JP2001148036A - データ生成装置及びデータ生成プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

データ生成装置及びデータ生成プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2001148036A
JP2001148036A JP33207299A JP33207299A JP2001148036A JP 2001148036 A JP2001148036 A JP 2001148036A JP 33207299 A JP33207299 A JP 33207299A JP 33207299 A JP33207299 A JP 33207299A JP 2001148036 A JP2001148036 A JP 2001148036A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 女性のボディラインの美しさを表現できるよ
うな複数の制御点を含むデータを簡易に作成することが
できるデータ生成装置を提供する。 【解決手段】ポリゴンデータは、多面体近似された三次
元形状を示す複数の制御点を含む。先ず第1に、複数の
制御点を通過する曲線を生成する。第2に、多面体近似
された三次元形状の幅と高さとを有する円柱状物体を生
成し、当該円柱物を高さ方向にn個に分割すると共に、
分割により得られた各断面の輪郭をm個の円弧に分割す
ることにより、n×m個の分割点を生成する。n×m個の分
割点と、曲線との位置関係に基づいて、当該曲線上に、
新たな制御点を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、人体等の立体物の
三次元形状を精密に表した三次元形状データを作成する
データ生成装置及びデータ生成プログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】 近年におけるコンピュ−タ・グラフィ
ックスの進歩は目覚ましいものがあり、機械、建築、衣
服等のあらゆる産業分野に深く浸透していると言っても
過言ではない。コンピュ−タ・グラフィックスと一言で
いっても、三次元形状の表現に用いられるデータの形式
には、多種多様なものがある。そのうち現在最も広く普
及しているデータ形式は、ポリゴン形式と呼ばれる三次
元形状データである。ポリゴン形式の三次元形状データ
とは、多面体近似により特定の立体形状を表現するよう
規定されたデータ形式であり、アメリカ・オートキャド
社が規定したData eXcange Format(DXF)を初め、HRC,WA
VEFRONT,IV,VRML形式等のものが広く知られている。
【0003】図18は、ポリゴン形式の三次元形状デー
タにて表現された女性のバスト部分の一例を示す図であ
る。本図において、女性のバスト部分の形状は、三角形
型の平面d1,d2,d3,d4,d5,d6・・・・・・を結合することによ
り表現されていることがわかる。また、本図を参照する
と、三角形型の平面d1,d2,d3,d4,d5,d6・・・・・・の大きさ
や形状は一様でないことがわかる。これは、形状変化が
少ない箇所を、大きな平面の結合により表現し、形状変
化が大きい箇所は、小さな平面の結合により表現するた
めである。立体形状を複数の平面の結合として表現する
ため、ポリゴン形式の三次元形状データは、平面を配置
すべき三次元座標を含んでいる(このような三次元座標
にて特定される三次元空間内の仮想的な点を制御点とい
う)。コンピュ−タ・グラフィックス描画専用のソフト
ウェアは、ポリゴン形式の三次元形状データの表示が命
じられた場合、制御点を示す三次元座標をポリゴン形式
の三次元形状データから取り出し、これら三次元座標に
従って、複数の平面を描画する。平面が描画されれば、
これら平面に陰影処理を施すことにより、三次元形状を
表示させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ポリゴン形式の三次元
形状データは、国内外を問わず、最も広く普及している
三次元形状データであり、誰もがあらゆる形状のポリゴ
ン形式の三次元形状データを容易に入手することができ
るが、上述の手順で三次元形状に陰影処理を施そうとす
ると、各平面に対応する全ての画素の輝度、明度が同一
値に設定されるので、木や金属を削ったようなゴツゴツ
した人体が表示されることとなる。
【0005】人体が木を削ったように表現されること
は、ポリゴン形式の三次元形状データをデザイン分野に
応用する場合に深刻な問題となる。何故なら、描画され
た人体を対象にして衣服のデザインを行う場合、人体に
女性のボディラインの滑らかさが現れていれば、その美
しさを引き立たせるような美しい衣服をデザインしてゆ
くことができるが、人体が木を削ったように表現されて
いる場合、引き立たせるべきボディラインが美しく表現
されないので、ボディラインを引き立たせるような衣服
のデザインが事実上不可能となるからである。
【0006】女性のボディラインの表現に適した三次元
形状データには、NURBS(Non Uniform Rational B-Splli
ne)形式のデータがある。NURBSとは、ベジェ曲線の束で
あって(このようなベジェ曲線の束はB-Spllineと呼ばれ
る。)、それぞれのベジェ曲線の曲率が不均一なものを
いう。複数のベジェ曲線を含んだNURBS形式は、人体の
ボディラインを美しく表現することができるが、ポリゴ
ン形式の三次元形状データに比べて容易に入手可能であ
るとはいえない。NURBS形式の三次元形状データを1から
作る場合、熟練したプロの技能者であっても、大体2日
が程度の工数が必要であるといわれる。従って、NURBS
形式の三次元形状データを作成してから、衣服のデザイ
ンを行うというのは、デザイナーに多大な作業労力を要
求することとなる。
【0007】最も、ポリゴン形式の三次元形状データで
は平面の数が多ければ多い程、人体を緻密に表現するこ
とができるので、制御点の数を多くすれば、人体のボデ
ィラインを表現することが可能となる。しかし、制御点
を多くする場合、これらの制御点の空間配置を定めるX
座標、Y座標、Z座標の数も増えることとなるので、ポリ
ゴン形式の三次元形状データのデータサイズが膨大にな
り、それを蓄積する際の記憶資源のサイズや、これを処
理する際の処理負荷が多大になってしまうという問題点
がある。
【0008】本発明の目的は、女性のボディラインの美
しさを表現できるような複数の制御点を含むデータを簡
易に作成することができるデータ生成装置を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るデータ生成装置は、前記多面体を定義
する複数の制御点を通過する曲線を生成する第1生成手
段と、三次元モデルの基準軸を円心軸とする円柱を高さ
方向にn+1個に等分割すると共に、当該円柱の円周をm個
に等分割するn×m個の分割点を生成する第2生成手段
と、第2生成手段により生成されたn×m個の分割点と、
第1生成手段により生成された曲線との位置関係に基づ
いて、第1生成手段により生成された曲線上に、新たな
制御点を設定する設定手段とを備えることを特徴として
いる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、データ生成装置の実施形態
について説明を行う。実施形態に係るデータ生成装置
は、汎用パーソナルコンピュータに、CADプログラムを
インストールし、このCADプログラムをパーソナルコン
ピュータの中央処理装置に実行させることにより実現さ
れる。データ生成装置の機能を具現するCADプログラム
は、従来のCADプログラム同様、CD-ROM,DVD-ROM,フロッ
ピーディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体
に記録されて、流通・販売の対象となる。データ生成装
置の機能を具現するCADプログラムは、衣服のデザイ
ン、パターンメイキング、マーキングを行う点におい
て、従来のCADプログラムと変わりないが、光学的に読
み取られた精密な人体を対象としてデザインや型紙を作
成する点が従来のCADプログラムと異なる。
【0011】図1(a)は、データ生成装置の機能を具
現するCADプログラムがインストールされるパーソナル
コンピュータのハードウェア構成を示す図である。図1
(a)において、本パーソナルコンピュータは、データ
生成装置の機能を具現するCADプログラムが記録された
コンピュータ読み取り可能な記録媒体を装填するドライ
ブ装置1と、コンピュータ読み取り可能な記録媒体から
読み出された、前記CADプログラムを収録した実行ファ
イル及びCADプログラムが動作を行うための各種データ
を格納したデータファイルを所定のディレクトリィ構造
に従って格納する固定ディスク装置2と、ペン、タブレ
ット、タッチパネル、キーボード等に対してなされた操
作を受け付けるポインティングデバイス3と、操作者か
らの操作がCADプログラムを実行させる旨の操作である
場合、当該CADプログラムや各種データがロードされる
メモリ4と、メモリにロードされたCADプログラムや各
種データに基づいて、処理を行うプロセッサ5と、CAD
プログラムによる処理結果を表示するLCD、CRT等のディ
スプレィ装置6と、プリンタ、X-Yプロッタ等の出力装
置7とからなり、ソフトウェアの基盤処理がWindows98,
Windows-NT等のマルチウィンドウ型のオペレーティング
システムにて実現されている。また本パーソナルコンピ
ュータは、Silicon Graphics社の"OpenGL"等、コンピュ
−タ・グラフィックス描画専用のプログラムライブラリ
ィを備えおり、コンピュ−タ・グラフィックス描画環境
が整備されている。これらの説明からも理解できるよう
に、本実施形態に係るデータ生成装置を具現するにあた
って、パーソナルコンピュータには特別なハードウェア
を具備する必要はない。
【0012】このようにして実現されたパーソナルコン
ピュータが、データ生成装置の機能を具現する際、デー
タ生成装置の内部構成は、図1(b)のようになる。本
図において、データ生成装置は、データ格納部10、ユ
ーザインターフェイス部11、投影像表示部12、及び
データ変換部13からなる。データ格納部10は、固定
ディスク装置等で構成され、コンピュ−タ・グラフィッ
クスのために用いられる各種ファイルを格納したディレ
クトリ領域を有する。データ格納部10に格納されるフ
ァイルには、 Data eXcange Format(DXF)、HRC,WAVEFRO
NT,IV,VRML形式のポリゴン形式の三次元形状データを格
納したものがある。
【0013】ポリゴン形式の三次元形状データは、不定
個数の制御点の三次元座標値を含み、これら制御点の空
間配置により、人体の形状、又は、腕、足、胴体等人体
の一部分を示すデータである。図2(a)は、三次元形
状データのデータ構造を示す図である。本図において、
三次元形状データは、配列型のデータ構造を有してお
り、X座標、Y座標、Z座標という一連の組みを複数含
む。このX座標、Y座標、Z座標という一連の組みは、制
御点の個々の三次元座標値を示すものである。更に、こ
れらのX座標、Y座標、Z座標の3つの組みは、三角形型の
平面(ポリゴン)を構成している。本図において制御点
1,2,3のX座標、Y座標、Z座標は、ポリゴン1の三次元座
標を規定するものであり、また制御点4,5,6のX座標、Y
座標、Z座標は、ポリゴン2の三次元座標を規定するもの
である。
【0014】図3は、ポリゴン形式の三次元形状データ
にて表現された女性の人体形状を示す図である。本図に
おける女性人体は、無数の三角形型平面を組み合わせる
ことにより形成されている。これらの三角形型平面のそ
れぞれの座標は、図2(b)に示すように、配列型のデ
ータ構造にて格納されているのである。ユーザインター
フェイス部11は、操作者からの対話的な編集操作を受
け付けるためのGUIであり、オペレーティングシステム
の一機能として実現されている。このユーザインターフ
ェイス部11は、『ファイル』『編集』『表示』等の設
定を操作者から受け付けるための文字列を表示させてお
り、何れかの文字列がクリックされると、プルダウンメ
ニュー等を表示させる。このプルダウンメニュー等に
は、三次元形状データに対する様々な編集モードが提示
されるが、この様々な編集モードの中には、市販のポリ
ゴン形式の三次元形状データを、NURBS形式の三次元形
状データに変換するという『データ変換モード』がある
(更にこのデータ変換モードには、操作者による極値点
の設定に基づいて、データ変換処理を行うという極値点
設定処理があり、操作者からの明示の指示があった場
合、データ変換処理は、この極値点設定処理に基づいて
行われる。)。これらのうち何れかのモードが選択され
ると、ユーザインターフェイス部11はデータ格納部1
0におけるディレクトリを表示し、ここに格納されてい
る複数のファイルの中から、処理対象となるファイルを
選択するよう提示する。
【0015】投影像表示部12は、OPEN-GLの機能を有
し、ユーザインターフェイス部11を介して指定された
ファイルに三次元形状データが含まれている場合、当該
三次元形状データの投影像を、ウィンドウ内に表示す
る。三次元形状データの投影像を表示させる。この際、
データ生成装置は、光源位置と、各三次元形状データに
おける各平面との距離や位置関係に基づいて制御点間の
平面の色、明るさを算出して、この明るさにより、スク
リーン上の投影像の色・明るさを調整する。このよう
に、光源位置と、各三次元形状データにおける各平面と
の距離や位置関係に基づいて、制御点間の平面の色、明
るさを算出する処理はシェーディング処理といい、この
ようなシェーディング処理がなされることにより、三次
元形状データの投影像には、陰影が付され、投影像に立
体感が現れる。図2(b)は、CG描画専用プログラムラ
イブラリィにより表示されるべき三次元形状データにつ
いての座標系を示す図である。CG描画専用プログラムラ
イブラリィが画面表示を行う際の座標系は、画面中心を
原点(0,0)とし、横p×縦qからなるX-Y座標系と、Z座標
とからなり、画面上向きを正のY軸方向、画面右向きを
正のX軸方向としている。
【0016】データ変換部13は、CADプログラムの一
のモジュールであり、データ変換モードが選択された場
合、データ格納部10におけるディレクトリを表示し、
ここに格納されている複数のファイルの中から、ポリゴ
ン形式の三次元形状データを収録したファイルを選択す
るよう提示する。ファイルが選択されれば、そのファイ
ルに格納されているポリゴン形式の三次元形状データを
メモリ4上にロードし、これらポリゴン形式の三次元形
状データを用いて、複数の平面にて三次元形状が規定さ
れるNURBS形式の三次元形状データに変換する。
【0017】このように、ポリゴン形式の三次元形状デ
ータを収録したファイルが選択されれば、三次元形状デ
ータ生成部13は、図5のフロ−チャ−トに従って、依
頼主の人体形状を示す三次元形状データを作成する。図
5は、三次元形状データ生成部13による人物像の立体
化の処理手順を示すフローチャートである。データ変換
部13による変換処理は、ポリゴン形式の三次元形状デ
ータが人体を示すものである場合、人体の頭、胴体、
腕、脚というそれぞれの部分に分けて行われる。図5の
ステップS1においてデータ変換部13は、マウスによ
る範囲指定操作を操作者から受け付けて、変換処理の対
象となるべき人体部位を特定する。尚、首、腕、胴体、
脚毎にモデルデータが作成されてゆく過程を記述しよう
とすると説明が煩雑になるので、以降の説明では、人体
の胴体部について、モデルデータが作成されてゆく場合
について説明する。
【0018】ステップS2では、ポリゴン形式の三次元
形状データに含まれる制御点の座標を縦方向、横方向に
並べ替えて、メモリ上の動的配列に記憶しておく。図2
(c)は、動的配列の一例を示す図である。本図に示す
ように、動的配列は、座標値とチェック欄とを持つ可変
長データである。以降のステップS3〜S8では、多面
体近似された三次元形状の胴回りを周回する曲線であっ
て、ポリゴンデータに含まれる複数の制御点を通過する
周回曲線を生成する。
【0019】周回曲線をどのように生成するかについて
図6を参照しながら説明する。図6(a)〜(f)は、
ポリゴン形式の三次元形状データにおける複数の制御点
が生成されて周回曲線が生成される様子を示す図であ
る。ここでデータ生成装置が処理を行う場合の座標系に
ついて説明する。データ生成装置により処理される制御
点は、(θ,z)という単位で三次元座標が特定されるよ
う、制御点の座標値の変換を行う。図4は、制御点の三
次元座標を特定する座標系を示す図である。ここでZ軸
は、三次元形状の中心に設けられており、三次元形状の
下の端から高さ方向を正方向としている。またθは、三
次元形状における任意のX-Y平面において、三次元形状
の正面となす角度として表現される。
【0020】ステップS3では、Z軸における任意の制
御点を選択する。ここでの選択は、高さ方向においてポ
リゴン形式の三次元形状データの中点にあるものを選択
してもよいし、マウスでの選択を受け付けて選択しても
良い。続いてステップS4では、選択された制御点を通
過すると共に、三次元人体形状の胴回りを周回する周回
曲線を生成する。この周回曲線の生成手順について図6
を参照しながら具体的に説明する。
【0021】図6(a)は、ポリゴン形式の三次元形状
データにおける任意の制御点が、操作者により指定され
た場合を想定した図である。この場合、制御点P1と180
°の角度をなし、制御点P1と対向する制御点を検出す
る。このように対向する制御点を検出しようとする場
合、必ずしも、対向する位置に制御点が存在するとは限
らない。何故なら、制御点は、三次元空間に離散的に分
布しており、同一平面上に制御点が複数存在するとは限
らないからである。対向する位置に制御点が存在しない
場合、制御点P1と対向する位置に存在する制御点であっ
て、平面より上方向又は下方向に位置するものを検出す
る。ここで図6(b)は、制御点P1と対向する位置から
下方向に間隔Δh2だけ隔てられた位置に制御点P2が存在
する場合、この制御点P2が検出された状態を示す図であ
る。
【0022】対向する位置に存在する制御点が検出され
れば、同様に制御点P1と90°、270°の角度をなす位置
に存在する制御点、又は、これより上下方向にある制御
点であって、最も近傍に存在するものを検出する。ここ
で図6(c)は、制御点P1と90°270°をなす位置に制
御点は存在しないが、上方向に間隔Δh3、間隔Δh4だけ
隔てられた位置とに制御点P3及び制御点P4が存在する場
合、これら制御点P3、制御点P4が検出されたことを示す
図である。
【0023】同様に制御点P1と45°,135°,225°,315°
をなす位置に存在する制御点、又は、これと近傍する位
置に存在する制御点を検出する。ここで図6(d)に示
すように、制御点P1と45°,135°,225°,315°をなす位
置から上方向及び下方向に間隔Δh5,Δh6,Δh7,Δh8だ
け隔てられた位置に、制御点P2及び制御点P4が存在する
場合、これら制御点P5、制御点P4が検出される。
【0024】このように、制御点P1と180°,90°,270
°,45°,135°,225°,315°をなす位置に近い位置に存
在する制御点が検出されれば、これらの制御点を一旦直
線に接続して、図6(e)に示すようにポリゴン形式の
三次元形状データに示される人体を輪切りにする多角形
を生成する。そして、それらの制御点をメモリ上の動的
配列の座標値欄に保存すると共に、対応するチェック欄
に、選択済みである旨を示すマークを記入する。その
後、制御点の接続により得られた多角形を曲線に変換す
る。
【0025】以上の手順にて、制御点P1を通過しつつ
も、三次元人体形状の胴回りを周回する曲線が生成され
る。図6(f)は、三次元人体形状の胴回りを周回する
ハート型の曲線w2を示す図である。制御点間が曲線で接
続されれば、動的配列における曲線が通過した座標値に
対応づけられているチェック欄をマークして、当該制御
点は曲線により接続されたことを示す。
【0026】以上の手順で、制御点P1を通過する周回曲
線が作成されれば、制御点P1よりZ軸の正の方向及び負
の方向に存在する制御点について、同様の手順を繰り返
す。即ち、図5のステップS5において制御点P1より上
方向にある制御点を選んで、当該制御点を通過する周回
曲線を作成し、周回曲線の作成が終われば、それより上
にある制御点を選んで、当該制御点を通過する周回曲線
を作成するという手順を繰り返すのである。
【0027】最も高い位置にある制御点について、周回
曲線が作成されれば、図5のステップS6において今度
は制御点P1より下方向にある制御点を選んで、当該制御
点を通過する周回曲線を作成し、周回曲線の作成が終わ
れば、それより下にある制御点を選んで、当該制御点を
通過する周回曲線を作成するという手順を繰り返す。図
7(b)は、以上の手順を複数回繰り返すことにより、
作成された周回曲線w1,w2,w3,w4,w5,w6・・・・・w11,w12,w1
3を示す図である。図7(a)は、図7(b)に示す周
回曲線が三次元形状のどの位置に存在するかを示す図で
ある。
【0028】生成された周回曲線により、ポリゴンデー
タに含まれる全ての制御点が周回曲線に接続されたが一
部の制御点が周回曲線に接続されずに残る場合が有り得
る。そこで、図5のステップS7において動的配列にお
ける各制御点についてのチェック欄を参照して、未だマ
ークが付与されていない制御点を検出する。一部の制御
点が周回曲線に接続されずに残っている場合、ステップ
S8において当該一部の制御点と、周回曲線に接続され
た制御点とを通過する枝状の曲線を生成する。そのよう
に枝状の曲線を生成すれば、その制御点についての座標
に対応づけられているチェック欄にマークを付与する。
以上、動的配列における未マークの制御点がなくなるま
で、枝状制御点の接続を繰り返す。図7(c)は、枝状
の曲線ye1,ye2,ye3・・・・・ye7,ye8が追加された状態の三
次元形状を示す図である。
【0029】この段階で、ポリゴン形式の三次元形状デ
ータに含まれる全ての制御点が曲線で接続されたことに
なるが、図7(b)を参照してもわかるように、周回曲
線w1,w2,w3,w4,w5,w10・・・・・・w11は、人体の横方向を奇
麗に通過しているのではなく、上下に歪曲しており、所
々枝状の曲線が接続されているので、見た目が悪い。女
性のボディラインの美しさが表現されるとは到底思えな
い。そこで、本データ生成装置は、このような周回曲線
で女性人体を表現するのではなく、この女性人体とは別
にn×m個の制御点を定義し、周回曲線と、n×m個の制御
点との位置関係に応じて、曲線上に新たな制御点を設定
することにより、女性の人体を表現するのである。
【0030】このような変換を行うため、図5のステッ
プS9においてデータ変換部13は、パラメータn×mの
入力を受け付ける。ここでn×m個の数は、2のべき乗と
なる数を選んでいる。このように2のべき乗を選ぶ理由
は、NURBS形式の三次元形状データへと変換された後に
は、4×4の制御点の単位で曲面の接続が行われるので、
このように4×4の制御点の単位で曲面の接続が行われる
ことを考えれば、2のべき乗の制御点が存在することが
最も望ましいからである。
【0031】続いてデータ生成装置はステップS10に
おいて、多面体近似された三次元形状の基準軸を中心軸
とする円柱状物体を生成し、ステップS11では当該円
柱物を高さ方向にn個に均等分割すると共に、分割によ
り得られた各断面をm個に均等分割することにより、n×
m個の分割点を生成する。図8(a)は、n×m個の分割
点I1,I2,I3,I4,I5,I6・・・・・Inを有する円柱物体を示す図
である。ここで三次元形状の基準軸とは、三次元形状の
重心、又は、三次元形状の断面の重心を通過する軸であ
り、図8(a)に示す円柱物体は、その基準軸を中心軸
としている。図8(b)に示す三次元形状と対比しても
判るように、当該円柱物体は、直径width1と、高さheig
htとを有することがわかる。このような円柱物体を求め
るため、データ変換部13は以下の処理を行う。即ち、
三次元形状についての制御点に基づいて、三次元形状に
おける中心部位の断面を求め、その重心を算出する。そ
して、その重心を通過する基準軸を算出して、この基準
軸を中心軸とする円柱物体を定義するのである。
【0032】このように円柱物体を算出した後、ステッ
プS12では、ポリゴンデータに含まれる複数の制御点
を通過する周回曲線と、n×m個の分割点との位置関係に
基づいて、曲線上に新たな制御点を設定することによ
り、曲面近似された三次元形状を示すn×m個の制御点を
作成してゆく。図9は、周回曲線w1,w2との位置関係に
応じて、円柱物体上に存在する分割点I1,I2,I3,I4との
位置関係に応じて、位置v1,v2,v3,v4に新たな制御点を
設定する様子を示す図である。本図において各分割点
は、矢印u1,u2,u3,u4に示すように、移動していること
がわかる。本実施形態におけるデータ生成装置はこのよ
うな移動により、NURBS形式の三次元形状データを作成
してゆく。
【0033】以降、このような新たな制御点を設定する
手順について説明してゆく。ここでn×m個の分割点のう
ち、NURBS形式の三次元形状データの分割点に変換すべ
きものを分割点Ixといい、図10(a)に示すように、
角度角度θx、高さ高さZxの位置に存在する。また、分
割点Ixに対応する点であって、曲線上に存在するものを
制御点Vxという。
【0034】図10(b)に示すように、分割点Ixにお
いて周回曲線Wxが交差する場合、この分割点Ixを制御点
Vxとして設定する。図10(c)に示すように、分割点
Ixでは周回曲線Wxは交差しないが、断面の中心軸と、分
割点Ixとを通過する半径方向の直線RS1上であって、分
割点Ixより外側にある位置、図10(c)でいうと中心
軸から距離rxの位置において周回曲線と交差する場合が
ある。このような半径方向の直線RS1上で交差する場
合、制御点Vxは、分割点Ix同様、角度θx、高さZxに存
在することになるので、この分割点Ixを制御点Vxに変換
する。
【0035】図10(d)に示すように、分割点Ixでは
周回曲線は交差しないが、断面の中心軸と、分割点Ixと
を通過する直線RS1上であって、分割点Ixより内側にあ
る位置、図10(d)でいうと中心軸から距離rxの位置
において周回曲線wxと交差する場合がある。このように
直線RS1上の距離rxの位置で交差する場合、制御点Vx
は、分割点Ix同様、角度θx、高さZxに存在することに
なるので、この分割点Ixをこの制御点Vxに変換する。
【0036】ここでポリゴン形式の三次元形状データに
おける制御点は離散的に分布しているので、周回曲線と
半径方向直線とが必ず交差するとは限らない。分割点と
中心軸とを結ぶ半径方向の直線が、生成された周回曲線
と、周回曲線との間に位置する場合が有り得る。図11
(a)は、半径方向の直線RS1が、生成された周回曲線w
2と、周回曲線w3との間に存在する状態を示す図であ
る。
【0037】この場合、半径方向直線についての分割点
より高い位置及び低い位置に存在する2つの制御点であ
って、当該分割点に最も近い2つのものを検出する。図
11(b)は、分割点Ixより高い位置及び低い位置に存
在する2つの制御点であって、当該分割点に最も近い2つ
のものとして、制御点P2,P3が検出されている状態を示
す図である。分割点Ixより上側にある制御点P1と、分割
点Ixより下側にある制御点P4とを更に検出して、検出さ
れた計4つの制御点P1,P2,P3,P4を通過する曲線BV1を生
成する。図11(c)は、4つの制御点P1,P2,P3,P4を通
過する曲線BV1を示す図である。このように近傍曲線を
生成すると、近傍曲線において1-α対α(ここでαは、
(zx-z3)/(z2-z3)を満たす値)の比率にある点Vαを、新
たな制御点とする。図11(d)は、制御点P2、制御点
P3とに間において、1-α対α(ここでαは、(zx-z3)/(z2
-z3)を満たす値)の比率の位置にある点Vαに新たな制御
点が設定された状態を示す図である。
【0038】図12(a)は、円柱物体に配置された複
数の分割点I31,I32,I33,I34,I35と、間隔が広く開いた
制御点P31,P32,P33,P34,P35,P36とを示す図である。制
御点P31,P32,P33,P34,P35,P36は、曲線BV1,BV2,BV3,BV4
が接続されていることがわかる。図12(b)は、制御
点P31,P32,P33,P34,P35,P36間を接続する曲線BV1,BV2,B
V3,BV4を示す図であり、図12(c)は、曲線BV1,BV2,
BV3,BV4と、分割点I31,I32,I33,I34,I35との位置関係を
示す図である。このように、曲線BV1,BV2,BV3,BV4が分
割点I31,I32,I33,I34,I35より内側に存在していること
がわかる。分割点I31,I32,I33,I34,I35について上述し
た処理が行われると、これらの曲線BV1,BV2,BV3,BV4
に、新たな制御点が得られる。図12(d)は、分割点
I31,I32,I33,I34,I35に基づいて、設定された制御点v3
1,v32,v33,v34,v35,v36・・・・・を示す図である。
【0039】以上の手順を繰り返せば、分割点により、
三次元形状に示された人体形状が表現される。図13
(a)〜(d)は、新たに定義された制御点により表現
された人体の肩、胸、腰、臀部である。図14(a)
(b)は、n×m個に分割された円柱物体と、分割点を新
たに設定することにより、表現された人体形状とを示す
図である。以上で胴体部についての処理が終わると、
首、腕、脚に対して、同様の処理を繰り返す。その後、
新たな制御点が4×4の制御点という単位で曲面に接続さ
れれば、複数の曲面の結合により表現された人体の三次
元形状を得ることができる。図15は、首、胴体、腕、
腕、脚、脚に対して、以上の手順を行うことにより得ら
れる人体形状を示す図であり、図16は、以上の手順を
行うことにより得られる人体形状のバスト部分を示す図
である。図3、図18では、ゴツゴツとした木彫り人形
のような人体形状が表現されていたが、図15、図16
では一転して、滑らかな曲面にて人体の三次元形状が表
現されていることがわかる。図15では、女性特有のボ
ディラインや腰のくびれが表現され、デザインの用途に
適するようなNURBS形式の三次元形状データが得られて
いることがわかる。以上の手順にて曲面近似された三次
元形状を示すn×m個の制御点が作成されると、ステップ
S13において、n×m個の制御点からなるNURBS形式の
三次元形状データを収録したファイルをデータ格納部1
0に格納する。
【0040】続いて、データ変換モードにおいて極値点
設定処理が選択された場合のデータ変換部13の処理に
ついて説明する。この極値点設定処理とは、データ変換
モードにおいて生成されるべきNURBS形式の三次元形状
データに、ポリゴン形式の三次元形状データにおける形
状の特徴をより明確に反映させるものである。操作者か
ら、多面体近似された三次元形状において形状の変化が
大きい部位である極値点の指定を複数受け付ける。図1
7(a)は、ポリゴン形式の三次元形状データに対して
指定された極値点e1,e2,e3,e4・・・・・・e9を示す図であ
る。これらの極値点は、バストトップ、ヒップ、ウエス
トのうち、特に形状の変化が激しい箇所を目安に設定さ
れている。ここでもし、設定された極値点の数が予め定
められた上限より多い場合、縦方向、横方向の極値点の
うち、その上限数に収まるものを選択する。この際の基
準としては、変化値が大きいものからn個、m個になるよ
うに選択するのが望ましい。
【0041】三次元人体形状の胴回り方向及びこれに直
交する方向において複数の極値点間を通過する曲線を複
数生成する。図17(b)は、図17(a)において設
定された極値点間を、胴回り方向に通過している曲線HV
1,HV2,HV3,HV4,HV5,HV6,HV7、これに直交する方向に通
過している曲線VV1,VV2,VV3,VV4を示す図である。生成
された複数の曲線間を方向及び縦方向に等分割する。こ
のような等分割を複数回繰り返すことにより、縦n個、
横m個の分割点を得る。図17(c)は、図17(b)
に示した曲線HV1,HV2,HV3,HV4,HV5,HV6,HV7間の通過す
る曲線BV1,BV2,BV3,BV4、曲線VV1,VV2,VV3,VV4間を通過
する曲線BV11,BV12,BV13,BV14,BV15,BV16,BV17,を示す
図である。
【0042】新たに設定された分割点を用いて、曲面に
近似された三次元形状を表すNURBS形式の三次元形状デ
ータを生成する。図17(d)は、図17(c)に示し
た曲線間に、更に曲線が追加された状態を示す図であ
る。以上のように本実施形態によれば、NURBS形式の三
次元形状データに含まれる制御点間が曲面にて接続され
るため、投影像表示部12が曲面に対して陰影処理を施
す場合、各曲面に対応する全ての画素の輝度、明度が、
互いに異なる値に設定されることになる。よって平面の
滑らかさが表現されることになる。
【0043】尚、本実施形態では、人体を示すポリゴン
形式の三次元形状データを一例にして説明したが、人体
のような滑らかな形状で表現されることが不可欠となる
データであれば、どのようなものも本発明に係るデータ
生成装置のデータ生成の対象となることはいうまでもな
い。例えば、下着や背広、靴等、人体そのものではな
く、身にまとう物についてのデータを生成しても良いこ
とはいうまでもない。
【0044】また、そのように身にまとわないものであ
っても、曲線にて表現されるのが望ましいものであれ
ば、どのようなものを適用してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るデータ
生成装置は、前記多面体を定義する複数の制御点を通過
する曲線を生成する第1生成手段と、三次元モデルの基
準軸を円心軸とする円柱を高さ方向にn+1個に等分割す
ると共に、当該円柱の円周をm個に等分割するn×m個の
分割点を生成する第2生成手段と、第2生成手段により
生成されたn×m個の分割点と、第1生成手段により生成
された曲線との位置関係に基づいて、第1生成手段によ
り生成された曲線上に、新たな制御点を設定する設定手
段とを有するので(1)、第2生成手段により生成されたn
×m個の分割点と、第1生成手段により生成された曲線
との位置関係に基づいて、第1生成手段により生成され
た曲線上に、新たな制御点を設定する生成するので、曲
線を接続するのに適した制御点が生成されることにな
る。何故なら、分割点は、円柱物体の円周又は高さを等
分割するものなので、これに基づいて得られる制御点
は、隣接する制御点との間隔が極端に広くなったり、狭
くなったりすることが有り得ないからである。
【0046】このようにして生成された複数の制御点が
女性の人体の三次元形状を示すものなら、これらの制御
点を曲線で接続すれば、女性の腰のくびれ等のボディラ
インを美しく表現することができる。ポリゴン形式の三
次元形状データは、制御点の数が少ない部分を単純に表
現し、制御点の数が多い部分を、詳細に表現しているの
に対して、データ生成装置により生成される複数制御点
が曲線に接続された場合、制御点数の多少に拘らず人体
形状を滑らかに表現するので、制御点の数を少なくし
て、データの総サイズを少なくすることができる。
【0047】前記第1生成手段は、多面体近似された三
次元モデルの外周を周回する曲線であって、ポリゴンデ
ータに含まれる複数の制御点を通過する周回曲線を生成
する第1生成部を備え、前記設定手段は、円柱の中心軸
と直交し、尚且つn×m個の分割点の何れかを通過する半
径方向の直線と、周回曲線とが交差する位置を検出する
第1検出部と、検出された交差位置を新たな制御点とし
て設定する第1設定部とを備えていてもよい(2)。この
データ生成装置によれば、多面体近似された三次元形状
において、腰回りがどのような形状を有しているかが、
周回曲線にて表現されるので、これに基づいて、新たな
分割点を設定すれば、例えばポリゴン形式の三次元形状
データに示される三次元形状が女性の人体である場合、
その腰周りの形状を、曲面近似される三次元形状の制御
点に反映させることができる。
【0048】ここで前記第1生成手段は、第1生成部に
より生成された周回曲線により、ポリゴンデータに含ま
れる全ての制御点が周回曲線に接続されたか、一部の制
御点が周回曲線に接続されずに残っているかを判定する
第1判定部と、一部の制御点が周回曲線に接続されずに
残っている場合、当該一部の制御点と、周回曲線に接続
された制御点とを通過する枝状の曲線を生成する第2生
成部とを備え、前記第1検出部は更に、円柱の中心軸と
直交し、尚且つn×m個の分割点の何れかを通過する半径
方向の直線と、枝状の曲線とが交差する位置を検出し、
前記第1設定部は、検出された交差位置を新たな制御点
として設定することを特徴としても良い。このデータ生
成装置によれば、多面体近似された三次元形状の腰周り
の周辺部に制御点が離散的に存在しており、必ずしも、
三次元形状の外周を周回するような曲線が生成できなか
ったとしても、多面体近似された三次元形状を、曲面近
似される三次元形状の制御点に反映させることができ
る。
【0049】ここで本発明に係るデータ生成装置は、操
作者から、多面体近似された三次元モデルにおいて形状
の変化が大きい部位である極値点の指定を複数受け付け
る受付手段と、三次元モデルの所定方向及びこれに直交
する方向において複数の極値点間を通過する曲線を複数
生成する第1生成手段と、生成された複数の曲線間を所
定方向及びこれに直交する方向に分割することにより、
n×m個の分割点を得て、これを新たな制御点とする分割
手段とを備えていてもよい。このデータ生成装置によれ
ば、ポリゴン形式の三次元形状データが女性の人体を示
すものである場合、バストトップ、ヒップ、ウエスト
等、三次元形状が大きく変化している位置を正確に曲面
近似される三次元形状の制御点の座標に反映させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)データ生成装置の機能を具現するCADプ
ログラムがインストールされるパーソナルコンピュータ
のハードウェア構成を示す図である。 (b)データ生成装置の内部構成を示す図である。
【図2】(a)ポリゴン形式の三次元形状データのデー
タ構造を示す図である。 (b)OPEN-GLにより表示されるべき三次元形状データ
についての座標系を示す図である。 (c)動的配列の一例を示す図である。
【図3】ポリゴン形式の三次元形状データにて表現され
た女性の人体形状を示す図である。
【図4】制御点の三次元座標を特定する座標系を示す図
である。
【図5】データ変換部13による三次元形状データの生
成処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】(a)は、ポリゴン形式の三次元形状データに
おける任意の制御点が、操作者により指定された場合を
想定した図である。 (b)制御点P1と対向する位置から下方向に間隔Δh2だ
け隔てられた位置に制御点P2が存在する場合、この制御
点P2が検出された状態を示す図である。 (c)制御点P1と90°270°をなす位置に制御点は存在
しないが、上方向に間隔Δh3、間隔Δh4だけ隔てられた
位置とに制御点P3及び制御点P4が存在する場合、これら
制御点P3、制御点P4が検出されたことを示す図である。 (d)制御点P1と45°,135°,225°,315°をなす位置か
ら上方向及び下方向に間隔Δh5,Δh6,Δh7,Δh8だけ隔
てられた位置に、制御点P2及び制御点P4が存在する場
合、これら制御点P5、制御点P4が検出されるた状態を示
す図である。 (e)ポリゴン形式の三次元形状データに示される人体
を輪切りにする多角形を示す図である。 (f)三次元人体形状の胴回りを周回するハート型の曲
線w2を示す図である。
【図7】(a)周回曲線が三次元形状のどの位置に存在
するかを示す図である。 (b)周回曲線w1,w2,w3,w4,w5w10・・・・・・w11を示す図で
ある。 (c)枝状の曲線ye1,ye2,ye3・・・・・ye7,ye8が追加され
た状態の三次元形状を示す図である。
【図8】(a)n×m個の分割点I1,I2,I3,I4,I5,I6・・・・・
Inを有する円柱物体を示す図である。 (b) n×m個の分割点と対比されるべき三次元形状の
一例を示す図である。
【図9】周回曲線w1,w2との位置関係に応じて、円柱物
体上に存在する分割点I1,I2,I3,I4との位置関係に応じ
て、位置v1,v2,v3,v4に新たな制御点を設定する様子を
示す図である。
【図10】(a)角度角度θx、高さ高さZxの位置に存
在する制御点Vxを示す図である。 (b)分割点Ixにおいて周回曲線Wxが交差する場合、こ
の分割点Ixを制御点Vxとして設定するケースを示す図で
ある。 (c)中心軸から距離rxの位置において半径方向直線
と、周回曲線とが交差するケースを示す図である。 (d)中心軸から距離rxの位置において半径方向直線
と、周回曲線wxと交差するケースを示す図である。
【図11】(a)半径方向の直線RS1が、生成された周
回曲線w2と、周回曲線w3との間に存在する状態を示す図
である。 (b)分割点Ixより高い位置及び低い位置に存在する2
つの制御点であって、当該分割点に最も近い2つのもの
として、制御点P2,P3が検出されている状態を示す図で
ある。 (c)4つの制御点P1,P2,P3,P4を通過する曲線BV1を示
す図である。 (d)制御点P2、制御点P3とに間において、1-α対α
(ここでαは、(zx-z3)/(z2-z3)を満たす値)の比率の位
置にある点Vαにある位置で分割点Ixが曲線と交差する
状態を示す図である。
【図12】(a)円柱物体に配置された複数の分割点I3
1,I32,I33,I34,I35と、間隔が広く開いた制御点P31,P3
2,P33,P34,P35,P36とを示す図である。 (b)制御点P31,P32,P33,P34,P35,P36間を接続する曲
線BV1,BV2,BV3,BV4を示す図である。 (c)曲線BV1,BV2,BV3,BV4と、分割点I31,I32,I33,I3
4,I35との位置関係を示す図である。 (d)分割点I31,I32,I33,I34,I35について設定された
制御点v31,v32,v33,v34,v35,v36・・・・・を示す図である。
【図13】(a)〜(d)新たな制御点により表現され
た人体の肩、胸、腰、臀部である。
【図14】(a)(b) n×m個に分割された円柱物体
と、新たに設定された制御点により、表現された人体形
状とを示す図である。
【図15】首、胴体、腕、腕、脚、脚に対して、データ
生成装置により得られる人体形状を示す図である。
【図16】データ生成装置により得られる人体形状のバ
スト部分を示す図である。
【図17】(a)ポリゴン形式の三次元形状データに対
して指定された極値点e1,e2,e3,e4・・・・・・e9を示す図で
ある。 (b)図17(a)において設定された極値点間を、胴
回り方向に通過している曲線HV1,HV2,HV3,HV4,HV5,HV6,
HV7、これに直交する方向に通過している曲線VV1,VV2,V
V3,VV4を示す図である。 (c)図17(b)に示した曲線HV1,HV2,HV3,HV4,HV5,
HV6,HV7間の通過する曲線BV1,BV2,BV3,BV4、曲線VV1,VV
2,VV3,VV4間を通過する曲線BV11,BV12,BV13,BV14,BV15,
BV16,BV17,を示す図である。 (d)図17(c)に示した曲線間に、更に曲線が追加
された状態を示す図である。
【図18】ポリゴン形式の三次元形状データにて表現さ
れた女性のバスト部分の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 データ格納部 11 ユーザインターフェイス部 12 投影像表示部 13 データ変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木内 盛雄 兵庫県城崎郡日高町国分寺大和ビル2F アプローチ内 Fターム(参考) 5B046 AA10 DA02 FA06 FA17 FA18 GA01 HA01 5B050 BA09 EA19 EA27 EA28 FA02 FA09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元モデルが多面体に近似されている
    場合に、当該多面体を定義する複数の制御点からなるポ
    リゴンデータに基づいて新たな制御点を生成して、当該
    新たな制御点を曲線で接続することにより、当該三次元
    モデルを複数曲面の結合体に近似するデータ生成装置で
    あって、 前記多面体を定義する複数の制御点を通過する曲線を生
    成する第1生成手段と、 三次元モデルの基準軸を円心軸とする円柱を高さ方向に
    n+1個に等分割すると共に、当該円柱の円周をm個に等分
    割するn×m個の分割点を生成する第2生成手段と、 第2生成手段により生成されたn×m個の分割点と、第1
    生成手段により生成された曲線との位置関係に基づい
    て、第1生成手段により生成された曲線上に、新たな制
    御点を設定する設定手段とを備えることを特徴とするデ
    ータ生成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1生成手段は、 多面体近似された三次元モデルの外周を周回する曲線で
    あって、ポリゴンデータに含まれる複数の制御点を通過
    する周回曲線を生成する第1生成部を備え、 前記設定手段は、 円柱の中心軸と直交し、尚且つn×m個の分割点の何れか
    を通過する半径方向の直線と、周回曲線とが交差する位
    置を検出する第1検出部と、 検出された交差位置を新たな制御点として設定する第1
    設定部とを備えることを特徴とする請求項1記載のデー
    タ生成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1生成手段は、 第1生成部により生成された周回曲線により、ポリゴン
    データに含まれる全ての制御点が周回曲線に接続された
    か、一部の制御点が周回曲線に接続されずに残っている
    かを判定する第1判定部と、 一部の制御点が周回曲線に接続されずに残っている場
    合、当該一部の制御点と、周回曲線に接続された制御点
    とを通過する枝状の曲線を生成する第2生成部とを備
    え、 前記第1検出部は更に、 円柱の中心軸と直交し、尚且つn×m個の分割点の何れか
    を通過する半径方向の直線と、枝状の曲線とが交差する
    位置を検出し、 前記第1設定部は、 検出された交差位置を新たな制御点として設定すること
    を特徴とする請求項2記載のデータ生成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1生成手段は、 前記半径方向の直線であって、第1生成部により生成さ
    れた周回曲線と、周回曲線との間に位置するものを検出
    する第2検出部と、 検出された半径方向直線についての分割点より高い位置
    及び低い位置に存在する2つの制御点であって、当該分
    割点に最も近い2つのものを検出する第3検出部と、 第3検出部により検出された2つの近傍制御点を通過す
    る近傍曲線を生成する第3生成部とを備え、 前記設定手段は、 当該近傍曲線上の分割点と同じ高さの位置に、新たな制
    御点を設定する第2設定部とを備えることを特徴とする
    請求項2又は3に記載のデータ生成装置。
  5. 【請求項5】 三次元モデルが多面体に近似されている
    場合に、当該多面体を定義する複数の制御点に基づいて
    新たな制御点を生成し、当該新たな制御点を曲線で接続
    することにより、当該三次元モデルを複数曲面の結合体
    に近似するデータ生成装置であって、 操作者から、多面体近似された三次元モデルにおいて形
    状の変化が大きい部位である極値点の指定を複数受け付
    ける受付手段と、 三次元モデルの所定方向及びこれに直交する方向におい
    て複数の極値点間を通過する曲線を複数生成する第1生
    成手段と、 生成された複数の曲線間を所定方向及びこれに直交する
    方向に分割することにより、n×m個の分割点を得て、こ
    れを新たな制御点とする分割手段とを備えることを特徴
    とするデータ生成装置。
  6. 【請求項6】 三次元モデルが多面体に近似されている
    場合に、当該多面体を定義する複数の制御点からなるポ
    リゴンデータに基づいて新たな制御点をコンピュータに
    生成させ、当該新たな制御点をコンピュータに曲線で接
    続させることにより、当該三次元モデルを複数曲面の結
    合体に近似させるデータ生成プログラムをコンピュータ
    読取可能な形式で記録している記録媒体であって、 前記多面体を定義する複数の制御点を通過する曲線を生
    成する第1生成ステップと、 三次元モデルの基準軸を円心軸とする円柱を高さ方向に
    n+1個に等分割すると共に、当該円柱の円周をm個に等分
    割するn×m個の分割点を生成する第2生成ステップと、 第2生成ステップにより生成されたn×m個の分割点と、
    第1生成ステップにより生成された曲線との位置関係に
    基づいて、第1生成ステップにより生成された曲線上
    に、新たな制御点を設定する設定ステップとからなる手
    順をコンピュータに行わせることを特徴とするコンピュ
    ータ読取可能な記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記第1生成ステップは、 多面体近似された三次元モデルの外周を周回する曲線で
    あって、ポリゴンデータに含まれる複数の制御点を通過
    する周回曲線を生成する第1生成サブステップを備え、 前記設定ステップは、 円柱の中心軸と直交し、尚且つn×m個の分割点の何れか
    を通過する半径方向の直線と、周回曲線とが交差する位
    置を検出する第1検出サブステップと、 検出された交差位置を新たな制御点として設定する第1
    設定サブステップとからなることを特徴とする記録媒体
    6記載のコンピュータ読取可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記第1生成ステップは、 第1生成サブステップにより生成された周回曲線によ
    り、ポリゴンデータに含まれる全ての制御点が周回曲線
    に接続されたか、一サブステップの制御点が周回曲線に
    接続されずに残っているかを判定する第1判定サブステ
    ップと、 一サブステップの制御点が周回曲線に接続されずに残っ
    ている場合、当該一サブステップの制御点と、周回曲線
    に接続された制御点とを通過する枝状の曲線を生成する
    第2生成サブステップとを備え、 前記第1検出サブステップは更に、 円柱の中心軸と直交し、尚且つn×m個の分割点の何れか
    を通過する半径方向の直線と、枝状の曲線とが交差する
    位置を検出し、 前記第1設定サブステップは、 検出された交差位置を新たな制御点として設定すること
    を特徴とする請求項7記載のコンピュータ読取可能な記
    録媒体。
  9. 【請求項9】 前記第1生成ステップは、 前記半径方向の直線であって、第1生成サブステップに
    より生成された周回曲線と、周回曲線との間に位置する
    ものを検出する第2検出サブステップと、 検出された半径方向直線についての分割点より高い位置
    及び低い位置に存在する2つの制御点であって、当該分
    割点に最も近い2つのものを検出する第3検出サブステ
    ップと、 第3検出サブステップにより検出された2つの近傍制御
    点を通過する近傍曲線を生成する第3生成サブステップ
    とを備え、 前記設定ステップは、 当該近傍曲線上の分割点と同じ高さの位置に、新たな制
    御点を設定する第2設定サブステップからなることを特
    徴とする記録媒体7又は8に記載のコンピュータ読取可
    能な記録媒体。
  10. 【請求項10】 三次元モデルが多面体に近似されてい
    る場合に、当該多面体を定義する複数の制御点に基づい
    て新たな制御点をコンピュータに生成させ、当該新たな
    制御点をコンピュータに曲線で接続させることにより、
    当該三次元モデルを複数曲面の結合体に近似させるデー
    タ生成プログラムをコンピュータ読取可能な形式で記録
    している記録媒体であって、 操作者から、多面体近似された三次元モデルにおいて形
    状の変化が大きい部位である極値点の指定を複数受け付
    ける受付ステップと、 三次元モデルの所定方向及びこれに直交する方向におい
    て複数の極値点間を通過する曲線を複数生成する第1生
    成ステップと、 生成された複数の曲線間を所定方向及びこれに直交する
    方向に分割することにより、n×m個の分割点を得て、こ
    れを新たな制御点とする分割ステップとからなる手順を
    コンピュータに行わせるプログラムが記録されているこ
    とを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
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CN109671153A (zh) * 2018-12-05 2019-04-23 安徽慧软科技有限公司 一种复杂器官轮廓线的三维重建方法

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