JP2001213751A - 化粧料組成物 - Google Patents

化粧料組成物

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JP2001213751A
JP2001213751A JP2000019729A JP2000019729A JP2001213751A JP 2001213751 A JP2001213751 A JP 2001213751A JP 2000019729 A JP2000019729 A JP 2000019729A JP 2000019729 A JP2000019729 A JP 2000019729A JP 2001213751 A JP2001213751 A JP 2001213751A
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cosmetic composition
horse oil
urea
skin
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Hideo Kadota
日出雄 門田
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RASHERU SEIYAKU KK
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RASHERU SEIYAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 馬油を含有する化粧料の有する独特な臭いや
色調を改善することができ、しかも単独で馬油,尿素を
用いた場合と比べ、皮膚の乾燥や肌あれを防ぐ効果を向
上させることができる化粧料組成物を提供することにあ
る。 【解決手段】 有効成分として馬油及び尿素を含有する
ことを特徴とする化粧料組成物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧料組成物に係
り、更に詳しくは馬油及び尿素を配合した化粧料組成物
に係り、その目的は、尿素を配合することにより馬油の
有する好ましくない臭いや色調を改善することができ、
しかもそれぞれ単独で用いた場合と比べ、皮膚の乾燥や
肌あれを防ぐ効果を向上させることができる化粧料組成
物を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】化粧料にはその目的に応じて、種々の有
効成分が配合されている。保湿剤は化粧料に配合される
有効成分の一つであり、老化等の原因により皮膚の保湿
性が低下することにより生じる、ひび、あかぎれ、小じ
わ等の症状を緩和し、肌本来の柔軟性や弾力性を回復
し、健康的な肌を維持するために配合されている。この
保湿剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、多価アルコール、ピロリ
ドンカルボン酸、糖類、アミノ酸、コラーゲン等が用い
られている。
【0003】馬油もこのような保湿剤の一つであり、馬
油は、皮膚に対する副作用がなく、しかも皮膚にすばや
く浸透することができ、また細胞の新陳代謝を活発に
し、肌のきめ整えることができるなど、皮膚に対する優
れた作用を有することから、従来から各種化粧料に配合
されている。例えば、特開平6−329547号公報に
は、よもぎ抽出物及び馬油を含有する皮膚外用剤が開示
され、また特開平10−194948号公報には、プロ
ポリスエキス及び馬油を含有する皮膚外用剤が開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、馬油を
含有した化粧料には、以下に示すような問題点が存在し
た。まず、馬油は好ましくない臭いを有するために化粧
料に配合した場合、化粧料が好ましくない臭いを呈する
という問題点が存在した。また、馬油は黄褐色であるた
めに化粧料に配合した場合、化粧料も黄褐色となり、化
粧料として好ましくない色調を呈するという問題点が存
在した。更には、馬油の融点は約30〜40℃であるた
めに、室温において馬油は固く、化粧料、例えばハンド
クリーム等に配合した場合には、きめ細やかなクリーム
状とはならず、べたつき感があり、使用性に劣るという
問題点も存在した。
【0005】本発明者らは、上記したような実情に鑑み
て鋭意研究を続けた結果、馬油に保湿剤の一つである尿
素をさらに配合することにより、好ましくない臭いや色
調を呈する,べたつき感があり使用性に劣るといった上
記した課題を解決し、さらにそれぞれ単独で用いた場合
と比べて保湿能が向上することを見いだし、本発明の完
成に至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に係る発
明は、有効成分として馬油及び尿素を含有することを特
徴とする化粧料組成物に関する。請求項2に係る発明
は、有効成分として馬油と尿素を、1:0.5〜1:4
の割合で含有することを特徴とする請求項1に記載の化
粧料組成物に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る化粧料組成物は、有
効成分として馬油及び尿素を含有している。以下、本発
明に係る化粧料組成物について詳述する。本発明に係る
化粧料組成物の有効成分の一つである馬油は、中国にお
いては古くから、ひび・あかぎれ、シミ・ソバカスを防
ぐ目的に漢方薬として用いられてきた。
【0008】馬油は、ウマ(Equus caballus (Equoida
e) )のたてがみ及び尾の基部、或いは皮下脂肪層由来
の脂肪油であり、特に、「こうね」と呼ばれる馬のたて
がみの基部の油は、他の部分の油に比べ皮膚に対する浸
透性に優れているために好ましく用いることができる。
馬油の製造方法は特に限定されず、公知の製造方法を用
いることができる。例えば、馬脂をミキサーにより細か
く粉砕した後に、120〜160℃前後で煮沸し、最後
に不純物と水分を除去することにより、馬油を得ること
ができる。
【0009】馬油は他の保湿剤に比べ皮膚浸透性に優れ
ている。これは、馬油には、リノール酸、アラキドン
酸、オレイン酸、リノレン酸等の不飽和脂肪酸が多く含
まれるからである。これらの不飽和脂肪酸は、人体中で
は合成することができないことから、必須脂肪酸とも呼
ばれ、この必須脂肪酸の不足も皮膚障害の原因の一つと
考えられており、馬油により不足しがちな必須脂肪酸を
補うこともできる。さらに、皮膚に浸透した馬油は、皮
膚組織の酸化を防ぐとともに、皮膚組織の血行を促進
し、新陳代謝を活発にすることができる。
【0010】本発明に係る化粧料組成物のうち、有効成
分である馬油の配合量は特に限定されないが、0.01
〜3.0重量%とするとよい。これは0.01重量%未
満では馬油を配合する十分な効果が得られず、また3.
0重量%より多く配合してもそれ以上の効果が望めない
ために、いずれの場合も好ましくないからである。
【0011】本発明に係る化粧料組成物の有効成分の一
つである尿素は、従来から角質中のNMF(天然保湿因
子)の一つであり、皮膚に対する保湿能を有することが
知られており、ハンドクリーム、ローション、医薬品用
の皮膚外用剤、或いは毛髪の湿潤剤としてシャンプー等
に配合されている。尿素は無色から白色の結晶性の粉末
であり、低い殺菌作用を有することが知られている。本
発明に係る化粧料組成物においては、尿から濃縮精製し
た尿素、合成した尿素、いずれも好適に用いることがで
きる。
【0012】本発明に係る化粧料組成物のうち、有効成
分である尿素の配合量は特に限定されないが、0.00
5〜12重量%とするとよい。これは、0.005重量
%未満では尿素を配合する十分な効果が得られず、また
12重量%より多く配合してもそれ以上の効果が望めな
いために、いずれの場合も好ましくないからである。
【0013】また、本発明に係る化粧料組成物におい
て、有効成分である馬油と尿素の配合量は、1:0.5
〜1:4、好ましくは1:2となるように配合するとよ
い。これは、馬油に対する尿素の配合量が50%より少
ないと、馬油の好ましくない臭いや色調を改善する効果
が十分得られないからである。
【0014】本発明に係る化粧料組成物は、馬油と尿素
を配合したものであるから、馬油と尿素がもつ保湿能に
より、肌あれ、ひび・あかぎれ、皮膚の乾燥を防止する
ことができる。更に、馬油のもつ作用により、皮膚の血
行を促進し、新陳代謝を活発にし、更に日焼けや雪やけ
による肌のほてりを解消することもできる。また、頭髪
に対しても保湿能を発揮することができ、更に馬油の作
用により、頭皮の血行を促進し、新陳代謝を活発にし、
健康で美しい髪に整えることができる。
【0015】本発明に係る化粧料組成物においては、本
発明の効果が損なわれない範囲内で、化粧品、医薬品、
医薬部外品において用いられ、各種成分、例えば、油性
成分、増粘剤、防腐剤、界面活性剤、pH調整剤、酸化
防止剤、キレート剤、紫外線吸収剤、色素、各種動植物
抽出物、香料等を任意に配合することができる。
【0016】本発明に係る化粧料組成物は、エマルジョ
ン、溶液、懸濁液などの任意の剤形に調製すればよく、
例えば、シャンプー、リンスインシャンプー、ヘアコン
ディショナー、ヘアートリートメント、ヘアークリー
ム、ヘアースプレー、ヘアーカラー等の各種頭髪用化粧
料、ハンドソープ、ボディシャンプー、デオドランドパ
ウダー、化粧水、クリーム、乳液、パック、メイク落と
し、口紅などの各種皮膚化粧料として用いることができ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0018】(実施例1)こうね(馬のたてがみの基部
の油)100kgをミキサーを用いて粉砕した後に、1
20℃に加熱して溶解した。次に圧搾して不純物を除去
し、水分を除去した後に200メッシュで濾過すること
により、80kgの馬油を得た。次に、前記調製した馬
油に等量の尿素を混合し、よく攪拌することにより実施
例1の試料を得た。
【0019】(比較例1,2)前記実施例1の試料を調
製する際に用いた馬油を比較例1の試料とし、尿素を比
較例2の試料とした。
【0020】(比較例3)グリセリンの標準品を比較例
3とした。
【0021】(試験例1;保湿効果試験)実施例1及
び比較例1〜3の各試料をエタノールに溶解して1.0
重量%の試料溶液を調整し、この試料溶液各5mlを秤
量瓶に採取した。この秤量瓶を、湿度60〜70%、温
度23〜25℃の条件下で12時間放置し、水分蒸散率
を調べた。尚、コントロールとしては水を用いた。
【0022】結果を表1に示す。
【表1】
【0023】(試験例2;保湿効果試験)実施例1及
び比較例1〜3の試料を保湿剤として用い、表2の組成
により3種のクリームを調整した。有効成分として馬油
のみを配合した比較例1のクリームは、その色調は黄褐
色を呈し、また馬油の好ましくない臭いを有していた。
また、高粘度のべたつき感の有るクリームとなった。こ
れに対して、馬油及び尿素を配合した実施例1のクリー
ムは、馬油の好ましくない臭いはせず、乳白色のべたつ
き感の無いクリームとなった。
【表2】
【0024】乾燥肌で、肌荒れを起こしている女性80
名をパネラーとし、20名づつ4つのグループに分け
た。4つのグループをそれぞれ上記4種のクリームを用
いるグループとし、1日3〜5回、水仕事後に、肌荒れ
を起こしている部位に塗布してもらった。1ヵ月後、肌
荒れ改善の程度及びしっとり感について、表3の4段階
で採点してもらった。
【表3】
【0025】20名の点の平均値を算出した結果を表4
に示す。
【表4】
【0026】表1及び表4の結果の通り、本発明に係る
化粧料組成物は、優れた保湿性を有しており、肌に潤い
を与えることができることが分かる。また、本発明に係
る化粧料組成物は、馬油,尿素をそれぞれ単独で用いた
場合と比較して、大幅に保湿能が向上することが分か
る。更に、本発明に係る化粧料組成物は、馬油を配合し
た化粧料の問題点である、色調に劣る、好ましくない臭
いを有する、高粘度となる、といった問題点を全て解決
し、べたつき感もなく使用性に優れた化粧料とすること
もできる。
【0027】以下、本発明に係る化粧料組成物の配合例
を示す。 (配合例1;化粧水)
【表5】
【0028】(配合例2;クリーム)
【表6】
【0029】(配合例3;パック剤)
【表7】
【0030】(配合例4;クリーム)
【表8】
【0031】
【発明の効果】 以上詳述した如く、請求項1に係る発
明は、有効成分として馬油及び尿素を含有することを特
徴とする化粧料組成物に関し、請求項2に係る発明は、
有効成分として馬油と尿素を、1:0.5〜1:4の割
合で含有することを特徴とする請求項1に記載の化粧料
組成物に関するものであるから、馬油の好ましくない臭
いや色調を改善することができ、それぞれ単独で用いた
場合と比べ、皮膚の乾燥や肌あれを防ぐ効果を向上させ
ることができる。しかも、べたつき感もなく使用性に優
れた化粧料組成物とすることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効成分として馬油及び尿素を含有する
    ことを特徴とする化粧料組成物。
  2. 【請求項2】 有効成分として馬油と尿素を、1:0.
    5〜1:4の割合で含有することを特徴とする請求項1
    に記載の化粧料組成物。
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