックライブラリを用い、C
G画像を生成する3次元CG画像生成部である。3次元
CG画像生成部701は3次元物体形状データ702と
左右視点位置(視差)データ703を入力として、右目
用と左目用に2回レンダリングを行い、右目用と左目用
CG画像704と705を生成する。
【0046】図2に示す視点位置データを決定する際、
共通の視点座標系で視点原点から、X軸に+L、−Lを
加えた座標をそれぞれ右目用視点位置、左目用視点位置
として使用する。すなわち、次の式1に従ってPR,P
Lを決定している。
【0047】 PL=(XL、YL、ZL)=(−L、0,0) PR=(XR、YR、ZR)=(L、0,0) …(1) また、視線方向と投影面の上方を定義するベクトルは右
目、左目とも同じものを用いる。
【0048】図2の視点位置データ703は、後述の2
D/3D移行動作の実行時に移行を制御する2D/3D
移行制御部706によって制御される。また、左右2回
のレンダリングによって得られた画像は先に説明したよ
うな合成方法により、画像合成部707で合成して画像
メモリ708に生成し、立体表示装置709へ出力す
る。2D/3D移行制御部706には、移行動作を停止
させてその移行状態を保持させるスイッチ710が設け
られている。
【0049】図9あるいは図10に示す121は観測者
の上部に設置したビデオカメラであり、観測者には図1
0に示すマーカー色を付けたマーカー806を付着す
る。ビデオカメラ121からの画像信号は図10に示す
コンピュータ800に送られる。802はコンピュータ
800の記憶装置である。そのコンピュータ800に送
られた画像信号は画像メモリ803に転送される。画像
メモリ803の中のフレーム804において観測者に付
着したマーカー806を検出する。検出された観測者の
位置データはネットワークカード805を通じて、TC
P/IP信号により図1に示す入力装置401に転送さ
れる。
【0050】また、観測者は、図9あるいは図11に示
す視点位置情報変更装置711を携帯する。この視点位
置情報変更装置711は、図11に示す視点位置変更レ
バー901と視点角度変更レバー902を備える。視点
位置変更レバー901を上下および左右に操作すると、
その増分が検出され、その増分はシリアル回線を経由し
て図1に示す入力装置401に送られる。また、図11
に示す視点角度変更レバー902を上下に動かすとその
増分が検出され、その増分もまたシリアル回線を経由し
て図1に示す入力装置の401に送られる。
【0051】このように、観測者の位置情報と、観測者
の視点位置の変更により、観測者の周辺に配置した複数
のコアに表示させる映像を変えることができる。
【0052】図5は本発明の内容を最も良く表す図であ
り、図5、図2を参照して本発明の核心部分である2D
/3D移行動作のシーケンスについて説明する。
【0053】2D/3D移行動作とは、本発明の特徴で
ある視差の無い平面表示から視差のある立体表示への連
続的な移行動作であり、観測者が入力装置(キーホード
等)よりコンピューターに移行動作開始の入力を行う
と、2D/3D移行制御部706は、視差量を表す変数
Lをゼロに初期化する(ステップS901)。左右の視
点位置も対応して同じ点に配置する(ステップS90
2)。
【0054】次に、CG画像生成部701で左右の視点
位置と形状データに基づき画像を生成する(ステップS
903)。生成した左右CG画像を画像合成部707で
構成し(ステップS904)。立体表示装置709に表
示する(ステップS905)。但し、この状態では、立
体表示装置709に左右画像として同一のものが生成さ
れるので、観測者は通常の平面的な画像を観測している
状態である。
【0055】続いて、視差量Lを次式、 L′=L+d 但し、L′:増加したL d:視差量を変化させる割合(変化率)に従って増加さ
せて行き(ステップS907)。移行停止スイッチ71
0がONか否かを検出し、ONのときは増加を停止し、
そのときの増加量で表示し、OFFのときはそのまま増
加を続ける(ステップS906)。左右視点位置も式
(1)に従って変更し、視差量L>Lmaxの終了条件を
満たすまで、ステップS902〜ステップS907を繰
り返す(ステップS908)。
【0056】この場合視差量を変化させる割合d、視差
目的値Lmax は適宜選べば良い。
【0057】このようにして、本実施の形態では、視差
の無い平面的な表示状態から立体表示状態への移行を、
連続的に滑らかに行うことができる。
【0058】また、任意の移行状態で停止することがで
きる。
【0059】更に、本実施の形態では2D/3D移行動
作を観測者の入力装置操作等をきっかけとして行い、観
測者は入力装置の操作によって任意に平面表示と立体表
示の間を移行可能なように構成したが、これを観測者が
立体画像表示装置前に着席したことを検出器(例えば、
椅子に取り付けたスイッチ等)によって検知し、自動的
に図5に示した移行動作を開始するように構成してもよ
い。
【0060】このように、本実施の形態によれば、観測
者の入力操作で開始するか、又は観測者に意識させない
ように自動的に開始するにしても、どちらの場合も2D
/3D移行動作を連続的に滑らかに移行制御するように
構成したので、負担を感じることなく立体画像環境を体
感することができる。
【0061】また、図9は、立体画像表示装置を投射形
とした例である。略コ字形に配置したスクリーン10
1,102,104,106と、左目用画像と右目用画
像を投射するプロジェクター108,110,112
と、スピーカシステム114,116,118とからな
る。偏光眼鏡により3次元映像を見る。スクリーンは反
射型レンチキュラースクリーンとしてもよい。
【0062】図1は、立体画像表示装置402を示し、
パソコン、ワークステーション等のあらゆる走査周波数
の信号を複数の画像表示領域に分割し、その複数の画像
表示領域に対応する各コアに、倍速NTSC方式で分配
出力する拡大分配装置407と9個のコア2a〜2jか
らなるマルチビジョン408で構成されている。
【0063】拡大分配装置407の内部構成を図3に示
す。図3は同期分離回路13、A/Dコンバータ14,
PLL回路15、フレームメモリ16a〜16i、補間
処理回路17a〜17i、拡大処理回路18a〜18
i、D/Aコンバータ19a〜19i、ローパスフィル
タ20a〜20i、制御回路22、スイッチ23で構成
されている。
【0064】動作は以下の通りである。
【0065】端子11に入力されたパソコン、ワークス
テーション等のR,G,B信号に同期信号が入っている
場合は同期分離回路13で水平、垂直同期信号を分離
し、スイッチ23を23a側にして制御回路22に送
る。水平、垂直同期信号を端子12に印加した場合はス
イッチ23を23b側にして制御回路22とPLL回路
15に送る。PLL回路15では水平同期信号を基準に
サンプリングクロックが生成される。A/Dコンバータ
14に入力したR,G,B信号はPLL回路15より供
給されるサンプリングクロックにより、原画に忠実にデ
ィジタル信号に変換され、入力信号の走査タイミングで
各々の画像表示領域に対応する画像データをフレームメ
モリ16a〜16iに書き込まれる。フレームメモリに
書き込まれた映像信号は制御回路22によって倍速NT
SC方式の走査タイミングで読みだされるか、入力信号
がインターレースの場合は補間処理回路17a〜17i
によって走査線補間される。ここでの補間方法は、フィ
ールド内補間とフィールド間補間を用途によって使いわ
ける。その後拡大処理回路18a〜18iで必要なサイ
ズに拡大される。
【0066】拡大処理回路の出力信号は、D/Aコンバ
ータ19a〜19iでアナログ信号に変換され、ローパ
スフィルタ20a〜20iを通して倍速NTSC信号と
して端子21a〜21iに出力される。この倍速NTS
C信号がコア2a〜2iに入力され順次走査で表示され
る。
【0067】このようにして、不特定の走査方式の原信
号を分割して直接、倍速NTSC信号に変換して各コア
に表示することにより、マルチビジョン画面全体のトー
タルの解像度で原画を再現できることから、画質劣化の
少ない高精細な大型映像を提供できる。例えば、倍速N
TSC信号の有効表示能力が横640×縦480ドット
とすれば、図4の9個のコアの場合、前記表示能力の各
3倍、すなわち横1920×縦1440ドットの原画を
再現できる。これを実現するために、PLL回路15で
は、このドットを再現できるに足りる周波数のサンプリ
ングクロックを生成している。
【0068】なお、ここでは9個のコアからなるマルチ
ビジョンシステムの例を挙げたが、フレームメモリ、拡
大処理回路、D/Aコンバータの数を増やせば、より多
くのコアからなるマルチビジョンシステムも構築可能で
ある。本実施例の特徴は、あらゆる倍率の拡大画面を各
コアに自由に表示できることにより、マルチビジョンシ
ステムの演出効果、拡張性を高められることにある。
【0069】図3で説明した通り、拡大分配装置407
の内部にフレームメモリ、拡大処理回路を各出力に対し
て1組ずつ独立して持っている、各フレームメモリに書
き込む画像領域範囲と拡大処理回略の拡大率を設定する
ことで、あらゆる拡大画面を各コアに自由に表示させる
ことができる。
【0070】ここで、各本発明の各要素と実施の形態の
対応を行う。
【0071】画像分離入力手段は図7に示すレンチキュ
ラーレンズ方式の立体表示装置を指すが、本発明はレン
チキュラーレンズ方式に限定するものではなく、融像方
式の立体画像表示装置の殆どを含むものとする。
【0072】立体画像生成手段は、主に図2に示す3次
元CG画像生成部の動作に相当し、詳しくは図1に示す
コンピュータシステムのポリゴンレンダリングを主体と
したコンピュータグラフィックスによる、図6のフロー
チャートに示すCG画像生成動作を含むか、CG画像生
成についてもポリゴンレンダリングに限定するものでは
無く、各種の生成手法が適用可能である。
【0073】表示状態移行干段は、図2に示す2D/3
D移行制御部の制御により図5に示すフローチャートの
処理を実行するものである。 (他の実施の形態)ここまでは、立体画像表示方法の2
D/3D移行制御について、観察者が入力装置を操作す
るのをきっかけとする方式を主体に、観察者に意識させ
ないで自動的に開始する方式とを別けて説明したが、実
際に立体表示装置を構成しようとする際には自動開始方
式を主体に、観察者のマニュアル操作による割り込み切
換えを最優先とする形式が、最も常識的なシステムとし
て考えられる。
【0074】また、実際にCG画像生成を基本とするC
AD設計、ゲーム、シミュレーションの世界では、状況
によっては(例えば、Z軸データの関連度の薄いX軸、
Y軸方向のみの上、下方向の寸法、積み重ね数、などの
直線性データ等)2次元表示の方が明確な場合は、3次
元表示を2次元表示画面に切換えて比較確認するといっ
た手法は多用されているが、本発明の2D/3D移行制
御を立体画像表示の開始時だけでなく、こうした途中の
3D→2D→3D→2D→3Dのような操作時にも、積
極的に適用すれば観察者の能率を改善できる。
【0075】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、以下のような効果を奏することができる。
【0076】(A)請求項1に記戯の発明によれば、左
右目用の両像をそれぞれ分離入力する画像分離入力手段
と、3次元コンピュータグラフィックスによる立体画像
生成手段と、左右2画像の視差量を変化させる表示状態
移行手段を備えて、視差量をゼロの平面的表示から立体
視の状態まで連続的に変化させるように構成したので、
2次元表示である平面表示と不自然な立体表示状態への
移行を連続的で、容易に行うことが可能になる。また、
拡大分配装置とマルチビジョンにより表示するようにし
たので、マルチビジョンによる画質劣化の少ない大画面
映像を提供できる。
【0077】(B)請求項2に記載の発明によれば、平
面表示状態と立体表示状態の2つの表示状態間の連続的
な移行を観測者が要求する任意のタイミングで実行でき
るように構成したので、上記(A)の効果に加えて、観
察者が自分の意思でマニアル操作により平面表示と立体
表示状態への移行を自由に行うことが可能になる。
【0078】(C)請求項3に記載の発明によれば、非
立体表示から立体視への連続的な移行を自動的に行うよ
うに構成したので、上記(A)の効果に加えて、平面表
示と立体表示への移行を観察者に意識させないように自
動的に行うことが可能になる。
【0079】(D)請求項4又は5に記載の発明によれ
ば、視差量Lを変化率dに従って増加させ、同時に左、
右目用レンダリングの視点位置データPRPPLを更新
しながら平面表示と立体表示への移行を行うように構成
したので、観察者に与える移行時の感覚を違和感無くよ
り滑らかなもにして、平面表示と立体表示への移行を行
うことが可能になる。
【0080】(E)請求項6又は8に記載の発明によれ
ば、倍速NTSC方式の信号を用いるので、原画に忠実
な高精細表示をすることが可能となる。
【0081】(F)請求項7に記載の発明によれば、画
像切り出し領域を設定可能とし、拡大率を設定可能とし
たので、画面毎に種々の拡大率の高精細映像を表示する
ことが可能となる。
【0082】(G)請求項9に記載の発明によれば、位
置検出装置を備えた観測者の動きに従いその位置信号を
コンピュータに送り出し、そのコンピュータの中の3次
元の構築物をその信号に従い移動回転させ、その表示結
果を画像分割させるプログラムを備え、観測者の周辺に
配置した複数のコアに表示させることができる。
【0083】(H)請求項10に記載の発明によれば、
コンピュータの中の3次元の構築物を視点位置変更装置
からの入力によりあらゆる位置、角度から俯瞰でき、そ
の表示結果を画面分割するようなプログラムを備え、観
測者の周辺に配置した複数のコアに表示させることがで
きる。
【0084】(I)請求項11に記載の発明によれば、
位置検出装置を備え、視点位置変更装置を持った観測者
からの位置情報、視点情報に従い、コンピュータの中の
3次元の構築物を観測者の動きに追従させ、かつ視点位
置変更の信号により自由に移動でき、その表示結果を画
面分割するようなプログラムを備え、観測者の周辺に配
置した複数のコアに表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像分割方式による
仮想現実システムのブロック図である。
【図2】図1の立体画像生成部のブロック図および画像
処理システムのブロック図である。
【図3】図1の拡大分配装置の構成を表すブロック図で
ある。
【図4】図1の立体画像表示装置の概略図である。
【図5】図2の2D/3D移行制御部の動作のフローチ
ャートである。
【図6】図1に示すコンピュータによりコンピュータグ
ラフィックス画像を生成する処理のフローチャートであ
る。
【図7】立体表示装置の構成図である。
【図8】図7に示す立体表示装置による画像合成の説明
図である。
【図9】図1の立体画像表示装置の投射形の例である。
【図10】本発明の実施例を示す位置情報制御装置の構
成図である。
【図11】本発明の実施例を示す視点位置情報変更装置
の構成図である。
【符号の説明】
13 同期分離装置 14 A/Dコンバータ 15 PLL回路 16a〜16i フレームメモリ 17a〜17i 補間処理回路 18a〜18i 拡大処理回路 19a〜19i D/Aコンバータ 20a〜20i ローパスフイルタ 22 制御回路 23 スイッチ 100 ディスプレイシステム 101,102,104,106 スクリーン 108,110,112 左目及び右目用プロジェク
ター 120 制御装置 114,116,118 スピーカ 121 ビデオカメラ 201 表示面 202 レンチキュラレンズ 203 合成画像 401 入力装置 402 立体画像表示装置 403 コンピュータ 404 立体画像生成部プログラム 405 CPU 406 画像メモリ 407 拡大分配装置 408 マルチビジョン 700 立体画像生成部 701 3次元CG画像生成部 702 3次元形状データ 703 左右視点位置データ 704 右目用CG画像 705 左目用CG画像 706 2D/3D移行制御部 707 画像合成部 708 画像メモリ 709 立体表示装置 710 位置情報制御装置 711 視点位置変更装置 800 コンピュータ 801 CPU 802 記憶装置 803 画像メモリ 804 画像メモリのフレーム 805 ネットワークカード 806 マーカー色をつけたマーカー 901 視点位置変更レバー 902 視点角度変更レバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月23日(2000.2.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】画像分割方式による仮想現実システム

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 右目用画像と左目用画像の合成画像を複
    数の画像領域に分割し、表示することを特徴とする画像
    分割方式による仮想現実システムにおいて、(a)計算
    機により3次元空間を記述する情報から画像を生成する
    3次元コンピュータグラフィックスを用いて前記右目用
    および左目用の2画像を生成する立体画像生成手段と、
    (b)前記左右2画像の視差量の変化により視差の無い
    平面表示状態から立体表示状態への移行可能な表示状態
    移行手段と、(c)前記立体画像生成手段の出力をマル
    チビジョン用に拡大分配する拡大分配装置と、(d)前
    記拡大分配装置の出力を入力して複数のコアに表示する
    マルチビジョンとを有し、(e)前記左右2画像の視差
    量を連続的に変化させ、視差量ゼロの表示状態と有限な
    視差を持つ表示状態との間を連続的に滑らかに移行可能
    とすると共に任意の視差値で移行停止可能とすることを
    特徴とする画像分割方式による仮想現実システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像分割方式による仮想
    現実システムにおいて、前記2つの表示状態間の連続的
    な移行および移行停止を観測者が要求する任意のタイミ
    ングで実行することを特徴とする画像分割方式による仮
    想現実システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像分割方式による仮想
    現実システムにおいて、平面表示から立体表示への連続
    的な移行を観測者が表示装置前に着席したことを検知し
    て自動的に行うことを特徴とする画像分割方式による仮
    想現実システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像分割方式による仮想
    現実システムにおいて、前記表示状態移行手段は、前記
    立体画像生成手段による右目用、左目用レンダリングに
    与える視点位置データを制御して移行制御を行うことを
    特徴とする画像分割方式による仮想現実システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像分割方式による仮想
    現実システムにおいて、前記視点位置データの制御は、
    視差量L=0の平面表示状態から視差量変化率dに基づ
    き視差量を変化させる式L′=L+dに従って増加させ
    て行き、右目用視点位置PR=(XR、YR、ZR)お
    よび左目用視点位置PL=(XL、YL、ZL)のデー
    タを変更しながら、前記増加した視差量L′が終了条件
    を満たすまで連続増加させることを特徴とする画像分割
    方式による仮想現実システム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像分割方式による仮想
    現実システムにおいて、パソコン、ワークステーショ
    ン、ハイビション等のあらゆる走査周波数の映像を複数
    の画像表示領域に分割し、NTSC方式の倍速走査時の
    信号仕様で出力することを特徴とする映像信号拡大分配
    装置と、倍速NTSC方式テレビ信号を受信可能な複数
    の画像表示装置とから成り、前記複数の画像表示装置を
    組み合わせて1つの高精細な映像を表示することを特徴
    とする画像分割方式による仮想現実システム。
  7. 【請求項7】 右目用画像と左目用画像の合成画像を複
    数の画像領域に分割し、表示することを特徴とする画像
    分割方式による仮想現実システムにおいて、(a)画像
    切り出し領域を設定可能なフレームメモリと、(b)拡
    大率を設定可能な拡大処理回路を複数有し、あらゆる倍
    率の映像を出力する映像信号拡大分配装置と、(c)倍
    速NTSC方式テレビ信号を受信可能な複数の画像表示
    装置とから成り、(d)前記複数の画像表示装置を組み
    合わせて画面毎にいろいろな拡大率の高精細な映像を表
    示することを特徴とする画像分割方式による仮想現実シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 右目用画像と左目用画像の合成画像を複
    数の画像領域に分割し、表示することを特徴とする画像
    分割方式による仮想現実システムにおいて、(a)NT
    SC方式の映像を倍速NTSC方式の信号仕様に変換す
    る装置と、(b)拡大率を設定可能な拡大処理回路を複
    数有し、あらゆる倍率の映像を出力する映像信号拡大分
    配装置と、(c)倍速NTSC方式テレビ信号を受信可
    能な複数の画像表示装置とから成り、(d)前記複数の
    画像表示装置を組み合わせて一つの高精細な映像を表示
    することを特徴とする画像分割方式による仮想現実シス
    テム。
  9. 【請求項9】 右目用画像と左目用画像の合成画像を複
    数の画像領域に分割し、表示することを特徴とする画像
    分割方式による仮想現実システムにおいて、観測者の上
    部にビデオカメラを設置しその画像情報をコンピュータ
    に送り、観測者に付着したマーカー色の画像信号の1フ
    レームごとの色の識別によって識別し、その位置情報を
    別のグラフィックコンピュータに送り、そのグラフィッ
    クコンピュータ中の3次元の構築物を位置情報の信号に
    従い移動回転させ、その表示結果を画像分割するプログ
    ラムを備え、観測者の周囲に配置した複数のコアに表示
    させることを特徴とする画像分割方式による仮想現実シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 右目用画像と左目用画像の合成画像を
    複数の画像領域に分割し、表示することを特徴とする画
    像分割方式による仮想現実システムにおいて、コンピュ
    ータの中の3次元の構築物を視点位置変更装置からの入
    力によりあらゆる位置、角度から俯瞰でき、その表示結
    果を画面分割するプログラムを備え、観測者の周囲に配
    置した複数のコアに表示させることを特徴とする画像分
    割方式による仮想現実システム。
  11. 【請求項11】 右目用画像と左目用画像の合成画像を
    複数の画像領域に分割し、表示することを特徴とする画
    像分割方式による仮想現実システムにおいて、観測者の
    上部にビデオカメラを設置しその画像情報をコンピュー
    タに送り、観測者に付着したマーカー色を画像信号の1
    フレームごとの色の識別によって識別し、その位置情報
    を別のグラフィックコンピュータに送り、そのグラフィ
    ックコンピュータ中の3次元の構築物を位置情報の信号
    に従い移動回転させ、かつ観測者の有する視点位置変更
    装置からの入力によりあらゆる位置、角度から俯瞰で
    き、その表示結果を画像分割するようなプログラムを備
    え、観測者の周囲に配置した複数のコアに表示させるこ
    とを特徴とする画像分割方式による仮想現実システム。
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