JP2001179046A - 排気または排煙の脱臭、浄化方法 - Google Patents

排気または排煙の脱臭、浄化方法

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JP2001179046A
JP2001179046A JP37131499A JP37131499A JP2001179046A JP 2001179046 A JP2001179046 A JP 2001179046A JP 37131499 A JP37131499 A JP 37131499A JP 37131499 A JP37131499 A JP 37131499A JP 2001179046 A JP2001179046 A JP 2001179046A
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Shinichi Nakamura
信一 中村
Kunihiko Fukuzuka
邦彦 福塚
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    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/46Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods
    • C02F1/461Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis
    • C02F1/46104Devices therefor; Their operating or servicing
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学装置、浄水、排水処理、乾燥、焼却、廃
棄物処理などのプロセス焼き肉や焼き魚などの調理設備
から出る排気ガスの悪臭、煙、有害物質を簡単な装置で
効果的に除去することを可能とする。 【解決手段】 電解反応装置の陰極と陽極の間に塩化
物、臭化物の塩を単独または混合した、望ましくはBr
- :Cl- のモル比6:4に調整した電解質水溶液を流
しながら、前記電極に電流を流して電気分解を行ない、
生成した電解水を吸収手段に導き排気ガスに接触させる
ことにより、排気ガスの悪臭、煙、有害物質を除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、化学装置、排水
処理装置、乾燥、焼却、し尿、廃棄物処理などのプロセ
ス、焼き肉や焼き魚などの調理設備から出る排気または
排煙の悪臭、煙、有害物質を効果的に除去する方法と装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、化学装置、排水処理、乾燥、焼
却、し尿、廃棄物処理などのプロセス、焼き肉や焼き魚
などの調理設備から出る排気ガスの悪臭、煙、有害物質
はアルカリ、酸などの薬液を吸収液として、充填塔、ス
プレ−塔、ヌレカベ塔、段塔、気泡塔などで吸収する方
法や 活性炭などの粒状の吸着剤を用いる吸着装置が利
用されている。これらはいずれも大掛かりな装置でかな
り広いスペ−スが必要である。また排気または排煙の脱
臭、浄化は その成分によっては上記のいくつかの方法
を組み合わせなければ十分に対応することができないと
いう問題があった。使用する薬剤の劣化に伴って性能が
低下すること、薬剤の交換のコストが多くかかることな
どの問題もある。
【0003】電解生成水に室内の空気を接触させること
により、室内の空気の除菌、浄化を行う方法を本発明者
は、特開平6−292713において明らかにしてい
る。しかし、今回対象としている上記の排気または排煙
の悪臭、煙、有害物質はこれと較べてはるかに高濃度で
異質の成分を多く含み十分ではない。
【0004】また一部の水溶性有機物が水の中で塩素ガ
スに接触すると有害なトリハロメタンを生成しやすく、
食塩水を電解する際 低いPHでは次亜塩素酸よりも、
塩素の発生が多くなる。このような条件ではトリハロメ
タンの発生が多くなるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明では排
気または排煙の悪臭、煙、有害物質を簡易で、比較的小
型な装置で除去、脱臭、浄化でき、薬材の交換、水の補
給も少なく、後で処理に困る廃水も出ない上に、副生物
としてトリハロメタンなどの発生が少ない方法を提供し
ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明では次のような手段を講じている。電解反応装
置の陰極と陽極の間に電解質を溶解した水を流しなが
ら、前記電極に電流を流して電気分解を行ない、生成し
た電解水を吸収手段(吸収塔)に導き排気ガスに接触さ
せることにより、その電解水の持つ強い酸化作用により
排気または排煙の悪臭、煙、有害物質を除去、脱臭、浄
化する。
【0007】排気ガスに含まれる除去すべき成分とその
量などに対応して電解反応の為の電解質として塩化物、
臭化物の塩を単独または混合して用いることを特徴とし
ている。図2に示すように、電解反応で生成する次亜ハ
ロゲン酸の生成比率は塩化物でPH4−6、臭化物では
更に広いPH領域のPH3−8にそのピ−クがあり、
[化1]に示すように、上記PH領域より低いPHでは
臭素又は塩素が生成するようになるので、高めのPH領
域で電解するようにしている。
【0008】吸収手段(吸収塔)で電解水に吸収した有
機物の酸化分解の作用は主として電解によって生成した
次亜ハロゲン酸の酸化力に依ることと、電解反応装置と
吸収手段(吸収塔)の間に設けた循環経路により、有機
物を吸収した電解水に電解反応装置で繰り返し直接強い
陽極酸化を与える様にしている。
【0009】陽極では[化1]に示すように、電解によ
りそれぞれ臭素イオンと塩素イオンは臭素と塩素になり
直ちに水と反応して次亜臭素酸と次亜塩素酸とになる。
この次亜ハロゲン酸の酸化力は臭素又は塩素、或は次亜
ハロゲン酸イオンよりも強力であるが、弱酸性〜中性が
最も多く存在する領域である。
【0010】混合して用いる場合には塩化物、臭化物の
塩をCl- :Br- =4:6前後のモル比率で混合して
用いることが望ましい。重量比ではNaBr/NaCl 比を 6/
4 から 2/8の水溶液を電気分解した場合に、それぞれ単
独の場合よりも、吸収塔で循環水が吸収した有機物の酸
化分解が良く行われ、その結果としてCODの低減効果
が大きくなる。(本発明者 特願平10−30555
用水または排水の浄化処理方法及びその装置)
【0011】吸収手段(吸収塔)2で排気または排煙と
の接触を良くする為に電解水を噴霧するか充填物を用い
るか、またはこの両者を併用し、排気または排煙と接触
した後に吸収手段(吸収塔)2の底に溜った電解水を抜
き出し、電解反応装置と吸収塔の間に設けた循環経路に
より循環を繰り返しながら電解する。
【0012】電解反応装置と吸収手段(吸収塔)の間に
設けた循環経路中にろ過手段を設けスクラバ−水(循環
水)に吸収され分散、浮遊している排気ガス、排煙中の
粉塵油ミストや酸化生成物をろ過、除去することによ
り、吸収並びに、電解の効果を高くすることがもでき
る。
【0013】電解反応装置としては陽極にはフェライト
電極を、陰極にはステンレスなど通常用いられるものを
用いる。(本発明者 特願平10−297643 電極
板およびその製造方法)図3にこれを示す。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例にも
とづき図面を参照して説明する。図1は排気又は排煙の
脱臭、浄化方法を示すシステムフロ−図であり、排気ま
たは排煙の発生部1からブロワ−または誘引ファンで排
気または排煙を吸収手段(吸収塔)2に誘引し、電解循
環水受槽8の用水を循環ポンプ5で循環経路4により電
解反応装置3で電解処理した後に吸収手段(吸収塔)2
の上部からスプレイノズルなどでシャワ−することによ
り排気又は排煙を脱臭、浄化する。
【0015】し尿処理施設から出る悪臭を除去する実施
例として、仮設トイレのし尿をバンドヒ−タ−を巻きつ
けた、1リットルのビ−カ−に500cc取り、図1の
排気または排煙の発生部1に入れ、攪拌機で緩やかに攪
拌しながら約600 Cに加温して悪臭を発生させて、風
量2.6m3 /min.のシロッコファンで吸収手段
(吸収塔)2に送り込むとともに、電解循環水受槽の水
を循環経路4、循環ポンプ5により吸収手段(吸収塔)
2に送り、シャワ−し、さらに循環する。
【0016】(比較例) 電解循環水受槽6の水量は8
リットルで、はじめ比較のために、電解反応装置3は運
転しないで水だけで悪臭を除去する実験を行った。吸収
手段(吸収塔)2の充填物テラレットの層高は0.8m
とした。循環水量は0.8〜1リットル/分とした。循
環水に悪臭は吸収移行したが、いずれも数分後には排出
口7の排気の悪臭は除去出来なくなっていた。電解循環
水受槽6に新しい水を補給し、その分をオ−バ−フロ−
排出して、循環水を一部更新すれば、排気の悪臭を除去
することが出来たが、その排水に移行した悪臭を除去す
る手段を用意しなければならないという問題がある。
【0017】(実施例1)次に電解反応装置3を運転し
て循環水に悪臭を吸収し、同時にその排水の悪臭を除去
する本発明について説明する。電解反応装置は図3に示
す4dm2 のフェライト陽極を、2枚の4dm2 ステン
レス又はチタン陰極ではさむようにして構成される。こ
の例で、電極は円盤型のものを用いているが、方形のも
のでも良い。この電解槽2セルを並列に並べて10Aの
定電流で電解を行った。食塩、または臭化ナトリウムを
単独又は混合した水溶液を電解質水溶液の容器6に入
れ、循環水の電気伝導度が一定になるように定量注入ポ
ンプ7で注入制御する。
【0018】電解反応以外は比較実験と同じ条件で循環
水を循環したが、蒸発による水分の減少はほとんどな
く、この実験中に水の補給はしなかった。電解条件を変
えて排出口9の排気の悪臭除去の出来る条件を求めた。
悪臭の検知は臭覚で十分であるがガステック801で排
気中のアンモニアをガス濃度検知管で測定した。アンモ
ニアの濃度が5ppm以下では臭覚によって検知するこ
とが出来なかった。
【0019】また比較実験と同じ条件で電解をしないで
循環水を循環した時には、排気中のアンモニアの濃度が
15ppmを示し、循環水のアンモニアの濃度は21p
pm、CODは15ppmであったが、電解をしながら
3時間、循環水を循環すると排気中のアンモニアの濃度
が1ppm以下となり、臭覚によって検知することが出
来なかった。電解条件は食塩と臭化ナトリウムとを臭素
イオンと塩素イオンのモル比率が、6:4になるように
混合したものを、循環水にたいして0.1%になるよう
に加えて,電気伝導度を約2ms/cmとして、10
A,12Vで電解を行った。3時間後の循環水のアンモ
ニアの濃度が2.4ppm,またCODは5.3ppm
まで低下し、循環水の浄化は十分に行われていた。
【0020】(実施例2)次に異なるPHで、塩化物、
臭化物の塩をBr- :Cl- =6:4のモル比率で混合
して循環水に加えて電解した実施例について説明する。
比較のために食塩と臭化ナトリュウムを単独でも行っ
た。PHの調整は硫酸を加えて行った。塩素と臭素では
分子量が違うのでモル比率としたが、電解で生成する残
留塩素、残留臭素は混合している時には残留塩素に統一
して表示した。またそれぞれの比較は電気伝導度 2.
1〜 2.3 mS/cm において行った。この結果
を表1〜3に示す。
【0021】残留臭素と残留塩素の濃度の測定はHAC
H社の光電比色計を用いてN,N’−ジエチルパラフェ
ニレンジアミン試薬による発色を測定する方法による。
循環水中のアンモニア窒素濃度はネスラ−試薬による発
色を測定するHACH法により、排気中のアンモニアの
濃度は排気ガスをガステック801を用いて、そのアン
モニアを検知管に吸引して測定し、トリハロメタンはク
ロロホルム、ブロモホルム、ジクロロメタン、ジブロモ
メタンなどのガス検知管で測定したが、クロロホルムガ
ス検知管以外では検知することができなかった。
【0022】表1には電解質の違いによって脱臭効果が
違う様子が示される。Cl- イオン単独ではPHが低い
方が脱臭効果が高い。Br- の場合は、PHが高くても
その脱臭効果が高く、しかもBr- イオン単独よりもC
- イオンが添加される方が脱臭効果がより大きくな
り、PHが高いので、トリハロメタンが検知されない。
【0023】表2に循環水の分析デ−タを示す。Cl-
イオン単独では低いPHで脱臭効果が高いが、低いPH
ではCHCl 所謂トリハロメタンの生成が認められ
るので望ましくない。PHを上げればその生成を低減で
きるが、脱臭効果も低下する。Br- イオンでは高いP
Hでも脱臭効果が高く、しかもトリハロメタンの生成は
ほとんど認められない。また単独よりもCl- イオンが
添加された時には、相乗効果がありより望ましい。
【0024】図2によれば、次亜臭素酸は次亜塩素酸よ
りも広いPH領域で多く存在している。即ち次亜臭素酸
はPH8でも80%の存在比率を示し、次亜塩素酸は3
0%に激減する。電解質として食塩を用いる時には脱臭
効果を高めるために低いPHが望ましく、それはトリハ
ロメタンの生成の危険がある。脱臭効果、トリハロメタ
ンの生成の危険などを総合して考えると、これら両者の
併用が望ましい。
【0025】(実施例3)本実施例では化学工場、貯蔵
庫などで発生する有機溶剤エチルアルコ−ル除去の例で
ある。室内のアルコ−ル濃度が1,000ppm以上に
なり、防災上その除去が必要である。図1で1,000
ppmのアルコ−ルを含む排気を、排気または排煙の発
生部1で発生させ、吸収手段(吸収塔)2で電解反応装
置3で処理された循環水に接触吸収除去させる 。
【0026】図3は予め循環水にエチルアルコ−ルを
0.8%、電解質を1%加えておき、またPHの調整は
硫酸で行っておいたものを電解しながら循環し、1時間
ごとに採水してエチルアルコ−ル濃度の低減効果を見た
ものである。実施例2と同じように食塩と臭化ナトリウ
ムを併用したものが最も低減効果が高い。
【0027】図4は図1のシステムフロ−シ−トにおい
て (a)水を補給することなく循環する比較例であり、循
環水のエチルアルコ−ル濃度が急速に上昇し、エチルア
ルコ−ル濃度が0.3%を越すと、排気中のエチルアル
コ−ルは吸収除去されないので濃度は900〜1000
ppmを示す。
【0028】(b)水を補給しながら循環する比較例で
あり、排気中のエチルアルコ−ル濃度は50〜120p
pmを示し、循環水のエチルアルコ−ル濃度は0.3%
以下に保たれている。しかし、新鮮な水の補給を減らす
と、吸収除去が不十分になる。
【0029】(c)水を補給することなく電解しながら
循環する本発明の例である。6時間を越しても、排気中
のエチルアルコ−ル濃度は40〜60ppmで安定し排
気中のエチルアルコ−ルは十分に吸収除去することが出
来た。また循環水のエチルアルコ−ル濃度も0.20〜
0.22%程度で安定している。吸収されたエチルアル
コ−ルが酸化分解されてその濃度が低く保たれている。
【0030】(実施例4)図5に示す実施例で車両登載
型し尿処理設備に付帯する排気の悪臭除去装置を示す。
吸収手段(吸収塔)2としては本発明者が出願している
多目的モジュ−ルタンク(本発明者 特願平11−14
4649)2基を組み合わせ用いている。大便器2個、
小便器2個から出る、し尿を処理する時に発生する悪臭
排気をタンクAに吸入し、3段に取りつけられたスプレ
−ノズル11から噴霧される電解処理水に接触させ、そ
の悪臭を除去する。この処理水はタンクの底部に40リ
ットルの電解循環水受槽8に貯留され、循環経路4、循
環ポンプ5を経て電解反応装置3で強力な陽極酸化を受
け再びスプレ−ノズル11から噴霧される。
【0031】電解反応装置3は、4dm2 のフェライト
電極(陽極)とこれをはさむように組み合わされた4d
2 の2枚のステンレス電極(陰極)で構成され、この
電解槽2セルを並列に並べて10Aの定電流で電解を行
った。電解循環水受槽8、2基80リットルと循環経路
4などあわせてで約100リットルの循環水があり、こ
れにはあらかじめ塩化物、臭化物の塩をBr- :Cl-
=6:4のモル比率で0.5%混合してある。
【0032】タンクAで電解処理水の噴霧処理を受けた
排気はさらにタンクBに導かれ再度電解処理水の噴霧処
理を受けて浄化された排気は排出口9から排出される。
この排気は十分に脱臭され、臭覚では、その臭いは検知
できないが、アンモニアガス検知管で2〜4ppmであ
った。比較のため電解反応を停止した状態で水だけで処
理した時には15分程度運転していると脱臭効果がなく
なり、アンモニアガス濃度は15ppmを越すようにな
っていた。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ていて、以下に記載されるような効果を奏する。
【0034】(a)請求項1の発明によれば、電気分解
を行ない生成した電解水を吸収手段(吸収塔)に導きス
プレ−ノズルなどで、微細なミストにして排気または排
煙に接触させることにより、排気または排煙に含まれる
悪臭成分、有害物質が活性酸素に富んだミストに触れ、
その表面で酸化分解したり、ミストを構成する水に溶
解、吸収され、更にその水の中に含まれる酸化活性の高
い次亜ハロゲン酸(次亜臭素酸、次亜塩素酸)によって
酸化分解される。
【0035】吸収手段(吸収塔)で使用される水は単に
悪臭成分、有害物質の吸収媒体であるだけでなく、接触
表面で酸化分解作用のあるミストとなり、更に吸収され
た物質は、その液中で酸化分解され、水は浄化されるの
で、吸収手段(吸収塔)で繰り返し使用することが出来
る。
【0036】(b)請求項2の発明によれば、循環経路
4吸収手段(吸収塔)2で使用された水(電解水)の酸
化活性の高い次亜ハロゲン酸(次亜臭素酸、次亜塩素
酸)は悪臭成分、有害物質を酸化分解する為に消費され
るが、繰り返し電解してこれを補充することが出来る。
また分解されずに残る成分も循環により、電解反応装置
3で、繰り返し直接強い陽極酸化を受け、更に分解、浄
化することが出来る。
【0037】(c)請求項3の発明によれば、電解質と
して臭素イオンと塩素イオンのモル比率が6:4の近傍
になるように混合して用いることによりそれぞれ単独の
場合より脱臭、浄化が良く行われる。
【0038】(d)請求項4の発明によれば、生成する
電解水の水素イオン濃度(PH)を6〜9の範囲で用い
るとトリハロメタンの生成はほとんど認められず、また
塩素イオンに臭素イオンに加えることにより高いPHで
も脱臭効果が高くなった。又PHの低い領域では、揮発
しやすい臭素と塩素が生成するので、電解質として臭素
イオンと塩素イオンが減少し、これを補充しなければな
らないが、高いPHでは電解質の減少はほとんど無いの
で、薬剤にかかる費用が節減できる。
【0039】(e)請求項5の発明によれば、通常用い
られる吸収手段(吸収塔)に小さな電解反応装置とポン
プ、循環経路を付帯させるだけでほとんど水と電解質を
補給せずに排気ガスまたは排煙から悪臭成分、有害物質
などを吸収除去することが出来る。
【化1】
【表1】排気の分析
【表2】循環水の分析
【表3】循環水の分析
【図面の簡単な説明】
【図1】排気または排煙の脱臭、浄化のシステムフロ−
図である。
【図2】NaCl水溶液とNaBr水溶液を電気分解し
た時の電解生成物の生成比率がPHによって違うことを
示すグラフである。
【図3】4dm2 のフェライト陽極板と2枚のステンレ
ス陰極板で構成される電解反応装置中央断面の構造の説
明図である。
【図4】エタノ−ル濃度0.8%である吸収手段(吸収
塔)の用水を異なる電解質水溶液を用いて繰り返し電解
した時のエタノ−ル濃度低減効果を示すグラフである。
【図5】排気中のエタノ−ルを吸収手段(吸収塔)で電
解質を変えて電解した循環水で吸収処理した時のエタノ
−ル濃度の経時変化を示すグラフである。
【図6】排気ガス脱臭装置のシステムフローである。
【図7】車両登載型し尿処理設備に付帯する排気の悪臭
除去装置を示す。
【符号の説明】
1 排気または排煙の発生部 2 吸収手段(吸収塔) 3 電解反応装置 4 循環経路 5 循環ポンプ 6 電解経路 7 電解循環水受槽 8 浄化された排気の排出口 9 ガス濃度計 10 スプレ−ノズル 11 陽極板 12 陰極板 13 スクレッパ− 14 電解通路 15 電解槽蓋材 16 電解槽筐体 17 駆動モ−タ− 18 循環水流入口 19 循環水流出口 20 誘引ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/34 ZAB B01D 53/34 ZABZ C02F 1/46 Fターム(参考) 4C080 AA03 BB02 CC01 CC12 CC13 CC14 CC15 HH03 JJ01 KK08 QQ01 QQ11 QQ17 QQ20 4D002 AA13 AA18 AA24 AA25 AB02 AB03 BA05 BA08 CA01 CA07 DA35 DA37 GA01 GA03 GB02 GB09 4D020 AA09 BA07 BA23 BB03 BC03 CB08 CB25 CD02 DA01 DA02 DA03 DB07 DB08 4D061 DA10 DB07 DB10 DC04 EA03 EB28 EB34 EB37 ED12 FA13 GA12 GA22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解反応装置(3)の陽極と陰極の間に
    電解質として塩化物、臭化物の塩を溶解した水を流しな
    がら、前記電極に電流を流して電気分解を行ない生成し
    た電解水を吸収手段(吸収塔)(2)に導き排気または
    排煙に接触させることにより排気又は排煙の悪臭、煙、
    有害物質を除去することを特徴とする排気又は排煙の脱
    臭、浄化方法。
  2. 【請求項2】 前項において吸収手段(吸収塔)(2)
    で使用された水(電解水)を循環経路(4)、循環ポン
    プ(5)、電解反応装置(3)を経て循環しながら電解
    反応装置(3)で繰り返し電解を行うことを特徴とする
    排気又は排煙の脱臭、浄化方法。
  3. 【請求項3】 前々項の電解質として臭素イオンと塩素
    イオンのモル比率が6:4の近傍になるように混合して
    用いる排気又は排煙の脱臭、浄化方法。
  4. 【請求項4】 前2項において生成する電解水の水素イ
    オン濃度(PH)を6〜9の範囲となるようにして用い
    る排気または排煙の脱臭、浄化方法。
  5. 【請求項5】 排気ガスまたは排煙から、悪臭成分、有
    害物質などを用水に吸収除去する吸収手段(吸収塔)
    (2)と、電解反応装置(3)と、循環経路(4)と、
    この用水を循環させるポンプ(5)と、電解質として塩
    化物、臭化物の塩を一定の比率で溶解した電解質水溶液
    を、一定量貯留することの出来る電解循環水受槽(8)
    を具備することを特徴とする排気または排煙の脱臭、浄
    化装置。
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Cited By (6)

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