JP2001162242A - 無公害廃棄物処分場 - Google Patents
無公害廃棄物処分場Info
- Publication number
- JP2001162242A JP2001162242A JP37652899A JP37652899A JP2001162242A JP 2001162242 A JP2001162242 A JP 2001162242A JP 37652899 A JP37652899 A JP 37652899A JP 37652899 A JP37652899 A JP 37652899A JP 2001162242 A JP2001162242 A JP 2001162242A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- foundation
- stretched
- disposal site
- waste disposal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 大気汚染、水質汚染や土壌汚染の発生を防止
でき、かつ埋め立て処理後の管理が不要で多大な経費を
要しない無公害廃棄物処分場の構造を提供する。 【解決手段】 所定深さに掘った凹部1の全面に遮水シ
ート2を敷設し、凹部1の上端部全周に亘って基礎3を
設け、該基礎3の側部5に廃棄物投入口6及び排気口7
を設け、凹部1の開口部を塞ぐ平板状に張設した第1シ
ート10の周縁部を基礎3の上部に連結し、該第1シー
ト10の上方に隙間17を保持して平板状又は凸状に張
設した第2シート15を配置し、その周縁部を基礎3の
上部に連結する。
でき、かつ埋め立て処理後の管理が不要で多大な経費を
要しない無公害廃棄物処分場の構造を提供する。 【解決手段】 所定深さに掘った凹部1の全面に遮水シ
ート2を敷設し、凹部1の上端部全周に亘って基礎3を
設け、該基礎3の側部5に廃棄物投入口6及び排気口7
を設け、凹部1の開口部を塞ぐ平板状に張設した第1シ
ート10の周縁部を基礎3の上部に連結し、該第1シー
ト10の上方に隙間17を保持して平板状又は凸状に張
設した第2シート15を配置し、その周縁部を基礎3の
上部に連結する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業廃棄物や一般
廃棄物を最終処分するための廃棄物処分場の構造に関す
る。
廃棄物を最終処分するための廃棄物処分場の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、廃棄物処分場の構造としては、管
理型と安定型の野外式処分場と、管理型のドーム式処分
場(遮断型処分場)の2型式がある。この内、野外式処
分場は、整地した地面にゴムシートなどの遮水シートを
敷設し、その上に廃棄物を投棄し、処分場が満杯になっ
たならば、土砂を被せて廃棄物を地中に埋めたてて処分
する。この場合、廃棄物の投棄の際には、野ざらし状態
であるため、風等により煤塵が飛散して大気汚染を引き
起し、雨水が廃棄物に浸透し汚染させるため、浸出液を
集水し、浸出液処理施設で浄化処理した後、排水しなけ
ればならない。このような浸出液の浄化処理は、埋め立
てが終了してからも行政による公害条例に基づく水質管
理が義務づけられており、長年にわたり継続しなければ
ならず、多大な経費を要する。また、雨水によりゴムシ
ート上に水が溜まり、ゴムシートが劣化して亀裂が生じ
るおそれがあり、そこから有害物質を含む汚染された水
が地下に浸透して地下水汚染や土壌汚染を引き起こすお
それもある。一方、ドーム式処分場は、膨大な設備投資
を必要とし、大気汚染や土壌汚染の対策も完全とは言え
ない。
理型と安定型の野外式処分場と、管理型のドーム式処分
場(遮断型処分場)の2型式がある。この内、野外式処
分場は、整地した地面にゴムシートなどの遮水シートを
敷設し、その上に廃棄物を投棄し、処分場が満杯になっ
たならば、土砂を被せて廃棄物を地中に埋めたてて処分
する。この場合、廃棄物の投棄の際には、野ざらし状態
であるため、風等により煤塵が飛散して大気汚染を引き
起し、雨水が廃棄物に浸透し汚染させるため、浸出液を
集水し、浸出液処理施設で浄化処理した後、排水しなけ
ればならない。このような浸出液の浄化処理は、埋め立
てが終了してからも行政による公害条例に基づく水質管
理が義務づけられており、長年にわたり継続しなければ
ならず、多大な経費を要する。また、雨水によりゴムシ
ート上に水が溜まり、ゴムシートが劣化して亀裂が生じ
るおそれがあり、そこから有害物質を含む汚染された水
が地下に浸透して地下水汚染や土壌汚染を引き起こすお
それもある。一方、ドーム式処分場は、膨大な設備投資
を必要とし、大気汚染や土壌汚染の対策も完全とは言え
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、大気汚染、水質汚染や土壌汚染の発生を防止でき、
かつ埋め立て処理後の管理が不要で多大な経費を要しな
い無公害廃棄物処分場の構造を提供することにある。
は、大気汚染、水質汚染や土壌汚染の発生を防止でき、
かつ埋め立て処理後の管理が不要で多大な経費を要しな
い無公害廃棄物処分場の構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の無公害廃棄物処分場の構造は、所定深さに
掘った凹部の全面に遮水シートを敷設し、前記凹部の上
端部全周に亘って基礎を設け、該基礎の側部に廃棄物投
入口及び排気口を設け、前記凹部の開口部を塞ぐ平板状
に張設した第1シートの周縁部を前記基礎の上部に連結
し、該第1シートの上方に隙間を保持して平板状又は凸
状に張設した第2シートを配置し、その周縁部を前記基
礎の上部に連結したこと、を特徴としている。ここで、
前記第1シート及び第2シートを、同一方向に傾斜させ
て設け、前記第1シートの下流側の水分検知器を設置す
るとよい。また、複数の第1ワイヤロープを交叉状に張
設してその両端部を前記基礎の上部に連結し、該交叉状
に張った第1ワイヤロープ上に前記第1シートを設け、
前記基礎上に補助部材を設け、複数の第2ワイヤロープ
を交叉状に張設してその両端部を前記補助部材の上部を
経て前記基礎の上部に連結し、該交叉状に張った第2ワ
イヤロープ上に前記第2シートを設けるとよい。
に、本発明の無公害廃棄物処分場の構造は、所定深さに
掘った凹部の全面に遮水シートを敷設し、前記凹部の上
端部全周に亘って基礎を設け、該基礎の側部に廃棄物投
入口及び排気口を設け、前記凹部の開口部を塞ぐ平板状
に張設した第1シートの周縁部を前記基礎の上部に連結
し、該第1シートの上方に隙間を保持して平板状又は凸
状に張設した第2シートを配置し、その周縁部を前記基
礎の上部に連結したこと、を特徴としている。ここで、
前記第1シート及び第2シートを、同一方向に傾斜させ
て設け、前記第1シートの下流側の水分検知器を設置す
るとよい。また、複数の第1ワイヤロープを交叉状に張
設してその両端部を前記基礎の上部に連結し、該交叉状
に張った第1ワイヤロープ上に前記第1シートを設け、
前記基礎上に補助部材を設け、複数の第2ワイヤロープ
を交叉状に張設してその両端部を前記補助部材の上部を
経て前記基礎の上部に連結し、該交叉状に張った第2ワ
イヤロープ上に前記第2シートを設けるとよい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基いて具体的に説明する。図面において、図1は本発明
の実施例を示す断面図、図2は図1のII−II断面
図、図3は基礎部周辺の拡大断面図、図4は実施例の概
略平面図、図5は廃棄物の投入方法を説明する概略図で
ある。
基いて具体的に説明する。図面において、図1は本発明
の実施例を示す断面図、図2は図1のII−II断面
図、図3は基礎部周辺の拡大断面図、図4は実施例の概
略平面図、図5は廃棄物の投入方法を説明する概略図で
ある。
【0006】図において符号1は、傾斜地に所定深さに
掘った穴(凹部)で、この凹部1の斜面及び底面の全面
に遮水シート2を敷設し、その上に廃棄物を収容する。
凹部1の開口端面は傾斜している(図1)。穴(凹部)
1の深さは、特に制限されるわけではないが、例えば数
十m程度、場合により100m以上でもよい。また、縦
幅及び横幅も特に制限されないが、それぞれ例えば数十
m〜数百m程度である。なお、平面形状も特に制限はな
く、方形状でも、多角形状、円形、楕円形状でもよい。
遮水シート2は、行政庁で指定するゴムシートからな
り、この遮水シート2により、凹部1に収容した廃棄物
によって汚染された汚水が地下に浸透するのを防止す
る。
掘った穴(凹部)で、この凹部1の斜面及び底面の全面
に遮水シート2を敷設し、その上に廃棄物を収容する。
凹部1の開口端面は傾斜している(図1)。穴(凹部)
1の深さは、特に制限されるわけではないが、例えば数
十m程度、場合により100m以上でもよい。また、縦
幅及び横幅も特に制限されないが、それぞれ例えば数十
m〜数百m程度である。なお、平面形状も特に制限はな
く、方形状でも、多角形状、円形、楕円形状でもよい。
遮水シート2は、行政庁で指定するゴムシートからな
り、この遮水シート2により、凹部1に収容した廃棄物
によって汚染された汚水が地下に浸透するのを防止す
る。
【0007】上記凹部1の上端部の全周に亘ってH形鋼
からなる基礎鉄骨(基礎)3を横転させた状態に設置
し、コンクリート4により地面に固定する。基礎鉄骨3
のウェブ(側部)5に廃棄物の投入口6及び排気口7を
設けてある。この投入口6及び排気口7は不使用時蓋を
しておく。なお、基礎鉄骨3の連結箇所は隙間をもたな
いようにし、内部を密閉できるようにする。
からなる基礎鉄骨(基礎)3を横転させた状態に設置
し、コンクリート4により地面に固定する。基礎鉄骨3
のウェブ(側部)5に廃棄物の投入口6及び排気口7を
設けてある。この投入口6及び排気口7は不使用時蓋を
しておく。なお、基礎鉄骨3の連結箇所は隙間をもたな
いようにし、内部を密閉できるようにする。
【0008】複数の第1ワイヤロープ8を格子状に張設
してその両端部を相対する基礎鉄骨3の上板9に連結
し、該格子状に張った第1ワイヤロープ8上に第1シー
ト10を配置し、弛みをもたせないように平板状に張っ
た状態で、その周縁部を基礎鉄骨3の上板9に連結す
る。具体的には基礎鉄骨3の上板9とその上に配置した
断面L形の鉄骨(補助部材)11の底板12との間に第
1シート10の周縁部を挟持し、締結具(ボルトとナッ
ト)13で締めつけて基礎鉄骨3の上板9に断面L形鉄
骨11を固定するとともに第1シート10の周縁部を連
結固定する。この第1シート10により凹部1の開口部
は塞がれ、投入口6及び排気口7を塞げば、内部は略密
閉状態となる。
してその両端部を相対する基礎鉄骨3の上板9に連結
し、該格子状に張った第1ワイヤロープ8上に第1シー
ト10を配置し、弛みをもたせないように平板状に張っ
た状態で、その周縁部を基礎鉄骨3の上板9に連結す
る。具体的には基礎鉄骨3の上板9とその上に配置した
断面L形の鉄骨(補助部材)11の底板12との間に第
1シート10の周縁部を挟持し、締結具(ボルトとナッ
ト)13で締めつけて基礎鉄骨3の上板9に断面L形鉄
骨11を固定するとともに第1シート10の周縁部を連
結固定する。この第1シート10により凹部1の開口部
は塞がれ、投入口6及び排気口7を塞げば、内部は略密
閉状態となる。
【0009】さらに、複数の第2ワイヤロープ14を格
子状に張設してその両端部を上記断面L形の鉄骨(補助
部材)11の上部を経て相対する基礎鉄骨3の上板9に
連結し、該格子状に張った第2ワイヤロープ14上に第
2シート15を配置し、弛みをもたせないように平板状
に張った状態で、その周縁部を基礎鉄骨3の上板9に連
結する。具体的には基礎鉄骨3の上板9とその下に配置
した板材16との間に第2シート15の周縁部を挟持
し、締結具(ボルトとナット)13で締めつけて基礎鉄
骨3の上板9に第2シート15の周縁部を連結固定す
る。
子状に張設してその両端部を上記断面L形の鉄骨(補助
部材)11の上部を経て相対する基礎鉄骨3の上板9に
連結し、該格子状に張った第2ワイヤロープ14上に第
2シート15を配置し、弛みをもたせないように平板状
に張った状態で、その周縁部を基礎鉄骨3の上板9に連
結する。具体的には基礎鉄骨3の上板9とその下に配置
した板材16との間に第2シート15の周縁部を挟持
し、締結具(ボルトとナット)13で締めつけて基礎鉄
骨3の上板9に第2シート15の周縁部を連結固定す
る。
【0010】第2シート15は、第2ワイヤロープ14
により支持され平板状に張った状態で基礎鉄骨3に連結
されているので、多少の風によって浮き上がることはな
いが、第2シート15上にさらに第2ワイヤロープ(図
示せず)を張設しその両端部を基礎鉄骨3に連結して、
第2シート15を上下の第2ワイヤロープにより挟持す
るようにして、第2シート15が強風等によっても浮き
上がるおそれのないようにしてもよい。図において、第
2シート15は平板状に張設したものを示したが、傾斜
させて設けてあるので(図1)、雨水が第2シート15
上に溜まることはない。第2シート15を、山形状やド
ーム状など凸状に張設して、雨水が第2シート15上に
溜まらないようにしてもよいが、設置するための構造は
複雑になる。
により支持され平板状に張った状態で基礎鉄骨3に連結
されているので、多少の風によって浮き上がることはな
いが、第2シート15上にさらに第2ワイヤロープ(図
示せず)を張設しその両端部を基礎鉄骨3に連結して、
第2シート15を上下の第2ワイヤロープにより挟持す
るようにして、第2シート15が強風等によっても浮き
上がるおそれのないようにしてもよい。図において、第
2シート15は平板状に張設したものを示したが、傾斜
させて設けてあるので(図1)、雨水が第2シート15
上に溜まることはない。第2シート15を、山形状やド
ーム状など凸状に張設して、雨水が第2シート15上に
溜まらないようにしてもよいが、設置するための構造は
複雑になる。
【0011】第1シート10及び第2シート15は、野
外で使用するため耐候性を有し、内部へ水か侵入しない
よう防水性を有し、また、たばこの火等により破損し難
いように防火性の材質のものを用いる。なお、平板状に
張設した第2シート15上に砂を薄く吹きつけておき、
たばこの火等が落ちた場合でも、第2シート15が破損
しないようにしてもよい。
外で使用するため耐候性を有し、内部へ水か侵入しない
よう防水性を有し、また、たばこの火等により破損し難
いように防火性の材質のものを用いる。なお、平板状に
張設した第2シート15上に砂を薄く吹きつけておき、
たばこの火等が落ちた場合でも、第2シート15が破損
しないようにしてもよい。
【0012】第2ワイヤロープ14は、その両端部を補
助部材(L形鉄骨)11の上部を経て基礎鉄骨3の上板
9に連結するので、第1シート10と第2シート15と
の間には隙間17が保持される。この隙間17が緩衝材
として作用し、第2シート15上が万一破損した場合で
も、第1シート10まで破損することはなくなる。この
ように隙間17を保持した二重構造により凹部1の開口
部を塞ぐようにして、凹部1内を略密閉状態に保持し、
風や雨の影響を完全に遮断する。
助部材(L形鉄骨)11の上部を経て基礎鉄骨3の上板
9に連結するので、第1シート10と第2シート15と
の間には隙間17が保持される。この隙間17が緩衝材
として作用し、第2シート15上が万一破損した場合で
も、第1シート10まで破損することはなくなる。この
ように隙間17を保持した二重構造により凹部1の開口
部を塞ぐようにして、凹部1内を略密閉状態に保持し、
風や雨の影響を完全に遮断する。
【0013】図1に示すように、第1シート10及び第
2シート15は、同一方向に傾斜させて設けてある。従
って、雨水は第2シート15上に溜まることなく流下
し、基礎3の外周に設けた側溝18に流れる。万一第2
シート15が破損して第1シート10上に雨水が漏れた
場合には、漏れた雨水が第1シート10の下流側に流下
し、第1シート10上面の下流側に設置した水分検知器
19により漏水を検知して、第2シート15の破損を知
らせる。これにより、第2シート15を補修することが
できる。
2シート15は、同一方向に傾斜させて設けてある。従
って、雨水は第2シート15上に溜まることなく流下
し、基礎3の外周に設けた側溝18に流れる。万一第2
シート15が破損して第1シート10上に雨水が漏れた
場合には、漏れた雨水が第1シート10の下流側に流下
し、第1シート10上面の下流側に設置した水分検知器
19により漏水を検知して、第2シート15の破損を知
らせる。これにより、第2シート15を補修することが
できる。
【0014】次に、上記した無公害廃棄物処分場に、廃
棄物を投入する方法を説明する。排出事業所より、廃棄
物をコンテナ20等に収容し、運搬車で無公害廃棄物処
分場に搬入し、コンテナ20等に収容した廃棄物を外気
に触れずに貯留槽21に投入し、ポンプ22を介して廃
棄物の投入口6から凹部1内に圧入投棄する。排気口7
から僅かに流出した廃棄物は貯留槽21に戻し、廃棄物
が外部に飛散しないようにする。
棄物を投入する方法を説明する。排出事業所より、廃棄
物をコンテナ20等に収容し、運搬車で無公害廃棄物処
分場に搬入し、コンテナ20等に収容した廃棄物を外気
に触れずに貯留槽21に投入し、ポンプ22を介して廃
棄物の投入口6から凹部1内に圧入投棄する。排気口7
から僅かに流出した廃棄物は貯留槽21に戻し、廃棄物
が外部に飛散しないようにする。
【0015】凹部1内に廃棄物が満杯になった場合に
は、第2シート15及び第2ワイヤロープ14を撤去
し、第1シート10、基礎鉄骨3、補助部材11の全面
をコンクリートにより覆い、内部を密閉する。このよう
にすれば、廃棄物の埋め立て後も凹部1内に雨水が浸透
することがなく、浸出液の浄化処理をする必要がない。
従って、埋め立て終了後の維持管理が不要で経費がかか
らない。
は、第2シート15及び第2ワイヤロープ14を撤去
し、第1シート10、基礎鉄骨3、補助部材11の全面
をコンクリートにより覆い、内部を密閉する。このよう
にすれば、廃棄物の埋め立て後も凹部1内に雨水が浸透
することがなく、浸出液の浄化処理をする必要がない。
従って、埋め立て終了後の維持管理が不要で経費がかか
らない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、第1シートと第2シートとの二重構造により凹部
の開口部を塞ぐので、凹部内を略密閉状態に保持でき、
風や雨の影響を完全に遮断して、大気汚染や水質汚染、
土壌汚染を引き起こすことがない。埋め立て終了後、全
面をコンクリートで覆い内部を密閉すれば、以後の維持
管理が不要で経費もかからない。請求項2の発明によれ
ば、万一第2シートが破損しても、水分検知器により漏
水を検知して第2シートの破損を知らせ、補修すること
ができる。請求項3の発明によれば、第1シート及び第
2シートは、それぞれ交叉状に張った第1ワイヤロープ
及び第2ワイヤロープにより支持されるので、簡単な構
造で第1シート及び第2シートを平板状に張設できる。
れば、第1シートと第2シートとの二重構造により凹部
の開口部を塞ぐので、凹部内を略密閉状態に保持でき、
風や雨の影響を完全に遮断して、大気汚染や水質汚染、
土壌汚染を引き起こすことがない。埋め立て終了後、全
面をコンクリートで覆い内部を密閉すれば、以後の維持
管理が不要で経費もかからない。請求項2の発明によれ
ば、万一第2シートが破損しても、水分検知器により漏
水を検知して第2シートの破損を知らせ、補修すること
ができる。請求項3の発明によれば、第1シート及び第
2シートは、それぞれ交叉状に張った第1ワイヤロープ
及び第2ワイヤロープにより支持されるので、簡単な構
造で第1シート及び第2シートを平板状に張設できる。
【図1】本発明の実施例を示す断面図。
【図2】図1のII−II断面図。
【図3】基礎部周辺の拡大断面図。
【図4】実施例の概略平面図。
【図5】廃棄物の投入方法を説明する概略図。
1 凹部(穴) 2 遮水シート 3 基礎(基礎鉄骨) 4 コンクリート 5 側部(ウェブ) 6 投入口 7 排気口 8 第1ワイヤロープ 9 上板 10 第1シート 11 補助部材(断面L形鉄骨) 12 底板 13 締結具 14 第2ワイヤロープ 15 第2シート 16 板材 17 隙間 18 側溝 19 水分検知器 20 コンテナ 21 貯留槽 22 ポンプ
Claims (3)
- 【請求項1】所定深さに掘った凹部の全面に遮水シート
を敷設し、前記凹部の上端部全周に亘って基礎を設け、
該基礎の側部に廃棄物投入口及び排気口を設け、前記凹
部の開口部を塞ぐ平板状に張設した第1シートの周縁部
を前記基礎の上部に連結し、該第1シートの上方に隙間
を保持して平板状又は凸状に張設した第2シートを配置
し、その周縁部を前記基礎の上部に連結したことを特徴
とする無公害廃棄物処分場の構造。 - 【請求項2】前記第1シート及び第2シートを、同一方
向に傾斜させて設け、前記第1シートの下流側に水分検
知器を設置した請求項1に記載の無公害廃棄物処分場の
構造。 - 【請求項3】複数の第1ワイヤロープを交叉状に張設し
てその両端部を前記基礎の上部に連結し、該交叉状に張
った第1ワイヤロープ上に前記第1シートを設け、前記
基礎上に補助部材を設け、複数の第2ワイヤロープを交
叉状に張設してその両端部を前記補助部材の上部を経て
前記基礎の上部に連結し、該交叉状に張った第2ワイヤ
ロープ上に前記第2シートを設けてなる請求項1又は2
に記載の無公害廃棄物処分場の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37652899A JP2001162242A (ja) | 1999-12-11 | 1999-12-11 | 無公害廃棄物処分場 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37652899A JP2001162242A (ja) | 1999-12-11 | 1999-12-11 | 無公害廃棄物処分場 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001162242A true JP2001162242A (ja) | 2001-06-19 |
Family
ID=18507294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37652899A Pending JP2001162242A (ja) | 1999-12-11 | 1999-12-11 | 無公害廃棄物処分場 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001162242A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005246349A (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Mitsubishi Chem Mkv Co | 有機性スラリーの処理設備 |
WO2013098517A1 (fr) | 2011-12-28 | 2013-07-04 | Scylla | Dispositif de couverture de bassin de stockage de liquides pollues ou polluant |
-
1999
- 1999-12-11 JP JP37652899A patent/JP2001162242A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005246349A (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Mitsubishi Chem Mkv Co | 有機性スラリーの処理設備 |
WO2013098517A1 (fr) | 2011-12-28 | 2013-07-04 | Scylla | Dispositif de couverture de bassin de stockage de liquides pollues ou polluant |
FR2985247A1 (fr) * | 2011-12-28 | 2013-07-05 | Scylla | Dispositif de couverture de bassin de stockage de liquides pollues ou polluant |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5201609A (en) | Cellular landfill process and apparatus | |
US6464425B1 (en) | Apparatus and method for minimizing liquid infiltration into subterranean openings | |
US4810131A (en) | Landfill leachate collection and leak detection sump system | |
WO2011148139A2 (en) | Solar power generation | |
US5375944A (en) | Waste disposing ground or facility | |
CN102079549B (zh) | 一种垃圾填埋场污水调节池的覆盖系统的湿法施工方法 | |
EP2742509B1 (en) | System for abatement of noxious emissions in the atmosphere from an industrial or nuclear power plant | |
O’Leary et al. | Landfilling | |
US4884711A (en) | Container system for the storage of wastes | |
CN111151549A (zh) | 一种危废柔性填埋场、危废柔性填埋系统及控制危废填埋风险的方法 | |
KR20180000426A (ko) | 수질 모니터링이 가능한 관측정을 가진 lid 침투 도랑형 비점오염 저감시설 | |
US10058904B2 (en) | Waste disposal closure system | |
JP2001162242A (ja) | 無公害廃棄物処分場 | |
CN1850369A (zh) | 一种惰性垃圾的干式填埋方法 | |
JP3299200B2 (ja) | 廃棄物の最終処分設備、その建設方法およびその汚水漏洩箇所探知方法 | |
CN113275365A (zh) | 智能开挖陈腐垃圾处理方法及预处理方法 | |
JPH1190381A (ja) | 廃棄物の埋立設備、既存埋立設備の改修方法、施工方法および運転方法 | |
KR100376490B1 (ko) | 우수방지 및 매립가스포집능이 우수한 폐기물 매립장용 우수막및 이를 이용한 매립공법 | |
KR102446513B1 (ko) | 기존 옥상 화단의 방수 및 조경 재조성 공법 | |
JP3040303U (ja) | 廃棄物処分場 | |
Cretan et al. | SEALING SOLUTIONS FOR COMPLIANT LANDFILL FOUNDATION, ACTIVITIES UNDERTAKEN TO PROTECT ENVIRONMENTAL FACTORS IN OPERATING AND AFTER CLOSING A LANDFILL | |
JPH0154110B2 (ja) | ||
JPH11165141A (ja) | 産業廃棄物の埋立て処理方法及びそれに使用する包装構造体 | |
JP3701186B2 (ja) | 遮水シートの補修方法 | |
JPH0933375A (ja) | 廃棄物処分場の浸出水漏洩監視システム |