JP2001217291A - 粗面半導体薄膜の形状評価方法及び装置並びにそれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

粗面半導体薄膜の形状評価方法及び装置並びにそれを用いた半導体装置の製造方法

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JP2001217291A
JP2001217291A JP2000030213A JP2000030213A JP2001217291A JP 2001217291 A JP2001217291 A JP 2001217291A JP 2000030213 A JP2000030213 A JP 2000030213A JP 2000030213 A JP2000030213 A JP 2000030213A JP 2001217291 A JP2001217291 A JP 2001217291A
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thin film
semiconductor
layer
rough
film
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JP2000030213A
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English (en)
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Naoki Kanda
直樹 神田
Kiyoshi Ogata
潔 尾形
Takuro Honma
琢朗 本間
Masayoshi Yoshida
正義 吉田
Hirohiko Yamamoto
裕彦 山本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 分光エリプソメトリ法を用いて粗面半導体薄膜形状を定
量化する評価方法を提供する。 【解決方法】粗面半導体薄膜解析モデルとして,上層を
結晶シリコンとボイド混合相,下層をアモルファスシリ
コンとボイドの混合相の2層膜と仮定することにより,
粗面半導体薄膜表面被覆率だけでなく,粗面半導体薄膜
の高さや下部アモルファスシリコン残膜厚を評価するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,高密度DRAMキ
ャパシタに用いられる粗面半導体薄膜の形状評価方法及
びその結果を用いた半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイナミックランダムアクセスメモリ
(DRAM)はコンピュータの記憶素子として、その大
容量化及び高集積化が積極的に推進された。現在用いら
れているDRAMメモリセル部の基本的な回路は、1組
のMOSトランジスタとコンデンサから構成され、コン
デンサに蓄積された電荷の量によって1ビットのデータ
を記憶する。このコンデンサの容量はα線によって作り
出される電荷によって発生するソフトエラーに対する耐
性を備えるために、コンデンサの容量は30fF程度必
要である。
【0003】一般に、コンデンサの容量Cは、真空の誘
電率をε、誘電体膜の比誘電率をε、誘電体膜の膜
厚をd、コンデンサの断面積をSとすれば、C=ε
ε・S/dで表わされる。従って、コンデンサの容量
を大きくするためにはその面積を大きくする、または誘
電体膜の膜厚を薄くすれば良い。
【0004】そこで、コンデンサの容量を増加させるた
め、コンデンサを形成する電極表面に人為的に凹凸を形
成した粗面半導体薄膜が用いられている。例えば特願平
2−72462号広報に記載されているように,LPC
VD(Low Pressure Chemical Vapour Deposition)を
用いたポリシリコン膜形成をアモルファスから結晶シリ
コンに変化する温度で行うことにより、形成した膜の表
面に半球状のグレインが成長し、その結果として表面積
が平面である場合に比較して約2倍に増加する。
【0005】粗面半導体薄膜をDRAMキャパシタに適
用する場合,その粗面形状の管理が非常に重要となる。
その理由は、半導体表面に形成された粗面グレインのサ
イズまたは密度によって、その粗面形状を利用したコン
デンサの面積が変化し、その結果、所望の容量を有する
コンデンサの形成が困難とならざるを得ない。
【0006】そこで、上記した粗面半導体薄膜の表面形
状の評価技術として、特開平11−108865号広報
にSEM(Scanning Electron Microscope)像の画像処
理による表面被覆率を用いて評価する方法が開示されて
いる。
【0007】また、特開平8−254415号広報に
は、特定波長(240〜500nmの範囲の少なくとも
1つの波長)の光の反射率を用いて粗面半導体薄膜の形
状を評価する方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開平11−
108865号広報に開示された従来技術は、半導体表
面に形成された半導体グレインを直接観察することが出
来るため、表面の形状評価に有効な手段である反面、真
空を用いたSEM装置を用いるので、その測定時間が長
く、この方法を製造工程に適用することが困難である。
また、観測者によって観察した画像の判定に個人差が介
在し易く、正しい結果を得ることが難しいという問題が
ある。更には、表面に形成したグレインの深さ方向の情
報が得られないため,表面被覆率が表面積(容量)に必
ずしも対応しないと言う欠点があった。
【0009】一方、特開平8−254415号広報に記
載された方法は、半導体表面に照射した照射光の一部が
その表面に形成したグレインで散乱され、その結果とし
ての反射光強度が変化することを利用したものである。
しかしながら、上記の従来方法では、半導体の表面上に
形成した粗面半導体薄膜の成長状態を一つに特定できな
いという問題がある。即ち、測定された1つの反射率の
値から推定される半導体グレインの状態が2つ存在する
ことがあるという不都合が生じる。また、測定に用いた
光の波長範囲が240〜500nmである場合、表面の
凹凸部における光の散乱が主に生じるだけで、半導体表
面に形成した半導体グレインの高さやその下層の膜厚
等、本来、粗面半導体薄膜の表面形状の評価に必要な深
さ方向の情報が得られないという欠点がある。
【0010】本発明の目的は、半導体の表面に形成され
た凹凸部を有する粗面半導体薄膜の表面形状を高精度に
評価する方法及びそれを用いた半導体装置の製造方法を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、粗面半導体薄
膜へ入射光線を照射する工程と、薄膜からの反射光線の
反射率の波長依存性を検出する工程と、その波長依存性
を多層薄膜モデルを用いて解析する工程において、粗面
半導体薄膜の表面形状を、粗面半導体薄膜を構成する半
導体とボイドとの混合相よりなる薄膜の少なくとも2層
以上と半導体膜が含まれる多層薄膜モデルを用いて解析
することにより達成することが出来る。
【0012】また、粗面半導体薄膜への入射光線として
偏光光線を用い、薄膜からの反射光線の偏光状態を解析
して、その複素振幅反射率比の波長依存性を多層薄膜モ
デルを用いて解析することにより粗面半導体薄膜の表面
形状を評価することが出来る。
【0013】更にまた、粗面半導体薄膜に入射させる光
の波長は、400〜800nmを用いることによって達
成することが出来る。
【0014】また本発明では、粗面半導体薄膜を構成す
る半導体とボイドとの混合相よりなる薄膜を少なくとも
2層以上と半導体膜を含む多層薄膜であって、少なくと
もSi、Geまたは両者の固溶体の何れかを含んでな
り、また、上記半導体の複素屈折率が互いに異なるよう
に設定されている。
【0015】そして、この粗面半導体薄膜の第1層(最
表面側)が結晶半導体とボイドとの混合相であり、また
第1層の下方に位置する第2層がアモルファス半導体と
ボイドの混合相であり、そして第2層の下方に位置する
第3層がアモルファス半導体であるように設定されてい
る。
【0016】本発明では、粗面半導体薄膜を含む試料
と、該試料を設置するための試料台と、光源と、分光部
と、検出部と、データ処理部と、モニタ部とを備え、光
源からの光が試料に照射され、そして試料からの光が分
光部を介して検出部に入射され、この検出部から出力さ
れた信号をデータ処理部に入力して、粗面半導体薄膜の
形状パラメータを解析するように上記のデータ処理部が
制御され、かつデータ処理部からの出力信号が前記モニ
タ部に出力されるように構成した。
【0017】また本発明では、上記のモニタ部に代り、
外部出力端子を備えており、データ処理部からの出力信
号を外部出力端子を介して外部に接続された出力媒体に
出力されるように構成した。
【0018】そして、この出力信号が、粗面半導体薄膜
を構成する第1層(最表面側)の膜厚、第1層の下方に
位置する第2層の膜厚、第1層の膜厚に結晶半導体の体
積分率を乗じた第1層の換算膜厚、第2層の膜厚にアモ
ルファス半導体の体積分率を乗じた第2層の換算膜厚、
第3層の膜厚、第1層(最表面側)の膜厚と第1層の下
方に位置する第2層の膜厚の合計膜厚、第1層の膜厚に
結晶半導体の体積率を乗じた第1層の換算膜厚と第2層
の膜厚にアモルファス半導体の体積率を乗じた第2層の
換算膜厚との合計換算膜厚、第1層(最表面側)及び第
1層の下方に位置する第2層の合計換算膜厚から算出さ
れた容量値の何れかまたは全てであるようにした。
【0019】更に本発明では、半導体基板の上方に半導
体膜を形成する工程と、半導体膜の上方に粗面半導体薄
膜を形成する工程と、粗面半導体薄膜の上方に容量を形
成する工程とを備え、この容量の容量値を決定する粗面
半導体薄膜の表面形状を、半導体とボイドとの混合相よ
りなる薄膜の少なくとも2層以上と半導体膜が含まれる
多層薄膜モデルを用いて解析した結果を用いて管理し、
かつこの管理された情報を用いて半導体装置が製造され
る。
【0020】そして、多層薄膜モデルを用いて解析した
結果と、予め定められた粗面半導体薄膜の表面形状を表
わす形状パラメータとの差に基づいて算出された変動量
を用いて、粗面半導体薄膜形成工程における形成条件を
制御するようにした。
【0021】また、本発明では、薄膜形成装置と、これ
を用いて形成される粗面半導体薄膜の表面形状を評価す
るための形状評価装置と、形状評価装置からの情報を用
いて粗面半導体薄膜の表面形状を解析するための計算機
と、少なくとも薄膜形成装置の形成条件と計算機からの
出力情報とを保管するための工程管理用サーバとを備え
ており、これらが互いにネットワーク接続され、工程管
理用サーバに保管された情報に基づいて薄膜形成装置を
制御するようにした。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて具体的に説明する。
【0023】図2は本発明の実施例における粗面半導体
薄膜形状評価に用いる分光エリプソメトリ装置の概略図
である。試料121を設置する試料台122と,Xeラ
ンプ等の光源部123と,光源部123からの白色光を
試料121の表面に約60°で照射しその反射光を分光
する分光部124と,光電子増倍管からなる検出部12
5,分光部125で得られたデータを解析するデータ処
理部126からなる。光源部123から出射した白色光
をポーラライザ127で直線偏光にし,試料121に照
射し,楕円偏向化した反射光を検出器125で受光す
る。この際,試料121の出射側に検光子128が設け
られており偏光状態を変えて振幅反射率比tanψと位
相差cosΔを測定できる。得られたtanψとcos
Δのスペクトルを解析することにより粗面半導体薄膜形
状評価が可能となる。
【0024】図1は本実施例において、形状評価に用い
る試料121の断面模式図である。まず半導体基板11
1上に酸化膜112,アモルファスシリコン膜113が
あり,その上に粗面半導体薄膜が形成されている。粗面
半導体グレイン115は,アモルファスシリコン膜11
3から,シリコン原子を吸い上げて形成しているため,
粗面半導体グレイン115とアモルファスシリコン膜1
13の間にアモルファスシリコンのネック114が形成
されている。
【0025】図3及び4は本実施例の粗面半導体薄膜の
形状評価を行なうための解析に用いた多層膜モデルであ
る。図3は粗面半導体薄膜を1層の結晶シリコンとボイ
ドの混合相132と見なし,アモルファスシリコン下地
膜131上にあると仮定している。また、図4は粗面半
導体グレイン115とネック114をわけて粗面半導体
グレイン115を結晶シリコンとボイドの混合相143
と,ネック114をアモルファスシリコンとボイドの混
合相142と見なし,アモルファスシリコン下地膜14
1上にあると仮定している。
【0026】一般的に,分光エリプソメトリ法では,均
質膜の積層構造として解析を行うため,異種物質で構成
された混合物を解析する場合には,その物理的性質を記
述する方法として,有効媒体近似が用いられている。
【0027】本実施例ではBruggmanモデルを用
いた。
【0028】Bruggmanモデルでは各構成要素i
の体積分率と誘電率は以下の式で定義される。
【0029】 0=Σf(ε−ε)/( ε+2ε) 1=Σf 混合相を含む多層膜の各光学定数をフレネルの式に代入
し,実測値と計算値との誤差が最小になるまで非線形最
小2乗計算を繰り返す。
【0030】次に本実施例の多層膜モデルによる粗面半
導体薄膜形状の解析手順を示す。
【0031】まず第1層の粗面半導体グレイン143成
分のポリシリコン相のモデルを指定する。次に粗面半導
体グレイン143成分のボイド体積分率を入力する。例
えば,ボイド体積分率より,上記Bruggmanモデ
ルを用いて粗面半導体グレイン143の光学定数を算出
する。同様に第2層のネック142の光学定数も,ネッ
ク142成分のアモルファスシリコンのモデルを指定
し,ボイド体積分率を入力することにより算出される。
ポリシリコン成分及びアモルファスシリコン成分のモデ
ルは,例えばそれぞれの単膜で得られた数値を用いてい
る。
【0032】次に,第3層のアモルファスシリコン層1
41のモデルを指定し,各層の膜厚を入力し,算出した
粗面半導体グレイン143とネック142の光学定数を
用いて,フレネルの式よりtanΔとcosφのスペク
トルを計算する。
【0033】実際は,図5に示すように,各層のモデル
を指定し,ボイド体積分率と膜厚を入力し,非線形最小
二乗法で計算している。
【0034】図6には測定したtanψ,cosΔスペ
クトル(実線)と混合相1層モデルを用いて計算したス
ペクトル(点線)を比較している。点線は実線と山谷の
位置や強度は比較的良く一致しているが長波長側でずれ
が大きく,フィティングが十分でないことを示してい
る。
【0035】図7には測定したtanψ,cosΔスペ
クトル(実線)と混合相2層モデルを用いて計算したス
ペクトル(点線)を比較している。山谷の位置や強度が
良く一致しており,単層モデルに比べてフィティングが
良くなっていることを示している。
【0036】図3に示した混合相1層モデル(モデル
(a))を用いて解析した換算膜厚(図8、◇印)、粗
面半導体薄膜の膜厚(図9、◇印)、アモルファスシリ
コン残膜厚(図10、◇印)と容量との関係を示してい
る。粗面半導体薄膜の膜厚は結晶シリコンとボイドの混
合相単層の膜厚で,換算膜厚はその膜厚に結晶シリコン
体積分率を掛けた実効的なシリコン膜厚を表している。
換算膜厚は容量に比例して増加しており,粗面半導体薄
膜の出来具合を評価できている。
【0037】しかし,変化量が小さいため管理手法とし
ては感度が低い。さらに粗面半導体薄膜の膜厚,アモル
ファスシリコン残膜厚ともに粗面半導体薄膜が成長し容
量が増加しても変化していないため,高さの評価が出来
ていないことがわかる。
【0038】一方、図4に示した混合相2層モデル(モ
デル(b))を用いて解析した換算膜厚(図8、□
印)、粗面半導体薄膜の膜厚(図9、□印)、アモルフ
ァスシリコン残膜厚(図10、□印)と容量との関係を
示している。粗面半導体薄膜の膜厚は結晶シリコンとボ
イドの混合相とアモルファスシリコンとボイドの混合相
の合計膜厚で,換算膜厚は各膜厚に結晶シリコン体積分
率を掛けた実効的なシリコン膜厚の合計を表している。
【0039】換算膜厚は容量に比例して増加しており,
傾きは単層モデルより大きく,管理手法として感度が高
いことがわかる。さらに粗面半導体薄膜の膜厚は容量に
比例して増加しており,アモルファスシリコン残膜厚は
容量に比例して減少しているため,高さの評価が出来て
いることがわかる。
【0040】図11には本実施例に用いた粗面半導体薄
膜の断面SEM写真である。これらの写真から求めた粗
面半導体薄膜の膜厚とアモルファスシリコン残膜厚と分
光エリプソメトリの混合相1層モデル(a)と混合相2
層モデル(b)で解析したHSG高さ及びアモルファス
シリコン残膜の厚さとの関係を各々図12及び図13に
示す。
【0041】混合相1層モデルとは異なり,混合相2層
モデルでは粗面半導体薄膜の膜厚,アモルファスシリコ
ン残膜厚共に実際の高さと良く一致していることがわか
る。つまり,分光エリプソメトリ測定結果を混合相2層
モデルで解析することにより,混合相1層モデルではで
きなかった膜厚の管理が可能となる。
【0042】本実施例では,粗面半導体薄膜を結晶シリ
コンとボイド,アモルファスシリコンとボイドの混合相
2層膜で解析しているが,3層以上の混合相と仮定して
も同様の結果が得られる。さらにシリコン層やSiO2
層を追加しても同様な結果が得られる。また結晶シリコ
ンとアモルファスシリコンは厳密なものではなく,誘電
率の低いシリコンと高いシリコンと異なる性質のシリコ
ンを組み合わせれば良い。また第3層にアモルファスシ
リコン層を用いているが,結晶シリコン層を用いても良
い。
【0043】更にまた,本実施例では,粗面半導体とし
てシリコンを用いているが,GeまたはSiGeであっ
ても良い。さらに,W,Pt,Ru等の金属であっても
良い。
【0044】図14は、第2の実施例である粗面半導体
薄膜形状評価に用いる分光反射率測定装置の概略図であ
る。
【0045】試料151を設置する試料台152と,X
eランプ等の光源部153と,光源部153からの白色
光を試料151の表面に垂直に照射するためのミラー1
54と,反射光を分光する分光部155と,光電子増倍
管からなる検出部156,分光部156で得られたデー
タを解析するデータ処理部157からなる。この際,分
光部155で分光する波長を400nmから800nm
に変えながら反射光強度を測定することにより反射率ス
ペクトルが得られる。また分光器155を光源部153
の後ろに置き,白色光を分光してから試料151に照射
し,反射光の強度を測定する装置でも同様の反射率スペ
クトルが得られることは言うまでも無い。
【0046】図15に、測定した反射率スペクトル(実
線)と結晶シリコンとボイドの混合相1層モデルを用い
て計算したスペクトル(点線)を例示した(モデル
(a))。この結果、粗面半導体薄膜,下地アモルファ
スシリコン,酸化膜の界面における干渉により,反射率
スペクトルに山と谷が現れる。また600nm以下では
粗面半導体薄膜による散乱効果が強く,反射率は低くな
っている。しかし粗面半導体薄膜は均一膜ではないた
め,表面形状に敏感な600nm以下の波長域での実測
値と計算値とが僅かに一致していない。
【0047】また、図15の一方には、測定した反射率
スペクトル(実線)と混合相2層モデルを用いて計算し
たスペクトル(点線)を例示した(モデル(b))。こ
の結果、600nm以下の波長域でも実測値と計算値と
が良く一致している。
【0048】以上で説明したように、混合相2層モデル
を用いて解析することにより,粗面半導体薄膜の膜厚,
換算膜厚,アモルファスシリコン残膜厚を評価すること
が出来る。
【0049】また,反射率の波長依存性に加えて,入射
光の入射角度を変えて測定することにより本発明の解析
モデルを用いる粗面半導体薄膜の形状を評価することが
できる。
【0050】以下,本発明の粗面半導体薄膜形状評価装
置の一実施例を図を用いて具体的に説明する。
【0051】図16に示すように、粗面半導体薄膜の形
状評価装置は各層の膜厚,ボイド体積分率を表示できる
機能を有する。
【0052】さらに各層の膜厚,ボイド体積分率を用い
てデータ解析部で以下の演算をさせ,換算膜厚,粗面半
導体薄膜の膜厚,アモルファスシリコン残膜厚をモニタ
上に表示できる機能も有する。
【0053】i層の膜厚 d(i) i層のボイド体積分率 void(i) 但しvoid
(i)=0〜1 粗面半導体薄膜の合計膜厚=Σd(i) 合計換算膜厚=Σd(i)×(1−void(i)) 上記の式を用いて演算した粗面半導体薄膜の合計膜厚や
合計換算膜厚を、例えば図18に示すよう出力させるこ
とも出来る。
【0054】さらに,予め形状パラメータの許容上限値
と下限値を入力しておき,解析した形状パラメータが上
限値以下及び下限値以上であるかを自動的に判別する機
能をデータ処理部157は有している。また、上限値以
上か,下限値以下の場合にはアラームにより管理者に知
らせる機構がついている。図14に示した実施例では、
上記の結果をモニター部に表わすようになされている
が、評価装置の外部出力端子から外部の解析装置或いは
管理用サーバに接続し,測定者或いは管理者が随時形状
パラメータの推移を監視することもできる。
【0055】図17は換算膜厚と容量値の関係を示して
いる。この結果からも明らかのように、本実施例の評価
結果、例えばHSG換算膜厚から、粗面半導体薄膜上に
形成した場合の容量をほぼ直線近似で換算することがで
きる。
【0056】従って、予めデータ処理部157にこの換
算係数を入力しておくことにより、求められた換算膜厚
からキャパシタ容量値を算出することができる。そし
て、本換算係数を用いて計算したキャパシタ容量値をモ
ニタ上に表示することも可能である。
【0057】上記で説明した実施例は,粗面半導体薄膜
の形状評価装置,処理装置,モニタ及びプリンタ等の出
力媒体が一体となっている場合であるが,出力媒体がネ
ットワークに接続されている場合にも同様であることは
言うまでもない。
【0058】次に、別の実施例であるDRAMのメモリ
セルを有する電荷蓄積用容量素子について、図面を用い
て具体的に説明する。
【0059】まず図19に示した構造の半導体製造装置
の製造方法について、図20に示したフローチャートを
用いて説明する。
【0060】p型半導体基板1上の素子分離領域に、ド
ライエッチング法で深さ300〜400nm程度の溝2
を選択的に形成する。
【0061】次に,溝2の内壁に生じたエッチングダメ
ージ層を除去するために,例えば850〜900℃程度
のウエット酸化による薄い(膜厚10nm程度の)酸化
膜3を形成し,その後,溝2内を含む基板1の主面に,
例えばオゾン及びテトラエトキシシランをソースガスに
用いたプラズマCVD法で300〜400nm程度の酸
化膜4を形成する。
【0062】次に,酸化膜4をCMP(Chemical Mecha
nical Polishing)法により研磨して溝2以外の領域の酸
化膜4を除去し,溝2中に酸化膜4を残存させる。
【0063】次に,基板1の主面のメモリアレイ形成領
域に燐を選択的にイオン打ち込みを行い、n型ウエル領
域5を形成する。その後,n型ウエル領域5の主面にボ
ロンを選択的にイオン打ち込みし,p型ウエル領域6を
形成する。
【0064】次に,基板1上に850℃程度のウエット
酸化処理を施して、p型ウエル領域6の表面に7nm程
度の酸化膜からなるゲート絶縁膜7を形成する。
【0065】次に,ゲート絶縁膜7上にゲート電極8を
形成する。この工程においてゲート電極8と一体化され
たワード線も一緒に形成される。ゲート電極8及びワー
ド線(WL)は,70nm程度の燐が導入された多結晶
シリコン膜をCVD法で形成し,その上に,50nm程
度のタングステンナイトライド膜及び100nm程度の
タングステン膜をスパッタ法で形成し,さらにその上
に,150nm程度の窒化シリコン膜からなるキャップ
絶縁膜9をCVD法で形成した後,これらの膜をパター
ンニングすることにより形成する。
【0066】次に,p型ウエル領域6の主面上に50〜
100nm程度の窒化シリコン膜をCVD法で形成し,
その後,窒化シリコン膜にRIE(eactive
on tching)の異方性エッチングを施して
ゲート電極8の側壁にサイドウォールスペーサ11を形
成する。この工程においてサイドウォールスペーサ11
はワード線(WL)の側壁にも形成される。
【0067】次に,n型半導体領域10の主面に砒素を
イオン打ち込みし,n型半導体領域12を形成する。こ
の工程により,LDD構造のメモリセル選択用電界効果
トランジスタが形成される。
【0068】次にp型半導体基板1の主面上に層間絶縁
膜13を形成する。層間絶縁膜13は,300nm程度
のSOG(pin lass)膜を、例えば
回転塗布法で形成し,その後,層間絶縁膜13をCMP
法で平坦化し,更に,酸化膜をCVD法で形成堆積する
ことにより形成される。
【0069】次に,n型半導体領域12上の層間絶縁膜
13を例えばドライエッチング法により選択的に除去し
て接続孔14A及び接続孔14Bを形成し,その後,接
続孔14A,接続孔14Bの夫々の内部に導電プラグ1
5を形成する。
【0070】導電プラグ15は層間絶縁膜13上に不純
物が導入された多結晶シリコン膜をCVD法で形成し,
その後,この多結晶シリコン膜をCMP法で研磨して形
成する。
【0071】次に,層間絶縁膜13上を延在し,接続孔
14A内の導電プラグ15と電気的に接続されるビット
線(BL)を形成する。
【0072】次に,ビット線(BL)上を含む層間絶縁
膜13上に層間絶縁膜16を形成する。層間絶縁膜16
は,例えば層間絶縁膜13と同様の方法で形成する。そ
して、更にその上に窒化シリコン膜19を形成する。
【0073】次に,導電プラグ15上の層間絶縁膜16
及び窒化シリコン膜19をドライエッチング法で選択的
に除去して接続孔17を形成し,その後,接続孔17の
内部に導電プラグ18を形成する。導電プラグ18は,
例えば導電プラグ15と同様の方法で形成する。
【0074】次に,導電プラグ18を含む層間絶縁膜1
6上に50nmのアモルファスシリコン膜からなる蓄積
電極膜20を形成する。この蓄積電極膜20は導電プラ
グ18と電気的に接続されている。蓄積電極膜20をド
ライエッチングにより加工する。
【0075】次に,例えばSiH又はSiの反
応ガス雰囲気でシリコン結晶核をアモルファスシリコン
膜20上に形成する。さらに反応ガスの供給を停止した
状態でアニールを施すことによってアモルファスシリコ
ン膜が結晶核に取り込まれ、その結果として粗面半導体
薄膜21が均一に形成される。
【0076】粗面半導体薄膜21の空乏化を抑制するた
め,PH雰囲気でアニールすることによって、粗面半
導体薄膜21及び蓄積電極20に燐を導入する。
【0077】次に粗面半導体薄膜21上に10nm程度
のTa膜からなる容量誘電体膜22をCVD法に
より形成する。CVDで成膜した容量誘電体膜22は結
晶化しているが,不純物を多く含んでいるため,600
〜800℃の酸素雰囲気でアニールする。また、界面酸
化による酸化シリコン低誘電率層形成を抑制するため,
粗面半導体薄膜25の表面を窒化処理している。
【0078】本実施例ではTa膜を用いている
が,容量誘電体膜22に(Ba1−xSrTiO
PbZr1−XTi,SrBiTa膜等
の高誘電酸化物を用いてもよい。
【0079】次に,例えば,TiN等のプレート電極2
3,24をCVD法及びスパッタリング法で誘電容量膜
22上に形成する。
【0080】最後に,層間絶縁膜25,最上層の配線2
6を形成して,半導体記憶装置が完成する。
【0081】次に,粗面半導体薄膜形状評価を用いた半
導体製造装置の管理方法について、図20を用いて説明
する。
【0082】図20に示すように評価装置と工程管理用
サーバと成膜装置がネットワーク接続されている。管理
用サーバでは許容上限値と下限値を入力しておき,評価
された形状パラメータが上限値以下及び下限値以上であ
るかを自動的に判別するようにしている。
【0083】粗面半導体薄膜を形成した後,これを例え
ば第1の実施例で説明した分光エリプソメトリ装置に設
置して複素反射率の波長依存性を測定し,各層の膜厚及
びボイド体積分率を解析する。得られた解析データをネ
ットワークに接続された工程管理用サーバに転送し,粗
面半導体薄膜の膜厚,換算膜厚と下地アモルファスシリ
コン膜の膜厚を計算する。
【0084】図18に示すように、ロット番号1から4
の場合では測定した粗面半導体薄膜の換算膜厚は下限値
25nm以上であるため,製造上の問題はないと判断さ
れる。一方、ロット番号5の場合は、換算膜厚24.4
nmであって下限値25nmより小さいため、不良と判
断される。
【0085】図21は粗面半導体薄膜の換算膜厚とアニ
ール時間の関係である。この結果より、測定値24.4
nmと基準値27nmとの差2.6nmはアニール時間
30secに相当する。そこで次のロットから換算膜厚
が27nmとなるようにアニール時間を30秒伸ばした
190secで着工するように工程管理用サーバとネッ
トワークに接続された粗面半導体薄膜の成膜装置に情報
を送り,自動的に成膜条件を変更して成膜する。
【0086】上記したよう製造方法を用いることによっ
て、所望の形状の粗面半導体薄膜を形成することが可能
となり、従来の方法では不良となることが改善される。
もちろん評価装置と工程管理用サーバが一体であっても
良い。
【0087】換算膜厚(キャパシタ容量値)を管理する
ことにより,粗面半導体薄膜の出来高とそのバラツキが
わかる。また粗面半導体薄膜が成長しすぎると,アモル
ファスシリコン下部電極膜の残膜厚が減少し,一部で断
線不良が発生することがある。従って、本実施例はアモ
ルファスシリコン残膜厚の管理にも適用でき,その結果
として配線の断線不良を抑制することも可能である。
【0088】本実施例では,粗面半導体薄膜を形成した
後に,粗面半導体薄膜の形状評価を実施しているが,図
22に示すように燐処理後に評価をしても良い。この場
合,ネックと下地のアモルファスシリコン膜が結晶化し
ているので,アモルファスシリコンの代わりに結晶シリ
コンを解析モデルに用いる。この場合にも、各層の結晶
化の程度が異なっているため、各結晶シリコンの複素屈
折率が異なり,アモルファスシリコンの場合同様に、本
実施例1で述べた多層膜モデルを用いて粗面半導体薄膜
の形状評価が可能である。
【0089】
【発明の効果】以上述べてきたように,本発明の解析モ
デルを用いることにより,粗面半導体薄形状評価の精度
が向上し,換算膜厚(キャパシタ容量値),粗面半導体
薄膜の高さ,アモルファスシリコン残膜厚の管理が可能
となる。
【0090】本発明の解析モデルで粗面半導体薄膜形状
を管理することにより,キャパシタ容量のばらつきを低
減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で用いた粗面半導体薄膜の断面
構造である。
【図2】本発明の実施例で用いた分光エリプソメトリ装
置の概略図である。
【図3】本発明の実施例で評価解析に用いた混合相1層
モデルの概略図である。
【図4】本発明の実施例で評価解析に用いた混合相2層
モデルの概要図である。
【図5】本発明の実施例における解析手順(フロー)を
説明するための図である。
【図6】混合相1層モデルで解析したtanψとcos
Δスペクトル(点線)と測定スペクトル(実線)との関
係を表わす説明図である。
【図7】混合相2層モデルで解析したtanψとcos
Δスペクトル(点線)と測定スペクトル(実線)との関
係を表わす説明図である。
【図8】本実施例における容量と換算膜厚との関係を説
明するための図である。((a)混合相1層モデル,
(b)混合相2層モデル)
【図9】本実施例における容量と粗面半導体薄膜の膜厚
との関係を説明するための図である。((a)混合相1
層モデル,(b)混合相2層モデル)
【図10】本実施例における容量とアモルファスシリコ
ン残膜厚との関係を説明するための図である。((a)
混合相1層モデル,(b)混合相2層モデル)
【図11】本実施例における粗面半導体薄膜の断面SE
M写真を表わす図である。
【図12】本実施例における断面SEM写真と分光エリ
プソメトリで評価した粗面半導体薄膜の高さとの関係を
説明するための図である。((a)混合相1層モデル,
(b)混合相2層モデル)
【図13】本実施例における断面SEM写真と分光エリ
プソメトリで評価したアモルファスシリコン残膜厚との
関係を説明するための図である。((a)混合相1層モ
デル,(b)混合相2層モデル)
【図14】本実施例で用いた分光反射率測定装置を説明
するための概略図である。
【図15】本実施例における多層薄膜モデルで解析した
反射率スペクトルと測定スペクトルとの関係を説明する
ための図である。((a)混合相1層モデル,(b)混
合相2層モデル)
【図16】本実施例における粗面半導体薄膜各層の膜厚
及びボイド体積分率のモニタ表示例を表わす図である。
【図17】本実施例における換算膜厚と容量値との関係
を表わす図である。
【図18】本実施例における粗面半導体薄膜の膜厚,ア
モルファスシリコン膜の膜厚,換算膜厚,容量値のモニ
タ表示例を表わす図である。
【図19】本実施例を説明するための電荷蓄積用容量素
子の断面構造である。
【図20】本実施例である電荷蓄積用容量素子の製造方
法である。
【図21】本実施例におけるアニール時間と換算膜厚と
の関係を説明するための図である。
【図22】別の実施例である電荷蓄積用容量素子の製造
方法を説明するための図である。
【符号の説明】
111…半導体基板,112…酸化膜,113…アモル
ファスシリコン膜,114…ネック,115…粗面半導
体グレイン,121…試料,122…試料台,123…
光源部,124…分光器,125…検出部,126…デ
ータ解析部,127…ポーラライザ,128…検光子,
131…アモルファスシリコン膜,132…結晶シリコ
ンとボイドの混合相,141…アモルファスシリコン
膜,142…アモルファスシリコンとボイドの混合相,
143…結晶シリコン膜とボイドの混合相,151…試
料,152…試料台,153…光源部,154…ミラ
ー,155…分光器,156…分光器,157…データ
処理部,1…p型半導体基板,2…溝,3…絶縁膜,4
…絶縁膜,5…n型ウエル領域,6…p型ウエル領域,
7…ゲート絶縁膜,8…ゲート電極,9…キャップ絶縁
膜,10…n型半導体領域,11…サイドウォールスペ
ーサ,12…n型半導体領域,13,16…層間絶縁
膜,14A,14B,17…接続孔,15,18…導電
プラグ,19…窒化シリコン膜,20…蓄積電極,21
…粗面半導体薄膜,22…容量誘電体膜,23,24…
プレート電極,25…層間絶縁膜,26…配線,
フロントページの続き (72)発明者 本間 琢朗 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 吉田 正義 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 山本 裕彦 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 2F065 AA30 BB01 BB17 CC17 CC31 DD00 FF44 FF50 GG03 GG24 HH09 HH12 JJ01 JJ08 JJ17 LL33 LL34 LL67 QQ00 QQ18 QQ25 QQ26 SS03 SS09 SS11 4M106 AA10 AB07 AB12 BA04 BA20 CA38 CA48 DH12 DH31 DH37 DJ11 DJ23

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粗面半導体薄膜へ入射光線を照射する工程
    と,該薄膜からの反射光線の反射率の波長依存性を検出
    する工程と,該波長依存性を多層薄膜モデルを用いて解
    析する工程において,前記粗面半導体薄膜の表面形状
    を、半導体とボイドとの混合相よりなる薄膜の少なくと
    も2層以上と半導体膜が含まれる多層薄膜モデルを用い
    て解析することを特徴とする粗面半導体薄膜の形状評価
    方法。
  2. 【請求項2】粗面半導体薄膜へ偏光光線を照射する工程
    と,該薄膜からの反射光線の偏光状態を解析し、該反射
    光線の複素振幅反射率比の波長依存性を検出する工程
    と,該波長依存性を多層薄膜モデルを用いて解析する工
    程において,前記粗面半導体薄膜の表面形状を、半導体
    とボイドとの混合相よりなる薄膜の少なくとも2層以上
    と半導体膜が含まれる多層薄膜モデルを用いて解析する
    ことを特徴とする粗面半導体薄膜の形状評価方法。
  3. 【請求項3】前記検出される反射光線の波長依存性が、
    400〜800nmの波長領域で行行なわれることを特
    徴とする請求項1または2に記載の粗面半導体薄膜の形
    状評価方法。
  4. 【請求項4】前記粗面半導体を構成する半導体とボイド
    との混合相よりなる薄膜は、少なくともSi、Geまた
    は両者の固溶体の何れかを含んでなることを特徴とする
    請求項1または2に記載の粗面半導体薄膜の形状評価方
    法。
  5. 【請求項5】前記半導体とボイドとの混合相からなる薄
    膜を少なくとも2層以上と前記半導体膜を含む多層薄膜
    において、前記半導体の複素屈折率が互いに異なること
    を特徴とする請求項1または2記載の粗面半導体薄膜の
    形状評価方法。
  6. 【請求項6】前記半導体とボイドとの混合相からなる薄
    膜の少なくとも2層以上と前記半導体膜を含む多層薄膜
    において、第1層(最表面側)が結晶半導体とボイドと
    の混合相であり、該第1層の下方に位置する第2層がア
    モルファス半導体とボイドの混合相であり、該第2層の
    下方に位置する第3層がアモルファス半導体であること
    を特徴とする請求項1または2記載の粗面半導体薄膜の
    形状評価方法。
  7. 【請求項7】前記半導体と前記半導体とボイドとの混合
    相からなる薄膜の少なくとも2層以上を含む多層薄膜に
    おいて、第1層(最表面側)が結晶半導体とボイドとの
    混合相であり、該第1層の下方に位置する第2層が該第
    一層の結晶半導体と複素屈折率が異なる結晶半導体とボ
    イドの混合相であり、該第2層の下方に位置する第3層
    が該第一層の結晶半導体と複素屈折率が異なる結晶半導
    体であることを特徴とする請求項1または2記載の粗面
    半導体薄膜の形状評価方法。
  8. 【請求項8】前記半導体が、少なくともSi、Geまた
    は両者の固溶体の何れかを含んでなることを特徴とする
    請求項6または7記載の粗面半導体薄膜の形状評価方
    法。
  9. 【請求項9】粗面半導体薄膜を含む試料と、該試料を設
    置するための試料台と、光源と、分光部と、検出部と、
    データ処理部と、モニタ部とを備え、前記光源からの光
    が前記試料に照射され、該試料からの光が前記分光部を
    介して前記検出部に入射され、該検出部から出力された
    信号を入力して前記粗面半導体薄膜の形状パラメータを
    解析するように前記データ処理部が制御され、かつ該デ
    ータ処理部からの出力信号が前記モニタ部に出力される
    ことを特徴とする粗面半導体薄膜の形状評価装置。
  10. 【請求項10】粗面半導体薄膜を含む試料と、該試料を
    設置するための試料台と、光源と、分光部と、検出部
    と、データ処理部と、外部出力端子とを備え、前記光源
    からの光が前記試料に照射され、該試料からの光が前記
    分光部を介して前記検出部に入射され、該検出部から出
    力された信号を入力して前記粗面半導体薄膜の形状パラ
    メータを解析するように前記データ処理部が制御され、
    かつ該データ処理部からの出力信号が前記外部出力端子
    から外部に接続された出力媒体に出力されることを特徴
    とする粗面半導体薄膜の形状評価装置。
  11. 【請求項11】前記出力信号が、前記粗面半導体薄膜を
    構成する第1層(最表面側)の膜厚、該第1層の下方に
    位置する第2層の膜厚、前記第1層の膜厚に第1層の半
    導体の体積分率を乗じた第1層の換算膜厚、前記第2層
    の膜厚に第2層の半導体の体積分率を乗じた第2層の換
    算膜厚、第3層の膜厚の何れかまたは全てであることを
    特徴とする請求項9または10記載の粗面半導体薄膜の
    形状評価装置。
  12. 【請求項12】前記出力信号が、前記粗面半導体薄膜を
    構成する第1層(最表面側)の膜厚と該第1層の下方に
    位置する第2層の膜厚との合計膜厚、前記第1層の膜厚
    に第1層の半導体の体積分率を乗じた第1層の換算膜厚
    と前記第2層の膜厚に第2層の半導体の体積分率を乗じ
    た第2層の換算膜厚との合計換算膜厚の何れかまたは全
    てであることを特徴とする請求項9または10記載の粗
    面半導体薄膜の形状評価装置。
  13. 【請求項13】前記出力信号が、前記粗面半導体薄膜を
    構成する第1層(最表面側)及び該第1層の下方に位置
    する第2層の合計換算膜厚から算出された容量値である
    ことを特徴とする請求項9または10記載の粗面半導体
    薄膜の形状評価装置。
  14. 【請求項14】半導体基板の上方に半導体膜を形成する
    工程と、該半導体膜の上方に粗面半導体薄膜を形成する
    工程と、該粗面半導体薄膜の上方に容量を形成する工程
    とを備え、該容量の容量値を決定する前記粗面半導体薄
    膜の表面形状を、半導体とボイドとの混合相よりなる薄
    膜の少なくとも2層以上と前記半導体膜が含まれる多層
    薄膜モデルを用いて解析した結果を用いて管理し、かつ
    製造することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】前記多層薄膜モデルを用いて解析した結
    果と、予め定められた前記粗面半導体薄膜の表面形状を
    表わす形状パラメータとの差に基づいて算出した変動量
    を用いて、前記粗面半導体薄膜形成工程における形成条
    件を制御することを特徴とする請求項14記載の半導体
    装置の製造方法。
  16. 【請求項16】前記粗面半導体薄膜の形成工程におい
    て、該粗面半導体薄膜の表面形状を少なくとも該粗面半
    導体薄膜を構成する第1層及び第2層の合計膜厚、また
    は前記第1層及び第2層の合計換算膜厚を用いて管理す
    ることを特徴とする請求項14記載の半導体装置の製造
    方法。
  17. 【請求項17】薄膜形成装置と、該薄膜形成装置を用い
    て形成される粗面半導体薄膜の表面形状を評価するため
    の形状評価装置と、該形状評価装置からの情報を用いて
    前記粗面半導体薄膜の表面形状を解析するための計算機
    と、少なくとも前記薄膜形成装置の形成条件と前記計算
    機からの出力情報を保管するための工程管理用サーバと
    を備え、これらが互いにネットワーク接続されており、
    前記工程管理用サーバに保管された情報に基づいて前記
    薄膜形成装置を制御することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
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