JP2001159576A - 水没試験のユニット固定装置 - Google Patents

水没試験のユニット固定装置

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JP2001159576A
JP2001159576A JP34193899A JP34193899A JP2001159576A JP 2001159576 A JP2001159576 A JP 2001159576A JP 34193899 A JP34193899 A JP 34193899A JP 34193899 A JP34193899 A JP 34193899A JP 2001159576 A JP2001159576 A JP 2001159576A
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Masato Ono
真人 小野
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水没試験の試験条件に再現性を持たせる。 【解決手段】 昇降装置4において、車載電子ユニット
1を固定する固定治具2を保持しながら電動機21の電
動力により水槽3に対して所望の速度で昇降させ、車載
電子ユニット1の傾斜角度のばらつきをなくすととも
に、浸水速度の条件を一定にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車内に搭載
された電子ユニットの水没耐久試験及び/または水没時
の正常な危険回避駆動の確認試験を行うための水没試験
のユニット固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の運転においては、様々な悪条件
での走行の可能性があり、例えば、深い水たまりに差し
掛かったときになど、車体の一部が水没してしまう可能
性を否定できない。この場合、例えばパワーウィンドウ
装置のような車載電子ユニットについては、これを制御
する電気回路系に水が浸入し、その電気回路系の一部ま
たは全部が短絡してしまうことになると、車載電子ユニ
ットが停止したり誤動作したりするおそれがある。した
がって、一般の自動車においては、ある程度の水没に対
しては電気回路系への水の浸入を防止するように、パワ
ーウィンドウ装置等の各車載電子ユニットは防水構造と
したり厳重な防水処理を施しておくが、万が一、車載電
子ユニットに水が浸入したときでも、車載電子ユニット
の一定の機能については駆動できるように設計されてい
る。例えば、パワーウィンドウ装置においては、電気回
路系が水没により短絡した場合でも、一定時間内の窓の
開閉が可能であったり、あるいは、自動的に窓が開成す
るようにしている。
【0003】ここで、各車載電子ユニットにおいては、
水没時の各車載電子ユニットの駆動が正常に行われるか
どうかについて、予め十分に検査を行っておくことが重
要である。従来においては、この車載電子ユニットの水
没試験に関し、この車載電子ユニットを所定の治具に固
定した状態で、その治具を手作業により水の中に浸し、
そのときの車載電子ユニットの駆動状態を目視にて確認
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の水没試験では、
車載電子ユニットの浸水に関し、全てを手作業で実行し
ていたため、車載電子ユニットを水没させる際の傾斜角
度が定まらず、試験環境の再現性という点では決して精
度がよいものではなかった。また、水没動作における治
具の浸水速度も一定とはならず、この点でも再現性が悪
かった。このように、試験条件の再現性が悪いと、試験
結果を評価する際に、統一した基準をもって評価するこ
とが困難であり、おおざっぱな評価しか行うことができ
ない。したがって、結局は、試験員の勘に頼らざるを得
ないこととなり、精度の良い試験を行うことが困難であ
った。
【0005】そこで、この発明の課題は、試験条件に再
現性を持たせることで、精度良い水没試験を行い得る水
没試験のユニット固定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、所定の車載電子ユニットを水
没させる水没試験のユニット固定装置であって、水没時
に内部に水を通入するようにされ、前記車載電子ユニッ
トを所定の姿勢で位置決め固定する固定治具と、前記固
定治具を支持するとともに所定の電動機の電動力により
前記固定治具を水槽に対して所望の速度で昇降させる昇
降装置とを備えるものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、前記昇降装置
は、前記電動機と、前記電動機の回転についての正逆反
転及び回転速度を制御する制御部と、前記電動機の回転
力を受けて前記固定治具を昇降移動させる昇降移動部材
とを備えるものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、前記固定治具
は、水没時に内部に水を通入するようにされた治具本体
と、前記治具本体の一側面において前記車載電子ユニッ
トの一端部を着脱自在に支持する第1の支持部材と、前
記治具本体の前記一側面に対向する他側面側において前
記車載電子ユニットの他端部を着脱自在に支持する第2
の支持部材とを備えるものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、前記第1の支持
部材及び前記第2の支持部材は、前記治具本体の各側面
に固着されたものである。
【0010】請求項5に記載の発明は、前記治具本体の
一部に固定されて、前記第1の支持部材を複数の固定位
置のうちの任意の位置に着脱自在に取り付ける取付部材
をさらに備え、前記第2の支持部材は、前記治具本体に
おいて、所定の回動軸を中心に回動可能に支持され、前
記取付部材は、前記第2の支持部材が前記治具本体に回
動可能に支持された前記回動軸を中心とする側面視円弧
状に形成され、当該円弧状の湾曲方向に沿って前記複数
の固定位置が設定配置されたものである。
【0011】請求項6に記載の発明は、前記治具本体の
一部に固定されて、前記第1の支持部材を所定の仮想固
定線のうちの任意の位置に着脱自在に取り付ける取付部
材をさらに備え、前記第2の支持部材は、前記治具本体
において、所定の回動軸を中心に回動可能に支持され、
前記取付部材は、前記第2の支持部材が前記治具本体に
回動可能に支持された前記回動軸を中心とする側面視円
弧状に形成され、当該円弧状の湾曲方向の前記仮想固定
線に沿ったスリットが形成され、前記第1の支持部材の
一端を前記スリットの任意の位置に固定する固定手段が
備えられたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】{第1の実施の形態} <構成>図1はこの発明の第1の実施の形態に係る水没
試験のユニット固定装置の概要を示す模式図である。こ
のユニット固定装置は、水没試験の対象となる車載電子
ユニット1を固定する固定治具2と、この固定治具2を
水槽3に対して昇降させる昇降装置4とを備える。
【0013】固定治具2は、図2及び図3の如く、六面
開放の略直方形状の矩形フレームとしての治具本体11
と、この治具本体11に固定支持されて車載電子ユニッ
ト1を一定の角度で傾斜させて支持する一対の支持部材
12,13とを備える。
【0014】治具本体11は、六面体の各片のフレーム
が組み合わせられて六面開放とされており、この六面開
放により、水槽3内に治具本体11を降下させたとき
に、水槽3内に貯められた水が治具本体11内に浸水す
るようになっている。この治具本体11には、例えばそ
の上端部の一部において、後述するネジ軸14に螺合す
る昇降装置4のナット体15が一体的に形成されてい
る。そして、治具本体11は、ネジ軸14が後述のよう
に回転を行う際に、このネジ軸14の回転に伴って治具
本体11自体が回転することを防止するよう、その一ま
たは複数の側面が図示しない当て板または当て棒等の回
転防止手段に当接される。
【0015】第1の支持部材12は、治具本体11の一
側面において上下方向における中間的な位置に固着され
た板体である。そして、第1の支持部材12において
は、治具本体11の対向する側面(対向側面)に臨む先
端部16が、下斜め方向に向けて所定の角度をもって屈
曲形成され、その先端部16の端面には、車載電子ユニ
ット1の係合突起20aを係合支持するための係合溝1
7が形成されている。この係合溝17は、第1の支持部
材12の先端部16の側方に開放して第1の支持部材1
2の全長に亘って形成され、これにより、この係合溝1
7に対して車載電子ユニット1の係合突起20aを第1
の支持部材12の側方から係合させて中央部まで摺動さ
せることが可能となっている。
【0016】第2の支持部材13は、治具本体11にお
いて、第1の支持部材12に対する対向側面に固着され
ており、特に、第1の支持部材12よりも上下方向にお
ける下の位置に配設されている。そして、第2の支持部
材13においては、第1の支持部材12に臨む先端部1
8が、上斜め方向に存在する第1の支持部材12の係合
溝17に向けて所定の角度をもって屈曲形成され、その
先端部18の端面には、車載電子ユニット1の係合突起
20bを係合支持するための係合溝19が形成されてい
る。この係合溝19は、第2の支持部材13の先端部1
8の側方に開放して第2の支持部材13の全長に亘って
形成され、これにより、この係合溝19に対して車載電
子ユニット1の係合突起20bを第2の支持部材13の
側方から係合させて中央部まで摺動させることが可能と
なっている。
【0017】尚、第1の支持部材12の傾斜配置された
先端部16と第2の支持部材13の傾斜配置された先端
部18とは、図2及び図3のように同一平面内に配置さ
れ、両係合溝17,19に車載電子ユニット1の係合突
起20a,20bを係合することで、車載電子ユニット
1を係合自在に一定の角度で傾斜させた状態で支持でき
るようになっている。そして、この状態で車載電子ユニ
ット1が治具本体11に支持されたときに、車載電子ユ
ニット1の重心点が治具本体11の重心点にほぼ一致す
るようになっている。
【0018】昇降装置4は、図4の如く、固定治具2の
上端部に一体形成されたナット体15と、このナット体
15に螺篏されたネジ軸14と、ステッピングモータ
(電動機)21と、このステッピングモータ21の回転
をネジ軸14の回転に変換する連結部22と、ステッピ
ングモータ21の回転駆動制御を行う制御部23とを備
える。
【0019】ネジ軸14は、ナット体15とともに昇降
移動部材として構成されたものであり、連結部22によ
って回転自在に縦設支持されるロッドの外周面にネジ刃
が螺刻されたもので、その下端には、固定治具2のナッ
ト体15の下方への抜けを防止するためのストッパ24
が形成されている。
【0020】ステッピングモータ21は、制御部23か
ら後述のパルス信号が与えられる度に一定の角度ずつ回
転するようになっており、このパルス信号の周期を変化
させることで、回転軸25の回転速度が変化するように
なっている。このステッピングモータ21の回転軸25
は、ネジ軸14に対して垂直方向に配置され、このステ
ッピングモータ21の回転軸25の回転が連結部22に
与えられるようになっている。
【0021】連結部22は、連結部本体26と、この連
結部本体26内に配置されてステッピングモータ21の
回転軸25の先端に固定された第1の傘歯車27と、こ
の第1の傘歯車27に篏合するようにネジ軸14の上端
部付近に固定された第2の傘歯車28とを備えており、
ステッピングモータ21の回転軸25の先端の第1の傘
歯車27が回転すると、この回転方向が第2の傘歯車2
8によって90度変換され、これにより、縦設配置され
ているネジ軸14が縦軸周りに回転するようになってい
る。
【0022】制御部23は、例えばCPUを有するマイ
クロコンピュータチップ等が使用され、駆動スイッチ3
1のオンによりステッピングモータ21にパルス信号を
送信してステッピングモータ21の回転軸25を回転制
御するようになっており、特に、速度切替スイッチ32
を用いて、ステッピングモータ21の回転を正逆いずれ
かの方向に自在に切り換えできるようになっているとと
もに、ステッピングモータ21に与えるパルス信号の周
期を多段階に変更できるようになっている。この速度切
替スイッチ32は、例えば押しボタン式スイッチが使用
されており、速度切替スイッチ32を押し操作する度
に、ステッピングモータ21へ出力する正逆回転指示信
号を切り替えるとともに、パルス信号の周期を、予め設
定された複数の周期に多段階に切り替えるトグル方式を
採用している。尚、速度切替スイッチ32は必ずしも押
しボタン式スイッチを採用する必要はなく、例えばダイ
ヤル式スイッチやスライド式スイッチ等、どのようなス
イッチを採用しても差し支えない。
【0023】<動作>上記構成のユニット固定装置の動
作を説明する。まず、試験員は、図1の如く、昇降装置
4の固定治具2を、水が貯められた水槽3の上方に配置
し、昇降装置4内の制御部23の駆動スイッチ31をオ
フにした状態で、固定治具2に車載電子ユニット1を固
定する。この際、第1の支持部材12の係合溝17に対
して、車載電子ユニット1の係合突起20aを第1の支
持部材12の側方から係合させるとともに、第2の支持
部材13の係合溝19に対して、車載電子ユニット1の
係合突起20bを第2の支持部材13の側方から係合さ
せて、その後、両係合突起20a,20bを各係合溝1
7,19に案内させながら、車載電子ユニット1を両支
持部材12,13の中央部まで摺動させ、図2の如く、
車載電子ユニット1の重心点を治具本体11の重心点に
ほぼ合致させるようにする。そうすると、両支持部材1
2,13の両係合溝17,19の配置関係により決定さ
れる傾斜角度で車載電子ユニット1が治具本体11内に
固定されることになる。
【0024】次に、試験員は、図1及び図4に示した速
度切替スイッチ32を操作し、ステッピングモータ21
に与える正逆回転指示信号を切り替え、昇降装置4で固
定治具2を降下するように支持するとともに、パルス信
号の周期を、予め設定された複数の周期のなかから多段
階に切り替えて選択する。そして、制御部23の駆動ス
イッチ31をオンにし、速度切替スイッチ32で切り替
えた正逆回転指示信号及び選択した周期のパルス信号を
ステッピングモータ21に出力する。
【0025】昇降装置4のステッピングモータ21は、
制御部23からパルス信号が与えられると、そのパルス
周期に応じた速度で、正逆回転指示信号で指示された方
向へ回転する。そうすると、図4の如く、ステッピング
モータ21の回転軸25の先端の第1の傘歯車27が連
結部22内で回転し、この回転方向が第2の傘歯車28
によって90度変換され、これにより、縦設配置されて
いるネジ軸14が縦軸周りに回転する。
【0026】このようにネジ軸14が回転したとき、治
具本体11が回転防止手段(図示せず)に当接されるこ
とでネジ軸14の回転に伴った回転を防止されているた
め、ネジ軸14に螺篏された固定治具2のナット体15
が下方へ螺進し(図4中の符号Ld参照)、これにより
治具本体11全体が降下して、水槽3に貯められた水の
中に徐々に進入する。そうすると、治具本体11は、六
面開放とされているため、治具本体11に固定された車
載電子ユニット1は、昇降装置4による降下に従って水
槽3内の水に浸されるようになる。
【0027】このような状態で、図3のように、車載電
子ユニット1に対してリード線34を通じて所定の入力
信号を与え、そのときに車載電子ユニット1のリード線
35を通じて出力される出力信号の状態を継続的に検出
し続けることで、車載電子ユニット1の耐水性を評価で
きるとともに、車載電子ユニット1内の電気回路系に浸
水があったときの危険回避駆動が正常に行われるかどう
かを検出することができる。
【0028】このとき、制御部23で選択した速度で昇
降装置4が固定治具2を降下させるので、全てを手作業
で降下させていた従来例に比べて、水没試験動作におけ
る治具の浸水速度の調整を正確に行うことができる。し
かも、車載電子ユニット1の傾斜角度が固定治具2の両
支持部材12,13の両係合溝17,19の配置関係に
より決定されるため、試験条件の再現性を極めて高く保
持できる。したがって、試験結果を評価する際に、統一
した基準をもって評価することができ、結果として精度
の良い試験を行うことが可能となる。
【0029】尚、試験終了後は、試験員は、制御部23
の速度切替スイッチ32を操作して、ステッピングモー
タ21の回転方向を逆方向に切り替え、ネジ軸14を逆
方向に回転させて固定治具2を上昇させてから、車載電
子ユニット1を固定治具2から取り外すようにすればよ
い。
【0030】{第2の実施の形態}図5はこの発明の第
2の実施の形態に係る水没試験のユニット固定装置の固
定治具2の一実施例を示す斜視図である。なお、この実
施の形態では、既に説明した第1の実施の形態と同様の
機能を有する要素については同一符号を付している。図
5の如く、このユニット固定装置の固定治具2は、第1
の支持部材12の設置位置を治具本体11内で移動変更
できるようにし、これにより車載電子ユニット1の傾斜
角度を多段階に変更できるようにしたものである。
【0031】まず、この実施例における固定治具2の第
2の支持部材13は、治具本体11の一側面付近におい
て、治具本体11に形成されたピン受け片47に遊貫さ
れたピン48に水平軸周りに回動自在に支持されてい
る。
【0032】そして、第1の支持部材12は治具本体1
1と別体に形成されており、治具本体11には、第1の
支持部材12を着脱自在に取り付ける取付部材41が設
置されている。
【0033】この取付部材41は、第2の支持部材13
の回動軸となるピン48が中心軸とされた側面視円弧形
状の湾曲板42が用いられ、この湾曲板42の複数箇所
に、第1の支持部材12に突出形成された係合突起43
に係合するための係合孔44a〜44dが穿設されてい
る。この各係合孔44a〜44dは、幅広部45の中央
部の下側に幅狭部46が延穿されて略T字形にそれぞれ
形成されており、第1の支持部材12の係合突起43
を、まず係合孔44a〜44dの幅広部45内に挿入し
た後に幅狭部46内に摺動挿入することで、第1の支持
部材12の係合突起43が係合孔44a〜44dの幅狭
部46内に精度良く位置決めされるようになっている。
【0034】したがって、第2の支持部材13をピン4
8に対して回動させながら、第1の支持部材12の取付
部材41に対する取付位置(係合孔44a〜44d)を
変更することで、この第1の支持部材12の係合溝17
と第2の支持部材13の係合溝19との間に取り付ける
車載電子ユニット1の取付角度を多段階に容易に変更す
ることが可能となる。
【0035】尚、この実施の形態では、両支持部材1
2,13の形状として、丸棒体の一部に、その長手方向
に沿った係合溝17,19を形成するようにしている
が、どのような形状であっても差し支えない。ただし、
第1の支持部材12の係合溝17と係合突起43の配置
関係は、係合溝17を第2の支持部材13の係合溝19
に対向させ、且つ係合突起43を各取付部材41に対応
する位置に取り付ける必要があるため、係合溝17と係
合突起43とは互いに背反する位置に配置される。
【0036】尚、昇降装置4の構成は第1の実施の形態
で説明したものと同様であるため、ここではその説明を
省略する。
【0037】この実施の形態では、固定治具2の取付部
材41の所望の係合孔44a〜44dを選択して第1の
支持部材12の係合突起43を係合することで、第2の
支持部材13のピン48を支点として車載電子ユニット
1の傾斜角度を多段階に変更できるため、様々な状況に
ついて水没試験を実施することができる。
【0038】この場合でも、取付部材41において係合
孔44a〜44dの位置が予め決定されており、試験員
が選択するだけであるため、その位置決め精度は、全て
を手作業で行っていた従来例に比べて飛躍的に向上して
いる。
【0039】また、昇降装置4によって、水槽3内の水
に固定治具2を浸す際の進行速度についても、昇降装置
4の構成を第1の実施の形態と同様としている。
【0040】このため、試験条件の再現性を極めて高く
保持でき、試験結果を評価する際に、統一した基準をも
って評価することができ、結果として精度の良い試験を
行うことが可能となる。
【0041】図6は、この実施の形態の他の実施例に係
るユニット固定装置を示す斜視図である。
【0042】この実施例では、第1の支持部材12を治
具本体11とは別体に形成し、治具本体11に固定され
た側面視円弧形状の湾曲板42が用いられる取付部材4
1において、第1の支持部材12を取り付ける際に、第
1の支持部材12の取付位置の変更を可能とした点で、
図5に示した実施例と同様のものであるが、この図6の
実施例では、取付部材41の湾曲板42の中央部に、第
1の支持部材12を任意の位置に取り付けるための所定
の取付線(仮想固定線)をなすスリット51を湾曲方向
に沿って長細状に穿設し、このスリット51内の任意の
位置にネジピン52等の固定手段を用いて取付部材41
を締め付け固定するようにしたものである。このため、
第1の支持部材12には、ネジピン52を螺篏するため
のネジ孔53等が予め形成されているものである。
【0043】また、取付部材41の湾曲板42のスリッ
ト51の周辺には、このスリット51のそれぞれの位置
にネジピン52等の固定手段で第1の支持部材12を締
め付け固定し、さらに第1の支持部材12と第2の支持
部材13の間に車載電子ユニット1を固定した場合の、
車載電子ユニット1の傾斜角度を意味するマーク54が
刻印表示されている。したがって、試験員は、この傾斜
角度のマーク54を見ながら、任意の位置において第1
の支持部材12をネジピン52等の固定手段で締め付け
固定し、この状態で、第1の支持部材12と第2の支持
部材13の各係合溝17,19に車載電子ユニット1の
各係合突起20a,20bを係合させることで、極めて
容易に車載電子ユニット1の傾斜角度を調整できる。
【0044】この実施例の方法によると、任意の傾斜角
度に車載電子ユニット1を容易に設定固定できるという
利点がある。
【0045】尚、取付部材41としては、必ずしも湾曲
板42を使用しなければならないわけではなく、例え
ば、図7の如く、第2の支持部材13のピン48を中心
点とする円弧形状の一対のフレーム部材61,62を、
治具本体11の一対の側面のそれぞれに固定形成してお
き、この各フレーム部材61,62に形成された鍵形の
フック(係合子)63に、第1の支持部材12の両端か
ら突出形成された軸芯64を係合するようにしてもよ
い。
【0046】あるいは、図8の如く、両フレーム部材6
1,62の湾曲方向に沿って円弧状の取付線をなすスリ
ット65aを穿設しておくとともに、このスリット65
aの周囲に、当該スリット65aのそれぞれの位置にネ
ジピン65等の固定手段で第1の支持部材12を締め付
け固定して車載電子ユニット1を両支持部材12,13
に固定した場合の、車載電子ユニット1の傾斜角度を意
味するマーク66を刻印表示しておく。
【0047】これにより、試験員は、この傾斜角度のマ
ーク66を見ながら、任意の位置において第1の支持部
材12をネジピン65等の固定手段で締め付け固定し、
この状態で、第1の支持部材12と第2の支持部材13
の各係合溝17,19に車載電子ユニット1の各係合突
起20a,20bを係合させることで、極めて容易に車
載電子ユニット1の傾斜角度を調整できる。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、昇降装
置において、固定治具を保持しながら電動機の電動力に
より水槽に対して所望の速度で昇降させるようにしてい
るので、水没試験時に手作業で固定治具を水槽に浸して
いた従来例に比べて、車載電子ユニットの傾斜角度のば
らつきがなくなるとともに、浸水速度の条件を一定にす
ることが可能となり、試験条件に再現性を持たせること
で、精度良い水没試験を行うことが可能となる。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、特に昇降
装置において、電動機の回転についての正逆反転及び回
転速度を制御部で制御し、この電動機の回転力により昇
降移動部材で固定治具を昇降移動させるようにしている
ので、浸水速度の条件を正確に共通に定常化できる。
【0050】請求項3に記載の発明によれば、治具本体
において、第1の支持部材と第2の支持部材とで車載電
子ユニットの両端部を着脱自在に支持するようにしてい
るので、この状態で治具本体が昇降装置に保持されて浸
水される際に、車載電子ユニットの傾斜角度のばらつき
を防止でき、従来例に比べて、試験条件に再現性を持た
せることで、精度良い水没試験を行うことが可能とな
る。例えば、請求項4に記載のように、第1の支持部材
及び第2の支持部材が治具本体の各側面に固着されるよ
うにすれば、車載電子ユニットの傾斜角度のばらつきを
確実に防止できる。あるいは、請求項5及び請求項6に
記載のように、第1の支持部材を着脱自在に取り付ける
ための円弧状の取付部材を治具本体の一部に固定してお
き、取付部材の所望の位置に第1の支持部材を着脱自在
に取り付け、この第1の支持部材と、治具本体に固定さ
れた第2の支持部材とで車載電子ユニットの両端を支持
するようにしているので、車載電子ユニットの傾斜角度
を所望の角度に変更することが可能となり、様々な傾斜
条件で水没試験を行うことが可能となるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る水没試験の
ユニット固定装置の概要を示す模式図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係る水没試験の
ユニット固定装置の固定治具を示す斜視図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態に係る水没試験の
ユニット固定装置の固定治具を示す側面図である。
【図4】この発明の第1の実施の形態に係る水没試験の
ユニット固定装置の昇降装置を示す模式図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態の一実施例に係る
水没試験のユニット固定装置の固定治具を示す斜視図で
ある。
【図6】この発明の第2の実施の形態の他の実施例に係
る水没試験のユニット固定装置の固定治具を示す斜視図
である。
【図7】この発明の第2の実施の形態の変形例に係る水
没試験のユニット固定装置を示す斜視図である。
【図8】この発明の第2の実施の形態の変形例に係る水
没試験のユニット固定装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 車載電子ユニット 2 固定治具 3 水槽 4 昇降装置 11 治具本体 12,13 支持部材 14 ネジ軸 15 ナット体 16 先端部 17 係合溝 18 先端部 19 係合溝 20a,20b 係合突起 21 ステッピングモータ 22 連結部 23 制御部 24 ストッパ 25 回転軸 26 連結部本体 27,28 傘歯車 31 駆動スイッチ 32 速度切替スイッチ 34,35 リード線 41 取付部材 42 湾曲板 43 係合突起 44a〜44d 係合孔 45 幅広部 46 幅狭部 47 ピン受け片 48 ピン 51 スリット 52 ネジピン 54 マーク 61,62 フレーム部材 63 フック 64 軸芯 65 ネジピン 65a スリット 66 マーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の車載電子ユニットを水没させる水
    没試験のユニット固定装置であって、 水没時に内部に水を通入するようにされ、前記車載電子
    ユニットを所定の姿勢で位置決め固定する固定治具と、 前記固定治具を支持するとともに所定の電動機の電動力
    により前記固定治具を水槽に対して所望の速度で昇降さ
    せる昇降装置とを備える水没試験のユニット固定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の水没試験のユニット固
    定装置であって、 前記昇降装置は、 前記電動機と、 前記電動機の回転についての正逆反転及び回転速度を制
    御する制御部と、 前記電動機の回転力を受けて前記固定治具を昇降移動さ
    せる昇降移動部材とを備える水没試験のユニット固定装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の水没試
    験のユニット固定装置であって、 前記固定治具は、 水没時に内部に水を通入するようにされた治具本体と、 前記治具本体の一側面において前記車載電子ユニットの
    一端部を着脱自在に支持する第1の支持部材と、 前記治具本体の前記一側面に対向する他側面側において
    前記車載電子ユニットの他端部を着脱自在に支持する第
    2の支持部材とを備える水没試験のユニット固定装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の水没試験のユニット固
    定装置であって、 前記第1の支持部材及び前記第2の支持部材は、前記治
    具本体の各側面に固着されたことを特徴とする水没試験
    のユニット固定装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の水没試験のユニット固
    定装置であって、 前記治具本体の一部に固定されて、前記第1の支持部材
    を複数の固定位置のうちの任意の位置に着脱自在に取り
    付ける取付部材をさらに備え、 前記第2の支持部材は、前記治具本体において、所定の
    回動軸を中心に回動可能に支持され、 前記取付部材は、前記第2の支持部材が前記治具本体に
    回動可能に支持された前記回動軸を中心とする側面視円
    弧状に形成され、当該円弧状の湾曲方向に沿って前記複
    数の固定位置が設定配置されたことを特徴とする水没試
    験のユニット固定装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の水没試験のユニット固
    定装置であって、 前記治具本体の一部に固定されて、前記第1の支持部材
    を所定の仮想固定線のうちの任意の位置に着脱自在に取
    り付ける取付部材をさらに備え、 前記第2の支持部材は、前記治具本体において、所定の
    回動軸を中心に回動可能に支持され、 前記取付部材は、前記第2の支持部材が前記治具本体に
    回動可能に支持された前記回動軸を中心とする側面視円
    弧状に形成され、当該円弧状の湾曲方向の前記仮想固定
    線に沿ったスリットが形成され、 前記第1の支持部材の一端を前記スリットの任意の位置
    に固定する固定手段が備えられたことを特徴とする水没
    試験のユニット固定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101824469B1 (ko) * 2017-08-18 2018-02-01 월드시스템주식회사 3웨이 밸브의 개폐량 검사 장치
CN113074909A (zh) * 2021-05-18 2021-07-06 西安航空学院 一种空间多姿态入水实验装置

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