JP2001164644A - 油脂分解浄化装置及びこれを用いたグリーストラップ - Google Patents

油脂分解浄化装置及びこれを用いたグリーストラップ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばレストランやホテルなどの厨房及び調
理場等に設置されるグリーストラップの貯溜部の水面に
浮いて蓄積される排水中の油脂分を、好気性の分解微生
物を効率よく活性化させて分解浄化する装置及びこれを
用いたグリーストラップを提供すること。 【解決手段】 酸素供給室13で気泡発生手段18から
発生した気泡を気液接触部12の入口部から縦方向通路
11である各変形通路部122、123、126、12
7を連続的に出口部へ向かって上昇させ、そのドリフト
効果で油脂分吸引パイプ17の上端開放部17aから排
水槽内の排水上面付近の油脂分を吸引して酸素供給室1
3に取り込んで気泡と共に縦方向通路11内を上昇させ
ることにより気液接触を行わせることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油脂分解浄化装置及
びこれを用いたグリーストラップに関し、更に詳細には
例えば厨房から出る排水中の油脂分を排水槽内において
好気性微生物により分解浄化する時に酸素と排水中の油
脂分を効率よく気液接触させる装置及びこれを用いたグ
リーストラップに関する。
【0002】
【従来の技術】ホテル、レストラン、食堂などの比較的
に規模の大きな厨房では油脂を含んだ大量の排水が流さ
れる。この種の調理場では、グリーストラップと称する
油脂分解浄化槽の設置が法律で義務づけられており、通
常、このグリーストラップは排水溝の末端に設置されて
いる。
【0003】このグリーストラップは、標準的には2つ
の潜り堰(容器内に貯溜する排水の水面付近に堰板を設
け、この堰板の下側を流路とする堰)を設けて槽内を仕
切って排水の流速を落とし、最終貯溜部でオーバーフロ
ー管から排水させるように構成されたものである。
【0004】このようなグリーストラップによると、排
水中の油脂は、流速の低下により、及び滞留時に比重差
で、2つの潜り堰で水面が区画された各貯溜部の水面に
浮上して蓄積していく。このように油脂分が水面を覆っ
て空気を遮断する結果、硫酸還元菌等により腐敗した浮
上油脂と滞留水となって流下水素やメルカプタンのよう
な悪臭を発生する。
【0005】そのため、従来は、グリーストラップにお
ける各貯溜部の水面に浮いている油脂分を定期的にすく
い取って清掃廃棄処理していた。しかし、このような方
式では、清掃廃棄処理作業を行うのに非常に手間が掛か
り、また悪臭の発生を完全に防止することもできないた
め、グリーストラップ内にフィルターを設置して、この
フィルターに好気性の油脂類分解微生物を供給着床させ
て処理する方法も考えられた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、油脂分
の比重は約0.92で、3槽式(貯溜部を3つ備える方
式)のグリーストラップでは第2槽即ち下流側2番目の
貯溜部における水面に油脂分が厚く蓄積する。そのた
め、水面が油脂分で覆われ、前述したように空気の供給
が遮断されることから、単に分解微生物を供給しただけ
では、菌は活性化せず、油脂の分解効果が発揮されない
結果、油脂分は排水と共にグリーストラップから流出し
ていた。
【0007】そこで、グリーストラップの貯溜部にポン
プで空気を強制的に供給して好気性の油脂分解微生物を
活性化させるようにした浄化装置が開発されたが、空気
が貯溜部の底に供給されるため、油脂分の排水中への撹
拌と共に汚泥を巻き上げ、油脂分と汚泥がグリーストラ
ップの排水口から流出してしまう結果となっている。
【0008】一定規模以上の厨房や調理場では、乳化破
壊した後の凝集フロックを加圧空気の気泡で浮上分離さ
せ、水面より掻き寄せて汚泥として貯溜し、搬出処分す
る凝集加圧浮上方式の油脂分解浄化装置も用いられてい
るが、大量の余剰汚泥の処理と強い悪臭の発生に大きな
問題を残している。
【0009】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、例えばレストランやホテ
ルなどの厨房及び調理場等に設置されるグリーストラッ
プの貯溜部の水面に浮いて蓄積される排水中の油脂分
を、好気性の分解微生物を効率よく活性化させて油脂分
を分解浄化する装置及びこれを用いたグリーストラップ
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は油脂分解浄化装
置であり、前述した技術的課題を解決するために以下の
ように構成されている。すなわち、本発明は、排水槽内
に貯溜する排水中に浸漬するように設置され、排水槽内
の排水中に存在する油脂を分解浄化する装置であって、
縦方向の通路を備える気液接触部と、この気液接触部の
下部に設けられ、前記通路に連通する酸素供給室と、こ
の酸素供給室に一端が連通され、他端が排水槽内の排水
面近傍に位置して開放する油脂分吸引パイプと、酸素供
給室に配置され、加圧空気供給源に接続された気泡発生
手段とを含み、気液接触部が一端に入口部を又他端に出
口部を備えて形成され、気液接触部の通路が、入口部か
ら出口部へ向かって断面形状が連続的に変化し、且つ軸
方向に伸長する複数の変形通路部で構成され、酸素供給
室で発生させた気泡を気液接触部の入口部から各変形通
路部を連続的に出口部へ向かって上昇させ、そのドリフ
ト効果で油脂分吸引パイプの上端開放部から排水槽内の
排水上面付近の油脂分を吸引して酸素供給室に取り込ん
で気泡と共に通路内を上昇させることにより気液接触を
行わせることを特徴とする。
【0011】<本発明における具体的構成>本発明にお
ける油脂分解浄化装置は、前述した必須の構成要素から
なるが、その構成要素が具体的に以下のような場合であ
っても成立する。その具体的構成要素とは、気液接触部
の通路が、更に、気液接触部の入口部と出口部との間に
設けられ、各変形通路部を通る気液を合流分割する合流
分割手段とを備えて構成されていることを特徴とする。
【0012】また、本発明に係る油脂分解浄化装置で
は、油脂分吸引パイプが、パイプ本体の長さが変わる伸
縮自在部分を備えることを特徴とする。更に、本発明に
おける油脂分解浄化装置では、前記油脂分吸引パイプの
他端開放部を、漏斗状に開いて形成することも好まし
い。更にまた、本発明における排水中の油脂を分解浄化
する装置では気液接触部の内面をポーラスな素材で形成
することが好ましい。
【0013】また、本発明は前述した特徴を備える油脂
分解浄化装置を用いたグリーストラップでもある。本発
明のグリーストラップでは、更に、排水槽内を、最終貯
溜部である排水領域とこれに隣接する浄化領域とに区画
形成すべく少なくとも1つの潜り堰が設置され、そして
油脂分解浄化装置が浄化領域内に設置され、且つ排水槽
内の浄化水を外部に排水するオーバーフロー管が浄化水
排出排水領域内に設けられていることを特徴とする。
【0014】また、本発明のグリーストラップでは、油
脂分解浄化装置を浄化水排出領域内に設置し、気液接触
部の出口部を介する吹出し口を、潜り堰を貫通又は越え
て、浄化領域に開放するようにしてもよい。油脂分解浄
化装置をこのように浄化領域内又は浄化水排出領域内の
いずれかに設置する場合、この油脂分解浄化装置を前述
の潜り堰に取り付けることができる。
【0015】また、本発明のグリーストラップでは、油
脂分解浄化装置に、少なくとも2つの油脂分吸引パイプ
を設けることができ、その場合1つの油脂分吸引パイプ
の上端開放部を潜り堰で仕切られた浄化水排水領域内に
位置し、且つ他の油脂分吸引パイプの上端開放部を浄化
領域に位置させることも好ましい。
【0016】本発明の油脂分解浄化装置によると、この
装置を排水槽の貯溜部に沈めて設置し、グリーストラッ
プを構成する。次いで、加圧空気供給源から加圧空気を
気泡発生手段に送ることにより酸素供給室で大量の気泡
を連続的に発生させる。この気泡は、気液接触部の入口
部から縦方向の通路を上昇して出口部から貯溜部に出
る。
【0017】酸素供給室で発生した大量の気泡が連続的
に気液接触部の縦方向通路を上昇して貯溜部に出ること
により、この装置内の排水及び油脂分に気液接触部の縦
方向通路を上昇する流れを起こす。このように多量の気
泡が連続して上昇することに伴う装置内の排水及び油脂
分の上昇流によるドリフト効果によって、油脂分吸引パ
イプの上端開放部から貯溜部の排水上面付近の油脂分が
吸引されて酸素供給室に取り込まれる。
【0018】そして、油脂分吸引パイプから排水上面付
近に蓄積している油脂分が酸素供給室に取り込まれる
と、この酸素供給室で発生している大量の気泡と共に気
液接触部の入口部から出口部へ縦方向通路を上昇して再
び貯溜部に出る。気液接触部の縦方向通路を通る気泡と
排水上面付近から吸引した油脂分等は、この縦方向通路
を構成している複数の変形通路を通り、しかもこれらの
各変形通路部を通過する間にその通過流は合流分割手段
によって合流分割される。
【0019】これにより、気液接触部の縦方向通路を上
昇する気泡と排水上面付近から吸引された油脂分は、効
率よく気液接触が起こり、これによりグリーストラップ
に投入された好気性の油脂分解微生物を活性化させるこ
とができると共にこの微生物による油脂分の分解浄化を
促すことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の油脂分解浄化装置
及びこれを用いたグリーストラップを図に示される実施
形態について更に詳細に説明する。図1には本発明の第
1の実施形態であり且つ基本的な構造の油脂分解浄化装
置10が示されている。
【0021】この実施形態の油脂分解浄化装置10は、
内部に縦方向通路11を備える気液接触部12と、この
気液接触部12の下部に設けられ、縦方向通路11に連
通する酸素供給室13とを備えて構成されている。
【0022】この酸素供給室13は、ほぼ四角形の底板
と、この底板上から立設した4つの側壁とによって横断
面四角形の箱状に形成された上部開放のハウジング14
によって区画形成されている。上部開放のハウジング1
4の上端周囲にはフランジ部14aが形成されている。
【0023】このフランジ部14a上には気液接触部1
2がその下端周囲に形成されたフランジ部12aをパッ
キンなどを介して水密的に密着するように乗せられ、フ
ランジ部14aに取り付けられた植込みボルト15を気
液接触部12のフランジ部12aのボルト挿通穴(図
2)に相対的に挿通し、ナット16を螺合して締め付け
ることにより堅固に連結されている。
【0024】これによりハウジング14の内部空間であ
る酸素供給室13は気液接触部12の縦方向通路11に
連通する。このハウジング14の1つの側壁には、油脂
分吸引パイプ17の一端が内部の酸素供給室13に連通
するように当該側壁を貫通して接続されている。この油
脂分吸引パイプ17は、屈曲してほぼ垂直に立ち上がっ
ている。
【0025】油脂分吸引パイプ17の他端は、漏斗状に
広がって吸引開放部17aとされている。勿論、漏斗状
に形成された吸引開放部17aを別体品として形成し、
これを油脂分吸引パイプ17の本体部分の端部に連結し
て構成することもできる。
【0026】また、油脂分吸引パイプ17は、図2に示
されるようにパイプ本体17bの途中に蛇腹状の伸縮自
在部17cを設け、このパイプ本体17bの他端開放部
17aを、その外周に沿って等間隔で配置した3つのフ
ロート(浮き)20で排水面上に支持するようにするこ
とも好ましい。
【0027】このようにフロート20を取り付けてパイ
プ本体17bの他端開放部17aを排水面上で支持する
構成にすれば、グリーストラップ内の排水レベルが変化
しても、油脂分吸引パイプ17の他端開放部17aは、
水面の変動に追随するため、常に水面に浮いている油脂
分を吸引する最適位置に自動的に保持できる。
【0028】なお、油脂分吸引パイプ17の他端開放部
17aに取り付けるフロート20は、他端開放部17a
からパイプ本体内に油脂分の流入を妨げない限り如何な
る位置や取付け方を用いてもよい。また、油脂分吸引パ
イプ17におけるパイプ本体17bの途中に設ける伸縮
自在部として、内筒と外筒を相互に摺動可能に組み付け
て締付け密封リングで固定可能にした入れ子方式のもの
にすれば、この油脂分解浄化装置10を後述する排水槽
内に最初にセットする時に、パイプ本体17bの開放部
を17aを適所に位置決めすることが容易となる。
【0029】すなわち、この油脂分解浄化装置10を排
水槽内に取り付ける時、排水槽内の水面の高さに合わせ
てパイプ本体17bの他端開放部17aの位置を前述し
た適所に設定する必要があるが、前述したような入れ子
方式からなる伸縮自在部を備える油脂分吸引パイプ17
であれば、油脂分解浄化装置10を排水槽内に取り付け
た後に、締付け密封リングを緩めて、内筒と外筒の出入
り長さを調整すれば容易にパイプ本体17bの他端開放
部17aの位置を所望の位置に設定することができる。
【0030】酸素供給室13には気泡発生手段18が配
置され、この気泡発生手段18は油脂分解浄化装置10
の外部に設置された加圧空気供給源(図示せず)と可撓
性のパイプ19により接続されている。この気泡発生手
段18としては、例えばポーラスセラミックからなる棒
状体を使用することができる。このようなポーラスセラ
ミックからなる気泡発生手段18は熱帯魚を飼育する水
槽などで使用されているものと同じであって、既に公知
のものであることからその詳細な説明は省略する。
【0031】気液接触部12は、例えば平成10年10
月27日に公開された特開平10−286448号公報
に開示されている混練装置と同じ構造のものを使用した
ものであり、従ってその構造自体は既によく知られてい
るものであるので簡単に説明する。すなわち、気液接触
部12は、下端に入口部を又上端に出口部を備え、更に
その縦方向通路は、入口部から出口部へ向かって断面形
状が連続的に変化する複数の変形通路部と、気液接触部
12の入口部と出口部との間に設けられ、各変形通路部
を通る気液を合流分割する合流分割手段とを備えて構成
されている。
【0032】この気液接触部12は、図3に示されるよ
うに、2種類のエレメント120A、120Bを2つ縦
方向に接続して構成されている。一方の種類のエレメン
ト(第1段目のエレメント)120Aは、正方形をした
両端部を備え、これら両端部には当該エレメントを相互
に接続するためのフランジ部12a、12bが形成され
ている。
【0033】このフランジ部12aには、複数のボルト
挿通穴121が形成され、隣接するエレメント同士はこ
のボルト挿通穴121を利用して端部同士がボルト止め
されて接続されると共に、第1段目のエレメント120
Aの下部のフランジ部12aは前述したように酸素供給
室13を構成するハウジング14の上部フランジ部14
aと締結される。
【0034】エレメント120Aは、同じ方向に並んで
隣接配置された2つの変形通路122、123を備えて
いる。このエレメント120Aの一方の端部には、これ
ら2つの変形通路の各開口が長方形状に形成されてい
る。これら長方形状の各開口が2つの変形通路122、
123の各入口122a、123aとなると共に気液接
触部12の入口部でもある。
【0035】エレメント120Aの他方の端部には、前
述した入口を構成する長方形状の開口とその長手方向を
90度異にする長方形状の開口が形成されている。この
長方形状の開口が2つの変形通路122、123の各出
口122b、123bとなる。すなわち、エレメント1
20Aの入口側に形成された長方形状の開口と出口側に
形成された長方形状の開口とはその長手方向を90度異
にして形成されている。
【0036】変形通路122、123の具体的形状につ
いて説明すると、各変形通路122、123は、その断
面形状が入口122a、123aから出口122b、1
23bに向かって連続的に変化している。その変化の態
様については、各変形通路122、123とも、任意の
位置での断面積は入口122a、123aから出口12
2b、123bまで同じであり、断面の形状のみが連続
的に変化している。
【0037】つまり、入口122a、123aはX方向
に長い長方形であり、入口122a、123aと出口1
22b、123bの中間部においてはその断面形状が正
方形となり、出口122b、123bにおいてはX方向
に対して直交するY方向に長い長方形になるように形成
されている。そして、変形通路122、123の長さは
同じである。従って、各変形通路122、123を通る
気液は、その断面形状がX方向に長い長方形から徐々に
正方形に変化させられ、そこから更にY方向に長い長方
形に徐々に変化させられることになる。
【0038】次に、もう1つの種類のエレメント120
Bは、前述したエレメント120Aと実質的に同じであ
るが、このエレメント120Bでは図2で見て左側に位
置する入口124aと下方に位置する出口124bとが
変形通路124で連通し、右側に位置する入口125a
と上方に位置する出口125bとが変形通路125で連
通している。すなわち、このエレメント120Bは、エ
レメント120Aと各変形通路の各入口と各出口との連
通態様を異にしている。このエレメント120Bの各出
口124b、125bが気液接触部12の出口部となっ
ている。
【0039】このような2種類のエレメント120A、
120Bを交互に接続した状態を示す図が図3である。
すなわち、前述した2種類のエレメント120A、12
0Bは、一方のエレメント120Aの出口側端部に他方
のエレメント120Bの入口側端部を、フランジ部12
a、12b同士を密着させてボルトで接続される。
【0040】従って、2種類のエレメント120A、1
20Bの接続部では、一方のエレメント120Aにおけ
る変形通路122の出口122bが、他方のエレメント
120Bにおける変形通路124の入口部124aの半
分と他の変形通路125の入口125aの半分とに連通
し、また一方のエレメント120Aにおける変形通路1
23の出口123bは、他方のエレメント120Bにお
ける変形通路124の入口124aの残りの半分と他の
変形通路125の入口125aの残りの半分とに連通す
ることになる。
【0041】そのため、一方のエレメント120Aにお
ける各変形通路122、123を通過した気液の半分づ
つが、他方のエレメント120Bのそれぞれの変形通路
124、125内に入ることにより実質的に合流するこ
とになり、しかし1つの変形通路を通った気液について
みると2つのエレメントの接続部で半分づつに分割され
ることになる。
【0042】従って、2つのエレメント120A、12
0Bの接続部である出口側端部と入口側端部とに形成さ
れている各変形通路の各出口と各入口とが気液の合流分
割手段を構成することになる。このようなエレメント1
20A、120Bを交互に直列に接続すれば、それぞれ
の接続部に気液の合流分割手段が構成されることにな
る。
【0043】このような構成の気液接触部12による
と、酸素供給室13で発生した大量の気泡は油脂分吸引
パイプ17からの油脂分と共に第1段目のエレメント1
20Aにおける入口側端部で二つに分割されて各変形通
路122、123に入る。この分割された気液の各流状
体断面形状は共にX方向に長い長方形である。
【0044】次に、この1段目の中間部においては、気
液の流状体断面形状は共に正方形に変化し、さらに、1
段目の出口側端部においては、共に入口側の長手方向と
は90度異にするY方向に長い長方形に変化する。従っ
て、気液の各流状体断面形状は、X方向に長い長方形→
正方形→Y方向に長い長方形、と変化する。この変化す
る過程において、有効な気液接触を起こすことになる。
【0045】次に、第2段目のエレメント120Bの各
長方形状入口124a、125aは、第1段目のエレメ
ント120Aの各長方形状出口122b、123bと直
角に交差している。そのため、第1段目のエレメント1
20Aの各出口から出た気液は、それぞれ分割されて分
けられる。
【0046】従って、第1段目のエレメント120Aに
おける各変形通路122を流れてきた気液の半分と変形
通路123を流れてきた気液の半分は合流して第2段目
のエレメント120Bの一方の変形通路124に入って
流れ、残りの半分の気液は同様に合流して他方の変形通
路125に入って流れる。
【0047】第2段目のエレメント12Bは、前述した
ように第1段目のエレメント120Aと実質的に同じで
あり、この2段目の中間部においても、気液の流状体断
面形状は共に正方形に変化し、さらに、2段目の出口側
端部においては、共に入口側の長手方向とは90度異に
するY方向に長い長方形に変化する。従って、気液の各
流状体断面形状は、X方向に長い長方形→正方形→Y方
向に長い長方形、と変化する。この変化過程において、
第2次的な気液接触が行われる。
【0048】ところで、この実施形態では、前述したよ
うに種類の異なる2つのエレメント120A、120B
を交互に接続しているが、その理由について説明する。
図3に示されるエレメント120Aをその一方の端部か
ら各変形通路内を覗くと、図4に示されるように影線を
除いた部分が直通した即ちストレートな貫通路として見
える。
【0049】これは、前述したように入口側端部におけ
る右側の入口122aが出口側端部における上部の出口
122bに連通し、入口側端部における左側の入口12
3aが出口側端部における下部の出口123bに連通し
ていることから、それらがそれぞれ部分的に重なる領域
は入口から出口が直視できることは当然ではある。
【0050】とすると、エレメント120Aの長手方向
から見たときに入口122a、123aと出口122
b、123bとがそれぞれ部分的に重なる領域に存在す
る通路部分については、気液の流状体に変形をほとんど
与えることなく通過させることになる。そして、同じ形
状のエレメント120Aを複数接続しても端部から変形
通路を覗いたときの状態は図4に示された状態と全く変
わらない。
【0051】他方、エレメント120Bについては、前
述のエレメント120Aの説明と同じ理屈により入口1
24a、125aと出口124b、125bとが重なる
領域は図5に示される影線を除いた部分となる。これ
は、エレメント120Aとは異なって、入口側端部にお
ける右側の入口124aが出口側端部における下部の出
口124bに連通し、入口側端部における左側の入口1
25aが出口側端部における上部の出口125bに連通
していることから明らかである。
【0052】そこで、この2種類のエレメント120
A、120Bを図3に示されるように接続したとして、
その入口側端部から変形通路を覗くと、図4と図5とを
重ねたような状態となり、その結果入口から出口を直視
することはできなくなる。ということは、入口から入っ
た気液が、所謂ストレートに出口部に流れ出ることはな
くなり、その結果気液接触効果をより高めることにな
る。
【0053】更に、前述した実施形態で用いたエレメン
トは、2つの変形通路122、123又は124、12
5を備えたものであったが、図6に示されるように4つ
の変形通路131、132、133、134を備えるエ
レメント130を接続して気液接触部12を構成するこ
ともできる。
【0054】このエレメント130も考え方は前述した
エレメント120A、120Bと同じで、端部側の開口
が全体として正方形で且つ周囲に接続用のフランジ部1
2a、12bを備え、更に入口側端部がX方向に長い4
つの開口を形成し、これら4つの開口は各変形通路13
1〜134の入口131a、132a、133a、13
4aとされている。他方、このエレメント130の出口
側端部は、入口側端部の各入口とは90度方向を異にす
るY方向に長い開口を形成し、各変形通路の出口131
b、132b、133b、134bとされている。
【0055】そして、図6で見て、変形通路131の入
口131aは、上から2番目の出口部131bに連通
し、変形通路132の入口132aは、最上部の出口1
32bに連通し、変形通路33の入口133aは、最下
部の出口133bに連通し、変形通路34の入口134
aは、上から3番目の出口134bに連通している。
【0056】各変形通路131、132、133、13
4のそれぞれの長手方向における断面形状の変化につい
ては、先の実施例で示したエレメント120A、120
Bの場合と基本的に同じである。ただ、エレメント13
0全体の輪郭としては、4つの変形通路を備えている関
係で相違している。
【0057】次に、前述した第1の実施形態に係る油脂
分解浄化装置10の動作について説明する。油脂分解浄
化装置10は、厨房等から出る排水を流す排水溝に接続
されたグリーストラップの貯溜部に沈めて使用される。
この油脂分解浄化装置10がグリーストラップ内に沈め
られると、この油脂分解浄化装置10内に水面に蓄積さ
れている油脂分と共に排水が入り込む。次いで、加圧空
気供給源から加圧空気を気泡発生手段18に送ることに
より酸素供給室13で大量の気泡を連続的に発生させ
る。
【0058】この気泡は、気液接触部12の入口部から
縦方向の通路11を上昇して気液接触部12の上端部に
位置するフランジ部12bに取り付けられた吹出しカバ
ー21に形成された吹出し口21aからグリーストラッ
プの貯溜部水面付近に吹き出される。このように、酸素
供給室13で発生した大量の気泡が連続的に気液接触部
12の縦方向通路11を上昇して貯溜部に出ることによ
り、この油脂分解浄化装置10内の排水及び油脂分に気
液接触部の縦方向通路11を上昇する流れを起こす。
【0059】前述したように多量の気泡が連続して上昇
することに伴う油脂分解浄化装置10内の排水及び油脂
分の上昇流によるドリフト効果によって、油脂分吸引パ
イプ17の上端開放部から貯溜部の排水上面付近の油脂
分が吸引されて酸素供給室13に取り込まれる。そし
て、油脂分吸引パイプ17から排水上面付近に蓄積して
いる油脂分が酸素供給室13に取り込まれると、この酸
素供給室13で発生している大量の気泡と共に気液接触
部12の入口部から出口部へ縦方向通路11を上昇して
再び貯溜部に出る。
【0060】気液接触部12の縦方向通路11を通る気
泡と排水上面付近から吸引した油脂分等は、この縦方向
通路11を構成している複数の変形通路122、12
3、124、125を通り、しかもこれらの各変形通路
部を通過する間にその通過流は合流分割手段によって合
流分割される。これにより、気液接触部12の縦方向通
路11を上昇する気泡と排水上面付近から吸引した油脂
分は、効率よく気液接触が起こり、これによりグリース
トラップに投入された好気性の油脂分解微生物を活性化
させることができると共にこの微生物による油脂分の分
解浄化を促すことができる。
【0061】このように酸素供給室13で発生した大量
の気泡と当該酸素供給室に流入する油脂分を含む排水が
連続的に気液接触部12の内部通路を通過してその出口
部から吹出し口21aを介して排水中に放出されるた
め、その時点で最適に気液接触される。従って、排水槽
内の汚泥を巻き上げることなく、水面に浮上している概
ね油脂分を大量の酸素と効果的に気液接触させることが
でき、排水中に存在する好気性の分解微生物を活性化す
ることができ、その結果油脂分の分解浄化を短時間に極
めて効率的に行うことができる。
【0062】前述した第1の実施形態に係る油脂分解浄
化装置10では、基本的な構造のものを例にして原理的
な説明をしたが、図7〜図10には実際に使用する状態
に設計された第2の実施形態としての油脂分解浄化装置
30を用いたグリーストラップ50が示されている。こ
の実施形態に係るグリーストラップ50は、図7及び図
8に示されるように上部開放の排水槽51を備え、その
内部には長手方向の一端側と他端側において相互に間隔
をあけて配置された潜り堰52a、52bが着脱可能に
取り付けられている。
【0063】潜り堰52a、52bとは、既に説明した
ようにその下端と排水槽底面との間を流路とするように
水面付近に設けられた仕切り板である。これら2つの潜
り堰52a、52bとの間における排水槽51の底部に
は、高さが排水槽51の深さの半分程度の仕切り板53
が立設されている。この仕切り板53は、潜り堰とは反
対に上端側を流路とし、排水槽の底面に沿う流れを遮断
する。
【0064】排水槽51内は、前述した2つの潜り壁5
2a、52bにより3つの領域54、55、56に区画
され、排水槽51の一方の端壁と潜り堰52aとで区画
される領域即ち第1槽は排水導入領域54であり、2つ
の潜り堰52a、52bによって区画される領域即ち第
2槽は浄化領域55であり、更に潜り堰52bと排水槽
51の他方の端壁とで区画される領域即ち第3槽は最終
貯溜部である浄化水排出領域56である。
【0065】排水槽51内の排水導入領域54には、こ
の排水槽51内に排水溝から最初に流れ込む排水中に含
まれる比較的に大きなゴミを取るため、無数の穴があい
たプレートから形成されたゴミ取りバケット57が配置
されている。排水槽51内の浄化領域55には、油脂分
解浄化装置30が配置されている。
【0066】この油脂分解浄化装置30は、図9に示さ
れるように3つのエレメント140A、140B、14
0Cを縦方向に積み重ねて構成された気液接触部31を
備えている。これら各エレメント140A、140B、
140Cについて更に具体的に説明すると、図10に示
されるように下段に位置する第1段目のエレメント14
0Aと上段に位置するエレメント140Cとは、図1及
び図3の実施形態に示された第1段目のエレメント12
0Aと実質的に同じであり、そのため各部には同一の参
照符号を付して詳細な説明を省略する。
【0067】中間のエレメント140Bは、図10から
明らかなように各変形通路141、142の長方形状を
した入口141a、142aと出口141b、142b
が下段のエレメント140Aの出口122b、123b
及び上段のエレメント140Cの入口122a、123
aとにそれぞれ整合するように形成されている。
【0068】その結果、この実施形態の油脂分解浄化装
置30における気液接触部31では、下段のエレメント
140Aの各変形通路122、123が中間のエレメン
ト140Bの各変形通路141、142を介してそのま
ま上段のエレメント140Cの各変形通路122、12
3に連通していることになる。
【0069】従って、この実施形態の油脂分解浄化装置
30における気液接触部31では、第1の実施形態にお
ける気液接触部12のように変形通路を流れる気液を分
割合流する手段は設けられていないことになる。このよ
うに3つのエレメント140A、140B、140Cを
縦方向に重ねて連結してなる気液接触部31は、その最
下端のフランジ部143aと最上端のフランジ部143
bとの間において各エレメントを包囲するように設けら
れた四角柱状のケーシング32を備えている。
【0070】このケーシング32の上端部は、上段のエ
レメント140Cの上端フランジ部外周縁に封密的に接
続され、各エレメントの他のフランジ部の外周縁はケー
シング32の内壁に内接している。そして、ケーシング
32の下端部は、下段のエレメント140Aの下端フラ
ンジ部143aに当接している。
【0071】これにより、各エレメント140A、14
0B、140Cにおける各端部のフランジ部143a、
143b間では、エレメントの外周囲にケーシング32
により空間部が形成されている。下段のエレメント14
0Aと中間のエレメント140Bにおける両端部のフラ
ンジ部143a、143b、及び上段のエレメント14
0Cにおける下端のフランジ部143aには、それぞれ
開口部144が形成されている。
【0072】各開口部144は、各エレメント140
A、140B、140Cを前述したように縦方向に配置
してフランジ部143a、143b同士を密着させて積
み重ね固定した時、前述したフランジ部に形成された各
開口部144が相互に整合するような位置に形成されて
いる。これにより、3つのエレメント140A、140
B、140Cを重ねて相互に連結した時、図9に示され
るように各エレメントの外周囲の空間部はすべて連通す
る。
【0073】上段のエレメント140Cを包囲するケー
シング32には、図9に示されるように、その内側に形
成されている空間部に連通するニップル33が取り付け
られている。このニップル33には加圧空気供給源(図
示せず)から伸びるホース19が接続される。
【0074】このような気液接触部31は、第1の実施
形態と同様に酸素供給室13を構成している上部開放の
ハウジング上端周囲に設けられているフランジ部14a
上に下段のエレメント140Aのフランジ部143aを
パッキンなどを介して水密的に密着するように乗せら
れ、ボルト及びナット等を用いて堅固に連結されている
(図9)。これにより、酸素供給室13は気液接触部3
1の縦方向通路に連通する。
【0075】その際、酸素供給室13を構成しているハ
ウジングの上端周囲に設けられているフランジ部14a
にも開口部144が形成されており、下段のエレメント
140Aにおけるフランジ部143aに形成されている
開口部144と整合する。酸素供給室13のフランジ部
14aに形成されている開口部144は、酸素供給室1
3の一角に設けられた通路室34に連通し、この通路室
34に連通するように気泡発生手段18が酸素供給室1
3内に設置されている。
【0076】この実施形態の油脂分解浄化装置30は、
酸素供給室13を構成するハウジング14の1つの側壁
に、2つの油脂分吸引パイプ17がそれぞれその一端を
酸素供給室13に連通するように当該側壁を貫通して接
続されている。2つの油脂分吸引パイプ17の内、1つ
は浄化領域55内に位置し、他の1つは潜り堰52bの
下を潜って浄化水排出領域56に位置している。また、
この実施形態の油脂分解浄化装置30は、潜り壁52b
に取り付けられていて、その結果潜り壁52bを排水槽
51に着脱することにより同時に排水槽51内への設置
と取り外しが可能となる。
【0077】次に、前述した実施形態に係るグリースト
ラップ50の使用方法を油脂分解浄化装置30の動作と
共に説明する。厨房等の床下に設置されたグリーストラ
ップ50には、厨房から出る排水が排水溝を介して入り
込む。その際、排水中の大きなゴミはゴミ取りバケット
57により選別されて除去される。
【0078】排水槽51に着脱可能に取り付けられた潜
り堰52bに取り付けられた油脂分解浄化装置30(具
体的には酸素供給室13及び気液接触部31の内部)に
は、排水槽51の水面に蓄積されている油脂分と共に排
水が油脂分吸引パイプ17から入り込んでいる。
【0079】次いで、加圧空気供給源から加圧空気をニ
ップル33を介して上段のエレメント140Cにおける
外周囲空間部に供給すると、加圧空気は、相互に連通し
ている各エレメントの外周囲空間部を介して酸素供給室
13の一角に形成された通路室34に導入され、この通
路室34に連通するように酸素供給室13に配置された
気泡発生手段18で大量の気泡を連続的に発生させる。
【0080】この気泡の気液接触部31への流れや、こ
れによる気液接触作用及び効果は前述した第1の実施形
態に係る油脂分解浄化装置10の場合とまったく同じで
あるので、これ以上の説明は省略する。ただし、第2の
実施形態に係る油脂分解浄化装置30では、油脂分吸引
パイプ17が2つ設けれら、その1つが浄化水排出領域
56に配置されている。
【0081】この理由は、浄化水排出領域56に移動し
てきた排水は、本来、浄化領域55において既に油脂分
が分解浄化されているのではあるが、未だ完全に分解浄
化しきれずに排水表面に僅かに油脂分が残っている場合
があり、そのような油脂分も吸引して分解浄化し、浄化
水排出領域56の排水をほぼ完全に浄化するためであ
る。
【0082】このようにして排水槽51内で油脂分など
が分解されて浄化された排水は、最終的に浄化水排出領
域56に貯留され、排水槽51の水位の上昇に伴って随
時、オーバーフロー管58から下水管に排出される。
【0083】この第2の実施形態に係る油脂分解浄化装
置30では、このように2つの油脂分吸引パイプ17を
備え、その1つを浄化水排出領域56に配置したが、こ
の発明は油脂分吸引パイプ17の設置数や配置位置に限
定されるものではなく、必要に応じて適宜変更すること
ができることは言うまでもない。
【0084】前述した第2の実施形態に係るグリースト
ラップ50では、油脂分解浄化装置30を排水槽51の
浄化領域55内に設置した場合のものであったが、次に
説明する第3の実施形態のように浄化水排出領域56内
に設置してもよい。このような第3の実施形態に係るグ
リーストラップ60は図11及び図12に示されてい
る。
【0085】図11に示される第3の実施形態に係るグ
リーストラップ60は、油脂分解浄化装置30が排水槽
51の浄化水排出領域56内に設置され、気液接触部3
1の上端フランジ部12bに取り付けられた吹出しカバ
ー21を、潜り堰52bを越えて、浄化領域55に突出
させ、その吹出し口21aを開放している。
【0086】そして、この油脂分解浄化装置30を構成
する酸素供給室13には2つの油脂分吸引パイプ17が
連通され、その1つは潜り堰52bを貫通して浄化領域
55内入り吸引開放部17aを当該浄化領域55に位置
決めされ、また他の1つは浄化水排出領域56内にそれ
ぞれ設置されている。その他の構成は第2に実施形態に
係るグリーストラップ50と実質的に同じであるので、
同一の構成部分には同一の参照符号を付してその説明を
省略する。
【0087】このように油脂分解装置30を排水槽51
の浄化水排出領域56に設置することで、浄化水領域5
5を実質的に大きい容積とすることができるため、排水
処理能力を同じ容量の排水槽に比べて向上させることが
できる。
【0088】更に前述した第1の実施形態に係る油脂分
解浄化装置10や第2の実施形態に係るグリーストラッ
プ50のいずれも、油脂分吸引パイプ17の他端に形成
された吸引開放部17aは、気液接触部12の上端部、
言い換えればフランジ部12bよりも高い位置にあるよ
うに構成されたものであったが、本発明はこのような条
件に限定されるものではない。
【0089】例えば、図13及び図14に第4の実施形
態として示されるグリーストラップ70における油脂分
解浄化装置40のように油脂分吸引パイプ17の他端に
形成された吸引開放部17aが気液接触部12の上端に
位置するフランジ部12bと同じ高さに位置するか或い
はそれよりも低い位置にあってもよい。油脂分吸引パイ
プ17における吸引開放部17aの気液接触部上端部に
対する相対的な高さ位置は、気液接触部12内を通過さ
せるエアー量と相関関係があり、従ってこのエアー量に
対応して変更することができる。
【0090】図13及び図14に示される第4の実施形
態に係るグリーストラップ70についても、油脂分吸引
パイプ17における吸引開放部17aを気液接触部12
の上端フランジ部12bよりも低い位置になるように構
成したこと以外は、実質的に第1の実施形態に係る油脂
分解装置や第2及び第3の実施形態に係るグリーストラ
ップにおける油脂分解浄化装置と実質的に同じであるの
で、同一又は相当する構成部分には同一の参照符号を付
して説明を省略する。
【0091】前述した第1の実施形態の油脂分解浄化装
置10及び第2〜第4第2の各実施形態に係るグリース
トラップ50、60、70における油脂分解浄化装置3
0、40の気液接触部12、31は、鉄、ステンレス、
プラスチックなど種々の素材から製造することができ
る。その場合、気液接触部12、31の内面、言い換え
れば気液が通過する縦方向通路の内表面をポーラスな素
材で形成することが好ましい。
【0092】気液が通過する縦方向通路の内表面をポー
ラスな素材で形成する方法としては、例えば鉄、ステン
レス又はプラスチック等で作られた気液接触部の内面を
発泡ポリエチレン或いは発泡硬質ウレタンで被覆する方
法、又は成形性のある発泡材で気液接触部そのものを製
造する方法などを挙げることができる。
【0093】このように気液接触部12、31の内表面
をポーラスな素材で形成すると、気液接触部12、31
の内表面に好気性の油脂分解微生物が着床し、縦方向通
路11を通過する大量の気泡によって十分な酸素の供給
がなされ、微生物を活性化すると共に微生物自体の繁殖
を促すことができる。
【0094】
【実施例】(実施例1)グリーストラップの第2槽(浄
化領域)を想定する容器内に人工的に作った排水を満た
し、その中に図1に示す油脂分解浄化装置10を所定の
状態に沈め、実験を行った。人工排水中の成分とその濃
度は表1に示す。
【表1】
【0095】人工排水中の油脂分、菌数、pH等を実験
開始前と開始後に順次測定し、この油脂分解浄化装置の
有意性を確認した。サンプリングは、水槽中にプロペラ
型撹拌機を設置して、700rpmで3分間攪拌した
後、攪拌状態のまま分取した。その実験結果を表2に示
す。
【表2】
【0096】なお、この表2において、油脂分解率の測
定方法は、サンプル100mlを分取し、明治製菓
(株)指定の、n-ヘキサンによる抽出方法で測定し
た。また、一般性菌数、BN菌数、芽胞菌数は、サンプ
ル50mlを分取し、明治製菓(株)指定の標準寒天培
地を使用したコロニーカウント方式により測定した。更
に、pHは、pHメーターにより測定した。そして、エ
アー流量は、使用したエアーポンプの能力により想定し
た。
【0097】表2の測定データから、この実施形態に係
る油脂分解浄化装置を利用して好気性の油脂分解微生物
を活性化させることにより人工排水中の油脂分が時間の
経過と共に減少し、この油脂分解浄化装置による油脂分
解の有意性が確認された。
【0098】(実施例2)グリーストラップは、流入す
る油脂を排水槽内で阻集して、最終貯溜部である浄化水
排出領域(第3槽)から油脂分を減少させた排水として
外部に排出する機能が要求されている。空気調和衛生工
学会規格(HASS)217では、0.5%のラードを
含む流入水を70回、間欠的に流入させて、各回の阻集
効率が85%以上、累積阻集効率が90%以上のグリー
ストラップを合格とする試験方法を規定している。
【0099】図11及び図12に示される第3の実施形
態に係るグリーストラップ60と同じように3槽からな
り且つ容量が160リットルのグリーストラップの第3
槽(浄化水排出領域56)内に、断面積25平方センチ
の気液接触部31を持つ油脂分解浄化装置30をその底
面が潜り堰52b下部より約1cm高くなるように取り
付けた。
【0100】気液接触部31の出口に、5センチ角の中
空筒からなる吹出しカバー21を図9に示されるように
横方向に向け且つその底面が予定する最低水位より6c
m上に位置するように取り付けた。その際、この吹出し
カバー21は潜り堰52aを直角に貫通し、その先端で
ある吹出し口21aを第2槽即ち浄化領域55に潜り堰
52aから第2槽の浄化領域55内に3cm突出させて
設置した。
【0101】このような構成のグリーストラップを用い
て油脂分解浄化装置30の気液接触部31にエアーを毎
分80リットル供給しながら、HASS 217による
阻集効率試験を行った結果、図15の特性図から明らか
なように各回の阻集効率85%以上、累積阻集効率9
0.5%を得た。この結果、油脂分解浄化装置を用いた
容量160リットルで且つ上述した構成のグリーストラ
ップが、HASSの規格を完全に満足していることが明
らかとなった。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における排
水中の油脂分を分解浄化する装置によれば、例えばレス
トランやホテルなどの厨房及び調理場等に設置されるグ
リーストラップの貯溜部の水面に浮いて蓄積される排水
中の油脂分を、好気性の分解微生物を効率よく活性化さ
せて分解浄化することができる。
【0103】更に、本発明のグリーストラップによれ
ば、排水中の油脂分を、好気性の分解微生物を効率よく
活性化させて分解浄化する油脂分解浄化装置を備えてい
ることから、貯溜部の底に沈殿している汚泥を巻き上げ
るようなこともなく、貯溜部の油脂分を効率よく分解浄
化し、浄化された排水のみを排水口から流出させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る油脂分解浄化装
置を概略的に示す正面図である。
【図2】図1に示される油脂分解浄化装置において油脂
分吸引パイプを示す平面図である。
【図3】図1に示される油脂分解浄化装置で使用される
気液接触部の具体的な構成を示す斜視図である。
【図4】図3に示される1つの種類のエレメントを入口
側端部から内部の各変形通路を見た状態を概略的に示す
平面図である。
【図5】図3に示される他の1つの種類のエレメントを
入口側端部から内部の各変形通路を見た状態を概略的に
示す平面図である。
【図6】本発明の油脂分解浄化装置において気液接触部
として使用可能な別なエレメント即ち内部に4つの変形
通路を備えるエレメントを示す斜視図である。
【図7】本発明のグリーストラップを示す断面図であ
る。
【図8】図7に示されるグリーストラップを示す平面図
である。
【図9】図7及び図8に示される本発明のグリーストラ
ップを構成する他の第2の実施形態に係る油脂分解浄化
装置の断面図である。
【図10】図9に示される油脂分解浄化装置を構成する
気液接触部の構成を示す分解斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係るグリーストラ
ップを示す図8と同様な平面図である。
【図12】図11に示されるグリーストラップを示す図
7と同様な断面図である。
【図13】本発明の第4の実施形態であるグリーストラ
ップを示す図8と同様な平面図である。
【図14】図12に示されるグリーストラップに用いら
れる油脂分解浄化装置を示す図9と同様な断面図であ
る。
【図15】本発明の実施例として図11及び図12に示
される構造を備える容量160リットルのグリーストラ
ップによるグリース阻集効率試験の特性図である。
【符号の説明】
10 油脂分解浄化装置(第1の実施形態) 11 縦方向通路 12 気液接触部 12a フランジ部 12b フランジ部 13 酸素供給室 14 ハウジング 14a フランジ部 15 植込みボルト 16 ナット 17 油脂分吸引パイプ 17a 他端開放部 17b パイプ本体 17c 伸縮自在部 18 気泡発生手段 19 加圧空気供給パイプ 20 フロート 21 吹出しカバー 21a 吹出し口 30 油脂分解浄化装置 31 気液接触部 32 ケーシング 33 ニップル 34 通路室 40 油脂分解浄化装置 50 グリーストラップ(第2の実施形態) 51 排水槽 52a 潜り堰 52b 潜り堰 53 仕切壁 54 排水導入領域 55 浄化領域 56 浄化水排出領域 57 ゴミ取りバケット 58 オーバーフロー管 60 グリーストラップ(第3の実施形態) 70 グリーストラップ(第4の実施形態) 120A、120B エレメント 122、123 変形通路 140A、14B、140C エレメント

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水槽内に貯溜する排水中に浸漬するよ
    うに設置され、前記排水槽内の排水中に存在する油脂を
    分解浄化する装置であって、 縦方向の通路を備える気液接触部と、この気液接触部の
    下部に設けられ、前記通路に連通する酸素供給室と、こ
    の酸素供給室に一端が連通され、他端が前記排水槽内の
    排水面近傍に位置して開放する少なくとも1つの油脂分
    吸引パイプと、前記酸素供給室に配置され、加圧空気供
    給源に接続された気泡発生手段とを含み、 前記気液接触部が一端に入口部を又他端に出口部を備え
    て形成され、前記気液接触部の前記通路が、前記入口部
    から前記出口部へ向かって断面形状が連続的に変化し、
    且つ軸方向に伸長する複数の変形通路部で構成され、 前記酸素供給室で発生させた気泡を前記気液接触部の前
    記入口部から前記各変形通路部を連続的に前記出口部へ
    向かって上昇させ、そのドリフト効果で前記油脂分吸引
    パイプの上端開放部から前記排水槽内の排水上面付近の
    油脂を吸引して前記酸素供給室に取り込んで気泡と共に
    前記通路内を上昇させることにより気液接触を行わせる
    ことを特徴とする油脂分解浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記気液接触部の前記通路が、更に、前
    記気液接触部の前記入口部と前記出口部との間に設けら
    れ、前記各変形通路部を通る気液を合流分割する合流分
    割手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の
    油脂分解浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記油脂分吸引パイプの他端開放部が、
    漏斗状に開いて形成されていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の油脂分解浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記油脂分吸引パイプが、パイプ本体の
    長さが変わる伸縮自在部分を備えることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の油脂分解浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記気液接触部の内面が、ポーラスな素
    材で形成されていることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の油脂分解浄化装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載された油
    脂分解浄化装置が前記排水槽の内部に設置され、排水槽
    内の排水中に存在する油脂分を分解浄化するグリースト
    ラップ。
  7. 【請求項7】 前記排水槽内を、最終貯溜部である浄化
    水排出領域とこれに隣接する浄化領域とに区画形成すべ
    く少なくとも1つの潜り堰が前記排水槽の水面側での流
    れを遮断するように設置され、前記油脂分解浄化装置が
    前記浄化領域内に設置され、且つ前記排水槽内の浄化水
    を外部に排水するオーバーフロー管が前記浄化水排出領
    域内に設けられていることを特徴とする請求項6に記載
    のグリーストラップ。
  8. 【請求項8】 前記油脂分解浄化装置が前記浄化水排出
    領域内に設置され、前記気液接触部の前記出口部を介す
    る吹出し口を、前記潜り堰を貫通又は越えて、前記浄化
    領域に開放し、且つ前記オーバーフロー管が前記浄化水
    排出領域内に設けられていることを特徴とする請求項6
    に記載のグリーストラップ。
  9. 【請求項9】 前記油脂分解浄化装置が少なくとも2つ
    の前記油脂分吸引パイプを備え、その1つの前記油脂分
    吸引パイプの前記上端開放部が前記潜り堰で仕切られた
    前記浄化水排出領域内に位置し、且つ他の前記油脂分吸
    引パイプの前記上端開放部が前記浄化領域に位置してい
    ることを特徴とする請求項7又は8に記載のグリースト
    ラップ。
  10. 【請求項10】 前記油脂分解浄化装置が前記潜り堰に
    取り付けられていることを特徴とする請求項7〜9のい
    ずれかに記載のグリーストラップ。
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