JP2001219126A - 気流式選別乾燥装置及び該装置を用いたゴミ固形化燃料製造設備 - Google Patents

気流式選別乾燥装置及び該装置を用いたゴミ固形化燃料製造設備

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JP2001219126A
JP2001219126A JP2000031909A JP2000031909A JP2001219126A JP 2001219126 A JP2001219126 A JP 2001219126A JP 2000031909 A JP2000031909 A JP 2000031909A JP 2000031909 A JP2000031909 A JP 2000031909A JP 2001219126 A JP2001219126 A JP 2001219126A
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duct
separation
drying
cooling
separation duct
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Minoru Asai
稔 浅井
Kengo Matsuo
研吾 松尾
Seiji Minuma
誠司 三沼
Masayuki Mizuno
昌幸 水野
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  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度な選別機能と乾燥機能を併せ持ち且つ乾
燥工程で原料の堆積を生じないようにした一体構造の気
流式選別乾燥装置を提供する。 【解決手段】 筒形容器状を成す分離ダクト3の上下方
向中間部に内部空間を絞り込む狭窄部4を形成し、前記
分離ダクト3の狭窄部4より上側にゴミ(原料)の投入
口7を下側には熱ガスの導入口9,10を夫々設け、前
記分離ダクト3の上方に内部空間が相互に連続するよう
に筒形容器状を成す乾燥ダクト15,16を上下二段に
設置し、上段の乾燥ダクト16の頂部から熱ガスの気流
に乗せてゴミを回収し且つ前記分離ダクト3の底部から
熱ガスの気流に乗りきれずに落下した金属等の不燃物
(比重の大きな異物)を回収し得るようにして気流式選
別乾燥装置1を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気流式選別乾燥装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴミを資源として再利用すること
が検討されており、具体的には、ゴミをRDF(Ref
use Derived Fuel)と呼称されるゴミ
固形化燃料として発電用ボイラやセメント工場等で使用
することが既に実用化され始めている。
【0003】図7は前記ゴミ固形化燃料を製造する為の
従来設備の一例を示すもので、ここに図示しているゴミ
固形化燃料製造設備では、ゴミ収集車aが収集してきた
ゴミを一次破砕機bに入れてスクリュー等により剪断
し、次いで、二次破砕機cによりハンマーやカッター等
で更に細かく砕き、その後に、磁気を利用した磁選機や
振動篩等から成る選別機dに入れて金属等の不燃物を分
離回収し、これを乾燥機eの回転ドラムに投入して消石
灰(水分との発熱反応と消臭作用を目的とした添加剤)
を添加しつつ高温空気等によりゴミの中に50%程度含
まれている湿分を15%程度まで乾燥させるようにして
ある。
【0004】そして、このように細かくして乾燥させた
ゴミを成形機fに入れてチョーク状に圧縮成形した成形
品とし、これを冷却機gに入れて冷空気等で安全温度
(発火の虞れのない温度)まで冷却した後に振動篩式の
RDF選別機hで細かいものを選別し、サイズや形状の
揃ったものをRDFバンカiに入れて製品として搬出す
るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯かる
従来設備においては、ゴミを原料とした選別機dに関
し、未だ分離性能の良いものが開発されていない為、金
属等の不燃物が混入したまま後工程の成形機fまで導か
れて該成形機fに破損トラブルが発生する虞れがあり、
また、逆に選別機dにて分離回収される不燃物にゴミが
混入することにより、該不燃物を廃棄する際における悪
臭対策が必要になるという問題もあった。
【0006】また、ゴミ処理の各工程毎に個別に機械を
備えて各機器の相互間をコンベヤ等の運搬機械により接
続するようにしていた為、設備の全体構造が複雑化して
メンテナンスコストの高騰を招き、しかも、乾燥機e内
にゴミの滞留堆積が起こり易かった為、その堆積したゴ
ミが過乾燥されていくと、そこに熱が籠ってゴミの発火
が起こる虞れがあり、その安全対策にも多大なコストを
要するという問題があった。
【0007】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、高度な選別機能と乾燥機能を併せ持ち且つ乾燥工程
で原料の堆積を生じないようにした一体構造の気流式選
別乾燥装置を提供することにより、前述した各種の問題
を同時に解決し得るようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、筒形容器状を
成す分離ダクトの上下方向中間部に内部空間を絞り込む
狭窄部を形成し、前記分離ダクトの狭窄部より上側に原
料の投入口を下側には熱ガスの導入口を夫々設け、前記
分離ダクトの上方に内部空間が相互に連続するように筒
形容器状を成す乾燥ダクトを複数段設置し、最上段の乾
燥ダクトの頂部から熱ガスの気流に乗せて乾燥原料を回
収し且つ前記分離ダクトの底部から熱ガスの気流に乗り
きれずに落下した比重の大きな異物を回収し得るように
構成したことを特徴とする気流式選別乾燥装置、に係る
ものである。
【0009】而して、熱ガスを導入口から分離ダクト内
に導入して狭窄部を介し上方に吹き上げさせると、分離
ダクトの投入口から投入されて落下した原料が、前記狭
窄部にて流路断面積を狭められて流速を高められた熱ガ
スの気流に晒され、これにより原料の良好な分散が成さ
れて該原料中に混入されている比重の大きな異物が熱ガ
スの気流に乗りきれずに落下し、その比重の大きな異物
が原料と確実に分離されて分離ダクトの底部から回収さ
れる。
【0010】一方、分離ダクト内で分散した原料は、狭
窄部から吹き上げる熱ガスの気流に乗り良好な分散状態
を維持したまま効率良く乾燥されつつ上昇し、各段の乾
燥ダクトを経て上昇を続ける間に高温雰囲気下の滞留時
間を長く確保されて確実に乾燥され、最上段の乾燥ダク
トの頂部から熱ガスと共に回収される。
【0011】尚、分離ダクトから乾燥ダクトにかけての
内部空間の略全域に熱ガスの上昇気流が常に形成されて
いて、この熱ガスの気流に乗せられて原料が上昇し続け
るようになっているので、乾燥工程で原料の堆積が生じ
る虞れが未然に回避されることになる。
【0012】また、この気流式選別乾燥装置において
は、分離ダクトにおける熱ガスの導入口として、熱ガス
を分離ダクトの接線方向から導入するものと、熱ガスを
分離ダクトの中心に向けて半径方向に導入するものとが
併用され、双方の熱ガスの導入口に対し流量制御弁が設
けられていることが好ましい。
【0013】このようにすれば、一方の導入口から分離
ダクトの接線方向に向けて導入される熱ガスにより分離
ダクト内に旋回流が形成され、また、他方の導入口から
分離ダクトの中心に向けて導入される熱ガスにより非旋
回流が形成されることになるので、各流量制御弁の開度
を調節することにより熱ガスの上昇気流における旋回流
成分の強さを任意に調整することが可能となり、乾燥ダ
クト内における原料の滞留時間を任意に変更することが
可能となる。
【0014】更には、少くとも何れかの段の乾燥ダクト
にも該乾燥ダクトの接線方向から熱ガスを導入する導入
口が設けられていると良く、このようにすれば、少くと
も何れかの段の乾燥ダクトについて新たに旋回流を付与
して滞留時間を更に稼ぐことが可能となる。
【0015】また、分離ダクトの狭窄部は、例えば分離
ダクトの中央部に同心状に配置された円錐状の中子と前
記分離ダクトの側壁との間に形成された環状通路により
構成することが可能であり、このようにすれば、中子の
上部への原料の堆積を防止しつつ良好に熱ガスの流速を
高めることが可能となる。
【0016】更に、本発明は、ゴミを細かく破砕する破
砕機と、該破砕機で破砕されたゴミの破砕物を原料とし
て投入される前述の気流式選別乾燥装置と、該気流式選
別乾燥装置から回収された乾燥原料を熱ガスから分離回
収する固気分離装置と、該固気分離装置により回収され
た乾燥原料をRDF製品として成形する成形機と、該成
形機から導いたRDF製品を冷却して成形不良品を分離
回収する気流式選別冷却装置とを備えたことを特徴とす
るゴミ固形化燃料製造設備、にも係るものである。
【0017】そして、このゴミ固形化燃料製造設備にお
ける気流式選別冷却装置を構成するに際しては、前述し
た気流式選別乾燥装置の構造に倣い、筒形容器状を成す
分離ダクトの上下方向中間部に内部空間を絞り込む狭窄
部を形成し、前記分離ダクトの狭窄部より下側に冷却ガ
スの導入口を設け、前記分離ダクトの上方に内部空間が
相互に連続するように筒形容器状を成す冷却ダクトを複
数段設置し、最上段の冷却ダクトの上側に成形機から導
いたRDF製品を投入する為の投入口を設け、最上段の
冷却ダクトの頂部から冷却ガスの気流に乗せて成形不良
品を回収し且つ前記分離ダクトの底部から冷却ガスの気
流に乗りきれずに落下したRDF製品の完成品を回収し
得るように構成することが可能である。
【0018】また、気流式選別冷却装置の分離ダクトに
おける冷却ガスの導入口として、冷却ガスを分離ダクト
の接線方向から導入するものと、冷却ガスを分離ダクト
の中心に向けて半径方向に導入するものとが併用され、
双方の冷却ガスの導入口に対し流量制御弁が設けられて
いることが好ましく、更には、気流式選別冷却装置にお
ける少くとも何れかの段の冷却ダクトにも該冷却ダクト
の接線方向から冷却ガスを導入する導入口が設けられて
いると良い。
【0019】また、気流式選別冷却装置における分離ダ
クトの狭窄部は、該分離ダクトの中央部に同心状に配置
された円錐状の中子と前記冷却ダクトの側壁との間に形
成された環状通路により構成することが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0021】図1〜図3は本発明を実施する形態の一例
を示すもので、図1は金属等の不燃物の選別機能とゴミ
の乾燥機能とを併せ持つ一体構造の気流式選別乾燥装置
1を用いたゴミ固形化燃料製造設備2を示している。
【0022】ここに図示している気流式選別乾燥装置1
においては、筒形容器状を成す分離ダクト3の上下方向
中間部に内部空間を絞り込む狭窄部4が形成されてお
り、前記分離ダクト3の狭窄部4より上側には、破砕機
5からのゴミの破砕物をスクリューコンベヤ式の給塵機
6を介して分離ダクト3内に投入する為の投入口7が設
けられており、前記狭窄部4の下側には、熱風発生炉8
から熱ガスを導いて分離ダクト3内に導入する為の導入
口9,10が設けられている。
【0023】ここで、分離ダクト3の狭窄部4は、その
下側の回収ホッパ11から支持されて分離ダクト3の中
央部に同心状に配置された円錐状の中子12と前記分離
ダクト3の側壁との間に環状通路として形成されてい
る。
【0024】また、図2に示すように、分離ダクト3の
狭窄部4より下側に設けられた導入口9,10は、熱ガ
スを分離ダクト3の接線方向から導入する導入口9と、
熱ガスを分離ダクト3の中心に向けて半径方向に導入す
る導入口10とを二種類併用するようにしてあり、双方
の熱ガスの導入口9,10に対し流量制御弁13,14
を介して熱ガスが導かれるようになっている。
【0025】そして、前記分離ダクト3の上方には、そ
の内部空間が相互に連続するようにした筒形容器状を成
す乾燥ダクト15,16が上下二段で設置されており、
上段の乾燥ダクト16の頂部から熱ガスの気流に乗せて
ゴミをサイクロン17に導き且つ前記分離ダクト3の底
部から熱ガスの気流に乗りきれずに落下した金属等の不
燃物を比重の大きな異物として回収ホッパ11を介し不
燃物貯槽18に回収し得るようにしてある。
【0026】前記サイクロン17の下端には、該サイク
ロン17にて熱ガスから分離回収されたゴミをチョーク
状の成形品に圧縮成形してRDF製品とする成形機19
が接続されており、該成形機19の更に下方には、RD
F製品を冷空気で冷却して更なる乾燥を行う冷却機20
と、細かい成形不良品を選別してサイズや形状の揃った
ものだけをRDFバンカに向けRDF製品の完成品とし
て搬出するRDF選別機21とが装備されている。
【0027】また、前記サイクロン17にてゴミを回収
された熱ガスは、該サイクロン17の頂部より排出され
てバグフィルタ22に導入され、該バグフィルタ22に
てゴミを完全に取り去さられてから排ガス循環ファン2
3を介し前記熱風発生炉8へと再循環されるようになっ
ている。
【0028】ここで、前記熱風発生炉8には、燃焼用の
空気が随時供給されているので、バグフィルタ22と排
ガス循環ファン23との間から適宜に熱ガスの一部が抜
き出されるようになっている。
【0029】また、図1中に二点鎖線で示すように、各
段の乾燥ダクト15,16の夫々にも、熱ガスを乾燥ダ
クト15,16の接線方向から導入する導入口24を設
けておくことが可能であり、更には、これら上下の導入
口24に対し個別に熱ガスの流量を調整して導入し得る
ようにしておくと良い。
【0030】尚、水分との発熱反応と消臭作用を目的と
した添加剤である消石灰は、破砕機5からのゴミの破砕
物を受け入れる給塵機6の入口等に添加するようにすれ
ば良い。
【0031】而して、熱ガスを導入口9,10から分離
ダクト3内に導入して狭窄部4を介し上方に吹き上げさ
せると、給塵機6により分離ダクト3の投入口7から投
入されて落下したゴミが、前記狭窄部4にて流路断面積
を狭められて流速を高められた熱ガスの気流に晒され、
これによりゴミの良好な分散が成されて該ゴミ中に混入
されている金属等の不燃物が比重の大きな異物として熱
ガスの気流に乗りきれずに落下し、その不燃物がゴミと
確実に分離されて分離ダクト3下部の回収ホッパ11を
介し不燃物貯槽18に回収される。
【0032】一方、分離ダクト3内で分散したゴミは、
狭窄部4から吹き上げる熱ガスの気流に乗り良好な分散
状態を維持したまま効率良く乾燥されつつ上昇し、各段
の乾燥ダクト15,16を経て上昇を続ける間に高温雰
囲気下の滞留時間を長く確保されて確実に乾燥され、上
段の乾燥ダクト16の頂部から熱ガスの気流に乗りサイ
クロン17へと導かれて回収される。
【0033】尚、分離ダクト3から乾燥ダクト15,1
6にかけての内部空間の略全域に熱ガスの上昇気流が常
に形成されていて、この熱ガスの気流に乗せられてゴミ
が上昇し続けるようになっているので、乾燥工程でゴミ
の堆積が生じる虞れが未然に回避されることになる。
【0034】また、特に本形態例の気流式選別乾燥装置
1においては、一方の導入口9から分離ダクト3の接線
方向に向けて導入される熱ガスにより分離ダクト3内に
旋回流が形成され、また、他方の導入口10から分離ダ
クト3の中心に向けて導入される熱ガスにより非旋回流
が形成されることになるので、各流量制御弁13,14
の開度Sw,Stを調節することにより熱ガスの上昇気
流における旋回流成分の強さを任意に調整することが可
能となり、乾燥ダクト15,16内におけるゴミの滞留
時間を任意に変更することが可能となる。
【0035】即ち、図3にグラフで示すように、一方の
流量制御弁13の開度Swを大きくとり且つ他方の流量
制御弁14の開度Stを小さくして旋回流成分の強さを
大きくすると、乾燥ダクト15,16内のゴミは、螺旋
軌道を描いて旋回上昇することにより移動速度(上方へ
の排出速度)が遅くなって滞留時間が長くなるのであ
る。
【0036】尚、運転停止時等においては、一方の流量
制御弁13の開度Swを零にし且つ他方の流量制御弁1
4の開度Stを全開にして非旋回流のみとすることによ
り乾燥ダクト15,16内のゴミを瞬時に排出させるこ
とも可能である。
【0037】更に、各段の夫々の乾燥ダクト15,16
の接線方向から熱ガスを導入する導入口24を設けてお
いた場合には、各段の乾燥ダクト15,16について新
たに旋回流を付与して滞留時間を更に稼ぐことが可能と
なる。
【0038】また、分離ダクト3の狭窄部4が、分離ダ
クト3の中央部に同心状に配置された円錐状の中子12
と前記分離ダクト3の側壁との間に形成された環状通路
により構成されているので、中子12の上部へのゴミの
堆積を防止しつつ良好に熱ガスの流速を高めることが可
能となる。
【0039】そして、サイクロン17に導かれたゴミ
は、該サイクロン17にて熱ガスから分離回収されて成
形機19へと導かれ、該成形機19にてチョーク状の成
形品に圧縮成形されてRDF製品とされ、そのRDF製
品が下方の冷却機20に投入されて冷空気で冷却される
ことにより更に乾燥され、次いで、その下方のRDF選
別機21により細かい成形不良品が選別されてサイズや
形状の揃ったものだけが図示しないRDFバンカに向け
RDF製品として搬出される。
【0040】また、前記サイクロン17にてゴミを回収
された熱ガスは、該サイクロン17の頂部より排出され
てバグフィルタ22に導入され、該バグフィルタ22に
てゴミを完全に取り去られてから排ガス循環ファン23
を介し前記熱風発生炉8へと再循環される。
【0041】従って、上記形態例によれば、高度な選別
機能と乾燥機能を併せ持つ一体構造の気流式選別乾燥装
置1を実現することができるので、金属等の不燃物が混
入したまま後工程の成形機19まで導かれて該成形機1
9に破損トラブルが発生する虞れや、分離回収した不燃
物にゴミが混入することにより該不燃物を廃棄する際に
おける悪臭対策が必要となるという問題を未然に回避す
ることができ、また、設備の全体構造を簡略化し得てメ
ンテナンスコストの削減を図ることができ、しかも、乾
燥工程でのゴミの堆積を生じないようにして安全対策に
要するコストも大幅に削減することができる。
【0042】図4及び図5は分離ダクト3における狭窄
部4の変形例を夫々示し、図4の狭窄部4では、比較的
小さな外径とした円錐状の中子12に対し周囲の分離ダ
クト3の側壁を絞り込んで環状通路を成すようにしてお
り、また、図5の狭窄部4では、中子12を用いずに分
離ダクト3の側壁内周面に内部空間を絞り込むドーナツ
形のスロート部材25を配置して小径通路を成すように
しているが、何れの場合もゴミの堆積を防止しつつ良好
に熱ガスの流速を高められるようにしてある。
【0043】また、図6は本発明の別の形態例を示すも
ので、この形態例においては、図1に別体で図示されて
いる冷却機20とRDF選別機21とを気流式選別冷却
装置26として一体構成した例を示している。
【0044】ここに図示している気流式選別冷却装置2
6は、前述した気流式選別乾燥装置1の構造に倣い、筒
形容器状を成す分離ダクト27の上下方向中間部に内部
空間を絞り込む狭窄部28を形成し、前記分離ダクト2
7の狭窄部28より下側には、排ガス循環ファン23か
ら熱風発生炉8を経由させずに比較的温度の低い排ガス
を導いて冷却ガスとして分離ダクト27内に導入する為
の導入口29,30を設けたものである。
【0045】ここで、分離ダクト27の狭窄部28は、
前述した気流式選別乾燥装置1の場合と同様に、その下
側の回収ホッパ31から支持されて分離ダクト27の中
央部に同心状に配置された円錐状の中子32と前記分離
ダクト27の側壁との間に環状通路として形成されてお
り、また、分離ダクト27の狭窄部28より下側に設け
られた導入口29,30は、冷却ガスを分離ダクト27
の接線方向から導入する導入口29,30と、冷却ガス
を分離ダクト27の中心に向けて半径方向に導入する導
入口29,30とを二種類併用するようにしてあり、双
方の冷却ガスの導入口29,30に対し流量制御弁3
3,34を介して冷却ガスが導かれるようになってい
る。
【0046】そして、前記分離ダクト27の上方には、
その内部空間が相互に連続するようにした筒形容器状を
成す冷却ダクト35,36が上下二段に設置されてお
り、上段の冷却ダクト35,36の上側に成形機19か
ら導いたRDF製品を投入する為の投入口39が設けら
れ、上段の冷却ダクト35,36の頂部から冷却ガスの
気流に乗せて成形不良品を回収し且つ前記分離ダクト2
7の底部から冷却ガスの気流に乗りきれずに落下したR
DF製品の完成品を回収ホッパ31を介し製品貯槽37
に回収し得るようにしてある。
【0047】尚、この気流式選別冷却装置26において
も、各段の乾燥ダクトの夫々に、冷却ガスを分離ダクト
27の接線方向から導入する導入口38を設けておくこ
とが可能であり、更には、これら上下の導入口38に対
し個別に冷却ガスの流量を調整して導入し得るようにし
ておくと良い。
【0048】而して、冷却ガスを導入口29,30から
分離ダクト27内に導入して狭窄部28を介し上方に吹
き上げさせると、上段の冷却ダクト35,36の投入口
39から投入されて落下したRDF製品が、下から上昇
してくる冷却ガスに晒されつつ各段の冷却ダクト35,
36を落下して安全温度(発火の虞れのない温度)まで
冷却され、更に、分離ダクト27の狭窄部28にて流路
断面積を狭められて流速を高められた冷却ガスの気流に
晒され、これにより比重の大きなRDF製品の完成品の
みが冷却ガスの気流に乗りきれずに落下し、そのRDF
製品の完成品が細かな成形不良品と確実に分離されて分
離ダクト27下部の回収ホッパ31を介し製品貯槽37
に回収される。
【0049】一方、RDF製品中の細かな成形不良品
は、狭窄部28から吹き上げる冷却ガスの気流に乗り冷
却されつつ上昇し、上段の冷却ダクト36の頂部から冷
却ガスの気流に乗りサイクロン17へと導かれて気流式
選別乾燥装置1からのゴミと一緒に回収され、再び成形
機19へと投入されることになる。
【0050】尚、本発明の気流式選別乾燥装置及び該装
置を用いたゴミ固形化燃料製造設備は、上述の形態例に
のみ限定されるものではなく、気流式選別乾燥装置をゴ
ミ固形化燃料製造設備以外の設備に適用することも可能
であること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0051】
【発明の効果】上記した本発明によれば、高度な選別機
能と乾燥機能を併せ持つ一体構造の気流式選別乾燥装置
を実現することができ、しかも、この気流式選別乾燥装
置を用いたゴミ固形化燃料製造設備によれば、金属等の
不燃物が混入したまま後工程の成形機まで導かれて該成
形機に破損トラブルが発生する虞れや、分離回収した不
燃物にゴミが混入することにより該不燃物を廃棄する際
における悪臭対策が必要となるという問題を未然に回避
することができ、また、設備の全体構造を簡略化し得て
設備及びメンテナンスコストの削減を図ることができ、
しかも、乾燥工程でのゴミの堆積を生じないようにして
安全対策に要するコストも大幅に削減することができる
等種々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す概略図であ
る。
【図2】図1のII−II方向の矢視図である。
【図3】ダンパ開度に対するゴミの移動速度の特性を示
すグラフである。
【図4】図1の分離ダクトにおける狭窄部の変形例を示
す概略図である。
【図5】図1の分離ダクトにおける狭窄部の別の変形例
を示す概略図である。
【図6】本発明の別の形態例を示す概略図である。
【図7】従来のゴミ固形化燃料製造設備の一例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 気流式選別乾燥装置 2 ゴミ固形化燃料製造設備 3 分離ダクト 4 狭窄部 5 破砕機 7 投入口 9 導入口 10 導入口 12 中子 13 流量制御弁 14 流量制御弁 15 乾燥ダクト 16 乾燥ダクト 17 サイクロン(固気分離装置) 19 成形機 24 導入口 26 気流式選別冷却装置 27 分離ダクト 28 狭窄部 29 導入口 30 導入口 32 中子 33 流量制御弁 34 流量制御弁 35 冷却ダクト 36 冷却ダクト 38 導入口 39 投入口
フロントページの続き (72)発明者 三沼 誠司 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 水野 昌幸 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内 Fターム(参考) 3L113 AA07 AB04 AC45 AC46 AC67 BA01 DA07 4D021 FA12 FA25 GA02 GA06 GA07 GA08 GA13 GA15 GA16 HA10 4H015 AA01 AB01 BA09 BA13 BB02 BB03 BB05 CA03 CB01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形容器状を成す分離ダクトの上下方向
    中間部に内部空間を絞り込む狭窄部を形成し、前記分離
    ダクトの狭窄部より上側に原料の投入口を下側には熱ガ
    スの導入口を夫々設け、前記分離ダクトの上方に内部空
    間が相互に連続するように筒形容器状を成す乾燥ダクト
    を複数段設置し、最上段の乾燥ダクトの頂部から熱ガス
    の気流に乗せて乾燥原料を回収し且つ前記分離ダクトの
    底部から熱ガスの気流に乗りきれずに落下した比重の大
    きな異物を回収し得るように構成したことを特徴とする
    気流式選別乾燥装置。
  2. 【請求項2】 分離ダクトにおける熱ガスの導入口とし
    て、熱ガスを分離ダクトの接線方向から導入するもの
    と、熱ガスを分離ダクトの中心に向けて半径方向に導入
    するものとが併用され、双方の熱ガスの導入口に対し流
    量制御弁が設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載の気流式選別乾燥装置。
  3. 【請求項3】 少くとも何れかの段の乾燥ダクトにも該
    乾燥ダクトの接線方向から熱ガスを導入する導入口が設
    けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    気流式選別乾燥装置。
  4. 【請求項4】 分離ダクトの中央部に同心状に配置され
    た円錐状の中子と前記分離ダクトの側壁との間に形成さ
    れた環状通路により狭窄部が構成されていることを特徴
    とする請求項1、2又は3に記載の気流式選別乾燥装
    置。
  5. 【請求項5】 ゴミを細かく破砕する破砕機と、該破砕
    機で破砕されたゴミの破砕物を原料として投入される請
    求項1、2、3又は4に記載された気流式選別乾燥装置
    と、該気流式選別乾燥装置から回収された乾燥原料を熱
    ガスから分離回収する固気分離装置と、該固気分離装置
    により回収された乾燥原料をRDF製品として成形する
    成形機と、該成形機から導いたRDF製品を冷却して成
    形不良品を分離回収する気流式選別冷却装置とを備えた
    ことを特徴とするゴミ固形化燃料製造設備。
  6. 【請求項6】 気流式選別冷却装置を構成するに際し、
    筒形容器状を成す分離ダクトの上下方向中間部に内部空
    間を絞り込む狭窄部を形成し、前記分離ダクトの狭窄部
    より下側に冷却ガスの導入口を設け、前記分離ダクトの
    上方に内部空間が相互に連続するように筒形容器状を成
    す冷却ダクトを複数段設置し、最上段の冷却ダクトの上
    側に成形機から導いたRDF製品を投入する為の投入口
    を設け、最上段の冷却ダクトの頂部から冷却ガスの気流
    に乗せて成形不良品を回収し且つ前記分離ダクトの底部
    から冷却ガスの気流に乗りきれずに落下したRDF製品
    の完成品を回収し得るように構成したことを特徴とする
    請求項5に記載のゴミ固形化燃料製造設備。
  7. 【請求項7】 気流式選別冷却装置の分離ダクトにおけ
    る冷却ガスの導入口として、冷却ガスを分離ダクトの接
    線方向から導入するものと、冷却ガスを分離ダクトの中
    心に向けて半径方向に導入するものとが併用され、双方
    の冷却ガスの導入口に対し流量制御弁が設けられている
    ことを特徴とする請求項6に記載のゴミ固形化燃料製造
    設備。
  8. 【請求項8】 気流式選別冷却装置における少くとも何
    れかの段の冷却ダクトにも該冷却ダクトの接線方向から
    冷却ガスを導入する導入口が設けられていることを特徴
    とする請求項6又は7に記載のゴミ固形化燃料製造設
    備。
  9. 【請求項9】 気流式選別冷却装置における分離ダクト
    の中央部に同心状に配置された円錐状の中子と前記冷却
    ダクトの側壁との間に形成された環状通路により狭窄部
    が構成されていることを特徴とする請求項6、7又は8
    に記載のゴミ固形化燃料製造設備。
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JP2005211777A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Ube Techno Enji Kk 植物原料の微粉砕方法及びその装置
KR100887175B1 (ko) 2007-10-31 2009-03-09 한국에너지기술연구원 맥동기류를 이용한 건조장치
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