JP2001146767A - 地下水浄化用井戸及びこれを用いた地下水浄化装置、並びに、地下水浄化方法 - Google Patents

地下水浄化用井戸及びこれを用いた地下水浄化装置、並びに、地下水浄化方法

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JP2001146767A
JP2001146767A JP33265499A JP33265499A JP2001146767A JP 2001146767 A JP2001146767 A JP 2001146767A JP 33265499 A JP33265499 A JP 33265499A JP 33265499 A JP33265499 A JP 33265499A JP 2001146767 A JP2001146767 A JP 2001146767A
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Noboru Narisawa
昇 成沢
Masahide Hirokawa
雅英 広川
Kazu Hattori
計 服部
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DORIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】揮発性有機化合物により汚染された地下水を、
低コストにて効果的に浄化する。 【解決手段】地下水浄化用井戸は、(A)地下水を取水
するための第1のスクリーン11を備えた井戸ケーシン
グ10、(B)井戸ケーシング10内に配設され、外筒
13及び揚水管14から構成された二重管15、(C)
二重管15内の地下水を曝気するための曝気管20、
(D)揚水された地下水の一部を外筒13内若しくは井
戸ケーシング10内へ戻すために、揚水管14の上端部
に接続された分岐管19を有し、外筒13には井戸ケー
シング10内の地下水を外筒13に導入するための第2
のスクリーン16が備えられており、揚水管14の下端
部は、外筒13の底部よりも上方であって、第2のスク
リーン16よりも下方に位置し、揚水管14の上端部は
外筒13の上端部から突出しており、曝気管20の解放
端部は揚水管14の下部に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下水浄化用井戸
及びこれを用いた地下水浄化装置、並びに、かかる地下
水浄化装置を用いた地下水浄化方法に関し、特に、揮発
性有機化合物で汚染された地下水の浄化のために用いら
れる地下水浄化用井戸及びこれを用いた地下水浄化装
置、並びに、かかる地下水浄化装置を用いた地下水浄化
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、揮発性有機化合物による地下水の
汚染が深刻化し、揮発性有機化合物の発ガン性が指摘さ
れるに及び、地下水の早急な浄化が求められている。こ
こで述べる揮発性有機化合物とは、「土壌・地下水汚染
に係る調査・対策指針運用基準」(平成11年3月発
行、環境庁水質保全局編)に記載されているトリクロロ
エチレンやテトラクロロエチレン等、有機塩素系溶剤を
主体とする一連の化合物である。これらの揮発性有機化
合物は、揮発性が高く、不燃性であり、油の溶解力に優
れる等の性質を有する工業化学品として、例えば、プリ
ント配線基板やIC基板、電子部品の洗浄用、金属部品
等の洗浄用、あるいはドライクリーニング用の溶剤とし
て用いられている他、化学合成原料としても大量に使用
されてきた。そして、揮発性有機化合物の廃棄、揮発性
有機化合物が浸み込んだ布や汚泥の不適切な埋め立て処
分等により、地下水汚染が進行しているのが現状であ
る。
【0003】揮発性有機化合物の多くは、水よりも比重
が大きく、粘性が小さい特性を有する。従って、地表付
近の揮発性有機化合物は、揮発する他、一部はローム層
や砂層等より成る地層中を下降し、先ず、第1帯水層に
到達する。第1帯水層中において地下水に流れがある場
合、揮発性有機化合物はこの流れに沿って拡散しなが
ら、一部は第1帯水層の下位に存在する透水性の低い粘
性土等から成る第1難透水層の上を滞留する。更に、滞
留した揮発性有機化合物も、徐々にではあるが第1難透
水層を通過する。以下、第2帯水層、第2難透水層、第
3帯水層、第3難透水層・・・のように帯水層と難透水
層とが深さ方向に交互に積層している場合、揮発性有機
化合物の多くは、1つ下の帯水層に達する度に、帯水層
内に存在する地下水の流れによって広範囲に拡散する。
このようにして、地下水汚染が拡大してゆく。その他、
多数の透水層にストレーナが設けられている井戸等によ
っても、井戸を通じて汚染が拡大する場合もある。
【0004】そこで、従来より、揮発性有機化合物に汚
染された地下水を浄化するための方法が種々提案されて
いる。例えば、「土壌・地下水汚染に係る調査・対策指
針運用基準」第117ページには、地下水揚水法が記載
されている。地下水揚水法では、井戸底に設置された水
中型の揚水ポンプを用いて汚染地下水を地上へ揚水し、
地上に設置された曝気塔を用いて汚染地下水の曝気処理
を行い、揮発性有機化合物を気相中へ移行させた後、気
相中の揮発性有機化合物を活性炭吸着塔を用いて除去す
る。但し、地下水揚水法では、汚染地下水を地上へ一旦
揚水する必要があり、処理効率が悪いこと、低濃度の汚
染地下水の浄化処理に長い年月(場合によっては数年)
を要すること、揚水ポンプが井戸底に設置されているた
めに、揚水ポンプのメンテナンスに時間と費用がかかる
こと、曝気を地上で行うために騒音が大きいこと、等の
問題がある。
【0005】そこで、地下水揚水法に係る上述の問題点
を解決し得る技術として、井戸そのものを曝気塔として
機能させることで地上の曝気塔を不要とした、図16に
示すような地下水浄化装置が提案されている。この地下
水浄化装置は、地下水を取水するためのスクリーン11
1を備え、口元が閉鎖された井戸ケーシング110、井
戸ケーシング110内の地下水に下部が浸漬された揚水
管114、揚水管114内に挿入された第1の曝気管1
20、揚水管114と井戸ケーシング110との間の地
下水に下部が浸漬された第2の曝気管130、地上に設
置され、第1の曝気管120及び第2の曝気管130へ
圧搾空気を送るためのコンプレッサー122、地上に設
置され、揚水管114の上端部に接続された気液分離装
置123、配管124を通じて気液分離装置123と接
続された活性炭吸着塔から成る気体浄化装置125から
構成されている。井戸ケーシング110の天井部には通
気管121が接続され、この通気管121によって、井
戸ケーシング110も気液分離装置123に接続されて
いる。地下水中に含まれる汚染物質は、曝気によって生
じた気泡中に移行し、且つ、井戸ケーシング110の上
部空間を占める気体中に移行する。気泡は気液分離装置
123を経て気体浄化装置125へ送られ、井戸ケーシ
ング110の上部空間を占める気体は通気管121を経
て気体浄化装置125に送られ、共に汚染物質が吸着除
去された後、系外に排気される。気液分離装置123に
て分離された地下水は、そのまま系外に排水される。か
かる地下水浄化装置には、地上の曝気塔や水中型の揚水
ポンプが不要であり、揮発性有機化合物の除去効率に優
れ、曝気が井戸内で行われるために曝気に伴う騒音が小
さい等の利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
に示した従来の地下水浄化装置においては、地下水浄化
用井戸に導入された地下水が井戸ケーシング110内か
ら直接揚水管114へと流れるので、井戸ケーシング1
10内における地下水の滞留時間が短く、屡々、揮発性
有機化合物の除去率が十分ではなく、しかも、除去率に
限界がある。
【0007】従って、本発明は、揮発性有機化合物の除
去率を一層向上させることが可能な地下水浄化用井戸及
びこれを用いた地下水浄化装置、並びに、かかる地下水
浄化装置を用いた地下水浄化方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係る地下水浄化用井戸は、
(A)地下水を取水するための第1のスクリーンを備え
た井戸ケーシング、(B)井戸ケーシング内に配設さ
れ、外筒及び揚水管から構成された二重管、(C)二重
管内の地下水を曝気するための曝気管、並びに、(D)
曝気しながら揚水された地下水の一部を外筒内及び/又
は井戸ケーシング内へ戻すために、揚水管の上部に接続
された分岐管、を有し、外筒には、井戸ケーシング内の
地下水を外筒に導入するための第2のスクリーンが備え
られており、地下水を揚水するための揚水管の下端部
は、外筒の底部よりも上方であって、第2のスクリーン
よりも下方に位置し、揚水管の上部は外筒の上端部から
突出しており、曝気管の開放端部は揚水管の下部に位置
することを特徴とする。
【0009】また、上記の目的を達成するための本発明
の第1の態様に係る地下水浄化装置は、(イ)地下水を
曝気しながら揚水するための地下水浄化用井戸、並び
に、(ロ)地下水中の汚染物質を除去するために、揚水
管の上端部に接続された気液分離装置と、気液分離装置
に接続され、気液分離装置によって分離された気体から
汚染物質を除去するための気体浄化装置とから構成され
た浄化処理部、を有する地下水浄化装置であって、地下
水浄化用井戸は、(A)地下水を取水するための第1の
スクリーンを備えた井戸ケーシング、(B)井戸ケーシ
ング内に配設され、外筒及び揚水管から構成された二重
管、(C)二重管内の地下水を曝気するための曝気管、
並びに、(D)曝気しながら揚水された地下水の一部を
外筒内及び/又は井戸ケーシング内へ戻すために、揚水
管の上部に接続された分岐管、を有し、外筒には、井戸
ケーシング内の地下水を外筒に導入するための第2のス
クリーンが備えられており、地下水を揚水するための揚
水管の下端部は、外筒の底部よりも上方であって、第2
のスクリーンよりも下方に位置し、揚水管の上部は外筒
の上端部から突出しており、曝気管の開放端部は揚水管
の下部に位置することを特徴とする。
【0010】更に、上述の目的を達成するための本発明
の第1の態様に係る地下水浄化方法においては、(イ)
地下水を曝気しながら揚水するための地下水浄化用井
戸、並びに、(ロ)地下水中の汚染物質を除去するため
に、揚水管の上端部に接続された気液分離装置と、気液
分離装置に接続され、気液分離装置によって分離された
気体から汚染物質を除去するための気体浄化装置とから
構成された浄化処理部、を有し、地下水浄化用井戸は、
(A)地下水を取水するための第1のスクリーンを備え
た井戸ケーシング、(B)井戸ケーシング内に配設さ
れ、外筒及び揚水管から構成された二重管、(C)二重
管内の地下水を曝気するための曝気管、並びに、(D)
曝気しながら揚水された地下水の一部を外筒内及び/又
は井戸ケーシング内へ戻すために、揚水管の上部に接続
された分岐管、を有し、外筒には、井戸ケーシング内の
地下水を外筒に導入するための第2のスクリーンが備え
られており、地下水を揚水するための揚水管の下端部
は、外筒の底部よりも上方であって、第2のスクリーン
よりも下方に位置し、揚水管の上部は外筒の上端部から
突出しており、曝気管の開放端部は揚水管の下部に位置
する地下水浄化装置を用いる。そして、本発明の地下水
浄化方法は、地下水を、第1のスクリーンを介して井戸
ケーシング内へと導入し、更に、第2のスクリーンを介
して外筒から揚水管内へと導入し、曝気管によって二重
管内の地下水を曝気して揚水管を介して揚水し、揚水さ
れた地下水の一部を分岐管を介して外筒内及び/又は井
戸ケーシング内へと戻し、残りの地下水を気液分離装置
に導入して気体(空気)と液体(地下水)に分離し、気
液分離装置にて分離された気体(空気)から汚染物質を
気体浄化装置によって除去して系外に排気し、気液分離
装置にて分離された液体(浄化処理後の地下水)を系外
に排水することを特徴とする。
【0011】本発明の第1の態様に係る地下水浄化用井
戸、地下水浄化装置、あるいは、地下水浄化方法(以
下、これらを総称して、単に本発明の第1の態様と呼ぶ
場合がある)においては、曝気しながら揚水された地下
水の一部を外筒内及び/又は井戸ケーシング内へ戻すた
めの分岐管が揚水管の上部に接続されている。揚水され
た地下水には曝気により生じた気泡が含まれており、云
わば、液相と気相とが混在した状態を呈している。この
とき、汚染物質は所定の分配係数に従って気泡中に移行
している。従って、本明細書中において「揚水された地
下水」の語を用いる場合、地下水とその中に含まれる気
泡とを総称する語として用いる。分岐管は、揚水された
地下水の部分的なフィードバックを可能とする。即ち、
揚水された地下水の汚染物質含有量は、原水中の汚染物
質の含有量に比べて低下しているが、揚水された地下水
の一部を外筒内及び/又は井戸ケーシング内にフィード
バックするので、曝気で気泡中に移行し切れなかった汚
染物質を再度の曝気により更に気泡中に移行させること
ができる。その結果、気相中に移行する汚染物質の割合
が増し、汚染物質の除去率及び除去効率を高めることが
できる。尚、除去率とは、汚染された地下水(原水)中
の汚染物質含有量C1から浄化後の地下水(処理水)中
の汚染物質残留量C2を差し引いた値(C1−C2)の、
含有量C1に対する百分率[即ち、(C1−C2)×10
0/C1:単位%]である。また、除去効率とは、単位
時間当たりの除去率である。
【0012】このように、揚水された地下水の部分的な
フィードバックを行うと、フィードバックを行わない場
合に比べて汚染物質の除去効率は低下するものの、最終
的な汚染物質の除去率を向上させることができる。そし
て、かかるフィードバックを行うとき、外筒内及び/又
は井戸ケーシング内へ戻す地下水と、外筒内及び/又は
井戸ケーシング内へ戻さずに気液分離装置へ送る地下水
との流量比を調節することにより、実用性や経済性を損
なわない範囲で汚染物質の除去率及び除去効率を最適化
する必要がある。揚水された地下水の一部を、分岐管を
介して外筒内に戻してもよいし、井戸ケーシング内に戻
してもよいし、外筒内及び井戸ケーシング内に戻しても
よい。
【0013】本発明の第1の態様においては、外筒に備
えられた第2のスクリーンは、第1のスクリーンよりも
上方に位置していてもよいし、第1のスクリーンよりも
下方に位置していてもよいが、前者の構成とすること
が、汚染物質の効果的な除去といった観点から望まし
い。
【0014】本発明の第1の態様においては、外筒の上
端部は閉鎖されており、分岐管は、曝気しながら揚水さ
れた地下水の一部を外筒内へ戻すために、揚水管の上部
に接続されている構成とすることもできる。かかる構成
を、便宜上、本発明の第1Aの構成と呼ぶ。本発明の第
1Aの構成には、第1Aの構成に係る地下水浄化用井
戸、第1Aの構成に係る地下水浄化装置、及び第1Aの
構成に係る地下水浄化方法が包含される。井戸ケーシン
グの口元は開放されていてもよいし、閉鎖されていても
よい。本発明の第1Aの構成によれば、二重管を井戸ケ
ーシングとは独立したユニットとして取り扱うことが可
能となるため、例えば、既存の井戸の井戸ケーシング内
に二重管の下部を浸漬することによって、本発明の地下
水浄化用井戸、ひいては本発明の地下水浄化装置を極め
て簡便に構成することができる。本発明の第1Aの構成
に係る地下水浄化装置あるいは地下水浄化方法において
は、外筒の上部(外筒の上端部を含む)に気体浄化装置
へ接続された通気管が配設されていることが好ましい。
通気管を配設することによって、揚水された地下水中の
気泡に由来する気体のみならず、外筒内の上部空間を占
める気体も気体浄化装置へ送られ、浄化される。尚、第
1Aの構成に係る地下水浄化方法にあっては、揚水され
た地下水の一部を分岐管を介して外筒内へと戻し、外筒
内へ戻す地下水と気液分離装置へ送る地下水との流量比
を調節することにより、汚染物質の除去率及び除去効率
を最適化することが好ましい。更には、本発明の第1A
の態様においては、井戸ケーシングの口元は閉鎖されて
おり、井戸ケーシングと二重管との間の地下水を曝気す
るための第2の曝気管を更に備えている構成とすること
もでき、これによって、汚染物質の除去率を一層高める
ことができる。尚、この場合には、井戸ケーシングの口
元(井戸ケーシングの上部を含む)に気体浄化装置へ接
続された通気管が配設されていることが好ましい。これ
によって、井戸ケーシング内の上部空間を占める気体も
気体浄化装置へ送られ、浄化される。
【0015】あるいは、本発明の第1の態様において
は、外筒の上端部は井戸ケーシングの口元よりも下方に
位置し、井戸ケーシングの口元は閉鎖されており、外筒
の上端部は開放されており、分岐管は、曝気しながら揚
水された地下水の一部を外筒内及び/又は井戸ケーシン
グ内へ戻すために、揚水管の上部に接続されている構成
とすることができる。かかる構成を、便宜上、本発明の
第1Bの構成と呼ぶ。本発明の第1Bの構成には、第1
Bの構成に係る地下水浄化用井戸、第1Bの構成に係る
地下水浄化装置、及び第1Bの構成に係る地下水浄化方
法が包含される。本発明の第1Bの構成に係る地下水浄
化装置あるいは地下水浄化方法においては、井戸ケーシ
ングの口元(井戸ケーシングの上部を含む)に気体浄化
装置へ接続された通気管が配設されていることが好まし
い。通気管を配設することによって、揚水された地下水
中の気泡に由来する気体のみならず、井戸ケーシング内
の上部空間を占める気体及び外筒内の上部空間を占める
気体も気体浄化装置へ送られ、浄化される。尚、第1B
の構成に係る地下水浄化方法にあっては、揚水された地
下水の一部を分岐管を介して外筒内及び/又は井戸ケー
シング内へと戻し、外筒内及び/又は井戸ケーシング内
へ戻す地下水と気液分離装置へ送る地下水との流量比を
調節することにより、汚染物質の除去率及び除去効率を
最適化することが好ましい。揚水された地下水の一部を
分岐管を介して外筒内に戻してもよいし、井戸ケーシン
グ内に戻してもよいし、外筒内及び井戸ケーシング内に
戻してもよいが、除去率の観点からは、揚水された地下
水の一部を外筒内に戻すことが最も好適である。更に
は、本発明の第1Bの態様においては、井戸ケーシング
と二重管との間の地下水を曝気するための第2の曝気管
を更に備えている構成とすることもでき、これによっ
て、汚染物質の除去率を一層高めることができる。
【0016】第2の曝気管を備えた構成を含む本発明の
第1Aの構成及び第1Bの構成において、二重管内の地
下水を曝気するための曝気管は、基本的には、揚水管内
に挿入されている。尚、これらの場合、開放端部が外筒
の下部に位置する第3の曝気管を更に備えていてもよ
く、これによって、汚染物質の除去率を更に一層高める
ことができる。
【0017】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る地下水浄化用井戸は、(A)地下水を取水
するための第1のスクリーンを備えた井戸ケーシング、
(B)井戸ケーシング内に配設され、外筒及び揚水管か
ら構成された二重管、(C)二重管内の地下水を曝気す
るための第1の曝気管、並びに、(D)井戸ケーシング
と二重管との間の地下水を曝気するための第2の曝気
管、を有し、外筒には、井戸ケーシング内の地下水を外
筒に導入するための第2のスクリーンが備えられてお
り、地下水を揚水するための揚水管の下端部は、外筒の
底部よりも上方であって、第2のスクリーンよりも下方
に位置し、揚水管の上部は外筒の上端部から突出してお
り、第1の曝気管の開放端部は揚水管の下部に位置する
ことを特徴とする。
【0018】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る地下水浄化装置は、(イ)地下水を曝気し
ながら揚水するための地下水浄化用井戸、並びに、
(ロ)地下水中の汚染物質を除去するために、揚水管の
上端部に接続された気液分離装置と、気液分離装置に接
続され、気液分離装置によって分離された気体から汚染
物質を除去するための気体浄化装置とから構成された浄
化処理部、を有する地下水浄化装置であって、地下水浄
化用井戸は、(A)地下水を取水するための第1のスク
リーンを備えた井戸ケーシング、(B)井戸ケーシング
内に配設され、外筒及び揚水管から構成された二重管、
(C)二重管内の地下水を曝気するための第1の曝気
管、並びに、(D)井戸ケーシングと二重管との間の地
下水を曝気するための第2の曝気管、を有し、外筒に
は、井戸ケーシング内の地下水を外筒に導入するための
第2のスクリーンが備えられており、地下水を揚水する
ための揚水管の下端部は、外筒の底部よりも上方であっ
て、第2のスクリーンよりも下方に位置し、揚水管の上
部は外筒の上端部から突出しており、第1の曝気管の開
放端部は揚水管の下部に位置することを特徴とする。
【0019】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る地下水浄化方法は、(イ)地下水を曝気し
ながら揚水するための地下水浄化用井戸、並びに、
(ロ)地下水中の汚染物質を除去するために、揚水管の
上端部に接続された気液分離装置と、気液分離装置に接
続され、気液分離装置によって分離された気体から汚染
物質を除去するための気体浄化装置とから構成された浄
化処理部、を有し、地下水浄化用井戸は、(A)地下水
を取水するための第1のスクリーンを備えた井戸ケーシ
ング、(B)井戸ケーシング内に配設され、外筒及び揚
水管から構成された二重管、(C)二重管内の地下水を
曝気するための第1の曝気管、並びに、(D)井戸ケー
シングと二重管との間の地下水を曝気するための第2の
曝気管、を有し、外筒には、井戸ケーシング内の地下水
を外筒に導入するための第2のスクリーンが備えられて
おり、地下水を揚水するための揚水管の下端部は、外筒
の底部よりも上方であって、第2のスクリーンよりも下
方に位置し、揚水管の上部は外筒の上端部から突出して
おり、第1の曝気管の開放端部は揚水管の下部に位置す
る地下水浄化装置を用いた地下水浄化方法であって、地
下水を、第1のスクリーンを介して井戸ケーシング内へ
と導入し、第2の曝気管によって井戸ケーシングと二重
管との間の地下水を曝気し、更に、第2のスクリーンを
介して外筒から揚水管内へと導入し、第1の曝気管によ
って二重管内の地下水を曝気して揚水管を介して揚水
し、揚水された地下水を気液分離装置に導入して気体と
液体に分離し、気液分離装置にて分離された気体から汚
染物質を気体浄化装置によって除去して系外に排気し、
気液分離装置にて分離された液体を系外に排水すること
を特徴とする。
【0020】本発明の第2の態様に係る地下水浄化用井
戸、地下水浄化装置、あるいは、地下水浄化方法(以
下、これらを総称して、単に本発明の第2の態様と呼ぶ
場合がある)においては、井戸ケーシングの口元及び外
筒の上端部は閉鎖されている構成とすることができる。
そして、本発明の第2の態様に係る地下水浄化装置、あ
るいは、地下水浄化方法においては、井戸ケーシング及
び外筒の上部には、気体浄化装置へ接続された通気管が
配設されていることが望ましい。あるいは又、外筒の上
端部は井戸ケーシングの口元よりも下方に位置し、井戸
ケーシングの口元は閉鎖されており、外筒の上端部は開
放されている構成とすることができる。そして、井戸ケ
ーシングの上部には、気体浄化装置へ接続された通気管
が配設されていることが望ましい。
【0021】本発明の第2の態様においては、外筒に備
えられた第2のスクリーンは、第1のスクリーンよりも
上方に位置していてもよいし、第1のスクリーンよりも
下方に位置していてもよいが、前者の構成とすること
が、汚染物質の効果的な除去といった観点から望まし
い。これらの場合、解放端部が外筒の下部に位置する第
3の曝気管を更に備えていることが、汚染物質の除去率
を高めるといった観点から望ましい。
【0022】本発明の第1の態様あるいは第2の態様に
おいて、井戸ケーシングを地表に最も近い帯水層に達す
るように設置する場合、第1のスクリーンを帯水層内に
設けることになるが、井戸ケーシングが難透水層を少な
くとも1層貫通し、複数の帯水層に亘って設置される場
合には、第1のスクリーンを各帯水層毎に設けることが
好ましい。
【0023】曝気管、第1の曝気管、第2の曝気管や第
3の曝気管の本数は、それぞれ1本以上であればよく、
本数は、揚水管、井戸ケーシング、あるいは外筒の容積
から適宜決定すればよい。
【0024】本発明の第1の態様あるいは第2の態様に
おいて、二重管の構成要素である外筒は、下端部が閉鎖
された構成を有していてもよいし、開放された構成を有
していてもよい。但し、汚染物質の除去率を高めるとい
った観点から、外筒の内部空間と井戸ケーシングの内部
空間とは、第2のスクリーンを介して連通しつつも、実
質的に仕切られている必要がある。従って、外筒の下端
部が開放された構成を有する場合には、下端部を井戸ケ
ーシングの底部と接触させるか、又は、下端部を井戸ケ
ーシングの底部の至近に配置することが望ましく、この
場合には、井戸ケーシングの底部が外筒の底部に相当す
る。
【0025】本発明の第1の態様において、曝気管の外
壁には、揚水時の地下水の上昇流を妨げる障害部材が外
壁に備えられていてもよく、第2の曝気管を更に備えて
いる場合には、これら2つの曝気管のいずれか一方ある
いは両方の外壁に障害部材が備えられていてもよい。本
発明の第2の態様において、第1の曝気管の外壁及び/
又は第2の曝気管の外壁に、揚水時の地下水の上昇流を
妨げる障害部材が備えられていてもよい。障害部材は、
曝気によって発生した気泡の地下水中における滞留時間
を延長させ、気液接触を促進する役割を果たす。障害部
材は、気泡を消滅させない限りにおいて、如何なる形
状、数、配置にて備えられていてもよい。尚、かかる障
害部材を、曝気管及び/又は第2の曝気管の外壁に備え
る代わりに、揚水管の内壁に備えてもよいし、曝気管及
び/又は第2の曝気管の外壁と揚水管の内壁とに備える
こともできる。更に、かかる障害部材を、第2の曝気管
の外壁に備える代わりに、揚水管の外壁及び/又は外筒
の内壁に備えてもよいし、かかる障害部材を第2の曝気
管の外壁に備えた上で、揚水管の外壁及び/又は外筒の
内壁に備えてもよい。障害部材は、曝気管等と別々に作
製してもよいし、一体に作製してもよい。
【0026】気体浄化装置として、汚染物質を吸着可能
な装置(例えば、活性炭吸着塔)、あるいは又、汚染物
質を分解可能な装置(例えば、紫外線照射装置)、更に
は、これらの装置の組合せを挙げることができる。ま
た、除去される汚染物質は揮発性有機化合物である。揮
発性有機化合物は、地下水汚染の原因と成り得る物質で
あれば種類を問わないが、代表例として、「土壌・地下
水汚染に係る調査・対策指針運用基準」(平成11年3
月発行、環境庁水質保全局編)に記載されている揮発性
有機化合物を挙げることができる。これらの揮発性有機
化合物とは、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,2−ジ
クロロエタン、1,1−ジクロロエチレ、シス−1,2
−ジクロロエチレン、1,1,1−トリクロロエタン、
1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、
テトラクロロエチレン、1,3−ジクロロプロペン及び
ベンゼンである。これら11種類の化合物中、ベンゼン
のみ有機塩素系化合物に分類されず、比重も水より軽い
が、油中に含まれることが多く、油と共に地下に浸透し
て地下水面の上部に存在して移動し易いことから、揮発
性有機化合物に含められている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本
発明を説明する。
【0028】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1Aの構成に係る地下水浄化用井戸及びこれを用い
た地下水浄化装置、並びに、地下水浄化方法に関する。
実施の形態1を、図1を参照して説明する。尚、地下水
浄化用井戸は、構成上は地下水浄化装置に含まれるの
で、以下、地下水浄化装置について説明する。
【0029】図1に示す地下水浄化装置は、地下水を曝
気しながら揚水するための地下水浄化用井戸と、地下水
中の汚染物質を除去するための浄化処理部とを有する。
地下水浄化用井戸は、井戸ケーシング10、二重管1
5、二重管内の地下水を曝気するための曝気管20、及
び、分岐管19から構成されている。井戸ケーシング1
0には、地下水を取水するための第1のスクリーン11
が備えられている。第1のスクリーン11は、帯水層中
に配置されている。二重管15は、井戸ケーシング10
内に配設されており、外筒13及び内筒に相当する揚水
管14から構成されている。分岐管19は、曝気しなが
ら揚水された地下水の一部を外筒13内へ戻すために、
揚水管14の上部に接続されている。外筒13には、第
1のスクリーン11よりも上方に位置し、井戸ケーシン
グ10内の地下水を外筒13に導入するための第2のス
クリーン16が備えられている。地下水を揚水するため
の揚水管14の下端部は、外筒13の底部よりも上方で
あって、第2のスクリーン16よりも下方に位置してい
る。揚水管14の上部は外筒13の上端部から突出して
おり、曝気管20の開放端部は揚水管14の下部に位置
する。具体的には、曝気管20は揚水管14内へ挿入さ
れている。また、井戸ケーシング10の口元12は開放
され、外筒13の上端部は閉鎖されている。外筒13の
上部には、気体浄化装置25へ接続された通気管21が
配設されている。井戸ケーシング10、二重管15、分
岐管19は、例えば、塩化ビニルといったプラスチック
材料や、ステンレススチール、鋼、鉄といった金属材料
から作製すればよい。以下の実施の形態においても同様
である。
【0030】浄化処理部は、地下水中の汚染物質を除去
するために、揚水管14の上端部に接続された気液分離
装置23と、気液分離装置23に接続され、気液分離装
置23によって分離された気体(空気)から汚染物質を
除去するための気体浄化装置25(具体的には活性炭吸
着塔)とから構成されている。
【0031】曝気管20の上端部は、地上に設置された
コンプレッサー22に接続されており、コンプレッサー
22から送られる圧搾空気によって揚水管14内の地下
水が曝気しながら揚水される。揚水管14から気液分離
装置23に至る流路の途中であって分岐管19の接続位
置よりも下流側には第1バルブ17が設けられ、分岐管
19の中途部には第2バルブ18が設けられている。気
液分離装置23の上部には配管24が接続され、この配
管24によって気液分離装置23と気体浄化装置25と
が接続されている。
【0032】次に、かかる地下水浄化装置を用いた地下
水浄化方法について説明する。
【0033】汚染物質を含む地下水は、井戸ケーシング
10の第1のスクリーン11から取水され、更に、二重
管15を構成する外筒13の第2のスクリーン16を通
って二重管15の下部を満たす。即ち、外筒13の下部
と揚水管14の下部とは、地下水に浸漬された状態とな
る。この状態で、コンプレッサー22から曝気管20へ
圧搾空気を送り、曝気を行うと、揚水管14内の地下水
の水位が上昇し、揚水管14内は地下水で満たされる。
このとき発生する気泡中には、地下水中に含まれていた
汚染物質が所定の分配係数に従って移行する。汚染物質
が揮発性有機化合物である場合、汚染物質の大部分はこ
の段階で気泡中に移行する。揚水管14の上部まで揚水
された地下水の一部は気液分離装置23へ送られ、残部
は分岐管19を通って外筒13内へ戻される。このと
き、第1バルブ17と第2バルブ18との開閉度を調節
することにより、外筒13内へ戻す地下水と気液分離装
置23へ送る地下水との流量比を調節することができ
る。この流量比が大きい程、汚染物質の除去効率は低下
するが、最終的な汚染物質の除去率は上昇する。従っ
て、汚染物質の除去効率が実用性や経済性を損なわない
範囲で最適化されるように、この流量比を調節すること
が望ましい。
【0034】気液分離装置23に導入された地下水は、
気液分離を経た後、系外に排水される。排水された地下
水には、汚染物質は殆ど含まれていない。一方、気液分
離装置23の上部には汚染物質を含む気体(空気)が溜
まり、この気体は、配管24を通じて活性炭吸着塔から
成る気体浄化装置25へ送られる、気体浄化装置25へ
は、外筒13内の上部空間を占める気体(空気)も通気
管21を通じて送られる。これらの気体は、汚染物質の
吸着除去を経て、清浄な空気として系外に排気される。
【0035】上述の地下水浄化方法によれば、揚水され
た地下水を部分的に外筒13へとフィードバックするの
で、気液接触が十分に行われ、気相中に移行する汚染物
質の割合を高めることができ、汚染物質の除去率を高め
ることができる。「土壌・地下水汚染に係る調査・対策
指針運用基準」に記載されている揮発性有機化合物の除
去率は、95%以上である。しかも、地上の曝気塔や水
中型の揚水ポンプを使用しないため、地上設備の設置面
積が少なくて済み、低騒音であり、メンテナンス性に優
れる。
【0036】(実施の形態2)実施の形態2は実施の形
態1の変形である。実施の形態2が実施の形態1と異な
る点は、曝気管が2系統により構成されており、井戸ケ
ーシングと二重管との間の地下水を曝気するための第2
の曝気管を更に備えている点にある。以下、実施の形態
2を、図2を参照して説明する。尚、図2で用いる参照
符号は図1で用いた参照符号と一部共通であり、共通部
分については詳しい説明を省略する。以下の図面におい
ても同様である。
【0037】図2に示す地下水浄化装置には、井戸ケー
シング10と二重管15との間の地下水を曝気するため
の、下部が地下水に浸漬された第2の曝気管30が更に
備えられている。第2の曝気管30の開放端部は、第1
のスクリーン11よりも上方に配置され、且つ、第2の
スクリーン16よりも下方に配置されている。曝気管2
0へ送られる圧搾空気の流量は第3バルブ27により制
御され、第2の曝気管30へ送られる圧搾空気の流量は
第4バルブ28により制御される。尚、図2に示した例
では、曝気管20と第2の曝気管30とに圧搾空気を送
るコンプレッサー22が共通であるために、第3バルブ
27と第4バルブ28とが設けられているが、曝気管2
0と第2の曝気管30を各々独立のコンプレッサーに接
続した場合、あるいは、コンプレッサーが共通であって
も曝気管20と第2の曝気管30とへ送る圧搾空気の流
量を独立に制御する必要がない場合には、これらのバル
ブは不要である。
【0038】井戸ケーシング10と二重管15との間の
地下水が曝気されると、上昇した気泡は井戸ケーシング
10の上部空間を占める気体(空気)中に集められる。
その結果、井戸ケーシング10の上部空間を占める気体
(空気)中の汚染物質濃度は、実施の形態1におけるよ
りも高くなる。この気体(空気)は、通気管21A,2
1を通って気体浄化装置25へ送られ、浄化される。従
って、実施の形態2に係る地下水浄化装置を用いた地下
水浄化方法における汚染物質の除去率は、実施の形態1
で達成され得る汚染物質の除去率に比べて改善される。
尚、通気管21Aは通気管21に接続されているが、図
2においては、図面の関係上、通気管21Aの通気管2
1への接続部の図示を省略した。
【0039】(実施の形態3)実施の形態3も実施の形
態1の変形である。実施の形態3が実施の形態1と異な
る点は、曝気管が2系統により構成されており、開放端
部が外筒の下部に位置する第3の曝気管を更に備えてい
る点にある。以下、実施の形態3を、図3を参照して説
明する。
【0040】図3に示す地下水浄化装置には、外筒13
と内筒に相当する揚水管14との間の地下水に下部が浸
漬された第3の曝気管31が更に備えられている。第3
の曝気管31の開放端部は外筒13の下部に位置する。
曝気管20へ送られる圧搾空気の流量は第3バルブ27
により制御され、第3の曝気管31へ送られる圧搾空気
の流量は第5バルブ29により制御される。尚、図3に
示した例では、曝気管20と第3の曝気管31とに圧搾
空気を送るコンプレッサー22が共通であるために、第
3バルブ27と第5バルブ29とが設けられているが、
曝気管20と第3の曝気管31を各々独立のコンプレッ
サーに接続した場合、あるいは、コンプレッサーが共通
であっても曝気管20と第3の曝気管31とへ送る圧搾
空気の流量を独立に制御する必要がない場合には、これ
らのバルブは不要である。
【0041】外筒13と揚水管14との間の地下水が曝
気されると、上昇した気泡は外筒13の上部空間を占め
る気体(空気)中に集められる。その結果、外筒13の
上部空間を占める気体(空気)中の汚染物質濃度は、実
施の形態1におけるよりも高くなる。この気体(空気)
は、通気管21を通って気体浄化装置25へ送られ、浄
化される。従って、実施の形態3に係る地下水浄化装置
を用いた地下水浄化方法における汚染物質の除去率は、
実施の形態1で達成され得る汚染物質の除去率に比べて
改善される。
【0042】(実施の形態4)実施の形態4は、実施の
形態2と実施の形態3の組合せである。実施の形態4が
実施の形態1と異なる点は、曝気管が3系統により構成
されており、井戸ケーシングと二重管との間の地下水を
曝気するための第2の曝気管、開放端部が外筒の下部に
位置する第3の曝気管を更に備えている点にある。以
下、実施の形態4を、図4を参照して説明する。
【0043】図4に示す地下水浄化装置には、井戸ケー
シング10と二重管15との間の地下水を曝気するため
の、下部が地下水に浸漬された第2の曝気管30が備え
られている。第2の曝気管30の開放端部は、第1のス
クリーン11よりも上方に配置され、且つ、第2のスク
リーン16よりも下方に配置されている。更には、外筒
13と内筒に相当する揚水管14との間の地下水に下部
が浸漬された第3の曝気管31が備えられている。第3
の曝気管31の開放端部は外筒13の下部に位置する。
曝気管20へ送られる圧搾空気の流量は第3バルブ27
により制御され、第2の曝気管30へ送られる圧搾空気
の流量は第4バルブ28により制御される。一方、第3
の曝気管31へ送られる圧搾空気の流量は第5バルブ2
9により制御される。尚、図4に示した例では、曝気管
20と第2の曝気管30と第3の曝気管31に圧搾空気
を送るコンプレッサー22が共通であるために、第3バ
ルブ27と第4バルブ28と第5バルブ29が設けられ
ているが、曝気管20と第2の曝気管30と第3の曝気
管31を各々独立のコンプレッサーに接続した場合、あ
るいは、コンプレッサーが共通であっても曝気管20と
第2の曝気管30と第3の曝気管31へ送る圧搾空気の
流量を独立に制御する必要がない場合には、これらのバ
ルブは不要である。
【0044】井戸ケーシング10と二重管15との間の
地下水が曝気されると、上昇した気泡は井戸ケーシング
10の上部空間を占める気体(空気)中に集められる。
その結果、井戸ケーシング10の上部空間を占める気体
(空気)中の汚染物質濃度は、実施の形態1におけるよ
りも高くなる。この気体(空気)は、通気管21A,2
1を通って気体浄化装置25へ送られ、浄化される。従
って、実施の形態2に係る地下水浄化装置を用いた地下
水浄化方法における汚染物質の除去率は、実施の形態1
で達成され得る汚染物質の除去率に比べて改善される。
尚、通気管21Aは通気管21に接続されているが、図
4においては、図面の関係上、通気管21Aの通気管2
1への接続部の図示を省略した。
【0045】また、外筒13と揚水管14との間の地下
水が曝気されると、上昇した気泡は外筒13の上部空間
を占める気体(空気)中に集められる。その結果、外筒
13の上部空間を占める気体(空気)中の汚染物質濃度
は、実施の形態1におけるよりも高くなる。この気体
(空気)は、通気管21を通って気体浄化装置25へ送
られ、浄化される。従って、実施の形態3に係る地下水
浄化装置を用いた地下水浄化方法における汚染物質の除
去率は、実施の形態1で達成され得る汚染物質の除去率
に比べて一層改善される。
【0046】(実施の形態5)実施の形態5は、本発明
の第1Bの構成に係る地下水浄化用井戸及びこれを用い
た地下水浄化装置、並びに、地下水浄化方法に関する。
実施の形態5を、図5を参照して説明する。尚、地下水
浄化用井戸は、構成上は地下水浄化装置に含まれるの
で、以下、地下水浄化装置について説明する。
【0047】図5に示した地下水浄化装置において、井
戸ケーシング10の口元12は閉鎖されている。また、
二重管15は、外筒13及び内筒に相当する揚水管14
から構成され、外筒13の上端部は開放されている。外
筒13の上端部は井戸ケーシング10の口元12よりも
下方に位置する。揚水管14の上部には、曝気しながら
揚水された地下水の一部を井戸ケーシング10内へ戻す
ための分岐管19が接続されている。揚水された地下水
の一部を、井戸ケーシング10の上部空間に戻してもよ
いし、外筒13の上部空間に戻してもよいし、あるい
は、これら両方の空間に戻してもよい。図5では分岐管
19が外筒13の真上に開口しているように図示してあ
る。但し、汚染物質の除去率の観点からは、揚水された
地下水の一部を外筒13の上部空間に戻すことが好まし
い。井戸ケーシング10の口元12には、気体浄化装置
25へ接続された通気管21が配設されている。
【0048】図5に示した地下水浄化装置も、実施の形
態1で上述したと同様に、本発明の地下水浄化方法に適
用することができる。
【0049】尚、図5に示した地下水浄化装置におい
て、曝気管20に加えて、図6に示すように、第2の曝
気管30、第3バルブ27、第4バルブ28を設けても
よい。更には、図5に示した地下水浄化装置において、
曝気管20に加えて、図7に示すように、第3の曝気管
31、第3バルブ27、第5バルブ29を設けてもよ
い。また、図5に示した地下水浄化装置において、曝気
管20に加えて、図8に示すように、第2の曝気管3
0、第3の曝気管31、第3バルブ27、第4バルブ2
8、第5バルブ29を設けてもよい。
【0050】(実施の形態6)実施の形態6は、本発明
の第2の構成に係る地下水浄化用井戸及びこれを用いた
地下水浄化装置、並びに、地下水浄化方法に関する。実
施の形態6を、図9を参照して説明する。尚、地下水浄
化用井戸は、構成上は地下水浄化装置に含まれるので、
以下、地下水浄化装置について説明する。
【0051】図9に示す地下水浄化装置は、地下水を曝
気しながら揚水するための地下水浄化用井戸と、地下水
中の汚染物質を除去するための浄化処理部とを有する。
地下水浄化用井戸は、井戸ケーシング10、二重管1
5、二重管15内の地下水を曝気するための第1の曝気
管20、及び、井戸ケーシング10と二重管15との間
の地下水を曝気するための第2の曝気管40から構成さ
れている。井戸ケーシング10には、地下水を取水する
ための第1のスクリーン11が備えられている。第1の
スクリーン11は、帯水層中に配置されている。二重管
15は、井戸ケーシング10内に配設されており、外筒
13及び内筒に相当する揚水管14から構成されてい
る。外筒13には、第1のスクリーン11よりも上方に
位置し、井戸ケーシング10内の地下水を外筒13に導
入するための第2のスクリーン16が備えられている。
地下水を揚水するための揚水管14の下端部は、外筒1
3の底部よりも上方であって、第2のスクリーン16よ
りも下方に位置している。揚水管14の上部は外筒13
の上端部から突出しており、第1の曝気管20の開放端
部は揚水管14の下部に位置する。具体的には、第1の
曝気管20は揚水管14内へ挿入されており、第2の曝
気管40は井戸ケーシング10内へ挿入されている。第
2の曝気管40の開放端部は、第1のスクリーン11よ
りも上方に配置され、且つ、第2のスクリーン16より
も下方に配置されている。また、井戸ケーシング10の
口元12及び外筒13の上端部は閉鎖されている。井戸
ケーシング10の上部及び外筒13の上部のそれぞれに
は、気体浄化装置25へ接続された通気管21が配設さ
れている。
【0052】浄化処理部は、実施の形態1と同様の構成
とすることができる。
【0053】第1の曝気管20の上端部及び第2の曝気
管40は、地上に設置されたコンプレッサー22に第1
バルブ27及び第2バルブ28を介して接続されてお
り、コンプレッサー22から送られる圧搾空気によって
揚水管14内の地下水が曝気しながら揚水され、井戸ケ
ーシング10内の地下水が曝気される。尚、第1の曝気
管20と第2の曝気管40とに圧搾空気を送るコンプレ
ッサー22が共通であるために、第3バルブ27と第4
バルブ28とが設けられているが、第1の曝気管20と
第2の曝気管31を各々独立のコンプレッサーに接続し
た場合には、これらのバルブは不要である。
【0054】次に、かかる地下水浄化装置を用いた地下
水浄化方法について説明する。
【0055】汚染物質を含む地下水は、井戸ケーシング
10の第1のスクリーン11から取水され、更に、二重
管15を構成する外筒13の第2のスクリーン16を通
って二重管15の下部を満たす。即ち、外筒13の下部
と揚水管14の下部とは、地下水に浸漬された状態とな
る。この状態で、コンプレッサー22から第1バルブ2
7を介して第1の曝気管20へ圧搾空気を送り、曝気を
行うと、揚水管14内の地下水の水位が上昇し、揚水管
14内は地下水で満たされる。このとき発生する気泡中
には、地下水中に含まれていた汚染物質が所定の分配係
数に従って移行する。汚染物質が揮発性有機化合物であ
る場合、汚染物質の大部分はこの段階で気泡中に移行す
る。揚水管14の上部まで揚水された地下水は気液分離
装置23へ送られる。揚水の状態が安定したならば、コ
ンプレッサー22から第2バルブ28を介して第2の曝
気管40へ圧搾空気を送り、曝気を行う。井戸ケーシン
グ10と二重管15との間の地下水が曝気されると、上
昇した気泡は井戸ケーシング10の上部空間を占める気
体(空気)中に集められる。その結果、井戸ケーシング
10の上部空間を占める気体(空気)中の汚染物質濃度
が高くなる。この気体(空気)は、通気管21を通って
気体浄化装置25へ送られる。
【0056】気液分離装置23に導入された地下水は、
気液分離を経た後、系外に排水される。排水された地下
水には、汚染物質は殆ど含まれていない。一方、気液分
離装置23の上部には汚染物質を含む気体(空気)が溜
まり、この気体は、配管24を通じて活性炭吸着塔から
成る気体浄化装置25へ送られる、気体浄化装置25へ
は、外筒13内の上部空間を占める気体(空気)、及
び、井戸ケーシング10の上部空間を占める気体(空
気)も通気管21を通じて送られる。これらの気体は、
汚染物質の吸着除去を経て、清浄な空気として系外に排
気される。
【0057】上述の地下水浄化方法によれば、揚水管1
4内及び井戸ケーシング10内での気液接触が十分に行
われるため、気相中に移行する汚染物質の割合を高める
ことができ、汚染物質の除去率を高めることができる。
しかも、地上の曝気塔や水中型の揚水ポンプを使用しな
いため、地上設備の設置面積が少なくて済み、低騒音で
あり、メンテナンス性に優れる。
【0058】尚、図10に示すように、開放端部が外筒
の下部に位置する第3の曝気管41を更に備えている構
成とすることもできる。即ち、外筒13と内筒に相当す
る揚水管14との間の地下水に下部が浸漬された第3の
曝気管41を更に備えている構成とすることもできる。
第3の曝気管41へ送られる圧搾空気の流量は第5バル
ブ29により制御される。尚、図10に示した例では、
曝気管20と第2の曝気管40と第3の曝気管41とに
圧搾空気を送るコンプレッサー22が共通であるため
に、第3バルブ27と第4バルブ28と第5バルブ29
とが設けられているが、これらの曝気管を各々独立のコ
ンプレッサーに接続した場合には、これらのバルブは不
要である。
【0059】外筒13と揚水管14との間の地下水が曝
気されると、上昇した気泡は外筒13の上部空間を占め
る気体(空気)中に集められる。その結果、外筒13の
上部空間を占める気体(空気)中の汚染物質濃度が高く
なる。この気体(空気)は、通気管21を通って気体浄
化装置25へ送られ、浄化される。このような構成を有
する地下水浄化装置を用いた地下水浄化方法により、汚
染物質の除去率の一層の改善を図ることができる。
【0060】あるいは又、図11に示すように、外筒1
3の上端部が井戸ケーシング10の口元12よりも下方
に位置し、井戸ケーシング10の口元12は閉鎖されて
おり、外筒13の上端部は開放されている構成とするこ
ともできる。この場合にも、図12に示すように、開放
端部が外筒の下部に位置する第3の曝気管41を更に備
えている構成とすることができる。
【0061】以上、本発明の具体的な実施の形態を説明
したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。例えば、実施の形態1にて説明した地下水浄
化用井戸及びこれを用いた地下水浄化装置における外筒
を、図13に示すように変形してもよい。即ち、下端部
が開放された外筒を用い、外筒の下端部を井戸ケーシン
グの底部と接触させて配置してもよい。図13に示す地
下水浄化装置において、二重管15は、外筒13及び内
筒に相当する揚水管14から構成されている。外筒13
は下端部が開放された構成を有するが、下端部が井戸ケ
ーシング10の底部と接触され、外筒13の内部空間と
井戸ケーシング10の内部空間とが実質的に仕切られて
いる。かかる構成によれば、予め地下水で満たされた井
戸ケーシング10内へ二重管15を挿入する際に、二重
管15に浮力が働かないため、挿入が容易となる。図1
3に示した地下水浄化装置も、実施の形態1で説明した
と同様に、地下水浄化方法に適用することができる。
尚、図13に示した地下水浄化用井戸、地下水浄化装置
を、実施の形態2〜実施の形態6に説明した地下水浄化
用井戸、地下水浄化装置に適用することができる。
【0062】また、各実施の形態における曝気管、第1
の曝気管、第2の曝気管あるいは第3の曝気管の外壁に
は、揚水時の地下水の上昇流を妨げる障害部材が備えら
れていてもよい。図14に、例えば曝気管20(長さ方
向の一部を図示)の外壁に備えられた障害部材を例示す
る。図14の(A)に示す障害部材20Aは、曝気管2
0の外壁に螺旋状に巻き付けるように設けられた帯状体
から成る。図14の(B)に示す障害部材20Bは、曝
気管20の周囲を同心的に周回する円環体から成る。複
数の円環体は、曝気管20の軸方向に沿って所定の間隔
で配列されている。図14の(C)に示す障害部材20
Cは、図14の(B)に示した障害部材20Bを4分割
した扇形の翼片から成る。曝気管20の軸方向上の或る
地点においては2枚の翼片が例えばX方向に沿って対向
配置され、隣りの地点においては別の2枚の翼片がX方
向と直交するY方向に沿って対向配置されている。図1
4の(D)に示す障害部材20Dは、曝気管20を取り
囲むように配された棒状体から成る。曝気管20の軸方
向の或る地点においては、4本の棒状体が或る直交方向
に沿って配置され、隣りの地点においては別の4本の棒
状体が上記の直交方向とは45度ずれた直交方向に沿っ
て配置されている。更に、図14の(E)に示す障害部
材20Eは、曝気管20の外周(円周)を4分割する位
置に各々配され、曝気管20の軸方向に沿ってスクリュ
ー翼のように捻れながら延びる帯状体から成る。
【0063】また、各実施の形態で説明した地下水浄化
装置において、場合によっては、第2のスクリーン16
が第1のスクリーン11よりも地中の深い位置にあって
もよい。一例として、実施の形態1における第1のスク
リーン11と第2のスクリーン16の位置関係を逆とし
た構成例を図15に示す。かかる構成によれば、予め地
下水で満たされた井戸ケーシング10内へ二重管15を
挿入する際に、二重管15に浮力が働く期間が短縮され
るため、挿入を容易に行うことが可能である。図15に
示した地下水浄化装置も、実施の形態1で上述したと同
様に、地下水浄化方法に適用することができる。尚、第
2のスクリーン16と第1のスクリーン11との配置関
係を、実施の形態2〜実施の形態6に適用することがで
きる。更には、図14の(A)〜図14の(E)に示し
たような障害部材20A〜20Eのいずれかが曝気管の
外壁に備えられていてもよい。その他、地下水浄化用井
戸及び地下水浄化装置の構成の細部については、適宜選
択、変更、組合せが可能である。
【0064】更には、各実施の形態で説明した地下水浄
化装置において、場合によっては、井戸ケーシングを多
重管構造とし、最も内側の管内に、外筒及び揚水管から
構成された二重管を配設してもよい。二重管を配設した
後の井戸ケーシング内部は、二重管構造、三重管構造・
・・となる。この場合、井戸ケーシングの最も内側の部
分(二重管の外側の空間)の地下水の流れが上向きとな
るように、井戸ケーシングの最外壁に第1のスクリーン
を設け、更には、井戸ケーシングを多重管構造を構成す
る各隔壁にも、地下水の流れが最適となるようにスクリ
ーンを設ければよい。
【0065】
【発明の効果】本発明においては、曝気しながら揚水さ
れた地下水の一部を外筒内及び/又は井戸ケーシング内
へ戻し、あるいは又、井戸ケーシング内及び揚水管内で
の曝気を行うので、気液接触を十分に行うことが可能と
なる。その結果、気相中に移行する汚染物質の割合が増
し、汚染物質の除去率の向上を図ることができる。ま
た、地下水浄化用井戸に導入された地下水が井戸ケーシ
ング内から直接揚水管へと流れる従来の技術と異なり、
本発明の第2の態様においては、地下水浄化用井戸に導
入された地下水は井戸ケーシング内から外筒を経由して
揚水管へと流れるので、井戸ケーシング内において曝気
を確実に効率良く行うことが可能となる。しかも、地上
の曝気塔や水中型の揚水ポンプが不要なので、地上設備
の設置面積が少なくて済み、低騒音であり、メンテナン
ス性に優れる。かかる地下水浄化装置を用いた本発明の
地下水浄化方法によれば、低コストにて極めて効果的に
地下水浄化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る地下水浄化用井戸及び地下
水浄化装置の概念図である。
【図2】実施の形態2に係る地下水浄化用井戸及び地下
水浄化装置の概念図である。
【図3】実施の形態3に係る地下水浄化用井戸及び地下
水浄化装置の概念図である。
【図4】実施の形態4に係る地下水浄化用井戸及び地下
水浄化装置の概念図である。
【図5】実施の形態5に係る地下水浄化用井戸及び地下
水浄化装置の概念図である。
【図6】実施の形態5に係る地下水浄化用井戸及び地下
水浄化装置の変形例の概念図である。
【図7】実施の形態5に係る地下水浄化用井戸及び地下
水浄化装置の別の変形例の概念図である。
【図8】実施の形態5に係る地下水浄化用井戸及び地下
水浄化装置の更に別の変形例の概念図である。
【図9】実施の形態6に係る地下水浄化用井戸及び地下
水浄化装置の概念図である。
【図10】実施の形態6に係る地下水浄化用井戸及び地
下水浄化装置の変形例の概念図である。
【図11】実施の形態6に係る地下水浄化用井戸及び地
下水浄化装置の別の変形例の概念図である。
【図12】実施の形態6に係る地下水浄化用井戸及び地
下水浄化装置の更に別の変形例の概念図である。
【図13】実施の形態1に係る地下水浄化用井戸及び地
下水浄化装置の変形例の概念図である。
【図14】曝気管の変形例を示す部分概略斜視図であ
る。
【図15】実施の形態1に係る地下水浄化用井戸及び地
下水浄化装置の別の変形例の概念図である。
【図16】従来の地下水浄化装置の概念図である。
【符号の説明】
10・・・井戸ケーシング、11・・・第1のスクリー
ン、12・・・口元、13・・・外筒、14・・・揚水
管、15・・・二重管、16・・・第2のスクリーン、
17,18,27,28,29・・・バルブ、19・・
・分岐管、20・・・曝気管又は第1の曝気管,30,
40・・・第2の曝気管、31,41・・・第3の曝気
管、21,21A・・・通気管、22・・・コンプレッ
サー、23・・・気液分離装置、24・・・配管、25
・・・気体浄化装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 計 東京都中央区銀座4丁目9番13号 ドリコ 株式会社内 Fターム(参考) 4D037 AA01 AB14 AB16 BA23 BB05

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)地下水を取水するための第1のスク
    リーンを備えた井戸ケーシング、 (B)井戸ケーシング内に配設され、外筒及び揚水管か
    ら構成された二重管、 (C)二重管内の地下水を曝気するための曝気管、並び
    に、 (D)曝気しながら揚水された地下水の一部を外筒内及
    び/又は井戸ケーシング内へ戻すために、揚水管の上部
    に接続された分岐管、を有し、 外筒には、井戸ケーシング内の地下水を外筒に導入する
    ための第2のスクリーンが備えられており、 地下水を揚水するための揚水管の下端部は、外筒の底部
    よりも上方であって、第2のスクリーンよりも下方に位
    置し、揚水管の上部は外筒の上端部から突出しており、 曝気管の開放端部は揚水管の下部に位置することを特徴
    とする地下水浄化用井戸。
  2. 【請求項2】外筒の上端部は閉鎖されており、 分岐管は、曝気しながら揚水された地下水の一部を外筒
    内へ戻すために、揚水管の上部に接続されていることを
    特徴とする請求項1に記載の地下水浄化用井戸。
  3. 【請求項3】井戸ケーシングの口元は閉鎖されており、 井戸ケーシングと二重管との間の地下水を曝気するため
    の第2の曝気管を更に備えていることを特徴とする請求
    項2に記載の地下水浄化用井戸。
  4. 【請求項4】外筒の上端部は井戸ケーシングの口元より
    も下方に位置し、 井戸ケーシングの口元は閉鎖されており、外筒の上端部
    は開放されており、 分岐管は、曝気しながら揚水された地下水の一部を外筒
    内及び/又は井戸ケーシング内へ戻すために、揚水管の
    上部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載
    の地下水浄化用井戸。
  5. 【請求項5】井戸ケーシングと二重管との間の地下水を
    曝気するための第2の曝気管を更に備えていることを特
    徴とする請求項4に記載の地下水浄化用井戸。
  6. 【請求項6】開放端部が外筒の下部に位置する第3の曝
    気管を更に備えていることを特徴とする請求項2乃至請
    求項5のいずれか1項に記載の地下水浄化用井戸。
  7. 【請求項7】曝気管の外壁には、揚水時の地下水の上昇
    流を妨げる障害部材が備えられていることを特徴とする
    請求項1に記載の地下水浄化用井戸。
  8. 【請求項8】(イ)地下水を曝気しながら揚水するため
    の地下水浄化用井戸、並びに、 (ロ)地下水中の汚染物質を除去するために、揚水管の
    上端部に接続された気液分離装置と、気液分離装置に接
    続され、気液分離装置によって分離された気体から汚染
    物質を除去するための気体浄化装置とから構成された浄
    化処理部、を有する地下水浄化装置であって、 地下水浄化用井戸は、 (A)地下水を取水するための第1のスクリーンを備え
    た井戸ケーシング、 (B)井戸ケーシング内に配設され、外筒及び揚水管か
    ら構成された二重管、 (C)二重管内の地下水を曝気するための曝気管、並び
    に、 (D)曝気しながら揚水された地下水の一部を外筒内及
    び/又は井戸ケーシング内へ戻すために、揚水管の上部
    に接続された分岐管、を有し、 外筒には、井戸ケーシング内の地下水を外筒に導入する
    ための第2のスクリーンが備えられており、 地下水を揚水するための揚水管の下端部は、外筒の底部
    よりも上方であって、第2のスクリーンよりも下方に位
    置し、揚水管の上部は外筒の上端部から突出しており、 曝気管の開放端部は揚水管の下部に位置することを特徴
    とする地下水浄化装置。
  9. 【請求項9】外筒の上端部は閉鎖されており、 分岐管は、曝気しながら揚水された地下水の一部を外筒
    内へ戻すために、揚水管の上部に接続されており、 外筒の上部には、気体浄化装置へ接続された通気管が配
    設されていることを特徴とする請求項8に記載の地下水
    浄化装置。
  10. 【請求項10】井戸ケーシングの口元は閉鎖されてお
    り、 井戸ケーシングと二重管との間の地下水を曝気するため
    の第2の曝気管を更に備えていることを特徴とする請求
    項9に記載の地下水浄化装置。
  11. 【請求項11】外筒の上端部は井戸ケーシングの口元よ
    りも下方に位置し、 井戸ケーシングの口元は閉鎖されており、外筒の上端部
    は開放されており、 分岐管は、曝気しながら揚水された地下水の一部を外筒
    内及び/又は井戸ケーシング内へ戻すために、揚水管の
    上部に接続されており、 井戸ケーシングの口元には、気体浄化装置へ接続された
    通気管が配設されていることを特徴とする請求項8に記
    載の地下水浄化装置。
  12. 【請求項12】井戸ケーシングと二重管との間の地下水
    を曝気するための第2の曝気管を更に備えていることを
    特徴とする請求項11に記載の地下水浄化装置。
  13. 【請求項13】地下水浄化用井戸には、開放端部が外筒
    の下部に位置する第3の曝気管が更に備えられているこ
    とを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれか1項
    に記載の地下水浄化装置。
  14. 【請求項14】曝気管の外壁には、揚水時の地下水の上
    昇流を妨げる障害部材が備えられていることを特徴とす
    る請求項8に記載の地下水浄化装置。
  15. 【請求項15】(イ)地下水を曝気しながら揚水するた
    めの地下水浄化用井戸、並びに、 (ロ)地下水中の汚染物質を除去するために、揚水管の
    上端部に接続された気液分離装置と、気液分離装置に接
    続され、気液分離装置によって分離された気体から汚染
    物質を除去するための気体浄化装置とから構成された浄
    化処理部、を有し、 地下水浄化用井戸は、 (A)地下水を取水するための第1のスクリーンを備え
    た井戸ケーシング、 (B)井戸ケーシング内に配設され、外筒及び揚水管か
    ら構成された二重管、 (C)二重管内の地下水を曝気するための曝気管、並び
    に、 (D)曝気しながら揚水された地下水の一部を外筒内及
    び/又は井戸ケーシング内へ戻すために、揚水管の上部
    に接続された分岐管、を有し、 外筒には、井戸ケーシング内の地下水を外筒に導入する
    ための第2のスクリーンが備えられており、 地下水を揚水するための揚水管の下端部は、外筒の底部
    よりも上方であって、第2のスクリーンよりも下方に位
    置し、揚水管の上部は外筒の上端部から突出しており、 曝気管の開放端部は揚水管の下部に位置する地下水浄化
    装置を用いた地下水浄化方法であって、 地下水を、第1のスクリーンを介して井戸ケーシング内
    へと導入し、更に、第2のスクリーンを介して外筒から
    揚水管内へと導入し、曝気管によって二重管内の地下水
    を曝気して揚水管を介して揚水し、揚水された地下水の
    一部を分岐管を介して外筒内及び/又は井戸ケーシング
    内へと戻し、残りの地下水を気液分離装置に導入して気
    体と液体に分離し、気液分離装置にて分離された気体か
    ら汚染物質を気体浄化装置によって除去して系外に排気
    し、気液分離装置にて分離された液体を系外に排水する
    ことを特徴とする地下水浄化方法。
  16. 【請求項16】除去される汚染物質は揮発性有機化合物
    であることを特徴とする請求項15に記載の地下水浄化
    方法。
  17. 【請求項17】外筒の上端部は閉鎖されており、 揚水された地下水の一部を分岐管を介して外筒内へと戻
    し、 外筒内へ戻す地下水と気液分離装置へ送る地下水との流
    量比を調節することにより、汚染物質の除去効率を最適
    化することを特徴とする請求項15に記載の地下水浄化
    方法。
  18. 【請求項18】外筒の上端部は井戸ケーシングの口元よ
    りも下方に位置し、 井戸ケーシングの口元は閉鎖されており、外筒の上端部
    は開放されており、 揚水された地下水の一部を分岐管を介して外筒内及び/
    又は井戸ケーシング内へと戻し、 外筒内及び/又は井戸ケーシング内へ戻す地下水と気液
    分離装置へ送る地下水との流量比を調節することによ
    り、汚染物質の除去効率を最適化することを特徴とする
    請求項15に記載の地下水浄化方法。
  19. 【請求項19】(A)地下水を取水するための第1のス
    クリーンを備えた井戸ケーシング、 (B)井戸ケーシング内に配設され、外筒及び揚水管か
    ら構成された二重管、 (C)二重管内の地下水を曝気するための第1の曝気
    管、並びに、 (D)井戸ケーシングと二重管との間の地下水を曝気す
    るための第2の曝気管、を有し、 外筒には、井戸ケーシング内の地下水を外筒に導入する
    ための第2のスクリーンが備えられており、 地下水を揚水するための揚水管の下端部は、外筒の底部
    よりも上方であって、第2のスクリーンよりも下方に位
    置し、揚水管の上部は外筒の上端部から突出しており、 第1の曝気管の開放端部は揚水管の下部に位置すること
    を特徴とする地下水浄化用井戸。
  20. 【請求項20】井戸ケーシングの口元及び外筒の上端部
    は閉鎖されていることを特徴とする請求項19に記載の
    地下水浄化用井戸。
  21. 【請求項21】外筒の上端部は井戸ケーシングの口元よ
    りも下方に位置し、 井戸ケーシングの口元は閉鎖されており、外筒の上端部
    は開放されていることを特徴とする請求項19に記載の
    地下水浄化用井戸。
  22. 【請求項22】開放端部が外筒の下部に位置する第3の
    曝気管を更に備えていることを特徴とする請求項20又
    は請求項21に記載の地下水浄化用井戸。
  23. 【請求項23】第1の曝気管の外壁には、揚水時の地下
    水の上昇流を妨げる障害部材が備えられていることを特
    徴とする請求項19に記載の地下水浄化用井戸。
  24. 【請求項24】(イ)地下水を曝気しながら揚水するた
    めの地下水浄化用井戸、並びに、 (ロ)地下水中の汚染物質を除去するために、揚水管の
    上端部に接続された気液分離装置と、気液分離装置に接
    続され、気液分離装置によって分離された気体から汚染
    物質を除去するための気体浄化装置とから構成された浄
    化処理部、を有する地下水浄化装置であって、 地下水浄化用井戸は、 (A)地下水を取水するための第1のスクリーンを備え
    た井戸ケーシング、 (B)井戸ケーシング内に配設され、外筒及び揚水管か
    ら構成された二重管、 (C)二重管内の地下水を曝気するための第1の曝気
    管、並びに、 (D)井戸ケーシングと二重管との間の地下水を曝気す
    るための第2の曝気管、を有し、 外筒には、井戸ケーシング内の地下水を外筒に導入する
    ための第2のスクリーンが備えられており、 地下水を揚水するための揚水管の下端部は、外筒の底部
    よりも上方であって、第2のスクリーンよりも下方に位
    置し、揚水管の上部は外筒の上端部から突出しており、 第1の曝気管の開放端部は揚水管の下部に位置すること
    を特徴とする地下水浄化装置。
  25. 【請求項25】井戸ケーシングの口元及び外筒の上端部
    は閉鎖されており、 井戸ケーシング及び外筒の上部には、気体浄化装置へ接
    続された通気管が配設されていることを特徴とする請求
    項24に記載の地下水浄化装置。
  26. 【請求項26】外筒の上端部は井戸ケーシングの口元よ
    りも下方に位置し、 井戸ケーシングの口元は閉鎖されており、外筒の上端部
    は開放されており、 井戸ケーシングの上部には、気体浄化装置へ接続された
    通気管が配設されていることを特徴とする請求項24に
    記載の地下水浄化装置。
  27. 【請求項27】地下水浄化用井戸には、開放端部が外筒
    の下部に位置する第3の曝気管が更に備えられているこ
    とを特徴とする請求項25又は請求項26に記載の地下
    水浄化装置。
  28. 【請求項28】第1の曝気管の外壁には、揚水時の地下
    水の上昇流を妨げる障害部材が備えられていることを特
    徴とする請求項24に記載の地下水浄化装置。
  29. 【請求項29】(イ)地下水を曝気しながら揚水するた
    めの地下水浄化用井戸、並びに、 (ロ)地下水中の汚染物質を除去するために、揚水管の
    上端部に接続された気液分離装置と、気液分離装置に接
    続され、気液分離装置によって分離された気体から汚染
    物質を除去するための気体浄化装置とから構成された浄
    化処理部、を有し、 地下水浄化用井戸は、 (A)地下水を取水するための第1のスクリーンを備え
    た井戸ケーシング、 (B)井戸ケーシング内に配設され、外筒及び揚水管か
    ら構成された二重管、 (C)二重管内の地下水を曝気するための第1の曝気
    管、並びに、 (D)井戸ケーシングと二重管との間の地下水を曝気す
    るための第2の曝気管、を有し、 外筒には、井戸ケーシング内の地下水を外筒に導入する
    ための第2のスクリーンが備えられており、 地下水を揚水するための揚水管の下端部は、外筒の底部
    よりも上方であって、第2のスクリーンよりも下方に位
    置し、揚水管の上部は外筒の上端部から突出しており、 第1の曝気管の開放端部は揚水管の下部に位置する地下
    水浄化装置を用いた地下水浄化方法であって、 地下水を、第1のスクリーンを介して井戸ケーシング内
    へと導入し、第2の曝気管によって井戸ケーシングと二
    重管との間の地下水を曝気し、更に、第2のスクリーン
    を介して外筒から揚水管内へと導入し、第1の曝気管に
    よって二重管内の地下水を曝気して揚水管を介して揚水
    し、揚水された地下水を気液分離装置に導入して気体と
    液体に分離し、気液分離装置にて分離された気体から汚
    染物質を気体浄化装置によって除去して系外に排気し、
    気液分離装置にて分離された液体を系外に排水すること
    を特徴とする地下水浄化方法。
  30. 【請求項30】除去される汚染物質は揮発性有機化合物
    であることを特徴とする請求項29に記載の地下水浄化
    方法。
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