JP2001168761A - 光受信機、光受信方法及び光通信システム - Google Patents

光受信機、光受信方法及び光通信システム

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JP2001168761A JP34514799A JP34514799A JP2001168761A JP 2001168761 A JP2001168761 A JP 2001168761A JP 34514799 A JP34514799 A JP 34514799A JP 34514799 A JP34514799 A JP 34514799A JP 2001168761 A JP2001168761 A JP 2001168761A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他ユーザに関する情報を知らなくても、通信
品質を向上することができる光CDMAの光受信機Rを
提供すること。 【解決手段】 受信信号は、所望ユーザの信号強度以上
の大きさの受信光を所望ユーザの信号強度にし、該所望
ユーザの信号強度より小さい受信光を0に制限する光ハ
ードリミッタ21へ入力する。光ハードリミッタ21に
よって制限された光信号を、相関器23で拡散符号の重
み位置における光信号と相関をとる。この相関をとった
光信号を、光検出器24へ入力する。受信信号は光ハー
ドリミッタ21によってその光強度が制限されているの
で、光検出器24からの各出力信号は2値のいずれかを
とることになる。この2値に基づいて、結合尤度判定器
25において尤度判定を行ない、送信された信号を復調
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速ローカルエリ
アネットワーク(LAN)等における光符号分割多元接
続の技術が用いられる光受信機、光受信方法及び光通信
システムに関するものであり、詳しくは、光符号分割多
元接続における多元接続干渉を抑圧することができる光
受信機、光受信方法及び光通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】光符号分割多元接続(Code Division Mu
ltiple Access:CDMA、以下、「光CDMA」と呼
ぶ)システムは、各ユ−ザの光信号を拡散符号を用いて
符号化することで、1つの光伝送路を共有して多元接続
を行なう光通信方式である。各ユーザは、まず送信機側
において、送信したい情報を光信号に一次変調する。一
次変調された光信号を割り当てられた拡散符号にしたが
って二次変調(以下、「符号化」という)する。そし
て、この符号化された形態で伝送路上へ送信される。一
方、受信機側においては、送信機側において符号化され
た光信号を拡散符号に対応する相関器によって二次復調
(以下、「復号化」という)する。復号化された光信号
は、続く光検出部において一次復調され、送信された情
報を判定する。そして、判定結果を送信された信号とし
て受信する。
【0003】このように、光CDMAでは、送信側にお
いて拡散符号を用いて送信する光信号を符号化し、か
つ、受信側において受信した光信号を拡散符号に対応す
る相関器によって復号化することで光通信を行なう。よ
って、時間又は波長を各ユーザに割り当てることで多元
接続を図る他の多元接続システムに対して、 ・システム同期をとる必要がないこと ・正確な波長(光周波数)を制御する必要がないこと ・原理的に秘匿性に優れていること ・拡散符号による自己ルーティング(自己経路選択伝
送)機能を有することなどの利点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、受信側
において相関器によって各ユーザの信号を識別するの
で、他ユーザが用いる拡散符号間の相互相関によって多
元接続干渉を生じてしまう。よって、同時に通信するユ
−ザ数が増加するにつれて、この多元接続干渉もまた増
加するといった問題がある。よって、一定の通信品質を
確保するために、同時に通信可能なユ−ザ数が制限され
てしまい、その通信容量が制限されてしまう。従来、光
CDMAの受信方法として所望ユーザの拡散符号と相関
をとる相関受信器を用いて復号化するシングルユーザ受
信が広く研究されてきた。この種の受信方法の場合、同
時ユーザ数が増大するにつれて、多元接続干渉の影響に
より、その通信品質は劣化してしまっていた。
【0005】また、この通信品質の劣化を緩和するため
に光ハードリミッタを相関器とともに用いることが知ら
れている(J.A.Salehi,and C.A.Brackett,"Code divisi
on multiple-access techniques in optical fiber net
works−Part II:systems performance analysis,"IEEE
Trans.Commun.,vol.37,no.8,pp.834-842,Aug.1989.)。
しかしながら、この方法においても、スレッショルド検
出を行なうので、通信品質を良好に保つ最適なスレッシ
ョルドを受信側で維持できなかった。すなわち、光CD
MAシステムは、通信品質が多元接続干渉に依存する干
渉依存型システムであるので、常に最適なスレッショル
ドで信号判定を行うことができず良好な通信品質を保つ
ことができなかった。
【0006】一方、光CDMAシステムの受信方法とし
て、受信した光信号について、他ユーザの信号に関する
情報、たとえば、拡散符号、信号遅延量、又は信号強度
などを利用して信号判定することで、所望ユ−ザの通信
品質を改善するマルチユ−ザ受信が注目を集めている。
マルチユ−ザ受信においては、シングルユ−ザ受信に比
べて他ユ−ザの信号情報を利用して所望ユ−ザの信号判
定を行なうので、受信側において通信品質への多元接続
干渉の影響を小さくできる。
【0007】しかしながら、マルチユーザ受信におい
て、優れた通信品質が得られるのに対して、その信号判
定に伴う複雑性が問題となっていた。ユ−ザ数が増加す
るにつれて、その受信方法又は受信機の構成は複雑にな
り、その信号判定に要する計算量は指数関数的に増大し
てしまう。この複雑性を緩和するために、1例において
は、多段ステージで信号判定を行ない、前ステージにお
いて他ユーザの信号に関する情報を用いて受信すること
により干渉量を推定し、この推定された干渉量を用いて
次ステージでの信号判定を行なう。これを繰り返すこと
で、通信品質を向上させている(M.Brandt-Pearce,and
B.Aazhang,"Performance analysis of single-user and
multiuser detectors for optical code division mul
tiple access communication systems,"IEEE Trans.Com
mun.,vol.43,no 2/3/4,pp.435-444,Feb./Mar./Apr.199
5.)。
【0008】また、他の例では、他ユーザの拡散符号と
その遅延量を予め知っていることを利用して、その干渉
を受けている光信号を信号判定に用いないことで、多元
接続干渉を抑制している(L.B.Nelson,and H.V.Poor,"p
erformance of multiuser detection for optical CDMA
−Part I:error probabilities,"IEEE Trans.Commun.,v
ol.43,no.11,pp.2803-2811,Nov.1995.)。さらに他の例
では、両受信方法を組み合わせることで、その通信品質
を向上させている(J.T.K.Tang,and K.B.Letaief,"A ne
w multiuser detector for optical code division mul
tiple access communications systems,"Proc.IEEE Int
ernational Conference on Communications(ICC'97),vo
l.1/3,pp126-130,Montreal,Quebec Canada,June 199
7.)。
【0009】しかしながら、いずれの受信方法において
も、信号判定を行なう際に受信機において、他ユーザの
拡散符号、信号遅延量、又は信号強度に関する情報を予
め知っている必要がある。すなわち、良好な通信品質を
維持するために、信号判定の複雑さを犠牲にしていた。
また、これらの信号判定は、電気段において信号処理を
行なうことになるので、広帯域な光伝送を用いたとして
も電気段での複雑な信号処理により通信速度が制限され
てしまうといった欠点もあった。本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、他ユーザに関する情報を知らなくても、通信品質を
向上することができる光CDMAの光受信機、光受信方
法及び光通信システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光受信機は、所
望ユーザの信号強度以上の大きさの受信光に対して該受
信光の強度を1つの所定値にし、該所望ユーザの信号強
度より小さい受信光に対して該受信光の強度を実質的に
0に制限する第1光信号制限手段と、該第1光信号制限
手段による出力と前記所望ユーザの拡散符号との相関を
とる第1相関手段と、該第1相関手段による出力の尤度
を用いて尤度判定を行う尤度判定手段と、を有するもの
である。
【0011】また、前記第1光信号制限手段による出力
と前記所望ユーザの拡散符号との相関をとる第2相関手
段と、該第2相関手段による出力光に対して、所望ユー
ザの信号強度以上の大きさの出力光に対して該出力光の
強度を1つの所定値にし、該所望ユーザの信号強度より
小さい出力光に対して該出力光の強度を実質的に0に制
限する第2光信号制限手段と、を有し、前記尤度判定手
段は、該第2光信号制限手段による出力を判定に用いる
ことで、すべての重み位置が多元接続干渉によって干渉
を受けないかぎり、光検出器の出力は干渉の影響を受け
ず、かつ、該出力は、W(重み)倍された光強度で検出
されるので、より信頼できる信号判定を行うことができ
る。
【0012】また、本発明の光受信方法は、所望ユーザ
の信号強度以上の大きさの受信光に対して該受信光の強
度を1つの所定値にし、該所望ユーザの信号強度より小
さい受信光に対して該受信光の強度を実質的に0に制限
する第1光信号制限ステップと、該第1光信号制限ステ
ップによる出力と前記所望ユーザの拡散符号との相関を
とる第1相関ステップと、該第1相関ステップによる出
力の尤度を用いて尤度判定を行う尤度判定ステップと、
を有する方法である。
【0013】また、本発明の光受信方法は、前記第1光
信号制限ステップによる出力と前記所望ユーザの拡散符
号との相関をとる第2相関ステップと、該第2相関ステ
ップによる出力光に対して、所望ユーザの信号強度以上
の大きさの出力光に対して該出力光の強度を1つの所定
値にし、該所望ユーザの信号強度より小さい出力光に対
して該出力光の強度を実質的に0に制限する第2光信号
制限ステップと、を有し、前記尤度判定ステップは、該
第2光信号制限ステップによる出力を判定に用いる方法
である。また、本発明の光通信システムは、上記の光受
信機を有するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。図1
は、本発明の実施の形態による光受信機を適用するのに
好適な光通信システムの構成を示す図であり、光CDM
Aによって多元接続されるN個の光送信機と1個の光受
信機で構成される光通信システムを示す。ここでは、直
接変調直接検出光符号分割多元接続(CDMA)システ
ムに用いた光受信機について説明する。直接変調直接拡
散とは、光信号として、光の強度に注目して、変調及び
検出する光通信方式である。
【0015】この光通信システムの送信側において、各
光送信機T1,T2,...,TNは、情報変調された光信号を
割り当てられた拡散符号によって符号化された形態で、
光ファイバ11及びスターカプラ12を通してネットワ
ークへ送信する。そして、受信側において、光受信機R
は、各光送信機T1,T2,...,TNから符号化されて送信
される光信号を光ファイバ13を通して受信する。この
光受信機Rにおいては、各光送信機T1,T2,...,TNか
ら符号化されて送信される光信号から、所望ユーザの拡
散符号で符号化された光信号を復号する。このとき、拡
散符号間の相互相関に起因して、干渉、すなわち、多元
接続干渉を受ける。同時に多元接続して通信する同時ユ
ーザ数が増大するにつれて、この多元接続干渉は、その
干渉量が増大するという性質を有する。
【0016】図2は、本発明の第1実施の形態による光
受信機Rの構成を示す図である。光受信機Rの入力信号
として、各光送信機T1,T2,...,TNからの光信号をス
ターカプラ12から受信する。まず、受信信号は、光信
号制限手段としての光ハードリミッタ21へ入力する。
このとき、光ハードリミッタ21の動作は、光ハードリ
ミッタ21への入力信号光をxとすると、次式のように
定義される。
【0017】
【数1】
【0018】上記式(1)において、λsは、所望ユー
ザの信号強度を示す。この光ハードリミッタとしては公
知のものを用いることができる(A.A.Sawchuk and T.C.
Strand,"Digital optical computing,"Proc.IEEE,vol.7
2,pp.758-779,July 1984. J.L.Jewell,M.C.Rushford,a
nd H.M.Hoad,"Use of a single nonlinear Fabry-Perot
etalon as optical logic gates,"Appl.Phys.Lett.,vo
l.44,pp.172-174,Aug.1984.)。上記式(1)のよう
に、光ハードリミッタ21によって制限された光信号
を、スプリッタ22によって重みWの数に分岐し、相関
手段としての遅延線で構成される相関器23で拡散符号
の重み位置における光信号と相関をとる。
【0019】この相関をとった光信号を、フォトダイオ
ードから成る光検出器24へ入力する。受信信号は光ハ
ードリミッタ21によって上記式(1)のようにその光
強度が制限されているので、光検出器24からの各出力
信号は2値のいずれかをとることになる。この2値に基
づいて、尤度判定手段としての結合尤度判定器25にお
いて尤度判定を行ない、送信された信号を復調する。た
とえば、拡散符号として、符号長L=13、重みW=
3、オフピーク自己相関及び相互相関が1(オンピーク
自己相関は3=W)である光直交符号(OOC:Optica
l Orthogonal Code)を用いた場合を例に、2人の同時
ユーザがいた場合について、上記光受信機Rで光信号が
受信されてからどのように正しく信号判定を行なえるか
を説明する。
【0020】図3は、光ハードリミッタ21の動作を説
明する図である。今、所望ユーザ(ユーザ1)は、拡散
符号C1=[1011000000000]、他ユーザ(ユーザ2)は拡
散符号C2=[0010000100010]を用いて、所望ユーザの受
信機で光信号を受信したとする。このとき、光ハードリ
ミッタ21によって、拡散符号C1と拡散符号C2とがチ
ップ位置3(2番目の重み位置)において干渉してい
る。このとき、所望ユーザの光強度に光ハードリミッタ
21のカットオフレベルを設定しておく。よって、所望
ユーザが光信号を送信したとき(図3の上段)は、光ハ
ードリミッタ21の出力は、すべて所望ユーザの信号レ
ベルとなる。
【0021】一方、所望ユーザが光パルスを送信しない
とき(図3の下段)は、ユーザ2と相関するパルス位置
において光パルスが受信されることになる。この後、拡
散符号C1の重み位置(符号系列における3個の「1」
の位置)の光パルスを同時に受信するように、遅延線に
よって構成される相関器23によってそれぞれの光検出
器24に入力する。第i番目の重み位置における光検出
器24の出力に対するON/OFFの尤度比は、次式の
ように与えられる。
【0022】
【数2】
【0023】zi:第i番目の重み位置における光検出
器24の出力 H1:所望ユーザが光パルスを送信している場合 H0:所望ユーザが光パルスを送信していない場合 Pr{zi|Hb} b∈{1,0}:第i番目の重み位置
における光検出器24出力の尤度 なお、演算等の簡単化のため、上記式(2)における尤
度比は、底をeとして自然対数で表している。これら拡
散符号の重み位置において得られる尤度を用いて、結合
尤度判定器25において次式で表される結合尤度判定を
行なうことで、信号判定を行なう。
【0024】
【数3】
【0025】W:拡散符号の重み なお、上記式(3)は、T≧0であれば、送信された情
報は「1」であり、T<0であれば、送信された情報は
「0」であると判定することを意味している。
【0026】本実施の形態によれば、光ハードリミッタ
21によって、受信光は光信号制限されるので、光検出
器24からの各出力信号は2値のいずれかをとることに
なる。多元接続干渉による干渉を受けた重み位置の尤度
比は、上記式(2)によって0になる(尤度比そのもの
の値は1であるが、尤度比の自然対数は0になるという
意味)。よって、干渉を受けた重み位置の信号は、信号
判定に影響しない。よって、他ユーザに関する情報を知
らなくても、多元接続干渉の影響を抑制することができ
る。また、光ハードリミッタの後段に、新たなブランチ
を設けて、加算器としての光カプラによって拡散符号の
重み位置の光信号を加算した光信号に対する第2の光信
号制限手段としての第2光ハードリミッタを設けた本発
明の一実施の形態について図4を用いて説明する。
【0027】図4は、本発明の第2実施の形態による光
受信機の構成を示す図である。受信信号は第1光ハード
リミッタ31及びスプリッタ32を介して2つに分岐さ
れる。ここで、第1光ハードリミッタ31は図2に示し
た光ハードリミッタ21と同じ働きをする。上側のブラ
ンチにおいては、図2に示したスプリッタ22及び相関
器23と同じ働きをするスプリッタ33及び相関器34
によって相関をとり、カプラ35によって光結合して、
第2光ハードリミッタ36に入力する。この第2光ハー
ドリミッタ36は、次式で与えられるように動作する。
【0028】
【数4】
【0029】ここで、本実施の形態においては、3dB
のスプリッタ32を用いたので、第2光ハードリミッタ
36のカットオフレベルは、第1光ハードリミッタ31
のカットオフレベルの1/2になっている。この実施の
形態において、第2光ハードリミッタ36で信号制限さ
れることによって、このブランチからに対する尤度比が
次式のように求まる。
【0030】
【数5】
【0031】ここで、z0は、図4に示されるように、
上側のブランチにおける光検出器37の出力である。一
方、図4に示される下側のブランチについては、第1実
施の形態と同様にして、所望ユーザと相関する重み位置
を相関器40によって、同時に受信できるように構成す
る。上側のブランチと同様に3dBカプラによって分岐
されたことから、各重み位置における最大尤度は、光信
号強度が1/2におけるものとなる。上記式(3)及び
式(5)を乗算した結合尤度比が0以上であるか否か
(ここでは、結合尤度比とは対数表現で定義しているの
で、加算したものが0以上となるか否か)を判定するこ
とで、論理判定器38において信号判定を行なう。
【0032】図5は、図4における上側のブランチの光
信号を説明する図である。上側のブランチにおいては、
拡散符号の重み位置において相関した光信号を最終重み
位置(図5における3番目のチップ位置)に加算した
後、第2光ハードリミッタ36において光信号制限する
ので、全ての重み位置が多元接続干渉によって干渉を受
けないかぎり、光検出器37の出力は干渉の影響を抑制
することができる。第2実施の形態によれば、上側のブ
ランチの光検出器37において、W(重み)倍された光
強度で検出されるので、より信頼できる信号判定を行う
ことができる。よって、さらに通信品質のよい信号受信
ができる。
【0033】図6は、本発明の効果を確認するためのシ
ミュレーション(数値解析)結果を示すグラフであり、
横軸受信信号強度に対する縦軸ビット誤り率を示す。こ
のグラフは第2実施の形態によるシミュレーション結果
を示し、暗電流Λd=0.1、符号長L=341、重みW
=5、ユーザ数K=5とする。また、「従来」はビット
誤り率を最小にするスレッショルドを用いる場合であ
る。「本発明(上限)」は全干渉ユーザ(所望ユーザを
除く)が「1」すなわちパルスを送信している場合であ
って、多元接続干渉が最悪の状態である。「本発明」は
干渉ユーザが確率1/2で「1」か「0」を送信してい
る場合である。「単一ユーザ接続」は一ユーザのみが通
信をしている単一ユーザ(K=1)の場合であって多元
接続干渉がない場合である。
【0034】グラフから、多元接続干渉がない「単一ユ
ーザ接続」の場合に対して「従来(光ハードリミッタを
有する場合と有しない場合)」はビット誤り率が高いの
に対し、従来例の項で述べた「マルチユーザ受信機」の
場合でも相当改善されるものの、「本発明」では、多元
接続干渉による劣化が少ない、すなわち、多元接続干渉
の影響を抑制していることが理解される。
【0035】図7は、本発明の効果を確認するためのシ
ミュレーション結果を示すグラフであり、横軸ユーザ数
に対する縦軸ビット誤り率を示す。このグラフは第2実
施の形態によるシミュレーション結果を示し、受信信号
強度Λs=40、暗電流Λd=0.1、符号長L=34
1、重みW=5とする。グラフから、図6と同様の改善
が見られるとともに、「本発明」はユーザ数K≦5にお
いて顕著な効果を奏することが理解される。これは、重
みW=5であることから、K>Wにおいては所望ユーザ
の重み位置で干渉を受けてしまうためと考えられる。
【0036】図8は、本発明の効果を確認するためのシ
ミュレーション結果を示すグラフであり、横軸重みに対
する縦軸ビット誤り率を示す。このグラフは第2実施の
形態によるシミュレーション結果を示し、暗電流Λd=
0.1、ユーザ数K=5とする。グラフから、図6と同
様の改善が見られるとともに、最適の重みWが受信信号
強度Λsの増加とともに増加すること、及び、「本発
明」の最適重みWが「マルチユーザ受信機」の最適重み
Wよりも小さいことが理解される。ここで、上記実施の
形態で用いたOOC(光直交符号)において生成できる
符号数は、
【0037】
【数6】
【0038】と表される。よって、重みWが小さいとき
に最小の誤り率を示すということは、符号長L一定の下
で、生成できるOOCの符号数を増大することができる
という効果を奏することを意味する。なお、本発明は上
記実施の形態に限定されるものではない。
【0039】上記実施の形態においては、光検出器とし
てフォトダイオードを用いたが、受信感度が優れるアバ
ランシェフォトダイオード(APD)を用いてもよい。
結合尤度判定器25又は論理判定器38の尤度判定に
は、光検出器24又は41の出力を加算して判定しても
よい。光ハードリミッタ21等の動作で、光信号の強度
が大きいときは所望ユーザの信号強度λsに制限してい
るが、1つの所定値であればよく、所望ユーザの信号強
度λsに限られない。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、他ユー
ザに関する情報を知らなくても、多元接続干渉の影響を
抑制することができるので、その信号判定が容易であ
り、構成が簡素化され、信号処理が高速化され、かつ、
優れた通信品質を実現することができ、光通信の利点で
ある高速大容量である特徴を生かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による光受信機を適用する
のに好適な光通信システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施の形態による光受信機の構成
を示す図である。
【図3】光ハードリミッタの動作を説明する図である。
【図4】本発明の第2実施の形態による光受信機の構成
を示す図である。
【図5】図4における上側のブランチの光信号を説明す
る図である。
【図6】本発明の効果を確認するためのシミュレーショ
ン結果を示すグラフ(その1)である。
【図7】本発明の効果を確認するためのシミュレーショ
ン結果を示すグラフ(その2)である。
【図8】本発明の効果を確認するためのシミュレーショ
ン結果を示すグラフ(その3)である。
【符号の説明】
11 光ファイバ 12 スターカプラ 13 光ファイバ 21 光ハードリミッタ 22,32,33,39 スプリッタ 23,34,40 相関器 24,37,41 光検出器 25 結合尤度判定器 31 第1光ハードリミッタ 35 カプラ 36 第2光ハードリミッタ 38 論理判定器 T1,T2,...,TN 光送信機 R 光受信機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K002 AA03 AA04 BA02 CA14 DA01 DA05 DA12 FA01 5K022 EE14 EE32 EE35 EE36 5K033 DB02 DB05 DB22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望ユーザの信号強度以上の大きさの受
    信光に対して該受信光の強度を1つの所定値にし、該所
    望ユーザの信号強度より小さい受信光に対して該受信光
    の強度を実質的に0に制限する第1光信号制限手段と、
    該第1光信号制限手段による出力と前記所望ユーザの拡
    散符号との相関をとる第1相関手段と、該第1相関手段
    による出力の尤度を用いて尤度判定を行う尤度判定手段
    と、を有することを特徴とする光受信機。
  2. 【請求項2】 前記第1光信号制限手段による出力と前
    記所望ユーザの拡散符号との相関をとる第2相関手段
    と、該第2相関手段による出力光に対して、所望ユーザ
    の信号強度以上の大きさの出力光に対して該出力光の強
    度を1つの所定値にし、該所望ユーザの信号強度より小
    さい出力光に対して該出力光の強度を実質的に0に制限
    する第2光信号制限手段と、を有し、前記尤度判定手段
    は、該第2光信号制限手段による出力を判定に用いるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光受信機。
  3. 【請求項3】 所望ユーザの信号強度以上の大きさの受
    信光に対して該受信光の強度を1つの所定値にし、該所
    望ユーザの信号強度より小さい受信光に対して該受信光
    の強度を実質的に0に制限する第1光信号制限ステップ
    と、該第1光信号制限ステップによる出力と前記所望ユ
    ーザの拡散符号との相関をとる第1相関ステップと、該
    第1相関ステップによる出力の尤度を用いて尤度判定を
    行う尤度判定ステップと、を有することを特徴とする光
    受信方法。
  4. 【請求項4】 前記第1光信号制限ステップによる出力
    と前記所望ユーザの拡散符号との相関をとる第2相関ス
    テップと、該第2相関ステップによる出力光に対して、
    所望ユーザの信号強度以上の大きさの出力光に対して該
    出力光の強度を1つの所定値にし、該所望ユーザの信号
    強度より小さい出力光に対して該出力光の強度を実質的
    に0に制限する第2光信号制限ステップと、を有し、前
    記尤度判定ステップは、該第2光信号制限ステップによ
    る出力を判定に用いることを特徴とする請求項3記載の
    光受信方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の光受信機を有する
    ことを特徴とする光通信システム。
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