JP2001190758A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001190758A
JP2001190758A JP2000010045A JP2000010045A JP2001190758A JP 2001190758 A JP2001190758 A JP 2001190758A JP 2000010045 A JP2000010045 A JP 2000010045A JP 2000010045 A JP2000010045 A JP 2000010045A JP 2001190758 A JP2001190758 A JP 2001190758A
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ball
opening
closing operation
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JP2000010045A
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English (en)
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Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
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Ace Denken KK
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Ace Denken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】羽根物におけるメイン役物の羽根の開く角度や
開く時間を変化させることができ、また具体的な個々の
遊技状態に応じて、発射球数を多くすることで遊技者側
の利益を高めることにより、遊技全体における興趣を高
めることが可能な遊技機を提供する。 【解決手段】可変入賞装置40の継続開閉動作中には、
条件装置変位設定手段425の制御により、各可動片4
1が開状態に変位する開き角度が、その起因となる球が
入賞した特定領域44a〜44cの種類に応じて変化す
る。また発射制御手段423は、可変入賞装置40で初
期開閉動作や継続開閉動作が実行されたとき、かかる開
閉動作中に亘り、単位時間当たりの発射球数の上限値を
通常時より高い値に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤上に球を発
射する遊技で所定条件が成立すると、遊技者に有利な遊
技状態を演出する遊技機に関する。ここで遊技機とは、
主としてパチンコ機を指すものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技盤上に球を発射する遊技機に
おいては、一般に単位時間当たりの発射球数が多いほど
遊技者の射幸心を煽ることが可能であるが、法規制上の
理由により、1分間(単位時間)に発射できる球数は最
高100個までと定められていた。したがって、通常ほ
とんどの遊技機は、1分間(単位時間)に最高100個
の割合で球を発射できるように、各メーカーでほぼ一律
に構成されていた。
【0003】ところで前述した法規制であるが、1分間
(単位時間)に発射できる球数が最高100個までとの
意義は、常時1分1分と刻々と過ぎる時間内で総て一律
に規制されるということではなく、例えば所定時間の経
過の中で平均して1分間に100個以内に収めればよい
と解釈することもできる。
【0004】かかる解釈が可能であるならば、さらに具
体的な例として、1時間の遊技の中で、20分間は1分
間当たり最高100個まで、10分間は1分間当たり最
高150個まで、10分間は1分間当たり最高180個
まで、10分間は1分間当たり最高20個までとすれ
ば、1時間において平均して1分間当たり最高100個
までとなるから、許可されると考えることもできる。
【0005】また、遊技機には様々な種類が存在する
が、例えば第2種パチンコ機である羽根物では、始動入
賞口に球が入賞すると、メイン役物の羽根とよばれる可
動片が一時的に開状態となる。かかる最初の開状態時
に、メイン役物の内部に設けられたVゾーンと呼ばれる
入賞口に球が入賞すると、可動片が所定の最大回数を限
度に繰り返し開放されるようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た第2種パチンコ機では、メイン役物の羽根の開閉動作
は、その開く角度や開く時間が一律に定められており、
変化がなく単調で面白味に欠けるという問題があった。
【0007】また従来では、前述した法規制の一義的な
解釈に基づき、ほぼ総ての遊技機において、1分間(単
位時間)に発射できる球数は最高100個までとなるよ
うに構成されていた。そのため、遊技者側が主体となる
球発射動作に関しては、単調で変化がなく興趣に欠ける
虞があった。
【0008】さらに遊技中には、例えば、前記羽根物に
おけるメイン役物の羽根の最初の開閉時のように、1分
間当たりの発射球数が多いほど、メイン役物内部のVゾ
ーンに球を入賞させやすかったり、また、メイン役物の
羽根の繰り返しの開閉時等のように、様々な遊技状態が
出現し得るようになっている。そのため、単位時間当た
りの発射球数が一律であることが、却って遊技者にとっ
ては好ましくない状況も多かった。
【0009】ここで単位時間当たりの発射球数を、所定
時間の経過の中で平均して1分間に100個以内に収め
ればよいとの法規制解釈に基づき、単位時間当たりの発
射球数を調整可能とすると、この発射球数の変化に円滑
に対応できるような球発射装置の他、従来以上に短時間
に多量の賞球を払い出すための新たな球払出装置等、球
の供給および排出処理の改善も当然必要となる。
【0010】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、羽根物におけるメイ
ン役物の羽根の開く角度や開く時間を変化させることが
でき、遊技者のスリルと興奮を十分に喚起できる興趣に
富んだ遊技機を提供することを目的としている。
【0011】また、本発明は、具体的な個々の遊技状態
に応じて、発射球数を多くすることにより遊技者側の利
益を増大させることが可能であり、遊技全体における興
趣を高めることができ、また単位時間当たりの発射球数
の変化に応じて、安定した球の供給および排出処理を可
能とする遊技機を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に
存する。 [1]遊技盤(11)上に球を発射する遊技で所定条件
が成立すると、遊技者に有利な遊技状態を演出する遊技
機(10)において、開閉可能な可変入賞装置(40)
と、該可変入賞装置(40)の開閉動作を含む遊技状態
を制御する主制御部(400)とを有し、前記可変入賞
装置(40)は、その入賞口を球の入賞が困難な通常の
閉状態と球の入賞が容易な開状態とに開閉可能な条件装
置(41)と、入賞口内の入賞領域の一部に設けられ、
他の入賞領域に比べて入賞確率が低く設定された複数の
特定領域(44)とを備えて成り、前記主制御部(40
0)は、遊技中に所定の始動条件が成立した場合に、前
記可変入賞装置(40)を連続的または間欠的に前記開
状態に一時的に変位させる初期開閉動作を実行し、かつ
該初期開閉動作中に、前記特定領域(44)に球が少な
くとも1個入賞した場合に、前記可変入賞装置(40)
を所定の閉条件が成立するまで連続的または間欠的に前
記開状態に変位させる継続開閉動作を実行し、かつ該継
続開閉動作中に、前記特定領域(44)に球が少なくと
も1個入賞することを条件に、前記継続開閉動作を所定
の最大継続回数を上限に繰り返し実行し、かつ前記継続
開閉動作において、前記可変入賞装置(40)の条件装
置(41)を開状態に変位させる開き角度を、その起因
となる球が入賞した前記特定領域(44)の種類に応じ
て変化させることを特徴とする遊技機(10)。
【0013】[2]遊技盤(11)上に球を発射する遊
技で所定条件が成立すると、遊技者に有利な遊技状態を
演出する遊技機(10)において、開閉可能な可変入賞
装置(40)と、該可変入賞装置(40)の開閉動作を
含む遊技状態を制御する主制御部(400)とを有し、
前記可変入賞装置(40)は、その入賞口を球の入賞が
困難な通常の閉状態と球の入賞が容易な開状態とに開閉
可能な条件装置(41)と、入賞口内の入賞領域の一部
に設けられ、他の入賞領域に比べて入賞確率が低く設定
された複数の特定領域(44)とを備えて成り、前記主
制御部(400)は、遊技中に所定の始動条件が成立し
た場合に、前記可変入賞装置(40)を連続的または間
欠的に前記開状態に一時的に変位させる初期開閉動作を
実行し、かつ該初期開閉動作中に、前記特定領域(4
4)に球が少なくとも1個入賞した場合に、前記可変入
賞装置(40)を所定の閉条件が成立するまで連続的ま
たは間欠的に前記開状態に変位させる継続開閉動作を実
行し、かつ該継続開閉動作中に、前記特定領域(44)
に球が少なくとも1個入賞することを条件に、前記継続
開閉動作を所定の最大継続回数を上限に繰り返し実行
し、かつ前記継続開閉動作において、前記可変入賞装置
(40)の条件装置(41)を開状態に変位させる開き
時間を、その起因となる球が入賞した前記特定領域(4
4)の種類に応じて変化させることを特徴とする遊技機
(10)。
【0014】[3]遊技盤(11)上に球を発射する遊
技で所定条件が成立すると、遊技者に有利な遊技状態を
演出する遊技機(10)において、開閉可能な可変入賞
装置(40)と、該可変入賞装置(40)の開閉動作を
含む遊技状態を制御する主制御部(400)とを有し、
前記可変入賞装置(40)は、その入賞口を球の入賞が
困難な通常の閉状態と球の入賞が容易な開状態とに開閉
可能な条件装置(41)と、入賞口内の入賞領域の一部
に設けられ、他の入賞領域に比べて入賞確率が低く設定
された複数の特定領域(44)とを備えて成り、前記主
制御部(400)は、遊技中に所定の始動条件が成立し
た場合に、前記可変入賞装置(40)を連続的または間
欠的に前記開状態に一時的に変位させる初期開閉動作を
実行し、かつ該初期開閉動作中に、前記特定領域(4
4)に球が少なくとも1個入賞した場合に、前記可変入
賞装置(40)を所定の閉条件が成立するまで連続的ま
たは間欠的に前記開状態に変位させる継続開閉動作を実
行し、かつ該継続開閉動作中に、前記特定領域(44)
に球が少なくとも1個入賞することを条件に、前記継続
開閉動作を所定の最大継続回数を上限に繰り返し実行
し、かつ前記継続開閉動作において、前記可変入賞装置
(40)の条件装置(41)を開状態に変位させる開き
角度、および該条件装置(41)を開状態に変位させる
開き時間を、その起因となる球が入賞した前記特定領域
(44)の種類に応じて変化させることを特徴とする遊
技機(10)。
【0015】[4]遊技盤(11)上に球を発射する球
発射装置(70)と、該球発射装置(70)が単位時間
に発射し得る発射球数の上限数を増減させる発射制御手
段(423)とを有し、前記発射制御手段(423)
は、前記可変入賞装置(40)の初期開閉動作中に、単
位時間当たりの発射球数の上限値を通常時より高い値に
変更することを特徴とする[1],[2]または[3]
記載の遊技機(10)。
【0016】[5]前記発射制御手段(423)は、前
記可変入賞装置(40)の継続開閉動作中に、単位時間
当たりの発射球数の上限値を通常時より高い値に変更す
ることを特徴とする[4]記載の遊技機(10)。
【0017】[6]前記発射制御手段(423)は、前
記可変入賞装置(40)の継続開閉動作中に、単位時間
当たりの発射球数の上限値を通常時より高いと共に、前
記継続開閉動作の起因となる球が入賞した前記特定領域
(44)の種類に応じて互いに異なる値に変更すること
を特徴とする[5]記載の遊技機(10)。
【0018】[7]前記発射制御手段(423)は、前
記可変入賞装置(40)の初期開閉動作中における単位
時間当たりの発射球数の上限値と、前記可変入賞装置
(40)の継続開閉動作中における単位時間当たりの発
射球数の上限値とを、それぞれ互いに異なる値に設定す
ることを特徴とする[4],[5]または[6]記載の
遊技機(10)。
【0019】[8]前記発射制御手段(423)は、所
定時間内における単位時間当たりの発射球数の上限値平
均を予め定めた規制値以内に制限することを特徴とする
[4],[5],[6]または[7]記載の遊技機(1
0)。
【0020】[9]前記球発射装置(70)が単位時間
に発射し得る発射球数の上限値を遊技者に通知表示する
ことを特徴とする[4],[5],[6],[7]また
は[8]記載の遊技機(10)。
【0021】[10]遊技盤(11)上に複数の始動入
賞口(21〜23)を設け、前記始動入賞口(21〜2
3)に球が入賞することを前記始動条件の成立として設
定すると共に、各始動入賞口(21〜23)の種類に応
じて前記可変入賞装置(40)の初期開閉動作を異なら
せることを特徴とする[1],[2],[3],
[4],[5],[6],[7],[8]または[9]
記載の遊技機(10)。
【0022】[11]前記各始動入賞口(21〜23)
のうち予め定めた特定の始動入賞口(21〜23)への
球の入賞に基づく、前記可変入賞装置(40)の初期開
閉動作中の場合にのみ、単位時間当たりの発射球数の上
限値を通常時より高い値に変更することを特徴とする
[10]記載の遊技機(10)。
【0023】[12]前記可変入賞装置(40)の条件
装置(41)は、それぞれ回動可能に軸支された一対の
可動片を有して成り、各可動片を開閉することで前記開
状態と前記閉状態とに切り替わることを特徴とする
[1],[2],[3],[4],[5],[6],
[7],[8],[9],[10]または[11]記載
の遊技機(10)。
【0024】[13]前記可変入賞装置(40)の継続
開閉動作における閉条件は、可変入賞装置(40)を開
いてから所定数の球が入賞したとき、または所定時間が
経過したときに成立することを特徴とする[1],
[2],[3],[4],[5],[6],[7],
[8],[9],[10],[11]または[12]記
載の遊技機(10)。
【0025】[14]前記球発射装置(70)は、球を
打ち出し発射する槌部材(75)と、前記槌部材(7
5)を駆動するロータリーソレノイド(71)と、所定
周波数のパルス信号を出力するパルス発振機(72)
と、前記パルス発振機(72)からパルス信号を受け、
該パルス信号の所定周期中のパルス巾に応じた一定時間
断続的に前記ロータリーソレノイド(71)に給電する
出力アンプ(73)と、前記発射制御手段(550)か
らの指令に基づき、前記パルス発振機(72)が出力す
るパルス信号の所定周期を任意に調整することで、該所
定周波数に対応する単位時間当たりの発射球数を調整可
能な周波数調整機(72a)とを具備して成ることを特
徴とする[4],[5],[6],[7],[8],
[9],[10],[11],[12]または[13]
記載の遊技機(10)。
【0026】[15]前記球発射装置(900)は、異
なる極性の磁極が所定間隔をあけて対向配置された電磁
石部(901、902)と、前記磁極間を貫通して設け
られた発射路(903)と、前記発射路(903)の一
端の待機位置に球を供給する球供給装置(80)と、前
記電磁石を駆動する駆動回路部(904)とを有し、前
記駆動回路部(904)は、球の発射指示を受けたと
き、前記待機位置にある球が前記磁極間の略中心に到来
するまで前記電磁石に通電した後、通電を遮断するもの
であり、前記発射制御手段(550)は、前記駆動回路
部(904)に前記発射指示の出力周期を調整すること
で単位時間に発射される球の上限数を変更するものであ
ることを特徴とする[4],[5],[6],[7],
[8],[9],[10],[11],[12],[1
3]または[14]記載の遊技機(10)。
【0027】[16]前記電磁石の磁極の先端近傍部分
に、前記磁極間の距離が前記待機位置側で狭く前記待機
位置から離れるにしたがって広がるようにテーパ(90
1a)をつけたことを特徴とする[15]記載の遊技機
(10)。
【0028】[17]球が磁極間の中心に到来した後に
通電を遮断する代わりに、次第に減衰する交番磁界が発
生するように通電することを特徴とする[15]または
[16]記載の遊技機(10)。
【0029】[18]遊技者が回転操作するハンドル
(12)と連動して同軸に回転する回転板と、この回転
板に偏心させて開設した円弧状のガイド溝と、前記ガイ
ド溝に挿通される係合軸の立設されたケースと、このケ
ースの中に収めた磁石と、前記ガイド溝に前記係合軸を
挿通した状態で前記ハンドルを回転させた際に前記ケー
スが直線的にスライド移動するように前記ケースを案内
する案内部と、前記案内部に沿って前記ケースがスライ
ド移動することで前記磁石との相対距離が変化するよう
に所定の箇所に固定されたホール素子とを備え、前記ホ
ール素子の出力に基づいて球の発射速度を制御すること
を特徴とする[4],[5],[6],[7],
[8],[9],[10],[11],[12],[1
3],[14],[15],[16]または[17]記
載の遊技機(10)。
【0030】[19]遊技盤(11)上における球の各
種入賞に応じて、各種入賞にそれぞれ対応した数量の球
を計数して遊技者側に払い出す球払出装置(600)を
有し、前記球払出装置(600)は、外周に球が1個ず
つ嵌入する凹部(610a)が形成された歯車(61
0)を、球通路(671)内に臨ませて回転自在に配設
し、球通路(671)内に上部から供給されて自重で落
下する球が、前記凹部(610a)に係合して前記歯車
(610)の回転を伴って落下するように設定され、前
記歯車(610)の回転を制御することにより、所定数
の球を前記球通路(671)内の下部から排出するよう
に構成された球払出ユニット(601)を複数有して成
ることを特徴とする[1],[2],[3],[4],
[5],[6],[7],[8],[9],[10],
[11],[12],[13],[14],[15],
[16],[17]または[18]記載の遊技機(1
0)。
【0031】[20]単位時間当たりの発射球数に応じ
て、遊技中に作動させる前記各球払出ユニット(60
1)の数を調整可能に設定したことを特徴とする[1
9]記載の遊技機(10)。
【0032】[21]発射球を遊技機(10)内部で集
合させてから計数して遊技店側に排出する球排出装置
(90)を有し、前記球排出装置(90)は、導入され
た球がそれぞれ一列に整列した状態で流下する複数の整
列レール(93)と、各整列レール(93)の終端側に
それぞれ対応して設けられ、各整列レール(93)ごと
に流下した球を検出する検知センサ(94)とを具備し
て成ることを特徴とする[1],[2],[3],
[4],[5],[6],[7],[8],[9],
[10],[11],[12],[13],[14],
[15],[16],[17],[18],[19]ま
たは[20]記載の遊技機(10)。
【0033】次に前述した解決手段に基づく作用を説明
する。可変入賞装置(40)は、その条件装置(41)
により、球の入賞が困難な閉状態と球の入賞が容易な開
状態とに入賞口が変化し得るものであり、入賞口には、
複数の特定領域(44)が設けられている。特定領域
(44)は、例えばその大きさや配置等により、可変入
賞装置(40)の他の入賞領域(43)に比べて球の入
賞する確率が低くなっている。
【0034】前記可変入賞装置(40)の条件装置(4
1)を、例えば回動可能に軸支された一対の可動片(4
1)として、各可動片(41)を開閉することで開状態
と閉状態とに切り替わる構成とすれば、各可動片(4
1)が開いて開状態となった際、遊技盤(11)上を流
下する球を各可動片(41)で拾い集めるような形態と
なり、高い入賞確率で球を可変入賞装置(40)へ導く
ことができる。
【0035】主制御部(400)は、通常は前記可変入
賞装置(40)を閉状態に維持しているが、遊技中に所
定の始動条件が成立すると、前記可変入賞装置(40)
を連続的または間欠的に開状態に一時的に変位させる初
期開閉動作を実行する。
【0036】続いて主制御部(400)は、初期開閉動
作中に、前記特定領域(44)に球が少なくとも1個入
賞した場合には、再び可変入賞装置(40)を所定の閉
条件が成立するまで連続的または間欠的に開状態に変位
させる継続開閉動作を実行する。ここで閉条件は、例え
ば、可変入賞装置(40)を開いてから所定数(10個
等)の球が入賞すること、あるいは所定時間が経過する
こと等によって成立する。
【0037】このような可変入賞装置(40)の継続開
閉動作中に、該可変入賞装置(40)に入賞した球のう
ち少なくとも1つが特定領域(44)に入賞すると、主
制御部(400)は、可変入賞装置(40)の継続開閉
動作を、所定の最大継続回数を上限として繰り返し実行
することになる。
【0038】また、主制御部(400)は、前記可変入
賞装置(40)の条件装置(41)を開状態に変位させ
る開き角度を、その起因となる球が入賞した前記特定領
域(44)の種類に応じて変化させる。それにより、遊
技者のスリルと興奮をより一層喚起することができる。
【0039】また、前記条件装置(41)を開く角度に
代えて、該条件装置(41)が開く時間の長さを、前記
特定領域(44)の種類に応じて変化させてもよい。さ
らにまた、前記条件装置(41)が開く角度と、該条件
装置(41)が開く時間の長さの双方を、前記特定領域
(44)の種類に応じて変化させてもよい。
【0040】発射制御手段(423)により、前記可変
入賞装置(40)の初期開閉動作中には、単位時間当た
りの発射球数の上限値を通常時より高い値に変更するよ
うにしてもよい。かかる場合、初期開閉動作中に前記特
定領域(44)に球が入賞する確率が高まるので、前記
継続開閉動作が発生する確率も高まり、遊技者の利益を
増大させることが可能となる。
【0041】また、前記発射制御手段(423)によ
り、前記可変入賞装置(40)の継続開閉動作中にも、
単位時間当たりの発射球数の上限値を通常時より高い値
に変更すれば、かかる継続開閉動作がその最大継続回数
まで繰り返される可能性も当然高まる。それにより、遊
技者の利益を増大させることが可能となる。ここで前記
各特定領域(44)の種類に応じて、前記発射球数の上
限値を互いに異なる値に変更すれば、さらに興趣を高め
ることができる。
【0042】また、前記発射制御手段(423)によ
り、前記可変入賞装置(40)の初期開閉動作中におけ
る単位時間当たりの発射球数の上限値と、前記可変入賞
装置(40)の継続開閉動作中における単位時間当たり
の発射球数の上限値とを、それぞれ互いに異なる値にす
れば変化があって面白い。
【0043】また、発射制御手段(423)により、所
定時間内において単位時間当たりの発射球数の上限値を
予め定めた規制値以内に制限するようにすれば、かかる
規制値を現行法規制の最大発射球数に合わせることによ
り、この法規制の解釈の中での営業も可能と考えること
ができる。なお、前記球発射装置(70)が単位時間に
発射し得る発射球数の上限値を通知表示すれば、遊技者
が容易に確認することができるようになる。
【0044】前記始動条件として様々な条件が考えられ
るが、例えば、遊技盤(11)上に、球が入賞し得る状
態に複数の始動入賞口(21〜23)を設けておき、各
始動入賞口(21〜23)の何れかに球が入賞すること
を前記始動条件としてもよい。かかる場合、遊技者の技
量に応じて条件を満たすことが可能となるため、射幸心
を満足させることができる。
【0045】ここで各始動入賞口(21〜23)の種類
に応じて前記可変入賞装置(40)の初期開閉動作を異
ならせれば、さらに遊技における興趣を高めることがで
きる。また、各始動入賞口(21〜23)のうち予め定
めた特定の始動入賞口(23)への球の入賞に基づく、
前記可変入賞装置(40)の初期開閉動作中の場合にの
み、単位時間当たりの発射球数の上限値を通常時より高
い値に変更するようにしてもよい。
【0046】前記発射球数の変更に迅速に対応できる球
発射装置(70)としては、槌部材(75)を駆動する
ロータリーソレノイド(71)と、所定周波数のパルス
信号を出力するパルス発振機(72)と、該パルス発振
機(72)からパルス信号を受け、該パルス信号の所定
周期中のパルス巾に応じた一定時間断続的に前記ロータ
リーソレノイド(71)に給電する出力アンプ(73)
と、該パルス発振機(72)が出力するパルス信号の所
定周期を任意に調整する周波数調整機(72a)とによ
り構成すると良い。
【0047】このような球発射装置(70)によれば、
パルス発振機(72)が送出するパルス信号を受ける出
力アンプ(73)は、該パルス信号の所定周期中のパル
ス巾に応じて一定時間断続的に槌部材(75)を駆動す
るロータリーソレノイド(71)に給電する。従って、
周波数調整機(72a)でパルス発振機(72)が出力
するパルス信号の所定周期を任意に調整することによ
り、槌部材(75)が1分間に球を打ち出す発射球数を
容易かつ迅速に調整することができる。
【0048】また、ロータリーソレノイド(71)によ
る槌部材(75)の作動は、歯車機構等を介すことな
く、電気的に行われるから制御性が良く、それにより、
例えば遊技状態等に応じて、1分間に100個、あるい
は200個という様に正確かつ容易に発射球数を調整す
ることができる。また、ギア等の噛み合う音も無く静か
で高級感を高めることができる。
【0049】このほか別の球発射装置(900)とし
て、異なる極性の磁極が所定間隔をあけて対向配置され
た電磁石部(901、902)と、磁極間を貫通して設
けられた発射路(903)と、発射路(903)の一端
の待機位置に球を供給する球供給装置(80)と、電磁
石を駆動する駆動回路部(904)とで構成されたもの
を用いてもよい。
【0050】駆動回路部(904)は、球の発射指示を
受けたとき、待機位置にある球が磁極間の略中心に到来
するまで電磁石に通電した後、通電を遮断する。これに
より、待機位置にあった球は磁極間の略中心位置まで磁
力で勢い良く引き寄せられるとともに、その後は、磁力
から開放されるので、その勢いのまま遊技盤(11)上
に発射される。
【0051】このような構成にすれば、発射制御手段
(423)は、駆動回路部(904)に発射指示を出力
する周期を調整することで単位時間当たりに発射される
球の上限数を容易に変更することができる。なお、磁力
で球を発射させるので、槌を用いる場合に比べてより静
かでかつ単位時間当たりの発射上限数をより一層高める
ことができる。
【0052】磁極間の距離が待機位置の側で狭く、待機
位置から離れるにしたがって広がるように磁極の先端近
傍にテーパ(901a)をつけたものでは、磁束密度の
最も高まる箇所が待機位置寄りになるので、磁束密度の
最も高い箇所と待機位置との距離を短くすることがで
き、電磁石への通電時間が短くなる。その結果、単位時
間当たりの発射上限数を増やすことができる。
【0053】また、球が磁極間の中心に到来した後に通
電を遮断する代わりに、次第に減衰する交番磁界が発生
するように通電するものでは、発射時に球を消磁するこ
とができる。
【0054】さらにまた、前記[18]に記載のもので
は、ハンドル(12)を回転操作することにより、回転
板が回転し、当該回転板に設けたガイド溝に挿通された
係合軸を備えたケースが案内部に沿って直線的にスライ
ド移動し、ケース内の磁石とホール素子と磁石との相対
距離が変化する。したがって、ガイド溝を適切に設定す
ることで、ハンドル(12)の回転角と磁石の移動量
(磁石とホール素子との相対距離)とをリニアに対応さ
せることができる。また電気的な摺動部が無いので耐久
性に優れ、構造も比較的簡単なものとなる。
【0055】また、前述した遊技機(10)に対応でき
る球払出装置(600)として複数の球払出ユニット
(601)から構成すれば、発射制御手段(423)の
制御による単位時間当たりの発射球数の増大にも十分に
対応することができる。
【0056】ここで球払出ユニット(601)を、球の
払出数が指令値に近付くまでは、球を連続的に排出すべ
く歯車(610)を、球の重量に任せて連続的に回転さ
せ、払出数が指令値に近付くと、歯車(610)の回転
を、歯車(610)の凹部(610a)一つ分に相当す
る微少角回転と停止とが交互に繰り返される間欠回転に
切り換え、払出数が指令値に達したときに、この歯車
(610)の間欠回転を停止して、指令値どおりの球数
の球を払い出すように構成すれば、より高速な球の払い
出しが可能となる。
【0057】また、遊技中に作動させる前記各球払出ユ
ニット(601)の数を、発射制御手段(423)によ
る単位時間当たりの発射球数に応じて調整可能に設定す
れば、発射球数が多いときだけ総ての各球払出ユニット
(601)を作動させたり、発射球数が少ないときは1
つの球払出ユニット(601)だけを作動させたりする
ことにより、ランニングコストを低減することができ
る。
【0058】さらにまた、遊技盤(11)上に打ち出さ
れた球は、総て球排出装置(90)によって集中的に計
数された後、遊技島側の回収樋等へ排出されるが、ここ
で球排出装置(90)を、導入された球がそれぞれ一列
に整列した状態で流下する複数の整列レール(93)
と、各整列レール(93)の終端側にそれぞれ対応して
設けられ、各レールごとに流下した球を検出する検知セ
ンサ(94)とから構成すれば、球は複数ある整列レー
ル(93)ごとに一列に整列した状態でその終端側に送
られる。
【0059】そして、球は各整列レール(93)の終端
側にそれぞれ対応して設けられている複数の検知センサ
(94)により、一度に複数個ずつ計数される。このよ
うに複数の検知センサ(94)によって、短時間に多量
の球を計数できるため、球発射装置(70)による発射
球数の増加に応じて、遊技盤(11)上に多量の球が打
ち出されたとしても、入賞球やアウト球の計数に支障を
きたすようなことがなく、遊技者は遊技を円滑に行うこ
とができる。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する各種実施の形態を説明する。図1〜図23は本発明
の第1実施の形態に係る遊技機10を示している。本実
施の形態に係る遊技機10は、遊技盤11上に球を打ち
出す遊技で所定の条件が成立すると、遊技者に有利な遊
技状態を演出するパチンコ機であり、具体的には羽根物
(第2種)と称されるものである。
【0061】図4に示すように、遊技機10の機体正面
の下部右端には、回転操作式のハンドル12が設けられ
ている。このハンドル12を、球の打ち出し力に応じた
角度だけ回転させることにより、後述する球発射装置7
0が駆動して、球が1個ずつ遊技盤11上に打ち出され
るように構成されている。
【0062】遊技に供する貸出球や賞球は、機体前面に
設けられた上皿13に貯留される。また、上皿13の下
側には、多量の球が払い出された場合に、上皿13から
溢れた球を受け入れる下皿14が設けられている。な
お、下皿14には、その下方に設置された玉箱(図示せ
ず)に球を落とすための球抜きレバー14aが設けられ
ている。
【0063】遊技盤11の前面は、該遊技盤11との間
に球を移動させる空間を形成するガラス扉で覆われてい
る。遊技盤11の外縁には、ハンドル12の回転操作に
より打ち出された球を、遊技盤11の鉛直方向の上方位
置へ送り出すためのガイドレール11aが設けられてい
る。
【0064】遊技盤11の略中央には、メイン役物とし
ての可変入賞装置40が配設されている。また、可変入
賞装置40の下方には、第1始動入賞口21、第2始動
入賞口22、第3始動入賞口23がそれぞれ配設されて
いる。
【0065】その他、遊技盤11上には、打ち出された
球の落下速度、あるいは方向を変化させるための数多の
障害釘や、風車15、各種入賞口16a,16b等の様
々な役物も適所に設けられている。また、遊技盤11の
最下部には、入賞しなかった球を回収するためのアウト
口17が設けられている。
【0066】遊技盤11の上方には、各種遊技状態等を
表示し、遊技の面白味を増加させるための電飾ランプ1
8が設けられている。また、遊技盤11の裏側には、遊
技状態を集中的に制御する回路部分(図1参照)が設け
られている。この回路部分について詳しくは後述する。
【0067】図5に示すように、遊技機10は、遊技機
島の上部に配設した補給樋1により球が直接供給される
ように設定されている。すなわち、補給樋1の所定の箇
所にはシュート部材2が取り付けられており、シュート
部材2と各遊技機10の球払出装置600とは、パイプ
状部材であるジャバラ部材3や蛇行パイプ部材4により
接続されている。
【0068】このように遊技機10の上部には、従来に
おける球貯留タンクは設けられておらず、直接球払出装
置600に球が迅速に供給されるように設定されてい
る。それにより、従来の如く、補給樋1からシュート部
材2でいったん整列させた球を球貯留タンク内にバラバ
ラの状態で貯留した後、再び球を整列させて球払出装置
に送り込むような球払い出しにおける二度手間を省き、
球発射装置70による発射球数の増減に応じた多量の賞
球払い出しにも、効率良く対応できるようになってい
る。
【0069】図5に示すように、球払出装置600は、
集合樋5を介してジャバラ等のパイプ部材6に接続され
ている。パイプ部材6は、球払出装置600で計数され
た球を上皿13に送り出す部材である。パイプ部材6
は、一度に多量の球を流下させることができるような内
径に設定されており、該パイプ部材6の下端は上皿13
の賞球払出口13aに接続されている。
【0070】パイプ部材6の途中部位には、オーバーフ
ロー検出センサ7が配設されている。オーバーフロー検
出センサ7は、球払出装置600から払い出された球が
上皿13内で満杯になった状態を検知し、その際に定量
検知信号を後述する主制御部400の賞球管理手段42
4に送り、該賞球管理手段424を介して球払出装置6
00による球の払い出しを一時停止させる。なお、球払
出装置600について詳しくは後述する。
【0071】また、遊技盤11の裏側には、各種入賞口
やアウト口17に入った球を総て回収する球収集ケース
8が配設されており、かかる球収集ケース8の下流端
は、球排出装置90に連通するように接続されている。
なお、球排出装置90について詳しくは後述する。
【0072】図5,図6に示すように、球発射装置70
の傍らには、発射球待機位置へ上皿13から取り込まれ
た球を迅速に供給するための球供給装置80が配設され
ている。球供給装置80は、ベース板81に組み付けら
れた球供給通路82と、該通路82の終端口から送り出
された球を1個ずつ待機させる発射点レール83から成
る。なお、発射点レール83の下端が発射球待機位置と
なっている。
【0073】球供給通路82の上流端は、上皿13の球
導入口13bより延びる集合樋13cに連通するように
接続されている。また、発射点レール83は、遊技盤1
2上にあるガイドレール11aに連なるように接続され
ている。このような球供給装置80によって、球発射装
置70による発射球数の増減に応じて、球を1個ずつ迅
速かつ正確に発射球待機位置に供給することができる。
【0074】図6〜図11は球発射装置70の詳細を示
している。図6に示すように、球発射装置70は、ケー
ス体70aの内部のロータリーソレノイド71により槌
部材75を所定速度で揺動させ、発射待機位置(発射点
レール83の下端)にある球を槌部材75の先端で打っ
て、前記ガイドレール11aに沿って打ち出すものであ
る。
【0075】図8〜図10に示すように、ロータリーソ
レノイド71は、ケースを兼ねたヨーク71aと、ヨー
ク71aで同心円的に挟まれたコイル71bと、その中
心に配されたロータ71cおよび軸71dと、ロータ7
1c等を保持する軸受71eとから構成されている。
【0076】槌部材75を保持するホルダー75aは、
軸71dに一体的に回転可能に固結されている。このホ
ルダー75aは、バネ75fによって始動位置Aに保
持されている。コイル71bは、通電すると図8,9中
に示したように磁気回路αが構成され起磁力が発生する
ものである。
【0077】ロータ71cおよび軸71dは、コイル7
1bの起磁力により回転力Fが与えられて安定点D
(磁気抵抗が最小)の方向に回転し、負荷とバランス
した位置で停止するものである。なお、コイル71bの
通電が無くなると、バネ75fの付勢力でホルダー75
aは始動位置Aまで戻され、それにより、槌部材75
が球を打ち出すように設定されている。
【0078】球発射装置70のケース体70a(図6参
照)の内部には、図7に示すように、前記ロータリーソ
レノイド71の他に、パルス発振機72,周波数調整機
72a,パルス巾調整機72b,出力アンプ73、およ
び電源スイッチ74aを備えた電流調整機74が内装さ
れている。
【0079】パルス発振機72は、所定周波数のパルス
信号を出力アンプ73に出力する装置である。また、周
波数調整機72aは、パルス発振機72が出力するパル
ス信号の所定周期Tの長さを任意に調整できる装置であ
る(図11参照)。また、パルス巾調整機72bは、パ
ルス発振機72が出力するパルス信号の所定周期T中で
のパルス巾を、例えば、図7中に示す巾a〜cという具
合に任意に調整できる装置である。なお、パルス発振機
72,周波数調整機72a、およびパルス巾調整機72
bの構成は、一般的であるので説明は省略する。
【0080】出力アンプ73は、前記パルス発振機72
からパルス信号を受け、該パルス信号の所定周期T中の
任意に調整したパルス巾a〜cに応じた一定時間断続的
にロータリーソレノイド71に給電する装置である。電
流調整機74は、出力アンプ73の出力を調整して、ロ
ータリーソレノイド71により駆動する槌部材75の発
射強度を調整できる装置である。この電流調整機74
は、電源スイッチ74aを備えている。なお、出力アン
プ73および電流調整機74の構成も一般的であるので
説明は省略する。
【0081】電流調整機74は、電源スイッチ74aで
給電をON/OFFするとともに、出力アンプ73の出
力を調整するものである。電流調整機74のボリューム
(可変抵抗機)は、遊技盤11側に設けたハンドル12
に一体に設けられている。ハンドル12の操作により、
電源スイッチ74aがONとなり、ハンドル12の回転
操作量により、打ち出される球の発射強度(スピード)
を自由に調整可能できるようになっている。
【0082】すなわち、ハンドル12の回転角度が小さ
いと出力アンプ73の出力が小さくなり、打ち出される
球の発射強度は小さくなる。これに対して、ハンドル1
2の回転角度が大きいと出力アンプ73の出力が大きく
なり、打ち出される球の発射強度は大きくなる。
【0083】図12〜図17は球払出装置600の詳細
を示している。球払出装置600は、任意に指令される
数量の球を正確かつ高速に払い出すことができるもので
あり、図12に示すように、2つの球払出ユニット60
1を並設して成る。本実施の形態では、球払出ユニット
601の数は2つだが、さらなる発射球数の増大に対応
すべく、3つ以上を並設するように構成してもかまわな
い。以下、1つの球払出ユニット601を代表して説明
する。
【0084】図13に示すように、球払出ユニット60
1は、本体枠602内に設けられたスプロケット(歯
車)610,ラチェット車620,メインストッパー6
30,サブストッパー640,メインソレノイド650
およびサブソレノイド660と、本体枠602の一側部
を上下に貫通するように取付けられたボールガイド67
0と、本体枠602内あるいはボールガイド670内に
設けられた検知センサ681,682,683とを具備
して成る。
【0085】スプロケット610は、その外周に球が1
個ずつ嵌入する凹部610aが本実施の形態では10個
形成されている。かかるスプロケット610は、本体枠
602に略水平に軸支された枢軸611に取付けられて
回転自在とされ、その外周がボールガイド670内に形
成された球通路671内に臨むように配設されている。
【0086】ボールガイド670は、その内部に球が通
過するための球通路671を有している。球通路671
の内壁に沿う位置にスプロケット610の外周が位置す
るよう配置されており、それにより、球通路671内に
上部から供給されて自重で落下しようとする球が凹部6
10aに係合して必ずスプロケット610の回転を伴っ
て落下するよう設定されている。
【0087】図13および図15に示すように、ラチェ
ット車620は、外周にスプロケット610の凹部61
0aと同数の歯620aが形成されたもので、スプロケ
ット610に固結されている枢軸611に対して、動力
伝達可能に連結できる出力軸621によりボールガイド
670と干渉しないように、スプロケット610に固定
されている。このラチェット車620は、スプロケット
610と一体に回動するものである。
【0088】ラチェット車620には、外周部にその歯
620aに対応して複数の小孔620bが形成され、こ
の小孔620bを介して検知センサ681の検出光を通
すように成っている。なお、このラチェット車620と
スプロケット610との位相関係は、後述するメインス
トッパー630がラチェット車620に係合していると
きに、図13に示す如く、スプロケット610の山部
(凹部610aと凹部610aの間)が左右両側に位置
するような関係に設定されている。
【0089】図13に示すように、メインストッパー6
30は、スプロケット610の枢軸611と平行なスト
ッパー軸631に揺動自在に取付けられ、その先端63
0aがラチェット車620に下側から係合するものであ
り、ストッパー軸631に巻回されたバネ632により
ラチェット車620に係合する側(反時計回り方向)に
付勢されている。
【0090】サブストッパー640は、先端640aが
ラチェット車620の外周に係合するもので、その基端
はストッパー軸631によりメインストッパー630に
揺動自在に連結されているが、ストッパー軸631に巻
回されたバネ641の付勢力によりメインストッパー6
30の底部に押し付けられ、この付勢力以上の外力が加
わらない限りメインストッパー630に連動して揺動す
るようになっている。
【0091】サブストッパー640の先端640aは、
メインストッパー630に連動している限り、メインス
トッパー630が時計回り方向に揺動してそのラチェッ
ト車620への係合が外れたときに、ラチェット車62
0の左斜め上方に係合するようになっている。ここでの
正確な係合位置は、メインストッパー630のラチェッ
ト車620への係合が外れてからこのサブストッパー6
40がラチェット車620に係合するまでの間に、凹部
610aの半分に相当する角度だけスプロケット610
およびラチェット車620の回転を許す位置となってい
る。
【0092】メインソレノイド650は、その出力軸6
50aがメインストッパー630の基端に取付けられた
もので、励磁されると出力軸650aが没する方向に動
作して、メインストッパー630を時計回りに揺動させ
るものである。なお、このメインソレノイド650が駆
動されなければ、メインストッパー630は、バネ63
2の付勢力により反時計回りに揺動して係合位置に戻る
のであって、このメインソレノイド650とバネ632
は、メイン駆動手段を構成している。
【0093】サブソレノイド660は、レバー661を
介して、サブストッパー640にバネ641の付勢力以
上の外力を加えて、メインストッパー630の揺動状態
にかかわらずサブストッパー640を反時計回りに揺動
させて、そのラチェット車620への係合を外すもので
ある。
【0094】すなわち、サブストッパー640の先端側
には図16に示す如く長孔640bが形成され、サブソ
レノイド660の出力軸660aに引かれてレバー軸6
62を中心として揺動するレバー661の先端の爪66
1aがこの長孔640bに係合させてあり、サブソレノ
イド660が駆動されてレバー661が時計回りに揺動
すると、サブストッパー640は前記爪661aに押さ
れて反時計回りに揺動するようになっている。
【0095】そして、レバー661はバネ663により
反時計回りに付勢されており、サブソレノイド660の
駆動が解除されると、この付勢力によりレバー661は
サブストッパー640を揺動させない位置に戻るように
なっている。なお、このサブソレノイド660およびレ
バー661は、サブ駆動手段を構成している。
【0096】検知センサ681は、ラチェット車620
の小孔620bが通過する位置に検出光を投光する光セ
ンサであり、スプロケット610の凹部610a1個分
の回転を検出するためのものである。また、検知センサ
682は、球通路671における球がスプロケット61
0の凹部610aに嵌入した直後の位置に検出光を投光
する光センサであり、球の供給状態を検出するためのも
のである。
【0097】検知センサ683は、球通路671におい
て球がスプロケット610の凹部610aから外れた直
後の位置に検出光を投光する光センサであり、球の払い
出し(球数)を検出するためのものである。なお、各球
払出ユニット601のボールガイド670の下端は、図
5に示す集合樋5を介して、賞球排出用のパイプ部材6
に接続されている。パイプ部材6の下端は上皿13の賞
球払出口13aに接続されている。
【0098】また、球払出装置600は、後述する主制
御部400の賞球管理手段424によって制御される。
かかる賞球管理手段424は、外部からの払出指令ある
いは検知センサ683等の検出結果を受けて、後述する
が図17に示すフローチャートに基づいて、メインソレ
ノイド650あるいはサブソレノイド660の動作を制
御するものである。
【0099】図18,図19は球排出装置90の詳細を
示している。球排出装置90は、取込ステージ91と、
この取込ステージ91に終端が接続された導入経路92
と、この導入経路92の内側に横4列に並設された各整
列レール93,93…と、各整列レール93の終端側に
それぞれ設けられた検知センサ94と、前記導入経路9
2の終端に接続された払出ステージ95を具備して成
る。
【0100】各整列レール93に対応して揺動体96が
設けられている。揺動体96は、外周面が円筒面とされ
たもので、各整列レール93内に重なって流入した球の
うち2段目以上の上層の球に当接する位置で揺動するよ
うに配設され、導入経路92の上部に設けられた水平軸
97に偏心させて回転自在に取り付けられている。そし
て、この揺動体96において、水平軸97と反対に偏心
した側には、この側に顕著に重心が偏るよう重り98が
取り付けられている。
【0101】図4に示すように、第1,2,3始動入賞
口21〜23は一般に始動チャッカーと称されるもので
あり、それぞれ遊技盤11上に球が入賞し得る状態に設
けられている。各始動入賞口21〜23のうち何れかに
球が入賞することが、次述する可変入賞装置40が開閉
するための始動条件として定められている。図1に示す
ように、各始動入賞口21〜23は、球の入賞を検知す
る始動入賞球検知スイッチ430a,430b,430
cを内部に備えている。
【0102】図4,図20に示すように可変入賞装置4
0は、球の入賞が困難な通常の閉状態と、球の入賞が容
易な開状態とに開閉可能な入賞口を有して成る。可変入
賞装置40の入賞口の両側には、条件装置である一対の
可動片41,41が、それぞれ枢軸42を介して回動可
能に軸支されている。
【0103】各可動片41は、ソレノイド434(図1
参照)によって、通常は互いに近接するように上方へ延
びる閉状態に維持されるが、ソレノイド434が励磁す
ると、同期して左右に広がる開状態に開いて入賞容易な
状態となる。なお、各可動片41が閉状態にあるとき
は、球が全く入賞できないように構成してもよい。
【0104】図23に示すように、各可動片41の開状
態には、各可動片41が略水平な状態になるまで大きく
開く大角度と、これよりもわずかに開き角の少ない中角
度と、さらに開き角の少ない小角度の3段階が設定され
ている。何れの角度で開くかは、次述する特定領域44
の種類に応じて変化するようになっている。
【0105】可変入賞装置40の入賞口内にある入賞領
域43の一部には、他の入賞領域に比べて入賞確率が低
く設定された特定領域44が形成されている。この特定
領域44は、3つの特定領域44a,44b,44cに
区分けされている。図1に示すが、入賞領域43の内部
には、可変入賞装置入賞球検知スイッチ431が設けら
れており、各特定領域44には、それぞれに入賞した球
を検出する特定領域入賞球検知スイッチ432a〜43
2cが設けられている。
【0106】図1は、遊技機10の回路構成の概要を示
している。遊技機10は、主制御部400と、音声制御
部470とを主な回路部分として備えている。主制御部
400は、遊技機10の動作を統括制御する中枢的な回
路部分であり、ワンチップマイコン410と、リセット
回路401と、クロック回路402と、I/Oポート4
03と、ドライバ回路404とから構成されている。
【0107】ワンチップマイコン410には、I/Oポ
ート403を介して始動口入賞球検知スイッチ430a
〜430c、可変入賞装置入賞球検知スイッチ431、
特定領域入賞球検知スイッチ432a〜432c、セー
フ球検知スイッチ433、外部情報入力端子438等が
接続されている。
【0108】このうち始動口入賞球検知スイッチ430
a〜430cは、前述したが各始動入賞口21〜23に
球が入賞したことを検知するためのスイッチであり、機
械的なスイッチのほか、球により光の遮られたことで入
賞を検知する光センサや、球の通過による磁界の変化を
検出する磁気センサなど各種のセンサをスイッチとして
用いることができる。
【0109】可変入賞装置入賞球検知スイッチ431
は、可変入賞装置40の入賞領域43に球が入賞したこ
とを検知するためのスイッチであり、前記始動口入賞球
検知スイッチ430a〜430cと同様に機械式、磁気
式、光学式など各種のセンサをスイッチとして用いるこ
とができる。
【0110】各特定領域入賞球検知スイッチ432a〜
432cは、可変入賞装置40の入賞領域43中の各特
定領域44a〜44cに入賞した球を検知するものであ
る。セーフ球検知スイッチ433は、遊技盤11上に配
置された何れかの入賞口(セーフ口)16a,16bへ
球が入賞したことを検知するためのスイッチである。外
部情報入力端子438は、発射制御信号(打ち止め信
号)をホール管理コンピュータ705(図3参照)から
入力するための端子である。
【0111】このほか、ワンチップマイコン410に
は、I/Oポート403とドライバ回路404とを介し
て各種の部品が接続されている。具体的には、可変入賞
装置40の各可動片41を開閉駆動するためのソレノイ
ド434、電飾ランプ18、外部情報出力端子A43
5、電飾回路436、払出回路437等である。また、
払出回路437には、外部情報出力端子B439が接続
されている。
【0112】このうち外部情報出力端子A435や外部
情報出力端子B439は、遊技場に配置されている多数
の遊技機を集中管理するホール管理コンピュータ705
と電気的に連絡するためのデータ送信線を装着するため
の端子である。外部情報出力端子A435は、スタート
信号等の各種信号を、ホール管理コンピュータ705に
送信するための端子である。外部情報出力端子B439
は、賞球払出数(賞球10個で1パルス)、球貸信号、
扉開放検出信号等を、それぞれホール管理コンピュータ
705に送信するための端子である。
【0113】電飾回路436は、電飾ランプ18のほか
各種のランプやLEDの点灯制御により装飾的な演出を
行う回路部分である。払出回路437は、賞球の払い出
しを行う球払出装置600を制御する回路部分である。
より具体的には、主制御部400のワンチップマイコン
410から送られてくる賞球数の情報に基づき、指定さ
れた個数の賞球を上皿13の中へ払い出すための制御を
行うものである。
【0114】ワンチップマイコン410は、遊技制御C
PU(中央処理装置)411と、ROM(リード・オン
リ・メモリ)412と、RAM(ランダム・アクセス・
メモリ)413とを主要部とした回路から構成されてい
る。ROM412には、遊技制御CPU411の動作手
順を表したプログラムや、各種の固定データが記憶され
ている。遊技制御CPU411は、ROM412に格納
されているプログラムに従って動作する。RAM413
は、遊技制御CPU411が動作する際に、各種のデー
タを一時的に格納するための作業領域である。
【0115】クロック回路402は、所定周波数のクロ
ック信号を生成するものである。ワンチップマイコン4
10は、クロック回路402の発生するクロック信号を
動作速度の基準信号として入力している。クロック回路
402は、発振回路と分周回路等から構成される。
【0116】リセット回路401は、リセット信号を出
力するため、ワンチップマイコン410から数m/se
c毎に信号を受け取り、クロック回路402から供給さ
れたクロック信号と前記信号を同期させ、リセット信号
を生成し、ワンチップマイコン410へ出力するもので
ある。リセット回路401は、電源が投入された際に
は、その時点から、クロック回路402が生成するクロ
ック信号を所定数計数し終える時点まで、リセット信号
を出力するようになっている。
【0117】ワンチップマイコン410は、ROM41
2に記憶されているプログラムを実行することで、図2
に示すように、初期開閉動作実行手段420、継続開閉
動作実行手段421、発射制御手段423、賞球管理手
段424、それに条件装置変位設定手段425等の諸機
能を果たすようになっている。
【0118】初期開閉動作実行手段420は、遊技中に
所定の始動条件が成立する、すなわち各始動入賞口21
〜23の何れかに球が入賞した場合に、前記可変入賞装
置40の各可動片41を開状態に一時的に変位させる初
期開閉動作を実行するものである。
【0119】初期開閉動作実行手段420は、第1始動
入賞口21あるいは第2始動入賞口22に球が入ると、
可変入賞装置40の各可動片41を1回だけ所定時間
(例えば2秒)に亘り開状態に変位させる。また、初期
開閉動作実行手段420は、第3始動入賞口23に球が
入ると、可変入賞装置40の各可動片41を2回繰り返
して所定時間(例えば2秒)ずつ開状態に変位させる。
【0120】このように各始動入賞口21〜23の種類
に応じて、前記可変入賞装置40の初期開閉動作が異な
るように設定されている。さらにまた、例えば第3始動
入賞口23に球が入った場合には、可変入賞装置40を
開状態に変位させておく所定時間を、他の始動入賞口2
1,22の場合よりも長く設定してもよい。
【0121】継続開閉動作実行手段421は、前記初期
開閉動作中に、可変入賞装置40の何れかの特定領域4
4a〜44cに球が少なくとも1個入賞した場合に、前
記可変入賞装置40の各可動片41を所定の閉条件が成
立するまで連続的に開状態に変位させる継続開閉動作を
実行し、かつ該継続開閉動作中に、同じく何れかの特定
領域44a〜44cに球が少なくとも1個入賞すること
を条件に、前記継続開閉動作を所定の最大継続回数(例
えば16回)を上限に繰り返し実行するものである。
【0122】ここで可変入賞装置40がいったん閉じる
閉条件とは、可変入賞装置40が開いてから所定数(例
えば10個)の球が入賞したとき、または所定時間(例
えば10秒)が経過したときに成立するものとする。な
お、可変入賞装置40を、所定の閉条件が成立するまで
連続的にではなく、間欠的に開状態となるようにしても
よい。
【0123】発射制御手段423は、前記可変入賞装置
40の初期開閉動作中に、単位時間当たりの発射球数の
上限値を通常時より高い値に変更する制御を実行する。
また、発射制御手段423は、前記可変入賞装置40の
継続開閉動作中にも、単位時間当たりの発射球数の上限
値を通常時より高い値に変更する制御を実行するもので
ある。
【0124】詳しく言えば発射制御手段423は、通常
の遊技時には前記球発射装置70の周波数調整機72a
に通常駆動信号を出力して、パルス発振機72が出力す
るパルス信号の周期Tの長さを毎分100個の発射球数
に相当する第1の周期T1(図11参照)に設定する。
【0125】また、発射制御手段423は、前記初期開
閉動作実行手段420の制御により初期開閉動作が実行
されるとき、前記球発射装置70の周波数調整機72a
に発射球数増大信号を出力して、パルス発振機72が出
力するパルス信号の周期Tの長さを毎分200個の発射
球数に相当する第2の周期T2(図11参照)に設定変
更する。ここで初期開閉動作後に継続開閉動作に移行し
なかった時点で、発射制御手段423は、球発射装置7
0による発射球数を通常の毎分100個に戻す制御も実
行する。
【0126】さらにまた、前記初期開閉動作後に継続開
閉動作に移行する時点で、発射制御手段423は、前記
球発射装置70の周波数調整機72aに発射球数増大信
号を出力して、パルス発振機72が出力するパルス信号
の周期の長さを、毎分130〜180個の発射球数に相
当する周期(図示せず)に設定変更する。ここで発射制
御手段423は、前記各特定領域44a〜44cへの球
の入賞に起因する継続開閉動作中に、前記各特定領域4
4a〜44cの種類に応じて発射球数の上限値を互いに
異なる値に設定変更する。
【0127】具体的には、図20において中央の特定領
域44aに球が入った場合、これに基づく可変入賞装置
40の継続開閉動作中には、発射球数の上限値が毎分1
80個に設定変更される。また、左端の特定領域44b
に球が入った場合、これに基づく可変入賞装置40の継
続開閉動作中には、発射球数の上限値が毎分160個に
設定変更される。さらに、右端の特定領域44cに球が
入った場合、これに基づく可変入賞装置40の継続開閉
動作中には、発射球数の上限値が毎分130個に設定変
更される。
【0128】このような継続開閉動作中における発射球
数の上限値は、その前の初期開閉動作あるいは継続開閉
動作時に各特定領域44a〜44cに複数の球が入賞し
た場合には、最初に球が入賞した各特定領域44a〜4
4cの種類に規定されるようになっている。なお、発射
制御手段423は、継続開閉動作が終了した時点で、球
発射装置70による発射球数を通常の毎分100個に戻
す制御も実行する。
【0129】本実施の形態では、前記初期開閉動作中に
おける単位時間当たりの発射球数の上限値と、前記継続
開閉動作中における単位時間当たりの発射球数の上限値
とを、それぞれ互いに異なる値に設定したが、例えば共
に毎分130〜200個の範囲で同一に設定してもよ
い。また別の実施の形態として、各始動入賞口21〜2
3のうち予め定めた第3始動入賞口23への球の入賞に
基づく、前記可変入賞装置40の初期開閉動作中の場合
にのみ、単位時間当たりの発射球数の上限値を通常時よ
り高い値に変更するように設定してもよい。
【0130】また、前記発射制御手段423により、所
定時間(例えば10時間)内における単位時間当たりの
発射球数の上限値平均を、予め定めた規制値(毎分10
0個)以内に制限するように設定されている。かかる制
御を実行するには、例えば最後の一定時間(例えば1時
間)における通常時の発射球数を、所定時間内の球発射
数の平均値が前記規制値以内に収まる値に適宜変更する
ようにするとよい。
【0131】さらにまた、前記発射制御手段423によ
り、球発射装置70が単位時間に発射し得る発射球数の
上限値を遊技者に通知表示するようにしてもよい。具体
的には例えば、遊技盤11上に別途設けた可変表示手段
の画面上に数字により表示するとよい。
【0132】賞球管理手段424は、賞球の払出個数を
管理するものであり、払出回路437が、賞球10個に
対して1パルスをホール管理コンピュータ705に送信
し、ホール管理コンピュータ705から球払出装置60
0への球の払い出しの指示を行うものである。
【0133】条件装置変位設定手段425は、前記可変
入賞装置40の継続開閉動作において、各可動片41を
開状態に変位させる開き角度を、その起因となる球が入
賞した前記特定領域44a〜44cの種類に応じて変化
させる制御を実行するものである。
【0134】具体的には図20において、中央の特定領
域44aに球が入った場合、これに基づく継続開閉動作
中には各可動片241を大角度に、また左端の特定領域
44bに球が入った場合、これに基づく継続開閉動作中
には各可動片241を中角度に、また右端の特定領域4
4cに球が入った場合、これに基づく継続開閉動作中に
は各可動片241を小角度にそれぞれ変位させる。
【0135】なお、初期開閉動作あるいは継続開閉動作
時に、各特定領域44a〜44cに複数の球が入賞する
場合もあるが、前記各可動片41の開き角度は、前回の
開閉動作時に一番最初に球が入賞した各特定領域44a
〜44cの種類に規定されるように設定されている。
【0136】音声制御部470は、ワンチップマイコン
410等を介して表示制御CPU452からの指令を受
け取り、これに従って各種の遊技状態に対応した音楽や
効果音等の音声信号を音声合成し、所定の発生タイミン
グでスピーカ175に出力する機能を有している。かか
る音声制御部470は、ワンチップマイコン410との
間で各種の信号を授受するためのI/Oポート471
と、音声合成回路472と、音声増幅回路473とを有
している。
【0137】音声合成回路472は、I/Oポート47
1を通じて受信した制御信号に従って、各種の音楽や効
果音の音声信号波形を合成する回路である。音声増幅回
路473は、音声合成回路472が合成した音声信号を
増幅しスピーカ474に出力するものである。
【0138】図3は、本実施の形態に係る遊技機10を
含む遊技管理装置のシステム構成図である。かかる遊技
管理装置は、LON(Local Operating
Network:エシャロン社登録商標)技術を応用
した分散型ネットワークとして構築されている。
【0139】遊技島内には、中継器としての台コントロ
ーラ700が複数設置され、各台コントローラ700
に、前記遊技機10や遊技球貸出装置701等が接続さ
れている。台コントローラ700は、対応する遊技機1
0等の各種動作や信号の送受信を検知、監視、制御する
ものである。
【0140】台コントローラ700には、遊技機10の
外部情報出力端子A435(図1参照)から各種情報が
直接入力される。各台コントローラ700は、HALL
−BUSを介して、ゲートウェイを兼ねた島コントロー
ラ702に接続されている。島コントローラ702は、
対応する遊技島1内の設備機器である遊技機10等の各
データを一時集積、記憶するものである。
【0141】前記島コントローラ702はLANと接続
され、該LANに、ホール管理端末機703、情報表示
端末機704、それにホール管理コンピュータ705等
がそれぞれ接続されている。これらの各種装置には、デ
ィスプレイ(CRT)、プリンタ、モデム、音声出力装
置等が更に接続されている。
【0142】次に遊技機10の作用を説明する。図4に
おいて、遊技者はハンドル12を回転操作することで、
球発射装置70により遊技盤11上に球を打ち出して遊
技を行う。図7に示す球発射装置70において、パルス
発振機72からのパルス信号を受ける出力アンプ73
は、該パルス信号の所定周期T中のパルス巾a〜cに応
じて、一定時間断続的に槌部材75を駆動するロータリ
ーソレノイド71に給電する。すると図8,図9に示す
ように、磁気回路αが構成されて起磁力が発生する。
【0143】それにより、ロータ71cおよび軸71d
は、図10に示すようにコイル71bの起磁力により回
転力Fが与えられて安定点D(磁気抵抗が最小)の方
向に回転し、負荷とバランスした位置で停止する。続い
てコイル71bの通電が無くなると、バネ75fの付勢
力でホルダー75aは始動位置Aまで戻され、槌部材
75が球を打ち出す。
【0144】ここで周波数調整機72aにより、パルス
発振機72が出力するパルス信号の所定周期Tを任意に
調整することで、槌部材75が1分間に球を打ち出す発
射球数を任意に設定することができる。通常の遊技時に
は、主制御部400中にある発射制御手段423の制御
によって、球発射装置70の周波数調整機72aに通常
駆動信号が出力され、パルス発振機72が出力するパル
ス信号の周期Tの長さが毎分100個の発射球数に相当
する周期T1(図11参照)に設定されている。
【0145】ロータリーソレノイド71による槌部材7
5の作動は、歯車機構等を介すことなく、電気的に行わ
れるから制御性が良く、それにより、遊技状態に応じ
て、単位時間当たりの発射球数を正確かつ容易に調整す
ることができる。また、ギア等の噛み合う音も無く静か
で高級感を高めることもできる。
【0146】また、出力アンプ73の出力を調整する電
流調整機74により、電気的に簡易かつ容易に球の発射
強度(スピード)を任意に調整することができる。すな
わち、遊技者がハンドル12を握るか、ある角度以上回
転させると、電源スイッチ74aがONとなって電源が
入り、ハンドル12の回転角度に応じた発射強度(スピ
ード)で周期的に球が打ち出される。
【0147】さらに、パルス巾調整機72bによって、
パルス発振機72が出力するパルス信号の所定周期中で
のパルス巾を任意に調整できるため、ある一定周波数で
の動作時において、一周期中の電流の通電時間と無通電
時間との割合を任意に調整することができる。それによ
り、ハンドル12の操作における軽い打ち方(球発射ま
での操作時間が短い)や、重い打ち方(球発射までの操
作時間が長い)を演出することができる。
【0148】例えば、一分間に100個の球を発射する
場合において、ロータリーソレノイド71の通電時間を
1:9,2:8,3:7,〜,8:2,9:1という様
にデジタル的に考えた場合、1:9の場合は球の打ち方
が非常に軽いものとなり、逆に9:1の場合は非常に重
い打ち方となる。
【0149】図21に示すフローチャートにおいて、遊
技盤11上に打ち出された球が各始動入賞口21〜23
の何れかにうまく入賞すると(S101でY)、入賞し
たところの始動口入賞検知スイッチ430a〜430c
から始動入賞信号が主制御部400へ出力される。この
信号を遊技制御CPU411の初期開閉動作実行手段4
20が受けると、前記可変入賞装置40の各可動片41
を開状態に一時的に変位させる初期開閉動作を実行する
(S102)。
【0150】詳しく言えば初期開閉動作実行手段420
は、第1始動入賞口21あるいは第2始動入賞口22に
球が入ると、可変入賞装置40の各可動片41を1回だ
け所定時間(例えば2秒)に亘り開状態に変位させる。
また、初期開閉動作実行手段420は、第3始動入賞口
23に球が入ると、可変入賞装置40の各可動片41を
2回繰り返して所定時間(例えば2秒)ずつ開状態に変
位させる。
【0151】このように各始動入賞口21〜23の種類
に応じて、可変入賞装置40の初期開閉動作が異なるた
め、さらに遊技における興趣を高めることができる。さ
らにまた、例えば第3始動入賞口23に球が入った場合
には、可変入賞装置40を開状態に変位させておく所定
時間を、他の始動入賞口21,22の場合よりも長く設
定しても面白い。なお、初期開閉動作における各可動片
41の開き角度は、例えば図23中の何れか一の開き角
度に予め設定されている。
【0152】前記初期開閉動作中に、可変入賞装置40
の何れかの特定領域44a〜44cに球が少なくとも1
個入賞した場合には(S103でY)、先ず継続開閉動
作実行手段421により、可変入賞装置40の開閉回数
(継続開閉動作の継続回数)が0に初期化される(S1
04)。続いて、可変入賞装置40の一対の可動片4
1,41がいったん戻った閉状態から再び開状態へと開
放される(S105)。
【0153】このとき継続開閉動作実行手段421によ
り、可変入賞装置40の何れかの特定領域44a〜44
cの中に少なくとも1個の球が入賞したか否かが、特定
領域入賞球検出スイッチ432a〜432cからの最初
の信号に基づき判別される(S106)。ここで特定領
域44へ球の入賞があった場合(S106でY)、可変
入賞装置40の継続開閉動作を繰り返し実行するための
継続フラグがセットされる(S107)。
【0154】また、可変入賞装置40が開放されている
間に、該可変入賞装置40の入賞領域43全体に対して
所定数10個の球の入賞があったか否かも判別される
(S108)。ここで10個の入賞があった場合(S1
08でY)、継続開閉動作実行手段421からの指令に
基づきソレノイド434が駆動し、一対の可動片41,
41が閉じられる(S110)。
【0155】また、10個の球の入賞がなかった場合は
(S108でN)、10秒のタイムアウトか否かの判別
が行われる(S109)。ここでタイムアウトの場合は
(S109でY)、可変入賞装置40は閉じられる(S
110)。また、タイムアウトでない場合は(S109
でN)、再び10個の入賞があったか否かの判別に戻る
(S108)。
【0156】可変入賞装置40が閉じられた時点で、継
続フラグがセットされている(S111でY)、すなわ
ち前回の可変入賞装置40の開放時に何れかの特定領域
44a〜44cに球が入賞していれば、継続開閉動作実
行手段421により、可変入賞装置40の継続開閉動作
は、最大継続回数である16回を上限に繰り返し実行さ
れることになる(S112,S113)。
【0157】以上のような可変入賞装置40の継続開閉
動作中には、前記条件装置変位設定手段425の制御に
より、各可動片41が開状態に変位するときの開き角度
が、その起因となる球が入賞した前記特定領域44a〜
44cの種類に応じて変化する。
【0158】具体的には、中央の特定領域44aに球が
入った場合、これに基づく継続開閉動作中には、図23
に示すように各可動片241は大角度に開き、また左端
の特定領域44bに球が入った場合、これに基づく継続
開閉動作中に各可動片241は中角度に開き、また右端
の特定領域44cに球が入った場合、これに基づく継続
開閉動作中に各可動片241は小角度に開く。
【0159】このように、可変入賞装置40の継続開閉
動作中の起因となる球が入賞した特定領域44a〜44
cの種類に応じて、可変入賞装置40の各可動片41が
開状態に変位する開き角度が変化するので、遊技内容が
興趣に富むと共に遊技者のスリルと興奮をより一層喚起
することができる。
【0160】図22に示すフローチャートは、発射制御
手段423による球発射装置70での球発射の制御を示
している。通常の遊技時には、主制御部400中にある
発射制御手段423の制御によって、球発射装置70の
周波数調整機72aに通常駆動信号が出力され、パルス
発振機72が出力するパルス信号の周期Tの長さが毎分
100個の発射球数に相当する第1の周期T1(図11
参照)に設定されている(S201)。
【0161】何れかの始動入賞口21〜23に球が入賞
して、可変入賞装置40の初期開閉動作が開始されると
(S202でY)、当該時点で初期開閉動作実行手段4
20からの信号に基づき、発射制御手段423は、前記
球発射装置70の周波数調整機72aに発射球数増大信
号を出力する。すると、パルス発振機72が出力するパ
ルス信号の周期Tの長さは、毎分200個程度の発射球
数に相当する第2の周期T2(図11参照)に自動的に
設定変更される(S203)。
【0162】それにより、初期開閉動作中に前記特定領
域44に球が入賞する確率が高まるので、続いて継続開
閉動作が発生する確率も高まり、遊技者の利益を増大さ
せることができる。特に第3始動入賞口23への入賞に
基づく初期開閉動作では、可変入賞装置40の各可動片
41が2回繰り返して開閉するため、この間における発
射球数が自動的に増大されることで、特定領域44への
球の入賞確率も確実に高まることになる。
【0163】ここで例えば、各始動入賞口21〜23の
うち予め定めた第3始動入賞口23への球の入賞に基づ
く、前記可変入賞装置40の初期開閉動作中の場合にの
み、単位時間当たりの発射球数の上限値を通常時より高
い値に変更するようにしてもよい。
【0164】前記初期開閉動作に続いて継続開閉動作に
移行しなかった場合には(S204でN)、その時点で
発射制御手段423は、球発射装置70による発射球数
を通常の毎分100個に戻す制御を実行する(S20
1)。
【0165】一方、前記初期開閉動作後に継続開閉動作
に移行すると(S204でY)、継続開閉動作中に何れ
かの特定領域44a〜44cに球が入賞することを条件
として、継続開閉動作は最大継続回数を限度に繰り返し
実行される。この各継続開閉動作ごとに、その開始時点
で発射制御手段423は、各特定領域44a〜44cの
種類に応じた発射球数増大信号を前記球発射装置70の
周波数調整機72aに出力する。
【0166】すなわち、発射制御手段423は、前記各
特定領域44a〜44cへの球の入賞に起因する前記可
変入賞装置40の継続開閉動作中には、前記各特定領域
44a〜44cの種類に応じて、発射球数の上限値を互
いに異なる値に設定変更する。
【0167】詳しく言えば、図20において中央の特定
領域44aに球が入った場合(S205でY)、これに
基づく可変入賞装置40の継続開閉動作中には、発射球
数の上限値が例えば毎分180個に設定変更される(S
206)。
【0168】また、左端の特定領域44bに球が入った
場合(S208でY)、これに基づく可変入賞装置40
の継続開閉動作中には、発射球数の上限値が例えば毎分
160個に設定変更される(S209)。
【0169】さらにまた、右端の特定領域44cに球が
入った場合(S210)、これに基づく可変入賞装置4
0の継続開閉動作中には、発射球数の上限値が例えば毎
分130個に設定変更される(S211)。
【0170】以上のように、発射制御手段423によ
り、前記可変入賞装置40の継続開閉動作中にも、単位
時間当たりの発射球数の上限値が通常時より高い値に変
更されるため、前記可変入賞装置40の継続開閉動作が
その最大継続回数まで繰り返される可能性も当然高ま
る。それにより、遊技者の利益を増大させることが可能
となる。
【0171】また、前記各特定領域(44)の種類に応
じて、前記発射球数の上限値が互いに異なる値に変更さ
れるため、さらに遊技の興趣が高められる。なお、球発
射装置70による発射球数が増大した場合でも、図6に
示す球供給装置80により、球発射装置70における発
射球待機位置に球を1個ずつ迅速かつ正確に供給するこ
とができる。
【0172】前記継続開閉動作が終了した時点で(S2
07でY)、発射制御手段423は、球発射装置70に
よる発射球数を通常の毎分100個に戻す制御を実行す
る(S201)。また、発射制御手段423により、所
定時間内において単位時間当たりの発射球数の上限値を
予め定めた規制値以内に制限するようにすれば、かかる
規制値を現行法規制の最大発射球数に合わせることによ
り、この法規制の解釈の中での営業も可能と考えること
ができる。
【0173】次に、球払出装置600による賞球の払い
出し動作について具体的に説明する。先ず、メインソレ
ノイド650およびサブソレノイド660が駆動されて
いない停止状態においては、図13に示す如く、バネ6
32の付勢力によりメインストッパー630はラチェッ
ト車620に係合した状態にあり、これによりスプロケ
ット610は停止状態に保持され球は排出されない。
【0174】今、遊技制御CPU411の賞球管理手段
424によってN個の球の払い出しが指令されると、払
出回路437により球払出装置600は、図17に示す
ように制御される。すなわち、先ず球発射装置70によ
る1分間の発射球数が判別される(S2110)。
【0175】ここで発射球数が1分間に100個以下の
遊技状態であった場合(S2111でY)、球払出装置
600の2つの球払出ユニット601のうち一方のみが
作動状態に設定される(S2112)。一方、発射球数
が1分間に200個であった場合(S2111でN)、
球払出装置600の2つの球払出ユニット601が両方
とも作動状態に設定される(S2113)。
【0176】次に作動状態にある球払出ユニット601
のメインソレノイド650およびサブソレノイド660
が駆動される(S2114)。ただし、払出数が所定量
以下の場合には、最初から一方の球払出ユニット601
のみのメインソレノイド650だけを立ち上げるように
する。
【0177】メインソレノイド650等が駆動される
と、メインストッパー630もサブストッパー640
も、図16に示す如くラチェット車620から外れて保
持される。従って、スプロケット610は球の重量によ
り連続的に高速回転し、次々と球が高速に払い出され
る。
【0178】そして、この高速払い出し中において、賞
球管理手段424は、球が1個ずつ払い出される度に出
力される検知センサ683の信号を受けて払出数Hを計
数し、さらにこれを指令値Nから差引いて、この差N−
Hが微少値(4〜8程度が好ましい)になったか否かを
判定する(S2115)。ここで2台の球払出ユニット
601が作動している際には、もちろん各球払出ユニッ
ト601により払い出された払出数が合計されて払出数
Hとして算出される。
【0179】前記払出数Hと指令値Nの差が微少値にな
ったら(S2115でY)、2台の球払出ユニット60
1が作動している場合は先ずその内の1台が停止し、続
いて残り1台のサブソレノイド660をオフし、メイン
ソレノイド650についてのみ周期的なパルス信号を送
り、払出数が指令値と一致するまでメインソレノイド6
50のみを間欠動作させる(S2116)。
【0180】すると、メインストッパー630とサブス
トッパー640が交互にスプロケット610に係合する
動作が行われることになるので、サブストッパー640
はメインストッパー630のスプロケット610への係
合が外れる度に、凹部610a半分に相当するスプロケ
ット610の回転を許してスプロケット610に係合す
る。また同様の関係から、サブストッパー640のスプ
ロケット610への係合が外れるときには、凹部610
a半分に相当するスプロケット610の回転を許してメ
インストッパー630がスプロケット610に係合す
る。
【0181】このため、この間欠動作が1周期行われる
度に、結果としてスプロケット610は1凹部610a
分回転することになり、この間欠動作が1周期行われる
ごとに1個の球が排出される。そして、払出数が指令値
に一致すると(S2117でY)、賞球管理手段424
は払出回路437を介して、メインソレノイド650に
ついても前記停止状態に戻す(S2118)。
【0182】以上のように、前記球払出装置600によ
れば、払出数が指令値に近付くまでは、球を連続的に排
出すべくスプロケット610を球の重量に任せて連続的
に回転させ、払出数が指令値に近付くと、スプロケット
610の回転を間欠回転に切り換え、球を1個ずつ払い
出すようにしたから、スプロケット610の回転の停止
が遅れて球を余分に払い出す可能性はなく、指令どおり
の正確な球数を払い出すことができる。
【0183】また、ほとんどの球はスプロケット610
の高速回転で排出されるので、全体として払出速度も高
速にすることができる。しかも、球払出ユニット601
が2台装備されるため、球発射装置70による単位時間
当たりの発射球数の増大にも十分に対応することができ
る。
【0184】また、遊技盤11上に打ち出された球は、
結局球収集ケース8内に回収された後、図18、図19
に示す球排出装置90の取込ステージ91に導入され、
複数ある整列レール93ごとに一列に整列した状態でそ
の終端側に送られる。各整列レール93に球が多段状に
流入すると、2段目以上の上層の球は揺動体96に当接
して進行が阻止される。このとき、上層の球の進行が阻
止されるといっても、揺動体96の揺動によりこの上層
の球は若干動くことができるので、下層(1段目)の球
の移動を妨げることはなく、球は円滑に終端側まで送ら
れる。
【0185】そして、球は各整列レール93の終端側に
それぞれ対応して設けられている複数の検知センサ94
により、一度に複数個ずつ計数される。このように複数
の検知センサ94によって、短時間に多量の球を計数で
きるため、球発射装置70による発射球数の増加に応じ
て、遊技盤11に多量の球が打ち出されたとしても、入
賞球やアウト球の計数に支障をきたすようなことがな
く、遊技者は遊技を円滑に行うことができる。なお、計
数された球は、払出ステージ95を介して遊技機島内の
回収樋にそのまま排出される。
【0186】また、前記第1実施の形態では、条件装置
変位設定手段425により、前記可変入賞装置40の各
可動片41を開状態に変位させる開き角度を、その起因
となる球が入賞した特定領域44a〜44cの種類に応
じて変化させるように構成したが、次のように構成して
もよい。
【0187】すなわち、第2実施の形態として、前記各
可動片41を開く角度に代えて、各可動片41が開く時
間の長さを、特定領域44a〜44cの種類に応じて変
化させる。
【0188】具体的には例えば、図20において中央の
特定領域44aに球が入賞したとき、これに起因する継
続開閉動作では各可動片41を2.0秒開き、左端の特
定領域44bに球が入賞したとき、これに起因する継続
開閉動作では各可動片41を1.2秒開き、右端の特定
領域44cに球が入賞したとき、これに起因する継続開
閉動作では各可動片41を0.8秒開く等である。
【0189】また、第3実施の形態として、前記各可動
片41が開く角度と、開く時間の長さの双方を、球が入
賞した特定領域44a〜44cの種類に応じて変化させ
るように構成してもよい。
【0190】図24は、第4実施の形態に係る電磁式の
球発射装置を示している。この球発射装置900は、球
の直径よりもやや広い間隔をあけて異なる磁極を対向さ
せたヨーク901と、ヨーク901に巻き付けられたコ
イル902と、ヨーク901の磁極間を貫通するように
設けられた発射路903と、コイル902にパルス状の
電流を供給する駆動パルス発生回路904とから構成さ
れている。発射路903の一端は発射球待機位置903
aになっており、前述したような球供給装置80から次
々と球が供給されるようになっている。
【0191】球を発射する際には、発射球待機位置90
3aにあった球が対向する磁極間位置903bに到達す
るまでコイル902に通電し、球が丁度、磁極間位置9
03bに到達した時点で通電を停止する。発射球待機位
置903aにあった球は、コイル902への通電開始に
よって生じた磁力に吸引されて勢い良く磁極間位置90
3bの側へと移動し、磁極間位置903bに到達した時
点で通電が停止されることで、そのままの勢いで発射レ
ール11aを通って遊技盤11上へ発射される。
【0192】通常発射モードのとき、駆動パルスは、図
中の波形920で示すように1秒間に最大で100パル
スが出力され、高速発射モードのときは波形921のよ
うにパルス間隔が略半分となり、1秒間に最大で200
パルスが出力される。
【0193】このような電磁式の球発射装置900を用
いれば、パルスの周期を調整するだけで単位時間当たり
に発射する球の上限数を容易に変更することができると
共に、磁力で球を発射させるので、静かでかつ単位時間
当たりの発射上限数を一段と高めることができる。
【0194】また、磁極間の距離が発射待機位置の側で
狭く、発射待機位置から離れるにしたがって広がるよう
に磁極の先端近傍にテーパ901aをつけてあるので、
磁束密度の最も高まる箇所が発射待機位置寄りになる。
すなわち、磁極間で磁束密度の最も高い箇所と発射待機
位置との間の距離が短くなり、コイルへの通電時間が短
くなる。その結果、単位時間当たりの発射上限数をより
一層増やすことができる。
【0195】なお、球の発射速度は、パルスの振幅、つ
まりコイル902に流す電流値によって調整される。ま
た磁極間位置903bを通過した後、コイルへの通電を
すぐに停止する代わりに、次第に減衰する交番磁界をか
けて、飛翔する球を消磁するようにしてもよい。
【0196】また、図示省略したが第5実施の形態に係
る球発射装置として、次の様なものも考えられる。すな
わち、球の発射速度を定める出力アンプの出力電圧をハ
ンドル12の操作量(回転角)に応じて変更するための
機構としては、リンクや歯車を介して可変抵抗器を変化
させるものもあるが、耐久性の点からは、ホール素子な
どの磁気検知素子を用いることが望ましい。
【0197】磁気検知素子を用いてハンドル12の操作
量に応じてリニアな出力電圧を得るための機構として、
たとえば、ハンドル12と同軸に固定されていた回転板
に偏心した円弧状のガイド溝を設け、係合軸が立設され
たケース内に磁石を収め、先のガイド溝に係合軸を挿通
するとともに、案内部によりこのケースを直線的にスラ
イド移動可能に保持する。
【0198】また、案内部に沿ってケースがスライド移
動することで、磁石との相対距離が変化するように所定
の箇所にホール素子を固定する。具体的には例えば、ケ
ースがスライド移動する範囲の一端部側にホール素子を
固定するとよい。
【0199】これにより、ガイド溝を適切に設定するこ
とで、ハンドル12の回転角と磁石とホール素子との相
対距離をリニアに対応させることができ、ハンドル12
の操作量に応じて球の発射速度を変化させることができ
る。また電気的な摺動部が無いので耐久性に優れ、構造
も比較的簡単なものとなる。
【0200】図25に示すように、第6実施の形態に係
る球発射装置として、可変抵抗器950の両端にツェナ
ーダイオード951を並列接続し、ツェナーダイオード
951に生じるツェナー電圧Vzを可変抵抗器950で
分圧して、その分割電圧Vdに比例した電力を発射用の
電磁ソレノイドに供給することにより、ハンドル12の
操作量に応じた球の発射速度が得られるように構成して
もよい。
【0201】また、前記可変抵抗器950にその許容誤
差より小さな許容誤差の抵抗を並列接続する構成として
もよい。それにより、操作量と可変抵抗器950に生じ
る電圧との間のばらつきが小さくなり、操作量と発射球
の発射速度や飛距離との間のばらつきが小さくなる。
【0202】さらに、前記可変抵抗器950と前記小さ
な許容誤差の抵抗との各可動接点間に新たな可変抵抗器
を接続して、新たな可変抵抗器の可動接点に生じる発射
電圧に基づいて球を発射させるようにしてもよい。それ
により、各抵抗器の可動接点に生じる電圧を微調整し
て、操作量と発射球の発射速度や飛距離との間のばらつ
きをより小さくすることができる。
【0203】図26に示すように、第7実施の形態に係
る球発射装置として、空撃ち防止手段960を装備する
ように構成してもよい。かかる空撃ち防止手段960
は、揺動部材961の下方に進入した球が揺動部材96
1を押し上げると、揺動部材961が拘束位置から解除
位置に変位し、揺動部材961のフック961aが打撃
桿962から外れ、打撃桿962がリターンスプリング
963の付勢力により、後退し、次に、打撃桿962を
前進駆動すれば、進入している球を打撃することができ
る。すなわち、揺動部材961の下方に球が進入してい
なければ、打撃桿962が後退せず、空撃ちの発生が防
止されるものである。
【0204】なお、本発明に係る遊技機は、前述した実
施の形態に限定されるものではない。例えば、特賞発生
中における単位時間当たりの発射球数の上限値は200
個に限られるものではなく、他の数値に設定してもよ
い。
【0205】また、別の実施の形態として、各始動入賞
口21〜23のうち予め定めた第3始動入賞口23への
球の入賞に基づく、前記可変入賞装置40の初期開閉動
作中の場合にのみ、単位時間当たりの発射球数の上限値
を通常時より高い値に変更するように設定してもよい。
【0206】
【発明の効果】本発明に係る遊技機によれば、可変入賞
装置の継続開閉動作中に、その条件装置が開状態に変位
する開き角度が、継続開閉動作の起因となる球が入賞し
た特定領域の種類に応じて変化するから、遊技内容が興
趣に富むと共に遊技者のスリルと興奮をより一層喚起す
ることができる。
【0207】また、前記可変入賞装置の条件装置を開く
角度に代えて、該条件装置が開く時間の長さを、球が入
賞した特定領域の種類に応じて変化させてもよい。ま
た、前記条件装置が開く角度と開く時間の長さの双方
を、球が入賞した特定領域の種類に応じて変化させても
面白い。
【0208】さらにまた、本発明に係る遊技機によれ
ば、具体的な個々の遊技状態に応じて、発射球数を多く
することで遊技者側の利益を高めることにより、遊技全
体における興趣を高めることができる。また単位時間当
たりの発射球数の変化に応じて、安定した球の供給およ
び排出処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る遊技機の回路構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る遊技機が有する
遊技制御CPUの機能構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を含む遊
技管理装置のシステム構成図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を示す正
面図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係る遊技機に対する
球補給経路を概略的に示す背面図である。
【図6】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成す
る球供給装置と球発射機構を拡大して示す背面図であ
る。
【図7】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成す
る球発射装置を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成す
る球発射装置のロータリーソレノイドを示す断面図であ
る。
【図9】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成す
る球発射装置のロータリーソレノイドを示す正面図であ
る。
【図10】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成
する球発射装置のロータリーソレノイドの作用を示す説
明図である。
【図11】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成
する球発射装置のロータリーソレノイドを駆動するパル
ス信号の周期調整を示す説明図である。
【図12】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成
する球払出装置を概略的に示す正面図である。
【図13】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成
する球払出装置の球払出ユニットを示す側面図である。
【図14】図13のA−A線断面図である。
【図15】図13のB−B線断面図である。
【図16】図15のC−C線断面図である。
【図17】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成
する球払出装置の賞球払い出し動作を示すフローチャー
トである。
【図18】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成
する球払出装置の平面図である。
【図19】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成
する球排出装置の正面図である。
【図20】本発明の第1実施の形態に係る遊技機の可変
入賞装置を拡大して示す正面図である。
【図21】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
る遊技を説明するフローチャートである。
【図22】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
る発射球数変更処理を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第1実施の形態に係る遊技機の可変
入賞装置の開状態角度変化を示す説明図である。
【図24】本発明の第4実施の形態に係る遊技機の電磁
式球発射装置を示す断面図である。
【図25】本発明の第6実施の形態に係る遊技機の電磁
式球発射装置を示す断面図である。
【図26】本発明の第7実施の形態に係る遊技機の電磁
式球発射装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10…遊技機 11…遊技盤 11a…ガイドレール 12…ハンドル 13…上皿 14…下皿 17…アウト口 18…電飾ランプ 21…第1始動入賞口 22…第2始動入賞口 23…第3始動入賞口 40…可変入賞装置 41…可動片 42…枢軸 43…入賞領域 44(44a〜44c)…特定領域 70…球発射装置 71…ロータリーソレノイド 72…パルス発振機 72a…周波数調整機 72b…パルス巾調整機 73…出力アンプ 74…電流調整機 75…槌部材 80…球供給装置 81…ベース板 82…球供給通路 83…発射点レール 90…球排出装置 91…取込ステージ 92…導入経路 93…整列レール 94…検知センサ 95…払出ステージ 96…揺動体 400…主制御部 401,441…リセット回路 402,442…クロック回路 403,451,471…I/Oポート 404…ドライバ回路 410…ワンチップマイコン 411…遊技制御CPU 412,453…ROM 413,454…RAM 410…ワンチップマイコン 420…初期開閉動作実行手段 421…継続開閉動作実行手段 422…発射制御手段 423…賞球管理手段 430(430a〜430c)…始動口入賞球検知スイ
ッチ 431…可変入賞装置入賞球検知スイッチ 432(432a〜432c)…特定領域入賞球検知ス
イッチ 433…セーフ球検知スイッチ 434…ソレノイド 435…外部情報出力端子A 436…電飾回路 437…払出回路 439…外部情報出力端子B 470…音声制御部 472…音声合成回路 473…音声増幅回路 474…スピーカ 600…球払出装置 601…球払出ユニット 610…スプロケット 610a…凹部 620…ラチェット車 630…メインストッパー 640…サブストッパー 650…メインソレノイド 660…サブソレノイド 670…ボールガイド 700…台コントローラ 701…遊技球貸出装置 702…ゲートウェイ 703…ホール管理端末機 704…情報表示端末機 705…ホール管理コンピュータ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤上に球を発射する遊技で所定条件が
    成立すると、遊技者に有利な遊技状態を演出する遊技機
    において、 開閉可能な可変入賞装置と、該可変入賞装置の開閉動作
    を含む遊技状態を制御する主制御部とを有し、 前記可変入賞装置は、その入賞口を球の入賞が困難な通
    常の閉状態と球の入賞が容易な開状態とに開閉可能な条
    件装置と、入賞口内の入賞領域の一部に設けられ、他の
    入賞領域に比べて入賞確率が低く設定された複数の特定
    領域とを備えて成り、 前記主制御部は、 遊技中に所定の始動条件が成立した場合に、前記可変入
    賞装置を連続的または間欠的に前記開状態に一時的に変
    位させる初期開閉動作を実行し、かつ該初期開閉動作中
    に、前記特定領域に球が少なくとも1個入賞した場合
    に、前記可変入賞装置を所定の閉条件が成立するまで連
    続的または間欠的に前記開状態に変位させる継続開閉動
    作を実行し、かつ該継続開閉動作中に、前記特定領域に
    球が少なくとも1個入賞することを条件に、前記継続開
    閉動作を所定の最大継続回数を上限に繰り返し実行し、 かつ前記継続開閉動作において、前記可変入賞装置の条
    件装置を開状態に変位させる開き角度を、その起因とな
    る球が入賞した前記特定領域の種類に応じて変化させる
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】遊技盤上に球を発射する遊技で所定条件が
    成立すると、遊技者に有利な遊技状態を演出する遊技機
    において、 開閉可能な可変入賞装置と、該可変入賞装置の開閉動作
    を含む遊技状態を制御する主制御部とを有し、 前記可変入賞装置は、その入賞口を球の入賞が困難な通
    常の閉状態と球の入賞が容易な開状態とに開閉可能な条
    件装置と、入賞口内の入賞領域の一部に設けられ、他の
    入賞領域に比べて入賞確率が低く設定された複数の特定
    領域とを備えて成り、 前記主制御部は、 遊技中に所定の始動条件が成立した場合に、前記可変入
    賞装置を連続的または間欠的に前記開状態に一時的に変
    位させる初期開閉動作を実行し、かつ該初期開閉動作中
    に、前記特定領域に球が少なくとも1個入賞した場合
    に、前記可変入賞装置を所定の閉条件が成立するまで連
    続的または間欠的に前記開状態に変位させる継続開閉動
    作を実行し、かつ該継続開閉動作中に、前記特定領域に
    球が少なくとも1個入賞することを条件に、前記継続開
    閉動作を所定の最大継続回数を上限に繰り返し実行し、 かつ前記継続開閉動作において、前記可変入賞装置の条
    件装置を開状態に変位させる開き時間を、その起因とな
    る球が入賞した前記特定領域の種類に応じて変化させる
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】遊技盤上に球を発射する遊技で所定条件が
    成立すると、遊技者に有利な遊技状態を演出する遊技機
    において、 開閉可能な可変入賞装置と、該可変入賞装置の開閉動作
    を含む遊技状態を制御する主制御部とを有し、 前記可変入賞装置は、その入賞口を球の入賞が困難な通
    常の閉状態と球の入賞が容易な開状態とに開閉可能な条
    件装置と、入賞口内の入賞領域の一部に設けられ、他の
    入賞領域に比べて入賞確率が低く設定された複数の特定
    領域とを備えて成り、 前記主制御部は、 遊技中に所定の始動条件が成立した場合に、前記可変入
    賞装置を連続的または間欠的に前記開状態に一時的に変
    位させる初期開閉動作を実行し、かつ該初期開閉動作中
    に、前記特定領域に球が少なくとも1個入賞した場合
    に、前記可変入賞装置を所定の閉条件が成立するまで連
    続的または間欠的に前記開状態に変位させる継続開閉動
    作を実行し、かつ該継続開閉動作中に、前記特定領域に
    球が少なくとも1個入賞することを条件に、前記継続開
    閉動作を所定の最大継続回数を上限に繰り返し実行し、 かつ前記継続開閉動作において、前記可変入賞装置の条
    件装置を開状態に変位させる開き角度、および該条件装
    置を開状態に変位させる開き時間を、その起因となる球
    が入賞した前記特定領域の種類に応じて変化させること
    を特徴とする遊技機。
  4. 【請求項4】遊技盤上に球を発射する球発射装置と、該
    球発射装置が単位時間に発射し得る発射球数の上限数を
    増減させる発射制御手段とを有し、 前記発射制御手段は、前記可変入賞装置の初期開閉動作
    中に、単位時間当たりの発射球数の上限値を通常時より
    高い値に変更することを特徴とする請求項1,2または
    3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記発射制御手段は、前記可変入賞装置の
    継続開閉動作中に、単位時間当たりの発射球数の上限値
    を通常時より高い値に変更することを特徴とする請求項
    4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記発射制御手段は、前記可変入賞装置の
    継続開閉動作中に、単位時間当たりの発射球数の上限値
    を通常時より高いと共に、前記継続開閉動作の起因とな
    る球が入賞した前記特定領域の種類に応じて互いに異な
    る値に変更することを特徴とする請求項5記載の遊技
    機。
  7. 【請求項7】前記発射制御手段は、前記可変入賞装置の
    初期開閉動作中における単位時間当たりの発射球数の上
    限値と、前記可変入賞装置の継続開閉動作中における単
    位時間当たりの発射球数の上限値とを、それぞれ互いに
    異なる値に設定することを特徴とする請求項4,5また
    は6記載の遊技機。
  8. 【請求項8】前記発射制御手段は、所定時間内における
    単位時間当たりの発射球数の上限値平均を予め定めた規
    制値以内に制限することを特徴とする請求項4,5,6
    または7記載の遊技機。
  9. 【請求項9】前記球発射装置が単位時間に発射し得る発
    射球数の上限値を遊技者に通知表示することを特徴とす
    る請求項4,5,6,7または8記載の遊技機。
  10. 【請求項10】遊技盤上に複数の始動入賞口を設け、 前記始動入賞口に球が入賞することを前記始動条件の成
    立として設定すると共に、各始動入賞口の種類に応じて
    前記可変入賞装置の初期開閉動作を異ならせることを特
    徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8または
    9記載の遊技機。
  11. 【請求項11】前記各始動入賞口のうち予め定めた特定
    の始動入賞口への球の入賞に基づく、前記可変入賞装置
    の初期開閉動作中の場合にのみ、単位時間当たりの発射
    球数の上限値を通常時より高い値に変更することを特徴
    とする請求項10記載の遊技機。
  12. 【請求項12】前記可変入賞装置の条件装置は、それぞ
    れ回動可能に軸支された一対の可動片を有して成り、各
    可動片を開閉することで前記開状態と前記閉状態とに切
    り替わることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8,9,10または11記載の遊技機。
  13. 【請求項13】前記可変入賞装置の継続開閉動作におけ
    る閉条件は、可変入賞装置を開いてから所定数の球が入
    賞したとき、または所定時間が経過したときに成立する
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11または12記載の遊技機。
  14. 【請求項14】前記球発射装置は、 球を打ち出し発射する槌部材と、 前記槌部材を駆動するロータリーソレノイドと、 所定周波数のパルス信号を出力するパルス発振機と、 前記パルス発振機からパルス信号を受け、該パルス信号
    の所定周期中のパルス巾に応じた一定時間断続的に前記
    ロータリーソレノイドに給電する出力アンプと、 前記発射制御手段からの指令に基づき、前記パルス発振
    機が出力するパルス信号の所定周期を任意に調整するこ
    とで、該所定周波数に対応する単位時間当たりの発射球
    数を調整可能な周波数調整機とを具備して成ることを特
    徴とする請求項4,5,6,7,8,9,10,11,
    12または13記載の遊技機。
  15. 【請求項15】前記球発射装置は、異なる極性の磁極が
    所定間隔をあけて対向配置された電磁石部と、前記磁極
    間を貫通して設けられた発射路と、前記発射路の一端の
    待機位置に球を供給する球供給装置と、前記電磁石を駆
    動する駆動回路部とを有し、 前記駆動回路部は、球の発射指示を受けたとき、前記待
    機位置にある球が前記磁極間の略中心に到来するまで前
    記電磁石に通電した後、通電を遮断するものであり、 前記発射制御手段は、前記駆動回路部に前記発射指示の
    出力周期を調整することで単位時間に発射される球の上
    限数を変更するものであることを特徴とする請求項4,
    5,6,7,8,9,10,11,12,13または1
    4記載の遊技機。
  16. 【請求項16】前記電磁石の磁極の先端近傍部分に、前
    記磁極間の距離が前記待機位置側で狭く前記待機位置か
    ら離れるにしたがって広がるようにテーパをつけたこと
    を特徴とする請求項15記載の遊技機。
  17. 【請求項17】球が磁極間の中心に到来した後に通電を
    遮断する代わりに、次第に減衰する交番磁界が発生する
    ように通電することを特徴とする請求項15または16
    記載の遊技機。
  18. 【請求項18】遊技者が回転操作するハンドルと連動し
    て同軸に回転する回転板と、この回転板に偏心させて開
    設した円弧状のガイド溝と、前記ガイド溝に挿通される
    係合軸の立設されたケースと、このケースの中に収めた
    磁石と、前記ガイド溝に前記係合軸を挿通した状態で前
    記ハンドルを回転させた際に前記ケースが直線的にスラ
    イド移動するように前記ケースを案内する案内部と、前
    記案内部に沿って前記ケースがスライド移動することで
    前記磁石との相対距離が変化するように所定の箇所に固
    定されたホール素子とを備え、 前記ホール素子の出力に基づいて球の発射速度を制御す
    ることを特徴とする請求項4,5,6,7,8,9,1
    0,11,12,13,14,15,16または17記
    載の遊技機。
  19. 【請求項19】遊技盤上における球の各種入賞に応じ
    て、各種入賞にそれぞれ対応した数量の球を計数して遊
    技者側に払い出す球払出装置を有し、 前記球払出装置は、 外周に球が1個ずつ嵌入する凹部が形成された歯車を、
    球通路内に臨ませて回転自在に配設し、球通路内に上部
    から供給されて自重で落下する球が、前記凹部に係合し
    て前記歯車の回転を伴って落下するように設定され、前
    記歯車の回転を制御することにより、所定数の球を前記
    球通路内の下部から排出するように構成された球払出ユ
    ニットを複数有して成ることを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,
    13,14,15,16,17または18記載の遊技
    機。
  20. 【請求項20】単位時間当たりの発射球数に応じて、遊
    技中に作動させる前記各球払出ユニットの数を調整可能
    に設定したことを特徴とする請求項19記載の遊技機。
  21. 【請求項21】発射球を遊技機内部で集合させてから計
    数して遊技店側に排出する球排出装置を有し、 前記球排出装置は、導入された球がそれぞれ一列に整列
    した状態で流下する複数の整列レールと、各整列レール
    の終端側にそれぞれ対応して設けられ、各レールごとに
    流下した球を検出する検知センサとを具備して成ること
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,
    9,10,11,12,13,14,15,16,1
    7,18,19または20記載の遊技機。
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