JP2001170295A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001170295A
JP2001170295A JP35699399A JP35699399A JP2001170295A JP 2001170295 A JP2001170295 A JP 2001170295A JP 35699399 A JP35699399 A JP 35699399A JP 35699399 A JP35699399 A JP 35699399A JP 2001170295 A JP2001170295 A JP 2001170295A
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孝俊 武本
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Ace Denken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の異なる機種間における遊技方法を融合さ
せて遊技性を高めることにより、遊技者のスリルと興奮
を十分に喚起できる興趣に富んでおり、また具体的な個
々の遊技状態に応じて、発射球数を多くすることで遊技
者側の利益を高めることができる遊技機を提供する。 【解決手段】第1種状態と第3種状態とが交互に繰り返
される。第3種表示遊技で当たりの出る確率を、第1種
表示遊技で出現した大当たり表示の種類に応じて変動さ
せる。また第1種表示遊技で当たりの出る確率を、第3
種表示遊技で出現した大当たり表示の種類に応じて変動
させる。また発射制御手段550は、第1種可変入賞手
段150の開閉動作中、第3種可変入賞口340の開動
作中等にそれぞれ発射球数の上限値を高い値に変更す
る。また、第1種表示遊技において大当たり表示の種類
に応じて、第3種可変入賞口340の各可動片341を
開状態に変位させる開き角度が変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤上に球を打
ち出す遊技で所定の条件が成立すると、遊技者に有利な
特別価値を付与する遊技機に関する。ここで遊技機と
は、主としてパチンコ機を指すものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ機には一般に、フィーバ
ー機と称される第1種パチンコ機や、権利物と称される
第3種パチンコ機等、異なる遊技方法を楽しめる様々な
機種が存在する。
【0003】第1種パチンコ機では、遊技盤上に開設さ
れた始動入賞口に球が入賞すると、液晶画面等から成る
可変表示装置に各種図柄がスクロール表示される。そし
て、スクロール停止後の図柄の組み合わせが大当たりに
相当すると、特賞(いわゆるフィーバー)が発生して、
大口入賞口が所定回数を限度に繰り返し開閉するように
設定されている。
【0004】また、第3種パチンコ機では、所定の始動
チャッカーに球が入賞すると、先ず所定の可変表示装置
上で各種図柄のスクロール表示が始まる。このスクロー
ル動作が停止した際に表示されている図柄の組み合わせ
が特定の停止態様になると当たりが発生し、今度は、あ
る特定の遊技行程が達成されるか否かが判別される。
【0005】特定の遊技行程が達成されると、いわゆる
権利が発生して次の大当たりが出やすく設定されるよう
になっている。ここで特定の遊技行程とは、通常は閉じ
ているチューリップ式の可変入賞口が一時的に開き、こ
れが開いている間に、当該可変入賞口に所定数の球を入
賞させることができたとき達成されること等である。
【0006】また、従来のパチンコ機においては、一般
に単位時間当たりの発射球数が多いほど遊技者の射幸心
を煽ることが可能であるが、法規制上の理由により、1
分間(単位時間)に発射できる球数は最高100個まで
と定められていた。したがって、通常ほとんどの遊技機
は、1分間(単位時間)に最高100個の割合で球を発
射できるように、各メーカーでほぼ一律に構成されてい
た。
【0007】ところで前述した法規制であるが、1分間
(単位時間)に発射できる球数が最高100個までとの
意義は、常時1分1分と刻々と過ぎる時間内で総て一律
に規制されるということではなく、例えば所定時間の経
過の中で平均して1分間に100個以内に収めればよい
と解釈することもできる。
【0008】かかる解釈が可能であるならば、さらに具
体的な例として、1時間の遊技の中で、20分間は1分
間当たり最高100個まで、10分間は1分間当たり最
高150個まで、10分間は1分間当たり最高180個
まで、10分間は1分間当たり最高20個までとすれ
ば、1時間において平均して1分間当たり最高100個
までとなるから、許可されると考えることもできる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の遊技機では、第1種パチンコ機および第3種パ
チンコ機は、それぞれ自機種の属する種別の範疇におい
て興趣を高めるための各種工夫を加えていたので、どう
しても機種ごとに遊技方法が類型化してしまい、遊技内
容がマンネリ化して新鮮味に欠けてしまうという問題が
あった。
【0010】また、第1種パチンコ機における特賞とし
ての大口入賞口の開閉動作や、第3種パチンコ機におけ
るチューリップ式可変入賞口の開閉動作、それに大当た
りとしての大口入賞口の開閉動作は、それぞれ開く角度
や開く時間が一律に定められており、変化がなく単調で
面白味に欠けるという問題もあった。
【0011】また、従来では前記球発射に関する法規制
の一義的な解釈に基づき、ほぼ総てのパチンコ機におい
て、1分間(単位時間)に発射できる球数は最高100
個までとなるように構成されていた。そのため、遊技者
側が主体となる球発射動作に関しては、単調で変化がな
く興趣に欠けるおそれがあった。
【0012】さらに遊技中には、例えば、前記第1種パ
チンコ機における特賞時や、前記第3種パチンコ機にお
ける可変入賞口の開閉時のように、1分間当たりの発射
球数が多いほど、より多くの球を集中的に入賞させるこ
とができる場面等、様々な遊技状態が出現し得るように
なっている。そのため、単位時間当たりの発射球数が一
律であることが、却って遊技者にとっては好ましくない
状況も多かった。
【0013】ここで単位時間当たりの発射球数を、所定
時間の経過の中で平均して1分間に100個以内に収め
ればよいとの法規制解釈に基づき、単位時間当たりの発
射球数を調整可能とすると、この発射球数の変化に円滑
に対応できるような球発射装置の他、従来以上に短時間
に多量の賞球を払い出すための新たな球払出装置等、球
の供給および排出処理の改善も当然必要となる。
【0014】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、従来の異なる機種間
における遊技方法を融合させて遊技性を高めたり、また
各役物の開く角度や開く時間を変化させることにより、
遊技者のスリルと興奮を十分に喚起できる興趣に富んだ
遊技機を提供することを目的としている。
【0015】また、本発明は、具体的な個々の遊技状態
に応じて、発射球数を多くすることにより遊技者側の利
益を増大させることが可能であり、遊技全体における興
趣を高めることができ、また単位時間当たりの発射球数
の変化に応じて、安定した球の供給および排出処理を可
能とする遊技機を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に
存する。 [1]遊技盤(11)上に球を打ち出す遊技で所定の条
件が成立すると、遊技者に有利な特別価値を付与する遊
技機(10)において、第1種可変表示手段(130)
と、第1種遊技実行手段(510)と、第3種可変表示
手段(330)と、第3種可変入賞口(340)と、第
3種遊技実行手段(530)と、それに遊技状態制御手
段(540)とを有して成り、前記第1種可変表示手段
(130)は、各種図柄ないし画像を用いた第1種表示
遊技を表示可能な画面を備え、前記第1種遊技実行手段
(510)は、遊技中に第1種始動条件が成立した場合
に、前記第1種可変表示手段(130)で第1種表示遊
技を実行し、かつ該第1種表示遊技の結果が大当たり表
示に相当した場合に、第1種特別価値を遊技者に付与
し、前記第3種可変表示手段(330)は、各種図柄な
いし画像を用いた第3種表示遊技を表示可能な画面を備
え、前記第3種可変入賞口(340)は、その入賞口に
対して球の入賞が困難となる閉状態と、球の入賞が容易
となる開状態とに開閉可能な条件装置(341)を備
え、該条件装置(341)は通常は閉状態に維持され、
前記第3種遊技実行手段(530)は、遊技中に第3種
始動条件が成立した場合に、前記第3種可変表示手段
(330)で第3種表示遊技を実行し、かつ該第3種表
示遊技の結果が大当たり表示に相当した場合に、前記第
3種可変入賞口(340)の条件装置(341)を連続
的または間欠的に前記開状態に一時的に変位させる開閉
動作を実行し、かつ前記条件装置(341)を開状態に
変位させる開き角度を、前記第1種表示遊技において前
記大当たり表示を構成していた図柄または画像の種類に
応じて変化させ、かつ開閉動作中の第3種可変入賞口
(340)に球が所定数以上入賞した場合に、第3種特
別価値を遊技者に付与し、前記第3種始動条件の成立か
ら第3種特別価値の付与までの一連の行程を、所定の最
大セット回数を上限に繰り返し実行し、前記遊技状態制
御手段(540)は、遊技中に前記第1種始動条件およ
び前記第3種始動条件のうち、何れか1つの条件のみを
択一的に成立可能な状態に設定するものであり、前記第
1種状態において、前記第1種特別価値の付与動作が終
了した場合に、前記第3種始動条件が成立可能な第3種
状態に設定し、前記第3種状態において、前記第3種始
動条件の成立から前記第3種特別価値の付与までの一連
の行程が、前記最大セット回数まで繰り返し実行された
場合に、前記第1種始動条件が成立可能な第1種状態に
設定し、かつ前記第3種表示遊技で大当たり表示の出現
する確率を、前記第1種表示遊技で出現した大当たり表
示を構成していた図柄または画像の種類に応じて変更
し、前記第1種表示遊技で大当たり表示の出現する確率
を、前記第3種表示遊技で出現した大当たり表示を構成
していた図柄または画像の種類に応じて変更することを
特徴とする遊技機(10)。
【0017】[2]遊技盤(11)上に球を打ち出す遊
技で所定の条件が成立すると、遊技者に有利な特別価値
を付与する遊技機(10)において、第1種可変表示手
段(130)と、第1種遊技実行手段(510)と、第
3種可変表示手段(330)と、第3種可変入賞口(3
40)と、第3種遊技実行手段(530)と、それに遊
技状態制御手段(540)とを有して成り、前記第1種
可変表示手段(130)は、各種図柄ないし画像を用い
た第1種表示遊技を表示可能な画面を備え、前記第1種
遊技実行手段(510)は、遊技中に第1種始動条件が
成立した場合に、前記第1種可変表示手段(130)で
第1種表示遊技を実行し、かつ該第1種表示遊技の結果
が大当たり表示に相当した場合に、第1種特別価値を遊
技者に付与し、前記第3種可変表示手段(330)は、
各種図柄ないし画像を用いた第3種表示遊技を表示可能
な画面を備え、前記第3種可変入賞口(340)は、そ
の入賞口に対して球の入賞が困難となる閉状態と、球の
入賞が容易となる開状態とに開閉可能な条件装置(34
1)を備え、該条件装置(341)は通常は閉状態に維
持され、前記第3種遊技実行手段(530)は、遊技中
に第3種始動条件が成立した場合に、前記第3種可変表
示手段(330)で第3種表示遊技を実行し、かつ該第
3種表示遊技の結果が大当たり表示に相当した場合に、
前記第3種可変入賞口(340)の条件装置(341)
を連続的または間欠的に前記開状態に一時的に変位させ
る開閉動作を実行し、かつ前記条件装置(341)を開
状態に変位させる所定時間を、前記第1種表示遊技にお
いて前記大当たり表示を構成していた図柄または画像の
種類に応じて変化させ、かつ開閉動作中の第3種可変入
賞口(340)に球が所定数以上入賞した場合に、第3
種特別価値を遊技者に付与し、前記第3種始動条件の成
立から第3種特別価値の付与までの一連の行程を、所定
の最大セット回数を上限に繰り返し実行し、前記遊技状
態制御手段(540)は、遊技中に前記第1種始動条件
および前記第3種始動条件のうち、何れか1つの条件の
みを択一的に成立可能な状態に設定するものであり、前
記第1種状態において、前記第1種特別価値の付与動作
が終了した場合に、前記第3種始動条件が成立可能な第
3種状態に設定し、前記第3種状態において、前記第3
種始動条件の成立から前記第3種特別価値の付与までの
一連の行程が、前記最大セット回数まで繰り返し実行さ
れた場合に、前記第1種始動条件が成立可能な第1種状
態に設定し、かつ前記第3種表示遊技で大当たり表示の
出現する確率を、前記第1種表示遊技で出現した大当た
り表示を構成していた図柄または画像の種類に応じて変
更し、前記第1種表示遊技で大当たり表示の出現する確
率を、前記第3種表示遊技で出現した大当たり表示を構
成していた図柄または画像の種類に応じて変更すること
を特徴とする遊技機(10)。
【0018】[3]遊技盤(11)上に球を打ち出す遊
技で所定の条件が成立すると、遊技者に有利な特別価値
を付与する遊技機(10)において、第1種可変表示手
段(130)と、第1種遊技実行手段(510)と、第
3種可変表示手段(330)と、第3種可変入賞口(3
40)と、第3種遊技実行手段(530)と、それに遊
技状態制御手段(540)とを有して成り、前記第1種
可変表示手段(130)は、各種図柄ないし画像を用い
た第1種表示遊技を表示可能な画面を備え、前記第1種
遊技実行手段(510)は、遊技中に第1種始動条件が
成立した場合に、前記第1種可変表示手段(130)で
第1種表示遊技を実行し、かつ該第1種表示遊技の結果
が大当たり表示に相当した場合に、第1種特別価値を遊
技者に付与し、前記第3種可変表示手段(330)は、
各種図柄ないし画像を用いた第3種表示遊技を表示可能
な画面を備え、前記第3種可変入賞口(340)は、そ
の入賞口に対して球の入賞が困難となる閉状態と、球の
入賞が容易となる開状態とに開閉可能な条件装置(34
1)を備え、該条件装置(341)は通常は閉状態に維
持され、前記第3種遊技実行手段(530)は、遊技中
に第3種始動条件が成立した場合に、前記第3種可変表
示手段(330)で第3種表示遊技を実行し、かつ該第
3種表示遊技の結果が大当たり表示に相当した場合に、
前記第3種可変入賞口(340)の条件装置(341)
を連続的または間欠的に前記開状態に一時的に変位させ
る開閉動作を実行し、かつ前記条件装置(341)を開
状態に変位させる開き角度、および前記条件装置(34
1)を開状態に変位させる所定時間を、それぞれ前記第
1種表示遊技において前記大当たり表示を構成していた
図柄または画像の種類に応じて変化させ、かつ開閉動作
中の第3種可変入賞口(340)に球が所定数以上入賞
した場合に、第3種特別価値を遊技者に付与し、前記第
3種始動条件の成立から第3種特別価値の付与までの一
連の行程を、所定の最大セット回数を上限に繰り返し実
行し、前記遊技状態制御手段(540)は、遊技中に前
記第1種始動条件および前記第3種始動条件のうち、何
れか1つの条件のみを択一的に成立可能な状態に設定す
るものであり、前記第1種状態において、前記第1種特
別価値の付与動作が終了した場合に、前記第3種始動条
件が成立可能な第3種状態に設定し、前記第3種状態に
おいて、前記第3種始動条件の成立から前記第3種特別
価値の付与までの一連の行程が、前記最大セット回数ま
で繰り返し実行された場合に、前記第1種始動条件が成
立可能な第1種状態に設定し、かつ前記第3種表示遊技
で大当たり表示の出現する確率を、前記第1種表示遊技
で出現した大当たり表示を構成していた図柄または画像
の種類に応じて変更し、前記第1種表示遊技で大当たり
表示の出現する確率を、前記第3種表示遊技で出現した
大当たり表示を構成していた図柄または画像の種類に応
じて変更することを特徴とする遊技機(10)。
【0019】[4]前記遊技盤(11)上に第3種可変
入賞手段(350)を設け、前記第3種可変入賞手段
(350)は、その大口入賞口を開閉可能な条件装置
(351)を有して成り、該条件装置(351)は通常
は閉状態に維持され、前記条件装置(351)を、所定
回数を限度に繰り返し開閉させて、前記第3種特別価値
とすることを特徴とする[1]、[2]または[3]に
記載の遊技機(10)。
【0020】[5]前記第3種遊技実行手段(530)
は、前記第3種可変入賞手段(350)の条件装置(3
51)を開状態に変位させる開き角度を、前記第1種表
示遊技において前記大当たり表示を構成していた図柄ま
たは画像の種類に応じて変化させることを特徴とする
[4]記載の遊技機(10)。
【0021】[6]前記第3種遊技実行手段(530)
は、前記第3種可変入賞手段(350)の条件装置(3
51)を開状態に変位させる所定時間を、前記第1種表
示遊技において前記大当たり表示を構成していた図柄ま
たは画像の種類に応じて変化させることを特徴とする
[4]記載の遊技機(10)。
【0022】[7]前記第3種遊技実行手段(530)
は、前記第3種可変入賞手段(350)の条件装置(3
51)を開状態に変位させる開き角度、および前記条件
装置(351)を開状態に変位させる所定時間を、それ
ぞれ前記第1種表示遊技において前記大当たり表示を構
成していた図柄または画像の種類に応じて変化させるこ
とを特徴とする[4]記載の遊技機(10)。
【0023】[8]遊技盤(11)上に球を発射する球
発射装置(70)と、該球発射装置(70)が単位時間
に発射し得る発射球数の上限数を増減させる発射制御手
段(550)とを有し、前記発射制御手段(550)
は、少なくとも前記第3種可変入賞口(340)が開状
態の際、単位時間当たりの発射球数の上限値を通常時よ
り高い値に変更することを特徴とする[1],[2],
[3],[4],[5],[6]または[7]記載の遊
技機(10)。
【0024】[9]前記発射制御手段(550)は、前
記第3種可変入賞口(340)が開状態の際、単位時間
当たりの発射球数の上限値を、通常時より高いと共に前
記第3種表示遊技において前記大当たり表示を構成して
いた図柄または画像の種類に応じて互いに異なる値に変
更することを特徴とする[8]記載の遊技機(10)。
【0025】[10]前記発射制御手段(550)は、
前記第3種可変入賞手段(350)の開閉動作中に、単
位時間当たりの発射球数の上限値を通常時より高い値に
変更することを特徴とする[4],[5],[6],
[7],[8]または[9]記載の遊技機(10)。
【0026】[11]前記発射制御手段(550)は、
前記第3種可変入賞手段(350)の開閉動作中に、単
位時間当たりの発射球数の上限値を、通常時より高いと
共に前記第3種表示遊技の大当たり表示を構成していた
図柄または画像の種類に応じて、互いに異なる値に変更
することを特徴とする[10]記載の遊技機(10)。
【0027】[12]前記遊技盤(11)上に第1種可
変入賞手段(150)を設け、前記第1種可変入賞手段
(150)は、その大口入賞口を開閉可能な条件装置
(151)を有して成り、該条件装置(151)は通常
は閉状態に維持され、前記条件装置(151)を、所定
回数を限度に繰り返し開閉させて、前記第1種特別価値
とすることを特徴とする[1],[2],[3],
[4],[5],[6],[7],[8],[9],
[10]または[11]記載の遊技機(10)。
【0028】[13]遊技盤(11)上に球を発射する
球発射装置(70)と、該球発射装置(70)が単位時
間に発射し得る発射球数の上限数を増減させる発射制御
手段(550)とを有し、前記発射制御手段(550)
は、前記第1種可変入賞手段(150)の開閉動作中
に、単位時間当たりの発射球数の上限値を、通常時より
高い値に変更することを特徴とする[12]記載の遊技
機(10)。
【0029】[14]前記発射制御手段(550)は、
前記第1種可変入賞手段(150)の開閉動作中に、単
位時間当たりの発射球数の上限値を、通常時より高いと
共に前記第1種表示遊技の大当たり表示を構成していた
図柄または画像の種類に応じて、互いに異なる値に変更
することを特徴とする[13]記載の遊技機(10)。
【0030】[15]前記発射制御手段(550)は、
所定時間内における単位時間当たりの発射球数の上限値
平均を予め定めた規制値以内に制限することを特徴とす
る[8],[9],[10],[11],[12],
[13]または[14]記載の遊技機(10)。
【0031】[16]前記球発射装置(70)が単位時
間に発射し得る発射球数の上限値を遊技者に通知表示す
ることを特徴とする[8],[9],[10],[1
1],[12],[13],[14]または[15]記
載の遊技機(10)。
【0032】[17]前記遊技状態制御手段(540)
は、遊技中に前記第1種始動条件および前記第3種始動
条件のうち、何れか1つの条件のみを択一的に成立可能
な状態に設定するものであり、前記第1種始動条件が成
立可能な第1種状態を初期設定とし、かつ前記第1種状
態において、前記第1種特別価値の付与動作が終了した
場合または第1種状態に入ってから所定の時間が経過し
た場合に、前記第3種始動条件が成立可能な第3種状態
に設定し、かつ前記所定の時間の経過に基づいて前記第
3種状態に移行したときは、前記最大セット回数を前記
第1種特別価値の付与動作が終了してから前記第3種状
態に移行した場合よりも少なく設定することを特徴とす
る[1],[2],[3],[4],[5],[6],
[7],[8],[9],[10],[11],[1
2],[13],[14],[15]または[16]記
載の遊技機(10)。
【0033】[18]前記遊技状態制御手段(540)
は、遊技中に前記第1種始動条件および前記第3種始動
条件のうち、何れか1つの条件のみを択一的に成立可能
な状態に設定するものであり、前記第1種始動条件が成
立可能な第1種状態を初期設定とし、かつ前記第1種状
態において、前記第1種特別価値の付与動作が終了した
場合または第1種状態に入ってから所定の時間が経過し
た場合に、前記第3種始動条件が成立可能な第3種状態
に設定し、かつ前記所定の時間の経過に基づいて前記第
3種状態に移行したときは、前記最大セット回数を前記
第1種特別価値の付与動作が終了してから前記第3種状
態に移行した場合よりも多く設定することを特徴とする
[1],[2],[3],[4],[5],[6],
[7],[8],[9],[10],[11],[1
2],[13],[14],[15]または[16]記
載の遊技機(10)。
【0034】[19]前記遊技状態制御手段(540)
は、前記第3種可変入賞口(340)の開閉動作中に球
が所定数以上入賞しなかったとき、遊技状態を前記第1
種状態に戻すことを特徴とする[1],[2],
[3],[4],[5],[6],[7],[8],
[9],[10],[11],[12],[13],
[14],[15],[16],[17]または[1
8]記載の遊技機(10)。
【0035】[20]遊技盤(11)上に、第1種始動
入賞口(21)、第3種始動入賞口(23)を、それぞ
れの入賞口が開閉可能に設け、前記第1種始動条件は、
前記第1種始動入賞口(21)に球が入賞することに基
づいて成立し、前記第3種始動条件は、前記第3種始動
入賞口(23)に球が入賞することに基づいて成立し、
前記遊技状態制御手段(540)は、前記第1種始動入
賞口(21)を開きかつ前記第3種始動入賞口(23)
を閉じることで、前記第1種状態を形成し、前記第3種
始動入賞口(23)を開き、かつ前記第1種始動入賞口
(21)を閉じることで、前記第3種状態を形成するこ
とを特徴とする[1],[2],[3],[4],
[5],[6],[7],[8],[9],[10],
[11],[12],[13],[14],[15],
[16],[17],[18]または[19]記載の遊
技機(10)。
【0036】[21]前記第1種可変表示手段(13
0)は、各種図柄をそれぞれ表示可能な複数の表示部を
有し、各表示部を横に複数列で縦に複数行のマトリクス
状に並べて成り、前記各表示部を同数ずつ通る何れかの
ライン上に停止した図柄が全部同一に揃った場合を、前
記大当たり表示と設定したことを特徴とする[1],
[2],[3],[4],[5],[6],[7],
[8],[9],[10],[11],[12],[1
3],[14],[15],[16],[17],[1
8],[19]または[20]記載の遊技機(10)。
【0037】[22]前記第3種可変表示手段(33
0)は、各種図柄をそれぞれ表示可能な複数の表示部を
有し、各表示部を1のライン上に並べて成り、前記各表
示部に停止した図柄が全部同一に揃った場合を、前記大
当たり表示と設定したことを特徴とする[1],
[2],[3],[4],[5],[6],[7],
[8],[9],[10],[11],[12],[1
3],[14],[15],[16],[17],[1
8],[19],[20]または[21]記載の遊技機
(10)。
【0038】[23]遊技盤(11)上に、球が入賞可
能な状態と球が入賞不能な状態とに回転可能な回転入賞
手段(360)を設け、前記回転入賞手段(360)に
球が入賞することを、前記第3種特別価値がその最大継
続行程まで継続するための継続条件としたことを特徴と
する[1],[2],[3],[4],[5],
[6],[7],[8],[9],[10],[1
1],[12],[13],[14],[15],[1
6],[17],[18],[19],[20],[2
1]または[22]記載の遊技機(10)。
【0039】[24]前記第1種可変表示手段(13
0)、第3種可変表示手段(330)を一体化させて一
つの役物として構成したことを特徴とする[1],
[2],[3],[4],[5],[6],[7],
[8],[9],[10],[11],[12],[1
3],[14],[15],[16],[17],[1
8],[19],[20],[21],[22]または
[23]記載の遊技機(10)。
【0040】[25]前記第1種状態および第3種状態
のうち今何れの状態にあるかを遊技者へ識別可能に報知
するための遊技状態報知手段(545)を有することを
特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],
[6],[7],[8],[9],[10],[1
1],[12],[13],[14],[15],[1
6],[17],[18],[19],[20],[2
1],[22],[23]または[24]記載の遊技機
(10)。
【0041】[26]前記球発射装置(70)は、球を
打ち出し発射する槌部材(75)と、前記槌部材(7
5)を駆動するロータリーソレノイド(71)と、所定
周波数のパルス信号を出力するパルス発振機(72)
と、前記パルス発振機(72)からパルス信号を受け、
該パルス信号の所定周期中のパルス巾に応じた一定時間
断続的に前記ロータリーソレノイド(71)に給電する
出力アンプ(73)と、前記発射制御手段(550)か
らの指令に基づき、前記パルス発振機(72)が出力す
るパルス信号の所定周期を任意に調整することで、該所
定周波数に対応する単位時間当たりの発射球数を調整可
能な周波数調整機(72a)とを具備して成ることを特
徴とする[8],[9],[10],[11],[1
2],[13],[14],[15],[16],[1
7],[18],[19],[20],[21],[2
2],[23],[24]または[25]記載の遊技機
(10)。
【0042】[27]前記球発射装置(900)は、異
なる極性の磁極が所定間隔をあけて対向配置された電磁
石部(901、902)と、前記磁極間を貫通して設け
られた発射路(903)と、前記発射路(903)の一
端の待機位置に球を供給する球供給装置(80)と、前
記電磁石を駆動する駆動回路部(904)とを有し、前
記駆動回路部(904)は、球の発射指示を受けたと
き、前記待機位置にある球が前記磁極間の略中心に到来
するまで前記電磁石に通電した後、通電を遮断するもの
であり、前記発射制御手段(550)は、前記発射指示
の出力周期を調整することで単位時間に発射される球の
上限数を変更するものであることを特徴とする[8],
[9],[10],[11],[12],[13],
[14],[15],[16],[17],[18],
[19],[20],[21],[22],[23],
[24]または[25]記載の遊技機(10)。
【0043】[28]前記電磁石の磁極の先端近傍部分
に、前記磁極間の距離が前記待機位置側で狭く前記待機
位置から離れるにしたがって広がるようにテーパ(90
1a)をつけたことを特徴とする[27]記載の遊技機
(10)。
【0044】[29]球が磁極間の中心に到来した後に
通電を遮断する代わりに、次第に減衰する交番磁界が発
生するように通電することを特徴とする[27]または
[28]記載の遊技機(10)。
【0045】[30]遊技者が回転操作するハンドル
(12)と連動して同軸に回転する回転板と、この回転
板に偏心させて開設した円弧状のガイド溝と、前記ガイ
ド溝に挿通される係合軸の立設されたケースと、このケ
ースの中に収めた磁石と、前記ガイド溝に前記係合軸を
挿通した状態で前記ハンドルを回転させた際に前記ケー
スが直線的にスライド移動するように前記ケースを案内
する案内部と、前記案内部に沿って前記ケースがスライ
ド移動することで前記磁石との相対距離が変化するよう
に所定の箇所に固定されたホール素子とを備え、前記ホ
ール素子の出力に基づいて球の発射速度を制御すること
を特徴とする[8],[9],[10],[11],
[12],[13],[14],[15],[16],
[17],[18],[19],[20],[21],
[22],[23],[24]または[25]記載の遊
技機(10)。
【0046】[31]遊技盤(11)上における球の各
種入賞に応じて、各種入賞にそれぞれ対応した数量の球
を計数して遊技者側に払い出す球払出装置(600)を
有し、前記球払出装置(600)は、外周に球が1個ず
つ嵌入する凹部(610a)が形成された歯車(61
0)を、球通路(671)内に臨ませて回転自在に配設
し、球通路(671)内に上部から供給されて自重で落
下する球が、前記凹部(610a)に係合して前記歯車
(610)の回転を伴って落下するように設定され、前
記歯車(610)の回転を制御することにより、所定数
の球を前記球通路(671)内の下部から排出するよう
に構成された球払出ユニット(601)を複数有して成
ることを特徴とする[1],[2],[3],[4],
[5],[6],[7],[8],[9],[10],
[11],[12],[13],[14],[15],
[16],[17],[18],[19],[20],
[21],[22],[23],[24],[25],
[26],[27],[28],[29]または[3
0]記載の遊技機(10)。
【0047】[32]単位時間当たりの発射球数に応じ
て、遊技中に作動させる前記各球払出ユニット(60
1)の数を調整可能に設定したことを特徴とする[3
1]記載の遊技機(10)。
【0048】[33]発射球を遊技機(10)内部で集
合させてから計数して遊技店側に排出する球排出装置
(90)を有し、前記球排出装置(90)は、導入され
た球がそれぞれ一列に整列した状態で流下する複数の整
列レール(93)と、各整列レール(93)の終端側に
それぞれ対応して設けられ、各整列レール(93)ごと
に流下した球を検出する検知センサ(94)とを具備し
て成ることを特徴とする[1],[2],[3],
[4],[5],[6],[7],[8],[9],
[10],[11],[12],[13],[14],
[15],[16],[17],[18],[19],
[20],[21],[22],[23],[24],
[25],[26],[27],[28],[29],
[30],[31]または[32]記載の遊技機(1
0)。
【0049】[34]前記第3種遊技実行手段(53
0)は、前記第3種始動条件の成立から第3種特別価値
の付与までの一連の行程において、前記最大セット回数
のうち初回以降の行程における前記第3種表示遊技の結
果が大当たり表示となる確率を初回よりも高く設定する
ことを特徴とする[1],[2],[3],[4],
[5],[6],[7],[8],[9],[10],
[11],[12],[13],[14],[15],
[16],[17],[18],[19],[20],
[21],[22],[23],[24],[25],
[26],[27],[28],[29],[30],
[31],[32]または[33]記載の遊技機(1
0)。
【0050】前記本発明は次のように作用する。遊技状
態制御手段(540)は、遊技状態を第1種始動条件が
成立可能で、第3種始動条件が成立不可能な第1種状態
と、第3種始動条件が成立可能で、第1種始動条件が成
立不可能な第3種状態とに交互に切り替える。例えば、
第1種状態を初期設定とすれば、最初はフィーバー機に
相当する遊技が実行可能な状態となる。
【0051】この第1種状態での遊技中にうまく第1種
始動条件が成立すると、第1種遊技実行手段(510)
は、第1種可変表示手段(130)の画面上で、いわゆ
るフィーバー機に相当する第1種表示遊技を実行する。
ここで第1種表示遊技は、各種画像ないし図柄を用いた
様々な内容のものが考えられる。
【0052】例えば、前記第1種可変表示手段(13
0)を、各種画像ないし図柄を表示し得る表示部をマト
リクス状に配置したものとし、各表示部ごとに図柄をス
クロール表示し、その停止後に各表示部を同数個ずつ通
る縦、横、斜め等の何れかのライン上で、同一図柄が3
つ揃った場合を大当たり表示とすれば、従来同様にスロ
ットマシンを模した内容となり、遊技者にとってなじみ
やすい。
【0053】第1種表示遊技の結果が予め定めた大当た
り表示となった場合に、第1種遊技実行手段(510)
は、遊技者に有利な第1種特別価値を付与する。ここで
第1種特別価値は、第1種可変入賞手段(150)の大
口入賞口を、所定回数を上限に繰り返し開閉することで
あり、通常より相対的に高い確率での入賞の機会を明快
かつ簡単に付与することができる。
【0054】遊技状態制御手段(540)は、第1種可
変入賞手段(150)の開閉動作が終了すると、遊技状
態を第3種始動条件が成立可能で第1種始動条件が成立
不可能な第3種状態に設定する。これにより以後は、い
わゆる権利物に相当する遊技が実行可能な状態となる。
なお、第1種状態で所定時間が経過しても大当たりが出
ないときには、強制的に第3種状態に移行させてもよ
い。
【0055】この第3種状態での遊技中にうまく第3種
始動条件が成立すると、第3種遊技実行手段(530)
は、第3種可変表示手段(330)の画面上で、いわゆ
る権利物のデジタル表示に相当する第3種表示遊技を実
行する。ここで第3種表示遊技は、前記第1種表示遊技
と同様に、各種画像ないし図柄を用いた様々な内容のも
のが考えられる。
【0056】例えば、前記第3種可変表示手段(33
0)を、各種画像ないし図柄を表示し得る表示部を1ラ
イン上に配置したものとし、具体的には、2つの表示部
で2桁の数字を揃える数字合わせゲームとすれば、その
ゲーム内容を容易に理解することができる。
【0057】第3種表示遊技の結果が予め定めた大当た
り表示となった場合に、第3種遊技実行手段(530)
は、その後打ち出された球により予め定めた特定遊技行
程が達成されるか否かを判別する。ここで特別遊技行程
は、通常は閉じているチューリップ式の第3種可変入賞
口(340)が所定時間にわたって連続的または間欠的
に開状態となっている際に、この第3種可変入賞口(3
40)へ所定数の球を入賞させることである。
【0058】特定遊技行程が達成された場合には、第3
種遊技実行手段(530)は、遊技者に第3種特別価値
を付与する。ここで第3種特別価値も様々な形態が考え
られるが、例えば、第3種可変入賞手段(350)の大
口入賞口を、所定回数を上限として繰り返し開閉させる
ようにすれば面白い。
【0059】さらに遊技盤面(11)上に、球が入賞可
能な状態と球が入賞不能な状態とに回転可能な回転入賞
手段(360)を設け、この回転入賞手段(360)へ
の入賞を条件として、前記第3種特別価値がその最大継
続行程まで継続するようにすれば、娯楽性が高まり遊技
者の射幸心を十分に満足させることができる。なお第3
種特別価値の最大継続行程は、例えば大口入賞口の開閉
が16ラウンドまで到達することであり、回転入賞手段
(360)への入賞を条件として次のラウンドに進むこ
とができる等である。
【0060】第3種状態においては、第3種始動条件の
成立から第3種特別価値の付与までの一連の行程が、例
えば2〜3回等の所定の最大セット回数を上限として繰
り返し実行される。ここで、第3種表示遊技において大
当たり表示の出現する確率は、先に行われた第1種表示
遊技で出現した大当たり表示を構成している図柄や画像
の種類に応じて変更される。
【0061】例えば、第1種表示遊技において、「7」
の数字図柄が揃う大当たり表示が出たときは、第3種表
示遊技で大当たり表示の出る確率を20分の1に設定
し、「3」の数字図柄が揃って大当たり表示が出たとき
は、第3種表示遊技での当選確率を35分の1に設定
し、「1」または「9」の数字図柄が揃って大当たり表
示が出たときは、第3種表示遊技での当選確率を50分
の1に設定し、それ以外の数字図柄が揃って大当たり表
示が出たときは、第3種表示遊技での当選確率を100
分の1に設定する等である。
【0062】また、前述した第1種表示遊技で大当たり
表示の出現する確率も、その前の第3種状態における第
3種表示遊技で出現した大当たり表示を構成している図
柄や画像の種類に応じて変更される。ただし、初期設定
における最初の第1種状態では、その前の第3種状態が
ないため、通常の当選確率に設定するとよい。さらに、
第3種状態では一連の行程が最大セット回数を上限に繰
り返されるので、各セットにおける何れか1つの第3種
表示遊技の大当たり表示に基づき、第1種表示遊技で大
当たり表示の出現する確率を変更するとよい。
【0063】例えば、最後のセットの第3種表示遊技
で、「7」の数字図柄が揃う大当たり表示が出たとき
は、第1種表示遊技で大当たり表示の出る確率を150
分の1に設定し、「3」の数字図柄が揃って大当たり表
示が出たときは、第1種表示遊技での当選確率を250
分の1に設定し、「1」または「9」の数字図柄が揃っ
て大当たり表示が出たときは、第1種表示遊技での当選
確率を330分の1に設定し、それ以外の数字図柄が揃
って大当たり表示が出たときは、第1種表示遊技での当
選確率を420分の1に設定する等である。
【0064】なお、第1種状態に入ってから所定時間が
経過しても第1種表示遊技で大当たり表示が出ないとき
に、強制的に第3種状態に移行させてもよい。この場合
には、第3種表示遊技での当選確率を第1種表示遊技で
大当たりが出て第3種状態に移行した場合よりも低く設
定する。例えば、当選確率を80分の1に設定する等で
ある。あるいは、逆に当選確率を高く設定するようにし
てもよい。すなわち、遊技者は、第1種状態で特別価値
を受けていないので、それを補うために第3種表示遊技
での当選確率を10分の1等の高確率に設定してもよ
い。
【0065】遊技状態制御手段(540)は、第3種状
態において、前記第3種始動条件の成立から第3種特別
価値の付与までの一連の行程が、最大セット回数まで繰
り返し実行された場合には、遊技状態を前記第1種状態
に戻す。また特別遊技行程が達成されないときは、一連
の行程の繰り返し回数が最大セット回数未満であっても
第1種状態に戻す。
【0066】このように、従来、第1種、第3種に分か
れていた各遊技を1つの遊技機上で実行可能にしたの
で、遊技者のスリルと興奮を十分に喚起できる興趣に富
んだ遊技内容を提供することができる。また各種遊技の
実行順序を規制しているので、第1種と第3種の遊技が
大きな周期で繰り返されるようになり、長期間にわたっ
て変化に富むゲーム内容を遊技者に提供することができ
る。
【0067】さらに、第1種表示遊技でどのような図柄
や画像が揃って当たりが出るかに依存して、第3種表示
遊技での当選確率が変動すると共に、第3種表示遊技で
どのような図柄や画像が揃って当たりが出るかに依存し
て、第1種表示遊技での当選確率が変動するから、異な
る種類の遊技状態間に密接な関連性が生まれ、より一層
ゲーム内容をスリルと興奮に満ちたものにすることがで
きる。
【0068】また、前記第3種遊技実行手段(530)
は、第3種状態において、前記第3種可変入賞口(34
0)の条件装置(341)を開状態に変位させる開き角
度を、前記第1種表示遊技において大当たり表示を構成
していた図柄または画像の種類に応じて変化させる。
【0069】具体的には例えば、第1種表示遊技におい
て「7」の数字図柄が揃う大当たり表示が出たときは、
条件装置(341)を最大に開き、「3」の数字図柄が
揃って大当たり表示が出たときは条件装置(341)を
中程度に開き、「7,3」以外の数字図柄が揃って大当
たり表示が出たときは条件装置(341)をやや小さく
開く等である。
【0070】このように、第1種表示遊技において大当
たり表示を構成していた図柄または画像の種類に応じ
て、第3種可変入賞口(340)の条件装置(341)
を開状態に変位させる開き角度が変化するので、遊技内
容が興趣に富むと共に遊技者のスリルと興奮をより一層
喚起することができる。
【0071】また、前記条件装置(341)を開く角度
に代えて、該条件装置(341)が開く時間の長さを、
第1種表示遊技において大当たり表示を構成していた図
柄または画像の種類に応じて変化させてもよい。
【0072】具体的には例えば、第1種表示遊技におい
て「7」の数字図柄が揃う大当たり表示が出たときは、
条件装置(341)を10秒開き、「3」の数字図柄が
揃って大当たり表示が出たときは条件装置(341)を
8秒開き、「7,3」以外の数字図柄が揃って大当たり
表示が出たときは条件装置(341)を6秒開く等であ
る。
【0073】また、前記条件装置(341)が開く角度
と、該条件装置(341)が開く時間の長さの双方を、
第1種表示遊技において大当たり表示を構成していた図
柄または画像の種類に応じて変化させてもよい。
【0074】さらにまた、第3種可変入賞手段(35
0)の条件装置(351)に関しても、同様に開く角度
や開く時間を第1種表示遊技において大当たり表示を構
成していた図柄または画像の種類に応じて変化させても
よい。
【0075】以上のような各遊技状態において、発射制
御手段(550)により、次のように単位時間当たりの
発射球数の上限値を変更する制御を実行するとよい。先
ず前記第1種状態において、前記第1種可変入賞手段
(150)の開閉動作中には、前記発射制御手段(55
0)の制御により、単位時間当たりの発射球数の上限値
を通常時より高い値に変更するとよい。それにより、第
1種特別価値の発生中における入賞率を格段と高めるこ
とができる。
【0076】第1種可変入賞手段(150)の開閉動作
は所定回数を限度に繰り返されるが、ここで入賞球数に
限度がなければ、それだけ遊技者の利益が高まる。一方
限度がある場合には、第1種特別価値の終了までの時間
が短縮され、遊技者は限られた時間内でもスピーディー
に遊技を行うことができ、また遊技処理時間が短縮され
ることで、遊技店側にとっては遊技機(10)の稼働率
を上げることができる。
【0077】また、前記第1種可変入賞手段(150)
の開閉動作中に、前記発射球数の上限値を、前記第1種
表示遊技で大当たり表示を構成する図柄または画像の種
類に応じて互いに異なる値に変更するようにすれば、球
発射に関してさらに興趣を高めることができる。
【0078】さらに、前記第3種状態においては、前記
第3種可変入賞口(340)が開状態にある際に、単位
時間当たりの発射球数の上限値を通常時より高い値に変
更してもよい。かかる場合、遊技初心者にとっても、開
状態にある第3種可変入賞口(340)に対して所定数
以上の球を容易に入賞させることが可能となり、それに
基づく第3種特別価値の利益を確実に享受することがで
きる。
【0079】前記第3種可変入賞口(340)の変位動
作中にも、前記発射球数の上限値を、前記第3種表示遊
技で大当たり表示を構成する図柄または画像の種類に応
じて互いに異なる値に変更するようにすれば、球発射に
関してさらに興趣を高めることができる。
【0080】また、前記第3種特別価値が第3種可変入
賞手段(350)の開閉動作である場合に、かかる第3
種可変入賞手段(350)の開閉動作中にも、発射制御
手段(550)により、単位時間当たりの発射球数の上
限値を通常時より高い値に変更するようにしてもよい。
それにより、第3種特別価値の発生中における入賞率も
格段と高めることができる。
【0081】ここで第3種特別価値である第3種可変入
賞手段(350)の開閉動作中に、入賞球数に限度がな
ければ、それだけ遊技者の利益が高まり、限度がある場
合には、第3種特別価値の終了までの時間が短縮され、
遊技者は限られた時間内でもスピーディーに遊技を行う
ことができ、また遊技処理時間が短縮されることで、遊
技店側にとっては遊技機(10)の稼働率を上げること
ができる。
【0082】さらにまた、前記第3種可変入賞手段(1
50)の開閉動作中にも、その前に確定した前記第3種
表示遊技における大当たり表示の種類に応じて、発射球
数の上限値を互いに異なる値に変更するようにすれば、
球発射に関してさらに興趣を高めることができる。
【0083】以上のように、第1種状態および第3種状
態における個々の遊技状態に応じて、前記発射制御手段
(550)により発射球数の上限値が変更されるが、こ
こで所定時間内において単位時間当たりの発射球数の上
限値平均を予め定めた規制値以内に制限するようにすれ
ば、かかる規制値を現行法規制の最大発射球数に合わせ
ることにより、この法規制の解釈の中での営業も可能と
考えることができる。
【0084】前記発射球数の変更に迅速に対応できる球
発射装置(70)としては、槌部材(75)を駆動する
ロータリーソレノイド(71)と、所定周波数のパルス
信号を出力するパルス発振機(72)と、該パルス発振
機(72)からパルス信号を受け、該パルス信号の所定
周期中のパルス巾に応じた一定時間断続的に前記ロータ
リーソレノイド(71)に給電する出力アンプ(73)
と、該パルス発振機(72)が出力するパルス信号の所
定周期を任意に調整する周波数調整機(72a)とによ
り構成すると良い。
【0085】このような球発射装置(70)によれば、
パルス発振機(72)が送出するパルス信号を受ける出
力アンプ(73)は、該パルス信号の所定周期中のパル
ス巾に応じて一定時間断続的に槌部材(75)を駆動す
るロータリーソレノイド(71)に給電する。従って、
周波数調整機(72a)でパルス発振機(72)が出力
するパルス信号の所定周期を任意に調整することによ
り、槌部材(75)が1分間に球を打ち出す発射球数を
容易かつ迅速に調整することができる。
【0086】また、ロータリーソレノイド(71)によ
る槌部材(75)の作動は、歯車機構等を介すことな
く、電気的に行われるから制御性が良く、それにより、
例えば遊技状態等に応じて、1分間に100個、あるい
は200個という様に正確かつ容易に発射球数を調整す
ることができる。また、ギア等の噛み合う音も無く静か
で高級感を高めることができる。
【0087】このほか球発射装置(900)として、異
なる極性の磁極が所定間隔をあけて対向配置された電磁
石部(901、902)と、磁極間を貫通して設けられ
た発射路(903)と、発射路(903)の一端の待機
位置に球を供給する球供給装置(80)と、電磁石を駆
動する駆動回路部(904)とで構成されたものを用い
てもよい。
【0088】駆動回路部(904)は、球の発射指示を
受けたとき、待機位置にある球が磁極間の略中心に到来
するまで電磁石に通電した後、通電を遮断する。これに
より、待機位置にあった球は磁極間の略中心位置まで磁
力で勢い良く引き寄せられるとともに、その後は、磁力
から開放されるので、その勢いのまま遊技盤(11)上
に発射される。
【0089】このような構成にすれば、発射制御手段
(550)は、駆動回路部(904)に発射指示を出力
する周期を調整することで単位時間当たりに発射される
球の上限数を容易に変更することができる。なお、磁力
で球を発射させるので、槌を用いる場合に比べてより静
かでかつ単位時間当たりの発射上限数をより一層高める
ことができる。
【0090】磁極間の距離が待機位置の側で狭く、待機
位置から離れるにしたがって広がるように磁極の先端近
傍にテーパ(901a)をつけたものでは、磁束密度の
最も高まる箇所が待機位置寄りになるので、磁束密度の
最も高い箇所と待機位置との距離を短くすることがで
き、電磁石への通電時間が短くなる。その結果、単位時
間当たりの発射上限数を増やすことができる。
【0091】また、球が磁極間の中心に到来した後に通
電を遮断する代わりに、次第に減衰する交番磁界が発生
するように通電するものでは、発射時に球を消磁するこ
とができる。
【0092】さらにまた、前記[30]に記載のもので
は、ハンドル(12)を回転操作することにより、回転
板が回転し、当該回転板に設けたガイド溝に挿通された
係合軸を備えたケースが案内部に沿って直線的にスライ
ド移動し、ケース内の磁石とホール素子と磁石との相対
距離が変化する。したがって、ガイド溝を適切に設定す
ることで、ハンドル(12)の回転角と磁石の移動量
(磁石とホール素子との相対距離)とをリニアに対応さ
せることができる。また電気的な摺動部が無いので耐久
性に優れ、構造も比較的簡単なものとなる。
【0093】また、前述した遊技機(10)に対応でき
る球払出装置(600)として複数の球払出ユニット
(601)から構成すれば、発射制御手段(550)の
制御による単位時間当たりの発射球数の増大にも十分に
対応することができる。
【0094】ここで球払出ユニット(601)を、球の
払出数が指令値に近付くまでは、球を連続的に排出すべ
く歯車(610)を、球の重量に任せて連続的に回転さ
せ、払出数が指令値に近付くと、歯車(610)の回転
を、歯車(610)の凹部(610a)一つ分に相当す
る微少角回転と停止とが交互に繰り返される間欠回転に
切り換え、払出数が指令値に達したときに、この歯車
(610)の間欠回転を停止して、指令値どおりの球数
の球を払い出すように構成すれば、より高速な球の払い
出しが可能となる。
【0095】また、遊技中に作動させる前記各球払出ユ
ニット(601)の数を、発射制御手段(550)によ
る単位時間当たりの発射球数に応じて調整可能に設定す
れば、発射球数が多いときだけ総ての各球払出ユニット
(601)を作動させたり、発射球数が少ないときは1
つの球払出ユニット(601)だけを作動させたりする
ことにより、ランニングコストを低減することができ
る。
【0096】さらにまた、遊技盤(11)上に打ち出さ
れた球は、総て球排出装置(90)によって集中的に計
数された後、遊技島側の回収樋等へ排出されるが、ここ
で球排出装置(90)を、導入された球がそれぞれ一列
に整列した状態で流下する複数の整列レール(93)
と、各整列レール(93)の終端側にそれぞれ対応して
設けられ、各レールごとに流下した球を検出する検知セ
ンサ(94)とから構成すれば、球は複数ある整列レー
ル(93)ごとに一列に整列した状態でその終端側に送
られる。
【0097】そして、球は各整列レール(93)の終端
側にそれぞれ対応して設けられている複数の検知センサ
(94)により、一度に複数個ずつ計数される。このよ
うに複数の検知センサ(94)によって、短時間に多量
の球を計数できるため、球発射装置(70)による発射
球数の増加に応じて、遊技盤(11)上に多量の球が打
ち出されたとしても、入賞球やアウト球の計数に支障を
きたすようなことがなく、遊技者は遊技を円滑に行うこ
とができる。
【0098】また、入賞口がそれぞれ開閉可能な第1種
始動入賞口(21)、第3種始動入賞口(23)を設け
てもよい。ここで第1種始動条件は、第1種始動入賞口
(21)に球が入賞することに基づき、第3種始動条件
は、第3種始動入賞口(23)に球が入賞することに基
づき、それぞれ成立するものとする。
【0099】かかる条件下、遊技状態制御手段(54
0)は、第1種始動入賞口(21)を開きかつ第3種始
動入賞口(23)を閉じることで第1種状態を形成す
る。また第3種始動入賞口(23)を開きかつ第1種始
動入賞口(21)を閉じることで第3種状態を形成す
る。このように始動入賞口自身を開閉することで、各始
動条件の成立を制限すれば、球の入賞が徒労に終わら
ず、また遊技者に違和感を与えることがない。
【0100】また、第1種可変表示手段(130)と、
第3種可変表示手段(330)とを一体化させて一つの
役物として構成すれば、部品点数の減少が図られてコス
トを低減することができると共に、一つの役物により斬
新な遊技性を演出することができる。しかも、コンパク
トに構成できることで、限られたスペースの遊技盤面
(11)上における装着性を向上させることができる。
【0101】また、遊技状態報知手段(545)によっ
て、前記第1種状態、第3種状態のうち今何れの状態に
あるかを遊技者へ識別可能に報知するようにすれば、遊
技者は遊技状態の種類を容易に確認することができる。
ここで例えば、可変表示手段の画面上に文字等により表
示してもよく、あるいは音声によって報知するように構
成しても構わない。
【0102】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明を代
表する各種実施の形態を説明する。図1〜図29は本発
明の第1実施の形態に係る遊技機10を示している。本
遊技機10は、遊技盤11上に球を打ち出す遊技で所定
条件が成立すると、遊技者に有利な特別価値が発生する
パチンコ機である。本遊技機10は、いわゆるフィーバ
ー機(第1種)と、権利物(第3種)の2つの機種の遊
技状態を1台で実現できるように構成されている。
【0103】図1に示すように、遊技機10の機体正面
の下部右端には、回転操作式のハンドル12が設けられ
ている。このハンドル12を、球の打ち出し力に応じた
角度だけ回転させることにより、後述する球発射装置7
0が駆動して、球が1個ずつ遊技盤11上に打ち出され
るように構成されている。
【0104】遊技に供する貸出球や賞球は、機体前面に
設けられた上皿13に貯留される。また、上皿13の下
側には、第1種特別価値で多量の球が払い出された場合
に、上皿13から溢れた球を受け入れる下皿14が設け
られている。なお、下皿14には、その下方に設置され
た玉箱(図示せず)に球を落とす球抜きレバー14aが
設けられている。
【0105】遊技盤11の前面は、該遊技盤11との間
に球を移動させる空間を形成するガラス扉で覆われてい
る。遊技盤11の外縁には、ハンドル12の回転操作に
より球発射装置70から打ち出された球を、遊技盤11
の鉛直方向の上方位置へ送り出すためのガイドレール1
1aが設けられている。
【0106】遊技盤11の略中央には、第1種可変表示
手段130および第3種可変表示手段330が、それぞ
れ一体化された一つのメイン役物として配設されてい
る。また、メイン役物の上端側には、左右に離隔して配
され回動可能な一対の可動片241,241が設けられ
ており、各可動片241間の直ぐ下側に、前記第3種可
変表示手段330と第1種可変表示手段130が上下に
並設されている。
【0107】また、前記第1種可変表示手段130の直
ぐ下側には、保留球表示手段30が一体に配設されてい
る。また、保留球表示手段30の下側には、第1種始動
入賞口21、第3種始動入賞口23等がそれぞれ配設さ
れている。
【0108】各種始動入賞口21,23の下方には、第
1種可変入賞手段150が開閉可能に配設されており、
また、各種始動入賞口21,23の向かって左側には、
第3種可変入賞口340が開閉可能に配設されている。
また、各種始動入賞口21,23の向かって右側には、
回転入賞手段360が回転可能に配設されており、さら
に回転入賞手段360の右側に位置する遊技盤11の左
端には、第3種可変入賞手段350が開閉可能に配設さ
れている。
【0109】その他、遊技盤11上には、打ち出された
球の落下速度、あるいは方向を変化させるための数多の
障害釘や、風車15等の各種役物も適所に設けられてい
る。また、遊技盤11の最下部には、入賞しなかった球
を回収するためのアウト口17が設けられている。
【0110】また、遊技盤11の上方には、各種遊技状
態等を表示し遊技の面白味を増加させるための表示ラン
プ18が設けられている。なお、遊技盤11の裏側に
は、遊技状態を集中管理する遊技管理装置400(図2
参照)が設けられている。遊技管理装置400について
詳しくは後述する。
【0111】図5に示すように、遊技機10は、遊技機
島の上部に配設した補給樋1により球が直接供給される
ように設定されている。すなわち、補給樋1の所定の箇
所にはシュート部材2が取り付けられており、シュート
部材2と各遊技機10の球払出装置600とは、パイプ
状部材であるジャバラ部材3や蛇行パイプ部材4により
接続されている。
【0112】このように遊技機10の上部には、従来に
おける球貯留タンクは設けられておらず、直接球払出装
置600に球が迅速に供給されるように設定されてい
る。それにより、従来の如く、補給樋1からシュート部
材2でいったん整列させた球を球貯留タンク内にバラバ
ラの状態で貯留した後、再び球を整列させて球払出装置
に送り込むような球払い出しにおける二度手間を省き、
球発射装置70による発射球数の増減に応じた多量の賞
球払い出しにも、効率良く対応できるようになってい
る。
【0113】図5に示すように、球払出装置600は、
集合樋5を介してジャバラ等のパイプ部材6に接続され
ている。パイプ部材6は、球払出装置600で計数され
た球を上皿13に送り出す部材である。パイプ部材6
は、一度に多量の球を流下させることができるような内
径に設定されており、該パイプ部材6の下端は上皿13
の賞球払出口13aに接続されている。
【0114】パイプ部材6の途中部位には、オーバーフ
ロー検出センサ7が配設されている。オーバーフロー検
出センサ7は、球払出装置600から払い出された球が
上皿13内で満杯になった状態を検知し、その際に定量
検知信号を後述する遊技管理装置400の賞球管理手段
に送り、該賞球管理手段を介して球払出装置600によ
る球の払い出しを一時停止させる。なお、球払出装置6
00について詳しくは後述する。
【0115】また、遊技盤11の裏側には、各種入賞口
やアウト口17に入った球を総て回収する球収集ケース
8が配設されており、かかる球収集ケース8の下流端
は、球排出装置90に連通するように接続されている。
なお、球排出装置90について詳しくは後述する。
【0116】図5,図6に示すように、球発射装置70
の傍らには、発射球待機位置へ上皿13から取り込まれ
た球を迅速に供給するための球供給装置80が配設され
ている。球供給装置80は、ベース板81に組み付けら
れた球供給通路82と、該通路82の終端口から送り出
された球を1個ずつ待機させる発射点レール83から成
る。なお、発射点レール83の下端が発射球待機位置と
なっている。
【0117】球供給通路82の上流端は、上皿13の球
導入口13bより延びる集合樋13cに連通するように
接続されている。また、発射点レール83は、遊技盤1
2上にあるガイドレール11aに連なるように接続され
ている。このような球供給装置80によって、球発射装
置70による発射球数の増減に応じて、球を1個ずつ迅
速かつ正確に発射球待機位置に供給することができる。
【0118】図6〜図11は球発射装置70の詳細を示
している。図6に示すように、球発射装置70は、ケー
ス体70aの内部のロータリーソレノイド71により槌
部材75を所定速度で揺動させ、発射待機位置(発射点
レール83の下端)にある球を槌部材75の先端で打っ
て、前記ガイドレール11aに沿って打ち出すものであ
る。
【0119】図8〜図10に示すように、ロータリーソ
レノイド71は、ケースを兼ねたヨーク71aと、ヨー
ク71aで同心円的に挟まれたコイル71bと、その中
心に配されたロータ71cおよび軸71dと、ロータ7
1c等を保持する軸受71eとから構成されている。
【0120】槌部材75を保持するホルダー75aは、
軸71dに一体的に回転可能に固結されている。このホ
ルダー75aは、バネ75fによって始動位置Aに保
持されている。コイル71bは、通電すると図8,図9
中に示したように磁気回路αが構成され起磁力が発生す
るものである。
【0121】ロータ71cおよび軸71dは、コイル7
1bの起磁力により回転力Fが与えられて安定点D
(磁気抵抗が最小)の方向に回転し、負荷とバランス
した位置で停止するものである。なお、コイル71bの
通電が無くなると、バネ75fの付勢力でホルダー75
aは始動位置Aまで戻され、それにより、槌部材75
が球を打ち出すように設定されている。
【0122】球発射装置70のケース体70a(図6参
照)の内部には、図7に示すように、前記ロータリーソ
レノイド71の他に、パルス発振機72,周波数調整機
72a,パルス巾調整機72b,出力アンプ73、およ
び電源スイッチ74aを備えた電流調整機74が内装さ
れている。
【0123】パルス発振機72は、所定周波数のパルス
信号を出力アンプ73に出力する装置である。また、周
波数調整機72aは、パルス発振機72が出力するパル
ス信号の所定周期Tの長さを任意に調整できる装置であ
る(図11参照)。また、パルス巾調整機72bは、パ
ルス発振機72が出力するパルス信号の所定周期T中で
のパルス巾を、例えば、図7中に示す巾a〜cという具
合に任意に調整できる装置である。なお、パルス発振機
72,周波数調整機72a、およびパルス巾調整機72
bの構成は、一般的であるので説明は省略する。
【0124】出力アンプ73は、前記パルス発振機72
からパルス信号を受け、該パルス信号の所定周期T中の
任意に調整したパルス巾a〜cに応じた一定時間断続的
にロータリーソレノイド71に給電する装置である。電
流調整機74は、出力アンプ73の出力を調整して、ロ
ータリーソレノイド71により駆動する槌部材75の発
射強度を調整できる装置である。この電流調整機74
は、電源スイッチ74aを備えている。なお、出力アン
プ73および電流調整機74の構成も一般的であるので
説明は省略する。
【0125】電流調整機74は、電源スイッチ74aで
給電をON/OFFするとともに、出力アンプ73の出
力を調整するものである。電流調整機74のボリューム
(可変抵抗機)は、遊技盤11側に設けたハンドル12
に一体に設けられている。ハンドル12の操作により、
電源スイッチ74aがONとなり、ハンドル12の回転
操作量により、打ち出される球の発射強度(スピード)
を自由に調整できるようになっている。
【0126】すなわち、ハンドル12の回転角度が小さ
いと出力アンプ73の出力が小さくなり、打ち出される
球の発射強度は小さくなる。これに対して、ハンドル1
2の回転角度が大きいと出力アンプ73の出力が大きく
なり、打ち出される球の発射強度は大きくなる。
【0127】なお、ハンドル12の回転軸より離れた該
ハンドル12の側面と、ハンドル12が支持された遊技
機10の本体側面との間に、摩擦力を付与する手段を設
けることで、ハンドル12を任意の回転操作位置で固定
できるように構成しても良い。ここでの摩擦力によるハ
ンドル12の保持状態は、遊技者の所定操作により簡単
に解除できるように構成することは言うまでもない。
【0128】図12〜図17は球払出装置600の詳細
を示している。球払出装置600は、任意に指令される
数量の球を正確かつ高速に払い出すことができるもので
あり、図12に示すように、2つの球払出ユニット60
1を並設して成る。本実施の形態では、球払出ユニット
601の数は2つだが、さらなる発射球数の増大に対応
すべく、3つ以上を並設するように構成してもかまわな
い。以下、1つの球払出ユニット601を代表して説明
する。
【0129】図13に示すように、球払出ユニット60
1は、本体枠602内に設けられたスプロケット(歯
車)610,ラチェット車620,メインストッパー6
30,サブストッパー640,メインソレノイド650
およびサブソレノイド660と、本体枠602の一側部
を上下に貫通するように取付けられたボールガイド67
0と、本体枠602内あるいはボールガイド670内に
設けられた検知センサ681,682,683とを具備
して成る。
【0130】スプロケット610は、その外周に球が1
個ずつ嵌入する凹部610aが本実施の形態では10個
形成されている。かかるスプロケット610は、本体枠
602に略水平に軸支された枢軸611に取付けられて
回転自在とされ、その外周がボールガイド670内に形
成された球通路671内に臨むように配設されている。
【0131】ボールガイド670は、その内部に球が通
過するための球通路671を有している。球通路671
の内壁に沿う位置にスプロケット610の外周が位置す
るよう配置されており、それにより、球通路671内に
上部から供給されて自重で落下しようとする球が凹部6
10aに係合して必ずスプロケット610の回転を伴っ
て落下するよう設定されている。
【0132】図13および図15に示すように、ラチェ
ット車620は、外周にスプロケット610の凹部61
0aと同数の歯620aが形成されたもので、スプロケ
ット610に固結されている枢軸611に対して、動力
伝達可能に連結できる出力軸621によりボールガイド
670と干渉しないように、スプロケット610に固定
されている。このラチェット車620は、スプロケット
610と一体に回動するものである。
【0133】ラチェット車620には、外周部にその歯
620aに対応して複数の小孔620bが形成され、こ
の小孔620bを介して検知センサ681の検出光を通
すように成っている。なお、このラチェット車620と
スプロケット610との位相関係は、後述するメインス
トッパー630がラチェット車620に係合していると
きに、図13に示す如く、スプロケット610の山部
(凹部610aと凹部610aの間)が左右両側に位置
するような関係に設定されている。
【0134】図13に示すように、メインストッパー6
30は、スプロケット610の枢軸611と平行なスト
ッパー軸631に揺動自在に取付けられ、その先端63
0aがラチェット車620に下側から係合するものであ
り、ストッパー軸631に巻回されたバネ632により
ラチェット車620に係合する側(反時計回り方向)に
付勢されている。
【0135】サブストッパー640は、先端640aが
ラチェット車620の外周に係合するもので、その基端
はストッパー軸631によりメインストッパー630に
揺動自在に連結されているが、ストッパー軸631に巻
回されたバネ641の付勢力によりメインストッパー6
30の底部に押し付けられ、この付勢力以上の外力が加
わらない限りメインストッパー630に連動して揺動す
るようになっている。
【0136】サブストッパー640の先端640aは、
メインストッパー630に連動している限り、メインス
トッパー630が時計回り方向に揺動してそのラチェッ
ト車620への係合が外れたときに、ラチェット車62
0の左斜め上方に係合するようになっている。ここでの
正確な係合位置は、メインストッパー630のラチェッ
ト車620への係合が外れてからこのサブストッパー6
40がラチェット車620に係合するまでの間に、凹部
610aの半分に相当する角度だけスプロケット610
およびラチェット車620の回転を許す位置となってい
る。
【0137】メインソレノイド650は、その出力軸6
50aがメインストッパー630の基端に取付けられた
もので、励磁されると出力軸650aが没する方向に動
作して、メインストッパー630を時計回りに揺動させ
るものである。なお、このメインソレノイド650が駆
動されなければ、メインストッパー630は、バネ63
2の付勢力により反時計回りに揺動して係合位置に戻る
のであって、このメインソレノイド650とバネ632
は、メイン駆動手段を構成している。
【0138】サブソレノイド660は、レバー661を
介して、サブストッパー640にバネ641の付勢力以
上の外力を加えて、メインストッパー630の揺動状態
にかかわらずサブストッパー640を反時計回りに揺動
させて、そのラチェット車620への係合を外すもので
ある。
【0139】すなわち、サブストッパー640の先端側
には図16に示す如く長孔640bが形成され、サブソ
レノイド660の出力軸660aに引かれてレバー軸6
62を中心として揺動するレバー661の先端の爪66
1aがこの長孔640bに係合させてあり、サブソレノ
イド660が駆動されてレバー661が時計回りに揺動
すると、サブストッパー640は前記爪661aに押さ
れて反時計回りに揺動するようになっている。
【0140】そして、レバー661はバネ663により
反時計回りに付勢されており、サブソレノイド660の
駆動が解除されると、この付勢力によりレバー661は
サブストッパー640を揺動させない位置に戻るように
なっている。なお、このサブソレノイド660およびレ
バー661は、サブ駆動手段を構成している。
【0141】検知センサ681は、ラチェット車620
の小孔620bが通過する位置に検出光を投光する光セ
ンサであり、スプロケット610の凹部610a1個分
の回転を検出するためのものである。また、検知センサ
682は、球通路671における球がスプロケット61
0の凹部610aに嵌入した直後の位置に検出光を投光
する光センサであり、球の供給状態を検出するためのも
のである。
【0142】検知センサ683は、球通路671におい
て球がスプロケット610の凹部610aから外れた直
後の位置に検出光を投光する光センサであり、球の払い
出し(球数)を検出するためのものである。なお、各球
払出ユニット601のボールガイド670の下端は、図
5に示す集合樋5を介して、賞球排出用のパイプ部材6
に接続されている。パイプ部材6の下端は上皿13の賞
球払出口13aに接続されている。
【0143】また、球払出装置600は、後述する遊技
管理装置400の賞球管理手段によって制御される。か
かる賞球管理手段は、外部からの払出指令あるいは検知
センサ683等の検出結果を受けて、後述するが図17
に示すフローチャートに基づいて、メインソレノイド6
50あるいはサブソレノイド660の動作を制御するも
のである。
【0144】図18,図19は球排出装置90の詳細を
示している。球排出装置90は、取込ステージ91と、
この取込ステージ91に終端が接続された導入経路92
と、この導入経路92の内側に横4列に並設された各整
列レール93,93…と、各整列レール93の終端側に
それぞれ設けられた検知センサ94と、前記導入経路9
2の終端に接続された払出ステージ95を具備して成
る。
【0145】各整列レール93に対応して揺動体96が
設けられている。揺動体96は、外周面が円筒面とされ
たもので、各整列レール93内に重なって流入した球の
うち2段目以上の上層の球に当接する位置で揺動するよ
うに配設され、導入経路92の上部に設けられた水平軸
97に偏心させて回転自在に取り付けられている。そし
て、この揺動体96において、水平軸97と反対に偏心
した側には、この側に顕著に重心が偏るよう重り98が
取り付けられている。
【0146】図1に示す第1種始動入賞口21は一般に
始動チャッカーと称されるものであり、その入賞口が開
口上端側にある開閉板(図示せず)によって開閉可能に
設けられている。この第1種始動入賞口21に球が入賞
することが、後述する第1種始動条件として定められて
いる。
【0147】図2に示すように第1種始動入賞口21
は、球の入賞を検知する第1種始動入賞検知スイッチ2
1aを内部に備えている。第1種始動入賞検知スイッチ
21aは入賞球を検知してONになると、第1種始動入
賞信号を遊技管理装置400に出力するように設定され
ている。第1種始動入賞検知スイッチ21aは、例えば
光センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ等の各種セ
ンサにより構成すればよい。
【0148】第3種始動入賞口23も、前記第1種始動
入賞口21と同様に構成されている。ここで第3種始動
入賞口23に球が入賞することが、後述する第3種始動
条件として定められている。
【0149】遊技中には、前記第1種始動条件、および
前記第3種始動条件のうち、何れか1つの条件のみが択
一的に成立可能な状態に設定される。すなわち、後述す
る遊技管理装置400によって、各種始動入賞口21,
23のうち何れか一方のみが開き、他方は閉じるように
制御される。
【0150】ここで第1種始動条件が成立可能な状態
が、フィーバー機(第1種)の遊技が可能な第1種状態
であり、第3種始動条件が成立可能な状態が、権利物
(第3種)の遊技が可能な第3種状態となる。なお、後
述するが第1種状態が初期設定されている。
【0151】図20に示すように第1種可変表示手段1
30は、各種画像ないし図柄を表示可能な画面を備え、
該画面は、個々の表示部131を複数の行と列から成る
マトリクス状に配置して成る。詳しく言えば、合計9個
の表示部131が横3列で縦3行のマトリクス状に配置
されている。
【0152】第1種可変表示手段130は、具体的には
カラー液晶ディスプレイから構成されている。ただし、
第1種可変表示手段130は、これに限られるものでは
なく、モノクロ液晶ディスプレイはもちろんのこと、蛍
光表示管やブラウン管(CRT)等を用いて構成しても
よい。
【0153】第1種可変表示手段130では、前記第1
種始動入賞口21に球が入賞する度に、各表示部131
ごとに各種図柄が入れ替わるよう変化した後、1つずつ
任意の図柄が停止する第1種表示遊技が実行される。各
表示部131で表示動作が開始ないし終了する順番は、
例えば1列ごとに真ん中、左、右の順等と予め設定して
おけばよい。また、画像ないし図柄としては、数字、文
字、記号、シンボル等が予め用意される。
【0154】前記第1種表示遊技の結果、縦、横、斜め
に3個ずつ並ぶ各表示部131上を通る何れかのライン
上で、3つの図柄が総て同一に揃った場合が、大当たり
表示と定められている。かかる大当たり表示が確定する
前に、何れかのライン上にて1つの表示部131だけを
除いた他の2つの表示部131,131に停止した図柄
が一致した状態が、リーチ表示に該当する。
【0155】前記第1種表示遊技の結果が、リーチ表示
を経て最終的に大当たり表示に確定すると、後述する第
1種可変入賞手段150が所定回数を限度に繰り返し開
閉する第1種特別価値が発生する。なお、前記第1種表
示遊技の結果、最終的に大当たり表示に確定しなかった
場合は総てハズレ表示に該当する。
【0156】図20に示すように保留球表示手段30
は、前記第1種表示遊技中ないし第1種特別価値の発生
中に、第1種始動入賞口21に球が入賞した際、未実行
となる第1種表示遊技の保留回数を表示するものであ
る。保留球表示手段30は、後述する遊技管理装置40
0からの信号に基づき、遊技管理装置400に記憶され
た前記保留回数を表示するよう設定されている。
【0157】保留球表示手段30は4個の保留ランプ3
1,31…を有し、未実行の第1種表示遊技は4回まで
保留可能となっている。すなわち、保留回数に相当する
数の保留ランプ31が点灯すべく制御される。保留され
ていた第1種表示遊技が実行された場合、その実行回数
が前記保留回数から減算されて遊技管理装置400に更
新記憶され、その回数が保留球表示手段30に新たに表
示される。
【0158】図1,図2に示すように、第1種可変入賞
手段150は、一般に大口入賞口(アタッカー)と称さ
れるものであり、その左右方向に延びた大口入賞口を開
閉可能な可動板151を有して成る。可動板151は、
ソレノイド152により開閉駆動されるが通常は閉状態
に維持される。
【0159】第1種可変入賞手段150は、前記第1種
表示遊技で大当たり表示となった際、遊技管理装置40
0からの信号に基づき、第1種特別価値を付与するよう
に制御される。ここで第1種特別価値とは、可動板15
1が所定時間(例えば29秒)に亘って開いた後、短時
間(例えば2〜3秒)だけ閉じるという開閉動作が、所
定ラウンド回数(例えば16回)を限度に繰り返し実行
される状態である。
【0160】図2に示すように、第1種可変入賞手段1
50の内部には、入賞した球を検出する入賞検出スイッ
チ153が設けられている。この入賞検出スイッチ15
3からの信号を元に、前記各ラウンドごとに所定数(例
えば10個)の入賞球が入賞計数機154で計数された
時点で、可動板151は継続して開く所定時間が経過す
る前であっても、いったん閉じるように制御される。
【0161】また、第1種可変入賞手段150の内部に
はV入賞口155も設けられており、各ラウンドごとに
V入賞口155へ入賞することが、次ラウンドに移行す
るための継続条件となっている。V入賞口155への球
の入賞は、V入賞検出スイッチ156によって検知され
る。なお、第1種特別価値の最大継続行程は、可動板1
51の開閉が16ラウンドまで到達することである。
【0162】図20に示すように第3種可変表示手段3
30は、2つの表示部331,331を横一列に並設し
て成る。第3種可変表示手段330は、具体的にはLE
D7セグメントから構成されているが、その他に液晶デ
ィスプレイ、蛍光表示管、ブラウン管(CRT)等を用
いて構成してもよい。
【0163】第3種可変表示手段330では、前記第3
種始動入賞口23に球が入賞する度に、各表示部331
に各種図柄が入れ替わるよう変化した後、何れか1つの
図柄が停止する第3種表示遊技が実行される。各表示部
331で表示動作が開始ないし終了する順番は、例え
ば、左から右へ、あるいは同時に等と適宜定めればよ
い。なお、第3種表示遊技で使用される画像ないし図柄
は0〜9の数字である。
【0164】前記第3種表示遊技の結果、各表示部33
1に停止した図柄が2つとも同一に揃った場合が、大当
たり表示と定められている。このような大当たり表示が
確定すると、後述する第3種可変入賞口340が繰り返
し開閉して特定遊技行程に移行するように設定されてい
る。
【0165】ここで大当たり表示は、「00」〜「9
9」の10種類があるが、このうち特定の数字が揃った
場合のみ(ただし2つ以上)、大当たり表示として設定
してもよい。なお、第3種表示遊技の結果、2つの数字
が揃わなかった場合はハズレ表示に該当する。
【0166】図1,図2に示すように、第3種可変入賞
口340はチューリップ型役物であり、その入賞口に球
の入賞が困難な通常の閉状態と、球の入賞が容易な開状
態とに開閉可能な一対の可動片(条件装置)341,3
41を有している。
【0167】各可動片341は、ソレノイド342によ
って、通常は互いに近接するように上方へ延びる閉状態
に維持されるが、ソレノイド342が励磁すると、同期
して左右に広がる開状態に開いて入賞容易な状態とな
る。なお、各可動片341が閉状態にあるときは、球が
全く入賞できないように構成してもよい。
【0168】図2に示すように、第3種可変入賞口34
0の入賞口内部には、入賞した球を検出する入賞検出ス
イッチ343が設けられている。入賞検出スイッチ34
3からの信号を元に、第3種可変入賞口340に入賞し
た球数が入賞計数機344で計数されるように設定され
ている。
【0169】図2に示すように、ソレノイド342等は
遊技管理装置400に接続されており、該遊技管理装置
400からの指令に基づき駆動する。詳しくは前記第3
種表示遊技の結果が大当たり表示に相当した場合に、前
記第3種可変入賞口340は一定時間(例えば10秒)
にわたって連続的に開状態に変位するように設定されて
いる。
【0170】第3種可変入賞口340が開状態の際に、
該第3種可変入賞口340に所定数(例えば5個以上)
の球を入賞させる遊技が、いわゆる権利物における特定
遊技行程と定められている。なお、第3種可変入賞口3
40を、一定時間にわたって連続的にではなく、間欠的
に開状態となるようにして動作させてもかまわない。
【0171】図28に示すように開状態には、各可動片
341が略水平な状態になるまで大きく開く特大角度
と、これよりもわずかに開き角の少ない大角度と、さら
に開き角の少ない中角度と、最も開き角の小さい小角度
の4段階が設定されている。何れの角度で開くかは、第
1種表示遊技の実行結果に応じて変化するようになって
いる。
【0172】図1,図2に示すように、第3種可変入賞
手段350は、一般に権利用大口入賞口(アタッカー)
と称されるものであり、その上下方向に延びた大口入賞
口を開閉可能な可動板(条件装置)351を有して成
る。可動板351は、ソレノイド352により開閉駆動
されるが通常は閉状態に維持される。なお、第3種可変
入賞手段350は遊技盤11上の右端に配置されてお
り、いわゆる右打ちによって球が入賞しやすいように設
定されている。
【0173】第3種可変入賞手段350は、前記特定遊
技行程が達成された場合に、遊技管理装置400からの
信号に基づき、第3種特別価値を付与するように制御さ
れる。ここで第3種特別価値とは、可動板351が所定
時間(例えば29秒)に亘って開いた後、短時間(例え
ば2〜3秒)だけ閉じるという開閉動作が、所定ラウン
ド回数(例えば16回)を限度に繰り返し実行される状
態である。
【0174】図2に示すように、第3種可変入賞手段3
50の内部には、入賞した球を検出する入賞検出スイッ
チ353が設けられている。この入賞検出スイッチ35
3からの信号を元に、前記各ラウンドごとに所定数(例
えば10個)の入賞球が入賞計数機354で計数された
時点で、可動板351は継続して開く所定時間が経過す
る前であっても、いったん閉じるように制御される。
【0175】また、第3種特別価値における各ラウンド
ごとに、次述する回転入賞手段360へ球が入賞するこ
とが、次ラウンドに移行するための継続条件となってい
る。なお、第3種特別価値の最大継続行程は、可動板3
51の開閉が16ラウンドまで到達することである。
【0176】図29に示すように開状態には、可動板3
51が略水平な状態になるまで大きく開く特大角度と、
これよりもわずかに開き角の少ない大角度と、さらに開
き角の少ない中角度と、最も開き角の小さい小角度の4
段階が設定されている。何れの角度で開くかは、第1種
表示遊技の実行結果に応じて変化するようになってい
る。
【0177】図1に示す回転入賞手段360は、球が入
賞可能な状態と球が入賞不能な状態とに回転可能な権利
物用の役物であり、丸枠361と、該丸枠361内に回
転可能に配設された回転体362とから成る。図2に示
すように、回転体362はモーター363によって回転
駆動される。
【0178】丸枠361の上端側は切り欠かれており、
回転体362の一端側には球が入り込む入賞溝が形成さ
れている。丸枠361の上端側切欠に回転体362の入
賞溝が合致すると、球が入賞可能な状態となり、上端側
切欠に入賞溝が合致しないとき球が入賞不能な状態とな
る。
【0179】回転入賞手段360の内部には、入賞した
球を検出する入賞検出スイッチ364が設けられてい
る。この回転入賞手段260に球が入賞することが、前
記第3種特別価値がその最大継続行程である16ラウン
ドまで継続するための継続条件として設定されている。
【0180】図2に示すように遊技管理装置400は、
遊技機10全体の動作を集中管理するものであり、制御
部(CPU)410、ROM420、RAM430等を
含むマイクロコンピューターから成る。遊技管理装置4
00はユニット化されており、遊技盤11の裏側等の機
体内に取り付けられる。
【0181】前記制御部410は機能的には、第1種遊
技実行手段510と、第3種遊技実行手段530と、遊
技状態制御手段540と、それに発射制御手段550を
有している。なお、遊技管理装置400は、その出力部
440から構内情報通信網(LAN)を介して、遊技場
内の各種機器の動作や運営を集中的に制御するホール管
理コンピュータ705(図4参照)等にも接続されてい
る。
【0182】第1種遊技実行手段510は、遊技中に第
1種始動条件が成立した場合に、前記第1種可変表示手
段130で第1種表示遊技を実行し、かつ該第1種表示
遊技の結果が大当たり表示に相当した場合に、第1種特
別価値を遊技者に付与する手段である。
【0183】第3種遊技実行手段530は、遊技中に第
3種始動条件が成立した場合に、前記第3種可変表示手
段330で第3種表示遊技を実行し、かつ該第3種表示
遊技の結果が大当たり表示に相当した場合に、打ち出さ
れた球により予め定めた特定遊技行程が達成されるか否
かを判別し、かつ該特定遊技行程が達成された場合に、
第3種特別価値を遊技者に付与し、前記第3種始動条件
の成立から第3種特別価値の付与までの一連の行程を、
所定の最大セット回数を上限に繰り返し実行する手段で
ある。
【0184】遊技状態制御手段540は、遊技中に前記
第1種始動条件および前記第3種始動条件のうち、何れ
か1つの条件のみを択一的に成立可能な状態に設定する
ものであり、前記第1種始動条件が成立可能な第1種状
態を初期設定とする手段である。
【0185】発射制御手段550は、第1種状態、第3
種状態における個々の遊技状態に応じて、単位時間当た
りの発射球数の上限値を通常時より高い値に変更するも
のである。具体的には発射制御手段550は、前記第1
種可変入賞手段150の開閉動作中と、前記第3種可変
入賞口340の開動作中と、前記第3種可変入賞手段3
50の開閉動作中とに、それぞれ発射球数の上限値を高
める制御を実行する。
【0186】また、図示省略したが制御部410には賞
球管理手段等の機能も含まれている。ここで賞球管理手
段とは、賞球の払出個数を管理するものであり、次述す
る払出回路450を介して、賞球10個に対して1パル
スをホール管理コンピュータ705(図4参照)に送信
し、ホール管理コンピュータ705から前記球払出装置
600への球の払い出しの指示を行うものである。
【0187】また、制御部410には払出回路450が
接続されており、この払出回路450には外部情報出力
端子460が接続されている。払出回路450は、賞球
の払い出しを行う球払出装置600を制御する回路部分
である。より具体的には、制御部410から送られてく
る賞球数の情報に基づき、指定された個数の賞球を上皿
13の中へ払い出すための制御を行うものである。ま
た、外部情報出力端子460は、賞球払出数(賞球10
個で1パルス)、球貸信号、扉開放検出信号等を、それ
ぞれホール管理コンピュータ705に送信するための端
子である。
【0188】また、前記遊技管理装置400のROM4
20には、各種遊技状態を制御する遊技制御プログラム
データや、各種可変表示手段130,330の表示内容
に関する表示制御プログラムデータ、それに各種役物へ
の入賞を演出する表示ランプ18の点灯パターン、スピ
ーカーからの音声の発生パターン等、固定データが格納
されている。前記RAM430は、各種入賞口からの信
号を含む遊技に関する入賞データ等を一時的に記憶する
ものである。
【0189】さらに詳しくは図3に示すように、第1種
遊技実行手段510は、抽選実行手段511と、権利保
留手段512と、第1種表示制御手段513と、それに
第1種特別価値付与手段514を有している。
【0190】抽選実行手段511は、第1種始動条件が
成立する、すなわち前記第1種始動入賞口21に球が入
賞することに起因して、乱数を用いた無作為抽選を実行
し、第1種図柄乱数を生成するものである。ここで第1
種図柄乱数は、前記第1種表示遊技で大当たり表示とな
るか否かを決定する因子である。
【0191】かかる大当たり表示の出現確率は、後述す
る遊技状態制御手段540の制御により、その前の第3
種状態における第3種表示遊技で出現した大当たり表示
を構成する図柄や画像の種類に応じて変更される。
【0192】抽選実行手段511から出力される第1種
図柄乱数に関する信号は、いったんRAM430に保存
された後、第1種表示制御手段513や第1種特別価値
付与手段514へ入力される。抽選実行手段511で用
いる図柄乱数テーブルはROM420に格納されてお
り、この図柄乱数に基づいて第1種図柄乱数が当たりハ
ズレに相当する確率は予め適宜設定されている。
【0193】権利保留手段512は、前記第1種始動入
賞口21に球が入賞した際、前記第1種表示遊技中ない
し第1種特別価値の付与中であるか否かを判断し、これ
らの最中であった場合に、前記抽選実行手段511で抽
選された第1種図柄乱数に基づく新たな第1種表示遊技
の実行を一時保留する制御を行うものである。
【0194】ここで保留された第1種図柄乱数、すなわ
ち第1種表示遊技の実行権利の数は、同じく権利保留手
段512の制御に基づいて、それぞれ最大4個まで保留
球表示手段30に表示される。具体的には、保留された
実行権利(第1種図柄乱数)の数は、保留球表示手段3
0における保留ランプ31の点灯個数で表示されること
になる。
【0195】第1種表示制御手段513は、前記第1種
始動入賞口21に球が入賞した場合に、第1種可変表示
手段130の各表示部131で、それぞれ各種図柄が入
れ替わるよう変化した後に停止する第1種表示遊技を実
行するものである。詳しく言えば第1種表示制御手段5
13は、RAM430にいったん保存された第1種図柄
乱数(抽選実行手段511の抽選結果)に基づいて、第
1種表示遊技を実行することになる。
【0196】第1種表示遊技における表示内容は、前記
第1種図柄乱数に応じて、何れかのライン上で3つの図
柄が揃う大当たり表示と、それ以外のハズレ表示に対応
した様々な組み合わせの図柄が停止表示されるように予
めプログラムされている。なお、停止図柄の組み合わせ
パターンは、ROM420に格納された表示制御プログ
ラムデータに予め登録されている。
【0197】第1種特別価値付与手段514は、前記第
1種表示遊技の結果が大当たり表示となった場合、詳し
くは前記第1種図柄乱数が大当たりであった場合に、第
1種特別価値を発生させる制御を実行するものである。
ここで第1種特別価値とは、第1種可変入賞手段150
の可動板151が最大16ラウンドまで繰り返し開閉す
ることである。
【0198】第1種特別価値付与手段514は、各ラウ
ンドごとにV入賞検出スイッチ156からのV入賞信号
を受けることを条件に、次ラウンドへと可動板51の開
閉を継続させるように設定されている。なお、第1種特
別価値付与手段514には、遊技制御プログラムに従っ
て、第1種可変入賞手段150のソレノイド152を駆
動するためのソレノイド回路が含まれている。
【0199】さらに詳しくは図3に示すように、第3種
遊技実行手段530は、抽選実行手段531と、第3種
表示制御手段532と、特定遊技行程判別手段533
と、第3種特別価値付与手段534と、それに権利継続
設定手段535を有している。
【0200】抽選実行手段531は、第3種始動条件が
成立する、すなわち前記第3種始動入賞口23に球が入
賞することに起因して、乱数を用いた無作為抽選を実行
し、第3種図柄乱数を生成するものである。ここで第3
種図柄乱数は、前記第3種表示遊技で大当たり表示とな
るか否かを決定する因子である。
【0201】かかる大当たり表示の出現確率は、後述す
る遊技状態制御手段540の制御により、その前の第1
種状態における第1種表示遊技で出現した大当たり表示
を構成する図柄や画像の種類に応じて変更される。
【0202】抽選実行手段531から出力される第3種
図柄乱数に関する信号は、いったんRAM430に保存
された後、第3種表示制御手段513や特定遊技行程判
別手段533へ入力される。抽選実行手段531で用い
る図柄乱数テーブルはROM420に格納されており、
第3種図柄乱数が当たりハズレに相当する確率は予め適
宜設定されている。
【0203】なお、第3種遊技実行手段530には、前
記第1種遊技実行手段510における権利保留手段51
2の様な機能はなく、前記第3種始動入賞口23に球が
入賞した際、前記第3種表示遊技中ないし第3種特別価
値の付与中であった場合には、前記抽選実行手段531
で抽選された第3種図柄乱数は破棄される。もちろん、
前記第1種遊技実行手段510と同様に、第3種図柄乱
数を保留できるように構成してもかまわない。
【0204】第3種表示制御手段532は、前記第3種
始動入賞口23に球が入賞した場合に、第3種可変表示
手段330の各表示部331で、それぞれ各種図柄が入
れ替わるよう変化した後に停止する第3種表示遊技を実
行するものである。詳しく言えば第3種表示制御手段5
32は、RAM430にいったん保存された第3種図柄
乱数(抽選実行手段531の抽選結果)に基づいて、第
3種表示遊技を実行することになる。
【0205】第3種表示遊技における表示内容は、前記
第3種図柄乱数に応じて、2つの表示部331に同一図
柄が揃う大当たり表示と、それ以外のハズレ表示に対応
した様々な組み合わせの図柄が停止表示されるように予
めプログラムされている。なお、停止図柄の組み合わせ
パターンは、ROM420に格納された表示制御プログ
ラムデータに予め登録されている。
【0206】特定遊技行程判別手段533は、前記第3
種表示遊技の結果が大当たり表示に相当した場合に、前
記第3種可変入賞口340を一定時間(例えば10秒)
にわたって連続的に開状態に変位させる制御を実行する
ものである。特定遊技行程判別手段533には、遊技制
御プログラムに従って、第3種可変入賞口340のソレ
ノイド342を駆動するためのソレノイド回路が含まれ
ている。
【0207】また、特定遊技行程判別手段533は、前
記第3種可変入賞口340の各可動片341を開状態に
変位させる開き角度を、前記第1種表示遊技において大
当たり表示を構成していた図柄または画像の種類に応じ
て変化させる制御も実行するものである。
【0208】具体的には、第1種表示遊技において
「7」の数字図柄が揃う大当たり表示が出たときは、各
可動片341を特大角度に、「3」の数字図柄が揃って
大当たり表示が出たときは、各可動片341を大角度
に、「1」または「9」の数字図柄が揃って大当たり表
示が出たときは、各可動片341を中角度に、前記以外
の数字が揃って大当たり表示が出たときは、各可動片3
41を小角度に、それぞれ変位させる。
【0209】さらにまた、特定遊技行程判別手段533
は、前記第3種可変入賞口340が開状態にある間に、
打ち出された球により特別遊技行程が達成されたか否か
を判別するものでもある。特定遊技行程判別手段533
は、第3種可変入賞口340が開状態の際に、入賞検出
スイッチ343からの信号に基づき入賞計数機344が
所定数(例えば5個)以上の球を計数したか否かを判別
する。ここで所定数以上の球を計数したことを確認した
際に、次述する第3種特別価値付与手段534へ特定遊
技行程の達成信号を出力するように設定されている。
【0210】第3種特別価値付与手段534は、前記特
定遊技行程が達成された場合、すなわち第3種可変入賞
口340が開状態の際に所定数(例えば5個)の球を入
賞させることができれば、第3種特別価値を発生させる
制御を実行するものである。ここで第3種特別価値と
は、第3種可変入賞手段350の可動板351が最大1
6ラウンドまで繰り返し開閉することである。
【0211】第3種特別価値付与手段534は、各ラウ
ンドごとに前記回転入賞手段360の入賞検出スイッチ
364からの入賞信号を受けることを条件に、次ラウン
ドへと可動板351の開閉を継続させるように設定され
ている。なお、第3種特別価値付与手段534には、遊
技制御プログラムに従って、第3種可変入賞手段350
のソレノイド352を駆動するためのソレノイド回路が
含まれている。
【0212】また、第3種特別価値付与手段534は、
前記第3種可変入賞手段350の各可動板351を開状
態に変位させる開き角度を、前記第1種表示遊技におい
て大当たり表示を構成していた図柄または画像の種類に
応じて変化させる制御も実行するものである。
【0213】具体的には、第1種表示遊技において
「7」の数字図柄が揃う大当たり表示が出たときは、可
動板351を特大角度に、「3」の数字図柄が揃って大
当たり表示が出たときは、可動板351を大角度に、
「1」または「9」の数字図柄が揃って大当たり表示が
出たときは、可動板351を中角度に、前記以外の数字
が揃って大当たり表示が出たときは、可動板351を小
角度に、それぞれ変位させる。
【0214】権利継続設定手段535は、前記第3種始
動条件の成立から第3種特別価値の付与までの一連の行
程を、所定の最大セット回数(例えば3回)を上限に繰
り返し実行させるものである。なお、前記第3種表示遊
技で大当たり表示の出る確率は、最大セット回数のうち
初回の行程よりも、2セット目からの確率の方が高いよ
うにしてもよい。
【0215】具体的には例えば、第3種状態に入ってか
ら1セット目の大当たり表示が出るまでは確率は、後述
するが第1種表示遊技の結果に基づいて定まるが、2セ
ット目以降の第3種表示遊技で大当たり表示の出る確率
が、1セット目の確率よりも一律2倍に高まる等であ
る。
【0216】図3に示すように、遊技状態制御手段54
0は、初期設定手段541と、第3種選択手段543
と、確率変動手段544と、それに遊技状態報知手段5
45を有している。初期設定手段541は、遊技盤11
上における遊技状態を、前記第1種始動条件が成立可能
な第1種状態に初期設定するための手段である。初期設
定手段541は、前記第3種始動入賞口23を閉じ、か
つ前記第1種始動入賞口21を開くことで前記第1種状
態を形成する。
【0217】また、初期設定手段541は、前記第3種
状態において、前記最大セット回数を上限とした前記第
3種始動条件の成立から第3種特別価値の付与までの一
連の行程の繰り返しが終了した場合や、特定遊技行程が
達成できなかった場合に、これに基づき第3種状態から
再び元の第1種状態に戻す制御も実行する。
【0218】第3種選択手段543は、前記第1種状態
において、前記第1種可変入賞手段150の開閉動作が
終了した場合、あるいは所定時間が経過した場合に、こ
れに基づき第1種状態から第3種始動条件が成立可能な
第3種状態に設定変更するものである。第3種選択手段
543は、前記第3種始動入賞口23を開き、かつ前記
第1種始動入賞口21を閉じることで前記第3種状態を
形成する。
【0219】確率変動手段544は、第1種表示遊技で
大当たり表示の出現する確率を、その前の第3種状態に
おける第3種表示遊技で出現した大当たり表示を構成し
ている図柄や画像の種類に応じて変更するものである。
ただし、初期設定における最初の第1種状態では、その
前の第3種状態がないため通常の当選確率に設定され
る。
【0220】また、第3種状態では一連の行程が、最大
セット回数を上限に繰り返されるので、各セットにおけ
る何れか1つの第3種表示遊技の大当たり表示に基づ
き、第1種表示遊技で大当たり表示の出現する確率が変
更される。本実施の形態では、第1種状態に移行する直
前のセット(行程)、すなわち最後の行程における第3
種表示遊技の大当たり表示に基づき判断される。
【0221】具体的には例えば、最後のセットの第3種
表示遊技で、「7」の数字図柄が揃う大当たり表示が出
たときは、第1種表示遊技で大当たり表示の出る確率を
150分の1に設定し、「3」の数字図柄が揃って大当
たり表示が出たときは、第1種表示遊技での当選確率を
250分の1に設定し、「1」または「9」の数字図柄
が揃って大当たり表示が出たときは、第1種表示遊技で
の当選確率を330分の1に設定し、それ以外の数字図
柄が揃って大当たり表示が出たときは、第1種表示遊技
での当選確率を420分の1に設定する等である。
【0222】また、確率変動手段544は、第3種表示
遊技で大当たり表示の出現する確率を、その前の第1種
状態における第1種表示遊技で出現した大当たり表示を
構成している図柄や画像の種類に応じて変更するもので
ある。
【0223】具体的には例えば、第1種表示遊技におい
て、「7」の数字図柄が揃う大当たり表示が出たとき
は、第3種表示遊技で大当たり表示の出る確率を20分
の1に設定し、「3」の数字図柄が揃って大当たり表示
が出たときは、第3種表示遊技での当選確率を35分の
1に設定し、「1」または「9」の数字図柄が揃って大
当たり表示が出たときは、第3種表示遊技での当選確率
を50分の1に設定し、それ以外の数字図柄が揃って大
当たり表示が出たときは、第3種表示遊技での当選確率
を100分の1に設定する等である。
【0224】遊技状態報知手段545は、前記第3種状
態、および第1種状態のうち今何れの状態にあるかを遊
技者へ識別可能に報知するための手段であり、具体的に
は第1種可変表示手段130の画面上に片隅に文字によ
り表示されると共に、音声によっても適宜報知されるよ
うに設定されている。
【0225】さらに詳しくは図3に示すように、前記発
射制御手段550は、通常の遊技時における単位時間当
たりの発射球数の上限値を制御する通常発射制御手段5
54と、第1種可変入賞手段150の開閉動作(第1種
特別価値)中に発射球数上限値を高い値に変更する第1
種発射制御手段551と、前記第3種可変入賞口340
が開状態の際(開動作中)、および前記第3種可変入賞
手段350の開閉動作中に発射球数上限値を高める第3
種発射制御手段553とを有している。
【0226】通常発射制御手段554は、前記第1,第
3種状態において通常の遊技時には前記球発射装置70
の周波数調整機72aに通常駆動信号を出力して、パル
ス発振機72が出力するパルス信号の周期の長さを、毎
分100個の発射球数に相当する第1の周期T1(図1
1参照)に設定する。
【0227】第1種発射制御手段551は、前記第1種
状態において前記第1種可変入賞手段150の開閉動作
(第1種特別価値)が実行されるとき、前記球発射装置
70の周波数調整機72aに発射球数増大信号を出力し
て、パルス発振機72が出力するパルス信号の周期の長
さを、毎分200個の最高発射球数に相当する周期T2
(図11参照)に設定変更するものである。ここで第1
種特別価値が終了した時点で、前記通常発射制御手段5
54は、球発射装置70による発射球数を通常の毎分1
00個に戻す制御を実行する。
【0228】また、別の実施の形態として、第1種発射
制御手段551の制御により、前記第1種表示遊技で大
当たり表示が確定した場合に生じる前記第1種可変入賞
手段150の開閉動作中に、単位時間当たりの発射球数
の上限値を、通常時より高いと共に前記第1種表示遊技
の大当たり表示(揃った図柄)の種類に応じて互いに異
なる値に設定変更するようにしてもよい。
【0229】また、第3種発射制御手段553は、前記
第3種表示遊技で各大当たり表示が確定した場合に生じ
る前記第3種可変入賞口340の開動作中に、単位時間
当たりの発射球数の上限値を、通常時より高いと共に前
記各大当たり表示の種類に応じて互いに異なる値に設定
変更する。
【0230】具体的には例えば、前記第3種表示遊技で
「7」が揃う大当たり表示となった場合、これに基づく
前記第3種可変入賞口340の開動作中には、発射球数
の上限値が最高値である毎分200個に設定変更され
る。このとき、パルス発振機72が出力するパルス信号
の周期の長さは、毎分200個の発射球数に相当する第
2の周期T2(図11参照)に設定変更される。
【0231】また、前記第3種表示遊技で「3」が揃う
大当たり表示となった場合、これに基づく前記第3種可
変入賞口340の開動作中には、発射球数の上限値が毎
分170個に設定変更され、さらに、前記第3種表示遊
技で「7,3以外の数字」が揃う大当たり表示となった
場合、これに基づく前記第3種可変入賞口340の開動
作中には、発射球数の上限値が毎分130個に設定変更
される。なお、前記通常発射制御手段554は、前記第
3種可変入賞口340の開動作が終了した時点で、発射
球数の上限値を通常の毎分100個に戻す制御を実行す
る。
【0232】また、第3種発射制御手段553は、前記
特定遊技行程が達成された場合に生じる前記第3種可変
入賞手段350の開閉動作中には、単位時間当たりの発
射球数の上限値を、通常時より高いと共に前記各大当た
り表示の種類に応じて互いに異なる値に設定変更する。
【0233】具体的には例えば、前記第3種表示遊技で
「7」が揃う大当たり表示となった場合、これに続く特
定遊技行程の達成に基づく前記第3種可変入賞手段35
0の開閉動作中には、発射球数の上限値が最高値である
毎分200個に設定変更される。このとき、パルス発振
機72が出力するパルス信号の周期の長さは、毎分20
0個の発射球数に相当する第2の周期T2(図11参
照)に設定変更される。
【0234】また、前記第3種表示遊技で「3」が揃う
大当たり表示となった場合、これに続く特定遊技行程の
達成に基づく前記第3種可変入賞手段350の開閉動作
中には、発射球数の上限値が毎分170個に設定変更さ
れ、さらに、前記第3種表示遊技で「7,3以外の数
字」が揃う大当たり表示となった場合、これに続く特定
遊技行程の達成に基づく前記第3種可変入賞手段350
の開閉動作中には、発射球数の上限値が毎分130個に
設定変更される。
【0235】前記通常発射制御手段554は、前記第3
種可変入賞手段350の開閉動作が終了した時点で、発
射球数の上限値を通常の毎分100個に戻す制御を実行
する。また、別の実施の形態として、前記第3種可変入
賞口340の開動作中、第3種可変入賞手段350の開
閉動作中には、前記第1種可変入賞手段150の開閉動
作中の場合と同様に、その前の表示遊技で確定した大当
たり表示の種類に拘わらず、発射球数の上限値を例えば
毎分200個等に一律に変更するように設定してもよ
い。
【0236】また、発射制御手段550により、所定時
間(例えば10時間)内における単位時間当たりの発射
球数の上限値平均を、予め定めた規制値(毎分100
個)以内に制限するように設定するとよい。かかる制御
を実行するには、例えば最後の一定時間(例えば1時
間)における通常時の発射球数を、所定時間内の球発射
数の平均値が前記規制値以内に収まる値に適宜変更する
ようにすると良い。
【0237】なお、発射制御手段550により、前記球
発射装置70が単位時間に発射し得る発射球数の上限値
を遊技者に通知表示するように構成してもよい。ここで
は例えば、第1種可変表示手段の130の片隅に発射球
数の上限値を表示するように設定してもよく、あるい
は、別途表示手段を設けて表示するようにしてもかまわ
ない。
【0238】図4は本遊技機10を含む遊技管理手段の
システム構成図である。かかる遊技管理手段は、LON
(Local Operating Network:
エシャロン社登録商標)技術を応用した分散型ネットワ
ークとして構築されている。
【0239】遊技島内には、中継器としての台コントロ
ーラ700が複数設置され、各台コントローラ700
に、前記遊技機10や遊技球貸出手段701等が接続さ
れている。台コントローラ700は、対応する遊技機1
0等の各種動作や信号の送受信を検知、監視、制御する
ものである。
【0240】台コントローラ700には、遊技機10の
出力部440(図2参照)から各種情報が直接入力され
る。各台コントローラ700は、HALL−BUSを介
して、ゲートウェイを兼ねた島コントローラ702に接
続されている。島コントローラ702は、対応する遊技
島1内の設備機器である遊技機10等の各データを一時
集積、記憶するものである。
【0241】前記島コントローラ702はLANと接続
され、該LANに、ホール管理端末機703、情報表示
端末機704、それにホール管理コンピュータ705等
がそれぞれ接続されている。これらの各種手段には、デ
ィスプレイ(CRT)、プリンタ、モデム、音声出力手
段等が更に接続されている。
【0242】次に遊技機10の作用を説明する。図21
に示すフローチャートは、本遊技機10における遊技全
体の概略を示している。なお遊技者は、図1においてハ
ンドル12を回転操作し、遊技盤面11上に球を打ち出
して遊技を行う。
【0243】最初は遊技状態制御手段540により、遊
技状態は第1種始動条件が成立可能で、第3種始動条件
が成立不可能な第1種状態に初期設定される(S10
1)。すなわち、遊技状態制御手段540の初期設定手
段541が、前記第1種始動入賞口21を開き、第3種
始動入賞口23を閉じることで第1種状態を形成する。
これにより、最初はフィーバー機(第1種)に相当する
遊技だけが実行可能な状態となる(S102)。
【0244】第1種状態での遊技中にうまく第1種始動
条件が成立すると、第1種遊技実行手段510は、第1
種可変表示手段130の画面上でフィーバー機(第1
種)に相当する第1種表示遊技を実行する。この第1種
表示遊技の結果が大当たり表示となった場合には(S1
03;Y)、第1種遊技実行手段510は、遊技者に有
利な第1種特別価値を付与する(S104)。
【0245】すなわち、第1種可変入賞手段150の可
動板151が最大16ラウンドまで繰り返し開閉する。
ここで各ラウンドごとにV入賞口155に球が入賞する
ことを条件として、次ラウンドへと移行するが、V入賞
口155に球が入賞しなかった場合には、その時点で第
1種特別価値の付与は終了する。
【0246】第1種特別価値の付与動作が終了すると、
第1種表示遊技で出現した大当たり表示を構成していた
図柄あるいは画像の種類に応じて、確率変動手段544
は、第3種表示遊技での当選確率を設定する(S10
5)。具体的には、第1種表示遊技において「7」の数
字図柄が揃って大当たり表示が出たときは、第3種表示
遊技で大当たり表示の出る確率(当選確率)を20分の
1に設定する。
【0247】また、第1種表示遊技において「3」の数
字図柄が揃って大当たり表示が出たときは、第3種表示
遊技での当選確率を35分の1に設定し、「1」または
「9」の数字図柄が揃って大当たり表示が出たときは、
第3種表示遊技での当選確率を50分の1に設定し、そ
れ以外の数字図柄が揃って大当たり表示が出たときは、
第3種表示遊技での当選確率を100分の1に設定す
る。
【0248】なお、第1種状態に入ってから所定時間が
経過しても第1種表示遊技で大当たり表示が出ないとき
に、強制的に第3種状態に移行させてもよい。この場合
には、第3種表示遊技での当選確率を第1種表示遊技で
大当たりが出て第3種状態に移行した場合よりも低く設
定する。すなわち、遊技者は、第1種状態で特別価値を
受けていないので、それを補うために第3種表示遊技で
の当選確率を10分の1等の高確率に設定してもよい。
【0249】その後、遊技状態は第3種始動条件が成立
可能な第3種状態に設定される(S106)。詳しくは
遊技状態制御手段540の第3種選択手段543が、前
記第3種始動入賞口23を開き、かつ前記第1種始動入
賞口21を閉じることで前記第3種状態を形成する。こ
れにより今度は、権利物(第3種)に相当する遊技だけ
が実行可能な状態となる(S107)。
【0250】第3種状態では、第3種始動条件の成立か
ら第3種特別価値の付与までの一連の行程が、最大セッ
ト回数を上限として繰り返し実行される。第3種状態で
の遊技中にうまく第3種始動条件が成立すると、第3種
遊技実行手段530は、第3種可変表示手段330の画
面上で権利物(第3種)のデジタル表示に相当する第3
種表示遊技を実行する。この第3種表示遊技の結果が大
当たり表示となった場合には、第3種遊技実行手段53
0は、その後打ち出された球により特定遊技行程が達成
されるか否かを判別する。
【0251】特定遊技行程において、一定時間だけ開い
た第3種可変入賞口340に所定数(5個)の球が入賞
して、かかる特定遊技行程が達成された場合には、第3
種遊技実行手段530は遊技者に第3種特別価値を付与
する。
【0252】すなわち、第3種可変入賞手段350の可
動板351が最大16ラウンドまで繰り返し開閉する。
ここで各ラウンドごとに回転入賞手段360に球が入賞
することを条件として、次ラウンドへと移行するが、回
転入賞手段360に球が入賞しなかった場合には、その
時点で第3種特別価値の付与は終了する。
【0253】遊技状態制御手段540は、最大セット回
数を上限として、第3種始動条件の成立から第3種特別
価値の付与までの一連の行程を繰り返し、その後、遊技
状態を第1種状態に戻すように初期設定する。
【0254】前記一連の行程が最大セット回数まで繰り
返し実施されると、最後のセットにおける第3種表示遊
技で出現した大当たり表示を構成していた図柄あるいは
画像の種類に応じて、確率変動手段544は、今度の第
1種表示遊技での当選確率を設定する(S108)。
【0255】具体的には、最後のセットの第3種表示遊
技で、「7」の数字図柄が揃う大当たり表示が出たとき
は、第1種表示遊技で大当たり表示の出る確率を150
分の1に設定し、「3」の数字図柄が揃って大当たり表
示が出たときは、第1種表示遊技での当選確率を250
分の1に設定し、「1」または「9」の数字図柄が揃っ
て大当たり表示が出たときは、第1種表示遊技での当選
確率を330分の1に設定し、それ以外の数字図柄が揃
って大当たり表示が出たときは、第1種表示遊技での当
選確率を420分の1に設定する。
【0256】図22,図23のフローチャートは、第1
種状態における遊技処理を示している。先ず図22のフ
ローチャートにおいて、遊技盤面11上に打ち出された
球が第1種始動入賞口21にうまく入賞すると(S20
1;Y)、第1種遊技実行手段510の抽選実行手段5
11が乱数を用いた抽選を実行する(S202)。
【0257】前記乱数抽選が行われた場合、遊技管理装
置400のRAM430に保存されている第1種図柄乱
数(保留球と同義)が、保留球表示手段30に表示し得
る限度数4個未満であるか否かが判別される(S20
3)。
【0258】ここで限度数4個未満であれば(S20
3;Y)、最高4回まで前記抽選結果である第1種図柄
乱数が新たに保存される(S204)。このとき、第1
種図柄乱数の保存個数、すなわち第1種表示遊技の実行
権利の保留回数は、保留球表示手段30の保留ランプ3
1の点灯によって加算表示される(S205)。
【0259】一方、第1種図柄乱数が限度数4個まで保
存されている状態で乱数抽選が行われても(S203;
N)、新たに第1種図柄乱数が保存されることはなく、
第1種表示遊技の実行権利は放棄される(S207)。
その後、第1種表示遊技の実行権利が破棄された場合も
含めて、前記第1種始動入賞口21への入賞に基づく所
定数の賞球が払い出される(S206)。
【0260】次に図23に示すフローチャートにおい
て、第1種表示遊技中ないし第1種特別価値の付与中で
なければ(S207;N)、前述した第1種表示遊技の
実行権利が保留されているか否かが判別される(S20
8)。ここで実行権利が保留されていた場合(S20
8;Y)、該実行権利に相当する第1種図柄乱数がRA
M430から1つ読み込まれる(S209)。このと
き、保留球表示手段30の保留ランプ31が1つ消灯す
ることで減算表示される(S210)。
【0261】前記第1種図柄乱数に応じて、第1種表示
制御手段513からの指令に基づき、第1種可変表示手
段130の画面上で第1種表示遊技が開始される(S2
11)。前記第1種図柄乱数が大当たりであった場合
(S212;Y)、第1種表示遊技ではリーチ表示とな
った後、第1種特別価値の付与を招く大当たり表示とな
る(S213)。それにより、遊技者に第1種特別価値
が付与される(S214)。
【0262】一方、前記第1種図柄乱数がハズレに相当
していた場合は(S212;N)、第1種表示遊技の結
果は、結局ハズレ表示となり(S216)、かかる場合
には第1種特別価値が付与されることはない。以上のよ
うな遊技過程は、第1種状態が続く限り繰り返される
(S215)。
【0263】図24のフローチャートは、第3種状態に
おける遊技処理を示している。かかる処理では、先ず、
第3種始動条件の成立から第3種特別価値の付与までの
一連の行程が繰り返された回数を示す繰り返し回数が1
に初期化される(S301)。このとき、第3種表示遊
技で大当たり表示となる確率は、第1種表示遊技で出現
した図柄の種類等に応じて先に設定された値に従うこと
になる。
【0264】遊技盤面11上に打ち出された球が、第3
種始動入賞口23にうまく入賞すると(S302;
Y)、第3種遊技実行手段530の抽選実行手段531
により、乱数を用いた抽選が実行される(S303)。
この抽選により生成された第3種図柄乱数に応じて、第
3種表示制御手段532により、第3種可変表示手段3
30の画面上で第3種表示遊技が開始される(S30
4)。
【0265】前記第3種図柄乱数が大当たりであった場
合(S305;Y)、第3種表示遊技では、2つの表示
部331に同一図柄が揃う大当たり表示が確定する。そ
れにより、特定遊技行程判別手段533から第3種可変
入賞口340へ駆動信号が出力され、ソレノイド342
が駆動して、一対の可動片341,341が一定時間
(例えば10秒)にわたって連続的に開状態に変位する
(S306〜308)。
【0266】ここで特定遊技行程判別手段533は、前
記第3種可変入賞口340の各可動片341を開状態に
変位させる開き角度を、前記第1種表示遊技において大
当たり表示を構成していた図柄または画像の種類に応じ
て変化させる。
【0267】具体的には、第1種表示遊技において
「7」の数字図柄が揃う大当たり表示が出たときは、各
可動片341を特大角度に、「3」の数字図柄が揃って
大当たり表示が出たときは、各可動片341を大角度
に、「1」または「9」の数字図柄が揃って大当たり表
示が出たときは、各可動片341を中角度に、前記以外
の数字が揃って大当たり表示が出たときは、各可動片3
41を小角度にそれぞれ変位させる。
【0268】このように、前記第1種表示遊技において
大当たり表示を構成していた図柄または画像の種類に応
じて、第3種可変入賞口340の各可動片341を開状
態に変位させる開き角度が変化するので、遊技内容が興
趣に富むと共に遊技者のスリルと興奮をより一層喚起す
ることができる。
【0269】なお、前記第3種図柄乱数がハズレに相当
していた場合は(S305;N)、第3種表示遊技の結
果は、結局2つの表示部331に同一図柄が揃わないハ
ズレ表示となり、かかる場合には第3種可変入賞口34
0が開放されることはない。
【0270】前記第3種可変入賞口340が開状態にあ
る間、特定遊技行程判別手段533により、打ち出され
た球により特別遊技行程が達成されたか否かが判別され
る(S309)。特定遊技行程判別手段533は、第3
種可変入賞口340が開状態の際に、入賞検出スイッチ
343からの信号に基づき、入賞計数機344が所定数
である5個以上の球を計数したか否かを判別する。
【0271】前記特定遊技行程が達成された場合(S3
09;Y)、すなわち第3種可変入賞口340が開状態
の際に5個以上の球を入賞させることができれば、第3
種特別価値付与手段534により、第3種特別価値を付
与する制御が実行される(S310)。すなわち、第3
種可変入賞手段350の可動板351が最大16ラウン
ドまで繰り返し開閉する。
【0272】ここでも第3種特別価値付与手段534
は、前記第3種可変入賞手段350の可動板351を開
状態に変位させる開き角度を、前記第1種表示遊技にお
いて大当たり表示を構成していた図柄または画像の種類
に応じて変化させる。
【0273】具体的には、第1種表示遊技において
「7」の数字図柄が揃う大当たり表示が出たときは、可
動板351を特大角度に、「3」の数字図柄が揃って大
当たり表示が出たときは、可動板351を大角度に、
「1」または「9」の数字図柄が揃って大当たり表示が
出たときは、可動板351を中角度に、前記以外の数字
が揃って大当たり表示が出たときは、可動板351を小
角度にそれぞれ変位させる。
【0274】このように、前記第1種表示遊技において
大当たり表示を構成していた図柄または画像の種類に応
じて、第3種可変入賞手段350の可動板351を開状
態に変位させる開き角度が変化するので、遊技内容が興
趣に富むと共に遊技者のスリルと興奮をより一層喚起す
ることができる。
【0275】第3種特別価値の付与が終了すると、権利
継続設定手段515により、前記第3種始動条件の成立
から第3種特別価値の付与までの一連の行程の繰り返し
回数が、予め設定された最大セット回数に達したか否か
が判別される(S311)。ここで前記一連の行程の繰
り返し回数が未だ最大セット回数に達していなければ
(S311;N)、今までの繰り返し回数に1が加算さ
れる(S312)。
【0276】前記一連の行程の繰り返し回数が先に設定
された最大セット回数に達すると(S311;Y)、第
3種遊技が終了する。なお、特別遊技行程が達成されな
い場合には、最大セット回数未満であっても、第1種状
態に戻すように構成してもよい。
【0277】以上のように、従来では第1種、第3種に
分かれていた各遊技を1つの遊技機10上で実行可能に
したので、遊技者のスリルと興奮を十分に喚起できる興
趣に富んだ遊技内容を提供することができる。また各種
遊技の実行順序を規制しているので、第1種から第3種
までの遊技が大きな周期で繰り返されるようになり、長
期間にわたって変化に富むゲーム内容を遊技者に提供す
ることができる。
【0278】さらに、第1種表示遊技で大当たり表示を
構成している図柄あるいは画像の種類等に応じて、第3
種表示遊技で大当たり表示の出現する確率が変動するの
で、異種の遊技間に密接な関連性が生まれ、より一層ゲ
ーム内容をスリルと興奮に満ちたものにすることができ
る。
【0279】図25〜図27に示すフローチャートは、
発射制御手段550による球発射装置70での球発射の
制御を示している。先ず図25において、第1種状態に
おける通常の遊技時には(S401)、発射制御手段5
50にある通常発射制御手段554の制御によって、球
発射装置70の周波数調整機72aに通常駆動信号が出
力され、パルス発振機72が出力するパルス信号の周期
の長さが毎分100個の発射球数に相当する第1の周期
T1(図11参照)に設定される(S402)。
【0280】第1種状態において、第1種表示遊技の結
果が大当たり表示に確定した後に(S403でY)、そ
れに基づき第1種可変入賞手段150の開閉動作(第1
種特別価値)が開始されると(S404)、当該時点で
第1種発射制御手段551は、前記球発射装置70の周
波数調整機72aに発射球数増大信号を出力する。する
と、パルス発振機72が出力するパルス信号の周期の長
さは、毎分200個の発射球数に相当する第2の周期T
2(図11参照)に自動的に設定変更される(S40
5)。
【0281】このように第1種状態において、第1種発
射制御手段551は、第1種特別価値である第1種可変
入賞手段150の開閉動作中には、単位時間当たりの発
射球数の上限値を通常時より高い値に変更する。それに
より、前記第1種可変入賞手段150の開閉動作中にお
ける球の入賞率が増えるから、該開閉動作中には遊技初
心者であっても、容易にV入賞口155に球を入賞させ
ることができる。
【0282】従って、前記第1種可変入賞手段150の
開閉動作がその最大継続行程まで繰り返される可能性も
当然高まるため、遊技者の利益を増大させることが可能
となる。ここで開閉動作中における球の入賞数には、前
述した如く各ラウンド毎に10個までという限度がある
ため、前記開閉動作が繰り返される最大継続行程を消化
するまでの時間も短縮される。
【0283】そのため、遊技者は限られた時間内でもス
ピーディーに遊技を行うことができ、また遊技店側にと
っては遊技機10の稼働率を上げることにつながるため
好ましい。なお、前記開動作中における球の入賞数に限
度がなければ、それだけ遊技者の利益の増大につながる
ことになる。このような第1種状態は、前述したが第3
種状態に移行するまで維持される(S406)。
【0284】次に図26において、第3種状態における
通常の遊技時には(S500)、発射制御手段550に
ある通常発射制御手段554の制御によって、球発射装
置70の周波数調整機72aに通常駆動信号が出力さ
れ、パルス発振機72が出力するパルス信号の周期の長
さが毎分100個の発射球数に相当する第1の周期T1
(図11参照)に設定される(S501)。
【0285】第3種遊技中に前記第3種表示遊技での大
当たり表示の確定に起因して、前記第3種可変入賞口3
40の開動作が開始されると(S502でY)、第3種
発射制御手段553は、第3種可変入賞口340の開動
作中に前記大当たり表示の種類に応じて、発射球数の上
限値を通常時よりも高く互いに異なる値に設定変更す
る。
【0286】詳しく言えば第3種発射制御手段553
は、前記第3種表示遊技で「7」が揃う大当たり表示と
なった場合(S503でY)、これに基づく前記第3種
可変入賞口340の開動作中には、発射球数の上限値を
最高値である毎分200個に設定変更する(S50
4)。また、前記第3種表示遊技で「3」が揃う大当た
り表示となった場合(S506でY)、これに基づく前
記第3種可変入賞口340の開動作中には、発射球数の
上限値を毎分170個に設定変更する(S507)。
【0287】さらに、前記第3種表示遊技で「7,3以
外の数字」が揃う大当たり表示となった場合(S50
8)、これに基づく前記第3種可変入賞口340の開動
作中には、発射球数の上限値を毎分130個に設定変更
する(S509)。なお、通常発射制御手段554は、
前記第3種可変入賞口340の開動作が終了した時点
で、発射球数の上限値を通常の毎分100個に戻す制御
を実行する。
【0288】このように、前記第3種可変入賞口340
の開動作中は、単位時間当たりの発射球数の上限値が通
常時より高い値に変更されるから、前記開動作中におけ
る球の入賞数も増える。従って、第3種可変入賞口34
0の開動作中には遊技初心者であっても、容易に所定数
の球を入賞させることが可能となり、特定遊技行程の達
成に基づき発生する第3種特別価値の利益を確実に享受
することができる。
【0289】しかも、各大当たり表示の種類に応じて発
射球数の上限値が互いに異なる値に変更されるから、球
発射に関してさらに興趣を高めることができる。前記特
定遊技行程を達成できなかった場合には(S505で
N)、その時点で遊技状態は第1種状態に変更設定され
る。
【0290】一方、前記特定遊技行程を達成できた場合
には(S505でY)、これに基づく第3種特別価値の
発生中にも(S600)、第3種発射制御手段553
は、前記第3種表示遊技の大当たり表示の種類に応じ
て、発射球数の上限値を通常時よりも高く互いに異なる
値に設定変更する(S601〜S607)。
【0291】それにより、第3種特別価値である第3種
可変入賞手段350の開閉動作中にも、単位時間当たり
の発射球数の上限値が通常時より高い値に変更されるこ
とになり、かかる第3種特別価値がその最大継続回数で
ある全16ラウンドまで繰り返される可能性も当然高ま
るから、遊技者の利益を増大させることが可能となる。
【0292】また、各ラウンドごとに第3種可変入賞手
段350に入賞し得る球は10個までと限度があるた
め、第3種特別価値終了までの時間が短縮され、遊技者
は限られた時間内でもスピーディーに遊技を行うことが
でき、また遊技店側にとっては遊技機の稼働率を上げる
ことにつながるため好ましい。なお、各ラウンドごとに
球の入賞数に限度がなければ、それだけ遊技者の利益が
高まることになる。
【0293】前記第3種特別価値が終了すると(S60
3でY)、前述したが権利継続設定手段515により、
前記第3種始動条件の成立から第3種特別価値の付与ま
での一連の行程の繰り返し回数が、最大セット回数に達
したか否かが判別される(S608)。
【0294】ここで前記一連の行程の繰り返し回数が未
だ最大セット回数に達していなければ(S608で
N)、今までの繰り返し回数に1が加算された後、通常
発射制御手段554によって、発射球数の上限値は通常
の毎分100個に戻される。一方、前記一連の行程が最
大セット回数まで繰り返された場合には(S608で
Y)、第3種状態が終了して第1種状態に設定変更され
る。
【0295】また、発射制御手段550により、所定時
間内において単位時間当たりの発射球数の上限値を予め
定めた規制値以内に制限するようにすれば、かかる規制
値を現行法規制の最大発射球数に合わせることにより、
この法規制の解釈の中での営業も可能と考えることがで
きる。なお、球発射装置70による発射球数が増大した
場合でも、図6に示す球供給装置80により、球発射装
置70における発射球待機位置に球を1個ずつ迅速かつ
正確に供給することができる。
【0296】次に、球払出装置600による賞球の払い
出し動作について具体的に説明する。先ず、メインソレ
ノイド650およびサブソレノイド660が駆動されて
いない停止状態においては、図13に示す如く、バネ6
32の付勢力によりメインストッパー630はラチェッ
ト車620に係合した状態にあり、これによりスプロケ
ット610は停止状態に保持され球は排出されない。
【0297】今、制御部410の賞球管理手段によって
N個の球の払い出しが指令されると、払出回路450に
より球払出装置600は、図17に示すように制御され
る。すなわち、先ず球発射装置70による1分間の発射
球数が判別される(S2110)。ここで発射球数が1
分間に100個以下の遊技状態であった場合(S211
1でY)、球払出装置600の2つの球払出ユニット6
01のうち一方のみが作動状態に設定される(S211
2)。一方、発射球数が1分間に200個であった場合
(S2111でN)、球払出装置600の2つの球払出
ユニット601が両方とも作動状態に設定される(S2
113)。
【0298】次に作動状態にある球払出ユニット601
のメインソレノイド650およびサブソレノイド660
が駆動される(S2114)。ただし、払出数が所定量
以下の場合には、最初から一方の球払出ユニット601
のみのメインソレノイド650だけを立ち上げるように
する。
【0299】メインソレノイド650等が駆動される
と、メインストッパー630もサブストッパー640
も、図16に示す如くラチェット車620から外れて保
持される。従って、スプロケット610は球の重量によ
り連続的に高速回転し、次々と球が高速に払い出され
る。
【0300】そして、この高速払い出し中において、賞
球管理手段は、球が1個ずつ払い出される度に出力され
る検知センサ683の信号を受けて払出数Hを計数し、
さらにこれを指令値Nから差引いて、この差N−Hが微
少値(4〜8程度が好ましい)になったか否かを判定す
る(S2115)。ここで2台の球払出ユニット601
が作動している際には、もちろん各球払出ユニット60
1により払い出された払出数が合計されて払出数Hとし
て算出される。
【0301】前記払出数Hと指令値Nの差が微少値にな
ったら(S2115でY)、2台の球払出ユニット60
1が作動している場合は先ずその内の1台が停止し、続
いて残り1台のサブソレノイド660をオフし、メイン
ソレノイド650についてのみ周期的なパルス信号を送
り、払出数が指令値と一致するまでメインソレノイド6
50のみを間欠動作させる(S2116)。
【0302】すると、メインストッパー630とサブス
トッパー640が交互にスプロケット610に係合する
動作が行われることになるので、サブストッパー640
はメインストッパー630のスプロケット610への係
合が外れる度に、凹部610a半分に相当するスプロケ
ット610の回転を許してスプロケット610に係合す
る。また同様の関係から、サブストッパー640のスプ
ロケット610への係合が外れるときには、凹部610
a半分に相当するスプロケット610の回転を許してメ
インストッパー630がスプロケット610に係合す
る。
【0303】このため、この間欠動作が1周期行われる
度に、結果としてスプロケット610は1凹部610a
分回転することになり、この間欠動作が1周期行われる
ごとに1個の球が排出される。そして、払出数が指令値
に一致すると(S2117でY)、賞球管理手段は払出
回路450を介して、メインソレノイド650について
も前記停止状態に戻す(S2118)。
【0304】このように、前記球払出装置600によれ
ば、払出数が指令値に近付くまでは、球を連続的に排出
すべくスプロケット610を球の重量に任せて連続的に
回転させ、払出数が指令値に近付くと、スプロケット6
10の回転を間欠回転に切り換え、球を1個ずつ払い出
すようにしたから、スプロケット610の回転の停止が
遅れて球を余分に払い出す可能性はなく、指令どおりの
正確な球数を払い出すことができる。
【0305】また、ほとんどの球はスプロケット610
の高速回転で排出されるので、全体として払出速度も高
速にすることができる。しかも、球払出ユニット601
が2台装備されるため、球発射装置70による単位時間
当たりの発射球数の増大にも十分に対応することができ
る。
【0306】また、遊技盤11上に打ち出された球は、
結局球収集ケース8内に回収された後、図18、図19
に示す球排出装置90の取込ステージ91に導入され、
複数ある整列レール93ごとに一列に整列した状態でそ
の終端側に送られる。各整列レール93に球が多段状に
流入すると、2段目以上の上層の球は揺動体96に当接
して進行が阻止される。このとき、上層の球の進行が阻
止されるといっても、揺動体96の揺動によりこの上層
の球は若干動くことができるので、下層(1段目)の球
の移動を妨げることはなく、球は円滑に終端側まで送ら
れる。
【0307】そして、球は各整列レール93の終端側に
それぞれ対応して設けられている複数の検知センサ94
により、一度に複数個ずつ計数される。このように複数
の検知センサ94によって、短時間に多量の球を計数で
きるため、球発射装置70による発射球数の増加に応じ
て、遊技盤11に多量の球が打ち出されたとしても、入
賞球やアウト球の計数に支障をきたすようなことがな
く、遊技者は遊技を円滑に行うことができる。なお、計
数された球は、払出ステージ95を介して遊技機島内の
回収樋にそのまま排出される。
【0308】また、前述した如く各種始動入賞口21,
23自身を開閉することで、各始動条件の成立を制限す
ることにより、球の入賞が徒労に終わらず、また遊技者
に違和感を与えることがない。また、遊技状態報知手段
545によって、前記第1種状態、および第3種状態の
うち今何れの状態にあるかが報知されるので、遊技者は
遊技状態の種類を容易に確認することができる。
【0309】また、前記第1種可変表示手段130と第
3種可変表示手段330を、それぞれ一体化させて一つ
の役物として構成したから、部品点数の減少が図られて
コストを低減することができると共に、一つの役物によ
り斬新な遊技性を演出することができる。しかも、コン
パクトに構成できることで、限られたスペースの遊技盤
11上における装着性を向上させることができる。
【0310】また、前記実施の形態では、特定遊技行程
判別手段533により、前記第3種可変入賞口340の
各可動片341を開状態に変位させる開き角度を、前記
第1種表示遊技において大当たり表示を構成していた図
柄または画像の種類に応じて変化させるように構成した
が、次のように構成してもよい。
【0311】すなわち、第2実施の形態として、前記各
可動片341を開く角度に代えて、各可動片341が開
く時間の長さを、第1種表示遊技において大当たり表示
を構成していた図柄または画像の種類に応じて変化させ
る。
【0312】具体的には例えば、第1種表示遊技におい
て「7」の数字図柄が揃う大当たり表示が出たときは、
各可動片341を10秒開き、「3」の数字図柄が揃っ
て大当たり表示が出たときは、各可動片341を8秒開
き、「1」または「9」の数字図柄が揃って大当たり表
示が出たときは、各可動片341を6秒開き、前記以外
の数字が揃って大当たり表示が出たときは、各可動片3
41を4秒開く等である。
【0313】また、第3実施の形態として、前記各可動
片341が開く角度と、開く時間の長さの双方を、前記
第1種表示遊技において大当たり表示を構成していた図
柄または画像の種類に応じて変化させるように構成して
もよい。
【0314】さらにまた、第4実施の形態として、第3
種可変入賞手段350の可動板351に関しても、前述
した第3種可変入賞口340の各可動片341の場合と
同様に、各ラウンド毎に開く角度のみならず開く時間の
長さや、あるいはこれら双方を、前記第1種表示遊技に
おいて大当たり表示を構成していた図柄または画像の種
類に応じて変化させるように構成してもよい。
【0315】図30は、第5実施の形態に係る電磁式の
球発射装置を示している。この球発射装置900は、球
の直径よりもやや広い間隔をあけて異なる磁極を対向さ
せたヨーク901と、ヨーク901に巻き付けられたコ
イル902と、ヨーク901の磁極間を貫通するように
設けられた発射路903と、コイル902にパルス状の
電流を供給する駆動パルス発生回路904とから構成さ
れている。発射路903の一端は発射球待機位置903
aになっており、前述したような球供給装置80から次
々と球が供給されるようになっている。
【0316】球を発射する際には、発射球待機位置90
3aにあった球が対向する磁極間位置903bに到達す
るまでコイル902に通電し、球が丁度、磁極間位置9
03bに到達した時点で通電を停止する。発射球待機位
置903aにあった球は、コイル902への通電開始に
よって生じた磁力に吸引されて勢い良く磁極間位置90
3bの側へと移動し、磁極間位置903bに到達した時
点で通電が停止されることで、そのままの勢いで発射レ
ール11aを通って遊技盤11上へ発射される。
【0317】通常発射モードのとき、駆動パルスは、図
中の波形920で示すように1秒間に最大で100パル
スが出力され、高速発射モードのときは波形921のよ
うにパルス間隔が略半分となり、1秒間に最大で200
パルスが出力される。
【0318】このような電磁式の球発射装置900を用
いれば、パルスの周期を調整するだけで単位時間当たり
に発射する球の上限数を容易に変更することができると
共に、磁力で球を発射させるので、静かでかつ単位時間
当たりの発射上限数を一段と高めることができる。
【0319】また、磁極間の距離が発射待機位置の側で
狭く、発射待機位置から離れるにしたがって広がるよう
に磁極の先端近傍にテーパ901aをつけてあるので、
磁束密度の最も高まる箇所が発射待機位置寄りになる。
すなわち、磁極間で磁束密度の最も高い箇所と発射待機
位置との間の距離が短くなり、コイルへの通電時間が短
くなる。その結果、単位時間当たりの発射上限数をより
一層増やすことができる。
【0320】なお、球の発射速度は、パルスの振幅、つ
まりコイル902に流す電流値によって調整される。ま
た磁極間位置903bを通過した後、コイルへの通電を
すぐに停止する代わりに、次第に減衰する交番磁界をか
けて、飛翔する球を消磁するようにしてもよい。
【0321】また、図示省略したが第6実施の形態に係
る球発射装置として、次の様なものも考えられる。すな
わち、球の発射速度を定める出力アンプの出力電圧をハ
ンドル12の操作量(回転角)に応じて変更するための
機構としては、リンクや歯車を介して可変抵抗器を変化
させるものもあるが、耐久性の点からは、ホール素子な
どの磁気検知素子を用いることが望ましい。
【0322】磁気検知素子を用いてハンドル12の操作
量に応じてリニアな出力電圧を得るための機構として、
たとえば、ハンドル12と同軸に固定されていた回転板
に偏心した円弧状のガイド溝を設け、係合軸が立設され
たケース内に磁石を収め、先のガイド溝に係合軸を挿通
するとともに、案内部によりこのケースを直線的にスラ
イド移動可能に保持する。
【0323】また、案内部に沿ってケースがスライド移
動することで、磁石との相対距離が変化するように所定
の箇所にホール素子を固定する。具体的には例えば、ケ
ースがスライド移動する範囲の一端部側にホール素子を
固定するとよい。
【0324】これにより、ガイド溝を適切に設定するこ
とで、ハンドル12の回転角と磁石とホール素子との相
対距離をリニアに対応させることができ、ハンドル12
の操作量に応じて球の発射速度を変化させることができ
る。また電気的な摺動部が無いので耐久性に優れ、構造
も比較的簡単なものとなる。
【0325】図31に示すように、第7実施の形態に係
る球発射装置として次のように構成してもよい。すなわ
ち、可変抵抗器950の両端にツェナーダイオード95
1を並列接続し、ツェナーダイオード951に生じるツ
ェナー電圧Vzを可変抵抗器950で分圧して、その分
割電圧Vdに比例した充電電圧が、駆動回路952の電
解コンデンサ(図示省略)の両端に発生するもので、可
変抵抗器950の可動接点には、ハンドル12の操作量
に応じた分割電圧Vdが生じているものである。
【0326】球が検出されると、電解コンデンサから励
磁コイル953に放電流が供給され、励磁コイル953
に生じる磁力によって可動ヨーク(図示省略)が動作し
て球を打ち出す。すなわち、ハンドル12の操作量に応
じた充電電圧が励磁コイル953に印加されるため、ハ
ンドル12の操作量に応じた発射速度で球を打ち出すこ
とができるようにしたものである。
【0327】また、前記可変抵抗器950にその許容誤
差より小さな許容誤差の抵抗を並列接続する構成として
もよい。それにより、操作量と可変抵抗器950に生じ
る電圧との間のばらつきが小さくなり、操作量と発射球
の発射速度や飛距離との間のばらつきが小さくなる。
【0328】さらに、前記可変抵抗器950と前記小さ
な許容誤差の抵抗との各可動接点間に新たな可変抵抗器
を接続して、新たな可変抵抗器の可動接点に生じる発射
電圧に基づいて球を発射させるようにしてもよい。それ
により、各抵抗器の可動接点に生じる電圧を微調整し
て、操作量と発射球の発射速度や飛距離との間のばらつ
きをより小さくすることができる。
【0329】図32に示すように、第8実施の形態に係
る球発射装置として、空撃ち防止手段960を装備する
ように構成してもよい。かかる空撃ち防止手段960
は、揺動部材961の下方に進入した球が揺動部材96
1を押し上げると、揺動部材961が拘束位置から解除
位置に変位し、揺動部材961のフック961aが打撃
桿962から外れ、打撃桿962がリターンスプリング
963の付勢力により、後退し、次に、打撃桿962を
前進駆動すれば、進入している球を打撃することができ
る。すなわち、揺動部材961の下方に球が進入してい
なければ、打撃桿962が後退せず、空撃ちの発生が防
止されるものである。
【0330】なお、前記実施の形態では、第1種状態で
一定時間が経過しても当たり表示が出ないときに、強制
的に第3種状態に移行させるように構成したが、時間的
な制限を設けずに、当たり表示が出現して第1種特別価
値の付与動作が終了したときだけ第3種状態に移行する
ようにしてもよい。
【0331】なお、前述した実施の形態では、本発明に
係る遊技機をパチンコ機に適用した場合について説明し
たが、遊技機はパチンコ機に限られず、同様に機能する
他の遊技機にも適用可能である。例えば、アレンジボー
ル機等のように、遊技媒体として球を用いる各種のゲー
ム機に適用することができる。
【0332】また、前記第1,3種可変表示手段13
0,330における第1種表示遊技および第3種表示遊
技での大当たり表示として、同じ数字、記号等の図柄が
揃う場合について説明したが、その他に例えば、特定の
順に並ぶ場合、記号、図形が特定の組み合わせとなる場
合等が挙げられる。
【0333】さらに、前記第1種遊技実行手段510、
第3種遊技実行手段530、それに遊技状態制御手段5
40は、各遊技機10ごとに装備された1つの遊技管理
装置400によって実現しているが、例えば特定の機能
のみをホール管理端末機703等に組み込んだりして、
前記各手段を別々の手段間に分散させて設けてもよい。
【0334】
【発明の効果】本発明に係る遊技機によれば、従来では
第1種、第3種に分かれていた各遊技を1つの遊技機上
で実行可能とし、第1種から第3種までの遊技が大きな
周期で繰り返されるので、遊技者のスリルと興奮を十分
に喚起できる興趣に富んだ遊技内容を提供することがで
き、長期間にわたって変化に富むゲーム内容を遊技者は
楽しむことができる。
【0335】しかも、第1種表示遊技で出現した大当た
り表示を構成していた図柄や画像の種類に応じて、第3
種表示遊技における大当たり表示の出現する確率が変動
し、第3種表示遊技で出現した大当たり表示を構成して
いた図柄や画像の種類に応じて、第1種表示遊技におけ
る大当たり表示の出現する確率が変動するので、異種の
遊技間に密接な関連性が生まれ、より一層ゲーム内容を
スリルと興奮に満ちたものにすることができる。
【0336】また、第1種表示遊技において大当たり表
示を構成していた図柄または画像の種類に応じて、第3
種可変入賞口の条件装置を開状態に変位させる開き角度
が変化するので、遊技内容が興趣に富むと共に遊技者の
スリルと興奮をより一層喚起することができる。
【0337】また、前記条件装置を開く角度に代えて、
該条件装置が開く時間の長さを、第1種表示遊技におい
て大当たり表示を構成していた図柄または画像の種類に
応じて変化させてもよい。さらにまた、前記条件装置が
開く角度と開く時間の長さの双方を、第1種表示遊技に
おいて大当たり表示を構成していた図柄または画像の種
類に応じて変化させても面白い。
【0338】さらに、本発明に係る遊技機によれば、具
体的な個々の遊技状態に応じて、発射球数を多くするこ
とで遊技者側の利益を高めることにより、遊技全体にお
ける興趣を高めることができる。また単位時間当たりの
発射球数の変化に応じて、安定した球の供給および排出
処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を示す正
面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を示すブ
ロック図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る遊技機の制御部
を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を含むシ
ステム構成図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係る遊技機に対する
球補給経路を概略的に示す背面図である。
【図6】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成す
る球供給装置と球発射機構を拡大して示す背面図であ
る。
【図7】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成す
る球発射装置を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成す
る球発射装置のロータリーソレノイドを示す断面図であ
る。
【図9】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成す
る球発射装置のロータリーソレノイドを示す正面図であ
る。
【図10】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成
する球発射装置のロータリーソレノイドの作用を示す説
明図である。
【図11】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成
する球発射装置のロータリーソレノイドを駆動するパル
ス信号の周期調整を示す説明図である。
【図12】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成
する球払出装置を概略的に示す正面図である。
【図13】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成
する球払出装置の球払出ユニットを示す側面図である。
【図14】図13のA−A線断面図である。
【図15】図13のB−B線断面図である。
【図16】図15のC−C線断面図である。
【図17】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成
する球払出装置の賞球払い出し動作を示すフローチャー
トである。
【図18】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成
する球払出装置の平面図である。
【図19】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を構成
する球排出装置の正面図である。
【図20】本発明の第1実施の形態に係る遊技機の第
1,第3種可変表示手段を拡大して示す正面図である。
【図21】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
る遊技全体の概要を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
る第1種遊技処理を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
る第1種遊技処理を示すフローチャートである。
【図24】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
る第3種遊技処理を示すフローチャートである。
【図25】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
る発射球数変更処理を示すフローチャートである。
【図26】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
る発射球数変更処理を示すフローチャートである。
【図27】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
る発射球数変更処理を示すフローチャートである。
【図28】本発明の第1実施の形態に係る遊技機の第3
種可変入賞口の開状態角度変化を示す説明図である。
【図29】本発明の第1実施の形態に係る遊技機の第3
種可変入賞手段の開状態角度変化を示す説明図である。
【図30】本発明の第5実施の形態に係る遊技機の電磁
式球発射装置を示す断面図である。
【図31】本発明の第6実施の形態に係る遊技機の電磁
式球発射装置を示す断面図である。
【図32】本発明の第7実施の形態に係る遊技機の電磁
式球発射装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10…遊技機 11…遊技盤 11a…ガイドレール 12…ハンドル 13…上皿 14…下皿 17…アウト口 18…電飾ランプ 21…第1種始動入賞口 23…第3種始動入賞口 70…球発射装置 71…ロータリーソレノイド 72…パルス発振機 72a…周波数調整機 72b…パルス巾調整機 73…出力アンプ 74…電流調整機 75…槌部材 80…球供給装置 81…ベース板 82…球供給通路 83…発射点レール 90…球排出装置 91…取込ステージ 92…導入経路 93…整列レール 94…検知センサ 95…払出ステージ 96…揺動体 130…第1種可変表示手段 150…第1種可変入賞手段 151…可動板 155…V入賞口 330…第3種可変表示手段 340…第3種可変入賞口 341…可動片 350…第3種可変入賞手段 351…可動板 360…回転入賞手段 400…遊技管理装置 410…制御部 420…ROM 430…RAM 510…第1種遊技実行手段 511…抽選実行手段 512…権利保留手段 513…第1種表示制御手段 514…第1種特別価値付与手段 515…権利継続設定手段 530…第3種遊技実行手段 531…抽選実行手段 532…第3種表示制御手段 533…特定遊技行程判別手段 534…第3種特別価値付与手段 535…権利継続設定手段 540…遊技状態制御手段 541…初期設定手段 543…第3種選択手段 544…確率変動手段 545…遊技状態報知手段 550…発射制御手段 551…第1種発射制御手段 553…第3種発射制御手段 554…通常発射制御手段 600…球払出装置 601…球払出ユニット 610…スプロケット 610a…凹部 620…ラチェット車 630…メインストッパー 640…サブストッパー 650…メインソレノイド 660…サブソレノイド 670…ボールガイド 700…台コントローラ 701…遊技球貸出装置 702…ゲートウェイ 703…ホール管理端末機 704…情報表示端末機 705…ホール管理コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A63F 7/02 314 A63F 7/02 314 316 316B 316Z 324 324E

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤上に球を打ち出す遊技で所定の条件
    が成立すると、遊技者に有利な特別価値を付与する遊技
    機において、 第1種可変表示手段と、第1種遊技実行手段と、第3種
    可変表示手段と、第3種可変入賞口と、第3種遊技実行
    手段と、それに遊技状態制御手段とを有して成り、 前記第1種可変表示手段は、各種図柄ないし画像を用い
    た第1種表示遊技を表示可能な画面を備え、 前記第1種遊技実行手段は、遊技中に第1種始動条件が
    成立した場合に、前記第1種可変表示手段で第1種表示
    遊技を実行し、かつ該第1種表示遊技の結果が大当たり
    表示に相当した場合に、第1種特別価値を遊技者に付与
    し、 前記第3種可変表示手段は、各種図柄ないし画像を用い
    た第3種表示遊技を表示可能な画面を備え、 前記第3種可変入賞口は、その入賞口に対して球の入賞
    が困難となる閉状態と、球の入賞が容易となる開状態と
    に開閉可能な条件装置を備え、該条件装置は通常は閉状
    態に維持され、 前記第3種遊技実行手段は、 遊技中に第3種始動条件が成立した場合に、前記第3種
    可変表示手段で第3種表示遊技を実行し、かつ該第3種
    表示遊技の結果が大当たり表示に相当した場合に、前記
    第3種可変入賞口の条件装置を連続的または間欠的に前
    記開状態に一時的に変位させる開閉動作を実行し、 かつ前記条件装置を開状態に変位させる開き角度を、前
    記第1種表示遊技において前記大当たり表示を構成して
    いた図柄または画像の種類に応じて変化させ、かつ開閉
    動作中の第3種可変入賞口に球が所定数以上入賞した場
    合に、第3種特別価値を遊技者に付与し、前記第3種始
    動条件の成立から第3種特別価値の付与までの一連の行
    程を、所定の最大セット回数を上限に繰り返し実行し、 前記遊技状態制御手段は、 遊技中に前記第1種始動条件および前記第3種始動条件
    のうち、何れか1つの条件のみを択一的に成立可能な状
    態に設定するものであり、前記第1種状態において、前
    記第1種特別価値の付与動作が終了した場合に、前記第
    3種始動条件が成立可能な第3種状態に設定し、前記第
    3種状態において、前記第3種始動条件の成立から前記
    第3種特別価値の付与までの一連の行程が、前記最大セ
    ット回数まで繰り返し実行された場合に、前記第1種始
    動条件が成立可能な第1種状態に設定し、 かつ前記第3種表示遊技で大当たり表示の出現する確率
    を、前記第1種表示遊技で出現した大当たり表示を構成
    していた図柄または画像の種類に応じて変更し、前記第
    1種表示遊技で大当たり表示の出現する確率を、前記第
    3種表示遊技で出現した大当たり表示を構成していた図
    柄または画像の種類に応じて変更することを特徴とする
    遊技機。
  2. 【請求項2】遊技盤上に球を打ち出す遊技で所定の条件
    が成立すると、遊技者に有利な特別価値を付与する遊技
    機において、 第1種可変表示手段と、第1種遊技実行手段と、第3種
    可変表示手段と、第3種可変入賞口と、第3種遊技実行
    手段と、それに遊技状態制御手段とを有して成り、 前記第1種可変表示手段は、各種図柄ないし画像を用い
    た第1種表示遊技を表示可能な画面を備え、 前記第1種遊技実行手段は、遊技中に第1種始動条件が
    成立した場合に、前記第1種可変表示手段で第1種表示
    遊技を実行し、かつ該第1種表示遊技の結果が大当たり
    表示に相当した場合に、第1種特別価値を遊技者に付与
    し、 前記第3種可変表示手段は、各種図柄ないし画像を用い
    た第3種表示遊技を表示可能な画面を備え、 前記第3種可変入賞口は、その入賞口に対して球の入賞
    が困難となる閉状態と、球の入賞が容易となる開状態と
    に開閉可能な条件装置を備え、該条件装置は通常は閉状
    態に維持され、 前記第3種遊技実行手段は、 遊技中に第3種始動条件が成立した場合に、前記第3種
    可変表示手段で第3種表示遊技を実行し、かつ該第3種
    表示遊技の結果が大当たり表示に相当した場合に、前記
    第3種可変入賞口の条件装置を連続的または間欠的に前
    記開状態に一時的に変位させる開閉動作を実行し、 かつ前記条件装置を開状態に変位させる所定時間を、前
    記第1種表示遊技において前記大当たり表示を構成して
    いた図柄または画像の種類に応じて変化させ、 かつ開閉動作中の第3種可変入賞口に球が所定数以上入
    賞した場合に、第3種特別価値を遊技者に付与し、前記
    第3種始動条件の成立から第3種特別価値の付与までの
    一連の行程を、所定の最大セット回数を上限に繰り返し
    実行し、 前記遊技状態制御手段は、 遊技中に前記第1種始動条件および前記第3種始動条件
    のうち、何れか1つの条件のみを択一的に成立可能な状
    態に設定するものであり、前記第1種状態において、前
    記第1種特別価値の付与動作が終了した場合に、前記第
    3種始動条件が成立可能な第3種状態に設定し、前記第
    3種状態において、前記第3種始動条件の成立から前記
    第3種特別価値の付与までの一連の行程が、前記最大セ
    ット回数まで繰り返し実行された場合に、前記第1種始
    動条件が成立可能な第1種状態に設定し、 かつ前記第3種表示遊技で大当たり表示の出現する確率
    を、前記第1種表示遊技で出現した大当たり表示を構成
    していた図柄または画像の種類に応じて変更し、前記第
    1種表示遊技で大当たり表示の出現する確率を、前記第
    3種表示遊技で出現した大当たり表示を構成していた図
    柄または画像の種類に応じて変更することを特徴とする
    遊技機。
  3. 【請求項3】遊技盤上に球を打ち出す遊技で所定の条件
    が成立すると、遊技者に有利な特別価値を付与する遊技
    機において、 第1種可変表示手段と、第1種遊技実行手段と、第3種
    可変表示手段と、第3種可変入賞口と、第3種遊技実行
    手段と、それに遊技状態制御手段とを有して成り、 前記第1種可変表示手段は、各種図柄ないし画像を用い
    た第1種表示遊技を表示可能な画面を備え、 前記第1種遊技実行手段は、遊技中に第1種始動条件が
    成立した場合に、前記第1種可変表示手段で第1種表示
    遊技を実行し、かつ該第1種表示遊技の結果が大当たり
    表示に相当した場合に、第1種特別価値を遊技者に付与
    し、 前記第3種可変表示手段は、各種図柄ないし画像を用い
    た第3種表示遊技を表示可能な画面を備え、 前記第3種可変入賞口は、その入賞口に対して球の入賞
    が困難となる閉状態と、球の入賞が容易となる開状態と
    に開閉可能な条件装置を備え、該条件装置は通常は閉状
    態に維持され、 前記第3種遊技実行手段は、 遊技中に第3種始動条件が成立した場合に、前記第3種
    可変表示手段で第3種表示遊技を実行し、かつ該第3種
    表示遊技の結果が大当たり表示に相当した場合に、前記
    第3種可変入賞口の条件装置を連続的または間欠的に前
    記開状態に一時的に変位させる開閉動作を実行し、 かつ前記条件装置を開状態に変位させる開き角度、およ
    び前記条件装置を開状態に変位させる所定時間を、それ
    ぞれ前記第1種表示遊技において前記大当たり表示を構
    成していた図柄または画像の種類に応じて変化させ、 かつ開閉動作中の第3種可変入賞口に球が所定数以上入
    賞した場合に、第3種特別価値を遊技者に付与し、前記
    第3種始動条件の成立から第3種特別価値の付与までの
    一連の行程を、所定の最大セット回数を上限に繰り返し
    実行し、 前記遊技状態制御手段は、 遊技中に前記第1種始動条件および前記第3種始動条件
    のうち、何れか1つの条件のみを択一的に成立可能な状
    態に設定するものであり、前記第1種状態において、前
    記第1種特別価値の付与動作が終了した場合に、前記第
    3種始動条件が成立可能な第3種状態に設定し、前記第
    3種状態において、前記第3種始動条件の成立から前記
    第3種特別価値の付与までの一連の行程が、前記最大セ
    ット回数まで繰り返し実行された場合に、前記第1種始
    動条件が成立可能な第1種状態に設定し、 かつ前記第3種表示遊技で大当たり表示の出現する確率
    を、前記第1種表示遊技で出現した大当たり表示を構成
    していた図柄または画像の種類に応じて変更し、前記第
    1種表示遊技で大当たり表示の出現する確率を、前記第
    3種表示遊技で出現した大当たり表示を構成していた図
    柄または画像の種類に応じて変更することを特徴とする
    遊技機。
  4. 【請求項4】前記遊技盤上に第3種可変入賞手段を設
    け、 前記第3種可変入賞手段は、その大口入賞口を開閉可能
    な条件装置を有して成り、該条件装置は通常は閉状態に
    維持され、 前記条件装置を、所定回数を限度に繰り返し開閉させ
    て、前記第3種特別価値とすることを特徴とする請求項
    1、2または3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記第3種遊技実行手段は、前記第3種可
    変入賞手段の条件装置を開状態に変位させる開き角度
    を、前記第1種表示遊技において前記大当たり表示を構
    成していた図柄または画像の種類に応じて変化させるこ
    とを特徴とする請求項4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記第3種遊技実行手段は、前記第3種可
    変入賞手段の条件装置を開状態に変位させる所定時間
    を、前記第1種表示遊技において前記大当たり表示を構
    成していた図柄または画像の種類に応じて変化させるこ
    とを特徴とする請求項4記載の遊技機。
  7. 【請求項7】前記第3種遊技実行手段は、前記第3種可
    変入賞手段の条件装置を開状態に変位させる開き角度、
    および前記条件装置を開状態に変位させる所定時間を、
    それぞれ前記第1種表示遊技において前記大当たり表示
    を構成していた図柄または画像の種類に応じて変化させ
    ることを特徴とする請求項4記載の遊技機。
  8. 【請求項8】遊技盤上に球を発射する球発射装置と、該
    球発射装置が単位時間に発射し得る発射球数の上限数を
    増減させる発射制御手段とを有し、 前記発射制御手段は、少なくとも前記第3種可変入賞口
    が開状態の際、単位時間当たりの発射球数の上限値を通
    常時より高い値に変更することを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5,6または7記載の遊技機。
  9. 【請求項9】前記発射制御手段は、前記第3種可変入賞
    口が開状態の際、単位時間当たりの発射球数の上限値
    を、通常時より高いと共に前記第3種表示遊技において
    前記大当たり表示を構成していた図柄または画像の種類
    に応じて互いに異なる値に変更することを特徴とする請
    求項8記載の遊技機。
  10. 【請求項10】前記発射制御手段は、前記第3種可変入
    賞手段の開閉動作中に、単位時間当たりの発射球数の上
    限値を通常時より高い値に変更することを特徴とする請
    求項4,5,6,7,8または9記載の遊技機。
  11. 【請求項11】前記発射制御手段は、前記第3種可変入
    賞手段の開閉動作中に、単位時間当たりの発射球数の上
    限値を、通常時より高いと共に前記第3種表示遊技の大
    当たり表示を構成していた図柄または画像の種類に応じ
    て、互いに異なる値に変更することを特徴とする請求項
    10記載の遊技機。
  12. 【請求項12】前記遊技盤上に第1種可変入賞手段を設
    け、 前記第1種可変入賞手段は、その大口入賞口を開閉可能
    な条件装置を有して成り、該条件装置は通常は閉状態に
    維持され、 前記条件装置を、所定回数を限度に繰り返し開閉させ
    て、前記第1種特別価値とすることを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5,6,7,8,9,10または11
    に記載の遊技機。
  13. 【請求項13】遊技盤上に球を発射する球発射装置と、
    該球発射装置が単位時間に発射し得る発射球数の上限数
    を増減させる発射制御手段とを有し、 前記発射制御手段は、前記第1種可変入賞手段の開閉動
    作中に、単位時間当たりの発射球数の上限値を、通常時
    より高い値に変更することを特徴とする請求項12記載
    の遊技機。
  14. 【請求項14】前記発射制御手段は、前記第1種可変入
    賞手段の開閉動作中に、単位時間当たりの発射球数の上
    限値を、通常時より高いと共に前記第1種表示遊技の大
    当たり表示を構成していた図柄または画像の種類に応じ
    て、互いに異なる値に変更することを特徴とする請求項
    13記載の遊技機。
  15. 【請求項15】前記発射制御手段は、所定時間内におけ
    る単位時間当たりの発射球数の上限値平均を予め定めた
    規制値以内に制限することを特徴とする請求項8,9,
    10,11,12,13または14記載の遊技機。
  16. 【請求項16】前記球発射装置が単位時間に発射し得る
    発射球数の上限値を遊技者に通知表示することを特徴と
    する請求項8,9,10,11,12,13,14また
    は15記載の遊技機。
  17. 【請求項17】前記遊技状態制御手段は、 遊技中に前記第1種始動条件および前記第3種始動条件
    のうち、何れか1つの条件のみを択一的に成立可能な状
    態に設定するものであり、前記第1種始動条件が成立可
    能な第1種状態を初期設定とし、 かつ前記第1種状態において、前記第1種特別価値の付
    与動作が終了した場合または第1種状態に入ってから所
    定の時間が経過した場合に、前記第3種始動条件が成立
    可能な第3種状態に設定し、 かつ前記所定の時間の経過に基づいて前記第3種状態に
    移行したときは、前記最大セット回数を前記第1種特別
    価値の付与動作が終了してから前記第3種状態に移行し
    た場合よりも少なく設定することを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,1
    2,13,14,15または16記載の遊技機。
  18. 【請求項18】前記遊技状態制御手段は、 遊技中に前記第1種始動条件および前記第3種始動条件
    のうち、何れか1つの条件のみを択一的に成立可能な状
    態に設定するものであり、前記第1種始動条件が成立可
    能な第1種状態を初期設定とし、 かつ前記第1種状態において、前記第1種特別価値の付
    与動作が終了した場合または第1種状態に入ってから所
    定の時間が経過した場合に、前記第3種始動条件が成立
    可能な第3種状態に設定し、 かつ前記所定の時間の経過に基づいて前記第3種状態に
    移行したときは、前記最大セット回数を前記第1種特別
    価値の付与動作が終了してから前記第3種状態に移行し
    た場合よりも多く設定することを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,
    13,14,15または16記載の遊技機。
  19. 【請求項19】前記遊技状態制御手段は、 前記第3種可変入賞口の開閉動作中に球が所定数以上入
    賞しなかったとき、遊技状態を前記第1種状態に戻すこ
    とを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11,12,13,14,15,16,
    17または18記載の遊技機。
  20. 【請求項20】遊技盤上に、第1種始動入賞口、第3種
    始動入賞口を、それぞれの入賞口が開閉可能に設け、 前記第1種始動条件は、前記第1種始動入賞口に球が入
    賞することに基づいて成立し、 前記第3種始動条件は、前記第3種始動入賞口に球が入
    賞することに基づいて成立し、 前記遊技状態制御手段は、前記第1種始動入賞口を開き
    かつ前記第3種始動入賞口を閉じることで、前記第1種
    状態を形成し、前記第3種始動入賞口を開き、かつ前記
    第1種始動入賞口を閉じることで、前記第3種状態を形
    成することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8,9,10,11,12,13,14,1
    5,16,17,18または19記載の遊技機。
  21. 【請求項21】前記第1種可変表示手段は、各種図柄を
    それぞれ表示可能な複数の表示部を有し、各表示部を横
    に複数列で縦に複数行のマトリクス状に並べて成り、 前記各表示部を同数ずつ通る何れかのライン上に停止し
    た図柄が全部同一に揃った場合を、前記大当たり表示と
    設定したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8,9,10,11,12,13,14,1
    5,16,17,18,19または20記載の遊技機。
  22. 【請求項22】前記第3種可変表示手段は、各種図柄を
    それぞれ表示可能な複数の表示部を有し、各表示部を1
    のライン上に並べて成り、 前記各表示部に停止した図柄が全部同一に揃った場合
    を、前記大当たり表示と設定したことを特徴とする請求
    項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,
    12,13,14,15,16,17,18,19,2
    0または21記載の遊技機。
  23. 【請求項23】遊技盤上に、球が入賞可能な状態と球が
    入賞不能な状態とに回転可能な回転入賞手段を設け、 前記回転入賞手段に球が入賞することを、前記第3種特
    別価値がその最大継続行程まで継続するための継続条件
    としたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8,9,10,11,12,13,14,1
    5,16,17,18,19,20,21または22記
    載の遊技機。
  24. 【請求項24】前記第1種可変表示手段、第3種可変表
    示手段を一体化させて一つの役物として構成したことを
    特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,
    9,10,11,12,13,14,15,16,1
    7,18,19,20,21,22または23記載の遊
    技機。
  25. 【請求項25】前記第1種状態および第3種状態のうち
    今何れの状態にあるかを遊技者へ識別可能に報知するた
    めの遊技状態報知手段を有することを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,1
    2,13,14,15,16,17,18,19,2
    0,21,22,23または24記載の遊技機。
  26. 【請求項26】前記球発射装置は、 球を打ち出し発射する槌部材と、 前記槌部材を駆動するロータリーソレノイドと、 所定周波数のパルス信号を出力するパルス発振機と、 前記パルス発振機からパルス信号を受け、該パルス信号
    の所定周期中のパルス巾に応じた一定時間断続的に前記
    ロータリーソレノイドに給電する出力アンプと、 前記発射制御手段からの指令に基づき、前記パルス発振
    機が出力するパルス信号の所定周期を任意に調整するこ
    とで、該所定周波数に対応する単位時間当たりの発射球
    数を調整可能な周波数調整機とを具備して成ることを特
    徴とする請求項8,9,10,11,12,13,1
    4,15,16,17,18,19,20,21,2
    2,23,24または25記載の遊技機。
  27. 【請求項27】前記球発射装置は、異なる極性の磁極が
    所定間隔をあけて対向配置された電磁石部と、前記磁極
    間を貫通して設けられた発射路と、前記発射路の一端の
    待機位置に球を供給する球供給装置と、前記電磁石を駆
    動する駆動回路部とを有し、 前記駆動回路部は、球の発射指示を受けたとき、前記待
    機位置にある球が前記磁極間の略中心に到来するまで前
    記電磁石に通電した後、通電を遮断するものであり、 前記発射制御手段は、前記発射指示の出力周期を調整す
    ることで単位時間に発射される球の上限数を変更するも
    のであることを特徴とする請求項8,9,10,11,
    12,13,14,15,16,17,18,19,2
    0,21,22,23,24または25記載の遊技機。
  28. 【請求項28】前記電磁石の磁極の先端近傍部分に、前
    記磁極間の距離が前記待機位置側で狭く前記待機位置か
    ら離れるにしたがって広がるようにテーパをつけたこと
    を特徴とする請求項27記載の遊技機。
  29. 【請求項29】球が磁極間の中心に到来した後に通電を
    遮断する代わりに、次第に減衰する交番磁界が発生する
    ように通電することを特徴とする請求項27または28
    記載の遊技機。
  30. 【請求項30】遊技者が回転操作するハンドルと連動し
    て同軸に回転する回転板と、この回転板に偏心させて開
    設した円弧状のガイド溝と、前記ガイド溝に挿通される
    係合軸の立設されたケースと、このケースの中に収めた
    磁石と、前記ガイド溝に前記係合軸を挿通した状態で前
    記ハンドルを回転させた際に前記ケースが直線的にスラ
    イド移動するように前記ケースを案内する案内部と、前
    記案内部に沿って前記ケースがスライド移動することで
    前記磁石との相対距離が変化するように所定の箇所に固
    定されたホール素子とを備え、 前記ホール素子の出力に基づいて球の発射速度を制御す
    ることを特徴とする請求項8,9,10,11,12,
    13,14,15,16,17,18,19,20,2
    1,22,23,24または25記載の遊技機。
  31. 【請求項31】遊技盤上における球の各種入賞に応じ
    て、各種入賞にそれぞれ対応した数量の球を計数して遊
    技者側に払い出す球払出装置を有し、 前記球払出装置は、 外周に球が1個ずつ嵌入する凹部が形成された歯車を、
    球通路内に臨ませて回転自在に配設し、球通路内に上部
    から供給されて自重で落下する球が、前記凹部に係合し
    て前記歯車の回転を伴って落下するように設定され、前
    記歯車の回転を制御することにより、所定数の球を前記
    球通路内の下部から排出するように構成された球払出ユ
    ニットを複数有して成ることを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,
    13,14,15,16,17,18,19,20,2
    1,22,23,24,25,26,27,28,29
    または30記載の遊技機。
  32. 【請求項32】単位時間当たりの発射球数に応じて、遊
    技中に作動させる前記各球払出ユニットの数を調整可能
    に設定したことを特徴とする請求項31記載の遊技機。
  33. 【請求項33】発射球を遊技機内部で集合させてから計
    数して遊技店側に排出する球排出装置を有し、 前記球排出装置は、導入された球がそれぞれ一列に整列
    した状態で流下する複数の整列レールと、各整列レール
    の終端側にそれぞれ対応して設けられ、各レールごとに
    流下した球を検出する検知センサとを具備して成ること
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,
    9,10,11,12,13,14,15,16,1
    7,18,19,20,21,22,23,24,2
    5,26,27,28,29,30,31または32記
    載の遊技機。
  34. 【請求項34】前記第3種遊技実行手段は、前記第3種
    始動条件の成立から第3種特別価値の付与までの一連の
    行程において、前記最大セット回数のうち初回以降の行
    程における前記第3種表示遊技の結果が大当たり表示と
    なる確率を初回よりも高く設定することを特徴とする請
    求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,1
    1,12,13,14,15,16,17,18,1
    9,20,21,22,23,24,25,26,2
    7,28,29,30,31,32または33記載の遊
    技機。
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