JP2001189067A - 磁気ヘッドスライダおよびこのスライダを用いた磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ヘッドスライダおよびこのスライダを用いた磁気ディスク装置

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JP2001189067A
JP2001189067A JP37426099A JP37426099A JP2001189067A JP 2001189067 A JP2001189067 A JP 2001189067A JP 37426099 A JP37426099 A JP 37426099A JP 37426099 A JP37426099 A JP 37426099A JP 2001189067 A JP2001189067 A JP 2001189067A
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恵 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスクの損傷発生を防止することを可
能とする。 【解決手段】 磁気ディスクDの回転に伴う空気流Aか
ら正・負両圧力を発生させるための圧力発生部10,1
1付き空気軸受面9を有し、ディスク最内周位置とディ
スク最外周位置との間を移動する浮上型のスライダ本体
7を備えた磁気ヘッドスライダ4において、空気軸受面
9の正圧力発生部10に空気流Aを受ける流体受面12
を設け、この流体受面12の全体を、ディスク最内周位
置で磁気ディスクDの回転接線方向に垂直となる面で形
成した構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録・再生時に磁
気ディスクの高速回転に伴う空気流によって浮上する磁
気ヘッドスライダおよびこのスライダを用いた磁気ディ
スク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置においては、記
録媒体(磁気ディスク)の高速回転によって発生する空
気粘性流体を利用することにより、ディスク面上に所定
の間隔でヘッド(磁気ヘッドスライダ)を浮上させて記
録・再生が行われている。
【0003】そして、この種の磁気ディスク装置におい
ては、高密度記録化に伴い、動作時に磁気ヘッドスライ
ダと磁気ディスク間の空隙(スライダ浮上量)を小さく
(現在ではスライダ浮上量が数十nmのレベル)するこ
と、すなわち磁気ヘッドスライダを磁気ディスクのディ
スク面にできるだけ接近させることが要求されている。
この場合、磁気ディスクの面全体にわたってスライダ浮
上量を均一にするとともに、スライダ浮上量の変動を抑
制することが重要である。
【0004】今後、スライダ浮上量のさらなる低減化が
推し進められると、スライダ浮上量の変動に伴う磁気ヘ
ッドスライダの磁気ディスクへの接触確率はますます高
くなることから、これまでにも増して、磁気ディスクの
面全体にわたってスライダ浮上量を均一にするととも
に、スライダ浮上量の変動を抑制することが重要とな
る。
【0005】一般に、磁気ディスクのトラック間におけ
るスライダ浮上量の不均一性を促す要因として挙げられ
ることは、主としてトラックによって周速およびスキュ
ー角(スライダの長手方向に延びる中心線とディスクの
周方向となす角)が異なることに起因して、空気軸受作
用が変化することにある。また、スライダ浮上量の変動
を誘発する要因としては、シーク動作(走査)時にスラ
イダに作用する加速度,スライダ支持系の振動あるいは
ディスク上下方向のうねりに対するスライダ追従特性の
限界等によることが挙げられる。
【0006】このような磁気ディスクのトラック間にお
けるスライダ浮上量の不均一性やスライダ浮上量の変動
を低減する対策としては、スライダの空気軸受部分の剛
性を高める観点から、空気軸受面に負圧が作用するよう
な形状としたり、あるいはスライダのピッチ角を小さく
したりする設計が試みられている。
【0007】また、スライダと磁気ディスクとの位置関
係(トラック・ジオメトリ)の観点から、低周速で空気
流からの高い動圧が得られないためにスライダの浮上量
が小さくなり易い傾向にある磁気ディスクの最内周部で
は、(スキュー角の絶対値が大きくなれば、よりスライ
ダ浮上量が小さくなり易い傾向に陥るため)できるだけ
スキュー角の絶対値が小さくなるように配慮し、ディス
ク内周側におけるスライダ浮上量の落ち込みを防止する
設計もなされている。
【0008】近年、非動作時におけるスライダとディス
ク間の吸着防止や、衝撃が作用した場合にスライダによ
るディスク表面の損傷を回避することを目的として、従
来の接触摺動を伴うCSS(contact start stop)と呼
ばれる起動停止法に代わり、非動作時にスライダをディ
スク最外周部に退避させ、この退避位置で昇降させるロ
ード・アンロード方式が磁気ディスク装置に採用されて
いる。このような磁気ディスク装置においては、スライ
ダの昇降動作時にスライダ浮上量が不十分であったり、
あるいはスライダ動作が不安定であったりすると、スラ
イダが磁気ディスク表面と接触して磁気ディスクを損傷
する虞がある。すなわち、この方式を用いた磁気ディス
ク装置における信頼性の高低は、昇降動作時におけるス
ライダの浮上特性および動的安定性によって左右される
ことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の磁
気ディスク装置においては、昇降動作が行われるディス
ク最外周部でのスライダ浮上特性の劣化を回避するため
に、通常その位置(ディスク最外周部)におけるスキュ
ー角の絶対値が大きくなり過ぎないように配慮され(周
速の低いディスク最内周部でスキュー角の絶対値がある
程度大きくなることを容認せざる得ない)ており、この
ためスライダがディスク最内周部では空気流の動圧を十
分に受けられず、スライダ浮上量はもとよりピッチ角も
ディスク中周部およびディスク外周部に比べて著しく低
下する傾向にあった。
【0010】このうち、スライダ浮上量が低下すると、
前述したように、磁気ディスクとスライダ間の接触確率
が高くなる。また、スライダ浮上量が低下することに加
え、スライダのピッチ角が低下すると、磁気ディスク表
面と干渉するスライダの空気軸受面領域が増大し、それ
だけ磁気ディスクが損傷し易くなるばかりか、スライダ
のディスク最内周部から最外周部にわたってピッチ角差
が大きくなり、シーク動作時にスライダのディスク中・
外周部からディスク内周部への高速移動に際してより大
きなピッチ角変動を誘発して磁気ディスクが衝撃損傷す
るという問題があった。
【0011】なお、特開平4−53075号公報には、
ローリングの発生を抑制して安定した浮上状態を得るよ
うにする観点から、スライダ本体におけるレール部の前
方側を後方側より幅広にした「ヘッドスライダ装置」が
提案されているが、磁気ディスク表面と干渉するスライ
ダの空気軸受面領域が増大するとともに、スライダのデ
ィスク最内周部から最外周部にわたってピッチ角差が大
きくなるという前述した従来の問題点については特段の
言及はない。
【0012】本発明はこのような事情にかんがみてなさ
れたもので、ディスク内周部でピッチ角の減少を抑制す
ることができるとともに、ディスク外周部でピッチ角の
増大を抑制することができ、すなわちディスク内外周に
亙ってスライダのピッチ角差を抑制することが可能とな
り、もって磁気ディスクの損傷発生を防止することがで
きる磁気ヘッドスライダおよびこのスライダを用いた磁
気ディスク装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の磁気ヘッドスライダは、磁
気ディスクの回転に伴う空気流から正・負両圧力を発生
させるための圧力発生部付き空気軸受面を有し、ディス
ク最内周位置とディスク最外周位置との間を移動する浮
上型のスライダ本体を備えた磁気ヘッドスライダにおい
て、空気軸受面の正・負両圧力発生部のうち空気流入側
に配設された正圧力発生部の空気流を受ける空気流入側
の境界部(以下、「流体受面」とする)において、この
流体受面の少なくとも一部を、ディスク最内周位置で磁
気ディスクの回転接線方向に垂直となる面で形成した構
成としてある。したがって、流体受面の少なくとも一部
が、磁気ディスクの回転によって発生する空気流の動圧
をディスク最内周位置で垂直に受ける。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の磁
気ヘッドスライダにおいて、正圧力発生部のうち空気流
入側部の正圧力発生部が、空気軸受面の両側部に位置付
けられている構成としてある。したがって、空気流入側
部における空気軸受面の両側部に位置する正圧力発生部
の流体受面が、磁気ディスクの回転によって発生する空
気流の動圧をディスク最内周位置で垂直に受ける。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の磁気ヘッドスライダにておいて、スライダ本体の
空気流入側部に空気軸受面に開口するサイドレール用の
凹部(ステップリセス面)が設けられている構成として
ある。したがって、スライダ本体がロールしても、サイ
ドレールと磁気ディスクとの干渉が抑制される。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のう
ちいずれか一記載の磁気ヘッドスライダにおいて、正圧
力発生部が前記ステップリセス面上に形成されたパッド
からなる構成としてある。したがって、前記ステップリ
セス面上に形成されたパッドの流体受面が、磁気ディス
クの回転によって発生する空気流の動圧をディスク最内
周位置で垂直に受ける。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のう
ちいずれか一記載の磁気ヘッドスライダにおいて、流体
受面の受面全体が、ディスク最内周位置で磁気ディスク
の回転接線方向に垂直となる面で形成されている構成と
してある。したがって、流体受面の受面全体が、磁気デ
ィスクの回転によって発生する空気流の動圧をディスク
最内周位置で垂直に受ける。
【0018】請求項6記載の発明(磁気ディスク装置)
は、請求項1〜5のうちいずれか一記載の磁気ヘッドス
ライダを備えた構成としてある。したがって、磁気ディ
スクの回転によって発生する空気流の動圧をディスク最
内周位置で垂直に受ける流体受面を有する正圧力発生部
付きの磁気ヘッドスライダが得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図面を参照して説明する。図1は本発明の第一実施形態
に係る磁気ヘッドスライダを示す底面図(ダウンタイ
プ)、図2は同じく本発明の第一実施形態に係る磁気ヘ
ッドスライダの動作状態を示す磁気ディスク装置を示す
平面図である。同図において、符号1で示す磁気ディス
ク装置(ハード磁気ディスクドライブ)は、ベース2,
ヘッドキャリッジ3および磁気ヘッドスライダ4等を備
えている。
【0020】ベース2は、カバー(図示せず)とともに
磁気ディスク装置用筐体(図示せず)を形成し、全体が
上方に開口する平面ほぼ四角形状の箱体によって形成さ
れている。ベース2内には、所定の回転数で記録媒体
(磁気ディスク)Dを回転駆動するスピンドルモータ5
およびキャリッジ退避状態(リードライト終了状態)に
おいてロードバー乗り上げ用部材となるスロープ付きの
ランプ(図示せず)が固定されている。
【0021】ヘッドキャリッジ3は、ベース2内にピボ
ットベアリング6を介して回動自在に枢支されており、
全体が平面ほぼ扇形状の回動アームからなる合成樹脂に
よって形成されている。これにより、ヘッドキャリッジ
3がアクチュエータ(図示せず)によって二つの回動方
向位置(ストッパ)間を回動する。
【0022】磁気ヘッドスライダ4は、スライダ本体7
を有するセンターパッド型負圧スライダからなり、ヘッ
ドキャリッジ3の先端部にサスペンション8を介して揺
動自在に取り付けられている。これにより、ヘッドキャ
リッジ3が回動すると、磁気ヘッドスライダ4が磁気デ
ィスクDの径方向に沿ってディスク最内周位置とディス
ク最外周位置との間を移動する。
【0023】スライダ本体7には、磁気ディスク4に対
して記録したり、あるいは磁気ディスク4のデータを再
生したりするためのギャップ付きのコアチップ(図示せ
ず)が埋設されている。また、スライダ本体7には、空
気流入側部aおよび空気流出側部bを長手方向位置に有
する平面矩形状の空気軸受面9が形成されている。
【0024】空気軸受面9には、記録媒体Dの回転に伴
う空気流Aから正・負両圧力を発生させるための正圧力
発生部10と負圧力発生部11が設けられている。正圧
力発生部10は、二つの平面四角形状のパッドおよび一
つの平面六角形状のパッドからなり、このうち二つのパ
ッド10a,10bが空気流入側部aにおいてスライダ
長手方向の中心線Cに関して左右対称位置に、また一つ
のパッド10cが空気流出側部bにおいてスライダ幅方
向中央部に配置されている。
【0025】これら各パッド10a,10bのうち空気
流入側部aの正圧力発生部10には、記録媒体Dの回転
によって発生する空気流Aを受ける流体受面12が設け
られている。各流体受面12は、受面全体にわたって記
録媒体Dの最内周位置で回転接線方向(最内周トラック
の接線方向)に垂直となる面で形成されている。これに
より、各流体受面12が空気流Aの動圧をディスク最内
周位置で垂直に受ける。
【0026】負圧力発生部11は、メインリセス部11
a(深さ約2.3μm)およびステップリセス部11
b,11c(深さ約1.6μm)からなり、全体が中心
線Cに関して対称となる平面開口形状をもつ凹部によっ
て形成されている。このうちメインリセス部11aは、
空気流入側部から空気流出側部にわたって配置されてお
り、深さ寸法が約2.3μmに設定されている。
【0027】一方、ステップリセス部11bは、チャン
ファ,クロスレールおよびサイドレールとして機能し、
空気流入側部におけるパッド10a,10bの三方を囲
むように配置されている。そして、スライダ長手方向寸
法と比べて短い寸法に設定され、深さ寸法が比較的浅い
1.6μmの寸法に設定されている。これにより、磁気
ヘッドスライダ4がロール姿勢をとっても磁気ディスク
Dと干渉せず、スライダ最小浮上位置をパッド10cの
近傍に保つことが可能となる。
【0028】また、ステップリセス部11cは、空気流
出側部におけるパッド10cの五方を囲むように配置さ
れている。これにより、パッド10cにおける急激な圧
力上昇が緩和される。
【0029】なお、本実施形態における磁気ヘッドスラ
イダ4は、次に示すトラック・ジオメトリに準拠して設
計されている。すなわち、本トラック・ジオメトリの最
内周条件は、ヘッド素子位置でスキュー角および周速が
それぞれ約−16°(−279mrad)および約8m
/sとなるようにし、最外周条件は、スキュー角および
周速がそれぞれ約14°(244mrad)および約1
9m/sとなるようにする。但し、スキュー角の符号
は、スライダ本体7の空気流入側部aが空気流出側部b
よりも磁気ディスクDの内周側に傾斜している場合に
「正(+)」とする。
【0030】また、スライダサイズおよびスライダ押し
付け荷重は、それぞれ30%ピコサイズと14.7mN
とする。
【0031】このように構成された磁気ヘッドスライダ
においては、磁気ディスクDが回転すると、この回転動
作に伴い発生する空気流Aをパッド10a,10bの各
流体受面12が受ける。この場合、各流体受面12の全
体が磁気ディスクDのディスク最内周位置で回転接線方
向に垂直となる面で形成されているので、空気流Aの動
圧を磁気ディスクDのディスク最内周位置で各流体受面
12が垂直方向から受け、最外周位置(スキュー角がデ
ィスク最内周位置でのスキュー角と異なる)では傾斜方
向から受ける。
【0032】したがって、本実施形態においては、スラ
イダ本体7が空気流Aの動圧を磁気ディスクDの内周部
で外周部より効率良く受けることになるから、ピッチ角
の減少を抑制することができる。一方、磁気ディスクD
の外周部では、内周部より(スライダが内周部から外周
部に移動するに応じて)効率良く受けられないから、ピ
ッチ角の増大を抑制することができる。
【0033】このことは、ガラスディスク(ガラスディ
スクの表面粗さは、中心部で平均粗さRaが0.7n
m)を用い、二種のスライダの浮上量とピッチ角
(ピッチ角差)を浮上量測定機(光学干渉法を適用した
もの)によって測定した結果の比較から理解されよう。
なお、各測定を、同一設計による十個の磁気ヘッドスラ
イダを用いて行うこととし、その測定平均値を代表値と
みなし、これを測定結果とした。
【0034】すなわち、本実施形態(図1)における磁
気ヘッドスライダ4を用いた測定結果は、スライダ浮
上量が16nm(最内周部)〜19nm(最外周部)と
なり、ピッチ角差が139μrad(最内周部)〜1
78μrad(最外周部)で39μradとなった。
【0035】次に、図4に示す磁気ヘッドスライダ21
を用いた測定結果は、スライダ浮上量が16nm(最
内周部)〜19nm(最外周部)で前述の測定結果とほ
ぼ同一の結果となり、一方、ピッチ角差は132μr
ad〜187μradで55μradとなった。
【0036】この場合、各パッド22のスライダ面積
は、図1のパッド10a,10bのスライダ面積と同一
の面積に設定した。また、各パッド22の流体受面22
aが、受面全体にわたってディスク最内周位置で磁気デ
ィスクDの回転接線方向に垂直とならない面(スライダ
長手方向に垂直な面)で形成した。この他、リセス部深
さ,スライダサイズおよび押し付け荷重等に関しては、
両スライダ間で共通とした。
【0037】なお、本実施形態においては、空気流入側
部パッドの流体受面を受面全体にわたって記録媒体Dの
最内周位置で回転接線方向に垂直となる面で形成する場
合について説明したが、本発明はこれに限定されず、第
二実施形態として図3に示すように、流体受面41の一
部が磁気ディスクDの回転接線方向に垂直となる面で形
成してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、空
気軸受面の正・負両圧力発生部のうち空気流入端側の正
圧力発生部において、空気流を受ける流体受面の少なく
とも一部を、ディスク最内周位置で磁気ディスクの回転
接線方向に垂直となる面で形成したので、磁気ディスク
の回転によって発生する空気流の動圧を磁気ディスクの
最内周位置で各流体受面が垂直方向から受け、最外周位
置では傾斜方向から受ける。
【0039】したがって、スライダ本体においては、空
気流入端側で空気流の動圧を磁気ディスクの内周部で外
周部より効率良く受けることになるから、ディスク内周
部でピッチ角の減少を抑制することができ、一方磁気デ
ィスクの外周部ではピッチ角の増大を抑制することがで
きる。すなわち、磁気ディスクの内外周に亙ってスライ
ダのピッチ角差を低減することが可能となり、磁気ディ
スク損傷の一要因となるシーク動作時に発生するスライ
ダのピッチ角変動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る磁気ヘッドスライ
ダを示す底面図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る磁気ヘッドスライ
ダを備えた磁気ディスク装置を示す平面図である。
【図3】本発明の第二実施形態に係る磁気ヘッドスライ
ダを示す断面図である。
【図4】本発明の第一実施形態に係る磁気ヘッドスライ
ダと比較するために用いる他の磁気ヘッドスライダを示
す底面図である。
【符号の説明】
1 磁気ディスク装置 3 ヘッドキャリッジ 4 磁気ヘッドスライダ 9 空気軸受面 10 正圧力発生部 10a,10b,10c パッド 11 負圧力発生部 11a メインリセス部 11b,11c ステップリセス部 12 流体受面 A 空気流 a 空気流入側部 b 空気流出側部 D 磁気ディスク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクの回転に伴う空気流から正
    ・負両圧力を発生させるための圧力発生部付き空気軸受
    面を有し、ディスク最内周位置とディスク最外周位置と
    の間を移動する浮上型のスライダ本体を備えた磁気ヘッ
    ドスライダにおいて、 前記空気軸受面の正・負両圧力発生部のうち空気流入側
    部に配設された正圧力発生部の前記空気流を受ける空気
    流入側の境界部において、 この空気流入側の境界部の少なくとも一部を、ディスク
    最内周位置で前記磁気ディスクの回転接線方向に垂直と
    なる面で形成したことを特徴とする磁気ヘッドスライ
    ダ。
  2. 【請求項2】 前記正圧力発生部のうち空気流入側部の
    正圧力発生部が、前記空気軸受面の両側部に位置付けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドス
    ライダ。
  3. 【請求項3】 前記スライダ本体の前記空気軸受面に、
    サイドレールの機能を果たすステップリセス面が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載の磁気
    ヘッドスライダ。
  4. 【請求項4】 前記正圧力発生部がステップリセス面上
    に形成されたパッドからなることを特徴とする請求項1
    〜3のうちいずれか一記載の磁気ヘッドスライダ。
  5. 【請求項5】 前記空気流入側の境界部全体が、ディス
    ク最内周位置で前記磁気ディスクの回転接線方向に垂直
    となる面で形成されていることを特徴とする請求項1〜
    4のうちいずれか一記載の磁気ヘッドスライダ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうちいずれか一記載の磁
    気ヘッドスライダを備えたことを特徴とする磁気ディス
    ク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20140294330A1 (en) * 2010-10-06 2014-10-02 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding component

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US20140294330A1 (en) * 2010-10-06 2014-10-02 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding component
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