JP2001193475A - 発電用多軸ガスタービンおよびその運転方法 - Google Patents

発電用多軸ガスタービンおよびその運転方法

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JP2001193475A
JP2001193475A JP2000007143A JP2000007143A JP2001193475A JP 2001193475 A JP2001193475 A JP 2001193475A JP 2000007143 A JP2000007143 A JP 2000007143A JP 2000007143 A JP2000007143 A JP 2000007143A JP 2001193475 A JP2001193475 A JP 2001193475A
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shaft
turbine
gas turbine
compressor
clutch
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JP2000007143A
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Akihiko Oyama
亜希彦 大山
Masashi Kuriyama
正史 栗山
Yosuke Kamezaki
洋祐 亀崎
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電用多軸ガスタービンにおいて、2次流体
を用いない場合も出力および熱効率の低下を少なくす
る。 【解決手段】 高圧タービン3と圧縮機1とに接続され
た第1軸5と、出力タービン4と発電機7とに接続され
た第2軸6とを有し、燃焼器2あるいはタービンより2
次流体を吹き込む発電用多軸ガスタービンにおいて、第
1軸5と第2軸6を連結する連結装置9を設け、2次流
体を吹き込まない場合は第1軸5と第2軸6を連結装置
9で連結して運転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2次流体を用いる発
電用多軸ガスタービンとその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンは、空気を圧縮する圧縮機
と、圧縮空気に燃料を吹き込み燃焼する燃焼器と、燃焼
ガスにより回転する高圧タービンと低圧タービンを備え
ている。高圧タービンと低圧タービンの間に中圧タービ
ンを備える場合もある。低圧タービンは出力タービンと
も呼ばれる。圧縮機と高圧タービンと出力タービンは1
本の軸(シャフト)に取付けられる場合と、圧縮機と高
圧タービンが1つの軸に取付けられ、出力タービンが他
の軸に取付けられる場合がある。後者のように2軸又は
それ以上となる場合多軸タービンと呼ばれる。
【0003】ガスタービンエンジンの出力増強・熱効率
改善を目的として燃焼器の入口又は高圧タービンの入口
に蒸気等の2次流体を吹き込む場合がある。図8は従来
の蒸気を吹き込む発電用2軸ガスタービンの構成を模式
的に示した図である。圧縮機1、燃焼器2、高圧タービン3、
低圧タービン4は、この順に配置されている。第1軸5と
この第1軸5を貫通する第2軸6が設けられ、第1軸5に
は圧縮機2とこれを駆動する高圧タービン3が取付けら
れ、第2軸6には発電機7とこれを駆動する低圧タービ
ン4が取付けられている。燃焼器2の入口又は高圧ター
ビン3の入口に蒸気等の2次流体を吹き込む蒸気吹込装
置8が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発電用ガスタービンの
場合移動して用いることがある。この場合移動先で蒸気
等の2次流体が得られない場合がある。緊急発電などに
用いる場合、2次流体を用いないで運転を行うが、その場
合出力および熱効率が低下する。この出力および熱効率
の低下は、2軸以上のガスタービンの場合特に顕著であ
る。発電する場合、50Hzとか60Hzの周波数を保持す
るため発電機に接続する出力タービンの回転数を保持す
るようにガスタービンは運転される。1軸ガスタービン
の場合、圧縮機も発電機とともに回転するので2次流体
を用いない場合も出力および熱効率の低下は少ないが、
2軸以上のガスタービン場合、圧縮機の回転は発電機と
独立であるため、2次流体を用いない場合回転数の低下
が大きく出力および熱効率の低下は著しい。
【0005】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
で、発電用多軸ガスタービンにおいて、2次流体を用い
ない場合も出力および熱効率の低下を少なくすることを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、高圧タービンと圧縮機とに接続
された第1軸と、出力タービンと発電機とに接続された
第2軸とを有し、燃焼器あるいはタービンより2次流体
を吹き込む発電用多軸ガスタービンにおいて、第1軸と
第2軸を連結する連結装置を設ける。
【0007】2次流体を吹き込まない場合、第1軸と第
2軸を連結装置で連結して運転すると1軸ガスタービン
と同等となり、圧縮機の回転数は発電機で決められる値
を保持する。これにより圧縮機の流量および圧力比の低
下は少なく、ガスタービンの出力および熱効率の低下も
少なくなる。
【0008】請求項2の発明では、燃焼器あるいはター
ビンより2次流体を吹き込む発電用多軸ガスタービンの
運転方法であって、上記2次流体を吹き込まずに、少な
くとも発電機に接続された軸と圧縮機に接続された軸と
を連結して運転する。
【0009】2次流体を吹き込まずに、少なくとも発電
機に接続された軸と圧縮機に接続された軸とを連結して
運転すると、1軸ガスタービンと同等となり、圧縮機の
回転数は発電機で決められる値を保持する。これにより
圧縮機の流量および圧力比の低下は少なく、ガスタービ
ンの出力および熱効率の低下も少なくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態の発
電用ガスタービンの構成を示す図である。1は圧縮機で
空気を圧縮する。2は燃焼器で圧縮空気に燃料を噴射
し、点火して燃焼ガスを発生する。3は高圧タービンで
燃焼ガスにより回転する。4は出力タービンで、高圧タ
ービン3を出た燃焼ガスにより回転する。なお、出力タ
ービン4は、低圧タービンのみの場合と、中圧タービン
と低圧タービンの場合がある。5は第1軸で圧縮機1と
高圧タービン3の動翼が取付けられ高圧タービン3の回
転を圧縮機1に伝達する。6は第2軸で、第1軸5を貫
通しており、ガスタービンの前後方向後端に出力タービ
ン4の動翼が取付けられ、前端に発電機7が取付けられ
ている。8は燃焼器2に蒸気を吹き込む蒸気吹込装置で
ある。
【0011】第1軸5の前端(圧縮機側)と第2軸6に
連結装置としてクラッチ装置9が設けられ、第1軸5と
第2軸6を連結し、切り離す。クラッチはかみ合いクラ
ッチ、摩擦クラッチや電磁クラッチなどが用いられる。
摩擦クラッチとしてディスククラッチ等が用いられる。
【0012】次に第2実施形態について説明する。図2
は第2実施形態の発電用ガスタービンの構成を示す。第
1実施形態との相違は、第1シャフト5と第2シャフト
6が高圧タービン3と出力タービン4との間で突合せた
状態にあり、この突合せ部にクラッチ装置10を設け両
シャフト5,6を接続し、切り離す。また、発電機7を第
2シャフト6の後端、つまりガスタービンの後方に配置
する。
【0013】図2に示すように、第1シャフト5には圧
縮機1と高圧タービン3の動翼が取付けられ、第2シャ
フト6には前方に出力タービンの動翼、後端に発電機7
が設けられている。第1シャフト5の後端と第2シャフ
ト6の前端を結んでクラッチ装置10が設けられてい
る。燃焼器2の後方に破線で示すように燃焼ガス通路1
1が設けられているのでクラッチ装置10には燃焼ガス
が当たらないようになっている。なお、動作は第1実施
形態と同じである。
【0014】次に、クラッチ装置9,10の装備例を説明
する。図3はジョークラッチを装備した場合を示す。ジ
ョークラッチはかみ合いクラッチで、第1軸21をキー
25に沿って移動する移動金具23と、第2軸22に固
定された静止金具24とがあり、移動金具23と静止金
具24がかみ合うことにより接合する。移動金具23の
移動は図示しないスプリング等の駆動装置により行われ
る。
【0015】図4はディスククラッチを装備した場合を示
す。ディスククラッチは摩擦クラッチで、第1軸31を
キー35に沿って移動する移動ディスク33と、第2軸
32にクサビ36で固定された静止ディスク34とがあ
り、移動ディスク33と静止ディスク34が押し合わさ
れ摩擦により接合する。滑りを伴って接合するので衝撃
が少ない。移動ディスク33の移動は図示しないスプリ
ング等の駆動装置により行われる。
【0016】図5は円錐クラッチを装備した場合を示す。
円錐クラッチは摩擦クラッチで、第1軸41をキー45
に沿って移動する移動円錐43と、第2軸42にクサビ
46で固定された静止円錐44とがあり、移動円錐43
と静止円錐44がはめ合わされ摩擦により接合する。滑
りを伴って接合するので衝撃が少ない。移動円錐43の
移動は図示しないスプリング等の駆動装置により行われ
る。
【0017】クラッチとしては、上記の他、次のものも
用いられる。摩擦クラッチとして多板で接触する湿式機
械多板クラッチは単板クラッチに対し大きなトルクを伝
達でき、過大な負荷に対しては、摩擦面で滑ることによ
り安全装置として機能する。あらかじめ定められた値よ
りトルクが大きくなると自動的にかみ合いが外れるかス
リップする構造の定トルククラッチ、回転質量の遠心力
によって生ずる摩擦力で駆動側と被駆動側とを連結する
遠心力クラッチがある。遠心力クラッチは負荷に関係な
く無負荷で始動でき、あらかじめ定められた回転速度に
達すると、徐々に摩擦力が増大するから滑らかに連結で
きる。過負荷に対してはスリップして安全装置の作用も
する。その他電磁作用による電磁パウダクラッチ、動力
伝達の媒体として油を用いる流体継手等がある。流体継
手はクラッチの機能とともに緩衝機能があり、駆動軸に
負担をかけないで被動軸の回転を徐々に上げることが出
来る。
【0018】クラッチ以外の連結方法として、次の方法
がある。 a)ピン、キー等による軸の固定方法。 b)スプラインによる軸と軸との固定方法。 c)軸と軸とをフランジを介してボルトで固定する方
法。
【0019】次に動作について説明する。図6は図1,図
2示すガスタービンを1軸と2軸で作動した場合の出力
と熱効率を示す。2次流体として蒸気を100%から段
階的に0%まで減少させた状況を示す。発電機7のサイ
クルは例えば60Hzというように一定に保持されるの
で、1軸の場合圧縮機1も同じサイクルで回転する。2
軸の場合、圧縮機1と高圧タービン3はさらに高い回転
数で回転し効率を上げる。1軸の場合蒸気量の減少につ
れて出力と熱効率が減少していく。2軸の場合減少量が
50%までは1軸と同じように減少するが、これを過ぎ
ると急激に減少する。
【0020】図7は図1、図2に示すガスタービンで蒸
気量を減少した場合、1軸と2軸の場合について、圧縮
機1の流量と圧縮機の圧力比を示す。蒸気の吹き込みは
圧縮機1の後の燃焼器2であり、1軸の場合、圧縮機1
の回転数は変わらないので、蒸気量が減少しても流量は
変わらないが、背圧が減少するので圧縮比は多少減少す
る。これに対し2軸の場合、高圧タービン3への蒸気量
の減少により回転数が減少し同軸の圧縮機1の回転数も
減少するので、流量および圧縮比が大きく減少する。こ
のように2軸ガスタービンは1軸ガスタービンと比べ、
蒸気量の減少により圧縮機1の流量と圧縮比は大幅に減
少するので、ガスタービンとしての出力および熱効率も
大幅に減少する。
【0021】以上の動作特性より、2軸以上のガスター
ビンでは、蒸気が得られない場合、1軸に連結すること
により出力と熱効率の大幅な減少を回避することができ
る。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、2次流体を用いる発電用多軸ガスタービンにおい
て、2次流体が得られない場合、1軸に連結することに
より出力および熱効率の減少を少なくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の発電用2軸ガスタービ
ンの構成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施形態の発電用2軸ガスタービ
ンの構成を示す図である。
【図3】ジョークラッチを装備した場合を示す図であ
る。
【図4】ディスククラッチを装備した場合を示す図であ
る。
【図5】円錐クラッチを装備した場合を示す図である。
【図6】ガスタービンの出力と熱効率が蒸気量により変
化する状態を示す図である。
【図7】ガスタービンの圧縮機の流量と圧力比が蒸気量
により変化する状態を示す図である。
【図8】従来の発電用2軸ガスタービンの構成を示す図
である。
【符号の説明】
1圧縮機 2 燃焼器 3 高圧タービン 4 出力タービン 5 第1軸 6 第2軸 7 発電機 8 蒸気吹込装置 9、10 クラッチ装置 11 燃焼ガス通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧タービンと圧縮機とに接続された第
    1軸と、出力タービンと発電機とに接続された第2軸と
    を有し、燃焼器あるいはタービンより2次流体を吹き込
    む発電用多軸ガスタービンにおいて、第1軸と第2軸を
    連結する連結装置を設けたことを特徴とする発電用多軸
    ガスタービン。
  2. 【請求項2】 燃焼器あるいはタービンより2次流体を
    吹き込む発電用多軸ガスタービンの運転方法であって、
    上記2次流体を吹き込まずに、少なくとも発電機に接続
    された軸と圧縮機に接続された軸とを連結して運転す
    る、ことを特徴とする発電用多軸ガスタービンの運転方
    法。
JP2000007143A 2000-01-14 2000-01-14 発電用多軸ガスタービンおよびその運転方法 Pending JP2001193475A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015145045A1 (fr) * 2014-03-27 2015-10-01 Turbomeca Turbomoteur comprenant un dispositif de couplage mécanique commandé, hélicoptère equipé d'un tel turbomoteur et procédé d'optimisation du régime de super-ralenti a puissance nulle d'un tel hélicoptère

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015145045A1 (fr) * 2014-03-27 2015-10-01 Turbomeca Turbomoteur comprenant un dispositif de couplage mécanique commandé, hélicoptère equipé d'un tel turbomoteur et procédé d'optimisation du régime de super-ralenti a puissance nulle d'un tel hélicoptère
US10415482B2 (en) 2014-03-27 2019-09-17 Safran Helicopter Engines Turboshaft engine comprising a controlled mechanical coupling device, helicopter equipped with such a turboshaft engine, and method for optimising the zero-power super-idle speed of such a helicopter

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