JP2001151330A - ベルトコンベヤ異常診断装置 - Google Patents
ベルトコンベヤ異常診断装置Info
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- JP2001151330A JP2001151330A JP33854399A JP33854399A JP2001151330A JP 2001151330 A JP2001151330 A JP 2001151330A JP 33854399 A JP33854399 A JP 33854399A JP 33854399 A JP33854399 A JP 33854399A JP 2001151330 A JP2001151330 A JP 2001151330A
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Abstract
断ができるベルトコンベヤ異常診断装置を提供する。 【解決手段】 ベルトコンベヤ異常診断装置を発見モー
ドにし、点検員が携帯してベルトコンベヤに沿って巡回
すると、無指向性マイクロフォン1により点検員の全方
向からの音を集音し、得られた音のデータと予め登録さ
れている異音のデータとを比較し、異音のデータを発見
した場合に警報音を発生する。点検員がローラに指向性
マイクロフォン2を向けて本装置を診断モードにする
と、異音を発するローラの特定を行うと共に、異音のデ
ータと異音のデータとを比較し、定量評価しローラの異
常の種類、異常の程度、交換時期等の判断を行い表示手
段に表示する。従って本装置により異常なローラの発見
と診断とが自動的に行えるので、点検員の技量によらず
正確なローラの交換判断ができる。
Description
ローラの異常を診断するベルトコンベヤ異常診断装置に
関する。
されている。例えば火力発電所の揚運炭用のベルトコン
ベア(数km)には数万本のローラが使用されている。
これらのローラの交換管理にはTBM(稼働時間ベース
のメンテナンス)とCBM(稼働状態ベースのメンテナ
ンス)とが挙げられるが、ローラの耐用寿命に相当のば
らつきがあるため、TBMは合理的ではない。このた
め、実際の保守・点検作業では点検員がコンベア運転中
に巡回して聴覚によりローラ異音変化を聞き分けて、各
ローラの状態を観察しながらローラの交換が必要か否か
を判断するCBMが採用されている。
の聴覚に依存する交換判断は、点検員の技量により判断
基準が異なり、異音ローラの数が多くなるとそれぞれの
ローラ異音の時間的変化を的確に把握できないため交換
基準が一律とならない等の問題が生じる。また、点検員
に長く傾斜した点検巡回路を聴覚を集中させながら微妙
な異音ローラの変化の聞き分けを要求することは、点検
員に多大な負担をかけるという問題があった。
し、点検員の技量によらず正確なローラの交換判断がで
きるベルトコンベヤ異常診断装置を提供することにあ
る。
に本発明のベルトコンベヤ異常診断装置は、ベルトコン
ベヤのローラから異音が発生しているか否かを発見する
ための無指向性マイクロフォンと、異音を発するローラ
を診断するための指向性マイクロフォンと、警報音を発
生する警報音発生手段と、無指向性マイクロフォンで得
られた音のデータと予め登録されている異音のデータと
を比較して異音を発見すると警報音発生手段を作動さ
せ、指向性マイクロフォンで得られた異音のデータと予
め登録されている異音のデータとを比較して定量評価を
行う定量評価手段と、定量評価手段による定量評価結果
を表示する表示手段と、ローラの位置情報を入力する入
力手段と、ローラの位置情報と異音の種類とを記憶する
記憶手段と、少なくとも警報音発生手段、定量評価手
段、表示手段及び記憶手段を収容する携帯自在な筐体と
を備えたものである。
常診断装置の入力手段はキースイッチであってもよい。
常診断装置の入力手段はベルトコンベヤの各ローラの近
傍に貼付けられて各ローラの位置情報が示されたバーコ
ードを読み取るバーコードリーダであってもよい。
断装置を発見モードにし、点検員が携帯してベルトコン
ベヤに沿って巡回すると、無指向性マイクロフォンによ
り点検員の前後左右全方向からの音を集音し、得られた
音のデータと予め登録されている異音のデータとを比較
し、異音のデータを発見した場合に警報音を発生する。
近付けて本装置を診断モードにすると、異音を発するロ
ーラの特定を行うと共に、異音のデータと予め登録され
ている異音のデータとを比較し(パターンマッチング
法)、定量評価しローラの異常の種類、異常の程度、交
換時期等の判断を行い表示手段に表示する。
診断とが自動的に行えるので、点検員の技量によらず正
確なローラの交換判断ができる。
ースイッチあるいはバーコードリーダにより入力するこ
とにより、記憶手段に記憶される。ローラを交換する交
換員は記憶手段に記憶されたデータに基づいて交換する
ことができるので、ローラの交換が能率的に行うことが
できる。
図面に基づいて詳述する。
置の一実施の形態を示す外観図である。図2は図1に示
したベルトコンベヤ異常診断装置のブロックダイヤグラ
ムである。
は、図にはないベルトコンベヤのローラから異音が発生
しているか否かを発見するための無指向性マイクロフォ
ン1と、異音を発するローラを診断するための指向性マ
イクロフォン2と、ノート型パソコン3とで構成されて
いる。
ノート型パソコンは、警報音を発生する警報音発生手段
としてのスピーカ4と、無指向性マイクロフォン1で得
られた音のデータと予め登録されている異音のデータと
を比較して異音を発見するとスピーカ4から警報音を発
生させ、指向性マイクロフォン2で得られた異音のデー
タと予め登録されている異音のデータとを比較して定量
評価を行う定量評価手段としてのCPU5と、CPU5
による定量評価結果を表示する液晶モニタ6と、ローラ
の位置情報(例えばライン番号とローラ番号)を入力す
る入力手段としてのキースイッチ7と、ローラの位置情
報と異音の種類とを記憶する記憶手段としてのハードデ
ィスク8と、他のパソコンへデータを転送させるための
フロッピーディスクと、スピーカ4、CPU5、液晶モ
ニタ6、キースイッチ7、ハードディスク及びフロッピ
ーディスク8を収容する携帯自在な筐体(破線で示す)
9とを有している。
このようなノート型パソコン3に、アナログ信号をデジ
タル信号に変換するA/D変換器(A/Dカード)1
0、11を差し込み、各A/Dカード10、11に各マ
イクロフォン1、2を接続したものである。
周波数が500Hz程度であり、それ自体異常診断には
不要なため、その音を遮断するハイパスフィルタ(図示
せず)が用いられている。
能は、 (a) 異音計測機能(異音発見モードと異音診断モード) (b) 異常度の履歴表示機能(図3参照) (c) 計測位置記録機能(バーコードリーダ使用時、図4
参照) (d) 他のパソコンへのデータ転送機能 である。
断装置のモニタに表示される異常度の履歴表示画面であ
る。
異常度軸である。
断装置のモニタに表示されるコンベヤラインの点検結果
及び異常箇所の画面である。
示され、コンベヤライン上に異常箇所が三角で表示され
るようになっている。
の具体的な処理アルゴリズムについて図5〜図8を参照
して説明する。
図であり、同図において横軸が時間軸(sec)、縦軸
が周波数軸(Hz)、鉛直軸が音圧レベル軸である。音
圧レベル軸の間隔は10msecである。
する(図5)。
する。
タによりローラ回転音を除去する。
し、分割したデータ毎にFFT処理を行って周波数スペ
クトルの時系列データを求める。
図であり、同図において横軸が周波数軸(Hz)、縦軸
が音圧レベル軸である。
特徴を持つスペクトルを抽出する(図6)。
現れる(トリガエリア)。
クトルにレベルトリガを設定し、設定閾値以上の音圧レ
ベルを持つスペクトルを抽出する。
ンジ上限×設定閾値レベル〜レンジ上限のエリアにスペ
クトルを持つデータで動作する。
う。)をカウントする。
均処理により減少することを防止するために行う。
図であり、横軸が周波数軸(Hz)、縦軸が音圧レベル
軸である。
7)。
加算する。
り算し、平均化する。
規化スペクトルを得る。正規化の具体的な処理は、平均
化したスペクトルの最大値を求め、スペクトル全体を最
大値で割ることである。
り、周波数成分の割合情報を含むデータとなる。
ール値(O.A.値)を求めて、計測音の強さとする。
O.A値はスペクトルレベルの総和として求められる。
ルトコンベヤ異常診断装置に予め登録された異音テンプ
レート(異音タイプ)であり、横軸が周波数軸(H
z)、縦軸が音圧軸である。図8(a)は正常な波形を
示し、図8(b)〜図8(d)は異音タイプの波形を示
している。
を用いて異音タイプを分類する。O.A.値により異常
度を算出する。
る。音圧の計測時間(サンプリング点数)に対するトリ
ガ回数により、異音が連続的か間欠的かが推測できる。
ている異音のテンプレートを大別する(図8)。
た正規化スペクトルとの差の2乗和をそれぞれ求める。
最大)のテンプレートを異音タイプとする。
い場合は、未登録音として判別する。
A.値と算出したO.A.値との比率で異常度合いを計
算し、目安とする。音響計測であるため、異音レベルの
絶対値精度は低く、目安とする。
行う。
断装置は、点検員が携帯して運用できるものであり、音
響計測とアルゴリズムにより異音判断を定量評価し、異
音を自動計測し、点検員の巡回中に異音を発見した場合
には点検員に異常ローラの存在を知らせる。指向性マイ
クロフォンを用いたスポット音響計測により、精密診断
と異音ローラの特定とを行う。診断データは異音ローラ
の位置情報と共に、装置に保存し、トレンド管理(弱い
異音を発するローラの様子をみるため、データを追加
し、異音がひどくなったら交換する)ができる。診断デ
ータはフロッピーに保存してローラ交換員に渡したり、
通信手段や光通信手段を用いて管理用パソコンに転送で
きるので、ローラ保守管理に役立つ。
音や画面の点滅等により点検者へ知らせる(異音発見モ
ード)。
音診断モード)、そのローラの位置及び異音を携帯診断
装置に記憶させる。
施する。
この装置を次の点検員に渡すことにより、点検ポイント
を次の点検者へ引継ぐ。
パソコンに転送して保守管理に役立てる。
が異音ローラを発見する。
り記録する。
計測にて記録する。
の交換の要否を診断する。
としてのキースイッチの代わりに、ベルトコンベヤの各
ローラの近傍に貼付けられて各ローラの位置情報が示さ
れたバーコードを読み取るバーコードリーダであっても
よい。
置の他の実施の形態を示す外観図である。
ースイッチの代わりにペン型バーコードリーダ付き指向
性マイクロフォン12を用いて、ローラの異音の採取と
ローラの位置の特定を行う点である。
は、図にはないベルトコンベヤのローラから異音が発生
しているか否かを発見するための無指向性マイクロフォ
ン1と、異音を発するローラを診断すると共に、バーコ
ードからそのローラの位置情報を読み取るペン型バーコ
ードリーダ付き指向性マイクロフォン12と、ノート型
パソコン3とで構成されている。
位置情報を入力する際に、キー入力操作を行う必要がな
く、図10に示すように点検員がペン型バーコードリー
ダ付き指向性マイクロフォンをバーコードに当てればロ
ーラの位置情報が装置に入力されるので点検作業能率が
高くなる。
ヤ異常診断装置の使用状態の説明図である。
ヤのローラ、15はベルトコンベヤのベルト、16はロ
ーラ13、14の位置情報を示すバーコードである。
常診断装置によれば、 (1) 点検員の技量によるローラ交換判断のばらつきがな
くなる。
でき、ローラ保守管理の精度が向上する。
熟練者でなくてもローラ交換判断が行える。
異音も評価でき、初期異常から監視対象にすることで、
ローラに起因する火災、機器損傷等の未然防止が確実に
なる。
き分けが不要になり、点検員の負担が軽減される。
で、徐々に点検員の聴覚によるローラ交換判断能力が向
上し、訓練にもなる。
帯できるので、現行設備を改善することなく導入でき、
低コスト化が図れる。また、現行の保守点検作業に即、
適用できる。
な優れた効果を発揮する。
判断ができるベルトコンベヤ異常診断装置の提供を実現
することができる。
の形態を示す外観図である。
ロックダイヤグラムである。
ニタに表示される異常度の履歴表示画面である。
ニタに表示されるコンベヤラインの点検結果及び異常箇
所の画面である。
異常診断装置に予め登録された異音テンプレートであ
る。
施の形態を示す外観図である。
使用状態の説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ベルトコンベヤのローラから異音が発生
しているか否かを発見するための無指向性マイクロフォ
ンと、異音を発するローラを診断するための指向性マイ
クロフォンと、警報音を発生する警報音発生手段と、上
記無指向性マイクロフォンで得られた音のデータと予め
登録されている異音のデータとを比較して異音を発見す
ると警報音発生手段を作動させ、上記指向性マイクロフ
ォンで得られた異音のデータと予め登録されている異音
のデータとを比較して定量評価を行う定量評価手段と、
該定量評価手段による定量評価結果を表示する表示手段
と、ローラの位置情報を入力する入力手段と、ローラの
位置情報と異音の種類とを記憶する記憶手段と、少なく
とも上記警報音発生手段、上記定量評価手段、上記表示
手段及び上記記憶手段を収容する携帯自在な筐体とを備
えたことを特徴とするベルトコンベヤ異常診断装置。 - 【請求項2】 上記入力手段はキースイッチである請求
項1に記載のベルトコンベヤ異常診断装置。 - 【請求項3】 上記入力手段は上記ベルトコンベヤの各
ローラの近傍に貼付けられて各ローラの位置情報が示さ
れたバーコードを読み取るバーコードリーダである請求
項1に記載のベルトコンベヤ異常診断装置。
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---|---|---|---|
JP33854399A JP4401501B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | ベルトコンベヤ異常診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33854399A JP4401501B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | ベルトコンベヤ異常診断装置 |
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ID=18319165
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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JP (1) | JP4401501B2 (ja) |
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1999
- 1999-11-29 JP JP33854399A patent/JP4401501B2/ja not_active Expired - Fee Related
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