JP2001189314A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2001189314A
JP2001189314A JP37175699A JP37175699A JP2001189314A JP 2001189314 A JP2001189314 A JP 2001189314A JP 37175699 A JP37175699 A JP 37175699A JP 37175699 A JP37175699 A JP 37175699A JP 2001189314 A JP2001189314 A JP 2001189314A
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nitriding
gas
cycle
hto
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JP37175699A
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Yoshinobu Sakurai
良信 櫻井
Takashi Nakao
隆 中尾
Shigehiko Saida
繁彦 齋田
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オキシナイトライド膜中の窒素濃度プロファ
イルを自由に制御できる半導体装置の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 半導体基板上にHTO膜が形成される。
次に、反応管内のガス置換が行われた後、HTO膜が窒
化処理される。次に、反応管内のガス置換が行われた
後、再酸化が行われる。その後、反応管内のガス置換が
行われる。以上の製造工程を1サイクルとし、この1サ
イクルがオキシナイトライド膜の所望の膜厚が得られる
まで繰り返される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性メモリの
半導体装置の製造方法に係わり、特に、トンネル酸化膜
としてオキシナイトライド膜を利用する場合の半導体装
置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置は、不揮発性メモリの
トンネル酸化膜としてオキシナイトライド膜を利用する
ことが多い。このオキシナイトライド膜とは、熱酸化膜
法によりシリコン基板上に熱酸化膜を形成し、この熱酸
化膜を窒化することにより形成される膜である。オキシ
ナイトライド膜を利用した半導体装置は、例えば、特開
平7−183293(特願平5−327640)におい
てセイコーエプソン株式会社により開示されている。
【0003】以下、オキシナイトライド膜を使用したト
ランジスタの形成方法について説明する。尚、オキシナ
イトライド膜を形成するための窒化処理は、NH3
ス、NOガスなどの窒素を含む材料ガスが用いられる
が、ここでは、例えばNH3ガスを用いた場合を説明す
る。
【0004】図20は、フラッシュメモリのトランジス
タの断面図を示す。図20に示すように、シリコン基板
11上にトンネル酸化膜としてオキシナイトライド膜1
2が形成される。このオキシナイトライド膜12の詳細
な形成方法は後述する。次に、オキシナイトライド膜1
2上にフローティングゲート13が形成され、このフロ
ーティングゲート13上にインターポリ絶縁膜14が形
成される。このインターポリ絶縁膜14上にコントロー
ルゲート15が形成され、シリコン基板11の表面に拡
散層が形成される。ここで、フローティングゲート13
及びコントロールゲート15は、減圧CVD(Chemical
Vapor Deposition)法によって形成されるリンドープ
ポリシリコンなどが用いられる。また、インターポリ絶
縁膜14は、例えばONO膜(シリコン酸化膜/シリコ
ン窒化膜/シリコン酸化膜からなる積層膜)等が用いら
れる。
【0005】図21は、図20で示したオキシナイトラ
イド膜12の詳細な形成方法を示す。図21に示すよう
に、まず、熱酸化膜法により、850℃に保たれた反応
管内に酸素ガスが供給され、シリコン基板上に膜厚が例
えば70Åの熱酸化膜が形成される。次に、別の反応管
を用いて、圧力が例えば50Torr以下で温度が例え
ば700℃乃至950℃の範囲に保たれた反応管内にN
3ガスが供給され、熱酸化膜の窒化処理が行われる。
その後、別の反応管を用いて、窒化処理後の熱酸化膜が
再酸化され、この熱酸化膜中の水素量が低減される。こ
のようにして、膜厚が例えば80Åのオキシナイトライ
ド膜が形成される。尚、熱酸化から再酸化までの一連の
工程は同一装置内で行われてもよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図21
に示す方法により形成されたオキシナイトライド膜は、
図22に示すように、オキシナイトライド膜中の窒素濃
度に分布を持つ。つまり、オキシナイトライド膜の表面
及びシリコン基板との界面付近の窒素濃度が高くなる。
ここで、窒化ガスとして例えばN2Oガス又はNOガス
を用いた場合、オキシナイトライド膜中の窒素濃度は、
シリコン基板との界面付近のみが高くなる。
【0007】このように、オキシナイトライド膜中の窒
素濃度のプロファイルは、窒化に使用する材料ガスに依
存するものである。また、オキシナイトライド膜中の窒
素濃度のプロファイルは、例えば温度や圧力といった窒
化条件に依存するところが少ない。このため、オキシナ
イトライド膜中の窒素濃度プロファイルを自由に制御す
ることは困難である。しかし、オキシナイトライド膜中
の窒素濃度プロファイルは、デバイス特性に大きく影響
する。つまり、オキシナイトライド膜中の窒素濃度プロ
ファイルを自由に制御できないと、しきい値電圧を自由
に制御できないという問題があった。
【0008】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的とするところは、オキシナイト
ライド膜中の窒素濃度プロファイルを自由に制御できる
半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために以下に示す手段を用いている。
【0010】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上にHTO膜を形成するHTO膜の形成工程と、前
記HTO膜を窒化処理する窒化処理工程と、前記HTO
膜の形成工程及び前記窒化処理工程を1サイクルとし、
この1サイクルを複数回繰り返すことによりオキシナイ
トライド膜を形成する工程とを含む。
【0011】また、本発明の他の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上にHTO膜を形成するHTO膜の形成
工程と、前記HTO膜を窒化処理する窒化処理工程と、
前記HTO膜の形成工程及び前記窒化処理工程を1サイ
クルとし、この1サイクルを複数回繰り返すことにより
オキシナイトライド膜を形成する工程と、前記オキシナ
イトライド膜を再酸化する工程とを含む。
【0012】また、本発明の他の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上にHTO膜を形成するHTO膜の形成
工程と、前記HTO膜を窒化処理する窒化処理工程と、
前記HTO膜の形成工程及び前記窒化処理工程を1サイ
クルとし、所望の膜厚の1/2の膜厚のオキシナイトラ
イド膜が形成されるまで前記1サイクルを繰り返す第1
の工程と、前記第1の工程における各サイクルの窒化処
理条件と異なる窒化処理条件で、所望の膜厚の1/2の
膜厚から所望の膜厚のオキシナイトライド膜が形成され
るまで前記1サイクルを繰り返す第2の工程とを含む。
【0013】前記第1、第2の工程における各サイクル
の窒化処理条件において、一方の工程の窒化時間と他方
の工程の窒化時間とが1:5の関係を満たす。
【0014】前記第1、第2の工程における各サイクル
の窒化処理条件において、一方の工程の窒化圧力と他方
の工程の窒化圧力とが1:8の関係を満たす。
【0015】前記第1、第2の工程における各サイクル
の窒化処理条件において、一方の工程の窒化温度をT
1、他方の工程の窒化温度をT2とする場合、T1≦T
2−150℃の関係を満たす。
【0016】前記第1、第2の工程における各サイクル
の窒化処理条件において、一方の工程の窒化ガスの流量
と他方の工程の窒化ガスの流量とが1:10の関係を満
たす。
【0017】また、本発明の他の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上にHTO膜を形成するHTO膜の形成
工程と、前記HTO膜を窒化処理する窒化処理工程と、
前記HTO膜の形成工程及び前記窒化処理工程を1サイ
クルとし、所望の膜厚の1/2の膜厚のオキシナイトラ
イド膜が形成されるまで前記1サイクルを繰り返す第1
の工程と、前記第1の工程における各サイクルのHTO
膜の膜厚と異なるHTO膜の膜厚で、所望の膜厚の1/
2の膜厚から所望の膜厚のオキシナイトライド膜が形成
されるまで前記1サイクルを繰り返す第2の工程とを含
む。
【0018】前記第1、第2の工程における各サイクル
のHTO膜において、一方の工程のHTO膜の膜厚をD
1、他方の工程のHTO膜の膜厚をD2とする場合、D
1≦1/2×D2の関係を満たす。
【0019】前記窒化処理で用いるガスは、NH3ガス
又はN2Oガス又はNOガスである。
【0020】前記HTO膜の形成で用いるガスはSiC
4ガスである。
【0021】また、本発明の他の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上にHTO膜を形成する工程と、NH3
ガスを用いて前記HTO膜を窒化処理し、HTO膜上に
第1のシリコン窒化膜を形成する工程と、前記第1及び
第2の工程を所望の膜厚の第2のシリコン窒化膜が形成
されるまで複数回繰り返す工程と、前記第2のシリコン
窒化膜上にHTO膜を形成し、ONO膜を形成する工程
とを含み、前記HTO膜及び前記第1、第2のシリコン
窒化膜の形成は一定の温度で行う。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。
【0023】[第1の実施例]第1の実施例は、オキシ
ナイトライド膜の形成において、従来の熱酸化膜の代わ
りにHTO(High Temperature Oxide)膜を使用し、窒
化ガスとしてNH3ガスを使用した場合である。このH
TO膜は、減圧CVD法により形成する酸化膜である。
その成膜には、SiH4ガス、SiH2Cl2ガス、Si
Cl4等のシリコン材料ガスと、N2Oガス、NOガス等
の酸化剤が用いられる。ここで、SiCl4ガスとN2
ガスを使用する場合、水素の含有量の少ない酸化膜が形
成できる。水素の含有量の少ない酸化膜を用いれば、オ
キシナイトライド膜の電気的特性が向上できる。このた
め、第1の実施例によるHTO膜の形成は、例えばSi
Cl4ガスとN2Oガスを使用する。
【0024】図1は、第1の実施例によるオキシナイト
ライド膜を形成するためのシーケンスを示す。以下、図
1に示すシーケンスに沿って、オキシナイトライド膜の
形成について説明する。
【0025】まず、減圧CVD装置を用いて、圧力が例
えば50Torr以下で、温度が例えば700℃乃至9
50℃の範囲に保たれた反応管内に、材料ガスとしてN
2Oガス(1000sccm)とSiCl4ガス(10s
ccm)が供給される。この材料ガスの供給は、シリコ
ン基板上に膜厚が例えば10ÅのHTO膜が得られるま
で継続される。その後、反応管内にN2ガス(1000
sccm)が供給され、このN2ガスの供給はHTO膜
の形成に使用した材料ガスの置換がなされるまで継続さ
れる。
【0026】この材料ガスの置換が終了した後、圧力が
例えば50Torr以下で、温度が例えば700℃乃至
950℃の範囲に保たれた反応管内に、NH3ガス(1
000sccm)を例えば5分間供給することにより、
先に形成したHTO膜の窒化処理が行われる。その後、
反応管内にN2ガス(1000sccm)が供給され、
このN2ガスの供給はNH3ガスの置換がなされるまで継
続される。
【0027】このNH3ガスの置換が終了した後、反応
管内に酸素ガスが供給され、再酸化が行われる。その
後、反応管にN2ガス(1000sccm)が供給さ
れ、反応管内の置換処理が行われる。
【0028】このように、10ÅのHTO膜の形成から
窒化処理後の再酸化処理及び置換処理までの工程を1サ
イクルとする。この1サイクルをオキシナイトライド膜
の所望の膜厚が得られるまで繰り返される。このように
して、図2に示すように、シリコン基板上に例えば80
Åのオキシナイトライド膜が形成される。
【0029】上記第1の実施例によれば、HTO膜の形
成とその窒化処理を繰り返すことによりオキシナイトラ
イド膜が形成される。その結果、図3に示すように、オ
キシナイトライド膜中の全域に渡って均一な窒素濃度プ
ロファイルが得られる。
【0030】尚、図4に示すように、再酸化処理は各サ
イクル毎に行わず、所望のオキシナイトライド膜が形成
された後に一括して行ってもよい。この場合、上記第1
の実施例と同様に、オキシナイトライド膜中の全域に渡
って均一な窒素濃度プロファイルが得られる。さらに、
プロセス時間が短縮できる。
【0031】また、HTO膜の形成後、NH3窒化処理
後、及び再酸化処理後には、各々N2ガスによる反応管
内のガス置換を行っているが、この置換に使用するガス
は、N 2ガス以外にもArなどの不活性ガスでもよい。
また、反応管内にガスを供給せずに真空排気のみを行っ
てもよく、反応管内の置換処理がなされる処理であれば
よい。
【0032】[第2の実施例]第2の実施例は、第1の
実施例と同様に、HTO膜の形成とNH3ガスによる窒
化処理を所望の膜厚のオキシナイトライド膜が得られる
まで繰り返す。さらに、各サイクルに行うNH3窒化処
理における窒化時間を変化させ、オキシナイトライド膜
中の窒素濃度を制御する。尚、第2の実施例において、
上記第1の実施例と同様の工程については説明を省略
し、異なる工程のみ説明する。
【0033】図5は、第2の実施例によるオキシナイト
ライド膜を形成するためのシーケンスを示す。図5に示
すように、第1の実施例と同様に、HTO膜の形成から
NH 3窒化処理後の再酸化処理及び置換処理までの工程
を1サイクルとする。この1サイクルが、オキシナイト
ライド膜の所望の膜厚が得られるまで繰り返される。こ
こで、所望の膜厚の1/2の膜厚を有するオキシナイト
ライド膜が形成されるまでを第1の工程とし、所望の膜
厚の1/2の膜厚を有するオキシナイトライド膜が形成
されてから所望の膜厚を有するオキシナイトライド膜が
形成されるまでを第2の工程とする。第2の実施例で
は、第1の工程の1サイクル毎の窒化時間と第2の工程
の1サイクル毎の窒化時間を変化させる。つまり、第1
の工程は、1サイクル毎の第1の窒化時間を1分間とす
る。その後、第2の工程は、1サイクル毎の第2の窒化
時間を5分間とする。ここで、1サイクルあたりに形成
される窒化処理前のHTO膜の膜厚は一定とし、例えば
10Åとする。
【0034】図5に示すシーケンスによれば、第2の窒
化時間(5分間)が第1の窒化時間(1分間)より長
い。このため、第1の工程より第2の工程で形成された
オキシナイトライド膜中の窒素濃度が高くなる。従っ
て、図6に示すように、オキシナイトライド膜の表面側
に窒素濃度の高いピークを持つプロファイルが形成され
る。このように、オキシナイトライド膜の表面側に窒素
のピークを持たせることができるため、電子のトラップ
や正孔のトラップを低減することができる。
【0035】また、第1の窒化時間と第2の窒化時間を
入れ換えてもよい。例えば、図7に示すように、第1の
工程は、1サイクル毎の第1の窒化時間を5分間とす
る。その後、第2の工程は、1サイクル毎の第2の窒化
時間を1分間とする。
【0036】図7に示すシーケンスによれば、第1の窒
化時間(5分間)が第2の窒化時間(1分間)より長
い。このため、第2の工程より第1の工程で形成された
オキシナイトライド膜中の窒素濃度が高くなる。従っ
て、図8に示すように、図6に示したプロファイルとは
逆に、オキシナイトライド膜とシリコン基板との界面側
に窒素のピークを持つプロファイルが形成できる。この
ように、オキシナイトライド膜とシリコン基板との界面
側に窒素のピークを持たせることことができるため、シ
リコン基板側からのドーパントの混入を抑制できる。
【0037】以上のように、上記第2の実施例によれ
ば、第1の工程と第2の工程において、一方の工程の窒
化時間と他方の工程の窒化時間とが例えば1:5の関係
を満たすことにより、オキシナイトライド膜中の窒素濃
度を制御することができる。
【0038】また、従来技術により、窒化ガスとしてN
3ガスを用いてオキシナイトライド膜を形成する場
合、オキシナイトライド膜の表面側とシリコン基板との
界面側にピークを持つ窒素プロファイル(図22に示
す)となる特徴がある。このように、NH3ガスを窒素
ガスとして用いた場合、例えばオキシナイトライド膜と
シリコン基板との界面側の窒素ピークを消失させること
は困難であった。これに対し、第2の実施例によれば、
NH3ガスを利用した場合も、オキシナイトライド膜の
表面側にのみピークを有する窒素プロファイルを取得す
ることが可能となる。
【0039】尚、ここでは窒化時間の変更点をオキシナ
イトライド膜の所望の膜厚の1/2の膜厚が形成された
時点としているが、これはオキシナイトライド膜の所望
する窒素プロファイルにより任意に設定してもよい。ま
た、窒化時間を変更する回数も2回に限ったものではな
く、所望の膜厚のオキシナイトライド膜が得られるサイ
クル数内で任意に設定してもよい。また、窒化時間の変
更だけでなく、複数のパラメータの変更を同時に行って
もよいものであり、第1の工程と第2の工程の各サイク
ルで形成されるオキシナイトライド膜の窒素濃度が変更
されればよい。
【0040】[第3の実施例]第3の実施例は、第1の
実施例と同様に、HTO膜の形成とNH3ガスによる窒
化処理を所望の膜厚のオキシナイトライド膜が得られる
まで繰り返す。さらに、各サイクルに行うNH3窒化処
理における窒化圧力を変化させ、オキシナイトライド膜
中の窒素濃度を制御する。尚、第3の実施例において、
上記第1及び第2の実施例と同様の工程等については説
明を省略し、異なる工程等のみ説明する。
【0041】図9は、第3の実施例によるオキシナイト
ライド膜を形成するためのシーケンスを示す。図9に示
すように、第1の実施例と同様に、HTO膜の形成から
NH 3窒化処理後の再酸化処理及び置換処理までの工程
を1サイクルとする。この1サイクルが、オキシナイト
ライド膜の所望の膜厚が得られるまで繰り返される。こ
こで、第2の実施例と同様に、オキシナイトライド膜の
形成を第1の工程と第2の工程とにわける。第3の実施
例では、第1の工程の1サイクル毎の窒化圧力と第2の
工程の1サイクル毎の窒化圧力を変化させる。つまり、
第1の工程は、1サイクル毎の第1の窒化圧力を5To
rrとする。その後、第2の工程は、1サイクル毎の第
2の窒化圧力を40Torrとする。ここで、1サイク
ルあたりに形成される窒化処理前のHTO膜の膜厚は一
定とし、例えば10Åとする。
【0042】図9に示すシーケンスによれば、第2の窒
化圧力(40Torr)が第1の窒化圧力(5Tor
r)より高い。このため、第1の工程より第2の工程で
形成されたオキシナイトライド膜中の窒素濃度が高くな
る。従って、図10に示すように、オキシナイトライド
膜の表面側に窒素濃度の高いピークを持つプロファイル
が形成される。
【0043】また、第1の窒化圧力と第2の窒化圧力を
入れ換えてもよい。例えば、第1の工程は、1サイクル
毎の第1の窒化圧力を40Torrとする。その後、第
2の工程は、1サイクル毎の第2の窒化圧力を5Tor
rとする。
【0044】このシーケンスによれば、第1の窒化圧力
(40Torr)が第2の窒化圧力(5Torr)より
高い。このため、第2の工程より第1の工程で形成され
たオキシナイトライド膜中の窒素濃度が高くなる。従っ
て、図10に示したプロファイルとは逆に、オキシナイ
トライド膜とシリコン基板との界面側に窒素のピークを
持つプロファイルが形成できる。
【0045】以上のように、上記第3の実施例によれ
ば、第1の工程と第2の工程において、一方の工程の窒
化圧力と他方の工程の窒化圧力とが例えば1:8の関係
を満たすことにより、オキシナイトライド膜中の窒素濃
度を制御することができる。
【0046】尚、窒化圧力を変えることは、窒化処理時
のNH3分圧を変えていることを意味するものである。
従って、NH3分圧を変えることで、オキシナイトライ
ド膜中の窒素濃度を制御できることになるが、NH3
圧を変えることは、窒化圧力を変えることのみならず、
窒化工程時に希釈ガスを流し、その希釈ガスの流量を第
1の窒化工程と第2の窒化工程とで変えることによって
行ってもよい。
【0047】[第4の実施例]第4の実施例は、第1の
実施例と同様に、HTO膜の形成とNH3ガスによる窒
化処理を所望の膜厚のオキシナイトライド膜が得られる
まで繰り返す。さらに、各サイクルに行うNH3窒化処
理における窒化温度を変化させ、オキシナイトライド膜
中の窒素濃度を制御する。尚、第4の実施例において、
上記第1及び第2の実施例と同様の工程等については説
明を省略し、異なる工程等のみ説明する。
【0048】図11は、第4の実施例によるオキシナイ
トライド膜を形成するためのシーケンスを示す。図11
に示すように、第1の実施例と同様に、HTO膜の形成
からNH3窒化処理後の再酸化処理及び置換処理までの
工程を1サイクルとする。この1サイクルが、オキシナ
イトライド膜の所望の膜厚が得られるまで繰り返され
る。ここで、第2の実施例と同様に、オキシナイトライ
ド膜の形成を第1の工程と第2の工程とにわける。第4
の実施例では、第1の工程の1サイクル毎の窒化温度と
第2の工程の1サイクル毎の窒化温度を変化させる。つ
まり、第1の工程は、1サイクル毎の第1の窒化温度を
800℃とする。その後、第2の工程は、1サイクル毎
の第2の窒化温度は950℃とする。ここで、1サイク
ルあたりに形成される窒化処理前のHTO膜の膜厚は一
定とし、例えば10Åとする。
【0049】図11に示すシーケンスによれば、第2の
窒化温度(950℃)が第1の窒化温度(800℃)よ
り高い。このため、第1の工程より第2の工程で形成さ
れたオキシナイトライド膜中の窒素濃度が高くなる。従
って、図12に示すように、オキシナイトライド膜の表
面側に窒素濃度の高いピークを持つプロファイルが形成
される。
【0050】また、第1の窒化温度と第2の窒化温度を
入れ換えてもよい。例えば、第1の工程は、1サイクル
毎の第1の窒化温度は950℃とする。その後、第2の
工程は、1サイクル毎の第2の窒化温度を800℃とす
る。
【0051】このシーケンスによれば、第1の窒化温度
(950℃)が第2の窒化温度(800℃)より高い。
このため、第2の工程より第1の工程で形成されたオキ
シナイトライド膜中の窒素濃度が高くなる。従って、図
12に示したプロファイルとは逆に、オキシナイトライ
ド膜とシリコン基板との界面側に窒素のピークを持つプ
ロファイルが形成できる。
【0052】以上のように、上記第4の実施例によれ
ば、第1の工程と第2の工程において、一方の工程の窒
化温度をT1、他方の工程の窒化温度をT2とする場
合、例えばT1≦T2−150℃の関係を満たすことに
より、オキシナイトライド膜中の窒素濃度を制御するこ
とができる。
【0053】[第5の実施例]第5の実施例は、第1の
実施例と同様に、HTO膜の形成とNH3ガスによる窒
化処理を所望の膜厚のオキシナイトライド膜が得られる
まで繰り返す。さらに、各サイクルに行う窒化処理にお
けるNH3ガスの流量を変化させ、オキシナイトライド
膜中の窒素濃度を制御する。尚、第5の実施例におい
て、上記第1及び第2の実施例と同様の工程等について
は説明を省略し、異なる工程等のみ説明する。
【0054】図13は、第5の実施例によるオキシナイ
トライド膜を形成するためのシーケンスを示す。図13
に示すように、第1の実施例と同様に、HTO膜の形成
からNH3窒化処理後の再酸化処理及び置換処理までの
工程を1サイクルとする。この1サイクルが、オキシナ
イトライド膜の所望の膜厚が得られるまで繰り返され
る。ここで、第2の実施例と同様に、オキシナイトライ
ド膜の形成を第1の工程と第2の工程とにわける。第5
の実施例では、第1の工程の1サイクル毎の窒化に用い
るNH3ガスの流量と第2の工程の1サイクル毎の窒化
に用いるNH3ガスの流量を変化させる。つまり、第1
の工程は、1サイクル毎の第1のNH3流量を200s
ccmとする。その後、第2の工程は、1サイクル毎の
第2のNH3流量を2000sccmとする。ここで、
1サイクルあたりに形成される窒化処理前のHTO膜の
膜厚は一定とし、例えば10Åとする。
【0055】図13に示すシーケンスによれば、第2の
NH3流量(2000sccm)が第1のNH3流量(2
00sccm)より多い。このため、第1の工程より第
2の工程で形成されたオキシナイトライド膜中の窒素濃
度が高くなる。従って、図14に示すように、オキシナ
イトライド膜の表面側に窒素濃度の高いピークを持つプ
ロファイルが形成される。
【0056】また、第1のNH3流量と第2のNH3流量
を入れ換えてもよい。例えば、第1の工程は、1サイク
ル毎の第1のNH3流量は2000sccmとする。そ
の後、第2の工程は、1サイクル毎の第2のNH3流量
は200sccmとする。
【0057】このシーケンスによれば、第1のNH3
量(2000sccm)が第2のNH3流量(200s
ccm)より多い。このため、第2の工程より第1の工
程で形成されたオキシナイトライド膜中の窒素濃度が高
くなる。従って、図14に示したプロファイルとは逆
に、オキシナイトライド膜とシリコン基板との界面側に
窒素のピークを持つプロファイルが形成できる。
【0058】以上のように、上記第5の実施例によれ
ば、第1の工程と第2の工程において、一方の工程の窒
化ガスの流量と他方の工程の窒化ガスの流量とが例えば
1:10の関係を満たすことにより、オキシナイトライ
ド膜中の窒素濃度を制御することができる。
【0059】[第6の実施例]第6の実施例は、第1の
実施例と同様に、HTO膜の形成とNH3ガスによる窒
化処理を所望の膜厚のオキシナイトライド膜が得られる
まで繰り返す。さらに、各サイクルに行うHTO膜の膜
厚を変化させ、オキシナイトライド膜中の窒素濃度を制
御する。尚、第6の実施例において、上記第1及び第2
の実施例と同様の工程等については説明を省略し、異な
る工程等のみ説明する。
【0060】図15は、第6の実施例によるオキシナイ
トライド膜を形成するためのシーケンスを示す。図15
に示すように、第1の実施例と同様に、HTO膜の形成
からNH3窒化処理後の再酸化処理及び置換処理までの
工程を1サイクルとする。この1サイクルが、オキシナ
イトライド膜の所望の膜厚が得られるまで繰り返され
る。ここで、第2の実施例と同様に、オキシナイトライ
ド膜の形成を第1の工程と第2の工程とにわける。第6
の実施例では、第1の工程の1サイクル毎のHTO膜の
膜厚と第2の工程の1サイクル毎のHTO膜の膜厚を変
化させる。つまり、第1の工程は、1サイクル毎のHT
O膜の第1の膜厚を20Åとする。その後、第2の工程
は、1サイクル毎のHTO膜の第2の膜厚を5Åとす
る。ここで、各サイクルのNH3窒化条件は一定とす
る。
【0061】また、例えば、オキシナイトライド膜の所
望の膜厚の1/2の膜厚が形成された時点でHTO膜の
膜厚を変える場合、第1の工程と第2の工程において、
一方の工程のHTO膜の膜厚をD1、他方の工程のHT
O膜の膜厚をD2とすると、以下に示す式(1)の関係
を満たす場合が最も望ましい。
【0062】D1≦1/2×D2…(1) つまり、例えば、第1の工程のHTO膜の膜厚を10Å
とする場合、第2の工程のHTO膜の膜厚を5Åとす
る。逆に、第1の工程のHTO膜の膜厚を5Åとする場
合、第2の工程のHTO膜の膜厚を10Åとする。この
関係によりオキシナイトライド膜を形成すれば、同一条
件で窒化を行う場合、オキシナイトライド膜中の窒素濃
度に顕著な差を現すことができる。
【0063】図15に示すシーケンスによれば、HTO
膜の第2の膜厚(5Å)が第1の膜厚(20Å)より薄
い。このため、第1の工程より第2の工程で形成された
オキシナイトライド膜中の窒素濃度が高くなる。つま
り、図16に示すように、オキシナイトライド膜の表面
側に窒素濃度の高いピークを持つプロファイルが形成さ
れる。
【0064】また、HTO膜の第1の膜厚と第2の膜厚
を入れ換えてもよい。例えば、第1の工程は、1サイク
ル毎のHTO膜の第1の膜厚は5Åとする。その後、第
2の工程は、1サイクル毎のHTO膜の第2の膜厚は2
0Åとする。
【0065】このシーケンスによれば、第1の膜厚(5
Å)が第2の膜厚(20Å)より薄い。このため、第2
の工程より第1の工程で形成されたオキシナイトライド
膜中の窒素濃度が高くなる。従って、図16に示したプ
ロファイルとは逆に、オキシナイトライド膜とシリコン
基板との界面側に窒素のピークを持つプロファイルが形
成できる。
【0066】以上のように、第6の実施例によれば、第
1の工程と第2の工程によって1サイクル毎のHTO膜
の膜厚を変えることにより、オキシナイトライド膜中の
窒素濃度を制御することができる。
【0067】[第7の実施例]第7の実施例は、HTO
膜の形成と窒化処理を所望の膜厚のオキシナイトライド
膜が得られるまで繰り返す。この窒化処理に用いる窒化
ガスとして、上記第1乃至第6の実施例で用いたNH3
ガス以外に、例えばN2OガスやNOガス等のような窒
素と酸素の混合ガス等、窒化能力のあるガスを用いる。
尚、第7の実施例において、上記第1及び第2の実施例
と同様の工程等については説明を省略し、異なる工程等
のみ説明する。
【0068】図17は、窒化ガスとしてN2Oガスを用
いた場合のオキシナイトライド膜の形成シーケンスを示
す。
【0069】図17に示すように、第1の実施例と同様
に、反応管内にN2OガスとSiCl4ガスが供給され、
シリコン基板上にHTO膜が形成される。次に、SiC
4ガスの供給は停止し、N2Oガスが継続して供給され
る。これにより、HTO膜の窒化処理が行われ、1サイ
クルが終了する。その後、N2Oガスが継続して供給さ
れ、SiCl4ガスの供給が開始される。このように、
オキシナイトライド膜の所望の膜厚が得られるまで1サ
イクルが繰り返され、80Åのオキシナイトライド膜が
形成される。
【0070】上記第7の実施例によれば、窒化ガスとし
てN2OガスやNOガスを用いた場合も、上記第1乃至
第6の実施例と同様に、オキシナイトライド膜中の窒素
濃度を制御することができる。
【0071】また、上記第1乃至第6の実施例は、オキ
シナイトライド膜の形成においてガス置換工程を省略す
ると、HTO膜の形成に用いるシリコン材料と窒化処理
に用いるNH3ガスとが反応してシリコン窒化膜が形成
される。これを防ぐため、HTO膜の形成後及びNH3
窒化後、反応管内のガス置換を行う必要があった。これ
に対し、第7の実施例のように窒化ガスとしてN2Oガ
スやNOガスを用いる場合、シリコン材料ガスと反応す
るNH3ガスが存在しないため、シリコン窒化膜は形成
されない。従って、N2Oガスを供給し続け、SiCl4
ガスのみを断続して供給することにより、オキシナイト
ライド膜が形成できる。つまり、HTO膜の形成後及び
NH3窒化後に反応管内のガス置換工程が省略できる。
【0072】また、窒化ガスとして、NH3ガスを使用
する場合、窒化処理後に再酸化を行う場合があるが、N
OガスやN2Oガスなどの水素を含まない材料ガスを使
用する場合、再酸化の工程が省略できる。
【0073】また、従来技術において、窒化ガスとして
2OガスやNOガスを用いた場合、オキシナイトライ
ド膜とシリコン基板との界面側にのみ窒素濃度のピーク
を持つオキシナイトライド膜が形成される。このため、
表面側に窒素濃度のピークを持つオキシナイトライド膜
を形成することは困難であった。これに対し、第7の実
施例によれば、窒化ガスとして、N2OガスやNOガス
を用いた場合も、表面側に窒素濃度のピークを有するオ
キシナイトライド膜を形成できる。
【0074】[第8の実施例]第8の実施例は、上記第
1乃至第7の実施例と同様に、薄膜HTO膜の形成及び
窒化処理を繰り返して行うものであるが、このプロセス
をONO膜のシリコン窒化膜(SiN膜)の形成に適用
した場合について説明する。
【0075】図18は、従来技術によるONO膜を形成
するためのシーケンスを示す。まず、SiCl4ガスと
2Oガスにより850℃で、シリコン基板上にHTO
膜が形成される。次に、SiH2Cl2ガスとNH3ガス
により700℃で、HTO膜上にSiN膜が形成され
る。その後、SiCl4ガスとN2Oガスにより850℃
で、SiN膜上にHTO膜が形成される。このようにし
て、ONO膜が形成される。
【0076】従って、従来のONO膜の形成過程におい
ては、850℃(HTO膜)から700℃(SiN膜)
への降温工程と、700℃(SiN膜)から850℃
(HTO膜)への昇温工程が必要であり、かつそれぞれ
の工程において温度を安定させる時間も必要である。
【0077】図19は、第8の実施例によるONO膜を
形成するためのシーケンスを示す。まず従来技術と同様
に、SiCl4ガスとN2Oガスにより850℃で、シリ
コン基板上に膜厚が例えば50ÅのHTO膜が形成され
る。次に、例えば5ÅのHTO膜の成膜工程と、そのH
TO膜のNH3窒化処理とをどちらも850℃で行い、
先に基板上に形成した50Åの膜厚のHTO膜上に所望
の膜厚のSiN膜が形成されるまで、HTO膜の成膜と
NH3窒化処理を繰り返す。その後、SiN膜上に例え
ば50ÅのHTO膜を850℃で成膜することにより、
ONO膜が形成される。
【0078】上記第8の実施例によれば、HTO膜の形
成及びSiN膜の形成を同一の温度条件(例えば850
℃)で処理する。このため、従来技術で必要であった昇
温及び降温時間と温度安定時間が不要となる。従って、
従来は5時間30分であったプロセス時間を、第8の実
施例は4時間に短縮できる。
【0079】また、従来、HTO膜上にSiN膜を形成
する際、インキュベーションタイムの発生が問題となる
ことがある。このインキュベーションタイムが大きい場
合、対策として、SiN膜の形成時にHTO膜上をNH
3ガスで窒化処理する等がある。しかし、必然的にプロ
セス時間が延長される。これに対して、第8の実施例に
よれば、SiN膜はHTO膜をNH3ガスで窒化処理す
ることにより形成される。このため、インキュベーショ
ンタイムの問題を防止できる。
【0080】また、従来技術においてはSiN膜の形成
時に副生成物(例えば塩化アンモニウム)が生成され
る。この副生成物は、ダストや腐食が発生する原因とな
るため問題である。これに対して、第8の実施例によれ
ば、HTO膜の窒化によりSiN膜が形成されるため、
副生成物は発生しない。このため、ダストや腐食が発生
する問題を回避できる。
【0081】その他、本発明は、その要旨を逸脱しない
範囲で、種々変形して実施することが可能である。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、オ
キシナイトライド膜中の窒素濃度プロファイルを自由に
制御できる半導体装置の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わるオキシナイトラ
イド膜の形成を示すシーケンス。
【図2】本発明に係わるオキシナイトライド単膜を示す
断面図。
【図3】本発明の第1の実施例に係わり、図1のシーケ
ンスで形成したオキシナイトライド膜中の窒素濃度プロ
ファイル。
【図4】本発明の第1の実施例に係わる他のオキシナイ
トライド膜の形成を示すシーケンス。
【図5】本発明の第2の実施例に係わるオキシナイトラ
イド膜の形成を示すシーケンス。
【図6】本発明の第2の実施例に係わり、図5のシーケ
ンスで形成したオキシナイトライド膜中の窒素濃度プロ
ファイル。
【図7】本発明の第2の実施例に係わる他のオキシナイ
トライド膜の形成を示すシーケンス。
【図8】本発明の第2の実施例に係わり、図7のシーケ
ンスで形成したオキシナイトライド膜中の窒素濃度プロ
ファイル。
【図9】本発明の第3の実施例に係わるオキシナイトラ
イド膜の形成を示すシーケンス。
【図10】本発明の第3の実施例に係わり、図9のシー
ケンスで形成したオキシナイトライド膜中の窒素濃度プ
ロファイル。
【図11】本発明の第4の実施例に係わるオキシナイト
ライド膜の形成を示すシーケンス。
【図12】本発明の第4の実施例に係わり、図11のシ
ーケンスで形成したオキシナイトライド膜中の窒素濃度
プロファイル。
【図13】本発明の第5の実施例に係わるオキシナイト
ライド膜の形成を示すシーケンス。
【図14】本発明の第5の実施例に係わり、図13のシ
ーケンスで形成したオキシナイトライド膜中の窒素濃度
プロファイル。
【図15】本発明の第6の実施例に係わるオキシナイト
ライド膜の形成を示すシーケンス。
【図16】本発明の第6の実施例に係わり、図15のシ
ーケンスで形成したオキシナイトライド膜中の窒素濃度
プロファイル。
【図17】本発明の第7の実施例に係わるオキシナイト
ライド膜の形成を示すシーケンス。
【図18】従来技術によるONO膜の形成を示すシーケ
ンス。
【図19】本発明の第8の実施例に係わるONO膜の形
成を示すシーケンス。
【図20】フラッシュメモリのトランジスタを示す断面
図。
【図21】従来技術によるオキシナイトライド膜の形成
を示す流れ図。
【図22】従来技術による図21の流れで形成したオキ
シナイトライド膜中の窒素濃度プロファイル。
【符号の説明】
11…シリコン基板、 12…オキシナイトライド膜、 13…フローティングゲート、 14…ポリシリコン絶縁膜、 15…コントロールゲート、 16…拡散層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中尾 隆 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 齋田 繁彦 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F058 BA20 BC11 BD04 BD15 BF04 BF23 BF24 BF29 BF37 BF55 BF60 BF64 BJ01 BJ10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にHTO膜を形成するHT
    O膜の形成工程と、 前記HTO膜を窒化処理する窒化処理工程と、 前記HTO膜の形成工程及び前記窒化処理工程を1サイ
    クルとし、この1サイクルを複数回繰り返すことにより
    オキシナイトライド膜を形成する工程とを含むことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上にHTO膜を形成するHT
    O膜の形成工程と、 前記HTO膜を窒化処理する窒化処理工程と、 前記HTO膜の形成工程及び前記窒化処理工程を1サイ
    クルとし、この1サイクルを複数回繰り返すことにより
    オキシナイトライド膜を形成する工程と、 前記オキシナイトライド膜を再酸化する工程と を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板上にHTO膜を形成するHT
    O膜の形成工程と、 前記HTO膜を窒化処理する窒化処理工程と、 前記HTO膜の形成工程及び前記窒化処理工程を1サイ
    クルとし、所望の膜厚の1/2の膜厚のオキシナイトラ
    イド膜が形成されるまで前記1サイクルを繰り返す第1
    の工程と、 前記第1の工程における各サイクルの窒化処理条件と異
    なる窒化処理条件で、所望の膜厚の1/2の膜厚から所
    望の膜厚のオキシナイトライド膜が形成されるまで前記
    1サイクルを繰り返す第2の工程とを含むことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2の工程における各サイク
    ルの窒化処理条件において、一方の工程の窒化時間と他
    方の工程の窒化時間とが1:5の関係を満たすことを特
    徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1、第2の工程における各サイク
    ルの窒化処理条件において、一方の工程の窒化圧力と他
    方の工程の窒化圧力とが1:8の関係を満たすことを特
    徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1、第2の工程における各サイク
    ルの窒化処理条件において、一方の工程の窒化温度をT
    1、他方の工程の窒化温度をT2とする場合、T1≦T
    2−150℃の関係を満たすことを特徴とする請求項3
    記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1、第2の工程における各サイク
    ルの窒化処理条件において、一方の工程の窒化ガスの流
    量と他方の工程の窒化ガスの流量とが1:10の関係を
    満たすことを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板上にHTO膜を形成するHT
    O膜の形成工程と、 前記HTO膜を窒化処理する窒化処理工程と、 前記HTO膜の形成工程及び前記窒化処理工程を1サイ
    クルとし、所望の膜厚の1/2の膜厚のオキシナイトラ
    イド膜が形成されるまで前記1サイクルを繰り返す第1
    の工程と、 前記第1の工程における各サイクルのHTO膜の膜厚と
    異なるHTO膜の膜厚で、所望の膜厚の1/2の膜厚か
    ら所望の膜厚のオキシナイトライド膜が形成されるまで
    前記1サイクルを繰り返す第2の工程とを含むことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1、第2の工程における各サイク
    ルのHTO膜において、一方の工程のHTO膜の膜厚を
    D1、他方の工程のHTO膜の膜厚をD2とする場合、
    D1≦1/2×D2の関係を満たすことを特徴とする請
    求項8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記窒化処理で用いるガスはNH3
    スであることを特徴とする請求項1、2、3、8記載の
    半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記窒化処理で用いるガスはN2Oガ
    ス又はNOガスであることを特徴とする請求項1、2、
    3、8記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記HTO膜の形成で用いるガスはS
    iCl4ガスであることを特徴とする請求項1、2、
    3、8記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板上にHTO膜を形成する工
    程と、 NH3ガスを用いて前記HTO膜を窒化処理し、HTO
    膜上に第1のシリコン窒化膜を形成する工程と、 前記第1及び第2の工程を所望の膜厚の第2のシリコン
    窒化膜が形成されるまで複数回繰り返す工程と、 前記第2のシリコン窒化膜上にHTO膜を形成し、ON
    O膜を形成する工程とを含み、 前記HTO膜及び前記第1、第2のシリコン窒化膜の形
    成は一定の温度で行うことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
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