JP2001161821A - 鼻バルーンカテーテル - Google Patents

鼻バルーンカテーテル

Info

Publication number
JP2001161821A
JP2001161821A JP35259799A JP35259799A JP2001161821A JP 2001161821 A JP2001161821 A JP 2001161821A JP 35259799 A JP35259799 A JP 35259799A JP 35259799 A JP35259799 A JP 35259799A JP 2001161821 A JP2001161821 A JP 2001161821A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
balloon
air supply
nasal
balloon catheter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35259799A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Uehama
史朗 上濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP35259799A priority Critical patent/JP2001161821A/ja
Publication of JP2001161821A publication Critical patent/JP2001161821A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の鼻バルーンカテーテルでは、鼻腔内粘
膜を損傷させ、出血させる恐れがあった。 【解決手段】 鼻バルーンカテーテルのチューブ端部
が、鼻バルーンカテーテルの膨張時端部よりも出ないよ
うにしたことによる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として非侵襲的陽
圧人工呼吸器と呼ばれる人工呼吸器に接続して使用さ
れ、患者の鼻に装着し、固定し送気するために用いられ
る鼻バルーンカテーテルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】人工呼吸とは何らかの原因により呼吸が
止まったり、呼吸補助が必要な状態になった患者に対し
てなされる処置である。ここでは陽圧の拍動流を発生さ
せるための人工呼吸器、その拍動流を伝え更に適切な湿
度・温度を付与するための呼吸回路、その先で患者の気
管との接点となるための気管内チューブ・気管切開チュ
ーブなどより構成される。
【0003】ここで用いられる気管内チューブとはバル
ーンのついたチューブで、患者の口または鼻より挿入さ
れ、咽頭・喉頭より気管内に留置され、バルーンを膨張
させて気道を構成する。気管切開チューブもやはりバル
ーンがついており、患者の喉頭部を切開し、直接気管内
にチューブを留置するものである。いずれにしても患者
に何らかの形で傷をつけること(侵襲を与えること)に
は相違ない。
【0004】一方最近注目を集めている非侵襲的陽圧人
工呼吸と呼ばれる人工呼吸法では、顔面に鼻マスク・フ
ェイスマスクなどのマスク類を装着し、専用の人工呼吸
器によって人工呼吸を行うものである。これはマスク類
を装着して行うため、患者に対して傷つけることが無
く、従来の人工呼吸と区別するため非侵襲的人工呼吸と
呼ばれる。この人工呼吸法は患者が話すことが出来るた
め、意志の疎通が容易であったり、また食事をとること
も可能などメリットの大きい方法である。
【0005】この人工呼吸の適応は肺気腫で在宅酸素療
法を行っている患者が、夜間二酸化炭素ガスが抜けない
ため、そのガス抜きのため行ったり、閉塞性睡眠時無呼
吸症の患者が、夜間無呼吸を防止するために行ったりす
る。この非侵襲的人工呼吸法ではマスクが唯一患者との
接点となり、また長時間に渡って装着するためそのガス
漏れ防止や、患者の装着感が良好であることなどがその
マスクに求められていた。
【0006】こうした問題を解決するためのものとし
て、米国特許5,243,871号や、特開平11−1
51297号公報等の特許に開示されるマスクが開発さ
れてきた。こうしたマスクはいずれも患者の不快感防
止、ガス漏れの防止などをポイントとして挙げている。
しかしながら、こうしたマスクはいずれも顔面に長時間
に渡って装着されるため、患者の皮膚に潰瘍を形成しや
すいという問題を有しており、また比較的外形が大きい
ため、患者にとって邪魔な感じを与えるものであった。
【0007】一方では鼻腔に直接圧を付与するためのマ
スクとして、米国特許4,782,832号の特許に開
示されるマスクが開発されてきた。これは先端が二股に
なったチューブにそれぞれバルーンが設けられ、鼻腔内
をバルーンで塞ぎ、チューブにより直接人工呼吸を行う
ものである。これは長時間装着していても不快感もなく
比較的良好で、しかもガス漏れを起こすことも無く、ま
た鼻のまわりに大きなものが無いので患者のうっとうし
さも軽減されるというメリットを有する。
【0008】しかしながらこのチューブの端面に傷つけ
防止のための処理が施されていないため、患者の鼻腔粘
膜を傷つけやすいという問題があった。またバルーンを
膨張するために注射筒などにより空気を注入するため、
患者自身が装着するには装着が困難であるという欠点が
あった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこうしたマス
ク類の有する欠点を解消するために発明されたもので、
すなわちマスクが顔面に長時間装着されることにより生
じる、潰瘍形成や、不快感を無くし、鼻腔内へのバルー
ン挿入に伴う鼻腔粘膜の傷つけ防止可能な鼻バルーンカ
テーテルを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、2つのバ
ルーン、2つの送気チューブ、分岐部、接続チューブよ
りなる鼻バルーンカテーテルであって、各バルーンはそ
れぞれ送気チューブの端部に接続され、各送気チューブ
のもう一端は分岐部に接続され、分岐部の別の端部に接
続チューブが接続され、送気チューブ、分岐部及び接続
チューブの内腔はすべて連通しており、かつバルーンの
端部はバルーン膨張時にその端部がそれぞれの送気チュ
ーブの端部よりも出ていることを特徴とする鼻バルーン
カテーテルである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を詳細に
説明する。図1は本発明による鼻バルーンカテーテルの
一実施例を示す概略図で、図2はその断面の形状を表す
図である。図3は本発明による鼻バルーンカテーテルの
別の実施例を示す概略図で、図4は本発明による鼻バル
ーンカテーテルの更に別の実施例を示す概略図で、図5
は実際に装着している状態をあらわした図である。
【0012】本発明による鼻バルーンカテーテルは2つ
のバルーン(1)、2つの送気チューブ(2)、および
接続チューブ(6)よりなる。バルーン(1)はそれぞ
れ送気チューブ(2)の端部(8)に接着されている。
バルーン(1)内腔にはバルーン膨張チューブ(3)の
端部が内包されており、バルーン膨張チューブ(3)の
もう一端は一方弁(4)もしくはポンプに接合される。
ここから送り込まれた気体もしくは液体により、バルー
ン(1)は収縮を行う。
【0013】送気チューブ(2)のもう一端は分岐部
(5)に接合され、内腔を一つに接合し、接続チューブ
(6)に接合されている。接続チューブ(6)より送り
込まれた気体は分岐部(5)で2つに分かれ、それぞれ
の送気チューブ(2)を通じて鼻腔内に送り込まれる。
【0014】バルーン(1)は可撓性を有する材料より
構成され、その材質は塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、シリコンゴム等
の合成樹脂材料、天然ゴムなどの材料が選択される。バ
ルーン(1)の膨張径は鼻腔粘膜を圧迫しないものが好
ましく、5〜30mmが望ましく、内圧は5mmHg以
下(665Pa以下)が好ましい。またバルーン(1)
の肉厚は0.1〜3mmが好ましい。
【0015】バルーン(1)の巾は鼻腔内に入る長さに
よって決められるが、3〜30mmが好ましい。バルー
ン(1)の端部は送気チューブ(2)の端部(8)に接
合されるが、膨張時にバルーン(1)の端部の方が、送
気チューブ(2)の端部(8)よりも外側に位置する。
これにより、鼻腔粘膜を傷つけることなく、鼻腔内に固
定することが可能となる。
【0016】送気チューブ(2)はやはり可撓性を有す
る材料より構成され、その材質は塩化ビニル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、シリ
コンゴムなどの合成樹脂材料が選択される。送気チュー
ブ(2)の外径はφ3mm〜φ30mmが好ましく、ま
たその長さは10〜100mmが望ましい。内径はφ2
〜φ15mmが好ましく、また接続チューブ(6)と同
等の機能を内包した、内腔を2つ有するチューブが選択
されることもある。
【0017】送気チューブ(2)のバルーン(1)側の
端部(8)は、バルーン(1)が接合されてなるが、端
部(8)は予め丸めておかれることがより望ましい。こ
れにより、万が一鼻腔粘膜を傷つける可能性がより少な
くなる。送気チューブ(2)のもう一方の端部はそれぞ
れ分岐部(5)に接合され、その内腔が連通する。分岐
部(5)の外側形状は様々なものが選択されるが、円
形、長方形、正方形、三角形など各種形状をとりうる。
またその角は接触時に痛くないように、面取りされてい
ることが望ましい。使用される材料は可撓性を有する材
料でも、金属製の材料でもいずれでもとりうる。
【0018】排出弁(7)は、万が一過大な空気が鼻腔
に瞬間的に投与されたときに、それによって生じる圧を
逃す役目を有する。単純に小口径の孔を開けたもの、も
しくは一定の圧力以上がかかると自動的に解放されるも
の、いずれも取りうるが目的に応じて選択される。
【0019】また、送気チューブ(2)と分岐部(5)
が一体化したものが選択されることもある。(図3)分
岐部(5)のもう一端には接続チューブ(6)が接合さ
れている。ここでは接続チューブ(6)の内腔と、送気
チューブ(2)のそれぞれの内腔は連通している。接続
チューブ(6)のもう一端は人工呼吸器等と接続され、
空気や酸素などの気体を送気される。送気された気体は
接続チューブ(6)内腔を通過し、分岐部(5)におい
て分配され、それぞれの送気チューブ(2)を通じて鼻
腔に投与される。分岐部(5)においては気体が均等に
分配されることが好ましい。分岐部(5)には顔面固定
用の固定用ストラップ(9)が装着されることもある。
これによりその顔面への固定がより強固なものとなる。
【0020】ここで、本発明のもう一つの例として、左
右の鼻で独立して送気・吸気が可能なものについて説明
する。(図4)これは第一の送気チューブが、人工呼吸
器接続チューブ(10)として、人工呼吸器に直接接続
され、第二の送気チューブは、計測器接続チューブ(1
1)として患者の呼気を検出するための手段として用い
られるものである。これは、例えば第二の送気チューブ
に終末呼気炭酸ガス圧測定装置などを接続し、患者の状
態をモニターするために使用される。
【0021】次に本発明による鼻バルーンカテーテルに
より実際の人工呼吸を行う方法について図5を用いて解
説し、本発明の効果を明確にする。
【0022】まず、接続チューブ(6)の先端に非侵襲
的人工呼吸器を接続する。必要に応じて、人工鼻・加湿
器などの加湿手段を設けたりすることもある。次に患者
の鼻腔(12)にバルーン(1)をそれぞれ適切な位置
まで挿入し、一方弁(4)に接続したシリンジもしくは
ポンプによりバルーン(1)を膨張させ、患者の鼻腔
(12)に固定する。分岐部(5)等に設けた固定用ス
トラップ(9)により患者の頭部に固定することによ
り、より強固な固定が得られる。
【0023】人工呼吸器の設定を患者の適切な値にセッ
トし、稼働させることにより、接続チューブ(6)、送
気チューブ(2)を経由して患者の鼻腔(12)より送
気される。もし、バルーン(1)周囲よりリークが生じ
るようであれば、バルーン(1)をより膨張させること
によりリークは解消する。但し粘膜損傷の恐れがあるた
め、膨張時の内圧はリークしない程度に留めることが望
ましい。これらの性能により、緊急時にもすばやく気道
の確保が可能な器具や、あるいは患者自身が自分で装着
可能な鼻バルーンカテーテルが提供される。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、鼻腔内にバルーンを挿
入することにより、長期間装着しても患者に不快感を与
えることなく、また鼻腔粘膜を傷つけることのない鼻バ
ルーンカテーテルが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鼻バルーンカテーテルの一実施例
を示す概略図である。
【図2】本発明による鼻バルーンカテーテルの一実施例
の断面形状をあらわす図である。
【図3】本発明による鼻バルーンカテーテルの別の実施
例を示す概略図である。
【図4】本発明による鼻バルーンカテーテルの更に別の
実施例を示す概略図である。
【図5】本発明による鼻バルーンカテーテルを実際に装
着した状態をあらわす図である。
【符号の説明】
1.バルーン 2.送気チューブ 3.バルーン膨張チューブ 4.一方弁 5.分岐部 6.接続チューブ 7.排出弁 8.端部 9.固定用ストラップ 10.人工呼吸器接続チューブ 11.計測器接続チューブ 12.鼻腔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのバルーン、2つの送気チューブ、
    分岐部、接続チューブよりなる鼻バルーンカテーテルで
    あって、各バルーンはそれぞれ送気チューブの端部に接
    続され、各送気チューブのもう一端は分岐部に接続さ
    れ、分岐部の別の端部に接続チューブが接続され、送気
    チューブ、分岐部及び接続チューブの内腔はすべて連通
    しており、かつバルーンの端部はバルーン膨張時にその
    端部がそれぞれの送気チューブの端部よりも出ているこ
    とを特徴とする鼻バルーンカテーテル。
  2. 【請求項2】 分岐部に大気と連通させるための排出弁
    を設けた請求項1記載の鼻バルーンカテーテル。
  3. 【請求項3】 2つのバルーン、2つの送気チューブ、
    人工呼吸器接続チューブ、計測器接続チューブより構成
    された鼻バルーンカテーテルであって、バルーンはそれ
    ぞれ送気チューブの端部に接続され、1つの送気チュー
    ブの端部には人工呼吸器接続チューブが接合され、もう
    1つの送気チューブの端部には計測器接続チューブが接
    続され、それぞれのチューブ内腔が連通していることを
    特徴とする鼻バルーンカテーテル。
JP35259799A 1999-12-13 1999-12-13 鼻バルーンカテーテル Pending JP2001161821A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35259799A JP2001161821A (ja) 1999-12-13 1999-12-13 鼻バルーンカテーテル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35259799A JP2001161821A (ja) 1999-12-13 1999-12-13 鼻バルーンカテーテル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001161821A true JP2001161821A (ja) 2001-06-19

Family

ID=18425141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35259799A Pending JP2001161821A (ja) 1999-12-13 1999-12-13 鼻バルーンカテーテル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001161821A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110368562A (zh) * 2019-07-31 2019-10-25 河北医科大学第二医院 一种后鼻孔吸氧管

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110368562A (zh) * 2019-07-31 2019-10-25 河北医科大学第二医院 一种后鼻孔吸氧管

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3683908A (en) Apparatus for sealing the oesophagus and providing artificial respiration
US5443063A (en) Cuffed oro-pharyngeal airway
US4090518A (en) Esophago-pharyngeal airway
JP3309339B2 (ja) 気管内換気用および気管内肺換気用装置
ES2248707T3 (es) Sistema de oxigenoterapia de larga duracion.
US20200215285A1 (en) Tracheal tube and suction device
US5056515A (en) Tracheostomy tube assembly
US5291882A (en) Multi-lumen ITPV endotracheal tube
US3915173A (en) Intubation device for the inhalation of gasses
JP4621413B2 (ja) 救急呼吸補助装置
ES2624189T3 (es) Aparato para ventilación asistida mejorada
WO2008060523A2 (en) Single nasal prong nasal cannula
US20140305430A1 (en) Probe for medical use
US6662804B2 (en) Tracheostomy tube with cuff on inner cannula
US20170065782A1 (en) Laryngeal mask
JPS6254511B2 (ja)
JP3503730B2 (ja) 救急蘇生用食道内エアウェイ
US20200030557A1 (en) Medical tubes for selective mechanical ventilation of the lungs
US20210030985A1 (en) Supraglottic airway device with a dynamic cuff with superior ventilating capability
JP3539578B2 (ja) 人工呼吸用フェイスマスク
JP2001161821A (ja) 鼻バルーンカテーテル
KR20170027754A (ko) 기관내 튜브
US20210030989A1 (en) Respiratory mask assembly with a dynamic cuff
JP2000237314A (ja) 気管内チューブ
CN215135195U (zh) 一种可通氧的通气道