JP2001144783A - シリアルバスブリッジ、端末装置、情報通信システム、情報通信方法並びに記憶媒体 - Google Patents

シリアルバスブリッジ、端末装置、情報通信システム、情報通信方法並びに記憶媒体

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JP2001144783A
JP2001144783A JP2000261679A JP2000261679A JP2001144783A JP 2001144783 A JP2001144783 A JP 2001144783A JP 2000261679 A JP2000261679 A JP 2000261679A JP 2000261679 A JP2000261679 A JP 2000261679A JP 2001144783 A JP2001144783 A JP 2001144783A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バスリセットが発生しても、上位プロトコル
層におけるバスリセット処理の整合性を取れ、バス間の
正常なデータ通信を可能とすることにある。 【解決手段】 バスA102でバスリセットが発生した
ことによりバスリセット信号を受信したIEEE139
4ブリッジ101は、バスA102に接続されているポ
ータルA3301のノードコントローラ側でバスリセッ
ト処理を行う一方で、バスリセット管理装置3304
は、格納テーブル3305、3306に記憶した各ノー
ドのREMOTE_BUS_RESETレジスタに対して、レジスタのフ
ォーマットに従った形でバスリセットが発生したリモー
トバスのバスIDすなわちバスAのバスID:3FDh
をデータとしたパケットを1394ライトトランズアク
ションを使用した書き込みを順次行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報通信装置を通信
制御ネットワークを介して複数接続可能な情報通信シス
テム及び情報通信方法並びに記憶媒体に関し、例えばI
EEE1394等のインタフェースで接続される情報通
信システム及び情報通信方法並びに記憶媒体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】IEEE1394のようなシリアルバス
インタフェースでは、いわゆるセントロニクス仕様のパ
ラレルインターフェースのようなホストコンピュータと
端末機(デバイス)との1対1接続の形態と異なり、複
数のデバイス、例えばデジタルビデオ装置(DV)やデ
ジタルカメラ装置(DC)、ホストコンピュータ、スキ
ャナ、VTRなどを同時に接続する事が可能であり、シ
リアルバスの規格の一つであるIEEE1394規格の
ようなこれら複数デバイスの接続によるデータ通信ネッ
トワークシステム、家庭内ネットワークなどが提唱され
てきている。
【0003】これらネットワークに接続されるデバイス
は様々であり、異なるメーカの不特定多数のデバイスが
接続される可能性がある。
【0004】IEEE1394−1995によればIE
EE1394に準拠したシリアルバスアドレス指定方法
により、ひとつの1394に準拠したバス(以下「ロー
カルバス」と称す。)には最大63個のノードが接続可
能である。また、10ビットのアドレススペースをバス
を特定するバスID指定用に定義することにより、10
23個のバスが相互接続可能となっている。そして、ケ
ーブル環境の場合、各デバイスを構成する情報信号処理
装置(以下「ノード」と称す。)間のケーブルは最大
4.5mとなっている。
【0005】最大接続が可能な63個のデバイス以上の
デバイスをIEEE1394により接続しようとした場
合、あるいた遠隔地に配置される複数のIEEE139
4バスを互いに接続しようとする場合の技術的な制約を
解消する為には、一般的にいわゆる「1394ブリッ
ジ」と呼ばれるデバイスが使用される。この1394ブ
リッジを中継して複数のIEEE1394ローカルバス
同士を接続することにより、異なるローカルバスに接続
されているデバイス間でデータ通信が可能となる。
【0006】IEEE1394の場合、バス構成に変化
があったとき、例えばデバイスノードの挿抜や電源のO
N/OFFなどによるノード数の増減、ネットワーク異
常等によるハード検出による起動、プロトコルからのホ
スト制御などによる直接命令などによって変化が生じ
て、新たなネットワーク構成を認識する必要があると
き、変化を検知した各ノードはバス上にバスリセット信
号を送信して、新たなネットワーク構成を認識するモー
ドを実行する。
【0007】このバスリセット信号はローカルバス上の
他のノードに伝達され、最終的にすべてのノードがバス
リセット信号を検知した後、バスリセットが起動とな
る。バスリセットが起動するとデータ転送は一時中断さ
れ、この間のデータ転送は待たされ、終了後、新しいネ
ットワーク構成のもとで再開される。
【0008】一方、IEEE1394バスに接続される
デバイスの場合、転送プロトコル中の物理レイヤ、デー
タリンクレイヤはIEEE1394で定義されているも
のの、その上位レイヤに関しては、デバイスの用途やア
プリケーションに応じて様々な上位プロトコルが定義、
実装されている。
【0009】これらIEEE1394の上位プロトコル
は、IEEE1394バスを使い特定デバイスとデータ
通信を行う際のコネクション樹立方法、リソース管理方
法、アプリケーションデータの送受方法、データ転送終
了時のコネクション破棄方法、そしてエラー状態からの
復帰と共にIEEE1394の特徴であるバスリセット
時の復帰方法、またはバスリセット前後のプロトコルの
取り決めに関する定義がなされている。
【0010】上位プロトコルの一例であるDPP(Dire
ct Print Protocol)の場合、バスリセットが発生した
場合にはデータ転送開始にあたりコネクションを樹立し
た側のデバイスがリセットコマンドの発行を行い、もう
一方のデバイスはそのコマンドを受信後確認応答を行う
ことにより、データ転送再開が行なわれる仕組みが定義
されている。
【0011】またAV/Cプロトコルの場合、一方のノ
ードが発行したAV/Cコマンドを受信したノードが応
答を送出する前にバスリセットが発生した際には、その
コマンド自体が無効となりコマンド発行側も応答を期待
してはならないという取り決めがある。
【0012】このようにIEEE1394バスリセット
発生時にはデータ転送が一時中断され、バスリセット前
後のトポロジーに変化が生じる為、上位プロトコル層は
これら状況変化に対応する必要があり、バスリセット発
生時のデータ送信側、データ受信側双方の対処方法がプ
ロトコル規格上定義されている。これによりバスリセッ
トが発生した場合、同一の上位プロトコルが実装されて
いるデバイス間のデータ転送においてはデータ送信側、
受信側が定義された適切な処理をバスリセット前後に行
う為、影響を受けることなくデータ転送を継続すること
が可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、IEE
E1394ブリッジは接続された一方のローカルバス上
でバスリセットが生じた場合においても、そのバスリセ
ット信号を接続されたもう一方のローカルバス(以下
「リモートバス」と称す。)には伝達しない、すなわち
バスリセットをバス間に伝搬しない仕組みになっている
ため、ブリッジを介したノード間のデータ転送におい
て、不具合が起こる可能性がある。
【0014】上述した上位プロトコルを使用して同じロ
ーカルバス上のデバイス間でデータ転送を行う場合、バ
スリセットはローカルバス上の全てのノードに伝達され
るため、データ送信側ノード、受信側ノード共にバスリ
セットを検出することが可能であり、上位プロトコルに
おいてバスリセット時の対応処理を適切に行うことが可
能である。
【0015】しかしながら、同じ上位プロトコルを使用
して、一方のローカルバスのデータ送信ノードからIE
EE1394ブリッジを介した他方のローカルバスに接
続されたデータ受信側ノードでデータ転送を行う際、一
方のローカルバスにおいてバスリセットが発生した場合
にはIEEE1394ブリッジはバスリセットを他バス
に伝搬しない為、リモートバスに接続されたノードはそ
のバスリセットを検出することができず、上位プロトコ
ル層において片側のデバイスのみがバスリセット処理を
実行してしまい、データ送信側とデータ受信側間の処理
で矛盾が生じてしまうという問題があった。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決することを目的として成されたもので、上述した課
題を解決する一手段として例えば以下の構成を備える。
【0017】即ち、相異なるシリアルバスに接続する少
なくとも2個のポータルを持つシリアルバスブリッジに
おいて、各ポータルは、接続するシリアルバスのバスリ
セットを検出する検出手段と、当該シリアルバスを含む
複数のシリアルバスからなり、シリアルバスブリッジに
より互いに接続されたネットワーク上のノードを特定す
るID情報を記憶する記憶手段と、当該ネットワーク上の
ノードを特定するID情報を含む制御メッセージを受信す
る受信手段とを備え、前記制御メッセージには、登録命
令と削除命令のいずれかを含み、登録命令を含む制御メ
ッセージを前記受信手段に受信した場合には、当該制御
メッセージに含まれるID情報を前記記憶手段に記憶し、
削除命令を含む制御メッセージを受信した場合には、当
該制御メッセージに含まれるID情報を前記記憶手段から
削除する、また、検出手段がバスリセットを検出した場
合には、前記記憶手段に記憶したID情報により特定され
るノードに対して、当該シリアルバスを特定するバスID
情報を含む通知メッセージを送信する送信手段を備えた
ことを特徴とするシリアルバスブリッジとする。
【0018】また、複数のシリアルバスからなり、シリ
アルバスブリッジにより互いに接続されたネットワーク
上のノードとなる端末装置において、上記したシリアル
バスブリッジのポータルに対して、当該ネットワーク上
のノードを特定するID情報を含む前記制御メッセージを
送信することを特徴とする端末装置とする。
【0019】更にまた、複数のシリアルバスからなり、
シリアルバスブリッジにより互いに接続されたネットワ
ーク上のノードとなる端末装置において、上記したシリ
アルバスブリッジのポータルから、当該シリアルバスを
特定するバスID情報を含む通知メッセージを受信するこ
とを特徴とする端末装置とする。
【0020】また、複数のシリアルバスからなり、シリ
アルバスブリッジにより互いに接続されたネットワーク
上に、上記したシリアルバスブリッジ、端末装置を含む
ことを特徴とする情報通信システムとする。
【0021】そして例えば、複数のシリアルバスからな
り、シリアルバスブリッジにより互いに接続されたネッ
トワーク上の第1のシリアルバスに接続した第1のノード
となる第1の端末装置と、前記第1のシリアルバスとは異
なる第2のシリアルバスに接続した第2のノードとなる第
2の端末装置が通信を行う情報通信システムにおいて、
前記第1のシリアルバスは上記したシリアルバスブリッ
ジに接続し、前記第1の端末装置は、通信を開始すると
き、当該シリアルバスブリッジのポータルの内、前記第
1のシリアルバスに接続したポータルに対して、前記第2
のノードを特定するID情報を含み、登録命令を含む制御
メッセージを送信し、通信を終了するとき、当該シリア
ルバスブリッジのポータルの内、前記第1のシリアルバ
スに接続したポータルに対して、前記第2のノードを特
定するID情報を含み、削除命令を含む制御メッセージを
送信し、当該ポータルは、第1の端末と第2の端末が通信
を行っている間、前記第2のノードを特定するID情報を
前記記憶手段に記憶し、前記検出手段が当該第1のシリ
アルバスのバスリセットを検出したときは、当該第1の
シリアルバスを特定するバスID情報を含む通知メッセー
ジを第2の端末装置に送信することを特徴とする。
【0022】また例えば、複数のシリアルバスからな
り、シリアルバスブリッジにより互いに接続されたネッ
トワーク上の第1のシリアルバスに接続した第1のノード
となる第1の端末装置と、前記第1のシリアルバスとは異
なる第2のシリアルバスに接続した第2のノードとなる第
2の端末装置が通信を行う情報通信システムにおいて、
前記第2のシリアルバスは請求項1のシリアルバスブリッ
ジに接続し、前記第1の端末装置は、通信を開始すると
き、当該シリアルバスブリッジのポータルの内、前記第
2のシリアルバスに接続したポータルに対して、前記第
1のノードを特定するID情報を含み、登録命令を含む制
御メッセージを送信し、通信を終了するとき、当該シリ
アルバスブリッジのポータルの内、前記第2のシリアル
バスに接続したポータルに対して、前記第1のノードを
特定するID情報を含み、削除命令を含む制御メッセージ
を送信し、当該ポータルは、第1の端末と第2の端末が通
信を行っている間、前記第1のノードを特定するID情報
を前記記憶手段に記憶し、前記検出手段が当該第2のシ
リアルバスのバスリセットを検出したときは、当該第2
のシリアルバスを特定するバスID情報を含む通知メッセ
ージを第1の端末装置に送信することを特徴とする。
【0023】更に例えば、前記シリアルバスはIEEE
1394に準拠することを特徴とする。あるいは、前記
シリアルバスはIEEE1394に準拠することを特徴
とする。
【0024】また、複数のシリアルバスからなり、シリ
アルバスブリッジにより互いに接続されたネットワーク
上の第1のシリアルバスに接続した第1のノードとなる第
1の端末装置と、前記第1のシリアルバスとは異なる第2
のシリアルバスに接続した第2のノードとなる第2の端末
装置が通信を行う情報通信システムにおける情報通信方
法において、前記第1のシリアルバスは前記シリアルバ
スブリッジに接続し、前記第1の端末装置は、通信を開
始するとき、当該シリアルバスブリッジのポータルの
内、前記第1のシリアルバスに接続したポータルに対し
て、前記第2のノードを特定するID情報を含み、登録命
令を含む制御メッセージを送信し、通信を終了すると
き、当該シリアルバスブリッジのポータルの内、前記第
1のシリアルバスに接続したポータルに対して、前記第2
のノードを特定するID情報を含み、削除命令を含む制御
メッセージを送信し、当該ポータルは、第1の端末と第2
の端末が通信を行っている間、前記第2のノードを特定
するID情報を前記記憶手段に記憶し、前記検出手段が当
該第1のシリアルバスのバスリセットを検出したとき
は、当該第1のシリアルバスを特定するバスID情報を含
む通知メッセージを第2の端末装置に送信することを特
徴とする。
【0025】更にまた、複数のシリアルバスからなり、
シリアルバスブリッジにより互いに接続されたネットワ
ーク上の第1のシリアルバスに接続した第1のノードとな
る第1の端末装置と、前記第1のシリアルバスとは異なる
第2のシリアルバスに接続した第2のノードとなる第2の
端末装置が通信を行う情報通信システムにおける情報通
信方法において、前記第2のシリアルバスを前記シリア
ルバスブリッジに接続し、前記第1の端末装置は、通信
を開始するとき、当該シリアルバスブリッジのポータル
の内、前記第2のシリアルバスに接続したポータルに対
して、前記第1のノードを特定するID情報を含み、登録
命令を含む制御メッセージを送信し、通信を終了すると
き、当該シリアルバスブリッジのポータルの内、前記第
2のシリアルバスに接続したポータルに対して、前記第
1のノードを特定するID情報を含み、削除命令を含む制
御メッセージを送信し、当該ポータルは、第1の端末と
第2の端末が通信を行っている間、前記第1のノードを
特定するID情報を前記記憶手段に記憶し、前記検出手段
が当該第2のシリアルバスのバスリセットを検出したと
きは、当該第2のシリアルバスを特定するバスID情報を
含む通知メッセージを第1の端末装置に送信することを
特徴とする。
【0026】または、シリアルバスをシリアルブリッジ
装置を介して接続可能な情報通信システムであって、前
記シリアルブリッジはそれぞれ異なるシリアルバスに接
続する少なくとも2つのポータルと、前記接続された各
シリアルバス毎に当該シリアルバス特定情報と共に接続
されているノードの情報を登録する登録テーブルと、前
記各ポータルに接続するシリアルバスのバスリセットを
監視する監視手段と、前記監視手段がバスリセットを検
知するとバスリセットが検知されたシリアルバスに対応
する前記登録テーブルの内容を新たに更新されたノード
の情報に従って書き換える再登録手段とを備え、前記登
録テーブルの更新によりシステム構成の変更を認識可能
とすることを特徴とする。
【0027】そして例えば、前記シリアルバス特定情報
をバス毎に割り当てられたバスIDとし、前記ノードの
情報は各ノード毎に割り当てられたノードIDとすること
を特徴とする。あるいは、前記登録テーブルには、バス
毎に当該バスに接続されている全てのノードIDをバスI
Dと関連付けて登録されていることを特徴とする。
【0028】また例えば、前記シリアルブリッジは、更
に、前記接続するシリアルバスに接続されているノード
の通信状態を管理する通信管理手段を備え、前記監視手
段がバスリセットを検知すると前記再登録手段が書き換
えたノードと前記通信管理手段が管理している通信状態
のノードに再登録を報知することを特徴とする。
【0029】更に例えば、前記通信管理手段は、バスに
接続されているノード毎にノード通信状況を書き込み可
能な通信状態書込部を備え、ノードが通信を開始する際
にノードに前記通信状態書込部に通信相手先ノードの情
報を書き込ませることによりノードの通信状態を管理す
ることを特徴とする。
【0030】また、例えば、シリアルバス接続ノードよ
り通信相手ノード接続バスのバスリセット発生を確認可
能とする確認手段を備え、前記確認手段は、前記監視手
段のバスリセットの検知に対応して前記再登録手段が前
記登録テーブルを書き換えたことを検知して書き換えら
れたノードが前記通信管理手段が管理している通信状態
のノードに該当する場合には通信相手ノードが書き込ん
だ前記通信管理手段のノード情報を再登録に対応させて
書き換えることにより通信相手ノード接続バスのバスリ
セット発生を確認可能とすることを特徴とする。
【0031】更に例えば、前記シリアルブリッジは、前
記バスリセットが発生したバスに接続されているノード
からの通信中の相手ノードへの通知要求を受け取る通知
要求受入れ手段と、前記通知要求受入れ手段よりの通知
要求に従って通信相手先ノードへの通知を行う通知手段
を備えることを特徴とする。
【0032】また例えば、前記シリアルバスをIEEE
1394に準拠したIEEE1394バスとし、シリア
ルバスブリッジをIEEE1394に準拠したIEEE
1394ブリッジとすることを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る一発明の実施の形態例を詳細に説明する。
【0034】図1は本発明に係る一発明の実施の形態例
の概略構成を示す図であり、2つのIEEE1394に
準拠したローカルバスA102、ローカルバスB103
とそれを接続する1394ブリッジデバイス101より
構成されている。なお、図1においては、ローカルバス
が二つの例を説明したが、1394ブリッジデバイスを
介することにより更に多くのローカルバスと接続可能な
ことは勿論である。
【0035】各ローカルバスには、夫々のローカルバス
を特定するためのバス特定情報であるバスIDが付与さ
れて入る。そして、バスID「3FDh」で表されるロ
ーカルバスA102と、バスID「3FEh」で表され
るローカルバスB103にはそれぞれ複数のデバイスノ
ードが接続されている。
【0036】図1に示す本実施の形態例では、例えば、
ローカルバスA102に接続されるノードA1(10
4)はデジタルスチルカメラであり、ノードA2(10
5)はデジタルビデオカムコーダである。また、ローカ
ルバスB103に接続されるノードB1(106)はプ
リンタであり、ノードB2(107)はデジタルビデオ
カムコーダである。
【0037】ノードA1(104)は上位プロトコルと
してあらかじめ規格化されているダイレクトプリントプ
ロトコル(Direct Print Protocol)を実装しており、
ノードA2(105)は同じく規格化されているAV/
Cプロトコルを実装している。
【0038】同様にローカルバスB103に接続された
ノードB1(106)は上位プロトコルとしてプリント
プロトコル(Direct Print Protocol)を実装してお
り、ノードB2(107)はAV/Cプロトコルを実装
している。
【0039】<IEEE1394規格の技術概要>以
下、本実施の形態例の図1に示すデジタルインタフェー
スに適用されるIEEE1394−1995規格の技術
について簡単に説明する。なお、IEEE1394−1
995規格(以下、「IEEE1394規格」と称
す。)についての詳細は、1996年の8月30日にI
EEE(The Institute of Electrical and Electronic
s Engineers, Inc.)から出版された「IEEE Standar
d for a High Performance Serial Bus」に記述されてい
る。
【0040】(1)概要 図2にIEEE1394規格に準拠したデジタルインタ
フェース(以下、1394インタフェース)を具備する
ノードにより構成される通信システム(以下、「139
4ネットワーク」と称す。)の一例を示す。1394ネ
ットワークは、シリアルデータの通信が可能なバス型ネ
ットワークを構成するものである。
【0041】図2において、各ノードA〜Hは、IEE
E1394規格に準拠した通信ケーブルを介して接続さ
れている。これらのノードA〜Hは、例えば、PC(Pe
rsonal Computer)、デジタルVTR(Video Tape Reco
rder)、DVD(Digital Video Disc)プレーヤ、デジ
タルカメラ、ハードディスク、モニタ等の電子機器であ
る。
【0042】1394ネットワークの接続方式は、ディ
ジーチェーン方式とノード分岐方式とに対応しており、
自由度の高い接続を可能としている。
【0043】又、1394ネットワークでは、例えば、
既存の機器を削除したり、新たな機器を追加したり、既
存の機器の電源をON/OFFしたりした場合に、自動
的にバスリセットを行う。このバスリセットを行うこと
により、1394ネットワークは、新たな接続構成の認
識と各機器に対するID情報の割り当てとを自動的に行う
ことができる。この機能によって、1394ネットワー
クは、ネットワークの接続構成を常時認識することがで
きる。
【0044】又、1394ネットワークは、他の機器か
ら転送されたデータを中継する機能を有している。この
機能により、全ての機器がバスの動作状況を把握するこ
とができる。
【0045】又、1394ネットワークは、プラグアン
ドプレイPlug&Play)と呼ばれる機能を有して
いる。この機能により、全ての機器の電源をOFFにす
ることなく、接続するだけで自動に接続機器を認識する
ことができる。
【0046】又、1394ネットワークは、100/2
00/400Mbpsのデータ転送速度に対応してい
る。上位のデータ転送速度を持つ機器は、下位のデータ
転送速度をサポートすることができるため、異なるデー
タ転送速度に対応する機器同士を接続することができ
る。
【0047】更に、1394ネットワークは、2つの異
なるデータ転送方式(即ち、非同期式(Asynchronous)
転送モードと、同期式(Isochronous)転送モード)に
対応している。
【0048】非同期式(Asynchronous)転送モードは、
必要に応じて非同期に転送することが要求されるデータ
(即ち、コントロール信号やファイルデータ等)を転送
する際に有効である。又、同期式(Isochronous)転送
モードは、所定量のデータを一定のデータレートで連続
的に転送することが要求されるデータ(即ち、ビデオデ
ータやオーディオデータ等)を転送する際に有効であ
る。
【0049】非同期式転送モードと同期式転送モードと
は、各通信サイクル(通常1サイクルは、125μS)
内において、混在させることが可能である。各転送モー
ドは、サイクルの開始を示すサイクル・スタート・パケ
ット(以下、CSP)の転送後に実行される。
【0050】なお、各通信サイクル期間において、同期
式転送モードは、非同期式転送モードよりも優先順位が
高く設定されている。又、同期式転送モードの転送帯域
は、各通信サイクル内で保証されている。
【0051】(2)アーキテクチャ 次に、図3を用いてIEEE1394規格のアーキテク
チャを説明する。図3は本実施の形態例のIEEE13
94規格のアーキテクチャを説明する図である。
【0052】まずIEEE1394インタフェースの構
成要素を説明する。IEEE1394インタフェース
は、機能的に複数のレイヤ(階層)から構成されてい
る。図3において、IEEE1394インタフェース
は、IEEE1394規格に準拠した通信ケーブル30
1を介して他のノードのIEEE1394インタフェー
スと接続される。又、IEEE1394インタフェース
は、1つ以上の通信ポート302を有し、通信ポート3
02は、ハードウェア部に含まれるフィジカルレイヤ3
03と接続される。
【0053】図3において、ハードウェア部は、フィジ
カルレイヤ303とリンクレイヤ304とから構成され
ている。フィジカルレイヤ303は、他のノードとの物
理的、電気的なインタフェース、バスリセットの検出と
それに伴う処理、入出力信号の符号化/復号化、バス使
用権の調停等を行う。又、リンクレイヤ304は、通信
パケットの生成と送受信、サイクルタイマの制御等を行
う。
【0054】又、図3において、ファームウェア部は、
トランザクション・レイヤ305とシリアル・バス・マ
ネージメント306とを含んでいる。トランザクション
・レイヤ305は、非同期式転送モードを管理し、各種
のトランザクション(リード、ライト、ロック)を提供
する。シリアル・バス・マネージメント306は、後述
するCSRアーキテクチャに基づいて、自ノードの制
御、自ノードの接続状態の管理、自ノードのID情報の管
理、シリアルバスネットワークの資源管理を行う機能を
提供する。
【0055】以上に説明したハードウェア部303、3
04とファームウェア部305、306とにより実質的
に1394インタフェースを構成している。なお、この
基本構成は、IEEE1394規格により規定されてい
る。
【0056】又、ソフトウェア部に含まれるアプリケー
ション・レイヤ307は、使用するアプリケーションソ
フトによって異なり、ネットワーク上でどのようにデー
タを通信するのかを制御する。例えば、デジタルVTR
の動画像データの場合は、AV/Cプロトコルなどの通
信プロトコルによって規定されている。
【0057】(2−1)リンクレイヤ304の機能 図4は、リンクレイヤ304の提供可能なサービスを示
す図である。図4において、リンクレイヤ304は、次
の4つのサービスを提供する。即ち、 応答ノードに対して所定のパケットの転送を要求する
リンク要求(LK_DATA.request)、 応答ノードに所定のパケットの受信を通知するリンク
通知(LK_DATA.indication)、 応答ノードからのアクノリッジを受信したことを示す
リンク応答(LK_DATA.re sponse)、 要求ノードからのアクノリッジを確認するリンク確認
(LK_DATA.confirmation)である。なお、リンク応答
(LK_DATA.response)は、ブロードキャスト通信、同期
式パケットの転送の場合には存在しない。
【0058】又、リンクレイヤ304は、上述のサービ
スに基づいて、上述の2種類の転送方式、即ち、輔同期
式転送モード、同期式転送モードを実現する。
【0059】(2−2)トランザクション・レイヤ30
5の機能 図5は、トランザクション・レイヤ305の提供可能な
サービスを示す図である。図5において、トランザクシ
ョン・レイヤ305は、次の4つのサービスを提供す
る。即ち、 応答ノードに対して所定のトランザクションを要求す
るトランザクション要求(TR_DATA.request)、 応答ノードに所定のトランザクション要求の受信を通
知するトランザクション通知(TR_DATA.indication)、 応答ノードからの状態情報(ライト、ロックの場合
は、データを含む)を受信したことを示すトランザクシ
ョン応答(TR_DATA.response)、 要求ノードからの状態情報を確認するトランザクショ
ン確認(TR_DATA.confirmation)である。
【0060】又、トランザクション・レイヤ305は、
上述のサービスに基づいて非同期式転送を管理し、次の
3種類のトランザクション、即ち、 リード・トランザクション、 ライトトランザクション、 ロック・トランザクションを実現する。
【0061】リード・トランザクションは、要求ノー
ドが応答ノードの特定アドレスに格納された情報を読み
取る。
【0062】ライトトランザクションは、要求ノード
が応答ノードの特定アドレスに所定の情報を書き込む。
【0063】ロック・トランザクションは、要求ノー
ドが応答ノードに対して参照データと更新データとを転
送し、応答ノードの特定アドレスの情報とその参照デー
タとを比較し、その比較結果に応じて特定アドレスの情
報を更新データに更新する。
【0064】(2−3)シリアル・バス・マネージメン
ト306の機能 シリアル・バス・マネージメント306は、具体的に、
次の3つの機能を提供することができる。3つの機能と
は、即ち、ノード制御、アイソクロナス・リソース
・マネージャ(以下、IRM)、バスマネージャであ
る。
【0065】ノード制御は、上述の各レイヤを管理
し、他のノードとの間で実行される非同期式転送を管理
する機能を提供する。
【0066】IRMは、他のノードとの間で実行され
る同期式転送を管理する機能を提供する。具体的には、
転送帯域幅とチャネル番号の割り当てに必要な情報を管
理し、これらの情報を他のノードに対して提供する。
【0067】IRMは、ローカルバス上に唯一存在し、
バスリセット毎に他の候補者(IRMの機能を有するノ
ード)の中から動的に選出される。又、IRMは、後述
のバスマネージャの提供可能な機能(接続構成の管理、
電源管理、速度情報の管理等)の一部を提供してもよ
い。
【0068】バスマネージャは、IRMの機能を有
し、IRMよりも高度なバス管理機能を提供する。
【0069】具体的には、より高度な電源管理(通信ケ
ーブルを介して電源の供給が可能か否か、電源の供給が
必要か否か等の情報を各ノード毎に管理)、より高度な
速度情報の管理(各ノード間の最大転送速度の管理)、
より高度な接続構成の管理(トポロジーマップの作
成)、これらの管理情報に基づくバスの最適化等を行
い、更にこれらの情報を他のノードに提供する機能を有
する。
【0070】又、バスマネージャは、シリアルバスネッ
トワークを制御するためのサービスをアプリケーション
に対して提供できる。ここで、サービスには、シリアル
バス制御要求(SB_CONTROL.request)、シリアルバス・
イベント制御確認(SB_CONTROL.confirmation)シリア
ルバス・イベント通知(SB_CONTROL.indication)等が
ある。シリアルバス制御要求(SB_CONTROL.request)
は、アプリケーションがバスリセットを要求するサービ
スである。
【0071】シリアルバス・イベント制御確認(SB_CON
TROL.confirmation)は、シリアルバス制御要求(SB_CO
NTROL.request)をアプリケーションに対して確認する
サービスである。シリアルバス・イベント制御確認(SB
_CONTROL.indication)は、非同期に発生するイベント
をアプリケーションに対して通知するサービスである。
【0072】(3)アドレス指定の説明 図6は、1394インタフェースにおけるアドレス空間
を説明する図である。なお、1394インタフェース
は、ISO/IEC13213:1994に準じたCS
R(Command and Status Register)アーキテクチャに
従い、64ビット幅のアドレス空間を規定している。
【0073】図6において、最初の10ビットのフィー
ルド601は、所定のバスを指定するID番号に使用さ
れ、次の6ビットのフィールド602は、所定の機器
(ノード)を指定するID番号に使用される。この上位1
6ビットを「ノードID」と呼び、各ノードはこのノード
IDにより他のノードを識別する。又、各ノードは、この
ノードIDを用いて相手を識別した通信を行うことができ
る。
【0074】残りの48ビットからなるフィールドは、
各ノードの具備するアドレス空間(256Mバイト構
造)を指定する。その内の20ビットのフィールド60
3は、アドレス空間を構成する複数の領域を指定する。
【0075】フィールド603において、「0〜0×F
FFFD」の部分は、メモリ空間と呼ばれる。
【0076】「0×FFFFE」の部分は、プライベー
ト空間と呼ばれ、各ノードで自由に利用できるアドレス
である。又、「0×FFFFE」の部分は、レジスタ空
間と呼ばれ、バスに接続されたノード間において共通の
情報を格納する。各ノードは、レジスタ空間の情報を用
いることにより、各ノード間の通信を管理することがで
きる。
【0077】最後の28ビットのフィールド604は、
各ノードにおいて共通或いは固有となる情報が格納され
るアドレスを指定する。
【0078】例えば、レジスタ空間において、最初の5
12バイトは、CSRアーキテクチャのコア(CSRコ
ア)レジスタ用に使用される。CSRコアレジスタに格
納される情報のアドレス及び機能を図7に示す。図7中
のオフセットは、「0×FFFFF0000000」か
らの相対位置である。
【0079】図6における次の512バイトは、シリア
ルバス用のレジスタとして使用される。シリアルバスレ
ジスタに格納される情報のアドレス及び機能を図8に示
す。図8中のオフセットは、「0×FFFFF0000
200」からの相対位置である。
【0080】図6におけるその次の1024バイトは、
コンフィギュレーションROM(Configuration RO
M)用に使用される。コンフィギュレーションROMに
は最小形式と一般形式とがあり、「0×FFFFF00
00400」から配置される。最小形式のコンフィギュ
レーションROMの例を図9に示す。図9において、ベ
ンダIDは、IEEEにより各ベンダに対して固有に割り
当てられた24ビットの数値である。
【0081】又、一般形式のコンフィギュレーションR
OMを図10に示す。図10において、上述のベンダID
は、Root Directory1002に格納されている。Bus In
fo Block1001とRoot Leaf1005とには、各ノー
ドを識別する固有のID情報としてノードユニークIDを保
持することが可能である。
【0082】ここで、ノードユニークIDは、メーカ、機
種に関わらず、1つのノードを特定することのできる固
有のIDを定めるようになっている。ノードユニークIDは
64ビットにより構成され、上位24ビットは上述のベ
ンダIDを示し、下位48ビットは各ノードを製造するメ
ーカにおいて自由に設定可能な情報(例えば、ノードの
製造番号等)を示す。なお、このノードユニークIDは、
例えばバスリセットの前後で継続して特定のノードを認
識する場合に使用される。
【0083】又、一般形式のコンフィギュレーションR
OMを示す図10において、Root Directory1002に
は、ノードの基本的な機能に関する情報を保持すること
が可能である。詳細な機能情報は、Root Directory10
02からオフセットされるサブディレクトリ(Unit Dir
ectories1004)に格納される。Unit Directories1
004には、例えば、ノードのサポートするソフトウェ
アユニットに関する情報が格納される。具体的には、ノ
ード間のデータ通信を行うためのデータ転送プロトコ
ル、所定の通信手順を定義するコマンドセット等に関す
る情報が保持される。
【0084】又、図10において、Node Dependent Inf
o Directory1003には、デバイス固有の情報を保持
することが可能である。Node Dependent Info Director
y1003は、Root Directory1002によりオフセッ
トされる。
【0085】更に、図10において、Vendor Dependent
Information1006には、ノードを製造、或いは販売
するベンダ固有の情報を保持することができる。
【0086】残りの領域は、ユニット空間と呼ばれ、各
ノード固有の情報、例えば、各機器の識別情報(会社
名、機種名等)や使用条件等が格納されたアドレスを指
定する。ユニット空間のシリアルバス装置レジスタに格
納される情報のアドレス及び機能を図11に示す。図中
のオフセットは、「0×FFFFF0000800」か
らの相対位置である。
【0087】なお、一般的に、異種のバスシステムの設
計を簡略化したい場合、各ノードは、レジスタ空間の最
初の2048バイトのみを使うべきである。つまり、C
SRコアレジスタ、シリアルバスレジスタ、コンフィギ
ュレーションROM、ユニット空間の最初の2048バ
イトの合わせて4096バイトで構成することが望まし
い。
【0088】(4)通信ケーブルの構成 図12にIEEE1394規格に準拠した通信ケーブル
の断面図を示す。
【0089】通信ケーブルは、2組のツイストペア信号
線と電源ラインとにより構成されている。電源ラインを
設けることによって、1394インタフェースは、主電
源のOFFとなった機器、故障により電力低下した機器
等にも電力を供給することができる。なお、電源線内を
流れる電源の電圧は8〜40V、電流は最大電流DC
1.5Aと規定されている。
【0090】2組のツイストペア信号線には、DS−L
ink(Data/Strobe Link)符号化方式にて符号化さ
れた情報信号が伝送される。図13は、本実施の形態例
におけるDS−Link符号化方式を説明する図であ
る。
【0091】図13に示すDS−Link符号化方式
は、高速なシリアルデータ通信に適しており、その構成
は、2組のより対線を必要とする。一組のより対線は、
データ信号を送り、他のより対線は、ストローブ信号を
送る構成になっている。受信側は、2組の信号線から受
信したデータ信号とストローブ信号との排他的論理和を
とることによって、クロックを再現することができる。
【0092】なお、DS−Link符号化方式を用いる
ことにより、1394インタフェースには、例えば次の
ような利点がある。他の符号化方式に比べて転送効率
が高い。PLL回路が不要となり、コントローラLS
Iの回路規模を小さくできる。アイドル状態であるこ
とを示す情報を送る必要が無いため、トランシーバ回路
をスリープ状態とし易く、消費電力の低減が図れる。
【0093】(5)バスリセット機能 各ノードの1394インタフェースは、ネットワークの
接続構成に変化が生じたことを自動的に検出することが
できる構成となっている。この場合、1394ネットワ
ークは以下に示す手順によりバスリセットと呼ばれる処
理を行う。なお、接続構成の変化は、各ノードの具備す
る通信ポートにかかるバイアス電圧の変化により検知す
ることができる。
【0094】ネットワークの接続構成の変化(例えば、
ノードの挿抜、ノードの電源のON/OFFなどによる
ノード数の増減)を検出したノード、又は新たな接続構
成を認識する必要のあるノードは、1394インタフェ
ースを介して、バス上にバスリセット信号を送信する。
【0095】バスリセット信号を受信したノードの13
94インタフェースは、バスリセットの発生を自身のリ
ンクレイヤ304に伝達すると共に、そのバスリセット
信号を他のノードに転送する。バスリセット信号を受信
したノードは、今まで認識していたネットワークの接続
構成及び各機器に割り当てられたノードIDをクリアにす
る。最終的に全てのノードがバスリセット信号を検知し
た後、各ノードは、バスリセットに伴う初期化処理(即
ち、新たな接続構成の認識と新たなノードIDの割り当
て)を自動的に行う。
【0096】なお、バスリセットは、先に述べたような
接続構成の変化による起動の他に、ホスト側の制御によ
って、アプリケーション・レイヤ307がフィジカルレ
イヤ303に対して直接命令を出すことによって起動さ
せることも可能である。
【0097】又、バスリセットが起動するとデータ転送
は一時中断され、バスリセットに伴う初期化処理の終了
後、新しいネットワークのもとで再開される。
【0098】(6)バスリセット起動後のシーケンス バスリセットの起動後、各ノードの1394インタフェ
ースは、新たな接続構成の認識と新たなノードIDの割り
当てとを自動的に実行する。以下、バスリセットの開始
からノードIDの割り当て処理までの基本的なシーケンス
を図14〜16を用いて説明する。
【0099】図14は、図2の1394ネットワークに
おけるバスリセット起動後の状態を説明する図である。
【0100】図14において、ノードAは1つの通信ポ
ート、ノードBは2つの通信ポート、ノードCは2つの
通信ポート、ノードDは3つの通信ポート、ノードEは
1つの通信ポート、ノードFは1つの通信ポートを具備
している。各ノードの通信ポートには、各ポートを識別
するためにポート番号を付されている。
【0101】以下、図14におけるバスリセットの開始
からノードIDの割り当てまでを図15のフローチャート
を参照して説明する。図15は本実施の形態例における
バスリセットの開始からノードIDの割り当てまでの処理
を示すフローチャートである。
【0102】1394ネットワークを構成する例えば図
14に示す各ノードA〜Fは、通常ステップS1501
に示すようにバスリセットが発生したか否かを常時監視
している。接続構成の変化を検出したノードからバスリ
セット信号が出力されると、各ノードはバスリセットを
検知してステップS1502以下の処理を実行する。
【0103】即ち、バスリセットを検知するとステップ
S1501よりステップS1502に進み、バスリセッ
トの発生後に各ノードは夫々の具備する通信ポート間に
おいて親子関係の宣言を行う。そして続くステップS1
503において、全てのノード間の親子関係が決定され
たか否かを調べる。全てのノード間の親子関係が決定さ
れていない場合にはステップS1502に戻り、各ノー
ドは、全てのノード間の親子関係が決定されるまで、ス
テップS1502の処理を繰り返し行う。
【0104】このようにして全てのノード間の親子関係
が決定するとステップS1503よりステップS150
4に進む。そしてステップS1504で1394ネット
ワークはネットワークの調停を行うノード、即ちルート
を決定する。ルートを決定した後にステップS1505
に進み、各ノードの1394インタフェース夫々は、自
己のノードIDを自動的に設定する作業を実行する。そし
て続くステップS1506において全てのノードに対し
てノードIDの設定がなされ、ID設定処理が終了したか否
かを調べる。全てのノードに対してノードIDの設定がな
されていない場合にはステップS1505に戻り各ノー
ドは所定の手順に基づき次のノードに対するIDの設定を
行う。
【0105】このようにして最終的に全てのノードに対
してノードIDが設定されるとステップS1506よりス
テップS1507に進み、各ノードは、同期式転送或い
は非同期式転送を実行する。そしてデータ転送が終了す
ると各ノードの1394インタフェースはステップS1
501のバスリセット監視に戻る。
【0106】以上の手順により、各ノードの1394イ
ンタフェースは、バスリセットが起動する毎に、新たな
接続構成の認識と新たなノードIDの割り当てとを自動的
に実行することができる。
【0107】(7)親子関係の決定 次に、図15に示したステップS1502の親子関係宣
言処理(即ち、各ノード間の親子関係を認識する処理)
の詳細を図16のフローチャートを参照して説明する。
図16は本実施の形態例における図15に示したステッ
プS1502の親子関係宣言処理の詳細を示すフローチ
ャートである。
【0108】本実施の形態例の親子関係宣言処理におい
ては、まず図16に示すステップS1601において、
バスリセットの発生後、1394ネットワーク上の各ノ
ードA〜Fは、自分の具備する通信ポートの接続状態
(接続又は未接続)を確認する。通信ポートの接続状態
の確認後、続くステップS1602において、各ノード
は、他のノードと接続されている通信ポート(以下、接
続ポート)の数をカウントして接続ポートの数が一つか
否かを調べる。
【0109】ステップS1602で接続ポートの数が1
つである場合にはステップS1603に進み、そのノー
ドは、自分が「リーフ」であると認識する。なおここ
で、リーフとは、1つのノードとのみ接続されているノ
ードのことである。そして次のステップS1604でリ
ーフとなるノードは、その接続ポートに接続されている
ノードに対して、「自分は子(Child)」であるこ
とを宣言する。このとき、リーフは、その接続ポートが
「親ポート(親ノードと接続された通信ポート)」であ
ると認識する。そしてステップS1611に進む。
【0110】ここで、親子関係の宣言は、まず、ネット
ワークの末端であるリーフとブランチとの間にて行わ
れ、続いて、ブランチとブランチとの間で順次に行われ
る。各ノード間の親子関係は、早く宣言の行える通信ポ
ートから順に決定される。又、各ノード間において、子
であることを宣言した通信ポートは「親ポート」である
と認識され、その宣言を受けた通信ポートは「子ポート
(子ノードと接続された通信ポート)」であると認識さ
れる。例えば、図14において、ノードA,E,Fは、
自分がリーフであると認識した後、親子関係の宣言を行
う。これにより、ノードA−B間では子−親、ノードE
−D間では子−親、ノードF−D間では子−親と決定さ
れる。
【0111】一方、ステップS1602の処理の結果、
接続ポートの数が1つでなく2つ以上の場合にはステッ
プS1605に進み、そのノードは自分を「ブランチ」
であると認識する。ここで、ブランチとは、2つ以上の
ノードと接続されているノードのことである。そして続
くステップS1606においてブランチとなるノード
は、各接続ポートのノードから親子関係の宣言を受け付
ける。宣言を受け付けた接続ポートは、「子ポート」と
して認識される。
【0112】1つの接続ポートを「子ポート」と認識し
た後にステップS1607に進み、ブランチはまだ親子
関係の決定されていない接続ポート(即ち、未定義ポー
ト)が2つ以上あるか否かを検出する。その結果、未定
義ポートが2つ以上ある場合にはステップS1606の
処理に戻り、ブランチは、再び各接続ポートのノードか
ら親子関係の宣言を受け付ける処理を行う。
【0113】一方、ステップS1607の検出の結果未
定義ポートが2つ以上ない場合にはステップS1608
に進み、未定義ポートが1つだけ存在しているか否かを
調べる。未定義ポートが1つだけ存在する場合にはブラ
ンチは、その未定義ポートが「親ポート」であると認識
し、ステップS1609でそのポートに接続されている
ノードに対して「自分は子」であることを宣言するそし
てステップS1611に進む。
【0114】ここで、ブランチは、残りの未定義ポート
が1つになるまで自分自身が子であると他のノードに対
して宣言することができない。例えば、図14の構成に
おいて、ノードB,C,Dは、自分がブランチであると
認識すると共に、リーフ或いは他のブランチからの宣言
を受け付ける。ノードDは、D−E間、D−F間の親子
関係が決定した後、ノードCに対して親子関係の宣言を
行っている。又、ノードDからの宣言を受けたノードC
は、ノードBに対して親子関係の宣言を行っている。
【0115】一方、ステップS1608の処理の結果、
未定義ポートが存在しない場合(つまり、ブランチの具
備する全ての接続ポートが親ポートとなった場合)には
ステップS1610に進み、そのブランチは、自分自身
がルートであることを認識する。例えば、図14におい
て、接続ポートの全てが親ポートとなったノードBは、
1394ネットワーク上の通信を調停するルートとして
他のノードに認識される。
【0116】ここで、ノードBがルートと決定された
が、ノードBの親子関係を宣言するタイミングが、ノー
ドCの宣言するタイミングに比べて早い場合には、他の
ノードがルートになる可能性もある。即ち、宣言するタ
イミングによっては、どのノードもルートとなる可能性
がある。従って、同じネットワーク構成であっても同じ
ノードがルートになるとは限らない。
【0117】このように全ての接続ポートの親子関係が
宣言されることによって、各ノードは、1394ネット
ワークの接続構成を階層構造(ツリー構造)として認識
することができるため最後にステップS1611で全て
の接続ポートの宣言終了としてリターンする。なお、上
述の親ノードは階層構造における上位であり、子ノード
は階層構造における下位となる。
【0118】(8)ノードIDの割り当て 次に、図17を参照して図15に示すステップS150
5のノードID設定処理(即ち、自動的に各ノードのノー
ドIDを割り当てる処理)を詳細に説明する。図17は図
15のステップS1505のノードID設定処理の詳細を
示すフローチャートである。ここで、ノードIDは、バス
番号とノード番号とから構成されるが、本実施の形態例
では、各ノードを同一バス上に接続するものとし、各ノ
ードには同一のバス番号が割り当てられるものとする。
【0119】本実施の形態例のノードID設定処理におい
ては、まずステップS1701において、ルートは、ノ
ードIDが未設定のノードが接続されている子ポートの内
の最小番号を有する通信ポートに対してノードIDの設定
許可を与える。なお、図17において、ルートは、最小
番号の子ポートに接続されている全ノードのノードIDを
設定した後、その子ポートを設定済とし、次に最小とな
る子ポートに対して同様の制御を行う。最終的に子ポー
トに接続された全てのノードのID設定が終了した後、ル
ート自身のノードIDを設定する。ノードIDに含まれるノ
ード番号は、基本的にリーフ、ブランチの順に0,1,
2…と割り当てられる。従って、ルートが最も大きなノ
ード番号を有することになる。
【0120】ステップS1701において設定許可を得
たノードは、続くステップS1702において自分の子
ポートの内のノードIDが未設定となるノードを含む子ポ
ートがあるか否かを判断する。ステップS1702にお
いて、未設定ノードを含む子ポートが検出されない場合
にはステップS1705に進む。
【0121】一方、ステップS1702において未設定
ノードを含む子ポートが検出された場合にはステップS
1703に進み、上述の設定許可を得たノードは、その
子ポート(最小番号となる子ポート)に直接接続された
ノードに対してその設定許可を与えるように制御する。
そして続くステップS1704において、上述の設定許
可を得たノードは、自分の子ポートの内、ノードIDが未
設定であるノードを含む子ポートがあるか否かを判断す
る。ここで、末設定ノードを含む子ポートの存在が検出
された場合にはステップS1703に戻り、そのノード
は、再び最小番号となる子ポートにその設定許可を与え
る。
【0122】一方、ステップS1704において未設定
ノードを含む子ポートが検出されなかった場合にはステ
ップS1705に進む。
【0123】このようにしてステップS1702或いは
ステップS1704において、未設定ノードを含む子ポ
ートが検出されなかった場合にはステップS1705に
進み、設定許可を得たノードは、自分自身のノードIDを
設定する。続いてステップS1706において、自分の
ノードIDを設定したノードは、自己のノード番号、通信
ポートの接続状態に関する情報等を含んだセルフIDパ
ケットをブロードキャストする。なお、ブロードキャス
トとは、あるノードの通信パケットを、1394ネット
ワークを構成する不特定多数のノードに対して転送する
ことである。
【0124】ここで、各ノードは、このセルフIDパケ
ットを受信することにより、各ノードに割り当てられた
ノート番号を認識することができ、自分に割り当てられ
るノード番号を知ることができる。例えば、図14にお
いて、ルートであるノードBは、最小ポート番号「♯
1」の通信ポートに接続されたノードAに対してノード
ID設定の許可を与える。ノードAは、自己のノード番号
「No.0」と割り当て、自分自身に対してバス番号と
ノード番号とからなるノードIDを設定する。又、ノード
Aは、そのノード番号を含むセルフIDパケットをブロ
ードキャストする。
【0125】図18にステップS1706で出力するセ
ルフIDパケットの構成例を示す。図18において、1
801はセルフIDパケットを送出したノードのノード
番号を格納するフィールド、1802は対応可能な転送
速度に関する情報を格納するフィールド、1803はバ
ス管理機能(バスマネージャの能力の有無等)の有無を
示すフィールド、1804は電力の消費及び供給の特性
に関する情報を格納するフィールドである。
【0126】又、図18において、1805はポート番
号「#0」となる通信ポートの接続状態に関する情報
(接続、未接続、通信ポートの親子関係等)を格納する
フィールド、1806はポート番号「♯1」となる通信
ポートの接続状態に関する情報(接続、未接続、通信ポ
ートの親子関係等)を格納するフィールド、1807は
ポート番号「♯2」となる通信ポートの接続状態に関す
る情報(接続、未接続、通信ポートの親子関係等)を格
納するフィールドである。
【0127】なお、セルフIDパケットを送出するノー
ドにバスマネージャとなり得る能力がある場合には、フ
ィールド1803に示すコンテンダビットを「1」と
し、なり得る能力がなければ、コンテンダビットを
「0」とする。
【0128】ここで、バスマネージャとは、上述のセル
フIDパケットに含まれる各種の情報に基づいて、バス
の電源管理(通信ケーブルを介して電源の供給が可能か
否か、電源の供給が必要か否か等の情報を各ノード毎に
管理する)、速度情報の管理(各ノードの対応可能な転
送速度に関する情報から各ノード間の最大転送速度を管
理する)、トポロジーマップ情報の管理(通信ポートの
親子関係情報からネットワークの接続構成を管理す
る)、トポロジーマップ情報に基づくバスの最適化等を
行い、それらの情報を他のノードに提供する機能を有す
るノードである。これらの機能により、バスマネージャ
となるノードは1394ネットワーク全体のバス管理を
行うことができる。
【0129】図17の処理において、ステップS170
6の処理後、ノードIDの設定を行ったノードはステップ
S1707において親ノードがあるか否かを判断する。
親ノードがある場合にはステップS1702に戻り、そ
の親ノードがステップS1702以下の処理を実行す
る。そして、まだノードIDの設定されていないノードに
対して許可を与える。
【0130】一方、ステップS1707において親ノー
ドが存在しない場合にはそのノードはルート自身である
と判断してステップS1708に進み、ルートとして全
ての子ポートに接続されたノードに対してノードIDが設
定されたか否かを判別する。ステップS1708におい
て、全てのノードに対するID設定処理が終了しなかった
場合にはステップS1701に戻り、ルートは、そのノ
ードを含む子ポートの内、最小番号となる子ポートに対
してID設定の許可を与える。そしてその後ステップS1
702以下の処理を実行する。
【0131】一方、ステップS1708において全ての
ノードに対するID設定処理が終了した場合にはステップ
S1709に進み、ルートは、自分自身のノードIDの設
定を実行する。そしてノードIDの設定後、ルートはステ
ップS1710においてセルフIDパケットをブロード
キャストする。そしてリターンする。
【0132】以上の処理によって、1394ネットワー
クは、各ノードに対して自動的にノードIDを割り当てる
ことができる。
【0133】ここで、ノードIDの設定処理後、複数のノ
ードがバスマネージャの能力を具備する場合、ノード番
号の最も大きいノードがバスマネージャとなる。つま
り、ネットワーク内で最大となるノード番号を持つルー
トがバスマネージャになり得る機能を有している場合に
は、ルートがバスマネージャとなる。
【0134】しかしながら、ルートにその機能が備わっ
ていない場合には、ルートの次に大きいノード番号を具
備するノードがバスマネージャとなる。又、どのノード
がバスマネージャになったかについては、各ノードがブ
ロードキャストするセルフIDパケット内のコンテンダ
ビット1803をチェックすることにより把握すること
ができる。
【0135】(9)アービトレーション機能 図19は、図1に示す本実施の形態例における1394
ネットワークにおけるアービトレーションを説明する図
である。
【0136】1394ネットワークでは、データ転送に
先立って、必ずバス使用権のアービトレーション(調
停)を行う。1394ネットワークは、論理的なバス型
ネットワークであり、各ノードから転送された通信パケ
ットを他のノードに中継することによって、ネットワー
ク内の全てのノードに同じ通信パケットを転送すること
のできる。従って、通信パケットの衝突を防ぐために、
必ずアービトレーションが必要となる。これによって、
ある時間において一つのノードのみが転送を行うことが
できる。
【0137】図19の(a)は、ノードBとノードFと
が、バス使用権の要求を発している場合について説明す
る図である。
【0138】アービトレーションが始まるとノードB,
Fは、夫々親ノードに向かって、バス使用権の要求を発
する。ノードBの要求を受けた親ノード(即ち、ノード
C)は、自分の親ノード(即ち、ノードD)に向かっ
て、そのバス使用権を中継する。この要求は、最終的に
調停を行うルート(ノードD)に届けられる。
【0139】バス使用要求を受けたルートは、どのノー
ドにバスを使用させるかを決める。この調停作業はルー
トとなるノードのみが行えるものであり、調停によって
勝ったノードにはバスの使用許可が与えられる。
【0140】図19の(b)は、ノードFの要求が許可
され、ノードBの要求が拒否されたことを示す図であ
る。
【0141】アービトレーションに負けたノードに対し
てルートは、DP(Data prefix)パケットを送り、拒
否されたことを知らせる。拒否されたノードは、次回の
アービトレーションまでバス使用要求を待機する。
【0142】以上のようにアービトレーションを制御す
ることによって、1394ネットワークは、バスの使用
権を管理することができる。
【0143】(10)通信サイクル 本実施の形態例においては、同期式転送モードと非同期
式転送モードとは、各通信サイクル期間内において時分
割に混在させることができる。ここで、通信サイクルの
期間は、通常、125μSである。
【0144】図20は、1通信サイクルにおいて同期式
転送モードと非同期式転送モードとを混在させた場合を
説明する図である。
【0145】本実施の形態例においては、同期式転送モ
ードは非同期式転送モードより優先して実行される。そ
の理由は、サイクル・スタート・パケットの後、非同期
式転送を起動するために必要なアイドル期間(subactio
n gap)が、同期式転送を起動するため必要なアイドル
期間(同期式 gap)よりも長くなるように設定されてい
るためである。これにより、同期式転送は、非同期式転
送に優先して実行される。
【0146】図20において、各通信サイクルのスター
ト時には、サイクル・スタート・パケット(以下、「C
SP」と称す。)が所定のノードから転送される。各ノ
ードは、このCSPを用いて時刻調整を行うことによっ
て、他のノードと同じ時間を計時することができる。
【0147】(11)同期式転送モード 同期式転送モードは、同期型の転送方式である。同期式
モード転送は、通信サイクルの開始後、所定の期間にお
いて実行可能である。又、同期式転送モードは、リアル
タイム転送を維持するために、各サイクル毎に必ず実行
される。
【0148】同期式転送モードは、特に動画像データや
音声データ等のリアルタイムな転送を必要とするデータ
の転送に適した転送モードである。同期式転送モード
は、非同期式転送モードのように1対1の通信ではなく
ブロードキャスト通信である。つまり、あるノードから
送出されたパケットは、ネットワーク上の全てのノード
に対して一様に転送される。なお、同期式転送には、a
ck(受信確認用返信コード)は存在しない。
【0149】図20において、チャネルe(ch
e)、チャネルs(ch s)、チャネルk(ch
k)は、各ノードが同期式転送を行う期間を示す。13
94インタフェースでは、複数の異なる同期式転送を区
別するために、夫々異なるチャネル番号を与えている。
これにより、複数ノード間での同期式転送が可能とな
る。ここで、このチャネル番号は、送信先を特定するも
のではなく、データに対する論理的な番号を与えている
に過ぎない。
【0150】又、図20に示した同期式 gapとは、バス
のアイドル状態を示すものである。このアイドル状態が
一定時間を経過した後、同期式転送を希望するノード
は、バスが使用できると判断し、アービトレーションを
実行する。
【0151】次に、図21に本実施の形態例の同期式転
送モードに基づいて転送される通信パケットのフォーマ
ットを示す。以下、同期式転送モードに基づいて転送さ
れる通信パケットを、同期式パケットと称する。
【0152】図21において、同期式パケットはヘッダ
部2101、ヘッダCRC2102、データ部210
3、データCRC2104から構成される。
【0153】ヘッダ部2101には、データ部2103
のデータ長を格納するフィールド2105、同期式パケ
ットのフォーマット情報を格納するフィールド210
6、同期式パケットのチャネル番号を格納するフィール
ド2107、パケットのフォーマット及び実行しなけれ
ばならない処理を識別するトランザクションコード(t
code)を格納するフィールド2108、同期化コー
ドを格納するフィールド2109がある。
【0154】(12)非同期式転送モード 本実施の形態例の非同期式転送モードは、非同期型の転
送方式である。非同期式転送は、自己ノードから相手ノ
ードへの1対1の通信であり、同期式転送期間の終了
後、次の通信サイクルが開始されるまでの間(即ち、次
の通信サイクルのCSPが転送されるまでの間)、実行
可能である。
【0155】図20において、最初のサブアクション・
ギャップ(subaction gap)は、バスのアイドル状態を
示すものである。このアイドル時間が一定値になった
後、非同期式転送を希望するノードは、バスが使用でき
ると判断し、アービトレーションを実行する。
【0156】アービトレーションによりバスの使用権を
得たノードは、図22に示すパケットを所定のノードに
対して転送する。このパケットを受信したノードは、a
ck(受信確認用返送コード)或いは応答パケットをa
ck gap後に返送する。
【0157】図22は、本実施の形態例の非同期式転送
モードに基づく通信パケットのフォーマットを示す図で
ある。以下、非同期式転送モードに基づいて転送される
通信パケットを、非同期式パケットと称する。
【0158】図22において、非同期式パケットは、ヘ
ッダ部2201、ヘッダCRC2202、データ部22
03、データCRC2204から構成される。
【0159】ヘッダ部2201において、フィールド2
205には宛先となるノードのノードID、フィールド2
206にはソースとなるノードのノードID、フィール
ド2207には一連のトランザクションを示すためのラ
ベル、フィールド2208には再送ステータスを示すコ
ード、フィールド2209にはパケットのフォーマット
及び実行しなければならない処理を識別するトランザク
ションコード(tcode)、フィールド2210には
優先順位、フィールド2211には宛先のメモリ・アド
レス、フィールド2212にはデータ部のデータ長、フ
ィールド2213には拡張されたトランザクションコー
ドが格納される。
【0160】又、非同期式転送において転送元ノードか
ら転送されたパケットは、ネットワーク中の各ノードに
行き渡るが、自分宛てのアドレス以外のものは無視され
る。従って、宛先となるノードのみが、そのパケットを
読み込むことができる。
【0161】なお、非同期式転送中に次のCSPを転送
すべき時間に至った場合、無理に転送を中断せず、その
転送が終了した後、次のCSPを送信する。これによ
り、1つの通信サイクルが125μS以上続いたとき
は、その分、次の通信サイクル期間を短縮する。このよ
うにすることによって、1394ネットワークは、ほぼ
一定の通信サイクルを保持することができる。
【0162】(13)デバイスマップの作成 デバイスマップを作成するためにアプリケーションが1
394ネットワークのトポロジーを知る手段として、I
EEE1394規格上は以下の手段がある。
【0163】1)バスマネージャのトポロジーマップレ
ジスターをリードする 2)バスリセット時にセルフIDパケットから推定する しかし上記1、2の手段では、各ノードの親子関係によ
るケーブル接続順のトポロジーは判明するものの、物理
的な位置関係のトポロジーを知ることは出来ない(実装
されていないポートまで見えてしまう、といった問題も
ある)。
【0164】また、デバイスマップを作成するための情
報を、コンフィギュレーションROM以外のデータベー
スとして持つ、といった手段もあるが、その場合、各種
情報を得る手段はデータベースアクセスのためのプロト
コルに依存してしまう。ところで、コンフィギュレーシ
ョンROM自体やコンフィギュレーションROMを読む
機能は、IEEE1394規格を遵守したデバイスが必
ず持つものである。
【0165】そこで本実施の形態例では、デバイスの位
置、機能等の情報を各ノードのコンフィギュレーション
ROMに格納し、それらをアプリケーションから読む機
能を与えることにより、データベースアクセス、データ
転送等の特定のプロトコルに依存することなく、各ノー
ドのアプリケーションがいわゆるデバイスマップ表示機
能を実装することができる。
【0166】コンフィギュレーションROMにはノード
固有の情報として物理的な位置、機能などが格納可能で
あり、デバイスマップ表示機能の実現に使用することが
可能である。
【0167】この場合、アプリケーションが物理的な位
置関係による1394ネットワークトポロジーを知る手
段としては、バスリセット時やユーザーからの要求時
に、各ノードのコンフィギュレーションROMを読み取
ることにより、1394ネットワークのトポロジーを知
る、という方法が可能となる。更に、コンフィギュレー
ションROM内にノードの物理的位置のみならず、機能
などの各種ノード情報も記述することによって、コンフ
ィギュレーションROMを読むことで、ノードの物理的
位置と同時に各ノードの機能情報等も得ることができ
る。アプリケーションが各ノードのコンフィギュレーシ
ョンROM情報を取得する際には、指定ノードの任意の
コンフィギュレーションROM情報を取得するAPIを
用いる。
【0168】このような手段を用いることにより、IE
EE1394ネットワーク上のデバイスのアプリケーシ
ョンは、物理的なトポロジーマップ、各ノードの機能マ
ップなど、用途に応じて様々なデバイスマップを作成す
ることができ、ユーザーが必要な機能をもつデバイスを
選択する、といったことも可能となる。
【0169】<1394ブリッジの概要>本実施の形態
例の構成、並びに接続デバイスについて説明する。
【0170】以下、本実施の形態例のデジタルインタフ
ェースに適用されるIEEE1394ブリッジの技術に
ついて簡単に説明する。なお、IEEE1394ブリッ
ジ(以下、「1394ブリッジ」と称す。)規格はIE
EEp1394.。1分科会にて策定中である。
【0171】1394規格では、ひとつの1394バス
上には最大63のノードまで接続可能であり、そのホッ
プ数は16までとされている。63個以上の1394ノ
ードを1394ネットワークに接続したい場合、また遠
隔地にあるなどの理由で16ホップ以上の接続を行う必
要がある機器同士を接続したい場合などには一般に13
94ブリッジが使われる。
【0172】IEEE1394はIEEE1212規格
に従った64ビット固定アドレッシングを使用し、10
ビットをバスIDとして定義をしている為、ローカルバ
スを指定するID1023を除いた最大1023個のバ
スを1394ブリッジ経由で接続し1394ネットワー
クを構成することが可能となる。
【0173】1394ブリッジの果たす主な機能は、ブ
リッジを経由したバス間の1394ノードトランズアク
ショシの制御である。1394トランズアクションの場
合、トランズアクションを発行するノード、発行先ノー
ドの指定は<IEEE1394の技術の概要>で記述の
ようにノードIDを使い行なわれる。1394ブリッジは
接続する2つのバスのトポロジー情報、ノードID情報等
の情報をテーブルとして持ち、接続する2つバスに相手
のバス・ノード情報を開示することによりバス間のトラ
ンズアクションを可能にしている。
【0174】また、1394バスの場合、デバイスノー
ドの追加接続といった接続形態に変化が生じたり、ある
ノードが意図的に指示を行なうことによりバスリセット
が発生し、バスリセットを起点に自動的にノードIDの
再割り当てを行なうためにバスリセットのシーケンス、
ノードID決定のシーケンスが行なわれ、新たなトポロ
ジが生成される。このシーケンスの詳細については上記
<IEEE1394の技術の概要>の(バスリセットの
シーケンス)、(ノードID決定のシーケンス)の項で説
明されているので割愛する。
【0175】この特性により、接続するバスのトポロジ
・ノードID情報は動的に変化する為、その情報のアップ
デートもブリッジは行う。
【0176】一方で、1394のバスリセットシーケン
スが行なわれている間はそのバス内のデータ転送が中断
される上に、ノードIDの再割り当てという複雑なシーケ
ンスが行われる。このため、バスリセットシーケンスの
発生が必要のない他のバスにバスリセット信号を伝搬さ
せることは非常に非効率とされており、1394ブリッ
ジは接続された一方のバスリセット信号を他方のバスに
は伝搬させないということになっている。
【0177】その他のブリッジの機能としては、複数の
バスブリッジが接続された複数バス構成のネットワーク
において、1394ブリッジ同士の調停、ブリッジの情
報交換によるパケットルーティング機能などが挙げられ
る。
【0178】以上が、1394インタフェースを用いて
構成される通信システムの構成及び機能に関する説明で
ある。 [本実施の形態例の構成並びに接続デバイスの説明]以
下、本実施の形態例の特徴的な構成、並びに接続デバイ
スについて更に詳細に説明する。まず、各ローカルバス
に接続される各ノードの共通部分として1394シリア
ルバスインタフェース部の構成を図23を参照して説明
する。図23は本実施の形態例の1394ノードの13
94インターフェースブロックの構成を示す図である。
【0179】図23中、2701はデバイス本体とのイ
ンタフェースを行い、PHYICのデータ転送をコント
ロールするリンクレイヤ制御IC(LINKIC)であ
り、前述の(IEEE1394の技術の概要)における
リンクレイヤの機能を実現する。本ICが備える主な機
能としてはPHYICを介する送信/受信データを一時
格納する送受信FIFO、送信データのパケット化機
能、PHYICが受信データが本ノードアドレス、また
はアイソクロナス転送データの場合は割り当てられたチ
ャンネル向けのものであるかの判定機能、またそのデー
タのエラーチェックを行うレシーバー機能、そしてデバ
イス本体とのインタフェースを行う機能がある。
【0180】2702は1394シリアルバスを直接ド
ライブするフィジカルレイヤ制御IC(PHYIC)で
あり、前述の(IEEE1394の技術の概要)におけ
るフィジカルレイヤの機能を実現する。主な機能として
は、バスイニシャル化とアービトレーション、送信デー
タ符号のエンコード/デコード、ケーブル通電状態の監
視ならびに負荷終端用電源の供給(アクティブ接続認識
用)、リンクレイヤICとのインタフェースである。
【0181】2703はコンフィギュレーションROM
であり、各機器固有の識別、通信条件等が格納されてい
る。本ROMのデータフォーマットは<IEEE139
4の技術の概要>で説明したようにIEEE1212並
びにIEEE1394規格で定められたフォーマットに
準じている。
【0182】2704はリンクレイヤIC、PHYIC
をはじめとする1394インタフェース部をコントロー
ルするCPUであり、2805は同インタフェース部の
コントロール用プログラムが格納されているROMであ
る。2706はRAMであり、送受信データを蓄えるデ
ータバッファをはじめ、制御用ワークエリア、1394
アドレスにマッピングされた各種レジスタのデータ領域
に使用されている。
【0183】各ノードは図24に示す様な一般形式のコ
ンフィギュレーションROMを装備しており、各デバイ
スのソフトウェアユニット情報はユニットディレクトリ
に、ノード固有の情報はノードディペンデントインフォ
ディレクトリに保存されている。
【0184】また、プリンタ機能、スキャナ機能といっ
た各デバイスの基本機能インスタンスとその基本機能に
付随する詳細情報はroot directoryからオフセットされ
るインスタンスディレクトリ(instance directory)に
保有することが可能となっている。インスタンスディレ
クトリの構成について説明する。インスタンスディレク
トリには、プリンタ、スキャナといったプロトコルに依
存しないデバイスの情報が格納される。単機能のデバイ
スの場合、基本機能情報は1つであり、複数機能をサポ
ートするデバイスの場合には、複数の機能が列挙され
る。列挙された各機能について対応するプロトコル・ソ
フトウエア情報を保存するユニットディレクトリへのポ
インタ情報を保存する他に、それぞれの機能に関する固
有な詳細情報を保有するためのフィーチャディレクトリ
へのポインタが保存される。
【0185】<IEEE1394の技術の概要>で説明
したように1394シリアルバスのアドレス設定のう
ち、最後の28ビットはシリアルバスに接続される他の
デバイスからアクセス可能な、各機器の固有データの領
域として確保されている。図25はこの各機器の固有デ
ータの領域である28ビットの領域のアドレス空間を表
した図である。
【0186】図25中0000番地から0200番地の
領域には図11に示したCSRコアレジスタ群が配置さ
れている。これらレジスタはCSRアーキテクチャで定
められたノード管理の為の基本的な機能として存在して
いる。
【0187】0200番地から0400番地の領域は、
CSRアーキテクチャにより、シリアルバスに関するレ
ジスタが格納される領域として定義されている。本実施
の形態例のシリアルバスに関するレジスタが格納される
領域の例を図26に示す。<IEEE1394の技術の
概要>で説明したように0200〜0230番地のレジ
スタが定義されておりデータ転送の同期、電源供給、バ
スリソース管理等に使用されるレジスタが配置されてい
る。この部分は上述した図12に示す構成と同様であ
る。
【0188】図26中0240番地に配置されているレ
ジスタ、REMOTE_BUS_RESETは本実施の形態例の特徴であ
り、このレジスタのフォーマットを図27に示す。図2
7に示すバスリセットが発生したバスを特定する情報で
ある10ビットのバスIDが含まれている。
【0189】このレジスタに対して1394ライトトラ
ンズアクションにより、図27のフォーマットに従いBU
S_IDフィールドに有効なバスIDが代入されたデータの
書き込みが行なわれたノードは、自ノードが接続されて
いるローカルバス以外のBUS_IDフィールドで表されるリ
モートバスにおいてバスリセットが発生したこと事を知
ることが可能となる。
【0190】また、図26中の0244番地に配置され
ているレジスタ、NOTIFY_BUS_RESETは本実施の形態例の
特徴的なレジスタである。このNOTIFY_BUS_RESETレジス
タのフォーマットを図28にを参照して説明する。図2
8は本実施の形態例のNOTIFY_BUS_RESETレジスタのフォ
ーマットを示す図である。
【0191】NOTIFY_BUS_RESETレジスタは、後述する本
実施の形態例を適用した1394ブリッジ101のブリ
ッジポータルが実装するレジスタである。このレジスタ
に対して1394ライトトランザクションに従って、図
28のフォーマットに従ったデータが書き込まれる。書
きこまれたデータのBUS_IDフィールドに有効なバスI
D、NODE_IDフィールドに有効なノードID、コマンドフ
ィールドに有効なコマンド(1:記憶、0:消去)が代
入されている場合には、ブリッジ101は有効なデータ
として受信し、コマンドフィールドの値に従った処理を
行う。コマンドフィールドの値が(1:記憶)の場合、
ブリッジ101は、データのBUS_IDフィールド、NODE_I
Dフィールドの値をポータルに対応した格納テーブルに
記憶する。また、コマンドフィールドの値が(0:消
去)の場合、ブリッジ101は、データのBUS_IDフィー
ルド、NODE_IDフィールドの値をポータルに対応した格
納テーブルから消去する。そして、当該ポータルが接続
する1394バスでバスリセットが起こった場合には、
ブリッジ101は当該格納テーブルに記憶したバスI
D、ノードIDで特定されるノードのREMOTE_BUS_RESETレ
ジスタに1394ライトトランザクションに従って書き
込みを行うことにより、当該バスでバスリセットが起こ
ったことをこのノードに通知する。
【0192】図29は本実施の形態例におけるIEEE
1394ブリッジデバイス101の構成を示すブロック
図である。図中、ポータルA3301はバスA102
に、ポータルB3302はバスB103に接続してい
る。これらのポータルはバスに接続した1個のノードと
して機能する。
【0193】ブリッジ制御装置3303は、ポータルA
3301とポータルB3302の間でブリッジを行う機
能を実装している。バスリセット管理装置3304はポ
ータルA3301の上述したNOTIFY_BUS_RESETレジスタ
にかかれたバスID、ノードIDを格納テーブルA330
5に記憶、またはテーブルから消去する。
【0194】同様に、ブリッジ制御装置3303はポー
タルB3302のNOTIFY_BUS_RESETレジスタにかかれた
バスID、ノードIDを格納テーブルB3306に記憶、
またはテーブルから消去する。そしてバスA102でバ
スリセットが起きた場合には格納テーブルA3305に
記憶したノードの、バスB103でバスリセットが起き
た場合には格納テーブルB3306に記憶されているノ
ードのREMOTE_BUS_RESETレジスタに、図27のフォーマ
ットにしたがってデータを書くことによりバスリセット
が起こったことを通知する。
【0195】前述のコンフィギュレーションROMは4
00番地から800番地の領域に配置されている。
【0196】図25に示す0800番地から1000番
地までの領域には、現在の1394バスのトポロジー情
報、またノード間の転送スピードに関する情報が格納さ
れている。同様に1000番地以降の領域はユニット空
間と呼ばれ、各デバイス固有の動作に関連するレジスタ
が配置されている。この領域には各デバイスがサポート
する上位プロトコルで規定されたレジスタ群とデータ転
送用メモリマップドバッファ領域、また各機器固有のレ
ジスタが配置される。
【0197】前述の構成を備える1394インタフェー
ス部を具備したデバイスであるノードA1(104),
A2(105)がバスA102に、ノードB1(10
6),B2(107)がバスB103にそれぞれ接続さ
れ、1394ブリッジデバイス101によってバスA1
02とバスB107が接続されている例えば図1に示す
1394ネットワークにおける動作の詳細を図30及び
図31も参照して説明する。図30は本実施の形態例の
DPPプロトコルに準拠した通信制御手順を示す図、図
31は本実施の形態例のAV/Cプロトコルに準拠した
通信制御手順を示す図である。
【0198】まず、バスA,Bそれぞれの現在の接続構
成に至るにあたり、それぞれのバス独立に、デバイスノ
ードの追加接続が行なわれる毎にバスリセットが発生す
る為、バスリセットを起点に自動的にノードIDの割り当
てを行う。このためにバスリセットのシーケンス、ノー
ドID決定のシーケンスが行なわれ、新たなトポロジーが
生成される。
【0199】その後、1394データ転送がそれぞれの
バスにおいて開始される。このシーケンスの詳細につい
ては上記(IEEE1394の技術の概要)の(バスリ
セットのシーケンス)、(ノードID決定のシーケンス)
の項で説明されているので割愛する。
【0200】このように接続ノードの接続順番、139
4ブリッジ101へのバスの接続順番によって動作は異
なるものの、ノード接続毎に上記バスリセット−139
4初期化シーケンスが繰り返され、最終的に上記記述の
ように1394ブリッジ101を介してデバイスA1,
A2がバスAに、デバイスB1とB2がバスBに接続さ
れたトポロジーが形成されたこととする。
【0201】上記状態で1394ネットワークのトポロ
ジーが決定され、1394データ転送が正常に行なわれ
ている状態で、上位プロトコルとしてダイレクトプリン
トプロトコル(Direct Print Protocol)(以下「DP
P」と称す。)を具備しているデジタルスチルカメラで
あるノードA1がユーザー操作、またはアプリケーショ
ンのトリガを起点に1394で接続批されているプリン
タに画像データを転送し印刷を行うために、まず139
4ネットワーク上で自ノード同様にDPPをサポートす
るプリンタデバイスを探す。
【0202】これはネットワーク上に接続されているノ
ードに対して相手ノードのコンフィグレーションROM
の読み出しを行うことによって実現される。この様子は
図19を参照して上述した。具体的には相手ノードに対
するIEEE1394のリードトランズアクションを使
用することにより、そのリードレスポンスとして相手ノ
ードのROMの内容が返ってくる。
【0203】上述した様に各ノードのコンフィグレーシ
ョンROMには1394関連情報の他に、インスタンス
ディレクトリにはプリンタ、カメラといった各ノードの
基本機能、ユニットディレクトリにはAV/Cプロトコ
ル、DPPといった上位プロトコルやソフトウェアに関
する情報が記述されている。
【0204】ノードA1はローカルバスAの各ノードの
ROM読み出しを行った後に1394ブリッジを経由し
てバスBの各ノードのROM読み出しを行う過程で、ノ
ードB1がプリンタでありDPPデバイスであることを
検出する。
【0205】なお、1394ブリッジを経由した139
4トランズアクションの詳細についてはここでは割愛す
るが、現在IEEEp1394.1で規格が策定中であ
る。
【0206】ノードA1(104)であるカメラは、プ
リンタであり、自ノードがサポートするDPPプロトコ
ルと同一プロトコルを具備したノードB1(106)を
発見後、図30に示すDPPプロトコルで定義された手
順、フォーマットに準拠した形でノードB1とコネクシ
ョンを樹立し、アプリケーションデータの転送を開始す
る。
【0207】このときノードA1(104)は、まず図
30のに示すように1394ブリッジ101のポータ
ルA3301のNOTIFY_BUS_RESETレジスタに図28に示
すフォーマットにしたがって、{(バスBのバスI
D)、(ノードB1のノードID)、(記憶コマンド)}
を書き込む。次いでノードA1(104)は、図30の
に示すライトトランザクションを使ってノードB1に
コネクションリクエストコマンドを送信する。
【0208】これに応答してノードB1(106)は図
30のに示すように1394ブリッジ101のポータ
ルB3302のNOTIFY_BUS_RESETレジスタに図28のフ
ォーマットにしたがって、{(バスAのバスID)、
(ノードA1のノードID)、(記憶コマンド)}を書き
込む。
【0209】次いでノードB1(106)はノードA1
に図30のに示すライトトランザクションを使ってコ
ネクションリクエストレスポンスを送信する。こうし
て、ノードA1(104)はノードB1(106)とコ
ネクションを樹立し、1394ブリッジのバスリセット
管理装置はこれらのバスID、ノードIDを該当する格納
テーブルに記憶する。
【0210】同様に上位プロトコルとしてAV/Cプロ
トコルを具備しているデジタルビデオカムコーダである
ノードB2(107)も1394ブリッジ101を介し
てノードA2(105)とAV/Cプロトコルを使いA
V/Cコマンドの送受を開始するため、まずノードB2
(107)からブリッジ101に対して図31のに示
すように、図30の同様の書き込みを行いバスリセッ
トを相手のノードに通知できるようにする。
【0211】ノードB2(107)は、次いで図31の
に示すAV/Cコマンドを発行し、そのレスポンス待
ち状態に入っているものとする。また、図31のに示
すAV/Cコマンドを受信したノードA2(105)も
ブリッジ101に対して図31に示すにおいて、前述
した図30ののような書き込みを行い、バスリセット
を相手のノードに通知できるようにする。
【0212】以上に説明したネットワーク状態におい
て、ユーザーの操作により図1に示すデバイスノードA
3(108)がバスAに新たに接続されたとする。新た
なノードが追加接続されることによりIEEE1394
の特性に従いバスリセットが発生する。
【0213】バスリセット信号を受信したバスAの各ノ
ードの1394インタフェース層は、その情報を上位プ
ロトコル層に通知すると共に、バスリセットを起点に自
動的にノードIDの割り当てを行うためにバスリセットの
シーケンス、ノードID決定のシーケンスといった一連の
バスリセット復帰処理を開始する。
【0214】バスA102においてDPPの規定に従い
バスB103のノードB1(106)とコネクションを
樹立し、データ転送を行っていたノードA1(104)
では、バスA102のバスリセットがDPP層に通知さ
れると、DPPの規定に従ったバスリセット復帰処理が
開始される。
【0215】DPPにおけるバスリセット復帰処理で
は、1394レイヤにおいてバスリセット復帰処理が終
了し、新たなノードIDとトポロジー決定後、データ転送
が正常に復帰した段階で、データ送信が再開される前に
あらかじめ規定された時間内に最初に相手ノードにコネ
クション要求を送出した方のノードがリコネクトリクエ
ストコマンド、すなわち最接続要求を送出する規定にな
っている。
【0216】また、コネクション樹立時に要求を受けた
方のノードは1394インタフェース層でバスリセット
復帰が完了後、コネクションを樹立していたノードから
のリコネクトリクエストコマンドの受信待ち状態に入
り、規定時間内にそれを受信しない場合には、そのコネ
クションを破棄する、という規定になっている。
【0217】また、バスA102においてAV/Cの規
定に従いバスB103のノードB2(107)とデータ
転送を行っていたノードB1(106)では、バスA1
02のバスリセットがAV/C層に通知されると、AV
/Cの規定に従ったバスリセット対応処理が開始され
る。
【0218】AV/Cプロトコルでは、通常一方のノー
ドによるAV/Cコマンドの送信に対してそのコマンド
を受信した方のノードが、コマンド実行結果等の情報を
含んだ対となるレスポンスをコマンド発行ノードに対し
て送出する規定となっている。バスリセットが生じた
際、リセット前に送出し、レスポンスを受信していない
AV/Cコマンドは未実行、破棄されたとみなされる
為、1394インタフェース層においてバスリセット処
理が復帰し、データ転送が正常復帰された後に再送出す
る必要がある、と規定されている。
【0219】一方、接続形態の変化のないバスB103
においては、IEEEの規定によればバスリセットは発
生せず、1394ブリッジ101により接続されたバス
A102でバスリセットが発生した場合においても、そ
れを検出するものの1394ブリッジ101は規定され
た特性によりバスリセット信号を他のバス、この場合は
バスB103に伝搬することはない。
【0220】従って、この時点ではノードA1、A2、
A3、・・・といったバスA102に接続されているノー
ドのみでバスリセット復帰処理が開始され、ノードA1
(104)のデータ送信先であるノードB1(10
6)、ノードA2(105)のデータ送信先であるノー
ドB2(107)で同処理は開始されていないことにな
る。
【0221】しかしながら、これでは上記欠点があるた
め、本実施の形態例においては上記規定の通りの動作に
代え、以下の動作を行う。
【0222】即ち、本実施の形態例における1394ネ
ットワークシステムでは、1394ブリッジ101のバ
スリセット管理装置3304がブリッジポータルに接続
したバスにおけるバスリセット発生情報を当該ポータル
に対応する格納テーブルに記憶したノードに通知する手
段を備える構成とし、かつ各ノードがリモートバスにお
けるバスリセット発生通知を受信する手段を具備するこ
う背として上記欠点を解消することとしている点に大き
な特徴がある。
【0223】具体的には、バスA102でバスリセット
が発生したことによりバスリセット信号を受信した13
94ブリッジ101は、バスA102に接続されている
ポータルA3301のノードコントローラ側でバスリセ
ット処理を行う一方で、バスリセット管理装置3304
は、格納テーブル3305、3306に記憶した各ノー
ドの図26に示すシリアルバスレジスタの0240番地
に配置されているREMOTE_BUS_RESETレジスタに対して、
レジスタのフォーマットに従った形でバスリセットが発
生したリモートバスのバスIDすなわちバスAのバスI
D:3FDhをデータとしたパケットを1394ライト
トランズアクションを使用した書き込みを順次行う。
【0224】即ち、本実施の形態例では、格納テーブル
に、ノードB1(106)、B2(107)のバスI
D、ノードIDが記憶されているので、図30のあるい
は図31のに示すようにこれらのノードに対して書き
込みが行われる。
【0225】この結果、バスB103では、バスリセッ
トが発生していないものの、ブリッジ101により通知
すべき各ノードのREMOTE_BUS_RESETレジスタへバスA1
02のIDの書き込みが行なわれることにより、リモート
バスAにおいてバスリセットが発生したことが通知され
ることになる。
【0226】REMOTE_BUS_RESETレジスタへの書き込みを
検出した各ノードの1394インタフェース層は、リモ
ートバスでバスリセットが発生した事と共にそのリモー
トバスのバスID情報を上位プロトコル層に通知する。
【0227】パスB103においてDPPの規定に従い
バスAのノードA1(104)とコネクションを樹立し
データ転送を行っていたノードB1(106)では、バ
スリセットを起こしたリモートバスIDをチェックし、コ
ネクション先であるノードが接続されているバスA10
2であることを確認すると、コネクション先ノード、す
なわちノードA1(104)がDPPの規定に従ったバ
スリセット復帰処理を開始したことを認識する。
【0228】ノードB1(106)もDPPのバスリセ
ット処理に対応した処理を開始し、コネクションを樹立
していたノードからのリコネクトリクエストコマンドの
受信待ち状態に入る。これにより、実際にバスリセット
が発生したことによりバスリセット処理を開始したノー
ドA1(104)と、バスリセットが発生していないバ
スB103に接続されているノードB1(106)間で
DPPプロトコル処理の整合性が確保される。
【0229】このあと、ノードA1(104)はノード
B1(106)に図30のに示すリコネクトリクエス
トコマンドを送信し、ノードB1(106)はノードA
1(104)に図30のに示すリコネクトリクエスト
レスポンスを送信してデータ通信を再開する。
【0230】同様に、バスB103においてAV/Cプ
ロトコルの規定に従いバスA102のノードA2(10
5)とAV/Cコマンドのやりとりを行っていたノード
B2(107)では、バスリセットを起こしたリモート
バスIDをチェックし、通信先であるノードA2(10
5)が接続されているバスA102であることを確認す
ると、通信先ノード、すなわちノードA2(105)が
AV/Cプロトコルの規定に従ったバスリセット処理を
開始したことを認識する。ノードB2(107)もAV
/Cのバスリセット処理に対応した処理、リモートバス
リセット前に送出し、レスポンスを受信していないAV
/Cコマンドは未実行、破棄されたとみなす処理を実行
する。これにより、実際にバスリセットが発生したこと
によりバスリセット処理を開始したノードA2(10
5)と、バスリセットが発生していないバスB103に
接続されているノードB2(107)間でAV/Cプロ
トコル処理の整合性が確保される。
【0231】即ち、ノードB2(107)はノードA2
(1059に図31のに示すAV/Cコマンドを再度
送信し、ノードA2(105)はこれに応答してノード
B2(107)に図31のに示すAV/Cレスポンス
を送信して通信を継続する。
【0232】前述の状態で、バスB103でバスリセッ
トが起こった場合も同様に、1394ブリッジ101の
バスリセット管理装置3304により、バスA102の
通知すべきノードに通知され、上位プロトコル処理の整
合が保たれる。
【0233】以上説明したように本実施の形態例によれ
ば、それぞれ異なるIEEE1394バスに接続するポ
ータルを少なくとも2個持つ1394ブリッジにおい
て、各ポータルに抜続するIEEE1394バスのバス
リセットを監視する手段、各ポータルに接続するIEE
E1394バスのいずれかを指定する手段、ブリッジを
介して接続された複数のIEEE1394バスの全体か
らなるネットワーク上のノードを指定する手段、及び前
記指定したバスのバスリセットを前記指定したノードに
通知する手段からなるバスリセット管理手段を備えたこ
とを特徴とするIEEE1394ブリッジを提供するこ
とにより、バスリセットが起こったことをリモートバス
に接続したノードに通知することを可能にする。
【0234】(第2の実施の形態例)第2の実施の形態
例においても基本構成は上述した図1乃至図29に示す
第1の実施の形態例と同様であるため、詳細説明は省略
する。以下、は上述した第1の実施の形態例と異なる部
分を説明する。第2の実施の形態例においては上述した
第1の実施の形態例とは、DPPプロトコルに準拠した
通信制御手順が相違している。以下、図32を参照して
本発明に係る第2の実施の形態例のDPPプロトコルに
準拠した通信制御手順を説明する。
【0235】上述した第1の実施の形態例と同様に、1
394ネットワークのトポロジーが決定され、1394
データ転送が正常に行なわれている状態で、上位プロト
コルとしてDDPを具備しているデジタルスチルカメラ
であるノードA1がユーザー操作、またはアプリケーシ
ョンのトリガを起点に1394で接続されているプリン
タに画像データを転送し印刷を行うために、まず139
4ネットワーク上で自ノード同様DDPをサポートする
プリンタデバイスを探す。
【0236】ノードA1はローカルバスAの各ノードの
ROM読み出しを行った後に1394ブリッジを経由し
てバスBの各ノードのROM読み出しを行う過程で、ノ
ードB1がプリンタでありDDPデバイスであることを
検出する。ここで、ノードB1はREMOTE_BUS_RESETレジ
スタを備えているが、ノードA1は備えていないものと
する。そしてこれをノードB1はノードA1のROM情
報から知ることができるものとする。
【0237】第2の実施の形態例において、1394ブ
リッジ101のバスリセット管理装置3304は、ブリ
ッジポータルのNOTIFY_BUS_RESETレジスタに、図28に
示すフォーマットのバスIDフィールドに(3FF
H)、かつノードIDフィールドに(3FH)が書かれ
た場合、書き込みを行ったノードのバスID、ノードID
を書き込まれたポータルに対応する格納テーブルに記憶
する。
【0238】ノードA1であるカメラは、プリンタであ
り、自ノードがサポートするDPPプロトコルと同一プ
ロトコルを具備したノードB1を発見後、DPPプロト
コルで定義された手順、フォーマットに準拠した形でノ
ードB1とコネクションを樹立し、アプリケーションデ
ータの転送を開始するため、ノードB1に図32のに
示すコネクションリクエストをライトトランザクション
を使って送信する。
【0239】このときノードB1は、図32のに示す
ように1394ブリッジのポータルAのNOTIFY_BUS_RES
ETレジスタに図28のフォーマットにしたがって、
{(3FFH)、(3FFH)、(記憶コマンド)}を
書き込む。
【0240】そして1394ブリッジのバスリセット管
理装置はポータルAに対応する格納テーブルに、ノード
B1のバスID、ノードIDを記憶する。次いでノードB
1は、ノードA1に図32のに示すコネクションリク
エストレスポンスをライトトランザクションを使って送
信しコネクションを確立する。
【0241】上述した第1の実施の形態例と同様に、図
1に示すネットワーク状態において、ユーザーの操作に
よりデバイスノードA3(図1に示す108)がバスA
102に新たに接続されたとする。このときの制御の一
部が上記第1の実施の形態例と異なる。
【0242】新たなノードが追加接続されることにより
IEEE1394の特性に従いバスリセットが発生す
る。バスリセット信号を受信したバスA102の各ノー
ドの1394インタフェース層はその情報を上位プロト
コル層に通知すると共にバスリセットを起点に自動的に
ノードIDの割り当てを行うためにバスリセットのシーケ
ンス、ノードID決定のシーケンスといった一連のバスリ
セット復帰処理を開始する。
【0243】バスA102においてDPPの規定に従い
バスB103のノードB1(106)とコネクションを
樹立し、データ転送を行っていたノードA1(104)
では、バスA102のバスリセットがDPP層に通知さ
れると、前記第1の実施の形態例同様DPPの規定に従
ったバスリセット復帰処理が開始される。
【0244】一方、接続形態の変化のないバスB103
においてバスリセットは発生せず、上述した第1の実施
の形態例で説明したようにバスA102でバスリセット
が発生した場合においてもバスリセット信号はバスB1
03に伝搬されない。従って、この時点ではノードA
1,A2,A3といったバスAに接続されているノード
のみでバスリセット復帰処理が開始され、ノードA1の
データ送信先であるノードB1、ノードA2のデータ送
信先であるノードB2で同処理は開始されていない。
【0245】しかしながら、前記第1の実施の形態例同
様、第2の実施の形態例でもバスA102でバスリセッ
トが発生したことによりバスリセット信号を受信した1
394ブリッジ101は、バスA102に接続されてい
るポータルA3301のノードコントローラ側でバスリ
セット処理を行う一方で、バスリセット管理装置330
4は格納テーブル3305、3306に記憶した各ノー
ドの0240番地に配置されているレジスタ、REMOTE_B
US_RESETに対して、レジスタのフォーマットに従った形
でバスリセットが発生したリモートバスのバスIDすな
わちバスA102のバスID:3FDhをデータとした
パケットを1394ライトトランズアクションを使用し
た書き込みを順次行い、同時に図32のに示すように
ノードB1にも書き込みが行なわれる。
【0246】その結果、バスBでは、バスリセットが発
生していないものの、1394ブリッジ101により通
知すべき各ノードのREMOTE_BUS_RESETレジスタへバスA
102のIDの書き込みが行なわれることにより、リモー
トバスAにおいてバスリセットが発生したことが通知さ
れる。
【0247】REMOTE_BUS_RESETレジスタへの書き込みを
検出したの各ノードの1394インタフェース層はリモ
ートバスでバスリセットが発生した事と共にそのリモー
トバスのバスID情報を上位プロトコル層に通知する。
【0248】バスB 103においてDPPの規定に従
いバスA102のノードA1(104)とコネクション
を樹立しデータ転送を行っていたノードB1(106)
では、バスリセットを起こしたリモートバスIDをチェッ
クし、コネクション先であるノードが接続されているバ
スA102であることを確認すると、コネクション先ノ
ード、すなわちノードA1(104)がDPPの規定に
従ったバスリセット復帰処理を開始したことを認識す
る。
【0249】ノードB1(106)もDPPのバスリセ
ット処理に対応した処理を開始し、コネクションを樹立
していたノードからのリコネクトリクエストコマンドの
受信待ち状態に入る。これにより、実際にバスリセット
が発生したことによりバスリセット処理を開始したノー
ドA1と、バスリセットが発生していないバスBに接続
されているノードB1間でDPPプロトコル処理の整合
性が確保される。
【0250】このあと、ノードA1はノードB1に図3
2のに示すリコネクトリクエストコマンドを送信し、
ノードB1はノードA1に図32のに示すリコネクト
リクエストレスポンスを送信してデータ通信を再開す
る。
【0251】このあと、バスBにバスリセットが起こっ
た場合には、バスAのノードA1はバスBのバスリセッ
トを知らないが、バスBのバスリセットの間、ノードA
1のリクエストはブリッジで保留され、バスBのバスリ
セット終了後図32のに示すようにブリッジよりノー
ドB1に送られ、その後ノードB1よりノードA1に図
32のに示すようにリコネクトリクエストレスポンス
を送信してデータ通信を再開することができる。
【0252】このように、バスリセット終了後、ノード
B1が自身により、整合を保つことができるとすれば、
図32に示すようにノードA1からのリクエストに応答
して通信を再開することができる。
【0253】以上説明したように第2の実施の形態例に
よれば、IEEE1394ブリッジに接続した第1のI
EEE1394バスと、第1のIEEE1394バスに
接続した第1のノードと、第1のIEEE1394バス
とは異なる第2のIEEE1394バスと、第2のIE
EE1394バスに接続した第2のノードを含み、第1
のノードと第2のノードが通信する情報通信システムに
おいて、第1のノードは、第1のIEEE1394バス
が接続するIEEE1394ブリッジに対して、第1の
IEEE1394バスのバスリセットの監視と、第1の
IEEE1394バスのバスリセットの第2のノードへ
の通知を指定することを特徴とする情報通信システムを
提供することにより、自ノードの接続するバスのバスリ
セット発生をリモートバスに接続した通信相手ノードに
通知することを可能にする。
【0254】これにより、同じ上位プロトコルを使用し
て、一方のローカルバスのデータ送信ノードから139
4ブリッジを介した他方のローカルバスに接続されたデ
ータ受信側ノードでデータ転送を行う際、一方のローカ
ルバスにおいてバスリセットが発生した場合には139
4ブリッジがリモートバスに接続されたノードに対して
そのバスリセットを通知することが出来る為、他方のバ
スに接続された受信側ノードがそのバスリセットを検出
することができ、上位プロトコル層におけるバスリセッ
ト処理の整合性が取れるため、バス間の正常なデータ通
信が可能になるという効果がある。
【0255】(第3の実施の形態例)図33は、本発明
に係る第3の実施の形態例の構成を示すブロック図であ
る。
【0256】第3の実施の形態例においては、図33に
示すように、1394ブリッジA3401は、ポータル
AでバスAに、ポータルC1でバスCに接続している。
1394ブリッジB3402は、ポータルBでバスB
に、ポータルC2でバスCに接続している。
【0257】そして、バスAにはノードA1(340
3)、ノードA2(3404)、バスBにはノードB1
(3405)、ノードB2(3406)、バスCにはノ
ードC1(3407)、ノードC2(3408)が接続
されている。
【0258】また、バスAのバスIDを(3FDh)、
バスBのバスIDを(3FEh)、バスCのバスIDを
(3FCh)とする。
【0259】第3の実施の形態例のシステムにおいて
も、各構成要素は上述した第1の実施の形態例と同様で
あり、1394ブリッジの構成も図29に示す構成と同
様である。このため、以下の説明は主に第3の実施の形
態例で異なる部分について行う。
【0260】第3の実施の形態例においても、第1の実
施の形態例と同様に、ノードA1であるカメラは、プリ
ンタであり、自ノードがサポートするDPPプロトコル
と同一プロトコルを具備したノードB1を発見後、図3
4に示すDPPプロトコルで定義された手順、フォーマ
ットに準拠した形でノードB1とコネクションを樹立
し、アプリケーションデータの転送を開始する。即ち、
ノードA1は図34のに示すように、1394ブリッ
ジA3401のポータルAのNOTIFY_BUS_RESETレジスタ
に上記図28のフォーマットにしたがって、{(バスB
のバスID)、(ノードB1のノードID)、(記憶コマ
ンド)}を書き込み、ノードB1に図34のに示すコ
ネクションリクエストコマンドを送信する。これに応答
してノードB1は図34のに示すように、第2の13
94ブリッジのポータルBのNOTIFY_BUS_RESETレジスタ
に図28のフォーマットにしたがって、{(バスAのバ
スID)、(ノードA1のノードID)、(記憶コマン
ド)}を書き込み、ノードA1に図34のに示すコネ
クションリクエストコマンドを送信する。
【0261】こうして、1394ブリッジA3401の
バスリセット管理装置、及び1394ブリッジB340
2のバスリセット管理装置はこれらのバスID、ノード
IDを該当する格納テーブルに記憶する。
【0262】同様に上位プロトコルとしてAV/Cプロ
トコルを具備しているデジタルビデオカムコーダである
ノードB2も1394ブリッジA3401及び1394
ブリッジB3402を介してノードA2とAV/Cプロ
トコルを使いAV/Cコマンドの送受を開始し、ノード
B2は第2の1394ブリッジに対して図35のにお
いて図34のと同様にして書き込みを行い、バスリセ
ットを相手のノードに通知できるようにし、続いて図3
5のに示すようにノードB2からAV/Cコマンドを
発行し、そのレスポンス待ち状態に入っているものとす
る。
【0263】また、ノードB2からのコマンドを受信し
たノードA2も図35のに示すように第1の1394
ブリッジに対してと同様な書き込みを行い、バスリセ
ットを相手のノードに通知できるようにする。
【0264】以上に説明したネットワーク状態におい
て、ユーザーの操作によりデバイスノードA3(図33
の3409)がバスAに新たに接続されたとする。新た
なノードが追加接続されることによりIEEE1394
の特性に従いバスリセットが発生する。バスリセット信
号を受信したバスAの各ノードの1394インタフェー
ス層はその情報を上位プロトコル層に通知すると共にバ
スリセットを起点に自動的にノードIDの割り当てを行う
ためにバスリセットのシーケンス、ノードID決定のシー
ケンスといった一連のバスリセット復帰処理を開始す
る。
【0265】第3の実施の形態例においても、上述した
第1の実施の形態例と同様に、バスAでバスリセットが
発生したことによりバスリセット信号を受信した139
4ブリッジA3401は、バスAに接続されているポー
タルAのノードコントローラ側でバスリセット処理を行
う一方で、バスリセット管理装置は、図34のあるい
は図35のに示すように格納テーブルに記憶した各ノ
ードの0240番地に配置されているREMOTE_BUS_RESET
レジスタに対して、レジスタのフォーマットに従った形
でバスリセットが発生したリモートバスのバスID、す
なわちバスAのバスID:3FDhをデータとしたパケ
ットを1394ライトトランズアクションを使用した書
き込みを順次行う。
【0266】これらのパケットは、バスC、1394ブ
リッジB3402を経由してバスBのノードに送信され
る。
【0267】バスBでは、バスリセットが発生していな
いものの、1394ブリッジB3402の格納テーブル
に通知すべき各ノードのREMOTE_BUS_RESETレジスタへバ
スAのIDの書き込みが行なわれることにより、リモート
バスAにおいてバスリセットが発生したことが通知され
る。
【0268】REMOTE_BUS_RESETレジスタへの書き込みを
検出したの各ノードの1394インタフェース層はリモ
ートバスでバスリセットが発生した事と共にそのリモー
トバスのバスID情報を上位プロトコル層に通知する。
【0269】上述した第1の実施の形態例同様、各ノー
ドは、図34の、あるいは図35の、に示すよ
うにしてバスリセットに応じた処理を行い、上位プロト
コルの整合を確保する。
【0270】同様に、バスBで起こったバスリセット
も、1394ブリッジB3402から、バスC、139
4ブリッジA3401を経由して、バスAのノードに通
知され、上位プロトコルの整合を保つことができる。
【0271】以上説明したように第3の実施の形態例に
よれば、バスリセット通知が必要なノードに対してのみ
通知パケットを送信するため、ネットワーク上のトラフ
ィックを著しく増大することがなく、ネットワークのパ
フォーマンスを低下させないという効果がある。
【0272】更に、IEEE1394ブリッジに接続し
た第1のIEEE1394バスと、第1のIEEE13
94バスに接続した第1のノードと、第1のIEEE1
394バスとは異なる第2のIEEE1394バスと、
第2のIEEE1394バスに接続した第2のノードを
含み、第1のノードと第2のノードが通信する情報通信
システムにおいて、第2のノードは第1のIEEE13
94バスが接続するIEEE1394ブリッジに対し
て、第1のIEEE1394バスのバスリセットの監視
と、第1のIEEE1394バスのバスリセットの第2
のノードへの通知を指定することを特徴とする情報通信
システムを提供することにより、接続相手の接続するバ
スでのバスリセット発生をリモートバスに接続した自ノ
ードに通知することを可能にする。これにより、自ノー
ドにリモートバスでのバスリセットに対して整合性を保
つ能力を備えることで、リモートバスに接続した、本発
明を適用していない従来のデバイスとも通信が可能にな
るという効果がある。
【0273】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0274】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(O
S)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0275】更に、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0276】本実施の形態例を上記記憶媒体に適用する
場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャート
及び制御の説明に対応するプログラムコードが格納され
ることになる。
【0277】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
スリセットが起こったことを他のシリアルバス(例えば
IEEE1394に準拠したIEEE1394バス)に
接続したノードに通知することができる。
【0278】また、自ノードの接続するバスのバスリセ
ット発生を他のリモートバスに接続した通信相手ノード
に通知することを可能にする。
【0279】これにより、同じ上位プロトコルを使用し
て、一方のローカルバスのデータ送信ノードからシリア
ルバスブリッジ(例えばIEEE1394に準拠したI
EEE1394ブリッジ)を介した他方のローカルバス
に接続されたデータ受信側ノードでデータ転送を行う
際、一方のローカルバスにおいてバスリセットが発生し
た場合にはシリアルバスブリッジがリモートバスに接続
されたノードに対してそのバスリセットを通知すること
が出来る。また、他方のバスに接続された受信側ノード
がそのバスリセットを検出することができ、上位プロト
コル層におけるバスリセット処理の整合性が取れるた
め、バス間の正常なデータ通信が可能になるという効果
がある。
【0280】更に、バスリセット通知が必要なノードに
対してのみ通知パケットを送信するため、ネットワーク
上のトラフィックを著しく増大することがなく、ネット
ワークのパフォーマンスを低下させないという効果があ
る。
【0281】更に、接続相手の接続するバスでのバスリ
セット発生をリモートバスに接続した自ノードに通知す
ることを可能にすることにより、自ノードにリモートバ
スでのバスリセットに対して整合性を保つ能力を備える
ことができ、リモートバスに一般的なデバイスが接続さ
れていても整合性を保った通信が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一発明の実施の形態例の概略構成
を示す図である。
【図2】本実施の形態例の1394ネットワーク構成例
を示す図である。
【図3】本実施の形態例のIEEE1394規格のアー
キテクチャを説明する図である。
【図4】本実施の形態例のリンクレイヤの提供可能なサ
ービスを示す図である。
【図5】本実施の形態例のトランザクション・レイヤの
提供可能なサービスを示す図である。
【図6】本実施の形態例の1394シリアルバスのアド
レス空間を説明する図である。
【図7】本実施の形態例のCSRコアレジスタに格納さ
れる情報のアドレス及び機能の例を示す図である。
【図8】本実施の形態例のシリアルバスレジスタに格納
される情報のアドレス及び機能の例を示す図である。
【図9】本実施の形態例における最小形式の確認ROM
(Configuration ROM)の構成例を示す図である。
【図10】本実施の形態例における一般形式の確認RO
M(Configuration ROM)の構成例を示す図である。
【図11】本実施の形態例のユニット空間のシリアルバ
ス装置レジスタに格納される情報のアドレス及び機能の
例を示す図である。
【図12】本実施の形態例の1394シリアルバス・ケ
ーブルの断面図である。
【図13】本実施の形態例のDS−Link符号化方式
を説明するための図である。
【図14】本実施の形態例の1394ネットワークにお
けるバスリセット起動後の状態を説明する図である。
【図15】本実施の形態例におけるバスリセットの開始
からノードIDの割り当てまでの処理を示すフローチャー
トである。
【図16】図15に示すステップS1502の親子関係
宣言処理の詳細を示すフローチャートである。
【図17】図15に示すステップS1505のノードID
設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図18】本実施の形態例におけるセルフIDパケット
の構成例を示す図である。
【図19】本実施の形態例における1394ネットワー
クにおけるアービトレーションを説明する図である。
【図20】本実施の形態例の1通信サイクルにおいて同
期式転送モードと非同期式転送モードとを混在させた場
合を説明する図である。
【図21】本実施の形態例の同期式転送モードに基づい
て転送される通信パケットのフォーマットを示す図であ
る。
【図22】本実施の形態例の非同期式転送モードに基づ
く通信パケットのフォーマットを示す図である。
【図23】本実施の形態例の1394ノードの1394
インターフェースブロックの構成を示す図である。
【図24】本実施の形態例のコンフィギュレーションR
OMの格納データの構成を示す図である。
【図25】本実施の形態例の1394ノードのアドレス
空間を示す図である。
【図26】本実施の形態例の1394ノードのシリアル
バス関連レジスタ領域を示す図である。
【図27】本実施の形態例の1394ノードのREMOTE_B
US_RESETレジスタの詳細を示す図である。
【図28】本実施の形態例の1394ノードのNOTIFY_B
US_RESETレジスタの詳細を示す図である。
【図29】本実施の形態例の1394ブリッジの詳細構
成を示すブロック図である。
【図30】本実施の形態例のDPPプロトコルに準拠し
た通信制御手順を示す図である。
【図31】本実施の形態例のAV/Cプロトコルに準拠
した通信制御手順を示す図である。
【図32】本発明に係る第2の実施の形態例のDPPプ
ロトコルに準拠した通信制御手順を示す図である。
【図33】本発明に係る第3の実施の形態例の構成を示
す図である。
【図34】本発明に係る第2の実施の形態例のDPPプ
ロトコルに準拠した通信制御手順を示す図である。
【図35】第3の実施の形態例のAV/Cプロトコルに
準拠した通信制御手順を示す図である。

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相異なるシリアルバスに接続する少なく
    とも2個のポータルを持つシリアルバスブリッジにおい
    て、 各ポータルは、 接続するシリアルバスのバスリセットを検出する検出手
    段と、 当該シリアルバスを含む複数のシリアルバスからなり、
    シリアルバスブリッジにより互いに接続されたネットワ
    ーク上のノードを特定するID情報を記憶する記憶手段
    と、 当該ネットワーク上のノードを特定するID情報を含む制
    御メッセージを受信する受信手段とを備え、 前記制御メッセージには、登録命令と削除命令のいずれ
    かを含み、 登録命令を含む制御メッセージを前記受信手段に受信し
    た場合には、当該制御メッセージに含まれるID情報を前
    記記憶手段に記憶し、 削除命令を含む制御メッセージを受信した場合には、当
    該制御メッセージに含まれるID情報を前記記憶手段から
    削除する、 また、検出手段がバスリセットを検出した場合には、前
    記記憶手段に記憶したID情報により特定されるノードに
    対して、当該シリアルバスを特定するバスID情報を含む
    通知メッセージを送信する送信手段を備えたことを特徴
    とするシリアルバスブリッジ。
  2. 【請求項2】 複数のシリアルバスからなり、シリアル
    バスブリッジにより互いに接続されたネットワーク上の
    ノードとなる端末装置において、 請求項1のシリアルバスブリッジのポータルに対して、
    当該ネットワーク上のノードを特定するID情報を含む前
    記制御メッセージを送信することを特徴とする端末装
    置。
  3. 【請求項3】 複数のシリアルバスからなり、シリアル
    バスブリッジにより互いに接続されたネットワーク上の
    ノードとなる端末装置において、 請求項1のシリアルバスブリッジのポータルから、当該
    シリアルバスを特定するバスID情報を含む通知メッセー
    ジを受信することを特徴とする端末装置。
  4. 【請求項4】 複数のシリアルバスからなり、シリアル
    バスブリッジにより互いに接続されたネットワーク上
    に、 請求項1のシリアルバスブリッジ、請求項2の端末装置、
    及び請求項3の端末装置を含むことを特徴とする情報通
    信システム。
  5. 【請求項5】 複数のシリアルバスからなり、シリアル
    バスブリッジにより互いに接続されたネットワーク上の
    第1のシリアルバスに接続した第1のノードとなる第1の
    端末装置と、前記第1のシリアルバスとは異なる第2のシ
    リアルバスに接続した第2のノードとなる第2の端末装置
    が通信を行う情報通信システムにおいて、 前記第1のシリアルバスは請求項1のシリアルバスブリッ
    ジに接続し、 前記第1の端末装置は請求項2の端末装置であり、 前記第2の端末装置は請求項3の端末装置であり、 前記第1の端末装置は、 通信を開始するとき、当該シリアルバスブリッジのポー
    タルの内、前記第1のシリアルバスに接続したポータル
    に対して、前記第2のノードを特定するID情報を含み、
    登録命令を含む制御メッセージを送信し、 通信を終了するとき、当該シリアルバスブリッジのポー
    タルの内、前記第1のシリアルバスに接続したポータル
    に対して、前記第2のノードを特定するID情報を含み、
    削除命令を含む制御メッセージを送信し、 当該ポータルは、第1の端末と第2の端末が通信を行って
    いる間、前記第2のノードを特定するID情報を前記記憶
    手段に記憶し、前記検出手段が当該第1のシリアルバス
    のバスリセットを検出したときは、当該第1のシリアル
    バスを特定するバスID情報を含む通知メッセージを第2
    の端末装置に送信することを特徴とする請求項4の情報
    通信システム。
  6. 【請求項6】 複数のシリアルバスからなり、シリアル
    バスブリッジにより互いに接続されたネットワーク上の
    第1のシリアルバスに接続した第1のノードとなる第1の
    端末装置と、前記第1のシリアルバスとは異なる第2のシ
    リアルバスに接続した第2のノードとなる第2の端末装置
    が通信を行う情報通信システムにおいて、 前記第2のシリアルバスは請求項1のシリアルバスブリッ
    ジに接続し、 前記第1の端末装置は請求項2の端末装置かつ請求項3の
    端末装置であり、 前記第1の端末装置は、 通信を開始するとき、当該シリアルバスブリッジのポー
    タルの内、前記第2のシリアルバスに接続したポータル
    に対して、前記第1のノードを特定するID情報を含み、
    登録命令を含む制御メッセージを送信し、 通信を終了するとき、当該シリアルバスブリッジのポー
    タルの内、前記第2のシリアルバスに接続したポータル
    に対して、前記第1のノードを特定するID情報を含み、
    削除命令を含む制御メッセージを送信し、 当該ポータルは、第1の端末と第2の端末が通信を行って
    いる間、前記第1のノードを特定するID情報を前記記憶
    手段に記憶し、前記検出手段が当該第2のシリアルバス
    のバスリセットを検出したときは、当該第2のシリアル
    バスを特定するバスID情報を含む通知メッセージを第1
    の端末装置に送信することを特徴とする請求項4の情報
    通信システム。
  7. 【請求項7】 前記シリアルバスはIEEE1394に
    準拠することを特徴とする請求項1のシリアルバスブリ
    ッジ。
  8. 【請求項8】 前記シリアルバスはIEEE1394に
    準拠することを特徴とする請求項2の端末装置。
  9. 【請求項9】 前記シリアルバスはIEEE1394に
    準拠することを特徴とする請求項3の端末装置。
  10. 【請求項10】 前記シリアルバスはIEEE1394
    に準拠することを特徴とする請求項4乃至請求項6のい
    ずれかの情報通信システム。
  11. 【請求項11】 複数のシリアルバスからなり、シリア
    ルバスブリッジにより互いに接続されたネットワーク上
    の第1のシリアルバスに接続した第1のノードとなる第1
    の端末装置と、前記第1のシリアルバスとは異なる第2の
    シリアルバスに接続した第2のノードとなる第2の端末装
    置が通信を行う情報通信システムにおける情報通信方法
    において、 前記第1のシリアルバスは請求項1のシリアルバスブリッ
    ジに接続し、 前記第1の端末装置は請求項2の端末装置であり、 前記第2の端末装置は請求項3の端末装置であり、 前記第1の端末装置は、 通信を開始するとき、当該シリアルバスブリッジのポー
    タルの内、前記第1のシリアルバスに接続したポータル
    に対して、前記第2のノードを特定するID情報を含み、
    登録命令を含む制御メッセージを送信し、 通信を終了するとき、当該シリアルバスブリッジのポー
    タルの内、前記第1のシリアルバスに接続したポータル
    に対して、前記第2のノードを特定するID情報を含み、
    削除命令を含む制御メッセージを送信し、 当該ポータルは、第1の端末と第2の端末が通信を行って
    いる間、前記第2のノードを特定するID情報を前記記憶
    手段に記憶し、前記検出手段が当該第1のシリアルバス
    のバスリセットを検出したときは、当該第1のシリアル
    バスを特定するバスID情報を含む通知メッセージを第2
    の端末装置に送信することを特徴とする情報通信方法。
  12. 【請求項12】 複数のシリアルバスからなり、シリア
    ルバスブリッジにより互いに接続されたネットワーク上
    の第1のシリアルバスに接続した第1のノードとなる第1
    の端末装置と、前記第1のシリアルバスとは異なる第2の
    シリアルバスに接続した第2のノードとなる第2の端末装
    置が通信を行う情報通信システムにおける情報通信方法
    において、 前記第2のシリアルバスは請求項1のシリアルバスブリッ
    ジに接続し、 前記第1の端末装置は請求項2の端末装置かつ請求項3の
    端末装置であり、 前記第1の端末装置は、 通信を開始するとき、当該シリアルバスブリッジのポー
    タルの内、前記第2のシリアルバスに接続したポータル
    に対して、前記第1のノードを特定するID情報を含み、
    登録命令を含む制御メッセージを送信し、 通信を終了するとき、当該シリアルバスブリッジのポー
    タルの内、前記第2のシリアルバスに接続したポータル
    に対して、前記第1のノードを特定するID情報を含み、
    削除命令を含む制御メッセージを送信し、 当該ポータルは、第1の端末と第2の端末が通信を行って
    いる間、前記第1のノードを特定するID情報を前記記憶
    手段に記憶し、前記検出手段が当該第2のシリアルバス
    のバスリセットを検出したときは、当該第2のシリアル
    バスを特定するバスID情報を含む通知メッセージを第1
    の端末装置に送信することを特徴とする情報通信方法。
  13. 【請求項13】 シリアルバスをシリアルブリッジ装置
    を介して接続可能な情報通信システムであって、 前記シリアルブリッジはそれぞれ異なるシリアルバスに
    接続する少なくとも2つのポータルと、 前記接続された各シリアルバス毎に当該シリアルバス特
    定情報と共に接続されているノードの情報を登録する登
    録テーブルと、 前記各ポータルに接続するシリアルバスのバスリセット
    を監視する監視手段と、 前記監視手段がバスリセットを検知するとバスリセット
    が検知されたシリアルバスに対応する前記登録テーブル
    の内容を新たに更新されたノードの情報に従って書き換
    える再登録手段とを備え、 前記登録テーブルの更新によりシステム構成の変更を認
    識可能とすることを特徴とする情報通信システム。
  14. 【請求項14】 前記シリアルバス特定情報をバス毎に
    割当てられたバスIDとし、前記ノードの情報は各ノー
    ド毎に割当てられたノードIDとすることを特徴とする
    請求項13記載の情報通信システム。
  15. 【請求項15】 前記登録テーブルには、バス毎に当該
    バスに接続されている全てのノードIDをバスIDと関連
    付けて登録されていることを特徴とする請求項14記載
    の情報通信システム。
  16. 【請求項16】 前記シリアルブリッジは、更に、 前記接続するシリアルバスに接続されているノードの通
    信状態を管理する通信管理手段を備え、 前記監視手段がバスリセットを検知すると前記再登録手
    段が書き換えたノードと前記通信管理手段が管理してい
    る通信状態のノードに再登録を報知することを特徴とす
    る請求項13乃至請求項15のいずれかに記載の情報通
    信システム。
  17. 【請求項17】 前記通信管理手段は、バスに接続され
    ているノード毎にノード通信状況を書き込み可能な通信
    状態書込部を備え、 ノードが通信を開始する際にノードに前記通信状態書込
    部に通信相手先ノードの情報を書き込ませることにより
    ノードの通信状態を管理することを特徴とする請求項1
    6記載の情報通信システム。
  18. 【請求項18】 シリアルバス接続ノードより通信相手
    ノード接続バスのバスリセット発生を確認可能とする確
    認手段を備え、 前記確認手段は、前記監視手段のバスリセットの検知に
    対応して前記再登録手段が前記登録テーブルを書き換え
    たことを検知して書き換えられたノードが前記通信管理
    手段が管理している通信状態のノードに該当する場合に
    は通信相手ノードが書き込んだ前記通信管理手段のノー
    ド情報を再登録に対応させて書き換えることにより通信
    相手ノード接続バスのバスリセット発生を確認可能とす
    ることを特徴とする請求項17記載の情報通信システ
    ム。
  19. 【請求項19】 前記シリアルブリッジは、前記バスリ
    セットが発生したバスに接続されているノードからの通
    信中の相手ノードへの通知要求を受け取る通知要求受入
    れ手段と、 前記通知要求受入れ手段よりの通知要求に従って通信相
    手先ノードへの通知を行う通知手段を備えることを特徴
    とする請求項13乃至請求項18のいずれかに記載の情
    報通信システム。
  20. 【請求項20】 前記シリアルバスをIEEE1394
    に準拠したIEEE1394バスとし、シリアルバスブ
    リッジをIEEE1394に準拠したIEEE1394
    ブリッジとすることを特徴とする請求項13乃至請求項
    19のいずれかに記載の情報通信システム。
  21. 【請求項21】 それぞれ異なるシリアルバス毎に接続
    されるポータルと、ノードの情報を登録する登録テーブ
    ルとを備えるシリアルブリッジ装置を介して接続可能な
    情報通信システムにおける情報通信方法であって、 前記シリアルブリッジに接続された各シリアルバス毎に
    当該シリアルバス特定情報と共に接続されているノード
    の情報を前記登録テーブルに登録すると共に、前記各ポ
    ータルに接続されているシリアルバスのバスリセットを
    監視し、バスリセットを検知するとバスリセットが検知
    されたシリアルバスに対応する前記登録テーブルの内容
    を新たに更新されたノードの情報に従って書き換え、前
    記登録テーブルの更新によりシステム構成の変更を認識
    可能とすることを特徴とする情報通信方法。
  22. 【請求項22】 前記シリアルバス特定情報をバス毎に
    割り当てられたバスIDとし、前記ノードの情報は各ノ
    ード毎に割り当てられたノードIDとすることを特徴とす
    る請求項21記載の情報通信方法。
  23. 【請求項23】 前記登録テーブルには、バス毎に当該
    バスに接続されている全てのノードIDをバスIDと関連
    付けて登録されていることを特徴とする請求項22記載
    の情報通信方法。
  24. 【請求項24】 更に、前記シリアルブリッジがバスリ
    セットを検知すると、バスリセットの検知したシリアル
    バスに接続されているノードと通信状態のノードに通信
    相手のノードの接続されたバスのバスリセットを報知す
    ることを特徴とする請求項21乃至請求項23のいずれ
    かに記載の情報通信方法。
  25. 【請求項25】 前記シリアルバスに接続されているノ
    ードは、他ノードを通信中は当該バスに対応するシリア
    ルブリッジに通信相手を特定可能なノード通信状況を登
    録し、ノードの通信状態を管理可能とすることを特徴と
    する請求項24記載の情報通信方法。
  26. 【請求項26】 前記シリアルブリッジは、バスリセッ
    トの発生したバスに接続されているノードと通信中のノ
    ードの登録通信状況をバスリセット後の状況に対応させ
    て書き換えることにより、接続ノードが通信相手ノード
    接続バスのバスリセット発生を確認可能とすることを特
    徴とする請求項25記載の情報通信方法。
  27. 【請求項27】 前記シリアルバスをIEEE1394
    に準拠したIEEE1394バスとし、シリアルバスブ
    リッジをIEEE1394に準拠したIEEE1394
    ブリッジとすることを特徴とする請求項21乃至請求項
    26のいずれかに記載の情報通信方法。
  28. 【請求項28】 前記請求項1乃至請求項27のいずれ
    か1項に記載の機能を実現するコンピュータプログラム
    列。
  29. 【請求項29】 前記請求項1乃至請求項27のいずれ
    か1項に記載の機能を実現するコンピュータプログラム
    を記憶したコンピュータ可読記憶媒体。
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