JP2001202488A - 非接触icタグ - Google Patents

非接触icタグ

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JP2001202488A
JP2001202488A JP2000011442A JP2000011442A JP2001202488A JP 2001202488 A JP2001202488 A JP 2001202488A JP 2000011442 A JP2000011442 A JP 2000011442A JP 2000011442 A JP2000011442 A JP 2000011442A JP 2001202488 A JP2001202488 A JP 2001202488A
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Japan
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coil
substrate
tag
contact
hole
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JP2000011442A
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English (en)
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Keiichi Iiyama
恵市 飯山
Shinkichi Asaka
信吉 浅加
Takashi Noda
隆司 埜田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タグの形状を変えずに、コイルの有効面積を
大きくすることにより、通信距離を長くしたり、通信の
信頼性を高く確保する非接触ICカードを提供する。 【解決手段】 基板1の第一の面に設けられ、導体にて
角を直角に折り曲げられたらせん状の第一のコイル2
と、基板1の第二の面に設けられ、角を直角に折り曲げ
られた第二のコイル3と、基板1の第一の面に設けられ
た配線9および集積回路11とを備え、第一のコイル2
と第二のコイル3の最外周の4角のいずれかの一角に
て、基板1の角近傍に設けられた第一のスルーホール4
によって両コイルが電気的に接続されるとともに、配線
9と第二のコイル3が第二のスルーホール5によって電
気的に接続され、第一のコイル2の線端と配線9の線端
とが基板1上の集積回路11と接続された構成のもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種商品に取り付
けられ、ID番号や商品の特徴を記録することにより、
商品管理や工程管理に用いられ、電磁誘導方式により電
気的接点不要でリーダライタと通信を行う非接触ICタ
グに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、薄型化や小型化のため必要な回路
をシリコンチップに集積化する半導体集積回路(IC)
として内蔵し、電磁誘導結合等を利用して電源の授受や
電気的な接点無しでデータの送受信を行うデータキャリ
アが開発されている。例えば、データキャリアとしての
非接触ICタグは、記憶容量の大きさと高度なセキュリ
ティ機能を有するという特徴に加え、タグ自身をリーダ
ライタのアンテナ部に近づけたり、スロットに挿入した
りするだけで、通信ができるために、接点等の機構部が
不要でメンテナンスフリーとなり、商品管理や工程管理
あるいは機器内で使用するリムーバブルな部品に取り付
け、部品の管理や特性向上に役立たせることができる。
このような非接触ICタグは、電波等の媒体を用いてリ
ーダライタとしての質問器との間で情報の授受を行うも
のであり、非接触ICタグの制御回路やメモリ部の動作
に必要な電力は、質問器から送出された電波により非接
触ICタグ内に設けられたアンテナとしてのコイルの電
磁誘導作用による誘起電流を整流することにより得てい
る。
【0003】コイルは銅線を円形又は矩形に巻くことに
より形成されるが、特性の均一性または工程上の取り扱
いのしやすさから、表面に金属薄膜を張り付けたプリン
ト基板上に金属薄膜を選択的にエッチングすることによ
りコイルを形成している。図6は、プリント基板(以
下、基板と記す)1上に形成された導体からなるコイル
の配線パターンを示したものである。第一のコイル(実
線で図示)2は基板1の表面に設けられ、角を直角に折
り曲げたらせん状に巻かれ、最外周で基板1の裏面に形
成され、角を直角に折り曲げたらせん状に巻かれた第二
のコイル(破線で図示)3が基板1に設けられた第一の
スルーホール4で接続される。基板1の裏面の第二のコ
イル3は、最内周で、基板1に設けられた第二のスルー
ホール5で表面に戻って配線9に接続され、コイルは完
成している。第二のコイルの導線が第二のスルーホール
5で表面に戻るのは、コイルと半導体集積回路(図示せ
ず)を接続するのを容易にするためである。ここでは、
コイルの線端をコイルの内側に形成したが、外側に形成
することもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の非接触ICタグ
は、コイルの最外周のスルーホール位置を限定しないた
めに、コイルの有効面積を最大限には大きくとれていな
かった。電磁誘導による通信の場合、コイルの有効面積
が大きいほど長い通信距離を確保できる。非接触ICタ
グの場合は、その大きさが限定されるために、コイルを
有効利用することは重要である。従来の方法では、コイ
ルの有効面積を大きくできず、通信距離を確保すること
が困難であった。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、タグの形状を変えずに、コイルの有効面積を大きく
することにより、非接触ICタグの通信距離を長くした
り、通信の信頼性を高く確保することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の非接触ICタグは、基板の第一の面上に
設けられ、角を直角または曲線を設けて折り曲げられた
らせん状の第一のコイルと、前記基板の第二の面上に設
けられ、角を直角または曲線を設けて折り曲げられたら
せん状の第二のコイルと、前記基板に設けられ、通信、
情報の処理および記憶を行う集積回路とを備え、前記第
一のコイルと前記第二のコイルとが最外周の4角のいず
れかの角においてスルーホールを介して電気的に接続さ
れ、前記第一のコイルの線端および前記第二のコイルの
線端が前記集積回路に接続された構成のものである。
【0007】これにより、コイルの有効面積を広くする
ことができるので、非接触ICタグと質問器との通信に
おいて長距離化が図られ、また、通信の信頼性も向上す
る。
【0008】また、本発明の非接触ICタグは、基板の
第一の面上に設けられ、角を直角または曲線を設けて折
り曲げられたらせん状の第一のコイルと、前記基板の第
二の面上に設けられ、角を直角または曲線を設けて折り
曲げられたらせん状の第二のコイルと、前記基板の第一
の面上に設けられた配線と、前記基板の第一の面に設け
られ、通信、情報の処理および記憶を行う集積回路とを
備え、前記第一のコイルと前記第二のコイルとが最外周
の4角のいずれかの角において第一のスルーホールを介
して電気的に接続されるとともに、前記配線と前記第二
のコイルが第二のスルーホールを介して電気的に接続さ
れ、前記第一のコイルの線端および前記配線の線端が前
記集積回路に接続された構成のものである。
【0009】これにより、コイルの有効面積を広くする
ことができるので、非接触ICタグと質問器との通信に
おいて長距離化が図られ、また、通信の信頼性も向上す
るとともに、第一のコイルと第一のコイルと同一の面に
設けられた配線によって、集積回路への接続が容易とな
る。
【0010】また、本発明の非接触ICタグは、四角形
の一角を斜めに切断した切断面を有する五角形の基板
と、前記基板の第一の面上に設けられ、角を直角または
曲線を設けて折り曲げられたらせん状の第一のコイル
と、前記基板の第二の面上に設けられ、角を直角または
曲線を設けて折り曲げられたらせん状の第二のコイル
と、前記基板に設けられ、通信、情報の処理および記憶
を行う集積回路とを備え、前記第一のコイルおよび前記
第二のコイルとが前記切断面近傍でスルーホールを介し
て電気的に接続され、前記第一のコイルの線端および前
記第二のコイルの線端が前記集積回路に接続された構成
のものである。
【0011】これにより、切断面による基板の方向性を
持たせることができ、また、切断面を利用した第一のコ
イルと第二のコイルの電気的な接続を行うことができ
る。
【0012】また、本発明の非接触ICタグは、四角形
の一角を斜めに切断した切断面を有する五角形の基板
と、前記基板の第一の面上に設けられ、角を直角または
曲線を設けて折り曲げられたらせん状の第一のコイル
と、前記基板の第二の面上に設けられ、角を直角または
曲線を設けて折り曲げられたらせん状の第二のコイル
と、前記基板の第一の面上に設けられた配線と、前記基
板の第一の面に設けられ、通信、情報の処理および記憶
を行う集積回路とを備え、前記第一のコイルおよび前記
第二のコイルが前記切断面近傍で第一のスルーホールを
介して電気的に接続されるとともに、前記配線と前記第
二のコイルが第二のスルーホールを介して電気的に接続
され、前記第一のコイルの線端および前記配線の線端が
前記集積回路に接続された構成のものである。
【0013】これにより、切断面による基板の方向性を
持たせることができ、また、切断面を利用した第一のコ
イルと第二のコイルの電気的な接続を行うことができる
とともに、第一のコイルと第一のコイルと同一の面に設
けられた配線によって、集積回路への接続が容易とな
る。
【0014】また、本発明の非接触ICタグは、さら
に、第一のコイルと第二のコイルとを接続するためのス
ルーホールまたは第一のスルーホールの一部が、四角形
の基板の一角を斜めに切断した切断面に形成され、前記
第一のコイルと第二のコイルとの接続配線が前記切断面
で形成された構成のものである。
【0015】これにより、第一のコイルと第二のコイル
の接続を切断面で行うことができるため、広い面積で接
続配線を形成できるのでスルーホールより接続抵抗を小
さくすることができる。
【0016】また、本発明の非接触ICタグは、請求項
1ないし請求項5のいずれかに記載の非接触ICタグに
おいて、第一のコイルおよび第二のコイルのパターン
が、基板を挟んで互いに重なるように形成され、前記第
一のコイルおよび前記第二のコイルの両コイル間で生じ
る浮遊容量を共振回路の一部とする構成のものである。
【0017】これにより、第一のコイルと第二のコイル
間に生じる浮遊容量を大きくできるので、コイルとコン
デンサによる共振回路を構成でき、集積回路に内蔵する
容量とを合わせることで、コイルの共振回路を精度よく
構成できる。
【0018】また、本発明の非接触ICタグは、請求項
1ないし請求項5のいずれかに記載の非接触ICタグに
おいて、第一のコイルおよび第二のコイルのパターン
が、基板を挟んで互いにずれた位置関係に形成された構
成のものである。
【0019】これにより、第一のコイルと第二のコイル
間に生じる浮遊容量を小さくできるので、高い周波数ま
で使用可能となる非接触ICを実現できる。
【0020】また、本発明の非接触ICタグは、請求項
1ないし請求項5のいずれかに記載の非接触ICタグに
おいて、基板を樹脂で覆い樹脂成型した構成のものであ
る。
【0021】これにより、基板を保護することができる
とともに、切断面を有する五角形の基板の場合には、樹
脂成型の角を一部カットできるので、外形を大きくする
ことなく、非接触ICタグを一方向に整列させたり、設
置するときに方向性を持たせることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の非接触ICタグに
おける実施の形態について、図1から図5を用いて説明
する。
【0023】(実施の形態1)図1は本発明の非接触I
Cタグの特徴を示す、導体からなるコイルの配線パター
ンを模式的に示したものである。コイルが、角を直角に
折り曲げたらせん状の導体からなる形状であるのは従来
例と同じである。
【0024】図1において実線は基板1の表面に形成さ
れた第一のコイル2、破線は基板1の裏面に形成された
第二のコイル3を示す。第一のコイル2および第二のコ
イル3の最外周の角において基板の角近傍に設けられた
第一のスルーホール4により、第一のコイル2と第二の
コイル3は電気的に接続される。なお、基板1の裏面で
は、接続されたあと、第二のコイル3が外側から内側に
向かいらせん状にコイルが形成される。第二のコイル3
の最内周で、再度第二のスルーホール5により、基板1
表面に設けられた配線9に接続され、1つのコイルが形
成される。コイルの内側にある第一のコイル2の線端お
よび配線9の線端と集積回路11とが金線12によるボ
ンディングや半田付けにより接続され、非接触ICタグ
が構成される。図1のコイルの配線パターンは図6のコ
イルの配線パターンに比べ、図1の斜線部分に示すコイ
ルの有効面積の増加部分6が大きくなっていることがわ
かる。
【0025】ここで、電波の受信コイルに発生する電圧
は次式で説明できる。
【0026】V=ωμSNE/Z0 式中のVは受信コイルの発生電圧、ωは角周波数、μは
自由空間の透磁率、Sは受信コイルの面積、Nは受信コ
イルの巻き数、Eは受信コイルの地点での電界強度、Z
0は真空中の固有インピーダンスを示す。
【0027】本発明のコイル形状により、受信コイルの
面積Sが大きくなり、これにより、上述の式にしたがっ
て受信する電圧が大きくなる。このことから、通信距離
を長くすることができる。また、受信電圧が大きいの
で、受信信号が大きくなり、通信の信頼性を高めること
もできる。また、有効面積が大きいため、リーダライタ
のアンテナとタグのアンテナの位置ずれにも強くなる。
【0028】図1では、基板1の表裏の第一のコイル2
と第二のコイル3が互いに重なるように配線されてい
る。これにより、浮遊容量を大きくすることができる。
この容量はコイルの配線パターンの精度が高いため、容
量値の精度が高い。この容量と集積回路に内蔵する容量
とを合わせることで、コイルによるインダクタンスと容
量による共振回路を精度よく構成できる。
【0029】図2は、第一のコイル2と第二のコイル3
の配線を基板1の両面で互いに重ならないようにしたコ
イルの配線パターンを示した図で、第一のコイル2と第
二のコイル3の配線による浮遊容量を少なくしている。
浮遊容量を少なくすることにより、高い周波数まで使用
可能となる。この場合でも、第一のコイル2の最外周の
角におけるスルーホール4で、基板1の裏面に接続する
ことにより、斜線部分でコイルの有効面積を大きくする
ことができる。
【0030】なお、本実施の形態では、第二のスルーホ
ール5により第二のコイル3と配線9を接続するととも
に、集積回路を第一のコイルおよび配線9の線端で接続
しているので、集積回路の基板1への設置が容易となる
が、第二のスルーホール5と配線9を用いずに、集積回
路を基板1に埋め込むことにより、基板1表面の第一の
コイル2の線端と基板1の裏面の第二のコイル3の線端
とを集積回路に接続することも可能である。
【0031】なお、裏面から表面に戻るための第二のス
ルーホール5は、図2と図3では1個であるが、抵抗を
下げるため複数個用いてもかまわない。
【0032】また、コイルの角を直角に折り曲げていた
が、第一のスルーホールを設けた角以外は、曲線を設け
て折り曲げてもよい。
【0033】(実施の形態2)図3は、本発明の第2の
実施形態の非接触ICタグにおける矩形基板の一角を斜
めに切断した五角形の基板7と第一のコイル2と第二の
コイル3の配線パターンを模式的に示した図である。コ
イルの配線方法は第1の実施の形態と基本的には同じで
ある。第1の実施の形態と異なる点は、第2の実施の形
態では、四角形の基板の一つの角を45度方向に斜めに
切断して、基板を五角形とし、第一のスルーホール4を
斜めに切断した切断面8の近傍に設けたことにある。
【0034】この基板を五角形にしたことにより、コイ
ルの有効面積を大きくしたまま、基板に方向性を持たせ
ることができるので、コイルのパターン配線を形成する
ときの方向合わせや、ICタグとして製品に取り付ける
向きに利用することができる。
【0035】次に、図4は、本実施の形態において、第
一のスルーホール4を45度方向に斜めに切断した切断
面8に設けた図である。この場合、コイルの最外周で基
板1の角を斜めに切断した切断面8において、両面スル
ーホールの技術や、転写印刷の技術で第一のコイル2と
第二のコイル3の電気的な接続を行うことができる。
【0036】ここで、電気的な接続に転写印刷を使用す
ると、斜めに切断した切断面8の広い面積を用いて表面
に形成された第一のコイル2と裏面に形成された第二の
コイル3の導通配線が形成できるために、図3のように
切断面8の近傍に設けた狭い領域の第一のスルーホール
4で導通配線を形成するよりもコイルの抵抗分を大きく
してしまうということが無くなる。
【0037】このように、切断面8が第一のスルーホー
ル4を通るように基板7を切断することにより、転写印
刷により導通抵抗を低くすることは非常に容易となる。
なお、本実施の形態では、切断面8に第一のスルーホー
ル4を設けたが、スルーホールを設けなくてもよい。ま
た、切断面8に沿って半田配線することにより電気的な
接続を行ってもよい。
【0038】本実施の形態において、四角形の一つの角
を45度方向に切断し、切断面8に第一のスルーホール
4を設けた場合には、第一のスルーホール4を、その切
断面8の中心に設けることによりコイルの有効面積を最
大にすることができる。また、切断面8の切断される角
度によって、コイルの有効面積を最大となる位置に第一
のスルーホール4を設ければよい。
【0039】なお、裏面から表面に戻るための第二のス
ルーホール5は、図4では1個であるが、抵抗を下げる
ため複数個用いてもかまわない。
【0040】なお、基板を多角形とした場合も同様に、
多角形の基板面の所望の位置に第一のスルーホール4を
設けることにより、コイルの有効面積を広くすることが
できる。また、基板の表裏に形成されたコイルの配線を
互いに重なるようにしたり、重ならないようにすること
で、所望の浮遊容量とすることができる。
【0041】(実施の形態3)図5は、基板の表裏に形
成されたコイルと基板上に設置された半導体集積回路と
を樹脂成型した非接触ICタグ10の外観を示す。
【0042】この構造は、図3あるいは図4で示すよう
な五角形の基板7の表面と裏面に、角を直角に折り曲げ
たらせん状の導体からなる第一と第二のコイルが形成さ
れ、第一のコイル2および第二のコイル3の最外周の基
板の角が斜めに切断された近傍に設けられた第一のスル
ーホール4により、第一のコイル2と第二のコイル3は
電気的に接続され、第二のコイル3は最内周で、再度第
二のスルーホール5により、基板1表面に設けられた配
線9に接続され、1つのコイルが形成され、コイルの内
側にある第一のコイルの線端および配線9の線端と集積
回路とが金線によるボンディングや半田付けにより接続
されて、非接触ICタグの基板モジュールが構成され、
構成された基板モジュールが全面樹脂で覆い樹脂成型さ
れたものである。
【0043】成型方法としては、図5に示すような五角
形の外形図の樹脂ケースを作製し、内部に基板モジュー
ルを挿入し、さらに樹脂充填する方法でもよいし、基板
モジュール全体をインジェクション成型する方法でもよ
い。
【0044】本実施の形態では、内蔵する基板モジュー
ルが一部斜めに切断されているため、基板モジュールを
保護する樹脂成型の角も一部切断できる。このことによ
り、外形を大きくすることなく非接触ICタグを一方向
に整列させたり、設置するときに方向性を持たせること
が可能となる。
【0045】
【発明の効果】本発明の非接触ICタグでは、コイルの
有効面積を大きくすることができ、非接触ICタグとリ
ーダライタとしての質問器との通信距離を長くしたり、
通信の信頼性を上げることができるという効果が得られ
る。また、外形を大きくすることなく、またコイルの有
効面積を小さくすることなく非接触ICタグを整列させ
たり、方向性を持たせたりできる構造にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施形態の非接触ICタ
グのコイルの配線パターンを示す図
【図2】本発明における第1の実施形態の非接触ICタ
グの基板表裏のコイルの配線をずらしたコイルの配線パ
ターンを示す図
【図3】本発明における第2の実施形態の非接触ICタ
グのコイルの配線パターンを示す図
【図4】本発明における第2の実施形態の非接触ICタ
グの切断面にスルーホールを設けたコイルの配線パター
ンを示す図
【図5】本発明の第3の実施形態における樹脂成型され
た非接触ICタグの外形図
【図6】従来例の非接触ICタグのコイルの配線パター
ンを示す図
【符号の説明】
1、7 基板 2 第一のコイル 3 第二のコイル 4 第一のスルーホール 5 第二のスルーホール 6 コイルの有効面積の増加部分 8 切断面 9 配線 10 樹脂成型された非接触ICタグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 7/00 H04B 5/00 Z H02J 17/00 G06K 19/00 K H04B 5/00 H (72)発明者 埜田 隆司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C005 MB10 NA09 NA36 NB34 QC01 RA07 TA22 5B035 AA00 BA02 BA05 BB09 BC04 CA23 5J046 AA04 AB11 PA07 5J047 AA04 AB11 FC06 5K012 AA03 AB03 AC06 BA00 BA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の第一の面上に設けられ、角を直角
    または曲線を設けて折り曲げられたらせん状の第一のコ
    イルと、前記基板の第二の面上に設けられ、角を直角ま
    たは曲線を設けて折り曲げられたらせん状の第二のコイ
    ルと、前記基板に設けられ、通信、情報の処理および記
    憶を行う集積回路とを備え、前記第一のコイルと前記第
    二のコイルとが最外周の4角のいずれかの角においてス
    ルーホールを介して電気的に接続され、前記第一のコイ
    ルの線端および前記第二のコイルの線端が前記集積回路
    に接続された非接触ICタグ。
  2. 【請求項2】 基板の第一の面上に設けられ、角を直角
    または曲線を設けて折り曲げられたらせん状の第一のコ
    イルと、前記基板の第二の面上に設けられ、角を直角ま
    たは曲線を設けて折り曲げられたらせん状の第二のコイ
    ルと、前記基板の第一の面上に設けられた配線と、前記
    基板の第一の面に設けられ、通信、情報の処理および記
    憶を行う集積回路とを備え、前記第一のコイルと前記第
    二のコイルとが最外周の4角のいずれかの角において第
    一のスルーホールを介して電気的に接続されるととも
    に、前記配線と前記第二のコイルが第二のスルーホール
    を介して電気的に接続され、前記第一のコイルの線端お
    よび前記配線の線端が前記集積回路に接続された非接触
    ICタグ。
  3. 【請求項3】 四角形の一角を斜めに切断した切断面を
    有する五角形の基板と、前記基板の第一の面上に設けら
    れ、角を直角または曲線を設けて折り曲げられたらせん
    状の第一のコイルと、前記基板の第二の面上に設けら
    れ、角を直角または曲線を設けて折り曲げられたらせん
    状の第二のコイルと、前記基板に設けられ、通信、情報
    の処理および記憶を行う集積回路とを備え、前記第一の
    コイルおよび前記第二のコイルとが前記切断面近傍でス
    ルーホールを介して電気的に接続され、前記第一のコイ
    ルの線端および前記第二のコイルの線端が前記集積回路
    に接続された非接触ICタグ。
  4. 【請求項4】 四角形の一角を斜めに切断した切断面を
    有する五角形の基板と、前記基板の第一の面上に設けら
    れ、角を直角または曲線を設けて折り曲げられたらせん
    状の第一のコイルと、前記基板の第二の面上に設けら
    れ、角を直角または曲線を設けて折り曲げられたらせん
    状の第二のコイルと、前記基板の第一の面上に設けられ
    た配線と、前記基板の第一の面に設けられ、通信、情報
    の処理および記憶を行う集積回路とを備え、前記第一の
    コイルおよび前記第二のコイルが前記切断面近傍で第一
    のスルーホールを介して電気的に接続されるとともに、
    前記配線と前記第二のコイルが第二のスルーホールを介
    して電気的に接続され、前記第一のコイルの線端および
    前記配線の線端が前記集積回路に接続された非接触IC
    タグ。
  5. 【請求項5】 第一のコイルと第二のコイルとを接続す
    るためのスルーホールまたは第一のスルーホールの一部
    が、四角形の基板の一角を斜めに切断した切断面に形成
    され、前記第一のコイルと第二のコイルとの接続配線が
    前記切断面で形成された請求項3または請求項4記載の
    非接触ICタグ。
  6. 【請求項6】 第一のコイルおよび第二のコイルのパタ
    ーンが、基板を挟んで互いに重なるように形成され、前
    記第一のコイルおよび前記第二のコイルの両コイル間で
    生じる浮遊容量を共振回路の一部とする請求項1ないし
    請求項5のいずれかに記載の非接触ICタグ。
  7. 【請求項7】 第一のコイルおよび第二のコイルのパタ
    ーンが、基板を挟んで互いにずれた位置関係に形成され
    た請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の非接触I
    Cタグ。
  8. 【請求項8】 基板を樹脂で覆い樹脂成型した請求項1
    ないし請求項5のいずれかに記載の非接触ICタグ。
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