JP2001162192A - 卓上遠心分離装置 - Google Patents

卓上遠心分離装置

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JP2001162192A
JP2001162192A JP37652399A JP37652399A JP2001162192A JP 2001162192 A JP2001162192 A JP 2001162192A JP 37652399 A JP37652399 A JP 37652399A JP 37652399 A JP37652399 A JP 37652399A JP 2001162192 A JP2001162192 A JP 2001162192A
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Yoshiyuki Nishio
義行 西尾
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B5/00Other centrifuges
    • B04B5/04Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers
    • B04B5/0407Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers for liquids contained in receptacles
    • B04B5/0414Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers for liquids contained in receptacles comprising test tubes
    • B04B5/0421Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers for liquids contained in receptacles comprising test tubes pivotably mounted

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 卓上遠心分離装置において、ジャイロ支持等
の機械的な試料管の支持機構を用いることなく、試料管
の姿勢をスピナ停止時の直立姿勢から遠心操作時の水平
姿勢の範囲において姿勢変化可能とし、一層の小型化と
低コスト化を図る。 【解決手段】駆動モータ30によって駆動するスピナ5
0に、駆動モータ30のスピンドルシャフト31の位置
を中心とする下向きコーン形の回転ディスク52を設
け、この回転ディスク52に、試料管を装填するための
複数の装填孔H2,H2…を遠心力の作用する方向であ
る半径方向に長い長孔、または、楕円形の長孔として形
成する。試料管は、長孔である装填孔H2,H2…の範
囲内で遠心力によって下端部を振ることができるように
各装填孔H2内に落とし込み装填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の組成成分か
らなる液状組成物に遠心力を加えることによって、液状
組成物をその各組成成分の画分に分離することを目的と
する遠心分離装置に関し、特に、試料を収納する容器に
マイクロチューブと称する小型の試料管を用い、微量試
料を取扱い対象とする簡易で小型の卓上遠心分離装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、試験器材、化学分析用器材として
遠心分離装置が利用されている。遠心分離装置は、液状
組成物である試料に高速回転を加え、その際の遠心力に
よって各組成成分の画分を得る機械装置であるが、分析
対象となる試料は、通常、必要量を試料管に収納した状
態で遠心分離装置に装填される。したがって、遠心分離
装置には、複数の試料管を装填することができるように
した回転体であるスピナが取り付けられている。
【0003】スピナは、ダイナミックバランスを整えた
状態において、直接または間接にモータ駆動するスピン
ドルシャフトに取り付けられており、定速または、調節
機能を有するものにあっては、所望の回転数で回転させ
ることができる。スピナには、試料管を装填するための
複数の装填リングが、スピンドルシャフトを中心として
等角度間隔に振り分けた位置に配設され、試料管は、こ
の装填リングに落とし込むようにして装填される。この
際、装填された試料管は、上端部まで装填リング内に落
ち込み、試料管の上端部のフランジが装填リングと干渉
することによって、位置が定まることとなる。
【0004】なお、装填リングは、180度離れた2箇
所を精密ベアリング等によって揺動自在に2点支持され
ており、このような支持方法は、一般に、ジャイロ支
持、ジンバルサポート、ダブルナイフエッジ支持等と称
されている。そして、装填リングの2箇所の支点を通る
仮想軸は、スピンドルシャフトを中心とする仮想円の接
線方向を向けられている。したがって、装填リングに落
とし込まれた試料管は、上端部のフランジ部分が支持さ
れることから、当初、装填リングから重力方向に下垂す
る直立姿勢をとり、装填リングから下垂した試料管の下
端部は、スピナが回転し始めると、遠心力によってスピ
ンドルシャフトから遠退く方向に揺動し始め、回転の上
昇に伴い、ほぼ、水平姿勢をとるように姿勢変化する。
【0005】遠心分離装置において、このような試料管
を姿勢変化可能に支持するするための支持機構は、極め
て重要かつ必要的である。すなわち、試料管に収納され
た分析試料成分は、遠心力によって分離するのであり、
また、遠心力は、スピンドルシャフトを中心とする半径
方向、つまり、スピンドルシャフトが上下方向を向けら
れている場合には水平方向に作用する。そこで、スピナ
の回転中に試料管が水平姿勢をとり得ることによって、
試料管内の分析試料は、その組成成分中の質量の大きい
ものから順に、試料管の底側から開口部側に向かって階
層を成すように分離することができるのである。したが
って、仮に、スピナの回転中においても試料管が直立姿
勢に固定されているものとした場合、分析試料成分は、
試料管の断面方向に階層を成すように分離してしまうこ
ととなる。この結果、スピナが停止して遠心力が消失す
れば、分離した組成成分は、鉛直方向に作用している重
力によって再び混濁するのであり、分離目的が達成でき
ないこととなるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような遠心分離装
置におけるジャイロ支持等の試料管の支持機構には、遠
心操作時の加速度に耐える高剛性と高精度とが要求され
る。すなわち、支持機構が機械的に貧弱なものである場
合には、復数の装填リングに個々に生じるの不特定の歪
みや、支点部の機械摩擦の変化によって、複数の試料管
の姿勢変化が不揃いとなり、これによって複数の試料管
を含めた状態におけるスピナがダイナミックバランスを
失って機械振動等を誘発し、回転が十分に上昇しなかっ
たり、試料成分の分離が不十分であったり、検知装置を
備える遠心分離装置においては、危険防止のために装置
が自動停止したりするような不具合が発生するのであ
る。また、試料管の支持機構に対する高剛性、高精度の
要求は、スピナの重量軽減上の制約要因となり、低コス
ト化に対する制約要因ともなる。
【0007】さらに、スピナの重量は、これを駆動する
ための駆動モータの出力要求に直結し、装置全体のコン
パクト化、小型化要求に対する制約ともなる。したがっ
て、従来の遠心分離装置における試料管の支持機構を採
用する限り、ある程度を超える装置の小型化と低コスト
化を達成することが困難であった。
【0008】本発明は、試料管を次々と異なる角度で切
断したときの切断断面形状の変化に着目し、試料管を装
填するスピナの形状と、スピナに形成する装填孔の形状
とを工夫することにより、従来の試料管の支持機構を採
用することなく遠心操作時における試料管の姿勢変化を
可能とすることによって、遠心分離装置としての試料分
離性能を低下することなく、小型化と低コスト化とを達
成した卓上遠心分離装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するための手段として次のような構成を採用する。
【0010】卓上遠心分離装置は、スピンドルシャフト
を上下方向に向けた駆動モータと駆動モータの電源回路
とを内蔵し、天板のスピンドルシャフトに対応する部分
に透孔を形成したキャビネットと、試料管を装填するた
めの複数の装填孔を有し、天板の透孔を介してスピンド
ルシャフトに取り付けるスピナと、このスピナを覆う開
閉自在のフードとを備え、試料を入れた試料管を装填孔
に落とし込むように装填し、フードを閉じてスピナを高
速回転させて試料に遠心力を加えるようにした卓上遠心
分離装置において、スピナは、下向きコーン形の回転デ
ィスクを備え、複数の装填孔は、回転ディスクに半径方
向に長い長孔として形成することを特徴とする。
【0011】この構成においては、下向きコーン形の回
転ディスクの装填孔に落とし込まれた試料管の下端部
は、回転ディスクの側面角度に拘らず、長孔によって挙
動が許容される範囲内において、重力に従って下垂姿勢
をとる。また、スピナが回転駆動され、試料管に遠心力
が作用した場合においては、長孔によって挙動が許容さ
れる方向、すなわち、回転ディスクの半径方向に首を振
るように姿勢変化することができる。この結果、試料管
は、遠心操作に際して、直立姿勢またはそれに近い姿勢
から、底を遠心力の作用方向に向けた水平姿勢またはそ
れに近い姿勢へと姿勢変化することが可能である。
【0012】上記構成の卓上遠心分離装置における回転
ディスクは、側面角度が35度ないし55度である下向
きコーン形に形成するとともに、回転ディスクに形成す
る装填孔は、直立姿勢または水平姿勢の試料管を回転デ
ィスクの側面角度で切断したときの切断面に現われる形
状の長孔とすることができる。
【0013】この構成において、例えば、回転ディスク
の側面角度を45度とした場合、回転ディスクに形成す
る装填孔としては、直立姿勢または水平姿勢の試料管を
45度の斜面で切断したときの試料管の断面に現われる
形状が採用されることとなる。この際の装填孔の形状
は、楕円角45度の楕円として現れ、幾何学的には、4
5度の斜面に立てた垂線を基準に長孔の方向、すなわ
ち、楕円の長径方向に±45度の範囲で試料管の挙動を
許容することができる。したがって、装填孔に装填され
た試料管は、遠心操作に際して、直立姿勢から水平姿勢
までの範囲で遠心力に従って姿勢変化することができ
る。なお、回転ディスクの側面角度を45度±10度の
範囲で変化させ、装填孔をその際の側面角度で試料管を
切断したときの形状としても、長孔の形状と試料管の動
作範囲に若干の差異が生じるものの、ほぼ同等の作用が
得られる。また、回転ディスクの側面角度が35度ない
し55度の範囲から外れると、直立姿勢をとる際におけ
るまたは水平姿勢をとる際における試料管の動作範囲の
過不足が無視できなくなる。
【0014】また、卓上遠心分離装置は、スピンドルシ
ャフトを上下方向に向けた駆動モータと駆動モータの電
源回路とを内蔵し、天板のスピンドルシャフトに対応す
る部分に透孔を形成したキャビネットと、試料管を装填
するための複数の装填孔を有し、天板の透孔を介してス
ピンドルシャフトに取り付けるスピナと、スピナを覆う
開閉自在のフードとを備え、試料を入れた試料管を前記
装填孔に落とし込むように装填し、フードを閉じてスピ
ナを高速回転させて試料に遠心力を加えるようにした卓
上遠心分離装置において、スピナは、スピンドルシャフ
トが位置する中心部から周辺部に向かって水平面から垂
直面方向へと側面角度が変化する深皿形状の回転ディス
クを備え、複数の装填孔は、この回転ディスクに半径方
向に長い長孔として形成することを特徴とする。
【0015】この構成におけるスピナの回転ディスク
は、中心部から周辺部に向かって水平面から垂直面方向
へと側面角度が変化する深皿形状に形成されている。ま
た、これに形成される装填孔は、回転ディスクの半径方
向の長孔である。したがって、装填孔に落とし込まれた
試料管は、より低い位置、すなわち、いわば、深皿の底
部分の側面角度が水平面に近い位置に自然に移動し、し
たがって、無理なく下垂姿勢をとることができる。ま
た、スピナが回転し始め、試料管に半径方向の遠心力が
加われば、試料管は、遠心力によって側面角度が垂直面
に近い回転ディスクの周辺部に移動し、したがって、無
理なく水平姿勢をとることができる。
【0016】上記いずれの卓上遠心分離装置において
も、そのフードは、閉動作によって駆動モータと電源回
路とを電気的に接続し、開動作によって駆動モータと電
源回路とを電気的に切断する構成とすることができる。
【0017】この構成では、スピナがフードによって覆
われていないフードの開動作中においては、駆動モータ
を起動することができないので、操作者が接触事故等の
危険から機構的に保護されるとともに、フードの開動
作、閉動作をそのまま駆動モータ用のスイッチとして利
用することもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面を引用しながら説明する。
【0019】卓上遠心分離装置の概略は、ケーシング1
0内に駆動モータ30、電源回路25等含む電気系を組
み込みとともに、ケーシング10の外部にスピナ50を
取り付け、スピナ50をフード13で覆うようにしてな
る(図1,図2)。なお、図1は、装置全体の斜視図で
あり、また、図2は、図1に示す卓上遠心分離装置の中
央縦断面を示している。
【0020】ケーシング10は、鋼板製の底板12と樹
脂モールド製のキャビネット11とからなり、重心を低
くするように意図されている。キャビネット11は、底
面開放の角錐台形に形成され、底板12は、角錐台形の
キャビネット11の底部分に嵌め込んだ状態で固定され
ている。また、底板12の四隅には、発泡ゴム製のイン
シュレータ脚12c,12c…が配設され、このインシ
ュレータ脚12c,12c…は、機械振動を吸収し、ケ
ーシング10の滑りを防止する。
【0021】キャビネット11の天板11bの中央部に
は、透孔H1が穿設され、天板11bの表面側、透孔H
1の周囲には、円錐台形のカラー11cが取り付けられ
ている。天板11bの裏面側、透孔H1の周囲には、環
状のリブ11eが一体成形され、リブ11eに対応する
位置の底板12上には、ホルダ12aが固定されてい
る。また、キャビネット11の前面角部中央位置には、
スリットによって部分的にキャビネット11から切り離
したアンラッチ片11aが形成され、このアンラッチ片
11aは、上方から指で押すことによって、キャビネッ
ト11の樹脂材料の弾性を利用してキャビネット11内
に押し込むことができる。
【0022】駆動モータ30は、スピンドルシャフト3
1を上下方向に向けた姿勢で、天板11b裏面のリブ1
1eと底板12のホルダ12aとによって位置決めさ
れ、そのスピンドルシャフト31は、透孔H1を介して
キャビネット11の天板11b上に抜け出ている。な
お、リブ11eと駆動モータ30間、ホルダ12aと駆
動モータ30間には、それぞれ、制振材11f、12b
が介装されている。
【0023】電源回路25は、スペーサねじを用いて底
板12から浮かすようにに取り付けた基板28に組み込
まれ、この基板28上には、中間スイッチ27が配置さ
れている(図2)。その他、ケーシング10内には、タ
イマ26やヒューズボックスに収められたヒューズ22
が内装され、電源コード21が引き込まれている(図
1,図2)。
【0024】スピナ50は、天板11b上に突出したス
ピンドルシャフト31に固定されている。スピナ50
は、ボス部51と回転ディスク52とを一体に成形した
樹脂製であり(図2,図4)、ボス部51に穿設した軸
孔51hにスピンドルシャフト31を嵌挿し、外周面側
から止めねじを螺入して固定してある。なお、回転ディ
スク52は、下向きコーン形に形成され、回転ディスク
52には、8個の装填孔H2,h2…が、その中心CL
から見て等角度配置となるように穿設されている。
【0025】8個の装填孔H2,H2…は、いずれも同
一形状であり、各装填孔H2の形状には、回転ディスク
52の半径方向に長い長孔が採用されている。そして、
各装填孔H2の形状は、水平姿勢の試料管60を回転デ
ィスク52の側面角度θ1で切断したときに試料管60
の切断断面に現われる形状とほぼ同等の形状が採用され
ている(図3)。なお、本実施の形態における回転ディ
スク52の側面角度θ1は、約45度である。
【0026】ここで、試料管60の概要について説明す
ると、試料管60は、マイクロチューブと称するディス
ポーザブルタイプのものであり、長さ4センチメート
ル、外径1センチメートル程の管本体61と、管本体6
1の開口部を閉止するキャップ62とからなり、両者
は、いずれもポリプロピレン等の樹脂成形品である。管
本体の61の開口部の外周には、一段と外径の大きいフ
ランジ61aが形成されており、キャップ62の外径
は、フランジ61aの外径に一致している。このような
管本体61を、例えば、側面角度θ1=45度の角度で
斜め切りした場合には、その切断断面の形状は、楕円角
45度の楕円となって現われる。理論的には、水平姿勢
とした楕円の装填孔H2内に試料管60を落とし込め
ば、試料管60は、フランジ61aが装填孔H2の周囲
に干渉して位置が定まるとともに、装填された試料管6
0は、楕円の長径方向に±45度の範囲で首振り動作を
することができるところであるが、実際には、回転ディ
スク52に厚みがあるために、試料管60の動作範囲
は、これよりも若干狭くなる。これでも、実用上の問題
はないが、試料管60の動作範囲が狭くなる現象を解消
するためには、回転ディスク52の側面角度θ1よりや
や浅い角度で試料管60を切断したときの形状を装填孔
H2の形状として採用することが好ましい。
【0027】なお、ここでは、水平姿勢の試料管60を
基準に装填孔H2の形状を求めているが、直立姿勢の試
料管60を基準にするようにしてもよい。また、装填孔
H2の形状には、楕円の外、回転ディスク52の半径方
向に長い長孔を採用することもできる。
【0028】スピナ50を覆うフード13は、透明樹脂
材料を半球形のドーム形に成形してなり、その前方側に
は、下垂姿勢の舌片13aが設けられ、後方側には、ヒ
ンジ部13bが設けられている(図2)。このフード1
3は、ヒンジ部13bを介してスピナ50全体を覆うよ
うにキャビネット11に開閉自在に取り付けられ、そし
て、舌片13aと基板28上の中間スイッチ27とは、
フード13を閉じたとき、つまり、フード13の閉動作
に際して、舌片13aがアンラッチ片11aの直前を通
過してキャビネット11内に進入し、中間スイッチ27
を押す位置関係に設定されている。なお、アンラッチ片
11aの裏面側には、斜め下方に向けてラッチ片11d
が突設され、キャビネット11内に進入した舌片13a
は、アンラッチ片11aを意図的に押さない限り、逆戻
りすることはできない。つまり、ラッチ片11dによっ
てラッチロックされる仕組みになっている。
【0029】なお、電源回路25を中心とする卓上遠心
分離装置の電気系は、次のような構成である(図5)。
駆動モータ30には、小型の直流モータが用いられ、し
たがって、電源回路25は、AC−DCコンバートを主
要機能とし、他に電圧調整、安定化回路を含む内容であ
る。電源回路25のAC−inと商用電源との間には、
電源プラグ21a、電源コード21、電源スイッチ2
3、ヒューズ22、インジケータランプ24が介在し、
また、電源回路25のDC−outと駆動モータ30と
の間には、タイマ26と中間スイッチ27とが介在す
る。この中間スイッチ27は、常開自己復帰型の押しボ
タン式スイッチであり、押されている間だけ回路を接続
し、押されていないときには、回路を遮断するように自
己復帰する。したがって、卓上遠心分離装置は、電源が
投入され、タイマ26が設定され、フード13が閉じら
れていることを条件として起動することができ、起動
後、これらの条件のいずれかを欠く状態となったときに
停止することとなる。
【0030】このような卓上遠心分離装置を利用する際
には、原則的に、偶数本の試料管60を回転ディスク5
2の中心CLを基準に対称位置の装填孔H2に装填して
用いる(図4)。やむをえずに奇数本の試料管60を装
填するときには、ダミーの試料管60を追加するように
する。また、装填孔H2が8個である本実施の形態にお
いては、装填される試料管が遇数本であっても3の倍数
本の装填は、できるだけ避けるものとする。各装填孔H
2に装填された試料管60は、当初、装填孔H2を介し
て直立姿勢で回転ディスク52から下垂し、スピナ50
の回転上昇とともに、底部をK1方向に振り、遠心力の
作用方向に一致する水平姿勢にまで姿勢変化することが
できる(同図に二点鎖線で示す)。したがって、分析対
象となる試料は、試料管60の底側から整然と層をなす
ように分離し、また、スピナ50の停止時には、試料管
60が重力方向に一致する直立姿勢に復帰することか
ら、再混濁するおそれもない。
【0031】次いで、スピナ50の他の実施の形態例を
説明する(図6,図7)。スピナ50の回転ディスク5
2は、中心CLから周辺部に向かって側面角度θ1が徐
々に変化する深皿形状とし、装填孔H2の形状には、中
心CLから周辺部に向かって長い長孔を採用することが
できる。なお、この際の、回転ディスク52形状は、中
心部においては水平面に近く、周辺部においては垂直面
に近くなる形状であり(図6)、その側面角度θ1は、
中心CL側から周辺側に向かって徐々に大きくなるよう
に変化するものである。また、この際の、長孔の形状
は、試料管60の管本体61が一定範囲で水平移動した
ときの軌跡の形状、いわゆる、長孔であり、中心CLを
基準として等角度間隔の8個所に設けられる(図7)。
【0032】上記のような回転ディスク52を備えるス
ピナ50は、回転ディスク52が、直立姿勢をとる試料
管60に有利な水平面に近い面と、水平姿勢をとる試料
管60に有利な垂直面に近い面とを有することにより、
複数の試料管60が直立姿勢をとるときにおいても、水
平姿勢をとるときにおいても、試料管60相互における
姿勢が良く揃うとともに、その間における矢印K1方向
への姿勢変化も円滑なので、試料管60を含む遠心操作
時のダイナミックバランスに優れ、機械振動が発生し難
いという利点がある。
【0033】以上の説明において、長孔には楕円を含む
ものとする。両者共に、本発明の目的とする試料管60
の姿勢変化を不都合なく許容することができるからであ
る。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る卓
上遠心分離装置は、試料管を次々と異なる角度で切断し
たときの切断断面形状の変化に着目し、試料管を装填す
るスピナの回転ディスクの形状と、回転ディスクに形成
する装填孔の形状とを工夫することにより、従来用いら
れているような機械的な試料管の支持機構を採用するこ
となく遠心操作時における試料管の姿勢変化を可能とす
ることによって、遠心分離装置としての性能低下を招来
することなく、装置の小型化と低コスト化を実現するこ
とができるという効果を奏する。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における全体の斜視図であ
る。
【図2】上記実施の形態における縦断面図である。
【図3】上記実施の形態における装填孔の説明図であ
る。
【図4】上記実施の形態におけるスピナの断面図であ
る。
【図5】上記実施の形態における電気系統の説明図であ
る。
【図6】スピナの他の実施の形態を示す断面図である。
【図7】上記実施の形態における装填孔の説明図であ
る。
【符号の説明】
H1 透孔 H2 装填孔 θ1 側面角度 10 ケーシング 11b 天板 13 フード 25 電源回路 30 駆動モータ 31 スピンドルシャフト 50 スピナ 52 回転ディスク 60 試料管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルシャフトを上下方向に向けた
    駆動モータと該駆動モータの電源回路とを内蔵し、天板
    の前記スピンドルシャフトに対応する部分に透孔を形成
    したキャビネットと、試料管を装填するための複数の装
    填孔を有し、前記天板の透孔を介して前記スピンドルシ
    ャフトに取り付けるスピナと、該スピナを覆う開閉自在
    のフードとを備え、試料を入れた試料管を前記装填孔に
    落とし込むように装填し、前記フードを閉じて前記スピ
    ナを高速回転させて試料に遠心力を加えるようにした卓
    上遠心分離装置において、 前記スピナは、下向きコーン形の回転ディスクを備え、
    前記装填孔は、該回転ディスクに半径方向に長い長孔と
    して形成することを特徴とする卓上遠心分離装置。
  2. 【請求項2】 前記回転ディスクは、側面角度が35度
    ないし55度である下向きコーン形に形成し、前記装填
    孔は、直立姿勢または水平姿勢の試料管を該回転ディス
    クの側面角度で切断したときの切断面に現われる形状の
    長孔とすることを特徴とする卓上遠心分離装置。
  3. 【請求項3】 スピンドルシャフトを上下方向に向けた
    駆動モータと該駆動モータの電源回路とを内蔵し、天板
    の前記スピンドルシャフトに対応する部分に透孔を形成
    したキャビネットと、試料管を装填するための複数の装
    填孔を有し、前記天板の透孔を介して前記スピンドルシ
    ャフトに取り付けるスピナと、該スピナを覆う開閉自在
    のフードとを備え、試料を入れた試料管を前記装填孔に
    落とし込むように装填し、前記フードを閉じて前記スピ
    ナを高速回転させて試料に遠心力を加えるようにした卓
    上遠心分離装置において、 前記スピナは、前記スピンドルシャフトが位置する中心
    部から周辺部に向かって水平面から垂直面方向へと側面
    角度が変化する深皿形状の回転ディスクを備え、前記複
    数の装填孔は、該回転ディスクに半径方向に長い長孔と
    して形成することを特徴とする卓上遠心分離装置。
  4. 【請求項4】 前記フードは、閉動作によって前記駆動
    モータと電源回路とを電気的に接続し、開動作によって
    前記駆動モータと電源回路とを電気的に切断することを
    特徴とする請求項1又は請求項3記載の卓上遠心分離装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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