JP2001154124A - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

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JP2001154124A
JP2001154124A JP33579999A JP33579999A JP2001154124A JP 2001154124 A JP2001154124 A JP 2001154124A JP 33579999 A JP33579999 A JP 33579999A JP 33579999 A JP33579999 A JP 33579999A JP 2001154124 A JP2001154124 A JP 2001154124A
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optical
optical fiber
cantilever
fiber cable
optical switch
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Shinichi Kaneko
進一 金子
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で耐久性に優れた高精度の光スイ
ッチを提供する。 【解決手段】 1又は複数の第1光ファイバーから出射
される光信号を、1又は複数の第2光ファイバーの内の
1つに選択的に入射する光スイッチであって、第1光フ
ァイバー、第2光ファイバー、及び、第1光ファイバー
と第2光ファイバーを光学的に結合するレンズの位置決
めを行う位置決め部、並びに、第1光ファイバーと第2
光ファイバーの組み合わせに対応して設けられ、第1光
ファイバーより出射された光信号の進路を対応する第2
光ファイバーに向ける反射ミラーを有するカンチレバー
が一体形成されたシリコン基板と、上記複数のカンチレ
バーを操作して選択した反射ミラーを第1光ファイバー
の光軸上に位置させ、当該第1光ファイバーより出射さ
れた光信号を第2光ファイバーに入射させるスイッチ部
とで構成されることを特長とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信技術の分野
において使用され、光ファイバーケーブルを介して入力
された光信号の進路を、2以上の光ファイバーケーブル
の内の選択した1本に切り換える光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ファイバーケーブルを介し
て入力された光信号の進路(回線)を、2以上の光ファ
イバーケーブルの内の選択された1本に切り換える光ス
イッチが知られている。
【0003】図14は、4入力ポート,4出力ポートを
備える光スイッチの従来例である。ファイバ実装基板1
001は、4入力ポートとして4本の光ファイバーケー
ブル1002〜1005を所定の高さに平行かつ等間隔
に保持する。ファイバ実装基板1010は、4出力ポー
トとして4本の光ファイバーケーブル1011〜101
4を所定の高さに平行かつ等間隔に保持する。図示する
ように、上記実装基板1001及び1010は、実装基
板1001に保持されている光ファイバ1002〜10
05の光軸が、実装基板1010に保持されている光フ
ァイバ1011〜1014の光軸に交差するようにシリ
コン基板1000上の所定の位置に接合される。スイッ
チ内の光ファイバーケーブル1002〜1005,10
11〜1014の端部には、光信号を送受信するための
コリメータレンズ1006〜1009,1015〜10
18が設けられている。上記実装基板1001及び10
10が各々保持する光ファイバーの光軸の交点には、反
射ミラー1100〜1115が設けられている。反射ミ
ラー1100〜1115は、静電気の力を利用する可倒
機構(図示せず)により、対応する光ファイバの光軸上
にあって、該光ファイバから出射された光を反射して別
の対応する光ファイバに入射する起立状態と、対応する
ファイバの光軸から退避した状態との間を移動できるよ
うにしてある。例えば、図示するように、入力ポート側
の光ファイバーケーブルと出力ポート側の光ファイバー
ケーブルの光軸が直交する場合、反射ミラーは、入射ポ
ート側の光ファイバーケーブルより見て出力ポート側の
光ファイバーケーブルの向きに45度傾けて設けられ
る。
【0004】上記従来の光スイッチは、反射ミラー11
00〜1115を選択的に起立させることによって回線
の切り換えを行う。例えば、反射ミラー1102を起立
させた場合、光ファイバーケーブル1102から出射さ
れた光信号は光ファイバーケーブル1013に入射す
る。反射ミラー1102の代りに反射ミラー1103を
立てると、光ファイバーケーブル1102から出射され
た光信号は光ファイバーケーブル1014に入射する。
【0005】なお、上記光スイッチについては、1998
年、4月発行のIEEE Photonics Technology Letters VO
L.10 NO.4において発表された、L.Y.リン等による論
文”Free-Space Micromachined Optical Switches with
Submillisecond Switching Time for Large-Scale Opt
ical Crossconnects”に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、光通信機器の小
型化を図るには、上記光スイッチはできるだけ小さいこ
とが好ましい。光通信の分野において、一般的に使用さ
れる光ファイバーケーブルの直径は、125μmであ
る。反射ミラーは、上記光ファイバーケーブルより出射
される光信号を反射するのに使用するため、少なくとも
縦125μm、横125×1.4μmのサイズが必要に
なる。このため光スイッチの小型化は、上記反射ミラー
以外の部品、例えば、実装基板や反射ミラーの可倒機構
等の小型化により図られることになる。ミクロン単位で
微小化の図られた実装基板1001及び1010、可倒
式の反射ミラー1100〜1115、並びに、図示しな
い各反射ミラーの動作機構を設計通りの位置に正確に配
設するには、高精度な部品配設技術が要求される。特
に、多ポート入力、多ポート出力の光スイッチの場合、
その部品数は膨大な数になり、各部品を設計通りに正確
に配設することは難しい。このため、従来の光スイッチ
は、コスト高となり、また、正確な部品配設の難しさゆ
え光スイッチを通過する光信号の損失が大きく成り易い
といった傾向があった。また、上記従来の光スイッチで
は、反射ミラー1100〜1115、各反射ミラーの可
動機構、及び、これらが実装される基板が別の材料であ
ることから、これらの接合部の信頼性も問題となる。な
お、上記問題は、例えば、特開昭54−161952号
公報に開示される光スイッチにも該当する。
【0007】また、シリコン基板にマトリクス状に溝を
設け、各溝の交差部分に反射ミラーを出没させるアクチ
ュエータを備える光スイッチが提案されている(特開平
5−130038号公報、及び、特開平5−13419
5公報)。当該構成では、各光ファイバーの位置決め部
と上記アクチエータを単一のシリコン基板に形成するた
め、部品点数を減少し、小型化を図ることができる。し
かしながら、当該出願には、反射ミラーの材料及び形成
方法、並びに、当該反射ミラーを出没させるアクチュエ
ータの具体的構成及びその製造方法が開示されていな
い。このため、当該光スイッチでは、正確な部品配設の
難しさを解消し、光スイッチ内を通過する光信号の損失
を低減することはできない。
【0008】本発明は、簡単な構成で耐久性に優れた高
精度の光スイッチを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の光スイッ
チは、1又は複数の第1光ファイバーケーブルから出射
される光信号を、1又は複数の第2光ファイバーケーブ
ルの内の1つに選択的に入射する光スイッチであって、
第1光ファイバーケーブル、第2光ファイバーケーブ
ル、及び、第1光ファイバーケーブルと第2光ファイバ
ーケーブルを光学的に結合するレンズの位置決めを行う
位置決め部、並びに、第1光ファイバーケーブルと第2
光ファイバーケーブルの組み合わせに対応して設けら
れ、第1光ファイバーケーブルより出射された光信号の
進路を対応する第2光ファイバーケーブルに向ける反射
ミラーを有するカンチレバーが一体形成されたシリコン
基板と、上記複数のカンチレバーを操作して選択した反
射ミラーを第1光ファイバーケーブルの光軸上に位置さ
せ、当該第1光ファイバーケーブルより出射された光信
号を第2光ファイバーケーブルに入射させるスイッチ部
とで構成されることを特長とする。
【0010】本発明の第2の光スイッチは、上記第1の
光スイッチであって、上記シリコン基板の各カンチレバ
ーの反射ミラーは、反射ミラー直前の物理的な環境、例
えば、反射ミラーに対向する壁の形状、及び、当該壁ま
での距離等の環境を互いに同じにした状態でエッチング
形成した壁に、金属又は誘電体を蒸着したものであるこ
とを特長とする。上記物理的な環境を同一にした状況で
エッチングして得られる反射ミラーは、全て均一な反射
面を有する。
【0011】本発明の第3の光スイッチは、上記第2の
光スイッチであって、上記シリコン基板の各カンチレバ
ーの反射ミラーは、反射ミラー直前の物理的環境、例え
ば、反射ミラーに対向する壁の形状、および、当該壁ま
での距離等の環境を互いに同じにするダミー壁と共にエ
ッチング形成された壁に金属又は誘電体を蒸着したもの
であり、当該カンチレバーは上記ダミー壁の除去跡を備
えることを特長とする。上記物理的な環境を同一にした
状況でエッチングして得られる反射ミラーは、全て均一
な反射面を有する。
【0012】本発明の第4の光スイッチは、上記第1乃
至第3の光スイッチの何れかにおいて、上記シリコン基
板の少なくとも1つのカンチレバーは、支持端から先端
までの距離が全長よりも短くなるように折り曲げられて
いることを特長とする。
【0013】本発明の第5の光スイッチは、上記第1乃
至第4の光スイッチの何れかにおいて、上記シリコン基
板の各カンチレバー先端に磁性膜を備え、上記スイッチ
部は、各カンチレバーの磁性膜に対向する所定の位置に
個々に設ける複数の電磁石と、各電磁石のオン/オフを
制御して、選択した反射ミラーを第1光ファイバーケー
ブルの光軸上に位置させる制御部とで構成されることを
特長とする。
【0014】本発明の第6の光スイッチは、上記第1乃
至第4の光スイッチの何れかにおいて、上記シリコン基
板の各カンチレバーは、第1光ファイバーケーブルの光
信号を出射する端から反射ミラーまでの距離に応じて順
に変化する全長を有し、上記シリコン基板の各カンチレ
バー先端に磁性膜を備え、上記スイッチ部は、各カンチ
レバーの磁性膜に対向する所定の位置に設けた単一の電
磁石と、当該電磁石の強度を調節して、選択した反射ミ
ラーを第1光ファイバーケーブルの光軸上に位置させる
制御部とで構成されることを特長とする。
【0015】本発明の第7の光スイッチは、上記第1乃
至第6の光スイッチの何れかにおいて、上記シリコン基
板において、複数の第2光ファイバーケーブルの位置決
め部が、各カンチレバー上に設けられていることを特長
とする。
【0016】本発明の第8の光スイッチは、上記第7の
光スイッチであって、上記シリコン基板の各カンチレバ
ーは、支持端より見て反射ミラーの位置を越えて延びて
いることを特長とする。
【0017】本発明の第9の光スイッチは、上記第8の
光スイッチであって、上記シリコン基板の各カンチレバ
ーは、支持端より見て反射ミラーの位置を越えた位置か
ら放射状に延びていることを特長とする。
【0018】
【発明の実施の形態】(1)発明の概要 本発明の光スイッチは、入力ポート及び出力ポート用の
複数の光ファイバーケーブル(先端に2本の光ファイバ
ー間で光信号を送受信するための光学レンズを含む)を
位置決めする手段としてV字溝又は挟持部、並びに、入
力ポート側の光ファイバーより出射された光信号を出力
ポート側の光ファイバーに出力する反射ミラー用の壁を
先端に備える複数の細長い片持ち型のレバー(以下、カ
ンチレバーという)を備え、当該位置決め手段及びカン
チレバーが薄いシリコン基板をICP(Inductively Co
upled Plasma),DRIE(Deep Reactive Ion Etchin
g)等の周知のエッチング技術により加工して形成した
ものであることを特徴とする。
【0019】周知のエッチング技術を用いることによ
り、上記光ファイバーケーブルの位置決め手段と上記カ
ンチレバー先端の壁に形成する反射ミラーとのサブミク
ロン単位での位置合わせが可能となり、高精度な光スイ
ッチを得ることができる。また、上記位置決め手段及び
カンチレバーを一体形成することにより、部品点数の削
減を図ることができ、コストダウン、耐久性の向上、及
び、装置の一層の小型化を図ることができる。
【0020】以下、上記特徴を具備する実施の形態1乃
至実施の形態6にかかる光スイッチの説明を添付の図面
を用いて順に行う。
【0021】(2)実施の形態1 (2-1)全体構成 図1は、実施の形態1にかかる1入力ポート、8出力ポ
ートを備える光スイッチ1の構成を示す図である。図1
の(a)は、光スイッチ1の正面図である。図1の
(b)は、(a)に示す正面図のα―α’線に沿う断面
図である。図1の(c)は、(a)に示す正面図のβ−
β’線に沿う断面図である。光スイッチは、カンチレバ
ー2〜9、V字溝34〜42、光ファイバーケーブル4
3〜51、電磁石26〜33、及び、制御部62で構成
される。上記カンチレバー2〜9及びV字溝34〜42
は、薄いシリコン基板2をエッチング加工して形成した
ものである。なお、上記カンチレバー2〜9、及び、V
字溝34〜41の製造方法について後に説明する。
【0022】V字溝34〜41は、等間隔かつ平行に設
けられ、光ファイバーケーブル43〜50の位置決めを
行う。V字溝42は、V字溝34〜41に直交する位置
に設けられ、光ファイバーケーブル51の位置決めを行
う。光ファイバーケーブル43〜51は、先端部に、光
ファイバーケーブル間で光信号の送受信を行うための光
学レンズ52〜60を備える。上記光学レンズ52〜6
0は、光ファイバーケーブル43〜51のスイッチ内方
の端部に別個独立して設けても良い。
【0023】カンチレバー2〜9は、V字溝34〜41
に沿って一対一に対応して設けられる。図1の(a)に
示すように、カンチレバー2〜9の右端は、シリコン基
板2に接続されている。カンチレバー2〜9の先端に
は、上記エッチングにより形成した壁に金属又は誘電体
を蒸着して成る反射ミラー10〜17が設けられてい
る。反射ミラー10〜17は、光ファイバーケーブル5
1の光軸と光ファイバーケーブル43〜50の光軸とが
交差する位置に設けられる。反射ミラー11〜17の向
きは、光ファイバーケーブル51から出射した光信号が
光ファイバーケーブル43〜50に入射する角度に設定
されている。
【0024】以下、カンチレバー2〜9の先端部の構成
について詳しく説明する。図2は、カンチレバー2、3
及び4の先端部の拡大斜視図である。説明の便宜上、上
記3つのカンチレバー2〜4についてのみ示すが、残り
のカンチレバー5〜9の先端部周辺の構造も同じであ
る。
【0025】図示するように、カンチレバー2、3、4
の先端部には、反射ミラー10、11、12が設けられ
る。カンチレバー2〜9の先端部底面には、磁性膜18
〜25がメッキされている。図1の(c)にも示すよう
に、磁性膜18〜25と対向する位置には、電磁石26
〜33が設けられている。電磁石26〜33は、制御部
62に接続され、個別にオン/オフ制御される(図1の
(c)を参照)。制御部62は、光ファイバー43〜5
0の内、光ファイバー51から出射された光信号を入射
させたいケーブルに対応する電磁石だけをオフにし、残
りの電磁石をオンにする。
【0026】以下、制御部62が選択した反射ミラーを
入力ポートの光ファイバーケーブル51の光軸上に介在
させる処理をスイッチングという。以下の実施の形態2
乃至6において同じである。
【0027】カンチレバー2〜9は、弾性部材であるシ
リコン基板2をエッチング加工して形成したものであ
る。このため、対向する位置の電磁石がオンにされた場
合には、オンされた電磁石の磁力により引き付けられて
撓むが、電磁石がオフにされて上記磁力が働かなくなれ
ば、元の状態に復帰する。電磁石26〜33は、オン時
に光ファイバー51から出射された光信号が反射ミラー
10〜17に当たらなくなる位置にまで当該反射ミラー
10〜17を引き下げる位置に設ける。具体的には、光
スイッチ1の場合、電磁石26〜33は、磁性膜18〜
25をシリコン基板2よりも下の位置にまで引き下げ
る、磁性膜18〜25から反射ミラー10の高さM1以
上の大きさのM2だけ下の位置に配設する。
【0028】図3は、図1(a)に示すカンチレバー9
近傍の拡大図である。上述するように、反射ミラー10
〜17は、シリコン基板2をエッチング加工してカンチ
レバー2〜9の先端部に形成した壁10’〜17’に金
属又は誘電体を蒸着したものである。光スイッチ1の精
度上、反射ミラー10〜17の反射面は、均一な形状で
あることが望ましい。ここで、均一な形状とは、歪んで
いる場合には、それぞれ同じように歪んでいることを意
味する。これは、各反射ミラー10〜17が均一な歪を
持つ場合には、V字溝42に載置する光ファイバー51
の位置を調整するだけで対処できるが、各反射ミラー1
0〜17がそれぞれ異なる歪を持つ場合には、V字溝3
4〜41に載置する光ファイバ43〜50の位置を個別
に調整する必要が生じるためである。
【0029】反射ミラー10〜17を均一にするには、
各壁10’〜17’面前の物理的なエッチング環境、例
えば、反射ミラーに対向する壁の形状、及び、当該壁ま
での距離等のエッチング環境を同じにすることが要求さ
れる。カンチレバー2〜8の壁10’〜16’の前方に
は、距離Wを隔てて、それぞれ次のカンチレバー3〜9
の壁11’〜17’が存在するが、カンチレバー9の壁
17’の前方には次のカンチレバーの壁は存在しない。
例えば、点線63に沿う壁を形成するようにエッチング
を行うと、カンチレバー9の壁17’の面前のエッチン
グ環境だけが他の壁10’〜16’と異なることにな
り、エッチング加工により得られる壁17’の形状が他
の壁10’〜16’と相異することになる。
【0030】そこで、光スイッチ1では、カンチレバー
9の壁17’の前方の距離Wの位置にV字溝42近傍を
実線で示すように斜めに延びるダミー壁64を設け、他
の壁とエッチング環境を同じにする。これにより、他の
壁10’〜16’と均一な壁17’をカンチレバー9の
先端に形成可能にする。
【0031】なお、上記ダミー壁71を形成する代り
に、図4の(a)に示すように、各カンチレバー2〜9
の先端部に壁10’〜17’と、該壁10’〜17’か
ら所定の間隙をあけてダミー壁65〜72を設けるよう
にしても良い。図4の(b)に示すように、エッチング
完了後、切断線73に沿ってダミー壁65〜72をエッ
チング処理等により切除する。これにより、均一な壁1
0’〜17’を得ることができる。なお、カンチレバー
2〜9の先端に上記ダミー壁65〜72の除去跡を備え
ることで、当該光スイッチ1がダミー壁65〜72を用
いて形成されたものであると推定することができる。
【0032】(2-2)カンチレバー等の製造方法 図5の(a)〜(h)は、上記ダミー壁71に更に図4
に示すダミー壁65〜72を備えるカンチレバー2〜
9、及び、V字溝34〜42の製造工程を表す図であ
る。以下、本図に従いカンチレバー2〜9、及び、V字
溝34〜42の製造工程の説明を行う。なお、説明の便
宜上、カンチレバー先端に形成される壁10’〜1
7’、及び、ダミー壁65〜72を簡略化して表してい
る。
【0033】従来より一般的に使用されている光ファイ
バーの直径は、約125μmである。このため、反射ミ
ラー10〜17は、上記光ファイバーケーブルより出射
される光信号を反射するのに使用するため、縦125μ
m、横125×1.4μmとする。カンチレバー2〜9
のレバー部分の幅は100μm、厚みは10μm、長さ
10mmとする。V字溝34〜42は、幅125μm、
深さ5μmとする。カンチレバー2〜9の中心軸間距
離、及び、V字溝34〜41の中心軸間距離は、それぞ
れ250μmとする。上記条件を満足するため、シリコ
ン基板2は、厚さ200μmのものを使用する。
【0034】まず、図5の(a)に示すように、シリコ
ン基板2の各カンチレバー2〜9の先端部下部に磁性膜
18〜24をメッキする。当該メッキの後、図5の
(b)に示すように、シリコン基板2の下部にレジスト
74を塗布する。次に、図5の(c)に示すように、レ
ジスト塗布後のシリコン基板2の下部にマスクパターン
75を転写する。図6は、当該転写後のシリコン基板2
の裏面図である。図中、転写したマスクパターン75を
斜線で示す。
【0035】図5の(d)に矢印で示すように、転写し
たマスクパターン75(斜線部)をICP,DRIE等
の手法により75μmだけエッチング除去する。この
後、図5の(e)に示すように、浮き彫りにされたカン
チレバー2〜9のレバー部分下側を薄くするため、65
μmだけエッチング除去する。
【0036】図5の(f)に示すように、シリコン基板
2の上部から、ICPやDRIE等の手法により各々所
定量のエッチングを行い、カンチレバー2〜9のレバー
部分上側、壁10’〜17’、ダミー壁65〜72、及
び、V字溝34〜42を形成する。カンチレバー2〜9
のレバー部分上側、並びに、壁10’〜17’とダミー
壁65〜72との間は、125μmだけエッチングす
る。V字溝34〜42の部分は、まず、ICPやDRI
E等の手法により120μmだけ均一にエッチングした
後に、ウェットエッチングにより深さ5μmの谷の部分
を形成する。図7は、当該エッチング後のシリコン基板
2の上面図である。図中、V字溝の谷の部分を点線で記
す。
【0037】図5の(g)に示すように、更にエッチン
グしてダミー壁65〜72を除去する。図5の(f)に
示すように、壁10’〜17’に金等を蒸着して反射ミ
ラー10〜17を形成してカンチレバー2〜9、及び、
V字溝34〜42の製造処理を完了する。
【0038】以上に説明するように、光スイッチ1で
は、反射ミラー10〜17を先端部に備えるカンチレバ
ー2〜9、及び、各光ファイバーケーブルを固定する溝
34〜42をシリコン基板2をエッチング加工すること
により形成する。これにより、各部のサブミクロン単位
での位置調節を可能とし、上記カンチレバー2〜9に相
当する部品、及び、V字溝43〜42を設けた部材をシ
リコン基板上に配設する場合に比べて、各部品の位置ず
れによる光信号の通過損失の少ない高精度な光スイッチ
を製造することができる。また、異なる材料の部品同士
の接続部が無いため、環境温度の変化などによる結合部
の破壊がなく、高い耐久性能を得ることができる。
【0039】なお、説明の便宜上、実施の形態1に係る
光スイッチ1は、1入力ポート、8出力ポートを備える
が、本発明の光スイッチは、図8に示すように4入力ポ
ート、4出力ポートを備える光スイッチ400にも適用
できる。以下に説明する実施の形態2乃至6についても
同じである。
【0040】光スイッチ400では、シリコン基板40
1に、先端に光学レンズ402〜405を備える4本の
光ファイバー406〜409を平行かつ等間隔に保持す
るV字溝410〜413、上記V字溝410〜413に
直交し、先端に光学レンズ414〜417を備える4本
の光ファイバー418〜421を平行かつ等間隔に保持
するV字溝422〜425、並びに、各4本の光ファイ
バーの光軸の交点に反射ミラー426〜441を備える
カンチレバー442〜457が一体的に形成されてい
る。上記反射ミラー426〜441の向きは、光ファイ
バー406〜409から出射した光信号が光ファイバー
ケーブル418〜421の入射する角度に設定されてい
る。なお、当該反射ミラー426〜441は、上述した
光スイッチ1の反射ミラー10〜17と同様にダミー壁
を利用して均一に形成することが好ましい。また、各カ
ンチレバー442〜457をスイッチングする機構につ
いては、上述した光スイッチ1のものと同様に電磁石を
用いる機構を採用すれば良い。
【0041】(3)実施の形態2 図9の(a)は、実施の形態2にかかる光スイッチ80
の上面図である。図9の(b)は、カンチレバー88の
拡大図である。他のカンチレバー81〜87も同様の構
成である。光スイッチ80は、支持端から先端部までの
距離Lが短くなるようにレバー部分が折り曲げられたカ
ンチレバー81〜87を備えることを特徴とする。例え
ば、図9の(b)に示すように、支持端から延びるレバ
ーを所定長の地点で逆方向に折り返し、更に所定長の地
点で逆方向(元の方向)に折り返す構造を採用する。上
記構成を採用することで、光スイッチ1に比べて小型化
を図ることができる。
【0042】また、当該構成を採用してカンチレバーの
レバー部分の全長を上記支持端から先端部までの距離L
よりも長くすることにより、スイッチングに必要な力を
弱くすることができる。これにより、低電力型の小型の
電磁石を採用することが可能になる。
【0043】なお、カンチレバー81〜88以外の構成
については、実施の形態1に記載した光スイッチ1と同
じであり、ここでの重複した説明は省く。また、カンチ
レバー81〜88の製造方法についても、使用するマス
クパターンをカンチレバー2〜9の代りに図示するカン
チレバー81〜88の形状に変更するだけで、光スイッ
チ1と同様の手法により製造することができるため説明
は省く。
【0044】(4)実施の形態3 図10の(a)は、実施の形態3にかかる光スイッチ1
00の正面図である。図10の(b)は、(a)に示す
σ−σ’線における断面図である。光スイッチ100
は、カンチレバー101、102、…、107、108
の順に支持端から先端までの長さを長くしたことを特徴
とする。スイッチングに必要な磁力は、カンチレバーが
長くなれば小さくなり、カンチレバーが短くなれば大き
くなる。従って光スイッチ100において、スイッチン
グに必要な磁力は、カンチレバー101,102、…、
107、108の順で小さくなる。光スイッチ100で
は、図10の(b)に示すように、カンチレバー101
〜108の先端底面にメッキされている磁性膜117〜
124の全てに対向する位置に棒状の電磁石125を設
ける。制御部126は、当該電磁石125の磁力を段階
的に調節することで、スイッチングを行う。
【0045】上記実施の形態1にかかる光スイッチ1の
ように、各反射ミラーに個別に電磁石を設ける場合に
は、隣接する反射ミラーを誤って引き付けることがない
ように間隔をあけて反射ミラー、及び、対応する電磁石
を設けることが必要である。これに対して光スイッチ1
00は、単一の電磁石125を使用し、当該電磁石12
5の磁力を変化させることによりスイッチングを行う。
当該構成を採用することで、隣り合う反射ミラーが同時
に引き付けられることが無くなり、上記反射ミラー同士
の間隔を狭めることができ、光スイッチの小型化を図る
ことができる。
【0046】なお、実施の形態2にかかる光スイッチ8
0と同様に、カンチレバーのレバー部分を折り曲げて支
持端から先端部にかけての距離Lを短くすれば、更に小
型化を図ることができる。また、当該構成を採用してカ
ンチレバーのレバー部分の全長を上記支持端から先端部
にかけての距離Lよりも長くすることにより、スイッチ
ングに必要な力を弱くすることができる。これにより、
低電力型の小型の電磁石を採用することが可能になる。
【0047】なお、カンチレバー101〜108の長さ
が異なる点以外の構成は、実施の形態1に記載した光ス
イッチ1のカンチレバー2〜9と同じであり、ここでの
重複した説明は省く。また、カンチレバー101〜10
8の製造方法についても、レバーの長さが異なるだけ
で、光スイッチ1と同様の手法により製造することがで
きるため説明は省く。
【0048】(5)実施の形態4 図11の(a)は、実施の形態4にかかる光スイッチ1
50の正面図である。図11の(b)は、カンチレバー
151の拡大図である。図11の(c)は、(b)に示
すカンチレバー151の拡大図のγ−γ’線における断
面図である。光スイッチ150は、カンチレバー151
〜158のレバー部分に、上部が開放されているコ字状
のファイバー位置決め部170〜177を設け、当該位
置決め部170〜177によって光ファイバー159〜
166を挟持する構成を採用することを特徴とする。当
該構成を採用することで、光スイッチ1の備えるV字溝
34〜41に相当する溝をシリコン基板上に設ける必要
がなくなる。これにより、光スイッチの小型化を図るこ
とができる。また、光スイッチの小型化に伴い1枚のウ
ェハから作成できる光スイッチの数が多くなり、光スイ
ッチの低価格化を実現することができる。
【0049】光ファイバーケーブル159〜166をカ
ンチレバー151〜158上に載置する構成を採用する
のに伴い、反射ミラー180〜187の向きは、光ファ
イバーケーブル167から出射した光信号が対応する光
ファイバー159〜166に入射する向きに変更する。
また、ダミー壁190は、反射ミラー180〜186と
同じ間隔で、反射ミラー187と平行になるように形成
する。これにより、反射ミラー180〜187を形成す
る壁を均一にエッチング形成する。
【0050】ファイバー位置決め部170は、マスキン
グパターンを変更して図11の(b)に示す外形のカン
チレバー151〜158を形成し、エッチングの段階で
図5の(c)に示す断面形状に加工して形成する。この
他、反射ミラー180〜187の向きを変えること以
外、光スイッチ150の構成は、実施の形態1に記載し
た光スイッチ1と同じであり、同様の手法により製造す
ることができる。
【0051】(6)実施の形態5 図12の(a)は、実施の形態5にかかる光スイッチ2
00の正面図である。図12の(b)は、カンチレバー
201を横から見た図である。光スイッチ200では、
光スイッチ150のカンチレバー151〜158を更に
延長した形状のカンチレバー201〜208を備えるこ
とを特徴とする。反射ミラー217〜224、及び、フ
ァイバー位置決め部240の位置は、光スイッチ150
の反射ミラー180〜187、及び、ファイバー位置決
め部170〜177と同じである。磁性膜224〜23
1は、各カンチレバー201〜208の先端の下面に設
ける。対応する電磁石(図示せず)は、磁性膜224〜
231に対向する所定の位置に設ける。
【0052】当該構成を採用することにより、てこの原
理によってカンチレバーを引き下げるのに必要な磁力を
低減することができる。これにより、小型の電磁石を用
いることが可能となり、低消費電力化を図ることができ
る。
【0053】なお、光ファイバーケーブル209〜21
6を上部に載置することにより生じるカンチレバー20
1〜208の撓みの程度によっては、磁性膜224〜2
31をカンチレバー201〜208の上面に設け、電磁
石を用いてカンチレバーを引き上げる構成を採用しても
良い。
【0054】カンチレバー201〜208の形状以外、
光スイッチ200の構成及び製造方法は、上記実施の形
態4の光スイッチ150と同じであり説明は省く。
【0055】(7)実施の形態6 図13は、実施の形態6にかかる光スイッチ250の正
面図である。当該光スイッチ250は、実施の形態5に
かかる光スイッチ200のカンチレバー201〜208
の反射ミラー217〜223より先のレバーを放射状に
延ばした形状のカンチレバー251〜258を備えるこ
とを特徴とする。当該構成を採用することにより、スイ
ッチングに用いる電磁石のサイズや、各電磁石間の磁力
の干渉を考慮することなく、上に載置する光ファイバー
259〜266の直径のみとの関係を考慮してカンチレ
バー251〜258の間隔を狭めることが可能になる。
【0056】なお、実施の形態2にかかる光スイッチ8
0のように、カンチレバー251〜258を折り曲げ
て、支持端から反射ミラーまでの距離をレバーの全長よ
りも短くすることで、光スイッチ250のサイズの小型
化を図ることができる。光スイッチ250の構成及び製
造方法は、光スイッチ200と同様であるため説明は省
く。
【0057】
【発明の効果】本発明の第1の光スイッチは、入力ポー
ト及び出力ポートに接続する光ファイバーケーブル(光
結合用の光学部品を含む)の位置決め部と、反射ミラー
を備えるカンチレバーとを単一のシリコン基板上に設け
ることで、部品点数の大幅な減少を図り、組み立て精度
の向上、耐久性の向上、及び、コストダウンを図ること
ができる。
【0058】本発明の第2の光スイッチは、カンチレバ
ーに備える反射ミラーを、面前の物理的環境、例えば、
反射ミラーに対向する壁の形状、及び、当該壁までの距
離等の環境を同一にした状態でエッチング形成した壁に
金属又は誘電体を蒸着したものとすることで、均一化を
図ることができ、精度の向上を図ることができる。
【0059】本発明の第3の光スイッチは、カンチレバ
ーに備える反射ミラーを、面前の物理的環境、例えば、
反射ミラーに対向する壁の形状、及び、当該壁までの距
離等の環境を同一にするダミー壁と共に、エッチング形
成された壁に金属又は誘電体を蒸着したものとすること
で、均一化を図ることができ、精度の向上を図ることが
できる。なお、当該カンチレバーの備える上記ダミー壁
の除去跡から当該反射ミラーがダミー壁を用いて形成さ
れたと推定することができる。
【0060】本発明の第4の光スイッチは、支持端から
先端までの距離が全長よりも短くなるように折り曲げら
れているカンチレバーを備えることで、同じ全長のカン
チレバーを備える光スイッチに比べて小型化を図ること
ができる。また、上記距離が同じであって、折り曲げら
れていないカンチレバーを備える光スイッチに比べて、
カンチレバーの操作に要する力を低減することができ、
スイッチ部の小型化を図ることができ、例えば、電磁石
を用いる場合には、低消費電力化を図ることができる。
【0061】本発明の第5の光スイッチは、カンチレバ
ー先端に設ける磁性膜を電磁石により選択的に引き付け
ることにより、スイッチングを行うことができる。
【0062】本発明の第6の光スイッチは、カンチレバ
ーの長さを順に変え、長さの差により生じる弾性力の差
を利用することで、単一の電磁石によりスイッチングを
行う。各カンチレバーにそれぞれ対応する電磁石を設け
る場合には、隣り合う磁性膜が誤って引き付けられない
ように、間隔をあける必要があるが、第6の光スイッチ
では、電磁石の強度によりスイッチングを行うため、上
記間隔が不要になり、スイッチの一層の小型化を図るこ
とができる。これにより、1枚のウェハから得られる光
スイッチの個数が多くなり、コストダウンを図ることが
できる。
【0063】本発明の第7の光スイッチは、光ファイバ
ーケーブルの位置決め部を各カンチレバー上に設けるこ
とにより、光スイッチの小型化を図ることができる。こ
れにより、1枚のウェハから得られる光スイッチの個数
が多くなり、コストダウンを図ることができる。
【0064】本発明の第8の光スイッチは、反射ミラー
を越えて延びるレバー部分を形成することにより、スイ
ッチングに必要な力を低減することができ、スイッチ部
の小型化を図ることができ、例えば、電磁石を用いる場
合には、低消費電力化を図ることができる。
【0065】本発明の第9の光スイッチは、反射ミラー
を越えて延びるレバー部分を放射状に延ばすことによ
り、スイッチ部のサイズによらず反射ミラーを備えるカ
ンチレバーの間隔を狭めることができ、光スイッチの一
層の小型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかる光スイッチを示す図で
ある。
【図2】 カンチレバーの一部の拡大斜視図である。
【図3】 カンチレバーの一部を示す図である。
【図4】 カンチレバーの端部に設けるダミー壁を表す
図である。
【図5】 カンチレバー及びV字溝を備えるシリコン基
板のエッチング工程を表す図である。
【図6】 シリコン基板の裏面に転写されるマスキング
を表す図である。
【図7】 ICP等のエッチング加工段階のシリコン基
板表面を表す図である。
【図8】 4×4光スイッチの構成例を示す図である。
【図9】 実施の形態2にかかる光スイッチを示す図で
ある。
【図10】 実施の形態3にかかる光スイッチを示す図
である。
【図11】 実施の形態4にかかる光スイッチを示す図
である。
【図12】 実施の形態5にかかる光スイッチを示す図
である。
【図13】 実施の形態6にかかる光スイッチを示す図
である。
【図14】 従来の光スイッチの斜視図である。
【符号の説明】
1,80,100,150,200,250,300
光スイッチ、2〜9,81〜87,101〜108,1
51〜158,201〜208,251〜258,30
1〜307 カンチレバー、43〜51,159〜16
6,209〜216、259〜266,308〜315
光ファイバーケーブル、11〜17,109〜116
反射ミラー、52〜59レンズ、65 制御部、17
0 ファイバ位置決め部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は複数の第1光ファイバーケーブル
    から出射される光信号を、それぞれ選択した1又は複数
    の第2光ファイバーケーブルの内の1つに入射する光ス
    イッチであって、 第1光ファイバーケーブル、第2光ファイバーケーブ
    ル、及び、第1光ファイバーケーブルと第2光ファイバ
    ーケーブルを光学的に結合する光学系の位置決めを行う
    位置決め部、並びに、第1光ファイバーケーブルと第2
    光ファイバーケーブルの組み合わせに対応して設けら
    れ、第1光ファイバーケーブルより出射された光信号の
    進路を対応する第2光ファイバーケーブルに向ける反射
    ミラーを有するカンチレバーが一体形成されたシリコン
    基板と、 上記複数のカンチレバーを操作して選択した反射ミラー
    を第1光ファイバーケーブルの光軸上に位置させ、当該
    第1光ファイバーケーブルより出射された光信号を第2
    光ファイバーケーブルに入射させるスイッチ部とで構成
    されることを特長とする光スイッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光スイッチであって、 上記シリコン基板の各カンチレバーの反射ミラーは、反
    射ミラー直前の物理的な環境を互いに同じにした状態で
    エッチング形成した均一な壁に、金属又は誘電体を蒸着
    したものであることを特長とする光スイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光スイッチであって、 上記シリコン基板の各カンチレバーの反射ミラーは、反
    射ミラー直前の物理的環境を互いに同じにするダミー壁
    と共にエッチング形成した均一な壁に、金属又は誘電体
    を蒸着したものであり、当該カンチレバーは上記ダミー
    壁の除去跡を備えることを特長とする光スイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    光スイッチであって、 上記シリコン基板の少なくとも1つのカンチレバーは、
    支持端から先端までの距離が全長よりも短くなるように
    折り曲げられていることを特長とする光スイッチ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の
    光スイッチであって、 上記シリコン基板の各カンチレバー先端に磁性膜を備
    え、 上記スイッチ部は、各カンチレバーの磁性膜に対向する
    所定の位置に個々に設ける複数の電磁石と、各電磁石の
    オン/オフを制御して、選択した反射ミラーを第1光フ
    ァイバーケーブルの光軸上に位置させる制御部とで構成
    されることを特長とする光スイッチ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の
    光スイッチであって、 上記シリコン基板の各カンチレバーは、第1光ファイバ
    ーケーブルの光信号を出射する端から反射ミラーまでの
    距離に応じて順に変化する全長を有し、 上記シリコン基板の各カンチレバー先端に磁性膜を備
    え、 上記スイッチ部は、各カンチレバーの磁性膜に対向する
    所定の位置に設けた単一の電磁石と、当該電磁石の強度
    を調節して、選択した反射ミラーを第1光ファイバーケ
    ーブルの光軸上に位置させる制御部とで構成されること
    を特長とする光スイッチ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の
    光スイッチであって、 上記シリコン基板において、複数の第2光ファイバーケ
    ーブルの位置決め部が、各カンチレバー上に設けられて
    いることを特長とする光スイッチ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光スイッチであって、 上記シリコン基板の各カンチレバーは、支持端より見て
    反射ミラーの位置を越えて延びていることを特長とする
    光スイッチ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の光スイッチであって、 上記シリコン基板の各カンチレバーは、支持端より見て
    反射ミラーの位置を越えた位置から放射状に延びている
    ことを特長とする光スイッチ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7505646B2 (en) 2005-03-31 2009-03-17 Hitachi Metals, Ltd. Optical switch and optical switch array

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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