JP2001142612A - 補助キーボード、キーボード及び制御方法 - Google Patents

補助キーボード、キーボード及び制御方法

Info

Publication number
JP2001142612A
JP2001142612A JP2000117213A JP2000117213A JP2001142612A JP 2001142612 A JP2001142612 A JP 2001142612A JP 2000117213 A JP2000117213 A JP 2000117213A JP 2000117213 A JP2000117213 A JP 2000117213A JP 2001142612 A JP2001142612 A JP 2001142612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
keyboard
computer
input mode
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000117213A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuji Deura
勝司 出浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagano Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Nagano Fujitsu Component Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagano Fujitsu Component Ltd filed Critical Nagano Fujitsu Component Ltd
Priority to JP2000117213A priority Critical patent/JP2001142612A/ja
Priority to US09/778,789 priority patent/US6714143B2/en
Publication of JP2001142612A publication Critical patent/JP2001142612A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キー入力の操作性を向上させた補助キーボー
ド、キーボード及び制御方法の実現。 【解決手段】 補助キーボード1 は、第1の入力モード
と第2の入力モードとを有し、入力モード切替えキー51
と、入力モード切替えキー51が1回押下される毎に、コ
ンピュータ2に押下を通知することなく、第1の入力モ
ードと第2の入力モードとを切り替えるモード切替え手
段52と、第1の入力モード又は第2の入力モードのいず
れの入力モードにおいても、補助キーボード1 のキーの
押下時にそのキーに対応する予め定められた第1のキー
コードを送出するキーコード送出手段53と、主キーボー
ド4 が数字入力モードに切り替えられたときに文字入力
モードに修正する修正手段54とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ装置
等の入力装置として使用されるキーボードの機能向上に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ノート型パソコンは特に小型、軽
量が求められており、例えば、キーボードについては、
ディスクトップ型パソコンに比べて更にキー配列に工夫
がなされている。図1は、従来例によるノート型パソコ
ンにおけるキー配列を示す図である。ノート型パソコン
のキーボード(以後メインキーボード4と呼ぶ)におい
てはデスクトップ型パソコンのように、数字の入力を容
易にするキー配列であるテンキーを独立して持たず、従
って数字を入力する際は、メインキーボード4の通常の
文字キー(日本語109キー)のE列の一部にあるキー
配列11の数字キーを利用するか、あるいはNumlo
ck(Numeric Lock)機能を用いてテンキ
ー入力モードにするのが一般的である。テンキー入力モ
ードとは、文字キーの一部を通常のキー状態(以下、通
常入力モードと呼ぶ)と切り替えてテンキーとして使え
るようにするモードである。一般にはNumlockキ
ー(図1において「NumLk、ScrLk」で表され
るキー)を押下することにより、図1のキー配列12が
テンキー(Numlock状態のONモード、すなわち
テンキー入力モード)となり、もう一度Numlock
キーを押下すると通常のキー状態(Numlock状態
のOFFモード、すなわち通常入力モード)に戻る。
【0003】また、近年はノート型パソコンに対して外
付けされる補助キーボードとして、テンキーボードを利
用する場合も多い。図2はテンキーボードのキー配列を
示す図である。テンキーボードはノート型パソコンに、
USBあるいはPS/2等のような汎用インタフェース
ケーブルを用いて接続される。テンキーボードは通常、
ノート型パソコンのメインキーボードの制御ICとは独
立した制御ICを備える。また図2に示すように、一般
にテンキーボード1のキー配列は、図1の通常のメイン
キーボード4において、テンキーとして機能するキー配
列12の部分を単に切り取った配列である。
【0004】図2に示すようなテンキーボード1は、図
1の場合と同様、Numlockキーの押下によりテン
キー入力モードと通常入力モードとをモード遷移させる
ことができる。テンキーボード1を用いて数字入力する
場合、テンキーボード1又はメインキーボード4のNu
mlockキーを押下してNumlock状態をONモ
ードにし、テンキー入力モードに遷移させる。再びNu
mlockキーを押下することによりNumlock状
態はOFFモードに戻り、テンキー入力モードは解除さ
れて、通常のキー入力及びキー操作、例えばカーソル移
動などが可能となる。Numlockキーの押下は、テ
ンキーボード1又はメインキーボード4のうちのどちら
か一方に対してなされればよい。
【0005】従来例によるテンキーボードの動作原理を
簡単に説明する。テンキーボード1又はメインキーボー
ド4におけるNumlockキーの押下毎にNumlo
ckキーコードが出力され、パーソナルコンピュータ内
のCPU(以下、ホストと呼ぶ)へ送信される。ホスト
はNumlockキーコードの受信後、LED点灯コマ
ンド又はLED消灯コマンドを、テンキーボード1及び
メインキーボード4に送信する。LED点灯コマンド又
はLED消灯コマンドは、通常メインキーボード4付近
に設けられたNumlock状態表示LEDの点灯又は
消灯を指示するコマンドでありユーザはLEDの点灯又
は消灯により、Numlock状態がONモードである
かOFFモードであるかを確認することができる。この
ようなLED点灯コマンド又はLED消灯コマンドの生
成は、Numlockキーの押下毎になされる。一般
に、LED点灯コマンド又はLED消灯コマンドはテン
キーボード1及びメインキーボード4のモード遷移にも
用いられている。すなわち、テンキーボード1及びメイ
ンキーボード4はホストからLED点灯コマンド又はL
ED消灯コマンドを受信する毎に、テンキー入力モード
(Numlock状態がONモード)と通常入力モード
(Numlock状態がOFFモード)との間でモード
が遷移する。以上説明したように、Numlockキー
を押下することによってテンキー入力モードと通常入力
モードとの間で入力モードをモード遷移させることがで
きる。
【0006】通常入力モードにおいては、テンキーボー
ドでは図2に示すようなカーソル移動あるいはページア
ップ(Pg UP)等のキー入力が可能であり、メイン
キーボードでは通常のキー入力が可能である。テンキー
入力モードにおいては、テンキーボード1では数字入力
が可能であり、また、メインキーボード4では図1に示
されるテンキーに相当するキー配列12において数字入
力が可能である。
【0007】テンキーボード1のキーとそのキーの押下
により出力されるキーコードとは各々1対1に対応して
おり、ホストは、そのキーコードとNumlock状態
とに基づき、各キーに割り当てられるべきファンクショ
ンを選択して実行することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】テンキー入力モードに
ある場合は、ノート型パソコンのメインキーボードから
はキー配列12において数字入力以外の文字入力はロッ
クされ、使用することができない。従って、メインキー
ボードから文字入力を行うような場合は、一旦Numl
ock状態をOFFモードにしてNumlock機能を
解除する操作を必要とし、不便である。
【0009】また、外付けのテンキーボードにはいわゆ
るBackspaceキーがないので、テンキー入力モ
ードの時にテンキーボードを利用して数字入力する場合
に誤入力したときには、一旦Numlock状態をOF
FモードにしてNumlock機能を解除し、通常入力
モードにした後、カーソルを移動させて誤入力された文
字をDeleteキーを用いて削除するか、メインキー
ボード上のBackspaceキーを利用しなければな
い。特にアプリケーションとして電卓を利用する際、テ
ンキーボードを用いて数字を入力したときに誤入力した
ような場合は不便であるといえる。
【0010】従って本発明の目的は、キー入力の操作性
を向上させたキーボードを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するため
に、本発明の第1の実施例においては、数字入力モード
と文字入力モードとを切り替える主入力モード切替えキ
ーを有する主キーボードを備えるコンピュータに接続さ
れ、複数のキーを備える補助キーボードは、第1の入力
モードと第2の入力モードとを有し、入力モード切替え
キーと、入力モード切替えキーが1回押下される毎に、
コンピュータに押下を通知することなく、第1の入力モ
ードと第2の入力モードとを切り替えるモード切替え手
段と、第1の入力モード又は第2の入力モードのいずれ
の入力モードにおいても、補助キーボードのキーの押下
時にそのキーに対応する予め定められた第1のキーコー
ドを送出するキーコード送出手段と、主キーボードが数
字入力モードに切り替えられたときに文字入力モードに
修正する修正手段とを備える。
【0012】また、本発明の第2の実施例においては、
本発明の第1の実施例における補助キーボードにおい
て、第1のキーコードとは異なる第2のキーコードを割
り当てるキーコード割当て手段を更に備える。本発明の
第3の実施例においては、1つの入力に異なる2つの機
能が割り当てられ、2つの機能が択一的に選択される2
つの入力モードを有するコンピュータに接続されるキー
ボードは、2つの入力モードをコンピュータとは独立し
て有し、キーボードの入力モードとコンピュータの入力
モードとの不一致を検出するモード検出手段と、モード
検出手段によって不一致が検出され、2つの入力モード
を択一的に有する特定のキーが押下された場合、特定の
キーのキーコードの前後にコンピュータの入力モードの
切替えを指示する切替えキーコードを付加してコンピュ
ータへ送出するキーコード送出手段とを備える。
【0013】本発明の第1の実施例によれば、主キーボ
ードに配置されている各キーに対応する機能を常に利用
することができ、かつ補助入力キーボードに関しては第
1の入力モードと第2の入力モードとの間で容易にモー
ド遷移できるので、コンピュータに対する入力の操作性
が向上する。本発明の第2の実施例によれば、補助キー
ボードに予め定められている通常のキーコードとは異な
る第2のキーコードを補助キーボード内部のみの処理で
送出するモードを設けるので、コンピュータ及び主キー
ボードに対して影響を与えることなく、補助キーボード
の機能を拡張することができる。
【0014】本発明の第3の実施例によれば、異なる2
つの入力モードを択一的に有する特定のキーの押下時に
コンピュータ側の入力モードの切替えの要不要が決定さ
れるので、ユーザはNumlockキーの操作を意識す
ることなくテンキーボードを使用することができ、コン
ピュータに対する入力の操作性が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】図3は、本発明の第1の実施例に
よるテンキーボードの使用を示す図である。図4は、本
発明の第1の実施例によるメインキーボードとテンキー
ボードとの関係を説明する概略図である。本発明の第1
の実施例によるテンキーボードは、図3に示されるよう
に、ノート型パソコン2に、汎用インタフェースケーブ
ル3を介して外付けで接続されて使用される。
【0016】また、図4に示されるように、ノート型パ
ソコン2は、PC全体を制御するホスト5及びメインキ
ーボード4から成り、テンキーボード1はメインキーボ
ード4を介してホスト5に接続される。本実施例による
テンキーボード1は、入力モード切替えキー51と、入
力モード切替えキー51が1回押下される毎に、ホスト
5に押下を通知することなく、入力モードとを切り替え
るモード切替え手段52と、いずれの入力モードにおい
ても、テンキーボード1内のキーの押下時にそのキーに
対応する予め定められたキーコードを送出するキーコー
ド送出手段53と、メインキーボード4が数字入力モー
ドに切り替えられたときに文字入力モードに修正するモ
ード修正手段54とを備える。テンキーボード1は、制
御IC41、キーボードマトリクス42、LED43を
備えてなる。上述のモード切替え手段52、キーコード
送出手段53及びモード修正手段54の機能は制御IC
41で実現され、入力モード切り替えキー51の押下の
検出はキーボードマトリクス42によって行われる。ま
た、LED43の点灯又は消灯によってテンキーボード
1のNumlock状態をユーザに対して表示する。
【0017】以下に説明する本発明の第1の実施例によ
るテンキーボードは、通常はノート型パソコンに接続し
て使用するが、ディスクトップ型パソコンに接続して使
用してもよい。また、後述するように、入力モード切替
えキー51として、Numlockキーを用いるが、テ
ンキーボード1内のその他のキーあるいはキーの組合わ
せをモードの切替えに用いてもよく、あるいは新たにキ
ーを設置してもよい。
【0018】ここで、説明を簡単化するために、PCの
電源投入直後にホスト5が認識するデフォルトのNum
lock状態の入力モードは、テンキーボード1及びメ
インキーボード4共にOFFモードであると仮定する。
本実施例では、まずノート型パソコン2の電源入力時
に、初期化プロセスが実行される。この初期化プロセス
によって、テンキーボード1が接続されたノート型パソ
コン2をユーザが実際に使用する前にメインキーボード
4のNumlock状態をOFFモードに設定してお
く。また後述するように、初期化プロセス完了後は、メ
インキーボード4のNumlock状態は常にOFFモ
ードとなるようにする。
【0019】図5は、本発明の第1の実施例による初期
化プロセスのフローチャートを示す図である。この図で
は、理解を容易にするために、テンキーボード1及びメ
インキーボード4に関するNumlock状態が各ステ
ップの右側に記されている。ノート型パソコンの電源が
投入されると(ステップ101)、ホスト5は、ステッ
プ102において、BIOS設定に従い、Numloc
k状態表示LEDの点灯あるいは消灯を指示するコマン
ドであるLED点灯コマンドをテンキーボード1及びメ
インキーボード4に送出する。LED点灯コマンドはN
umlock状態表示LEDの点灯あるいは消灯を指示
するコマンドであり、ユーザはLEDの点灯あるいは消
灯によりNumlock状態がONモードであるかOF
Fモードであるかを識別することができる。なお、この
ようなホスト5におけるLED点灯コマンドの生成は、
通常はNumlockキーのコード受信毎に実行され
る。
【0020】ステップ103において、テンキーボード
1及びメインキーボード4は、LED点灯コマンドを受
信し、ホスト5に対してそれぞれACK応答を返信す
る。前述のように、LED点灯コマンドは、Numlo
ck状態表示LEDの点灯あるいは消灯の指示の他に、
キーボードのモード遷移にも用いられる。従って、メイ
ンキーボード4はLED点灯コマンドを受信したのでモ
ード遷移し、Numlock状態はONモードになる
(ステップ104)。しかし、本実施例によるテンキー
ボード1では、LED点灯コマンドが無視され、Num
lock状態がOFFモードに留まる(ステップ10
5)。
【0021】次に、ステップ106において、メインキ
ーボード4のNumlock状態をOFFモードにする
ために、テンキーボード1はダミーのNumlockキ
ーコードをホスト5に更に送出する。すなわち、テンキ
ーボード1は、テンキーボード1内のNumlockキ
ーの押下なしでダミーのNumlockキーコードを送
出する。一方、本実施例によるテンキーボード1のNu
mlock状態は、OFFモードからONモードにモー
ド遷移する。
【0022】ホスト5はテンキーボード1からのダミー
のNumlockキーコードを受信すると、ステップ1
07において、LED消灯コマンドをテンキーボード1
及びメインキーボード4に送出する。ステップ108に
おいて、テンキーボード1及びメインキーボード4は、
LED消灯コマンドを受信し、ホスト5に対してそれぞ
れACK応答を返信する。このLED消灯コマンドによ
り、メインキーボード4はNumlock状態がOFF
モードにモード遷移する(ステップ109)。しかし、
本実施例によるテンキーボード1では、LED消灯コマ
ンドが無視され、Numlock状態がONモードに留
まる(ステップ110)。
【0023】以上説明した初期化プロセスによってテン
キーボード1及びメインキーボード4の初期化が完了
し、メインキーボード4のNumlock状態をOFF
モードにすることができる。なお、後述するように、初
期化プロセス完了以降は、Numlock状態のモード
遷移はテンキーボード1内のみに生じることになるの
で、以降のテンキーボード1のNumlock状態を、
特に「内部仮想Numlock状態」と呼ぶことにす
る。
【0024】続いて、本発明の第1の実施例によるテン
キーボードにおける、Numlockキーを操作するこ
とによるモード遷移のプロセスについて説明する。図6
は、本発明の第1の実施例によるテンキーボードのモー
ド遷移のフローチャートを示す図である。ステップ20
1では、テンキーボード1内の制御ICは、テンキーボ
ード1内のNumlockキーが押下されたか否かを判
定する。Numlockキーが押下されたと判定される
とステップ202へ進む。
【0025】ステップ202では、テンキーボード1内
の制御ICは、ホスト5に対してNumlockキーコ
ードを送出せず、テンキーボード1の内部仮想Numl
ock状態をモード遷移させる。すなわち、テンキーボ
ード1については、内部仮想Numlock状態がON
モードであった場合はOFFモードに、OFFモードで
あった場合はONモードにモード遷移する。一方、ホス
ト5はNumlockキーコードを受信しないので、メ
インキーボード4に対してLED点灯コマンドを送出す
ることはない。従って、メインキーボード4について
は、モード遷移は生じず、Numlock状態はOFF
モードに維持される。
【0026】ステップ203でテンキーボード1内のキ
ーが押下されると、ステップ204に示すように、その
キーに対応するキーコードが出力される。このキーコー
ド出力については後述する。このように本実施例によれ
ば、テンキーボード1内のNumlockキーが押下さ
れても、テンキーボード1の制御ICは、Numloc
kキーコードをホストに送信せずテンキーボード1に関
する内部疑似Numlock状態をモード遷移させるの
で、メインキーボード4のNumlock状態を常にO
FFモード、すなわち通常入力モードに維持することが
できる。従って、テンキーボード1内のNumlock
キーの押下毎に、テンキーボード1に関してのみNum
lock状態のモード(通常入力モードとテンキー入力
モード)がモード遷移することになる。
【0027】次に、本実施例において、テンキーボード
1内ではなく、メインキーボード4内のNumlock
キーが押下された場合について説明する。図7は、メイ
ンキーボード内のNumlockキーが押下された場合
のプロセスのフローチャートを示す図である。この図で
は、理解を容易にするために、テンキーボード1及びメ
インキーボード4に関するNumlock状態が、各ス
テップの右側に記されている。
【0028】ここで、メインキーボード4のNumlo
ck状態がOFFモード、テンキーボード1の内部疑似
Numlock状態がONモードであった場合にメイン
キーボード4のNumlockが押下されたと仮定す
る。ステップ301において、メインキーボード4内の
Numlockキーが押下されると、Numlockキ
ーコードがホスト5に送出される。
【0029】ホスト5はメインキーボード4からのNu
mlockキーコードを受信すると、ステップ302に
示すように、LED点灯コマンドをテンキーボード1及
びメインキーボード4に送出する。次にテンキーボード
1及びメインキーボード4は、ステップ303に示すよ
うに、LED点灯コマンドを受信し、ホスト5に対して
それぞれACK応答を返信する。
【0030】すると、メインキーボード4はNumlo
ck状態がONモードにモード遷移する(ステップ30
4)。一方、本実施例によるテンキーボード1では、ホ
スト5から送出されてくるLED点灯コマンドは無視さ
れるので、内部疑似Numlock状態はONモードに
留まる(ステップ305)。
【0031】上述のようなステップ301〜305の動
作は、メインキーボード4内のNumlockキーが押
下されたときに必然的に生じてしまう現象であり、その
結果生じるメインキーボード4のNumlock状態の
ONモードを改めてOFFモードに戻す必要がある。既
に説明したように、本発明の第1の実施例によれば、初
期化プロセス完了以降に、テンキーボード1内のNum
lockキーが押下された場合、テンキーボード1内の
制御ICはNumlockキーコードをホストに対して
送信することはないのでテンキーボード1がLED点灯
コマンドを受信するようなことはあり得ない。つまり、
ステップ303で示されるような、テンキーボード1に
おけるLED点灯コマンドの受信は、メインキーボード
4内のNumlockキーが押下された場合に限られ
る。
【0032】そこで本実施例では、次に説明するよう
に、テンキーボード1は、ホストから送出されてくるL
ED点灯コマンドを常時監視し、LED点灯コマンドを
受信した場合はメインキーボード4内のNumlock
キーが押下されたものと判断し、メインキーボード4の
Numlock状態をOFFモードに戻す処理を実行す
る。
【0033】図8は、本発明の第1の実施例による、メ
インキーボードのNumlock状態をOFFモードに
戻す処理のフローチャートを示す図である。この図で
は、理解を容易にするために、テンキーボード1及びメ
インキーボード4に関するNumlock状態が、各ス
テップの右側に記されている。このフローチャートの開
始時点における各ボードのNumlock状態は、前述
の図7のステップ305終了時点のモード、すなわちメ
インボード4はONモード、テンキーボード1はONモ
ードであると仮定する。
【0034】テンキーボード1は、ホストから送出され
てくるLED点灯コマンドを常時監視しており、LED
点灯コマンドを受信すると、ステップ401に示すよう
に、ダミーのNumlockキーコードをホスト5に送
出する。ホスト5はテンキーボード1からのNumlo
ckキーコードを受信すると、ステップ402に示すよ
うに、LED消灯コマンドをテンキーボード1及びメイ
ンキーボード4に送出する。
【0035】テンキーボード1及びメインキーボード4
は、ステップ403に示すように、LED消灯コマンド
を受信し、ホスト5に対してそれぞれACK応答を返信
する。すると、メインキーボード4のNumlock状
態はOFFモードに戻る(ステップ404)。
【0036】一方、テンキーボード1はLED消灯コマ
ンドを無視し、Numlock状態はONモードに維持
される(ステップ405)。上述のように、メインキー
ボード4のNumlockキーが押下されたときは、本
発明の第1の実施例によるテンキーボード1はホスト5
から送出されてくるLED消灯コマンドを監視してダミ
ーのNumlockキーコードを出力することで、メイ
ンキーボードのNumlock状態を常にOFF状態に
保つことができる。
【0037】以上、Numlockキーの押下によるモ
ード遷移について説明した。本実施例によれば、テンキ
ーボード内のNumlockキーを押下することにより
テンキーボード内でのみNumlock状態のモードを
モード遷移させることができ、かつメインキーボードの
Numlock状態はOFFモードに維持することがで
きる。従って、テンキーボードのNumlockキーを
押下することによって、テンキーボードをテンキー入力
モードと通常入力モードとの間で容易に使い分けること
ができると同時に、メインキーボードについてはテンキ
ーボードのモードの如何に関わらず常に通常入力モード
で使うことができる。
【0038】次に、モード切替え完了後のキーのコード
出力について説明する。本実施例では、ホスト5のOS
(Operating System)が、各キーボー
ドのNumlock状態を監視し、各キーボードのNu
mlock状態と各キーボードから送出されてくるキー
コードに基づいて、ホスト5側における動作を決定す
る。
【0039】表1に各モードのNumlock状態と押
下されるキーとの関係を示す。上述の通り、メインキー
ボード4のNumlock状態は常時OFFモードであ
る。
【0040】
【表1】
【0041】図6のステップ203及び204におい
て、通常キーが押下されることでホスト5へ送出される
キーコード自体は、Numlock状態がONモードで
もOFFモードでも常に同じである。例えば、メインキ
ーボード4内のE列にある「$4」キーを押下した場合
に出力されるキーコードは常に「”05”hex 」であ
り、テンキーボード1内の「4←」キーを押下した場合
に出力されるキーコードは常に「”4B”hex 」であ
る。
【0042】本実施例においては、表1に示すように、
メインキーボード4のNumlock状態がOFFモー
ド、テンキーボード1の内部疑似Numlock状態が
ONモードであるような場合には、テンキーボード1内
の「4←」キーが押下されると、E列$4キーのコード
である「”05”hex 」がホスト5に送信され、ホスト
5のOSの判断の下、ディスプレイ画面上に数字「4」
が表示される。また、メインキーボード4内の「$4」
キーが押下されるとキーコード「”05”hex」がホス
ト5に送信され、ホスト5のOSの判断の下、ディスプ
レイ画面上に数字「4」が表示される。
【0043】また、メインキーボード4のNumloc
k状態がOFFモード、テンキーボード1の内部疑似N
umlock状態がOFFモードであるような場合に、
テンキーボード1内の「4←」キーが押下されると、本
来のキーコード「”4B”hex 」がホスト5へ送信さ
れ、ホスト5のOSの判断の下、ディスプレイ画面上の
カーソルが左方向へ1つ移動する。また、メインキーボ
ード4内の「$4」キーが押下されるとキーコード「”
05”hex 」がホスト5へ送信され、ホスト5のOSの
判断の下、ディスプレイ画面上に数字「4」が表示され
る。
【0044】テンキーボード1の入力モードは、テンキ
ーボード1内のNumlock状態表示LEDの他に、
ノート型パソコン2のディスプレイ画面上に表示させて
もよい。このように、本発明の第1の実施例によれば、
テンキーボード1のNumlock状態のモードに関わ
らず、メインキーボード4のNumlock状態を常に
OFFモードに維持することになるので、メインキーボ
ード4に配置されている各キーに対応する機能を常に利
用することができる。
【0045】ところで、図2に示されるように、テンキ
ーボード1には、入力したデータを戻す機能であるBa
ckSpaceキー機能は存在しない。従って、テンキ
ー入力モードにあるテンキーボード1を用いて、例えば
数字入力を行っていたときに誤入力をした場合は、上述
のようにメインキーボード4に手を伸ばしてキー操作を
行う必要がある。このような場合は、例えば、テンキー
ボード1のNumlockキーをBackSpaceキ
ーとして代用できるようにすると更に便利である。
【0046】また、テンキーボード1に対して、電卓と
して利用するのに適したキー配列に変更したり、あるい
は特定のキーをWeb接続キーとして利用するといった
ように、テンキーボードを用いて実現できる機能を拡張
すれば、一層効率的であるといえる。これを実現するた
めに、従来例においてはホスト側に特定のドライバソフ
トをインストールして予めシステムに組み込んでおく方
法が用いられているが、この方法ではホスト側のシステ
ム内のメインメモリの消費が増大するといった問題があ
った。
【0047】次に説明する本発明による第2の実施例
は、上記問題を解決するものとして、第1の実施例によ
るテンキーボードに対して、テンキーボード内部でキー
コードを変更して出力するようなオプションモードを更
に設け、テンキーボードの機能を更に拡張したものであ
る。特に、本実施例ではテンキーボード1内のNuml
ockキーを有効に利用する。既に説明したように本発
明の第1の実施例では、テンキーボード1内のNuml
ockキーを押下してもNumlockのキーコードは
ホスト5へ送出されないのて、Numlockキーの押
下を利用することは非常に有利である。また、本発明の
第2の実施例の処理は、前述の第1の実施例同様、全て
テンキーボード1内の制御ICによって実現されるの
で、ホスト及びメインキーボードに対して影響を与える
ことなく、テンキーボードの機能を拡張することができ
る。
【0048】図9は、本発明の第2の実施例によるフロ
ーチャートを示す図である。まず、ステップ501にお
いて、テンキーボード1内のNumlockキーが何回
押下されたかを判定する。前述のように、テンキーボー
ド1内のNumlockキーを押下してもNumloc
kのキーコードはホストへは出力されないので、ホスト
5側に対して影響を与えることはない。
【0049】本実施例では、テンキーボード1内の制御
ICは所定時間内にNumlockキーが何回押下され
たかをカウントすることによって、Numlockキー
の押下が、0回、1回あるいは連続複数回(例えば連続
2回)のいずれであるかを確実に判定する。この判定ス
テップ501の連続複数回の押下の代替例として、テン
キーボード1内の予め定められた複数のキーが同時に押
下されたかを判定条件として用いてもよい。この場合
は、それらのキーが同時に押下されてもキーコード出力
されないようにする必要があるので、公知であるキーボ
ード回り込み判定技術等をテンキーボード1内で実現す
ればよい。また、判定処理をより一層確実にするために
Numlockキーの押下を更に組合わせてもよい。
【0050】ステップ501で、Numlockキーの
押下が0回、すなわちNumlockキーの押下がない
ものを判定された場合は、モード遷移を発生せずにその
ままステップ203へ進む。Numlockキーが1回
のみ押下された場合には、第1の実施例の図6を参照し
て既に説明したように、ステップ202へ進む。
【0051】ステップ202では、図6で説明したよう
に、テンキーボード1内の制御ICは、ホスト5に対し
てNumlockキーコードを送出せずにテンキーボー
ド1の内部仮想Numlock状態をモード遷移させ
る。すなわち、テンキーボード1については、内部仮想
Numlock状態がONモードであった場合はOFF
モード、すなわち通常入力モードに、OFFモードであ
った場合はONモード、すなわちテンキー入力モードに
モード遷移させる。一方、ホスト5はNumlockキ
ーコードを受信しないので、メインキーボード4に対し
てLED点灯コマンドを送出することはない。従って、
メインキーボード4については、モード遷移は生じず、
Numlock状態はOFFモード、すなわち通常入力
モードのままである。その後ステップ203へ進む。
【0052】ステップ203でテンキーボード1内の各
キーが押下されたときは、第1の実施例で説明したよう
に、ステップ204において、そのキーが本来備える通
常のキーコードをホスト5へ送出する。ステップ501
においてNumlockキーが複数回連続して押下され
たと判定された場合は、ステップ502に進む。このと
き、ホスト5に対してNumlockキーコードは送出
されない。
【0053】ステップ502でキーコードを変更し、あ
るキーが押下されたとき、ステップ503において、そ
のキーが本来備える通常のキーコードを送出せずに、全
く別のキーコードを送出する。この状態のモードをオプ
ションモードと呼ぶ。オプションモードにおいて、キー
の押下時にどのようなキーコードを出力するかはユーザ
が予め設定することができる。このような設定内容は、
テンキーボード1の制御IC内の読み書き可能な記憶メ
モリに保存され、メモリの交換あるいはソフトウェアプ
ログラムによる編集等によって変更可能である。
【0054】例えばNumlockキーをBackSp
aceキーの代用として利用したい場合、オプションモ
ードにNumlockキーを押下したときにBackS
paceキーのキーコードに対応するキーコード「”O
E”hex 」を送出するように予め設定しておけばよい。
この他に更に、電卓として利用するのに適したキー配列
に変更したり、あるいはあるキーをWeb接続のための
キーとして割り当てたりといったような設定も、特定の
キーコードに対応付けて設定しておけばよい。
【0055】上述のようなオプションモードにおいて出
力される変更された各キーコードに対応する各ファンク
ションをユーザが容易に識別できるようにするために、
オプションモードにどのキーがどのファンクションに対
応するかについてのマッピングガイダンスを、ホスト5
側のディスプレイ画面上に表示してもよい。ステップ5
04では、テンキーボード1内のNumlockキーが
何回押下されたかを判定する。この判定は、ステップ5
01と同様に、テンキーボード1内の制御ICは所定時
間内にNumlockキーが何回押下されたかをカウン
トすることによって、Numlockキーの押下が、0
回、1回あるいは連続複数回(例えば連続2回)のいず
れであるかを確実に判定する。
【0056】また、この判定ステップ504の連続複数
回の押下の代替例についても、上述したように、テンキ
ーボード1内の複数のキーが同時に押下されたかを判定
条件として用いてもよい。この場合は、複数のキーが同
時に押下されてもキーコード出力されないようにする必
要があるので、公知であるキーボード回り込み判定技術
等をテンキーボード1内で実現すればよい。また、判定
処理をより一層確実にするためにNumlockキーの
押下を更に組合わせてもよい。
【0057】ステップ504において、Numlock
キーの押下が0回、すなわちNumlockキーの押下
がないものを判定された場合は、再びステップ502へ
戻る。ステップ504において、Numlockキーが
連続複数回押下された場合には、ステップ203へ進
む。すわなち、Numlockキーの連続複数回の押下
により、オプションモードが解除される。このとき、ホ
スト5に対してNumlockキーコードは送出されな
い。
【0058】このように、ステップ501、502、5
03、504、203及び204によって、Numlo
ckキーの連続複数回の押下によって、通常のキーコー
ド出力と、通常のキーコードとは異なるキーコード出力
とを切り替えてホスト5へ送出することができる。ステ
ップ504において、Numlockキーが1回のみ押
下された場合には、ステップ202へ進む。このとき、
ホスト5に対してNumlockキーコードは送出され
ない。このNumlockキーの1回のみの押下によ
り、オプションモードが解除され、更に、テンキーボー
ド1がステップ501においてオプションモードに入る
直前の入力モード(通常入力モードあるいはテンキー入
力モード)とは異なる入力モードにモード遷移すること
になる。この結果、キーの押下によって、新しい入力モ
ードにおける通常のキーコードが出力されることにな
る。
【0059】このように、本発明の第2の実施例によれ
ば、テンキーボードから出力されるキーコードが変更さ
れるようなオプションモードを設けることにより、テン
キーボードの機能を更に拡張することができる。また、
オプションモードへの変更はNumlockキーの連続
押下に対応させているが、これは、本発明の第2の実施
例によるテンキーボードのNumlockキーは押下し
てもNumlockキーコードがホストへ送出されるこ
とはないという特徴を有効に利用したものである。すな
わち、テンキーボードに予め定められている通常のキー
コードとは異なる第2のキーコードをテンキーボード内
部のみの処理で送出するモードを設けるので、ホスト及
びメインキーボードに対して影響を与えることなく、テ
ンキーボードの機能を拡張することができる。
【0060】また、以上説明した本発明の第1及び第2
の実施例は、テンキーボードに限らず、マルチメディア
キー機能を備えたキーボード等のような補助キーボード
にも適用してもよい。ところで、既に説明したように、
通常のノート型パソコンのキーボードにおいては数字の
入力を容易にするキー配列であるテンキーを独立して持
たず、従って数字を入力する際は、メインキーボードの
通常の文字キー(例えば日本語109キー)のE列の一
部にあるキー配列の数字キーを利用するか、あるいはN
umlock機能を用いてパソコンをテンキー入力モー
ドにするのが一般的である。また更にノート型パソコン
に対して外付けされる補助キーボードとして、図2のよ
うなテンキーボードを利用する場合も多く、この場合
も、Numlockキーを押下することによりコンピュ
ータにおけるキー入力状態をテンキー入力モード又は通
常入力モードに切り替える。
【0061】ユーザは、テンキーボードを用いて数字入
力するときは、まずテンキーボード上に設けられたLE
Dを見てNumlock状態を確認し、Numlock
状態がONモードでなければテンキーボードのNuml
ockキーを押下してNumlock状態をONモード
にしコンピュータをテンキー入力モードにモード遷移さ
せなければならない。一方、Numlock状態がON
モードにあるときに通常のキー入力を望む場合は、テン
キーボードのNumlockキーを押下してNumlo
ck状態をOFFモードにしコンピュータを通常入力モ
ードに遷移させなければならない。
【0062】いずれにせよ、ユーザが現在望まない入力
モードにNumlock状態があってキー入力をしよう
とする場合には必ずNumlockキーを押下してテン
キーボードの入力モードを切替える操作をしなければな
らず、不便である。このような場合に操作されるキー
は、一般にテンキーボードにおいては、1つの入力に異
なる2つの機能が割り当てられている「0Ins」〜
「9PgUp」、「.Del」キー等の使用が多く、こ
のようなキーは数字入力の他にカーソル移動操作等にも
用いられている。このような異なる2つの入力モードを
択一的に有する特定のキーに対してはその押下時にユー
ザの意志を反映した入力モード切替えが自動的に実行さ
れれば便利である。
【0063】次に説明する本発明の第3の実施例は、上
記問題を解決するものであり、異なる2つの入力モード
を択一的に有する特定のキーに対してはその押下時にユ
ーザの意志を反映した入力モードに自動的にモード遷移
するにしたキーボードである。ここで説明するキーボー
ドとしてテンキーボードをとりあげる。図10は、本発
明の第3の実施例によるコンピュータとテンキーボード
との関係を説明する概略図である。
【0064】ここで説明する本発明の第3の実施例によ
るテンキーボード61は、コンピュータ62に対して単
体で直接接続されるが、別途メインキーボードが更に接
続されていてもよい。またメインキーボードを介してコ
ンピュータ62に接続されてもよい。図10に示される
ように、テンキーボード61とコンピュータ62との接
続には、本実施例ではUSBインタフェースケーブル6
3が用いられるが、その他に例えばPS/2、RS−2
32Cケーブル等を用いてもよい。
【0065】テンキーボード61は、テンキーボード6
1の入力モードとコンピュータ62の入力モードとの不
一致を検出するモード検出手段70と、モード検出手段
70によって不一致が検出され、異なる2つの入力モー
ドを択一的に有する特定のキーが押下された場合、特定
のキーのキーコードの前後にコンピュータの入力モード
の切替えを指示する切替えキーコードを付加してコンピ
ュータへ送出するキーコード送出手段71とを備える。
【0066】キーコード送出手段71は、モード検出手
段70によって不一致が検出され、異なる2つの入力モ
ードを択一的に有する特定のキーが押下された場合、コ
ンピュータ62の入力モードの切替えを指示する切替え
キーコードをコンピュータ62へ送出する第1のキーコ
ード送出手段72と、第1のキーコード送出手段72が
切替えキーコードを送出した後に、特定のキーのキーコ
ードをコンピュータ62へ送出する第2のキーコード送
出手段73と、第2のキーコード送出手段73が特定の
キーのキーコードを送出した後に、切替えキーコードを
コンピュータ62へ再び送出する第3のキーコード送出
手段74とから成る。
【0067】テンキーボード61は、制御IC64、キ
ーボードマトリクス65及びLED66を備えてなる。
上述のモード検出手段70、第1のキーコード送出手段
72、第2のキーコード送出手段73及び第3のキーコ
ード送出手段74の機能は制御IC64で実現され、テ
ンキーボード61の各キーの押下の検出はキーボードマ
トリクス65によって行われる。また、LED66の点
灯又は消灯によってテンキーボード61のNumloc
k状態をユーザに対して表示する。
【0068】続いて、本発明の第3の実施例の動作原理
について説明する。これまでに説明したように、従来例
において、テンキーボードを用いて数字を入力する場合
にはコンピュータのNumlock状態をONにしてテ
ンキー入力モードにし、テンキーボードを用いて例えば
カーソル移動操作をする場合にはコンピュータ62のN
umlock状態をOFFにして通常入力モードにしな
ければならなかった。このことから、ユーザがNuml
ockキーを押下して入力モードを切り替えなければな
らないのは、ユーザ端末であるテンキーボードに対して
いるユーザにとっては所望の入力モードにないときに限
られているということがわかる。
【0069】本発明の第3の実施例ではこのような特徴
に着目したものである。すなわち、コンピュータ62の
Numlock状態とは独立してテンキーボード61内
で独自に遷移するNumlock状態を設ける。そし
て、コンピュータ62におけるNumlock状態とテ
ンキーボード61におけるNumlock状態とを常に
監視して2つのNumlock状態の一致不一致を検出
し、Numlock状態が不一致の場合は、テンキーボ
ード61はユーザの所望の入力モードにないことを意味
するので、特定のキーの押下時には押下された特定のキ
ーのキーコードの送出の前後でコンピュータ62の入力
モードをモード遷移させる。これに対し、Numloc
k状態が一致している場合は、テンキーボード61はユ
ーザの所望の入力モードにあることを意味するので、特
定のキーの押下時であってもコンピュータの入力モード
を切り替えずにそのままキーコードを送出する。
【0070】なお、モード検出手段70、第1のキーコ
ード送出手段72、第2のキーコード送出手段73及び
第3のキーコード送出手段74の機能を、テンキーボー
ド61内の制御IC64ではなく、コンピュータ62の
ソフトウェアプログラム及びCPUで実現してもよく、
この場合は、コンピュータ62は内部で、コンピュータ
62自体のNumlock状態及びキーボード61のN
umlock状態の2種類のNumlock状態を管理
することになる。
【0071】このように、テンキーボード61及びコン
ピュータ62における各Numlock状態を常に監視
して2つのNumlock状態の一致不一致を検出し、
その検出に応じて、特定のキーの押下時にコンピュータ
側の入力モードの切替えの要不要を決定することによっ
て、ユーザはNumlockキーの操作を意識すること
なくテンキーボードを使用することができる。
【0072】図11は、本発明の第3の実施例によるキ
ーボードの基本動作のフローチャートを示す図である。
本実施例のテンキーボード61内の制御IC64は、ス
テップ601において、テンキーボード61及びコンピ
ュータ62の各Numlock状態を監視し、テンキー
ボード61のNumlock状態とコンピュータ62の
Numlock状態との不一致を検出する。すなわち、
テンキーボード61内の制御IC64で実現されるモー
ド検出手段70が、コンピュータ62からLED点灯コ
マンド又はLED消灯コマンドのいずれのコマンドが送
出されてくるかを監視する。LED点灯コマンドが送出
されてきた場合にはコンピュータ62のNumlock
状態はONモード(テンキー入力モード)であり、LE
D消灯コマンドが送出されてきた場合にはコンピュータ
62のNumlock状態はOFFモード(通常入力モ
ード)であることがわかる。このように各コマンドから
テンキーボード61はコンピュータ62のNumloc
k状態を知ることができるので、テンキーボード61自
体のNumlock状態と照らし合わせてテンキーボー
ド61とコンピュータ62との入力モードの一致不一致
を判定する。入力モードが不一致の場合はステップ60
2へ進み、一致の場合はステップ609へ進む。
【0073】なお、本実施例によるテンキーボード61
が接続されているコンピュータ62の電源が投入された
ときは、所定の初期化処理の後、コンピュータ62のN
umlock状態はデフォルトの状態になる。このとき
もコンピュータ62からLED点灯コマンド又はLED
消灯コマンドのいずれかのコマンドが必ず送出されるの
で電源投入直後のコンピュータ62のデフォルトのNu
mlock状態をテンキーボード61は知ることができ
る。
【0074】ステップ602では、キーマトリクス65
を用いてテンキーボード61上のキーの押下の有無が検
出され、押下があった場合はステップ603へ進み、押
下がなかった場合はステップ601へ戻る。ステップ6
03において、押下されたキーが異なる2つの入力モー
ドを択一的に有する特定のキーであるか否かが判定され
る。特定のキーである場合はステップ604へ進み、そ
れ以外のキーである場合はステップ610へ進む。
【0075】上述のように、図2に示すようなテンキー
ボードにおいて、1つの入力に異なる2つの機能が割り
当てられている「0Ins」〜「9PgUp」、「.D
el」等の各キーは、一般に、数字入力の他にカーソル
移動操作等にも用いられるが、次に説明するステップ6
04〜608を経ることによって、特に上述のような2
つの機能が割り当てられた特定のキーに対しては、その
押下時にユーザの意志を反映した入力モード切替えが自
動的に行われて当該キーコードが送出される。これによ
り、ユーザはNumlockキーの操作を意識すること
なくテンキーボード61を使用することができる。
【0076】なお、本実施例では特定のキーとして前述
の「0Ins」〜「9PgUp」、「.Del」等の各
キーが制御IC64に予め記憶されているが、ユーザに
よるキーの変更、追加又は削除も可能である。このよう
な設定内容は、テンキーボード61の制御IC64内の
読み書き可能な記憶メモリに保存され、メモリの交換あ
るいはソフトウェアプログラムによる編集等によって変
更可能である。
【0077】図2に示すテンキーボードにおいて、上述
の特定のキー以外の、1つの機能のみが割り当てられて
いるキー、例えば「+」、「Enter」等のキーはキ
ー操作によって1つの機能のみ有効であるので、このよ
うなキーが押下された場合にはモード遷移をせずにその
ままキーコードを送出するため、後述するステップ61
0へ進む。
【0078】ステップ604では、テンキーボード61
内の制御IC64で実現される第1のキーコード送出手
段72がコンピュータの入力モードの切替えを指示する
切替えキーコードを送出する。本実施例では、切替えキ
ーコードとしてダミーのNumlockキーコードがコ
ンピュータ62に送出される。このダミーのNumlo
ckキーコードは、通常一般にNumlockキーが押
下されたときに出力されるNumlockキーコードと
同じものであるが、本実施例ではNumlockキーの
押下無しに送出される点に特に注目されたい。なお、後
述するように、本実施例においては、テンキーボード6
1上のNumlockキーが押下されても、従来例のよ
うに通常一般のNumlockキーコードは送出されな
い。
【0079】次いで、ステップ605において、コンピ
ュータ62はダミーのNumlockキーコードを受信
し、Numlock状態がモード遷移する。すなわち、
コンピュータ62のNumlock状態がONモード
(テンキー入力モード)であった場合はOFFモード
(通常入力モード)に、コンピュータ62のNumlo
ck状態がOFFモードであった場合はONモードにモ
ード遷移する。更にこのとき、既に説明したようにコン
ピュータ62はNumlockキーのキーコードを受信
するとLED点灯コマンド又はLED消灯コマンドをテ
ンキーボード61へ送出するが、本実施例によるテンキ
ーボード61はこれらのコマンドは無視し、Numlo
ckキーコード受信によるコンピュータ62の応答の有
無にかかわらず現在のテンキーボード61のNumlo
ck状態(すなわち入力モード)を維持する。
【0080】次いで、ステップ606において、テンキ
ーボード61内の制御IC64で実現される第2のキー
コード送出手段73は、押下された特定のキーのキーコ
ードをコンピュータ62へ送出する。次いで、ステップ
607において、テンキーボード61内の制御IC64
で実現される第3のキーコード送出手段74は、コンピ
ュータの入力モードの切替えを指示する切替えキーコー
ドを再び送出する。本実施例では、ダミーのNumlo
ckキーコードがコンピュータ62に再び送出される。
【0081】次いで、ステップ608において、コンピ
ュータ62はダミーのNumlockキーコードを再び
受信し、Numlock状態がモード遷移する。すなわ
ち、コンピュータ62のNumlock状態がOFFモ
ードであった場合はONモードに、コンピュータ62の
Numlock状態がONモードであった場合はOFF
モードにモード遷移するので、特定のキーの押下直前の
Numlock状態に戻ることになる。なお、ステップ
605同様、コンピュータ62はNumlockキーの
キーコードを受信するとLED点灯コマンド又はLED
消灯コマンドをテンキーボード61へ送出することにな
るが、本実施例によるテンキーボード61はこれらのコ
マンドは無視し、現在のテンキーボード61のNuml
ock状態を維持する。そしてステップ601へ戻る。
【0082】ステップ601で、Numlock状態が
一致すると判定された場合はステップ609へ進む。す
なわち、テンキーボード61とコンピュータ62とのN
umlock状態が一致すると判定された場合はテンキ
ーボード61はユーザの所望の入力モードにあることを
意味するので、前述のように押下されたキーのキーコー
ドの送出の前後でコンピュータの入力モードを切り替え
ることなくそのままキーコードを送出する。
【0083】ステップ609では、キーマトリクス65
を用いてテンキーボード61上のキーの押下の有無が検
出され、押下があった場合はステップ610へ進み、押
下がなかった場合はステップ601へ戻る。ステップ6
10では、押下されたキーのキーコードをコンピュータ
62へ送出する。このステップ610において送出され
るキーコードは、前述のステップ603で特定のキーで
はないと判定されたキーのキーコードも含む。そしてス
テップ601へ戻る。
【0084】ところで、本実施例においては、テンキー
ボード61上のNumlockキーが押下された場合
は、従来例のようなNumlockキーコードはコンピ
ュータ62には送出されず、テンキーボード61はコン
ピュータ62とは独立して独自にモード遷移する。従っ
て、本実施例においては、テンキーボード61のNum
lockキーの押下ではコンピュータ62のNumlo
ck状態をモード遷移させることはできないので、コン
ピュータ62の電源投入時のデフォルトのNumloc
k状態が通常は維持され続けることになる。従って、本
実施例においてユーザが意識的にコンピュータ62のN
umlock状態を切り替えたいような場合は、本実施
例によるテンキーボード61以外の、コンピュータに接
続された別のキーボードのNumlockキーを押下し
てNumlockキーコードを送出することによってコ
ンピュータ62のNumlock状態をモード遷移させ
なければならない。この場合、本実施例によるテンキー
ボード61とは異なるキーボードからNumlockキ
ーコードが送出されると、コンピュータ62のNuml
ock状態がモード遷移し、コンピュータ62はLED
点灯コマンド又はLED消灯コマンドのいずれかを各キ
ーボードに送出する。既に説明したように本実施例によ
るテンキーボード61では、制御IC64で実現される
モード検出手段70は、送出されてきたLED点灯コマ
ンド又はLED消灯コマンドからテンキーボード61と
コンピュータ62との入力モードの一致不一致を検出す
る。しかし、これらのコマンドのいずれを受信しても本
実施例のテンキーボード61のNumlock状態はモ
ード遷移しない。既に説明したように本実施例のテンキ
ーボード61のNumlock状態がモード遷移するの
は、テンキーボード61上のNumlockキーが押下
されたときのみであり、このモード遷移はコンピュータ
62とは独立してなされるものである。
【0085】図12は、本発明の第3の実施例における
送出されるキーコードのタイムチャートを例示する図で
ある。この図は、異なる2つの入力モードを有する特定
のキーの押下以前の時点におけるテンキーボード61の
Numlock状態がONモードでありコンピュータ6
2のNumlock状態がOFFモードである場合に、
予め決められた特定のキーの1つである「4←」キーが
押下された場合を例示している。図11のフローチャー
トにおいてはステップ601〜608が順に処理される
ことになる。
【0086】図12に示すように、コンピュータ62は
それまではNumlock状態はOFFモードであった
が、「4←」キーが押下されるとダミーのNumloc
kキーコードが送出されコンピュータのNumlock
状態がONモードにモード遷移する。ダミーのNuml
ockキーコードはNumlockキーの離鍵を示すデ
ータを含んでいるが、この段階では必ずしも必要なもの
ではない。コンピュータ62のNumlock状態がO
Nモード、すなわちテンキー入力モードになったとき
に、「4←」キーのキーコードが送出される。するとコ
ンピュータ62のディスプレイ画面上では数字「4」が
表示される。「4←」キーの押下が終了すると、再びダ
ミーのNumlockキーコードが送出され、コンピュ
ータ62のNumlock状態はOFFモードに戻る。
なお、このときのダミーのNunlockキーコードに
はNumlockキーの離鍵を示すデータを必ず含め
る。
【0087】図10〜12を参照して説明したように、
本実施例によれば、テンキーボード61とコンピュータ
62とのNumlock状態が異なるときにテンキーボ
ード61上の異なる2つの入力モードを有する特定のキ
ーのいずれかが押下された場合には、一時的にコンピュ
ータ62のNumlock状態をモード遷移させて押下
された特定のキーのキーコードを送出する。この処理は
特定のキーが1つずつ押下された場合毎に実行される
が、しかし、特定のキーが複数立て続けに押下されたよ
うな場合に上述の処理を各キー毎に実行することは必ず
しも効率がよいとは言えない。特にキータイプ操作の慣
れたユーザであれば、例えばテンキーボードを用いて複
数立て続けに数字入力をするとき、順々にキーを押下し
ても時間的に連続するキーの押下が時間的に重複するよ
うな期間も存在し得る。従って、本発明の第3の実施例
の代替例では、複数の特定のキーが立て続けに押下され
たときに、時間的に連続するキーの押下が時間的に重複
する場合は、押下が時間的に重複している複数の特定の
キーのキーコードの第2のキーコード送出手段73によ
る送出が全て終了した後に、第3のキーコード送出手段
74がNumlockキーのキーコードをコンピュータ
62へ送出してNumlock状態を入力モードを元に
戻し、一層の効率化を図る。
【0088】図13は、本発明の第3の実施例の代替例
における送出されるキーコードのタイムチャートを例示
する図である。この図は、特定のキーの押下以前の時点
におけるテンキーボード61のNumlock状態がO
Nモードでありコンピュータ62のNumlock状態
がOFFモードである場合に、「4←」、「8↑」、
「6→」の各キーが続けて押下され、かつ「4←」キー
及び「8↑」キー、並び「8↑」キー及び「6→」キー
の、時間的に連続するキーの押下が時間的に重複した場
合を例示している。上述の第3の実施例同様、テンキー
ボード61とコンピュータ62とのNumlock状態
が異なるときにテンキーボード61上の特定のキーが押
下された場合には一時的にコンピュータ62のNuml
ock状態をモード遷移させて押下された特定のキーの
キーコードを送出するが、この代替例では、コンピュー
タ62のNumlock状態を一時的に遷移させている
間に、複数のキーの押下が時間的に重複した特定のキー
のキーコードを複数まとめて送出する。
【0089】図13に示すように、コンピュータ62は
それまではNumlock状態はOFFモードであった
が、「4←」キーが押下されるとダミーのNumloc
kキーコードが送出されコンピュータのNumlock
状態がONモードにモード遷移する。ダミーのNuml
ockキーコードはNumlockキーの離鍵を示すデ
ータを含むが、この段階では必ずしも必要なものではな
い。コンピュータ62のNumlock状態がONモー
ド、すなわちテンキー入力モードになったときに、「4
←」キーのキーコードが送出されるが、「4←」キーの
押下が終了する前に「8↑」キーが押下されると、「8
↑」キーのキーコードが送出される。更に「8↑」キー
の押下が終了する前に「6→」キーが押下されると、
「6→」キーのキーコードが送出される。「6→」キー
の押下が終了すると、再びダミーのNumlockキー
コードが送出されコンピュータ62のNumlock状
態はOFFモードに戻る。このときのダミーのNunl
ockキーコードにはNumlockキー離鍵データを
必ず含める。このようにしてコンピュータ62のディス
プレイ画面上に数字「4」、「8」、「6」が表示され
る。
【0090】なお、「6→」キーの押下が終了する前に
更に特定のキーが押下されればそのキーのキーコードが
送出されることになり、時間的に連続するキーの押下が
時間的に重複する間はこれが繰り返されるが、連続する
キーの押下が時間的に重複しない時点が生じると、再び
ダミーのNumlockキーコードが送出され、コンピ
ュータ62のNumlock状態は元のモードに戻る。
【0091】テンキーボード61内の予め定められた複
数の特定のキーが同時に押下されたか否かの判定は、公
知のキーボード回り込み判定技術等を考慮の上制御IC
64で実現すればよい。次に、本発明の第3の実施例に
よるテンキーボードの使用方法について説明する。
【0092】表2は本発明の第3の実施例おけるテンキ
ーボード及びコンピュータの各Numlock状態の組
み合わせを示している。
【0093】
【表2】
【0094】既に説明したように、本実施例によるテン
キーボード61が接続されているコンピュータ62の電
源が投入されたときは、所定の初期化処理の後、コンピ
ュータ62のNumlock状態はデフォルトの状態に
なる。このときコンピュータ62からLED点灯コマン
ド又はLED消灯コマンドのいずれかのコマンドが必ず
送出されるので電源投入直後のコンピュータ62のデフ
ォルトのNumlock状態を知ることができる。
【0095】ここでユーザが特定のキーの1つである
「4→」キーを押下した場合を例にとって説明する。コ
ンピュータ62のNumlock状態がONモードで、
テンキーボード61のNumlock状態がOFFモー
ドである状態Aのような場合に、ユーザが「4→」キー
を押下したとき、テンキーボード61とコンピュータ6
2とのNumlock状態は異なるので、コンピュータ
62のNumlock状態はOFFモードに一時的にモ
ード遷移し、ディスプレイ画面上のカーソルが移動す
る。この状態Aの場合から、ユーザが数字「4」をディ
スプレイ画面上に表示させることを望む場合は、テンキ
ーボード61のNumlockキーを押下してテンキー
ボード61のNumlock状態をONモードにする
(状態B)。このとき、既に説明したようにコンピュー
タ62のNumlock状態は変化しない。この場合、
テンキーボード61とコンピュータ62とのNumlo
ck状態は同じであるので、コンピュータ62のNum
lock状態はONモードに維持され、ディスプレイ画
面上に数字「4」が表示される。コンピュータ62のN
umlock状態がOFFモードで、テンキーボード6
1のNumlock状態がOFFモードである状態Cの
ような場合に、ユーザが「4→」キーを押下したとき、
テンキーボード61とコンピュータ62とのNumlo
ck状態はテンキーボード61とコンピュータ62との
Numlock状態は同じであるので、コンピュータ6
2のNumlock状態はOFFモードに維持され、デ
ィスプレイ画面上のカーソルが移動する。この状態Cの
場合から、ユーザが数字「4」をディスプレイ画面上に
表示させることを望む場合は、テンキーボード61のN
umlockキーを押下してテンキーボード61のNu
mlock状態をONモードにする(状態D)。このと
き、ユーザが「4→」キーを押下したとき、既に説明し
たようにコンピュータ62のNumlock状態は変化
しない。この場合、テンキーボード61とコンピュータ
62とのNumlock状態は異なるので、コンピュー
タ62のNumlock状態はONモードに一時的にモ
ード遷移し、ディスプレイ画面上に数字「4」が表示さ
れる。
【0096】このほうに、本発明の第3の実施例では、
ユーザは、テンキーボード61のNumlockキーを
適宜操作することによって、コンピュータ62のNum
lock状態を意識せずに、テンキーボード61を利用
することができる。なお、ユーザは、図10に示すテン
キーボード61に設けられたNumlock状態表示用
のLED66によってテンキーボード61のNumlo
ck状態を知ることができる。また更に、テンキーボー
ド61及び/又はコンピュータ62の各Numlock
状態をコンピュータのディスプレイ画面上に表示させて
もよい。
【0097】以上説明した本発明の第3の実施例は、テ
ンキーボードのような補助キーボードに限らず、マルチ
メディアキー機能を備えたキーボード等のような補助キ
ーボードにも適用してもよい。このように、本発明の第
3の実施例によれば、コンピュータのNumlock状
態とは独立してテンキーボード内で独自にモード遷移す
るNumlock状態を設け、コンピュータ及びテンキ
ーボードにおける各Numlock状態を常に監視して
2つのNumlock状態の一致不一致を検出し、その
検出に応じて、異なる2つの入力モードを択一的に有す
る特定のキーの押下時にコンピュータ側の入力モードの
切替えの要不要が決定されることによって、ユーザはN
umlockキーの操作を意識することなくテンキーボ
ードを使用することができるので、コンピュータに対す
る入力の操作性が向上する。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の実
施例によれば、テンキーボード内のNumlockキー
を押下することによりテンキーボード内のみNumlo
ck状態のモードを遷移させることができ、かつメイン
キーボードのNumlock状態はOFFモードに維持
することができるので、テンキーボードをテンキー入力
モードと通常入力モードとの間で容易に使い分けること
ができると同時に、メインキーボードについてはテンキ
ーボードのモードの如何に関わらず常に通常入力モード
で使うことができる。つまり、メインキーボードに配置
されている各キーに対応する機能を常に利用することが
できるので、キー入力の操作性が向上する。
【0099】また、本発明の第2の実施例によれば、テ
ンキーボードに予め定められている通常のキーコードと
は異なる第2のキーコードをテンキーボード内部のみの
処理で送出するモードを設けるので、ホスト及びメイン
キーボードに対して影響を与えることなく、テンキーボ
ードの機能を拡張することができる。また、本発明の第
3の実施例によれば、コンピュータのNumlock状
態とは独立してテンキーボード内で独自にモード遷移す
るNumlock状態を設け、コンピュータ及びテンキ
ーボードにおける各Numlock状態を常に監視して
2つのNumlock状態の一致不一致を検出し、その
検出に応じて、異なる2つの入力モードを択一的に有す
る特定のキーの押下時にコンピュータ側の入力モードの
切替えの要不要が決定されることによって、ユーザはN
umlockキーの操作を意識することなくテンキーボ
ードを使用することができるので、コンピュータに対す
る入力の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例によるノート型パソコンにおけるキー配
列を示す図である。
【図2】テンキーボードのキー配列を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例によるテンキーボードの
使用を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例によるメインキーボード
とテンキーボードとの関係を説明する概略図である。
【図5】本発明の第1の実施例による初期化プロセスの
フローチャートを示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例によるテンキーボードの
モード遷移のフローチャートを示す図である。
【図7】メインキーボード内のNumlockキーが押
下された場合のプロセスのフローチャートを示す図であ
る。
【図8】本発明の第1の実施例による、メインキーボー
ドのNumlock状態をOFFモードに戻す処理のフ
ローチャートを示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例によるフローチャートを
示す図である。
【図10】本発明の第3の実施例によるコンピュータと
テンキーボードとの関係を説明する概略図である。
【図11】本発明の第3の実施例によるキーボードの基
本動作のフローチャートを示す図である。
【図12】本発明の第3の実施例における送出されるキ
ーコードのタイムチャートを例示する図である。
【図13】本発明の第3の実施例の代替例における送出
されるキーコードのタイムチャートを例示する図であ
る。
【符号の説明】
1、61…テンキーボード 2…ノート型パソコン 3…汎用インタフェースケーブル 4…メインキーボード 5…ホスト 41、64…制御IC 42、65…キーボードマトリクス 43、66…LED 51…入力モード切替えキー 52…モード切替え手段 53…キーコード送出手段 54…モード修正手段 62…コンピュータ 63…USBインタフェースケーブル 70…モード検出手段 71…キーコード送出手段 72…第1のキーコード送出手段 73…第2のキーコード送出手段 74…第3のキーコード送出手段

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数字入力モードと文字入力モードとを切
    り替える主入力モード切替えキーを有する主キーボード
    を備えるコンピュータに接続され、複数のキーを備える
    補助キーボードであって、 第1の入力モードと第2の入力モードとを有する補助キ
    ーボードにおいて、 入力モード切替えキーと、 該入力モード切替えキーが1回押下される毎に、前記コ
    ンピュータに前記押下を通知することなく、前記第1の
    入力モードと前記第2の入力モードとを切り替えるモー
    ド切替え手段と、 前記第1の入力モード又は前記第2の入力モードのいず
    れの入力モードにおいても、前記補助キーボードの前記
    キーの押下時にそのキーに対応する予め定められた第1
    のキーコードを送出するキーコード送出手段と、 前記主キーボードが前記数字入力モードに切り替えられ
    たときに前記文字入力モードに修正するモード修正手段
    とを備えることを特徴とする補助キーボード。
  2. 【請求項2】 前記第1の入力モード又は前記第2の入
    力モードのいずれの入力モードに前記補助キーボードが
    あるかを表示するための表示手段を更に備える請求項1
    に記載の補助キーボード。
  3. 【請求項3】 前記第1の入力モード又は前記第2の入
    力モードのいずれの入力モードに前記補助キーボードが
    あるかを前記コンピュータのディスプレイ画面上に表示
    するために前記コンピュータに通知する手段を更に備え
    る請求項1に記載の補助キーボード。
  4. 【請求項4】 前記第1のキーコードとは異なる第2の
    キーコードを割り当てるキーコード割当て手段を更に備
    える請求項1〜3のいずれか一項に記載の補助キーボー
    ド。
  5. 【請求項5】 前記入力モード切替えキーが少なくとも
    2回連続して押下された後、前記入力モード切替えキー
    のキーコードは前記コンピュータに送出されず、前記キ
    ーの押下時はそのキーに対応する第2のキーコードを前
    記コンピュータへ送出するキーコード送出手段を更に備
    える請求項4に記載の補助キーボード。
  6. 【請求項6】 前記前記入力モード切替えキーと、該前
    記入力モード切替えキーとは異なる少なくとも1つの前
    記キーと、が同時に押下された後、前記入力モード切替
    えキー及び前記異なる少なくとも1つのキーのキーコー
    ドは前記コンピュータに送出されず、前記キーの押下時
    はそのキーに対応する第2のキーコードを前記コンピュ
    ータへ送出するキーコード送出手段を更に備える請求項
    4に記載の補助キーボード。
  7. 【請求項7】 前記第2のキーコードに対応する各ファ
    ンクションを、前記コンピュータのディスプレイ画面上
    に表示するための手段を更に備える請求項4〜6のいず
    れか一項に記載の補助キーボード。
  8. 【請求項8】 数字入力モードと文字入力モードとを切
    り替える主入力モード切替えキーを有する主キーボード
    を備えるコンピュータに接続されて使用され、第1の入
    力モードと第2の入力モードとを有し、複数のキーと入
    力モード切替えキーとを備える補助キーボードの制御方
    法であって、 前記入力モード切替えキーが1回押下される毎に、前記
    コンピュータに前記押下を通知することなく、前記第1
    の入力モードと前記第2の入力モードとを切り替えるモ
    ード切替えステップと、 前記第1の入力モード又は前記第2の入力モードのいず
    れの入力モードにおいても、前記補助キーボードの前記
    キーの押下時にそのキーに対応する予め定められた第1
    のキーコードを送出するキーコード送出ステップと、 前記主キーボードが前記数字入力モードに切り替えられ
    たときに前記文字入力モードに修正する修正ステップと
    を備えることを特徴とする補助キーボードの制御方法。
  9. 【請求項9】 1つの入力に異なる2つの機能が割り当
    てられ、前記2つの機能が択一的に選択される2つの入
    力モードを有するコンピュータに接続されるキーボード
    であって、 該キーボードは前記2つの入力モードを前記コンピュー
    タとは独立して有し、 前記キーボードの入力モードと前記コンピュータの入力
    モードとの不一致を検出するモード検出手段と、 該モード検出手段によって不一致が検出され、前記2つ
    の入力モードを択一的に有する特定のキーが押下された
    場合、前記特定のキーのキーコードの前後に前記コンピ
    ュータの入力モードの切替えを指示する切替えキーコー
    ドを付加して前記コンピュータへ送出するキーコード送
    出手段とを備えることを特徴とするキーボード。
  10. 【請求項10】 前記キーコード送出手段は、 前記モード検出手段によって不一致が検出され、特定の
    キーが押下された場合、前記コンピュータの入力モード
    の切替えを指示する切替えキーコードを前記コンピュー
    タへ送出する第1のキーコード送出手段と、 該第1のキーコード送出手段が前記切替えキーコードを
    送出した後に、前記特定のキーのキーコードを前記コン
    ピュータへ送出する第2のキーコード送出手段と、 該第2のキーコード送出手段が前記特定のキーのキーコ
    ードを送出した後に、前記切替えキーコードを前記コン
    ピュータへ再び送出する第3のキーコード送出手段とか
    ら成る請求項9に記載のキーボード。
  11. 【請求項11】 前記モード検出手段によって不一致が
    検出され、異なる複数の前記特定のキーの押下が時間的
    に重複した場合は、前記第3のキーコード送出手段は、
    前記第2のキーコード送出手段による当該特定のキーの
    キーコードの送出が全て終了した後に前記切替えキーコ
    ードを前記コンピュータへ送出する請求項10に記載の
    キーボード。
  12. 【請求項12】 前記切替えキーコードが前記コンピュ
    ータに送出されたときの前記コンピュータからの応答に
    かかわらず前記キーボードの現在の入力モードを維持す
    る請求項9に記載のキーボード。
  13. 【請求項13】 前記2つの入力モードを切り替える入
    力モード切替えキーを有する請求項9に記載のキーボー
    ドであって、 前記入力モード切替えキーが押下されたとき、前記コン
    ピュータに前記押下を通知することなく、前記キーボー
    ドの前記2つの入力モードを切り替えるキーボード。
  14. 【請求項14】 前記キーボードが前記2つの入力モー
    ドのうちのいずれにあるかを表示する手段を更に備える
    請求項9に記載のキーボード。
  15. 【請求項15】 前記キーボードが前記2つの入力モー
    ドのうちのいずれにあるかを前記コンピュータのディス
    プレイ画面上に表示するために前記コンピュータに通知
    する手段を更に備える請求項9に記載のキーボード。
  16. 【請求項16】 1つの入力に異なる2つの機能が割り
    当てられ、前記2つの機能が択一的に選択される2つの
    入力モードを有するコンピュータに接続されるキーボー
    ドの制御方法であって、 前記2つの入力モードを前記コンピュータとは独立に有
    するキーボードの制御方法において、 前記キーボードの入力モードと前記コンピュータの入力
    モードとの不一致を検出するモード検出ステップと、 前記モード検出ステップによって不一致が検出され、前
    記2つの入力モードを択一的に有する特定のキーが押下
    された場合、前記特定のキーのキーコードの前後に前記
    コンピュータの入力モードの切替えを指示する切替えキ
    ーコードを付加して前記コンピュータへ送出するキーコ
    ード送出ステップとを備えることを特徴とするキーボー
    ドの制御方法。
JP2000117213A 1999-08-27 2000-04-13 補助キーボード、キーボード及び制御方法 Pending JP2001142612A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000117213A JP2001142612A (ja) 1999-08-27 2000-04-13 補助キーボード、キーボード及び制御方法
US09/778,789 US6714143B2 (en) 2000-04-13 2001-02-08 Auxiliary keyboard and keyboard improved in operability for key input, and control method therefor

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24154899 1999-08-27
JP11-241548 1999-08-27
JP2000117213A JP2001142612A (ja) 1999-08-27 2000-04-13 補助キーボード、キーボード及び制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001142612A true JP2001142612A (ja) 2001-05-25

Family

ID=26535321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000117213A Pending JP2001142612A (ja) 1999-08-27 2000-04-13 補助キーボード、キーボード及び制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001142612A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1944679A2 (en) 2007-01-10 2008-07-16 Sharp Kabushiki Kaisha Portable information terminal capable of entering thereinto plurality of character types, record medium recording, control program, and method for character entry processing
JP2019212212A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 Dynabook株式会社 電子機器、キーコード生成方法及びプログラム
WO2020162634A1 (ja) * 2019-02-05 2020-08-13 キヤノン株式会社 画像形成装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1944679A2 (en) 2007-01-10 2008-07-16 Sharp Kabushiki Kaisha Portable information terminal capable of entering thereinto plurality of character types, record medium recording, control program, and method for character entry processing
JP2019212212A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 Dynabook株式会社 電子機器、キーコード生成方法及びプログラム
JP7118758B2 (ja) 2018-06-08 2022-08-16 Dynabook株式会社 電子機器、キーコード生成方法及びプログラム
WO2020162634A1 (ja) * 2019-02-05 2020-08-13 キヤノン株式会社 画像形成装置
US11841992B2 (en) 2019-02-05 2023-12-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7420544B2 (en) Information processing apparatus and information processing method
JP4577933B2 (ja) コンピュータ切替器
US7333093B2 (en) Information processing apparatus and information processing method
US20060192768A1 (en) Remote control device with touch function and method for processing the same
US20090051669A1 (en) Apparatus and method for inputting function key
US6714143B2 (en) Auxiliary keyboard and keyboard improved in operability for key input, and control method therefor
JP2004078878A (ja) キーパッド命令モードの入力方法
JP2001142612A (ja) 補助キーボード、キーボード及び制御方法
US20040125152A1 (en) User customizable, locale dependent, variant character entry method and apparatus
JPH04367924A (ja) キーボード制御装置
JP2000148367A (ja) 文字処理装置及びその方法、及びそのプログラムを記憶した記憶媒体
US6910055B2 (en) Calculator device for enabling a keypad to function as both a keypad and a calculator
KR100605930B1 (ko) 이동통신 단말기를 이용한 입력장치 및 방법
JP4685720B2 (ja) 文字入力装置、及び文字入力方法
JP2000214998A (ja) 文字入力システム及びポインティングデバイス
US20020154097A1 (en) Auxiliary device for edting document
US7138980B2 (en) Input apparatus with scrolling function on cursor key and method thereof
TWI307852B (ja)
JP2000214990A (ja) キ―ボ―ド装置
JP2580946B2 (ja) キー入力制御装置
JP3532905B2 (ja) キーボード命令入力モードの切り換え処理方法
WO2004079556A1 (ja) 携帯型電子機器
KR100808879B1 (ko) 컴퓨터 및 그 컴퓨터의 문자입력 제어방법
US20040212594A1 (en) Method of rapid processing in a keypad connected to an electronic device
US20040030811A1 (en) Method for switching input devices between an input mode and a serial use mode