JP2001195423A - 情報検索システム - Google Patents

情報検索システム

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JP2001195423A
JP2001195423A JP2000007361A JP2000007361A JP2001195423A JP 2001195423 A JP2001195423 A JP 2001195423A JP 2000007361 A JP2000007361 A JP 2000007361A JP 2000007361 A JP2000007361 A JP 2000007361A JP 2001195423 A JP2001195423 A JP 2001195423A
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Application number
JP2000007361A
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Inventor
Yuji Hirayama
裕司 平山
Hirohide Ushida
牛田  博英
Hiroshi Nakajima
宏 中嶋
Kazuto Kojiya
和人 糀谷
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検索に時間がかかることへのユーザーの不満
を軽減し、サービスを向上させる。 【解決手段】 音声入力部2が、電話回線を介して接続
された電話機からの音声信号を取り込むと、認識処理部
3は、その入力音声に対する認識処理を行って検索条件
を規定するキーワードを抽出する。検索処理部4が、抽
出されたキーワードを用いた検索式を作成して検索を実
行する間、出力音声生成部5および音声出力部6によ
り、検索結果の出力項目を問い合わせる質問文が音声に
より出力される。出力音声生成部5は、この質問文に対
するユーザーの回答に応じた形式のテンプレートを用意
し、検索が終了した時点で、抽出された各レコードから
前記テンプレートに応じた形式の音声データを生成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外部からの検索条件
の入力に応じて所定の情報が格納されたデータベースを
検索し、その検索結果を検索条件の入力者への回答とし
て出力する情報検索システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットや携帯電話の普及
に伴い、検索条件の入力を簡単に行って情報を取り出す
ことが可能な情報検索システムが、多数提供されてい
る。この種のシステムでは、ユーザーが任意のキーワー
ドを入力したり、表示画面上の選択肢を選択操作するこ
とにより、データベースに対する検索が実行され、その
結果が表示または音声による回答としてユーザーに提示
される。
【0003】またこの種のシステムとして、音声認識技
術と連動させることにより、ユーザーと対話を行いなが
らその発話に含まれるキーワードを抽出して検索を実行
する情報検索システムが開発されている。このシステム
の開発が進めば、いずれキー操作に不慣れな人でも容易
に検索条件を入力して、必要とする情報を取り出すこと
が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した各種の情報検
索システムでは、一般に、データベースの容量が大きく
なるほど、またシステムへのアクセス数が多くなるほ
ど、ユーザに回答が出力されるまでに要する時間が長く
なる。従来、殆どの情報検索システムでは、検索が終了
するまで、ユーザーに何の情報も提示せずに、ただ結果
の出力を待つことを強要している。また通信回線を介し
て接続する必要上、検索結果の出力が長引くほど回線利
用料の負担額が増えることになり、ユーザーにとって使
い勝手の良いシステムが提供されるとは、言い難い。
【0005】また特開平9−135265号公報のよう
に、検索が行われている間に所定の広告情報を提示する
ことも提案されているが、この情報はユーザーの了解も
なしに一方的に与えられるものであり、広告に関心を持
たないユーザーにとっては、なんの価値も持たないもの
である。
【0006】この発明は上記問題点に着目してなされた
もので、検索結果が示されるまでの待ち時間内にユーザ
ーにとって有意義な処理を行うことにより、検索に時間
がかかることへのユーザーの不満を軽減し、サービスを
向上させることを第1の目的とする。
【0007】またこの発明は、待ち時間の間に検索結果
の出力形式を設定し、取得した検索結果を設定された出
力形式に応じて出力することにより、検索結果をユーザ
ーの所望の形式により、効率良く提供することを、第2
の目的とする。
【0008】またこの発明は、待ち時間の間に検索が終
了するまでに要する時間を推定してユーザーに報知する
ことにより、ユーザーに検索が実施されているか否かや
検索の進行状態を認識させて、検索を続行させるかどう
かの判断を可能となすとともに、信頼度の高い検索処理
を実施することを第3の目的とする。
【0009】さらにこの発明は、通信回線を介して検索
条件を入力する場合に、検索を得るまでの待ち時間のた
めに回線接続時間が増加するという不具合をなくし、ユ
ーザーの時間的、金銭的な負担を大幅に削減することを
第4の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、所定の検索
条件の入力に応じてデータベースを検索して、その検索
結果を出力する情報検索システム全般に適用される。こ
こでいうデータベースは、所定数のデータが格納された
データベースファイルを1または複数含んで成るもの
で、各データベースファイルには、文字情報のほか、画
像(動画像、静止画像のいずれも含む)や楽曲に関する
情報などを蓄積することが可能である。また検索条件と
しては、検索条件そのものを示す検索式のほか、キーワ
ードとなる文字や画像、コードなどが考えられる。特に
検索式,キーワード、コードの入力については、キーボ
ードにより直接文字を入力する方法、ユーザーインター
フェイスを用いた選択操作による方法、音声により入力
する方法などをとることができる。
【0011】上記の情報検索システムとして、データベ
ースを具備するホストコンピュータと複数の端末装置と
を通信回線を介して接続した構成のものをあげることが
できる。端末装置は、電話機,通信機能を具備するコン
ピュータなどにより構成され、通信回線には公衆電話回
線のほか、LANに代表される専用回線を用いることも
可能である。またこの通信回線を用いた情報検索システ
ムには、インターネットのようなネットワークシステム
上で展開されるシステムも含まれる。また上記の情報検
索システムには、単一のコンピュータにデータベースフ
ァイルを組み込み、ユーザーの入力に応じてデータベー
スファイルの検索処理を行うようにしたシステムや、人
の手を介さずにコンピュータ間でデータのやり取りをお
こなうようなシステムも含まれる。
【0012】請求項1の発明では、上記した各態様によ
る情報検索システムにおいて、検索条件の入力に対する
データベースの検索が行われている間に、検索条件の入
力者との対話を行って検索結果の出力形式の指定を受け
ておき、検索により得られたデータを指定された出力形
式で出力するようにしている。
【0013】なお検索条件の入力者とは、一般に、検索
条件をキー操作や音声などにより入力するユーザー(人
間)を意味するが、これに限らず、検索条件を電子化し
たデータを伝送することにより入力を行うコンピュータ
も、入力者に含まれるものとする。また検索結果の出力
は、表示,電子ファイルによる出力,音声による出力な
どにより行われるもので、指定される出力形式とは、出
力すべきデータの種類、データの出力順序のほか、デー
タの出力速度(音声出力の場合は読み上げ速度)、デー
タの出力単位(たとえば、3件ずつ区切って出力するな
ど)、データの最大出力件数(たとえば、検索結果が3
0件を越える場合は、最初の30件のみ出力するな
ど)、データの出力特性(たとえば、音声出力の場合、
男声,女声のいずれで出力するかや音量の設定など)、
データの出力方法(音声で出力するか、表示するかな
ど)なども含まれる。
【0014】請求項2の発明では、1件分のデータの出
力形式を複数種のテンプレートのいずれかから選択する
ことにより、データの出力形式を指定し、検索により得
られた各データを、選択されたテンプレートに基づき順
次出力するようにしている。
【0015】請求項3の発明では、検索条件の入力に対
するデータベースの検索が行われている間にその検索が
終了するまでに要する時間を推定し、その推定結果を出
力するようにしている。なおこの推定結果の出力も、表
示,音声など複数とおりの方法により行うことが可能で
ある。
【0016】請求項4の発明では、検索が行われている
間の複数回にわたって検索が終了するまでに要する時間
を推定し、各推定結果を順次出力するようにしている。
【0017】請求項5の発明は、検索条件を入力するた
めの端末装置と、この端末装置から入力された検索条件
を通信回線を介して取り込んでデータベースを検索し、
その検索結果を前記端末装置へと返信する情報検索シス
テムに限定されるもので、前記検索条件の入力に対し、
前記端末装置との通信回線を切断した状態で検索を実行
し、検索が終了した後に前記端末装置に再接続して前記
検索結果を返送するようにしている。
【0018】
【作用】請求項1の発明によれば、検索条件の入力に対
するデータベースの検索が行われている間に、入力者と
の対話の内容から、入力者の所望の出力形式が受け付け
られる。したがって検索により得られたデータを、指定
された出力形式に基づいて直ちに出力することが可能と
なる。
【0019】請求項2の発明によれば、検索が実行され
ている間の入力者との対話により、あらかじめ設定され
た複数種のテンプレートの形式を順に提示し、入力者に
その中のいずれかを選択させることにより、検索結果の
出力形式が指定される。そして検索により抽出された各
データが、そのテンプレートの形式に基づいて順に出力
される。
【0020】請求項3の発明によれば、検索結果を得る
までの待ち時間に、入力者に検索に要する残り時間の推
定値が提示されるので、入力者は、検索があとどの位で
終了するかについての目安を立てることが可能となる。
【0021】請求項4の発明によれば、検索が行われて
いる間に、複数回にわたって検索が終了するまでに要す
る時間の推定値が示されるので、入力者に検索の経過を
きめ細かく報知することが可能となる。
【0022】請求項5の発明によれば、通信回線を介し
て端末装置から検索条件が入力されると、一旦、回線が
切断されて検索が実行される。そして検索が終了する
と、システムから端末側に再接続し、検索結果が返送さ
れるので、検索が終了するまで端末装置を回線に接続し
続ける必要がない。
【0023】
【実施例】以下に示す3つの実施例は、いずれも旅客機
の発着時刻や料金体系に関するデータを提供するための
情報検索システムであって、公衆電話回線網に一般加入
している電話、もしくは事業者を介して公衆電話回線網
に接続される携帯電話(以下「電話」と総称する)から
自由にホストコンピュータにアクセスすることが可能な
ものである。ホストコンピュータでは、ユーザーが自由
に発した言葉から検索条件を認識し、その検索条件に応
じた検索を実行する。
【0024】(1)第1実施例 図1は、第1の実施例の情報検索システムにおけるホス
トコンピュータの構成を示す。図中、1は、検索対象と
なるデータベースであって、各種旅客機のフライト情報
や、空港名、料金などの情報の種毎に、所定数のデータ
がファイル化されて格納されている(以下、種毎のデー
タベースファイルを「DBファイル」という)。
【0025】この情報検索システムは、ユーザーと対話
を行いつつ、ユーザーの発話内容から検索条件を抽出し
て検索を実行するもので、前記データベース1のほか、
音声入力部2,認識処理部3,検索処理部4,出力音声
生成部5,音声出力部6などを構成として具備する。
【0026】音声入力部2は、公衆回線網の電話回線
(以下、単に「回線」という)に接続されてユーザーの
音声信号を取り込むための受信回路や、この受信したア
ナログ量の音声信号をディジタル変換するためのA/D
変換回路などにより構成される。認識処理部3は、前記
音声入力部2により得られたディジタル量の音声データ
に対する音声認識処理を実行して、検索条件を規定する
ためのキーワードを抽出する(詳細は後記する)。検索
処理部4は、前記キーワードの抽出結果に基づいて検索
式を作成して前記データベース1を検索する。
【0027】出力音声生成部5は、ユーザーとの対話に
必要な各種の音声データを生成する部分であって、あら
かじめ案内文やユーザーへの質問文を構成する音声デー
タ、検索結果の出力フォーマットを構成するテンプレー
トなどが設定されている。出力音声生成部5は、認識処
理部3の認識処理結果に応じて所定の音声データを選択
したり、検索処理部4から得た検索結果を所定のテンプ
レートにあてはめて、回答用の音声データを生成する。
【0028】音声出力部6は、前記出力音声生成部5に
より選択または生成された音声データを取り込んでアナ
ログ変換するD/A変換回路や、このアナログ量の音声
信号を回線に送出するための送信回路などにより構成さ
れる。なお上記の構成のうち、前記認識処理部3,検索
処理部4,出力音声生成部5は、前記ホストコンピュー
タの制御部に各部の処理を実行させるためのプログラム
を組み込むことにより実現する。また認識処理部3にお
いて用いられる辞書データ、出力音声生成部5に設定さ
れる各種の音声データやテンプレート、ならびに前記デ
ータベース1を構成する各種ファイルは、ホストコンピ
ュータに組み込まれたメモリ装置内に格納される。
【0029】以下、上記情報処理システムにおける詳細
な処理について説明する。前記認識処理部3は、音声入
力部2より得た音声データに対し、公知の特徴量抽出や
マッチング処理による音声認識処理を行って、音声デー
タを形態素毎に切り分けて認識する。またこの認識処理
部3には、ユーザーが自由に発した質問文から検索条件
を規定するキーワードを抽出するための辞書が設定され
ており、この辞書に基づき、図2に示すような認識処理
を展開する。
【0030】図2は、認識処理部3による認識結果を形
態素として認識された語毎に区切り、各形態素毎の音素
列をアルファベット表記により表してある。またこの実
施例の認識処理では、検索条件を規定するキーワードに
ついて、たとえば検索対象のDBファイル名,そのDB
ファイルにおける検索キーの種毎にスロット(ブランク
部分)を用意しておき、音声認識結果により得られた形
態素の中から各スロットにあてはまる単語を抽出する。
なお各スロットにはスロット名が付与されており、それ
ぞれ<対象>,<時刻>というように、<>内にスロッ
ト名を記した記号により表現される。
【0031】図2に示す<対象>とは、検索対象とする
DBファイルを示すスロットであり、<時刻>は、この
DBファイルの検索キーとして飛行機の出発時刻を用い
ることを意味するスロットである。また出発時刻を表す
場合、ユーザーは、「午後2時に」「午後2時以降に」
「午後2時より後に」など、時刻を表す数値に具体的な
範囲を指定する語(「に」「以降に」「より後に」な
ど)を付加して発話すると考えられるが、これら時間の
範囲を表す語は、前記検索キーにより絞り込む範囲を指
定する語として認識される。
【0032】さらに各スロットについては、実際の発話
より抽出した単語を具体的な数値や統一語に変換するた
めに、図3に示すような辞書が設定されている。前記D
Bファイル名を表すスロット<対象>については、それ
ぞれそのDBファイル名に関係する語が対応づけられる
(図中のaの部分)。なお対応づけられる各語は、[]
内にローマ字表記により表され、各語は、[bin|furai
to]のように、|の記号で区切って示される。
【0033】一方、データ絞り込み用のキーワードを設
定するためのスロット<時刻>については、「午後2時
30分」というような12時間表記に基づく発話の内容
を24時間表記の時刻表示に置き換えるための文法(図
中のbの部分)や、イチ,ニ、サンなどの数値を表す発
話を実際の数値に変換するための文法(図中のcの部
分)が設定される。
【0034】たとえばユーザーが、「午後2時30分以
降出発の便を教えてほしい。」と発話したものとする
と、認識処理部3は、この発話内容から、「午後2時3
0分」「以降」「出発」「便」などの発話を抽出し、D
Bファイル名を表すスロットに「便」,出発時刻を表す
スロットに「午後2時30分」の各語をあてはめた形で
認識する。さらに前記図3に示した辞書を参照して、<
対象>の内容を「便」から「フライト」に、<時刻>の
内容を「午後2時30分」から「1430」という4桁
の数値にそれぞれ置き換えるとともに、<時刻>に、
「以降」という範囲指定語を付け加えて認識する。
【0035】このようにしてユーザーの発話内容から、
検索対象とするDBファイルや検索キー、検索キーによ
る絞り込みの範囲を示す範囲指定語が認識される。検索
処理部4は、この認識結果に応じて検索対象とするDB
ファイル名や検索条件が設定された検索式を作成し、そ
の検索式により前記DBファイルを検索して、検索条件
に該当するデータを抽出する。
【0036】出力音声生成部5には、DBファイル毎
に、検索結果を表す回答文の形式として複数とおりのテ
ンプレートが設定されている。たとえば前記フライト情
報のDBファイルに対しては、デフォルトの出力形式と
してフライト便名と出発時刻のみを知らせるテンプレー
トが設定されるほか、オプションの出力項目として到着
地の空港名、到着時刻、出発ゲート番号の3項目が設定
される。そしてユーザーの各項目に対する選択結果に応
じたテンプレートを選択して、前記回答文が作成され
る。
【0037】この実施例では、検索処理部4による検索
が実行されている間に、ユーザーとの対話により、検索
結果をいずれのテンプレートにより出力するかを決定す
るようにし、検索が終了した時点で、検索結果を、前記
決定されたテンプレートに基づく形式でレコード毎に出
力するようにしている。出力音声生成部5には、図4に
示すように、デフォルトの出力形式でよいかどうかを問
い合わせる質問文A1と、前記した各オプションの項目
毎に、そのオプションの項目を出力するかどうかを問い
合わせる3種類の質問文A2〜A4とが設定されてい
る。
【0038】これら質問文A1〜A4は、音声出力部6
を介して順次出力されるもので、各質問文に対するユー
ザーの返答は、前記検索条件を表す発話内容と同様に、
認識処理部3により認識される。
【0039】また出力音声生成部5には、上記のデフォ
ルトの形式およびオプションの各出力項目に対し、それ
ぞれ個別のフラグが用意される。これらフラグは、対応
する質問文に応じた出力項目を出力するかどうかを表す
もので、初期値は「0」であるが、ユーザーが質問文に
対して、「はい」「イエス」などの肯定的な返答をした
場合は「1」にセットされる(以下これらのフラグを
「出力フラグ」という)。出力音声生成部5は、各質問
文A1〜A4に対するユーザーの返答を認識処理部3よ
り受け取って、各出力フラグの値を設定し、検索が終了
すると、前記出力フラグの設定内容に応じたテンプレー
トを選択して検索結果を出力する。
【0040】図5は、デフォルトの出力項目に加えて到
着地と到着時刻とを出力する際のテンプレートの内容を
示す。なお図中、<>で囲まれた部分は、選択された出
力項目(フライトの便名、到着地、出発時刻、到着時
刻)に応じたスロットであって、出力時には具体的な検
索結果があてはめられる。
【0041】図6(1)は、フライト情報のDBファイ
ルから抽出された1レコード分のデータ列であって、項
目毎のデータが、所定の順序でスロット名に対応づけら
れて並べられている。図6(2)は、このデータ列から
前記図5のテンプレートに基づく回答文を作成した結果
であって、前記レコード内の各データのうち、テンプレ
ートに含まれるスロットに対応するデータのみが抽出さ
れ、それぞれのスロットにあてはめられている。
【0042】図7は、上記情報検索システムにおける検
索処理の一連の手順を示す。図8は、この処理過程でホ
ストコンピュータとユーザーとの間でやりとりされる対
話の内容であって、二重線の矩形内にホストコンピュー
タの発話内容を、一重線の矩形内にユーザーの発話内容
を、それぞれ示してある。また点線による矩形内には、
ユーザーの発話に対する出力フラグの設定結果が示して
ある。
【0043】つぎに図8の対話内容を参照しつつ、図7
の流れに沿って、情報検索処理の手順を説明する。なお
以後は、図7の各ステップを「ST」、図8の矩形毎の
発話内容を(A)〜(L)の記号により示す。図7の手
順は、ホストコンピュータが回線を介して所定の電話機
に接続された時点で開始される。まずST1では、出力
音声生成部5は、メモリ内から検索条件の問合わせに関
する音声データを読み出して音声出力部6に与える。音
声出力部6がこの音声データを回線に出力することによ
り、ユーザーに対し、図8(A)に示すような問合わせ
が行われる。
【0044】この問合わせに対し、ユーザーが図8
(B)のような返答を行うと、認識処理部3はその発話
内容を認識して前記したスロットにあてはめるべきキー
ワードを抽出する(ST2)。検索処理部4は、この抽
出されたキーワードを用いて所定の検索式を作成し(S
T3)、しかる後にその検索式を用いてデータベース1
に対する検索処理を開始する(ST4)。
【0045】このST4の検索処理と平行して、音声入
力部2,認識処理部3,出力音声生成部5,音声出力部
6の各部によりST5〜13の処理が実行される。この
処理は、前記4つの質問文A1〜A4を順に提示し、ユ
ーザーの回答に応じて対応する出力フラグを設定してゆ
く、というもので、カウンタNのインクリメントにより
質問文の数だけST7〜11のループが繰り返される。
これにより設定された質問文が順に出力され、それぞれ
の質問文に対するユーザーの回答が「はい」であれば、
その質問内容に該当する出力項目についての出力フラグ
が「1」に設定される。ただし、デフォルトの出力形式
でよいか否かを尋ねる最初の質問文(図4のA1)に対
し「はい」の回答がなされた場合には、ST9が「N
O」となり、オプションの項目の出力を問う2番目以降
の質問文の出力はキャンセルされる。
【0046】図8の具体例では、ホストコンピュータは
(C)で所定の案内用のメッセージに続いて前記第1の
質問文A1を出力している。ユーザーは、(D)に示す
ように、この質問文A1に対し「いいえ」の回答をおこ
なっているので、デフォルトの出力フラグは「0」に設
定されたまま、さらに(E)〜(J)で、ホストコンピ
ュータから質問文A2〜A4が順に出力され、各質問文
A2〜A4に対するユーザーの返答が行われている。図
示例では、第2、第3の各質問文A2,A3に対し、そ
れぞれ「はい」の回答が、第4の質問文A4に対し「い
いえ」の回答がなされた結果、到着地空港名,到着時刻
の各項目に対応する出力フラグが「1」に設定される
が、出発ゲート名に対する出力フラグは、「0」のまま
保持される。
【0047】出力音声生成部5は、ST12で上記のフ
ラグの設定内容に応じて所定のテンプレートを選択した
後、ST13でメモリより設定完了を知らせるメッセー
ジの音声データを読み出す。この音声データが音声出力
部6から出力されることにより、図8(K)に示すよう
なメッセージが発せられる。そして前記ST4の検索処
理が完了するまで、ST14の判定が「NO」となって
待機状態が設定される。
【0048】ST4の検索処理が終了すると、出力音声
生成部5は、前記検索処理部4より前記図6(1)に示
したようなレコード毎の検索結果を順に受け取り、それ
ぞれ前記ST12で選択したテンプレートに基づく形式
に変換した音声データを生成する。これを音声出力部6
がアナログ変換して回線へ出力することにより、図8
(L)に示すように、検索された各レコードの内容が選
択されたテンプレートに基づく形式で順に出力される
(ST15)。この後検索が完了すると、ST16で
「1」に設定されていた各出力フラグがゼロリセットさ
れ、一連の処理が完了する。
【0049】このように検索処理が行われている間に、
ユーザーとの対話により検索結果の出力形式を設定する
ので、ユーザーにとってこれまでただ待つしかなかった
待ち時間を、有意義な時間にすることができる。また検
索結果の出力形式が事前に設定されているので、検索が
終了した時点で出力形式の設定を行う必要がなく、直ち
に検索結果を出力して、処理効率を向上することができ
る。
【0050】なお検索結果の出力については、必ずしも
検索処理が完了するまで待機する必要はなく、所定数の
レコードが抽出された時点で、検索結果の出力を開始し
てもよい。このようにすれば、ユーザーにとって、検索
条件を入力してから検索結果を得るまでに要する時間が
大幅に短縮されるので、ユーザーに待ち時間を意識させ
ることがなくなり、サービスを向上することができる。
しかも電話回線の接続時間が減少するので、ユーザーの
費用負担を減らすことができる。
【0051】また検索結果の出力形式は、前記のような
出力項目の数を設定するものに限らず、出力項目の並び
順序、出力方法(声の種類、男声,女声のいずれで出力
するかなど)、出力速度、出力音量、出力単位などを設
定するものであってもよい。
【0052】(2)第2実施例 図9は、第2の情報検索処理システムにおけるホストコ
ンピュータの構成を示す。この実施例の情報処理システ
ムも、第1の実施例と同様の方法による検索処理を行う
ものであるが、この実施例では、検索処理の開始時およ
び検索が行われている間の複数回にわたって、検索が完
了するまでに要する時間を推定し、その推定結果を順次
ユーザーに報知するようにしている。
【0053】図9中、図1と同様の構成については同一
の符号が付してあるが、この実施例のホストコンピュー
タは、さらに検索制御部7,検索時間推定部8,検索経
過情報取得部9,待ち時間推定部10の各処理部を構成
として含んでいる。なおこれらの処理部はいずれも、ホ
ストコンピュータ内の制御部に各部の機能を実現するた
めのプログラムを組み込んで得られるものである。
【0054】前記検索制御部7は、検索処理部4におけ
る検索処理の実行および中止を指示するためのものであ
る。なおこの指示は、認識処理部3により認識されたユ
ーザーからの指示に基づいて行われるもので、ホストコ
ンピュータ側が単独で検索処理の実行や中止を決定する
ことはない。
【0055】検索時間推定部8は、検索処理部4による
検索処理に先立ち、設定された検索条件に基づき、検索
対象のDBファイルを検索するのに要する時間を推定す
る。この推定時間は、具体的には、検索対象のDBファ
イルに格納されたレコードの数と、1レコード分のデー
タを検索キーと照合するのに要する時間とを掛け合わせ
ることにより得られるものである。なお各DBファイル
のレコード数については、あらかじめ図10に示すよう
なテーブルが設定され、内部メモリに記憶されている。
【0056】検索経過情報取得部9は、検索処理部4に
よる検索の進行状況、およびホストコンピュータに対す
る現在のアクセス数を認識する。なお検索の進行状況と
しては、検索対象のDBファイル内の全レコードに対す
る検索済のレコードの比率が求められる。
【0057】待ち時間推定部10は、検索時間推定部8
の推定結果および検索経過情報取得部9による取得情報
を用いて、検索が完了するまでに要する待ち時間を推定
する。基本的には、この待ち時間は、前記検索時間推定
部8により算出された推定時間に、検索経過情報取得部
9の取得情報から導かれる未処理のレコードの比率を掛
け合わせることにより得られる。ただしこの種のシステ
ムでは、ホストコンピュータへのアクセス数が多くなる
ほど1ユーザーに割り当てられる処理時間の間隔が長く
なって検索に時間がかかるから、上記の推定時間と未処
理のレコードの比率との乗算値に、アクセス数に応じた
時間長さを加算するなどして待ち時間を求めるようにし
ている。
【0058】この実施例の出力音声生成部5には、前記
検索時間推定部8,検索経過情報取得部9,待ち時間推
定部10の各処理部から、それぞれ検索時間の推定値,
検索済のレコードの占める比率が与えられる。出力音声
生成部5には、これらの情報毎に図11に示すようなテ
ンプレートが設定されている。図中、<>の部分は、上
記の各処理部から得た情報をあてはめるためのスロット
であり、それぞれのスロットに検索時間の推定値、検索
済のレコードの比率、待ち時間の推定値をあてはめるこ
とにより、推定時間や検索経過を報知するための音声デ
ータを生成する。
【0059】またこの実施例の出力音声生成部5には、
検索結果を出力するためのテンプレートとして、DBフ
ァイル毎に、それぞれ図12に示すようなデフォルトの
形式のテンプレートが設定されている。ただしこの検索
結果の出力については、特に規定はなく、第1の実施例
と同様に、複数とおりのテンプレートの中から所望のも
のを選択できるようにしてもよい。
【0060】図13は、上記情報検索システムにおける
検索処理の一連の手順を、図14は、この処理過程にお
いてホストコンピュータとユーザーとの間でやりとりさ
れる対話の内容の一例を、それぞれ示す。なお図14で
も、前記図8と同様に、二重線による矩形内にホストコ
ンピュータの発話内容を、一重線の矩形内にユーザーの
発話内容を、それぞれ示してある。
【0061】以下、図14の対話内容を参照しつつ、図
13の流れに沿って、この第2の実施例における情報検
索処理の流れを説明する。図13のST1〜ST3で
は、第1の実施例と同様の処理により、図14の(A)
(B)に示すような対話が行われ、ユーザーの発話から
抽出されたキーワードに基づき、検索式が作成される。
【0062】つぎのST4では、前記検索時間推定部8
により、検索に要する時間の推定が行われる。出力音声
生成部5は、つぎのST5で、この推定結果を前記図1
1の検索時間の推定値提示用のテンプレートにあてはめ
た音声データを生成する。この音声データが音声出力部
6から出力されることにより、図14(C)のように、
検索に要する時間の推定値の報知および検索を実行する
かどうかの問合わせが行われる。
【0063】この音声出力に対し、ユーザーが、図14
(D)のように「はい」と返答すると、その発語内容が
認識処理部3を介して検索制御部7や検索処理部4に与
えられる。これによりST6からST7へと進んで、前
記ST3で作成された検索式に基づく検索処理が実行さ
れる。なおホストコンピュータからの検索実行の確認に
対し、ユーザーが「いいえ」と返答した場合は、検索処
理はキャンセルされる。この場合は再びST1に戻っ
て、検索条件が再入力されるか、または前記検索条件を
さらに絞り込むための追加の検索条件が入力される。
【0064】一方、ST7の検索処理が開始されると、
出力音声生成部5および音声出力部6により、図14
(E)のような形式で、検索の開始を報知するメッセー
ジや、検索の途中経過を報知するかどうかを問い合わせ
る質問文が出力される。この質問文に対し、ユーザーが
図14(F)に示すように「はい」と返答すると、ST
8が「YES」となり、以後、検索が終了するまで、検
索処理と平行して所定時間が経過する毎に、ST9〜S
T11の処理が実行される。
【0065】ST9では、前記検索経過情報取得部9に
より検索進行状況やアクセス数の取得がなされ、さらに
ST10では、待ち時間推定部10により現時点から検
索の完了までに要する待ち時間が推定される。出力音声
生成部5は、これらの取得情報や推定情報を前記図11
の検索経過提示用、待ち時間の推定値提示用の各テンプ
レートにあてはめて、検索経過や待ち時間を報知するた
めの音声データを生成する。これらの音声データが音声
出力部6により順次出力されることにより、図14
(G)(H)(I)に示すように、検索の進行に沿っ
て、順次、検索経過や待ち時間の推定値が報知される。
【0066】こうして検索が終了すると、ST12が
「YES」となる。これを受けて出力音声生成部5およ
び音声出力部6により、検索が終了した旨を報知するメ
ッセージ(図14(J)に示す)が出力された後、前記
図12に設定されたテンプレートに基づき、検索結果が
レコード毎に順に出力される。
【0067】このように、検索が実行されている間に、
その検索の経過や待ち時間の推定値が時間経過に沿って
報知されるので、ユーザーは、検索があとどの位で終了
するかの目安をたてることができ、長い待ち時間にも柔
軟に対応することができる。また検索の経過が提示され
ることにより、ユーザーは、検索が確実に行われている
という安心感を抱くようになり、待ち時間中の検索処理
に対する信頼度を高めることができる。
【0068】なお検索が行われている間には、前記検索
の経過や待ち時間の他に、その時点までに得られたヒッ
ト件数を報知するようにしてもよい。また待ち時間の推
定値が所定のしきい値を越える場合には、ユーザーに、
検索を続けるか否かを再度問い合わせ、その返答によっ
て検索を途中で中止し、その時点までに得られた検索結
果を出力するようにしてもよい。
【0069】(3)第3実施例 図15は、第3の実施例にかかる情報検索システムのホ
ストコンピュータの構成を示す。この実施例のホストコ
ンピュータは、第1の実施例と同様の構成、および第2
の実施例と同様の検索時間推定部8を具備するほか、ユ
ーザーの電話機との回線の一時切断、および再接続を行
うための回線接続制御部11を具備している。なおこの
回線接続制御部11は、ホストコンピュータの制御部の
ほか、この制御部からの指令に基づいて回線への接続ス
イッチのオン・オフ動作を制御する駆動回路などにより
構成される。
【0070】この情報検索システムでは、ホストコンピ
ュータは、第1,第2の実施例と同様の方式により検索
を実行し、また第2の実施例と同様に、検索に先立ち、
検索に要する時間を推定してユーザーに報知する。そし
てこの報知に対し、ユーザーからの回線切断の指定があ
ると、その指定に応じて回線を一時切断してから検索を
実行する。そして検索が終了した時点でユーザーの電話
機に再接続し、検索結果を出力する。なお回線接続制御
部11による回線の再接続には、公衆回線側が発信者番
号通知サービスにより伝送した電話番号が用いられる。
ただしこれに限らず、ユーザーに連絡先の電話番号を音
声またはダイヤル操作により入力させ、再接続時まで保
持するようにしてもよい。また登録されたユーザーしか
利用できないようなシステムであれば、接続時に入力さ
れたID番号から再接続先の電話番号を割り出すことが
できる。
【0071】出力音声生成部5には、検索時間の推定値
や検索結果を表すためのテンプレートのほか、回線を一
時切断して検索を実行できる旨の案内文や、回線を切断
するかどうかを問い合わせるための質問文などを構成す
る音声データが記憶されており、検索時間推定部8の推
定結果や認識処理部3の認識結果に応じて所定の音声デ
ータを音声出力部6に与えることにより、ユーザーへの
案内や問合わせが実行される。回線接続制御部11は、
この問合わせに対するユーザーの発話についての認識処
理部3の認識結果を受けて、回線を切断、あるいは接続
を維持する。
【0072】図16は、上記情報検索システムにおける
一連の処理手順を、図17は、この処理過程においてホ
ストコンピュータとユーザーとの間でやりとりされる対
話の内容の一例を、それぞれ示す。なお図17では、前
記図8や図14と同様に、二重線による矩形内にホスト
コンピュータの発話内容を、一重線の矩形内にユーザー
の発話内容を、それぞれ示している。
【0073】まずST1〜3では、前記第1,第2の各
実施例と同様にして、図17(A)(B)のような対話
が行われた後、ユーザーの発話から抽出されるキーワー
ドに基づき検索式が作成される。ついでST4では、第
2の実施例と同様に、検索時間推定部8により検索に要
する時間が推定される。
【0074】出力音声生成部5は、前記検索時間の推定
値を受け取って、これをあらかじめ設定されたテンプレ
ートにあてはめ、報知用の音声データを作成する。さら
に出力音声生成部5は、この音声データに続いて、設定
されていた案内文や質問文の音声データを読み出して、
順次音声出力部6に与えるもので、これにより図17
(C)に示すように、検索時間の推定値が報知されると
ともに、回線の切断や再接続が可能な旨の案内が行わ
れ、さらに回線を切断するか否かが問い合わせられる
(ST5)。
【0075】この問合わせに対し、ユーザーが図17
(D)に示すように「はい」と返答すると、認識処理部
3により認識された返答内容は回線接続制御部11へと
渡される。これを受けて回線接続制御部11は、発信者
番号通知サービスを利用してユーザーの電話番号を取り
込んだ後、電話回線を切断する(ST6〜8)。なお出
力音声生成部5および音声出力部6は、この切断動作に
連動して図17(E)に示すような確認用のメッセージ
を出力する。
【0076】この後、ST9で検索処理部4による検索
処理が実行される。検索が終了すると、回線接続制御部
11は、前記保持した電話番号を用いてユーザの電話機
への番号に再接続する(ST10,11)。そして接続
がなされると、図17(F)に示すように、出力音声生
成部5および音声出力部6により、所定のメッセージに
続いて検索結果が1レコードずつ出力される(ST1
2)。
【0077】なお前記した回線切断の問合わせに対し、
ユーザーが「いいえ」の返事をした場合は、回線が接続
されたままで検索処理が実行され、検索が終了した時点
でST12に移行し、検索結果が順に出力される。
【0078】このように検索を実行する前に回線を一時
切断し、検索が終了してからユーザーの電話に再接続し
て検索結果を報知するので、特に検索に時間がかかる場
合、ユーザーに「待ち」の状態を強要したり、回線接続
時間が増加するという不具合がなくなる。よってユーザ
ーの時間的、金銭的な負担が削減され、サービスを向上
することができる。
【0079】なお検索結果を報知する際は、必ずしも音
声による報知を行う必要はなく、FAXや電子メールな
どを用いた報知を行うことも可能である。この場合、複
数とおりの方法のいずれかをユーザーに選択させて、そ
の指定された方法による報知を行ってもよい。また指定
された方法での接続ができなかった場合は、別の接続可
能な方法に自動的に切り換えて報知を行うようにすれ
ば、システムの利便性はさらに向上する。
【0080】(4)その他の実施態様について 上記3つの実施例の情報検索システムは、いずれも電話
機によりホストコンピュータにアクセスするものである
が、これに限らず、マイク,スピーカー,モデムなどを
具備するコンピュータ(デスクトップ型のコンピュー
タ、ノートパソコン、小型の携帯端末など)を回線に接
続して、ホストコンピュータによりアクセスすることも
可能である。また検索条件の入力、検索結果の出力は、
音声に限る必要はなく、キー操作により検索条件を入力
したり、検索結果や各種のメッセージをモニタに表示さ
せるようにしてもよい。
【0081】またコンピュータによりアクセスする場合
は、検索結果をダウンロードできるように、ホストコン
ピュータにおいて所定の形式で検索結果のファイルを作
成し、これをユーザー側のコンピュータに伝送するよう
にしてもよい。なおこの処理に第1の実施例を適用し
て、検索が行われている間にユーザーとホストコンピュ
ータとの間の対話により、伝送されるファイルの形式や
容量などを設定することができる。
【0082】さらにいずれの実施例も、コンピュータの
自動制御によりデータベースにアクセスして、人手を介
さずにコンピュータ間で対話を行いつつ検索を実行する
ようなシステムにも適用可能である。また検索対象のデ
ータベースは、文字情報に限らず、画像や楽曲のデータ
を格納するものであってもよい。
【0083】また上記各実施例のうち、第1、第2の実
施例については、ホストコンピュータと端末装置とを回
線で接続したタイプのシステムに限らず、1台のコンピ
ュータ内に組み込まれたデータベースを、そのコンピュ
ータに備えられた入力手段(キーボード,マウス,マイ
クなど)を用いて検索する場合にも適用できる。
【0084】また第1〜第3の各実施例は、インターネ
ットのようなネットワークシステム上で動作する情報検
索システムにも適用することができる。ただし第3の実
施例について適用する場合は、必ずしも検索を実行して
いる間に回線を切断する必要はなく、ユーザーが他のホ
ームページに自由にジャンプできるようにし、ジャンプ
の後も検索を続行するようにすればよい。この場合、検
索結果は、FAXや電子メールなどの手段を用いて検索
終了後に送信されることになる。
【0085】最後に、上記した実施例以外に、検索の待
ち時間を有効に使用するための方法をいくつか述べる。 情報の選択提示 検索が実行されている間に、ユーザーの希望により選択
された広告やニュースなどの情報を提示する。情報の選
択は、第1の実施例と同様に、ユーザーとホストコンピ
ュータとの対話により行われる。
【0086】 つぎの検索条件の設定 検索が実行されている間に、その検索により所定値以上
のデータが抽出されると想定して、その検索結果を絞り
込むための検索条件を設定したり、検索により抽出され
たデータ数が所定値を下回ったと想定して、より制限の
緩い検索条件を再設定する。この設定も、第1の実施例
と同様に、ユーザーとホストコンピュータとの対話によ
り行われる。
【0087】 費用の推定値を提示 第2の実施例と同様に、検索に要する時間を推定した
後、その推定時間内の検索に要するデータベースの使用
料や回線接続料などを算出し、出力する。また場合によ
っては、ユーザーにどの位の費用までなら許容できるか
を尋ね、その許容値の範囲内で検索されたデータを出力
するようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】請求項1〜4の発明によれば、検索結果
を得るまでの待ち時間にユーザーにとって有意義な処理
が実行されるので、ユーザーは待ち時間の長さを意識し
ないようになり、ユーザーの不満を解消してサービスを
向上することができる。
【0089】特に請求項1の発明では、検索が行われて
いる間に検索条件の入力者との対話により検索結果の出
力形式の指定を受け付けるので、検索により得られたデ
ータを、すぐに指定された出力形式により出力すること
ができ、ユーザーを必要以上に待たせず、迅速に、検索
結果を所望の形式により提供することができる。
【0090】請求項2の発明では、対話により各テンプ
レートの形式を順に提示し、ユーザーにその中のいずれ
かを選択させることにより、検索結果の出力形式を指定
することができるので、簡単に所望の出力形式を指定す
ることができる。
【0091】請求項3の発明では、待ち時間に、検索に
要する残り時間の推定値が提示されるので、ユーザー
は、検索があとどの位で終了するかについての目安を立
て、多大な時間がかかる場合は、検索を中止したり、検
索条件を絞り込んで再検索を行うなどの対応をすること
ができる。
【0092】さらに請求項4の発明では、検索が行われ
ている間に、複数回にわたって検索が終了するまでに要
する時間が推定されて順に提示されるので、ユーザーに
検索の経過をきめ細かく報知することができる。これに
よりユーザーは、検索が確実に行われていると認識し、
たとえ検索結果が提示されるまでの時間が長くなって
も、安心感を持って待機することができる。
【0093】請求項5の発明では、ホストコンピュータ
と端末装置とを通信回線を介して接続した情報検索シス
テムにおいて、ホストコンピュータ側で通信回線を切断
した状態で検索を実行し、検索が終了した後に端末装置
に再接続して検索結果を報知するので、検索結果を得る
までの待ち時間のために回線接続時間が増加するという
不具合が解消され、ユーザーの時間的、金銭的な負担を
大幅に削減して、サービスを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の情報検索システムに用いるホス
トコンピュータの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】検索条件の入力音声に対する認識処理の結果を
示す説明図である。
【図3】検索条件を認識するための辞書データの構成を
示す説明図である。
【図4】ユーザーへの質問文の例を示す説明図である。
【図5】検索結果出力用のテンプレートの構成を示す説
明図である。
【図6】データベースファイルから抽出された1レコー
ド分のデータ構成と、このレコードを図5のテンプレー
トにあてはめて生成された音声データを示す説明図であ
る。
【図7】第1実施例における処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図8】図7の流れに沿ったホストコンピュータとユー
ザーとの対話内容を示す説明図である。
【図9】第2実施例の情報検索システムに用いるホスト
コンピュータの構成を示す機能ブロック図である。
【図10】データベースファイル毎のレコード数を示す
テーブルである。
【図11】情報報知用のテンプレートの構成を示す説明
図である。
【図12】デフォルトの出力形式のテンプレートを示す
説明図である。
【図13】第2実施例における処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図14】図13の流れに沿ったホストコンピュータと
ユーザーとの対話内容を示す説明図である。
【図15】第3実施例の情報検索システムに用いるホス
トコンピュータの構成を示す機能ブロック図である。
【図16】第3実施例における処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図17】図16の流れに沿ったホストコンピュータと
ユーザーとの対話内容を示す説明図である。
【符号の説明】
1 データベース 2 音声入力部 3 認識処理部 4 検索処理部 5 出力音声生成部 6 音声出力部 7 検索制御部 10 待ち時間推定部 11 回線接続制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 宏 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 糀谷 和人 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 Fターム(参考) 5B075 KK14 PP07 PP13 PQ02 5B089 GA21 GB04 HA01 JA24 KA01 KB11 5E501 AA02 BA05 CA02 CB02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の検索条件の入力に応じてデータベ
    ースを検索して、その検索結果を出力する情報検索シス
    テムにおいて、 前記検索条件の入力に対するデータベースの検索が行わ
    れている間に、前記検索条件の入力者との対話を行って
    検索結果の出力形式の指定を受けておき、検索により得
    られたデータを前記指定された出力形式で出力すること
    を特徴とする情報検索システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された情報検索システム
    において、 前記出力形式の指定は、1件分のデータの出力形式を複
    数種のテンプレートの中から選択することによりなさ
    れ、検索により得られた各データを、前記選択されたテ
    ンプレートに基づき順次出力する情報検索システム。
  3. 【請求項3】 所定の検索条件の入力に応じてデータベ
    ースを検索して、その検索結果を出力する情報検索シス
    テムにおいて、 前記検索条件の入力に対するデータベースの検索が行わ
    れている間にその検索が終了するまでに要する時間を推
    定し、その推定結果を出力することを特徴とする情報検
    索システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された情報検索システム
    において、 前記データベースの検索が行われている間に、検索が終
    了するまでに要する時間を複数回にわたって推定し、各
    推定結果を順次出力する情報検索システム。
  5. 【請求項5】 検索条件を入力するための端末装置と、
    この端末装置から入力された検索条件を通信回線を介し
    て取り込んでデータベースを検索し、その検索結果を前
    記端末装置へと返信する情報検索システムにおいて、 前記検索条件の入力に対し、前記端末装置との通信回線
    を切断した状態で検索を実行し、検索が終了した後に前
    記端末装置に再接続して前記検索結果を返送することを
    特徴とする情報検索システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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