JP2001150873A - 筆記具の種別表示構造 - Google Patents

筆記具の種別表示構造

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JP2001150873A
JP2001150873A JP34012599A JP34012599A JP2001150873A JP 2001150873 A JP2001150873 A JP 2001150873A JP 34012599 A JP34012599 A JP 34012599A JP 34012599 A JP34012599 A JP 34012599A JP 2001150873 A JP2001150873 A JP 2001150873A
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伸樹 松▲崎▼
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幸子 刀根
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筆記具に用いられているボールの直径等の種
別を容易に視認することのできる筆記具の種別表示構造
を提供すること。 【解決手段】 筆記具10の後端側にノック軸部18及
びこれの外周側に位置するノックカバー19とからなる
ノック部15が設けられている。ノック軸部18の後端
面は、筆記具10の軸線方向に対して傾斜する傾斜面2
0に形成されて筆記具10の種別表示部とされている。
ノックカバー19の一部には、レンズ部21が形成され
ており、このレンズ部21により、傾斜面20に付され
た表示内容が拡大表示されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は筆記具の種別表示構
造に係り、更に詳しくは、筆記具に用いられるボールの
直径、インクの色、或いは芯の太さ、濃度等を見易く表
示することのできる筆記具の種別表示構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種筆記具においては、その
一部をなす端面にボールの直径やインクの色等を表示し
た構造が採用されている。これにより、消費者は、前記
表示に基づいて希望する筆記具を購入することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
種別表示構造は、例えば、筆記具を構成するノック部の
端面を利用するものが殆どであり、その端面は、筆記具
の軸線方向に対して直交する方向に向けられるものとな
っている。そのため、筆記具を陳列する際に、当該筆記
具を立て掛けた状態とするのが一般的であるという実情
を考えると、消費者の目の位置が筆記具の上端面高さ位
置に対して、ある程度高い位置になければ、筆記具を取
り出さない限り端面の表示内容を見ることができないと
いう不都合がある。このような不都合を改善するために
は、筆記具の上端面高さ位置を消費者の目の高さ位置よ
りも低く抑制すればよいことになるが、この場合には、
陳列のレイアウトに自由度がなくなるという不都合を招
来する。また、筆記具を横置き姿勢で陳列する場合に
は、ノック部の端面が消費者の目の高さよりも低いよう
な場合に非常に見難くなるという不都合もある。
【0004】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、筆記具を立て掛け
て、或いは横置き姿勢で陳列したときに、当該筆記具に
用いられているボールの直径等の種別を容易に視認する
ことのできる筆記具の種別表示構造を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る筆記具の種別表示構造は、筆記具のノ
ック部領域及び又はキャップ領域に、前記筆記具の軸線
方向に対して傾斜した種別表示部を設ける、という構成
を採っている。このように構成することで、本発明で
は、前記種別表示部が傾斜した位置に見えるようにな
り、筆記具を立て掛けた姿勢や横置き姿勢で陳列したと
きでも種別表示部が見易い位置をとることとなる。従っ
て、筆記具を立て掛けた場合に、消費者の目の位置が、
筆記具の端部位置よりも上になくても表示内容を視認す
ることが可能となり、横置き姿勢の場合には、筆記具の
端部位置が消費者の目の高さ位置より低い位置にあって
も表示内容を容易に視認することができる。そのため、
筆記具を多段型の陳列棚に陳列する際の高さが従来タイ
プの筆記具に比べて高い位置に設定でき、陳列レイアウ
トの自由度も拡大することが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明におけるノック部は、前記
種別表示部が設けられるノック軸部と、当該ノック軸部
の外側に位置するノックカバーとからなり、このノック
カバーを通じて前記種別表示部が視認可能に設けられ
る、という構成を採ることができる。この際、ノックカ
バーは、前記種別表示部に示される表示内容を拡大する
レンズ部を備える構成とすることが好ましい。このよう
に構成すれば、種別表示部を保護することができる他、
レンズ部によって表示内容を大きく見せることができ、
表示効果を一層高めることが可能となる。
【0007】また、前記キャップの先端内側に前記種別
表示部が設けられる駒部材が収容され、前記種別表示部
はキャップを通じて視認可能に設けられる、という構成
も採用することができる。この際、キャップは、前記種
別表示部に示される表示内容を拡大するレンズ部を設け
るとよい。駒部材に種別表示部を設けることで、ペン先
側に装着されるキャップ側でも表示を行うことができ
る。また、この構成においても、レンズ部によって表示
内容を大きく見せることが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る筆記具の種別表示構造の
実施例を図面を参照しながら説明する。
【0009】図1には、第1の実施例に係るノック型筆
記具の概略平面図が示され、図2には、その部分断面側
面図が示されている。これらの図において、筆記具10
は、軸方向に延びる外筒11と、この外筒11内に配置
されるとともに、内部にインクが充填されるインク収容
筒12と、このインク収容筒12の先端に設けられたボ
ール14と、インク収容筒12の反対側に設けられると
ともに、軸方向への押し込み操作によってボール14を
外筒11の先端から出没させるノック部15と、前記外
筒11の後端側(図1中右端側)の外周面に設けられた
クリップ16とを備えて構成されている。なお、筆記具
10の機能に関する内部機構は、本発明の要旨ではない
ため、ここでは、詳細な説明を省略する。
【0010】前記ノック部15は、図2及び図3に示さ
れるように、外周面にフランジ部17を備えて軸方向に
延びるノック軸部18と、このノック軸部18の右側に
装着される一端閉塞型の筒状をなす透明なノックカバー
19とにより構成されている。ノック軸部18の端面
は、当該ノック軸部18の軸線方向すなわち筆記具10
の軸線方向に対して傾斜した種別表示部としての傾斜面
20として形成されている。この傾斜面20には、ボー
ル14の直径サイズ、例えば、「0.5」,「.5」等
の表示が付され、この表示は、図1に示されるように、
ノックカバー19を通じて外側から視認できるようにな
っている。ここで、ノックカバー19には、図2中符号
Sで示される領域がレンズ部21として形成されてお
り、このレンズ部21により、前記傾斜面20の表示内
容が拡大して見えるように設けられている。なお、レン
ズ部21は、ノックカバー19を部分的に凸レンズ形状
等に成形することによって設けることができる。
【0011】従って、このような実施例によれば、図1
に示されるように、正面から表示内容を視認することが
できるため、筆記具10を立て掛けて陳列したときに、
消費者の目線高さ若しくはそれより若干上方に傾斜面2
0が位置していても、その表示内容を見ることができ、
少なくとも、従来タイプの筆記具よりも、高い位置に筆
記具を陳列することが可能となる。
【0012】次に、本発明の第2の実施例を図4及び図
5を参照しながら説明する。なお、以下の説明におい
て、前記第1の実施例と同一若しくは同等の構成部分に
ついては同一符号を用いるものとし、説明を省略若しく
は簡略にする。
【0013】この第2の実施例は、ボール側をカバーす
るキャップを備えた筆記具10を対象としたものであ
り、当該筆記具10の先端すなわちボール側に着脱され
る透明なキャップ30を通じて筆記具10の種別を表示
するようにしたところに特徴を有する。具体的には、キ
ャップ30の先端内側に駒部材31が収容されており、
この駒部材31に種別表示部としての傾斜面20を設け
て当該傾斜面20に付される表示内容がキャップ30の
外側から視認できるように構成されている。駒部材31
は、断面形状が略クサビ型となっており、その外周面が
キャップ30の内周面に嵌まる位置まで押し込むことに
よって装着可能となっている。この駒部材31の先端傾
斜面20は、キャップ30内に装着された状態で、当該
キャップ30の軸線方向すなわち筆記具10の軸線方向
に対して傾斜した面とされており、この傾斜面20に第
1の実施例と同様の表示が付されるようになっている。
【0014】なお、第2の実施例におけるキャップ30
も、図4中符号Sで示した領域がレンズ部21として形
成され、このレンズ部21を通じて表示内容を拡大して
視認できるように設けられている。
【0015】従って、このような第2の実施例によれ
ば、キャップ30を用いてボール10を保護するタイプ
の筆記具にも適用できるという効果を得る。
【0016】なお、前記各実施例における傾斜面20の
表示は、当該傾斜面20に直接印字等を付す構成の他、
印刷されたラベルを貼付することによって行うことがで
きる。この点、本実施例では、各傾斜面20がノックカ
バー19又はキャップ30によって覆われる構成である
ため、ラベルが不用意に剥がれる虞は全くない。
【0017】また、前記実施例では、筆記具10の一方
の端部に表示を付す構成を図示、説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、筆記具10の両端に表
示を付すようにすることもできる。このような両側表示
タイプとすれば、陳列時における筆記具の立て掛け姿勢
の向きに制限がなくなるという効果を得る。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
筆記具のノック部領域及び又はキャップ領域に、前記筆
記具の軸線方向に対して傾斜した種別表示部を設けたか
ら、筆記具を立て掛けた姿勢や横置き姿勢で陳列したと
きでも種別表示部が見易い位置をとり、表示内容を容易
に視認することが可能となる。そのため、筆記具を多段
型の陳列棚に陳列する際の高さが従来のものに比べて高
く設定でき、陳列レイアウトの自由度も拡大することが
可能となる。
【0019】また、ノック部が、種別表示部を備えたノ
ック軸部と、当該ノック軸部の外側に位置するノックカ
バーとにより構成されているため、種別表示部にラベル
等を用いた際の当該ラベルの剥がれ等を防止することが
できる。しかも、種別表示部に示される表示内容を拡大
するレンズ部を設けた場合には、表示内容を大きく見せ
ることができ、小さな表示面積しかない筆記具であって
も表示効果を十分に高めることが可能となる。
【0020】更に、キャップの先端内側に前記種別表示
部が設けられた駒部材を用いた構成によれば、種別表示
を行い難いキャップ側での表示も実現することができ
る。この場合においても、キャップにレンズ部を設ける
ことで、表示内容を大きく見せることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係るノック型筆記具の正面図。
【図2】前記筆記具の部分断面側面図。
【図3】前記実施例におけるノック部の分解斜視図。
【図4】第2の実施例に係るキャップ型筆記具の部分断
面側面図。
【図5】図4の分解側面図。
【符号の説明】
10 筆記具 15 ノック部 18 ノック軸部 19 ノックカバー 20 傾斜面(種別表示部) 21 レンズ部 30 キャップ 31 駒部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆記具のノック部領域及び又はキャップ
    領域に、前記筆記具の軸線方向に対して傾斜した種別表
    示部を設けたことを特徴とする筆記具の種別表示構造。
  2. 【請求項2】 前記ノック部は、前記種別表示部が設け
    られるノック軸部と、当該ノック軸部の外側に位置する
    ノックカバーとからなり、このノックカバーを通じて前
    記種別表示部が視認可能に設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の筆記具の種別表示構造。
  3. 【請求項3】 前記ノックカバーは、前記種別表示部に
    示される表示内容を拡大するレンズ部を備えていること
    を特徴とする請求項2記載の筆記具の種別表示構造。
  4. 【請求項4】 前記キャップの先端内側に前記種別表示
    部が設けられる駒部材が収容され、前記種別表示部はキ
    ャップを通じて視認可能に設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の筆記具の種別表示構造。
  5. 【請求項5】 前記キャップは、前記種別表示部に示さ
    れる表示内容を拡大するレンズ部を備えていることを特
    徴とする請求項4記載の筆記具の種別表示構造。
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