JP2001178332A - 両軸受リールの軸受シール構造 - Google Patents

両軸受リールの軸受シール構造

Info

Publication number
JP2001178332A
JP2001178332A JP36708799A JP36708799A JP2001178332A JP 2001178332 A JP2001178332 A JP 2001178332A JP 36708799 A JP36708799 A JP 36708799A JP 36708799 A JP36708799 A JP 36708799A JP 2001178332 A JP2001178332 A JP 2001178332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
seal
spool
reel
seal structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36708799A
Other languages
English (en)
Inventor
Keigo Kitajima
啓吾 北島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP36708799A priority Critical patent/JP2001178332A/ja
Publication of JP2001178332A publication Critical patent/JP2001178332A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受のシール構造を回転性能の低下を抑えて
安価に実現できるようにする。 【解決手段】 両軸受リールの軸受シール構造36は、
両軸受リールのスプールに回転不能に取り付けられたス
プール軸25の一端側でリール本体に装着された軸受2
6aをシールする構造であって、鍔部38と、シール部
37とを備えている。鍔部38は、スプール軸25の軸
受装着部分よりスプール15側で他の部分より大径にリ
ング状に形成されたものである。シール部37は、鍔部
38の外周面に近接して配置された内周面を有し、リー
ル本体に設けられたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シール構造、特
に、両軸受リールのスプールに回転不能に取り付けられ
たスプール軸の一端側でリール本体に装着された軸受を
シールする両軸受リールの軸受シール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】両軸受リールは、一般に、リール本体
と、リール本体に回転自在に支持されたスプールとを備
えている。スプールにはスプール軸が固定されており、
スプール軸はリール本体に回転自在に支持されている。
このスプールを回転自在に支持するために、通常、玉軸
受が使用されている。
【0003】海水などの腐食性液体が付着しやすくかつ
砂などの異物が多い雰囲気で両軸受リールは使用される
ため、リール内部の部品の腐食や性能の低下や故障を防
止するためにリールを防水・防塵するシール構造にする
ことが望まれる。リールをシール構造にするにあたり、
もっとも問題になるのは、軸受に対するシール構造であ
る。軸受内に海水が侵入すると軸受の腐食の原因になる
とともに、海水から析出した塩が軸受の球と内外輪の間
に挟まって軸受の回転性能が劣化することがある。そこ
で、軸受への液体や異物の浸入を防止するために、弾性
体製のシールが内輪と外輪との間に両者に接触するよう
に装着されたシールド玉軸受にグリースを封入したもの
が、特に海で使用される両軸受リールには多く使用され
ている。このようなグリースを軸受内に封入すること
で、軸受内部への液体や異物の浸入を防止できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の軸受シール
構造では、弾性体製のシールを相対回転する両輪に接触
させているので、シールと両輪のいずれかとの摩擦力に
よって回転性能が低下するおそれがある。しかも、見掛
けの硬さ(ちょう度)が硬いグリース、つまり粘度が高
いグリースが軸受内に封入されていると、グリースの影
響でさらに回転性能が劣化する。回転性能が劣化する
と、スプールを自由回転状態にして仕掛けを棚に下ろす
とき、その沈降速度が遅くなり、あるいは仕掛けを投擲
するとき、その飛距離が損なわれ、釣果にも影響がでる
おそれがある。そこで、磁気シールや空気シールなどの
非接触シールを使用することが考えられる。しかし、こ
れらのシール構造は、精密な加工を要しかつコストも高
くなる。
【0005】本発明の課題は、軸受のシール構造を回転
性能の低下を抑えて安価に実現できるようにすることに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係る両軸受リー
ルの軸受シール構造は、両軸受リールのスプールに回転
不能に取り付けられたスプール軸の一端側でリール本体
に装着された軸受をシールする構造であって、鍔部と、
シール部とを備えている。鍔部は、スプール軸の軸受装
着部分よりスプール側で他の部分より大径にリング状に
形成されたものである。シール部は、鍔部の外周面に近
接して配置された内周面を有し、リール本体に設けられ
たものである。
【0007】このシール構造では、回転するスプール軸
に設けられた鍔部の外周面にシール部の内周面が近接し
て配置されるので、その隙間から液体や異物が入りにく
くなる。しかも、両者は非接触であるので、回転性能が
劣化しにくい。また、海水が鍔部とシール部との間に浸
入して塩が両者の間に析出しても、スプール軸の回転に
より塩が粉砕されて回転に影響を及ぼしにくい。さら
に、鍔部とシール部との簡単な構成でシールできるの
で、安価にシール構造を実現できる。このため、軸受の
シール構造を回転性能の低下を抑えて安価に実現でき
る。
【0008】発明2に係る両軸受リールの軸受シール構
造は、発明1に記載の構造において、リール本体は、間
にスプールが配置された1対の側板を有し、軸受は、1
対の側板の一方又は側板に装着された側板部材から内方
に突出する筒状の軸受収納部に配置されており、シール
部は、中心にスプール軸が貫通しかつ鍔部が配置される
貫通孔が形成され軸受収納部の内周面に装着された円板
部材である。この場合には、筒状の軸受収納部に装着さ
れた貫通孔を有する円板部材によりシール部を構成して
いるので、シール不良になってもシール部を簡単に交換
できる。
【0009】発明3に係る両軸受リールの軸受シール構
造は、発明1に記載の構造において、リール本体は、間
にスプールが配置された1対の側板を有し、軸受は、1
対の側板の一方又は側板に装着された側板部材から外方
に突出する筒状の軸受収納部に配置されており、シール
部は、一方の側板又は側板部材に形成されスプール軸が
貫通しかつ鍔部が配置される貫通孔である。この場合に
は、側板又は側板部材に形成された貫通孔でシール部を
構成でき、シール部の構成が簡素である。
【0010】発明4に係る両軸受リールの軸受シール構
造は、発明2又は3に記載の構造において、貫通孔は、
鍔部より大径で鍔部の外周側に配置されるシール孔と、
シール孔より軸受側に小径で形成されスプール軸の軸受
に装着された部分が通過可能な通過孔とを有している。
この場合には、シール孔の側方にシール孔より小径の通
過孔を設けることにより、シール孔と通過孔との段差部
分が鍔部のエッジに沿って形成され、液体や異物が軸受
側により浸入しにくくなる。
【0011】発明5に係る両軸受リールの軸受シール構
造は、発明1から4のいずれかに記載の構造において、
シール部と鍔部との間の隙間は、0.1〜0.5mmの
範囲である。この場合には、シール部と鍔部との隙間が
液体や異物が浸入するには小さくかつ加工誤差が生じて
も両者が接触しない程度に確保されているので、異物や
液体の浸入を抑えて回転抵抗の低下を抑えることができ
る。
【0012】発明6に係る両軸受リールの軸受シール構
造は、発明1から5のいずれかに記載の構造において、
軸受と鍔部との間には、JIS K2220で規定され
るちょう度番号が3以下のグリースが封入されている。
この場合には、比較的軟質のグリースが内部に封入され
ているので、軸受の回転抵抗の劣化を抑えて軸受への液
体や異物の浸入をより防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1において、本発明の一実施形
態を採用した両軸受リールは、たとえば、5号の釣り糸
を300m程度巻き付け可能な中型の丸形リールであ
る。丸形リールは、リール本体1と、リール本体1の側
方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル
2のリール本体1側に配置されたスタードラグ3とを備
えている。リール本体1は、リール取付脚4を介して釣
り竿Rに装着され得る。
【0014】リール本体1は、図2に示すように、所定
の間隔をあけて配置された左右1対の側板10,11と
側板10,11を連結する複数の連結部材12とを有す
るフレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1
カバー13及び第2カバー14とを有している。フレー
ム5及びカバー13,14はそれぞれ金属製の部材であ
り表面は切削加工により形成されている。1対の側板1
0,11及び2つのカバー13,14は、それぞれ側面
から見て略円形をなしている。側板10には、中心近傍
に上側に偏芯して開口10aが形成されており、開口1
0aには、ブレーキケース18が装着されている。第1
カバー13(側板部材の一例)には、内方に突出する筒
状の軸受収納部24が形成されている。連結部材12
は、両側板10,11の外周に沿う形状で両側板10,
11と一体で形成された板状の部材であり、たとえばリ
ール本体1の後部と下部と上部との3か所で1対の側板
10,11を連結している。このように側板10,11
と複数の連結部材12とを一体で形成することで、リー
ル本体1に大きな荷重が作用しても撓み等の変形が生じ
がたく、巻上げ効率の低下が少ない。
【0015】下部の連結部材12にはリール取付脚4が
装着されている。後部の連結部材12には、リールを釣
り竿とともに保持するための合成樹脂製のサムレスト1
7が装着されている。1対の側板10,11間には、ス
プール15が回転自在に配置されている。側板10,1
1の間にはスプール15と並んでスプール15に釣り糸
を均一に巻くためのレベルワインド機構16が配置され
ている。
【0016】側板11の外側で第2カバー14内には、
ハンドル2からのトルクをスプール15に伝えるととも
にハンドル2に連動してレベルワインド機構16を動作
させるための回転伝達機構20と、回転伝達機構20内
に設けられたクラッチ機構21とが配置されている。回
転伝達機構20は、スプール15からハンドル2側にト
ルクが逆に伝達された場合のトルクを規制するための回
転制御機構22を含んでいる。また、側板10のブレー
キケース18の中心部には糸繰り出し方向に自由回転す
るスプール15を制動するための遠心ブレーキ機構23
が配置されている。
【0017】スプール15の中心にはスプール軸25が
固定されている。スプール軸25は各カバー13,14
に軸受26a,26bを介して回転自在に支持されてい
る。軸受26a,26bは、シールを有さないたとえば
ステンレス鋼製の玉軸受である。スプール軸25の両端
は、キャスティングコントロール機構27により挟持さ
れている。キャスティングコントロール機構27は、ス
プール軸25を両端で挟持する制動プレート27a,2
7bと、制動プレート27bが装着され軸受26b側で
第2カバー14にねじ込まれた制動キャップ27cとを
有している。この制動キャップ27cを回すことでスプ
ール15の制動力を調整できる。
【0018】軸受26aは、第1カバー13の軸受収納
部24に装着されている。図3に示すように、軸受収納
部24の底部には、制動プレート27aが装着されてい
る。軸受収納部24の軸受26aの内側には、シール構
造36が設けられている。シール構造36は、軸受26
aへの液体や異物の浸入を防止するために設けられてい
る。シール構造36は、軸受収納部24に装着されたシ
ール部37と、シール部37の内周面に対向してスプー
ル軸25に形成された鍔部38とを有している。鍔部3
8は、スプール軸25にその両側より大径にリング状に
突出して形成されている。シール部37は、中心に貫通
孔39が形成された円板状の部材であり、貫通孔39を
スプール軸25が貫通している。貫通孔39は、鍔部3
8の外周面に僅かな隙間をあけて配置されたシール孔3
9aと、シール孔39aより小径でかつ軸受26a装着
部分のスプール軸25の径より大径の通過孔39bとを
有している。シール孔39aと鍔部38との間の隙間
は、0.1〜0.5mmの範囲である。このような隙間
に設定すると、シール孔39aと鍔部38との隙間が液
体や異物が浸入するには小さくかつ加工誤差が生じても
両者が接触しない程度に確保される。このため、異物や
液体の浸入を抑えて回転抵抗の低下を抑えることができ
る。このシール構造36と軸受26aとの間には、グリ
ースが封入されている。封入されたグリースは、JIS
K2220で規定されるちょう度番号が3以下のグリ
ースである。このような比較的軟質(低粘度)のグリー
スを封入することにより、回転抵抗の増加を抑えてシー
ル構造36から軸受26aへの液体や異物の浸入をより
確実に防止できる。
【0019】回転伝達機構20は、一端にハンドル2が
固定されたハンドル軸30と、ハンドル軸30の他端に
回転制御機構22を介して連結されたメインギア31
と、メインギア31に噛み合うピニオンギア32とを有
している。ハンドル軸30は、スプール軸25と平行に
配置されており、一端側が側板11に回転自在に支持さ
れている。メインギア31は、ハンドル軸30の一端側
に回転制御機構22を介して相対回転不能に連結するこ
とが可能である。このような構成では、クラッチ機構2
1がオンされた状態では、ハンドル2からのトルクがス
プール15に直接伝達される。
【0020】クラッチ機構21は、スプール軸25の外
周部にスライド自在に装着された筒状のピニオンギア3
2と、ピニオンギア32の一部に配置された係合溝32
aと、スプール軸25に配置されたピン35とを有して
いる。スプール軸25に沿ってピニオンギア32を摺動
させて、係合溝32aをピン35と係合すれば、スプー
ル軸25とピニオンギア32との間で回転力が伝達され
る。この状態がクラッチオンである。係合溝32aとピ
ン35との係合を外せば、スプール軸25とピニオンギ
ア32との間で回転力は伝達されない。この状態がクラ
ッチオフである。クラッチオフ状態では、スプール15
は自由に回転する。ピニオンギア32は、図示しない付
勢手段により係合溝32aとピン35とが係合する方向
すなわちクラッチオン状態に付勢されている。このクラ
ッチ機構21は、第2カバー14の後部斜め上方に突出
するクラッチレバー6(図1)によりクラッチオフ状態
に操作される。
【0021】回転制御機構22は、ハンドル軸30を糸
巻取方向にのみ回転させるローラ型のワンウェイクラッ
チ機構40と、スプールの糸繰り出し方向の回転に対し
て設定した制動力を作用させるためのドラグ機構50
と、ハンドル軸30を糸巻取方向にのみ回転させる爪式
のラチェット機構60とを有している。なお、ハンドル
軸30の逆転(糸繰り出し方向の回転)を阻止するだけ
であれば、ラチェット機構60のみを設けてワンウェイ
クラッチ機構40を省いてもよい。しかし、ラチェット
機構60は、ラチェット爪がラチェット歯車に噛み合っ
たり噛み合いを外れたりする動作にある程度の時間がか
かる。釣りの動作に要求される迅速で滑らかな逆転阻止
動作を果たすには、前記のようなワンウェイクラッチ機
構40が好ましく、ワンウェイクラッチ機構40では負
担できないような過大な力をラチェット機構60で負担
することが有効である。
【0022】次に、釣用リールの使用時におけるリール
の動作について説明する。釣り糸を繰り出す時には、ク
ラッチレバー6によりクラッチ機構21をクラッチオフ
状態にする。これによりスプール15が自由回転状態に
なり、ジグ(仕掛け)の自重によりスプール15が糸繰
り出し方向に回転し、釣り糸がスプール15から繰り出
される。ここで、スプール軸25を支持する軸受26a
が非接触のシール構造36によりシールされているの
で、このようなスプール15の自由回転時に回転抵抗が
少なくなり、ジグをすばやく海底まで下降させることが
できる。ジグが海底に到達するとハンドル2を糸巻取方
向に回転させて、たとえばバーチカルジギングを開始す
る。ハンドル2を糸巻取方向に回転させると図示しない
クラッチリターン機構によりクラッチオン状態になる。
【0023】バーチカルジギングを行うときには、たと
えば、左の脇に釣り竿Rの図示しない後端部を挟み、リ
ール本体1の後部に固定されたサムレスト17に左手H
の親指を置き、残りの指で釣り竿Rを掴んでリールと釣
り竿Rとを保持し、左手で釣り竿Rをしゃくりつつ右手
でハンドル2を高速で回す動作を繰り返す。ハンドル2
を糸巻取方向に回転させると、ハンドル2の回転がハン
ドル軸30からワンウェイクラッチ機構40、ドラグ機
構50を介してメインギア31にそのまま伝達される。
このときクラッチ機構21はクラッチオン状態のため、
メインギア31の回転はピニオンギア32からスプール
15に伝達されて、釣り糸が巻き上げられる。このと
き、ワンウェイクラッチ機構40及びラチェット機構6
0では、回転が糸巻取方向であるので回転を許容する。
【0024】次に、魚の引きなどで釣り糸が繰り出され
る際には、スプール15の回転がメインギア31に伝達
され、ドラグ機構50を介してハンドル軸30およびワ
ンウェイクラッチ機構40に伝わる。ワンウェイクラッ
チ機構40ではハンドル軸30の逆転が阻止される。魚
の引きが弱ければ、スプール15は回転せず釣糸が引き
出されることもない。そして、魚の引きが強くなりスプ
ール15の回転力が大きくなると、伝達される回転力が
ドラグ機構50の設定回転抵抗力を超える。そうする
と、ドラグ機構50で滑りが生じるので、メインギア3
1を含むスプール15側は回転を始める。このとき、ス
プール15には常にドラグ機構50から一定の抵抗力す
なわちドラグ力が作用する。
【0025】〔他の実施形態〕 (a)前記実施形態では、第1カバー13から内方に突
出する軸受収納部24にシール構造36を配置したが、
図4に示すように、軸受収納部24がブレーキケース1
8(側板部材の一例)から外方に突出している場合に
は、ブレーキケース18にシール構造36を配置しても
よい。ブレーキケース18は、有底筒状に構成されてお
り、底部18aの外面中心部に軸受収納部24が外方に
突出して筒状に形成されている。軸受収納部24の先端
は、ねじ込まれたキャップ24aにより閉塞されてい
る。このキャップ24aに制動プレート27aが装着さ
れている。図5に示すように、ブレーキケース18の底
部18aの中心にシール部37を構成する貫通孔39が
形成されており、貫通孔39にシール孔39aと、通過
孔39bとが形成されている。シール孔39aの内周面
に対向してスプール軸25に鍔部38が形成されてい
る。このような構成のシール構造36も前述した実施形
態と同様な効果を奏する。
【0026】(b)軸受収納部24がブレーキケース1
8の底部の内方に突出している場合には、第1カバー1
3の内方に突出している場合と同様に、軸受収納部24
にシール構造36を配置すればよい。 (c)前記実施形態では、丸形リールを例に説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、丸形では
ない両軸受リールや電動リールにも適用できる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、回転するスプール軸に
設けられた鍔部の外周面にシール部の内周面が近接して
配置されるので、その隙間から液体や異物が入りにくく
なる。しかも、両者は非接触であるので、回転性能が劣
化しにくい。また、海水が鍔部とシール部との間に浸入
して塩が両者の間に析出しても、スプール軸の回転によ
り塩が粉砕されて回転に影響を及ぼしにくい。さらに、
鍔部とシール部との簡単な構成でシールできるので、安
価にシール構造を実現できる。このため、軸受のシール
構造を回転性能の低下を抑えて安価に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用された丸形リールの
斜視図。
【図2】その断面図。
【図3】シール構造の断面拡大図。
【図4】他の実施形態の図2に相当する図。
【図5】他の実施形態の図3に相当する図。
【符号の説明】
1 リール本体 7 フレーム 10,11 側板 13,14 第1及び第2カバー 15 スプール 18 ブレーキケース 24 軸受収納部 25 スプール軸 36 シール構造 37 シール部 38 鍔部 39 貫通孔 39a シール孔 39b 通過孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両軸受リールのスプールに回転不能に取り
    付けられたスプール軸の一端側でリール本体に装着され
    た軸受をシールする両軸受リールの軸受シール構造であ
    って、 前記スプール軸の軸受装着部分より前記スプール側で他
    の部分より大径にリング状に形成された鍔部と、 前記鍔部の外周面に近接して配置された内周面を有し、
    前記リール本体に設けられたシール部と、を備えた両軸
    受リールの軸受シール構造。
  2. 【請求項2】前記リール本体は、間に前記スプールが配
    置された1対の側板を有し、 前記軸受は、前記1対の側板の一方又は前記側板に装着
    された側板部材から内方に突出する筒状の軸受収納部に
    配置されており、 前記シール部は、中心に前記スプール軸が貫通しかつ前
    記鍔部が配置される貫通孔が形成され前記軸受収納部の
    内周面に装着された円板部材である、請求項1に記載の
    両軸受リールの軸受シール構造。
  3. 【請求項3】前記リール本体は、間に前記スプールが配
    置された1対の側板を有し、 前記軸受は、前記1対の側板の一方又は前記側板に装着
    された側板部材から外方に突出する筒状の軸受収納部に
    配置されており、 前記シール部は、前記一方の側板又は側板部材に形成さ
    れ前記スプール軸が貫通しかつ前記鍔部が配置される貫
    通孔である、請求項1に記載の両軸受リールの軸受シー
    ル構造。
  4. 【請求項4】前記貫通孔は、前記鍔部より大径で前記鍔
    部の外周側に配置されるシール孔と、前記シール孔より
    前記軸受側に小径で形成され前記スプール軸の前記軸受
    に装着された部分が通過可能な通過孔とを有している、
    請求項2又は3に記載の両軸受リールの軸受シール構
    造。
  5. 【請求項5】前記シール部と前記鍔部との間の隙間は、
    0.1〜0.5mmの範囲である、請求項1から4のい
    ずれかに記載の両軸受リールの軸受シール構造。
  6. 【請求項6】前記軸受と鍔部との間には、JIS K2
    220で規定されるちょう度番号が3以下のグリースが
    封入されている、請求項1から5のいずれかに記載の両
    軸受リールの軸受シール構造。
JP36708799A 1999-12-24 1999-12-24 両軸受リールの軸受シール構造 Pending JP2001178332A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36708799A JP2001178332A (ja) 1999-12-24 1999-12-24 両軸受リールの軸受シール構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36708799A JP2001178332A (ja) 1999-12-24 1999-12-24 両軸受リールの軸受シール構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001178332A true JP2001178332A (ja) 2001-07-03

Family

ID=18488427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36708799A Pending JP2001178332A (ja) 1999-12-24 1999-12-24 両軸受リールの軸受シール構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001178332A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003145475A (ja) * 2001-11-09 2003-05-20 Hosiden Corp ロボットの関節部支持構造
JP2012110293A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Globeride Inc 魚釣用リール
KR20180051363A (ko) * 2016-11-08 2018-05-16 가부시키가이샤 시마노 낚시용 릴의 방수 구조

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003145475A (ja) * 2001-11-09 2003-05-20 Hosiden Corp ロボットの関節部支持構造
JP2012110293A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Globeride Inc 魚釣用リール
KR20180051363A (ko) * 2016-11-08 2018-05-16 가부시키가이샤 시마노 낚시용 릴의 방수 구조
JP2018074932A (ja) * 2016-11-08 2018-05-17 株式会社シマノ 釣用リールの防水構造
CN108064815A (zh) * 2016-11-08 2018-05-25 株式会社岛野 钓鱼用渔线轮的防水结构
CN108064815B (zh) * 2016-11-08 2021-08-06 株式会社岛野 钓鱼用渔线轮的防水结构
KR102473153B1 (ko) 2016-11-08 2022-12-02 가부시키가이샤 시마노 낚시용 릴의 방수 구조

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2871380B1 (en) Magnetic fluid sealed bearing and fishing reel having the magnetic fluid sealed bearing
US20030209621A1 (en) Rotation support structure for dual-bearing reel
JP4943406B2 (ja) 魚釣用リール
TWI761366B (zh) 釣魚用捲線器的防水構造
US20090127367A1 (en) Fishing reel
US20110315801A1 (en) One-way clutch for fishing reel
KR20140103847A (ko) 양 베어링 릴의 피니언 기어 및 그것을 구비한 양 베어링 릴
US20150201599A1 (en) Dual-bearing reel
JP2001178332A (ja) 両軸受リールの軸受シール構造
JP2006223219A (ja) 魚釣り用リール
US11033013B2 (en) Fishing reel
KR20160140345A (ko) 양 베어링 릴
JP2009005637A (ja) 魚釣用リール
JP2011010579A (ja) 魚釣用リール
JP5300999B2 (ja) 魚釣用リール
US3207451A (en) Power fishing reel
JP2010166890A (ja) 魚釣用リール
JP2003265078A (ja) 魚釣用リール
JP2010273618A (ja) 魚釣用スピニングリール
TWI731021B (zh) 雙軸承捲線器
JP3462728B2 (ja) 魚釣用両軸受型リール
US20090039190A1 (en) Electric fishing reel
US3659808A (en) One way drive for fishing reels
JPS5931638A (ja) 魚釣用リ−ルのドラグ機構
JP2000069889A (ja) 両軸受リールのドラグ機構

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees