JP2001201404A - 温度検出装置 - Google Patents

温度検出装置

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JP2001201404A JP2000011696A JP2000011696A JP2001201404A JP 2001201404 A JP2001201404 A JP 2001201404A JP 2000011696 A JP2000011696 A JP 2000011696A JP 2000011696 A JP2000011696 A JP 2000011696A JP 2001201404 A JP2001201404 A JP 2001201404A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーミスタが温度変化に対して非線形な抵抗
値の変化をする場合においても、広範囲な温度を高精度
に検出することができる温度検出装置を得る。 【解決手段】 温度変化に対して非線形に抵抗変化する
サーミスタ2を使用して広範囲な温度の検出を行う場
合、制御回路8で、定電流発生回路3に対して、検出す
る温度帯域に応じてサーミスタ2に供給する電流値を切
り替えさせると共に、各セレクタ6a〜6cに対して、
該切り替えさせた電流値に応じて温度検出を行うための
比較器に印加する基準電圧を変えさせるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度変化による抵
抗値の変化が非線形である温度検出素子、例えばサーミ
スタ等を用いた温度検出装置に関し、特に二次電池の充
電装置における二次電池の温度を検出する温度検出装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、温度変化に対する抵抗値の変化が
非線形であるサーミスタを使用する場合、図5で示すよ
うに、サーミスタと直列に固定抵抗を接続し、該直列回
路に定電圧源から定電圧を印加するようにしていた。こ
のようにして、サーミスタと抵抗との接続部の電圧を検
出することにより、ある温度間においては、該検出した
電圧は温度変化に対して線形に変化させることができ
る。このように、サーミスタに抵抗を直列に接続する方
法は、特開平8−65910号公報における二次電池の
充電装置で開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法で
は、サーミスタと抵抗との接続部の電圧を温度変化に対
して線形に変化させることができる温度帯域は限られて
おり、該温度帯域外の温度では、温度変化に対するサー
ミスタと抵抗との接続部の電圧は、非線形に変化すると
いう問題があった。このため、上記温度帯域外での温度
を検出するためには、非常に高精度かつ広検出範囲のコ
ンパレータが必要であり、場合によっては、このような
コンパレータを使用しても、温度を正確に検出すること
ができなかった。
【0004】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、検出する温度帯域に応じてサ
ーミスタに流す電流を変えることにより、該サーミスタ
が温度変化に対して非線形な抵抗値の変化をする場合に
おいても、広範囲な温度を高精度に検出することができ
る温度検出装置を得ることを目的とする。
【0005】なお、本発明とは異なるが、特開平10−
62265号公報で、サーミスタを使用した温度検出及
び該サーミスタの断線検出を、簡単、小型な回路構成で
実現することができる温度検出装置が開示され、特開平
10−70846号公報では、充電中に端子間の接触抵
抗によって発生する電圧誤差を補正する、二次電池及び
サーミスタを内蔵した電池パックを充電する充電装置が
開示されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る温度検出
装置は、温度変化に対して非線形に抵抗変化する温度検
出素子を用いて温度検出を行う温度検出装置において、
温度検出素子に複数の電流値の定電流を切り替えて供給
する定電流発生部と、温度検出素子で検出する複数の温
度帯域に応じて、該定電流発生部に対して温度検出素子
に供給する電流値の切り替え制御を行う制御部とを備え
るものである。
【0007】また、この発明に係る温度検出装置は、更
に、複数の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生部
と、該基準電圧発生部で生成された各基準電圧から1つ
の基準電圧を選択して出力する少なくとも1つの基準電
圧選択部と、該基準電圧選択部で選択された基準電圧と
温度検出素子で検出した温度を示す電圧とを比較し該比
較結果を出力する、基準電圧選択部に対応して設けられ
た比較器からなる比較部とを備え、制御部は、定電流発
生部から温度検出素子に供給する電流値に応じて、基準
電圧選択部による基準電圧の選択制御を行うものであ
る。
【0008】また、上記制御部は、温度帯域ごとに比較
部からの比較結果を記憶し保存するようにしてもよく、
比較部から出力される比較結果が連続して複数回同じで
ある場合、該比較結果を用いて所定の処理を行うように
してもよい。
【0009】具体的には、上記制御部は、定電流発生部
に対する電流値の切り替えを時分割で行うようにしても
よく、所定の周期で定電流発生部に対する電流値の切り
替えを行うようにしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す実施の形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の実
施の形態における温度検出装置の例を示した回路図であ
る。なお、図1では、二次電池の充電を行う充電装置に
使用した場合を例にして説明する。
【0011】図1において、温度検出装置1は、温度変
化に対する抵抗値の変化が非線形なサーミスタ2と、該
サーミスタ2へ電流を供給する定電流発生回路3と、所
定の各基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路4
と、該基準電圧発生回路4に定電圧を印加する定電圧発
生回路5とを備えている。更に、温度検出装置1は、基
準電圧発生回路4で生成される各基準電圧から1つを選
択して出力するセレクタ6a〜6cと、該セレクタ6a
〜6cに対応して設けられた比較器をなす演算増幅器7
a〜7cと、定電流発生回路3及びセレクタ6a〜6c
の動作制御を行うと共に、演算増幅器7a〜7cから出
力される各比較結果から所定の処理を行う制御回路8と
を備えている。
【0012】サーミスタ2は、接続端子9と接地との間
に接続されており、更に接続端子9は抵抗10を介して
演算増幅器7a〜7cの各反転入力端にそれぞれ接続さ
れている。また、サーミスタ2は、接続端子9を介して
定電流発生回路3から定電流が供給され、定電流発生回
路3は、サーミスタ2に印加する電流を一定にしながら
制御回路8からの制御信号に応じて供給する電流値を変
える。
【0013】一方、定電圧発生回路5は、演算増幅器1
1、Pチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOS
トランジスタと呼ぶ)12、直流電源13、抵抗14及
び15で構成されており、抵抗15は、トリミング抵抗
である。なお、図1で示した定電圧発生回路5は、公知
の回路例でありその詳細な説明は省略する。基準電圧発
生回路4は、生成する基準電圧の種類に応じた抵抗が直
列に接続されて形成されており、定電圧発生回路5から
印加される所定の定電圧を該直列に接続した抵抗で分圧
することにより所定の基準電圧を生成して出力する。例
えば、図1では、基準電圧発生回路4は、−35℃から
5℃おきに65℃までの各温度を示す21種類の所定の
基準電圧Vr0〜Vr20を生成して各セレクタ6a〜
6cにそれぞれ出力する。
【0014】各セレクタ6a〜6cは、制御回路8から
の制御信号に応じて基準電圧発生回路4から入力された
基準電圧Vr0〜Vr20の1つを排他的にそれぞれ選
択し、該選択した基準電圧を、対応する演算増幅器7a
〜7cの非反転入力端にそれぞれ出力する。演算増幅器
7a〜7cは、入力された基準電圧と、抵抗10を介し
て入力されるサーミスタ2によって検出された温度を示
す電圧とを比較し、該比較結果を各出力端から制御回路
8にそれぞれ出力する。
【0015】ここで、定電流発生回路3について詳細に
説明する。定電流発生回路3は、演算増幅器21,2
2、トランスミッションゲート23〜25、Nチャネル
型MOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタと
呼ぶ)26、PMOSトランジスタ27〜30、Zダイ
オード31及び抵抗32〜34で構成され、抵抗32及
び33はトリミング抵抗である。演算増幅器21とPM
OSトランジスタ30、演算増幅器22とNMOSトラ
ンジスタ26は、それぞれボルテージホロワを形成して
おり、PMOSトランジスタ27〜29は、カレントミ
ラー回路を形成している。
【0016】PMOSトランジスタ27〜29におい
て、各ソースは直流電源が供給される電源端子VDDにそ
れぞれ接続され、各ゲートは互いに接続され、該接続部
はPMOSトランジスタ27のドレインに接続されてい
る。更に、PMOSトランジスタ27のドレインは、演
算増幅器21の非反転入力端及びNMOSトランジスタ
26のドレインに接続され、NMOSトランジスタ26
のソースは、トランスミッションゲート24及び抵抗3
2を介して、並びにトランスミッションゲート25及び
抵抗33を介してそれぞれ接地されている。演算増幅器
22において、非反転入力端は基準電圧発生回路4に接
続され、反転入力端はNMOSトランジスタ26のソー
スに接続され、出力端はNMOSトランジスタ26のゲ
ートに接続されている。
【0017】演算増幅器22及びNMOSトランジスタ
26からなるボルテージホロワは、演算増幅器22の反
転入力端とNMOSトランジスタ26のソースとの接続
部Aの電圧が、演算増幅器22の非反転入力端に入力さ
れる電圧になるように動作する。一方、PMOSトラン
ジスタ28のドレインは、PMOSトランジスタ30の
ソースに接続され、該接続部はトランスミッションゲー
ト23を介してPMOSトランジスタ29のドレインに
接続されると共に演算増幅器21の反転入力端に接続さ
れている。
【0018】演算増幅器21の出力端は、PMOSトラ
ンジスタ30のゲートに接続され、PMOSトランジス
タ30のドレインは、Zダイオード31を介して接地さ
れると共に抵抗34を介して接続端子9に接続されてい
る。演算増幅器21及びPMOSトランジスタ30から
なるボルテージホロワは、演算増幅器22の反転入力端
とPMOSトランジスタ30のソースとの接続部Bの電
圧が、演算増幅器21の非反転入力端に入力される電圧
になるように動作する。また、トランスミッションゲー
ト23〜25の各制御信号入力端は制御回路8に接続さ
れ、各トランスミッションゲート23〜25は、制御回
路8からの制御信号に応じてゲートの開閉を行う。
【0019】このような構成において、図2は、図1に
おける制御回路8の動作例を示したタイミングチャート
であり、図2を参照しながら制御回路8の動作について
説明する。なお、図2では、セレクタ6b及び演算増幅
器7bを例にして示しており、セレクタ6a及び演算増
幅器7a、並びにセレクタ6c及び演算増幅器7cの場
合は同様であることから省略している。
【0020】制御回路8は、所定の周期で信号レベルが
反転する温度帯域セレクト信号THSELを、トランス
ミッションゲート23〜25の各制御信号入力端にそれ
ぞれ出力する。温度帯域セレクト信号THSELがLo
wレベルである温度帯域TAのとき、トランスミッショ
ンゲート23及び25のゲートが閉じると共にトランス
ミッションゲート24のゲートが開く。このことから、
接続部Aと接地との間には抵抗32が接続されると共
に、サーミスタ2にはPMOSトランジスタ28から定
電流IAが供給される。
【0021】同時に、制御回路8は、セレクタ6aに対
して所定の基準電圧セレクト信号SA0〜SA20、セ
レクタ6bに対して所定の基準電圧セレクト信号SB0
〜SB20、セレクタ6cに対して所定の基準電圧セレ
クト信号SC0〜SC20をそれぞれ出力し、各セレク
タ6a〜6cは、入力された基準電圧セレクト信号に応
じて対応する基準電圧発生回路4からの基準電圧を演算
増幅器7a〜7cの非反転入力端にそれぞれ出力する。
【0022】ここで、各セレクタ6a〜6cは、基準電
圧発生回路4から入力される各基準電圧Vr0〜Vr2
0にそれぞれ対応したトランスミッションゲート等の各
スイッチング素子を備えており、該各スイッチング素子
は、制御回路8から入力される基準電圧セレクト信号に
応じていずれか1つが排他的にONし、該ONしたスイ
ッチング素子に入力されている基準電圧が対応する演算
増幅器の非反転入力端に出力される。なお、このような
各セレクタ6a〜6cの構成は一例であり、各セレクタ
6a〜6cは、制御回路8から入力される基準電圧セレ
クト信号に応じて、基準電圧発生回路4から入力される
各基準電圧Vr0〜Vr20の内、いずれか1つを選択
して対応する演算増幅器7a〜7cの各非反転入力端に
出力する構成であればよい。
【0023】次に、温度帯域セレクト信号THSELが
Highレベルである温度帯域TBのとき、トランスミ
ッションゲート23及び25のゲートが開くと共にトラ
ンスミッションゲート24のゲートが閉じる。このこと
から、接続部Aと接地との間には抵抗33が接続される
と共に、サーミスタ2にはPMOSトランジスタ28及
び29から定電流IB(IB>IA)が供給される。
【0024】同時に、制御回路8は、セレクタ6a〜6
cに対して対応する所定の基準電圧セレクト信号SA0
〜SA20,SB0〜SB20,SC0〜SC20をそ
れぞれ出力し、各セレクタ6a〜6cは、入力された基
準電圧セレクト信号に応じて対応する基準電圧発生回路
4からの基準電圧を演算増幅器7a〜7cの非反転入力
端にそれぞれ出力する。なお、抵抗32は定電流IAが
所定値になるように、抵抗33は定電流IBが所定値に
なるように、それぞれ製造時にポリシリコン等の導体の
レーザカットによってトリミングしてあらかじめ調整さ
れている。
【0025】このようにすることにより、制御回路8
は、例えば、セレクタ6b及び演算増幅器7bにおい
て、温度帯域TAのときにはSTBAのタイミングで比
較結果を示すデータDAを取り込んでθ℃の検出を行
い、温度帯域TBのときにはSTBBのタイミングで比
較結果を示すデータDBを取り込んでγ(γ>θ)℃の
検出を行うようにする。また、サーミスタ2に供給する
電流を所定の周期で切り替えることにより、セレクタ及
び該セレクタに接続された演算増幅器を使用しない温度
帯域においても、比較器をなす演算増幅器の出力をチェ
ックすることによって故障検出を行うことができる。
【0026】図3は、サーミスタ2の温度特性例を示し
た図であり、図4は、図3で示したサーミスタ2に供給
する電流を変えた場合におけるサーミスタ端子電圧の変
化を示した図であり、図4では、図1のサーミスタ2に
図3の特性のサーミスタを使用した場合を例にして示し
ている。
【0027】例えば、携帯電話器等の充電装置では、二
次電池が40℃以上であるか否か、及び5℃以下である
か否かを検出する必要があり、このような場合、図3か
ら分かるように、サーミスタ2は、例えば40〜60℃
では抵抗値の変化が2.7kΩと小さく、二次電池が4
0℃以上であるか否かの検出精度が低下する。そこで、
図4で示すように、5℃以下であるか否かを検出する
等、温度帯域TAでサーミスタ2を使用するときは、サ
ーミスタ2に供給する電流値を10μAにし、40℃以
上であるか否かを検出する等、温度帯域TBでサーミス
タ2を使用するときは、サーミスタ2に供給する電流値
を100μAにする。
【0028】このようにすることによって、サーミスタ
2に10μAの電流を流したときの40〜60℃におけ
るサーミスタ2の両端電圧の変化が27mVであるのに
対して、サーミスタ2に100μAの電流を流したとき
の40〜60℃におけるサーミスタ2の両端電圧の変化
は270mVになる。このことから、サーミスタ2で検
出する温度帯域に応じて、サーミスタ2に供給する電流
値を変えることにより、すべての温度帯域で精度よく温
度検出することができる。
【0029】一方、制御回路8は、演算増幅器7a〜7
cから出力される比較結果を、メモリ等の記憶回路又は
記憶素子(図示せず)を用いて温度帯域ごとに記憶させ
保存させるようにすることにより、異なる複数の温度帯
域における温度検出を1つのサーミスタで同時に行うこ
とができる。また、制御回路8は、各演算増幅器7a〜
7cから出力される比較結果が連続して複数回同じ結果
であると、該比較結果を用いて所定の処理を行うように
してもよい。
【0030】なお、図1では、3つのセレクタ6a〜6
cを使用した場合を例にして示しており、例えば、上記
携帯電話器等の充電装置に使用する場合、2つのセレク
タを使用して40℃以上であるか否か及び5℃以下であ
るか否かの検出を行うと共に、残りの1つのセレクタを
使用して−35℃以下であるか否かの検出を行う。これ
は、サーミスタ2で−35℃の温度を検出するためでは
なく、サーミスタ2が二次電池側に設けられていること
から、二次電池が取り外された場合、図1の接続端子9
でサーミスタ2が切り離された状態を検出するためであ
る。
【0031】また、図1では、抵抗32及び33は、定
電流発生回路3から出力される電流値を調整するための
抵抗であり、定電流発生回路3から出力される電流値の
切り替えは、PMOSトランジスタ29をカレントミラ
ー回路に接続するか否かによって行っていたが、PMO
Sトランジスタ29及びトランスミッションゲート23
をなくし、抵抗32及び33を切り替えることによっ
て、定電流発生回路3から出力される電流値の切り替え
を行うようにしてもよい。この場合、抵抗32及び33
は、PMOSトランジスタ28から供給される電流が、
それぞれ所定値になるようにあらかじめトリミングを行
って調整する。なお、抵抗32及び33に可変抵抗を使
用してもよい。
【0032】このように、本実施の形態における温度検
出装置は、温度変化に対して非線形に抵抗が変化するサ
ーミスタ2を使用して広範囲な温度の検出を行う場合、
検出する温度帯域に応じてサーミスタ2に供給する電流
値を切り替えると共に、該切り替えた電流値に応じて、
温度検出を行うための比較器に印加する基準電圧を変え
るようにした。このことから、サーミスタが温度変化に
対して非線形な抵抗変化をする場合においても、1つの
サーミスタで広範囲な温度を高精度に検出することがで
きる。
【0033】なお、上記実施の形態では、2種類の温度
帯域に応じてサーミスタ2に2種類の電流を供給するよ
うにしたが、これは一例であり、本発明はこれに限定す
るものではなく、複数の種類の温度帯域に応じてサーミ
スタに複数の電流値を供給するようにすればよい。この
場合、サーミスタに供給する電流値の種類に応じた数の
PMOSトランジスタを、該各PMOSトランジスタに
接続したトランスミッションゲートを制御することによ
ってPMOSトランジスタ28に並列に接続するように
すればよく、同時に、接続部Aと接地との間に、サーミ
スタに供給する電流値の種類に応じた数の抵抗を対応す
るトランスミッションゲートを介してそれぞれ並列に接
続するようにすればよい。
【0034】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
の温度制御装置によれば、温度変化に対して非線形に抵
抗が変化する温度検出素子を使用して広範囲な温度の検
出を行う場合、検出する温度帯域に応じて温度検出素子
に供給する電流値を切り替えるようにした。このことか
ら、サーミスタが温度変化に対して非線形な抵抗変化を
する場合においても、1つのサーミスタで広範囲な温度
を高精度に検出することができる。
【0035】更に、検出する温度帯域に応じて温度検出
素子に供給する電流値を切り替えると共に、該切り替え
た電流値に応じて、温度検出を行うための比較器に印加
する基準電圧を変えるようにした。このことから、サー
ミスタが温度変化に対して非線形な抵抗変化をする場合
においても、1つのサーミスタで広範囲な温度を高精度
に検出することができると共に、部品の削減を行うこと
ができコストの低減を図ることができる。
【0036】また、制御部で温度帯域ごとの比較結果を
記憶し保存するようにしたことから、異なる電圧範囲の
温度を1つのサーミスタで常時かつ高精度に検出するこ
とができる。
【0037】また、比較部から出力される比較結果が連
続して複数回同じである場合、該比較結果が正しいもの
であるとして所定の処理を行うようにしたことから、比
較器のチャタリングによる温度の誤検出を防止すること
ができ、信頼性の高い温度検出結果を得ることができ
る。
【0038】一方、定電流発生部に対する電流値の切り
替えを時分割で行うようにしたことから、異なる電圧範
囲の温度を1つのサーミスタで検出することができる。
【0039】具体的には、所定の周期で定電流発生部に
対する電流値の切り替えを行うようにしたことから、比
較器の出力をチェックすることによって故障検出を行う
ことができ、信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における温度検出装置の
例を示した回路図である。
【図2】 図1における制御回路8の動作例を示したタ
イミングチャートである。
【図3】 図1のサーミスタ2の温度特性例を示した図
である。
【図4】 図3で示したサーミスタ2に供給する電流を
変えた場合におけるサーミスタ端子電圧の変化例を示し
た図である。
【図5】 従来の温度検出回路例を示した図である。
【符号の説明】 1 温度検出装置 2 サーミスタ 3 定電流発生回路 4 基準電圧発生回路 5 定電圧発生回路 6a〜6c セレクタ 7a〜7c 演算増幅器 8 制御回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度変化に対して非線形に抵抗変化する
    温度検出素子を用いて温度検出を行う温度検出装置にお
    いて、 上記温度検出素子に複数の電流値の定電流を切り替えて
    供給する定電流発生部と、 温度検出素子で検出する複数の温度帯域に応じて、該定
    電流発生部に対して上記温度検出素子に供給する電流値
    の切り替え制御を行う制御部と、を備えることを特徴と
    する温度検出装置。
  2. 【請求項2】 複数の基準電圧を生成して出力する基準
    電圧発生部と、該基準電圧発生部で生成された各基準電
    圧から1つの基準電圧を選択して出力する少なくとも1
    つの基準電圧選択部と、該基準電圧選択部で選択された
    基準電圧と上記温度検出素子で検出した温度を示す電圧
    とを比較し該比較結果を出力する、基準電圧選択部に対
    応して設けられた比較器からなる比較部とを備え、上記
    制御部は、定電流発生部から温度検出素子に供給する電
    流値に応じて、上記基準電圧選択部による基準電圧の選
    択制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の温度検
    出装置。
  3. 【請求項3】 上記制御部は、上記温度帯域ごとに比較
    部からの比較結果を記憶し保存することを特徴とする請
    求項2に記載の温度検出装置。
  4. 【請求項4】 上記制御部は、比較部から出力される比
    較結果が連続して複数回同じである場合、該比較結果を
    用いて所定の処理を行うことを特徴とする請求項2又は
    請求項3のいずれかに記載の温度検出装置。
  5. 【請求項5】 上記制御部は、定電流発生部に対する電
    流値の切り替えを時分割で行うことを特徴とする請求項
    1から請求項4のいずれかに記載の温度検出装置。
  6. 【請求項6】 上記制御部は、所定の周期で定電流発生
    部に対する電流値の切り替えを行うことを特徴とする請
    求項5に記載の温度検出装置。
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