JP2001155944A - 非接触充電装置、電子機器、情報処理装置および非接触充電方法 - Google Patents

非接触充電装置、電子機器、情報処理装置および非接触充電方法

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JP2001155944A
JP2001155944A JP33661299A JP33661299A JP2001155944A JP 2001155944 A JP2001155944 A JP 2001155944A JP 33661299 A JP33661299 A JP 33661299A JP 33661299 A JP33661299 A JP 33661299A JP 2001155944 A JP2001155944 A JP 2001155944A
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power
power transmission
coil
transmission coil
secondary battery
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JP33661299A
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Yoshinori Horiguchi
義則 堀口
Hiroki Iwahara
弘樹 岩原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型電子機器等を誘導線を用いずに充電装置の
近傍に誘導できるようにし、非接触での2次電池の充電
を自動的に開始させる。 【解決手段】2次側装置202には、1次側装置201
の送電用コイル4からの電力を受ける受電用コイル5の
他、誘電用コイル11が設けられている。2次側装置2
02の演算装置9は、2次電池7の容量低下が検出され
ると、誘電用コイル11で検出された送電用コイル4か
らの電磁界成分に基づいて1次側装置201の存在方向
を探り出し、2次側装置202を自走制御する。これに
より、2次側装置202は、1次側装置201の近接し
た位置に誘導され、受電用コイル5は送電用コイル4か
ら2次電池7を充電するに十分な受電電力を受信できる
ようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非接触にて2次電池
の充電を行う非接触充電装置およびそれを用いた電子機
器、情報処理装置および非接触充電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】工場等の広い敷地内を自走する走行車両
の誘導方法としては、例えば文献(特開平6−8343
9号公報、特許番号第2658488号公報、特公昭6
2−58006号公報)などに記載されているように、
予め走行路に沿って誘導線を埋設しておく方法が知られ
ている。
【0003】これは自走無人走行車両と称されるもので
あり、走行路に設けられた誘導線から放射される電磁界
成分を誘導線センサーにより検知し、この検知信号に基
づいて車両を走行させることにより実現されている。
【0004】また、通常、このような車両は電力誘導用
の電線には繋がれておらず、2次電池による動力源を有
している。そのため、2次電池の容量が低下した場合
は、誘導線等を介して充電場所の位置情報を走行車両に
送る事によって走行車両を充電場所へ導き充電可能とし
ている。
【0005】このような自走無人走行車両は、その導入
に当たっては誘導線を床に埋設するための初期投資が多
額になるものの、誘導法が比較的原始的であるため安全
性の面で優れているという特長がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】2次電池の必要性は、
このような走行車両ばかりに限られるものではない。昨
今の携帯電話等の電子機器もそうであり、当然のように
充電を必要とする。例えば携帯電話の場合は普段は持ち
歩いているものの、就寝時に専用の充電器台に載せてお
く事で2次電池の充電は完了する。
【0007】同様にしてパーソナルコンピュータ(P
C)の周辺機器であるコードレスマウスやリモコン、無
線インターフェイスを備えた小型プリンタやスキャナ、
さらにはPCからのメール着信通知等を受けて動作する
ロボット、などにも2次電池の利用が考えられるが、こ
のように卓上で利用される小型で、かつ2次電池を電源
とする各種電子機器を、その充電のために専用台に置く
という操作はユーザには馴染まない。しかしながら、上
記走行車両に用いられているような誘導方法をそのまま
このような卓上用の小型電子機器に適用するのは困難で
ある。それは、このような電子機器は机上の任意な位置
で使用されており、各電子機器間の相対位置等が定まっ
ていないために誘導線の設置が困難なためである。
【0008】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、2次電池を電源とした机上用途の小型電子機器
等を誘導線を用いずに送電元近傍に誘導できるように
し、非接触での2次電池の充電を自動的に行うことがで
きる非接触充電装置、電子機器、情報処理装置および非
接触充電方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の非接触充電装置は、1次側装置の送電用コ
イルから送電される電力を受ける受電用コイルと、前記
受電用コイルで受けた電力を用いて2次側装置の2次電
池を充電する充電手段と、前記2次側装置を移動させる
ための自走機構と、前記1次側装置の送電用コイルから
の放射電磁界成分に基づいて、前記1次側装置の存在方
向を走行目標として検出し、前記2次側装置が前記1次
側装置に近接する位置に誘導されるように前記自走機構
を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
【0010】この非接触充電装置においては、1次側装
置に設けられた送電用コイルが充電用および誘導用の双
方に用いられており、2次側装置は、充電用の電力を送
電するための送電用コイルから放射される電磁界成分を
検出することによって、1次側装置の存在方向を探り出
し、それに向けて自走する。走行目標は1次側装置に設
けられた送電用コイルであり、この送電用コイルから放
射される電磁界成分を検出しながら、2次側装置の誘導
が行われる。これにより、専用の誘導線を用いずに、1
次側装置の近傍位置に2次側装置を誘導できるようにな
り、その位置で2次側装置の受電用コイルが受けた電力
を用いて、2次側装置の2次電池を非接触で充電するこ
とができる。
【0011】1次側装置としてはパーソナルコンピュー
タなどの情報処理装置を使用し、またその情報処理装置
の周辺装置を2次側装置として使用することが好まし
い。これにより、2次電池を電源とした机上用途の各種
周辺装置を専用の充電台に載せることなく、その周辺装
置の自動充電が可能となる。
【0012】また、制御手段による自走機構の駆動制御
は、2次電池の残存容量が所定の値よりも低下したとき
に自動的に開始されるようにする構成することが好まし
い。また、外部からの制御信号によって充電の開始を明
示的に指示するようにしてもよく、これにより2次電池
の残存容量が低下した場合のみならず、任意のタイミン
グで充電のための自走機構を動作させることが可能とな
る。
【0013】また、前記自走機構を、例えば2次側装置
に設けられた左右2つの駆動輪など、2次側装置を左お
よび右に旋回させながらその2次側装置を走行させる走
行手段により構成した場合には、前記制御手段は、前記
1次側装置の送電用コイルから放射される電磁界成分を
受ける第1および第2の誘導用コイルと、前記第1およ
び第2の誘導用コイル間の受信電磁界成分の強度差を示
す強度差信号を、走行手段の右旋回動作と左旋回動作を
選択的に切り替えるための駆動動制御信号として出力す
る手段と、前記第1および第2の誘導用コイル間の受信
電磁界成分が平衡する平衡点を超えた後に旋回方向が切
り替えられるように、前記駆動制御信号として用いられ
る前記強度差信号を所定時間遅延する遅延手段とから構
成することが好ましい。
【0014】旋回中に被充電装置の向きが第1および第
2の誘導用コイルの受信電磁界成分が平衡する平衡点と
なると旋回動作が収束されてしまい、これによって1次
側装置に近接した位置に移動される前に2次側装置の自
走機構が停止してしまう可能性があるが、上述の遅延手
段を設けることにより、受信電磁界成分が平衡する平衡
点を超えた後に旋回方向が切り替えられるように制御す
ることが可能となり、旋回動作の収束を防止することが
できる。
【0015】また、本発明は、電磁界成分の発生源に向
けて自走する機能を有する電子機器を周辺装置として使
用する情報処理装置であって、送電用コイルと、前記情
報処理装置に近接した所定の範囲内では前記送電用コイ
ルと前記電子機器内に設けられた受電用コイルとの磁気
的結合によって前記電子機器の2次電池が充電され、且
つ前記所定の範囲外では前記電子機器を前記情報処理装
置の近接位置に誘導するための電磁界成分が前記送電用
コイルから放射されるように、前記送電用コイルから電
力を無線により送電する送電手段とを具備することを特
徴とする。
【0016】このように、送電用コイルからの送電を充
電と誘導とに共用することにより、情報処理装置と同じ
机上に周辺装置があれば、専用の誘導線を設けることな
く、送電用コイルから放射される電磁界成分によってそ
の周辺装置を充電可能な位置まで誘導することができ
る。そして情報処理装置の近くまで誘導した状態では、
送電用コイルと受電用コイルとが磁気的に結合され、こ
れにより、効率よく周辺装置の非接触充電を行うことが
可能となる。
【0017】情報処理装置と周辺装置との間の通信が無
線インターフェイスによって行われる場合には、送電用
コイルからの放射電磁界が、少なくとも無線通信インタ
ーフェイスによる無線通信が可能な範囲内に届くように
設定される。これにより、机上で使用される周辺装置で
あれば、それを通常の稼働位置に配置しておくだけで情
報処理装置の近傍に誘導することが可能なる。
【0018】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>以下、図面を
参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1
には、本発明の第1実施形態に係る自走式非接触充電シ
ステムの構成が示されている。本自走式非接触充電シス
テムは、充電装置として機能する1次側装置201と、
充電を受ける被充電装置として機能する2次側装置20
2とから構成される。
【0019】1次側装置201は例えばパーソナルコン
ピュータ(PC)などの情報処理装置に設けられる。こ
の場合、2次側装置202は、ワイヤレスマウスやリモ
コン等の入力用の周辺装置、あるいは無線インターフェ
イスを備えた小型プリンタやスキャナ、さらには例えば
メール着信通知ロボットなどのようにPCからの無線信
号を受けて動作する出力用の周辺装置等が用いられる。
いずれの場合も、それら周辺装置は情報処理装置との無
線通信機能を有し、且つ2次電池を電力源として動作す
る機器となる。
【0020】また、2次側装置202としては、必ずし
も周辺装置として機能する小型電子機器そのものである
必要はなく、その小型電子機器に取り付けて使用される
移送用アダプタ装置等として実現してもよい。この場
合、小型電子機器を移送用アダプタ装置の上に載せて置
くだけで、その小型電子機器を1次側装置201に向け
て移送して、小型電子機器の2次電池を非接触充電する
ことが可能となる。
【0021】1次側装置201は、商用電源1から充電
用の電力を生成し、それを無線で送電するためのもので
あり、図示のように、第1の整流器2、スイッチング回
路3、および送電用コイル4から構成されている。ま
た、2次側装置202は、図示のように、受電用コイル
5、第2の整流器6、2次電池7、電圧監視回路8、演
算装置9、駆動装置10、および誘導用コイル11から
構成されている。2次側装置202を移送用アダプタ装
置等として実現した場合には、2次電池7は小型電子機
器内に設けられるが、それ以外の他の構成要素はアダプ
タ装置内に設けられることになる。
【0022】1次側装置201において、商用電源1か
ら出力される電力信号は、50Hzあるいは60Hzの
交流信号である。この交流信号が伝送線aを通り第1の
整流器2に入力される。第1の整流器2は、交流信号を
整流するための整流器であり、交流電流はここで直流化
され、伝送線bを通りスイッチング回路3に入力され
る。スイッチング回路3は、所定周波数に直流電流をチ
ョップする回路である。ここで、所定周波数とは電力を
電磁結合によって供給するに適した値であり、一般的に
はおよそ数十kHzから数百kHzの範囲に設定され
る。
【0023】所定周波数にチョップされて交流信号とな
った電流は、伝送線cを通り送電用のスイッチング電力
として送電用コイル4に供給される。送電用コイル4に
供給された電流はここで電磁界成分を作りだし、送電用
コイル4から電磁波として空間に放射される。この送電
用コイル4からの出力は、2次側装置202が1次側装
置201に近接した所定の範囲内に存在するする場合に
はその2次側装置202の充電用電力として機能し、ま
た2次側装置202がその範囲外に存在する場合にはそ
の2次側装置202を1次側装置201に近接する位置
に誘導するための誘導出力として用いられる。
【0024】2次側装置202において、受電用コイル
5は、1次側装置201の送電用コイル4から送電され
る電力を受けるためのものであり、送電用コイル4と磁
気的に結合することにより、送電用コイル4から放射さ
れた電磁界成分を受信する。すなわち、2次側装置20
2の受電用コイル5が1次側装置201の送電用コイル
4と近接した場合には、それら受電用コイル5と送電用
コイル4は一種のトランスとして機能し、送電用コイル
4によって得られた磁気エネルギーが受電用コイル5に
導かれ、その磁気エネルギーが受電用コイル5にて再び
電流に変換される。
【0025】送電用コイル4と磁気的に結合された受電
用コイル5にて得られた受信信号は、上述した所定周波
数にチョップされた交流電流である。この交流電流は、
伝送線dを通り第2の整流器6に入力される。第2の整
流器6に入力された交流電流はここで直流化され、この
直流電流が伝送線eを通って2次電池7と電圧監視回路
8に入力される。
【0026】仮に送電用コイル4と受電用コイル5が近
接しており、この直流電流が2次電池7を充電するに十
分な電流量であれば、この直流電流が充電電流となり2
次電池は充電される。一方の電圧監視回路8は、伝送線
eを介して2次電池7の起電圧を監視している。そのた
め、2次電池7の起電圧に応じた信号を出力する事が可
能である。ここで用いている電圧監視回路8の回路例を
図2に示した。
【0027】図2において、81は演算増幅器、82は
基準電圧源、83は接地電位である。伝送線eを介して
伝送された2次電池7の起電圧は、演算増幅器81の非
反転入力端子へ入力され、一方の反転入力端子には基準
電圧源82が供給されている。よって、2次電池7の起
電圧が基準電圧源82の電圧Vthを超えた場合は伝送
線fにハイレベル“H”の電圧を出力し、逆にVthを
下回った場合は伝送線fにロウレベル“L”の電圧を出
力する。
【0028】一例として、2次電池の放電特性を図3に
示した。図3の縦軸は2次電池の起電圧、横軸は放電時
間を示しており、Aと記された曲線が2次電池の放電特
性である。まず、2次電池容量が大きく起電圧が高い場
合は、電圧監視回路8は“H”の電圧を出力する。これ
が時間経過と共に放電をし電池容量が小さくなり、起電
圧がVthを下回れば電圧監視回路8は“L”を出力す
る。
【0029】伝送線fとhに接続された演算装置9に
は、誘導用コイル11で受信した交流信号が伝送線hを
介して入力されると共に、電圧監視回路8からの制御信
号(“H”/“L”)が入力される。ここで演算装置9
は、伝送線fを介して入力される制御信号が“H”の場
合はその動作を停止し、“L”の場合はその動作を開始
するように設定されている。つまり、2次電池7の電流
容量が大きい場合は演算装置9は停止し、電流容量が小
さい場合は演算装置9は動作する。これによって伝送線
gには、2次電池7の電流容量が低下した場合にのみ駆
動装置10を制御する制御信号が流れる事になる。
【0030】制御信号が“L”の場合、演算装置9は、
誘電用コイル11で検出された送電用コイル4からの電
磁界成分に基づいて、1次側装置201の存在方向を走
行目標として検出する。そして、その検出結果に従い、
演算装置9は、2次側装置202が1次側装置201に
近接する位置に誘導されるように、2次側装置202を
移動させるための自走機構を駆動装置10にて駆動制御
する。
【0031】ここで、誘導用コイル11と演算装置9と
駆動装置10の一連の動作について説明する。図4は、
送電用コイル4と誘導用コイル11を立体的に表現した
ものである。誘導用コイル11は一対のコイルから構成
されており、それぞれを右側誘導用コイル11Rと左側
誘導用コイル11Lと表している。
【0032】送電用コイル4に導かれている伝送線は図
1のcに示した伝送線であり、誘導用コイル11Rと1
1Lに導かれているそれぞれの伝送線hRとhLは図1
のhに示した伝送線である。送電用コイル4を貫く矢印
は、任意の瞬間に於ける電磁束を模式化したものであ
る。このように送電用コイル4を貫く電磁束は、空間的
な距離を隔てて2つの誘導用コイル11Rと11Lを通
り抜ける。これによって送電用コイル4に供給された電
流の一部がそれぞれの誘導用コイル11Rと11Lに供
給されるのである。
【0033】ではここで、両コイル間距離と、受信する
電磁界強度との関係について説明する。図5と図6は、
図4のxy平面を模式化したものであり、4は送電用コ
イル、11Rと11Lはそれぞれ誘電用コイルを示して
いる。また、送電用コイル4の中心点をA、右側誘電用
コイル11Rの中心点をBR、左側誘導用コイル11L
の中心点をBL、2つの誘導用コイルを含む図1の2次
側装置202に於ける回転軸をCとしている。
【0034】2次側装置202に於ける回転軸とは、2
次側装置202がこの回転軸を中心として回転動作をす
る事を意味している。つまり、2組の誘導用コイル11
Rと11Lはこの回転軸を中心として円弧を描く。
【0035】さらに、送電用コイル4の中心点Aを中心
として示されている同心円は電磁界強度を粗密として表
現したものであり、中心点Aからの距離が離れるに従っ
て電磁界強度が弱くなっている様子を示している。
【0036】ここで、図6に示したように、線分BRC
と線分BLCの成す角度BRCBLを2等分した線分を
BCとし、この線分BCと線分ACとの成す角度をθと
すれば、このθに対する受信電磁界強度の特性は図7の
ように表す事が出来る。つまり、左側誘導用コイル11
Lが最大電磁界強度を示すのは、線分BLCが線分AC
上に重なった時(+θ)であり、逆に右側誘導用コイル
11Rが最大電磁界強度を示すのは、線分BRCが線分
AC上に重なった時である。換言すれば、誘導用コイル
双方の受信電磁界強度を比較する事により回転角θが把
握できる。
【0037】本実施形態の2次側装置202の外観を図
8に示す。図8の(a)は、2次側装置201を上面か
ら描いたものであり、(b)は側面から描いたものであ
る。11Rと11Lはそれぞれ右側誘導用コイルと左側
誘導用コイル、31は左旋回用タイヤ、32は左旋回用
駆動モーター、33は右旋回用駆動モーター、34は右
旋回用タイヤ、35は筺体、36は筺体の支えである。
筺体35は周辺装置を構成する小型電子機器本体そのも
のであっても良いし、前述したように、充電対象の小型
電子機器を載置して移送するためのアダプタ装置であっ
ても良い。
【0038】ここで、左旋回用駆動モーター32が回転
し、この動力が左旋回用タイヤ31に伝達されれば、筺
体35は回転の停止している右旋回用タイヤ34を回転
軸として左回転を始める。この際、筺体の支え36はタ
イヤが接地している平面上を摩擦している。では次に、
左右の駆動モーターへの導通時間を短時間で交互に切り
替えた場合のタイヤの軌跡について図9を用いて説明す
る。
【0039】図9の11は誘導用コイル、31は左旋回
用タイヤ、34は右旋回用タイヤ、35は筺体、37は
左旋回用タイヤの軌跡、38は右旋回用タイヤの軌跡、
39は両誘導用コイル11Rと11Lの中心点位置の軌
跡である。始めに右旋回用タイヤの中心点B点を回転中
心として、左旋回用タイヤ31を回転させ、左旋回用タ
イヤ31の中心点Aを点Cに移動する。次に左右のモー
ターへの導通を切り替え、左旋回用タイヤ31の中心点
C点を回転中心として、右旋回用タイヤ34を回転さ
せ、右旋回用タイヤ34の中心点Bを点Dに移動する。
これを繰り返せば、左旋回用タイヤ31の中心点軌跡は
左旋回用タイヤの軌跡37となり、右旋回用タイヤ34
の中心点軌跡は右旋回用タイヤの軌跡38となる。従っ
て、両誘導用コイル11Rと11Lの中心点の軌跡は3
9と記された曲線の軌跡を描く事になる。
【0040】次に図1の演算装置9と駆動装置10の回
路動作について説明する。演算装置9と駆動装置10の
回路例を図10に示した。
【0041】図10の9は演算装置、10は駆動装置、
11Rは右側誘導用コイル、93は第1の検波器、95
は第1の積分器、11Lは左側誘導用コイル、94は第
2の検波器、96は第2の積分器、97は演算増幅器、
98は遅延器、99はベース保護抵抗、100はNPN
トランジスター、101はPNPトランジスター、32
は左旋回用駆動モーター、33は右旋回用駆動モータ
ー、102は電源電圧線、103は接地線である。
【0042】誘導用コイル11Rは送電用コイル4から
放射された電磁界成分を受信し、これを次段の第1の検
波器93へ出力する。検波器93は入力された交流信号
を検波する回路であり、入力信号の振幅レベルに応じた
脈流を次段の第1の積分器95へ出力する。第1の積分
器95は脈流を積分し平滑化する回路であり、ここで平
滑化された信号は次段の演算増幅器97の非反転入力端
子に入力される。
【0043】同様にして、誘導用コイル11Lは送電用
コイル4から放射された電磁界成分を受信し、これを次
段の第2の検波器94へ出力する。検波器94は入力さ
れた交流信号を検波する回路であり、入力信号の振幅レ
ベルに応じた脈流を次段の第2の積分器96へ出力す
る。第2の積分器96は脈流を積分し平滑化する回路で
あり、ここで平滑化された信号は次段の演算増幅器97
の反転入力端子に入力される。
【0044】演算増幅器97から出力される信号は、次
段の遅延器98に入力される。この遅延器98は、自走
機構による旋回動作中において誘導用コイル11Lと1
1Rの受信電磁界強度が平衡することにより2次側装置
202の駆動系が収束してしまう事を防ぐために設けた
装置であり、演算増幅器97の出力信号に任意の時間遅
れを生じさせている。つまり、旋回中に2次側装置20
2の向きが誘導用コイル11Lと11Rの受信電磁界成
分が平衡する平衡点となると旋回動作が収束されてしま
い、これによって1次側装置201に近接した位置に移
動される前に2次側装置201の自走機構が停止してし
まう可能性があるが、上述の遅延器98を設けることに
より、受信電磁界成分が平衡する平衡点を超えた後に旋
回方向が切り替えられるように制御することが可能とな
り、旋回動作の収束を防止することができるのである。
【0045】遅延器98の出力は、ベース保護抵抗99
を介してNPNトランジスター100とPNPトランジ
スター101に共通に与えられる。両トランジスター1
00と101は共にエミッター接地回路となっており、
それぞれのコレクターにはタイヤ駆動用モーター32と
33が負荷として挿入されている。
【0046】では、図1の2次側装置202が図8のよ
うな自走機構を装備している場合における、回路動作と
2次側装置202の挙動について説明する。なお、回路
動作が簡単に把握できるよう、時間の経過に伴う第1の
積分器95と第2の積分器96の出力電圧を図11に示
した。図11の縦軸は両積分器95,96の出力電圧、
即ち検波強度を示しており、横軸は時間軸を示してい
る。また、図11に記された11Lは左側誘導用コイル
11Lの受信検波強度を示しており、11Rは右側誘導
用コイル11Rの受信検波強度を示している。また、時
間軸に記されたt1〜t12は刻み時間を示しており、
ここでは遅延器98の遅延時間をt(n+1)−t
(n):(nは自然数)としている。
【0047】演算増幅器97の出力信号波形と遅延器9
8の出力信号波形の時間関係を図12に示した。図12
の(a)は演算増幅器97の出力電圧波形、(b)は遅
延器98の出力電圧波形を示しており、縦軸は電圧振幅
を“H”と“L”の2値で表している。横軸は時間軸で
あり、図11と同様に刻み時間のt1〜t12を示した
ものである。なお、2次側装置202は図6の状態で位
置していたと仮定している。
【0048】先ず、図1の電圧監視回路8が“L”を出
力し、これを受けて演算装置9が動作を開始する。この
時刻をt1としている。ではt1に於ける各回路の動作
について説明する。t1に於ける2次側装置202の位
置は図6に示した通りである。つまり、左側誘導用コイ
ル11Lに比べて右側誘導用コイル11Rの方が送電用
コイル4から離れて位置している。従って、左側誘導用
コイル11Lに誘起される電力の方が大きくなり、これ
に連れて第2の積分器96出力が第1の積分器95出力
を上回る。よって、演算増幅器97は“H”を出力する
(図12(a)の時刻t1以降)。しかし、時刻t1於
ける遅延器98出力は、時刻t1以前の演算増幅器97
出力によって決定される。そのため、t1からt2に於
ける2次側装置202の旋回方向は不定となる。
【0049】次に、遅延器98はt1に於ける入力信号
を時刻t2に出力する(図12(b)の時刻t2以
降)。これでベース保護抵抗99に“H”が伝達され
る。ベース保護抵抗99に与えられた電圧はトランジス
ター100を活性化させ、左旋回用駆動モーター32を
導通させる。この左旋回によって、両誘導用コイルに誘
起される受信電力は大きくなる。
【0050】t3経過後に於いても左旋回が連続し、時
刻t5に到達すると左右の誘導用コイルに誘起される受
信電力の大きさが反転する(図12(a)の時刻t5以
降)。しかし、遅延器98の出力は時刻t6までの間
“H”であるから、このt5からt6に至る期間も2次
側装置202は左旋回を続け、再び両誘導用コイル間の
受信電力に不平衡を作り出している。
【0051】そして、t6の時刻で遅延器98出力が反
転し、導通する駆動用モーターが切り替えられ、2次側
装置202は右旋回を始める。
【0052】以上述べてきたように、図10に示した演
算装置9と駆動装置10は、右側誘導用コイル11Rと
左側誘導用コイル11Lで受信する電磁界強度を比較し
て2次側装置202の回転方向を判断し旋回を行う。そ
して、電磁界強度の平衡点を超えてもなお回転させる事
によって駆動系の収束を防止している。また、片側モー
ターのみを駆動する回転動作によって、2次側装置20
2を徐々に前進させており、これによって送電用コイル
4に2次側装置202を徐々に誘導している。
【0053】図11に示した両誘導用コイル11Rと1
1Lの検波強度ピークが、時間と共に増加しているの
は、2次側装置が送電用コイル4に近づいている事を意
味している。
【0054】最終的に誘導用コイル11は送電用コイル
4に近接するから、送電用コイル4に近接するよう受電
用コイル5を2次側装置202に取り付けておく事によ
って、受電用コイル5は送電用コイル4から2次電池7
を充電するに十分な受電電力を受信できるようになる。
このような状況になれば、この受電電力をセンシングし
て駆動装置を切る事も可能である。
【0055】なお、自走機構としては必ずしも車輪を用
いる必要はなく、左右独立して駆動制御可能な機構であ
れば、例えばキャタピラ式のものや、歩行式等の様々な
走行手段を用いることができる。また、右方向および左
方向に回転/回動可能な1個の円盤上の回転体に摩擦ブ
ラシなどを設けたものを走行機構として用いても良い。
【0056】次に、一次側装置201の送電機能につい
て説明する。一次側装置201からの送電電力は、2次
側装置202が一次側装置201に近接した位置に存在
する場合にのみ初めて十分な充電電力を供給できる程度
の値に制限しておくことが好ましい。このため、一次側
装置201に近接した所定の範囲内では送電用コイル4
からの送電によって充電を受けることができるが、その
範囲外では充電を受けることはできない。しかし、2次
側装置202の誘導用コイル11は、充電を受けられる
ほどの強い電力は必要なく、電磁界成分を検出できる程
度の弱い電力で動作することができる。
【0057】よって、送電用コイル4からの送電電力
は、少なくとも充電を受けることができる範囲外の、所
定の範囲にまで電磁界成分が届く程度に設定しておくこ
とが必要とされる。所定範囲は特に制限されるものでは
ないが、例えば情報処理装置と同じ机上に存在する周辺
装置にまでは電磁界成分が届く程度の範囲に設定すれば
よい。
【0058】<第2の実施形態>以下、本発明の第2実
施形態について説明する。本第2実施形態に係る自走式
非接触充電システムの構成を図13に示す。
【0059】図13は、図1に示した第1実施形態から
電圧監視回路8を取り除き、これに代わって演算装置9
の動作を制御する制御端子12を設けたものである。よ
って、図1と同様の記号が付されている要素についての
説明は割愛し、制御端子12による制御についてのみ言
及する。
【0060】図1に記した電圧監視回路8は、2次電池
7の起電圧を監視し、電流容量の低下に応じて自動的に
演算装置9を制御していた。これに代わって図13で
は、この演算装置9を制御する信号線を外部へ引き出
し、これを制御端子12としたものである。そのため、
図13と図1の共通要素を同等なものとすれば、図1の
電圧監視回路8が出力していた制御信号(“H”/
“L”)と同等の信号を図13の制御端子12に与える
事によって、演算装置9と駆動装置10を動作させる事
が可能となる。
【0061】つまり、この制御端子12を外部から制御
する事によって、2次電池の容量不足とは無関係に、2
次電池を充電可能としている。たとえばユーザによるス
イッチ操作によって制御端子12に充電開始を指示する
制御信号(“L”)を与えることにより、非使用の期間
に電子機器を強制的に充電させる事が可能となり、時間
の有効利用が図れる。
【0062】<情報処理装置と周辺装置>次に、第1及
び第2実施形態で説明した1次側装置201と2次側装
置202をそれぞれ情報処理装置およびその周辺装置と
して実現した場合の運用形態について説明する。
【0063】図14(A)は通常使用時の様子を示して
おり、周辺装置302は図示のように情報処理装置30
1と同一の机上で用いられる。情報処理装置301およ
び周辺装置302は例えばBluetoothなどの無
線電波やIrDaなどの赤外線などを用いた無線インタ
ーフェイスを備えており、ワイヤレス通信を行いながな
動作する。周辺装置302としては、前述したように、
コードレスマウス、リモコン、小型プリンタ、スキャ
ナ、メール着信通知ロボットなどが用いられる。
【0064】図14(B)は非接触充電時の様子を示し
ている。周辺装置302は、その2次電池7の容量低下
が検出されたり、あるいは外部からの制御信号によって
充電が指示されると、自走制御を開始する。情報処理装
置301に設けられた送電部は前述の1次側装置201
に相当するものであり、その送電部からの電磁波は少な
くとも周辺装置302が配置される可能性がある所定の
範囲にまで届く。例えば、周辺機器302はBluet
oothやIrDaなどの通信用の無線が届く範囲内で
使用される可能性が高いため、少なくともその範囲には
送電部からの電磁波が届くようにすることが好ましい。
【0065】したがって、周辺装置302は、情報処理
装置301に設けられた送電部の送電用コイル4からの
放射電磁界成分を検出しながら移動することができ、図
示波線で示す位置から実線で示す位置に自走する。
【0066】情報処理装置301の送電部はその情報処
理装置301の筐体上の比較的低い位置に設けられてお
り、これにより、周辺装置302が情報処理装置301
に近接した時には前述の送電用コイル4と周辺装置30
2側の受電用コイル5は互いに近接するように位置づけ
られる。この状態で、送電用コイル4と周辺装置302
側の受電用コイル5とが磁気的に結合することにより、
十分な電力を無線により供給することが可能となる。
【0067】なお、送電部(1次側装置201)は必ず
しも情報処理装置301に内蔵する必要はなく、外付け
部品として情報処理装置301に接続して使用したり、
あるいは単独の装置として実現することもできる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
誘導線を用いずに、充電装置の近傍に被充電装置を誘導
できるようになり、そこで受電用コイルが受けた電力を
用いて被充電装置側の2次電池を自動的に非接触充電す
ることができる。よって、2次電池を電源とした机上用
途の小型電子機器等を専用の充電台に載せることなく、
その電子機器の自動充電が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る非接触充電システ
ムの構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態の非接触充電システムの2次側装置
に設けられた電圧監視回路の一例を示す回路図。
【図3】同実施形態の非接触充電システムの2次側装置
に設けられた2次電池の放電特性を示す図。
【図4】同実施形態の非接触充電システムで用いられる
送電用コイルと誘導用コイルの関係を示す図。
【図5】同実施形態の非接触充電システムで用いられる
送電用コイルに於ける放射電磁界の強度分布を示す図。
【図6】同実施形態の非接触充電システムで用いられる
送電用コイルに於ける放射電磁界の強度分布を示す第2
の図。
【図7】同実施形態の非接触充電システムで用いられる
誘導用コイルが受信する電磁界強度を示す図。
【図8】同実施形態の非接触充電システムの2次側装置
に設けられる自走機構を示す図。
【図9】図9の自走機構による2次側装置の走行軌跡を
示す図。
【図10】同実施形態の非接触充電システムの2次側装
置に設けられる演算装置と駆動装置の構成を示す回路
図。
【図11】同実施形態の非接触充電システムで用いられ
る誘導用コイルが受信する検波強度を示す図。
【図12】図10の回路例に於ける遅延器の出力波形を
示す図。
【図13】本発明の第2実施形態に係る非接触充電シス
テムの構成を示すブロック図。
【図14】同第1または第2実施形態の非接触充電シス
テムが適用される情報処理装置とその周辺装置との関係
を説明するための図。
【符号の説明】
4…送電用コイル 5…受電用コイル 7…2次電池 8…電圧監視回路 9…演算装置 10…駆動装置 11…誘導用コイル 11R…右側誘導用コイル 11L…左側誘導用コイル 31…左旋回用タイヤ 32…左旋回用駆動モーター 33…右旋回用駆動モーター 34…右旋回用タイヤ 98…遅延器 201…1次側装置 202…2次側装置 301…情報処理装置 302…周辺装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次側装置の送電用コイルから送電され
    る電力を受ける受電用コイルと、 前記受電用コイルで受けた電力を用いて2次側装置の2
    次電池を充電する充電手段と、 前記2次側装置を移動させるための自走機構と、 前記1次側装置の送電用コイルからの放射電磁界成分に
    基づいて、前記1次側装置の存在方向を走行目標として
    検出し、前記2次側装置が前記1次側装置に近接する位
    置に誘導されるように前記自走機構を制御する制御手段
    とを具備することを特徴とする非接触充電装置。
  2. 【請求項2】 前記2次電池の残存容量が所定の値より
    も低下したことを検出するための容量低下検出手段をさ
    らに具備し、 前記容量低下検出手段によって前記2次電池の残存容量
    が所定の値よりも低下したことが検出されたときに、前
    記制御手段による前記自走機構の駆動制御が開始される
    ように構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    非接触充電装置。
  3. 【請求項3】 外部からの制御信号により、前記2次電
    池の充電を指示する手段をさらに具備し、 前記外部からの制御信号により前記2次電池の充電が指
    示されたときに、前記制御手段による前記自走機構の駆
    動制御が開始されるように構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の非接触充電装置。
  4. 【請求項4】 前記自走機構は、前記2次側装置を左お
    よび右方向に旋回させながら前記2次側装置を走行させ
    る走行手段から構成されており、 前記制御手段は、 前記充電装置の送電用コイルからの放射電磁界成分を受
    ける第1および第2の誘導用コイルと、 前記第1および第2の誘導用コイル間の受信電磁界成分
    の強度差を示す強度差信号を、前記走行手段の右旋回動
    作と左旋回動作を選択的に切り替えるための駆動動制御
    信号として出力する手段と、 前記第1および第2の誘導用コイル間の受信電磁界成分
    が平衡する平衡点を超えた後に前記2次側装置の旋回方
    向が切り替えられるように、前記駆動制御信号として用
    いられる前記強度差信号を所定時間遅延する遅延手段と
    を含むことを特徴とする請求項1記載の非接触充電装
    置。
  5. 【請求項5】 外部電源から充電用の電力を生成し、そ
    の生成した電力を送電用コイルから無線により送電する
    1次側装置と、 前記1次側装置から送電される電力により非接触充電を
    受ける2次側装置とを具備し、 前記2次側装置は、 前記1次側装置の送電用コイルから送電される電力を受
    ける受電用コイルと、 前記受電用コイルで受けた電力を用いて2次電池を充電
    する充電手段と、 前記1次側装置の送電用コイルからの放射電磁界成分に
    基づいて、前記1次側装置の存在方向を走行目標として
    検出し、前記2次側装置が前記1次側装置に近接する位
    置に誘導されるように前記2次側装置の自走機構を制御
    する制御手段とを具備することを特徴とする非接触充電
    システム。
  6. 【請求項6】 前記1次側装置および前記2次側装置
    は、それぞれ前記情報処理装置およびその周辺装置であ
    ることを特徴とする請求項5記載の非接触充電システ
    ム。
  7. 【請求項7】 情報処理装置の周辺装置として機能する
    電子機器において、 前記情報処理装置側の送電用コイルから送電される電力
    を受ける受電用コイルと、 前記受電用コイルで受けた電力を用いて前記電子機器の
    2次電池を充電する充電手段と、 前記電子機器を移動させるための自走機構と、 前記情報処理装置の送電用コイルからの放射電磁界成分
    に基づいて、前記充情報処理装置の存在方向を走行目標
    として検出し、前記電子機器が前記情報処理装置に近接
    する位置に誘導されるように前記自走機構を制御する制
    御手段とを具備することを特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 電磁界成分の発生源に向けて自走する機
    能を有する電子機器を周辺装置として使用する情報処理
    装置であって、 送電用コイルと、 前記情報処理装置に近接した所定の範囲内では前記送電
    用コイルと前記電子機器内に設けられた受電用コイルと
    の磁気的結合によって前記電子機器の2次電池が充電さ
    れ、且つ前記所定の範囲外では前記電子機器を前記情報
    処理装置の近接位置に誘導するための電磁界成分が前記
    送電用コイルから放射されるように、前記送電用コイル
    から電力を無線により送電する送電手段とを具備するこ
    とを特徴とする情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記情報処理装置および前記電子機器は
    その間の通信を無線によって行うための無線通信インタ
    ーフェイスをそれぞれ有しており、 前記送電手段は、少なくとも、前記無線通信インターフ
    ェイスによる無線通信が可能な範囲内には前記送電用コ
    イルからの放射電磁界成分が届くように、前記送電用コ
    イルから電力を無線により送電することを特徴とする請
    求項8記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 電磁界成分の発生源に向けて自走する
    機能を有する2次側装置の2次電池を、1次側装置から
    の無線による送電によって非接触充電するための非接触
    充電方法において、 前記1次側装置に近接した所定の範囲内では前記1次側
    装置の送電用コイルと前記2次側装置の受電用コイルと
    の磁気的結合によって前記2次側装置の2次電池が充電
    され、且つ前記所定の範囲外では前記2次側装置を前記
    1次側装置の近接位置に誘導するための電磁界成分が前
    記送電用コイルから放射されるように、前記1次側装置
    の送電用コイルから電力を無線により送電して、前記所
    定の範囲外に存在する前記2次側装置を前記1次側装置
    に近接した位置に誘導し、 前記2次側装置を前記1次側装置に近接した位置に移動
    させた状態で、前記2次側装置の2次電池を前記送電用
    コイルからの無線による送電よって充電することを特徴
    とする非接触充電方法。
  11. 【請求項11】 1次側装置からの無線による送電によ
    って2次側装置内の2次電池を非接触充電するための非
    接触充電方法において、 前記2次側装置の2次電池を充電するための電力を前記
    1次側装置に設けられた送電用コイルから無線により送
    電し、 前記送電用コイルから放射される電磁界成分に基づいて
    前記2次側装置にその走行目標を検出させることによ
    り、前記2次側装置をその自走機構によって前記1次側
    装置に近接した位置に移動させ、 前記2次側装置を前記1次側装置に近接した位置に移動
    させた状態で、前記2次側装置の2次電池を前記送電用
    コイルからの無線による送電よって充電することを特徴
    とする非接触充電方法。
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