JP2001195256A - オブジェクトの生成支援方法および装置 - Google Patents

オブジェクトの生成支援方法および装置

Info

Publication number
JP2001195256A
JP2001195256A JP2000169173A JP2000169173A JP2001195256A JP 2001195256 A JP2001195256 A JP 2001195256A JP 2000169173 A JP2000169173 A JP 2000169173A JP 2000169173 A JP2000169173 A JP 2000169173A JP 2001195256 A JP2001195256 A JP 2001195256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
instance
object generation
specific
generating
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000169173A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Morimoto
賢一 森本
Ichiro Saito
一郎 斉藤
Akihiro Sawanoi
明裕 沢野井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000169173A priority Critical patent/JP2001195256A/ja
Publication of JP2001195256A publication Critical patent/JP2001195256A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Stored Programmes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 予め定められた手続きに拘束されること無
く、単一のオブジェクトを生成する。 【解決手段】(a)第1および第2のオブジェクト生成
フェーズ21、22の提供と、(b)特定クラス51の
生成と、これは、オブジェクト生成フェーズのそれぞれ
に対応する第1、第2のサブクラス41、42を有し、
それぞれは、特定クラスと合成関係を有し、(c)第1
のオブジェクト生成フェーズにおいて、第1のサブクラ
スに対応する第1のインスタンス61の生成と、(d)
合成関係に基づいて、第1のインスタンスが反映され、
特定クラスに対応する特定インスタンス71の生成と、
(e)特定インスタンスが第2のオブジェクト生成フェ
ーズに写像される第2のインスタンスの生成を、これは
第2のオブジェクト生成フェーズで振る舞うためのメソ
ッドを有するステップからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オブジェクトの生
成支援方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデータベースにおいては、基本的
に「表」において、正規化されたデータを共通する項目
で関係づける形式が一般的である。したがって、情報
は、基本的には「文字」で表現できる情報に限られ、互
いの情報同士の関係は、「関係キー」として予め正規化
されて組み込まれている必要があった。このようなデー
タベースは、経理処理などの規格化された世界を管理す
るには都合が良く、システム構築時に取り決めた関係
が、半永久的に継続する事を前提としているため、情報
の永続性に優れている。
【0003】これに対し、物理的な構造物、特にプラン
トのような規格化されにくく複雑な構造物を設計する場
合には、情報の流れ方、および関係の持ち方が時系列的
にも、構造的にも規格やルールとして、予め規定されに
くい。情報の流れ方、または関係の持ち方に当てはまる
情報は、時と場合により、多角的な表現方法で生成され
る。そのため、実体としての文字情報が無い情報との関
係づけがなされなくてはならない場合がある。
【0004】このような複雑かつ堅牢な構造として規定
し難い世界をモデル化する手法としては、オブジェクト
指向モデリングがある。オブジェクト指向モデリング
は、ソフトウェアのプログラムの世界では一般化しつつ
あり、それに対応したデータベースシステムも登場しつ
つある。
【0005】従来知られたオブジェクト指向は、あくま
でも一面的な側面でのデータの流れの管理に対応してお
り、具体的な物理構造物の設計のような、同じ情報が様
々な次元で、別々に振舞うことを許すものではない。
【0006】プラントを含む構造物の設計に際しては、
各種のソフトウェアが用いられる。表計算ソフトウェア
では、プラントの機器リストおよびI/O(入出力)リ
ストのデータが扱われる。制御設計用ソフトウェアで
は、ブロック図、回路図のデータが扱われる。グラフィ
ックスソフトウェアでは、マンマシンインターフェース
のためのデータ(アイコンデータが含まれる)が扱われ
る。
【0007】これらの複数のソフトウェアで扱われるデ
ータは、情報の正規化が完全になされているわけではな
い。例えば、弁のストロークに関する同一のデータは、
上記複数のソフトウェアのそれぞれのデータとして重複
して扱われることが一般的である。したがって、弁のス
トロークの値が設計の途中段階または設計完了後などに
変更される場合には、上記複数のソフトウェアのそれぞ
れにおいて格納されているストロークデータを変更しな
ければならない。
【0008】一つのソフトウェア上でデータが変更され
た場合、他のソフトウェア上の同じデータが自動的に変
更されることが望まれている。従来より、この要求に対
しては、リレーショナルデータベースにより対応されて
いる。リレーショナルデータベースでは、複数の表のそ
れぞれで扱われるデータは、複数の表のそれぞれにおい
て対応する(同じ)データに関して、共通するコードが
付与されることにより互いに関係づけられる。共通する
コードが複数の表にまたがって記述されることにより、
複数の表が結合される。リレーショナルデータベースの
複数の表のそれぞれに記述されるデータは、正規化(独
立化)されている。
【0009】リレーショナルデータベースでは、複数の
表のそれぞれにおけるデータが互いに規格化された結合
関係にある。そのため、予め規格化された順番(手続
き)でデータが入力/処理される場合に、適したシステ
ムといえる。
【0010】プラントのような構造物に限らず、各種の
物が設計される場合、短期間で完了することが望まし
い。そのため、予め規格化された順番に限られずにラン
ダムに、複数のソフトウェア(設計フェーズ)のうちの
任意の一つ(または二以上)に、データが入力されて処
理がなされることが望まれている。短期間での設計が実
現されるには、決定された値を有し完全な形のデータが
常に入力/処理されることに限られることなく、その値
が暫定的で形式的にも完備されていない(その一部に過
ぎない)データの入力/処理が許容されることが望まれ
る。予め決められた手続きを超えて(ある手続きが保留
されたまま)、次の手続き(データの入力/処理)の実
行が許容されることが望まれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】予め定められた手続き
に拘束されること無く、単一のオブジェクトが生成され
ることが望まれる。複数のフェーズにおいて、短期間
で、オブジェクトが生成されることが望まれる。
【0012】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中の請求
項対応の技術的事項には、括弧()つき、番号、記号等
が添記されている。その番号、記号等は、請求項対応の
技術的事項と実施の複数・形態のうちの少なくとも一つ
の形態の技術的事項との一致・対応関係を明白にしてい
るが、その請求項対応の技術的事項が実施の形態の技術
的事項に限定されることを示すためのものではない。
【0013】本発明のオブジェクトの生成支援方法は、
(a) 第1および第2のオブジェクト生成フェーズ
(21、22)を提供するステップと、(b) 特定ク
ラス(51)を生成するステップと、ここで、前記特定
クラス(51)は、前記第1および第2のオブジェクト
生成フェーズ(21、22)のそれぞれに対応する第1
および第2のサブクラス(41、42)を有し、前記第
1および第2のサブクラス(41、42)のそれぞれ
は、前記特定クラス(51)と合成関係(compos
itions)を有し、(c) 前記第1のオブジェク
ト生成フェーズ(21)において、前記第1のサブクラ
ス(41)に対応する第1のインスタンス(61)を生
成するステップと、(d) 前記合成関係に基づいて、
前記第1のインスタンス(61)が反映され、前記特定
クラス(51)に対応する特定インスタンス(71)を
生成するステップと、(e) 前記特定インスタンス
(71)に応答し、前記合成関係に基づいて、前記特定
インスタンス(71)が前記第2のオブジェクト生成フ
ェーズ(22)に写像されてなる第2のインスタンス
(62)を生成するステップと、ここで、前記第2のイ
ンスタンス(62)は、前記第2のオブジェクト生成フ
ェーズ(22)で振る舞うためのメソッドを有し、前記
(b)ステップは、前記(e)ステップで前記第2のイ
ンスタンス(62)が生成されたときに、前記第2のイ
ンスタンス(62)の前記第2のオブジェクト生成フェ
ーズ(22)で振る舞うための前記メソッドが実行され
ているときと、前記メソッドが実行されていないときと
が互いに識別可能なように、前記第2のオブジェクト生
成フェーズ(22)に写像されるよう、前記特定クラス
(51)を生成する。
【0014】本発明のオブジェクトの生成支援方法にお
いて、前記(a)ステップは、前記第2のオブジェクト
生成フェーズ(22)が作業部(22w)および収容部
(22b)を有するように、前記第2のオブジェクト生
成フェーズ(22)を提供し、ここで、前記作業部(2
2w)は、前記第2のインスタンス(62)の前記第2
のオブジェクト生成フェーズ(22)で振る舞うための
前記メソッドが実行される部分であり、前記収容部(2
2b)は、前記メソッドが実行されていない前記第2の
インスタンス(62)が収容される部分であり、前記
(b)ステップは、前記(e)ステップで前記第2のイ
ンスタンス(62)が生成されたときに、前記第2のイ
ンスタンス(62)の前記第2のオブジェクト生成フェ
ーズ(22)で振る舞うための前記メソッドが実行され
ているときには、その前記第2のインスタンス(62)
は前記作業部(22w)に配され、前記メソッドが実行
されていないときには、その前記第2のインスタンス
(62)は前記収容部(22b)に配されるように、前
記第2のオブジェクト生成フェーズ(22)に写像され
るよう、前記特定クラス(51)を生成するオブジェク
トの生成支援方法。
【0015】本発明のオブジェクトの生成支援方法にお
いて、前記(b)ステップは、前記(e)ステップで前
記第2のインスタンス(62)が生成されたときに、設
定動作に応答して、前記第2のオブジェクト生成フェー
ズ(22)で振る舞うための前記メソッドが実行されて
いない前記第2のインスタンス(62)が前記作業部
(22w)に配されるように、前記第2のオブジェクト
生成フェーズ(22)に写像されるよう、前記特定クラ
ス(51)を生成する。
【0016】本発明のオブジェクトの生成支援方法にお
いて、前記設定動作は、前記第1および第2のオブジェ
クト生成フェーズ(21、22)の相互間で、行われ
る。
【0017】本発明のオブジェクトの生成支援方法にお
いて、前記(b)ステップは、前記(e)ステップにお
いて複数の前記第2のインスタンス(62)が生成され
るように、前記特定クラス(51)を生成するものであ
る。
【0018】本発明のオブジェクトの生成支援方法にお
いて、前記(b)ステップは、前記(e)ステップにお
いて生成された前記複数の第2のインスタンス(62)
のうちの一方の前記第2のインスタンス(62)の存在
が他方の前記第2のインスタンス(62)の存在に依存
するように、前記特定クラス(51)を生成するもので
ある。
【0019】本発明のオブジェクトの生成支援方法にお
いて、前記(b)ステップは、前記(e)ステップにお
いて生成された前記複数の第2のインスタンス(62)
のうちの一方の前記第2のインスタンス(62)の存在
が他方の前記第2のインスタンス(62)の存在に依存
せずに独立しているように、前記特定クラス(51)を
生成するものである。
【0020】本発明のオブジェクトの生成支援方法にお
いて、前記(b)ステップは、前記(e)ステップで前
記第2のインスタンス(62)が生成されたときに、前
記第2のインスタンス(62)が前記第2のオブジェク
ト生成フェーズ(22)に対して前記第2のインスタン
ス(62)が生成されたことを示すイベントを出すよう
に、前記特定クラス(51)を生成するものである。
【0021】本発明のオブジェクトの生成支援方法にお
いて、前記(b)ステップは、前記(e)ステップで前
記第2のインスタンス(62)が生成された結果、既に
生成されている前記第2のインスタンス(62)が変更
されるときには、前記第2のインスタンス(62)が前
記第2のオブジェクト生成フェーズ(22)に対して前
記第2のインスタンス(62)が変更されたことを示す
イベントを出すように、前記特定クラス(51)を生成
するものである。
【0022】本発明のオブジェクトの生成支援方法にお
いて、前記(b)ステップにおいて、前記第1のサブク
ラス(41)は、前記第1のサブクラス(41)に対応
する第1のインスタンス(61)が生成されたときに、
前記第1のインスタンス(61)が前記第1のオブジェ
クト生成フェーズ(21)において振る舞えるように定
義され、前記第2のサブクラス(42)は、前記第2の
サブクラス(42)に対応する第2のインスタンス(6
2)が生成されたときに、前記第2のインスタンス(6
2)が前記第2のオブジェクト生成フェーズ(22)に
おいて振る舞えるように定義されるものである。
【0023】本発明のオブジェクトの生成支援方法は、
(k) 第1および第2のオブジェクト生成フェーズ
(21、22)を提供するステップと、(l) 特定ク
ラス(51)を生成するステップと、ここで、前記特定
クラス(51)は、前記第1および第2のオブジェクト
生成フェーズ(21、22)のそれぞれに対応する第1
および第2のサブクラス(41、42)を有し、前記第
1および第2のサブクラス(41、42)のそれぞれ
は、前記第1および第2のサブクラス(41、42)の
それぞれが対応する前記第1および第2のオブジェクト
生成フェーズ(21、22)で固有の振る舞いをするた
めのメソッドを有し、前記特定クラス(51)と合成関
係(compositions)を有し、(m) 前記
第1のオブジェクト生成フェーズ(21)において、前
記第1のサブクラス(41)に対応する第1のインスタ
ンス(61)を生成するステップと、(n) 前記合成
関係に基づいて、前記第1のインスタンス(61)が反
映され、前記特定クラス(51)に対応する特定インス
タンス(71)を生成するステップと、(o) 前記特
定インスタンス(71)に応答し、前記合成関係に基づ
いて、前記特定インスタンス(71)が前記第2のオブ
ジェクト生成フェーズ(22)に写像されてなる第2の
インスタンス(62)を生成するステップと、ここで、
前記第2のインスタンス(62)は、前記第2のオブジ
ェクト生成フェーズ(22)で振る舞うためのメソッド
を有し、前記(l)ステップは、前記(o)ステップで
前記第2のインスタンス(62)が生成されたときに、
前記第2のインスタンス(62)の前記第2のオブジェ
クト生成フェーズ(22)で振る舞うための前記メソッ
ドが実行されているときと、前記メソッドが実行されて
いないときとが互いに識別可能なように、前記第2のオ
ブジェクト生成フェーズ(22)に写像されるよう、前
記特定クラス(51)を生成するものである。
【0024】本発明のオブジェクトの生成支援方法にお
いて、更に、(p) 前記第1のオブジェクト生成フェ
ーズ(21)において、前記第1のインスタンス(6
1)に第1のプロパティを与えるステップと、(q)
前記合成関係に基づいて、前記第1のプロパティを、前
記第1のオブジェクト生成フェーズ(21)を経由させ
て前記特定インスタンス(71)のプロパティとして反
映させるステップと、(r) 前記第2のオブジェクト
生成フェーズ(22)において、前記第2のインスタン
ス(62)に第2のプロパティを与えるステップと、
(s) 前記合成関係に基づいて、前記第2のプロパテ
ィを、前記第2のオブジェクト生成フェーズ(22)を
経由させて前記特定インスタンス(71)の前記プロパ
ティとして反映させるステップとを備えている。
【0025】本発明のオブジェクトの生成支援方法にお
いて、更に、(t) 前記第1および第2のプロパティ
がその前記プロパティに反映された前記特定インスタン
ス(71)に基づいて、単一のオブジェクト(100)
を生成するステップを備えている。
【0026】本発明のオブジェクトの生成支援方法は、
(aa) 第1および第2のオブジェクト生成フェーズ
(21、22)を提供するステップと、(ab) 第1
および第2の特定クラス(51a、51b)を生成する
ステップと、ここで、前記第1の特定クラス(51a)
は、前記第1および第2のオブジェクト生成フェーズ
(21、22)のそれぞれに対応する第1および第2の
サブクラス(41a、42a)を有し、前記第1および
第2のサブクラス(41a、42a)のそれぞれは、前
記第1の特定クラス(51a)と合成関係(compo
sitions)を有し、前記第2の特定クラス(51
b)は、前記第1および第2のオブジェクト生成フェー
ズ(21、22)のそれぞれに対応する第3および第4
のサブクラス(41b、42b)を有し、前記第3およ
び第4のサブクラス(41b、42b)のそれぞれは、
前記第2の特定クラス(51b)と合成関係を有し、
(ac) 前記第1のオブジェクト生成フェーズ(2
1)において、前記第1のサブクラス(41a)に対応
する第1のインスタンス(61a)を生成するステップ
と、(ad) 前記合成関係に基づいて、前記第1のイ
ンスタンス(61a)が反映され、前記第1の特定クラ
ス(51a)に対応する第1の特定インスタンス(71
a)を生成するステップと、(ae) 前記第1の特定
インスタンス(71a)に応答し、前記合成関係に基づ
いて、前記第1の特定インスタンス(71a)が前記第
2のオブジェクト生成フェーズ(22)に写像されてな
る第2のインスタンス(62a)を生成するステップ
と、ここで、前記第2のインスタンス(62a)は、前
記第2のオブジェクト生成フェーズ(22)で振る舞う
ためのメソッドを有し、(af) 前記第1のオブジェ
クト生成フェーズ(21)において、前記第3のサブク
ラス(41b)に対応する第3のインスタンス(61
b)を生成するステップと、(ag) 前記合成関係に
基づいて、前記第3のインスタンス(61b)が反映さ
れ、前記第2の特定クラス(51b)に対応する第2の
特定インスタンス(71b)を生成するステップと、
(ah) 前記第2の特定インスタンス(71b)に応
答し、前記合成関係に基づいて、前記第2の特定インス
タンス(71b)が前記第2のオブジェクト生成フェー
ズ(22)に写像されてなる第4のインスタンス(62
b)を生成するステップと、ここで、前記第4のインス
タンス(62b)は、前記第2のオブジェクト生成フェ
ーズ(22)で振る舞うためのメソッドを有し、 ここ
で、前記(ab)ステップは、前記第1および第3のイ
ンスタンス(61a、61b)が生成されたときに、前
記第1および第3のインスタンス(61a、61b)の
一方が他方に集約可能となるように前記第1および第2
の特定クラス(51a、51b)を生成し、前記(a
e)ステップで前記第2のインスタンス(62)が生成
されたときに、前記第2のインスタンス(62)の前記
第2のオブジェクト生成フェーズ(22)で振る舞うた
めの前記メソッドが実行されているときと、前記メソッ
ドが実行されていないときとが互いに識別可能なよう
に、前記第2のオブジェクト生成フェーズ(22)に写
像されるよう、前記第1の特定クラス(51a)を生成
するものである。
【0027】本発明のオブジェクトの生成支援装置は、
第1および第2のオブジェクト生成フェーズ(21、2
2)と、特定クラス(51)を生成する手段と、ここ
で、前記特定クラス(51)は、前記第1および第2の
オブジェクト生成フェーズ(21、22)のそれぞれに
対応する第1および第2のサブクラス(41、42)を
有し、前記第1および第2のサブクラス(41、42)
のそれぞれは、前記特定クラス(51)と合成関係(c
ompositions)を有し、 前記第1のオブジ
ェクト生成フェーズ(21)において、前記第1のサブ
クラス(41)に対応する第1のインスタンス(61)
を生成する手段と、 前記合成関係に基づいて、前記第
1のインスタンス(61)が反映され、前記特定クラス
(51)に対応する特定インスタンス(71)を生成す
る手段と、 前記特定インスタンス(71)に応答し、
前記合成関係に基づいて、前記特定インスタンス(7
1)が前記第2のオブジェクト生成フェーズ(22)に
写像されてなる第2のインスタンス(62)を生成する
手段と、ここで、前記第2のインスタンス(62)は、
前記第2のオブジェクト生成フェーズ(22)で振る舞
うためのメソッドを有し、 前記特定クラス(51)を
生成する手段は、前記第2のインスタンス(62)を生
成する手段によって前記第2のインスタンス(62)が
生成されたときに、前記第2のインスタンス(62)の
前記第2のオブジェクト生成フェーズ(22)で振る舞
うための前記メソッドが実行されているときと、前記メ
ソッドが実行されていないときとが互いに識別可能なよ
うに、前記第2のオブジェクト生成フェーズ(22)に
写像されるよう、前記特定クラス(51)を生成するも
のである。本発明の記録媒体は、本発明のオブジェクト
の生成支援方法に記載された各ステップをコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
が読み取り可能な記録媒体である。
【0028】本発明の設計データの設計方法では、プラ
ント設計システムとの連動が容易である。すなわち、グ
ラフィック画面の1枚、及びその画面の部品、または制
御ロジック画面1枚、及びその演算ブロックなど、あら
ゆる計装と制御の設計に必要な情報がオブジェクトとし
て統一的に管理される。
【0029】本発明では、一つの設計情報(71)が一
元管理されるとともに、その一つの設計情報(71)が
複数の設計フェーズ(21、22、23)のそれぞれに
おいて、互いに異なった振る舞いが行われる。一つの設
計情報(71)は、予め、第1から第3の設計フェーズ
(21、22、23)のそれぞれにおいて表現されるた
めのデータとして、第1から第3の設計フェーズ(2
1、22、23)のそれぞれ用のクラスが定義されるこ
とが前提となる。
【0030】ユーザは、データベースアクセスオブジェ
クトを介して、設計データにアクセスする。上記データ
ベースアクセスオブジェクトは、ソフトウェアコンポー
ネント規格(マイクロソフト社のCOM(Compon
ent Object Model)(登録商標))に
沿って開発されているため、ビジュアルC++(登録商
標)、ビジュアルベイシック(登録商標)、またはエク
セル(登録商標)などのVBA(VBA;エクセルなど
のマクロ言語)(登録商標)に組み込まれることができ
る。
【0031】そのため、設計データを、あるときは例え
ば表計算ソフトウェアのエクセルの表として管理した
り、入力したりする一方、その結果を例えばグラフィッ
クツールのソフトウェアで利用することができる。この
仕組みにより、ユーザは自由に自分の選択した場面(2
1、22、23)で設計作業をすることができる。既設
プラント操作端や計器が明確なものは、そのリストから
表計算用ソフトウェアを介してインスタンスを作ればよ
いし、グラフィック画面のエディタを使って、プラント
の系統を作画しながら、必要な設計データを作成するこ
とができる。
【0032】本発明のデータベース機構(10)では、
上記のようにデータがオブジェクトとして扱われるだけ
ではなく、オブジェクト同士の「合成(composi
tions)」、「集約(aggregation
s)」を含む相互構成情報が格納される。また、データ
ベース機構10では、各設計オブジェクトのインスタン
スの設計削除のほか、属性情報への値の代入などが、ス
クリプト言語で表現される。これまで図面(紙)の形
か、単なるファイルでしか存在しなかった、設計標準な
どの情報が、関連する設計データの生成や、相互接続な
どの情報のつながりが維持されたまま、「知識」として
データベース機構10の内部に保存される。
【0033】現実の物理世界の情報すなわち、プラント
ならば「弁」は物体として1つであるが、本発明では、
情報としての「弁」が様々な設計経過を経て動的に生成
されるなどの状況に対応できる、多次元型オブジェクト
データベースが提供される。
【0034】具体的には、従来の構成とは違い、1つの
情報は複数の実体(データ)の合成(composit
ions)されたオブジェクトとして管理される。本発
明では、操作者が処理していると捉える情報は、合成さ
れたある1つの情報実体の関係である。したがって、
「弁」の情報は、制御演算の中にでも登場するし、マン
マシンI/F画面の表示部品としても登場する。また、
弁リストなどのリストでも登場する。これらは、個々に
は独立したオブジェクトであるが、本発明の多次元型オ
ブジェクトデータベースでは、それらが1つのオブジェ
クトとして管理でき、個々の情報は合成要素として互い
に連動することができる。この構造のため、どのような
場合での設計でも、情報がスムーズにシステマティック
に管理される。”弁”ならば、あるフェーズではその取
付け位置を示す設計を行っても、その構造仕様をあらわ
す設計を行っても、またその弁が動作する制御ロジック
図の設計を行っても、本発明のオブジェクト指向型デー
タベース機構(ObjectRelation Con
trol Architecture)ではそれらが独
立した情報でありつつ、かつ1つの特定オブジェクト
の”弁”に合成されている。我々が設計作業で扱う情報
は、すべて合成されているオブジェクトであり、本体の
特定オブジェクトを直接扱うことはできない。すなわ
ち、いずれの振る舞いのオブジェクトを入口にしても、
その実体をあらわす情報の見え方は等しく、いかなる設
計フェーズにも依存しない。このような情報を抽象かつ
正規化した状態で管理できることは、複雑な情報を数学
的に処理しながら情報を加工したり、管理できることを
意味する。
【0035】複雑な物理構造物の設計情報は、実際には
各種の図面で表現されるが、本発明において、設計情報
の実体はオブジェクトとして関係情報を固有に持つ。本
発明のデータベースにおいて、ユーザは、表面上の写像
でしかその関係情報をとらえることができない。
【0036】オブジェクトは対象世界を構成する基本要
素である。現実世界に存在する「もの」そのものがイン
スタンス(実例)と呼ばれ、共通性質を有する一群のイ
ンスタンスに対して与えられる共通性質の定義がクラス
と呼ばれる。属性とは、クラスを特徴づける、視点に依
存するデータである。関連(association
s)は、クラス間の構造的関係や情報の流れを表現す
る。関連によりある情報視点が定まり、クラスと共に対
象世界の情報構造が表現される。集約(aggrega
tions)は、クラス間の全体/部分構造を表現する
ための特別な関連である。あるオブジェクトが内部構造
を有するときに利用される。メソッド(操作)とは、ク
ラスの状態(属性の値)を問い合わせたり変化させたり
するインターフェースの定義である。オブジェクト指向
における思考や表現の単位は、データ(属性)+操作=
クラス.となる。インスタンスは、クラスを基に生成さ
れ、属性の値が確定したものである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明のオブジェクトの生成支援方法の一実施形態として、
オブジェクト指向型データベースを用いたプラント設計
データの生成方法を説明する。
【0038】図2に示されるように、本実施形態におい
ては、オブジェクト指向型データベース機構(Obje
ct Relation Control Archi
tecture)10と、複数の(本実施形態では、3
つの)アプリケーションソフトウェア21、22、23
とが用いられる。
【0039】データベース機構10は、プラント設計デ
ータ100(図1参照)を管理する。3つのアプリケー
ションソフトウェア21、22、23のそれぞれは、設
計フェーズとして、データベース機構10を介して、単
一の設計データ100を生成するために用いられる。
【0040】第1の設計フェーズ21は、ドキュメント
設計フェーズであり、シートデータが表計算用のアプリ
ケーションソフトウェア(例えばEXCEL(登録商
標))にて取り扱われる(図6参照)。
【0041】第2の設計フェーズ22は、プラント設計
フェーズであり、グラフィックデータが回路設計用のア
プリケーションソフトウェアにて取り扱われる。第2の
設計フェーズ22においては、プラント系統図が管理さ
れる(図6参照)。
【0042】第3の設計フェーズ23は、ロジック設計
フェーズであり、描画データが制御設計用のアプリケー
ションソフトウェア(例えばVISIO(登録商標))
にて取り扱われる(図6参照)。
【0043】上記単一の設計データ100は、第1から
第3の設計フェーズ21、22、23のそれぞれにおい
て設計された結果として生成される。本実施形態では、
後述されるように、或る設計部品が第1および第2の設
計フェーズ21、22のそれぞれにおいて扱われるとき
に、第1の設計フェーズ21にてその設計部品について
扱われた結果が、第2の設計フェーズ22にも反映され
るようになっている。
【0044】図2に示されるように、第1、第2および
第3の設計フェーズ21、22、23のそれぞれには、
アシスタント25、26、27が設けられている。それ
ぞれのアシスタント25、26、27の機能は互いに共
通している。アシスタント25、26、27は、いずれ
も、クラスに対応したインスタンスを生成する機能、イ
ンスタンスにプロパティを与える機能、インスタンスを
削除する機能、およびクラス自体を生成する機能を有し
ている。
【0045】アシスタント25、26、27は、いずれ
も、上記の4つの機能をメソッドとして有し、自らのプ
ロパティを有さないという意味で、特殊なオブジェクト
であると捉えられる。これらアシスタント25、26、
27の動作は、後述される。
【0046】本実施形態において、プラントを設計する
行為は、以下の<1>から<3>の行為であると捉えら
れる。 <1>予め、複数のクラス51a、51bをクラス定義
する。 <2>複数のクラス51a、51bのそれぞれに対応し
た複数のインスタンス71a、71bを生成する。 <3>それぞれのインスタンス71a、71bにプロパ
ティを与えて、インスタンス71a、71b同士を関連
(集約など)付けていく。これらの複数のインスタンス
71a、71bが有機的に結合されることにより、単一
の設計データ100が生成される。
【0047】プラント設計の成果として、単一の設計デ
ータ100が生成される。上記単一の設計データ100
は、弁、ポンプ、タンク、レベル計、制御ユニットなど
の複数の上記設計部品が、有機的に結合されてなるもの
である。本実施形態において、上記複数の設計部品のそ
れぞれは、オブジェクトとして扱われる。
【0048】本実施形態では、上記複数のオブジェクト
のそれぞれが、クラス51a、51b(以下、「特定ク
ラス」と称される)として定義される。ここで、特定ク
ラスは、「弁」などの1つの設計部品に対して1つ設け
られる。「弁の警報」、「弁のストローク」、「弁の圧
力」などの弁の構成要素は、特定クラス51a、51b
の属性(プロパティ)または特定クラスのサブクラスと
して、定義される。
【0049】なお、明細書および図面において、符号5
1が付けられた特定クラスは、複数の特定クラス51
a、51bの総称であり、1つの特定クラスであるとし
て説明される。同様に、符号41、42、43が付けら
れたサブクラス、符号61、62、63が付けられたイ
ンスタンス、および符号71が付けられた特定インスタ
ンス、のそれぞれは総称であり、いずれも1つであると
して説明される。
【0050】図2に示されるように、特定クラス51
は、特定クラス51のサブクラスとして、第1から第3
のサブクラス41〜43を有している。特定クラス51
の定義に際して、第1から第3のサブクラス41〜43
は、特定クラス51に対して合成関係(composi
tions)を有するように、定義される。第1から第
3のサブクラス41〜43のそれぞれは、3つの設計フ
ェーズ21、22、23に1対1で対応している。
【0051】図3は、2つの特定クラス51a、51b
が生成された場合について示している。特定クラス51
aは、3つのクラス41a、42a、43aのそれぞれ
と合成関係を有している。クラス41a、42a、43
aのそれぞれは、特定クラス51aに対するサブクラス
である。図3において、特定クラス51aとクラス41
a、42a、43aのそれぞれとの間の二重線は、二重
線で結ばれた両者が合成関係を有していることを表して
いる(図3において、他の二重線は、同じく合成関係を
表している)。特定クラス51bは、特定クラス51b
に対するサブクラスである、2つのクラス41b、42
bのそれぞれと合成関係を有している。
【0052】特定クラス51aに対応するインスタンス
が特定インスタンス71aである。クラス41aに対応
するインスタンスが、符号61aで表される。クラス4
2aに対応するインスタンスが、符号62aで表され
る。クラス43aに対応するインスタンスが、符号63
aで表される。特定クラス51aとクラス41a、42
a、43aとの間の合成関係に基づいて、特定インスタ
ンス71aは、インスタンス61a、62a、63aの
それぞれと合成関係を有している。特定クラス51bに
対応するインスタンスが特定インスタンス71bであ
る。クラス41bに対応するインスタンスが、符号61
bで表される。クラス42bに対応するインスタンス
が、符号62bで表される。特定クラス51bとクラス
41b、42bとの間の合成関係に基づいて、特定イン
スタンス71bは、インスタンス61b、62bのそれ
ぞれと合成関係を有している。
【0053】特定クラス51aは、特定インスタンス7
1aが、第1から第3の設計フェーズ21、22、23
のそれぞれに、第1から第3のインスタンス61a、6
2a、63aとして写像されて、第1から第3の設計フ
ェーズ21、22、23のそれぞれで固有の振る舞いが
なされるように、上記<1>のステップ(クラス定義)
がなされる。
【0054】上記<1>のクラス定義において、特定ク
ラス51aには、サブクラス41a、42a、43a
(以下、「振る舞い用クラス」と称される)が、第1か
ら第3の設計フェーズ21、22、23のそれぞれに対
応するように設けられる。これにより、図3において破
線で示されるように、第1のインスタンス61aは第1
の設計フェーズ21で固有の振る舞いがなされ(扱わ
れ)、第2のインスタンス62aは第2の設計フェーズ
22で固有の振る舞いがなされ、第3のインスタンス6
3aは第3の設計フェーズ23で固有の振る舞いがなさ
れる。
【0055】特定クラス51bは、特定インスタンス7
1bが、第1および第2の設計フェーズ21、22のそ
れぞれに、第1および第2のインスタンス61b、62
bとして写像されて、第1および第2の設計フェーズ2
1、22のそれぞれで固有の振る舞いがなされるよう
に、上記<1>のステップ(クラス定義)がなされる。
【0056】上記<1>のクラス定義において、特定ク
ラス51bには、サブクラス41b、42b(振る舞い
用クラス)が、第1および第2の設計フェーズ21、2
2のそれぞれに対応するように設けられる。これによ
り、第1のインスタンス61bは第1の設計フェーズ2
1で固有の振る舞いがなされ、第2のインスタンス62
bは第2の設計フェーズ22で固有の振る舞いがなされ
る。
【0057】図3の破線に示されるように、第1の設計
フェーズ21では、第1のインスタンス61aおよび第
1のインスタンス61bのそれぞれが振る舞うことがで
きる。第2の設計フェーズ22では、第2のインスタン
ス62aおよび第2のインスタンス62bのそれぞれが
振る舞うことができる。
【0058】同一の設計フェーズ上で振る舞うことので
きる、複数のインスタンスのうちの一方が他方に集約可
能であるように、上記<1>のクラス定義がなされるこ
とができる。例えば、第1の設計フェーズ21で振る舞
うことのできる、第1のインスタンス61aが第1のイ
ンスタンス61bに集約可能であるように、クラス定義
がなされることができる。
【0059】第1の設計フェーズ21において、振る舞
いクラス41aに対応する第1のインスタンス61aが
生成されると、上記合成関係に基づいて、第1のインス
タンス61aが反映された、特定インスタンス71aが
生成される。さらに、特定インスタンス71aに応答し
て、上記合成関係に基づいて、特定インスタンス71a
が第2の設計フェーズ22に写像されてなる第2のイン
スタンス62aが生成される。第2のインスタンス62
aは、第2の設計フェーズ22で振る舞うためのメソッ
ドを有している。
【0060】特定クラス51aに対して、2つのクラス
41a、42aのそれぞれが合成されているとき、それ
らのクラス41a、42aのうちの一方のクラス41a
に対応するインスタンス61aが生成されると、他方の
クラス42aに対応するインスタンス62aが生成され
る。
【0061】上記において、第1のインスタンス61a
が生成されたことに伴い、特定インスタンス71aが第
2の設計フェーズ22に写像されてなる第2のインスタ
ンス62aが生成されるときに、複数の第2のインスタ
ンス62a、62a…が生成されるように、クラス定義
がなされることができる。
【0062】さらに、上記複数の第2のインスタンス6
2a、62a…の存在に関して、互いに独立であるよう
にクラス定義がなされることができる。また、上記複数
の第2のインスタンス62a、62a…の存在に関し
て、一方が他方に依存するようにクラス定義がなされる
ことができる。
【0063】複数の特定クラス51a、51bのそれぞ
れは、振る舞いクラス41a、42a、43a、41
b、42bの他に、「アイデンティティ」と、「文字化
可能な属性(プロパティ)」と、「文字化不可能な属
性」とを含むように、上記<1>のクラス定義がなされ
る。
【0064】「アイデンティティ」とは、オブジェクト
がデータベース機構10に管理されるときに用いられ
る。1つのオブジェクト(複数の特定クラス51a、5
1bのそれぞれ)は、1つのID(アイデンティティ)
を有している。オブジェクトの属性の一つである、タグ
(TAG)ナンバー、名称および型式番号は、アイデン
ティティとはされない。
【0065】「文字化可能な属性」とは、オブジェクト
の属性の中で、直接的に文字(数字が含まれる)で表す
ことのできる属性である。例えば、タグナンバー、名称
および型式番号が含まれる。図1において、符号52
a、52b、52cのそれぞれは、文字化可能な属性を
示している。符号72a、72b、72cのそれぞれ
は、符号52a、52b、52cに対応する属性であ
る。
【0066】「文字化不可能な属性」とは、オブジェク
トの属性の中で、直接的に文字で表すことのできない属
性である。例えば、単一のプロパティが表であるとき、
その表は、文字化不可能な属性である。文字化不可能な
属性は、特定クラス51aに含まれた形で、特定クラス
51aの属性として定義されることができない。文字化
不可能な属性は、特定クラス51aに対するサブクラス
54として、上記<1>でクラス定義される。文字化不
可能な属性を示すサブクラス54は、その特定クラス5
1aに合成されるように、上記<1>でクラス定義され
る。
【0067】特定クラス51aが「弁」に関する特定ク
ラスである場合、弁の「圧力仕様」という属性について
は以下のように説明される。この場合、「最大圧」、
「定格圧」などの圧力仕様に関する項目が個々に、文字
化可能な属性52a、52bとして特定クラス51aに
羅列して定義されることが可能である。これに対し、図
4に示すように、予め「圧力仕様」というサブクラス5
4が定義され、そのサブクラス54が弁の特定クラス5
1a(の「圧力仕様」という属性)に、文字化不可能な
属性として定義されることができる(図3参照)。この
ように、サブクラス54が、弁の特定クラス51aとは
別のクラスとして定義されることで、弁以外の設計部品
の特定クラスであって圧力仕様の属性が含まれる特定ク
ラスが定義されるときに、サブクラス54の項目(最大
圧、定格圧)がその特定クラスに対して共通に用いられ
ることができる。
【0068】弁の特定クラス51aの「圧力仕様」とい
う属性に対して、「圧力仕様クラス、最大圧および定格
圧」というサブクラス54は合成関係にある。弁の特定
クラス51aの「警報レンジ」という属性に対して、
「警報クラス、ハイ設定およびロー設定」というサブク
ラス55は合成関係にある。
【0069】図3において、符号66、64、65は、
サブクラス53、54、55のそれぞれに対応するイン
スタンスを示している。
【0070】図5に示すように、弁インスタンスAに対
して、圧力仕様インスタンスAおよび警報インスタンス
Aは、合成関係で連結(リンク)され、弁インスタンス
Bに対して、圧力仕様インスタンスBおよび警報インス
タンスBは、合成関係で連結されている。上記のよう
に、合成関係で連結されたオブジェクトは互いに共用さ
れない。
【0071】複数の特定クラス51a、51bのそれぞ
れは、更に、単一または複数のサブクラス(図示せず)
を有するように、上記<1>でクラス定義されることが
できる。これらのサブクラスは、対応する特定クラス5
1a、51bとの間に、またはサブクラス同士が、以下
の(1)から(4)のいずれかのような関係を有するよ
うに、上記<1>のクラス定義が行われることができ
る。
【0072】(1)汎化関係(generalizat
ions) 汎化関係とは、概念と概念の間の一般性や普遍性を表す
関係である。属性が概念の内包を表しているのに対し、
汎化関係は概念の外延を表している。汎化関係は、暗黙
に継承関係を包含している。汎化関係が、類似した概念
を表すクラス同士の関係であるのに対し、関連(ass
ociations)は異なった範疇に属する概念を表
すクラスとクラスの間の関係である。異なったクラスに
属するインスタンス同士の間に何らかの関係があった場
合、その関係はそのクラス同士の関連(associa
tions)によって表現される。汎化関係とは、ある
クラスがあるクラスの特化したもの、という関係であ
る。クラスとサブクラスの関係である。クラスとサブク
ラスの間では、属性が継承される(インヘリタンスの確
立)。例として、シンボル記号クラスと弁のシンボルク
ラス、が挙げられる。
【0073】(2)関連(associations) 関連の中には、ある種の制約条件を伴う関連がある。存
在制約と参照制約をもった関連は、通常の関連と区別し
て構成関係とされる。こうした制約は、クラス同士が
「全体」と「部分」の関係にある場合によく見出され
る。そのため、このような関連は、構成関係と呼ばれ
る。構成関係は、その制約の種類によって合成関係(c
ompositions)と集約関係(aggrega
tions)という2つの関係に分類される。関連と
は、あるクラスが、異なった範疇のクラスと関係がある
場合の、両者の関係である。例として、制御系統図クラ
スとファンクションロジック図クラス、弁の記号クラス
とループプレート表示クラス、弁の記号クラスと操作端
ロジックのダイアグラムクラス、が挙げられる。互いに
違う範疇に属している複数のオブジェクトを、人為的に
連動させる場合は、この関連(リンク)を示す情報が定
義される必要がある。
【0074】(3)合成関係(composition
s) 合成関係は、オブジェクト同士が存在制約の関係にある
関連である。存在制約とは、片方のオブジェクトの存在
の有無が、もう一つのオブジェクトの存在を制約してい
る関係である。全体と部分の関係にあるオブジェクト同
士で、部分側のオブジェクトを生成する場合は、全体側
のオブジェクトがすでに存在していなければならず、ま
た、全体側のオブジェクトを消去する場合には、部分側
のオブジェクトも事前に消去しておかなければならな
い。合成関係とは、例えば、人間オブジェクトの中の
(内臓)や、基板オブジェクトの中の(コネクタ)であ
る。合成関係とは、あるクラスの存在制約となるものが
クラスである場合の、両者の関係である。例として、電
動弁クラスと圧力設定クラス、特定クラス51と振る舞
いクラス41(42)、が挙げられる。合成は、あるク
ラスと、そのクラスを存在させるのに必須のクラスとの
関係である。あるクラスに必須の情報は、合成として宣
言される必要がある。合成に基づいて二次的に作成され
たインスタンスは、合成元のインスタンスが削除された
時点で連動して削除される必要がある。
【0075】(4)集約関係(aggregation
s) 集約関係は、オブジェクト同士が参照制約の関係にある
関連である。参照制約とは、オブジェクト同士が何らか
の性質を共有していて、全体側のオブジェクトの状態変
化が部分側のオブジェクトの状態変化を誘因するという
関係である。参照制約を持つオブジェクト間の結合は、
存在制約ほど強くはない。例として、系統図表示画面ク
ラスと部品モジュールクラス、ラッククラスと基板クラ
ス、が挙げられる。合成と異なる点は、集約は参照の関
係に過ぎない点である。系統図に含まれる部品クラスの
インスタンスは、違う系統図にも参照される可能性があ
るから、部品からみて系統図は、単なる参照の関係でし
かない。集約元のインスタンスが削除されても集約メン
バのインスタンスは消滅する必要がない。ただし、上記
2つの例のうち、前者は物理的な制約を保持しないのに
対し、後者は保持している。このことから、前者は「参
照集約」と称され、後者は「存在集約」または「親子集
約」と称される。
【0076】図2に示されるデータベース機構10で
は、クラスの構成情報が宣言されてはじめて、そのイン
スタンスが生成される。すでにインスタンスが存在して
いるクラスに対して、クラスの構成情報を変更すること
は基本的にできない。その場合には、新たなクラスが定
義される必要がある。
【0077】図3を用いて前述されたように、上記複数
の振る舞い用クラス41a、42a、43a、41b、
42bのすべては、上記複数の振る舞いクラス41a、
42a、43a、41b、42bのすべてをサブクラス
とすべき単一の特定クラス51a、51bと、合成関係
を有している。
【0078】次に、図2および図7を参照して、アシス
タント25、26、27の動作が説明される。以下にお
いては、第1から第3のインスタンス61、62、63
の生成される順番が、第1のインスタンス61が最初
で、第2のインスタンス62が次である場合が説明さ
れ、また、第1のインスタンス61にプロパティが付与
される場合が説明される。したがって、アシスタント2
5、26についてしか説明されないが、アシスタント2
5、26、27の動作は、基本的に同じである。
【0079】データベース機構10において、特定クラ
ス51が定義された後に(上記<1>および図7のステ
ップS1参照)、第1の設計フェーズ21において、第
1のインスタンス61が生成されるときの動作は、以下
の通りである。ステップS2に示されるように、第1の
設計フェーズ21の表計算用ソフトウェア上で、リター
ンキーが押されるまたはマウスがクリックされる。する
と、ステップS3に示されるように、「そのリターンキ
ーまたはマウスの操作に対応するインスタンスを生成す
る」旨のメッセージが、表計算用ソフトウェアからアシ
スタント25に出力される。ステップS4およびS5に
示されるように、そのメッセージに応答して、アシスタ
ント25は、第1の設計フェーズ21に、そのメッセー
ジに対応した第1のインスタンス61を生成する。
【0080】次いで、ステップS6に示されるように、
データベース機構10では、上記のように生成された第
1のインスタンス61に応答して、第1のインスタンス
61が反映され、特定クラス51に対応する特定インス
タンス71が生成される(上記<2>参照)。
【0081】ステップS7に示されるように、特定イン
スタンス71に応答して、特定インスタンス71が第2
の設計フェーズ22に写像されてなる第2のインスタン
ス62が生成される。ここで、ステップS8に示される
ように、生成された第2のインスタンス62は、第2の
設計フェーズ22のアシスタント26に対して、「第2
のインスタンス62が生成された」ことを示すイベント
を出す。ステップS9に示されるように、アシスタント
26は、そのイベントに応答して、第2の設計フェーズ
22上で、第2のインスタンス62が生成された旨を表
示する。このときの表示方法は、第2の設計フェーズ2
2の画面上で対応するデータが、他と異なった色で表示
されるなどの方法が採られる。
【0082】第2のインスタンス62が生成された結
果、既に生成されている第2のインスタンス62が変更
される場合は、以下の通りである。その変更された第2
のインスタンス62は、第2の設計フェーズ22のアシ
スタント26に対して、第2のインスタンス62が変更
されたことを示すイベントを出す。アシスタント26
は、そのイベントに応答して、第2の設計フェーズ22
上で、第2のインスタンス62が変更されたことを表示
する。このときの表示方法は、変更された第2のインス
タンス62のデータが画面上で点滅するなどの方法が採
られる。
【0083】上記のように、第2のインスタンス62が
生成されたとき、第2の設計フェーズ22の画面上で、
第2のインスタンス62のデータは他と異なる色で表示
されたり、点滅した状態で表示されるなど表示態様が区
別された。
【0084】さらに、第2のインスタンス62は、第2
の設計フェーズ22の画面上で配置(表示)される場所
が以下のように区別される。すなわち、図6に示される
ように、第2の設計フェーズ22は、作業画面部22w
とバケット(箱)22bとを有している。作業画面部2
2wは、第2の設計フェーズ22の大半を占め、第2の
インスタンス62が第2の設計フェーズ22で振る舞う
ためのワークエリアである。バケット22bは、第2の
インスタンス62の第2の設計フェーズ22での振る舞
いが行われずに、第2のインスタンス62を「データ名
を示す項目」の形式で格納する。作業画面部とバケット
とを有している点は、第1および第3の設計フェーズ2
1、23も同様である。その生成された第2のインスタ
ンス62が、第2の設計フェーズ22で固有の振る舞い
がなされていないときには、その第2のインスタンス6
2のデータは、第2の設計フェーズ22のバケット22
b内に収容される。特定インスタンス71が第2の設計
フェーズ22に写像されてなる第2のインスタンス62
が生成されたということは、第2の設計フェーズ22に
写像させることの必要性に鑑みて、そのように上記<1
>でクラス定義がなされた結果である。したがって、第
2のインスタンス62が第2の設計フェーズ22で固有
の振る舞いを行なっていない状態では、その設計作業が
行われたことにならず、設計データに組み込まれていな
い未使用状態であるとして、バケット22bに収容され
る。一方、その生成された第2のインスタンス62が、
第2の設計フェーズ22で固有の振る舞いがなされたと
きには、その振る舞いの結果が第2の設計フェーズ22
の画面上の、対応する場所に表示される。
【0085】以下に、前述の第2のインスタンス62の
配置場所について具体的に説明される。まず、第1の設
計者は、設計データに組み込まれるべき複数の警報デー
タを生成し、それらの警報データを表形式で管理するた
めに、全ての警報データを第1の設計フェーズ21であ
る表計算ソフトウェアのバケット21bに入力する。そ
の第1の設計フェーズ21への入力に応答して、第2の
設計フェーズ22のバケット22bには、その全ての警
報の項目が収容される。それと同時に、その第1の設計
フェーズ21への入力に応答して、第3の設計フェーズ
23のバケット23bにも、その全ての警報の項目が収
容される。第2の設計フェーズ22のグラフィックソフ
トウェアでは、第2の設計者は、「データ名を示す項
目」でバケット22bから一つの警報を作業画面部22
wに移動させて、その警報のグラフィックを作成する。
第2の設計フェーズ22では、そのバケット22b内の
全ての警報一つ一つについてのグラフィックを作成す
る。第2の設計フェーズ22のバケット22b内の全て
の項目について、第2の設計フェーズ22での固有の振
る舞いがなされなければ、その警報についての第2の設
計フェーズ22上での設計が終了したことにはならな
い。同じく、第3の設計フェーズ23のロジック設計用
ソフトウェアでは、第3の設計者は、「データ名を示す
項目」でバケット23bから一つの警報を作業画面部2
3wに移動させて、その警報のロジック設計をする。第
3の設計フェーズ23では、そのバケット23b内の全
ての警報一つ一つについてロジック設計をする。第3の
設計フェーズ23のバケット23b内の全ての項目につ
いて、第3の設計フェーズ23での固有の振る舞いがな
されなければ、その警報についての第3の設計フェーズ
23上での設計が終了したことにはならない。同じく、
第1の設計フェーズ21の表計算ソフトウェアでは、第
1の設計者は、「データ名を示す項目」でバケット21
bから一つの警報を作業画面部21wに移動させて、そ
の警報の仕様決定(レンジ設定など)等を行う。第1の
設計フェーズ21では、そのバケット21b内の全ての
警報一つ一つについて仕様決定等をする。第1の設計フ
ェーズ21のバケット21b内の全ての項目について、
第1の設計フェーズ21での固有の振る舞いがなされな
ければ、その警報についての第1の設計フェーズ21上
での設計が終了したことにはならない。上記のことから
すると、設計とは、その設計フェーズの画面のバケット
内に収納されているインスタンスに、その設計フェーズ
に固有の振る舞いを行わせることで、そのバケット内を
空にする作業であると捉えられる。
【0086】上記においては、インスタンスが生成され
る場合のアシスタントの動作が説明された。インスタン
スが削除される場合のアシスタントの動作は、インスタ
ンスが生成されるときの動作と基本的に同じである。
【0087】第1の設計フェーズ21において、第1の
インスタンス61に、第1のプロパティ(パラメータ)
が与えられる場合は、以下の通りである。第1の設計フ
ェーズ21の表計算ソフトウェア上で、第1のプロパテ
ィが与えられる操作が行われる。すると、「その操作に
対応する第1のプロパティが与えられた」旨のメッセー
ジが、表計算用ソフトウェアからアシスタント25に出
力される。そのメッセージに応答して、アシスタント2
5は、その第1のプロパティを、第1の設計フェーズ2
1を経由(通過)させて、特定インスタンス71のプロ
パティとして反映させる。
【0088】アシスタント25、26、27は、クラス
自体を生成することができる。この場合、アシスタント
25は、第1の設計フェーズ21に対応する第1のサブ
クラス41を生成することができる。このときのアシス
タント25の動作は、第1のインスタンス61が生成さ
れたときの動作に準じる。さらに、第1のサブクラス4
1と特定クラス51との間の合成関係に基づいて、アシ
スタント25は、生成された第1のサブクラス41を、
特定クラス51に反映させることができる。
【0089】図1は、本実施形態で生成される、単一の
設計データ100を模式的に示している。データベース
機構10において、設計データ100は、単一のオブジ
ェクトとして管理される。単一の設計データ100は、
複数の特定インスタンス71a、71b…が互いに有機
的に結合してなるものである。符号61aは、特定イン
スタンス71aが第1の設計フェーズ21に写像されて
なる第1のインスタンスを示している。符号62aは、
特定インスタンス71aが第2の設計フェーズ22に写
像されてなる第2のインスタンスを示している。符号6
1bは、特定インスタンス71bが第1の設計フェーズ
21に写像されてなる第1のインスタンスを示してい
る。
【0090】第1のインスタンス61aと第1のインス
タンス61bとの間を結ぶラインLは、第1のインスタ
ンス61aおよび第1のインスタンス61bの一方が他
方を集約している状態を示している。
【0091】或る特定インスタンス71は、複数の設計
フェーズ21、22、23のすべてに写像されるとは限
らない。特定インスタンス71がいずれの設計フェーズ
21、22、23に写像されて、その写像された設計フ
ェーズ固有の振る舞いを行うインスタンスとなるかは、
その特定インスタンス71に対応する特定クラス51
が、上記<1>のクラス定義の段階でどのように定義さ
れるかによって決定される。
【0092】単一の設計データ100は、複数の設計フ
ェーズ21、22、23のそれぞれを通じて多面的な見
方がなされる。それぞれの設計フェーズ21、22、2
3では、単一の設計データ100の一側面として表われ
る、インスタンスが取り扱われる。単一の設計データの
一部(一側面)が、それぞれの設計フェーズとしての図
面に、シンボル(インスタンス)として表される。
【0093】バルブの特定インスタンスは、プラント設
計フェーズにおいて、或る系統図内のバルブのシンボル
(インスタンス)として表われる。上記バルブの特定イ
ンスタンスは、ロジック設計フェーズにおけるファンク
ションロジック図の中にバルブのシンボルとして表われ
る。
【0094】特定インスタンス71は、第1から第3の
設計フェーズ21、22、23上で、それぞれ固有の振
る舞いをする(その特定インスタンス71に対応する特
定クラス51のクラス定義において、その特定インスタ
ンス71が第1から第3の設計フェーズ21、22、2
3に写像されると定義されている場合)。各第1から第
3の設計フェーズ(アプリケーションソフト)21、2
2、23での固有の振る舞いは、基本的にそのアプリケ
ーションソフトの吐き出すデータファイルに閉じて存在
している。例えば、表計算ソフトウェア21上に特定イ
ンスタンス71の持つデータである、何らかの「日付
け」のデータが表現される場合、その「日付け」が元号
表記されるのか、西暦表示されるのかの区別は、特定イ
ンスタンス71のプロパティは関与せず、基本的に表計
算ソフトウェア21の吐き出すファイルに隠蔽された情
報に依存する。この設計フェーズ21、22、23での
固有の振る舞いのように、特定インスタンス71のプロ
パティとして含まれない情報は、本明細書において「設
計フェーズに閉じた情報」と表現される。
【0095】一方、ある記号、例えば「弁」のシンボル
がグラフィックソフトウェア22上でインスタンスとし
て生成された場合に、未だロジック設計用ソフトウェア
23上で「弁」が回路との紐付けがされていない状況な
どのステータスは、他の設計フェーズが必要とするか
ら、特定インスタンス71のプロパティとして存在す
る。また、この場合、それぞれの設計フェーズ21、2
2が吐き出すファイル自身は、「系統図」または「ファ
ンクションロジック図」として設計データを構成し、特
定インスタンス71のプロパティとなる。
【0096】設計データ100をオブジェクトとして捉
えるには、次の(A)から(D)を全て一括した管理機
構(データベース)10に保持する必要がある。 (A)オブジェクトのクラス的体系(汎化・合成・集
約) (B)オブジェクトの接続情報 (C)オブジェクトの属性 (D)オブジェクトの振る舞い
【0097】計算機の能力およびデータベースのキャパ
シティの点から、設計データ100(特定インスタンス
71)のプロパティには限界がある。そこで、上記のう
ち、(B)オブジェクトの接続情報については、各設計
フェーズに閉じた情報として扱われる。また、(D)オ
ブジェクトの振る舞い(メソッド)は、各設計フェーズ
(各アプリケーションソフト)毎に異なるから、各設計
フェーズに閉じた情報として扱われる。(A)オブジェ
クトのクラス的体系とは、クラスがどのように関連して
いるのかを示す体系である。例えば、電動弁のクラスは
「弁」のクラスの派生物で、電動弁は弁の属性を継承し
ている。
【0098】データベース機構10におけるインスタン
スは、以下のようなプロパティとメソッドを有してい
る。プロパティには、属する階層、仕様、リレーション
(構造表現)が含まれる。メソッドには、インスタンス
が生成されたときの動作、インスタンスが消去されたと
きの動作が含まれる。
【0099】例えば、系統に対して、ある「弁」が追加
される場合、設計結果としての「弁」オブジェクトのデ
ータは、その弁の大きさやメーカなどの仕様が全てであ
る。これに対して、実際に「弁」に関する設計がなされ
る場合、弁の設計に伴うI/Oアサイン(入出力関係)
や、処理ロジックや、CRTでの表示スタイルが定義さ
れる必要がある。
【0100】本実施形態では、この場合、「弁」という
ある種のプロパティを有するオブジェクトが生成された
ときに、I/Oオブジェクトや処理ロジックオブジェク
トが生成されたと捉える。ここで、I/Oオブジェクト
は、それ自体がオブジェクトであるから、I/Oオブジ
ェクトが生成されたときに単にI/Oオブジェクトとい
う項目が追加されるだけでなく、盤内ラック構成図のデ
ータが追加されたり、端子台アサインオブジェクトや、
ネットワーク上のマスタデータオブジェクトが生成され
る。
【0101】すなわち、本実施形態において、「弁」オ
ブジェクトとは、単に「弁」の仕様を項目として有する
ものではなく、「弁」オブジェクトが生成されたことに
より、「何がどうなる」という情報も内在したオブジェ
クトである。
【0102】例えば、警報器のデータは、プラントの全
設計データのうち、プラントの規模などの主要な箇所の
データが決定された後でないと、作成することができな
いのが今までであった。また、弁は、その弁の周囲の設
備のデータと同時に、またはその後でないと、設計でき
ないのが今まであった。データベース機構10では、警
報器または弁の単独で(他の要素とは無関係に)設計を
進めることが可能である。
【0103】単一の設計データ100を構成するための
基本的な要素(弁、演算子、ソフトウェア、ハードウェ
ア)をおおまかに分けて、上記複数の特定クラス51を
生成する。設計を進捗することは、上記複数の特定クラ
ス51のそれぞれに対応した特定インスタンス71を作
成することと、作成された特定インスタンス71同士を
結ぶ(つなげる)ことである。これによれば、或る特定
インスタンスは、他の特定インスタンスと無関係に設計
を進めることができるので、設計の手順に制約されるこ
と無く、自由に(短期間で)設計を行うことができる。
複数の特定インスタンスのそれぞれは、手続きの先後関
係や、一方が他方を支配するという依存性をもたないと
いう点で、互いに同等である。
【0104】設計データ100を構成する特定インスタ
ンス71がメソッドを持つと、それぞれのアプリケーシ
ョンソフト(設計フェーズ21、22、23)毎に違う
振る舞いができなくなる。よって、特定インスタンス7
1がそれぞれのアプリケーションソフト21、22、2
3で処理されるために、設計フェーズ21、22、23
に投影されて(取り出されて)なるインスタンス61、
62、63が、それぞれ設計フェーズ21、22、23
毎に固有な振る舞いが行われるためのメソッドを持つ。
【0105】特定インスタンス71は、第1の設計フェ
ーズ21に投影されて第1のインスタンス61とされた
ときのみ、第1の設計フェーズ21で処理されるための
メソッドを持つ。同様に、第2の設計フェーズ22に投
影されて第2のインスタンス62とされたときのみ、第
2の設計フェーズ22で処理されるためのメソッドを持
つ。
【0106】なお、データベース機構10で処理され
て、確定した設計データ100は、リレーショナルデー
タベースに反映・保存(バックアップ)されて、データ
の永続性が確保される。
【0107】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。第1の実施形態では、最初に、特定クラスおよび複
数の設計フェーズのそれぞれに対応するサブクラスが定
義される。次いで、複数の設計フェーズのそれぞれにお
いてインスタンスが生成される。その後、各インスタン
スにプロパティを与える操作が操作者により行われて、
そのプロパティが、特定クラスに対応する特定インスタ
ンスに付与されることにより、設計データが構築されて
いく。
【0108】これに対して、第2の実施形態では、第1
の実施形態において操作者の操作毎に順次、設計データ
が構築されるときの操作履歴が利用される。その操作履
歴(試行錯誤や失敗例を除く成功例のみ)は、データベ
ース機構10を動作させるプログラムとして、データベ
ース機構10に読み込まれる。その操作履歴に基づいて
データベース機構10が自動的に動作する。その結果、
データベース機構10は、設計データおよび複数の設計
フェーズのそれぞれにおいて表われる図面または表を、
自動的に生成する。上記において、操作履歴は、計算式
を表現可能な言語(スクリプト言語を含む)で記述され
る。
【0109】第2の実施形態では、例えば、同一会社内
の複数の事業部のそれぞれで類似製品の設計が行われて
おり、それらの設計方法が共通化できる場合に、まず、
複数の事業部のそれぞれで独自に、データベース機構1
0を用いて、設計が行われて、それらの設計結果(コス
ト、設計に要する日数、作業効率、仕事の進め方一般を
含める)が比較される。比較の結果、最良の結果が得ら
れた方法の操作履歴が、各事業部に共通した方法とされ
る。
【0110】この場合、設計という仕事の進め方全般が
データベース機構10で行われるには、表計算用ソフト
ウェアや、ロジック(回路)設計用ソフトウェアなどの
設計用フェーズに加えて、例えば以下のフェーズが求め
られる。 (1)認証フェーズ 操作者がロジック設計用フェーズのインスタンスにプロ
パティを入力し終わると、そのロジック設計図の認証を
その操作者の職場上長に受ける旨の指示が表われたり、
所定の行為の後には請求書の発行を促す。 (2)時系列フェーズ 回路設計用フェーズや表計算フェーズでは、「回路設計
図」や、「表」が改訂された場合、常に最新のものが表
示される。時系列フェーズでは、複数回の改訂が行われ
たときであっても、それぞれに改訂番号が付与されるこ
とにより、改訂途中段階のものが識別されて表示される
ことができる。
【0111】次に、本発明の第3の実施形態について説
明される。第3の実施形態は、第1の実施形態のオブジ
ェクト指向型データベース機構10を活用した設計ツー
ルの構築に関する。従来の一般的なシステム設計ツール
では、制御システムの中の情報をタグ(TAG)とかP
IDと呼ばれるキーを符番して管理している。ここで、
タグとは、上記オブジェクトの属性のうちの「文字化可
能な属性」の一つであるタグナンバーとは異なるもの
で、従来から一般にリレーショナルデータベースの共通
コードとして用いられるキーである。したがって、構築
された時期が異なる複数のシステムのそれぞれの情報を
リンクさせるときには、このキーを手入力することで互
いの情報を関連させていた。
【0112】図8(a)を参照して、従来のリレーショ
ナルデータベースが用いられた技術について説明され
る。例えば、操作者が制御プログラムから「主蒸気圧
力」を示す信号(アナログ数値信号)を出力させる場合
について説明される。この場合、「主蒸気圧力」を示す
PID番号(ここでは、「LA13254」とされる)
が、その制御プログラム81に出力対象として入力され
る。
【0113】CRTグラフィック82で「主蒸気圧力」
の数値を表示させる場合は、以下の通りである。「主蒸
気圧力」を示すPID番号「LA13254」が数値表
示対象として入力される。これにより、表示対象が特定
されて、「主蒸気圧力」の数値が表示される。
【0114】トレンドグラフィック83に「主蒸気圧
力」の信号がアサインされる場合は、以下の通りであ
る。「主蒸気圧力」を示すPID番号「LA1325
4」で登録(アサイン)対象が特定される。これによ
り、「主蒸気圧力」の信号がアサインされる。
【0115】他の制御装置に「主蒸気圧力」の信号が送
信される場合、受信プログラム84で、「主蒸気圧力」
を示すPID番号「LA13254」が参照(認識)さ
れた状態で、「主蒸気圧力」の信号が送信される。
【0116】上記のような手法であると、複雑化する情
報機構が構築されるときには、コンバインドサイクルプ
ラントで、およそ2万から3万といった数のPID番号
が管理される必要がある。このことから、以下の(1)
から(4)の問題点が指摘されている。 (1) 手入力に伴って間違いが入力されることがあ
り、またその間違いのチェックにコストがかかる(全体
検証のおよそ1/3)。 (2) 設計計画時にPID番号などの符番体系を検討
する必要性からコストアップする。 (3) 入力にかかる手間やPID番号を調べる時間に
よってコストアップする。 (4) PID番号を覚えなくてはならないため、ユー
ザにとって使い勝手が悪い。
【0117】これに対して、従来はCRT画面上に、P
ID番号一覧が表示されることができるようにしたり、
キーワードに基づいてPID番号を検索できるなどの
「便利機能」が付加されることで対応されている。
【0118】そこで、第3の実施形態では、以下のよう
に、PID番号(タグが含まれる)を用いないシステム
設計機構が提供される。
【0119】上記第1実施形態に示されるように、図7
に示されるように、第1のインスタンス61が生成され
る(ステップS4およびS5)と、それに応答して、第
1のインスタンス61が反映され、特定クラス51に対
応する特定インスタンス71が生成される(ステップS
6)。次いで、その特定インスタンス71に応答して、
特定インスタンス71が第2の設計フェーズ22に写像
されてなる第2のインスタンス62が生成される(ステ
ップS7)。このとき、前述されたように、新たに(初
めて)第2のインスタンス62が生成されたときには、
その生成時点において、その第2のインスタンス62
は、第2の設計フェーズ22で固有の振る舞いがなされ
ていないため、第2の設計フェーズ22の画面上のバケ
ット22b内に収容される。そのため、操作者は、その
バケット22bからその第2のインスタンス62を選択
して、画面上の作業画面部22wに配置して第2の設計
フェーズ22での固有の振る舞いが可能な状態にするた
めの操作(例えば、バケット22bに収容されている
「データ名を示す項目」をマウスのダブルクリック操
作)が必要とされていた。
【0120】第3実施形態では、第1の設計フェーズ2
1で生成された第1のインスタンス61を、第1の設計
フェーズ21上でマウスでドラッグし、それを第2の設
計フェーズ22の作業画面部22wにドロップすると、
第2のインスタンス62は、バケット22bに収容され
ること無く、作業画面部22wにて第2の設計フェーズ
22での固有の振る舞いをする(図8(b)参照)。
【0121】特定クラス51のクラス定義は、以下の動
作が行われるように行われる(上記<1>参照)。第1
のインスタンス61の生成に応答して生成された、第1
のインスタンス61が反映され特定クラス51に対応す
る特定インスタンス71が、第2の設計フェーズ22に
写像されて第2のインスタンス62として第2の設計フ
ェーズ22に表示されるとき、以下の第1メソッドが実
行されたときには、以下の第2メソッドが実行される。
上記第1メソッドとは、上記の第1のインスタンス61
を第1の設計フェーズ21から第2の設計フェーズ22
にマウスでドラッグアンドドロップする動作に対応して
いる。上記第2メソッドとは、上記第1メソッドの動作
に応答して、第2のインスタンス62が第2の設計フェ
ーズ22の作業画面部22wにて第2の設計フェーズ2
2に固有の振る舞いをする動作に対応している。
【0122】上記では、第1および第2の設計フェーズ
21、22間での第1および第2のインスタンス61、
62についての扱いについて説明されたが、これに限定
されないことは勿論である。第2および第3の設計フェ
ーズ22、23間での第2および第3のインスタンス6
2、63も、ドラッグアンドドロップ動作に応答して、
上記と同様の動作を行う。
【0123】上記例のように、複数の警報データ(複数
のインスタンス)が第1の設計フェーズ21に入力さ
れ、その入力に応答して、その複数の警報データ(複数
のインスタンス)が第2の設計フェーズ22のバケット
22bに収容されたときが想定される。第1実施形態で
は、第2の設計フェーズ22での作業時にバケット22
bから所望の一の警報データを、その「データ名を示す
項目」を探して選択する必要があり、それは作業性が必
ずしもよくない。この点、第3実施形態では、第1の設
計フェーズ21上で特定された(扱っている)一のイン
スタンスを、ドラッグアンドドロップ動作で第2の設計
フェーズ22に移動させる作業のみで足りるため、作業
性に優れる。
【0124】第3の実施形態では、PID番号が完全に
システムの中に隠蔽され、ユーザによるPID番号の入
力が完全に排除される。図8(b)に示されるように、
互いに異なる種類の情報が扱われる複数の設定画面(第
1から第3の設計フェーズ21〜23)間で、そのオブ
ジェクトのデータを、マウスによるドラッグアンドドロ
ップすることにより、その情報がリンクされるようにし
た。この手法により、異なる情報設定の場面で、PID
番号が手入力されることが一切無くなった。
【0125】上記のように、全ての、あらゆる情報がオ
ブジェクト指向型データベース機構10では抽象化・標
準化されているため、オブジェクト指向型データベース
機構10からみて設計とは、 ・クラスからインスタンスを生成する、 ・パラメータを変更する、 ・インスタンス同士の構成情報を変更する、ものである
といえる。このことにより、長年エンジニアの夢であっ
た、統合的な設計の自動化、設計情報の自動生成が、可
能となる土壌となる。
【0126】今後の試験研究では、このオブジェクト指
向型データベース機構10の特定オブジェクトを、どの
ように生成し、変更するのかを表現する手段を提示し、
その手段をオブジェクト指向型データベース機構10に
トレース(反映)させることで、フェーズの違う設計情
報の統一的な自動生成を可能とさせる。この機能を、H
yper−IDOLと呼称している。
【0127】オブジェクト指向型データベース機構10
は、計算式、論理式を含む式を理解し、その理解に基づ
いて、オブジェクトの生成や、変更を行うことができ
る。
【0128】
【発明の効果】本発明によれば、予め定められた手続き
に拘束されること無く、複数のフェーズで単一のオブジ
ェクトを生成することができる。また、短期間で、単一
のオブジェクトを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のオブジェクトの生成支援方法
の一実施形態を用いて、単一のオブジェクトが生成され
る状態を模式的に示す図である。
【図2】図2は、本発明のオブジェクトの生成支援方法
の一実施形態が実現されるためのハードウェアの構成を
示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明のオブジェクトの生成支援方法
の一実施形態における、クラスとインスタンスの関係を
模式的に示す図である。
【図4】図4は、本発明のオブジェクトの生成支援方法
の一実施形態における、クラス定義を説明するための図
である。
【図5】図5は、本発明のオブジェクトの生成支援方法
の一実施形態における、インスタンスを説明するための
図である。
【図6】図6は、本発明のオブジェクトの生成支援方法
の一実施形態における、それぞれの設計フェーズの画面
のイメージを示す図である。
【図7】図7は、本発明のオブジェクトの生成支援方法
の一実施形態の流れを示すフローチャート図である。
【図8】図8は、本発明のオブジェクトの生成支援方法
の第3の実施形態を説明するための図であり、図8
(a)は従来技術を説明する図、図8(b)は第3の実
施形態を示す図である。
【符号の説明】
21 第1の設計フェーズ 22 第2の設計フェーズ 23 第3の設計フェーズ 41 第1のサブクラス 42 第2のサブクラス 51 特定クラス 61 第1のインスタンス 62 第2のインスタンス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢野井 明裕 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 Fターム(参考) 5B046 AA02 KA03 KA05 KA07 5B082 BA00

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 第1および第2のオブジェクト生
    成フェーズを提供することと、(b) 特定クラスを生
    成することと、ここで、前記特定クラスは、前記第1お
    よび第2のオブジェクト生成フェーズのそれぞれに対応
    する第1および第2のサブクラスを有し、前記第1およ
    び第2のサブクラスのそれぞれは、前記特定クラスと合
    成関係(compositions)を有し、(c)
    前記第1のオブジェクト生成フェーズにおいて、前記第
    1のサブクラスに対応する第1のインスタンスを生成す
    ることと、(d) 前記合成関係に基づいて、前記第1
    のインスタンスが反映され、前記特定クラスに対応する
    特定インスタンスを生成することと、(e) 前記特定
    インスタンスに応答し、前記合成関係に基づいて、前記
    特定インスタンスが前記第2のオブジェクト生成フェー
    ズに写像されてなる第2のインスタンスを生成すること
    と、ここで、前記第2のインスタンスは、前記第2のオ
    ブジェクト生成フェーズで振る舞うためのメソッドを有
    し、 前記(b)ステップは、前記(e)ステップで前記第2
    のインスタンスが生成されたときに、前記第2のインス
    タンスの前記第2のオブジェクト生成フェーズで振る舞
    うための前記メソッドが実行されているときと、前記メ
    ソッドが実行されていないときとが互いに識別可能なよ
    うに、前記第2のオブジェクト生成フェーズに写像され
    るよう、前記特定クラスを生成するオブジェクトの生成
    支援方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオブジェクトの生成支援
    方法において、 前記(a)ステップは、前記第2のオブジェクト生成フ
    ェーズが作業部および収容部を有するように、前記第2
    のオブジェクト生成フェーズを提供し、ここで、前記作
    業部は、前記第2のインスタンスの前記第2のオブジェ
    クト生成フェーズで振る舞うための前記メソッドが実行
    される部分であり、前記収容部は、前記メソッドが実行
    されていない前記第2のインスタンスが収容される部分
    であり、 前記(b)ステップは、前記(e)ステップで前記第2
    のインスタンスが生成されたときに、前記第2のインス
    タンスの前記第2のオブジェクト生成フェーズで振る舞
    うための前記メソッドが実行されているときには、その
    前記第2のインスタンスは前記作業部に配され、前記メ
    ソッドが実行されていないときには、その前記第2のイ
    ンスタンスは前記収容部に配されるように、前記第2の
    オブジェクト生成フェーズに写像されるよう、前記特定
    クラスを生成するオブジェクトの生成支援方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のオブジェクトの生成支援
    方法において、 前記(b)ステップは、前記(e)ステップで前記第2
    のインスタンスが生成されたときに、設定動作に応答し
    て、前記第2のオブジェクト生成フェーズで振る舞うた
    めの前記メソッドが実行されていない前記第2のインス
    タンスが前記作業部に配されるように、前記第2のオブ
    ジェクト生成フェーズに写像されるよう、前記特定クラ
    スを生成するオブジェクトの生成支援方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のオブジェクトの生成支援
    方法において、 前記設定動作は、前記第1および第2のオブジェクト生
    成フェーズの相互間で、行われるオブジェクトの生成支
    援方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
    オブジェクトの生成支援方法において、 前記(b)ステップは、前記(e)ステップにおいて複
    数の前記第2のインスタンスが生成されるように、前記
    特定クラスを生成するオブジェクトの生成支援方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のオブジェクトの生成支
    援方法において、 前記(b)ステップは、前記(e)ステップにおいて生
    成された前記複数の第2のインスタンスのうちの一方の
    前記第2のインスタンスの存在が他方の前記第2のイン
    スタンスの存在に依存するように、前記特定クラスを生
    成するオブジェクトの生成支援方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のオブジェクトの生成支
    援方法において、 前記(b)ステップは、前記(e)ステップにおいて生
    成された前記複数の第2のインスタンスのうちの一方の
    前記第2のインスタンスの存在が他方の前記第2のイン
    スタンスの存在に依存せずに独立しているように、前記
    特定クラスを生成するオブジェクトの生成支援方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか1項に記載の
    オブジェクトの生成支援方法において、 前記(b)ステップは、前記(e)ステップで前記第2
    のインスタンスが生成されたときに、前記第2のインス
    タンスが前記第2のオブジェクト生成フェーズに対して
    前記第2のインスタンスが生成されたことを示すイベン
    トを出すように、前記特定クラスを生成するオブジェク
    トの生成支援方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか1項に記載の
    オブジェクトの生成支援方法において、 前記(b)ステップは、前記(e)ステップで前記第2
    のインスタンスが生成された結果、既に生成されている
    前記第2のインスタンスが変更されるときには、前記第
    2のインスタンスが前記第2のオブジェクト生成フェー
    ズに対して前記第2のインスタンスが変更されたことを
    示すイベントを出すように、前記特定クラスを生成する
    オブジェクトの生成支援方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか1項に記載
    のオブジェクトの生成支援方法において、 前記(b)ステップにおいて、前記第1のサブクラス
    は、前記第1のサブクラスに対応する第1のインスタン
    スが生成されたときに、前記第1のインスタンスが前記
    第1のオブジェクト生成フェーズにおいて振る舞えるよ
    うに定義され、前記第2のサブクラスは、前記第2のサ
    ブクラスに対応する第2のインスタンスが生成されたと
    きに、前記第2のインスタンスが前記第2のオブジェク
    ト生成フェーズにおいて振る舞えるように定義されるオ
    ブジェクトの生成支援方法。
  11. 【請求項11】(k) 第1および第2のオブジェクト
    生成フェーズを提供することと、(l) 特定クラスを
    生成することと、ここで、前記特定クラスは、前記第1
    および第2のオブジェクト生成フェーズのそれぞれに対
    応する第1および第2のサブクラスを有し、前記第1お
    よび第2のサブクラスのそれぞれは、前記第1および第
    2のサブクラスのそれぞれが対応する前記第1および第
    2のオブジェクト生成フェーズで固有の振る舞いをする
    ためのメソッドを有し、前記特定クラスと合成関係(c
    ompositions)を有し、(m) 前記第1の
    オブジェクト生成フェーズにおいて、前記第1のサブク
    ラスに対応する第1のインスタンスを生成することと、
    (n) 前記合成関係に基づいて、前記第1のインスタ
    ンスが反映され、前記特定クラスに対応する特定インス
    タンスを生成することと、(o) 前記特定インスタン
    スに応答し、前記合成関係に基づいて、前記特定インス
    タンスが前記第2のオブジェクト生成フェーズに写像さ
    れてなる第2のインスタンスを生成することと、ここ
    で、前記第2のインスタンスは、前記第2のオブジェク
    ト生成フェーズで振る舞うためのメソッドを有し、 前記(l)ステップは、前記(o)ステップで前記第2
    のインスタンスが生成されたときに、前記第2のインス
    タンスの前記第2のオブジェクト生成フェーズで振る舞
    うための前記メソッドが実行されているときと、前記メ
    ソッドが実行されていないときとが互いに識別可能なよ
    うに、前記第2のオブジェクト生成フェーズに写像され
    るよう、前記特定クラスを生成するを備えたオブジェク
    トの生成支援方法。
  12. 【請求項12】 請求項1から11のいずれか1項に記
    載のオブジェクトの生成支援方法において、 更に、(p) 前記第1のオブジェクト生成フェーズに
    おいて、前記第1のインスタンスに第1のプロパティを
    与えることと、(q) 前記合成関係に基づいて、前記
    第1のプロパティを、前記第1のオブジェクト生成フェ
    ーズを経由させて前記特定インスタンスのプロパティと
    して反映させることと、(r) 前記第2のオブジェク
    ト生成フェーズにおいて、前記第2のインスタンスに第
    2のプロパティを与えることと、(s) 前記合成関係
    に基づいて、前記第2のプロパティを、前記第2のオブ
    ジェクト生成フェーズを経由させて前記特定インスタン
    スの前記プロパティとして反映させることとを備えたオ
    ブジェクトの生成支援方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のオブジェクトの生
    成支援方法において、 更に、(t) 前記第1および第2のプロパティがその
    前記プロパティに反映された前記特定インスタンスに基
    づいて、単一のオブジェクトを生成することを備えたオ
    ブジェクトの生成支援方法。
  14. 【請求項14】(aa) 第1および第2のオブジェク
    ト生成フェーズを提供することと、(ab) 第1およ
    び第2の特定クラスを生成することと、ここで、前記第
    1の特定クラスは、前記第1および第2のオブジェクト
    生成フェーズのそれぞれに対応する第1および第2のサ
    ブクラスを有し、前記第1および第2のサブクラスのそ
    れぞれは、前記第1の特定クラスと合成関係(comp
    ositions)を有し、前記第2の特定クラスは、
    前記第1および第2のオブジェクト生成フェーズのそれ
    ぞれに対応する第3および第4のサブクラスを有し、前
    記第3および第4のサブクラスのそれぞれは、前記第2
    の特定クラスと合成関係を有し、(ac) 前記第1の
    オブジェクト生成フェーズにおいて、前記第1のサブク
    ラスに対応する第1のインスタンスを生成することと、
    (ad) 前記合成関係に基づいて、前記第1のインス
    タンスが反映され、前記第1の特定クラスに対応する第
    1の特定インスタンスを生成することと、(ae) 前
    記第1の特定インスタンスに応答し、前記合成関係に基
    づいて、前記第1の特定インスタンスが前記第2のオブ
    ジェクト生成フェーズに写像されてなる第2のインスタ
    ンスを生成することと、ここで、前記第2のインスタン
    スは、前記第2のオブジェクト生成フェーズで振る舞う
    ためのメソッドを有し、(af) 前記第1のオブジェ
    クト生成フェーズにおいて、前記第3のサブクラスに対
    応する第3のインスタンスを生成することと、(ag)
    前記合成関係に基づいて、前記第3のインスタンスが
    反映され、前記第2の特定クラスに対応する第2の特定
    インスタンスを生成することと、(ah) 前記第2の
    特定インスタンスに応答し、前記合成関係に基づいて、
    前記第2の特定インスタンスが前記第2のオブジェクト
    生成フェーズに写像されてなる第4のインスタンスを生
    成することと、ここで、前記第4のインスタンスは、前
    記第2のオブジェクト生成フェーズで振る舞うためのメ
    ソッドを有し、 ここで、前記(ab)ステップは、前記第1および第3
    のインスタンスが生成されたときに、前記第1および第
    3のインスタンスの一方が他方に集約可能となるように
    前記第1および第2の特定クラスを生成し、前記(a
    e)ステップで前記第2のインスタンスが生成されたと
    きに、前記第2のインスタンスの前記第2のオブジェク
    ト生成フェーズで振る舞うための前記メソッドが実行さ
    れているときと、前記メソッドが実行されていないとき
    とが互いに識別可能なように、前記第2のオブジェクト
    生成フェーズに写像されるよう、前記第1の特定クラス
    を生成するを備えたオブジェクトの生成支援方法。
  15. 【請求項15】 第1および第2のオブジェクト生成フ
    ェーズと、 特定クラスを生成する手段と、ここで、前記特定クラス
    は、前記第1および第2のオブジェクト生成フェーズの
    それぞれに対応する第1および第2のサブクラスを有
    し、前記第1および第2のサブクラスのそれぞれは、前
    記特定クラスと合成関係(compositions)
    を有し、 前記第1のオブジェクト生成フェーズにおいて、前記第
    1のサブクラスに対応する第1のインスタンスを生成す
    る手段と、 前記合成関係に基づいて、前記第1のインスタンスが反
    映され、前記特定クラスに対応する特定インスタンスを
    生成する手段と、 前記特定インスタンスに応答し、前記合成関係に基づい
    て、前記特定インスタンスが前記第2のオブジェクト生
    成フェーズに写像されてなる第2のインスタンスを生成
    する手段と、ここで、前記第2のインスタンスは、前記
    第2のオブジェクト生成フェーズで振る舞うためのメソ
    ッドを有し、 前記特定クラスを生成する手段は、前記第2のインスタ
    ンスを生成する手段によって前記第2のインスタンスが
    生成されたときに、前記第2のインスタンスの前記第2
    のオブジェクト生成フェーズで振る舞うための前記メソ
    ッドが実行されているときと、前記メソッドが実行され
    ていないときとが互いに識別可能なように、前記第2の
    オブジェクト生成フェーズに写像されるよう、前記特定
    クラスを生成するを備えたオブジェクトの生成支援装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項1から14のいずれかに記載の
    オブジェクトの生成支援方法に記載された各ステップを
    コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
    コンピュータが読み取り可能な記録媒体。
JP2000169173A 1999-10-29 2000-06-06 オブジェクトの生成支援方法および装置 Pending JP2001195256A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000169173A JP2001195256A (ja) 1999-10-29 2000-06-06 オブジェクトの生成支援方法および装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-309972 1999-10-29
JP30997299 1999-10-29
JP2000169173A JP2001195256A (ja) 1999-10-29 2000-06-06 オブジェクトの生成支援方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001195256A true JP2001195256A (ja) 2001-07-19

Family

ID=26566136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000169173A Pending JP2001195256A (ja) 1999-10-29 2000-06-06 オブジェクトの生成支援方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001195256A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007172057A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Murata Mach Ltd 板金モデル処理システム、板金モデル処理方法、板金モデル処理プログラム、及びこれらによって使用されるオブジェクト指向板金モデルのデータ構造
JP2008503797A (ja) * 2004-05-04 2008-02-07 フィッシャー−ローズマウント・システムズ・インコーポレーテッド プロセス環境におけるスクリプト化グラフィックス
JP2011204251A (ja) * 2004-05-25 2011-10-13 Fisher-Rosemount Systems Inc プロセスプラント構成システムにおけるオブジェクトのバージョン管理
JP2014038621A (ja) * 2012-08-14 2014-02-27 Boeing Co 製品の製品構成の変更を管理するためのモデル
KR20170095117A (ko) * 2016-02-12 2017-08-22 더 보잉 컴파니 제품에 대한 제품 구조의 변형들을 관리하기 위한 모델

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008503797A (ja) * 2004-05-04 2008-02-07 フィッシャー−ローズマウント・システムズ・インコーポレーテッド プロセス環境におけるスクリプト化グラフィックス
JP2011204251A (ja) * 2004-05-25 2011-10-13 Fisher-Rosemount Systems Inc プロセスプラント構成システムにおけるオブジェクトのバージョン管理
JP2007172057A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Murata Mach Ltd 板金モデル処理システム、板金モデル処理方法、板金モデル処理プログラム、及びこれらによって使用されるオブジェクト指向板金モデルのデータ構造
JP2014038621A (ja) * 2012-08-14 2014-02-27 Boeing Co 製品の製品構成の変更を管理するためのモデル
KR20170095117A (ko) * 2016-02-12 2017-08-22 더 보잉 컴파니 제품에 대한 제품 구조의 변형들을 관리하기 위한 모델
KR102698734B1 (ko) 2016-02-12 2024-08-23 더 보잉 컴파니 제품에 대한 제품 구조의 변형들을 관리하기 위한 모델

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10963317B2 (en) System and method for non-programmatically constructing software solutions
US6957417B2 (en) Method and system for assembling and utilizing components in component object systems
JP6388682B2 (ja) グラフィック・プログラミング言語オブジェクトを編集及び報告する方法及び編集・報告システム
US6614430B1 (en) System and method for the exchange of CAD data
US5195178A (en) Adaptive window system for dynamically modeling information systems
US5212771A (en) System for establishing concurrent high level and low level processes in a diagram window through process explosion and implosion subsystems
US8086955B2 (en) Methods and apparatus for modifying process control data
US7644370B2 (en) Method of componentisation of a graphically defined formula
US7542886B2 (en) Method and apparatus for extensible utility network part types and part properties in 3D computer models
US5146591A (en) Dynamic information management system utilizing entity-relationship information model in which the attribute is independent of an entity
US20060271863A1 (en) User definable task based interface
US20060156314A1 (en) Systems and methods for mapping API calls
US20110098985A1 (en) System and method for managing information
JPH06208592A (ja) データベースシステム用インターフェースのための自動レイアウト・ジェネレータ及びその生成方法
US8347227B2 (en) Graphically displaying manufacturing execution system information data elements according to a pre-defined spatial positioning scheme
US20120060141A1 (en) Integrated environment for software design and implementation
JP2001195256A (ja) オブジェクトの生成支援方法および装置
Shershakov DPMine graphical language for automation of experiments in process mining
JP2001195255A (ja) オブジェクトの生成支援方法および装置
WO1991017494A1 (en) Dynamic information management computer system
Teege Hierastates: Supporting workflows which include schematic and ad-hoc aspects.
JPH0475135A (ja) プログラム開発装置
JP2571143B2 (ja) プログラム開発装置
JPH0475136A (ja) プログラム開発装置
Wei-Ping et al. Design and implementation of an integrated CAD/CAPP system based on PDM

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090708

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090730