JP2001223385A - Iii族窒化物系化合物半導体素子 - Google Patents

Iii族窒化物系化合物半導体素子

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JP2001223385A
JP2001223385A JP2000034423A JP2000034423A JP2001223385A JP 2001223385 A JP2001223385 A JP 2001223385A JP 2000034423 A JP2000034423 A JP 2000034423A JP 2000034423 A JP2000034423 A JP 2000034423A JP 2001223385 A JP2001223385 A JP 2001223385A
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瀧  哲也
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誠 浅井
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勝久 沢崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光層に対するnコンタクト層の歪の影響を
緩和し、もって発光出力の向上を図る。 【構成】 コンタクト層とクラッド層との間にコンタク
ト層よりも軟質でありかつ該コンタクト層と異種の材料
からなる中間層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はIII族窒化物系化合物半
導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】III族窒化物系化合物半導体素子の一つ
である発光素子の一般的な構造は、サファイア基板の上
にAlNやGaNからなる薄いバッファ層を介して、n
コンタクト層(第1のIII族窒化物系化合物半導体
層)、nクラッド層(第2のIII族窒化物系化合物半導
体層)、発光層、pクラッド層及びpコンタクト層を順
次積層した構成である。かかる構成を採用することによ
り、青色〜緑色系発光の得られることが知られている。
本発明に関連する技術として、特開平8−228025
号公報を参照されたい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるIII族窒化物系
化合物半導体発光素子には、更なる発光出力の向上が求
められている。そのためには、各III族窒化物系化合物
半導体層の結晶性を向上させることが不可欠である。現
在の層構成において、半導体層の結晶性向上の阻害要因
としてサファイア基板とIII族窒化物系化合物半導体と
の間の格子定数(原子間距離)の差が挙げられる。サフ
ァイア(0001)の格子定数が0.4758nmであ
るのに対しGaN(0001)の格子定数は0.318
9nmである。このような格子定数の差により、サファ
イア基板の上に成長された第1のIII族窒化物系化合物
半導体層(nコンタクト層)には大きな歪がかかってい
る。この歪は第1のIII族窒化物系化合物半導体層の上
の層にまで影響し、例えば発光素子においては発光層で
の発光出力を低下させる一因となっている。そこでこの
発明は、基板の上に形成されて歪が生じている第1のII
I族窒化物系化合物半導体層の当該歪がその上の層まで
影響することを緩和し、より良い結晶性を有するIII族
窒化物系化合物半導体素子の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題に
鑑みてなされたものであり、その構成は次の通りであ
る。即ち、基板と、第1のIII族窒化物系化合物半導体
層と、中間層と、第2のIII族窒化物系化合物半導体層
とを順次積層してなるIII族窒化物系化合物半導体素子
であって、前記第1のIII族窒化物系化合物半導体層よ
りも軟質でありかつ該第1のIII族窒化物系化合物半導
体層と異種の材料で前記中間層が形成されている、こと
を特徴とするIII族窒化物系化合物半導体素子。
【0005】このように構成された発光素子によれば、
第1のIII族窒化物系化合物半導体層と第2のIII族窒化
物系化合物半導体層とに間に設けられる中間層が第1の
III族窒化物系化合物半導体層よりも軟質の材料で形成
されている。第1のIII族窒化物系化合物半導体層の歪
が第2のIII族窒化物系化合物半導体層に伝播すること
をかかる軟質の中簡層が防止する。これにより、第2の
III族窒化物系化合物半導体層以上の層に対する第1のI
II族窒化物系化合物半導体層の歪の影響が低減される。
また、この中間層の材料は第1のIII族窒化物系化合物
半導体層の材料と異なっている。即ち、中間層は第1の
III族窒化物系化合物半導体層の上にヘテロ成長された
ものである。これにより、第1のIII族窒化物系化合物
半導体層の格子欠陥もそのままのかたちで上の層まで伝
播しなくなる。
【0006】上記において、基板はその上にIII族窒化
物系化合物半導体を成長させることができるものであれ
ば特に限定されない。例えば、サファイア、スピネル、
シリコン、炭化シリコン、酸化亜鉛、リン化ガリウム、
ヒ化ガリウム、酸化マグネシウム、酸化マンガン、III
族窒化物系化合物半導体単結晶などを基板の材料として
挙げることができる。本発明者らの検討によれば、基板
としてサファイアを採用し、特にそのa面を用いること
が好ましい。結晶性の良いIII族窒化物系化合物半導体
を形成させるためにはサファイア基板上にサファイア基
板との格子不整合を是正するためにバッファ層を形成す
ることが好ましい。バッファ層にはAlXGaYIn1
ーXーYN(0<X<1、0<Y<1、0<X+Y<
1)で表現される四元系の化合物半導体、AlGa
−XN(0<X<1)で表現される三元系の化合物半導
体、並びにAlN、GaN及びInNを用いることがで
きる。
【0007】III族窒化物系化合物半導体は、一般式と
してAlGaIn1−X−YN(0≦X≦1、0≦
Y≦1、0≦X+Y≦1)で表され、AlN、GaN及
びInNのいわゆる2元系、AlGa1−xN、Al
In1−xN及びGaIn1−xN(以上において
0≦x≦1)のいわゆる3元系を包含する。III族元素
の一部をボロン(B)、タリウム(Tl)等で置換して
も良く、また、窒素(N)の一部もリン(P)、ヒ素
(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)等で
置換できる。III族窒化物系化合物半導体層は任意のド
ーパントを含むものであっても良い。n型不純物とし
て、Si、Ge、Se、Te、C等を用いることができ
る。p型不純物として、Mg、Zn、Be、Ca、S
r、Ba等を用いることができる。なお、p型不純物を
ドープした後にIII族窒化物系化合物半導体を電子線照
射、プラズマ照射若しくは炉による加熱にさらすことも
可能である。III族窒化物系化合物半導体層の形成方法
は特に限定されないが、有機金属気相成長法(MOCV
D法)のほか、周知の分子線結晶成長法(MBE法)、
ハライド系気相成長法(HVPE法)、スパッタ法、イ
オンプレーティング法、電子シャワー法等によっても形
成することができる。
【0008】サファイア基板など絶縁性基板の上には、
第1のIII族窒化物系化合物半導体層−中間層−第2のI
II族窒化物系化合物半導体層の順で積層される。発光素
子の場合はnコンタクト層−中間層−nクラッド層−発
光層−pクラッド層−pコンタクト層の順序で積層され
る。基板が導電性でありかつ中間層にも導電性があると
きには、基板を電極に利用できるので、pコンタクト層
−中間層−pクラッド層−発光層−nクラッド層−nコ
ンタクト層の順序で積層することも可能である。
【0009】中間層は第1のIII族窒化物系化合物半導
体層よりも軟質でありかつ該第1のIII族窒化物系化合
物半導体層と異種の材料で形成されるものである。中間
層の材料を軟質とすることにより発光層等に対する第1
のIII族窒化物系化合物半導体層の歪の影響が緩和され
る。基板との格子定数の相違に起因する格子欠陥が第1
のIII族窒化物系化合物半導体層に多く形成されるが、
異種の材料を用いることにより、当該第1のIII族窒化
物系化合物半導体層の格子欠陥をシャットアウトするこ
ともできる。ここに、第1のIII族窒化物系化合物半導
体層より中間層の方が軟質であることは、前者を構成す
る化合物の格子定数(原子間距離)に比べて後者を構成
する化合物の格子定数が長いことをいい、好ましくは後
者の格子定数を前者のそれの101〜130%とする。
更に好ましくは、110〜130%である。
【0010】中間層の膜厚は20〜2000nmとす
る。好ましい中間層の膜厚は100〜200nmであ
り、更に好ましくは150nmである。中間層の形成方
法は特に限定されるものではなく、MOCVD法、MB
E法、HVPE法等を利用できる。工業的に見れば、II
I族窒化物系化合物半導体が専らMOCVD法により成
長されているので、この中間層も同じくMOCVD法で
形成することが好ましい。この場合の成長温度は400
〜800℃とし、好ましくは600℃とする。勿論、こ
の中間層の形成材料はコンタクト層を構成するIII族窒
化物系化合物半導体層の上に成長可能であり、かつその
上にクラッド層を構成するIII族窒化物系化合物半導体
層を成長させられなければならない。さらには、工業的
に見て多くのIII族窒化物系化合物半導体層がMOCV
D法で形成されることに注目すれば、中間層も同じくM
OCVD法で形成できることが、製造工程の簡素化の点
から好ましい。
【0011】かかる中間層の形成材料として、(1)Z
nSSe1−A(0≦A≦1)、(2)AlGa
In1−B−CAs(0≦B≦1、0≦C≦1、0≦B
+C≦1)、AlGaIn1−D−EP(0≦D≦
1、0≦E≦1、0≦D+E≦1)及び(3)ZnOを
挙げることができる。
【0012】(1) 一般にII−VI族の化合物はIII-V
族の化合物よりも柔らかい(格子欠陥の発生に必要なエ
ネルギーが相対的に低い)。かかるII−VI族の化合物の
なかでもMOCVD法での形成可能性及びバンドギャッ
プエネルギーの大きさを考慮すると、ZnSSe
1−A(0≦A≦1)が中間層の形成材料として好まし
い。III族窒化物系化合物半導体がウルツァイト(W)
型の結晶構造をとるので、このZnSSe1−A(0
≦A≦1)もウルツァイト型とすることが好ましい。表
1に代表的な化合物の格子定数とバンドギャップエネル
ギーEgを示す。なお、バンドギャップエネルギーの欄
の括弧内の数値は、バンドギャップエネルギーに対応す
る波長であり、化合物はこの波長の光を吸収することに
なる。
【表1】
【0013】化合物ZnSSe1−Aにおいて、Aは
0〜1の範囲を取ることが出来るが、0.8≦A≦0.
98とすることが好ましく、更に好ましくはA=0.9
5である。このようにSの組成を多くすることにより、
化合物のバンドギャップエネルギーを大きく保ち、もっ
て可視光領域(380nm以上)の光の吸収を無くする
ようにする。化合物ZnSSe1−Aからなる中間層
をMOCVD法で形成するときの材料ガスとしては、D
MZn(ジエメチルジンク)、DEZn(ジエチルジン
ク)、HS、HSe、t−BS(t−ブチルサルフ
ァ)、DESe(ジエチルセレン)等を利用できる。キ
ャリアガスには、III族窒化物系化合物半導体と同様
に、水素並びに窒素及びHeなどの不活性ガスを用いる
ことができる。
【0014】III族窒化物系化合物半導体の成長温度
(ほぼ1000℃)のおいてZnSSe1−Aからは
その構成元素が脱離するおそれがある。そのため、かか
る中間層の上にこれの成長温度と同じ温度である400
〜800℃でIII族窒化物系化合物半導体からなるキャ
ップ層を形成し、その後、温度を1000℃まであげて
クラッド層を形成することが好ましい。これにより、中
間層からその構成物質が脱離することを可能な限り防止
できる。更に好ましくは、当該キャップ層を中間層の側
面にも形成する。キャップ層の膜厚は特に限定されない
が、1〜100nmとする。好ましくは5〜50nm、
更に好ましくはほぼ10nmとする。キャップ層はクラ
ッド層と同じ材料ガスから形成されるものとすること
が、製造工程簡素化の観点から好ましい。なお、中間層
から脱離する構成元素の量を調整することにより、結晶
中に適当な空孔などの欠陥が生じその結果中間層が更に
柔らかくすることも出来る。また、ZnSSe1−A
はn型に成り易いので、nコンタクト層とnクラッド層
との間に介在させることが好ましい。
【0015】表1にあるように、ZnSはウルツァイト
(W)型若しくは閃亜鉛鉱(Z)型の結晶構造をとり、
ZnSは閃亜鉛鉱(Z)型の結晶構造をとる。ZnS
(W)の場合はGaNと結晶構造が同じなので、そのま
ま(0001)方向に成長する。一方、ZnS(Z)と
ZnSe(Z)はGaNと結晶構造が異なるので、閃亜
鉛鉱(Z)型で(001)方向には成長せず、(11
1)方向で成長すると考えられる(図1参照)。コンタ
クト層がGaNであるとすると、ZnS(W)は(00
01)方向に、ZnSe(Z)は(111)方向に成長
すると考えられる。中間層は成長温度が低いのでZnS
e(Z)でも(111)方向に成長する可能性がある。
【0016】これらの場合、表2に示すとおり、サファ
イアと比べても原子間距離がGaNに近いため、GaN
の上に結晶成長しかつその上にGaNを結晶成長させる
ことが可能である。
【表2】
【0017】(2) 一般にAlGaIn
1−B−CAs(0≦B≦1、0≦C≦1、0≦B+C
≦1)、AlGaIn1−D−EP(0≦D≦1、
0≦E≦1、0≦D+E≦1)はIII族窒化物系化合物
半導体よりも柔らかい(格子欠陥の発生に必要なエネル
ギーが相対的に低い)。これらの化合物については成長
方法も確立されており、MOCVD法においてはV族元
素の材料ガスを変更するのみでよい。更には電気特性も
優れている。ただし、バンドギャップは小さいため、発
光素子で発光された光を透過させない。上記一般式で表
される化合物の代表例の結晶構造、格子定数、バンドギ
ャップエネルギー(Eg)及び当該バンドギャップエネ
ルギーに対応する吸収波長を表3に示す。
【表3】
【0018】これらの化合物はGaN(W)と異なり閃
亜鉛鉱(Z)型の結晶構造をとるが、その(111)方
向をみれば表4に示すとおり原子間距離がGaNに近い
ため、GaNの上に結晶成長しかつその上にGaNを結
晶成長させることが可能である。
【表4】
【0019】(3) ZnOはIII族窒化物系化合物半
導体よりも柔らかい(格子欠陥の発生に必要なエネルギ
ーが相対的に低い)。また、ZnOは表1に示すとおり
バンドギャップエネルギーが大きく発光層で発光した光
を透過させる。ZnOは表1に示すとおりGaNと同じ
結晶構造を有し、かつ表2に示すとおり原子間距離も非
常に近い。よって、GaNの上に結晶成長しかつその上
にGaNを結晶成長させることが可能である。ZnOか
らなる中間層の形成方法は特に限定されない。
【0020】以上説明したように、本発明の中間層は第
1のIII族窒化物系化合物半導体層と第2のIII族窒化物
系化合物半導体層との間に介在されて、第1のIII族窒
化物系化合物半導体層の歪が第2のIII族窒化物系化合
物半導体層に伝播するのを緩衝する。したがって、発光
ダイオードやレーザダイオードのような発光素子の他に
も、受光ダイオード、太陽電池等の光素子、整流器、サ
イリスタ及びトランジスタ等のバイポーラ素子、FET
等のユニポーラ素子並びにマイクロウェーブ素子などの
電子デバイスを挙げられる。また、これらの素子の中間
体としての積層体にも本発明は適用されるものである。
なお、発光素子の構成としては、MIS接合、PIN接
合やpn接合を有したホモ構造、ヘテロ構造若しくはダ
ブルへテロ構造のものを用いることができる。発光層と
して量子井戸構造(単一量子井戸構造若しくは多重量子
井戸構造)を採用することもできる。
【0021】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。実施例
は発光ダイオード10であり、その構成を図2に示す。 層 : 組成:ドーパント (膜厚) 透光性電極19 p型クラッド層 18 : p−GaN:Mg (25nm) 発光層 17 : 超格子構造 量子井戸層 : In0.15Ga0.85N (3.5nm) バリア層 : GaN (7.0nm) 量子井戸層とバリア層の繰り返し数:1〜10 n型クラッド層 16 : n−GaN:Si (15nm) キャップ層15 : n−GaN:Si (10nm) 中間層 14 : ZnSe(W) (150nm) nコンタクト層13 : n−GaN:Si (4.5μm) バッファ層 12 : AlN (15nm) 基板 11 : サファイア(a面) (300μm)
【0022】n型クラッド層16は発光層17側の低電
子濃度n-層と中間層15側の高電子濃度n+層とから
なる2層構造とすることができる。発光層17は超格子
構造のものに限定されない。発光素子の構成としてはシ
ングルへテロ型、ダブルへテロ型及びホモ接合型のもの
などを用いることができる。発光層17とp型クラッド
層18との間にマグネシウム等のアクセプタをドープし
たバンドギャップの広いIII族窒化物系化合物半導体層
を介在させることができる。これは発光層17中に注入
された電子がp型クラッド層18に拡散するのを防止す
るためである。p型クラッド層18を発光層17側の低
ホール濃度p−層と電極側の高ホール濃度p+層とから
なる2層構造とすることができる。
【0023】上記構成の発光ダイオードにおいて、バッ
ファ層12はほぼ400℃で、nコンタクト層13はほ
ぼ1000℃でMOCVD法により成長させる。キャリ
アガスには水素ガスを用いる。その後、Ga材料ガス
(TMGなど)の供給を停止し、温度を600℃まで下
げ、N材料ガス(アンモニなど)の供給を停止する。そ
の後、Zn材料ガス(DMZnなど)とSe材料ガス
(DESeなど)を所定の割合で供給して、中間層14
を成長させる。このときのキャリアガスにも水素ガスを
用いる。中間層14が所定の膜厚まで成長したら、Zn
材料ガス及びSe材料ガスの供給を停止する。次に、温
度を600℃に維持したままGa材料ガスとN材料ガス
を供給し、キャップ層15を成長させる。キャップ層1
5が所定の膜厚まで成長したら、温度を1000℃まで
上げて、nクラッド層16を形成する。このnクラッド
層16以降の層は常法に従ってMOCVD法により形成
される。
【0024】次に、マスクを形成してp型クラッド層1
8乃至nコンタクト層13の一部を反応性イオンエッチ
ングにより除去し、n電極パッド21を形成すべきnコ
ンタクト層13を表出させる。
【0025】半導体表面上にフォトレジストを一様に塗
布して、フォトリソグラフィにより、p型クラッド層1
8の上の電極形成部分のフォトレジストを除去して、そ
の部分のp型クラッド層18を露出させる。蒸着装置に
て、露出させたp型クラッド層18の上に、Au−Co
透光性電極層19を形成する。次に、同様にしてp電極
パッド20、n電極パッド21を蒸着する。
【0026】図3に他の実施例の発光ダイオード30を
示す。なお、図2の例と同一の要素には同一の符号を付
してその説明を省略する。 層 : 組成:ドーパント (膜厚) 透光性電極19 p型クラッド層 18 : p−GaN:Mg (25nm) 発光層 17 : 超格子構造 量子井戸層 : In0.15Ga0.85N (3.5nm) バリア層 : GaN (7.0nm) 量子井戸層とバリア層の繰り返し数:1〜10 n型クラッド層 16 : n−GaN:Si (15nm) キャップ層15 : n−GaN:Si (10nm) 中間層 34 : GaAs(Z) (150nm) nコンタクト層13 : n−GaN:Si (4.5μm) バッファ層 12 : AlN (15nm) 基板 11 : サファイア(a面) (300μm) GaAs中間層34はMOCVD法により形成する。G
a源としてTMGやTEGを用いることが出来る。As
源としてはTEAs、t−BAsを用いることが出来
る。他の要素の製造方法は図2の例と同一である。
【0027】図4に他の実施例の発光ダイオード40を
示す。なお、図2の例と同一の要素には同一の符号を付
してその説明を省略する。 層 : 組成:ドーパント (膜厚) 透光性電極19 p型クラッド層 18 : p−GaN:Mg (25nm) 発光層 17 : 超格子構造 量子井戸層 : In0.15Ga0.85N (3.5nm) バリア層 : GaN (7.0nm) 量子井戸層とバリア層の繰り返し数:1〜10 n型クラッド層 16 : n−GaN:Si (15nm) キャップ層15 : n−GaN:Si (10nm) 中間層 44 : ZnO(W) (150nm) nコンタクト層13 : n−GaN:Si (4.5μm) バッファ層 12 : AlN (15nm) 基板 11 : サファイア(a面) (300μm) ZnO中間層44はMOCVD法により形成する。この
とき、キャリアガスとして不活性ガス(窒素ガス、ヘリ
ウムガスなど)を用いる。Zn源としてDMZnやDE
Znを用いることが出来る。O源としてはTHFを用い
ることが出来る。他の要素の製造方法は図2の例と同一
である。
【0028】以上、明細書では発光素子を例に採り説明
してきたが、この発明は各種半導体素子に適用されるこ
とはもとより、その中間体である積層体にも適用される
ものである。この発明は、上記発明の実施の形態及び実
施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の
範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲
で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【0029】以下、次の事項を開示する。 (11) 基板と、第1のIII族窒化物系化合物半導体
層と、中間層と、第2のIII族窒化物系化合物半導体層
とを順次積層してなる積層体であって、前記第1のIII
族窒化物系化合物半導体層よりも軟質でありかつ該第1
のIII族窒化物系化合物半導体層と異種の材料で前記中
間層が形成されている、ことを特徴とする積層体。 (12) 前記中間層は、ZnSSe1−A(0≦A
≦1)、AlGaIn1−B−CAs(0≦B≦
1、0≦C≦1、0≦B+C≦1)、AlGaIn
1−D−EP(0≦D≦1、0≦E≦1、0≦D+E≦
1)及びZnO中から選ばれる材料で形成されている、
ことを特徴とする(11)に記載の積層体。 (13) 前記中間層はZnSSe1−A(0≦A≦
1)であり、該中間層と前記nクラッド層との間にキャ
ップ層が介在されている、ことを特徴とする(11)に
記載の積層体。 (14) 前記中間層はZnSSe1−A(0≦A≦
1)若しくはZnOである、ことを特徴とする(11)
に記載の積層体。 (15) 前記基板はサファイアである、ことを特徴と
する(11)〜(14)のいずれかに記載の積層体。 (16) 第2のIII族窒化物系化合物半導体層が発光
素子若しく受光素子の構成を有する、ことを特徴とする
(11)〜(15)にいずれかに記載の積層体。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はウルツァイト型結晶構造と閃亜鉛鉱型結
晶構造を示す模式図である。
【図2】図2この発明の実施例の発光ダイオードを示
す。
【図3】図3はこの発明の他の実施例の発光ダイオード
を示す。
【図4】図4はこの発明の他の実施例の発光ダイオード
を示す。
【符号の説明】
10、30、40 発光ダイオード 13 nコンタクト層 14、34、44 中間層 15 キャップ層 16 nクラッド層 17 発光層 18 p型クラッド層
フロントページの続き (72)発明者 沢崎 勝久 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 5F041 AA04 CA22 CA40 CA65 CA85 CA88 5F045 AA04 AA19 AB09 AB14 AB17 AB18 AB22 AC01 AC08 AC09 AC12 AD08 AD09 AD10 AD11 AD12 AD14 AF02 AF03 AF04 AF06 AF09 BB12 CA09 DA53

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、第1のIII族窒化物系化合物半
    導体層と、中間層と、第2のIII族窒化物系化合物半導
    体層とを順次積層してなるIII族窒化物系化合物半導体
    素子であって、 前記第1のIII族窒化物系化合物半導体層よりも軟質で
    ありかつ該第1のIII族窒化物系化合物半導体層と異種
    の材料で前記中間層が形成されている、ことを特徴とす
    るIII族窒化物系化合物半導体素子。
  2. 【請求項2】 前記中間層は、ZnSSe1−A(0
    ≦A≦1)、AlGaIn1−B−CAs(0≦B
    ≦1、0≦C≦1、0≦B+C≦1)、Al Ga
    1−D−EP(0≦D≦1、0≦E≦1、0≦D+E
    ≦1)及びZnO中から選ばれる材料で形成されてい
    る、ことを特徴とする請求項1に記載のIII族窒化物系
    化合物半導体素子。
  3. 【請求項3】 前記中間層はZnSSe1−A(0≦
    A≦1)であり、該中間層と前記nクラッド層との間に
    キャップ層が介在されている、ことを特徴とする請求項
    1に記載のIII族窒化物系化合物半導体素子。
  4. 【請求項4】 前記中間層はZnSSe1−A(0≦
    A≦1)若しくはZnOである、ことを特徴とする請求
    項1に記載のIII族窒化物系化合物半導体素子。
  5. 【請求項5】 前記基板はサファイアである、ことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のIII族窒化物
    系化合物半導体素子。
  6. 【請求項6】 素子が発光素子の構成を有する、ことを
    特徴とする請求項1〜5にいずれかに記載のIII族窒化
    物系化合物半導体素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015083868A1 (ko) * 2013-12-02 2015-06-11 단국대학교 산학협력단 이종 접합 구조를 가지는 발광 다이오드 및 이의 제조방법

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