JP2918683B2 - 軸受疲労によるae信号の特定方法およびこの特定方法を用いた軸受破壊予知方法 - Google Patents

軸受疲労によるae信号の特定方法およびこの特定方法を用いた軸受破壊予知方法

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JP2918683B2
JP2918683B2 JP33584790A JP33584790A JP2918683B2 JP 2918683 B2 JP2918683 B2 JP 2918683B2 JP 33584790 A JP33584790 A JP 33584790A JP 33584790 A JP33584790 A JP 33584790A JP 2918683 B2 JP2918683 B2 JP 2918683B2
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奉之 三枝
重人 西本
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光洋精工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この発明は、軸受の損傷、破壊の前段階である軸受疲
労によって軸受から発生するアコースティックエミッシ
ョン(AE)信号の周波数成分を特定する方法およびこの
方法を利用して軸受の内部破壊を予知する方法に関す
る。

【従来の技術】

特開昭62−282258号公報には、軸受の寿命すなわち軸
受の損傷、破壊を予知する方法として、軸受の内部組織
変化や内部クラックの発生に関連していると思われる周
波数帯域のAE信号を利用する方法が開示されている。 上記公報には、軸受の内部クラックの発生、つまり軸
受疲労によるAE信号の特定方法については何ら詳しい説
明はないが、従来一般に行われている方法は、軸受を試
験機にかけ、試験開始から試験完了(寿命)までの間に
発生するAEを全て検出し、種々の段階で周波数分析や振
幅測定等を行うと共に軸受を切断して内部の状態を確認
し、軸受から発生するAE信号の周波数成分と軸受の状態
とを対応づけることによって、軸受疲労によるAE信号の
周波数を特定するものである。

【発明が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の方法で軸受疲労によるAE信
号を特定しようとすれば、軸受を切断して軸受の内部状
況を確認する必要があるため、手間がかかり、コストが
高くなる。さらに、発生するAE信号には、軸受疲労によ
るAE信号以外のAE信号も種々含まれているため、周波数
分析が複雑になると共に、データの収集の具合によって
は周波数成分の特定が不確実になるという欠点がある。 そこで、この発明の目的は、軸受疲労によるAE信号の
周波数成分を正確かつ簡単に特定することのできる軸受
疲労によるAE信号の特定方法およびこのAE信号特定方法
を用いた軸受破壊予知方法を提供することができる。

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この発明の請求項1、2
の軸受疲労によるAE信号の特定方法は、第1図に示すよ
うな試験機を用いる。この試験機は、軸受回転装置と、
軸受潤滑駆動装置と、上記潤滑駆動装置を制御する制御
装置を備える。また、上記軸受潤滑駆動装置は、モータ
と、上記モータと上記軸受回転装置を接続する電磁カッ
プリングと、潤滑油ポンプと、上記潤滑油ポンプと上記
軸受回転装置の間に設けられたバルブと、軸受に荷重を
かける油圧ユニットとを有する。さらに、上記試験機
は、AE信号を検出するセンサーと、上記センサーにより
検出したAE信号を増幅するアンプと、A/D変換器と、上
記A/D変換器によりA/D変換したAE信号を周波数解析する
コンピュータを備えている。 上記試験においては、様々な条件下で生じるAE信号を
センサーが検出し、アンプにより増幅し、A/D変換器に
よりディジタル化し、そして、コンピューターにより周
波数解析する。 本発明の請求項1の軸受疲労によるAE信号の特定方法
は、上記構成の試験機を用いて、まず、上記軸受潤滑駆
動装置のうちモータおよび潤滑油ポンプのみを作動させ
て電気ノイズからなるAE信号を発生させた後、このAE信
号を周波数解析して電気ノイズの周波数成分を求め、 次に、上記軸受潤滑駆動装置のうちバルブを開き、モ
ータ、潤滑油ポンプおよび電磁カップリングを作動させ
て電気ノイズと機械ノイズからなるAE信号を発生させた
後、このAE信号の周波数成分を求め、次いで、このAE信
号の周波数成分から上記電気ノイズの周波数成分を減算
して機械ノイズのみの周波数成分を求め、 次に、上記軸受潤滑駆動装置のうちバルブを閉じ、モ
ータ、潤滑油ポンプおよび電磁カップリングを作動させ
て電気ノイズと機械ノイズと軸受のすべりにより生じる
AE信号とからなるAE信号を発生させた後、このAE信号の
周波数成分を求め、次いで、このAE信号の周波数成分か
ら上記電気ノイズの周波数成分および上記機械ノイズの
周波数成分を減算して、軸受のすべりによるAE信号のみ
の周波数成分を求め、 次に、上記軸受潤滑駆動装置のうち油圧ユニットのみ
を作動させて軸受を塑性変形させ、このとき発生する軸
受の塑性変形によるAE信号の周波数成分を求め、 次に、軸受に適度に荷重がかかるように軸受潤滑駆動
装置全体を作動させて、このとき発生するAE信号の周波
数成分を求め、 軸受潤滑駆動装置全体を作動された場合に求めた周波
数成分から、上記電気ノイズ、機械ノイズ、軸受のすべ
りによるAE信号、および軸受の塑性変形によるAE信号の
それぞれの周波数成分を減算して、軸受疲労によるAE信
号の周波数成分を求めることを特徴としている。 本発明の請求項2の軸受疲労によるAE信号の特定方法
は、上記構成の試験機を用いて、まず、上記軸受潤滑駆
動装置のうちバルブを閉じ、モータ、潤滑油ポンプおよ
び電磁カップリングを作動させて電気ノイズと機械ノイ
ズと軸受のすべりから生じるAE信号からなるAE信号を発
生させた後、このAE信号を周波数解析して周波数成分を
求め、 次に、上記軸受潤滑駆動装置のうち油圧ユニットのみ
を作動させて軸受を塑性変形させ、このとき発生する軸
受の塑性変形によるAE信号の周波数成分を求め、 次に、軸受に適度に荷重がかかるように潤滑駆動装置
全体を作動させ、このとき発生するAE信号の周波数成分
を求め、 潤滑駆動装置全体を作動さた場合に求めた周波数成分
から、上記電気ノイズ、機械ノイズ、軸受のすべりによ
るAE信号からなるAE信号の周波数成分、および軸受の塑
性変形によるAE信号の周波数成分を減算して、軸受の疲
労によるAE信号の周波数成分を求めることを特徴として
いる。 また、請求項3に記載の軸受破壊予知方法は、請求項
1または請求項2に記載の軸受疲労によるAE信号の特定
方法を用いて軸受疲労によるAE信号の周波数成分を求め
ることによって、軸受疲労を示すAE信号の周波数帯域を
予め特定しておき、 軸受からのAE信号を検出し、 検出したあらゆるAE信号から、上記予め特定した周波
数帯域内のAE信号を抽出し、 上記抽出したAE信号をデジタル信号に変換し、 上記デジタル信号を所定の基準値と比較し、 上記デジタル信号が上記基準値を超えた場合に、軸受
の内部破壊の前兆であると判定することを特徴としてい
る。

【実施例】

以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明す
る。 第1図は異なる種類のAE信号を発生させ、このAE信号
を周波数解析する試験機であり、この図において、21は
モータ、22は電磁カップリング、23は潤滑油ポンプ、24
は油圧ユニット、32はバルブであって、これらの装置は
試験機中の軸受回転装置25のための潤滑駆動装置を構成
する。この潤滑駆動装置の各装置は、第1図において一
点鎖線により囲まれており、コンピュータ27により制御
される制御ユニット26により制御される。28はAE信号を
検出するAEセンサーである。センサー28によって検出し
たAE信号を、まずプリアンプ29により、次いでメインア
ンプ30により増幅し、次いで、アナログ−ディジタル
(A/D)変換器31によりディジタル信号に変換する。A/D
変換したAE信号は、コンピュータ27により周波数解析す
る。 軸受内部の組織変化や内部クラックの発生と相関のあ
る、すなわち、軸受に転がり疲労が生じたときに軸受か
ら発生するAE信号の周波数成分は以下の方法で特定され
る。なお、以下の各ステップにおいて、AE信号の検出、
増幅、A/D変換および周波数解析は同様に行なうものと
する。 第4図に示すように、まずステップS1で、制御ユニッ
ト26の制御の下で、潤滑駆動装置の各装置のうちモータ
21および潤滑油ポンプ23を作動させて、電気ノイズの周
波数成分を求める。この条件下では、電気ノイズのみが
発生するため、コンピュータ27によるAE周波数解析を介
して得られる周波数成分は電気ノイズのみの周波数成分
である。電気ノイズのパワースペクトルを第2A図に示
す。電気ノイズのパワースペクトルは、コンピュータ27
のメモリー(図示せず)にディジタルデータEとして記
憶する。 次いで、ステップS2において、機械ノイズの周波数成
分を下記のようにして求める。このステップでは、潤滑
駆動装置の各装置のうち油圧ユニット以外の全ての装置
を作動させる。この場合、機械ノイズだけでなく、電気
ノイズも発生することになる。電気ノイズおよび機械ノ
イズの混ざったパワースペクトルを第2B図に示す。した
がって、コンピューター27による周波数解析により得ら
れる周波数成分から、データEとしてメモリに記憶され
ている電気ノイズの周波数成分を減算することによっ
て、機械ノイズのみの周波数成分を求め、これをディジ
タルのデータMとしてメモリーに格納する。 次いで、ステップS3では、軸受のすべりにより生じる
AEの周波数成分を求める。軸受にすべりを生じさせるた
めに、モータ21、電磁カップリング22および潤滑油ポン
プ23を作動させる。このときバルブ21は閉じておく。し
たがって潤滑油が軸受に供給されないので、軸受にすべ
りが発生する。このとき発生するAE信号は、電気ノイ
ズ、機械ノイズおよび軸受のすべりによるAEのそれぞれ
の周波数成分を含んでいる。ゆえに、データEおよびM
としてメモリーに記憶されている電気ノイズおよび機械
ノイズの周波数成分を減算して、すべりによるAEの周波
数成分のみを求め、これをディジタルデータSとしてメ
モリーに格納する。 次いで、ステップS4においては、潤滑駆動装置の油圧
ユニット24のみを作動させる。油圧を次第に増加させる
ように油圧ユニット24を作動させると、軸受に塑性変形
が生じる。したがって、この条件下で生じるAE信号は、
軸受の塑性変形のみによるものである(第2D図参照)。
したがって、ここで得られた周波数成分は、塑性変形に
対応するデータPとして格納される。第2D図に示すよう
に、軸受の塑性変形によるAEは、100KHz〜150KHzの周波
数帯域および300KHz〜450KHzの周波数帯域に特徴を有す
る。 次いで、ステップS5で、潤滑駆動装置の全装置を作動
させる。この時、油圧ユニット24により、軸受に高荷重
つまり高圧力をかけることが望ましい。この条件下で生
じるAE信号は、転がり疲労により生じるAE信号だけでな
く、電気ノイズ、機械ノイズ、すべりにより生じるAE信
号および塑性変形により生じるAE信号も含んでいる(第
3A図参照)。ゆえに、ここで得られる周波数成分から、
電気ノイズ、機械ノイズ、すべりにより生じるAE信号お
よび塑性変形により生じるAE信号の周波数成分E,M,S,P
を減算する。この結果、第3B図に示すように、転がり疲
労に関係したAE信号の周波数成分が得られる。第3B図に
示すパワースペクトルにより、転がり疲労により生じる
AEが150KHz〜300KHzの帯域の周波数成分を特徴としてい
ることが分かる。 ここで、上記各ステップS1,S2,S3,S4,S5で作動した潤
滑駆動装置をまとめると下記の表1に通りである。 上記方法によれば、電気ノイズ、機械ノイズ、すべり
により生じるAE信号の周波数成分はそれぞれ個別に求め
られると共に、個々にメモリーに格納される。 しかし、例えば第5図のフローチャートに示すよう
に、電気ノイズ、機械ノイズおよびすべりによるAE信号
の3種類の周波数成分E,M,Sは、同時にまとめて求めて
もよい。この場合、第5図のステップS11、S12およびS1
3はそれぞれ、第4図のステップS3、S4、S5に対応す
る。 ところで、軸受の破壊あるいは損傷は、上述の方法に
より軸受疲労によるAE信号として特定した150〜300KHz
の周波数帯域のAE信号を検出することにより、予知する
ことができる。第6図はそのような軸受寿命予知を行う
ための装置を示している。 第6図において、1は軸受に取り付けられ、軸受から
のアコースティックエミッションを検出するセンサー、
2はプリアンプ、3は上記方法により特定され軸受疲労
を表す150KHz〜300KHzの帯域のAE信号を通過させるバン
ドパスフィルタ、4はメインアンプ、5は包絡線検波回
路、6はA/D変換器、7はA/D変換器6から入力されたAE
信号と基準値とを比較して、上記信号が基準値を越えた
場合に破壊の前兆として検出し、警報を発するように指
令する演算装置としてのコンピューターである。 上記構成により、センサー1によって検出されたAE信
号は、プリアンプ2を介して、バンドパスフィルタ3に
入力され、150KHz〜300KHzの範囲の周波数成分のみが取
り出される。この出力はメインアンプ4でさらに増巾さ
れ、包絡線検波回路5で包絡線検波されたのち、A/D変
換器6でA/D変換され、コンピューター7に取り込まれ
る。コンピューターではこの出力が基準値を上回った時
に警報を発する。 このように、軸受より発生するAE信号のうち、内部の
組織変化、内部クラックの発生と相関のある周波数成分
(150KHz〜300KHz)をもったAE信号を弁別することによ
って、簡単に精度よく軸受のクラック発生を予知できる
のである。 上記実施例では、コンピューター7はA/D変換器6か
らの信号と基準値とを比較して、破壊の前兆を弁別した
が、AE信号の発生数、波形形状、振巾、発生状態などを
総合的に判断して、破壊の前兆を検出するようにしても
よい。 第9図は軸受の寿命すなわち破壊を予告するための別
の装置を示している。この第9図において、11,11′,1
1″…はA/Eセンサー、12,12′,12″…はプリアンプ、13
はプリアンプ12,12′,12″…を切り替えるマルチプレク
サー、4はAE信号から雑音を除去するバンドパスフィル
ター、15はメインアンプ、16はA/D変換器、17は判別手
段を含む演奏装置としてのコンピューター、18はAE信号
の波形を表す情報を記憶するメモリー、19はAE信号の波
形を表示するための表示装置であって、上記コンピュー
ター7はマルチプレクサー13およびバンドパスフィルタ
ー14を制御する信号を出力する。 次に、上記AE破壊予知装置の動作を第10,11,12図に示
すフローチャートにしたがって説明する。 このコンピューター17を動作させると、第10図に示す
計測ルーチン(S1)が行なわれる。この計測ルーチンは
第11図中のステップS41に示すように、まずマルチプレ
クサー13を繰り替えてAEセンサー11,11′…を選択す
る。次に、ステップS42に進んで、バンドパスフィルタ
ー14の帯域を被測定物である軸受の種類、取り付け箇所
に応じて選定する、次にステップS43に進んで、AE信号
の波形をメモリー18に記憶する。ステップS44では、全A
EセンサーについてステップS41,S42,S43の処理を行った
か否かを判断して、行っていない場合はS41に戻り、行
っている場合はステップS45に進む。ステップS45では、
先に記憶した波形データに基づいて、第12図に示すよう
なパラメータ計算を行う。このパラメータ計算は第12図
に示すように、特定周波数におけるAE信号のレベルが一
定値以上になる回数をカウントする発生率(発生総数)
の算出(S52)、特定帯域におけるAE信号の振幅の算出
(S53)、AE信号をステップS51に示すように包絡線検出
をした後、所定レベル値以上となる持続時間の算出(S
54)、AE信号の高速フーリエ変換による周波数成分の算
出(S55)等である。 上記計測ルーチン(S1)を終えると、第10図のステッ
プS2に進んで、上記パラメータ計算より求めたパラメー
タが安定したか否かを判断する。安定でない場合はステ
ップS1に戻り、安定である場合はステップS3に進んで、
上記パラメータに定数をかけて基準値を設定する。こう
することによって、各被試験体である軸受のAE信号の基
準値が適切に設定される。次に、実際に破壊の予知を行
うために、ステップS4に進んで、再び第11図に示す計測
ルーチンを行い、パラメータ、すなわち発生率,振幅,
持続時間,周波数成分を算出する。次にステップS5に進
んで、ステップS3で求めた基準値とステップS4で求めた
パラメータとを比較して、上記全てのパラメータが基準
値よりも小さい場合にはステップS4に戻り、全てのパラ
メータが基準値より大きい場合には、破壊の前兆と判断
してステップS6に進んで警報を発する。ステップS7
は、作業者の指示により、メモリー18に記憶した波形デ
ータに基づいて表示装置19に波形を表示する。作業者は
その波形を過去の適切な予知時における波形と比較し
て、それと類似している場合には破壊の前兆と判断しそ
うでない場合にはコンピュータのステップS4に戻らせ、
判別処理を続行させる。 このように、パラメータを基準値と比較して警報を発
っするだけではなく、表示装置19にAE信号の波形を表示
して波形全体によって予知の適否を確認しているので、
破壊の予知を確実に行うことができる。 上記構成のAE破壊予知装置では、判別手段を構成する
ステップS5で発生率,振幅,持続時間,周波数成分の基
準値と、新たに求めたパラメータである発生率,振幅,
持続時間,周波数成分を全て比較して、破壊の前兆を識
別しているが、これらの一つまたは複数のものを組み合
わせたものを比較して破壊の前兆を識別するようにして
もよい。また、このAE破壊予知装置はディジタル化され
たAE信号をソフトウエアで構成された判別手段で処理す
るので、種々のパラメータに対する判別が容易かつ安価
に行える。

【発明の効果】

以上より明らかなように、この発明の請求項1の軸受
疲労によるAE信号特定方法によれば、電気ノイズ、機械
ノイズ、軸受のすべりにより発生するAE信号、軸受の塑
性変形により発生するAE信号の周波数成分をそれぞれ求
め、さらにこれら4種類のAE信号と軸受疲労によるAE信
号とからなるAE信号を発生させ、このAE信号の全周波数
成分から上記4種類のAE信号の周波数成分を減算するこ
とによって、軸受疲労によるAE信号の周波数成分のみを
求めるので、軸受疲労によるAE信号を正確に特定するこ
とができる。また、本発明に係る試験機を用いれば、各
AE信号を発生させる条件を簡単に作ることができ、電気
ノイズ等の各AE信号の周波数成分を簡単に求めることが
できる。したがって、軸受疲労によるAE信号の周波数成
分の特定も容易に行える。さらに、この方法は、軸受を
切断しなくてもよいので、安価に行える。 また、本発明の請求項2の方法によれば、電気ノイ
ズ、機械ノイズ、軸受のすべりにより発生するAE信号の
周波数成分をまとめて求めるので、請求項1の方法より
も工程数を減らすことができる。 また、本発明の請求項3の軸受破壊予知方法は、請求
項1または請求項2の方法を用いているので、軸受疲労
を示すAE信号の周波数帯域を予め正確に特定しておくこ
とができ、したがって、軸受から発せられる全AE信号か
ら、軸受疲労を表すAE信号を正確に抽出することができ
るので、軸受破壊予知を正確に、かつ、簡単に、行なう
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第1図は本発明の軸受疲労によるAE信号の特定方法を実
施するために使用する試験機のブロック図である。 第2A図は電気ノイズからなるAE信号のパワースペクトル
を示す図である。 第2B図は電気ノイズと機械ノイズとからなるAE信号のパ
ワースペクトルを示す図である。 第2C図は電気ノイズ、機械ノイズ、および軸受のすべり
によるAE信号からなるAE信号のパワースペクトルを示す
図である。 第2D図は軸受の塑性変形によるAE信号のパワースペクト
ルを示す図である。 第3A図は電気ノイズ、機械ノイズ、すべりによるAE信
号、塑性変形によるAE信号および軸受疲労によるAE信号
からなるAE信号の周波数解析結果を示す図である。 第3B図は軸受疲労によるAE信号のパワースペクトルを示
す図である。 第4図及び第5図はそれぞれ軸受疲労によるAE信号の周
波数成分を特定する方法を示すフローチャートである。 第6図は上記特定方法によって特定された軸受疲労によ
るAE信号の周波数帯域を利用した軸受寿命予知装置のブ
ロック図である。 第7図、第8図は軸受部材の結晶組織を示す図である。 第9図は上記特定方法によって特定された軸受疲労によ
るAE信号の周波数帯域を利用したAE破壊予知装置のブロ
ック図である。 第10図,第11図はコンピューターのアルゴリズムを示す
フローチャートである。 第12図はパラメータ計算を示すフローチャートである。 21……モータ、22……電磁カップリング、 23……潤滑油ポンプ、24……油圧ユニット、 25……軸受回転装置、26……制御ユニット、 32……バルブ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 29/14 G01M 13/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸受回転装置と、 モータと、上記モータと上記軸受回転装置を接続する電
    磁カップリングと、潤滑油ポンプと、上記潤滑油ポンプ
    と上記軸受回転装置の間に設けられたバルブと、軸受に
    荷重をかける油圧ユニットとを有する軸受潤滑駆動装置
    と、 上記軸受潤滑駆動装置の各装置を制御する制御装置と、 AE信号を検出するセンサーと、 上記センサにより検出したAE信号を増幅するアンプと、 A/D変換器と、 上記A/D変換器によりA/D変換したAE信号を周波数解析す
    るコンピュータとを備えた試験機を用いて、 まず、上記軸受潤滑駆動装置のうちモータおよび潤滑油
    ポンプのみを作動させて電気ノイズからなるAE信号を発
    生させた後、このAE信号を周波数解析して電気ノイズの
    周波数成分を求め、 次に、上記軸受潤滑駆動装置のうちバルブを開き、モー
    タ、潤滑油ポンプおよび電磁カップリングを作動させて
    電気ノイズと機械ノイズからなるAE信号を発生させた
    後、このAE信号の周波数成分を求め、次いで、このAE信
    号の周波数成分から上記電気ノイズの周波数成分を減算
    して機械ノイズのみの周波数成分を求め、 次に、上記軸受潤滑駆動装置のうちバルブを閉じ、モー
    タ、潤滑油ポンプおよび電磁カップリングを作動させて
    電気ノイズと機械ノイズと軸受のすべりにより生じるAE
    信号とからなるAE信号を発生させた後、このAE信号の周
    波数成分を求め、次いで、このAE信号の周波数成分から
    上記電気ノイズの周波数成分および上記機械ノイズの周
    波数成分を減算して、軸受のすべりによるAE信号のみの
    周波数成分を求め、 次に、上記軸受潤滑駆動装置のうち油圧ユニットのみを
    作動させて軸受を塑性変形させ、このとき発生する軸受
    の塑性変形によるAE信号の周波数成分を求め、 次に、軸受に適度に荷重がかかるように軸受潤滑駆動装
    置全体を作動させて、このとき発生するAE信号の周波数
    成分を求め、 軸受潤滑駆動装置全体を作動させ場合に求めた周波数成
    分から、上記電気ノイズ、機械ノイズ、軸受のすべりに
    よるAE信号、および軸受の塑性変形によるAE信号のそれ
    ぞれの周波数成分を減算して、軸受疲労によるAE信号の
    周波数成分を求めることを特徴とする軸受疲労によるAE
    信号の特定方法。
  2. 【請求項2】軸受回転装置と、 モータと、上記モータと上記軸受回転装置を接続する電
    磁カップリングと、潤滑油ポンプと、上記潤滑油ポンプ
    と上記軸受回転装置の間に設けられたバルブと、軸受に
    荷重をかける油圧ユニットとを有する軸受潤滑駆動装置
    と、 上記軸受潤滑駆動装置の各装置を制御する制御装置と、 AE信号を検出するセンサーと、 上記センサーにより検出したAE信号を増幅するアンプ
    と、 A/D変換器と、 上記A/D変換器によりA/D変換したAE信号を周波数解析す
    るコンピュータとを備えた試験機を用いて、 まず、上記軸受潤滑駆動装置のうちバルブを閉じ、モー
    タ、潤滑油ポンプおよび電磁カップリングを作動させて
    電気ノイズと機械ノイズと軸受のすべりから生じるAE信
    号からなるAE信号を発生させた後、このAE信号を周波数
    解析して周波数成分を求め、 次に、上記軸受潤滑駆動装置のうち油圧ユニットのみを
    作動させて軸受を塑性変形させ、このとき発生する軸受
    の塑性変形によるAE信号の周波数成分を求め、 次に、軸受に適度に荷重がかかるように潤滑駆動装置全
    体を作動させ、このとき発生するAE信号の周波数成分を
    求め、 潤滑駆動装置全体を作動させた場合に求めた周波数成分
    から、上記電気ノイズ、機械ノイズ、軸受のすべりによ
    るAE信号からなるAE信号の周波数成分、および軸受の塑
    性変形によるAE信号の周波数成分を減算して、軸受の疲
    労によるAE信号の周波数成分を求めることを特徴とする
    軸受疲労によるAE信号の特定方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の軸受疲労
    によるAE信号の特定方法を用いて軸受疲労によるAE信号
    の周波数成分を求めることによって、軸受疲労を示すAE
    信号の周波数帯域を予め特定しておき、 軸受からのAE信号を検出し、 検出したあらゆるAE信号から、上記予め特定した周波数
    帯域内のAE信号を抽出し、 上記抽出したAE信号をデジタル信号に変換し、 上記デジタル信号を所定の基準値と比較し、 上記デジタル信号が上記基準値を越えた場合に、軸受の
    内部破壊の前兆であると判定することを特徴とする軸受
    破壊予知方法。
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