JP2001142173A - 画像形成要素 - Google Patents

画像形成要素

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JP2001142173A
JP2001142173A JP2000321268A JP2000321268A JP2001142173A JP 2001142173 A JP2001142173 A JP 2001142173A JP 2000321268 A JP2000321268 A JP 2000321268A JP 2000321268 A JP2000321268 A JP 2000321268A JP 2001142173 A JP2001142173 A JP 2001142173A
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emulsion
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マキュー ファーガソン パメラ
Donald R Diehl
リチャード ディール ドナルド
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Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2種の波長に対する露光感度に優れた写真要
素の提供。 【解決手段】 少なくとも一種のハロゲン化銀乳剤を含
有する画像形成要素であって、そのハロゲン化銀乳剤の
粒子には、式:〔ML6n(式中、n,M,L6の定義
については明細書に記載のとうり)を満たす六配位金属
錯体で構成されたドーパント(i)が組み込まれてお
り;そして前記乳剤は増感色素で分光増感されており、
しかも(a)当該分光増感色素により付与される乳剤感
度の極大波長との差が15nm未満である吸収極大波長を
有し、且つ(b)当該増感色素の半値幅にほぼ等しい半
値幅を有する;フィルター色素を含有し;その結果、増
感の極大波長より約50nm短い波長において、分光感度
の極大波長における乳剤感度の約65%以上である感度
を有する乳剤となっている画像形成要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学的露光装置およ
びディジタル露光装置によって露光できる写真要素に関
する。
【0002】
【従来の技術】写真技術の分野で、潜像は、光の特定の
波長領域に対して分光増感されたハロゲン化銀乳剤を、
適切な露光装置で露光することによって形成されてい
る。かような露光装置は、光学的露光装置として現在、
商取引されている400nm未満〜700nm以上の波長の
範囲内の広い光学的露光スペクトルをもっているものが
あり、または、露光の波長の範囲が非常に狭い露光装置
があり、後者の装置としてはレーザ露光装置が当該技術
分野で知られている。
【0003】広い帯域幅の光学的露光装置に対して適切
な露光感度を有し、かつレーザ露光装置のはるかに短い
波長に対し優れた露光感度を有するハロゲン化銀乳剤を
製造することは、写真要素を製造する際の長年にわたる
問題点である。
【0004】レッド光に対し感光性のハロゲン化銀乳剤
を製造する際、乳剤は通常、広範囲のシアニンタイプの
分光増感色素で増感できる。このようなシアニン色素類
は当該技術分野で周知であり、このタイプの色素類が述
べられている諸特許は、Research Discl
osure、1996年9月、389号、項目3895
7のセクションV(A)に記載されている。なおこのR
esearch Disclosureは、以後、用語
“Research DisclosureI”によっ
て区別する。本願に引用しているセクションは、特にこ
とわらない限り、Research Disclosu
re Iのセクションである。引用しているResea
rch Disclosureはすべて、イングラン
ド、P0107DQハンプシャー州・エムズワース・1
2aノースストリート・ダドリーアネックス所在のKe
nneth Mason Publicationsが
発行している。
【0005】なお、上記引用文献とその中に引用されて
いる他のすべての文献ならびに本願で引用されている他
のすべての文献は本願に援用するものである。
【0006】また、ハロゲン化銀乳剤に無機物のドーパ
ントを添加して、該乳剤に所望の露光特性を付与するこ
とは、ハロゲン化銀乳剤を製造する際、普通に行われて
いる。このようなドーパントは当該技術分野で述べられ
ており、そしてこの種のドーパントについて述べている
諸特許はResearch DisclosureIの
セクションI(0)(3)に記載されている。
【0007】また、乳剤の感度を調節しかつ銀画像の鮮
鋭度を改善するため、写真フィルター色素を乳剤層に添
加することも写真技術分野で公知である。このような写
真フィルター色素は当該技術分野で述べられており、か
つこの種のフィルター色素について述べる諸特許はRe
search Disclosure Iのセクション
VIII(B)に記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】当業技術者が2種の異
なる露光装置に対して感光性の写真要素の製造を望む場
合、2種の異なるシアニン型分光増感色素を乳剤に添加
することによって、異なる波長の露光に対して分光増感
された複数のハロゲン化銀乳剤を使用することが一般的
である。この場合、2種の異なるドーパントを使用して
複数の乳剤の露光特性を調節し、かつ2種以上の写真フ
ィルター色素を使って、複数の露光装置の極大波長に対
して複数の乳剤の感度を調節することが必要になる。
【0009】単一のハロゲン化銀乳剤を使用して、2種
の波長に対する露光感度が優れている写真要素を提供で
きれば有利である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの側面は以
下の画像形成要素で構成されている。すなわち少なくと
も一種のハロゲン化銀乳剤を含有する画像形成要素であ
って;そのハロゲン化銀乳剤の粒子には、下記式: 〔ML6n (式中、nはゼロ、−1、−2、−3または−4であ
り;Mはイリジウム以外のフロンティア軌道が充填され
た多価金属イオンであり;そしてL6 は独立して選択で
きる架橋配位子を表すが、但し、これら配位子のうち、
少なくとも4個はアニオン性配位子であり、そして少な
くとも1個はシアノ配位子であるかまたはシアノ配位子
より電気陰性度が高い配位子である)を満たす六配位金
属錯体で構成されたドーパント(i)が組み込まれ;そ
して前記乳剤は増感色素で分光増感されており、しかも
(a)当該分光増感色素により付与される乳剤感度の極
大波長との差が約15nm未満(好ましくは約10nm未
満、より好ましくは約5nm未満)である吸収極大波長を
有し、且つ(b)当該増感色素の半値幅にほぼ等しい半
値幅を有する;フィルター色素を含有し;その結果、増
感の極大波長より約50nm短い波長において、分光感度
の極大波長における乳剤感度の約65%以上である感度
を有する乳剤となっている、画像形成要素である。
【0011】本発明の好ましい実施態様で、そのハロゲ
ン化銀粒子はさらに、イリジウム配位錯体で構成されて
いるドーパント(ii)を含有している。特に好ましい実
施態様で、ドーパント(ii)はチアゾールまたは置換チ
アゾールの配位子を含有している。
【0012】増感色素は好ましくは色素A(Dye
A)、色素B(DyeB)およびそれらの混合物から選
択される。色素Aは下記式IまたはIIで表される色素で
ある。
【0013】
【化7】
【0014】上記式I中、置換基W1 〜W8 は、JをW
1 〜W8 のハメットσp値の合計であると定義した場
合、Jが0.0以上になるように選択されるか、または
上記式II中、置換基W1 〜W8 はJが0.24以上にな
るように選択され;R1 とR2 は各々独立して、アルキ
ル基または置換アルキル基を表し;Z1 とZ2 は各々独
立して、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基を表
し;Xは、必要に応じて当該色素の電荷の釣合いをとる
ための対イオンである。そして色素Bは上記IまたはII
で表される色素であり、上記式I中、置換基W 1 〜W8
は、Jが0.10より小さくなるよう選択されるかまた
は上記式II中、置換基W1 〜W8 は、Jが−0.14よ
り小さくなるよう選択され;R1 とR2 は各々独立し
て、アルキル基または置換アルキル基を表し;Xは、必
要に応じて色素の電荷の釣合いをとるための対イオンで
あり;Zは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基または
置換アルキル基である。フィルター色素は好ましくは下
記式で表され
【0015】
【化8】
【0016】上式中、GとG’は独立して酸素、置換窒
素またはC(CN2 )を表し;R3 、R3'、R4 、R4'
は独立して、Hまたは置換基を表すか、またはR3 とR
4 、R3'とR4'はリングを形成してもよく;R5 はアシ
ル、アルコキシカルボニル、アミド、カルバモイル、ア
ルキル、アリール、アルキルオキシ、アリールオキシ、
アミノまたは複素環基であり、いずれも置換されている
かまたは置換されていなくてもよく;mは0,1,2ま
たは3であり;L''はすべてともにメチン連鎖を形成
し、各L''はメチンを表し、いずれも置換されている
か、または置換されていなくてもよく;そしてM+ はカ
チオンまたはプロトンである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明には、当該技術分野の従来
の常法を超える多くの利点がある。本発明の画像形成要
素は、広範囲の露光時間にわたって露光して実質的に変
らない結果を得ることができる画像形成要素を提供す
る。本発明の画像形成要素は、約125ナノ秒の露光時
間でディジタル露光すると、クリアーで明るくかつ鮮鋭
な画像を生成し、一方フリンジングなどの望ましくない
アーチファクトは最少限になる。本発明の写真要素は、
ディジタル露光されると、印画の暗領域に容認できる極
大濃度を維持し、また、白領域に白中の白(white
whites)を焼き付けることができる。
【0018】本発明の画像形成要素の光学的性能は、非
常に優れており、光学的に露光すると明るく鮮鋭な印画
が得られる。本発明の特徴は、光学的露光またはディジ
タル露光のどちらによって作製された印画も実質的に同
じ優れた特性をもっていることである。
【0019】フルカラーの画像形成要素は、ハロゲン化
銀乳剤、シアン色素生成カプラーおよびレッド光に対し
て増感されたハロゲン化銀粒子を含有する少なくとも一
つの層;ハロゲン化銀乳剤、マゼンタ色素生成カプラー
およびグリーン光に対して増感されたハロゲン化銀粒子
を含有する少なくとも一つの層;ならびにハロゲン化銀
乳剤、イエロー色素生成カプラーおよびブルー光に増感
されたハロゲン化銀粒子を含有する少なくとも一つを有
している。
【0020】これらの乳剤類は写真技術の分野で知られ
ている色素類のいずれかによって分光増感することがで
き、その色素としては例えばポリメチン色素のクラスが
あり、シアニン類、メロシアニン類、シアニン類とメロ
シアニン類の複合体、オキソノール類、ヘミオキソノー
ル類、スチリル類、メロスチリル類およびストレプトシ
アニン類が含まれる。蛍光増白剤〔例えばBlanko
phor REU(商標)などのスチルベン化合物〕を
ほとんど含有していないか全く含有していない現像液で
処理される写真要素に、低汚染性増感色素を使用するこ
とが具体的に考えられる。さらにこれらの低汚染性色素
は、当該技術分野で公知の他の色素と組み合わせて使用
できる(Research Disclosure
I、セクションV)。
【0021】有用な増感色素としては、限定されないが
以下のものがある。
【0022】
【化9】
【化10】
【0023】本発明の好ましい実施態様によれば、レッ
ド増感色素は色素A、色素Bおよびその混合物から選択
され、色素Aは下記式IまたはIIで表される色素であ
り、
【0024】
【化11】
【0025】上記式I中、置換基W1 〜W8 は、JをW
〜W8 のハメットσp値の合計であると定義した場合、
Jが0.0以上になるように選択され、または上記式II
中、置換基W1 〜W8 はJが0.24以上になるように
選択され;R1 とR2 は各々独立してアルキル基または
置換アルキル基を表し;Z1 とZ2 は各々独立して、1
〜8個の炭素原子を有するアルキル基を表し;Xは、必
要に応じて当該色素の電荷の釣合いをとるための対イオ
ンであり;そして、色素Bは式IまたはIIで表される色
素であり、上記式I中、置換基W1 〜W8 は、Jが0.
10より小さくなるように選択されるか、または上記式
II中、置換基W1 〜W8 は、Jが−0.14より小さく
なるように選択され;そしてR1 とR2 は各々独立し
て、アルキル基または置換アルキル基を表し;Xは、必
要に応じて色素の電荷の釣合いをとるための対イオンで
あり;Zは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基または
置換アルキル基である。
【0026】上記式(I)および(II)において、W1
〜W8 は各々、アルキル、アシル、アシルオキシ、アル
コキシカルボニル、カルボニル、カルバモイル、スルフ
ァモイル、カルボキシル、シアノ、ヒドロキシ、アミ
ノ、アシルアミノ、アルコキシ、アルキルチオ、アルキ
ルスルホニル、スルホン酸、アリールもしくはアリール
オキシの基(これらの基はいずれも置換または無置換で
もよい)または水素原子もしくはハロゲン原子を表し、
さらに、W1 〜W8 のなかの隣接する基はそれらの炭素
原子を通じて互いに結合して縮合リングを形成してもよ
い。色素Aは構造式Iで表されかつ置換基W1 〜W8
J≧0.0になるよう選択されるか、または色素Aは構
造式IIで表され、但し置換基W1 〜W8 はJ≧0.24
になるように選択されてもよく、そして色素Bは構造式
IIで表されかつ置換基W1 〜W8 はJ≦0.10になる
ように選択されるか、または色素Bは構造式Iで表さ
れ、但し置換基W1 〜W8 はJ≦−0.14になるよう
に選択される。ハメットσp値は、J.March著A
dvanced Organic Chemistry
第3版(米国ニューヨークJohn Wiley So
ns,1985年)で考察されている(下付き文字
“p”は、σ値が、置換基がパラ位にある場合に測定さ
れることを意味することに留意のこと)。
【0027】Zは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基
または置換アルキル基、例えば、1〜8個の炭素原子を
有するアルキル基または置換アルキル基である。好まし
くはZは比較的“平坦”な置換基であり、例えば水素、
ハロゲンまたはメチル(置換または無置換)である。さ
らに詳しくは、Zは置換もしくは無置換のメチルまたは
水素である。Z1 とZ2 は独立して、1〜8個の炭素原
子を有するアルキル基(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、ブチルなど)でもよい。好ましくは、R1 またはR
2 のうちの少なくとも一方または両者は1〜8個の炭素
原子を有するアルキルであり、そのアルキルはどちらも
置換または無置換でもよい。好ましい置換基の例として
は、酸または酸の塩の基(例えばスルホ基またはカルボ
キシ基)がある。したがって、R1 もしくはR2 または
両者は、例えば、2−スルホブチル、3−スルホプロピ
ルなどまたはスルホエチルでもよい。
【0028】本発明の材料に使用される色素Aと色素B
の例を下記の表Aに列挙するが、本発明はこれらの色素
を使用することに限定されない。
【0029】
【化12】
【0030】本発明の好ましい実施態様のハロゲン化銀
写真材料は、下記式(Ia)で表される色素を、下記式
(IIa)で表される色素と組み合わせて使用したレッド
感光性ハロゲン化銀乳剤層を含有している。
【0031】
【化13】
【0032】上式中、R1 とR2 は各々独立して、アル
キル基または置換アルキル基を表し;V2 〜V7 は独立
してHまたは1〜8個の炭素原子を有するアルキルであ
り;Zは水素またはメチルであり;Aは、必要に応じ
て、電荷の釣合いをとるための対イオンである。
【0033】レッド分光増感乳剤において特に価値があ
る増感色素を以下に示す。
【0034】
【化14】
【0035】本願において、置換“基”といえば、その
置換基自体は置換または無置換でもよいことを意味する
(例えば、“アルキル基”は置換または無置換のアルキ
ルを意味する)。一般に、特にことわらない限り、本願
で言及されているかまたは置換される可能性があること
が述べられている“基”の置換基としては、置換または
無置換であるにかかわらず、写真の効用のために必要な
特性を破壊しないあらゆる基を挙げることができる。ま
た、本願全体を通じて、特定の一般式で表される化合物
といえば、その一般式の定義の範囲内に入っている他の
多くの特定の式で表される化合物が含まれるものとす
る。前記の基の置換基の例としては以下の公知の置換基
を挙げることができる。例えば、ハロゲン、例えばクロ
ロ、フルオロ、ブロモ、ヨード;アルコキシ、特に1〜
6個の炭素原子を含有するアルコキシ(例えばメトキ
シ、エトキシ);置換もしくは無置換のアルキル、特に
低級アルキル(例えばメチル、トリフルオロメチル);
アルケニルまたはチオアルキル(例えば、メチルチオま
たはエチルチオ)、特に1〜6個の炭素原子を有するも
の;置換および無置換のアリール、特に6〜20個の炭
素原子を有するもの(例えばフェニル);置換もしくは
無置換のヘテロアリール、特に、N、OまたはSから選
択される1〜3個のヘテロ原子を含有する5員もしくは
6員のリングを有するもの(例えばピリジル、チエニ
ル、フリル、ピロリル);ならびに当該技術分野で公知
の他基である。アルキル置換基としては具体的に述べる
と、1〜6個の炭素原子を有する“低級アルキル”、例
えばメチル、エチルなどがある。さらに、アルキル基、
アルキレン基またはアルケニル基については、分枝して
いるかまた分枝していなくてもよくかつリング構造を含
有していてもよいものとする。
【0036】乳剤は、乳剤粒子の表面に混合色素の凝集
体を形成する2種以上の増感色素の混合物で分光増感す
ることができる。混合色素の凝集体を使用すると、前記
二つ以上の色素のピーク感度の波長(λ−max )の両端
間の任意の波長に対して乳剤の分光感度を調節すること
ができる。この常法は、前記2種以上の増感色素が、ス
ペクトルの類似の部分(すなわちブルーまたはグリーン
またはレッド、およびグリーンプラスレッド以外または
ブループラスレッド以外またはグリーンプラスブルー以
外)を吸収する場合、特に価値がある。分光増感色素の
機能は、画像色素として記録される、陰画に記録される
情報を変調することであるから、カラー陰画の画像色素
のλ−max またはその近くにピーク分光感度を配置する
と、最適の好ましい応答が生成する。さらに、同様に分
光増感された乳剤を、二つ以上の層で組み合わせてもよ
い。
【0037】上記のようなフィルター色素は好ましくは
下記式で表される。
【0038】
【化15】
【0039】上式中、GとG’は独立して、酸素、置換
窒素またはC(CN)2 を表し;R3 、R3'、R4 、R
4'は独立して、Hまたは置換基を表し、またはR3 とR
4 、R3'とR4'はリングを形成してもよく;R5 はアシ
ル、アルコキシカルボニル、アミド、カルバモイル、ア
ルキル、アリール、アルキルオキシ、アリールオキシ、
アミノまたは複素環の基であり、これらの基はいずれも
置換もしくは無置換でもよく;mは0,1,2または3
であり;L''はすべてともにメチン連鎖を形成し、L''
は各々、置換もしくは無置換であってもよいメチンを表
し;そしてM+ はカチオンまたはプロトンである。
【0040】上記式で表されるフィルター色素は、米国
特許第5,451,494号にいっそう詳細に記載され
ている。なおこの特許の開示事項はすべて本願に援用す
るものである。特に好ましいフィルター色素は下記式で
表される。
【0041】
【化16】
【0042】上記式中、R5 とR6 は各々独立してHも
しくは置換基を表し、またはR5 とR 6 はリングを形成
してもよく;R7 はアシル、アルコキシカルボニル、ア
ミド、カルバモイル、アルキル、アリール、アルコキ
シ、アリールオキシ、アミノまたは複素環の基であり、
これらの基はいずれも置換または無置換でもよく;そし
てM+ はカチオンまたはプロトンである。
【0043】本発明に関連する写真フィルター色素の典
型的な例を以下の表1に示す。しかし、本発明はこれら
の例を使用することに限定されない。
【0044】表1:本発明に有用なフィルター色素
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【0045】写真コーティング内の本発明の色素の極大
吸収波長と半値幅を表2に示す。
【0046】表2:フィルター色素の吸収極大及び半値
【表1】
【0047】本発明の好ましい実施態様によれば、その
ハロゲン化銀は、下記式: 〔ML6n を満たす六配位金属錯体であるドーパント(i)を含有
している。上記式中、nはゼロ、−1、−2、−3また
は−4であり;Mはイリジウム以外のフロンティア軌道
が充填された多価金属イオンであり;L6 は独立して選
択できる架橋配位子を表す。但しこれら配位子のうち少
なくとも四つはアニオン配位子であり、そしてこれら配
位子のうち少なくとも一つはシアノ配位子またはシアノ
配位子より電気陰性度の高い配位子である。
【0048】残りの配位子は、アコ配位子類、ハロゲン
化物配位子類(具体的に述べるとフッ化物、塩化物、臭
化物およびヨウ化物の配位子)、シアネート配位子類、
チオシアネート配位子類、セレノシアネート配位子類、
テルロシアネート配位子類およびアジド配位子類を含む
他の各種架橋配位子から選択できる。6個のシアノ配位
子を含有する六配位遷移金属錯体が、ドーパント(i)
として特に好ましい。
【0049】ドーパント(i)として使用することが具
体的に考えられる例は、高塩化物粒子に含有させる六配
位錯体であるが、これは、Olmらの米国特許第5,5
03,970号、Daubendiekらの米国特許第
5,494,789号と同第5,503,971号、K
eevertらの米国特許第4,945,035号、M
urakamiらの日本国特願平−2(1990年)2
49588号、およびResearch Disclo
sure項目36736(1994年11月)に提供さ
れている。ドーパント(i)の六配位錯体に使用するの
に有用な中性およびアニオンの有機配位子は、Olmら
の米国特許第5,360,712号およびKuromo
toらの米国特許第5,462,849号に開示されて
いる。
【0050】ドーパント(i)は、高塩化物粒子中、当
該銀の少なくとも50%(最も好ましくは75%、そし
て最適なのは80%)が沈澱した後であるが、当該粒子
の中心部分の沈澱が完了する前に、導入することが好ま
しい。ドーパント(i)は、銀の98%(最も好ましく
は95%として最適なのは90%)が沈澱する前に導入
することが好ましい。完全に沈澱した粒子構造について
述べると、ドーパント(i)は、銀の少なくとも50%
(最も好ましくは75%および最適なのは80%)を囲
み、且つ、より中心部に位置する銀を含み、高塩化物粒
子を形成するハロゲン化銀の、中心部分全体(銀の99
%)を占め、最も好ましくは95%を占め、そして最適
には、90%を占める内部シェル領域内に存在している
ことが好ましい。ドーパント(i)は、上記の範囲を定
めた内部シェル領域全体にわたって分布していてもよ
く、または前記内部シェル領域内に、一つ以上のバンド
として添加してもよい。
【0051】ドーパント(i)は通常の有用な濃度で利
用できる。好ましい濃度範囲は、銀1モル当り10-8
10-3モルであり、最も好ましくは銀1モル当り10-6
〜5×10-4モルである。
【0052】以下に、ドーパント(i)を具体的に例示
する。
【化22】
【0053】ドーパント(i)が負の正味電荷をもって
いる場合、ドーパント(i)は、対イオンが反応容器内
に、沈澱中に添加されると、対イオンと会合する、と考
えられる。その対イオンは余り重要でない。というの
は、対イオンは溶液中ではドーパントからイオンとして
解離しているので粒子内には組み込まれないからであ
る。ハロゲン化銀の沈澱と完全に相溶性であることが知
られている共通の対イオン、例えばアンモニウムイオン
およびアルカリ金属イオンが考えられる。同じことが、
以下に別途に述べるドーパント(ii)に当てはまること
が分かる。
【0054】本発明の他の好ましい実施態様で、ハロゲ
ン化銀は、イリジウム配位錯体であるドーパント(ii)
を、さらに含有している。特に好ましいのは、少なくと
も一つのチアゾール配位子または置換チアゾール配位子
を含有するイリジウム配位錯体である。注意深い科学研
究の結果、VIII族の六ハロ配位錯体が、深い電子トラッ
プをつくることが明らかになっており、このことは、
R.S.Eachus,R.E.Gravesおよび
M.T.OhmのJ.Chem.Phys.,69巻4
580〜4587頁1978年およびPhysica
Status Solidi A、57巻429〜43
7頁1980年;ならびにR.S.Eachusおよび
M.T.Olm,Annu.Rep.Prog.Che
m.Sect.C.Phys.Chem.,83,3巻
3〜48頁1986年に説明されている。本発明を実施
する際に利用されるドーパント(ii)はかような深い電
子トラップをつくると考えられる。ドーパント(ii)の
配位子は、写真的に許容できる配位子であればよい。ド
ーパント(ii)は、好ましくはチアゾールまたは置換チ
アゾールを含有し、その単一もしくは複数の置換基は、
ドーパント(ii)のハロゲン化銀粒子内への組込みを阻
害しない写真として許容できる置換基であればよい。代
表的な置換基としては、低級アルキル(例えば1〜4個
の炭素原子を含有するアルキル基)があり、具体的に述
べればメチル基がある。本発明にしたがって使用できる
置換チアゾール配位子の具体例は5−メチルチアゾール
である。ドーパント(ii)は好ましくは、各々シアノ配
位子より電気陽性度が高い配位子を含有するイソジウム
配位錯体である。特に好ましい形態で、ドーパント(i
i)を形成する配位錯体の残りのチアゾール配位子また
は置換チアゾール配位子でない配位子はハロゲン化物の
配位子である。
【0055】特に好ましいドーパント(ii)としては有
機配位子を含有する配位錯体があり、これら錯体はOl
mらの米国特許第5,360,712号、Olmらの米
国特許第5,457,021号およびKuromoto
らの米国特許第5,462,849号に開示されてい
る。
【0056】好ましい形態で、ドーパント(ii)として
下記式を満たす六配位錯体を利用することが考えられ
る。 〔IrL1 6n' 上式中、n’はゼロ、−1、−2、−3または−4であ
り;そしてL1 6は独立して選択することができる6個の
架橋配位子を表す。但し、これら配位子のうち少なくと
も四つはアニオン配位子であり、これら配位子は各々、
シアノ配位子より電気陽性度が高く、そしてこれら配位
子のうち少なくとも一つはチアゾール配位子または置換
チアゾール配位子を含有している。特に好ましい形態
で、これら配位子のうち少なくとも四つはハロゲン化物
の配位子であり、例えば塩化物配位子または臭化物配位
子である。
【0057】ドーパント(ii)は、銀の少なくとも50
%(最も好ましくは85%および最適なのは90%)が
沈澱した後であるが、粒子の中心部分の沈澱が完了する
前に、高塩化物粒子中に導入することが好ましい。ドー
パント(ii)は、銀の99%(最も好ましくは97%お
よび最適なのは95%)が沈澱してしまう前に導入する
ことが好ましい。完全に沈澱した粒子構造について述べ
ると、ドーパント(ii)は、好ましくは、銀の少なくと
も50%(最も好ましくは85%および最適なのは90
%)を囲み且つ、より中心部に位置する銀を含み、高塩
化物粒子を形成するハロゲン化銀の、中心部分全体(銀
の99%)を占め、最も好ましくは97%を占めそして
最適には95%を占める内部シェル領域内に存在してい
ることが好ましい。ドーパント(ii)は、上記範囲を定
めた内部シェル領域全体にわたって分布していてもよ
く、または内部シェル領域内に一つ以上のバンドとして
添加してもよい。
【0058】ドーパント(ii)は通常の有用な濃度で利
用できる。好ましい濃度範囲は、銀1モル当り10-9
10-4モルである。イリジウムを、銀1モル当り10-8
〜10-5モルの濃度範囲で利用することが最も好まし
い。
【0059】ドーパント(ii)としては、下記式で表さ
れるものが好ましい。 (ii−1)〔IrCl5 (チアゾール)〕-2 (ii−2)〔IrCl4 (チアゾール)2-1 (ii−3)〔IrBr5 (チアゾール)〕-2 (ii−4)〔IrBr4 (チアゾール)2-1 (ii−5)〔IrCl5 (5−メチルチアゾール)〕-2 (ii−6)〔IrCl4 (5−メチルチアゾール)2
-1 (ii−7)〔IrBr5 (5−メチルチアゾール)〕-2
または (ii−8)〔IrBr4 (5−メチルチアゾール)2
-1
【0060】用語“ドーパント”は、本願で使用する場
合、ハロゲン化銀乳剤の析出時に当該乳剤粒子に組み込
まれるように添加される成分を意味する。
【0061】ハロゲン化銀粒子は、銀に対して50モル
%を超える塩化物を含有していることが好ましい。ハロ
ゲン化銀粒子は、銀に対して塩化物を、好ましくは少な
くとも70モル%および最適には少なくとも90モル%
含有している。ヨウ化物は、沈澱の一般的条件下でのヨ
ウ塩化銀粒子内の溶解度の限界、すなわち銀に対して約
11モル%まで、粒子内に存在することができる。ヨウ
化物は、銀に対して、5モル%未満に制限することが大
部分の写真用途にとって好ましく、2モル%未満が最も
好ましい。
【0062】臭化銀と塩化銀はすべての比率で混和可能
である。したがって、塩化物とヨウ化物が占めていない
全ハロゲン化物の50モル%までの部分は臭化物であっ
てもよい。カラー反射プリント(すなわちカラー印画
紙)に使用する場合、臭化物は、銀に対して一般に10
モル%未満まで制限され、そしてヨウ化物は銀に対して
1モル%未満まで制限される。
【0063】広く使用されている形態で、高塩化物粒子
は沈澱して、立方体の粒子、すなわち{100}の主面
および長さの等しい稜を有する粒子を形成する。実際に
は、熟成効果によって、通常、粒子の稜と角は、ある程
度丸くなる。しかし、極端な熟成条件下を除いて、全粒
子表面積の実質的に50%を超える表面積を{100}
結晶面が占めている。
【0064】高塩化物の14面体粒子は、立方体粒子の
通常の変異体である。これらの粒子は6個の{100}
結晶面と8個の{111}結晶面を有している。全表面
積の50%を超える表面積を{100}結晶面が占めて
いる十四面体の粒子が本発明の目的に含まれている。
【0065】カラー印画紙に用いられる高塩化物粒子へ
のヨウ化物の組込みを避けるかまたは最少限にすること
が一般的な慣行であるが、{100}結晶面、場合によ
っては一つ以上の{111}面を有するヨウ塩化銀粒子
が並外れたレベルの写真感度を示すことが最近、観察さ
れている。これらの乳剤中に、ヨウ化物は、銀に対して
0.05〜3.0モル%の全濃度で組みこまれ、その粒
子は、ヨウ化物を実質的に含有しない50Åより大きい
表面シェルと、銀全体の少なくとも50%を占めるコア
を囲みかつヨウ化物の濃度が最大である内部シェルとを
有している。このような粒子構造は、Chenらの欧州
特許願公開第0718679号に説明されている。
【0066】他の実施態様で、高塩化物粒子は、{10
0}主面を有する平板状粒子の形態をとることができ
る。好ましい高塩化物{100}平板状粒子乳剤は、平
板状粒子が粒子の全投影面積の少なくとも70%(最も
好ましくは少なくとも90%)を占める乳剤である。好
ましい高塩化物{100}平板状粒子乳剤は、平均アス
ペクト比が少なくとも5(最も好ましくは少なくとも>
8)である。平板状粒子は一般に、厚みが0.3μmよ
り薄く、好ましくは0.2μmより薄くそして0.07
μmより薄い厚みが最適である。高塩化物{100}平
板状粒子乳剤とその製造については、Maskasky
の米国特許第5,264,337号と同第5,292,
632号、Houseらの米国特許第5,320,93
8号、Brustらの米国特許第5,314,798
号、およびChangらの米国特許第5,413,90
4号に開示されている。
【0067】主として{100}結晶面を有する高塩化
物粒子を、上記ドーパント(i)の存在下またはドーパ
ント(i)と上記ドーパント(ii)の組合せの存在下
で、一旦、沈澱させると、その乳剤を、選択された画像
形成の用途に適応させるため、化学増感と分光増感、続
いて通常の添加物の添加を、便利な通常の方式で行うこ
とができる。これらの通常の特徴は、前記Resear
ch Disclosure Iの特に以下のセクショ
ンに説明されている。 III. 乳剤の洗浄; IV.化学増感; V.分光増感と減感; VII. カブリ防止剤と安定剤; VIII.吸収材と散乱材; IX.コーティングおよび物理特性改良添加物;ならびに X.色素画像形成剤と改良剤。
【0068】いくらかの追加のハロゲン化銀(一般に銀
全体に対して1%未満)を導入して、化学増感を促進す
ることができる。また、ハロゲン化銀は、ホスト粒子上
の選択された部位にエピタキシャル堆積させてその感度
を増大させることも分かっている。例えば、コーナーエ
ピタキシー(corner epitaxy)を有する
高塩化物{100}平板状粒子は、Maskaskyの
米国特許第5,275,930号に説明されている。明
確に区別するため、用語“ハロゲン化銀粒子”は、本願
で用いる場合、粒子の最後の{100}結晶面が形成さ
れる時点まで、粒子を形成するのに必要な銀を含んでい
る。先に形成されて、粒子表面積の少なくとも50%を
占める{100}結晶面の上に重なっていない後から堆
積したハロゲン化銀は、ハロゲン化銀粒子を形成する全
銀を求める際に、除外される。したがって、選択された
部位エピタキシーを形成する銀はハロゲン化銀粒子の一
部ではなくて、堆積して粒子の最後の{100}結晶面
を提供するハロゲン化銀は、先に沈澱したハロゲン化銀
と組成が有意に異なっていても、粒子を形成する全体の
銀に含まれる。
【0069】最も簡単な考えられる形態で、本発明の一
実施態様の電子焼付け法または光学焼付け法に使用する
ことを目的とする画像形成要素は、先に述べた乳剤の性
状を満たし、通常の写真支持体上にコートされた単一の
乳剤層で構成されておればよい。なおこのことについて
は、例えばResearch DisclosureI
のセクションXVIに記載されている。好ましい−形態
で、前記支持体は、写真印画紙支持体、または反射顔料
を含有しているかまたは反射顔料のコーティングを有す
るフィルムなどの白色反射支持体である。焼付け画像
を、支持体の背後に配置した光源を使って見えるように
するため、白色の半透明支持体、例えばDuratra
ns(商標)またはDuraclear(商標)などを
使用することが好ましい。
【0070】酸化された発色現像主薬と反応してシアン
色素類を生成するカプラーなどの画像色素生成カプラー
を、本発明の写真要素に含有させることができる。これ
らのカプラーについては、以下の代表的な特許や刊行
物、すなわち米国特許第2,367,531号、同第
2,423,730号、同第2,474,293号、同
第2,772,162号、同第2,895,826号、
同第3,002,836号、同第3,034,892
号、同第3,041,236号、同第4,883,74
6号およびAgfa Mitteilungen,Ba
ndIII 、156〜175頁1961年に発表された
“Farbkuppler−Eine Literat
ure Ubersicht”などに記載されている。
これらのカプラーとして好ましいのは、酸化された発色
現像主薬と反応してシアン色素を生成するフェノール類
とナフトール類である。また、例えば、欧州特許願第4
91,197号、同第544,322号、同第556,
700号、同第556,777号、同第565,096
号、同第570,006号および同第574,948号
に記載されているシアンカプラーも好ましい。代表的な
シアンカプラーは下記式で表される。
【0071】
【化23】
【0072】上記式中、R7 ,R11およびR14は各々、
水素または置換基を表し;R8 は置換基を表し;R9
10およびR13は各々、ハメットの置換基定数σparaが
0.2以上である電子吸引性基を表し、そしてR9 とR
10のσpara値の合計が0.65以上であり;R12はハメ
ットの置換基定数σparaが0.35以上の電子吸引性基
を表し;Xは水素またはカップリングオフ基を表し;Z
1 は少なくとも一つの解離基(dissociativ
e group)を有する窒素含有6員複素環を形成す
るのに必要な非金属原子を表し;Z2 は−C(R13)=
および−N=を表し;そしてZ3 とZ4 は各々−C(R
14)=および−N=を表す。
【0073】本発明の目的を達成するための“NBカプ
ラー”は、現像薬4−アミノ−3−メチル−N−エチル
−N−(2−メタンスルホンアミドエチル)アニリンセ
スキサルフェートハイドレートとカップリングして、セ
バシン酸ジ−n−ブチル溶媒に色素を溶解して得た3%
w/v溶液の“スピンコーティング”の色素の吸収スペ
クトルの左帯域幅(LBW)が、同じ色素をアセトニト
リルに溶解して得た3%w/v溶液のLBWより少なく
とも5nm小さい色素を生成できる色素生成カプラーであ
る。色素のスペクトル曲線のLBWは、そのスペクトル
曲線の左側と、極大値の1/2の濃度で測定した極大吸
収の波長との間の距離がある。
【0074】上記“スピンコーティング”試料は、ま
ず、ヒベシン酸ジ−n−ブチル溶媒に色素を溶解した溶
液(3%w/v)を調製する。色素が溶解しない場合、
塩化メチレンをいくらか添加することによって溶解する
ことができる。得られた溶液を濾過し、次いで、0.1
〜0.2mlの溶液を、透明なポリエチレンテレフタレー
トの支持体(約4cm×4cm)に塗布し、次いで、米国テ
キサス州ガーランド所在のHeadway Resea
rch Inc.から入手できるスピンコーティング装
置Model No.EC101を用いて、4,000
RPM でスピンした。このようにして製造した色素試料の
透過スペクトルを次に記録する。
【0075】好ましい“NBカプラー”は、セバシン酸
n−ブチル中で、“スピンコーティング”の吸収スペク
トルのLBWが、同じ色素をアセトニトリルに溶解して
得た3%溶液(w/v)のLBWより少なくとも15nm
小さく、好ましくは少なくとも25nm小さい色素を生成
する。
【0076】好ましい実施態様の、本発明で有用なシア
ン色素生成“NBカプラー”は下記式(NBC−1A)
で表される。
【0077】
【化24】
【0078】上記式中、R15とR16は、当該カプラーが
本願で定義されるような“NBカプラー”であるように
選択される置換基であり;そしてZは、水素原子、また
は当該カプラーと酸化された発色現像主薬との反応によ
って分離(split off)できる基である。
【0079】前記式(IA)で表されるカプラーは、置
換基R’とR''が好ましくは、置換されていないかまた
は置換されたアルキル、アリール、アミノ、アルコキシ
および複素環基から独立して選択される2,5−ジアミ
ドフェノールのシアンカプラーである。
【0080】さらに好ましい実施態様の“NBカプラ
ー”は下記式(NBC−1)で表される。
【0081】
【化25】
【0082】上記式中、R19とR20は、無置換もしくは
置換のアルキル、アリール、アミノ、アルコキシおよび
複素環基から独立して選択され、そしてZは先に定義し
たのと同じであり;R17とR18は、独立して水素または
無置換もしくは置換のアルキル基であり;そして一般
に、R19はアルキル、アミノまたはアリールの基であっ
て、適切なのはフェニル基である。R''' は、アルキル
基、アリール基、または窒素、酸素および硫黄から選択
される一つ以上のヘテロ原子を含有する5〜10員の複
素環基(そのリングの基は置換されていないかまたは置
換されている)が望ましい。
【0083】好ましい実施態様の式(NBC−I)で表
されるカプラーは、5−アミド部分が、特定のスルホン
基(−SO2 -)でα位を置換されているカルボン酸のア
ミドである2,5−ジアミドフェノールであり、これは
例えば米国特許第5,686,235号に記載されてい
る。上記スルホンの部分は、無置換もしくは置換のアル
キルスルホンもしくは複素環スルホンであるかまたはア
リールスルホンでありこのアリールスルホンは置換され
ている方が好ましく特にメタ位および/またはパラ位が
置換されている方が好ましい。
【0084】式(NBC−I)または(NBC−IA)
で表される構造式のカプラーには、浅色化方向にシフト
され一般に620〜645nmの範囲内にある極大吸収
(λmax )を有する吸収曲線の短波長側に非常に鮮鋭な
色素の色相を有する画像色素を生成するシアン色素生成
“NBカプラー”が含まれており、これらのことは、カ
ラー写真印画紙に優れた色再現と高い色飽和を生成させ
るのに理想的に適している。
【0085】式(NBC−I)について述べると、R17
とR18は独立して水素であるか、または好ましくは1〜
24個の炭素原子、特に1〜10個の炭素原子を有する
無置換もしくは置換のアルキル基であって、適切なもの
としてはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、ブチルもしくはデシル基または一つ以上のフッ素、
塩素もしくは臭素の原子で置換されたアルキル基、例え
ばトリフルオロメチル基である。R17とR18の少なくと
も一方が水素原子であることが適切であり、そしてR17
とR18の一方だけが水素原子の場合、残りの基は、好ま
しくは1〜4個の炭素原子を有し、いっそう好ましくは
1〜3個の炭素原子を有し、望ましくは2個の炭素原子
を有するアルキル基である。
【0086】用語“アルキル”は、本明細書全体にわた
って使用される場合、特にことわらない限り、アルケニ
ルを含む不飽和もしくは飽和の直鎖もしくは分枝鎖のア
ルキル基を意味し、かつ3〜8個の炭素原子を有するシ
クロアルケニルを含む、アラルキル基と環式アルキル基
を含み、そして用語“アリール”は特に縮合アリールを
含んでいる。
【0087】式(NBC−I)において、R19として
は、無置換もしくは置換のアミノ、アルキルもしくはア
リールの基、または窒素、酸素および硫黄から選択され
る一つ以上のヘテロ原子を含有する5〜10員の複素環
リング(このリングは置換されていないかもしくは置換
されている)が適切であるが、無置換または置換のフェ
ニル基がいっそう適切である。
【0088】上記アリールまたは複素環リングの適切な
置換基の例としては、シアノ、クロロ、フルオロ、ブロ
モ、ヨード、アルキル−もしくはアリール−カルボニ
ル、アルキル−もしくはアリール−オキシカルボニル、
カルボンアミド、アルキル−もしくはアリール−カルボ
ジアミド、アルキル−もしくはアリール−スルホニル、
アルキル−もしくはアリール−スルホニルオキシ、アル
キル−もしくはアリール−オキシスルホニル、アルキル
−もしくはアリール−スルホキシド、アルキル−もしく
はアリール−スルファモイル、アルキル−もしくはアリ
ールスルホンアミド、アリール、アルキル、アルコキ
シ、アリールオキシ、ニトロ、アルキル−もしくはアリ
ール−ウレイド、およびアルキル−もしくはアリール−
カルバモイルの基があり、これらの基はいずれもさらに
置換されてもよい。好ましい基はハロゲン、シアノ、ア
ルコキシカルボニル、アルキルスルファモイル、アルキ
ル−スルホンアミド、アルキルスルホニル、カルバモイ
ル、アルキルカルバモイルまたはアルキルカルボンアミ
ドである。R19として適切なのは、4−クロロフェニ
ル、3,4−ジクロロフェニル、3,4−ジフルオロフ
ェニル、4−シアノフェニル、3−クロロ−4−シアノ
フェニル、ペンタフルオロフェニルまたは3−もしくは
4−スルホンアミドフェニルの基である。
【0089】式(NBC−I)において、R20は、アル
キルの場合、置換されていなくてもよく、またはハロゲ
ンまたはアルコキシなどの置換基で置換されてもよい。
R''' は、アリールまたは複素環である場合、置換され
ていてもよい。α位がスルホニル基で置換されないこと
が望ましい。
【0090】式(I)において、R''' は、フェニル基
である場合、ハロゲン、ならびに無置換もしくは置換の
アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アシルオキ
シ、アシルアミノ、アルキル−もしくはアリールスルホ
ニルオキシ、アルキル−もしくはアリール−スルファモ
イル、アルキル−もしくはアリール−スルファモイルア
ミノ、アルキル−もしくはアリール−スルホンアミド、
アルキル−もしくはアリール−ウレイド、アルキル−も
しくはアリール−オキシカルボニル、アルキル−もしく
はアリール−オキシ−カルボニルアミノおよびアルキル
−もしくはアリール−カルバモイルの基からなる群から
独立して選択される1〜3個の置換基でメタおよび/ま
たはパラ位を置換されてもよい。
【0091】具体的に述べれば、各置換基は、アルキル
基、例えばメチル、t−ブチル、ヘプチル、ドデシル、
ペンタデシル、オクタデシルもしくは1,1,2,2−
テトラメチルプロピル;アルコキシ基、例えばメトキ
シ、t−ブトキシ、オクチルオキシ、ドデシルオキシ、
テトラデシルオキシ、ヘキサデシルオキシもしくはオク
タデシルオキシ;アリールオキシ基、例えばフェノキ
シ、4−t−ブチルフェノキシもしくは4−ドデシル−
フェノキシ;アルキル−もしくはアリール−アシルオキ
シ基、例えばアセトキシもしくはドデカノイルオキシ;
アルキル−もしくはアリール−アシルアミノ基、例えば
アセトアミド、ヘキサデカンアミドもしくはベンズアミ
ド;アルキル−もしくはアリール−スルホニルオキシ
基、例えばメチル−スルホニルオキシ、ドデシルスルホ
ニルオキシもしくは4−メチルフェニル−スルホニルオ
キシ;アルキル−もしくはアリール−スルファモイル
基、例えばN−ブチルスルファモイルもしくはN−4−
t−ブチルフェニルスルファモイル;アルキル−もしく
はアリール−スルファモイルアミノ基、例えばN−ブチ
ル−スルファモイルアミノもしくはN−4−t−ブチル
フェニルスルファモイル−アミノ;アルキル−もしくは
アリール−スルホンアミド基、例えばメタン−スルホン
アミド、ヘキサデカンスルホンアミドもしくは4−クロ
ロフェニル−スルホンアミド;アルキル−もしくはアリ
ール−ウレイド基、例えばメチルウレイドもしくはフェ
ニルウレイド;アルコキシ−もしくはアリールオキシ−
カルボニル例えばメトキシカルボニルもしくはフェノキ
シカルボニル;アルコキシ−もしくはアリールオキシ−
カルボニルアミノ基、例えばメトキシカルボニルアミノ
もしくはフェノキシカルボニルアミノ;アルキル−もし
くはアリール−カルバモイル基、例えばN−ブチルカル
バモイルもしくはN−メチル−N−ドデシルカルバモイ
ル;またはペルフルオロアルキル基、例えばトリフルオ
ロメチルもしくはヘプタフルオロプロピルであってもよ
い。
【0092】上記置換基は、1〜30個の炭素原子を有
していることが適切であり、8〜20個の脂肪族炭素原
子がいっそう好ましい。望ましい置換基は、12〜18
個の脂肪族炭素原子を有するアルキル基、例えばドデシ
ル、ペンタデシルもしくはオクタデシル;8〜18個の
脂肪族炭素原子を有するアルコキシ基、例えばドデシル
オキシおよびヘキサデシルオキシ;ハロゲン例えばメタ
もしくはパラのクロロ基;カルボキシ;またはスルホン
アミドである。これらの基は、例えばポリアルキレンオ
キシド類を形成する酸素のような割りこむヘテロ原子を
含有していてもよい。
【0093】式(NBC−I)または(NBC−IA)
において、Zは、水素原子、または写真技術の分野で
“カップリングオフ基”として知られている、カプラー
と酸化された発色現像主薬との反応で分離される基であ
り、好ましくは水素、クロロ、フルオロ、置換アリール
オキシまたはメルカプトテトラゾールであり、いっそう
好ましくは水素またはクロロである。
【0094】かような基の存在の有無によって、カプラ
ーの化学当量が決定され、すなわち、カプラーが2当量
のカプラーなのか4当量のカプラーなのかが決定され、
そしてその特別のアイデンティティはカプラーの反応性
を改善することができる。このような基は、カプラーか
ら脱離した後、色素生成、色素色相の調節、現像の促進
もしくは抑制、漂白の促進もしくは抑制、電子移動の促
進、色修正などの機能を実行することによって、写真記
録材料中のカプラーがコートされている層などの層に有
利に作用する。
【0095】このようなカップリングオフ基の代表的な
クラスとしては、例えばハロゲン、アルコキシ、アリー
ルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、スルホニルオキシ、
アシルオキシ、アシル、ヘテロシクリルスルホンアミ
ド、ヘテロシクリルチオ、ベンゾチアゾリル、ホスホニ
ルオキシ、アルキルチオ、アリールチオおよびアリール
アゾがある。当該技術分野におけるこれらカップリング
オフ基は、例えば、米国特許第2,455,169号、
同第3,227,551号、同第3,432,521
号、同第3,467,563号、同第3,617,29
1号、同第3,880,661号、同第4,052,2
12号および同第4,134,766号;英国特許第
1,466,728号、同第1,531,927号およ
び同第1,533,039号;英国特許願公開第2,0
66,755A号および同第2,017,704A号に
説明されている。なおこれら特許の開示事項は本願に援
用するものである。ハロゲン、アルコキシおよび、アリ
ールオキシ基が最も適切である。
【0096】具体的なカップリングオフ基の例は、−C
l,−F,−Br,−SCN,−OCH3 ,−OC6
5 ,−OCH2 C(=0)NHCH2 CH2 OH,−O
CH 2 C(O)NHCH2 CH2 OCH3 ,−OCH2
C(O)NHCH2 CH2 OC(=0)OCH3 ,−P
(=0)(OC252 ,−SH2 CH2 COOH、
【0097】
【化26】
【化27】
【0098】代表的なカップリングオフ基は塩素原子、
水素原子またはp−メトキシフェノキシ基である。
【0099】これらの置換基は、カプラーが分散されて
いる有機溶媒中のカプラーと生成する色素を適当にバラ
スト(ballast)するように選択することが不可
欠である。このバラスティングは、一つ以上の置換基の
中に疎水性置換基を提供することによって達成すること
ができる。一般に、バラスト基は、写真要素中のカプラ
ーがコートされている層からカプラーが実質的に拡散し
ないようにするため、カプラー分子に、十分な大きさと
水不溶性を与えるような大きさと立体配置を有する有機
ラジカルである。したがって、置換基の組合せは、これ
らの基準を満たすため適切に選択される。有効なバラス
トは、通常、少なくとも8個の炭素原子を含有し、一般
に10〜30個の炭素原子を含有している。また、適切
なバラスティングは、組み合わせた場合にこれらの基準
を満たす複数の基を提供することによって達成すること
もできる。本発明の好ましい実施態様で、式(NBC−
I)中のR17は小さなアルキル基または水素である。し
たがって、これらの実施態様において、バラストは他の
基の一部として主に配置される。さらに、カップリング
オフ基Zがバラストを含有していても、他の置換基もバ
ラストする必要があることが多い。というのは、Zはカ
ップリングの際にその分子から除去されるからである。
したがってバラストは、Z以外の基の一部として提供す
ることが最も有利である。
【0100】以下の例は本発明の好ましいカプラーをさ
らに例示している。本発明はこれらの例に限定されると
みなしてはならない。
【0101】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【化41】
【0102】好ましいカプラーはIC−3,IC−7,
IC−35およびIC−36である。酸化された発色現
像主薬と反応してマゼンタ色素を生成するカプラーは、
米国特許第2,311,082号、同第2,343,7
03号、同第2,369,489号、同第2,600,
788号、同第2,908,573号、同第3,06
2,653号、同第3,152,896号、同第3,5
19,429号、同第3,758,309号およびAg
fa Mitteilungen,BandIII,12
6〜156頁1961年に発表された“Fabkupp
ler−eineLiterature Ubersi
cht”などの代表的な特許と刊行物に記載されてい
る。このようなカプラーとして好ましいのは、酸化され
た発色現像主薬と反応してマゼンタ色素を生成するピラ
ゾロン類、ピラゾロトリアゾール類またはピラゾロベン
ゾイミダゾール類である。特に好ましいカプラーは、1
H−ピラゾロ〔5,1−c〕−1,2,4−トリアゾー
ルと1H−ピラゾロ〔1,5−b〕−1,2,4−トリ
アゾールである。1H−ピラゾロ〔5,1−c〕−1,
2,4−トリアゾールカプラー類の例は、英国特許第
1,247,493号、同第1,252,418号、同
第1,398,797号;英国特許第4,443,53
6号、同第4,514,490号、同第4,540,6
54号、同第4,590,153号、同第4,665,
015号、同第4,822,730号、同第4,94
5,034号、同第5,017,465号および同第
5,023,170号に記載されている。1H−ピラゾ
ロ〔1,5−b〕−1,2,4−トリアゾール類の例
は、欧州特許願第176,804号、同第177,76
5号;米国特許第4,659,652号、同第5,06
6,575号および同第5,250,400号に見られ
る。
【0103】代表的なピラゾロアゾールカプラーとピラ
ゾロンカプラーの例は下記式で表される。
【0104】
【化42】
【0105】上記式中、Ra とRb は独立してHまたは
置換基を表し;Rc は置換基であり(アリール基が好ま
しい);Rd は置換基であり(アニリノ、カルボンアミ
ド、ウレイド、カルバモイル、アルコキシ、アリールオ
キシカルボニル、アルコキシカルボニルまたはN−複素
環基が好ましい);Xは水素またはカップリングオフ基
であり;そしてZa ,Zb およびZc は独立して置換さ
れたメチン基、=N−,=C−または−NH−である。
但しZa −Zb 結合またはZb −Zc 結合の一方は二重
結合であり他方は単結合であり、そしてZb −Zc 結合
が炭素−炭素の二重結合である場合、Zb −Zc 結合は
芳香族リングの一部を形成することができ、そしてZa
,Zb およびZc の少なくとも一つは基Rb に接続さ
れたメチン基を表す。
【0106】かようなカプラーの具体例は以下のとおり
である。
【0107】
【化43】
【化44】
【0108】酸化された発色現像主薬と反応してイエロ
ー色素を生成するカプラーは、米国特許第2,298,
443号、同第2,407,210号、同第2,87
5,057号、同第3,048,194号、同第3,2
65,506号、同第3,447,928号、同第3,
960,570号、同第4,022,620号、同第
4,443,536号、同第4,910,126号およ
び同第5,340,703号;ならびに、Agfa M
itteilungen,BandIII 112〜126
頁1961年に発表された“Farbkuppler−
eine Literature Ubersich
t”などの代表的な特許と刊行物に記載されている。か
ようなカプラーは一般に鎖状のケトメチレン化合物であ
る。例えば、欧州特許願第482,552号、同第51
0,535号、同第524,540号、同第543,3
67号;および米国特許第5,238,803号に記載
されているようなイエローカプラーも好ましいカプラー
でる。色の再現を改善するには、長波長側を鮮明にカッ
トオフするイエロー色素を提供するカプラーが特に好ま
しい(例えば、米国特許第5,360,713号参
照)。代表的な好ましいイエローカプラーは下記式で表
される。
【0109】
【化45】
【0110】上記式中、R1 ,R2 ,Q1 およびQ2
各々置換基を表し;Xは水素またはカップリングオフ基
であり;Yはアリール基または複素環基を表し;Q3
窒素含有複素環基を、>N−とともに形成するのに必要
な有機残基を表し;そしてQ4は、3員〜5員の炭化水
素リング、またはリング中にN,O,SおよびPから選
択される少なくとも一つのヘテロ原子を含有する3員〜
5員の複素環リングを形成するのに必要な非金属の原子
を表す。Q1 とQ2 が各々アルキル基、アリール基また
は複素環基を表し、そしてR2 がアリールまたはter
t−アルキル基を表す場合が特に好ましい。好ましいイ
エローカプラーは下記一般構造式で表されるカプラーで
ある。
【0111】
【化46】
【化47】
【0112】特にことわらない限り、本願の分子におい
て置換されてもよい置換基には、置換もしくは無置換に
かかわらず、写真の効用に必要な特性を破壊しない基が
含まれる。用語“基”を置換可能な水素を含有する置換
基を識別するのに適用する場合、用語“基”は、その置
換基の置換されていない形態のみならず、本願で挙げた
単一もしくは複数の基でさらに置換された形態も含むも
のである。前記の基は適切には、ハロゲンでもよく、ま
たは分子の残りの部分に、炭素、ケイ素、酸素、窒素、
リンまたは硫黄の原子によって結合していてもよい。前
記置換基は例えば下記のものでもよい。すなわち、ハロ
ゲン、例えば塩素、臭素もしくはフッ素;ニトロ;ヒド
ロキシル;シアノ;カルボキシル;またはさらに置換さ
れてもよい基、例えば、直鎖もしくは分枝鎖のアルキル
を含むアルキル例えばメチル、トリフルオロメチル、エ
チル、t−ブチル、3−(2,4−ジ−t−ペンチルフ
ェノキシ)プロピルおよびテトラデシル;アルケニル、
例えばエチレン、2−ブテン;アルコキシ、例えばメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、2−メトキシ
エトキシ、sec−ブトキシ、ヘキシルオキシ、2−エ
チルヘキシルオキシ、テトラデシルオキシ、2−(2,
4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)エトキシおよび2−
ドデシルオキシエトキシ;アリール、例えばフェニル、
4−t−ブチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェ
ニル、ナフチル;アリールオキシ、例えばフェノキシ、
2−メチルフェノキシ、α−もしくはβ−ナフチルオキ
シおよび4−トリルオキシ;カルボンアミド、例えばア
セトアミド、ベンズアミド、ブチルアミド、テトラデカ
ンアミド、α−(2,4−ジ−t−ペンチル−フェノキ
シ)アセトアミド、α−(2,4−ジ−t−ペンチルフ
ェノキシ)ブチルアミド、α−(3−ペンタデシルフェ
ノキシ)−ヘキサンアミド、α−(4−ヒドロキシ−3
−t−ブチルフェノキシ)−テトラデカンアミド、2−
オキソ−ピロリジン−1−イル、2−オキソ−5−テト
ラデシルピロリン−1−イル、N−メチルテトラデカン
アミド、N−スクシンイミド、N−ノタルイミド、2,
5−ジオキソ−1−オキサゾリジニル、3−ドデシル−
2,5−ジオキソ−1−イミダゾリル、およびN−アセ
チル−N−ドデシルアミノ、エトキシカルボニルアミ
ノ、フェノキシカルボニルアミノ、ベンジルオキシカル
ボニルアミノ、ヘキサデシルオキシカルボニルアミノ、
2,4−ジ−t−ブチルフェノキシカルボニルアミノ、
フェニルカルボニルアミノ、2,5−(ジ−t−ペンチ
ルフェニル)カルボニルアミノ、p−ドデシル−フェニ
ルカルボニルアミノ、p−トルイルカルボニルアミノ、
N−メチルウレイド、N,N−ジメチルウレイド、N−
メチル−N−ドデシルウレイド、N−ヘキサデシルウレ
イド、N,N−ジオクタデシルウレイド、N,N−ジオ
クチル−N’−エチルウレイド、N−フェニルウレイ
ド、N,N−ジフェニルウレイド、N−フェニル−N−
p−トルイルウレイド、N−(m−ヘキサデシルフェニ
ル)ウレイド、N,N−(2,5−ジ−t−ペンチルフ
ェニル)−N’−エチルウレイドおよびt−ブチルカル
ボンアミド;スルホンアミド、例えばメチルスルホンア
ミド、ベンゼンスルホンアミド、p−トルイルスルホン
アミド、p−ドデシルベンゼンスルホンアミド、N−メ
チルテトラデシルスルホンアミド、N,N−ジプロピル
−スルファモイルアミノおよびヘキサデシルスルホンア
ミド;スルファモイル、例えばN−メチルスルファモイ
ル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジプロピルス
ルファモイル、N−ヘキサデシルスルファモイル、N,
N−ジメチルスルファモイル、N−〔3−(ドデシルオ
キシ)プロピル〕スルファモイル、N−〔4−(2,4
−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチル〕スルファモイ
ル、N−メチル−N−テトラデシルスルファモイルおよ
びN−ドデシルスルファモイル;カルバモイル、例えば
N−メチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイ
ル、N−オクタデシルカルバモイル、N−〔4−(2,
4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチル〕カルバモイ
ル、N−メチル−N−テトラデシルカルバモイルおよび
N,N−ジオクチルカルバモイル;アシル、例えばアセ
チル、(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)アセチ
ル、フェノキシカルボニル、p−ドデシルオキシフェノ
キシカルボニル、メトキシイルボニル、ブトキシカルボ
ニル、テトラデシルオキシカルボニル、エトキシカルボ
ニル、ベンジルオキシカルボニル、3−ペンタデシルオ
キシカルボニルおよびドデシルオキシカルボニル;スル
ホニル、例えばメトキシスルホニル、オクチルオキシス
ルホニル、テトラデシルオキシスルホニル、2−エチル
ヘキシルオキシスルホニル、フェノキシスルホニル、
2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシスルホニル、メチ
ルスルホニル、オクチルスルホニル、2−エチルヘキシ
ルスルホニル、ドデシルスルホニル、ヘキサデシルスル
ホニル、フェニルスルホニル、4−ノニルフェニルスル
ホニルおよびp−トルイルスルホニル;スルホニルオキ
シ、例えばドデシルスルホニルオキシおよびヘキサデシ
ルスルホニルオキシ;スルフィニル、例えばメチルスル
フィニル、オクチルスルフィニル、2−エチルヘキシル
スルフィニル、ドデシルスルフィニル、ヘキサデシルス
ルフィニル、フェニルスルフィニル、4−ノニルフェニ
ルスルフィニルおよびp−トルイルスルフィニル;チ
オ、例えばエチルチオ、オクチルチオ、ベンジルチオ、
テトラデシルチオ、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフ
ェノキシ)エチルチオ、フェニルチオ、2−ブトキシ−
5−t−オクチルフェニルチオおよびp−トリルチオ;
アシルオキシ、例えばアセチルオキシ、ベンゾイルオキ
シ、オクタデカノイルオキシ、p−ドデシルアミドベン
ゾイルオキシ、N−フェニルカルバモイルオキシ、N−
エチルカルバモイルオキシおよびシクロヘキシルカルボ
ニルオキシ;アミノ、例えばフェニルアニリノ、2−ク
ロロアニリノ、ジエチルアミノ、ドデシルアミノ;イミ
ノ、例えば1(N−フェニルイミド)エチル、N−スク
シンイミドもしくは3−ベンジルヒダントイニル;ホス
フェート、例えばジメチルホスフェートおよびエチルブ
チルホスフェート;ホスフィット、例えばジエチル−お
よびジヘキシル−ホスフィット;複素環基、複素環オキ
シ基もしくは複素環チオ基であって、各々置換されても
よくかつ炭素原子、ならびに酸素、窒素および硫黄から
なる群から選択される少なくとも一つのヘテロ原子で構
成された3員〜7員の複素環基を含有する基、例えば2
−フリル、2−チエニル、2−ベンゾイミダゾリルオキ
シもしくは2−ベンゾチアゾリル;第四級アンモニウ
ム、例えばトリエチルアンモニウム;ならびにシリルオ
キシ、例えばトリメチルシリルオキシでもよい。
【0113】所望により、これらの置換基はそれ自体、
前記置換基によって一回以上さらに置換されてもよい。
当業技術者は、特定の用途に対し要望される写真特性を
得るため使用する特定の置換基を選択することができ、
これら置換基は、例えば疎水性基、可溶化基、保護基、
脱離基または脱離可能な基などを含有していてもよい。
一般に上記の基およびその置換基は、48個までの炭素
原子、一般に1〜36個の炭素原子および通常24個未
満の炭素原子を含有している。しかし選択される特定の
置換基に応じてこれより多い数の炭素原子を含有してい
てもよい。
【0114】バラスト基の代表的な置換基としては、ア
ルキル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、アル
キルチオ、ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシカルボニ
ル、アリールオキシカルボニル、カルボキシ、アシル、
アシルオキシ、アミノ、アニリノ、カルボンアミド、カ
ルバモイル、アルキルスルホニル、アリールスルホニ
ル、スルホンアミドおよびスルファモイル基があり、こ
れらの置換基は一般に1〜42個の炭素原子を含有して
いる。またかような置換基はさらに置換されてもよい。
これらの写真要素に使用できる安定剤と捕捉剤として
は、限定されないが以下のものがある。
【0115】
【化48】
【化49】
【化50】
【0116】本発明に使用できる溶媒の例は次のとおり
である。 リン酸トリトリル S−1 リン酸ジブチル S−2 リン酸ジウンデシル S−3 N,N−ジエチルドデカンアミド S−4 N,N−ジブチルドデカンアミド S−5 トリス(2−エチルヘキシル)ホスフェート S−6 クエン酸アセチルトリブチル S−7 2,4−ジ−tert−ペンチルフェノール S−8 2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアセテート S−9 1,4−シクロヘキシルジメチレンビス (2−エチルヘキサノエート) S−10
【0117】また、写真要素に使用される分散体は、米
国特許第4,992,358号、同第4,975,36
0号および同第4,587,346号に記載されている
ような紫外線(UV)安定剤いわゆる液体UV安定剤を
含有していてもよい。UV安定剤の例を以下に示す。
【0118】
【化51】
【0119】水性相は界面活性剤を含有していてもよ
い。界面活性剤は、カチオン、アニオン、両性イオンま
たは非イオンの界面活性剤でもよい。有用な界面活性剤
としては、限定されないが、以下のものがある。
【0120】
【化52】
【化53】
【0121】さらに、粒子成長を起こしがちな写真分散
体を、Zengerleらが米国特許第5,468,6
04号に開示しているような疎水性で写真的に不活性な
化合物を使って安定化することが考えられる。
【0122】本発明の写真要素は単色要素または多色要
素でもよい。多色要素は一般に、可視スペクトルの三原
色領域の各々に感光性の色素画像形成ユニットを含有し
ている。各ユニットは、スペクトルの与えられた領域に
感光性の単一乳剤層または複数乳剤層で構成されていて
もよい。画像形成ユニットの層を含む本発明の写真要素
の層は、当該技術分野で知られている各種の順序で配列
することができる。
【0123】本発明の乳剤および要素に使用するのに適
した材料について、Research Disclos
ure Iを参照して以下に考察する。
【0124】本発明の要素に用いられるハロゲン化銀乳
剤は、ネガ型でもポジ型でもよい。適切な乳剤とその製
造については、Research Disclosur
eI、セクションIとIIおよびこの文献に引用されてい
る刊行物に記載されている。本発明の要素の乳剤層など
の層に使う適切なベヒクルは、ResearchDis
closure I、セクションIXおよびこの文献に引
用されている刊行物に記載されている。
【0125】本発明の要素は、Research Di
sclosure I、セクションVII 、パラグラフ
D,E,FおよびGおよびこの文献に引用されている刊
行物に記載されているようなカプラーを含有していても
よい。これらのカプラーは、Research Dis
closure I、セクションVII 、パラグラフCお
よびこの文献に引用されている刊行物に記載されている
要素および乳剤に組みこむことができる。
【0126】本発明の写真要素またはその個々の層は、
蛍光増白剤(Research Disclosure
I、セクションV参照)、カブリ防止剤と安定剤(R
esearch Disclosure I、セクショ
ンVI参照)、ステイン防止剤と画像色素安定剤(Res
earch Disclosure I、セクションVI
I 、パラグラフIとJ参照)、光吸収剤と光散乱剤(R
esearch Disclosure I、セクショ
ンVIII参照)、硬膜液(Research Discl
osure I、セクションIX参照)、可塑剤と潤滑剤
(Research Disclosure I、セク
ションXII参照)、静電防止剤(Research D
isclosure I、セクションXIII 参照)、艶
消剤(Research Disclosure I、
セクションXVI参照)、および現像改良剤(Resea
rch Disclosure I、セクションXXI
参照)を含有していてもよい。
【0127】本発明の写真要素は、Research
Disclosure I、セクションXVII とこの文
献に記載されている引用文献に記載されている各種の支
持体上にコートできる。好ましい実施態様で、本発明の
写真要素は反射支持体を有している。その反射支持体
は、好ましくは、画像形成層の基板の上面上に押出され
た、安定化量のヒンダードアミンを含有する樹脂層を有
している。ヒンダードアミンの光安定剤(HALS)は
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン由来の光安定
剤である。前記ヒンダードアミンは、紫外線に曝露され
ることによる劣化に対する耐性を重合体に与えるため、
前記重合体層に、約0.01〜5重量%添加しなければ
ならない。好ましい量は約0.05〜3重量%である。
このような添加量によって、ヒンダードアミンの経費を
最少限に維持しながら、重合体の優れた安定性およびひ
び割れと黄色化に対する優れた耐性を付与することがで
きる。分子量が2300より小さい適切なヒンダードア
ミンの例は、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジニル)セバケート;ビス(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバケート;ビ
ス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ニル)−2−n−ブチル−(3,5−ジ−tert−ブ
チル−ヒドロキシ−ベンジル)マロネート;8−アセチ
ル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−
1,3,8−トリアザスピロール(4,5)デカン−
2,4−ジオン;テトラ(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジニル)−1,2,3,4−ブタンテト
ラカルボキシレート;1−(2−〔3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル−プロピオニルオ
キシ〕エチル)−4−(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシフェニルプロピオニルオキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン;1,1’−
(1,2−エタンジイル)ビス(3,3,5,5−テト
ラメチル−2−ピペラジノン)である。好ましいヒンダ
ードアミンは、1,3,5−トリアジン−2,4,6−
トリアミン−N,N''' −〔1,2−エタンジイルビス
〔〔〔4,6−ビス(ブチル(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジニル)アミノ〕−1,3,5
−トリアジン−2−イル〕イミノ〕−3,1−プロパン
ジイル〕〕−ビス〔N’,N''−ジブチル−N’,N''
−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペ
リジニル)であり、これはCompound Aと呼称
されている。重合体とCompound Aの混合物を
画像形成紙上に押し出すと、その重合体と紙の接着性が
優れていてかつその画像形成システムのひび割れと黄色
化に対する長期間の安定性が改良されるので、Comp
ound Aが好ましい。
【0128】上記樹脂層用に適切な重合体としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポ
リスチレン、ポリブチレンおよびその混合物がある。ポ
リエチレン、プロピレンならびにヘキセン、ブテンおよ
びオクテンなどエチレンの共重合体を含むポリオレフィ
ンの共重合体も有用である。ポリエチレンは、低価格で
あり、かつ望ましいコーティング特性をもっているので
最も好ましい。ポリエチレンとして有用なのは、高密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエ
チレンおよびポリエチレン混合物である。他の適切な重
合体としては、4〜20個の炭素原子を有する芳香族、
脂肪族または環式樹脂族のジカルボン酸と、2〜24個
の炭素原子を有する脂肪族または脂環式グリコールとか
ら製造されるポリエステル類がある。適切なジカルボン
酸の例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マ
レイン酸、イタコン酸、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸、ソディオスルホイソフタル酸およびその混合物
がある。適切なグリコールの例としては、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペン
タンジオール、ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、ジエチレングリコール、他のポリエ
チレングリコール類およびその混合物がある。他のポリ
マーは、テレフタル酸もしくはナフタレンジカルボン
酸、およびエチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ルおよび1,4−シクロヘキサンジメタノールから選択
される少なくとも一つのグリコール由来の繰返し単位を
有するマトリックスポリエステル類、例えばポリ(エチ
レンテレフタレート)であり、これは少量の他のモノマ
ーによって改質できる。他の適切なポリエステル類とし
ては、ステルベンジカルボン酸などのコアシッド成分
(co−acid component)の適切な量を
含有させることによって製造される液晶のコポリエステ
ル類がある。かような液晶コポリエステル類の例は、米
国特許第4,420,607号、同第4,459,40
2号および同第4,468,510号に開示されている
液晶コポリエステルである。有用なポリアミド類として
は、ナイロン6、ナイロン66およびその混合物があ
る。ポリアミドの共重合体も適切な連続相重合体であ
る。有用なポリカーボネートの例はビスフェノールAポ
リカーボネートである。コンポジットシートの連続相重
合体として使用するのに適切なセルロースエステル類と
しては、硝酸セルロース、三酢酸セルロース、二酢酸セ
ルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セル
ロースおよびその混合物もしくは共重合体がある。有用
なポリビニル樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリ(ビ
ニルアセタール)およびその混合物がある。ビニル樹脂
の共重合体も利用できる。
【0129】適切な白色顔料、例えば酸化亜鉛、硫化亜
鉛、二酸化ジルコニウム、鉛白、硫酸鉛、塩化鉛、アル
ミン酸鉛、リン酸鉛、三酸化アンチモン、ビスマス白、
酸化スズ、マンガン白、タングステン白およびその混合
物は、ポリオレフィン層に混合することができる。好ま
しい顔料は、屈折率が高いので妥当なコストで優れた光
学特性を与える二酸化チタンである。この顔料は、ポリ
オレフィン中に便利に分散されるあらゆる形態で使用さ
れる。好ましい顔料はアナターゼ型の二酸化チタンであ
る。最も好ましい顔料はルチル型の二酸化チタンであ
る。というのはこれはコストが最低で最も高い屈折率を
有しているからである。ルチル型のTiO 2 の平均顔料
直径は、0.1〜0.26μmの範囲内にあるのが最も
好ましい。この顔料は、0.26μmより大きいと、画
像形成要素の用途に対しては過度に黄色であり、一方
0.1μmより小さいと、重合体内に分散させたとき十
分に不透明にならない。好ましくは、この白色顔料は、
ポリオレフィンコーティングの全重量に対して約10〜
約50重量%の範囲内で使用しなければならない。Ti
2 が10%より少ないと、画像形成システムは十分不
透明にならずかつ光学的特性が劣っている。TiO2
50%を超えると、重合体との混合物が製造できない。
TiO2 の表面は、無機化合物、例えば水酸化アルミニ
ウム、フッ素化合物もしくはフッ素イオンを含有するア
ルミナ、フッ素化合物もしくはフッ素イオンを含有する
シリカ、水酸化ケイ素、二酸化ケイ素、酸化ホウ素、ボ
リア改質シリカ(boria−modified si
lica)(米国特許第4,781,761号に記載さ
れている)、リン酸塩類、酸化亜鉛、ZrO2 など、お
よび有機処理剤、例えば多価アルコール、多価アミン、
金属セッケン、チタン酸アルキル、ポリシロキ酸類、シ
ラン類などで処理できる。有機および無機のこれらTi
2 処理剤は、単独でまたは組み合わせて使用できる。
これら表面処理剤の量は、二酸化チタンの重量に対し
て、無機処理剤の場合0.2〜2.0%の範囲内が好ま
しく、有機処理剤の場合0.1〜1%の範囲内が好まし
い。このようなレベルの処理剤によって、TiO2 は重
合体中に十分分散するので、画像形成支持体の製造を妨
げない。
【0130】重合体、ヒンダードアミンの光安定剤およ
びTiO2 は、分散剤の存在下で互いに混合される。分
散剤の例は、高級脂肪酸の金属塩、例えばパルミチン酸
ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸カ
ルシウム、ラウリン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネ
シウム、オクチル酸ジルコニウム、ステアリン酸亜鉛な
ど;高級脂肪酸類;高級脂肪酸アミド類および高級脂肪
酸類である。好ましい分散剤はステアリン酸ナトリウム
であり、そして最も好ましい分散剤はステアリン酸亜鉛
である。これら両者の分散剤は、樹脂コート層に優れた
白色度を与える。
【0131】写真に用いる場合、わずかに青味を有する
白色基材が好ましい。防水樹脂コーティングの層は、青
味剤およびマゼンタもしくはレッドの顔料などの色料を
含有している方が好ましい。利用可能な青味剤として
は、通常知られているウルトラマリンブルー、コバルト
ブルー、オキシドコバルトホスフェート、キナクリドン
顔料類およびその混合物がある。利用可能なレッドもし
くはマゼンタの色料は、キナクリドン類とウルトラマリ
ン類である。
【0132】前記樹脂は、UV領域のエネルギーを吸収
して、大部分がブルー領域の光を発する蛍光剤を含有し
ていてもよい。米国特許第3,260,715号に述べ
られている蛍光増白剤のいずれかまたはその組合せが有
益である。
【0133】前記樹脂は、単一もしくは複数の酸化防止
剤、例えば、単独で使用するかまたは二次酸化防止剤と
組み合わせて用いるヒンダードフェノールの一次酸化防
止剤を含有していてもよい。ヒンダードフェノールの一
次酸化防止剤の例としては、ペンタエリトリチルテトラ
キス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート〕(例えばIrgan
ox 1010)、オクタデシル3−(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート(例えばcompound Bと呼ばれるIrga
nox 1076)、ベンゼンプロパン酸3,5−ビス
(1,1−ジメチル)−4−ヒドロキシ−2〔3−
〔3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒド
ロキシフェニル)−1−オキソプロピル)ヒドラジド
(例えばIrganox MD1024)、2,2’−
チオジエチレンビス〔3−(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕(例
えばirganox 1035)、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリ(3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(例えばIrg
anox 1330)があるが、これらの例に限定され
ない。二次酸化防止剤としては、有機のアルキル−およ
びアリール−ホスフィットがあり、その例としては例え
ば、トリフェニルホスフィット(例えばIrgasta
b TPP)、トリ(n−プロピルフェニル−ホスフィ
ット)(例えばIrgastab SN−55)、2,
4−ビス(1,1−ジメチルフェニル)ホスフィット
(例えばIrgafos 168)がある。
【0134】ヒンダードアミンの光安定剤、TiO2
色料、スリップ剤、蛍光増白剤および酸化防止剤は、連
続ミキサまたはバンバリーミキサを用いて、重合体と、
ともにまたは別個に混合される。ペレットの形態の添加
物の濃縮物が一般に製造される。ルチル顔料の濃度はマ
スターバッチの20〜80重量%にできる。そのマスタ
ーバッチは、次に、樹脂とともに使用して適当に希釈さ
れる。
【0135】防水樹脂層が積層されている支持体は、重
合体、合成紙、布地、重合体繊維の織布またはセルロー
ス繊維紙の支持体またはその積層体でよい。また、この
基材は、米国特許第4,912,333号、同第4,9
94,312号および同第5,0,55,371号に開
示されているようなマイクロボイドが形成されたポリエ
チレンテレフタレートでもよい。好ましい支持体は、写
真グレードのセルロース繊維紙である。
【0136】本発明の防水樹脂コーティングを形成する
には、顔料と他の添加剤を含有するペレットを、紙また
は合成紙製の走行中の支持体にホットメルトコートす
る。所望により、前記ペレットは、ホットメルトコーテ
ィングを行う前に、重合体で希釈される。単一層コーテ
ィングの場合、樹脂層は積層によって形成することがで
きる。ダイは特定のタイプのものに限定されず、T−ス
ロットダイまたはコートハンガーダイのような普通のダ
イのいずれか一つでよい。防水樹脂を熱溶融押出しする
際の出口オリフィスの温度は260〜300°C(50
0〜660°F)の範囲内である。さらに、支持体を樹
脂でコートする前に、支持体を、コロナ放電、火炎、オ
ゾン、プラズマまたはグロー放電などの活性化処理法で
処理してもよい。
【0137】本発明の好ましい実施形態の樹脂層は、米
国特許第5,853,965号に記載されているような
二軸延伸ポリオレフィンシートまたは米国特許第5,8
66,282号に記載されているようなマイクロボイド
が形成された二軸延伸ポリオレフィンシートである。な
お、これら二つの特許の開示事項はすべて本願に援用す
るものである。
【0138】本発明で使用される反射支持体の基材紙に
対し、画像形成側に塗布される樹脂層の厚みは、好まし
くは5〜100μmの範囲内であり、最も好ましくは1
0〜50μmの範囲内である。
【0139】基材紙に対し、画像形成要素と反対側に塗
布される樹脂層の厚みは、好ましくは5〜100μmの
範囲内であり、いっそう好ましくは10〜50μmであ
る。
【0140】画像形成側の防水樹脂コーティングの表面
は、光沢面、微粒面、絹目面、粒子面または艶消し面で
もよい。画像形成要素をコートされない裏面の防水コー
ティングの表面も、光沢面、微粒(fine)面、絹目
面また艶消し面でよい。画像形成要素に対し反対側の裏
面の好ましい防水表面は艶消し面である。
【0141】好ましい実施態様で、本発明は、少なくと
も三つのハロゲン化銀乳剤層ユニットを含有させて製造
された画像形成要素を利用する。本発明で使用される画
像形成要素に用いる適切な全色の多層フォーマットは下
記の構造Iで表される。
【0142】 レッド増感されたシアン色素画像生成ハロゲン化銀乳剤ユニット 中間層 グリーン増感されたマゼンタ色素画像生成ハロゲン化銀乳剤ユニット 中間層 ブルー増感されたイエロー色素画像生成ハロゲン化銀乳剤ユニット 支持体 構造I 上記構造において、レッド増感されたシアン色素画像生
成ハロゲン化銀乳剤ユニットが支持体に最も近く配置さ
れ、次にグリーン増感されたマゼンタ色素画像生成ハロ
ゲン化銀乳剤ユニットが配置され、そして最上部のブル
ー増感されたイエロー色素画像生成ユニットが続いてい
る。これらの画像生成ユニットは、酸化された現像主薬
の捕捉剤を含有する親水性コロイド中間層によって互い
に分離されて、色汚染が防止されている。上記の粒子と
ゼラチン系ペプタイザーの要件を満たすハロゲン化銀乳
剤は、これら乳剤層ユニットのいずれか一つまたは組合
せ中に存在していてもよい。本発明の要素に用いる追加
の有用な多色、多層のフォーマットは米国特許第5,7
83,373号に記載されている構造を有している。本
発明によるかような構造は各々、好ましくは、その表面
積の少なくとも50%が{100}結晶面で画定されか
つ前記のようなクラス(i)と(ii)のドーパントを
含有する高塩化物粒子を含んでなる少なくとも三つのハ
ロゲン化銀乳剤を含有している。これら乳剤層ユニット
は各々、好ましくは、これらの基準を満たす乳剤を含有
している。
【0143】いっそう好ましい実施態様で、本発明は、
米国特許第5,948,601号に記載されているよう
にして構築される画像形成要素を採用する。この実施態
様において、本発明は、少なくとも三つのハロゲン化銀
乳剤層ユニットと、ブルー感性乳剤層に隣接する中間層
を含有するように構築されている画像形成要素を採用し
ている。
【0144】本発明の方法で使用しようと考えられてい
る多層(および特に多色)の画像形成要素に組みこむこ
とができる通常の特徴は、上記Research Di
sclosure Iに次の項目で説明されている。 XI.層と層の配列 XII.カラーネガにのみ利用可能な特徴 XIII.カラーポジにのみ利用可能な特徴 B.反転カラー C.カラーネガから誘導されるカラーポジ XIV.走査をしやすくする特徴
【0145】本発明の画像形成要素を、ハロゲン化銀乳
剤、シアン色素生成カプラーおよびレッド光に対して増
感されたハロゲン化銀粒子を含有する少なくとも一つの
層;ハロゲン化銀乳剤、マゼンタ色素生成カプラーおよ
びグリーン光に対して増感されたハロゲン化銀粒子を含
有する少なくとも一つの層;ならびにハロゲン化銀乳
剤、イエロー色素生成カプラーおよびブルー光に対し増
感されたハロゲン化銀粒子を含有する少なくとも一つの
層を有する多層の全色画像形成要素で構成させることが
具体的に考えられる。例示多層構造を以下に示す。これ
らの構造は例示の構造に過ぎず、本発明を他の多層フォ
ーマットに使用することを制限するものではない。
【0146】多層構造I ブルー感性乳剤(ブルーEM−1):高塩化物ハロゲン
化銀乳剤を、グルタリルジアミノフェニルジスルフィ
ド、ゼラチンペプタイザーおよびチオエーテルの熟成剤
(ripener)が入っていて十分撹拌されている反
応器中に、ほゞ等モルの硝酸銀と塩化ナトリウムの溶液
を添加することによって沈澱させる。セシウムペンタク
ロロニトロシルオスメート(II)のドーパントを、ハ
ロゲン化銀粒子生成中に添加して大部分を沈澱させ、続
いてカリウムヘキサシアノルテネート(II)、カリウ
ム(5−メチルチアゾール)−ペンタクロロイリデー
ト、少量のKI溶液を添加し、次いでドーパントなしで
シェル化(shelling)を行う。得られた乳剤
は、稜の長さが0.6μmの立方体形の粒子を含有して
いる。この乳剤は、硫化第一金のコロイド懸濁液を添加
し、温度を60℃まで上げ、その間に、ブルー増感色素
BSD−4、カリウムヘキサクロロイリデート、リップ
マンブロミド(Lippmann bromide)お
よび1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプ
トテトラゾールを添加することによって最適に増感され
る。
【0147】グリーン感性乳剤(グリーンEM−1):
高塩化物ハロゲン化銀乳剤を、ゼラチンペプタイザーと
チオエーテル熟成剤が入っていて十分撹拌されている反
応器中にほゞ等モルの硝酸銀と塩化ナトリウムの溶液を
添加することによって沈澱させる。セシウムペンタクロ
ロニトロシルオスメート(II)のドーパントを、ハロ
ゲン化銀粒子生成中に添加して、大部分を沈澱させ、続
いてカリウム(5−メチルチアゾール)−ペンタクロロ
イリデートを添加する。得られる乳剤は、稜の長さが
0.3μmの立方体形の粒子を含有している。この乳剤
は、グルタリルジアミノフェニルジスルフィド、硫化第
一金のコロイド懸濁液を添加し、次いで加熱して55℃
まで昇温し、その間に、カリウムヘキサクロロイリデー
トをドープされたリップマンブロミド、グリーン増感色
素GSD−1の液晶懸濁液および1−(3−アセトアミ
ドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを添加する
ことによって最適に増感される。
【0148】レッド感性乳剤(Red EM−1):高
塩化物ハロゲン化銀乳剤を、ゼラチンペプタイザーとチ
オエーテル熟成剤が入っていて十分撹拌されている反応
器中にほゞ等モルの硝酸銀と塩化ナトリウムの溶液を添
加することによって沈澱させる。ハロゲン化銀粒子が生
成中、カリウムヘキサシアノルテネート(II)とカリ
ウム(5−メチルチアゾール)−ペンタクロロイリデー
トを添加する。得られる乳剤は、稜の長さが0.4μm
の立方体形の粒子を含有している。この乳剤は、グルタ
リルジアミノフェニルジスルフィド、チオ硫酸ナトリウ
ム、トリカリウムビス{2−〔3−(2−スルホベンズ
アミド)フェニル〕−メルカプトテトラゾール}金
(I)を添加し、次いで加熱して64℃まで昇温し、そ
の間に1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカ
プトテトラゾール、カリウムヘキサクロロイリデートお
よび臭化カリウムを添加することによって最適に増感さ
れる。得られる乳剤を次に40℃まで冷却し、pHを6.
0に調節し、レッド増感色素RSD−1を添加する。
【0149】カプラー分散液を当該技術分野で公知の方
法で乳化し次いで、下記の層を下記の支持体上にコート
した。以下の感光性ハロゲン化銀画像形成層を利用し
て、本発明に用いる写真焼付け材料を製造した。カーテ
ンコーティング法を利用して下記の画像形成層をコート
した。
【0150】 層 項目 塗布量(g/m2) 層1 ブルー感性層 ゼラチン 1.3127 ブルー感性銀(ブルーEM−1) 0.2399 Y−1 0.4143 ST−23 0.4842 クエン酸トリブチル 0.2179 ST−24 0.1211 ST−16 0.0095 ナトリウムフェニルメルカプトテトラゾール 0.0001 ピペリジノヘキソースレダクトン 0.0024 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン −3−オン/2−メチル−4−イソチアゾリン −3−オン(3/1) 0.0002 SF−1 0.0366 塩化カリウム 0.0204 色素−1 0.0148 層2 中間層 ゼラチン 0.7532 ST−4 0.1076 S−3 0.1969 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン −3−オン/2−メチル−4−イソチアゾリン −3−オン(3/1) 0.0001 カテゴールジスルホネート 0.0323 SF−1 0.0081 層3 グリーン感性層 ゼラチン 1.1944 グリーン感性銀(グリーンEM−1) 0.1011 M−4 0.2077 オレイルアルコール 0.2174 S−3 0.1119 ST−21 0.0398 ST−22 0.2841 色素−2 0.0073 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン −3−オン/2−メチル−4−イソチアゾリン −3−オン(3/1) 0.0001 SF−1 0.0236 塩化カリウム 0.0204 ナトリウムフェニルメルカプトテトラゾール 0.0007 層4 M/C中間層 ゼラチン 0.7532 ST−4 0.1076 S−3 0.1969 アクリルアミド/t−ブチルアクリルアミド スルホネート共重合体 0.0541 ビス−ビニルスルホニルメタン 0.1390 3,5−ジニトロ安息香酸 0.0001 クエン酸 0.0007 カテゴールジスルホネート 0.0323 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン −3−オン/2−メチル−4−イソチアゾリン −3−オン(3/1) 0.0001 層5 レッド感性層 ゼラチン 1.3558 レッド感性銀(レッドEM−1) 0.1883 IC−35 0.2324 IC−36 0.0258 UV−2 0.3551 セバシン酸ジブチル 0.4358 S−6 0.1453 FD−13 0.0229 カリウムp−トルエンチオスルホネート 0.0026 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン −3−オン/2−メチル−4−イソチアゾリン −3−オン(3/1) 0.0001 ナトリウムフェニルメルカプトテトラゾール 0.0005 SF−1 0.0524 層6 UVオーバーコート ゼラチン 0.8231 UV−1 0.0355 UV−2 0.2034 ST−4 0.0655 SF−1 0.0125 S−6 0.0797 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン −3−オン/2−メチル−4−イソチアゾリン −3−オン(3/1) 0.0001 層7 SOC ゼラチン 0.6456 Ludox AM(商標)(コロイドシリカ) 0.1614 ポリジメチルシロキサン〔DC200(商標)〕 0.0202 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン −3−オン/2−メチル−4−イソチアゾリン −3−オン(3/1) 0.0001 SF−2 0.0032 Tergitol 15−S−5(商標) (界面活性剤) 0.0020 SF−1 0.0081 Aerosol OT(商標)(界面活性剤) 0.0029 色素−1と色素−2はそれぞれ、ブルー感性層とグリー
ン感性層に用いられ、下記式で表される通常のフィルタ
ー色素である。レッド感性層はフィルター色素FD−1
3を含有している。
【0151】
【化54】
【0152】多層構造II ブルー感性乳剤(ブルーEM−1a):高塩化物ハロゲ
ン化銀乳剤を、グルタリルジアミノフェニルジスルフィ
ド、ゼラチンペプタイザーおよびチオエーテルの熟成剤
が入っていて十分撹拌されている反応器中に、ほゞ等モ
ルの硝酸銀と塩化ナトリウムの溶液を添加することによ
って沈澱させる。セシウムペンタクロロニトロシルオス
メート(II)のドーパントを、ハロゲン化銀粒子を生
成させる製造工程の3.9%〜70%の間に添加し、続
いて、カリウムヘキサシアノルテネート(II)を前記
工程の75〜80%の間に添加し、次いでカリウム(5
−メチルチアゾール)−ペンタクロロイリデートを前記
工程の92〜95%の間に添加する。さらに、ヨウ化カ
リウムを、前記製造工程の90±3%の時点で添加し
て、ハロゲン化銀粒子中に、銀に対し0.2±0.1%
のヨウ化銀のバンドを生成させた。得られた乳剤は稜の
長が0.64μmの立方体形粒子を含有している。この
乳剤は、p−グルタリルジアミノフェニルジスルフィド
を添加し、続いて硫化第一金のコロイド懸濁液を加え、
次に加熱して60℃まで昇温することによって最適に増
感される。温度が60℃に到達した後、ブルー増感色素
BSD−4、カリウムヘキサクロロイリデート、リップ
マンブロミドおよび1−(3−アセトアミドフェニル)
−5−メルカプトテトラゾールを添加した。
【0153】グリーン感性乳剤(グリーンEM−1a)
高塩化物ハロゲン化銀乳剤を、ゼラチンペプタイザーと
チオエーテルの熟成剤が入っていて十分撹拌されている
反応器中に、ほゞ等モルの硝酸銀と塩化ナトリウムの溶
液、p−グルタリルジアミノフェニルスルフィドを含有
する硝酸銀溶液を添加することによって沈澱させる。セ
シウムペンタクロロニトロシルオスメート(II)のド
ーパントを、ハロゲン化銀粒子生成工程の1.5〜75
%の間に添加し、続いて、前記粒子の沈澱工程の90〜
95%の間にカリウム(5−メチルチアゾール)−ペン
タクロロイリデートを添加する。得られた乳剤は、稜の
長さが0.34μmの立方体形の粒子を含有している。
この乳剤は、グリーン増感色素GSD−1の液晶懸濁液
と硫化第一金のコロイド懸濁液を添加し、続いて35分
間かけて60℃まで加熱することによって最適に増感さ
れる。40℃まで冷却した後、カブリ防止剤の1−(3
−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾー
ル、臭化カリウムおよび塩化カリウムを添加した。
【0154】レッド感性乳剤(レッドEM−1a):高
塩化物ハロゲン化銀乳剤を、ゼラチンペプタイザーとチ
オエーテル熟成剤が入っていて十分撹拌されている反応
器中に、ほゞ等モルの硝酸銀と塩化ナトリウムの溶液を
添加することによって沈澱させる。ハロゲン化銀粒子が
生成中に、セシウムペンタクロロニトロシルオスメー
ト、カリウムヘキサシアノルテネート(II)およびカ
リウム(5−メチルチアゾール)−ペンタクロロイリデ
ートそれぞれを、沈澱工程の3〜75%の間、80〜8
5%の間および90〜95%の間に添加する。得られた
乳剤は、稜の長さが0.38μmの立方体形粒子を含有
している。この乳剤は、グルタリルジアミノフェニルジ
スルフィド、チオ硝酸ナトリウムおよびビス(1,4,
5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チ
オレート)金(I)ノルオロボレートを添加することに
よって最適に増感される。65℃まで加熱した後、この
乳剤を28分間保持し、次に1−(3−アセトアミドフ
ェニル)−5−メルカプトテトラゾール、カリウムヘキ
サクロロイリデートおよび臭化カリウムを添加した。得
られた乳剤を次に40℃まで冷却し次いでレッド感性色
素RSD−1を添加する。下記の感光性ハロゲン化銀画
像形成層を支持体にコートして画像形成要素を製造する
ことができる。
【0155】 層 項目 塗布量(g/m2) 層1 ブルー感性層 ゼラチン 1.3885 ブルー感性銀(ブルーEM−1a) 0.2799 Y−5 0.4521 ST−6 0.0775 ST−7 0.0258 S−3 0.1981 ピペリジノヘキソースレダクトン 0.0023 ナトリウムフェニルメルカプトテトラゾール 0.0001 色素−1 0.0323 層2 スプリットイエロー中間層 ゼラチン 0.3229 Y−5 0.1938 ST−6 0.0332 ST−7 0.0111 S−3 0.0849 層3 中間層 ゼラチン 0.7535 ST−4 0.0660 S−2 0.1884 アクリルアミド/t−ブチルアクリルアミド スルホネート共重合体 0.1281 ビス−ビニルスルホニルメタン 0.0151 層4 グリーン感性層 ゼラチン 1.3498 グリーン感性銀(グリーンEM−1a) 0.1076 M−1 0.2142 S−2 0.0761 S−3 0.0326 ST−8 0.0560 ST−21 0.1636 ST−22 0.5436 色素−2 0.0075 ナトリウムフェニルメルカプトテトラゾール 0.0003 層5 UV中間層 ゼラチン 0.7136 UV−1 0.0312 UV−2 0.1722 S−4 0.0527 S−10 0.0344 S−2 0.0344 層6 レッド感性層 ゼラチン 1.3563 レッド感性銀(レッドEM−1a) 0.1938 C−1 0.4004 S−2 0.3918 UV−2 0.2573 S−9 0.0328 ST−4 0.0033 色素−3 0.0151 トリルチオスルホン酸カリウム 0.0027 トリルスルフィン酸カリウム 0.0003 層7 UVオーバーコート ゼラチン 0.5350 UV−1 0.0229 UV−2 0.1301 st−4 0.0384 S−10 0.0255 S−2 0.0255 層8 SOC ゼラチン 0.6458 Ludox AM(商標)(コロイドシリカ) 0.1615 ポリジメチルシロキサン〔DC200(商標)〕 0.0202
【0156】
【化55】
【0157】前記多層画像形成要素は、以下の露光特性
を有していると特に有利である。すなわち、露光範囲が
1000ナノ秒〜0.5秒でレッド肩部カラー記録の関
数としての濃度損失が10%以下;露光範囲が1000
ナノ秒〜0.5秒で、グリーン肩部カラー記録の関数と
しての濃度損失が8%以下;露光範囲が1000ナノ秒
〜0.5秒でブルー肩部カラー記録の関数としての濃度
損失が5%以下;露光範囲が1000ナノ秒〜0.5秒
で、レッドDmaxカラー記録の関数としての濃度損失
が6%以下;露光範囲が1000ナノ秒〜0.5秒で、
グリーンDmaxカラー記録の関数としての濃度損失が
9%以下;露光範囲が1000ナノ秒〜0.5秒で、ブ
ルーDmaxカラー記録の関数としての濃度損失が5%
以下;露光範囲が1000ナノ秒〜0.5秒で、レッド
inmaxカラー記録の関数としての濃度損失が9%以
下、露光範囲が1000ナノ秒〜0.5秒で、グリーン
inmaxカラー記録の関数としての濃度損失が10%
以下;および露光範囲が1000ナノ秒〜0.5秒でブ
ルーinmaxカラー記録の関数としての濃度損失が5
%以下であるという特性である。
【0158】本発明の輻射線感性高塩化物乳剤層を有す
る画像形成要素は、従来どおりに光学的に焼付けること
ができ、または本発明の特定の実施態様にしたがって、
一般に、電子焼付け法で利用される適切な高エネルギー
輻射線源を使用してピクセル−バイ−ピクセルモードで
画像様露光を行うことができる。適切な化学線形態のエ
ネルギーには、電磁スペクトルの紫外、および赤外の領
域ならびに電子ビームの輻射線があり、一つ以上の発光
ダイオードまたは気体もしくは固体のレーザーを含むレ
ーザーからのビームによって便利に供給される。露光は
モノクロマチック、オルソクロマチックまたはパンクロ
マチックの露光で行うことができる。例えば、画像形成
要素が多層多色要素の場合、露光は、その要素が感光す
る例えば赤外、レッド、グリーンもしくはブルーの波長
の適当なスペクトル輻射線のレーザーもしくは発光ダイ
オードのビームで行うことができる。先に述べた米国特
許第4,619,892号に開示されているように、赤
外領域の少なくとも二つの部分を含む電磁スペクトルの
別個の部分の露光の関数としてシアン、マゼンタおよび
イエローの色素を生成する多色要素を利用することがで
きる。適切な露光は、2000nmまで、好ましくは15
00nmまでの露光である。適切な発光ダイオードと市販
のレーザー源が知られており購入できる。周囲の、高い
もしくは低い温度および/または圧力下での画像様露光
が、T.H.James著、「TheTheory o
f the Photographic Proces
s」第4版1977年Macmillan、4,6,1
7,18および23章に説明されているように、通常の
センシメトリー法で測定される画像形成要素の有用な応
答範囲内で利用できる。
【0159】記録媒体に、露光源が与える高エネルギー
の化学線の量すなわちレベルは、一般に少なくとも10
-4エルグ/cm2 であり、標準的には約10-4エルグ/cm
2 〜10-3エルグ/cm2 の範囲内であり、そして10-3
エルグ/cm2 〜102 エルグ/cm2 の範囲内のことが多
い。従来技術で知られているようなピクセル−バイ−ピ
クセルモードでの記録要素の露光は、ごく短時間だけ持
続する。一般的な最大露光時間は、100マイクロ秒ま
でであり、10マイクロ秒までのことが多く、そしてわ
ずか0.5マイクロ秒までのことが多い。各画素の単一
もしくは複数の露光が考えられる。画素密度は、当業技
術者にとって明らかなように高範囲にわたって変化す
る。画素密度が高ければ高いほど画像はいっそう鮮鋭に
なるが、装置が複雑になって高価になる。一般に、本願
に記載されているタイプの通常の電子焼付け法に使用さ
れる画素密度は107 画素/cm2 を超えず、一般に約1
4〜106 画素/cm2 の範囲内である。露光源、露光
時間、露光レベルおよび画素密度ならびにその外の記録
要素の特性を含むシステムの各種の特徴と要素を考察す
る、ハロゲン化銀写真印画紙を使用する高品質の連続階
調のカラー電子焼付け法の評価については、Firth
ら「A Continuous−tone Laser
Color Printer」、Journal o
f Imaging Technology、14巻3
号1988年6月に記載されている。なおこの文献は本
願に援用するものである。先に本願で示したように、記
録要素を、発光ダイオードまたはレーザービームなどの
高エネルギービームで走査することを含む通常の電子焼
付け法の詳細の説明は、Hiokiの米国特許第5,1
26,235号、欧州特許願第479167A1号およ
び同第502508A1号に記載されている。
【0160】画像形成要素は、画像様露光がなされたな
らば、Research Disclosure I
セクションXVIIIに記載されているように処理する
ことができ、次に、Research Disclos
ure I、セクションXIXに記載されているように
処理され可視色素画像を生成する。可視色素画像を生成
する処理には、画像形成要素を発色現像主薬に接触させ
て、現像可能なハロゲン化銀を還元しかつ発色現像主薬
を酸化するステップが含まれている。酸化された発色現
像主薬は、次に、カプラーと反応して色素を生成する。
【0161】ネガ型ハロゲン化銀の場合、上記処理ステ
ップによって、ネガ画像が与えられる。ポジ(すなわち
反転)画像を得るには、非発色現像主薬による現像を先
に行って露光されたハロゲン化銀を現像するが色素を生
成させず、次にその要素と均一にカブらせて、露光され
ていないハロゲン化銀を現像可能にする。あるいは、直
接陽画乳剤を使用してポジ画像を得ることができる。
【0162】現像に続いて、漂白、定着または漂白−定
着の通常のステップを行って、銀とハロゲン化銀を除
き、洗浄し乾燥する。
【0163】以下の実施例は、ハロゲン化銀写真要素に
ついての本発明のプラクチス、およびその乳剤のピーク
感度の波長で露光された乳剤を、ドーパントを使用した
ときピーク感度の波長より約25〜50nm短い波長で露
光された乳剤と比較したレッド感度の差の利益および本
発明の色素と上記比較例のフィルター色素の比較結果を
示す。
【0164】写真要素の製造 写真要素は以下のようにして製造した。 ブルー感性乳剤(ブルーEM−b)の製造:高塩化物ハ
ロゲン化銀乳剤を、ゼラチンペプタイザーとチオエーテ
ルの熟成剤が入っている反応容器に、ほゞ等モルの硝酸
銀と塩化ナトリウムの溶液を添加することによって沈澱
させた。セシウムペンタクロロニトロシルオスメート
(II)のドーパントを、ハロゲン化銀粒子生成中に添
加して大部分沈澱させ、続いて、カリウムヘキサシアノ
ルテネート(II)、少量のKI溶液を加え、次いでド
ーパントなしでシェル化を行った。得られた乳剤は、稜
の長さが0.64μmの立方体形の粒子を含有してい
た。この乳剤は、硫化第一金のコロイド懸濁液を添加
し、昇温し、次にブルー増感色素BSD−1、1−(3
−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾー
ル、最適量のグルタリルジアミノフェニルジスルフィド
とリップマンブロミド、イリジウムヘキサクロロイリデ
ートを添加することによって最適に増感させた。
【0165】グリーン感性乳剤(グリーンEM−1b)
の製造:高塩化物ハロゲン化銀乳剤を、ゼラチンペプタ
イザーとチオエーテルの熟成剤が入っている反応容器
に、ほゞ等モルの硝酸銀と塩化ナトリウムの溶液を添加
することによって沈澱させた。セシウムペンタクロロニ
トロシルオスメート(II)のドーパントを、ハロゲン
化銀粒子生成中に添加して大部分沈澱させ、続いてドー
パントなしでシェル化を行った。得られた乳剤は稜の長
さが0.34μmの立方体形粒子を含有していた。その
乳剤は、硫化第一金のコロイド懸濁液を添加し、続いて
昇温し、そしてイリジウムのドーパント、リップマンブ
ロミドおよび1−(3−アセトアミドフェニル)−5−
メルカプトテトラゾール、グリーン増感色素のGSD−
2、そしてさらに1−(3−アセトアミドフェニル)−
5−メルカプトテトラゾールを加えることによって最適
に増感させた。
【0166】レッド感性乳剤(レッドEM−1b)の製
造:高塩化物ハロゲン化銀乳剤を、ゼラチンペプタイザ
ーとチオエーテル熟成剤が入っている反応容器中にほゞ
等モルの硝酸銀と塩化ナトリウムの溶液を添加すること
によって沈澱させた。得られた乳剤は、稜の長さが0.
38μmの立方体形の粒子を含有していた。この乳剤
は、硫化第一金のコロイド懸濁液を添加し、続いて昇温
し、次に1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メル
カプトテトラゾール、臭化カリウムおよびレッド増感色
素RSD1を添加することによって最適に増感させた。
さらにイリジウムとルテニウムのドーパントを増感工程
中に添加した。
【0167】レッド感性乳剤(レッドEM−2)の製
造:高塩化物ハロゲン化銀乳剤を、ゼラチンペプタイザ
ーとチオエーテル熟成剤が入っている反応容器に、ほゞ
等モルの硝酸銀と塩化ナトリウムの溶液を添加すること
によって沈澱させた。得られた乳剤は、稜の長さが0.
38μmの立方体形の粒子を含有していた。この乳剤
は、増感剤2′の溶液を添加し、続いて昇温し、次い
で、1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプ
トテトラゾール、臭化カリウムおよびレッド増感色素R
DS1を添加することによって最適に増感させた。さら
に、イリジウムとルテニウムのドーパントを沈澱工程中
に添加した。
【0168】レッド感性乳剤(レッドEM−3)の製
造:0.043ミリモル/AgモルのSD−2で分光増
感された、0.60%のBrを含有し、0.21ミクロ
ンのAgClBrの立方体粒子の乳剤を、68.9mg/
2 塗布した。0.051ミリモル/AgモルのSD−
2で分光増感された、0.87%のBrを含有し0.1
5ミクロンのAgClBrの立方体粒子の乳剤を、34
6.6mg/m2 塗布した。0.045ミリモル/Agモ
ルのSD−2で分光増感された、1.12%のBrを含
有し0.11ミクロンのAgClBrの立方体粒子の乳
剤を、79.7mg/m2 塗布した。
【0169】上記レッド感性乳剤は、当該技術分野で公
知の方法を用いて、分散によって混合し、得られた感光
性ハロゲン化銀乳剤を、ポリエチレン樹脂でコートした
紙支持体に、下記コーティングフォーマット1に記載さ
れているように塗布して、実施例1〜4を提供した。実
施例1〜5の吸収色素である本発明のフィルター色素F
D1〜13の量を調節して、比較色素とほゞ等しい感度
減衰を行った。実施例5の場合、レッド、ブルーおよび
グリーンの感光性乳剤を、当該技術分野で公知の方法を
使用して分散によって混合し、得られた感光性ハロゲン
化銀乳剤を、ポリエチレン樹脂をコートした紙支持体に
塗布して、下記のコーティングフォーマット2を得た。
【0170】 コーティングフォーマット1 層1 g/m2 ゼラチン 1.198 銀(レッドEM−1b、またはEM−3) 0.19 C−1 0.365 S−1 0.358 UV−2 0.235 S−3 0.03 D−6 0.02 層2 ゼラチン 0.697 界面活性剤 0.04 潤滑剤 0.027
【0171】
【化56】
【0172】 コーティングフォーマット2 層1 g/m2 ゼラチン 1.321 銀(ブルーEM−1b) 0.203 Y1 0.418 S−1 0.285 ST−1 1.393 D−4 0.008 層2 ゼラチン 0.65 捕捉剤 0.057 S−1 0.163 層3 ゼラチン 1.087 銀(グリーンEM−1b) 0.172 M−1 0.365 S−2 0.635 S−3 0.059 ST−2 0.404 捕捉剤 0.037 D−5 0.006 層4 ゼラチン 0.849 UV−1 0.062 UV−2 0.353 捕捉剤 0.085 S−4 0.138 層5 ゼラチン 1.198 銀(レッドEM−2) 0.19 C−1 0.365 S−1 0.358 UV−2 0.235 S−3 0.03 D−6 0.02 層6 ゼラチン 0.645 UV−1 0.048 UV−1 0.277 捕捉剤 0.067 S−4 0.108 層7 ゼラチン 0.697 界面活性剤 0.04 潤滑剤 0.027
【0173】
【化57】
【0174】評価実施例 試料は、階段光学クサビを通じて露光し、次いで通常の
処理溶液と処理条件を使用して処理した。処理されたカ
ラー写真印画紙の条片の極大分光感度(λmax)、極
大感度の波長における濃度(感度1)および極大感度の
波長−50nmの波長における濃度(感度2)を測定し
た。感度2/感度1の百分率比をDIFSPとして示し
て、極大感度の波長より50nm短い露光波長で作動する
光学的露光装置とディジタル露光装置の間の感度差(d
ifferential speed)を表す。そのデ
ータを下記の表3〜7に示す。
【0175】実施例1 コートされた要素を製造して、極大吸収の波長が極大分
光増感の波長より15nm大きいフィルター色素の、感度
差係数(differential speed fa
ctor)DIFSPに対する効果を試験した。この実
施例で使用したレッド乳剤はRed EM−1bであっ
た。
【0176】
【表2】
【0177】表3のデータは、極大増感の波長より15
nm長い極大吸収の波長を有する比較例のフィルター色素
CFD2とCFD4が、ディジタル露光装置に使用した
場合、本発明の色素FD8およびFD12と同等の優れ
た短波長側レッド感度を提供しないことを示している。
その上に、比較例のフィルター色素CFD4は、処理さ
れた要素に、不要の処理汚染を与えることが発見され
た。
【0178】実施例2 コートされた要素を製造して、フィルター色素の構造を
少し変えた場合の、感度差係数に対する効果を試験し
た。この実施例で使用したレッド乳剤はレッドEM−1
bであった。
【0179】
【表3】
【0180】表4のデータは、極大吸収の波長が極大分
光増感波長とほゞ同一である本発明の色素のFD7,F
D8およびFD10が、ディジタル露光の用途に対し、
最高の短波長側レッド感度を提供することを示してい
る。また本発明の色素FD11,FD12およびFD1
3は、フィルター色素のピラゾロン部分の置換基の小さ
な修飾部分を変えて、優れた短波長側レッド感度を維持
できることを示している。
【0181】実施例3 コートされた要素を製造して、フィルター色素のポリメ
チン連鎖における異なる置換の、感度係数DIFSPに
対する効果を試験した。この実施例で使用したレッド乳
剤はレッドEM−1bであった。
【0182】
【表4】
【0183】連鎖のメチル置換基を有する本発明のFD
1に関する表5のデータは、本発明の色素類のペンタメ
チン連鎖の置換基の構造を変えて、極大吸収の波長が極
大分光増感の波長とほゞ同一の色素を提供し、したがっ
て光学的露光装置とディジタル露光装置の両者に使用す
るのに適切な優れた短波長側レッド感度を提供できるこ
とを示している。
【0184】実施例4 コートされた要素を製造して、フィルター色素の半値幅
の、感度差係数(DIFSP)に対する効果を試験し
た。この実施例で使用したレッド乳剤はレッドEM−3
であった。
【0185】
【表5】
【0186】極大吸収の波長が極大分光増感の波長とほ
ゞ同一であるが半値幅が広い比較例のフィルター色素3
(表2参照)に関する表6のデータは、上記フィルター
色素3が優れた短波長側レッド感度を提供せず、かつ光
学的露光装置とディジタル露光装置の両者に使用するの
に適切な写真要素の製造方法を提供できないことを示し
ている。
【0187】実施例5 コートされた要素を製造して、全三色記録プラス一般的
中間層およびオーバーコートを含んでいる完全多層の実
施態様における本発明の色素の効果を試験した。この実
施例で使用したグリーン乳剤はグリーンEM−1bであ
り、使用したブルー乳剤はブルーEM−1bでありそし
て使用したレッド乳剤はレッドEM−2であった。
【0188】
【表6】
【0189】完全多層の実施態様にコートされた比較例
のフィルター色素1対本発明のフィルター色素13に関
する表7のデータは、分光感度ピークに対し浅色化側の
位置の感度の利点が保持されることを示している。
【0190】上記研究実施例は、本発明のドーパント、
増感色素およびフィルター色素を組み合わせて含有する
レッド感性層である画像形成要素に関するものである
が、増感色素の極大感度の波長より短い波長に対する感
度を増大したい場合、同じ原理がグリーン感性層とブル
ー感性層にも当てはまると解すべきである。
【0191】本発明は、その特定の好ましい実施態様を
特に参照して詳細に説明してきたが、変更と変形を、本
発明の精神と範囲の範囲内で実施できると解される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 1/20 G03C 1/20 1/29 1/29 1/76 1/76 1/79 1/79 1/83 1/83

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一種のハロゲン化銀乳剤を含
    有する画像形成要素であって;そのハロゲン化銀乳剤の
    粒子には、下記式 〔ML6n (式中、nはゼロ、−1、−2、−3または−4であ
    り;Mはイリジウム以外のフロンティア軌道が充填され
    た多価金属イオンであり;そしてL6 は独立して選択で
    きる架橋配位子を表すが、但し、これら配位子のうち、
    少なくとも4個はアニオン性配位子であり、そして少な
    くとも1個はシアノ配位子であるかまたはシアノ配位子
    より電気陰性度が高い配位子である)を満たす六配位金
    属錯体で構成されたドーパント(i)が組み込まれてお
    り;そして前記乳剤は増感色素で分光増感されており、
    しかも(a)当該分光増感色素により付与される乳剤感
    度の極大波長との差が15nm未満である吸収極大波長を
    有し、且つ(b)当該増感色素の半値幅にほぼ等しい半
    値幅を有する;フィルター色素を含有し;その結果、増
    感の極大波長より50nm短い波長において、分光感度の
    極大波長における乳剤感度の65%以上である感度を有
    する乳剤となっている、画像形成要素。
  2. 【請求項2】 増感色素が、色素Aと色素Bまたはその
    混合物から選択され;色素Aが下記式IまたはII: 【化1】 (式I中、置換基W1 〜W8 は、JをW1 〜W8 のハメ
    ットσp値の合計と定義した場合、Jが0.0以上にな
    るように選択されるか、または式II中、置換基W 1 〜W
    8 は、Jが0.24以上になるように選択され;R1
    2 は各々独立してアルキル基または置換アルキル基を
    表し;Z1 とZ2 は各々独立して1〜8個の炭素原子を
    有するアルキル基を表し;Xは、必要な場合、色素の電
    荷の釣合いをとるための対イオンである)で表される色
    素であり;および色素Bが、前記式IまたはII:(式I
    中、置換基W1 〜W8 はJが0.10より小さくなるよ
    うに選択されるか、または式II中、置換基W1 〜W8
    Jが−0.14より小さくなるように選択され;R1
    2 は各々独立してアルキル基または置換アルキル基を
    表し;Xは、必要な場合、色素の電荷の釣合いをとるた
    めの対イオンであり;Zは水素原子、ハロゲン原子、ア
    ルキル基または置換アルキル基である)で表される色素
    である、請求項1に記載の画像形成要素。
  3. 【請求項3】 増感色素が、下記式(Ia)および/ま
    たは式(IIa): 【化2】 (式中、R1 とR2 は各々独立して、アルキル基または
    置換アルキル基を表し;V2 〜V7 は独立してHまたは
    1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり;Zは水素
    またはメチルであり;Aは必要に応じて電荷の釣合いを
    とるための対イオンである)で表される色素である請求
    項1に記載の画像形成要素。
  4. 【請求項4】 色素が下記式: 【化3】 で表される色素である請求項2に記載の画像形成要素。
  5. 【請求項5】 フィルター色素が、下記式: 【化4】 (式中、GとG’は独立して酸素、置換窒素またはC
    (CN)2 を表し;R3 、R3'、R4 、R4'は独立して
    Hもしくは置換基を表すか、またはR3 とR4 、R3
    とR4'がリングを形成してもよく;R5 はアシル、アル
    コキシカルボニル、アミド、カルバモイル、アルキル、
    アリール、アルキルオキシであり、これらはいずれも置
    換されているかまたは置換されていなくてもよく;mは
    0,1,2または3であり;L''はすべてともにメチン
    連鎖を形成し、各L''は置換されているかまたは置換さ
    れていなくてもよいメチンを表し;そしてM+ はカチオ
    ンまたはプロトンである)で表される色素である請求項
    1または2に記載の画像形成要素。
  6. 【請求項6】 フィルター色素が、下記式 【化5】 (式中、R5 とR6 は各々独立してHもしくは置換基を
    表すか、またはR5 とR 6 はリングを形成してもよく;
    7 はアシル、アルコキシカルボニル、アミド、カルバ
    モイル、アルキル、アリール、アルコキシ、アリールオ
    キシ、アミノ、または複素環基であり、いずれも置換さ
    れているかまたは置換されていなくてもよく;そしてM
    + はカチオンまたはプロトンである)で表される色素で
    ある請求項5に記載の画像形成要素。
  7. 【請求項7】 R5 が置換もしくは無置換のフェニルで
    あり;R6 がアシル、アルコキシカルボニル、アミドま
    たはカルボキシルであり;R7 がアルキル、アシルまた
    はアミドであり;そしてM+ がカチオンである請求項6
    に記載の画像形成要素。
  8. 【請求項8】 R5 が一つ以上の−SO3 M基(式中M
    はカチオンである)で置換されたフェニルである請求項
    7に記載の画像形成要素。
  9. 【請求項9】 フィルター色素が下記式: 【化6】 (式中、M+ がカチオンである)で表される色素である
    請求項8に記載の画像形成要素。
  10. 【請求項10】 L6 が独立して選択できる架橋配位子
    を表すが、但し、これら配位子のうち、少なくとも四つ
    がアニオン性配位子であり、少なくとも一つがシアノ配
    位子またはシアノ配位子より電気陰性度が高い配位子で
    あり;そして残りの配位子が、アコ配位子、ハロゲン化
    物配位子、シアネート配位子、チオシアネート配位子、
    セレノシアネート配位子、テルロシアネート配位子およ
    びアジド配位子から選択される請求項1に記載の画像形
    成要素。
  11. 【請求項11】 各L6 がシアノ配位子である請求項1
    0に記載の画像形成要素。
  12. 【請求項12】 ドーパント(i)が、銀の少なくとも
    50%を囲む内部シェル領域内に存在する請求項1に記
    載の画像形成要素。
  13. 【請求項13】 ドーパント(i)が、10-8〜10-3
    モル/銀1モルの濃度範囲内で存在する請求項1に記載
    の画像形成要素。
  14. 【請求項14】 イリジウムの錯体であるドーパント
    (ii)をさらに含有する請求項1に記載の画像形成要
    素。
  15. 【請求項15】 ドーパント(ii)が、下記式: 〔IrL1 6n' (式中、n’はゼロ、−1、−2、−3または−4であ
    り;そしてL1 6は独立して選択することができる六つの
    架橋配位子を表すが、但し、これら配位子のうち少なく
    とも四つはアニオン性配位子であり、これら配位子は各
    々シアノ配位子より電気陽性度が高い)を満す六配位錯
    体で構成されている請求項14に記載の画像形成要素。
  16. 【請求項16】 前記配位子のうち少なくとも一つが、
    チアゾールまたは置換チアゾールの配位子で構成されて
    いる請求項15に記載の画像形成要素。
  17. 【請求項17】 ドーパント(ii)が銀の少なくとも5
    0%を囲む内部シェル領域中に存在している請求項14
    に記載の画像形成要素。
  18. 【請求項18】 ドーパント(ii)が10-9〜10-4
    ル/銀1モルの濃度範囲内で存在している請求項14に
    記載の画像形成要素。
  19. 【請求項19】 イリジウムが10-8〜10-5モル/銀
    1モルの濃度範囲内で存在している請求項14に記載の
    画像形成要素。
  20. 【請求項20】 ハロゲン化銀の少なくとも50%が塩
    化銀である請求項1に記載の画像形成要素。
  21. 【請求項21】 支持体が反射支持体である請求項1に
    記載の画像形成要素。
  22. 【請求項22】 反射支持体が、樹脂層をコートされた
    紙である請求項21に記載の画像形成要素。
  23. 【請求項23】 樹脂層が二軸延伸ポリオレフィンシー
    トである請求項22に記載の画像形成要素。
  24. 【請求項24】 樹脂層が、マイクロボイドを有する二
    軸延伸ポリオレフィンシートである請求項22に記載の
    画像形成要素。
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