JP2001227314A - 内燃機関用弁開閉機構 - Google Patents
内燃機関用弁開閉機構Info
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- JP2001227314A JP2001227314A JP2000320732A JP2000320732A JP2001227314A JP 2001227314 A JP2001227314 A JP 2001227314A JP 2000320732 A JP2000320732 A JP 2000320732A JP 2000320732 A JP2000320732 A JP 2000320732A JP 2001227314 A JP2001227314 A JP 2001227314A
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- Japan
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- stem
- valve
- internal combustion
- combustion engine
- armature
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動車用内燃機関に用いられる弁開閉機構を
構成する各部品の軽量化を図ることを目的とする。 【解決手段】 ステータ5及びコイル18から構成され
る電磁石6、7を有する電磁アクチュエータ4をハウジ
ング8に収納し、このハウジングを固定部材20によっ
て内燃機関本体19に取り付け、内燃機関本体19に、
バルブ9を設け、第1ステム15先端部とバルブ9の先
端部とを突き合わせ、バルブ9にリテイナー13を設け
ると共に、第1戻しコイルバネ2を取り付け、バルブガ
イド11を内燃機関本体19に設け、第2ステム14を
第1ステム15を設けたアーマチャ3の面と反対側の面
に設けると共に、第2ステム14にリテイナー13’を
設け、上記ハウジング8、コイル18、固定部材20の
うち少なくとも1つを、鉄より比重の小さな金属若しく
はその合金等で形成する。
構成する各部品の軽量化を図ることを目的とする。 【解決手段】 ステータ5及びコイル18から構成され
る電磁石6、7を有する電磁アクチュエータ4をハウジ
ング8に収納し、このハウジングを固定部材20によっ
て内燃機関本体19に取り付け、内燃機関本体19に、
バルブ9を設け、第1ステム15先端部とバルブ9の先
端部とを突き合わせ、バルブ9にリテイナー13を設け
ると共に、第1戻しコイルバネ2を取り付け、バルブガ
イド11を内燃機関本体19に設け、第2ステム14を
第1ステム15を設けたアーマチャ3の面と反対側の面
に設けると共に、第2ステム14にリテイナー13’を
設け、上記ハウジング8、コイル18、固定部材20の
うち少なくとも1つを、鉄より比重の小さな金属若しく
はその合金等で形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に自動車用内燃機
関に用いられる弁開閉機構に関する。
関に用いられる弁開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用内燃機関に検討されている従来
の電磁アクチュエータ作動の弁開閉機構は、例えば特開
平11−93629号公報に示され、本発明の一実施例
を示す図1を参照して説明すると、電磁アクチュエータ
4は、ステータ5とコイル18から構成される一対の電
磁石6、7を隙間Sを設けて対向させ、この隙間Sにア
ーマチャ3を配設し、上記両電磁石6、7によって、前
記アーマチャ3を、一方の電磁石7と他方の電磁石6の
間で往復動自在とし、前記アーマチャ3の一方の電磁石
7への移動を外部に伝達するための第1ステム15を前
記アーマチャ3の移動側の面に設けたものである。
の電磁アクチュエータ作動の弁開閉機構は、例えば特開
平11−93629号公報に示され、本発明の一実施例
を示す図1を参照して説明すると、電磁アクチュエータ
4は、ステータ5とコイル18から構成される一対の電
磁石6、7を隙間Sを設けて対向させ、この隙間Sにア
ーマチャ3を配設し、上記両電磁石6、7によって、前
記アーマチャ3を、一方の電磁石7と他方の電磁石6の
間で往復動自在とし、前記アーマチャ3の一方の電磁石
7への移動を外部に伝達するための第1ステム15を前
記アーマチャ3の移動側の面に設けたものである。
【0003】その電磁アクチュエータ4を内燃機関本体
19に固定部材20で固定されたハウジング8に収納
し、上記アーマチャ3を一方の電磁石7の方に移動させ
ることにより、上記第1ステム15が上記バルブ9を押
して開弁操作を行うように、前記電磁アクチュエータ4
の第1ステム15先端部と前記バルブ9の先端部とを突
き合わせ、さらに、閉弁操作を行うための付勢力を前記
バルブ9に与えるため、前記バルブ9にリテイナー13
を設けると共に、このリテイナー13と内燃機関本体1
9との間に第1戻しコイルバネ2を取り付け、第2ステ
ム14を前記第1ステム15を設けた前記アーマチャ3
の面と反対側の面に設けると共に、この第2ステム14
にリテイナー13を設け、そのリテイナー13と前記ハ
ウジング8との間に、前記第2ステム14が前記アーマ
チャ3を押す方向の付勢力を与える第2戻しコイルバネ
1を取り付けている。
19に固定部材20で固定されたハウジング8に収納
し、上記アーマチャ3を一方の電磁石7の方に移動させ
ることにより、上記第1ステム15が上記バルブ9を押
して開弁操作を行うように、前記電磁アクチュエータ4
の第1ステム15先端部と前記バルブ9の先端部とを突
き合わせ、さらに、閉弁操作を行うための付勢力を前記
バルブ9に与えるため、前記バルブ9にリテイナー13
を設けると共に、このリテイナー13と内燃機関本体1
9との間に第1戻しコイルバネ2を取り付け、第2ステ
ム14を前記第1ステム15を設けた前記アーマチャ3
の面と反対側の面に設けると共に、この第2ステム14
にリテイナー13を設け、そのリテイナー13と前記ハ
ウジング8との間に、前記第2ステム14が前記アーマ
チャ3を押す方向の付勢力を与える第2戻しコイルバネ
1を取り付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この弁開閉機構におい
て、その作動時に直接駆動する部品の重量は、作動時の
慣性重量として電磁アクチュエータ4の駆動電力消費に
直接影響を与える。通常、その駆動電力は搭載バッテリ
ーから供給しているため、電力消費量が増加傾向にある
今日ではその電力消費量の増大は好ましくない。また、
他の直接駆動しない部品も、総重量として内燃機関総重
量に直接影響を与え、例えばこれを自動車に用いた場
合、燃料消費に直接影響を与える。
て、その作動時に直接駆動する部品の重量は、作動時の
慣性重量として電磁アクチュエータ4の駆動電力消費に
直接影響を与える。通常、その駆動電力は搭載バッテリ
ーから供給しているため、電力消費量が増加傾向にある
今日ではその電力消費量の増大は好ましくない。また、
他の直接駆動しない部品も、総重量として内燃機関総重
量に直接影響を与え、例えばこれを自動車に用いた場
合、燃料消費に直接影響を与える。
【0005】しかし、このことは、ハウジング8、コイ
ル18、固定部材20も例外ではなく、従来では、それ
らの部品は、上記公開公報等のように、その材質や軽量
化に関しての考慮はなされておらず、主に比重が7〜8
の鉄系部材や鋼系部材が用いられている。
ル18、固定部材20も例外ではなく、従来では、それ
らの部品は、上記公開公報等のように、その材質や軽量
化に関しての考慮はなされておらず、主に比重が7〜8
の鉄系部材や鋼系部材が用いられている。
【0006】そして、これらの部品の軽量化を図る場
合、その軽量化による各部材の機械的強度の低下が問題
となる。
合、その軽量化による各部材の機械的強度の低下が問題
となる。
【0007】そこで、この発明は、ハウジング、コイ
ル、固定部材の軽量化を図ると共に、必要な機械的強度
を保持することを課題とする。
ル、固定部材の軽量化を図ると共に、必要な機械的強度
を保持することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、ハウジング、コイル又は固定部材を、鉄より比重の
小さな金属若しくはその合金、骨材により強化された鉄
より比重の小さな合金、セラミックス、繊維若しくはウ
イスカー強化セラミックスで形成したのである。これら
の材料を用いることにより、軽量化が図れると共に、必
要な強度が得られる。
め、ハウジング、コイル又は固定部材を、鉄より比重の
小さな金属若しくはその合金、骨材により強化された鉄
より比重の小さな合金、セラミックス、繊維若しくはウ
イスカー強化セラミックスで形成したのである。これら
の材料を用いることにより、軽量化が図れると共に、必
要な強度が得られる。
【0009】具体的には、電磁アクチュエータにより吸
排気ポートを開閉するバルブを動かす内燃機関用弁開閉
機構であって、前記電磁アクチュエータは、ステータと
コイルから構成される一対の電磁石を隙間を設けて対向
させ、この隙間にアーマチャを配設し、前記両電磁石に
よって、前記アーマチャを、一方の電磁石と他方の電磁
石の間で往復動自在とし、前記アーマチャの一方の電磁
石への移動を外部に伝達するための第1ステムを前記ア
ーマチャの移動側の面に設けたものであり、この電磁ア
クチュエータを内燃機関本体に固定部材で固定されたハ
ウジングに収納して、前記アーマチャを一方の電磁石の
方に移動させることにより、前記第1ステムが前記バル
ブを動かして開弁操作を行うようにするとともに、その
バルブにリテイナーを設けて、このリテイナーと内燃機
関本体との間にバルブを開弁方向に付勢する第1戻しコ
イルバネを取り付け、第2ステムを、前記第1ステムを
設けた前記アーマチャの面と反対側の面に設けると共
に、この第2ステムにリテイナーを設け、そのリテイナ
ーと前記ハウジングとの間に、前記第2ステムが前記ア
ーマチャを押す方向の付勢力を与える第2戻しコイルバ
ネを取り付け、前記のハウジング、コイル、又は固定部
材のうち少なくとも1つは、鉄より比重の小さな金属若
しくはその合金、骨材により強化された鉄より比重の小
さな合金、セラミックス、繊維若しくはウイスカー強化
セラミックスで形成したのである。
排気ポートを開閉するバルブを動かす内燃機関用弁開閉
機構であって、前記電磁アクチュエータは、ステータと
コイルから構成される一対の電磁石を隙間を設けて対向
させ、この隙間にアーマチャを配設し、前記両電磁石に
よって、前記アーマチャを、一方の電磁石と他方の電磁
石の間で往復動自在とし、前記アーマチャの一方の電磁
石への移動を外部に伝達するための第1ステムを前記ア
ーマチャの移動側の面に設けたものであり、この電磁ア
クチュエータを内燃機関本体に固定部材で固定されたハ
ウジングに収納して、前記アーマチャを一方の電磁石の
方に移動させることにより、前記第1ステムが前記バル
ブを動かして開弁操作を行うようにするとともに、その
バルブにリテイナーを設けて、このリテイナーと内燃機
関本体との間にバルブを開弁方向に付勢する第1戻しコ
イルバネを取り付け、第2ステムを、前記第1ステムを
設けた前記アーマチャの面と反対側の面に設けると共
に、この第2ステムにリテイナーを設け、そのリテイナ
ーと前記ハウジングとの間に、前記第2ステムが前記ア
ーマチャを押す方向の付勢力を与える第2戻しコイルバ
ネを取り付け、前記のハウジング、コイル、又は固定部
材のうち少なくとも1つは、鉄より比重の小さな金属若
しくはその合金、骨材により強化された鉄より比重の小
さな合金、セラミックス、繊維若しくはウイスカー強化
セラミックスで形成したのである。
【0010】前記ハウジングを、金属多孔体よりなる骨
材に、アルミニウムを主成分とする材料、マグネシウム
を主成分とする材料、又は発泡アルミニウムから選ばれ
るいずれか1つ又は2つ以上を含浸させた材料より形成
してもよい。
材に、アルミニウムを主成分とする材料、マグネシウム
を主成分とする材料、又は発泡アルミニウムから選ばれ
るいずれか1つ又は2つ以上を含浸させた材料より形成
してもよい。
【0011】前記コイル又は固定部材を、アルミニウム
を主成分とする材料より形成してもよい。
を主成分とする材料より形成してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明にかかる内燃機関用電磁
アクチュエータ4は、図1に示すように、一対の電磁石
6、7、アーマチャ3、及び第1ステム15から形成さ
れる。
アクチュエータ4は、図1に示すように、一対の電磁石
6、7、アーマチャ3、及び第1ステム15から形成さ
れる。
【0013】上記アーマチャ3は、磁性材料から構成さ
れるものである。また、上記電磁石6、7は、ステータ
5とコイル18から構成され、コイル18に電流を通す
ことにより磁場を発生させることができる。この一対の
電磁石6、7を隙間Sを設けて対向させ、この隙間Sに
アーマチャ3を配設するので、電磁石6、7によって発
生する磁場によって、アーマチャ3は、2つの電磁石
6、7を往復動自在となる。このとき、アーマチャ3
が、後述するように、上記第1ステム15若しくは第2
ステム14の少なくとも1つと接合若しくは機械的に締
結される場合は、その接合若しくは機械的に締結された
第1ステム15若しくは第2ステム14によって、又
は、電磁石間ハウジング8cを、アーマチャ3の外周面
ぎりぎりに設ける場合は、この電磁石間ハウジング8c
によって、アーマチャ3を2つの電磁石6、7の間でス
ムーズに往復動させることができる。
れるものである。また、上記電磁石6、7は、ステータ
5とコイル18から構成され、コイル18に電流を通す
ことにより磁場を発生させることができる。この一対の
電磁石6、7を隙間Sを設けて対向させ、この隙間Sに
アーマチャ3を配設するので、電磁石6、7によって発
生する磁場によって、アーマチャ3は、2つの電磁石
6、7を往復動自在となる。このとき、アーマチャ3
が、後述するように、上記第1ステム15若しくは第2
ステム14の少なくとも1つと接合若しくは機械的に締
結される場合は、その接合若しくは機械的に締結された
第1ステム15若しくは第2ステム14によって、又
は、電磁石間ハウジング8cを、アーマチャ3の外周面
ぎりぎりに設ける場合は、この電磁石間ハウジング8c
によって、アーマチャ3を2つの電磁石6、7の間でス
ムーズに往復動させることができる。
【0014】また、アーマチャ3は、回転しながら電磁
石6又は7と接触する場合がある。このとき、このアー
マチャ3の表面には、セラミックス摺動膜、炭素系摺動
膜、又は複合材被覆膜等の摺動膜を設けることができ
る。これにより、電磁石6又は7との接触時の摩擦係数
を低減することが可能となる。
石6又は7と接触する場合がある。このとき、このアー
マチャ3の表面には、セラミックス摺動膜、炭素系摺動
膜、又は複合材被覆膜等の摺動膜を設けることができ
る。これにより、電磁石6又は7との接触時の摩擦係数
を低減することが可能となる。
【0015】上記摺動膜を構成する材料及びその組み合
わせとしては、後述するように、第1ステム15に設け
られる摺動膜の材料及び組み合わせと同様の材料及び組
み合わせがあげられる。
わせとしては、後述するように、第1ステム15に設け
られる摺動膜の材料及び組み合わせと同様の材料及び組
み合わせがあげられる。
【0016】上記第1ステム15は、アーマチャ3の他
方の電磁石6から一方の電磁石7への移動を外部に伝達
するために、アーマチャ3の移動側の面に開口した上記
一方の電磁石7のステータ5に設けられた案内孔22に
挿入して設けられる。この第1ステム15により、アー
マチャ3が電磁石6側の位置から電磁石7側の位置への
移動が、第1ステム15の先端部と突き合わされている
バルブ9の押し出しに作用し、内燃機関の開弁につなが
る。
方の電磁石6から一方の電磁石7への移動を外部に伝達
するために、アーマチャ3の移動側の面に開口した上記
一方の電磁石7のステータ5に設けられた案内孔22に
挿入して設けられる。この第1ステム15により、アー
マチャ3が電磁石6側の位置から電磁石7側の位置への
移動が、第1ステム15の先端部と突き合わされている
バルブ9の押し出しに作用し、内燃機関の開弁につなが
る。
【0017】上記第1ステム15を構成する材料として
は、鉄系材料でもよいが、軽量化を図る為には、窒化ケ
イ素若しくはサイアロンを主成分とするセラミックス、
粉末成形法を用いてアルミニウム合金粉末等を成形し、
次いで焼結したアルミニウム合金焼結材(以下、「アル
ミニウム合金固化材」と称する。)、チタン合金等を用
いることができる。
は、鉄系材料でもよいが、軽量化を図る為には、窒化ケ
イ素若しくはサイアロンを主成分とするセラミックス、
粉末成形法を用いてアルミニウム合金粉末等を成形し、
次いで焼結したアルミニウム合金焼結材(以下、「アル
ミニウム合金固化材」と称する。)、チタン合金等を用
いることができる。
【0018】上記の窒化ケイ素若しくはサイアロンを主
成分とするセラミックスに関しては、破損に対する信頼
性の確保から窒化ケイ素若しくはサイアロンが80重量
%以上含まれ、相対密度が95重量%以上の焼結体の使
用が好ましい。
成分とするセラミックスに関しては、破損に対する信頼
性の確保から窒化ケイ素若しくはサイアロンが80重量
%以上含まれ、相対密度が95重量%以上の焼結体の使
用が好ましい。
【0019】また、上記セラミックスには、繊維やウィ
スカで強化された繊維強化セラミックスやウィスカ強化
セラミックスが含まれる。
スカで強化された繊維強化セラミックスやウィスカ強化
セラミックスが含まれる。
【0020】上記の粉末成形法とは、所定の組成を有す
るアルミニウム合金の溶湯を高圧のガス吹きつけにより
急冷凝固粉末を作成し、これを圧粉のうえ、500℃程
度で加熱したのち、熱間鍛造し緻密化と同時に部品化す
るために形状付与する方法である。このようにして得ら
れた所定形状のアルミニウム合金固化材は、100〜1
000nm程度の微細なアルミ基結晶粒で構成されその
ベースにアルミと他元素金属との硬質な複合金属間結合
化合物が微細析出して強化されている。この緻密化の程
度は95%以上が好ましい。さらに、アルミニウム合金
固化材としては、摺動状況下において、耐熱強度を有す
る高温摺動部材であることが必要である。
るアルミニウム合金の溶湯を高圧のガス吹きつけにより
急冷凝固粉末を作成し、これを圧粉のうえ、500℃程
度で加熱したのち、熱間鍛造し緻密化と同時に部品化す
るために形状付与する方法である。このようにして得ら
れた所定形状のアルミニウム合金固化材は、100〜1
000nm程度の微細なアルミ基結晶粒で構成されその
ベースにアルミと他元素金属との硬質な複合金属間結合
化合物が微細析出して強化されている。この緻密化の程
度は95%以上が好ましい。さらに、アルミニウム合金
固化材としては、摺動状況下において、耐熱強度を有す
る高温摺動部材であることが必要である。
【0021】また、上記第1ステム15と後述する第2
ステム14とは、同じ材質で構成してもよく、異なる材
質で構成してもよい。
ステム14とは、同じ材質で構成してもよく、異なる材
質で構成してもよい。
【0022】さらに、上記第1ステム15の表面や端面
には、セラミックス摺動膜、炭素系摺動膜、又は複合材
被覆膜等の摺動膜を設けることができる。上記第1ステ
ム15の表面に上記摺動膜を設けることにより、上記第
1ステム15がステータ5の案内孔22で駆動する際の
摺動面での動摩擦係数や焼き付き性の低減が図れ、摺動
によるエネルギーロスを軽減させることが可能となる。
また、上記第1ステム15の端面に上記摺動膜を設ける
と、アーマチャ3やバルブ9のステム部16端面と回転
しながら接触する際、生じる摩擦係数を低減することが
でき、エネルギーロスを軽減することが可能となる。
には、セラミックス摺動膜、炭素系摺動膜、又は複合材
被覆膜等の摺動膜を設けることができる。上記第1ステ
ム15の表面に上記摺動膜を設けることにより、上記第
1ステム15がステータ5の案内孔22で駆動する際の
摺動面での動摩擦係数や焼き付き性の低減が図れ、摺動
によるエネルギーロスを軽減させることが可能となる。
また、上記第1ステム15の端面に上記摺動膜を設ける
と、アーマチャ3やバルブ9のステム部16端面と回転
しながら接触する際、生じる摩擦係数を低減することが
でき、エネルギーロスを軽減することが可能となる。
【0023】上記摺動膜を構成する材料としては、元素
周期律表のIVa、Va、VIa族金属あるいはアルミ
ニウム(Al)、ホウ素(B)、シリコン(Si)の窒
化物、炭化物、炭窒化物、酸窒化物、酸炭化物、炭酸窒
化物、硫化物等のセラミックス膜、ダイヤモンドライク
カーボン膜(以下、「DLC膜」と略する。)、ダイヤ
膜、窒化炭素膜、固定潤滑材としての金属化合物の粉末
粒子をポリマーに分散させた複合材膜等があげられる。
周期律表のIVa、Va、VIa族金属あるいはアルミ
ニウム(Al)、ホウ素(B)、シリコン(Si)の窒
化物、炭化物、炭窒化物、酸窒化物、酸炭化物、炭酸窒
化物、硫化物等のセラミックス膜、ダイヤモンドライク
カーボン膜(以下、「DLC膜」と略する。)、ダイヤ
膜、窒化炭素膜、固定潤滑材としての金属化合物の粉末
粒子をポリマーに分散させた複合材膜等があげられる。
【0024】上記複合材膜に使用される金属化合物は、
固体潤滑材としての性質を有することが必要であり、具
体的には、MoS2 、BN、CaF2 、Cr2 O3 、M
oO 3 、及びB2 O3 の少なくとも1種が好ましい。
固体潤滑材としての性質を有することが必要であり、具
体的には、MoS2 、BN、CaF2 、Cr2 O3 、M
oO 3 、及びB2 O3 の少なくとも1種が好ましい。
【0025】また、上記複合材膜に使用されるポリマー
は、金属間化合物の粉末粒子を保持するバインダーとし
ての役割を果たすことが必要であり、具体的には、ポリ
アミドイミド、ポリイミド、ポリ四フッ化エチレン、ポ
リフェニレンサルファイド、及びジアリルフタレート樹
脂の少なくとも1種が好ましい。ただし、上記以外のポ
リマーの種類によっては、金属化合物粉末粒子を含む複
合材被膜が軟質となり、耐摩耗性を低下させる場合があ
るので、このポリマーの選択には注意を要する。
は、金属間化合物の粉末粒子を保持するバインダーとし
ての役割を果たすことが必要であり、具体的には、ポリ
アミドイミド、ポリイミド、ポリ四フッ化エチレン、ポ
リフェニレンサルファイド、及びジアリルフタレート樹
脂の少なくとも1種が好ましい。ただし、上記以外のポ
リマーの種類によっては、金属化合物粉末粒子を含む複
合材被膜が軟質となり、耐摩耗性を低下させる場合があ
るので、このポリマーの選択には注意を要する。
【0026】上記摺動膜の構成としては、上記の材料の
うち、いずれか一種の材料を用いた摺動膜、あるいは2
種以上の混合摺動膜、及び、上記一種の材料からなる摺
動膜や混合摺動膜の積層摺動膜があげられる。これらの
摺動膜を設けることにより、上記第1ステム15がステ
ータ5の案内孔22で駆動する際の摺動面への潤滑オイ
ルの強制的な供給が不要となりアクチュエータの故障を
抑制することが可能となる。
うち、いずれか一種の材料を用いた摺動膜、あるいは2
種以上の混合摺動膜、及び、上記一種の材料からなる摺
動膜や混合摺動膜の積層摺動膜があげられる。これらの
摺動膜を設けることにより、上記第1ステム15がステ
ータ5の案内孔22で駆動する際の摺動面への潤滑オイ
ルの強制的な供給が不要となりアクチュエータの故障を
抑制することが可能となる。
【0027】上記のアーマチャ3は、必要に応じて、上
記第1ステム15又は後述する第2ステム14の一方又
は両方と接合又は機械的に締結してもよい。このように
すれば、アーマチャ3の電磁石6、7間の往復動を案内
することができる。
記第1ステム15又は後述する第2ステム14の一方又
は両方と接合又は機械的に締結してもよい。このように
すれば、アーマチャ3の電磁石6、7間の往復動を案内
することができる。
【0028】上記アーマチャ3と接合又は機械的締結を
する上記第1ステム15又は後述する第2ステム14と
して、アーマチャ3より比重の小さい材料を用いたステ
ムを選択すると、アーマチャ3と同種材料を用いたステ
ムを用いて一体の駆動用部材を構成するよりも軽量化が
図れる。
する上記第1ステム15又は後述する第2ステム14と
して、アーマチャ3より比重の小さい材料を用いたステ
ムを選択すると、アーマチャ3と同種材料を用いたステ
ムを用いて一体の駆動用部材を構成するよりも軽量化が
図れる。
【0029】上記接合又は機械的締結としては、接着剤
による接着や所定の加熱接合、圧接等の化学的接合、カ
シメや焼きバメ、冷やしバメ等の機械的締結等があげら
れる。また、脱着に対する信頼性を確保するため、ステ
ム円周方向に凹溝部を設け、ここにアーマチャ3を挟み
込んだリテーナー部品を用いた接合手段を採用すること
ができる。ここで、アーマチャ3よりも比重の小さい材
料としては、上記の窒化ケイ素若しくはサイアロンを主
成分とするセラミックス、粉末成形法によるアルミニウ
ム焼結材、或いはチタン合金があげられる。
による接着や所定の加熱接合、圧接等の化学的接合、カ
シメや焼きバメ、冷やしバメ等の機械的締結等があげら
れる。また、脱着に対する信頼性を確保するため、ステ
ム円周方向に凹溝部を設け、ここにアーマチャ3を挟み
込んだリテーナー部品を用いた接合手段を採用すること
ができる。ここで、アーマチャ3よりも比重の小さい材
料としては、上記の窒化ケイ素若しくはサイアロンを主
成分とするセラミックス、粉末成形法によるアルミニウ
ム焼結材、或いはチタン合金があげられる。
【0030】上記ステータ5は、鉄系材料を機械加工し
て製造してもよいが、鉄系粉末を粉末成形法によって成
形することにより製造してもよい。具体的には、上記鉄
系粉末を冷間金型プレス成形法、温間金型プレス成形法
又は射出成形法のいずれかの方法で成形することによ
り、製造することができる。
て製造してもよいが、鉄系粉末を粉末成形法によって成
形することにより製造してもよい。具体的には、上記鉄
系粉末を冷間金型プレス成形法、温間金型プレス成形法
又は射出成形法のいずれかの方法で成形することによ
り、製造することができる。
【0031】これに対し、従来の電磁石は、図5に示す
ように、電磁銅板31等を入れた凹部32や、案内孔3
3等を機械加工により形成されたステータ34にコイル
を巻き付けた構造を取るので、電磁石としては、体積の
大きいものとなり、切削等の機械加工が必要となる。
ように、電磁銅板31等を入れた凹部32や、案内孔3
3等を機械加工により形成されたステータ34にコイル
を巻き付けた構造を取るので、電磁石としては、体積の
大きいものとなり、切削等の機械加工が必要となる。
【0032】このため、上記の粉末成形法によって成形
する方法を採用することにより、図4に示すように、凹
部21や案内孔22を精度よく成形でき、成形後の機械
加工を省略できる利点がある。また、従来のステータ3
4に比べて、格段に体積を小さく構成することが可能と
なり、また予め形成したコイルを当該凹部に装着するこ
とが可能となり、極めて工数の少ない量産性に喜んだ製
造が可能となる。
する方法を採用することにより、図4に示すように、凹
部21や案内孔22を精度よく成形でき、成形後の機械
加工を省略できる利点がある。また、従来のステータ3
4に比べて、格段に体積を小さく構成することが可能と
なり、また予め形成したコイルを当該凹部に装着するこ
とが可能となり、極めて工数の少ない量産性に喜んだ製
造が可能となる。
【0033】特に、得られる成形体の密度を上げ、従来
の電磁石と同じ磁束密度を得、かつ、よりコンパクトに
ステータ5を成形するためには、温間でのプレス成形や
射出成形がより有利である。
の電磁石と同じ磁束密度を得、かつ、よりコンパクトに
ステータ5を成形するためには、温間でのプレス成形や
射出成形がより有利である。
【0034】上記粉末成形に使用される鉄系粉末は、通
常の鉄系粉末でもよいが、鉄酸化皮膜又は被覆樹脂膜を
有する鉄系粉末が好ましい。これらの鉄系粉末を用いて
粉末成形すると、得られたステータ5の構成成分とし
て、上記鉄酸化被膜又は被覆樹脂膜の一部又は全部が残
留する。このため、無垢の金属では生じやすい渦電流の
発生が抑制され、低鉄損のステータが得られる。このた
め、ステータ5をよりコンパクトに構成できることとな
る。上記鉄酸化皮膜とは、鉄系粉末の表面を酸化させる
ことにより形成される被膜をいう。また、上記被覆樹脂
膜とは、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を鉄系粉末の表面
に塗布、浸漬、蒸着等を行い、鉄系粉末の表面に形成さ
せた樹脂被膜をいう。
常の鉄系粉末でもよいが、鉄酸化皮膜又は被覆樹脂膜を
有する鉄系粉末が好ましい。これらの鉄系粉末を用いて
粉末成形すると、得られたステータ5の構成成分とし
て、上記鉄酸化被膜又は被覆樹脂膜の一部又は全部が残
留する。このため、無垢の金属では生じやすい渦電流の
発生が抑制され、低鉄損のステータが得られる。このた
め、ステータ5をよりコンパクトに構成できることとな
る。上記鉄酸化皮膜とは、鉄系粉末の表面を酸化させる
ことにより形成される被膜をいう。また、上記被覆樹脂
膜とは、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を鉄系粉末の表面
に塗布、浸漬、蒸着等を行い、鉄系粉末の表面に形成さ
せた樹脂被膜をいう。
【0035】このため、このステータ5を用いた電磁石
は、上記の体積減少の効果により、後述するハウジング
8を含めた構成部品の体積減少にもつながり重量軽減が
図れることになる。
は、上記の体積減少の効果により、後述するハウジング
8を含めた構成部品の体積減少にもつながり重量軽減が
図れることになる。
【0036】また、従来はステータ34の案内孔33に
ステムを通す場合、所定のすべり軸受を装着する必要が
あったのに対し、上記ステータ5を用いると、成形体表
面の平滑性や寸法精度が確保されるので、すべり軸受を
設ける必要がなく、案内孔22に第1ステム15又は第
2ステム14を挿入し、そして、これらを直接摺動させ
ることが可能となり、部品点数の軽減が重量低減および
量産性につながる。
ステムを通す場合、所定のすべり軸受を装着する必要が
あったのに対し、上記ステータ5を用いると、成形体表
面の平滑性や寸法精度が確保されるので、すべり軸受を
設ける必要がなく、案内孔22に第1ステム15又は第
2ステム14を挿入し、そして、これらを直接摺動させ
ることが可能となり、部品点数の軽減が重量低減および
量産性につながる。
【0037】次に、この発明にかかる内燃機関用弁開閉
機構は、上記電磁アクチュエータ4、ハウジング8、バ
ルブ9、第2ステム14から構成される。
機構は、上記電磁アクチュエータ4、ハウジング8、バ
ルブ9、第2ステム14から構成される。
【0038】上記の電磁アクチュエータ4は、ハウジン
グ8に収納され、このハウジング8を固定部材20によ
って内燃機関本体19に取り付けられる。
グ8に収納され、このハウジング8を固定部材20によ
って内燃機関本体19に取り付けられる。
【0039】このハウジング8は、図1に示すように、
電磁石6、7の外周面を覆うハウジング8a、電磁石
6、7の上端部を覆うハウジング8b、2つの電磁石
6、7の隙間Sを保持するための電磁石間ハウジング8
cの組合せから構成されるが、ハウジング8としては、
上記3つの部材から構成されることに限定されるもので
はなく、この発明にかかる内燃機関用弁開閉機構の組立
て条件等に応じて任意の部材から構成することができ
る。
電磁石6、7の外周面を覆うハウジング8a、電磁石
6、7の上端部を覆うハウジング8b、2つの電磁石
6、7の隙間Sを保持するための電磁石間ハウジング8
cの組合せから構成されるが、ハウジング8としては、
上記3つの部材から構成されることに限定されるもので
はなく、この発明にかかる内燃機関用弁開閉機構の組立
て条件等に応じて任意の部材から構成することができ
る。
【0040】上記ハウジング8、コイル18又は固定部
材20を構成する材料としては、鉄系材料でもよいが、
これらのうち少なくとも1つを、鉄より比重の小さな金
属若しくはその合金、骨材により強化された鉄より比重
の小さな合金、セラミックス、繊維若しくはウイスカー
強化セラミックスを用いることが好ましい。これらの材
料を用いる場合、上記ハウジング8、コイル18又は固
定部材20として使用すると、使用に耐え得る十分な強
度が得られる。
材20を構成する材料としては、鉄系材料でもよいが、
これらのうち少なくとも1つを、鉄より比重の小さな金
属若しくはその合金、骨材により強化された鉄より比重
の小さな合金、セラミックス、繊維若しくはウイスカー
強化セラミックスを用いることが好ましい。これらの材
料を用いる場合、上記ハウジング8、コイル18又は固
定部材20として使用すると、使用に耐え得る十分な強
度が得られる。
【0041】上記ハウジング8を形成するより好ましい
材料としては、金属多孔体よりなる骨材に金属材料を含
浸させた含浸複合材料があげられる。この材料を用いる
ことにより、強度の高いハウジング8が得られ、また、
ハウジング8の薄肉化、コンパクト化が可能となる。こ
のため、重量軽減につなげることができる。
材料としては、金属多孔体よりなる骨材に金属材料を含
浸させた含浸複合材料があげられる。この材料を用いる
ことにより、強度の高いハウジング8が得られ、また、
ハウジング8の薄肉化、コンパクト化が可能となる。こ
のため、重量軽減につなげることができる。
【0042】上記金属多孔体は、発泡樹脂に黒鉛等で導
電処理をした後に電気メッキし、熱処理して発泡樹脂を
除去して得る方法、発泡樹脂に金属・樹脂スラリーを含
浸させて乾燥し、次いで熱処理して発泡樹脂を除去して
得る方法等によって製造することができる。
電処理をした後に電気メッキし、熱処理して発泡樹脂を
除去して得る方法、発泡樹脂に金属・樹脂スラリーを含
浸させて乾燥し、次いで熱処理して発泡樹脂を除去して
得る方法等によって製造することができる。
【0043】上記金属多孔体としてはFe,Cr,Ni
等を含む高強度な合金材料が好ましく、またその体積率
は、必要とされる強度や重量等により変わるが、3%〜
20%の範囲内であることが好ましい。
等を含む高強度な合金材料が好ましく、またその体積率
は、必要とされる強度や重量等により変わるが、3%〜
20%の範囲内であることが好ましい。
【0044】上記の金属多孔体よりなる骨材に含浸させ
る金属材料としては、アルミニウム金属やアルミニウム
合金等のアルミニウムを主成分とする材料、マグネシウ
ム金属やマグネシウム合金等のマグネシウムを主成分と
する材料、又は発泡アルミニウムから選ばれるいずれか
1つ又は2つ以上があげられる。
る金属材料としては、アルミニウム金属やアルミニウム
合金等のアルミニウムを主成分とする材料、マグネシウ
ム金属やマグネシウム合金等のマグネシウムを主成分と
する材料、又は発泡アルミニウムから選ばれるいずれか
1つ又は2つ以上があげられる。
【0045】上記の金属多孔体よりなる骨材に金属材料
を含浸させて含浸複合化する方法としては、ダイキャス
ト、溶湯鍛造等の高圧鋳造法や、数MPa以下の低圧で
の含浸鋳造法も用いることができる。これは金属多孔体
のセル孔径が0.1mm〜1mm程度と比較的大きなサ
イズであることと、全てのセルが連通したオープンセル
構造を有するためである。
を含浸させて含浸複合化する方法としては、ダイキャス
ト、溶湯鍛造等の高圧鋳造法や、数MPa以下の低圧で
の含浸鋳造法も用いることができる。これは金属多孔体
のセル孔径が0.1mm〜1mm程度と比較的大きなサ
イズであることと、全てのセルが連通したオープンセル
構造を有するためである。
【0046】上記発泡アルミニウムとは、アルミニウム
金属やアルミニウム−カルシウム合金等のアルニミウム
合金を溶融させ、これに水素化チタニウムや水素化ジル
コニウム等の発泡剤を加え、この発泡剤の分解によって
発泡を生じさせて得られた発泡状態のアルミニウム金属
又はアルミニウム合金をいう。
金属やアルミニウム−カルシウム合金等のアルニミウム
合金を溶融させ、これに水素化チタニウムや水素化ジル
コニウム等の発泡剤を加え、この発泡剤の分解によって
発泡を生じさせて得られた発泡状態のアルミニウム金属
又はアルミニウム合金をいう。
【0047】このようにして得られた含浸複合材料は、
上記金属材料として、アルミニウム系材料やマグネシウ
ム系材料を用いると、全体として重量を軽減することが
でき、ハウジング8自体の重量軽減を図ることができ
る。
上記金属材料として、アルミニウム系材料やマグネシウ
ム系材料を用いると、全体として重量を軽減することが
でき、ハウジング8自体の重量軽減を図ることができ
る。
【0048】上記固定部材20は、図1に示すように、
一般にボルトが使用される。この固定部材20のより好
ましい材料としては、アルミニウム金属やアルミニウム
合金等のアルミニウムを主成分とする材料があげられ
る。
一般にボルトが使用される。この固定部材20のより好
ましい材料としては、アルミニウム金属やアルミニウム
合金等のアルミニウムを主成分とする材料があげられ
る。
【0049】固定部材20として用いられるより好まし
い材料としては、上記のアルミニウムを主成分とする材
料があげられ、これにより、軽量化が図れる。また、固
定部材20として上記のアルミニウムを主成分とする材
料を用いることは、このハウジング8を取り付ける内燃
機関本体19、例えばエンジンヘッド等は、アルミニウ
ム系材料でできているため、組み付け時及び動作時に温
度変化が生じたときの熱膨張係数の差異により余分な応
力発生が抑制できるために好ましい。上記固定部材20
を構成する材料の具体例としては、JIS H 400
0に規定の材料がよく、引張強度の点では4000、5
000、6000、7000系が好ましい。
い材料としては、上記のアルミニウムを主成分とする材
料があげられ、これにより、軽量化が図れる。また、固
定部材20として上記のアルミニウムを主成分とする材
料を用いることは、このハウジング8を取り付ける内燃
機関本体19、例えばエンジンヘッド等は、アルミニウ
ム系材料でできているため、組み付け時及び動作時に温
度変化が生じたときの熱膨張係数の差異により余分な応
力発生が抑制できるために好ましい。上記固定部材20
を構成する材料の具体例としては、JIS H 400
0に規定の材料がよく、引張強度の点では4000、5
000、6000、7000系が好ましい。
【0050】上記電磁石を構成するコイル18として用
いられるより好ましい材料は、アルミニウム金属やアル
ミニウム合金等のアルミニウムを主成分とする材料から
形成するのが好ましい。これにより、コイル18の軽量
化が図ることができる。このコイル18としては、JI
S H 4000に規定されている、1000系や60
00系のアルミニウム合金を用いることができる。また
コイル18の被覆材としては、必要な耐熱性により異な
るが、180℃以上の耐熱性が好ましく、エステルイミ
ドやポリイミド、ポリアミドイミドがあげられる。
いられるより好ましい材料は、アルミニウム金属やアル
ミニウム合金等のアルミニウムを主成分とする材料から
形成するのが好ましい。これにより、コイル18の軽量
化が図ることができる。このコイル18としては、JI
S H 4000に規定されている、1000系や60
00系のアルミニウム合金を用いることができる。また
コイル18の被覆材としては、必要な耐熱性により異な
るが、180℃以上の耐熱性が好ましく、エステルイミ
ドやポリイミド、ポリアミドイミドがあげられる。
【0051】上記内燃機関本体19には、この内燃機関
の吸気ポート25又は排気ポート26と燃焼室27とを
導通又は遮断するためのバルブ9が設けられる。
の吸気ポート25又は排気ポート26と燃焼室27とを
導通又は遮断するためのバルブ9が設けられる。
【0052】このバルブ9は、弁を構成するマージン部
17と、軸を構成するステム部16とから形成される。
このバルブ9を構成する材料は、鉄系材料でもよいが、
少なくとも、マージン部17が耐熱性を有する材料であ
ればよい。その構成としては、図1に示すように、ステ
ム部16とマージン部17とを同一材質で構成するも
の、例えば、両者共、窒化ケイ素若しくはサイアロンを
主成分とするセラミックスを用いたものや、図3に示す
ように、ステム部16とマージン部17とを異なる材質
で構成するもの、例えば、ステム部16として、上記ア
ルミニウム合金固化材を用い、マージン部17として耐
熱鋼合金を用いたものがあげられる。これらの材料を用
いることにより、弁を構成するマージン部17の耐熱性
を維持するとともに、軽量化に寄与することができる。
17と、軸を構成するステム部16とから形成される。
このバルブ9を構成する材料は、鉄系材料でもよいが、
少なくとも、マージン部17が耐熱性を有する材料であ
ればよい。その構成としては、図1に示すように、ステ
ム部16とマージン部17とを同一材質で構成するも
の、例えば、両者共、窒化ケイ素若しくはサイアロンを
主成分とするセラミックスを用いたものや、図3に示す
ように、ステム部16とマージン部17とを異なる材質
で構成するもの、例えば、ステム部16として、上記ア
ルミニウム合金固化材を用い、マージン部17として耐
熱鋼合金を用いたものがあげられる。これらの材料を用
いることにより、弁を構成するマージン部17の耐熱性
を維持するとともに、軽量化に寄与することができる。
【0053】上記耐熱鋼合金としては、JIS SUH
3(Fe−11重量%Cr−2重量%Si−1重量%M
o−0.6重量%Mn−0.4重量%C)等を例として
あげられる。
3(Fe−11重量%Cr−2重量%Si−1重量%M
o−0.6重量%Mn−0.4重量%C)等を例として
あげられる。
【0054】上記窒化ケイ素若しくはサイアロンを主成
分とするセラミックスに関しては、破損に対する信頼性
の確保から窒化ケイ素若しくはサイアロンが80重量%
以上含まれ、相対密度が95重量%以上の焼結体の使用
が好ましい。
分とするセラミックスに関しては、破損に対する信頼性
の確保から窒化ケイ素若しくはサイアロンが80重量%
以上含まれ、相対密度が95重量%以上の焼結体の使用
が好ましい。
【0055】上記セラミックスには、繊維やウィスカで
強化された繊維強化セラミックスやウィスカ強化セラミ
ックスが含まれる。
強化された繊維強化セラミックスやウィスカ強化セラミ
ックスが含まれる。
【0056】また、アルミニウム合金固化材は、摺動状
況下における耐熱強度を有するので、微細なアルミ基結
晶粒内に、同程度に微細な金属間化合物が析出して耐熱
強化した合金設計を有し、かつ緻密体であることが望ま
しい。このような例としては、Al−17重量%、Si
−1.5重量%、Zr−1.5%、Ni−2%、Fe−
5%Mmがあげられる。ここで、「Mm」とは、ミッシ
ュメタル、すなわち、ランタンやセリウム等の希土類元
素で主に構成された複合金属をいう。
況下における耐熱強度を有するので、微細なアルミ基結
晶粒内に、同程度に微細な金属間化合物が析出して耐熱
強化した合金設計を有し、かつ緻密体であることが望ま
しい。このような例としては、Al−17重量%、Si
−1.5重量%、Zr−1.5%、Ni−2%、Fe−
5%Mmがあげられる。ここで、「Mm」とは、ミッシ
ュメタル、すなわち、ランタンやセリウム等の希土類元
素で主に構成された複合金属をいう。
【0057】ステム部16として、上記アルミニウム合
金固化材を用い、マージン部17として、耐熱鋼合金を
用いる場合、これらは熱圧着等によって接合できる。
金固化材を用い、マージン部17として、耐熱鋼合金を
用いる場合、これらは熱圧着等によって接合できる。
【0058】このように、ステム部16とマージン部1
7とを異なる材料で製造して接合する方法により、バル
ブの大部分をアルミニウム合金化して軽量化を図ること
ができ、燃焼にさらされ、高温となる部位を選択的に強
化することが可能となる。
7とを異なる材料で製造して接合する方法により、バル
ブの大部分をアルミニウム合金化して軽量化を図ること
ができ、燃焼にさらされ、高温となる部位を選択的に強
化することが可能となる。
【0059】また、上記バルブ9、特にステム部16の
表面又は端面には、セラミックス摺動膜、炭素系摺動
膜、又は複合材被覆膜等の摺動膜を設けることができ
る。上記バルブ9、特にステム部16の表面に上記摺動
膜を設けることにより、バルブ9の駆動する際の後述す
るバルブガイド11との摺動面での動摩擦係数や焼き付
き性の低減が図れ、摺動によるエネルギーロスを軽減さ
せることが可能となる。さらに、上記バルブ9のステム
部16の端面に上記摺動膜を設けると、第1ステム15
の端面と回転しながら接触する際、生じる摩擦係数を低
減することができ、エネルギーロスを軽減することが可
能となる。
表面又は端面には、セラミックス摺動膜、炭素系摺動
膜、又は複合材被覆膜等の摺動膜を設けることができ
る。上記バルブ9、特にステム部16の表面に上記摺動
膜を設けることにより、バルブ9の駆動する際の後述す
るバルブガイド11との摺動面での動摩擦係数や焼き付
き性の低減が図れ、摺動によるエネルギーロスを軽減さ
せることが可能となる。さらに、上記バルブ9のステム
部16の端面に上記摺動膜を設けると、第1ステム15
の端面と回転しながら接触する際、生じる摩擦係数を低
減することができ、エネルギーロスを軽減することが可
能となる。
【0060】上記摺動膜を構成する材料及びその組み合
わせとしては、上記の第1ステム15に設けられる摺動
膜の材料及び組み合わせと同様の材料及び組み合わせが
あげられる。
わせとしては、上記の第1ステム15に設けられる摺動
膜の材料及び組み合わせと同様の材料及び組み合わせが
あげられる。
【0061】上記バルブ9は、アーマチャ3を一方の電
磁石7の方に移動させることにより、第1ステム15を
バルブ9のステム部16を押して開弁操作を行うよう
に、電磁アクチュエータ4の第1ステム15の先端部と
バルブ9のステム部16の先端部とを突き合わせるよう
に設けられる。
磁石7の方に移動させることにより、第1ステム15を
バルブ9のステム部16を押して開弁操作を行うよう
に、電磁アクチュエータ4の第1ステム15の先端部と
バルブ9のステム部16の先端部とを突き合わせるよう
に設けられる。
【0062】また、閉弁操作を行うための付勢力をバル
ブ9に与えるため、バルブ9のステム部16に、リテイ
ナー13を設けると共に、このリテイナー13と内燃機
関本体19との間に第1戻しバネ2を取り付ける。
ブ9に与えるため、バルブ9のステム部16に、リテイ
ナー13を設けると共に、このリテイナー13と内燃機
関本体19との間に第1戻しバネ2を取り付ける。
【0063】さらに、バルブ9の開弁及び閉弁を案内す
るためのバルブガイド11を内燃機関本体19に設け
る。
るためのバルブガイド11を内燃機関本体19に設け
る。
【0064】具体的には、バルブ9のマージン部17が
吸気ポート25又は排気ポート26と燃焼室27との境
界に設けられ、その境界部にバルブシート12が取り付
けられる。バルブ9は、上記の第1戻しバネ2によって
閉鎖され、吸気ポート25又は排気ポート26と燃焼室
27とは遮断される。そして、アーマチャ3の移動によ
って第1ステム15がバルブ9のステム部16の先端を
押すと、マージン部17が燃焼室27内に押し出され、
吸気ポート25又は排気ポート26と燃焼室27が導通
される。その後、再び第1戻しバネ2の付勢力により、
マージン部17がバルブシート12に押しつけられ、そ
の経路は遮断される。ここで、バルブシート12は、マ
ージン部17を受ける部材であり、これにより、マージ
ン部17が内燃機関本体19に直接衝突するのを防止で
きる。
吸気ポート25又は排気ポート26と燃焼室27との境
界に設けられ、その境界部にバルブシート12が取り付
けられる。バルブ9は、上記の第1戻しバネ2によって
閉鎖され、吸気ポート25又は排気ポート26と燃焼室
27とは遮断される。そして、アーマチャ3の移動によ
って第1ステム15がバルブ9のステム部16の先端を
押すと、マージン部17が燃焼室27内に押し出され、
吸気ポート25又は排気ポート26と燃焼室27が導通
される。その後、再び第1戻しバネ2の付勢力により、
マージン部17がバルブシート12に押しつけられ、そ
の経路は遮断される。ここで、バルブシート12は、マ
ージン部17を受ける部材であり、これにより、マージ
ン部17が内燃機関本体19に直接衝突するのを防止で
きる。
【0065】また、第1戻しバネ2は、内燃機関本体1
9に設けられた凹部に収納されており、また、バルブガ
イド11は、上記凹部と吸気ポート25又は排気ポート
26との間を貫通するバルブ9のステム部16をガイド
するように設けられる。
9に設けられた凹部に収納されており、また、バルブガ
イド11は、上記凹部と吸気ポート25又は排気ポート
26との間を貫通するバルブ9のステム部16をガイド
するように設けられる。
【0066】上記リテイナー13、13’を構成する材
料としては、鉄系材料であってもよいが、高速でのバル
ブ9の開閉特性を向上する慣性重量低減および内燃機関
総重量低減の観点から、上記のアルミニウム合金固化材
が好ましい。これは、圧縮バネの繰り返し応力を受ける
ため、高い疲労特性を要求されるため、サブミクロンの
微細な結晶粒を形成する合金設計と急冷凝固プロセスを
行う必要があるからである。これを用いることにより、
リテイナー13、13’自体を軽量化することができ
る。
料としては、鉄系材料であってもよいが、高速でのバル
ブ9の開閉特性を向上する慣性重量低減および内燃機関
総重量低減の観点から、上記のアルミニウム合金固化材
が好ましい。これは、圧縮バネの繰り返し応力を受ける
ため、高い疲労特性を要求されるため、サブミクロンの
微細な結晶粒を形成する合金設計と急冷凝固プロセスを
行う必要があるからである。これを用いることにより、
リテイナー13、13’自体を軽量化することができ
る。
【0067】上記アルミニウム合金固化材としては、上
記のバルブ9や第1ステム15、第2ステム14等で使
用されるアルミニウム合金固化材を使用することができ
るが、バルブ高速運動時に第1戻しバネ2や第2戻しバ
ネ1との摺動が生じるため、アルミニウム合金だけでは
対処が困難となる場合がある。この場合は、平均粒径1
〜5μm程度、最大15μm径程度の硬質粒子を10重
量%配合した上記のアルミニウム合金粉末を使用するこ
とにより、摩耗を抑制することができる。上記硬質粒子
としては、窒化セラミック、酸化セラミック、炭化セラ
ミック等が好ましい。この例としては、窒化珪素、アル
ミナ、炭化珪素等があげられる。
記のバルブ9や第1ステム15、第2ステム14等で使
用されるアルミニウム合金固化材を使用することができ
るが、バルブ高速運動時に第1戻しバネ2や第2戻しバ
ネ1との摺動が生じるため、アルミニウム合金だけでは
対処が困難となる場合がある。この場合は、平均粒径1
〜5μm程度、最大15μm径程度の硬質粒子を10重
量%配合した上記のアルミニウム合金粉末を使用するこ
とにより、摩耗を抑制することができる。上記硬質粒子
としては、窒化セラミック、酸化セラミック、炭化セラ
ミック等が好ましい。この例としては、窒化珪素、アル
ミナ、炭化珪素等があげられる。
【0068】また、上記リテイナー13、13’が第1
戻しバネ2や第2戻しバネ1と接触する部分、すなわ
ち、バネ受け端面28、28’に、セラミックス摺動
膜、炭素系摺動膜、複合材被覆膜等の摺動膜を設けるこ
とができる。上記リテイナー13、13’のバネ受け端
面28、28’に上記摺動膜を設けることにより、上記
リテイナー13、13’が第1戻しバネ2や第2戻しバ
ネ1と摺動する際の摩擦係数や焼き付き性の低減が図
れ、摺動によるエネルギーロスを軽減させることが可能
となる。
戻しバネ2や第2戻しバネ1と接触する部分、すなわ
ち、バネ受け端面28、28’に、セラミックス摺動
膜、炭素系摺動膜、複合材被覆膜等の摺動膜を設けるこ
とができる。上記リテイナー13、13’のバネ受け端
面28、28’に上記摺動膜を設けることにより、上記
リテイナー13、13’が第1戻しバネ2や第2戻しバ
ネ1と摺動する際の摩擦係数や焼き付き性の低減が図
れ、摺動によるエネルギーロスを軽減させることが可能
となる。
【0069】上記摺動膜を構成する材料及びその組み合
わせとしては、上記の第1ステム15に設けられる摺動
膜の材料及び組み合わせと同様の材料及び組み合わせが
あげられる。
わせとしては、上記の第1ステム15に設けられる摺動
膜の材料及び組み合わせと同様の材料及び組み合わせが
あげられる。
【0070】上記のアーマチャ3の面のうち、第1ステ
ム15を設けた面と反対側の面に第2ステム14が設け
られる。そして、この第2ステム14に上記と同様のリ
テイナー13’が設けられ、このリテイナー13’とハ
ウジング8との間に、上記第2ステム14がアーマチャ
3を押す方向の付勢力を与える第2戻しバネ1が取り付
けられる。
ム15を設けた面と反対側の面に第2ステム14が設け
られる。そして、この第2ステム14に上記と同様のリ
テイナー13’が設けられ、このリテイナー13’とハ
ウジング8との間に、上記第2ステム14がアーマチャ
3を押す方向の付勢力を与える第2戻しバネ1が取り付
けられる。
【0071】この第2戻しバネ1により、アーマチャ3
にかかる第1戻しバネ2の付勢力に対抗することがで
き、アーマチャ3が第1戻しバネ2の付勢力によって、
他方の電磁石6の方に押しつけられるのを防止できる。
にかかる第1戻しバネ2の付勢力に対抗することがで
き、アーマチャ3が第1戻しバネ2の付勢力によって、
他方の電磁石6の方に押しつけられるのを防止できる。
【0072】上記第2ステム14を構成する材料として
は、鉄系材料でもよいが、軽量化を図る為には、窒化ケ
イ素若しくはサイアロンを主成分とするセラミックス、
アルミニウム合金固化材、チタン合金等を用いることが
できる。
は、鉄系材料でもよいが、軽量化を図る為には、窒化ケ
イ素若しくはサイアロンを主成分とするセラミックス、
アルミニウム合金固化材、チタン合金等を用いることが
できる。
【0073】上記窒化ケイ素若しくはサイアロンを主成
分とするセラミックスに関しては、破損に対する信頼性
の確保から窒化ケイ素若しくはサイアロンが80重量%
以上含まれ、相対密度が95重量%以上の焼結体の使用
が好ましい。
分とするセラミックスに関しては、破損に対する信頼性
の確保から窒化ケイ素若しくはサイアロンが80重量%
以上含まれ、相対密度が95重量%以上の焼結体の使用
が好ましい。
【0074】さらに、上記セラミックスには、繊維やウ
ィスカで強化された繊維強化セラミックスやウィスカ強
化セラミックスが含まれる。
ィスカで強化された繊維強化セラミックスやウィスカ強
化セラミックスが含まれる。
【0075】また、アルミニウム合金固化材としては、
摺動状況下において、耐熱強度を有する高温摺動部材で
ある必要があるので、上記のバルブ9で用いたアルミニ
ウム合金固化材を用いることができる。
摺動状況下において、耐熱強度を有する高温摺動部材で
ある必要があるので、上記のバルブ9で用いたアルミニ
ウム合金固化材を用いることができる。
【0076】また、上記第1ステム15と第2ステム1
4とは、同じ材質で構成してもよく、異なる材質で構成
してもよい。
4とは、同じ材質で構成してもよく、異なる材質で構成
してもよい。
【0077】さらに、上記第2ステム14の表面や端面
には、セラミックス摺動膜、炭素系摺動膜、複合材被覆
膜等の摺動膜を設けることができる。上記第2ステム1
4の表面に上記摺動膜を設けることにより、上記第2ス
テム14がステータ5の案内孔22で駆動する際の摺動
面での動摩擦係数や焼き付き性の低減が図れ、摺動によ
るエネルギーロスを軽減させることが可能となる。ま
た、上記第2ステム14の端面に上記摺動膜を設ける
と、アーマチャ3と回転しながら接触する際、生じる摩
擦係数を低減することができ、エネルギーロスを軽減す
ることが可能となる。
には、セラミックス摺動膜、炭素系摺動膜、複合材被覆
膜等の摺動膜を設けることができる。上記第2ステム1
4の表面に上記摺動膜を設けることにより、上記第2ス
テム14がステータ5の案内孔22で駆動する際の摺動
面での動摩擦係数や焼き付き性の低減が図れ、摺動によ
るエネルギーロスを軽減させることが可能となる。ま
た、上記第2ステム14の端面に上記摺動膜を設ける
と、アーマチャ3と回転しながら接触する際、生じる摩
擦係数を低減することができ、エネルギーロスを軽減す
ることが可能となる。
【0078】上記摺動膜を構成する材料及びその組み合
わせとしては、上記の第1ステム15に設けられる摺動
膜の材料及び組み合わせと同様の材料及び組み合わせが
あげられる。
わせとしては、上記の第1ステム15に設けられる摺動
膜の材料及び組み合わせと同様の材料及び組み合わせが
あげられる。
【0079】上記第1戻しバネ2又は第2戻しバネ1を
構成する材料としては、鉄系材料でもよいが、下記の材
料、すなわち、C量0.55〜0.70重量%、Si量
1.0〜2.2重量%、Cr量1重量%以下、Mn量1
重量%以下、V量0.2重量%以下、必要に応じてMo
及びNbを含有し、引張強度1960N/mm2 以上、
SiO2 やAl2 O3 等の介在物が25μm以下、焼戻
しマルテンサイト組織を有した合金鋼を用いることによ
り、所望のバネ特性を得ることができる共に、バネ重量
が軽減できる。こうした高強度鋼の場合、溶解鋳造、熱
間圧延後、シェービング、伸線、パテンティングを組み
合わせて目的の線径まで加工し、その後焼入れ焼戻しを
行い鋼線を得る。その後コイリング加工、歪取り焼きな
まし、ショットピーニング、さらに必要に応じて窒化処
理、ショットピーニング、歪取り焼きなましが行われる
のが一般的である。
構成する材料としては、鉄系材料でもよいが、下記の材
料、すなわち、C量0.55〜0.70重量%、Si量
1.0〜2.2重量%、Cr量1重量%以下、Mn量1
重量%以下、V量0.2重量%以下、必要に応じてMo
及びNbを含有し、引張強度1960N/mm2 以上、
SiO2 やAl2 O3 等の介在物が25μm以下、焼戻
しマルテンサイト組織を有した合金鋼を用いることによ
り、所望のバネ特性を得ることができる共に、バネ重量
が軽減できる。こうした高強度鋼の場合、溶解鋳造、熱
間圧延後、シェービング、伸線、パテンティングを組み
合わせて目的の線径まで加工し、その後焼入れ焼戻しを
行い鋼線を得る。その後コイリング加工、歪取り焼きな
まし、ショットピーニング、さらに必要に応じて窒化処
理、ショットピーニング、歪取り焼きなましが行われる
のが一般的である。
【0080】さらに、第1戻しバネ2又は第2戻しバネ
の構成材料として、AlとVの合計が13重量%以上か
らなり、引張り強さが1500N/mm2 以上で表面に
耐磨耗性の良好な表面被覆のされているチタン合金を用
いると、所望のバネ特性を得ることができ、バネ重量が
軽減できる。高強度チタン合金は、真空中で溶解し、成
分偏析が十分低減するまで溶解鋳造を繰り返し、鋳造後
熱間圧延し、その後溶体化処理と伸線加工を繰り返し、
目的の線径まで加工後、時効処理を施す。コイリング加
工後は上記の工程と基本的に同様である。
の構成材料として、AlとVの合計が13重量%以上か
らなり、引張り強さが1500N/mm2 以上で表面に
耐磨耗性の良好な表面被覆のされているチタン合金を用
いると、所望のバネ特性を得ることができ、バネ重量が
軽減できる。高強度チタン合金は、真空中で溶解し、成
分偏析が十分低減するまで溶解鋳造を繰り返し、鋳造後
熱間圧延し、その後溶体化処理と伸線加工を繰り返し、
目的の線径まで加工後、時効処理を施す。コイリング加
工後は上記の工程と基本的に同様である。
【0081】さらにまた、第1戻しバネ2又は第2戻し
バネの構成材料として、Cu、Mg及びZnが合計で5
重量%以上で結晶粒径のアスペクト比が3以上の長い結
晶粒を有し、引張強さが600N/mm2 以上のアルミ
ニウム合金を用いると、所望のバネ特性を得ることがで
きると共に、バネ重量が軽減できる。高強度アルミニウ
ム合金は、目的成分の粉末を作成し、その紛末をインゴ
ットに固化したのち、鍛造、圧延の両方もしくはどちら
かの加工を行い、さらに伸線加工、溶体化を繰り返し、
目的の線経とし、最終的に時効処理を施す。コイリング
以降の工程は高強度鋼と基本的に同じであるが、窒化処
理は施さない。
バネの構成材料として、Cu、Mg及びZnが合計で5
重量%以上で結晶粒径のアスペクト比が3以上の長い結
晶粒を有し、引張強さが600N/mm2 以上のアルミ
ニウム合金を用いると、所望のバネ特性を得ることがで
きると共に、バネ重量が軽減できる。高強度アルミニウ
ム合金は、目的成分の粉末を作成し、その紛末をインゴ
ットに固化したのち、鍛造、圧延の両方もしくはどちら
かの加工を行い、さらに伸線加工、溶体化を繰り返し、
目的の線経とし、最終的に時効処理を施す。コイリング
以降の工程は高強度鋼と基本的に同じであるが、窒化処
理は施さない。
【0082】また、上記のチタン合金やアルミニウム合
金を第1戻しバネ2又は第2戻しバネ1に用いるため
に、表面に耐摩耗性を向上させることを目的とした摺動
膜を設けることも、必要に応じて施すことができる。
金を第1戻しバネ2又は第2戻しバネ1に用いるため
に、表面に耐摩耗性を向上させることを目的とした摺動
膜を設けることも、必要に応じて施すことができる。
【0083】さらに、上記第2戻しバネ1又は第1戻し
バネ2が、リテイナー13、13’や、ハウジング8
b、内燃機関本体19等と接する一方又は両方の端面に
は、セラミックス摺動膜、炭素系摺動膜、複合材被覆膜
等の摺動膜を設けることができる。上記第2戻しバネ1
又は第1戻しバネ2の一方又は両方の端面に上記摺動膜
を設けることにより、上記第2戻しバネ1又は第1戻し
バネ2が、リテイナー13、13’、ハウジング8b、
内燃機関本体19等と摺動しながら接触する際の摩擦係
数や焼き付き性の低減が図れ、摺動によるエネルギーロ
スを軽減させることが可能となる。
バネ2が、リテイナー13、13’や、ハウジング8
b、内燃機関本体19等と接する一方又は両方の端面に
は、セラミックス摺動膜、炭素系摺動膜、複合材被覆膜
等の摺動膜を設けることができる。上記第2戻しバネ1
又は第1戻しバネ2の一方又は両方の端面に上記摺動膜
を設けることにより、上記第2戻しバネ1又は第1戻し
バネ2が、リテイナー13、13’、ハウジング8b、
内燃機関本体19等と摺動しながら接触する際の摩擦係
数や焼き付き性の低減が図れ、摺動によるエネルギーロ
スを軽減させることが可能となる。
【0084】上記摺動膜を構成する材料及びその組み合
わせとしては、上記の第1ステム15に設けられる摺動
膜の材料及び組み合わせと同様の材料及び組み合わせが
あげられる。
わせとしては、上記の第1ステム15に設けられる摺動
膜の材料及び組み合わせと同様の材料及び組み合わせが
あげられる。
【0085】ところで、この発明において、ステータ5
を鉄系粉末を粉末成形法によって成形した場合、この弁
開閉機構の作動時又は作動中に、アーマチャ3とステー
タ5が直接接触し、衝撃等を生じたとき、ステータ5が
摩耗や欠損等の問題を生じる場合がある。したがって、
アーマチャ3をステータ5と直接接触しないように往復
動させることが好ましい。この方法としては、アーマチ
ャ3の往復動を電気回路で制御する方法や、図2に示す
ように、ステータ5とアーマチャ3との間に、ストッパ
ー23を設ける方法があげられる。
を鉄系粉末を粉末成形法によって成形した場合、この弁
開閉機構の作動時又は作動中に、アーマチャ3とステー
タ5が直接接触し、衝撃等を生じたとき、ステータ5が
摩耗や欠損等の問題を生じる場合がある。したがって、
アーマチャ3をステータ5と直接接触しないように往復
動させることが好ましい。この方法としては、アーマチ
ャ3の往復動を電気回路で制御する方法や、図2に示す
ように、ステータ5とアーマチャ3との間に、ストッパ
ー23を設ける方法があげられる。
【0086】また、上記の弁開閉機構は、吸気系又は排
気系のいずれであっても用いることができる。このと
き、バルブ9のマージン部17として耐熱鋼合金を用い
た場合は、吸気系に用いるのが好ましく、バルブ9のマ
ージン部17として窒化ケイ素或いはサイアロン系セラ
ミックを用いた排気系に用いることが好ましい。
気系のいずれであっても用いることができる。このと
き、バルブ9のマージン部17として耐熱鋼合金を用い
た場合は、吸気系に用いるのが好ましく、バルブ9のマ
ージン部17として窒化ケイ素或いはサイアロン系セラ
ミックを用いた排気系に用いることが好ましい。
【0087】上記の第1ステム15、第2ステム14、
ハウジング8、バルブ9、第1戻しバネ2、第2戻しバ
ネ1、リテイナー13、13’、コイル18又は固定部
材20は、その全てを上記の鉄より比重の小さな金属若
しくはその合金、骨材により強化された鉄より比重の小
さな合金、セラミックス、繊維若しくはウイスカー強化
セラミックス等で製造する必要はなく、それらのうちの
うち少なくとも1つを、鉄より比重の小さな金属若しく
はその合金、骨材により強化された鉄より比重の小さな
合金、セラミックス、繊維若しくはウイスカー強化セラ
ミックスで形成し、残りを、鉄系材料で形成しても、得
られる内燃機関用電磁アクチュエータや内燃機関用弁開
閉機構の軽量化を図ることができる。
ハウジング8、バルブ9、第1戻しバネ2、第2戻しバ
ネ1、リテイナー13、13’、コイル18又は固定部
材20は、その全てを上記の鉄より比重の小さな金属若
しくはその合金、骨材により強化された鉄より比重の小
さな合金、セラミックス、繊維若しくはウイスカー強化
セラミックス等で製造する必要はなく、それらのうちの
うち少なくとも1つを、鉄より比重の小さな金属若しく
はその合金、骨材により強化された鉄より比重の小さな
合金、セラミックス、繊維若しくはウイスカー強化セラ
ミックスで形成し、残りを、鉄系材料で形成しても、得
られる内燃機関用電磁アクチュエータや内燃機関用弁開
閉機構の軽量化を図ることができる。
【0088】
【実施例】本発明の実施態様を以下に示す。
【0089】〔実施例1〕図1に示す弁開閉機構を構成
する各部品を下記の材料を用いて製造し、弁開閉機構を
構成した。
する各部品を下記の材料を用いて製造し、弁開閉機構を
構成した。
【0090】(アーマチャ)アーマチャ3として、既存
の磁性の鋼材料を用いた。なお、後述する第1ステム1
5を圧接接合した。
の磁性の鋼材料を用いた。なお、後述する第1ステム1
5を圧接接合した。
【0091】(ステータ)図4に示す形態のステータ5
を粉末圧縮成形体で作製した。使用した鉄粉末は、純鉄
粉であり、溶湯に高圧の水を吹きつけることにより急冷
凝固された粉末を得、その後、乾燥、所定大きさのメッ
シュを通すことによる粉末粒度分布調整等の基本工程を
経て製造される。この一連の工程は、通常の焼結機械部
品用の出発原料粉末の製造方法と同様である。その後、
純鉄粉末間の絶縁性を得るために、熱処理によって酸化
被膜形成工程を行った。
を粉末圧縮成形体で作製した。使用した鉄粉末は、純鉄
粉であり、溶湯に高圧の水を吹きつけることにより急冷
凝固された粉末を得、その後、乾燥、所定大きさのメッ
シュを通すことによる粉末粒度分布調整等の基本工程を
経て製造される。この一連の工程は、通常の焼結機械部
品用の出発原料粉末の製造方法と同様である。その後、
純鉄粉末間の絶縁性を得るために、熱処理によって酸化
被膜形成工程を行った。
【0092】酸化被膜形成前の主な不純物成分は、酸素
が0.1重量%前後、Si,Mnは0.05重量%前
後、炭素、燐、硫黄が0.005重量%前後である。粉
末粒度は、金型へのスムーズで均一な流れ充填性を有
し、かつなるべく高い見かけ密度が得られるように、上
記急冷凝固工程及び粒度分布調整工程で制御される。そ
のようにして得られた粒度分布は、200μm未満15
0μm以上が5〜10重量%、150μm未満75μm
以上が40〜50重量%、75μm未満30μm以上が
40〜50重量%であった。この粒度分布を有する粉末
の、流れ充填性の指標であるJSPM標準規格の流れ性
評価によれば、径2.5mmの出口を有する漏斗容器に
納めた50g粉末がその出口を通り終わるのに要する時
間は20〜30秒である。また、同標準規格による見か
け密度は2.9〜3.5g/cm3 であった。
が0.1重量%前後、Si,Mnは0.05重量%前
後、炭素、燐、硫黄が0.005重量%前後である。粉
末粒度は、金型へのスムーズで均一な流れ充填性を有
し、かつなるべく高い見かけ密度が得られるように、上
記急冷凝固工程及び粒度分布調整工程で制御される。そ
のようにして得られた粒度分布は、200μm未満15
0μm以上が5〜10重量%、150μm未満75μm
以上が40〜50重量%、75μm未満30μm以上が
40〜50重量%であった。この粒度分布を有する粉末
の、流れ充填性の指標であるJSPM標準規格の流れ性
評価によれば、径2.5mmの出口を有する漏斗容器に
納めた50g粉末がその出口を通り終わるのに要する時
間は20〜30秒である。また、同標準規格による見か
け密度は2.9〜3.5g/cm3 であった。
【0093】上記粉末を成形してステータを製造するた
め、上記粉末を金型内に充填し、一軸圧縮する際に、金
型と鉄粉末との焼き付き防止を行うため、熱硬化性樹脂
を主成分とする有機樹脂を0.5〜0.7重量%を配合
した。
め、上記粉末を金型内に充填し、一軸圧縮する際に、金
型と鉄粉末との焼き付き防止を行うため、熱硬化性樹脂
を主成分とする有機樹脂を0.5〜0.7重量%を配合
した。
【0094】上記粉末を冷間圧縮成形して得られる粉末
圧縮成形体は、密度7.1g/cm 3 であり、温間圧縮
成形して得られる粉末圧縮成形体は、密度7.4g/c
m3であった。温間圧縮成形は、金型及び圧縮前粉末を
130〜150℃で制御した。この場合の密度が高いの
は、主に鉄粉末の降伏応力が減少、軟化により変形能が
増して、圧密性が上昇した結果による。
圧縮成形体は、密度7.1g/cm 3 であり、温間圧縮
成形して得られる粉末圧縮成形体は、密度7.4g/c
m3であった。温間圧縮成形は、金型及び圧縮前粉末を
130〜150℃で制御した。この場合の密度が高いの
は、主に鉄粉末の降伏応力が減少、軟化により変形能が
増して、圧密性が上昇した結果による。
【0095】これらの成形体は、大気中200℃で樹脂
を焼成して、ステータを得た。
を焼成して、ステータを得た。
【0096】一般に交流磁場においては、高周波になる
程渦電流を生じ、磁力の損失が生じるが、このような粉
末の集合体とすると、渦電流の発生が粉末単位内に抑制
され、損失を低下させることができる。このステータ
は、構造の特徴上、透磁率の異方性はほとんどない。成
形焼成後の寸法ばらつきは小さく、追加工の必要はなか
った。このため、ステムを通すための軸受をセットする
必要がなかった。
程渦電流を生じ、磁力の損失が生じるが、このような粉
末の集合体とすると、渦電流の発生が粉末単位内に抑制
され、損失を低下させることができる。このステータ
は、構造の特徴上、透磁率の異方性はほとんどない。成
形焼成後の寸法ばらつきは小さく、追加工の必要はなか
った。このため、ステムを通すための軸受をセットする
必要がなかった。
【0097】比較部材は、積層珪素鋼板で製造した。積
層珪素鋼板は、打ち抜き加工性と鉄より高い透磁率の特
性のバランスから3重量%シリコン一方向珪素鋼板を使
用した。圧延方向で透磁率が大きく、直角方向で小さい
という異方性が生じるので、図5(a)(b)に示すよ
うに、積層した構造とした。渦電流発生抑制を目的に鋼
板表面には、樹脂による電気絶縁層が形成され、鋼板を
重ね合わせることによって組立てた。これは、短冊状に
打ち抜いた板を積層組立し、レーザで鋼板端部を溶接し
て固定化した。このステータの精度は、鋼板単体の精度
と積層組立時の精度が乗じられるため、上記の粉末圧縮
成形されたステータに比較して、高い寸法精度を得るこ
とができる。このため、セットされるハウジングとの接
触側端面、アーマチュアとの機械加工が必要であった。
また、ステムを通す孔の寸法精度も低く、追加工及び軸
受をセットするための工程が生じた。組み上げた積層鋼
板部材は、密度7.8g/cm3 であった。
層珪素鋼板は、打ち抜き加工性と鉄より高い透磁率の特
性のバランスから3重量%シリコン一方向珪素鋼板を使
用した。圧延方向で透磁率が大きく、直角方向で小さい
という異方性が生じるので、図5(a)(b)に示すよ
うに、積層した構造とした。渦電流発生抑制を目的に鋼
板表面には、樹脂による電気絶縁層が形成され、鋼板を
重ね合わせることによって組立てた。これは、短冊状に
打ち抜いた板を積層組立し、レーザで鋼板端部を溶接し
て固定化した。このステータの精度は、鋼板単体の精度
と積層組立時の精度が乗じられるため、上記の粉末圧縮
成形されたステータに比較して、高い寸法精度を得るこ
とができる。このため、セットされるハウジングとの接
触側端面、アーマチュアとの機械加工が必要であった。
また、ステムを通す孔の寸法精度も低く、追加工及び軸
受をセットするための工程が生じた。組み上げた積層鋼
板部材は、密度7.8g/cm3 であった。
【0098】以上のようにして作成した粉末圧縮成形に
よるステータの直流時の最大磁束密度は、冷間成形体
1.3T、温間成形体1.5Tであった。これに対し、
積層珪素鋼を用いた直流時の最大磁束密度は、1.3T
であった。
よるステータの直流時の最大磁束密度は、冷間成形体
1.3T、温間成形体1.5Tであった。これに対し、
積層珪素鋼を用いた直流時の最大磁束密度は、1.3T
であった。
【0099】上記の結果から、積層珪素銅板に比べて、
粉末圧縮成形体は、密度が低く工数が小さいながら、同
等以上の磁気特性を示すことが確認できた。
粉末圧縮成形体は、密度が低く工数が小さいながら、同
等以上の磁気特性を示すことが確認できた。
【0100】(コイル)コイル18としては、JIS
H 4000に規定の導電率50%IACSの6000
系材料を従来の銅系材料に対して用いた。またこのコイ
ル材の被覆材はポリイミドとした。
H 4000に規定の導電率50%IACSの6000
系材料を従来の銅系材料に対して用いた。またこのコイ
ル材の被覆材はポリイミドとした。
【0101】(ステム)第1ステム15及び第2ステム
14として、市販の窒化ケイ素粉末(α結晶相率90%
以上、平均投径0.8μm)に5重量%の酸化イットリ
ウム、2重量%の酸化アルミニウムをエタノール中で湿
式混合した紛末を乾燥し所定の成形用有機バインダーを
加えた後、所定の成形を行い、1800度、4気圧窒素
ガス雰囲気、10時間焼結を行い、更にダイヤモンド砥
石で所定の形状に加工したものを用いた。この焼結体と
同時に作製した焼結体の強度をJIS R 1601に
準拠して3点曲げ強度を測定した結果、平均強度は10
50MPaであった。
14として、市販の窒化ケイ素粉末(α結晶相率90%
以上、平均投径0.8μm)に5重量%の酸化イットリ
ウム、2重量%の酸化アルミニウムをエタノール中で湿
式混合した紛末を乾燥し所定の成形用有機バインダーを
加えた後、所定の成形を行い、1800度、4気圧窒素
ガス雰囲気、10時間焼結を行い、更にダイヤモンド砥
石で所定の形状に加工したものを用いた。この焼結体と
同時に作製した焼結体の強度をJIS R 1601に
準拠して3点曲げ強度を測定した結果、平均強度は10
50MPaであった。
【0102】(ハウジング)ハウジング8は、下記の方
法で製造した。平均粒径2.5μmのFe18%、Cr
8%のNi粉末65重量部、分散剤2重量部、水11重
量部にフェノール樹脂12重量部の配合比率で混合しス
ラリーを作製した。このスラリーを厚さ8mm、1イン
チあたりのセル数が29個のポリウレタンフォームに含
浸した後、金属ロールで過剰に付着したスラリーを除去
し120℃で10分乾燥した。このシートを1200℃
真空中で1時間熱処理することで密度=0.91g/c
m3 の金属多孔体を作製した。この金属多孔体を円筒形
状に加工した後金型にセットし、760℃に加熱したア
ルミニウム合金(2重量%Cu含有Al)溶湯を1.2
MPaで加圧注入することにより金属多孔体/アルミニ
ウム合金複合材よりなるハウジングを作製した。比較部
材として金属多孔体を複合化せずにアルミニウム合金の
みでハウジングも形成し、それぞれについて引張強度を
測定した結果、複合材:231MPa、アルミニウム合
金:142MPaであった。
法で製造した。平均粒径2.5μmのFe18%、Cr
8%のNi粉末65重量部、分散剤2重量部、水11重
量部にフェノール樹脂12重量部の配合比率で混合しス
ラリーを作製した。このスラリーを厚さ8mm、1イン
チあたりのセル数が29個のポリウレタンフォームに含
浸した後、金属ロールで過剰に付着したスラリーを除去
し120℃で10分乾燥した。このシートを1200℃
真空中で1時間熱処理することで密度=0.91g/c
m3 の金属多孔体を作製した。この金属多孔体を円筒形
状に加工した後金型にセットし、760℃に加熱したア
ルミニウム合金(2重量%Cu含有Al)溶湯を1.2
MPaで加圧注入することにより金属多孔体/アルミニ
ウム合金複合材よりなるハウジングを作製した。比較部
材として金属多孔体を複合化せずにアルミニウム合金の
みでハウジングも形成し、それぞれについて引張強度を
測定した結果、複合材:231MPa、アルミニウム合
金:142MPaであった。
【0103】(戻しコイルバネ)戻しコイルバネは下記
の方法で製造した。C=0.65重量%、Si=1.9
8重量%、Mn=0.78重量%、Cr=0.75重量
%、V=0.11重量%、残部は実質Feである成分の
鋼を、溶解鋳造、圧延、シェービング、伸線加工、熱処
理を繰り返し3.0mmのワイヤを得た。非金属介在物
は最大20μmであった。このワイヤを、コイリング、
歪取り焼きなまし、ショットピーニング、窒化を組み合
わせて高強度コイルバネを製造した。
の方法で製造した。C=0.65重量%、Si=1.9
8重量%、Mn=0.78重量%、Cr=0.75重量
%、V=0.11重量%、残部は実質Feである成分の
鋼を、溶解鋳造、圧延、シェービング、伸線加工、熱処
理を繰り返し3.0mmのワイヤを得た。非金属介在物
は最大20μmであった。このワイヤを、コイリング、
歪取り焼きなまし、ショットピーニング、窒化を組み合
わせて高強度コイルバネを製造した。
【0104】(リテイナー)リテイナー13、13’
は、コッタ(リテーナロック)と呼ばれる保持部品を介
してバルブを保持し、バルブ9と一体となって高速の往
復運動をするため、耐熱疲労強さ、衝撃強さが要求され
る。また、バルブ9の回転に伴い第1戻しコイルバネ2
や第2戻しコイルバネ1と摺動するため、耐摩耗性も要
求される。耐熱疲労強さ、衝撃強さ確保のため、アルミ
ニウム合金では、サブミクロンの微細な結晶粒を形成す
る合金設計と、急冷凝固プロセスを行う必要がある。こ
のようなアルミニウム合金として、Al−17重量%、
Si−1.52重量%、Zr−1.5重量%、Ni−2
重量%、Fe−5重量%Mmを使用し、平均粒径50μ
mのアルミニウム粉末をガス冷却凝固プロセスにて作製
し、出発原料とした。また、耐摩耗特性の必要性の観点
からは、アルミニウム合金だけでは対処が困難であり、
硬質粒子として平均粒径2μm、最大12μm径のアル
ミナ粒子を9重量%配合した。
は、コッタ(リテーナロック)と呼ばれる保持部品を介
してバルブを保持し、バルブ9と一体となって高速の往
復運動をするため、耐熱疲労強さ、衝撃強さが要求され
る。また、バルブ9の回転に伴い第1戻しコイルバネ2
や第2戻しコイルバネ1と摺動するため、耐摩耗性も要
求される。耐熱疲労強さ、衝撃強さ確保のため、アルミ
ニウム合金では、サブミクロンの微細な結晶粒を形成す
る合金設計と、急冷凝固プロセスを行う必要がある。こ
のようなアルミニウム合金として、Al−17重量%、
Si−1.52重量%、Zr−1.5重量%、Ni−2
重量%、Fe−5重量%Mmを使用し、平均粒径50μ
mのアルミニウム粉末をガス冷却凝固プロセスにて作製
し、出発原料とした。また、耐摩耗特性の必要性の観点
からは、アルミニウム合金だけでは対処が困難であり、
硬質粒子として平均粒径2μm、最大12μm径のアル
ミナ粒子を9重量%配合した。
【0105】一軸粉末圧縮成形した後、500℃で加熱
し、熱間鍛造にて緻密化と最終形状付与を同時に行い、
その後、バリとり及び表層部の粉末結合が弱い層を除去
するためにバレル処理を行った。機械加工は行わなかっ
た。密度は、3.2g/cm 3 であった。
し、熱間鍛造にて緻密化と最終形状付与を同時に行い、
その後、バリとり及び表層部の粉末結合が弱い層を除去
するためにバレル処理を行った。機械加工は行わなかっ
た。密度は、3.2g/cm 3 であった。
【0106】従来のリテイナーは、JIS 17C等の
機械構造用鋼、場合によっては、JIS 17C SC
r415などの合金鋼が用いられることが多い。この比
較部材としてのリテイナーは、後者を用いて製造した。
後者の合金鋼を熱間鍛造で形状付与した後、粗加工を
し、浸炭焼入れ焼き戻しを行い、その後仕上げ加工を行
った。密度は、7.8g/cm3 であった。
機械構造用鋼、場合によっては、JIS 17C SC
r415などの合金鋼が用いられることが多い。この比
較部材としてのリテイナーは、後者を用いて製造した。
後者の合金鋼を熱間鍛造で形状付与した後、粗加工を
し、浸炭焼入れ焼き戻しを行い、その後仕上げ加工を行
った。密度は、7.8g/cm3 であった。
【0107】(ボルト)内燃機関本体19へのハウジン
グ8の取り付けに用いられるボルトとして、JIS H
4000に規定の4000系材料を従来の鋼材料に対
して用いた。
グ8の取り付けに用いられるボルトとして、JIS H
4000に規定の4000系材料を従来の鋼材料に対
して用いた。
【0108】(バルブ)バルブ9として、市販の窒化ケ
イ素粉末(α結晶相率90%以上、平均投径0.8μ
m)に5重量%の酸化イットリウム、2重量%の酸化ア
ルミニウムをエタノール中で湿式混合した紛末を乾燥し
所定の成形用有機バインダーを加えた後、所定の成形を
行い、1800度、4気圧窒素ガス雰囲気、10時間焼
結を行い、更にダイヤモンド砥石で所定の形状に加工し
たものを用いた。この焼結体と同時に作製した焼結体の
強度をJIS R 1601に準拠して3点曲げ強度を
測定した結果、平均強度は1050MPaであった。
イ素粉末(α結晶相率90%以上、平均投径0.8μ
m)に5重量%の酸化イットリウム、2重量%の酸化ア
ルミニウムをエタノール中で湿式混合した紛末を乾燥し
所定の成形用有機バインダーを加えた後、所定の成形を
行い、1800度、4気圧窒素ガス雰囲気、10時間焼
結を行い、更にダイヤモンド砥石で所定の形状に加工し
たものを用いた。この焼結体と同時に作製した焼結体の
強度をJIS R 1601に準拠して3点曲げ強度を
測定した結果、平均強度は1050MPaであった。
【0109】(弁開閉機構の製造)上記の各部品を用い
て、電磁アクチュエーター及び弁開閉機構を製造した。
て、電磁アクチュエーター及び弁開閉機構を製造した。
【0110】〔実施例2〕ステムとして下記のステムを
使用した以外は、実施例1と同様にして電磁アクチュエ
ーター及び弁開閉機構を製造した。
使用した以外は、実施例1と同様にして電磁アクチュエ
ーター及び弁開閉機構を製造した。
【0111】(ステム)実施例1で製造したステムの表
面にDLC膜を形成した。このDLC膜の形成には、下
記の方法を採用した。公知の容量結合型プラズマCVD
法により、高周波電源(発生周波数13.56MHz)
を接続した電極に、予め溶剤や洗剤で洗浄・乾燥したス
テム基材を取付け、1×10-4Paの真空度で排気した
後に、アルゴンガスを1×10-1Paの圧力で維持され
るようになるまでガスを導入した。この状態で高周波電
源から出力400Wの高周波を電極に供給し、上記ステ
ムを取付けた電極がプラズマで覆われるように15分間
維持し、基材表面の自然酸化膜をイオンクリーニングし
て除去した後、アルゴンガスの供給を止め、メタンガス
を1×10-1Paの圧力で維持されるようになるまでガ
スを導入し、高周波電源から出力600Wの高周波を電
極に供給することでDLC膜形成を行った。膜厚は約1
μmとした。
面にDLC膜を形成した。このDLC膜の形成には、下
記の方法を採用した。公知の容量結合型プラズマCVD
法により、高周波電源(発生周波数13.56MHz)
を接続した電極に、予め溶剤や洗剤で洗浄・乾燥したス
テム基材を取付け、1×10-4Paの真空度で排気した
後に、アルゴンガスを1×10-1Paの圧力で維持され
るようになるまでガスを導入した。この状態で高周波電
源から出力400Wの高周波を電極に供給し、上記ステ
ムを取付けた電極がプラズマで覆われるように15分間
維持し、基材表面の自然酸化膜をイオンクリーニングし
て除去した後、アルゴンガスの供給を止め、メタンガス
を1×10-1Paの圧力で維持されるようになるまでガ
スを導入し、高周波電源から出力600Wの高周波を電
極に供給することでDLC膜形成を行った。膜厚は約1
μmとした。
【0112】〔比較例1〕ステータ、ハウジング及びリ
テイナーについては、上記の比較部材を使用し、その他
の部品は、鉄系材料で製造した各部品を使用して電磁ア
クチュエーター及び弁開閉機構を製造した。
テイナーについては、上記の比較部材を使用し、その他
の部品は、鉄系材料で製造した各部品を使用して電磁ア
クチュエーター及び弁開閉機構を製造した。
【0113】〔結果〕実施例1、2、比較例1の総重量
を測定したところ、実施例1及び2は、比較例1と比較
したところ、総重量として70重量%の軽量化が図れ
た。
を測定したところ、実施例1及び2は、比較例1と比較
したところ、総重量として70重量%の軽量化が図れ
た。
【0114】また、実施例1の弁開閉機構、及び実施例
2の弁開閉機構をそれぞれ、12Vの直流定電圧電源を
電源として動作試験を行って、その際の消費電力の測定
を行った。その結果、実施例2は実施例1より消費電力
が20%低減しており、ステム表面へのDLC膜形成に
より、ステータとステムとの間の摺動抵抗をより低減で
きることがわかった。
2の弁開閉機構をそれぞれ、12Vの直流定電圧電源を
電源として動作試験を行って、その際の消費電力の測定
を行った。その結果、実施例2は実施例1より消費電力
が20%低減しており、ステム表面へのDLC膜形成に
より、ステータとステムとの間の摺動抵抗をより低減で
きることがわかった。
【0115】
【発明の効果】部品の少なくとも1つとして、所定の機
能を有した軽量化した材料を用いるので、製造される電
磁アクチュエータや弁開閉機構は、慣性重量及び総重量
の軽減を行うことができる。
能を有した軽量化した材料を用いるので、製造される電
磁アクチュエータや弁開閉機構は、慣性重量及び総重量
の軽減を行うことができる。
【0116】さらに、ステム表面にセラミックス被覆膜
や炭素系被覆膜を設けることにより、摺動抵抗を低減さ
せ、消費電力を低減させることができる。
や炭素系被覆膜を設けることにより、摺動抵抗を低減さ
せ、消費電力を低減させることができる。
【図1】この発明の弁開閉機構の例を示す断面図
【図2】他の弁開閉機構の例を示す部分拡大断面図
【図3】バルブの例を示す正面図
【図4】(a)ステータの例を示す平面図 (b)(a)の正面断面図
【図5】(a)従来のステータの例を示す平面図 (b)(a)の正面断面図
1 第2戻しコイルバネ 2 第1戻しコイルバネ 3 アーマチャ 4 電磁アクチュエータ 5 ステータ 6 電磁石 7 電磁石 8、8a、8b、8c ハウジング 9 バルブ 11 バルブガイド 12 バルブシート 13、13’ リテイナー 14 第2ステム 15 第1ステム 16 ステム部 17 マージン部 18 コイル 19 内燃機関本体 20 ボルト 21 凹部 22 案内孔 23 ストッパ 25 吸気ポート 26 排気ポート 27 燃焼室 31 電磁鋼板 32 凹部 33 案内孔 34 ステータ
フロントページの続き (72)発明者 原田 敬三 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 瀧川 貴稔 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 鍛冶 俊彦 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 3G018 AB09 AB16 BA38 CA12 DA24 DA35 DA36 DA81 FA06 GA14 GA37
Claims (5)
- 【請求項1】 電磁アクチュエータ4により吸排気ポー
ト25、26を開閉するバルブ9を動かす内燃機関用弁
開閉機構であって、 前記電磁アクチュエータ4は、ステータ5、コイル18
及びアーマチャ3とから構成され、この電磁アクチュエ
ータ4を内燃機関本体19に固定部材20で固定された
ハウジング8に収納して、前記アーマチャ3を移動させ
ることにより、前記バルブ9を動かして開弁操作を行
い、 前記のハウジング8、コイル18、又は固定部材20の
うち少なくとも1つは、鉄より比重の小さな金属若しく
はその合金、骨材により強化された鉄より比重の小さな
合金、セラミックス、繊維若しくはウイスカー強化セラ
ミックスで形成したことを特徴とする内燃機関用弁開閉
機構。 - 【請求項2】 前記電磁アクチュエータ4は、ステータ
5とコイル18から構成される一対の電磁石6、7を隙
間Sを設けて対向させ、この隙間Sにアーマチャ3を配
設し、前記両電磁石6、7によって、前記アーマチャ3
を、一方の電磁石7と他方の電磁石6の間で往復動自在
とし、前記アーマチャ3の一方の電磁石7への移動を外
部に伝達するための第1ステム15を前記アーマチャ3
の移動側の面に設けたものであり、 この電磁アクチュエータ4を内燃機関本体19に固定部
材20で固定されたハウジング8に収納して、前記アー
マチャ3を一方の電磁石7の方に移動させることによ
り、前記第1ステム15が前記バルブ9を動かして開弁
操作を行うようにするとともに、そのバルブ9にリテイ
ナー13を設けて、このリテイナー13と内燃機関本体
19との間にバルブ9を開弁方向に付勢する第1戻しコ
イルバネ2を取り付け、 第2ステム14を、前記第1ステム15を設けた前記ア
ーマチャ3の面と反対側の面に設けると共に、この第2
ステム14にリテイナー13を設け、そのリテイナー1
3と前記ハウジング8との間に、前記第2ステム14が
前記アーマチャ3を押す方向の付勢力を与える第2戻し
コイルバネ1を取り付けたことを特徴とする請求項1に
記載の内燃機関用弁開閉機構。 - 【請求項3】 前記ハウジング8が金属多孔体よりなる
骨材に、アルミニウムを主成分とする材料、マグネシウ
ムを主成分とする材料、又は発泡アルミニウムから選ば
れるいずれか1つ又は2つ以上を含浸させた材料より形
成される請求項1又は2に記載の内燃機関用弁開閉機
構。 - 【請求項4】 前記コイル18がアルミニウムを主成分
とする材料から形成される請求項1乃至3のいずれかに
記載の内燃機関用電磁アクチュエータ。 - 【請求項5】 前記固定部材20がアルミニウムを主成
分とする材料より形成される請求項1乃至4のいずれか
に記載の内燃機関用弁開閉機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000320732A JP2001227314A (ja) | 1999-12-09 | 2000-10-20 | 内燃機関用弁開閉機構 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34986899 | 1999-12-09 | ||
JP11-349868 | 2000-05-19 | ||
JP2000320732A JP2001227314A (ja) | 1999-12-09 | 2000-10-20 | 内燃機関用弁開閉機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001227314A true JP2001227314A (ja) | 2001-08-24 |
Family
ID=26579056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000320732A Pending JP2001227314A (ja) | 1999-12-09 | 2000-10-20 | 内燃機関用弁開閉機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001227314A (ja) |
-
2000
- 2000-10-20 JP JP2000320732A patent/JP2001227314A/ja active Pending
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