JP2001197363A - テレシネ映像信号検出方法 - Google Patents

テレシネ映像信号検出方法

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JP2001197363A
JP2001197363A JP2000000980A JP2000000980A JP2001197363A JP 2001197363 A JP2001197363 A JP 2001197363A JP 2000000980 A JP2000000980 A JP 2000000980A JP 2000000980 A JP2000000980 A JP 2000000980A JP 2001197363 A JP2001197363 A JP 2001197363A
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frame
field
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JP2000000980A
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Shinichi Okada
信一 岡田
Kanji Sakate
寛治 坂手
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毎秒60フィールド(毎秒60フレーム)の
状態で、小面積かつ動きを伴った加工が施されているテ
レシネ映像信号について、それをテレシネ映像信号とし
て検出することのないテレシネ映像信号検出方法を得
る。 【解決手段】 フィールド(フレーム)画面21を複数
の小領域22に分割し、それら各小領域毎にフレーム間
差分の絶対値の累算を行って、得られたフレーム間差分
の絶対値の累算値を、あらかじめ設定されている閾値と
比較して同一フィールド(フレーム)の判定を行い、所
定のフィールド(フレーム)期間に特定のパターンで同
一フィールド(フレーム)が発生した場合に、入力され
た映像信号をテレシネ映像信号と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、映像情報を高能
率符号化してディジタル伝送するシステムにおいて、入
力映像信号が映画フィルムから形成されたテレシネ映像
信号であることを検出するためのテレシネ映像信号検出
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高能率符号化技術を用いて映像情報など
を圧縮し、ディジタル伝送する符号化装置において、入
力映像信号が映画フィルムから2−3プルダウン方式に
よって形成されたテレシネ映像信号であることを検出す
る技術として、例えば特開平9−121297号公報に
掲載されたものなどがある。なお、ここでは上記特開平
9−121297号公報に示されたテレシネ映像信号検
出の原理の説明を行う前に、まず2−3プルダウン方式
について図4を用いて説明する。
【0003】図4はインターレース信号を対象とした場
合の2−3プルダウン方式を説明するための説明図であ
る。この場合、映画フィルムは毎秒24コマであり、テ
レビ信号は30フレームである。なお、テレビ信号は1
フレームが2フィールドで構成されているため、毎秒6
0フィールドとなる。この図4においては、その映画フ
ィルムの各コマを、先頭から順に第1コマ、第2コマ、
・・・と表記し、テレビ信号の各フレームを、先頭から
順に第1フレーム、第2フレーム、・・・と表記してい
る。また、テレビ信号の各フレームを奇数フィールドと
偶数フィールドの2つのフィールド(例えば、第1フレ
ームであれば1o[o:odd]フィールドと1e
[e:even]フィールド)に分けるものとすれば、
映画フィルムの2コマの間に5フィールドのテレビ信号
が存在することとなる。
【0004】このように、インターレース信号を対象と
した場合の2−3プルダウン方式においては、映画フィ
ルムの2コマから5フィールドのテレビ信号が形成され
る。すなわち、2コマの映画フィルムのそれぞれのコマ
が、2フィールドもしくは3フィールドのテレビ信号に
変換されている。図4の例に従えば、映画フィルムの第
1コマからはテレビ信号の1oフィールドと1eフィー
ルドが生成され、映画フィルムの第2コマからはテレビ
信号の2oフィールド、2eフィールド、および3oフ
ィールドが生成されている。このとき、テレビ信号の2
oフィールドと3oフィールドは同一の映像信号とな
る。また、同様に、映画フィルムの第4コマから生成さ
れた4eフィールドと5eフィールドも同一の映像信号
となる。図4では、それらを“≒”で表している。2−
3プルダウン方式では、5フィールドに1度、このよう
な同一フィールドが出現する。
【0005】次に、上記特開平9−121297号公報
などに示された、従来のテレシネ映像信号検出方法の原
理について説明する。上述のように、2−3プルダウン
方式では5フィールド毎に同一フィールドが現れるの
で、フレーム間差分の絶対値を各フィールド毎に計算す
ることにより、テレシネ映像信号の検出を行うことがで
きる。その際、理想的には同一フィールド間のフレーム
間差分の絶対値はゼロになるはずであるが、映像信号に
含まれているノイズの影響などにより、実際にはある程
度の値を持つのが普通である。テレシネ映像信号の検出
では、通常、所定の閾値をあらかじめ設定しておき、こ
の閾値と前述のフレーム間差分の絶対値のフィールド内
累算値とを比較し、フレーム間差分の絶対値のフィール
ド内累算値が閾値よりも小さい場合に、それらのフィー
ルドを同一フィールドとみなす。このような同一フィー
ルドが5フィールドに1度のパターンで出現する場合、
その入力映像信号をテレシネ映像信号として検出する。
【0006】次に、映像情報などを高能率符号化技術を
用いて圧縮し、ディジタル伝送するための符号化装置に
おいて、上述したテレシネ映像信号検出方法がどのよう
に用いられるかについて、図5を用いて説明する。図5
はインターレース信号を対象としたときの、入力映像信
号がテレシネ映像信号であった場合の符号化装置の処理
を示す説明図である。上記テレシネ映像信号検出方法に
よって入力映像信号がテレシネ映像信号であることが検
出されると、符号化装置は符号化の開始に先だってフィ
ールドの間引きを行う。すなわち、同一フィールドと判
定されたフィールドを間引いて、毎秒30フレームの映
像信号を毎秒24フレームの映像信号に変換してから符
号化を行う。これにより、同一フィールドを含んだ毎秒
30フレームの映像信号をそのまま符号化する場合に比
べて、符号化効率を向上させることができる。
【0007】次に、テレシネ映像に対してスーパーイン
ポーズにより文字などを挿入し、それをスクロールする
場合について説明する。図6はインターレース信号を対
象とした場合の、スーパーインポーズで挿入された文字
などのスクロールを示す説明図である。図において、1
1は各フィールドのフィールド画面であり、12はこれ
らフィールド画面11上にスーパーインポーズにより挿
入された文字である。なお、この文字12はスクロール
等が行われるものであれば、時間の経過とともにその挿
入位置が所定量ずつ変化する。
【0008】インターレース信号を対象としたテレシネ
映像信号の検出は、前述のごとく、フレーム間差分の絶
対値を1フィールド期間累算し、その値をあらかじめ設
定されている閾値と比較することによって行われてい
る。図6に示すように、スーパーインポーズによって挿
入された文字12がスクロール等の動きを行えば、フレ
ーム間差分が発生する。しかしながら、当該文字12の
表示領域がフィールド画面11の全面積に比べて小さい
場合には、フレーム間差分の絶対値の累算値は所定の閾
値を下回ることとなり、入力された映像信号はテレシネ
映像信号として検出される。従って、その映像信号が入
力された符号化装置では、図6に点線で示した、3oフ
ィールドのフィールド画面11、5eフィールドのフィ
ールド画面11、・・・の間引きをしてから符号化の処
理が開始される。そのため、スーパーインポーズによっ
て挿入された文字12の移動速度が定期的に変化するよ
うになる。
【0009】以上、映像信号としてインターレース信号
を対象としたものについて説明したが、プログレッシブ
信号を対象としたテレシネ映像信号についても同様にし
て検出することができる。ただし、プログレッシブ信号
では、フィールド構造が存在しないこと、および同一フ
レーム(プログレッシブ信号のため同一フィールドでは
ない)の発生パターンが異なっている。以下、このプロ
グレッシブ信号を対象とした場合のテレシネ映像信号検
出方法について説明する。
【0010】図7はプログレッシブ信号を対象とした場
合の2−3プルダウン方式を説明するための説明図であ
る。このプログレッシブ信号の場合、映画フィルムは毎
秒24コマ、テレビ信号は60フレームである。従っ
て、図示のように、2コマの映画フィルムの間にテレビ
信号が5フレーム存在することになる。図7において
は、映画フィルムの各コマを、先頭から順に第1コマ、
第2コマ、・・・と、テレビ信号の各フレームを、先頭
から順に第1フレーム、第2フレーム、・・・とそれぞ
れ表記している。
【0011】このように、プログレッシブ信号に対して
は、映画フィルムの2コマから5フレームのテレビ信号
を形成することになる。すなわち、映画フィルムの2コ
マのそれぞれを、2フレームもしくは3フレームのテレ
ビ信号に変換している。図7の例に従えば、映画フィル
ムの第1コマからはテレビ信号の第1フレームと第2フ
レームを、映画フィルムの第2コマからはテレビ信号の
第3フレーム、第4フレーム、および第5フレームをそ
れぞれ生成している。このとき、テレビ信号の第1フレ
ームと第2フレーム、第3フレームと第4フレーム、第
5フレームはそれぞれ同一の映像信号となる。図7で
は、それらを“≒”で表している。プログレッシブ信号
においては、5フレーム期間にこのようなパターンで、
同一フレームが出現する。
【0012】次に、このようなプログレッシブ信号にお
ける従来のテレシネ映像信号検出方法の原理について説
明する。基本的には、インターレース信号のときのフィ
ールドをフレームに読み替えればよい。すなわち、フレ
ーム間差分の絶対値を各フレーム毎に計算することによ
り、テレシネ映像信号の検出を行うことができる。その
際、理想的には同一フレーム間のフレーム間差分の絶対
値はゼロになるはずであるが、映像信号に含まれている
ノイズの影響などにより、実際にはある程度の値を持つ
のが普通である。テレシネ映像信号の検出では、通常、
あらかじめ設定されている閾値とそのフレーム間差分の
絶対値のフレーム内累算値とを比較し、フレーム間差分
の絶対値のフレーム内累算値が閾値よりも小さい場合
に、それらのフレームを同一フレームとみなす。このよ
うな同一フレームが5フレーム期間に、図7に示すパタ
ーンで出現する場合、その入力映像信号をテレシネ映像
信号として検出する。
【0013】また、高能率符号化技術を用いて圧縮した
映像情報などをディジタル伝送する符号化装置におい
て、プログレッシブ信号を入力とした場合にも、インタ
ーレース信号を対象とした場合と同様に、同一フレーム
の間引きを行った後、符号化の処理が行われる。すなわ
ち、入力映像信号がテレシネ映像信号であることが検出
されると、符号化の処理に先だって同一フレームの間引
きを行い、毎秒60フレームの映像信号を毎秒24フレ
ームの映像信号に変換してから符号化を行う。なお、具
体的な処理については、図8に示すように、インターレ
ース信号の場合と間引きのパターンが異なるだけなの
で、その説明は省略する。
【0014】次に、上記プログレッシブ信号を対象とし
た場合に、テレシネ映像に対してスーパーインポーズに
より挿入した文字などをスクロールする場合について説
明する。図9はプログレッシブ信号を対象とした場合
の、スーパーインポーズで挿入された文字などのスクロ
ールを示す説明図である。図において、13は各フレー
ムのフレーム画面、12はこれらフレーム画面13上に
スーパーインポーズによって挿入された文字であり、こ
の文字12はスクロール等により、挿入位置が時間の経
過とともに所定量ずつ変化する。
【0015】プログレッシブ信号を対象としたテレシネ
映像信号の検出は、前述のごとく、フレーム間差分の絶
対値を1フレーム期間累算し、その値をあらかじめ設定
されている閾値と比較することによって行われている。
図9に示すように、スーパーインポーズによって挿入さ
れた文字12がスクロール等の動きを行えば、フレーム
間差分が発生する。しかしながら、当該文字12の表示
領域がフレーム画面13の全面積に比べて小さい場合に
は、フレーム間差分の絶対値の累算値は所定の閾値を下
回ることとなり、入力された映像信号はテレシネ映像信
号として検出される。従って、その映像信号が入力され
た符号化装置では、図9に点線で示した、第2フレー
ム、第4フレーム、第5フレーム、第7フレーム、第9
フレーム、第10フレーム、・・・の各フレーム画面1
3の間引きを行ってから、符号化の処理が開始される。
そのため、スーパーインポーズによって挿入された文字
12の移動速度が定期的に変化するようになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のテレシネ映像信
号検出方法は以上のように構成されているので、スーパ
ーインポーズにて挿入された文字12にスクロール等の
動きをさせた場合、当該文字12の表示領域がフィール
ド画面11やフレーム画面13の全面積に比べて小さい
と、フレーム間差分の絶対値の累算値が所定の閾値より
小さくなり、入力された映像信号がテレシネ映像信号と
して検出されてしまい、符号化処理の前にそのフィール
ド画面11もしくはフレーム画面13の間引きが行われ
るため、スーパーインポーズされた文字12の移動速度
が定期的に変化して視覚的に不自然になるという課題が
あった。
【0017】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、毎秒60フィールド(インターレ
ース信号の場合)、もしくは毎秒60フレーム(プログ
レッシブ信号の場合)の状態で、小面積かつ動きを伴っ
た加工が施されているテレシネ映像信号について、それ
をテレシネ映像信号として検出することのないテレシネ
映像信号検出方法を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係るテレシネ
映像信号検出方法は、フィールド画面を複数の小領域に
分割し、その小領域毎にフレーム間差分の絶対値の累算
を行って、得られたフレーム間差分の絶対値の累算値
を、あらかじめ設定されている閾値と比較して同一フィ
ールドの判定を行い、所定のフィールド期間に特定のパ
ターンで同一フィールドが発生した場合に、入力された
映像信号をテレシネ映像信号と判定するようにしたもの
である。
【0019】この発明に係るテレシネ映像信号検出方法
は、フィールド画面を面積および形状の等しい小領域に
分割するようにしたものである。
【0020】この発明に係るテレシネ映像信号検出方法
は、フィールド画面を不均等な面積、不均等な形状の小
領域に分割するようにしたものである。
【0021】この発明に係るテレシネ映像信号検出方法
は、フレーム画面を複数の小領域に分割し、その小領域
毎にフレーム間差分の絶対値の累算を行って、得られた
フレーム間差分の絶対値の累算値を、あらかじめ設定さ
れている閾値と比較して同一フレームの判定を行い、所
定のフレーム期間に特定のパターンで同一フレームが発
生した場合に、入力された映像信号をテレシネ映像信号
と判定するようにしたものである。
【0022】この発明に係るテレシネ映像信号検出方法
は、フレーム画面を面積および形状の等しい小領域に分
割するようにしたものである。
【0023】この発明に係るテレシネ映像信号検出方法
は、フレーム画面を不均等な面積、不均等な形状の小領
域に分割するようにしたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.まず、実施の形態1によるテレシネ映像
信号検出方法について説明する。ここで、この実施の形
態1においては、入力映像信号としてインターレース信
号を対象としており、1枚の画面は1フィールドとす
る。
【0025】図1はこの発明の実施の形態1における同
一フィールドの検出処理の手順を示すフローチャートで
あり、図2はフィールド画面の小領域への分割の一例を
示す説明図である。図2において、21は1枚のフィー
ルド画面であり、22はこのフィールド画面21を等し
い面積、かつ等しい形状で複数(n個)に分割して形成
した小領域であり、それらには“1”から“n”のユニ
ークな小領域番号が付けられている。
【0026】次に動作について説明する。フィールド画
面21を図2に示すようにn個の小領域22に分割し、
それら各小領域22毎にフレーム間差分の絶対値を求め
てその累算を行う。同一フィールドの検出に際しては、
小領域22の面積に対応した閾値TH1をあらかじめ設
定しておき、各小領域22毎に、算出したフレーム間差
分の絶対値の累算値とその閾値TH1との比較を行う。
比較の結果、全ての小領域22において、フレーム間差
分の絶対値の累算値が閾値TH1よりも小さかった場合
に、それらを同一フィールドとみなすものとする。この
ような同一フィールドが5フィールドに1度のパターン
で出現する場合、その入力映像信号をテレシネ映像信号
として検出する。
【0027】以下、図1のフローチャートに従って、同
一フィールドの検出について詳細に説明する。まず、ス
テップST1において、小領域番号を計数するカウンタ
を“1”に初期化する。次にステップST2に進み、こ
の小領域番号“1”で指定された小領域22について、
そのフレーム間差分の絶対値の累算値を計算する。次に
ステップST3において、この小領域番号“1”が付さ
れた小領域22内におけるフレーム間差分の絶対値の累
算値を、あらかじめ設定されている閾値TH1と比較す
る。その結果、フレーム間差分の絶対値の累算値の方が
閾値TH1よりも大きかった場合には、ステップST4
に分岐して、そのフィールドは同一フィールドではない
と判定して処理を終了する。
【0028】一方、ステップST3における比較の結
果、フレーム間差分の絶対値の累算値が閾値TH1以下
であった場合には、ステップST5に処理を進める。こ
のステップST5では、小領域番号を計数するカウンタ
の計数値のインクリメントを行う。次にステップST6
において、小領域番号を計数するカウンタの計数値が、
小領域22の総数“n”を超えたか否かを判定する。こ
の場合、当該カウンタの計数値は“2”であり、まだ
“n”には達していないので、処理はステップST2に
戻され、小領域番号“2”が付された小領域22につい
て同様の処理が繰り返される。n個の小領域22の全て
について上記処理の実行が終了すると、小領域番号を計
数するカウンタの計数値は“n”を超えるため、処理は
ステップST7に進み、そのフィールドは同一フィール
ドであると判定して一連の処理を終了する。
【0029】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、全ての小領域22でフレーム間差分の絶対値の累算
値が所定の閾値TH1よりも小さい場合にのみ、同一フ
ィールドとして検出しているので、例えばスーパーイン
ポーズで挿入した文字等をスクロールする場合のよう
な、小面積、かつ動きを伴った加工の施されたテレシネ
映像信号については、それを非テレシネ映像信号とみな
すことが可能となって、それが間引かれることがなくな
るため、スーパーインポーズされた文字等の移動速度の
変化によって視覚的に不自然になるのを防止することが
でき、また、等面積、等形状の小領域22にフィールド
画面21の分割を行っているので、全く同一の処理を繰
り返せばよく、簡単な処理でテレシネ映像信号を検出す
ることが可能になるなどの効果が得られる。
【0030】実施の形態2.なお、上記実施の形態1に
おいては、フィールド画面21を等しい面積で等しい形
状の小領域22に分割するようにしたものについて説明
したが、小領域22の面積や形状は不均等であってもよ
い。このように、小領域22の面積や形状を不均等にし
た場合、文字等がスーパーインポーズによって挿入され
ることの多い、フィールド画面21の上部や下部、ある
いは左側や右側の領域について、小領域22を細かく分
割することが可能となる。これにより、フィールド画面
21の文字等が挿入されやすい領域について、同一フィ
ールドの判定をきめ細かに行うことが可能となって、テ
レシネ映像信号の検出精度を向上させることができると
いった効果が得られる。
【0031】実施の形態3.また、上記各実施の形態で
は、入力映像信号としてインターレース信号を対象とし
た場合について説明したが、プログレッシブ信号を対象
としてもよい。その場合、1枚の画面は1フレームとす
る。
【0032】図3はこの発明の実施の形態3における同
一フレームの検出処理の手順を示すフローチャートであ
る。なお、フレーム画面の小領域への分割については、
実施の形態1の場合と同様であり、その一例を図2に示
す。この場合、図2の説明におけるフィールド画面はフ
レーム画面と読み替えるものとする。図において、21
は1枚のフレーム画面であり、22はこのフレーム画面
21を等しい面積、かつ等しい形状で複数(n個)に分
割して形成した小領域である。なお、それら各小領域2
2には“1”から“n”のユニークな小領域番号が付け
られている。
【0033】次に動作について説明する。フレーム画面
21を図2に示すようにn個の小領域22に分割し、そ
れら各小領域22毎にフレーム間差分の絶対値の累算値
を求める。同一フレームの検出に際しては、小領域22
の面積に対応した閾値TH2をあらかじめ設定してお
き、各小領域22毎に、累算したフレーム間差分の絶対
値とその閾値TH2との比較を行う。その結果、全ての
小領域22において、フレーム間差分の絶対値の累算値
が閾値TH2よりも小さかった場合に、それらを同一フ
レームとみなすものとする。このような同一フレームが
5フレーム期間に特定のパターンで出現する場合、その
入力映像信号をテレシネ映像信号として検出する。
【0034】以下、図3のフローチャートに従って、同
一フレームの検出について詳細に説明する。まず、ステ
ップST11において、小領域番号を計数するカウンタ
を“1”に初期化する。次にステップST12に進み、
この小領域番号“1”で指定された小領域22につい
て、そのフレーム間差分の絶対値の累算値を計算する。
次にステップST13において、この小領域番号“1”
が付された小領域22内におけるフレーム間差分の絶対
値の累算値を、あらかじめ設定されている閾値TH2と
比較する。その結果、フレーム間差分の絶対値の累算値
の方が閾値TH2よりも大きかった場合には、ステップ
ST14に分岐して、そのフレームは同一フレームでは
ないと判定して処理を終了する。
【0035】一方、ステップST13における比較の結
果、フレーム間差分の絶対値の累算値が閾値TH2以下
であった場合には、処理をステップST15に進めて、
小領域番号を計数するカウンタの計数値のインクリメン
トを行う。次に、ステップST16において、小領域番
号を計数するカウンタの計数値が、小領域22の総数
“n”を超えたか否かを判定する。この場合、当該カウ
ンタの計数値は“2”であり、“n”には達していない
ので、処理はステップST12に戻され、小領域番号
“2”が付された小領域22について同様の処理が繰り
返される。n個の小領域22の全てについて上記処理が
実行されると、小領域番号を計数するカウンタの計数値
は“n”を超えるため、処理はステップST7に進み、
そのフレームは同一フレームであると判定して一連の処
理を終了する。
【0036】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、全ての小領域22でフレーム間差分の絶対値の累算
値が所定の閾値TH2よりも小さい場合にのみ、同一フ
レームとして検出しているので、例えばスーパーインポ
ーズで挿入した文字等をスクロールする場合のような、
小面積、かつ動きを伴った加工の施されたテレシネ映像
信号については、それを非テレシネ映像信号とみなすこ
とが可能となって、それが間引かれることがなくなるた
め、スーパーインポーズされた文字等の移動速度の変化
によって視覚的に不自然になるのを防止することがで
き、また、等面積、等形状の小領域22にフレーム画面
21の分割を行っているので、全く同一の処理を繰り返
せばよく、簡単な処理でテレシネ映像信号を検出するこ
とが可能になるなどの効果が得られる。
【0037】実施の形態4.なお、上記実施の形態3に
おいては、フレーム画面21を等しい面積で等しい形状
の小領域22に分割するようにしたものについて説明し
たが、小領域22の面積や形状は不均等であってもよ
い。このように、小領域22の面積や形状を不均等にし
た場合、文字等がスーパーインポーズによって挿入され
ることの多い、フィールド画面21の上部や下部、ある
いは左側や右側の領域について、小領域22を細かく分
割することが可能となる。これにより、フレーム画面2
1の文字等が挿入されやすい領域について、同一フレー
ムの判定をきめ細かに行うことが可能となって、テレシ
ネ映像信号の検出精度を向上させることができるといっ
た効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、フィ
ールド画面を複数分割した小領域毎に計算したフレーム
間差分の絶対値の累算値を、あらかじめ設定されている
閾値と比較して同一フィールドの判定を行い、この同一
フィールドが所定のフィールド期間に特定のパターンで
発生した場合に、入力映像信号をテレシネ映像信号と判
定するように構成したので、小面積、かつ動きを伴った
加工が施された、例えばスーパーインポーズで挿入され
た文字等をスクロールするようなテレシネ映像信号につ
いては、それを非テレシネ映像信号とみなすことが可能
となって、そのフィールド画面が間引かれるようなこと
はなくなり、インターレース信号を対象としたテレシネ
映像に対して、スーパーインポーズされた文字等の移動
速度の変化によって視覚的に不自然になるのを防止する
ことができるテレシネ映像信号検出方法が得られるとい
う効果がある。
【0039】この発明によれば、フィールド画面を等面
積、かつ等形状な小領域に分割するように構成したの
で、全く同一の処理を繰り返すことによりテレシネ映像
信号の検出が可能になり、処理を単純化できるという効
果がある。
【0040】この発明によれば、フィールド画面を面積
や形状が不均等な小領域に分割するように構成したの
で、スーパーインポーズにて文字等が挿入されやすい領
域については、小領域を細かく分割することにより、テ
レシネ映像信号の検出精度を向上させることができると
いう効果がある。
【0041】この発明によれば、フレーム画面を複数分
割した小領域毎に計算したフレーム間差分の絶対値の累
算値を、あらかじめ設定されている閾値と比較して同一
フレームの判定を行い、この同一フレームが所定のフレ
ーム期間に特定のパターンで発生した場合に、入力映像
信号をテレシネ映像信号と判定するように構成したの
で、小面積、かつ動きを伴った加工が施された、例えば
スーパーインポーズで挿入された文字等をスクロールす
るようなテレシネ映像信号については、それを非テレシ
ネ映像信号とみなすことが可能となって、そのフレーム
画面が間引かれるようなことはなくなり、プログレッシ
ブ信号を対象としたテレシネ映像に対して、スーパーイ
ンポーズされた文字等の移動速度の変化によって視覚的
に不自然になるのを防止することができるテレシネ映像
信号検出方法が得られるという効果がある。
【0042】この発明によれば、フレーム画面を等面
積、かつ等形状な小領域に分割するように構成したの
で、全く同一の処理を繰り返すことによりテレシネ映像
信号の検出が可能になり、処理を単純化できるという効
果がある。
【0043】この発明によれば、フレーム画面を面積や
形状が不均等な小領域に分割するように構成したので、
スーパーインポーズにて文字等が挿入されやすい領域に
ついては、小領域を細かく分割することにより、テレシ
ネ映像信号の検出精度を向上させることが可能になると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるテレシネ映像
信号検出方法における、同一フィールドの検出手順を示
すフローチャートである。
【図2】 実施の形態1におけるフィールド画面の小領
域への分割を示す説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態3によるテレシネ映像
信号検出方法における、同一フレームの検出手順を示す
フローチャートである。
【図4】 インターレース信号を対象とした場合の2−
3プルダウン方式を説明するための説明図である。
【図5】 インターレース信号を対象とした場合の符号
化装置の処理を示す説明図である。
【図6】 インターレース信号を対象とした場合のフィ
ールド画面の間引きを示す説明図である。
【図7】 プログレッシブ信号を対象とした場合の2−
3プルダウン方式を説明するための説明図である。
【図8】 プログレッシブ信号を対象とした場合の符号
化装置の処理を示す説明図である。
【図9】 プログレッシブ信号を対象とした場合のフレ
ーム画面の間引きを示す説明図である。
【符号の説明】
21 フィールド画面(フレーム画面)、22 小領
域。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターレース信号の入力映像信号の、
    フレーム間差分の絶対値の累算値から同一フィールドを
    検出し、 前記同一フィールドが所定のフィールド期間に特定のパ
    ターンで発生した場合に、前記入力映像信号をテレシネ
    映像信号と判定するテレシネ映像信号検出方法におい
    て、 前記フレーム間差分の絶対値の累算を、フィールド画面
    を複数に分割した小領域毎に行って、 前記各小領域毎に、得られたフレーム間差分の絶対値の
    累算値をあらかじめ設定されている閾値と比較して、前
    記同一フィールドの判定を行うことを特徴とするテレシ
    ネ映像信号検出方法。
  2. 【請求項2】 フィールド画面を複数の小領域に分割す
    るに際して、等しい面積、かつ等しい形状の小領域に分
    割したことを特徴とする請求項1記載のテレシネ映像信
    号検出方法。
  3. 【請求項3】 フィールド画面を複数の小領域に分割す
    るに際して、不均等な面積、不均等な形状の小領域に分
    割したことを特徴とする請求項1記載のテレシネ映像信
    号検出方法。
  4. 【請求項4】 プログレッシブ信号の入力映像信号の、
    フレーム間差分の絶対値の累算値から同一フレームを検
    出し、 前記同一フレームが所定のフレーム期間に特定のパター
    ンで発生した場合に、前記入力映像信号をテレシネ映像
    信号と判定するテレシネ映像信号検出方法において、 前記フレーム間差分の絶対値の累算を、フレーム画面を
    複数に分割した小領域毎に行って、 前記各小領域毎に、得られたフレーム間差分の絶対値の
    累算値をあらかじめ設定されている閾値と比較して、前
    記同一フレームの判定を行うことを特徴とするテレシネ
    映像信号検出方法。
  5. 【請求項5】 フレーム画面を複数の小領域に分割する
    に際して、等しい面積、かつ等しい形状の小領域に分割
    したことを特徴とする請求項4記載のテレシネ映像信号
    検出方法。
  6. 【請求項6】 フレーム画面を複数の小領域に分割する
    に際して、不均等な面積、不均等な形状の小領域に分割
    したことを特徴とする請求項4記載のテレシネ映像信号
    検出方法。
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