JP2001153341A

JP2001153341A - 燃焼器具用煙突

Info

Publication number: JP2001153341A
Application number: JP33824699A
Authority: JP
Inventors: Tadashi Sakagami; 正坂上
Original assignee: Taihei Co Ltd
Current assignee: Taihei Co Ltd
Priority date: 1999-11-29
Filing date: 1999-11-29
Publication date: 2001-06-08

Abstract

(57)【要約】【課題】煙突の筒体どうしの接合部の気密性を保ち、
かつ、簡単確実に取付け取り外しを可能とする風呂釜用
煙突を提供する。【解決手段】全長を筒体Ａと筒体Ｂに分割し、筒体Ａ
に複数の凸状ビード１４を形成し、筒体Ｂに凹状ビード
１５を形成する。さらに、両縁に凸状ビード１４及び凹
状ビード１５を係止する爪１９ａ，１９ｂを形成した連
結バンド１６を備える。筒体Ａ，Ｂを連結するとき、連
結バンド１６の長い爪１９ａを凹状ビード１５に係止
し、短い爪１９ｂを筒体Ａのビード１４間に当接させ
て、連結バンド１６で結合させるので、筒体Ａの取付位
置を調節しながら固定することができる。また、筒体と
連結バンド１６との間に容易に耐熱性のパッキン１７を
介装することができ、気密性を保持することが可能とな
る。したがって、取付け取り外し作業も個々の部品の干
渉がなく簡単であり、再利用もできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、室内にガス風呂等
を設置する場合の燃焼器具用煙突に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、浴室にガス用風呂釜を設置し、ガ
スを燃焼させて風呂を沸かす場合、給排気のための配管
を屋外に向けて施工する。図６に示すように、ガス釜１
は上面手前に操作つまみ２を設け、また、給気筒３と排
気筒４とを直立して接続させている。ガス釜１の側面に
は浴槽水の循環口５が形成されている。

【０００３】給気筒３及び排気筒４は並列に上方に延長
され、エルボ管６（図８参照）を接続することによって
略直角に曲げられ、給気筒３及び排気筒４は給排気盤７
に連結し、図７に示すように、給排気盤７の複合煙突部
によって外気と給排気を行うようになっている。そし
て、ガス釜１からエルボ管６までの高さ（縦引き部）、
エルボ管６から給排気盤７までの奥行き（横引き部）は
設置箇所によって寸法が異なっているので、数本の筒体
を組み合わせて配設する。図９に示すように、縦引き部
の場合、まず、給気筒３及び排気筒４の内いずれかの、
上の筒体を下の筒体に差し込んで長さ調節を行い、表面
の継ぎ目に片面粘着性のアルミテープ８を巻き、両方の
筒体が重なっている箇所に孔を開けてタッピングビス９
で抜け止め、回り止めをする。横引き部の場合も図１０
に示すように、エルボ管６と短筒１０を挿入した継ぎ目
にアルミテープ８を巻き、タッピングビス９で固定す
る。さらに、アルミテープ８で巻いた箇所にその上から
環状の止めバンド１１を配し、止めバンド１１をビス１
２、ナット１３で締め付け固定する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このように、筒体どう
しの外側継ぎ目に粘着性のアルミテープ８を巻くことに
より、隙間が塞がれるようになり、また、筒体どうしを
止めバンド１１で締め付けるので堅固になる。しかしな
がら、粘着性アルミテープ８を使用した給気筒３及び排
気筒４は、筒体どうしの接合がその接着剤に依ってお
り、接着剤が熱の影響によって変性することになれば、
貼り付けが弱くなることもある。また、粘着性アルミテ
ープ８は筒体どうしの隙間を塞ぐようになっているが、
「消費機器の技術上の基準」からして空間等の密閉性に
ついては粘着性アルミテープ８を奨めるものではなく、
気密性を保持することは容易ではない。

【０００５】また、煙突解体時、筒体どうしの接合を離
すときにその接着剤が熱の影響によって内側の筒体Ｂの
表面に焼き付いている場合は、アルミテープ８を剥がす
作業が困難になり、また、筒体どうしのスライドが悪く
なって、取り外しまたは取付けに影響が出て作業性が悪
くなる。また、軸方向の機械的結合のため、タッピング
ビス９を使用しているが、筒体の円弧状表面にドリルで
孔を開けることは面倒であり、また、筒体（給気筒３及
び排気筒４）の板厚が薄いため、ねじ山が強度的に弱
く、ねじが効かなくなる虞がある。また、煙突解体後、
同部品を再利用する場合、この孔を互いに接続する筒体
どうしで合わせるのは非常に困難である。

【０００６】本発明は、筒体どうしの接合部の気密性を
保ち、かつ、簡単確実に取付け取り外しが可能な燃焼器
具用煙突を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項１の発明は、室内風呂釜に接続され
る給気筒と排気筒とを直立配管した後、略直角に曲げて
壁面に支持して屋外と連絡させ、給排気を室外空気で行
うようにした風呂釜用煙突において、給排気筒のそれぞ
れ一部を、環状の凸状ビードを複数間隔を開けて形成し
た第１の筒体と、該第１の筒体に挿通する、環状の凹状
ビードを複数間隔を開けて形成した第２の筒体とで構成
し、第１の筒体と第２の筒体とを組み付けて前記双方の
ビードを係止する爪を両縁に備えた連結バンドにより結
合させたことを特徴とする。

【０００８】上記の詳細な構成としては、連結バンドは
平板を筒状に弯曲させ、筒状の上下縁を内側に曲げて複
数の爪を形成させる。また、連結バンドの内側にパッキ
ンを備える。また、第１の筒体及び第２の筒体の各ビー
ドの間隔は等間隔でも異なる間隔でも良いが、２体の結
合時において、取付位置を連続に調節して筒体全長が所
定の長さになるようにする。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図２に示すように、ガス釜
（燃焼器具）１の煙突において、本発明では給気筒３及
び排気筒４の長さを調節するものであるので、それぞれ
接続する２本の筒体Ａ（第１の筒体）と筒体Ｂ（第２の
筒体）を例にして説明する。

【００１０】図３（ａ），（ｂ）に示すように、筒体Ａ
は筒体Ｂを嵌入する大きさに製作され、筒体Ａの外周面
には、周面より外側に断面略半円状に突出した環状の凸
状ビード１４が複数間隔を開けて形成されている。筒体
Ｂの外周面には、周面より内側に断面略半円状に凹む環
状の凹状ビード１５を複数間隔を開けて形成されてい
る。図１示すように、筒体Ａに筒体Ｂを挿入して接続
し、表面の継ぎ目に跨がって連結バンド１６を、内側に
耐熱性のパッキン１７を介在させて取付ける。

【００１１】図５に示すように、連結する連結バンド１
６は板材を環状に折り曲げ、両端の接合端部に締付代１
８を形成させている。また、両縁には一方側と他側とで
長さの異なる複数の爪１９ａ，１９ｂが形成され、長い
方の爪１９ａが凹状ビード１５に当接するようになって
いる。また、この連結バンド１６は、現場で加工できる
ように、締付代１８及び爪１９ａ，１９ｂを備えた形状
の一枚板にされ、運搬を容易にさせている。

【００１２】給気筒３及び排気筒４を設置する場合、図
１に示すように、筒体Ａに筒体Ｂを嵌入させる。そし
て、エルボ管６の高さ位置に見合う長さに位置決め停止
させ、耐熱性パッキン１７を表面の継ぎ目に沿って当接
させる。または、連結バンド１６の両縁の爪１９ａ，１
９ｂにより耐熱性パッキン１７を保持する。連結バンド
１６は短い方の爪１９ｂを筒体Ａに、長い方の爪１９ａ
を筒体Ｂに接触するように配置し、筒体Ｂの凹状ビード
１５に長い方の爪１９ａを係合させ、短い方の爪１９ｂ
は筒体Ａの凸状ビード１４を跨いだ周面と当接させ、固
定用のビス１２，ナット１３により連結バンド１６を締
め付け固定する。筒体Ａの凸状ビード１４は耐熱性パッ
キン１７に食い込み、筒体Ａの軸方向のずれを抑えるこ
とができる。

【００１３】筒体Ａ，Ｂを連結したときの長さを調節す
る場合、図４に示すように、図上、右半分で示す筒体Ａ
の調節では、筒体Ａの凸状ビード１４が連結バンド１６
の短い方の爪１９ｂに掛かる位置に配置され、図上、二
点鎖線で示す筒体Ａの調節では、筒体Ａの下端が短い方
の爪１９ｂの位置付近に配置され、この間の高さ調節を
連続に変化させることができる。また、連結した全筒体
を短く調節する場合、筒体Ｂを筒体Ａにさらに挿入し、
長い方の爪１９ａに係合させる筒体Ｂのビード位置を一
段下の凹状ビード１５に変更する。これによって、風呂
釜の設置条件に依って給気筒３及び排気筒４の取付長さ
が異なっていても、簡単に長さを調節することができ、
また、耐熱性パッキン１７によって気密性も保持するこ
とができる。また、図２に示すように、筒体Ｂの下部に
形成した凸状ビード（図３参照）と、筒体Ｂと連続する
ガス釜１の上面に形成した筒部の凸状ビード（図示略）
とを利用して連結バンド１６より幅を狭くした連結バン
ド１６’により結合させることで、パッキン１７を装着
し易くさせ、気密性を保ち作業効率を良くする。また、
連結バンド１６の締付けには、締付代１８の一方にナッ
ト１３を溶着するかまたは、めねじ金具を具備しておく
ことにより、狭い箇所での作業性を向上する。

【００１４】

【発明の効果】本発明は以上述べた通りであり、請求項
１に記載の発明では、第１の筒体と第２の筒体とを接続
するときに、第２の筒体の凹状ビードに連結バンドの一
方の爪を係止し、第１の筒体の凸状ビード間に他方の爪
を当接させて、連結バンドを締め付け結合させるので、
第１の筒体の取付位置を調節しながら固定することがで
きる。また、連結バンドの爪構造により筒体と連結バン
ドとの間に空間が形成され、容易に耐熱性のパッキンを
介装することができ、気密性を保持することが可能とな
る。したがって、取付け取り外し作業も個々の部品の干
渉がなく簡単であり、再利用もできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による実施の形態の風呂釜用煙突の組み
付け図である。

【図２】図１の風呂釜用煙突の全体図である。

【図３】図１の煙突用筒体の（ａ）構成と（ｂ）一体物
とを示す模式図である。

【図４】図１の煙突用筒体の長さ調節を示す模式図であ
る。

【図５】図１の煙突用筒体を連結する止めバンドの斜視
図である。

【図６】従来の風呂釜用煙突の全体図である。

【図７】図６の給排気盤の一部断面図である。

【図８】図６の風呂釜用煙突のエルボ管の側面図であ
る。

【図９】図６の風呂釜用煙突の縦引き部の結合構造を示
す断面図である。

【図１０】図６の風呂釜用煙突の横引き部の結合構造を
示す断面図である。

【符号の説明】

１風呂釜３給気筒４排気筒１４凸状ビード１５凹状ビード１６連結バンド１９ａ，１９ｂ爪Ａ第１の筒体Ｂ第２の筒体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】室内燃焼器具に接続される給気筒と排気
筒とを直立配管した後、略直角に曲げて壁面に支持して
屋外と連絡させ、給排気を室外空気で行うようにした燃
焼器具用煙突において、給排気筒のそれぞれ一部を、環
状の凸状ビードを複数間隔を開けて形成した第１の筒体
と、該第１の筒体に挿通する、環状の凹状ビードを複数
間隔を開けて形成した第２の筒体とで構成し、第１の筒
体と第２の筒体とを組み付けて前記双方のビードを係止
する爪を両縁に備えた連結バンドにより結合させたこと
を特徴とする燃焼器具用煙突。