JP2001211777A - 海洋生産物増殖方法及び装置 - Google Patents
海洋生産物増殖方法及び装置Info
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- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
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Abstract
り、海洋の生態系を制御し、生産性向上、汚染海域再生
を図る海洋生産物増殖方法及び装置を課題とする。 【解決手段】 船舶10に搭載され、目的の海域内の海
水11中に一次生産者である大型プランクトンを増殖さ
せる栄養塩を投与する栄養塩投与手段12と、該投与さ
れた栄養塩の濃度を計測する栄養塩計測手段13と、該
計測された濃度から栄養塩の投与量を調整する調整手段
とを具備するものである。
Description
トロールすることにより、海洋の生態系を制御し、生産
性向上、汚染海域再生を図る海洋生産物増殖方法及び装
置に関する。
るにもかかわらず、人間の食物のうち海産由来のものは
2%に過ぎない。また、海洋は陸地の約2.4倍の面積を
持っているが、全海洋の90%を占める外洋域の魚類生
産量は海洋全体の約0.8%程度であり、まだまだ開発の
余地が多く残されている。
外洋域の違いはその栄養塩濃度にあるとされている。し
たがって、栄養塩濃度を上げることで生産性を上げるこ
とができると考えられる。
植物プランクトンの光合成による一次生産から始まる。
この一次生産者を食べる食植動物プランクトンは捕食者
と呼ばれている。これに続く栄養段階として、食植動物
種を捕食する肉食動物プランクトンがあり、さらにそれ
ら小型の肉食動物を捕食する大型の肉食動物がある。
力を持つとされている。上記湧昇域では高栄養塩濃度に
支えられた高い一次生産(植物プランクトンによる生
産)により生態系が健全に維持されている。一方、富栄
養化海域では、湧昇域と同様に、栄養塩濃度が高く生産
性も高いが、一次生産により生産された有機物が捕食者
(動物プランクトン、魚等)に利用されないため実質的
な生産性は低く、結果として水質が汚染されている。例
えば内湾等は栄養塩は十分であるが、海産物はとれず、
赤潮等の水質汚濁状態になっているのはこのことを示し
ている。
て、従来においては、海洋中に欠損している栄養素を決
定するために、海洋の表面の海水を調査し、窒素を固定
する微生物と、微生物に窒素を固定させるのに十分な栄
養素と、他の欠損している栄養素とを有する肥料とを海
水に施し、富栄養化により起こる増加した海産物の生産
を収穫することを包含する海洋における海産物生産を増
加させる方法が提案されている(特表平9−51243
2号参照)。
来の方法は一次生産量を増加させることは可能であるも
のの、窒素が十分に存在していても他の栄養素との比率
によっては有害赤潮の原因である渦鞭毛藻と呼ばれる植
物プランクトンが増殖する可能性があり、添加栄養素が
捕食者に利用されず、赤潮等の海域汚濁を引き起こすお
それがある、という問題がある。従って、添加した栄養
素が有用な高次捕食者に有効に利用されるための技術が
必要であり、そのような技術の出現が要望されている。
[請求項1]の発明は、海洋における生産物を増殖する
方法であって、海域内において一次生産者である大型プ
ランクトン生産量を制御することにより、海洋生産物の
生産量を制御し、海洋生産物を増殖することを特徴とす
る。ここで、大型プランクトンの生産量の制御を栄養塩
の種類、濃度及び比率の内のいずれかを制御するように
してもよい。また、栄養塩としては、窒素(N)、リン
酸(P)及びケイ素(Si)のいずれかを制御するよう
にしてもよい。
て、上記大型プランクトンの制御をケイ素(Si)/N
≧1のモル比率となる栄養塩を投入することを特徴とす
る。
て、上記栄養塩の濃度が2<窒素(N)/リン(P)<
115のモル比率となる栄養塩を投入することを特徴と
する。
いずれか1項において、上記大型プランクトンがケイ素
成分を投入することで該ケイ素成分により増加する珪藻
類であることを特徴とする。
て、 上記大型プランクトンの制御が、海上又は陸上の
いずれであることを特徴とする。ここで、海上からの制
御方法としては、船舶、ブイ及び浮体構造物のいずれか
よりするようにすればよい。また、陸上からの制御方法
としては、浮体構造物及びパイプラインのいずれかより
するようにすればよい。
て、上記大型プランクトンの制御が、海域内の有光層に
おいて滞留させつつ制御することを特徴とする。また、
有光層に滞留させるために、淡水に希釈した栄養塩を撒
布するようにすればよい。また、有光層に滞留させるた
めに、希釈した栄養塩を加温した後撒布するようにすれ
ばよい。また、水流を攪拌することにより広範囲に栄養
塩を撒布するようにすればよい。
て、上記大型プランクトンの制御が、対象海域の植物プ
ランクトン量、栄養塩濃度のいずれか一以上、或いは植
物プランクトン量、栄養塩濃度に換算可能な指標のいず
れか一以上であることを特徴とする。
て、上記植物プランクトン量に換算可能な指標がクロロ
フィル量、紫外光の吸光度、蛍光のいずれか又はこれら
の併用であることを特徴とする。
いずれか1項において、上記海洋生産物が動物プランク
トン又は魚類であることを特徴とする。
明は、海洋における生産物を増殖する海洋生産物増殖装
置であって、海域内において一次生産者である大型プラ
ンクトンを増殖させる栄養塩を投与する手段と、該投与
された栄養塩の濃度を計測する計測手段と、該計測され
た濃度から栄養塩の投与量を調整する調整手段とを具備
することを特徴とする。
いて、上記栄養塩の投与手段が船舶又は陸上のいずれか
に設置してなることを特徴とする。
いて、上記栄養塩の投与手段が陸上に設置してなり、投
与された栄養塩を攪拌する攪拌手段を具備してなること
を特徴とする。
いて、上記栄養塩の投与に淡水を添加する淡水添加手段
を具備することを特徴とする。
いて、上記栄養塩の投与に投与水を加温する加温手段を
具備することを特徴とする。
いて、上記測定手段が海水中の硝酸濃度を測定する手段
と、ケイ酸濃度を測定する手段とを具備することを特徴
とする。
いて、上記測定手段が可視・近赤外領域の波長を計測す
る手段とを具備することを特徴とする。
いて、上記測定手段が可視・近赤外領域の波長を計測
し、分光測定によりクロロフィル濃度を計測する手段と
を具備することを特徴とする。
いて、上記投与する栄養塩がケイ素/N≧1のモル比率
であることを特徴とする。
いて、上記栄養塩の濃度が2<窒素(N)/リン(P)
<115のモル比率であることを特徴とする。
いて、上記大型プランクトンがケイ素成分を投入するこ
とで該ケイ素成分により増加する珪藻類であることを特
徴とする。
するが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
いは植物プランクトンの種にあると考え、植物プランク
トン種のコントロールによる生態系制御を考案した。植
物プランクトンの増殖は、様々な環境条件で大きく影響
を受けるが、その中でも栄養塩濃度に着目した。
量との間に関係があり、栄養塩の濃度及び比を制御する
ことにより、一次生産を制御でき、さらに捕食者を含む
生態系までも制御可能であることを見出した。
物プランクトンの必須栄養塩(窒素、リン酸、ケイ素)
をコントロールする、海洋生態系制御システムによって
達成される。即ち、本発明は、栄養塩が一次生産の律速
となっている海域の生産性の向上を目的とし、窒素、リ
ン、ケイ素の濃度及び比をコントロールすることによっ
て前記課題を達成するものである。
ある大型プランクトン生産量を制御することにより、海
洋生産物の生産量を制御し、海洋生産物を増殖すること
により、海洋生産物増殖するように図ったものである。
ことで該ケイ素成分を取り込むことにより増殖するプラ
ンクトンが大型プランクトンであり、主に珪藻類であ
る。これは、珪藻類が栄養塩としてのケイ素成分を体内
に取り入れ、増殖率が大きいからである。なお、代表的
な珪藻類としては、例えばSkeltonema costatum,Chaeto
ceros didymum,Rhizosolenia setigera 等を挙げること
ができるが、本発明はこれらのもに何ら限定されるもの
ではない。
となっている海域の富栄養化水質汚染海域の再生を目的
とし、窒素、リン、ケイ素の濃度及び比をコントロール
することことができる。
主要な一次生産者となっている珪藻類を優占化させるた
め、Si/Nのモル比率は珪藻類の元素比であるSi/
N=1以上のモル比率になるように栄養塩をコントロー
ルすることにより、海洋の生産性を向上させ、且つ赤潮
等の海域汚濁障害を防ぐことができる。よって、本発明
では、上記大型プランクトンの制御はケイ素(Si)/
窒素(N)≧1となるように栄養塩を投入するようにし
ている。なお、目的の海域の栄養素の分布により、該S
i/Nモル比率は種々変化するものとなるが少なくとも
Si/N=1以上になるように栄養塩をコントロールす
ることが必須である。
硝酸ナトリウム、硝酸カリウム等の硝酸塩もしくはアン
モニア、尿素、リンとしてリン酸ナトリウム、リン酸カ
リウム等のリン酸塩、ケイ素としてケイ酸カリウム、ケ
イ酸ナトリウム等のケイ酸塩を挙げることができる。
ランスは、N/Pのモル比率は海洋の植物プランクトン
類の元素比(2〜115)に従っている。すなわち、上
記栄養塩の濃度を、Si/Nモル比率以外の要素とし
て、さらに、2<N/P<115のモル比率となるよう
に制御すればよい。
成が有効に機能する範囲であるいわゆる有光層(例えば
外洋においては水面下200m程度)に栄養塩を滞留す
ることが肝要である。このため、船舶等のように特定海
域を航行する場合には、特に栄養塩を拡散する手段を設
ける必要はないが、特定水域に停泊しているような場合
や、陸上から送給手段により海水中に栄養塩を投入する
ような場合には、強制的に水流を発生させる攪拌手段を
用いる必要がある。
(N)、リン(P)、ケイ素(Si)の濃度及び比をコ
ントロールすることにより、目的の海洋生物増産海域内
において一次生産者である大型プランクトン生産量を制
御することができ、この結果、海洋生産物の生産量を制
御し、海洋生産物を増殖することにより、海洋生産物増
殖することができる。
無いような場合には、海水の汚濁はないが、海水中に、
Siがなく、N及びPがあるような場合には、渦ベン毛
藻類等の微細な植物プランクトンが増殖し、海水汚濁と
なり、赤潮等の発生の原因となる。これに対して、海水
中にSi、N及びPの三種類の栄養素があるような場合
には、珪藻類等の大型のプランクトンが増殖し、該大型
プランクトンを動物プランクトンが捕食し、該動物プラ
ンクトンを魚類が捕食することで海域中に海洋生物が増
殖することになる。
る試験例について説明する。図4は本試験装置の概略図
である。本試験装置は、恒温槽101内に設けられた海
水102が入れられた4本の円筒容器103A〜103
Dと、該円筒容器103A〜103D内にそれぞれ空気
を送り込むコンプレッサー104とから構成してなるも
のである。コンプレッサー104から送り出された空気
105は、散気管106を通じて海水102中に導入さ
れ、各々の円筒容器103A〜103D内の海水を攪拌
して均一な系としている。また、円筒容器103A〜1
03Dは、アクリル製の直径18cm、高さ60cmの
円柱の容器である。なお、恒温槽101は、光を制御可
能なフォトチャンバーであり、温度・明暗を制御する機
能を備えている。
た。水槽である円筒容器103A〜103D内に長崎沖
から採取した海水102を各々10Lづつを入れ、フォ
トチャンバーである恒温槽1014内に設置して、所定
の条件(12時間明:12時間暗、25℃の条件)で自
然の状態を一昼夜模擬した。そして、栄養塩としてN,
P,Siとしてそれぞれ硝酸ナトリウム、リン酸カリウ
ム、ケイ酸カリウムを添加した。本試験例において、
N,Pのモル比は、生産性の高い海域で湧昇している深
層水におけるモル比(25:2)を基準とし、それぞれ
25μM、2μMとなるように添加した。Siは、円筒
容器103A〜103D内のSi/Nのモル比率を0,
1,2,4と変化させた条件でそれぞれ0,25,5
0,100μMとなるように添加した。 上記栄養塩を
添加後、円筒容器103A〜103D内の海水を経時的
にサンプリングし、測定を行った。栄養塩の定量は定法
に従って比色法により行い、クロロフィルa量は蛍光法
によって測定した。減少した栄養塩は全て一次生産に利
用されたものとし、一次生産量から枯死量を除いたもの
を純一次生産量とした。また、植物プランクトン量はク
ロロフィルa量をもとに炭素量に換算し、動物プランク
トン量は顕微鏡観察により細胞容積から炭素量を概算し
た。
示す。ここで、図5の縦軸は純一次生産量(植物プラン
クトンによる生産)、横軸はSi/N(モル比)を表
し、本試験条件によりどの程度植物プランクトンが増加
したかを示すものである。
ンの炭素量を図6に示す。ここで、図6の縦軸は植物及
び動物プランクトンの有機炭素量、横軸はSi/N(モ
ル比)を表し、植物プランクトンが増殖した後、該植物
プランクトンが動物プランクトンにより捕食された結
果、植物プランクトンが減少して、その代わりに動物プ
ランクトンが増大したことを示すものである。
によれば、海水中の純一次生産量を増加させることがで
きる。Si/N=1(モル比)にすることにより、純一
次生産量がSi/N=0(モル比)の約4倍に増加し、
Si/N=2(モル比)にすることにより、純一次生産
量がSi/N=0(モル比)の約5.2倍に増加し、飽和
状態に達した。
のモル比率をコントロールすることで捕食者である動物
プランクトンを増産させることができる。
物プランクトン量が増加し、Si/N=2(モル比)で
飽和状態に達した。純一次生産量、動物プランクトン量
ともSi/N=2(モル比)で飽和状態になったが、海
域によっては飽和するSi/Nのモル比率が2より大き
くなる可能性がある。
ロールによる海洋生態系制御システムによれば、一次生
産量が増加し、植物プランクトンが有効に動物プランク
トンに摂食されて生産性が向上する。
クトンが増殖した場合であってもその海域周辺の栄養塩
を制御することにより、植物プランクトンを捕食する動
物プランクトンが増殖し、赤潮等の海域汚濁が防止さ
れ、清浄化した海域に復帰することができる。
1に基づき以下説明する。本発明は、海域の生産性の向
上を目的として、栄養塩が一次生産の律速となっている
海域における植物プランクトンの必須栄養塩をコントロ
ールする海洋生態系制御システムによって達成される。
即ち、栄養塩濃度のモニタリング及び植物プランクトン
のモニタリングを行い、それらの情報をもとに船で栄養
塩を投入し、Si/Nをコントロールすることで海域を
制御して海域の生産性を向上させることができる。
生産物増殖装置の概略図である。図1に示すように、本
実施の形態にかかる海洋生産物増殖装置は、船舶10に
搭載され、目的の海域内の海水11中に一次生産者であ
る大型プランクトンを増殖させる栄養塩を投与する栄養
塩投与手段12と、該投与された栄養塩の濃度を計測す
る栄養塩計測手段13と、該計測された濃度から栄養塩
の投与量を調整する調整手段(図示せず)とを具備する
ものである。上記船舶10は、栄養塩を積載し、撒布を
行う船舶であり、栄養塩としてN,P,Siが積載され
ている。
は、栄養塩20を撒布するためのパイプ21、ポンプ2
2及び栄養塩20を淡水に溶解させるための栄養塩貯溜
タンク23が備えられている。また、タンク23には、
淡水を製造する淡水製造装置24を備えている。
は、海域の栄養塩濃度を観測する手段と搭載したブイ3
1等を用い、海水11中の硝酸濃度を測定する装置とケ
イ酸濃度を測定する装置とを備えている。上記硝酸濃度
とケイ酸濃度を測定する装置は、定法に従って分析しよ
うとする物質を試薬によって発色させ、その溶液の吸光
度を測定するものである。
の形態では、さらに、人工衛星31を用いている。この
人工衛星32には、可視・近赤外域の波長を観測できる
センサを備えている。上記人工衛星32では、分光測定
によりクロロフィル濃度を計測し、海域の植物プランク
トン量の指標とする。クロロフィル濃度は観測データを
演算することにより求められる。
工衛星32による情報をもとに栄養塩濃度を決定し、船
舶10に搭載された栄養塩の投与量を調整する調整手段
によりSi/N=2(モル比)の条件になるようにパイ
プ23から栄養塩20を撒布し、所望海域の海水11中
の栄養状態を制御する。
5日間海上に滞在し、積載量10万トン、速度18ノッ
トの船により、沿岸から100kmの10,000km2 の海
域に栄養塩を撒布する場合について説明する。1回に積
載した栄養塩の撒布は5日間で終了し、6日目に新たに
積載するものとする。1回の積載量は、Nとしてアンモ
ニア 5,440トン、Pとしてリン酸 1,960トン、Siとし
てケイ酸ナトリウム78,080トンとする。撒布した栄養塩
が植物プランクトンによって有効に利用されるように、
植物プランクトンが光合成を行うことができる範囲(有
光層:外洋においては水面下200m程度)に栄養塩2
0を滞留させるため、アンモニア、リン酸、ケイ酸ナト
リウムはタンク23において海水より比重の小さい淡水
によって溶解され、パイプ21より撒布される。ここ
で、淡水は装置24においてRO膜あるいは蒸発法を用
いて海水から作られるものとする。
し、1日1回、人工衛星32からのデータを受信してモ
ニタリングを行う。上記人工衛星32のデータによりク
ロロフィル濃度を計測し、海域の一次生産量を推定す
る。
先ず、人工衛星32の観測データから海水中のクロロフ
ィル濃度と光合成に使われる光量子エネルギー(400
〜700nm)を算出し、これらのデータから定法に従
って海域の一次生産性を推定する。水中の植物プランク
トンの一次生産量は投入した栄養塩が80%以上利用さ
れるように400mgC/m2 /日以上となるようにし、
かつ過栄養域とされる1000mgC/m2 /日以下とな
るようにする。一次生産量が前述の範囲以上の場合には
栄養塩の供給を一時停止し、それ以下の場合にはブイ1
3によって観測される栄養塩濃度がN=25μM、P=
1.56μM、Si=50μMとなるまで栄養塩の供給を行
う。
tCの純一次生産量となり、約1.8×106 tの漁獲量
となる。これは、480万人の1年間の摂取エネルギー
に相当する。
3に基づき以下説明する。本発明は、一次生産者である
植物プランクトンの必須栄養塩をコントロールする、海
洋生態系制御システムによって達成される。即ち、本発
明は内湾等の富栄養化水質汚染海域において、ケイ素を
バランス良く施すことを特徴とし、その結果として海域
が浄化され、海域を再生させることができる。
生産物増殖装置の概略図である。図3に示すように、本
実施の形態にかかる海洋生産物増殖装置は、陸上に設置
した栄養塩20を貯溜した栄養塩タンク41と、該タン
ク41から栄養塩20をポンプ42を介して海水11中
へ送給する送給パイプ43と、海水中に投与された栄養
塩20を攪拌する攪拌手段である水流発生装置44と、
該投与された栄養塩の濃度を計測する栄養塩計測手段4
5と、該計測された濃度から栄養塩20の投与量を調整
する調整手段(図示せず)とを具備するものである。
6を通じてポンプ47によって汲み上げられた海水とケ
イ酸ナトリウム等のケイ酸塩が混合されている。タンク
41は、ケイ酸塩溶液を有光層に滞留させることを目的
として溶液の比重を小さくするため、温度を上げるヒー
ター48を備えている。本装置において、供給管43に
介装されたポンプ42により、海域へのケイ酸塩溶液の
供給を制御すると共に、水流発生装置(例として「ジェ
ットストリーマー」:商品名)44により、海域に供給
されたケイ酸塩を海域に拡散させるようにしている。
クロロフィル量を観測する装置を搭載したブイ44によ
り行われており、海水11中の硝酸濃度及びケイ酸濃度
を測定する装置と、蛍光によりクロロフィル量を計測す
る装置とを備えている。
報をもとにSi/N=2のモル比率となるようにケイ酸
塩を海域に供給し、海域の浄化を目的として海域を制御
する。
2 、平均深度9.2mの海域で、無機態窒素濃度10μ
M、窒素負荷量35t/日の湾を浄化する。タンク1に
60%海水及び40%ケイ酸ナトリウムを混合し、1日
あたり 2,643トンの溶液を30日間投入する。水流発生
装置44を6基設置し、海域の攪拌を行う。ブイ45に
よるクロロフィル量の計測から一次生産量を推定して一
次生産量が30〜50mgC/m2 /日となるように監視
し、これ以下の場合にはSiの供給を一時停止し、これ
以上の場合にはブイ45に搭載された計測装置によって
観測される栄養塩濃度がSi/N=2のモル比率となる
までSiの供給を行う。
物体となり、富栄養状態が解消される。その後は60%
海水:40%ケイ酸ナトリウム溶液を1,525 トン/日の
割合で投入することにより海域はSi/N=2のモル比
率に保たれ、海域の富栄養化を防ぐことができる。
プ等ケイ酸ナトリウム溶液を海面に投入する装置一式
は、陸上に設置しても船舶などの海上浮揚構造物に設置
してもよく汚染海域に応じて適宜選択すればよい。
1]の発明によれば、海洋における生産物を増殖する方
法であって、海域内において一次生産者である大型プラ
ンクトン生産量を制御することにより、海洋生産物の生
産量を制御し、海洋生産物を増殖するので、栄養塩が律
速となっている領域において、漁獲高の向上を図ること
ができる。この結果、海洋生物の増殖をコントロールす
ることができる生産性の高い効果的な海洋牧場を提供す
ることができる。
おいて、上記大型プランクトンの制御をケイ素(Si)
/窒素(N)≧1のモル比率となる栄養塩を投入するの
で、大型プランクトンが増殖し、大型プランクトンを捕
食する動物プランクトン及び魚類の増殖を図ることがで
きる。
おいて、上記栄養塩の濃度が2<N/P<115のモル
比率となる栄養塩を投入するので、大型プランクトンが
増殖し、大型プランクトンを捕食する動物プランクトン
及び魚類の増殖を図ることができる。
至3のいずれか1項において、上記大型プランクトンが
ケイ素成分を投入することで該ケイ素成分により増加す
る珪藻類であるので、有害赤潮の原因となる植物プラン
クトンの増殖が抑えられ、大型プランクトンを捕食する
動物プランクトン及び魚類の増殖を図ることができる。
おいて、上記大型プランクトンの制御が、海上又は陸上
のいずれであるので、外洋及び内湾において漁獲量の増
大を図ることができる。
おいて、上記大型プランクトンの制御が、海域内の有光
層において滞留させつつ制御するので、投入した栄養塩
を有効利用することができ、生産性を向上させることが
できる。
おいて、上記大型プランクトンの制御が、対象海域の植
物プランクトン量、栄養塩濃度のいずれか一以上、或い
は植物プランクトン量、栄養塩濃度に換算可能な指標の
いずれか一以上であるので、常に海水の状態を監視しつ
つ栄養塩をコントロールすることができる。
おいて、上記植物プランクトン量に換算可能な指標がク
ロロフィル量、紫外光の吸光度、蛍光のいずれか又はこ
れらの併用であるので、常に海水の状態を監視しつつ栄
養塩をコントロールすることができる。
クトン又は魚類の生産性を増大することができる。
明は、海洋における生産物を増殖する海洋生産物増殖装
置であって、海域内において一次生産者である大型プラ
ンクトンを増殖させる栄養塩を投与する手段と、該投与
された栄養塩の濃度を計測する計測手段と、該計測され
た濃度から栄養塩の投与量を調整する調整手段とを具備
するので、栄養塩が律速となっている領域において、漁
獲高の向上を図ることができる。
0において、上記栄養塩の投与手段が船舶又は陸上のい
ずれかに設置してなるので、外洋及び内湾において漁獲
量の増大を図ることができる。
1において、上記栄養塩の投与手段が陸上に設置してな
り、投与された栄養塩を攪拌する攪拌手段を具備してな
るので、栄養塩の攪拌が容易となり、投入した栄養塩の
有効利用が可能となる。
0において、上記栄養塩の投与に淡水を添加する淡水添
加手段を具備するので、投入する栄養塩の比重を調整す
ることで有光層に止まるように栄養塩を投与することが
できる。
0において、上記栄養塩の投与に投与水を加温する加温
手段を具備するので、投入する栄養塩の比重を調整する
ことで有光層に止まるように栄養塩を投与することがで
きる。
0において、上記測定手段が海水中の硝酸濃度を測定す
る手段と、ケイ酸濃度を測定する手段とを具備するの
で、常に海水の状態を監視しつつ栄養塩をコントロール
することができる。
0において、上記測定手段が可視・近赤外領域の波長を
計測する手段とを具備するので、常に海水の状態を監視
しつつ栄養塩をコントロールすることができる。
0において、上記測定手段が可視・近赤外領域の波長を
計測し、分光測定によりクロロフィル濃度を計測する手
段とを具備するので、常に海水の状態を監視しつつ栄養
塩をコントロールすることができる。
0において、上記投与する栄養塩がケイ素(Si)/窒
素(N)≧1のモル比率であるので、大型プランクトン
の増殖し、大型プランクトンを捕食する動物プランクト
ン及び魚類の増殖を図ることができる。
0において、上記栄養塩の濃度が2<N/P<115の
モル比率であるので、大型プランクトンが増殖し、大型
プランクトンを捕食する動物プランクトン及び魚類の増
殖を図ることができる。
0において、上記大型プランクトンがケイ素成分を投入
することで該ケイ素成分により増加する珪藻類であるの
で、有害赤潮の原因となる植物プランクトンの増殖が抑
えられ、大型プランクトンを捕食する動物プランクトン
及び魚類の増殖を図ることができる。
を示す図である。
ある。
/Nの関係を示すグラフである。
Claims (20)
- 【請求項1】 海洋における生産物を増殖する方法であ
って、 海域内において一次生産者である大型プランクトン生産
量を制御することにより、海洋生産物の生産量を制御
し、海洋生産物を増殖することを特徴とする海洋生産物
増殖方法。 - 【請求項2】 請求項1において、 上記大型プランクトンの制御をケイ素(Si)/窒素
(N)≧1のモル比率となる栄養塩を投入することを特
徴とする海洋生産物増殖方法。 - 【請求項3】 請求項1において、 上記栄養塩の濃度が2<窒素(N)/リン(P)<11
5のモル比率となる栄養塩を投入することを特徴とする
海洋生産物増殖方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項におい
て、 上記大型プランクトンがケイ素成分を投入することで該
ケイ素成分により増加する珪藻類であることを特徴とす
る海洋生産物増殖方法。 - 【請求項5】 請求項1において、 上記大型プランクトンの制御が、海上又は陸上のいずれ
かから行うことを特徴とする海洋生産物増殖方法。 - 【請求項6】 請求項1において、 上記大型プランクトンの制御が、海域内の有光層におい
て滞留させつつ制御することを特徴とする海洋生産物増
殖方法。 - 【請求項7】 請求項1において、 上記大型プランクトンの制御が、対象海域の植物プラン
クトン量、栄養塩濃度のいずれか一以上、或いは植物プ
ランクトン量、栄養塩濃度に換算可能な指標のいずれか
一以上であることを特徴とする海洋生産物増殖方法。 - 【請求項8】 請求項1において、 上記植物プランクトン量に換算可能な指標がクロロフィ
ル量、紫外光の吸光度、蛍光のいずれか又はこれらの併
用であることを特徴とする海洋生産物増殖方法。 - 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項におい
て、 上記海洋生産物が動物プランクトン又は魚類であること
を特徴とする海洋生産物増殖方法。 - 【請求項10】 海洋における生産物を増殖する海洋生
産物増殖装置であって、 海域内において一次生産者である大型プランクトンを増
殖させる栄養塩を投与する手段と、該投与された栄養塩
の濃度を計測する計測手段と、該計測された濃度から栄
養塩の投与量を調整する調整手段とを具備することを特
徴とする海洋生産物増殖装置。 - 【請求項11】 請求項10において、 上記栄養塩の投与手段が船舶又は陸上のいずれかに設置
してなることを特徴とする海洋生産物増殖装置。 - 【請求項12】 請求項11において、 上記栄養塩の投与手段が陸上に設置してなり、投与され
た栄養塩を攪拌する攪拌手段を具備してなることを特徴
とする海洋生産物増殖装置。 - 【請求項13】 請求項10において、 上記栄養塩の投与に淡水を添加する淡水添加手段を具備
することを特徴とする海洋生産物増殖装置。 - 【請求項14】 請求項10において、 上記栄養塩の投与に投与水を加温する加温手段を具備す
ることを特徴とする海洋生産物増殖装置。 - 【請求項15】 請求項10において、 上記測定手段が海水中の硝酸濃度を測定する手段と、ケ
イ酸濃度を測定する手段とを具備することを特徴とする
海洋生産物増殖装置。 - 【請求項16】 請求項10において、 上記測定手段が可視・近赤外領域の波長を計測する手段
とを具備することを特徴とする海洋生産物増殖装置。 - 【請求項17】 請求項10において、 上記測定手段が可視・近赤外領域の波長を計測し、分光
測定によりクロロフィル濃度を計測する手段とを具備す
ることを特徴とする海洋生産物増殖装置。 - 【請求項18】 請求項10において、 上記投与する栄養塩がケイ素(Si)/窒素(N)≧1
のモル比率であることを特徴とする海洋生産物増殖装
置。 - 【請求項19】 請求項10において、 上記栄養塩の濃度が2<窒素(N)/リン(P)<11
5のモル比率であることを特徴とする海洋生産物増殖装
置。 - 【請求項20】 請求項10において、 上記大型プランクトンがケイ素成分を投入することで該
ケイ素成分により増加する珪藻類であることを特徴とす
る海洋生産物増殖方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000025054A JP2001211777A (ja) | 2000-02-02 | 2000-02-02 | 海洋生産物増殖方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000025054A JP2001211777A (ja) | 2000-02-02 | 2000-02-02 | 海洋生産物増殖方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001211777A true JP2001211777A (ja) | 2001-08-07 |
Family
ID=18550964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000025054A Pending JP2001211777A (ja) | 2000-02-02 | 2000-02-02 | 海洋生産物増殖方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001211777A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101258681B1 (ko) | 2011-06-13 | 2013-04-26 | 한국과학기술연구원 | 수중 식물성 플랑크톤에 포함된 엽록소-a 농도 측정용 수질 센서 |
JP2013158252A (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-19 | Panasonic Corp | 廃液処理システム |
CN111830211A (zh) * | 2020-07-30 | 2020-10-27 | 中国水产科学研究院南海水产研究所 | 一种基于rs的海洋初级生产力分布可视化方法 |
WO2024034157A1 (ja) * | 2022-08-10 | 2024-02-15 | 株式会社日立製作所 | 情報処理装置及び情報処理方法 |
-
2000
- 2000-02-02 JP JP2000025054A patent/JP2001211777A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111830211B (zh) * | 2020-07-30 | 2021-05-04 | 中国水产科学研究院南海水产研究所 | 一种基于rs的海洋初级生产力分布可视化方法 |
WO2024034157A1 (ja) * | 2022-08-10 | 2024-02-15 | 株式会社日立製作所 | 情報処理装置及び情報処理方法 |
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