JP2001221545A - 透明球形氷の製造法と装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 飲食用のテニスボール大から飴玉大の透明球
形氷の量産手段を提供する。 【解決手段】 原料水を封入したゴム風船33の下部は、
良熱伝導性金属性の熱交換プレート43上に凹成形の受座
43aに安定載置し、かつ、当該風船33の上部は口を塞い
だ状態で所定厚の断熱スポンジ押蓋41で押止し、さら
に、当該押蓋41上に断熱材45を被せ、かかる支持架構体
を冷凍庫内に搬入して該熱交換プレート43下方より冷房
のファン48吹き付けを行ない、該熱交換プレート43側か
ら温度勾配に沿って順次上方に向けての凍結をなさせて
透明氷を製造するとした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、透明球形氷、詳し
くは例えば洋酒を氷で冷やして飲む際にバー等でバーテ
ンダーが職人技をもって透明用氷を斫って球形に整え、
グラスに収めて客に差し出すもので、飲食用であり、口
にほおばるには大きすぎるサイズのものから飴玉サイズ
の大きさであって、ショットグラス用とか即冷用の細氷
とは用途、サイズで異分野に属するものの製造法とその
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より叙上の球形氷の製造について
は、多くの提案がある。

【０００３】すなわち、特開昭５５−１５８４６１号に
あっては、図４に示す如く、低温度においても弾性を有
する合成ゴム等から成る袋状容器1に水を注入し、該容
器1をこれの下半部外面に合致する内面を有する良熱伝
導性のアルミニウム等の金属材料で形成の半球状容器2
に安定支持させ、凍結させるとしている。

【０００４】実開昭５９−４９８５６号にあっては、図
５に示す如く、結合部がねじ3にてかみ合い、しめつけ
て密閉される上下両半球に２等分された球状容器4の頂
上には吊下げるためのかぎ型パイプ5が垂直に固定さ
れ、これを通して純水6を注入することができる。

【０００５】この容器4を凍結温度０℃近くに設定の冷
凍槽内で揺動運動を加えると内部まで曇ることなく凍結
し、容器4を上下に分離すれば球形氷を取り出せるとし
ている。

【０００６】特公平６−８９９７０号にあっては、図
６、７に示される。すなわち、製氷部は図６に示す如
く、複数個の製氷カップ7、7と、この製氷カップ7１個
に対し組として夫々２個備えしめた製氷カバー8、8と、
基板9と、第１ノズル10、10と冷却管11と、第２ノズル1
2とから構成される。

【０００７】製氷カップ7はアルミニウム、ステンレス
鋼等金属板により所定径を持つ半球面に形成して下向き
に開口させた伏椀状態で多行多列に配置し、例えば同材
からなる基板9により連接せしめ所定位置に固定する。

【０００８】そして製氷カップ7の表面に冷却管11を図
示する如く、鉢巻状に添設せしめる。

【０００９】一方、製氷カバー8は製氷カップ7と同材質
の金属板あるいは合成樹脂板を用いて該製氷カップ7と
同型の半球面の等分割による1/4球面に形成してなり、
この２個を１組として前記製氷カップ7に対応させて基
板9の下面側にヒンジ13を介し揺動可能に枢支せしめる
ものであり、この場合、製氷カバー8は、相互では半球
面となり、製氷カップ7に対しては球面となる如き関係
が維持されるように基板9に枢支せしめる。

【００１０】なお、前記ヒンジ13は製氷カバー8の取付
部となる水平側円端縁部の中心部分に、ピン穴が穿設さ
れたコ字状片を耳状に突出させて固着し、基板9の対応
位置に突設した板片と前記コ字状片とを係合し、かつ、
ピンを両片に設けたピン穴に挿着させる構造であり、か
くすることによって、製氷カバー8、8は相互に突き合わ
さって半球面を製氷カップ7の直下位置に形成する閉成
状態と、この状態から何れも垂下方向に動いて互いに離
間することにより、半球面が崩れ開口する拡開状態とに
開閉し得るようになっている。

【００１１】前記製氷カバー8、8はさらに突き合わされ
る垂直側半円端縁部の最下部となる中心部分に適宜径を
有する半円状の水注入用の穴14を切設せしめており、突
き合わさった閉成状態において円形の穴が最下部に形成
されるようになっている。

【００１２】また、製氷カバー8、8は、前期ヒンジ13部
分にバネ15、例えばコイルバネを取着せしめていて、前
記閉成状態が製氷運転中に通じ保持される如くバネ力を
製氷カバー8、8に付与しているとしている。

【００１３】そして、製氷運転工程は、図７イ〜ニに示
される如く、製氷カップ7は冷却管11によって低温に冷
却され、一方、第１ノズル10からは氷用原水が噴出して
穴14を通じて、製氷カップ7内に原水が噴き込まれる。
（イ） この氷用原水は製氷カップ7及び製氷カバー8、8の内面
に拡散布した後、穴14から落下し水タンクに回収され、
温度が低下して再び水ポンプ、第１ノズル10を経、製氷
カップ内に噴き込まれる。

【００１４】かくして製氷カップ7の内面に先行して氷
の層が形成され、製氷カバー8、8にも遅れて氷層が形成
され、従って、製氷カップ7の内側における上方部から
順に氷の層が厚くなって、次第に球形に近い氷が生成さ
れる。（ロ） その後、穴14の近くまで氷が成長してきて真球に近い氷
塊ができた時点になると、これを検知する検知機等から
の指令で水ポンプを停止し、ホットガスを冷却管11に流
し込み製氷カップ7の温度を上昇せしめ、一方第２ノズ
ル12から製氷カバー8、8に向けて常温の温度が噴きかけ
られる。（ハ） 従って氷球は今まで製氷カップ7、製氷カバー8、8に固
着していたのだが、固着面の溶解によって離氷されるこ
とになる。

【００１５】この離氷により球面の自重が１対の製氷カ
バー14、14に分散荷重する結果、ばね15が有するばね力
に打ち勝って球面が落下しはじめ、製氷カバー8、8が拡
開することによって球面は製氷カップ7および製氷カバ
ー8、8から完全に離脱し落下した後、受氷槽（図示せ
ず）内に集積する。（ニ） 特開平１−３１０２７７号にあっては、図８に成形型を
示し、図において、16、16′は、例えば鉄材を用い、蝶
番17を中心に開閉自在に枢着した上下の押圧加熱成形型
である。18、18′は上下の押圧過熱成形型の合わせ面1
9、19′を各々略直径位置として半球冠形に窪ませ形成
した氷塊押圧加熱面である。20、20′は各氷塊押圧加熱
面18、18′の底面側に横方向に固着した台板である。2
1、21′は各々、合わせ面19、19′の外側部に外向きに
突出固着した握柄である。22、22′は氷塊押圧加熱面1
8、18′に各々底部に穿設した水抜き孔である。23、2
3′は合わせ面19、19′に各々横方向に穿設した水抜き
溝である。24、24′は氷塊押圧加熱面18、18′の各周囲
に縦断面略三角形の堰堤状に周設した周縁であるとし、
図9ａ〜ｃに製造工程を示す。

【００１６】(イ) 第１工程：押圧加熱成形型16の台板
20の下側より加熱器25により加熱し、伝熱で氷塊押圧加
熱面18及び裏返しにして18′を充分に加熱した後に、氷
塊押圧加熱面18内に多角形の氷塊26の下半部を入れる。

【００１７】(ロ) 第２工程：多角形の氷塊26の下半部
が加熱された氷塊押圧加熱面18の半球冠面に沿って溶解
し出すと同時に上下の握柄21、21′を握って上側の押圧
加熱成形型16′を押し下げ、上側の氷塊押圧加熱面18で
強力に下側の氷塊押圧加熱面18内に入っている多角形の
氷塊26を上側から押圧し、上下から挟んで表面を押圧加
熱により瞬間的に半球冠形の氷塊押圧加熱面18、18′に
沿って溶解させる。この場合、２〜３回上下の氷塊押圧
加熱面18、18′を開閉し、氷塊26を回動させるとより効
果的である。

【００１８】(ハ) 第３工程：段々と角部が溶解し、球
状に近づくにつれて、上下の氷塊押圧加熱面18、18′を
閉じてゆくと最後に上下の氷塊押圧加熱面18、18′に沿
った球形の氷塊27が得られる。この状態の氷塊27はこの
まま飲料用として販売される。

【００１９】特開平４−１５０６９号にあっては、イン
パクトで砕け散る氷製ゴルフボールの製造法が提案され
ている。すなわち、図１０ａ、ｂに示す如く、ａ図の28
は、ゴルフボール大の中空ボールを半球に輪切った形状
の下容器で、該輪切り箇所には一回り外周の大きい相撲
まわしの如く幅広のリング体31が一体に形成されてい
る。従ってリング体31は、下容器30の一部で、両容器2
8、30は、ｂ図の断面図の如く嵌合し、逆様にしても上
容器である蓋が簡単に落下しない。

【００２０】本容器28、30を水中で嵌合すると、ｂ図で
示す如く、器内には水32が満湛に入り、水中から取出し
ても流れ出ることはない。

【００２１】従って、容器ごと冷凍すれば球状の氷を造
ることができるとしている。

【００２２】

【発明が解決しようとする課題】叙上諸提案にあって
は、以下に述べる難点がある。

【００２３】図４の場合、氷結する水は金属性の半球状
容器２に接触している部位A、袋状容器１の開口雰囲気
に接している部位B、断熱作用を持つ袋状容器1が冷凍雰
囲気との間に介在している部位Cの順に冷温の浸透が作
用すると考えられるが、これでは上、下が先行して凍結
して中部、特に中心が最終点となり、典型的な芯部に白
濁を残す非透明氷が出来てしまうので、本発明が目的と
する氷にはなり得ない。

【００２４】又、図５の場合には、冷温の浸透順は全周
同一であり、いくら揺動したところで前記の場合と同じ
で芯部には白濁を生じるので本発明が目的とする氷たり
得ない。

【００２５】図６、７の場合には、順次薄層の積層氷の
形成で、つららと同様に透明氷になり得るが、完成以前
の時点にて穴14は詰まりを生じ、結局、中実なる氷塊は
未完に終わると解されるうえに、あまりにも非能率すぎ
る。

【００２６】図８、９の場合には、透明氷の製作は角氷
として既に完了していて、氷の凍結作業は一切無いので
白濁氷を創り出す恐れはないが、あまりにも非能率で、
量産には不適である。

【００２７】さらに、図１０の場合には、全周囲からの
一勢凍結となるが、これでは芯部に大なる白濁を生じる
最低の氷とならざるを得ない。

【００２８】本発明は叙上の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とすることろは、従来技術では全く提供不
可能な飲食用透明球形氷の量産製造手段を提供すること
にある。

【００２９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の透明球形氷の１の製造方法は、原料水を封
入したゴム風船の下部は冷媒配管を配設の良熱伝導性金
属性の熱交換プレート上に凹成形の受座に安定載置し、
かつ、当該風船の上部は口を塞いだ状態で所定厚の断熱
スポンジ押蓋で押止し、当該押蓋上に断熱層材を被せ、
一方、該熱交換プレートの底面を周側とを断熱層で覆
い、この周側立ち上がり断熱層と前記押蓋上の断熱層と
を接続させて囲成断熱箱体となし、しかる後、該熱交換
プレートを冷却してプレート側から温度勾配に沿って順
次上方に向けての凍結をなさせて透明氷を製造するとし
たものである。

【００３０】又、２の製造方法は、原料水を封入したゴ
ム風船の下部は良熱伝導性金属性の熱交換プレート上に
凹成形の受座に安定載置し、かつ、当該風船の上部は口
を塞いだ状態で所定厚の断熱スポンジ押蓋で押止し、さ
らに、当該押蓋上に断熱層材を被せ、かかる支持架構体
を冷凍庫内に搬入して該熱交換プレート下方より冷房の
ファン吹き付けを行ない、該熱交換プレート側から温度
勾配に沿って順次上方に向けての凍結をなさせて透明氷
を製造するとしたものである。

【００３１】

【作用】１の製造方法にあって、囲成断熱箱体内の冷熱
の対封入水作用は、良熱伝導性金属の熱交換プレートか
らの下部の浸透が最強（厚い程比熱が高まり強冷とな
る）、次いで空気を介して冷気からの中部の浸透（ゴム
皮を介在すると共に空気に激しい流動がないため熱伝導
で劣り、緩慢である）が続き、最も遅れるのは断熱スポ
ンジ押蓋内に埋没して冷気を遮断されている上部とな
り、大なる温度差の勾配を形成して透明氷の形成に理想
的な環境を実現している。

【００３２】なお、断熱スポンジ押蓋は単なる上部の冷
気遮断のみでなく凍結が下から上に順にしていく際に上
部にしわ寄せされる膨張を吸収している。

【００３３】この囲成断熱箱体は専用製氷装置となる。

【００３４】２の製造方法は全体が冷凍庫内気中に存在
する点で１と異なるが、冷熱の対封入水作用は１と同様
である。但し、押蓋上の断熱層の上方は１では外気（室
温）であるが２では冷気であり、この違いに応じて適宜
層厚を設定する。

【００３５】ゴム風船は球形氷の製造には最適なる型枠
であり、封入水圧と弾力とのバランス調整によって、く
ずれた球形、すなわち、偏平球や卵形にすることも可能
である。

【００３６】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図１〜３に基
いて説明する。

【００３７】図中33は原料水34を封入したゴム風船で、
図１、２にあっては、並列の風船33、33に一方は水注入
用ノズル35を介しての封入と、封入口を塞ぐ態様を併示
している。

【００３８】すなわち、基盤36上に敷設の断熱材37の両
側に穿孔の取付孔38、38には風船33の口縁が掛止され、
当該取付孔38、38部には風船の口縁の下方に作用するシ
ャッター39、39が配備されている。

【００３９】図中40、40は該シャッター用のストッパー
で図中右側に示される如く接圧でシャッター40を風船の
口縁閉じ状態に固定する。

【００４０】該基盤36下面には断熱スポンジ押蓋41が張
設されているので、該水封入のゴム風船33は上部をスポ
ンジ層内に埋没させる態様となる。

【００４１】図１において、風船33は、冷媒配管42を配
設の良熱伝導性金属の熱交換プレート43に凹成形の受座
43aに下部を収めて受止安定されている。

【００４２】該プレート43の底面並びに周側は熱遮断用
の断熱層44で覆われ、その周側立ち上がり壁部44aは前
記断熱材37若しくはこれの上に積層するを良しとする断
熱材45と接続して囲成箱46を形成する。

【００４３】しかして、当該箱46は専用製氷ボックスと
なる。

【００４４】一方、図２においては、熱交換プレート43
には冷媒配管42の配備はなく、かつ、底並びに周側に断
熱層の手当てもなく、柱47、47を介してプレート43と基
盤36を支持し、安定架構を形成し、最下部にファン48を
配備する。

【００４５】しかして、当該安定架構を冷凍庫内に搬入
し、ファン48を上方のプレート43に向けて作動させてプ
レート43を冷却させると、１の製造方法におけると同様
の凍結がなされる。

【００４６】いずれにあっても、基盤36に多数の風船33
…を組み付け可能であり、図３に示される如く、取付孔
38とこれに付随するシャッター39の組を多数設け、例え
ばプレート43側を着脱自在に設計して風船33の装着を可
能とすることにより、量産可能なものとなる。

【００４７】なお、本発明にあっては、風船33は凍結後
も剥ぎ取ることなく包装材とするのが合理的である。

【００４８】

【発明の効果】以上の如く本発明は構成されるが、以下
の如き諸効果を奏する。

【００４９】厚さ１cm以上の凍結にかかわらず、理想的
な凍結温度勾配が確保されているので、見事な透明球形
氷が生産され得、しかも、単純なる冷凍作業で良く、一
気に多数を製造し得、ここに初めての量産手段を提供し
得たものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の製氷手段の説明図である。

【図２】本発明の製氷手段の説明図である。

【図３】本発明の製氷装置の平面視図である。

【図４】従来の球形氷の製造説明図である。

【図５】従来の球形氷の製造説明図である。

【図６】従来の球形氷の製造機器の説明図である。

【図７】イ〜ニは図６の機器による製氷工程説明図であ
る。

【図８】従来の球形氷の製造機器の説明図である。

【図９】ａ〜ｃは図８の機器による製氷工程説明図であ
る。

【図１０】ａ、ｂは従来の球形氷の製造説明図である。

【符号の説明】

１ ； 袋状容器 ２ ； 半球状容器 ３ ； ねじ ４ ； 球状容器 ５ ； かぎ型パイプ ６ ； 純水 ７ ； 製氷カップ ８ ； 製氷カバー ９ ； 基盤 １０ ； 第１ノズル １１ ； 冷却管 １２ ； 第２ノズル １３ ； ヒンジ １４ ； 穴 １５ ； バネ １６ ； 押圧加熱成形型 １７ ； 蝶番 １８、１８′； 押圧加熱面 １９、１９′； 合わせ面 ２０、２０′； 台板 ２１、２１′； 握柄 ２２、２２′； 水抜き孔 ２３、２３′； 水抜き溝 ２４、２４′； 周縁 ２５ ； 加熱器 ２６ ； 氷塊 ２７ ； 球形の氷塊 ２８ ； 上容器 ２９ ； 把手 ３０ ； 下容器 ３１ ； リング体 ３２ ； 水 ３３ ； 風船 ３４ ； 原料水 ３５ ； 水注入用ノズル ３６ ； 基盤 ３７ ； 断熱材 ３８ ； 取付孔 ３９ ； シャッター ４０ ； ストッパー ４１ ； 断熱スポンジ押蓋 ４２ ； 冷媒配管 ４３ ； 熱交換プレート ４３ａ ； 受座 ４４ ； 断熱層 ４４ａ ； 立ち上がり壁部 ４５ ； 断熱層材 ４６ ； 囲成箱 ４７ ； 栓 ４８ ； ファン

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原料水を封入したゴム風船の下部は冷媒
   配管を配設の良熱伝導性金属性の熱交換プレート上に凹
   成形の受座に安定載置し、かつ、当該風船の上部は口を
   塞いだ状態で所定厚の断熱スポンジ押蓋で押止し、当該
   押蓋上に断熱層材を被せ、一方、該熱交換プレートの底
   面と周側とを断熱層で覆い、この周側立ち上がり断熱層
   と前記押蓋上の断熱層とを接続させて囲成断熱箱体とな
   し、しかる後、該熱交換プレートを冷却してプレート側
   から温度勾配に沿って順次上方に向けての連結をなさせ
   て透明氷を製造するとしたことを特徴とする透明球形氷
   の製造方法。
2. 【請求項２】 断熱材を敷設の基盤上にゴム風船の口縁
   を掛止する取付孔を穿孔すると共に当該取付孔に該風船
   の口縁の下方に作用するシャッターを配備し、該基盤下
   面には該風船上部を埋没態様に押さえ込む断熱スポンジ
   押蓋を張設し、該押蓋の所定間隔下方に該風船の下部を
   受止支持する凹成形の受座を有する冷媒配管を配設の良
   熱伝導性金属の熱交換プレートを配し、上記諸機器を断
   熱材の囲成フレーム体で包み込み、箱体としたことを特
   徴とする透明球形氷の製造装置。
3. 【請求項３】 原料水を封入したゴム風船の下部は良熱
   伝導性金属性の熱交換プレート上に凹成形の受座に安定
   載置し、かつ、当該風船の上部は口を塞いだ状態で所定
   厚の断熱スポンジ押蓋で押止し、さらに、当該押蓋上に
   断熱層材を被せ、かかる支持架溝体を冷凍庫内に搬入し
   て該熱交換プレート下方より冷房のファン吹き付けを行
   ない、該熱交換プレート側から温度勾配に沿って順次上
   方に向けての連結をなさせて透明氷を製造するとしたこ
   とを特徴とする透明球形氷の製造方法。
4. 【請求項４】断熱材を敷設の基盤上にゴム風船の口縁を
   掛止する取付孔を穿孔すると共に当該取付孔に該風船の
   口縁の下方に作用するシャッターを配備し、該基盤下面
   には該風船上部を埋没態様に押さえ込む断熱スポンジ押
   蓋を張設し、該押蓋の所定間隔下方に該風船の下部を受
   止支持する凹成形の受座を有する良熱伝導性金属の熱交
   換プレートを配し、上記諸機器を柱を介して安定架構と
   なしたうえ該熱交換プレート下方にファンを配備すると
   したことを特徴とする冷凍庫持ち込み用透明球形氷の製
   造装置。